JP2019021450A - バックライト及び液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板の一方の面にLED等の発光素子を配置し、基板の他方の面に回路素子を配置した場合であっても、発光素子で発生する熱と回路素子で発生する熱とを効率良く放熱させることができるバックライト等を提供する。【解決手段】バックライト100は、一方の面に複数のLED111が二次元的に配置され、他方の面に回路素子112が配置された基板110と、基板110の他方の面に対向して配置された基台120と、基板110及び基台120の間に配置された放熱シート130とを備え、基台120には、回路素子112を収納する穴部123が設けられており、放熱シート130の少なくとも一部は、穴部123の底面123aと回路素子112の素子面112aとの隙間に位置しており、かつ、回路素子112の素子面112aと接触している。【選択図】図3

Description

本開示は、バックライト及び液晶表示装置に関し、特に、直下型のバックライト及びこのバックライトを備える液晶表示装置に関する。
液晶パネルを用いた液晶表示装置は、テレビ又はモニタ等のディスプレイとして利用されている。液晶表示装置では、液晶パネルの背面にバックライトが配置されている。近年、バックライトの光源として、高効率及び高寿命等の理由により、発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)が採用されている。
バックライトには、エッジ型や直下型が知られている。このうち、直下型のバックライトは、液晶パネルの背面の直下に複数のLEDが二次元的に配置された構造を有する。これにより、高輝度かつ面内の輝度ムラが低減された平面発光を実現することができる。このような直下型のバックライトを備える液晶表示装置が特許文献1に開示されている。
特開2011−242488号公報
LED等の半導体発光素子は、発光することで半導体発光素子自身から熱が発生し、これにより、半導体発光素子の温度が上昇して光出力が低下する。つまり、LED等の半導体発光素子は、自身が発する熱によって、発光効率が低下する。このため、バックライトにおいては、LEDで発生する熱を効率良く放熱させることが重要である。
そこで、直下型のバックライトでは、複数のLEDが二次元的に実装されたLED基板を金属製のフレーム(シャーシ)に配置している。これにより、LEDで発生する熱を基板を介してフレームに伝導させて放熱させている。
近似、LEDを実装するLED基板としてCEM−3やFR−4等の樹脂基板を用いることが検討されているが、樹脂基板は金属基板と比べて放熱性が悪い。このため、特にLED基板として樹脂基板を用いる場合には、LEDで発生する熱をフレームに効率良く伝導させることが重要となる。
また、近年、液晶表示装置のコントラスト比を向上させる技術として、直下型のバックライトのLEDをローカルディミングにより制御する技術が提案されている。ローカルディミングでは、表示される画像に応じて二次元配列されたLEDを部分的に発光制御するために、制御ICが用いられる。この制御ICは、液晶パネルに接続されたドライバ基板(プリント配線基板)に実装したり、LED基板のLED実装面に実装したりすることが考えられるが、制御ICの実装数が多くなったり制御ICの配線パターンが複雑化したりすると、制御IC及び制御ICの配線パターンをドライバ基板及びLED基板の実装面に配置するスペースを確保することが難しい場合がある。そこで、LED基板を片面配線基板ではなく両面配線基板とし、LED基板におけるLED実装面とは反対側の面に制御ICを配置することが考えられる。
一方、制御ICは熱を発生する回路素子(発熱部品)であるため、LEDとともにLED基板に制御ICを配置すると、LEDの放熱性が悪くなり、LEDの発光効率が低下するおそれがある。このように、制御ICとLEDとを同一基板に配置する場合には、LEDの放熱と制御ICの放熱とを両立させる必要がある。
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであり、基板の一方の面にLED等の発光素子を配置し、基板の他方の面に回路素子を配置した場合であっても、発光素子で発生する熱と回路素子で発生する熱とを効率良く放熱させることができるバックライト及び液晶表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示に係るバックライトの一態様は、一方の面に複数の発光素子が二次元的に配置され、他方の面に前記複数の発光素子の少なくとも一つと電気的に接続された回路素子が配置された基板と、前記基板の前記他方の面に対向して配置された基台と、前記基板及び前記基台の間に配置された放熱部材とを備え、前記基台には、前記回路素子を収納する穴部が設けられており、前記放熱部材の少なくとも一部は、前記穴部の底面と前記底面に対向する前記回路素子の素子面との隙間に位置しており、かつ、前記回路素子の前記素子面と接触している。
また、本開示に係る液晶表示装置の一態様は、上記のバックライトと、前記バックライトの光出射側に配置された液晶パネルとを備える。
基板の一方の面にLED等の発光素子を配置し、基板の他方の面に回路素子を配置した場合であっても、発光素子で発生する熱と回路素子で発生する熱とを効率良く放熱させることができる。
実施の形態1に係る液晶表示装置の概略構成を模式的に示す図である。 実施の形態1に係る液晶表示装置の外観斜視図である。 実施の形態1に係る液晶表示装置の部分断面図である。 実施の形態1に係る液晶表示装置の部分拡大断面図(図3の破線で囲まれる領域IVの拡大図)である。 実施の形態1に係る液晶表示装置における基板の上面図である。 実施の形態1に係る液晶表示装置における基板の背面図である。 重ね合わされた基板と放熱シートとを放熱シート側から見たときの平面図である。 実施の形態1の変形例に係る液晶表示装置における基板及び放熱シートの部分拡大平面図である。 図8AのVIIIB−VIIIB線における基板及び放熱シートの断面図である。 実施の形態1の変形例に係る液晶表示装置において、回路素子が放熱シートに覆われた状態を示す斜視図である。 実施の形態2に係る液晶表示装置におけるバックライトの部分断面図である。 実施の形態3に係る液晶表示装置におけるバックライトの部分断面図である。 実施の形態3の変形例に係る液晶表示装置におけるバックライトの部分断面図である。 実施の形態4に係る液晶表示装置におけるバックライトの部分断面図である。
以下、本開示の実施の形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、及び、構成要素の配置位置や接続形態などは、一例であって本開示を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、各図において縮尺等は必ずしも一致していない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態1)
[液晶表示装置の構成]
まず、実施の形態1に係る液晶表示装置1の概略構成について、図1を用いて説明する。図1は、実施の形態1に係る液晶表示装置1の概略構成を模式的に示す図である。
図1に示すように、液晶表示装置1は、バックライト100と、液晶パネル200と、バックライト駆動回路310と、液晶パネル駆動回路320と、制御装置330とを備える。
バックライト100は、液晶パネル200の背面側に配置された光源ユニットであり、液晶パネル200に向けて光を照射する。バックライト100は、平面状の均一な拡散光(散乱光)を照射する面発光ユニットである。
バックライト100は、LED(Light Emitting Diode)を光源とするLEDバックライトである。本実施の形態において、バックライト100は、直下型であり、液晶パネル200の背面側には、LEDが二次元的に配置されている。
また、本実施の形態におけるバックライト100は、ローカルディミング制御を行うことができる。ローカルディミングは、液晶表示装置1(液晶パネル200)の画面全体を複数の表示領域に区画し、区画された各表示領域に表示される画像に応じてバックライト100の明るさを部分的に調整する技術である。具体的には、区画された各表示領域に対応するように、二次元に配列されたLEDを複数の発光領域に区画し、表示される画像に応じて各発光領域におけるLEDの発光量を調整して輝度を変化させる。つまり、バックライト100における複数のLEDは、液晶パネル200の各画素への映像データの書き込みに同期して部分的に発光可能となっている。
液晶パネル200は、バックライト100の光出射側に配置される。液晶パネル200は、例えばカラー画像を表示する液晶表示パネルである。液晶パネル200の液晶駆動方式は、例えばIPS(In Plane Switching)方式又はFFS(Fringe Field Switching)方式等の横電界方式であるが、これに限るものではなく、VA(Vertical Alignment)方式又はTN(Twisted Nematic)方式等であってもよい。
バックライト駆動回路310は、制御装置330から入力される発光制御信号に応じたタイミング及び輝度でバックライト100の複数のLEDを発光させる。バックライト駆動回路310は、LEDを発光させるための駆動電流をLEDに供給するLED駆動回路としてドライバICを備える。このドライバICは、例えば、プリント配線基板に実装される。つまり、バックライト駆動回路310は、ドライバIC及び回路部品等がプリント配線基板に実装されたドライバ基板として構成される。
なお、バックライト駆動回路310は、LEDに供給される駆動電流が発光制御信号で指示された輝度に応じた大きさであるか否かをモニタしフィードバック制御する回路を含んでいてもよい。
液晶パネル駆動回路320は、液晶パネル200に画像を表示するために液晶パネル200を駆動する。液晶パネル駆動回路320は、走査線駆動回路321と映像線駆動回路322とを含む。走査線駆動回路321及び映像線駆動回路322は、例えばドライバICであり、プリント配線基板に実装される。つまり、液晶パネル駆動回路320は、ドライバIC及び回路部品等がプリント配線基板に実装されたドライバ基板として構成される。
走査線駆動回路321は、液晶パネル200のTFT基板に形成された複数の走査信号線に接続されている。走査線駆動回路321は、制御装置330から入力されるタイミング信号に応じて走査信号線を選択し、選択した走査信号線にTFTをオンする電圧を印加する。
映像線駆動回路322は、液晶パネル200のTFT基板に形成された複数の映像信号線に接続されている。映像線駆動回路322は、走査線駆動回路321による走査信号線の選択に合わせて、選択された走査信号線に接続されるTFTのそれぞれに、各画素の階調値を表す映像信号に応じた電圧を印加する。これにより、選択された走査信号線に対応する画素に映像信号が書き込まれる。
制御装置330は、CPU等の演算処理回路と、ROMやRAM等のメモリとを備えている。制御装置330には映像データが入力される。制御装置330は、CPUがメモリに格納されたプログラムを読み出して実行することにより各種の処理を実行する。具体的には、制御装置330は、映像データに対して色調整等の各種の画像信号処理を行って各画素の階調値を示す映像信号を生成し、当該映像信号を映像線駆動回路322に出力する。
本実施の形態において、バックライト100はローカルディミングにより制御可能である。この場合、制御装置330は、入力された映像データに基づいて、バックライト駆動回路310及び液晶パネル駆動回路320(走査線駆動回路321、映像線駆動回路322)が同期を取るためのタイミング信号を生成し、バックライト駆動回路310及び液晶パネル駆動回路320に向けて出力する。なお、制御装置330は、バックライト駆動回路310への発光制御信号としてのタイミング信号の他に、入力された映像データに基づいてLEDの輝度を制御するための信号を生成してもよい。
次に、液晶表示装置1の構造上の特徴について、図2〜図7を用いて説明する。図2は、実施の形態1に係る液晶表示装置1の外観斜視図である。図3は、図2のIII−III線における同液晶表示装置1の部分断面図である。図4は、図3の破線で囲まれる領域IVの拡大図である。図5は、同液晶表示装置1における基板110の上面図である。図6は、同液晶表示装置における基板110の背面図である。図7は、重ね合わされた基板110と放熱シート130とを放熱シート130側から見たときの平面図である。
図2に示される液晶表示装置1は、図3に示すように、バックライト100と、バックライト100の光出射側に配置された液晶パネル200とを備える。なお、図2及び図3では、バックライト駆動回路310、液晶パネル駆動回路320及び制御装置330については、図示していない。
図3に示すように、バックライト100は、液晶パネル200と所定の間隔をあけて配置されている。バックライト100は、基板110と、基台120と、放熱シート130と、反射板140と、拡散シート150と、プリズムシート160とを備える。
図3及び図4に示すように、基板110は、光源となるLED111が配置されたLED基板(光源基板)である。また、基板110には、回路素子112も配置されている。つまり、基板110は、LED111及び回路素子112を実装するための共通の実装基板である。
基板110は、例えば、樹脂基材をベースとする樹脂基板である。樹脂基板としては、例えば、ガラス繊維とエポキシ樹脂とからなるガラスエポキシ基板(CEM−3、FR−4等)、紙フェノールや紙エポキシからなる基板(FR−1等)、又は、ポリイミド等からなる基板を用いることができる。本実施の形態では、基板110として、CEM−3の両面配線基板を用いている。つまり、基板110の両面には金属配線(不図示)が形成されている。なお、基板110は、リジッド基板及びフレキシブル基板のいずれであってもよい。
図5及び図6に示すように、本実施の形態では4つの基板110が用いられている。図3〜図6に示すように、各基板110の一方の面には複数のLED111が配置されており、各基板110の一方の面とは異なる面である他方の面には回路素子112が配置されている。
本実施の形態において、各基板110は、第1の面110aと、第1の面110aとは反対側の面である第2の面110bとを有する。図3に示すように、各基板110は、第1の面110aが液晶パネル200と対向するように配置される。
図5に示すように、各基板110の一方の面である第1の面110a(LED実装面)には、複数のLED111が二次元的に配置されている。具体的には、複数のLED111は、画素の水平列(行方向)及び垂直列(列方向)に沿ってマトリクス状に配列されている。本実施の形態において、バックライト100に使用されているLED111の総数は、2048個であり、4つの基板110の各々には、図4に示すように、512個のLED111が実装されている。
LED111は、バックライト100の光源として用いられる発光素子の一例である。本実施の形態において、LED111は、例えばパッケージ化された表面実装(SMD:Surface Mount Device)型のLED素子である。一例として、LED111は、凹部を有する白色樹脂製のパッケージ(容器)と、パッケージの凹部の底面に一次実装されたLEDチップ(ベアチップ)と、パッケージの凹部内に封入された封止部材とを有している。封止部材は、例えばシリコーン樹脂等の透光性樹脂材料で構成されている。
LEDチップは、所定の直流電力により発光する半導体発光素子の一例であって、単色の可視光を発するベアチップである。LEDチップは、例えば、通電されれば青色光を発する青色LEDチップである。青色LEDチップとしては、例えばInGaN系の材料によって構成された、中心波長が440nm〜470nmの窒化ガリウム系の半導体発光素子を用いることができる。
本実施の形態において、LED111は、白色光を発する白色LED素子である。この場合、封止部材としては、透光性樹脂材料に蛍光体等の波長変換材が含有された蛍光体含有樹脂を用いることができる。具体的には、LEDチップとして青色LEDチップが用いられているので、白色光を得るために、封止部材には、青色LEDチップからの青色光を励起光として蛍光発光するYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)等の黄色蛍光体が含有される。これにより、封止部材に含有される黄色蛍光体は、青色LEDチップからの青色光の一部を吸収することにより励起されて黄色光を放出する。この放出された黄色光と黄色蛍光体に吸収されなかった青色光とが混ざることにより、白色光が生成される。
なお、色再現性を向上させるために、黄色蛍光体に加えて赤色蛍光体を加えてもよい。また、黄色蛍光体を用いるのではなく、青色LEDチップと赤色蛍光体及び緑色蛍光体との組み合わせによって白色光を生成してもよい。あるいは、波長変換材として、YAG蛍光体等の無機蛍光体を用いるのではなく、量子ドットを用いてもよい。この場合、LED111の封止部材に量子ドットを含有させてもよいが、量子ドットを含有させた光学シート(QDEF:Quantum Dot. Enhancement Film)を、拡散シート150及びプリズムシート160とともに、青色光を発するLED111の前方に配置してもよい。なお、量子ドットとしては、青色光を緑色光及び赤色光の各々に変換する種類のものを用いることができる。例えば、粒径の異なる2種類の量子ドットを用いることができる。
図6に示すように、基板110の他方の面である第2の面110b(回路素子実装面)には、回路素子112が配置されている。本実施の形態において、各基板110には、複数の回路素子112が実装されている。
各回路素子112は、複数のLED111の少なくとも一つと電気的に接続されている。具体的には、回路素子112は、基板110に形成された金属配線を介してLED111と電気的に接続されている。
本実施の形態において、複数の回路素子112には、複数のLED111の少なくとも一つを制御する制御ICが含まれる。制御ICである回路素子112の各々は、パッケージ化されたICパッケージであり、複数のLED111の各々に対してローカルディミング制御を行うために、FET(Field Effect Transistor)等のトランジスタを有する。
例えば全てのLED111を個々に制御する場合には、トランジスタは、LED111の個数と同数必要となる。この場合、1つの回路素子112(制御IC)には、複数のトランジスタが内蔵されている。本実施の形態では、2048個全てのLED111を個々に制御するために、ローカルディミング制御用の制御ICとして128個の回路素子112が実装されている。つまり、各基板110には、32個のローカルディミング制御用の制御ICが実装されており、複数の制御ICの各々は、16個のLED111を制御している。この場合、各制御ICには、例えば4つのFETが内蔵されている。制御ICは、発熱部品であり、LED111の発光中に発熱する。なお、複数の回路素子112には、制御IC以外の発熱部品が含まれていてもよいし、発熱しない非発熱部品が含まれていてもよい。
また、各基板110の第2の面110bには、コネクタ113が設けられている。コネクタ113は、基板110に形成された金属配線を介してLED111及び回路素子112と電気的に接続されている。コネクタ113は、ケーブル等を介して上述のバックライト駆動回路310と電気的に接続される。コネクタ113には、バックライト駆動回路310から各基板110の複数のLED111の発光を制御するための駆動電流(信号)が供給される。例えば、コネクタ113には、複数のLED111をローカルディミングにより制御するための信号が供給される。
なお、上述のように、基板110の第1の面110a及び第2の面110bの各々には金属配線が形成されている。第1の面110aに形成された金属配線と第2の面110bに形成された金属配線とは、例えば基板110に形成されたビアホールによって電気的に接続されている。これにより、基板110の第1の面110aに実装されたLED111と基板110の第2の面110bに実装された回路素子112とが電気的に接続される。また、基板110の両面に形成された金属配線は、複数のLED111をローカルディミングによって発光制御可能なパターンで形成されている。例えば、基板110の金属配線は、複数のLED111を個々に駆動できるように、あるいは、複数のLED111の二次元配列を複数の領域に区画してこの領域毎にLED111を駆動できるように、所定の形状で形成されている。
図3に示すように、基台120は、基板110及び放熱シート130を支持する支持部材である。また、基台120は、ヒートシンクとしても機能し、LED111及び回路素子112で発生する熱を放熱する。基台120は、基板110の第2の面110bに対向して配置されている。
本実施の形態において、基台120は、放熱フィン121と、フレーム122とによって構成されている。
放熱フィン121は、例えば平板状のベース部に複数枚の長尺状の板部(フィン部)が互いに平行に立設するように形成されたヒートシンクである。放熱フィン121の複数の板部の表面は外気に晒されており、放熱フィン121に伝導した熱は、板部から外気に放熱される。放熱フィン121は、アルミニウム又は銅等の熱伝導率の高い金属材料によって構成されているとよい。なお、放熱フィン121は、金属製のリアカバー430に覆われている。
フレーム122は、基板110と放熱フィン121の間に配置されている。本実施の形態において、フレーム122は、放熱シート130と放熱フィン121との間に配置されている。
具体的には、フレーム122は、板状のベース部122aとベース部122aを囲む枠体部122bとを有しており、放熱シート130と放熱フィン121との間には、ベース部122aが位置している。したがって、基板110及び放熱シート130は、フレーム122のベース部122aの上に積層して配置されている。つまり、ベース部122aは、基板110及び放熱シート130を支持している。
フレーム122は、アルミニウムや鉄等の金属材料又は熱伝導性の高い樹脂材料で構成されているとよい。これにより、LED111及び回路素子112で発生する熱を効率良く放熱フィン121に伝導させることができる。フレーム122は、例えば、金属板に板金加工等を施すことで箱形に形成されたベースメタルプレートである。本実施の形態において、フレーム122は、アルミニウムによって構成されている。
また、フレーム122は、液晶表示装置1における下フレームを構成しており、中フレームであるモールドフレーム420及び上フレームであるフロントフレーム410と固定されている。
フロントフレーム410は、液晶パネル200の表示面の周縁部を覆うベゼル部を有する上フレームであり、例えば、平面視形状が矩形枠状で断面形状がL字状の金属フレームである。モールドフレーム420は、フロントフレーム410とフレーム122との間に配置されたミドルフレームである。モールドフレーム420は、例えば樹脂製の樹脂フレームであるが、金属製の金属フレームであってもよい。
図3及び図4に示すように、基台120には、回路素子112を収納する穴部123が設けられている。本実施の形態において、穴部123は、フレーム122に設けられた貫通孔122cによって構成され、穴部123の底面123aは、放熱フィン121の表面によって規定されている。具体的には、貫通孔122cは、フレーム122のベース部122aに設けられており、例えば平面視が矩形状の開口である。また、穴部123(貫通孔122c)のフレーム122側の開口は放熱フィン121で塞がれており、穴部123(貫通孔122c)のフレーム122側の開口面は放熱フィン121の表面と一致している。
また、穴部123は、基台120に複数設けられている。本実施の形態では、全ての回路素子112が複数の穴部123に分けられて収納されている。本実施の形態において、基台120には、1つの回路素子112を収納する穴部123と、2つの回路素子112を収納する穴部123と設けられているが、3つ以上の回路素子112を収納する穴部123が形成されていてもよい。
放熱シート130は、基板110及び基台120の間に配置された放熱部材である。本実施の形態において、放熱シート130は、基板110とフレーム122とに挟まれている。つまり、放熱シート130の一方の面は、基板110の第2の面110bに接触しており、放熱シート130の他方の面は、フレーム122の表面に接触している。
図4に示すように、放熱シート130は、回路素子112の素子面112aを覆っており、放熱シート130の少なくとも一部は、基台120の穴部123の底面123aと、この底面123aに対向する回路素子112の素子面112aとの隙間に位置しており、かつ、回路素子112の素子面112aと接触している。
また、放熱シート130は、回路素子112を覆うように変形しているので、放熱シート130は、回路素子112の素子面112aを覆うだけではなく、回路素子112の側面112bも覆っている。したがって、放熱シート130の他の一部は、基台120の穴部123の側面123bと回路素子112の側面112bとの間の隙間に位置している。本実施の形態において、穴部123の側面123bは、フレーム122の貫通孔122cの内面である。
図3に示すように、本実施の形態において、放熱シート130は、1つの回路素子112のみを覆う部分と、2つの回路素子112に跨って2つの回路素子112を覆う部分とを有する。
放熱シート130は、LED111及び回路素子112で発生する熱を基台120に伝導させる。したがって、放熱シート130は、LED111及び回路素子112で発生した熱を熱引きできる材料によって構成されている。本実施の形態において、放熱シート130は、熱伝導率の高い絶縁性樹脂材料によって構成された熱伝導シートである。放熱シート130の熱伝導率は、例えば、1.0〜5.0W/m・Kである。
例えば、放熱シート130は、アクリル樹脂又はシリコーン樹脂等の樹脂材料に構成されている。本実施の形態において、放熱シート130は、アクリル樹脂からなるノンシリコンタイプの熱伝導シートである。
放熱シート130は、柔軟性を有するゴム系材料によって構成されているとよい。この構成により、放熱シート130が回路素子112に沿って追従しやすくなるので、放熱シート130と回路素子112との密着性が向上する。これにより、放熱シート130と回路素子112との隙間(空気層)を可能な限り無くすことができるので、回路素子112の熱を放熱シート130に効率良く伝導させることができる。
また、放熱シート130は、粘土質で弾力性を有するものであるとよい。これにより、放熱シート130を基板110に密着させて容易に保持させることができるとともに、放熱シート130を基板110に貼り合わせた際に位置ずれが生じた場合に、放熱シート130を何度でも貼り直しすることができる。なお、放熱シート130は、粘着性を有していてもよいし、粘着性を有していなくてもよい。
図7に示すように、1つの放熱シート130の外形の大きさは、1つの基板110の外形の大きさと略同じである。また、放熱シート130の数は、基板110の数と同数である。本実施の形態では、4つの基板110が用いられているので、放熱シート130も4つ用いられている。本実施の形態では、1枚の放熱シート130で、1つの基板110の第2の面110bのほぼ全面を覆っているので、各基板110に実装された全ての回路素子112は、1枚の放熱シート130で覆われている。なお、各放熱シート130には、ネジ(ネジ穴)及びコネクタ113を避けるために開口部が形成されている。
図3及び図4に示すように、基板110とフレーム122との間に挿入された放熱シート130は、基板110とフレーム122とに押さえ込まれている。具体的には、基板110とフレーム122とは、放熱シート130を挟持した状態でネジによってネジ止めされている。これにより、ネジの締め付けによって基板110及びフレーム122には互いに向き合う方向(近づく方向)に力が与えられるので、放熱シート130には基板110及びフレーム122から押圧力が付与される。
したがって、基板110とフレーム122とで挟まれた部分の放熱シート130は、厚み方向に圧縮されて、厚みが小さくなるように均一に弾性変形する。例えば、厚さ1.0mmの放熱シート130の厚さが0.8mmに圧縮される。この結果、放熱シート130の両面全面を基板110とフレーム122とに密着させることができる。これにより、基板110に伝導したLED111の熱を、放熱シート130を介して効率良くフレーム122に伝導させることができる。
一方、基板110とフレーム122とで挟まれていない部分の放熱シート130(つまり、回路素子112を覆う部分の放熱シート130)には、基板110及びフレーム122から押圧力が直接付与されないので、圧縮せずに厚みが小さくならない。したがって、回路素子112を覆う部分の放熱シート130の厚さは、基板110とフレーム122とで挟まれた部分の放熱シート130の厚みよりも厚くなっている。
なお、本実施の形態では、基板110とフレーム122とで挟まれていない状態の放熱シート130の厚さは上記のように1mmであり、基板110の厚さは1.6mmであり、フレーム122の厚さ(穴部123の深さ)は1.5mmであり、回路素子112の厚みは1mmである。
また、放熱シート130と基板110との間及び放熱シート130とフレーム122との間に、シリコーンオイル等の放熱用のグリースを挿入してもよい。これにより、放熱シート130と基板110との間及び放熱シート130とフレーム122との間の微小な隙間にグリースが充填されるので、これらの間の空気層をなくすことができる。したがって、基板110に伝導したLED111の熱をさらに効率良くフレーム122に伝導させることができる。
図3及び図4に示すように、本実施の形態では、放熱シート130のうち回路素子112を覆う部分は、フレーム122に接触していないが、この部分もフレーム122に接触しているとよい。つまり、本実施の形態では、回路素子112を覆う部分の放熱シート130とフレーム122との間には隙間があるが、この隙間を設けることなく回路素子112を覆う部分の放熱シート130がフレーム122に接触しているとよい。これにより、回路素子112で発生した熱を空気層を介することなく放熱シート130から放熱フィン121に直接伝導させることができる。なお、回路素子112を覆う部分の放熱シート130とフレーム122とが接触する場合、回路素子112を覆う部分の放熱シート130とフレーム122とは面接触しているとよい。
図3に示すように、反射板140は、表面が光反射性を有する反射部材であり、LED111の光を反射する機能を有する。反射板140は、基板110の第1の面110aに載置又は貼り付けられる。反射板140には、複数のLED111の各々に対応する矩形状の複数の開口部が形成されている。
反射板140は、例えば鋼板又はアルミ板等の薄金属板によって構成されている。この場合、反射板140の表面には、白塗装が施されているとよい。なお、反射板140は、白色の樹脂材料によって構成された反射シートであってもよい。
LED111の光出射側には、拡散シート150及びプリズムシート160等を含む光学シート群が配置されている。光学シート群は、LED111と液晶パネル200との間に配置されており、LED111から出射する光に対して光学作用を付与する。
拡散シート150は、複数のLED111から出射する光を均一にするために、複数のLED111から出射する光を拡散(散乱)させる機能を有する。プリズムシート160は、バックライト100の輝度を向上させるために拡散シート150から出射した光を集光する機能を有する。拡散シート150及びプリズムシート160は、例えば樹脂材料によって構成された樹脂シートである。
拡散シート150及びプリズムシート160(光学シート群)は、反射板140のフランジ部を介してフレーム122の枠体部122bに支持されている。なお、光学シート群を支持するためにガラス基板等の透明基板を配置してもよい。また、光学シート群には、拡散シート150及びプリズムシート160以外の光学シートが含まれていてもよい。
図3に示すように、液晶パネル200は、TFT(Thin Film Transistor)基板210と、TFT基板210に対向する対向基板220と、TFT基板210と対向基板220との間に配置された液晶層230とを備える液晶セル(オープンセル)である。
TFT基板210は、ガラス基板等の透明基板にTFT層が形成された基板である。TFT層は、駆動回路層であり、TFT層には、マトリクス状に配列された画素の各々に対応して設けられたTFT及びTFTを駆動するための配線等が形成されている。TFT層の平坦化層上には、液晶層230に電圧を印加するための画素電極が形成されている。
対向基板220は、ガラス基板等の透明基板に画素形成層としてカラーフィルタ層が形成されたカラーフィルタ基板(CF基板)である。対向基板220の画素形成層は、ブラックマトリクス(黒色部)及びカラーフィルタ(着色部)を有する。ブラックマトリクスは、例えば格子状又はストライプ状に形成されており、ブラックマトリクスには、画素を構成するマトリクス状の複数の開口部が形成されている。ブラックマトリクスの各開口部内にはカラーフィルタが形成されている。各カラーフィルタは、例えば、赤色用のカラーフィルタ、緑色用のカラーフィルタ、又は、青色用のカラーフィルタである。各色のカラーフィルタは、各画素に対応している。
液晶層230は、TFT基板210と対向基板220との間の隙間に封止されている。液晶層230の液晶材料は、上記のように、駆動方式に応じて適宜選択することができる。
また、TFT基板210には、複数の映像信号線と複数の走査信号線とが互いに直交して形成されている。走査信号線は、画素の水平列ごとに設けられ、各画素のTFTのゲートに共通に接続されている。映像信号線は、画素の垂直列ごとに設けられ、各画素のTFTのソースに共通に接続されている。また、各画素のTFTのドレインには画素領域に形成された画素電極が接続されている。
各画素のTFTは、走査信号線を介してゲートに印加される走査信号に応じて水平列単位でオンオフ制御される。TFTがオン状態になると、当該TFTに対応する画素電極には、映像信号線に印加される映像信号に応じた電位が設定される。液晶パネル200は、各画素の画素電極に設定された電位により画素毎に液晶の配向が制御されて、バックライト100から液晶パネル200に入射した光に対する透過率を変えることにより表示面に画像を表示する。
TFT基板210の基板端には、液晶パネル駆動回路320(走査線駆動回路321、映像線駆動回路322)と接続するために端子が設けられている。この端子には、フレキシブル配線基板であるFFC(Flexible Flat Cable)又はFPC(Flexible Printed Cable)が接続される。つまり、TFT基板の端子と液晶パネル駆動回路320とはフレキシブル配線基板を介して接続される。
液晶パネル200の両面の各々には、偏光板240が貼り付けられている。一対の偏光板240は、偏光方向が互いに直交するように配置されている。つまり、一対の偏光板240は、クロスニコルで配置されている。一対の偏光板240は、例えば樹脂材料からなるシート状の偏光フィルムである。なお、偏光板240には、位相差板(位相差フィルム)が貼り合わされていてもよい。
液晶パネル200は、接着層510によって透明基板520に貼り合わされてモールドフレーム420に取り付けられている。接着層510は、例えば、光学粘着シート(OCA:Optically Clear Adhesive)等の透明接着剤である。また、透明基板520は、ガラス板である。なお、接着層510及び透明基板520を用いずに、液晶パネル200は、モールドフレーム420に直接取り付けられていてもよい。
以上説明したように、本実施の形態における液晶表示装置1によれば、図3及び図4に示すように、LED111及び回路素子112が配置された基板110と基台120との間に放熱シート130が配置されており、基板110の回路素子112が基台120に設けられた穴部123に収納されている。そして、放熱シート130の少なくとも一部が、穴部123の底面123aと回路素子112の素子面112aとの隙間に位置しており、かつ、回路素子112の素子面112aと接触している。
この構成により、回路素子112で発生する熱を、放熱シート130を介して回路素子112の素子面112aから基台120の回路素子112に対向する部分(本実施の形態では、基台120における回路素子112の直下方向の部分)に効率良く伝導させることができる。
これにより、LED111及び回路素子112を同じ基板110に配置した場合であっても、LED111で発生する熱と回路素子112で発生する熱とを効率良く基台120に伝導させることができる。したがって、LED111の放熱と回路素子112の放熱とを両立させることができる。
また、本実施の形態において、放熱シート130の他の一部は、穴部123の側面123bと回路素子112の側面112bとの間の隙間に位置している。
この構成により、回路素子112で発生する熱は、放熱シート130の他の一部を介して回路素子112の側面112bを経由して基台120に伝導する。これにより、回路素子112で発生する熱をさらに効率良く基台120に伝導させることができる。
この場合、複数のLED111には、基板110の厚み方向において、穴部123の側面123b及び回路素子112の側面112bの間の隙間と重なっているLED111が含まれているとよい。
この構成により、その隙間に重なるLED111で発生する熱を、上記の放熱シート130の他の一部(つまり、穴部123の側面123bと回路素子112の側面112bとの間の隙間に位置する放熱シート130の部分)を介して基台120に効率良く伝導させることができる。これにより、LED111で発生する熱をさらに効率良く基台120に伝導させることができる。
また、本実施の形態における液晶表示装置1では、基台120は、放熱フィン121と、放熱フィン121と基板110との間に配置されたフレーム122とを有しており、穴部123は、フレーム122に設けられた貫通孔122cと、放熱フィン121の表面とによって構成されている。そして、放熱シート130は、基板110とフレーム122とに挟まれている。
この構成により、基板110とフレーム122とに挟まれた部分の放熱シート130では、LED111で発生する熱をフレーム122に伝導させることができる。一方、穴部123に対応する部分の放熱シート130(つまり、基板110とフレーム122とに挟まれていない部分の放熱シート130)では、回路素子112で発生する熱をフレーム122に伝導させることができる。これにより、LED111で発生する熱と回路素子112で発生する熱とをさらに効率良く基台120(放熱フィン121)に伝導させることができる。
また、図8A〜図8Cに示すように、回路素子112を覆う放熱シート130には、回路素子112を挟むように一対のスリット130aが設けられているとよい。図8Aに示すように、一対のスリット130aは、放熱シート130を平面視したときに、1つ又は複数の回路素子112を挟むように放熱シート130に形成されている。スリット130aは、例えば、平面視形状が長尺矩形の貫通孔である。
放熱シート130にスリット130aを形成することによって、回路素子112に対する放熱シート130の追従性を向上させることができる。これにより、放熱シート130と回路素子112との密着性が向上するので、回路素子112で発生する熱を放熱シート130を介してさらに効率良く基台120に伝導させることができる。
なお、スリット130a(貫通孔)ではなく、スリット130aに対応する部分に有底の凹溝を設けて、放熱シート130の厚みを部分的に薄くしてもよい。この場合も回路素子112に対する放熱シート130の追従性を向上させることができる。また、このような凹溝を形成する場合、回路素子112に対する放熱シート130の追従性を向上させるとの観点では、凹溝は、放熱シート130の基板110側の面に形成するとよい。
また、放熱シート130にスリット130aを設けることは、以下の実施の形態にも適用することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について、図9を用いて説明する。図9は、実施の形態2に係る液晶表示装置1Aにおけるバックライト100Aの部分断面図である。
本実施の形態における液晶表示装置1Aと上記実施の形態1における液晶表示装置1とは、バックライトの構成が異なる。具体的には、上記実施の形態1におけるバックライト100では、放熱部材として1つの放熱シート130が用いられていたが、本実施の形態におけるバックライト100Aでは、図9に示すように、放熱部材130Aとして2つの放熱シートが用いられている。つまり、本実施の形態において、放熱部材130Aは、第1の放熱シート131と第2の放熱シート132とによって構成されている。
第1の放熱シート131は、上記実施の形態1における放熱シート130に対応するシートであり、基板110とフレーム122とに挟まれている。一方、第2の放熱シート132は、放熱フィン121とフレーム122とに挟まれている。つまり、第1の放熱シート131及び第2の放熱シート132は、フレーム122を間に挟んだ状態で、基板110と放熱フィン121との間に配置されている。
したがって、第1の放熱シート131の一方の面は、基板110の第2の面110bに接触しており、第1の放熱シート131の他方の面は、フレーム122の表面に接触している。また、第1の放熱シート131は、回路素子112の素子面112a及び側面112bを覆っている。一方、第2の放熱シート132の一方の面は、フレーム122の表面に接触しており、第2の放熱シート132の他方の面は、放熱フィン121の表面に接触している。
第1の放熱シート131の材料については、上記実施の形態1における放熱シート130と同じもの用いることができる。また、第2の放熱シート132の材料については、第1の放熱シート131と同様に樹脂材料を用いることができる。例えば、第2の放熱シート132は、第1の放熱シート131と同様に、例えば熱伝導率が1.0〜5.0W/m・Kの絶縁性樹脂材料によって構成された熱伝導シートである。また、第2の放熱シート132も柔軟性を有するゴム系材料によって構成されているとよいが、第2の放熱シート132は、ガスケットの表面素材等として用いられる金属化繊維織物であってもよい。
このように、本実施の形態におけるバックライト100Aでは、実施の形態1のバックライト100に対して、放熱フィン121とフレーム122との間に、さらに放熱シート(第2の放熱シート132)が追加された構成となっている。
この構成により、放熱フィン121とフレーム122との接合性を向上させることができる。例えば、ネジ等によって放熱フィン121とフレーム122との間に凹凸部が形成されて隙間が生じた場合であっても、放熱フィン121とフレーム122との間に第2の放熱シート132を挿入することで、第2の放熱シート132が弾性変形することで凹凸部による凹凸を吸収することができる。これにより、放熱フィン121とフレーム122との間の隙間を無くして放熱フィン121とフレーム122との接合性を向上させることができる。したがって、実施の形態1におけるバックライト100と比べて、LED111及び回路素子112で発生する熱をさらに効率良く放熱フィン121に伝導させることができる。
また、本実施の形態では、基板110及び基台120の間に配置された放熱部材130Aが、基板110とフレーム122とに挟まれた第1の放熱シート131と、放熱フィン121とフレーム122とに挟まれた第2の放熱シート132とによって構成されている。
この構成により、フレーム122を挟んだ第1の放熱シート131及び第2の放熱シート132が、基板110と放熱フィン121とによって挟まれて押さえ込まれることになる。これにより、第2の放熱シート132にはフレーム122及び放熱フィン121から押圧力が付与される。したがって、フレーム122と放熱フィン121とで挟まれた部分の第2の放熱シート132は、厚み方向に圧縮されて、厚みが小さくなるように均一に弾性変形する。一方、フレーム122と放熱フィン121とで挟まれていない部分の第2の放熱シート132(つまり、穴部123に位置する第2の放熱シート132)は、フレーム122と放熱フィン121によって押圧力が付与されないので厚みは小さくならず、むしろ、フレーム122と放熱フィン121とで挟まれた部分の厚みが小さくなった分の横方向へのはみ出しによって若干厚みが厚くなる。
これにより、穴部123において、第1の放熱シート131と第2の放熱シート132との距離が小さくなり、第1の放熱シート131と第2の放熱シート132とを近づけることができる。したがって、回路素子112で発生する熱を放熱フィン121に一層効率良く伝導させることができる。また、第1の放熱シート131と第2の放熱シート132とが近づくことで、第1の放熱シート131の厚さがフレーム122の厚さ(つまり穴部123の深さ)よりも小さい場合であっても、第1の放熱シート131と第2の放熱シート132とを接触させることが可能となる。
また、第1の放熱シート131については、回路素子112の表面形状に追従させた方がよいことから、比較的に柔らかくて柔軟性を有するものを用いるとよいが、第2の放熱シート132については、柔らかいものである必要がなく、硬めのものであってもよい。つまり、第1の放熱シート131の硬度は、第2の放熱シート132の硬度よりも低いとよい。
さらに、第1の放熱シート131の厚さは、第2の放熱シート132の厚さよりも厚い方がよい。これにより、フレーム122を挟んだ第1の放熱シート131及び第2の放熱シート132が基板110と放熱フィン121とによって挟まれて押さえ込まれたときに、第1の放熱シート131と第2の放熱シート132とをより近づけることができる。さらには、第1の放熱シート131と第2の放熱シート132とを接触させることができる。つまり、第1の放熱シート131の厚さを第2の放熱シート132の厚さよりも厚くすることで、第1の放熱シート131と第2の放熱シート132との当たりをよくすることができる。これにより、回路素子112で発生する熱を一層効率良く放熱フィン121に伝導させることができる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について、図10を用いて説明する。図10は、実施の形態3に係る液晶表示装置1Bにおけるバックライト100Bの部分断面図である。
本実施の形態における液晶表示装置1Bと上記実施の形態1における液晶表示装置1とは、バックライトの構成が異なる。具体的には、図10に示すように、本実施の形態におけるバックライト100Bは、上記実施の形態1におけるバックライト100において、基台120Bに突起124が設けられた構造となっている。
基台120Bに設けられた突起124は、回路素子112に向かって突出している。具体的には、突起124は、放熱フィン121Bの一部を回路素子112に向けて隆起させるように形成されている。また、突起124の高さは、フレーム122の厚み(穴部123の深さ)よりも低くなっている。なお、突起124の外形は、平面視において、回路素子112の外形よりも大きくなっているとよい。
また、基板110とフレーム122との間に配置された放熱シート130は、突起124により回路素子112に向かう方向に突き上げられている。これにより、穴部123において回路素子112を覆う放熱シート130は、回路素子112と突起124とで挟むことができるので、放熱シート130と放熱フィン121Bの表面との間に隙間を無くすことができる。したがって、実施の形態1と比べて、回路素子112で発生する熱を効率良く放熱フィン121Bに伝導させることができる。
また、突起124の上面は、平坦面であるとよい。これにより、放熱シート130と突起124の上面とを面接触させることができるので、回路素子112で発生する熱を効率良く放熱フィン121Bに伝導させることができる。
なお、本実施の形態では、実施の形態1と同様に、放熱シート130は、基板110とフレーム122との間に配置したが、これに限らない。例えば、図11に示されるバックライト100Cのように、放熱シート130は、放熱フィン121Bとフレーム122とに挟まれていてもよい。
この構成により、放熱シート130を放熱フィン121Bとフレーム122との間に配置した場合でも、突起124によって放熱シート130が回路素子112に向かう方向に突き上げられるので、放熱シート130と回路素子112とを近づけることができる。例えば、図11に示すように、放熱シート130と回路素子112とを接触させることができる。したがって、回路素子112で発生する熱を効率良く放熱フィン121Bに伝導させることができる。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4について、図12を用いて説明する。図12は、実施の形態4に係る液晶表示装置1Dにおけるバックライト100Dの部分断面図である。
本実施の形態における液晶表示装置1Dと上記実施の形態1における液晶表示装置1とは、バックライトの構成が異なる。具体的には、上記実施の形態1におけるバックライト100では、放熱部材として放熱シート130が用いられていたが、本実施の形態におけるバックライト100Dでは、放熱部材として、穴部123に充填された充填部材130Dが用いられている。
例えば高熱伝導性を有するパテ材を穴部123に隙間なく埋め込んだり、高熱伝導性及び流動性を有するジェル材を穴部123に隙間なく流し込んだりすることで、穴部123に充填部材130Dを形成することができる。
このように、放熱部材として穴部123に充填部材130Dを充填させることで、回路素子112で発生する熱を効率良く基台120(放熱フィン121)に伝導させることができる。
なお、本実施の形態において、放熱フィン121とフレーム122とは一体であってもよい。この場合、基台120は、例えばアルミダイキャスト製とし、穴部123は、フレーム122に形成された貫通孔ではなく、基台120に形成された有底の凹部にするとよい。
(変形例)
以上、本開示に係るバックライト及び液晶表示装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態1〜4では、1枚の液晶パネル200を用いたが、これに限らず、重ね合わせた2枚の液晶パネルを用いてもよい。この場合、観察者側にカラー画像を表示する第1の液晶パネルを配置し、バックライト側にモノクロ画像を表示する第2の液晶パネルを配置するとよい。このように、2枚の液晶パネルを用いることで、1枚の液晶パネルの場合よりも、コントラスト比を大幅に向上させることができる。
その他、上記実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
1、1A、1B、1D 液晶表示装置
100、100A、100B、100C、100D バックライト
110 基板
110a 第1の面
110b 第2の面
111 LED
112 回路素子
112a 素子面
112b 側面
113 コネクタ
120 基台
121 放熱フィン
122 フレーム
122a ベース部
122b 枠体部
122c 貫通孔
123 穴部
123a 底面
123b 側面
124 突起
130 放熱シート
130A 放熱部材
130D 充填部材
130a スリット
131 第1の放熱シート
132 第2の放熱シート
140 反射板
150 拡散シート
160 プリズムシート
200 液晶パネル
210 TFT基板
220 対向基板
230 液晶層
240 偏光板
310 バックライト駆動回路
320 液晶パネル駆動回路
321 走査線駆動回路
322 映像線駆動回路
330 制御装置
410 フロントフレーム
420 モールドフレーム
430 リアカバー
510 接着層
520 透明基板

Claims (14)

  1. 一方の面に複数の発光素子が二次元的に配置され、他方の面に前記複数の発光素子の少なくとも一つと電気的に接続された回路素子が配置された基板と、
    前記基板の前記他方の面に対向して配置された基台と、
    前記基板及び前記基台の間に配置された放熱部材とを備え、
    前記基台には、前記回路素子を収納する穴部が設けられており、
    前記放熱部材の少なくとも一部は、前記穴部の底面と前記底面に対向する前記回路素子の素子面との隙間に位置しており、かつ、前記回路素子の前記素子面と接触している、
    バックライト。
  2. 前記放熱部材の他の一部は、前記穴部の側面と前記回路素子の側面との間の隙間に位置する、
    請求項1に記載のバックライト。
  3. 前記複数の発光素子には、前記基板の厚み方向において、前記穴部の側面及び前記回路素子の側面の間の隙間と重なっている発光素子が含まれている、
    請求項2に記載のバックライト。
  4. 前記基台は、放熱フィンと、前記放熱フィンと前記基板との間に配置されたフレームとを有し、
    前記穴部は、前記フレームに設けられた貫通孔によって構成され、
    前記穴部の前記底面は、前記放熱フィンの表面によって規定されている、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のバックライト。
  5. 前記放熱部材は、前記基板と前記フレームとに挟まれた放熱シートである、
    請求項4に記載のバックライト。
  6. 前記放熱部材は、前記放熱フィンと前記フレームとに挟まれた放熱シートである、
    請求項4に記載のバックライト。
  7. 前記放熱シートは、前記放熱シートを平面視したときに前記回路素子を挟む一対のスリットを有する、
    請求項5又は6に記載のバックライト。
  8. 前記放熱部材は、前記基板と前記フレームとに挟まれた第1の放熱シートと、前記放熱フィンと前記フレームとに挟まれた第2の放熱シートとによって構成されている、
    請求項4に記載のバックライト。
  9. 前記第1の放熱シートの硬度は、前記第2の放熱シートの硬度よりも低い、
    請求項8に記載のバックライト。
  10. 前記第1の放熱シートの厚さは、前記第2の放熱シートの厚さよりも厚い、
    請求項8又は9に記載のバックライト。
  11. 前記基台は、前記回路素子に向かって突出する突起を有し、
    前記放熱部材は、前記突起により前記回路素子に向かう方向に突き上げられている、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載のバックライト。
  12. 前記放熱部材は、前記穴部に充填された充填部材である、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のバックライト。
  13. 前記回路素子は、前記複数の発光素子の少なくとも一つを制御する制御ICである、
    請求項1〜12のいずれか1項に記載のバックライト。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載のバックライトと、
    前記バックライトの光出射側に配置された液晶パネルとを備える、
    液晶表示装置。
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