JP2019021633A - Led灯具 - Google Patents

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拓朗 廣瀬
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友哉 牧村
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Abstract

【課題】奥行きや高さに制限があるとともに浸水の可能性もあり得る収容空間に取付可能なLED灯具を提供する。【解決手段】本実施形態に係るLED灯具10では、内部空間に複数のLEDチップ16が実装された基板15を収容するレンズ11は、扁平した筒形状を有する。これにより、直管形のLEDランプのように、LED基板の周囲を覆うレンズが円筒状である場合に比べて収容空間が大きくならない。また、レンズ11の両側に設けられる一組のエンドキャップ20とレンズ11の両端との間には、これらの両者間を液密に密着させるガスケット30が介在する。これにより、レンズ11の内部空間に雨水等が入り難くなる。したがって、奥行きや高さに制限があるとともに浸水の可能性もあり得る収容空間にも取り付けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、LED灯具に関するものである。
LED灯具として、例えば、下記特許文献1に開示される直管形のLEDランプがある。このような直管形のLEDランプは、従来の蛍光ランプに対して寸法、形状や口金等の互換性を確保するため、円筒状の透明チューブの中に光源(発光ダイオード)が収容されているものが多い。
特開2014−38853号公報
しかしながら、光源である発光ダイオードは、特定方向に鋭い指向性で発光するため、光学的には、外形等を特に円筒状にする必要はない。また、高さや奥行きに制限のある空間に収容する場合には、それらの制限を満たすことができず却って円筒状であることがデメリットになることもあり得る。
また、屋外や浸水の可能性がある空間で使用される場合には、雨水等に対する防水構造が必要になるものの、上記特許文献1に開示される直管形のLEDランプではそのような対策が講じられていない。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、奥行きや高さに制限があるとともに浸水の可能性もあり得る収容空間に取付可能なLED灯具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載されたLED灯具は、扁平した筒形状を有する筒状レンズと、前記筒状レンズの内部空間に収容可能な短冊形状を有するとともに複数の発光ダイオードが実装されたLED基板と、前記発光ダイオードが実装されていない前記LED基板の裏側面のほぼ全体を前記筒状レンズの内部空間において支持する支持部材と、前記筒状レンズの両側に設けられ前記支持部材を挟持する一組のキャップと、前記筒状レンズの両端と前記キャップの間に介在してこれらの両者間を液密に密着させる防水部材と、を備えることを特徴とする。
請求項1に記載のLED灯具の発明では、内部空間に複数の発光ダイオードが実装されたLED基板を収容する筒状レンズは、扁平した筒形状を有する。これにより、直管形のLEDランプのように、LED基板の周囲を覆うレンズが円筒状である場合に比べて収容空間が大きくならない。また、筒状レンズの両側に設けられる一組のキャップと筒状レンズの両端との間には、これらの両者間を液密に密着させる防水部材が介在する。これにより、筒状レンズの内部空間に雨水等が入り難くなる。
また、特許請求の範囲の請求項2に記載されたLED灯具は、請求項1に記載されたLED灯具において、前記防水部材は、前記筒状レンズの軸方向および前記筒状レンズの径方向の少なくとも一方に位置することを特徴とする。
請求項2に記載のLED灯具の発明では、防水部材は、筒状レンズの軸方向および筒状レンズの径方向の少なくとも一方に位置する。これにより、筒状レンズの軸方向に位置する防水部材によって、当該軸方向における筒状レンズとキャップとの間が防水部材を介して液密に密着する。そのため、筒状レンズの径方向からの水等の液体の浸入を防止することが可能になる。また、筒状レンズの径方向に位置する防水部材によって、当該径方向における筒状レンズとキャップとの間が防水部材を介して液密に密着する。そのため、筒状レンズの軸方向からの水等の液体の浸入を防止することが可能になる。
さらに、特許請求の範囲の請求項3に記載されたLED灯具は、請求項1に記載されたLED灯具において、前記防水部材は、前記筒状レンズの軸方向および前記筒状レンズの径方向の両方に位置してこれらが一体に形成されることを特徴とする。
請求項3に記載のLED灯具の発明では、防水部材は、筒状レンズの軸方向および筒状レンズの径方向の両方に位置してこれらが一体に形成される。これにより、このような防水部材によって、筒状レンズの軸方向および径方向の両方向で筒状レンズとキャップとの間が防水部材を介して液密に密着する。そのため、1つの防水部材で、筒状レンズの径方向および軸方向の両方向からの水等の液体の浸入を防止することが可能になる。
また、特許請求の範囲の請求項4に記載されたLED灯具は、請求項1に記載されたLED灯具において、前記防水部材は、前記筒状レンズの径方向に位置する径方向部と、前記筒状レンズの軸方向に前記径方向部の両側に位置する軸方向部と、を有するとともにこれらを含めて一体に形成されており、前記軸方向部は、一方側が前記筒状レンズと前記キャップの一端側との間に介在し、他方側が前記キャップの他端側の凹部内に収容されることを技術的特徴とする。
請求項4に記載のLED灯具の発明では、防水部材は、筒状レンズの径方向に位置する径方向部と、筒状レンズの軸方向に径方向部の両側に位置する軸方向部と、を有する。そして、防水部材は、径方向部と軸方向部を含めて一体に形成されている。また、防水部材の軸方向部は、筒状レンズの軸方向に径方向部の両側に位置する一方側が筒状レンズとキャップの一端側との間に介在し、筒状レンズの軸方向に径方向部の両側に位置する他方側がキャップの他端側の凹部内に収容される。これにより、防水部材は、その軸方向部が筒状レンズの軸方向の両側において保持されるため、例えば、筒状レンズの軸方向に外力が加わっても筒状レンズやキャップから外れ難くなる。そのため、例えば、防水部材がゴム系材料から構成されており径方向部が外部に露出している場合において、当該径方向部に相当圧の外力が加わったとしても防水部材が外れたり、防水部材の一部が外れかかったりすることを抑制することが可能になる。
また、特許請求の範囲の請求項5に記載されたLED灯具は、請求項4に記載されたLED灯具において、前記軸方向部の一方側は、前記筒状レンズの径方向に肉厚が厚くなる厚肉部を有することを技術的特徴とする。
請求項5に記載のLED灯具の発明では、軸方向部の一方側は、筒状レンズの径方向に肉厚が厚くなる厚肉部を有することから、このような厚肉部を有することなく、筒状レンズの径方向に肉厚が薄い場合に比べて、防水部材やキャップの組付性が向上する。即ち、防水部材がゴム系材料から構成されており当該一方側の肉厚が薄い場合に比べて、軸方向部の一方側に当該厚肉部が存在することにより、筒状レンズにキャップを取り付ける際にこれらの間に位置する防水部材の軸方向部の一方側が変形し難い。そのため、キャップを筒状レンズに容易に取り付けることが可能になる。これにより、防水部材やキャップの組付性が向上する。
また、特許請求の範囲の請求項6に記載されたLED灯具は、請求項5に記載されたLED灯具において、前記キャップの一端側は、前記厚肉部が係合する段差部を有することを技術的特徴とする。
請求項6に記載のLED灯具の発明では、キャップの一端側は、厚肉部が係合する段差部を有することから、防水部材の軸方向部の一方側が筒状レンズの軸方向に移動しようとすると、軸方向部の一方側の厚肉部が当該段差部に引っかかるため、そのような移動を当該段差部が阻止する。これにより、このような段差部がない場合に比べて、例えば、筒状レンズの軸方向に外力が加わっても筒状レンズやキャップからさらに外れ難くなる。そのため、防水部材の径方向部に相当圧の外力が加わったとしても防水部材が外れたり、防水部材の一部が外れかかったりすることをさらに抑制することが可能になる。
また、特許請求の範囲の請求項7に記載されたLED灯具は、請求項4〜6のいずれか一項に記載されたLED灯具において、前記軸方向部の一方側は、端部が前記支持部材に当接することを技術的特徴とする。
請求項7に記載のLED灯具の発明では、防水部材の軸方向部の一方側は、その端部が支持部材に当接することから、筒状レンズの軸方向において防水部材の位置決めが可能になる。これにより、例えば、筒状レンズの端部と防水部材の径方向部との間に隙間が形成されるような寸法関係に、筒状レンズや防水部材が設定されている場合においても、防水部材の、筒状レンズの軸方向位置を決めることが可能になる。そのため、防水部材の軸方向部の一方側の端部が支持部材に当接しない場合に比べて、別の手段で位置決めを行う必要がないことから、防水部材の組付性を向上させることが可能になる。
また、特許請求の範囲の請求項8に記載されたLED灯具は、請求項1〜7のいずれか一項に記載のLED灯具において、前記キャップは、前記筒状レンズの両側に取り付けられた場合に前記LED基板を長手方向に押圧する押圧部を有することを特徴とする。
請求項8に記載のLED灯具の発明では、キャップは、筒状レンズの両側に取り付けられた場合にLED基板を長手方向に押圧する押圧部を有する。これにより、LED基板が筒状レンズの軸方向に移動することを阻止する。そのため、例えば、このような軸方向移動を阻止する構成を支持部材に設けることなくLED基板の同方向の固定が可能になる。
本発明では、直管形のLEDランプのように、LED基板の周囲を覆うレンズが円筒状である場合に比べて収容空間が大きくならない。また、筒状レンズの内部空間に雨水等が入り難くなる。したがって、奥行きや高さに制限があるとともに浸水の可能性もあり得る収容空間にも取り付けられる。
本発明の第1実施形態および第2実施形態に係るLED灯具の構成例を示す斜視図であり、部分的に内部が見えるようにレンズの記載が省略されている。 第1実施形態および第2実施形態のLED灯具の構成例を示す平面図である。 本第1実施形態のLED灯具の構成例を示す図であり、図3(A)は、図2に示すIII-A線で切断した断面を同矢印方向から見た断面図である。また図3(B)は、図2に示すIII-B線で切断した断面を同矢印方向から見た断面図である。 本第1実施形態のLED灯具を構成するエンドキャップの構成例を示す図であり、図4(A)および図4(B)は斜視図、図4(C)は図2に示すIV-C線で切断した断面を同矢印方向から見た断面図である。 本第1実施形態のLED灯具を構成するガスケットの構成例を示す図であり、図5(A)および図5(B)は斜視図、図5(C)は図2に示すIV-C線で切断した断面を同矢印方向から見た断面図である。 本第1実施形態のLED灯具を分解した状態を示す分解斜視図である。 本第1実施形態のLED灯具を構成するガスケットの他の構成例を示す断面図(図3(B)に相当)であり、図7(A)は改変例1の断面図、図7(B)は改変例2の断面図、である。 本第2実施形態のLED灯具の構成例を示す図であり、図8(A)は、図2に示すIII-A線で切断した断面を同矢印方向から見た断面図である。また図8(B)は、図2に示すIII-B線で切断した断面を同矢印方向から見た断面図である。 本第2実施形態のLED灯具を構成するエンドキャップの構成例を示す斜視図である。 図9に示すエンドキャップの構成例を示す図であり、図10(A)は、図9(A)に示すX-A線矢印の方向から見た側面図である。また図10(B)は、図9(B)に示すX-B線矢印の方向から見た側面図である。さらに図10(C)は、図10(A)に示すX-C線で切断した断面を同矢印方向から見た断面図であり、また図10(D)は、図10(A)に示すX-D線で切断した断面を同矢印方向から見た断面図である。 本第2実施形態のLED灯具を構成するガスケットの構成例を示す斜視図である。 図11に示すガスケットの構成例を示す図であり、図12(A)は図11(A)に示すXII-A線矢印の方向から見た側面図である。また図12(B)は、図11(B)に示すXII-B線矢印の方向から見た側面図である。さらに図12(C)は、図12(A)に示すXII-C線で切断した断面を同矢印方向から見た断面図であり、また図12(D)は、図12(A)に示すXII-D線で切断した断面を同矢印方向から見た断面図である。
以下、本発明のLED灯具の各実施形態について図を参照して説明する。
[第1実施形態]
まず第1実施形態に係るLED灯具10の構成概要を図1〜図3を参照して説明する。図1には、LED灯具10の斜視図が図示されている。また、図2には、LED灯具10の平面図が図示されている。さらに、図3(A)には、図2に示すIII-A線で切断した断面を同矢印方向から見たLED灯具10の断面図が図示されている。また、図3(B)には、図2に示すIII-B線で切断した断面を同矢印方向から見たLED灯具10の断面図が図示されている。
図1〜図3に示すように、本第1実施形態のLED灯具10は、複数のLEDチップ(発光ダイオード)16が長手方向に沿って列状に設けられて、車両の外装内(例えば、フロントグリル内)に設置される屋外用の照明装置である。なお、本明細書では、図1〜図3,図7,図8に示す座標軸表示におけるX軸方向を「短手方向」といい、またY軸方向を「長手方向」、さらにZ軸方向を「高さ方向」という場合がある。また、図1および図2に表されている括弧内の符号50,60,80は、いずれも第2実施形態において用いられるものである。そのため、これらの符号については、第2実施形態で説明する。
LED灯具10は、主に、レンズ11、フレーム13、LED基板15、LEDチップ16、電気配線17、内圧調整シール19、エンドキャップ20、ガスケット30により構成されている。なお、図1では、レンズ11の記載が一部省略されており(二点鎖線部分)、レンズ11の内部空間に収容されているフレーム13、LED基板15やLEDチップ16が部分的に内部が見えるように表現されている。
レンズ11は、扁平した筒形状に形成されている無色透明のレンズであり、例えば、ポリカーボネート製である。本第1実施形態では、レンズ11の短手方向の断面形状は、長方形状であって長辺の一方が外側に膨らんだ丸角の矩形状に形成されている(図3(A)参照)。この膨らんだ長辺側が、LED灯具10の正面、即ちLEDチップ16の出射方向に対向するように位置している。レンズ11の短手方向の断面形状は、例えば楕円でもよい。楕円の場合、長径の曲面がLED灯具10の正面になる。なお、レンズ11の内壁面には、フレーム13の挿入時に障害になるような凹部や凸部が存在しない。
図3(A)に示すように、フレーム13は、レンズ11の内部空間内において、LED基板15を支持する支持部材であり、例えば、アルミニウム製である。本第1実施形態では、フレーム13は、レンズ11の内壁11aに接することなくレンズ11の内部空間に収容可能な寸法および形状に構成されている。具体的には、フレーム13は、表面部13aおよび裏面部13bを有する平板状のプレート部と、このプレート部の両側に形成されて、溝部13c、雌ねじ孔13dおよび反射部13eを有するビーム部と、により構成されている。プレート部およびビーム部は、押出加工または切削加工により一体に成形されている。
溝部13cは、プレート部の表面部13aとビーム部に設けられる反射部13eとの間において、LED基板15をその短手方向から2箇所(両側)で挟み込み得るように形成されている。これにより、プレート部の表面部13aにおいて、LED基板15が短手方向(X軸方向)に移動することを防止している。このような溝部13cの外側には、雌ねじ孔13dが形成されている。
雌ねじ孔13dは、後述するように、フレーム13を両側から挟み込むエンドキャップ20とともにエンドキャップ20を貫通するビス18と螺合可能に形成されている。本第1実施形態では、雌ねじ孔13dは、フレーム13のプレート部を短手方向両側から挟むように位置する両ビーム部にそれぞれ形成されている。これにより、一方のエンドキャップ20において、ビス18によるねじ締結を2箇所で可能にしている。
反射部13eは、LED基板15に実装されるLEDチップ16から所定の広がり角度で扇状に出射される光を反対方向に反射する機能を有するものである。即ち、反射部13eは、フレーム13のプレート部を短手方向両側から挟むように位置する両ビーム部にそれぞれ設けられることにより、LEDチップ16から出射されて扇状に拡がる出射光を光軸方向に向ける。これにより、LEDチップ16の出射光がLED灯具10の短手方向(X軸方向)に向かい難くしている。
このように構成されるフレーム13のプレート部に載置されるLED基板15は、図1に示すように、短冊状に形成されるプリント配線板である。このLED基板15には、複数のLEDチップ16が実装されており、これらのLEDチップ16には、電気配線17から入力される駆動電力が図略のプリント配線を介して供給される。
本第1実施形態では、LED基板15は、その裏側面(LEDチップ16が実装されていない面)のほぼ全体がフレーム13の表面部13aに密着している。これにより、LEDチップ16が発光時に生じる熱をフレーム13に逃がし得る。なお、放熱効果を高めるため、LED基板15の裏側面とフレーム13の表面部13aとの間には、放熱用のシリコングリース(ヒートシンカー)を介在させる場合もある。
次に、図4を加えてエンドキャップ20の構成を詳細に説明する。図4(A)には、エンドキャップ20をその外端部の方向から見た斜視図が図示されており、また図4(B)には、エンドキャップ20をその内端部の方向から見た斜視図が図示されている。さらに図4(C)には、図2に示すIV-C線で切断した断面を同矢印方向から見た断面図が図示されている。
エンドキャップ20は、レンズ11の両側に設けられてフレーム13を挟持する部材である。本第1実施形態では、エンドキャップ20は、主に、本体部21、管状部22、フランジ部23およびタブ28により構成されており、これらは、例えば、ポリカーボネート製であり一体に成形されている。
本体部21は、エンドキャップ20をレンズ11に取り付けた状態においてY軸方向から見た形状(以下「本体部21の正面形状」という)が、レンズ11の端部形状(または短手方向の形状)とほぼ同様の形状を有するように構成されている。本第1実施形態のLED灯具10には設けられていないが、LED灯具10をその取付面にねじ締結により固定する場合等に用いられる固定用タブを備えていることもある。本体部21には、レンズ11に装着した場合にレンズ11内に収容される管状部22が連続して形成されている。
管状部22は、その周囲にガスケット30を取り付けるために設けられており、内部が中空で、レンズ11の端部形状(または短手方向の形状)とほぼ同様の形状を等比で縮小した寸法および形状に形成されている。本第1実施形態では、管状部22の周囲にガスケット30を取り付けた状態でY軸方向から見える形状が、本体部21の正面形状とほぼ同形状となるように管状部22が構成されている(図1および図2参照)。当該管状部22の先端には、ガスケット30の抜け止めとして機能し得るフランジ部23が設けられている。
タブ28は、管状部22内からY軸方向に向けて突出する薄板形状の部材であり、板幅方向の中央にはY軸方向に延びる線条凸状のリブ28aが形成されている。リブ28aは、タブ28の機械的な強度を高めるために設けられている。タブ28がフランジ部23から突出する長さは、エンドキャップ20をレンズ11に取り付けた状態において、レンズ11内に収容されているLED基板15の端部を押圧し得る程度に設定されている。これにより、エンドキャップ20がレンズ11の両側に取り付けられた場合にLED基板15をその長手方向両側から押圧することが可能になるので、LED基板15がレンズ11の長手方向(Y軸方向)に移動することを阻止できる。
エンドキャップ20には、レンズ11に収容したフレーム13を外部からビス18によりねじ締結して固定し得る貫通孔25が2箇所に形成されている。即ち、レンズ11内に収容した状態のフレーム13に対して、その雌ねじ孔13dにビス18をねじ止め可能な本体部21の所定位置に貫通孔25が形成されている。また、本体部21には、電気配線17を通すための配線穴26も2箇所に形成されている。本第1実施形態では、タブ28のリブ28aを挟んでその両側に配線穴26が形成されている。本第1実施形態では、配線穴26の開口表面の周囲に、配線穴26の内径よりも大径に設定された環状凹部26aが形成されている。
LED灯具10は、それを単体で使用する場合には、両端に設けられる2つのエンドキャップ20のうち、一方のエンドキャップ20の配線穴26に電気配線17を通し、他方のエンドキャップ20の配線穴26は、レンズ11の内部空間と外部空間との通気口として使用する。レンズ11の内部空間は、その気圧がLEDチップ16の点灯時と消灯時とで異なる。点灯時はLEDチップ16の発熱によりレンズ11の内部空間の気圧が上昇するからである。そのため、このような気圧変動を通気口として機能する配線穴26により外気圧と同等に調整するとともに、環状凹部26aに内圧調整シール19を貼付する。これにより、湿気や液体が外部空間から内部空間に吸い込まれることを防止することが可能になる。内圧調整シール19は、例えば、空気等の気体の流通を許容する一方で、水等の液体の流通を阻止する機能を有する多孔質膜製のフィルタである。
続いて、さらに図5を加えてガスケット30の構成を詳細に説明する。図5(A)には、ガスケット30をその外端部の方向から見た斜視図が図示されており、また図5(B)には、ガスケット30をその内端部の方向から見た斜視図が図示されている。さらに図5(C)には、図2に示すIV-C線で切断した断面を同矢印方向から見た断面図が図示されている。
ガスケット30は、前述したようにエンドキャップ20の管状部22の周囲に取り付けられて、レンズ11の端部とその端部に取り付けられるエンドキャップ20との間に介在してこれらの両者間を液密に密着させる防水部材である。本第1実施形態では、主に、大径部31および小径部32により構成されており、これらは一体に成形されている。ガスケット30は、例えばシリコンゴム製である。
大径部31は、エンドキャップ20に取り付けられた状態においては、管状部22の周囲であってレンズ11と本体部21との間(長手方向(Y軸方向))に位置する(図3(B)参照)。そのため、この状態において、Y軸方向から見える形状が、本体部21の正面形状とほぼ同形状となるように大径部31の寸法および形状が構成されている(図1および図2参照)。ただし、Y軸方向の長さは、レンズ11の端部と本体部21との隙間間隔よりも僅かに大きくなるように設定されている。これにより、この隙間、つまりレンズ11とエンドキャップ20の本体部21との間に介在する大径部31によって、これら両者間の隙間が塞がって当該両者が大径部31を介して液密に密着する。そのため、レンズ11の短手方向(X軸方向)からの水等の液体の浸入を防止することが可能になる。
これに対して、小径部32は、エンドキャップ20に取り付けられた状態においては、管状部22の周囲であってレンズ11と管状部22との間(短手方向(X軸方向))に位置する(図3(B)参照)。つまり、レンズ11の内周壁と管状部22の外周壁との隙間に挟み込まれ得る形状に小径部32の寸法および形状が構成されている。本第1実施形態では、先端に向けて縮径する(下る)テーパ部32aが形成されており、テーパ部32aの先端の厚さは当該隙間間隔よりも小さくなるように、またテーパ部32aの後端の厚さは当該隙間間隔よりも大きくなるように、それぞれ設定されている。これにより、レンズ11の内周壁と管状部22の外周壁との隙間に小径部32が差し込み易くなるので、後述する組付工程におけるガスケット30の組み付けを容易にしている。また、この隙間、つまりレンズ11とエンドキャップ20の管状部22との間に介在する小径部32によって、これら両者間の隙間が塞がって当該両者が小径部32を介して液密に密着する。そのため、レンズ11の長手方向(Y軸方向)からの水等の液体の浸入を防止することが可能になる。
このようにガスケット30は、大径部31と小径部32がレンズ11の長手方向と短手方向との両方に位置してこれらが一体に形成される。これにより、レンズ11の長手方向(Y軸方向)および短手方向(X軸方向)の両方向でレンズ11とエンドキャップ20との間がガスケット30を介して液密に密着する。そのため、1つのガスケット30で、レンズ11の短手方向(X軸方向)および長手方向(Y軸方向)の両方向からの水等の液体の浸入を防止することが可能になる。なお、当該レンズ11またはそれに相当するレンズが、円筒形状のものを扁平させた形状(径方向の断面形状が楕円形状)である場合には、上記の「短手方向(X軸方向)」は、「径方向」に読み替える必要がある。
このように構成されるLED灯具10は、例えば、図6の分解斜視図に示すように組み付けられる。例えば、LEDチップ16が実装されて電気配線17がハンダ付けされたLED基板15を、フレーム13の溝部13c(図3(A)参照)に差し込むようにスライドさせてフレーム13に取り付ける(図6においては、電気配線17がLED基板15に接続されていない状態が図示されている)。
このようにLED基板15を取り付けたフレーム13は、次にレンズ11の開口からレンズ11内(内部空間)に収容される。本第1実施形態では、フレーム13は、レンズ11の内壁11aに接することなくレンズ11の内部空間に収容可能な寸法および形状に構成されている。また、レンズ11の内壁面には、フレーム13の挿入に際して障害になるような凹部や凸部が存在しない。そのため、レンズ11内にフレーム13を入れる際に、フレーム13がレンズ11内の凹凸等に引っ掛かったりすることがないので、レンズ11内にフレーム13を収容する作業を容易に行うことが可能になる。
レンズ11内に収容されたフレーム13の両端に、予めガスケット30を取り付けたエンドキャップ20をそれぞれ取り付ける。これとほぼ同時期に、電気配線17をエンドキャップ20の配線穴26に挿通して外部に引き出す。フレーム13の両端にガスケット30を取り付けた後、エンドキャップ20をさらに取り付けてもよい。レンズ11に取り付けたエンドキャップ20の貫通孔25にビス18を挿入してフレーム13の雌ねじ孔13dとねじ締結する。また電気配線17を挿通しない方のエンドキャップ20の配線穴26に内圧調整シール19を貼付する。これにより、LED灯具10の組み付けが完了する。
以上説明したように本第1実施形態に係るLED灯具10では、内部空間に複数のLEDチップ16が実装されたLED基板15を収容するレンズ11は、扁平した筒形状を有する。これにより、直管形のLEDランプのように、LED基板の周囲を覆うレンズが円筒状である場合に比べて収容空間が大きくならない。また、レンズ11の両側に設けられる一組のエンドキャップ20とレンズ11の両端との間には、これらの両者間を液密に密着させるガスケット30が介在する。これにより、レンズ11の内部空間に雨水等が入り難くなる。したがって、奥行きや高さに制限があるとともに浸水の可能性もあり得る収容空間にも取り付けられる。
なお、上述した第1実施形態では、大径部31および小径部32が一体に成形されるガスケット30を用いたが、例えば、図7(A)に示すようにこれらを別体に構成してもよい(改変例1)。即ち、ガスケット30の大径部31に相当するガスケット41(断面形状が矩形状のOリング)と、ガスケット30の小径部32に相当するガスケット42(断面形状が円形状または楕円形状のOリング)と、をガスケット30に代えて構成してもよい。
また、ガスケット30の大径部31を廃止して、ガスケット30の小径部32に相当するガスケット42だけを、レンズ11の内周壁と管状部22’の外周壁との隙間に設けてもよい(改変例2)。この場合には、管状部22よりも軸方向長さが短い管状部22’を有するエンドキャップ20’を使用する必要がある。また、シール性がガスケット30に比べて低下し得るが、LED灯具10の長手方向(Y軸方向)の長さを短くすることが可能になる。
さらに、図示していないが、ガスケット30の小径部32を廃止して、ガスケット30の大径部31に相当するガスケット41だけを、レンズ11の内周壁と管状部22の外周壁との隙間に設けてもよい。
[第2実施形態]
次に第2実施形態に係るLED灯具50の構成概要を図8〜図12を参照して説明する。本第2実施形態に係るLED灯具50は、エンドキャップ60およびガスケット80の構成が第1実施形態のエンドキャップ20やガスケット30と異なる点で、第1実施形態のLED灯具10と相違する。そのため、図8〜図12において、第1実施形態のLED灯具10と実質的に同一の構成部分については同一の符号を付すとともにこれらの構成部分の説明を省略する。
前述した第1実施形態のLED灯具10では、ガスケット30は大径部31と小径部32とにより構成され、小径部32がレンズ11とエンドキャップ20の一端側との間に介在する構成を採っている(図3(B)参照)。これにより、レンズ11の両側に設けられる一組のエンドキャップ20とレンズ11の両端との間に両者間を液密に密着させるガスケット30が介在することで、レンズ11の内部空間に雨水等を入り難くしている。
ところで、近年、高圧洗浄機等の高水圧の普及に伴い洗車時においては8MPa以上の噴射圧の水流がLED灯具10等に向けられる場合がある。このような場合において高圧水流がガスケット30やその付近に当たってガスケット30が当該水流で加圧されると、ガスケット30の一部(特に外部に露出している大径部31)が一時的に変形する可能性がある。例えば、大径部31がめくれる(剥がれる)ようにエンドキャップ20から離れる方向に向けて変形する可能性がある。
ガスケット30がこのように変形している状態においては、前述したような大径部31による防水効果(短手方向からの水等の液体の浸入を防止)は期待することができない。そこで、図8に示すように、本第2実施形態のLED灯具50では、大径部81の両側に小径部(第1小径部83および第2小径部87)を有するガスケット80を採用している。図8には、本第2実施形態のLED灯具50の構成例を示す図として、図2に示すIII-A線で切断した断面を同矢印方向から見た断面図(図8(A))や、図2に示すIII-B線で切断した断面を同矢印方向から見た断面図(図8(B))が図示されている。
即ち、LED灯具50のガスケット80は、レンズ11の径方向(X軸方向またはZ軸方向)に位置する大径部81と、レンズ11の軸方向(Y軸方向)に大径部81の両側に位置する第1小径部83および第2小径部87と、を備えている。ガスケット80は、第1実施形態のガスケット30と同様に、例えば、シリコンゴム製であり、大径部81、第1小径部83および第2小径部87は、一体に成形されている。
このようなガスケット80を取り付け可能に構成する必要から、エンドキャップ60の構成も第1実施形態のエンドキャップ20と異なる。即ち、エンドキャップ60は、その一端側において、エンドキャップ20と同様に、ガスケット80の第1小径部83をレンズ11との間で挟み込むように狭持する管状部62を備えることに加えて、他端側の本体部61において、ガスケット80の第2小径部87を収容し得る環状凹部64を有する。
ここで、エンドキャップ60の構成について図9および図10を参照しながら詳細に説明する。図9には、LED灯具50を構成するエンドキャップ60の構成例を示す斜視図が図示されている。図10には、エンドキャップ60の構成例を示す図として、図9(A)に示すX-A線矢印の方向から見た側面図(図10(A))、図9(B)に示すX-B線矢印の方向から見た側面図(図10(B))、図10(A)に示すX-C線で切断した断面を同矢印方向から見た断面図(図10(C))および図10(A)に示すX-D線で切断した断面を同矢印方向から見た断面図(図10(D))が図示されている。
図9および図10に示すように、エンドキャップ60は、外部に露出する部分、つまり本体部61(エンドキャップの他端側)については、第1実施形態のエンドキャップ20とほぼ同様に構成されている。即ち、レンズ11に収容したフレーム13を外部からビス18によりねじ締結して固定し得る貫通孔65が2箇所に形成されている。また、本体部61には、電気配線17を通すための配線穴66も2箇所に形成されている。配線穴66の開口表面の周囲には、配線穴66の内径よりも大径に設定された環状凹部66aも形成されている。
ただし、本体部61の内側においては、ガスケット80の第2小径部87を収容し得る環状凹部64が形成されている点が第1実施形態のエンドキャップ20と異なる。本第2実施形態では、環状凹部64は、例えば、ガスケット80の第2小径部87が凹部内でガタつかない溝形状、またはガスケット80の第2小径部87が嵌入可能な溝形状に形成されている。
一方、エンドキャップ60の管状部62(エンドキャップの一端側)は、第1実施形態のエンドキャップ20と構成が大きく異なる。即ち、第2実施形態の管状部62は、その先端側に、ガスケット80の第1小径部83の先端形状に適合する凹凸部63を備えている。ガスケット80の第1小径部83は、後述するようにその先端側に、厚肉部84a,84bや薄肉部85を有するため、これらの形状に合った凹凸部63がエンドキャップ60の管状部62に形成されている。
具体的には、ガスケット80が組み付けられた状態において、ガスケット80の厚肉部84aが位置する部分には外溝部63aが形成されており、またガスケット80の厚肉部84bが位置する部分には外溝部63cが形成されている。また、配線穴66を通る電気配線17が位置する部分には、当該電気配線17との接触を避けるために内溝部63bが形成されている。
エンドキャップ60のタブ68には、第1実施形態のエンドキャップ20と異なりリブ28aは形成されていない。その代わり、配線穴66を通る電気配線17が位置する部分に凹部68aが形成されている。当該電気配線17との接触を避けるためである。なお、タブ68においても、エンドキャップ20のタブ28と同様に、リブ28aに相当するリブを形成してもよい。これにより、タブ68の機械的な強度を高めることが可能になる。
また、図8(B)においては、タブ68の先端とLED基板15の端部との間に隙間が存在するが、タブ68の軸方向長さを延長して、LED基板15の端部を押圧するように構成してもよい。これにより、エンドキャップ60がレンズ11の両側に取り付けられた場合にLED基板15をその長手方向両側から押圧することが可能になるので、LED基板15がレンズ11の長手方向(Y軸方向)に移動することを阻止できる。
本第2実施形態のエンドキャップ60も第1実施形態のエンドキャップ20と同様に、例えば、ポリカーボネート製であり、本体部61、管状部62、タブ68等が一体に成形されている。
次にガスケット80の構成について図11および図12を参照しながら詳細に説明する。図11には、LED灯具50を構成するガスケット80の構成例を示す斜視図が図示されている。図12には、ガスケット80の構成例を示す図として、図11(A)に示すXII-A線矢印の方向から見た側面図(図12(A))、図11(B)に示すXII-B線矢印の方向から見た側面図(図12(B))、図12(A)に示すXII-C線で切断した断面を同矢印方向から見た断面図(図12(C))および図12(A)に示すXII-D線で切断した断面を同矢印方向から見た断面図(図12(D))が図示されている。
図11および図12に示すように、本第2実施形態のガスケット80は、前述のように大径部81の両側に第1小径部83および第2小径部87を備えている。大径部81は、第実施形態のガスケット30の大径部31に比べて軸方向(Y軸方向)長さが小さい代わりに第2小径部87を備えている点が第1実施形態のガスケット80と異なる。本第2実施形態では、第2小径部87は、大径部81と同程度の軸方向(Y軸方向)長さに設定されている。
即ち、本第2実施形態のガスケット80は、エンドキャップ60の本体部61に形成されている環状凹部64に挿入可能な軸方向長さの第2小径部87を備えている。第2小径部87には、先端に向けて縮径する(下る)テーパ部87aが形成されており、テーパ部87aの先端の厚さは当該隙間間隔よりも小さくなるように、またテーパ部87aの後端の厚さは当該隙間間隔よりも大きくなるように、それぞれ設定されている。これにより、環状凹部64の隙間に第2小径部87が差し込み易くなるので、組付工程におけるガスケット80の組み付けを容易にしている。
これに対して、第1小径部83は、軸方向(Y軸方向)長さが大径部81の2倍〜3倍に設定されており、その軸方向長さのほぼ半分に当たる先端側には前述の厚肉部84a,84bおよび薄肉部85が形成されている。また第1小径部83は、エンドキャップ60に取り付けられた状態においては、管状部62の周囲であってレンズ11と管状部62との間(短手方向(X軸方向))に位置してレンズ11の内周壁と管状部62の外周壁との隙間に挟み込まれ得るように寸法および形状が構成されている(図8(B)参照)。
より具体的には、第1小径部83のうち、LED基板15の表側面(LEDチップ16が実装されている面)側において高さ方向(Z軸方向)に厚みがある厚肉部84aは、短手方向(X軸方向)ほぼ中央とその両側の3箇所に形成されている。隣合う厚肉部84aの間は薄肉部85である。つまり、短手方向(X軸方向)の一方から他方に向けて薄肉部85、厚肉部84a、薄肉部85、厚肉部84a、薄肉部85の順番に位置している。これにより、予めガスケット80を取り付けたエンドキャップ60をレンズ11内に収容されたフレーム13の両端にそれぞれ取り付けたり、フレーム13の両端にガスケット80を取り付けた後、エンドキャップ60を取り付けたりする場合において、ガスケット80の組付性が向上する。
即ち、ガスケット80がこのような厚肉部84aを有することなく第1小径部83の先端側全体が薄肉部85である場合に比べて、第1小径部83に当該厚肉部84aが存在することにより、レンズ11にエンドキャップ60を取り付ける際にこれらの間に位置するガスケット80の第1小径部83が変形し難い。そのため、エンドキャップ60をレンズ11に容易に取り付けることが可能になる。したがって、ガスケット80の組付性を向上させることができる。
また、本第2実施形態のガスケット80では、LED基板15の裏側面に向く部分においても、短手方向(X軸方向)ほぼ中央の1箇所に厚肉部84bが形成されている。これにより、第1小径部83のLED基板15の裏側面側においても、高さ方向(Z軸方向)に厚みがある厚肉部84bが存在するため、レンズ11にエンドキャップ60を取り付ける際に第1小径部83がさらに変形し難くなる。したがって、ガスケット80の組付性をさらに向上させることができる。
さらに、本第2実施形態のガスケット80では、このような厚肉部84a,84bが形成されることによって、前述したように、エンドキャップ60ではこの厚肉部84a,84bの形状に適合した外溝部63aを凹凸部63に形成している。これにより、ガスケット80の厚肉部84a,84bとエンドキャップ60の凹凸部63(外溝部63a)が係合するため、レンズ11から抜け出る方向にガスケット80が移動し難くなる。つまり、ガスケット80がレンズ11の軸方向に移動しようとすると、厚肉部84a,84bが外溝部63aに引っかかるため、そのような移動を阻止することができる。
本第2実施形態では、組み付けられた状態においては、短手方向(X軸方向)の両側に位置する厚肉部84aの先端部83aがLED基板15を支持するフレーム13の端部に当接する。これにより、レンズ11の軸方向においてガスケット80の位置決めが可能になるので、例えば、図8(B)に示すように、レンズ11の端部とガスケット80の大径部81との間に隙間SPが形成されるような寸法関係にレンズ11やガスケット80が設定されている場合においても、ガスケット80の軸方向位置を容易に決めることが可能になる。したがって、ガスケット80の厚肉部84aの先端部83aがフレーム13の端部に当接しない場合に比べて、別の手段で位置決めを行う必要がないことから、ガスケット80の組付性を向上させることができる。
なお、本第2実施形態では、LED灯具50の長手方向の長さが100センチメートル前後やそれ以上になる場合(長尺仕様)が想定されるところ、このような長尺仕様においては、熱膨張によるレンズ11の長手方向長さ(軸長)の変動幅がミリメートルオーダになり得る。そのため、このようなレンズ11の軸長変動を吸収するためにレンズ11の端部とガスケット80の大径部81との間に隙間SPを設けている。
以上説明したように本第2実施形態に係るLED灯具50では、ガスケット80は、レンズ11の径方向に位置する大径部81と、レンズ11の軸方向に大径部81の両側に位置する第1小径部83および第2小径部87と、を有する。そして、第1小径部83は、レンズ11とエンドキャップ60の管状部62との間に介在し、第2小径部87は、エンドキャップ60の本体部61の環状凹部64内に収容される。これにより、ガスケット80は、レンズ11の軸方向の両側において第1小径部83および第2小径部87が保持されるため、例えば、レンズ11の軸方向に外力が加わってもレンズ11やエンドキャップ60から外れ難くなる。そのため、例えば、8MPa以上の高圧水流がガスケット80の大径部81やその付近に当たってガスケット80が当該水流で加圧されるような事態が生じても、ガスケット80の一部がめくれる(剥がれる)ようにエンドキャップ60から離れる方向に向けて変形したり、エンドキャップ60から外れかかったりすることを抑制することができる。したがって、このような高圧水流が加わり得る環境下においても、レンズ11の内部空間に水等が入り難くなる。
なお、上述した第2実施形態では、ガスケット80の第1小径部83の先端側に厚肉部84a,84bを設ける構成を採ったが、このような厚肉部84aや厚肉部84bを設けることなく薄肉部85だけで構成してもよい。つまり、第1小径部83を第2小径部87と同様の肉厚に構成してもよい。この場合には、エンドキャップ60の管状部62には、凹凸部63を設ける必要がない。このような構成の場合には、第2実施形態のガスケット80に比べると、ガスケット80やエンドキャップ60の組付性が低下し得るが、ガスケット80やエンドキャップ60を成形する金型の構成を簡素にすることが可能になる。
また、ガスケット80の第1小径部83において、厚肉部84aや厚肉部84bを設けることなく薄肉部85だけで構成する場合においても、第1小径部83の先端部83aがフレーム13の端部に当接し得るように構成することによって、レンズ11の軸方向においてガスケット80の位置決めが可能になる。
なお、上述した各実施形態では、レンズ11は透明度が高い(無色透明)ものを使用したが、LED基板15に実装されるLEDチップ16の存在がデザイン性を低下させたり、光源が点状に見えたりする等、外観上問題になる場合には、乳白色等を有する透明度が低い(半透明)レンズをレンズ11の代わりに使用してもよい。これにより、外観的にLEDチップ16の存在がわかり難くなるとともにLEDチップ16から発せられた光が拡散されて出射される。そのため、このような外観上の問題を解消することが可能になる。
また、上述した各実施形態では、レンズ11およびエンドキャップ20,60をポリカーボネート製のもので構成したが、耐熱性、難燃性、電気的絶縁性等が良好な樹脂材料であれば、他のものでもよい。また、ガスケット30,80をシリコンゴム製のもので構成したが、耐熱性、耐水性、耐薬品性等が良好な樹脂材料やゴム系材料であれば、他のものでもよい。
10,50…LED灯具
11…レンズ(筒状レンズ)
13…フレーム(支持部材)
15…LED基板
16…LEDチップ(発光ダイオード)
17…電気配線
18…ビス
19…内圧調整シール
20,20’,60…エンドキャップ(キャップ)
21,61…本体部(キャップの他端側)
22,22’,62…管状部(キャップの一端側)
23…フランジ部
28…タブ(押圧部)
30,41,42,80…ガスケット(防水部材)
31…大径部
32…小径部
63a…外溝部(段差部)
64…環状凹部(凹部)
81…大径部(径方向部)
83…第1小径部(軸方向部、一方側)
83a…先端部(端部)
87…第2小径部(軸方向部、他方側)
SP…隙間
X…X軸方向(レンズの径方向)
Y…Y軸方向(レンズの軸方向)
Z…Z軸方向

Claims (8)

  1. 扁平した筒形状を有する筒状レンズと、
    前記筒状レンズの内部空間に収容可能な短冊形状を有するとともに複数の発光ダイオードが実装されたLED基板と、
    前記発光ダイオードが実装されていない前記LED基板の裏側面のほぼ全体を前記筒状レンズの内部空間において支持する支持部材と、
    前記筒状レンズの両側に設けられ前記支持部材を挟持する一組のキャップと、
    前記筒状レンズの両端と前記キャップの間に介在してこれらの両者間を液密に密着させる防水部材と、
    を備えることを特徴とするLED灯具。
  2. 前記防水部材は、前記筒状レンズの軸方向および前記筒状レンズの径方向の少なくとも一方に位置することを特徴とする請求項1に記載のLED灯具。
  3. 前記防水部材は、前記筒状レンズの軸方向および前記筒状レンズの径方向の両方に位置してこれらが一体に形成されることを特徴とする請求項1に記載のLED灯具。
  4. 前記防水部材は、前記筒状レンズの径方向に位置する径方向部と、前記筒状レンズの軸方向に前記径方向部の両側に位置する軸方向部と、を有するとともにこれらを含めて一体に形成されており、
    前記軸方向部は、一方側が前記筒状レンズと前記キャップの一端側との間に介在し、他方側が前記キャップの他端側の凹部内に収容されることを特徴とする請求項1に記載のLED灯具。
  5. 前記軸方向部の一方側は、前記筒状レンズの径方向に肉厚が厚くなる厚肉部を有することを特徴とする請求項4に記載のLED灯具。
  6. 前記キャップの一端側は、前記厚肉部が係合する段差部を有することを特徴とする請求項5に記載のLED灯具。
  7. 前記軸方向部の一方側は、端部が前記支持部材に当接することを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載のLED灯具。
  8. 前記キャップは、前記LED基板を長手方向に押圧する押圧部を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のLED灯具。
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