JP2019023010A - ドローン飛行体の制御システム - Google Patents
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Abstract
Description
飛行制御端末610と末端飛行体630間には山620、操縦の電波が届かないことと、操縦者611から末端飛行体630が見えないので、実際には、末端飛行体630は、山620の向こう側へは行けなかった。
これ以外に、ドローンのような飛行体は、飛行制御端末から末端飛行体が所定の距離以上離れても操縦制御信号が受信できないため、遠方においても飛行が出来なくなる。このような状況を改善する文献は見あたらない。
従来、飛行体を中継した記述が見られるものとして、特許文献1と特許文献2が見いだせ、各々、図5の5−Aと5−Bに示されるものである。
特許文献1は、航空機相互間で娯楽等のコンテンツを無線転送するシステムと方法であり、上記の課題に対応したものでは無い。
特許文献2は、飛行船センサ装置と動作制御装置を持つ飛行体とセンタ管理装置の間で双方向通信して、所望の場所での情報を取得するものであるが、これは、飛行船(末端飛行体に当たる)とセンタ管理装置(飛行制御端末に当たる)の関係が言われているだけで、上記の課題や、中継飛行体への言及をした記述は見当たらない。
以下、請求項に沿って記述する。
各々無線送受信手段を備えた末端飛行体と中継体と飛行制御端末を備え、前記末端飛行体と前記中継体と前記飛行制御端末の内、少なくとも前記末端飛行体と前記中継体は、画像取得のためのカメラと地球上位置データを取得するためのGPS(グローバルポジショニングシステム)を備え、
前記飛行制御端末は、前記末端飛行体の飛行を無線通信により操縦・制御するものであり、前記中継体は、少なくとも1つ使用され、前記末端飛行体と前記飛行制御端末の間に存在し、前記操縦・制御の信号を前記末端飛行体に中継することで、前記飛行制御端末からの前記末端飛行体の距離の拡大、又は、前記飛行制御端末と前記末端飛行体との間に障害物がある場合の前記末端飛行体の操縦・制御を可能としたことを特徴とする。
前記中継体は、飛行体であることを特徴とする。
前記地図上に前記GPSで取得した前記地球上位置を表示したことに加えて、地上からの高さに関係する表示をしたことを特徴とする。
前記地図上に前記GPSで取得した前記地球上位置を表示位置を基準に前記操縦・制御の前記無線通信の電波が届く有効範囲に関係する表示を行ったことを特徴とする。
前記末端飛行体と前記中継体が、各々、前記電波が届く前記有効範囲からでないように計算し、前記飛行制御端末での操縦・制御をおこなわせ、又は警告を出すことを特徴とする。
前記末端飛行体と前記中継体は、距離センサーを備え、前記カメラが取得した前記画像に写った対象物との実距離を求め、前記対象物との衝突を回避するようにしたことを特徴とする。
前記表示手段の前記地図上に表示された前記末端飛行体と前記中継体の位置を前記画面上で移動させることで、移動先を指定でき、前記操縦・制御を可能とすることを特徴とする。
本発明にかかるドローン飛行体の制御システムは、観測・輸送を行う末端飛行体110とその飛行を無線通信により操縦・制御する飛行制御端末120と、末端飛行体110と飛行制御端末120の距離又はその間の障害物により末端飛行体110への飛行制御端末120からの操縦・制御無線通信信号を中継するため、末端飛行体110と飛行制御端末120の間に存在し無線通信中継器131を備えた中継体130を有する。当然のことながら、中継体130との間で送受信を行うため、末端飛行体110と飛行制御端末120の各々は、無線送受信器を有する。
中継体130と末端飛行体110とは、画像取のためのカメラ(カメラの向きや撮影に必要な事項は、飛行制御端末120から制御可能)を含む各種センサーを備える。又、物の輸送を行う設備を備えてもよい。特に、操縦制御においては、カメラ画像の映像と地図上にマークされた位置と高さを参照して行うことができるように、末端飛行体110、飛行制御端末120、中継体130ともGPS(グローバルポジショニングシステム)を搭載して、地球座標位置を求め、飛行制御端末120のモニタ上に表示することが好都合である。
飛行制御端末120からは、中継体130に向けて、中継体130の飛行制御信号と、中継体130を経由して末端飛行体110の飛行を制御する飛行制御信号が送られる。末端飛行体110からは、中継体130を経由して飛行制御端末120へGPS位置情報やカメラ画像情報が送られる。勿論、中継体130のGPS位置情報やカメラ画像情報も飛行制御端末120へ送られて、操縦・制御に使用される。
各種センサーを備える場合には、取得した温度や風速・風向きなどを中継して送付できる。
以上のように、飛行制御端末120から今まで可能出なかった遠隔地や山間の裏側など障害物のある場所での末端飛行体110の活動が中継体130の存在により可能となる。
尚、中継体130は、形態として飛行体でも、中継電波塔などの固定物のいずれも可能である。
図1と比べて、この例では、中継体130が2台ある場合である。さらに複数台をつなげば、末端飛行体110の行動範囲は飛躍的拡大できる。
末端飛行体110、図でFtは、F0、F1経由して操縦・制御され、業務終了後は、上側に示す⇒で示す経路で戻っていく。その場合、F1からF2へと中継電波を受ける範囲も替わっていく。Ftが戻ったあとは、同様に、F1もF0に中継されながら戻り、最後にF0が戻っていく。
モニタ画面の左半分には、飛行制御端末120と末端飛行体110と2台の中継体130の地図上の配置がしめされ、ここでは、便宜のため、各位置から上に棒の長さにより地上からの距離を示している。末端飛行体110と2台の中継体130の高さを上下すると、この棒の長さが変化する。地面に近くなると長さが短くなる。GPSにより地球状座標(緯度、経度、標高)が分かり、その位置での地図上の地面の標高も分かっているので、地面からの高さも求めることができて表示できる。
右半分には、末端飛行体110と2台の中継体130のカメラが取った周辺の画像が表示され、見ることができるので、樹木や建造物などとの距離感も得ることができるので、操縦・制御が効果的に行える。尚、飛行制御端末120と末端飛行体110と2台の中継体130の各々を中心に描いた円は、各々から操縦用の電波が届く範囲を示していて、円の範囲外は電波が届かない目安を得ることができ操縦に寄与できる。勿論、円を電波が届く範囲と設定する場合にどれほどの余裕を持って設定するかは任意に可能である。
又、電波が届く範囲を目安に、各飛行体で電波が届く範囲から出ないように計算し操縦制御側に戻すことも可能である。こうすることで、人が操縦する場合でも、電波が届く範囲に位置することを確保でき極めて安全な中継飛行が可能となる。又、電波が届く範囲は、色分けして見やすくしたり、図示のように円の境界に注意領域を設けて2重円にすることもできる。又、センサーとして超音波センサーやレーザーセンサ等の距離センサーを備えて、カメラ画像に写った対象物との距離を求め、所定の距離以上に近づかないことも可能となり衝突回避も図られる。尚、表示手段の地図上に表示された末端飛行体と中継体の位置を画面上で移動させることで、移動先を指定でき、操縦・制御を可能とすることもでき好都合である。又、飛行制御端末120と末端飛行体110と中継体130の最終位置を予め設定することで、プログラムによる自動走行も可能である。又、末端飛行体110と飛行制御端末120が複数ある場合は、この組み合わせを決める認識キーで分けることもできる。互いの認識キーが一致した操縦・制御信号と観測情報の授受のみ行うことになる。
120 飛行制御端末
130 中継体
131 無線通信中継器
Claims (8)
- 各々無線送受信手段を備えた末端飛行体と中継体と飛行制御端末を備え、前記末端飛行体と前記中継体と前記飛行制御端末の内、少なくとも前記末端飛行体と前記中継体は、画像取得のためのカメラと地球上位置データを取得するためのGPS(グローバルポジショニングシステム)を備え、
前記飛行制御端末は、前記末端飛行体の飛行を無線通信により操縦・制御するものであり、前記中継体は、少なくとも1つ使用され、前記末端飛行体と前記飛行制御端末の間に存在し、前記操縦・制御の信号を前記末端飛行体に中継することで、前記飛行制御端末からの前記末端飛行体の距離の拡大、又は、前記飛行制御端末と前記末端飛行体との間に障害物がある場合の前記末端飛行体の操縦・制御を可能としたことを特徴とするドローン飛行体の制御システム。 - 前記中継体は、飛行体であることを特徴とする請求項1記載のドローン飛行体の制御システム。
- 前記飛行制御端末は、表示手段を備え、前記表示手段は、地図と前記地図上に前記GPSで取得した地球上位置を表示した画像と前記カメラが取得した画像の少なくともいずれか1つを表示して、前記操縦・制御を容易化したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のドローン飛行体の制御システム。
- 前記地図上に前記GPSで取得した前記地球上位置を表示したことに加えて、地上からの高さに関係する表示をしたことを特徴とする請求項3記載のドローン飛行体の制御システム。
- 前記地図上に前記GPSで取得した前記地球上位置を表示位置を基準に前記操縦・制御の前記無線通信の電波が届く有効範囲に関係する表示を行ったことを特徴とする請求項3又は請求項4記載のドローン飛行体の制御システム。
- 前記末端飛行体と前記中継体が、各々、前記電波が届く前記有効範囲からでないように計算し、前記飛行制御端末での操縦・制御をおこなわせ、又は警告を出すことを特徴とする請求項5記載のドローン飛行体の制御システム。
- 前記末端飛行体と前記中継体は、距離センサーを備え、前記カメラが取得した前記画像に写った対象物との実距離を求め、前記対象物との衝突を回避するようにしたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1つに記載のドローン飛行体の制御システム。
- 前記表示手段の前記地図上に表示された前記末端飛行体と前記中継体の位置を前記画面上で移動させることで、移動先を指定でき、前記操縦・制御を可能とすることを特徴とする請求項3から請求項7のいずれか1つに記載のドローン飛行体の制御システム。
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