JP2019022108A - ダイポールアンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】広い帯域において放射利得の低下を防ぐことができるダイポールアンテナを提供する。【解決手段】ダイポールアンテナは、内側導体及び外側導体を含む信号線の前記内側導体が接続される第1接続部と、前記第1接続部から二股状に延びる第1及び第2放射部を有する第1放射素子と、前記外側導体が接続される第2接続部と、前記第1放射部側に形成され、前記第2接続部から延びる第3放射部と、前記第2放射部側に形成され、前記第2接続部から延びる第4放射部と、を有する第2放射素子と、を備え、前記第3放射部は先端部に向かうにつれて、前記第1放射部側の前記第1放射素子と前記第3放射部側の第2放射素子との第1間隔が広くなる形状を有し、前記第4放射部は先端部に向かうにつれて、前記第2放射部側の前記第1放射素子と前記第4放射部側の第2放射素子の第2間隔が広くなる形状を有していること、を特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明は、ダイポールアンテナに関する。
無線システムとしては、非常に広い帯域幅にわたって電力を拡散させ、高速通信を可能とする超広帯域無線システムが知られている。また、超広帯域(UWB:Ultra Wide Band)の無線用のアンテナとして、ダイポールアンテナが用いられることがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−178000号公報
ところで、一般的なアンテナでは、仕様帯域における電圧定在波比(VSWR:Voltage Standing Wave Ratio)の値を、2以下とすることが求められている。例えば、特許文献1に開示されたダイポールアンテナは、仕様帯域において良好なVSWR特性を有する。
しかしながら、良好なVSWR特性を有するアンテナであっても、仕様帯域のうち一部の周波数帯において、放射利得が低下してしまうことがある。
そこで本発明の目的は、広い帯域において放射利得の低下を防ぐことができるダイポールアンテナを提供することにある。
上記課題を解決する本発明に係るダイポールアンテナは、内側導体及び外側導体を含む信号線の前記内側導体が接続される第1接続部と、前記第1接続部から二股状に延びる第1及び第2放射部を有する第1放射素子と、前記外側導体が接続される第2接続部と、前記第1放射部側に形成され、前記第2接続部から延びる第3放射部と、前記第2放射部側に形成され、前記第2接続部から延びる第4放射部と、を有する第2放射素子と、を備え、前記第3放射部は先端部に向かうにつれて、前記第1放射部側の前記第1放射素子と前記第3放射部側の第2放射素子との第1間隔が広くなる形状を有し、前記第4放射部は先端部に向かうにつれて、前記第2放射部側の前記第1放射素子と前記第4放射部側の第2放射素子の第2間隔が広くなる形状を有していること、を特徴とする。
本発明によれば、広い帯域において放射利得の低下を防ぐことができるダイポールアンテナを提供することができる。
アンテナ10の構成を示す図である。 アンテナ10の表面電流の大きさを示す図である。 アンテナ10のy−z面における放射特性を示す図である。 アンテナ10の仕様帯域における放射特性を示す図である。 アンテナ15の構成を示す図である。 アンテナ15の表面電流の大きさを示す図である。 アンテナ15のy−z面における放射特性を示す図である。 アンテナ15の仕様帯域における放射特性を示す図である。
−−−アンテナ10−−−
図1は、アンテナ10の構成を示す平面図である。アンテナ10は、例えば5〜6GHz(仕様帯域)の電波を送受信する際に用いられるダイポールアンテナであり、アンテナ基板20、放射素子21,22を含んで構成される。なお、図1には、方向を表す補助線としてx軸、y軸及びz軸を図示している。これらx軸、y軸及びz軸は互いに直交する。そして、図1において、x軸は、アンテナ基板20の短手方向に沿った軸であり、y軸は、アンテナ基板20の長手方向に沿った軸であり、z軸は、アンテナ基板20の表面に対し垂直方向に沿った軸である。
アンテナ基板20は、多層プリント基板であり、電波の送受信を行う放射素子21,22が表面にパターン形成されている。放射素子21は、図示しない信号線X(ケーブルX)の外側導体S1(外皮側の導体)が接続され、放射素子22は、信号線Xの芯線S2(内側導体)が接続される。そして、放射素子21と、放射素子22との間には、隙間が形成されている。
放射素子21は、長方形状の金属箔のパターンである。放射素子21は、左右対称のパターンであり、放射素子21の中心線は、アンテナ基板20の短手方向の辺の中心線と一致する。放射素子21には、放射素子21の中心線上、かつ、辺30の内側に、給電点P1が設けられている。なお、辺30は、放射素子21の2つの短辺のうち、放射素子22側(放射素子22に対向する側)の辺である。また、給電点P1の位置は、放射素子21及び信号線Xの外側導体S1のインピーダンス整合がとられるよう、定められている。
放射素子22は、お椀型形状の金属箔のパターンであり、放射素子21の近くに凸部40が設けられている。凸部40は、アンテナ10から放射される電波の指向性を改善しつつ、放射素子22のインピーダンスの急激な変化を抑制するために設けられた領域である。ここで、凸部40の放射素子21に対向する辺35と、辺30とは、略平行になるよう、凸部40は形成されている。また、放射素子22は、左右対称のパターンであり、放射素子22の中心線は、アンテナ基板20の短手方向の辺の中心線と一致する。そして、放射素子22には、放射素子22の中心線上、かつ、辺35の内側に、信号線Xの芯線S2が接続される給電点P2が設けられている。なお、給電点P2の位置は、放射素子22及び芯線S2のインピーダンス整合がとられるよう、定められている。
放射素子22の形状は、放射素子21,22に流れる電流(アンテナ10の電流)が、広い周波数帯域で共振するよう定められている。ここで、アンテナ10の電流の共振周波数は、給電点P1,P2からの位置(距離)に応じたインダクタンスと、放射素子21,22の間隔に応じた容量と、に基づいて定まる。そして、放射素子21,22では、給電点P1,P2から離れるほど、インダクタンスが増加する。このため、アンテナ10の電流が広い周波数帯域で共振するには、給電点P1,P2から離れるにつれて、放射素子21,22の間の容量を小さくする必要がある。つまり、給電点P1,P2から離れるにつれて、放射素子21,22の間隔を広くする必要がある。
そこで、アンテナ10では、凸部40から延びる辺36を、凸部40から離れるにつれて、放射素子21,22の間隔が広くなるよう、緩やかに湾曲させている。なお、凸部40から延びる辺37も同様に、凸部40から離れるにつれて、放射素子21,22の間隔が広くなるよう、緩やかに湾曲させている。
−−−アンテナ10のシミュレーション結果−−−
図2は、アンテナ10の表面に流れる5GHzの電流の大きさを示す図である。なお、図2では、5GHzの電流の大きさの計算結果を、模様(色及びハッチング)で表現している。したがって、同じ値の電流が流れている場所では、模様が同じになる。図2から明らかなように、放射素子21の一部の領域では、模様が大きく変化している。なお、図2では、電流値は、15段階で表示されており、最も大きい電流値を示す模様から4段階目に大きい電流値を示す模様までは、ハッチングが付されている。そして、ハッチングが付されていない11段階の電流値では、色が濃くなるにつれて、電流値が小さくなる。
具体的には、領域200,210では、電流値が小さくなり、放射素子21の中心線付近の領域220では、電流値が大きくなる。なお、図2は、5GHzの電流値を示す図であるが、5〜6GHzでも同様の傾向がみられる。このように、アンテナ10の電波が広い周波数範囲(5GHz〜6GHz)で均一となるよう、放射素子21,22の形状を定めた場合であっても、放射素子21の上面に流れる電流の電流値のバラツキが大きくなってしまうことがある。
図3は、アンテナ10のy−z面における放射特性を示す図である。図3では、アンテナ10が、5GHz,5.5GHz,6GHzと3つの異なる周波数の電波を放射する際の放射特性が示されている。アンテナ10は、5〜6GHzの周波数帯では、特に、90°、270°における放射特性が他の角度に比べ、大きく低下している。このように、放射素子21,22電流の値のバラツキが大きいと、y−z面の放射特性が悪化することがある。
また、図4は、アンテナ10の仕様帯域の放射利得を示す図である。図4に示すように、アンテナ10は5GHz〜6GHzの範囲において、5.4GHz付近で、放射利得が他の周波数帯と比較して低下している。
−−−アンテナ15−−−
図5は、アンテナ15の構成を示す平面図である。アンテナ15は、広い帯域で良い放射特性を得るために、アンテナ10を改良したものである。
アンテナ15は、例えば5GHz〜6GHz(仕様帯域)の電波を送受信する際に用いられるダイポールアンテナであり、アンテナ基板25、放射素子26,27を含んで構成される。なお、図5においても、図1と同様のx軸、y軸、z軸が図示されている。x軸は、アンテナ基板25の短手方向に沿った軸であり、y軸は、アンテナ基板25の長手方向に沿った軸であり、z軸は、アンテナ基板25の表面に対し垂直方向に沿った軸である。また、x軸において、紙面の左から右への方向を+x方向とし、y軸において、紙面の下から上への方向を+y方向とし、z軸において、紙面のうらからおもての方向を+z方向とする。
アンテナ基板25は、多層プリント基板であり、電波の送受信を行う放射素子26,27が表面にパターン形成されている。
放射素子26(第1放射素子)は、信号線Y(不図示)の芯線S3(内側導体)が接続される素子であり、略Y字形状の金属箔で形成される。放射素子26は、芯線S3が接続される接続部60、放射部61〜63を含む。なお、放射部63を除く放射素子26は、左右対称のパターンであり、放射素子26の中心線は、アンテナ基板25の短手方向の辺の中心線と一致する。
ところで、一般的なダイポールアンテナでは、2つの放射素子のうち、給電点を始点とし、給電点から最も遠いパターンの端の点を終点とした際の、始点から終点までのパターン上の距離が長い方の素子に対し、信号線の外側導体が接続される。例えば、アンテナ10でも、放射素子21に外側導体が接続されている。しかしながら、アンテナ15では、本来、信号線の外側導体が接続される放射素子26に対し、芯線S3が接続される。つまり、アンテナ15では、一般的な低周波側の放射素子に、芯線S3が接続され、高周波側の放射素子に、外側導体が接続される構成となっている。
接続部60(第1接続部)は、Y字形状の放射素子26において、凸型形状をした先端部分の領域である。接続部60は、アンテナ15から放射される電波の指向性を改善しつつ、放射素子26のインピーダンスの急激な変化を抑制するために、後述する辺70を長辺とし、給電点Q1を内部に含める長方形状となっている。
また、接続部60には、放射素子26の中心線上、かつ、接続部60の先端の辺70の内側に、芯線S3が接続される給電点Q1が設けられている。なお、給電点Q1の位置は、放射素子26及び芯線S3のインピーダンス整合がとられるよう、定められている。
放射部61(第1放射部)は、接続部60から二股状に延びた2つの部分のうち、+x方向に緩やかに湾曲しつつ、アンテナ基板25の+x方向のy軸に沿った辺の近くまで延びる。なお、放射部61において、二股状に分かれた箇所100(放射部61,62が分岐している箇所)から延びる辺を、辺71とする。
放射部62(第2放射部)は、接続部60から二股状に延びた2つの部分のうち、−x方向に緩やかに湾曲しつつ、アンテナ基板25の−x方向のy軸に沿った辺の近くまで延びる。なお、放射部62において、二股状に分かれた箇所100から延びる辺を、辺72とする。
放射部63(第6放射部)は、放射部61の端部から、アンテナ基板25の+y方向の端部に向かって延びるパターンである。具体的には、放射部63は、放射素子26の辺71の先端部(辺71において箇所100とは逆方向の先端部)から、放射素子27とは反対側に延びたパターンである。なお、接続部60及び放射部61〜63は、一体形成されたパターンであるが、図6では便宜上、放射部61及び放射部63を区別する線が描かれている。
放射素子27(第2放射素子)は、信号線Yの外側導体S4(外皮側の導体)が接続される放射素子である。また、放射素子27は、接続部60に対応する凹部が形成された、略凹型曲線形状の金属箔のパターンであり、接続部80、放射部81〜83を含む。なお、放射部83を除く放射素子27は、略左右対称のパターンからなり、放射素子27の中心線は、アンテナ基板25の短手方向の辺の中心線と一致する。なお、接続部80、放射部81〜83は一体形成されているが、便宜上、放射部81,83の間に、点D2から横線(実線)が描かれている。点D2からの線は、放射部81,83の関係の理解を容易にするための便宜上の線である。このため、放射部81,83の間は、辺91が伸びて区別されていても良い。このような場合には、放射部83を除く放射素子27は、左右対称となる。
接続部80(第2接続部)には、信号線Yの外側導体S4が接続される。また、接続部80は、アンテナ15から放射される電波の指向性を改善しつつ、放射素子27のインピーダンスの急激な変化を抑制するために設けられた領域である。ここでは、放射素子26における接続部60の先端の辺70(第1辺)と、接続部80において接続部60に対向する辺90(第2辺)とが、略平行になるよう、放射素子27の凹み部分を形成する辺90は、直線となっている。
また、接続部80には、放射素子27の中心線上、かつ、辺90の内側に、信号線Yの外側導体S4が接続される給電点Q2が設けられている。なお、給電点Q2の位置は、放射素子27及び外側導体S4のインピーダンス整合がとられるよう、定められている。
放射部81(第3放射部)は、放射部61側(+x方向)に向かって、接続部80から延びているパターンであり、放射部82(第4放射部)は、放射部62側(−x方向)に向かって、接続部80から延びるパターンである。
放射部81は、放射部61側の放射素子26と、放射部81側の放射素子27の間隔W(第1間隔)が放射部81の先端部(+y方向の端部)に向かうにつれて広くなるよう、先端部に向かうにつれて細くなっている。
放射部82は、放射部62側の放射素子26と、放射部82側の放射素子27の間隔(第2間隔)が放射部82の先端部(+y方向の端部)に向かうにつれて広くなるよう、先端部に向かうにつれて細くなっている。また、放射部81,82は、略扇型形状をしている。そして、放射素子26の辺73は、扇型形状の放射部81の弧に相当する辺91の一部(湾曲部)に略沿って曲がっている。同様に、放射素子26の辺74は、扇型形状の放射部82の弧に相当する辺92に略沿って曲がっている。さらに、辺73は、辺70の一端(+x方向の端部)からアンテナ基板25の+x方向の長辺に向かって延び、辺74は、辺70の他端(−x方向の端部)からアンテナ基板25の−x方向の長辺に向かって延びている。
放射部83(第5放射部)は、放射部81の先端部から+y方向に延びて、放射部83の先端部(放射部81と反対側の端部)に向かうにつれて間隔Wを狭くするパターンである(放射部83は放射部61と接触しない)。なお、放射部83の先端部の幅は、根元(放射部81側の端部)の幅よりも狭くなっている。
ここで、アンテナ15の形状の詳細を説明する。アンテナ15の形状は、放射素子26,27に流れる電流(アンテナ15の電流)が、広い周波数帯域(例えば、5GHz〜6GHz)で共振するよう定められている。アンテナ15の電流の共振周波数は、給電点Q1,Q2からの距離に応じたインダクタンスと、放射素子26,27の間隔Wに応じた容量と、に基づいて定まる。なお、ここでは、辺73,91の間隔を、放射素子26,27の間隔Wとして描いているが、辺74,92の間隔も同様である。
放射素子26,27の任意の位置によるインダクタンスは、給電点Q1,Q2から離れるほど増加する。このため、アンテナ15の電流を広い周波数帯域で共振させるには、給電点Q1,Q2から離れるにつれて、放射素子26,27の間の容量を小さくする必要がある。つまり、給電点Q1,Q2から離れるにつれて、放射素子21,22の間隔Wを広くする必要がある。
例えば、本実施形態では、給電点Q1,Q2から点C1,C2までが6GHzに相当するインダクタンス(実効長)である場合、点C1及び点C2の間隔Wが、6GHzに対応する容量値となるよう、放射部81の形状(辺91の一部(湾曲部)の曲がり具合)を定めている。同様に、点D1,D2が5GHzのインダクタンスに相当する場合、点D1及び点D2の間隔Wが、5GHzに対応する容量値となるよう、放射部81の形状を定めている。このように、アンテナ15では、放射部81の辺91の一部(湾曲部)を緩やかに湾曲させ、給電点Q2からの距離が長くなるにつれて、放射素子26,27の間隔Wを広くしている。なお、放射部82に関しても、放射部81と同様である。
ところで、5GHz〜6GHzの帯域において、良好な周波数特性を得るためには、例えば、5GHzより低い周波数において共振点を設け、5GHzでの周波数特性を安定化させることが好ましい。そこで、アンテナ15においては、5GHzより低い周波数(例えば、3GHz,4GHz)において共振点が発生するよう、放射部83を設けている。
具体的には、本実施形態では、点E1,E2で定まるインダクタンスと、点E1,E2の間隔Wで定まる容量とで、4GHzの共振点が発生するよう、放射部81の先端部から延びる放射部83(パターン)を設けている。さらに、ここでは、点F1,F2で定まるインダクタンスと、点F1,F2の間隔Wで定まる容量とで、3GHzの共振点が発生するよう、放射部81から延びる放射部83の形状を変化させている。具体的には、放射部83の先端部の幅を、根元(放射部81側の端部)の幅よりも狭くし、点F1,F2の間隔Wを調整することにより、3GHzの共振点を生成している。なお、図5において、点C1を基準とする、点D1,E1,F1までのそれぞれの長さと、点C2を基準とする、点D2,E2,F2までのそれぞれの長さとは等しくなっている。
−−−アンテナ15のシミュレーション結果−−−
図6は、アンテナ15の表面に流れる5GHzの電流の大きさを示す図である。なお、図6では、図2と同様に、5GHzの電流の大きさの計算結果を、模様(色及びハッチング)で表現している。したがって、同じ値の電流が流れている場所では、模様が同じになる。ここで、図2で示したアンテナ10の場合と比較すると、アンテナ15では、全体的にハッチングが付された領域や、濃い色を示す領域が少なく、模様のムラが少ない。つまり、アンテナ10と比較すると、アンテナ15では、表面に流れる電流値のバラツキが少なくなっている。
図7は、アンテナ15のy−z面における放射特性を示す図である。図7では、アンテナ15が、5GHz,5.5GHz,6GHzと3つの異なる周波数の電波を放射する際の放射特性が示されている。アンテナ15からの電波の強度は、90°,270°において、若干低下しているが、全角度において略一定となっている。このため、図3で示したアンテナ10の放射特性と比較すると、アンテナ15は、特に、90°、270°の放射特性が改善しており、良好な放射特性を有している。
図8は、アンテナ15の放射利得とVSWRを示す図である。なお、図8においては、実線で示すアンテナ15の放射利得に、点線で示すアンテナ10の放射利得も加えている。アンテナ10は、5.4GHz付近で放射利得が低下していたが、アンテナ15は、5〜6GHzの帯域において、放射利得が改善している。また、アンテナ15のVSWRの値は、5〜6GHzの帯域において、2以下となっている。
−−−まとめ−−−
以上、本実施形態のアンテナ15について説明した。ここで、アンテナ10において、放射素子21,22の間隔を広げ、放射素子21,22で形成される容量を増加させるには、例えば、辺30を伸ばし、辺36,37と、辺30とを大きく離す必要がある。しかし、このような場合、放射素子21,22の面積が大きくなる。一方、アンテナ15では、放射素子26の二股状に分かれた放射部61,62のそれぞれに対応して、放射素子27に、放射部81,82が設けられている。そして、放射部81,82は、先端に向かうにつれて、それぞれの放射部81,82と、放射素子26との間隔が徐々に広くなる形状をしている。このようなアンテナ15は、例えばアンテナ10と比較すると、面積を小さくすることができる。さらに、アンテナ15は、広い帯域において良好なVSWRを得つつ、放射利得の低下を防ぐことができる。
また、アンテナ15の放射部81からは、放射素子26,27の間隔Wを狭くする放射部83が形成されている。これにより、例えば、仕様帯域(例えば、5〜6GHz)より低い周波数(例えば、4GHz)において、共振点を生成することができる。この結果、アンテナ15では、広い帯域において、放射利得の低下を防ぐことができる。
また、放射部83では、先端部の幅が、放射部81側の端部の幅よりも狭くなっている。これにより、例えば、仕様帯域(例えば、5〜6GHz)より、かなり低い周波数(例えば、3GHz)において、共振点を生成することができる。この結果、例えば、図8に示すように、アンテナ15では、広い帯域において、放射利得の低下を防ぐことができる。
また、放射素子26には、放射部61の端部から、放射素子27とは反対側に延びる放射部63が設けられている。これにより、放射素子26のインピーダンス(放射部81,83に対応するパターンのインピーダンス)を増加させることができる。このため、このようなパターンを更に形成することにより、広い帯域において良好なVSWRを得ることができる。
また、アンテナ15では、接続部60の先端の辺70と、接続部60に対向する辺90とが、略平行になっている。このため、アンテナ15では、放射素子26,27のインピーダンスの急激な変化を抑制することができる。
なお、本実施形態で所定のパターンの「先端部」とは、所定のパターンの一番さきの部分のみならず、所定のパターンの一番さきから、例えば、所定のパターンの形状の中心付近の部分まで含む広い範囲であっても良い。
なお、上記実施例は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
例えば、アンテナ15で、3GHzの共振点を生成する必要がない場合、放射部83は、E2点より延ばす必要はない。
例えば、放射部63は、4GHzにおける共振点を生成する際のインダクタンスの調整に用いられる。しかしながら、4GHzの共振点を生成する必要がない場合は、放射部63を設ける必要はない。
10,15 アンテナ
20,25 アンテナ基板
21,22,26,27 放射素子
30,35〜37,70〜74,90〜92 辺
40 凸部
60,80 接続部
61〜63,80〜83 放射部
100 箇所
200,210,220 領域
P1,P2,Q1,Q2 給電点

Claims (5)

  1. 内側導体及び外側導体を含む信号線の前記内側導体が接続される第1接続部と、前記第1接続部から二股状に延びる第1及び第2放射部を有する第1放射素子と、
    前記外側導体が接続される第2接続部と、前記第1放射部側に形成され、前記第2接続部から延びる第3放射部と、前記第2放射部側に形成され、前記第2接続部から延びる第4放射部と、を有する第2放射素子と、
    を備え、
    前記第3放射部は先端部に向かうにつれて、前記第1放射部側の前記第1放射素子と前記第3放射部側の第2放射素子との第1間隔が広くなる形状を有し、
    前記第4放射部は先端部に向かうにつれて、前記第2放射部側の前記第1放射素子と前記第4放射部側の第2放射素子の第2間隔が広くなる形状を有していること、
    を特徴とするダイポールアンテナ。
  2. 請求項1に記載のダイポールアンテナであって、
    前記第2放射素子は、前記第3放射部の先端部から延びて、延びる方向にいくにつれて前記第1間隔を狭くする第5放射部を更に有すること、
    を特徴とするダイポールアンテナ。
  3. 請求項2に記載のダイポールアンテナであって、
    前記第5放射部は、先端部の幅が前記第3放射部側の端部の幅よりも狭い形状を有していること、
    を特徴とするダイポールアンテナ。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のダイポールアンテナであって、
    前記第1放射部の端部から、前記第2放射素子とは反対側に延びる第6放射部を更に含むこと、
    を特徴とするダイポールアンテナ。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載のダイポールアンテナであって、
    前記第1接続部において前記第2接続部に対向する第1辺と、前記第2接続部において前記第1接続部に対向する第2辺とは、略平行であること、
    を特徴とするダイポールアンテナ。
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