JP2019021026A - 硬貨処理装置 - Google Patents

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恒 河原
慶次 中村
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Abstract

【課題】払出処理において包装硬貨の払い出しを効率良く行う。【解決手段】包装硬貨一括箱(302)の集積容量は、包装硬貨出金部(301)の集積容量よりも大きくなっている。制御部(30)は、払出処理において、包装硬貨収納部(300)から繰り出された包装硬貨が包装硬貨出金部(301)に搬送されるように硬貨処理装置(10)の動作を制御する第1払出制御と、包装硬貨収納部(300)から繰り出された包装硬貨が包装硬貨一括箱(302)に搬送されるように硬貨処理装置(10)の動作を制御する第2払出制御とを含む複数の払出制御を選択的に行う。【選択図】図5

Description

ここに開示する技術は、硬貨処理装置に関する。
従来、硬貨を処理する硬貨処理装置が知られている。特許文献1には、ばら状態の硬貨を包装して包装硬貨を生成する包装部と、包装硬貨を金種別に収納する包装硬貨収納繰出部と、包装硬貨を出金する包装硬貨出金部と、包装硬貨を搬送する搬送路とを備えた硬貨処理装置が開示されている。この硬貨処理装置では、包装硬貨の出金処理と回収処理が行われる。この出金処理(または回収処理)では、包装硬貨収納繰出部から繰り出された包装硬貨が搬送路を経由して包装硬貨出金部に搬送されて出金(または回収)される。
特開2014−123225号公報
上記のような硬貨処理装置では、出金処理や回収処理などの払出処理(包装硬貨を払い出す処理)において包装硬貨出金部に所定量の包装硬貨(例えば包装硬貨出金部の集積容量と同量の包装硬貨)が集積されると、包装硬貨の搬送が中断されて包装硬貨出金部に集積された包装硬貨が取り出された後に、包装硬貨の搬送が再開される。しかしながら、包装硬貨出金部の集積容量が比較的に小さくなっているので、払出処理において大量の包装硬貨を払い出す場合、包装硬貨の搬送が中断される回数が多くなり、その結果、払出処理において包装硬貨の払い出しを効率良く行うことが困難となる。
そこで、ここに開示する技術は、払出処理において包装硬貨の払い出しを効率良く行うことが可能な硬貨処理装置を提供することを目的とする。
ここに開示する技術は、包装硬貨を処理する硬貨処理装置に関する。この硬貨処理装置は、前記包装硬貨を収納する包装硬貨収納部と、前記包装硬貨を集積する包装硬貨出金部と、前記包装硬貨を集積する包装硬貨一括箱と、前記包装硬貨を搬送する包装硬貨搬送部と、前記硬貨処理装置の動作を制御する制御部とを備えている。前記包装硬貨一括箱の集積容量は、前記包装硬貨出金部の集積容量よりも大きくなっている。前記制御部は、前記包装硬貨収納部に収納されている包装硬貨を前記硬貨処理装置から払い出す払出処理において、該包装硬貨収納部から繰り出された包装硬貨が前記包装硬貨出金部に搬送されるように該硬貨処理装置の動作を制御する第1払出制御と、該包装硬貨収納部から繰り出された包装硬貨が前記包装硬貨一括箱に搬送されるように該硬貨処理装置の動作を制御する第2払出制御とを含む複数の払出制御を選択的に行う。
前記の構成では、払出処理において第2払出制御を行うことにより、包装硬貨出金部の集積容量よりも大きい集積容量を有する包装硬貨一括箱に包装硬貨を集積することができるので、払出処理において包装硬貨出金部に包装硬貨を集積する場合(すなわち払出処理において第1払出制御が行われる場合)よりも、包装硬貨の搬送が中断される回数を低減する(またはゼロにする)ことができる。これにより、払出処理において包装硬貨の払い出しを効率良く行うことができる。
前記制御部は、前記包装硬貨一括箱に所定量の包装硬貨が集積されると前記第2払出制御を中断し、該包装硬貨一括箱から包装硬貨が取り除かれると該第2払出制御を再開するように構成されていてもよい。
前記の構成では、払出処理において第2払出制御を繰り返し行うことができる。
前記制御部は、前記払出処理において払い出されるべき包装硬貨の量が所定量を上回らないことを条件として前記第2払出制御を行うように構成されていてもよい。
前記の構成では、払出処理において払い出されるべき包装硬貨の量に応じて第2払出制御を適切に行うことができる。
前記硬貨処理装置は、前記包装硬貨を投出する包装硬貨投出部を備えていてもよい。前記複数の払出制御は、前記第1払出制御と、前記第2払出制御と、第3払出制御とを含んでいてもよい。そして、前記制御部は、前記第3払出制御において、前記包装硬貨収納部から繰り出された包装硬貨が前記包装硬貨投出部に搬送されるように前記硬貨処理装置の動作を制御するように構成されていてもよい。
前記の構成では、第3払出制御を行うことにより、包装硬貨一括箱の集積容量よりも多い量の包装硬貨を包装硬貨投出部から投出することができる。
前記硬貨処理装置は、操作者による操作が与えられる操作部を備えていてもよい。そして、前記制御部は、前記操作部に与えられた操作者による操作に応答して前記複数の払出制御を選択的に行うように構成されていてもよい。
前記の構成では、操作者による操作により複数の払出制御を任意に切り換えて行うことができる。
前記制御部は、前記払出処理において払い出すべき包装硬貨の本数である払出予定本数に基づいて、前記複数の払出制御の実行を許可または禁止するように構成されていてもよい。
前記の構成では、複数の払出制御のうち実行が許可された払出制御のみを行うことができる。これにより、払出処理において払出制御を効果的に行うことができる。
前記硬貨処理装置は、表示部を備えていてもよい。そして、前記制御部は、前記払出処理において前記複数の払出処理のうちどの払出制御が行われているのかを示した画像を前記表示部に表示させるように構成されていてもよい。
前記の構成では、払出処理において複数の払出処理のうちどの払出制御が行われているのか確認することができる。
ここに開示する技術によれば、払出処理において包装硬貨の払い出しを効率良く行うことができる。
実施形態による硬貨処理装置の外観を例示する斜視図である。 実施形態による硬貨処理装置の内部構成を例示する正面図である。 実施形態による硬貨処理装置の内部構成を例示する左側面図である。 実施形態による硬貨処理装置の内部構成を例示する右側面図である。 実施形態による硬貨処理装置の構成を例示する概略図である。 包装硬貨収納部の着脱動作について説明するための上面図である。 包装硬貨一括箱の着脱動作について説明するための斜視図である。 実施形態による硬貨処理装置の構成を例示するブロック図である。 操作表示部に表示されるモード選択画面を例示する図である。
以下、実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。
(硬貨処理装置)
図1〜図6は、硬貨処理装置10の構成を例示している。硬貨処理装置10は、硬貨および包装硬貨を処理する。具体的には、硬貨処理装置10は、硬貨の入出金処理,包装硬貨の生成,包装硬貨の出金処理などを行うように構成されている。なお、包装硬貨は、所定枚数(例えば50枚)の硬貨によって構成され、これらの所定枚数の硬貨は、包装紙で包装されている。
〔筐体〕
硬貨処理装置10は、筐体100を備えている。筐体100は、直方体型の箱状に形成されている。また、硬貨処理装置10は、硬貨投入部201と、硬貨識別部202と、硬貨選別部203と、硬貨一時保留部204と、硬貨収納部205と、入金リジェクト部206と、返却箱207と、硬貨搬送部208と、出金識別部209と、出金箱210と、回収部211と、包装部212と、包装硬貨収納部300と、包装硬貨出金部301と、包装硬貨一括箱302と、包装硬貨投出部303と、包装硬貨搬送部304とを備えている。これらの構成部材は、筐体100に収納されている。
〔硬貨投入部〕
硬貨投入部201は、硬貨が投入されるように構成されている。また、硬貨投入部201は、投入された硬貨を1枚ずつ繰り出すように構成されている。
〔硬貨識別部〕
硬貨識別部202は、硬貨投入部201から繰り出された硬貨に対して識別処理(硬貨の金種,真偽,正損などの識別)を行うように構成されている。例えば、硬貨識別部202は、磁気センサや画像センサなどの各種センサと、CPUなどの演算処理部と、演算処理部を動作させるためのプログラムや情報を記憶するメモリなどの記憶部とによって構成されている。なお、硬貨識別部202による識別処理の結果は、後述する制御部30に送信される。
〔硬貨選別部〕
硬貨選別部203は、硬貨識別部202を通過した硬貨を選別して硬貨一時保留部204に放出するように構成されている。例えば、硬貨選別部203は、硬貨を搬送するための硬貨通路と、硬貨通路において硬貨を搬送する搬送ベルトと、硬貨通路に設けられて該当する硬貨を落とし込ませて分岐させるための分岐孔とによって構成されている。なお、硬貨選別部203において、硬貨識別部202において正常な硬貨に該当しないと識別された硬貨(入金リジェクト硬貨)は、硬貨選別部203の下方に設けられた返却シュートC1を通じて入金リジェクト部206に導かれる。また、硬貨識別部202において予め指定された硬貨に該当すると識別された硬貨は、硬貨選別部203の下方に設けられた任意硬貨シュートC2を通過し、その後、任意硬貨シュートC2の下方に設けられた袋取りシュートC3を通じて筐体100の前面に設けられた袋装着部に装着された袋220に導かれるか、または、任意硬貨シュートC2の下方に設けられたダイレクト包装用シュートC4を通じて包装部212に導かれる。
〔硬貨一時保留部〕
硬貨一時保留部204は、硬貨選別部203から放出された貨幣を金種別に収納して一時的に保留するように構成されている。また、硬貨一時保留部204は、一時的に保留している硬貨を硬貨収納部205または返却箱207に放出するように構成されている。
〔硬貨収納部〕
硬貨収納部205は、硬貨一時保留部204から放出された硬貨を金種別に収納するように構成されている。また、硬貨収納部205は、収納している硬貨を硬貨搬送部208に金種別に1枚ずつ繰り出すように構成されている。
〔入金リジェクト部〕
入金リジェクト部206は、返却シュートC1を通じて導かれた硬貨(すなわち入金リジェクト硬貨)を集積するように構成されている。
〔返却箱〕
返却箱207は、硬貨一時保留部204から放出された硬貨(返却すべき硬貨)を収納するように構成されている。具体的には、返却箱207は、上方に開口する直方体型の箱状に形成されている。また、返却箱207は、硬貨処理装置10の筐体100に対して着脱可能に構成され、筐体100の前面から引き出し可能となっている。
〔硬貨搬送部〕
硬貨搬送部208は、硬貨収納部205から繰り出された硬貨を出金箱210または包装部212へ搬送するように構成されている。この例では、硬貨搬送部208は、筐体100の奥行き方向(前後方向)に硬貨を搬送するコンベヤと、コンベヤ上の硬貨を包装部212に払い出す払出機構(図示を省略)とによって構成されている。硬貨搬送部208(具体的にはコンベヤ)の前端部に搬送された硬貨は、硬貨搬送部208の前端部の下方に設けられた出金シュートC5を通じて出金箱210に導かれる。また、払出機構は、硬貨搬送部208(具体的にはコンベヤ)の前後方向の中央部に設けられ、払出機構により払い出された硬貨は、硬貨搬送部208の前後方向の中央部の下方に設けられた包装用シュートC6を通じて包装部212に導かれる。
〔出金識別部〕
出金識別部209は、硬貨搬送部208から出金箱210へ向けて搬送される硬貨に対して識別処理と計数処理とを行うように構成されている。識別処理では、出金識別部209は、硬貨の金種,真偽,正損などを識別する。計数処理では、出金識別部209は、硬貨の枚数を種別毎に計数する。例えば、出金識別部209は、磁気センサや画像センサなどの各種センサと、CPUなどの演算処理部と、演算処理部を動作させるためのプログラムや情報を記憶するメモリなどの記憶部とによって構成されている。なお、出金識別部209による識別処理の結果は、後述する制御部30に送信される。
〔出金箱〕
出金箱210は、硬貨収納部205から繰り出されて硬貨搬送部208によって搬送されてきた硬貨(払い出すべき硬貨)を収納するように構成されている。また、出金箱210は、収納している硬貨を回収部211に放出するように構成されている。具体的には、出金箱210は、上方に開口する直方体型の箱状に形成され、その底板210aが開閉可能に構成されている。そして、出金箱210の底板210aの開放によって出金箱210から放出された硬貨は、出金箱210の下方に設けられた回収シュートC7を通じて回収部211に導かれる。また、出金箱210は、硬貨処理装置10の筐体100に対して着脱可能に構成され、筐体100の前面から引き出し可能となっている。
〔回収部〕
回収部211は、回収すべき貨幣を収納するように構成されている。具体的には、回収部211は、上方に開口する直方体型の箱状に形成され、出金箱210から放出されて回収シュートC7を経由して導かれた硬貨と、後述の排出シュートC8を通じて導かれた硬貨とを収納するように構成されている。また、回収部211は、硬貨処理装置10の筐体100に対して着脱可能に構成され、筐体100の前面から引き出し可能となっている。
〔包装部〕
包装部212は、包装硬貨を生成するように構成されている。具体的には、包装部212は、硬貨収納部205から繰り出されて硬貨搬送部208によって搬送されて包装用シュートC6を通じて導かれた硬貨(またはダイレクト包装用シュートC4を通じて導かれた硬貨)を用いて包装硬貨を生成し、その生成された包装硬貨を包装硬貨搬送部304に放出するように構成されている。この例では、包装部212には、包装硬貨搬送部304への包装硬貨の放出を許可する状態と禁止する状態とに切り換えられる包装切換部212aが設けられている。なお、包装部212において包装硬貨の生成に用いられなかった硬貨は、包装部212の下方に設けられた排出シュートC8を通じて回収部211に導かれる。
〔包装硬貨収納部〕
包装硬貨収納部300は、包装硬貨を金種別に収納するように構成されている。また、包装硬貨収納部300は、包装硬貨搬送部304との間において包装硬貨の受け渡しを行うように構成されている。この例では、包装硬貨収納部300は、複数(具体的には6つ)の包装硬貨トレイ300aを有している。複数の包装硬貨トレイ300aは、それぞれ異なる金種の包装硬貨を収納している。また、包装硬貨収納部300は、硬貨処理装置10(具体的には筐体100)に対して着脱可能に構成されている。
図1および図6に示すように、この例では、筐体100の前面部101は、筐体100の本体部(前面部101よりも奥側の部分)に対して開閉可能に構成されている。具体的には、前面部101は、筐体100の本体部の前面を露出させる開状態(図6の実線で示した状態)と、筐体100の本体部の前面を閉塞する閉状態(図6の二点鎖線で示した状態)とに切り換え可能に構成されている。また、包装硬貨出金部301と包装硬貨一括箱302と包装硬貨投出部303と包装硬貨搬送部304は、筐体100の前面部101に設けられ、包装硬貨収納部300(具体的には包装硬貨トレイ300a)は、筐体100の本体部に対して着脱可能に構成されている。すなわち、筐体100の前面部101を開状態にすることにより、筐体100の本体部に対して包装硬貨収納部300を着脱することが可能となる。
〔包装硬貨出金部〕
包装硬貨出金部301は、包装硬貨搬送部304によって搬送されてきた包装硬貨(払い出すべき包装硬貨)を集積するように構成されている。また、包装硬貨出金部301には、硬貨処理装置10の筐体100の前面に開口する出金口が設けられ、その出金口にはシャッタ301aが設けられている。そして、シャッタ301aが開状態となることにより、操作者は、包装硬貨出金部301から包装硬貨を取り出すことができる。また、包装硬貨出金部301の近傍には、第1発光部L1が設けられている。第1発光部L1は、例えば、LEDによって構成されている。
〔包装硬貨一括収納部〕
包装硬貨一括箱302は、包装硬貨搬送部304によって搬送されてきた包装硬貨を集積するように構成されている。包装硬貨一括箱302の集積容量は、包装硬貨出金部301の集積容量よりも大きくなっている。例えば、包装硬貨出金部301の集積容量は、16本程度の包装硬貨を集積することができるように設定され、包装硬貨一括箱302の集積容量は、40本程度の包装硬貨を集積することができるように設定されている。また、包装硬貨一括箱302は、硬貨処理装置10(具体的には筐体100)に対して着脱可能に構成されている。また、包装硬貨一括箱302は、ロック状態(硬貨処理装置10から取り外すことができない状態)の保持と解除を切り換え可能に構成されている。また、包装硬貨一括箱302の近傍には、第2発光部L2が設けられている。第2発光部L2は、例えば、LEDによって構成されている。
図1および図7に示すように、この例では、筐体100の前面部101には、前面部101から引き出すことが可能なスライド部102が設けられている。具体的には、スライド部102は、前面部101から引き出された状態(図7に示した状態)と前面部101に収納された状態(図1に示した状態)とに切り換え可能に構成されている。また、包装硬貨一括箱302は、スライド部102に対して着脱可能に構成されている。すなわち、筐体100の前面部101からスライド部102を引き出すことにより、スライド部102に対して包装硬貨一括箱302を着脱することが可能となる。また、この例では、包装硬貨一括箱302は、スライド部102から取り外せない状態(ロック状態)の保持と解除を切り換え可能に構成されている。
〔包装硬貨投出部〕
包装硬貨投出部303は、包装硬貨搬送部304によって搬送されてきた包装硬貨を硬貨処理装置10の外部へ投出するように構成されている。包装硬貨投出部303から払い出された包装硬貨は、硬貨処理装置10の前方に配置された回収容器(図示を省略)に集積される。なお、回収容器としては、包装硬貨一括箱302の集積容量よりも大きい集積容量を有する容器を用いることができる。包装硬貨投出部303の近傍には、第3発光部L3が設けられている。第3発光部L3は、例えば、LEDによって構成されている。
〔包装硬貨搬送部〕
包装硬貨搬送部304は、包装部212と包装硬貨収納部300と包装硬貨一括箱302と包装硬貨出金部301と包装硬貨投出部303とに接続されて包装硬貨を搬送するように構成されている。
この例では、包装硬貨搬送部304は、一対のプーリ401と、循環ベルト402と、複数の支持部403と、ガイド体404とを有している。一対のプーリ401は、筐体100内の上部および下部にそれぞれ設けられている。循環ベルト402は、一対のプーリ401の間に掛け渡されている。複数の支持部403は、所定の間隔をおいて循環ベルト402に突設され、それぞれが循環ベルト402のベルト面に対して所定の角度(例えば60°)で傾斜するように構成されている。ガイド体404は、循環ベルト402の周囲に設けられ、循環ベルト402との間において包装硬貨を案内するように構成されている。このような構成により、一対のプーリ401のいずれか一方を回転駆動することにより、循環ベルト402を駆動させて複数の支持部403を筐体100の高さ方向(上下方向)に移動させることができる。
また、ガイド体404には、第1切換部411と第2切換部412と第3切換部413とが設けられている。第1切換部411は、包装硬貨出金部301に対応する位置(この例では包装硬貨出金部301の上部近傍)に設けられ、包装硬貨搬送部304から包装硬貨出金部301への包装硬貨の放出を許可する状態と禁止する状態とに切り換えられる。第2切換部412は、包装硬貨一括箱302に対応する位置(この例では包装硬貨一括箱302の上部近傍)に設けられ、包装硬貨搬送部304から包装硬貨一括箱302への包装硬貨の放出を許可する状態と禁止する状態とに切り換えられる。第3切換部413は、包装硬貨投出部303に対応する位置(この例では包装硬貨投出部303と連通する位置)に設けられ、包装硬貨搬送部304から包装硬貨投出部303への包装硬貨の放出を許可する状態と禁止する状態とに切り換えられる。
〔各種センサ〕
また、硬貨処理装置10の各部には、硬貨の通過を検知する通過センサなどの各種センサ(図示を省略)が設けられている。例えば、包装硬貨一括箱302には、包装硬貨一括箱302に包装硬貨が残留していることを検知する残留検知センサ(図示を省略)が設けられている。また、包装硬貨投出部303の近傍には、包装硬貨投出部303から投出された包装硬貨を回収する回収容器(図示を省略)が包装硬貨投出部303の前方に配置されていることを検知する容器検知センサ(図示を省略)や、包装硬貨投出部303の前方に配置された回収容器が包装硬貨で満杯になったことを検知するフル検知センサ(図示を省略)などが設けられている。
また、図8に示すように、硬貨処理装置10は、操作表示部21と、印字部22と、記憶部23と、通信部24と、制御部30を備えている。上記の各種センサの検出信号は、制御部30に送信される。
〔操作表示部〕
操作表示部21は、操作部21aと表示部21bとを有している。操作部21aは、操作者による操作が与えられ、その操作者による操作に応じて情報を入力するように構成されている。これにより、操作者は、操作部21aを操作して硬貨処理装置10に各種処理を行わせることができる。すなわち、硬貨処理装置10は、操作部21aに与えられた操作者による操作に応答して動作するように構成されている。また、表示部21bは、硬貨処理装置10における硬貨の処理状況や操作画面などの各種情報を表示するように構成されている。例えば、操作表示部21は、タッチパネルによって構成されている。
〔印字部と記憶部と通信部〕
印字部22は、硬貨処理装置10における硬貨の処理状況や硬貨の在高などの各種情報をレシートに印字し、その各種情報が印字されたレシートを発行するように構成されている。記憶部23は、硬貨処理装置10における硬貨の処理状況に関する情報や、硬貨処理装置における硬貨の在高に関する情報や、操作表示部21に表示される操作画面などの画像情報や、硬貨処理装置10の動作を制御するための制御情報などの各種情報を記憶するように構成されている。例えば、記憶部23は、ハードディスクドライブやフラッシュメモリなどの汎用ストレージデバイスによって構成されている。通信部24は、制御部30がタブレット端末やスマートフォンなどの外部機器20との間で有線通信や無線通信を行うために設けられている。
〔制御部〕
図8に示すように、制御部30は、硬貨処理装置10の各部(例えば包装硬貨収納部300や包装硬貨出金部301や包装硬貨一括箱302や包装硬貨投出部303や包装硬貨搬送部304や操作表示部21など)と信号を伝送可能に構成されている。また、制御部30は、通信部24を経由して外部機器2と通信可能となっている。
そして、制御部30は、硬貨処理装置10において各種処理が行われるように、操作表示部21(具体的には操作部21a)に与えられた操作や、硬貨処理装置10の各部(各部に設けられた各種センサを含む)や外部機器20から受信した信号や情報に基づいて、硬貨処理装置10の各部を制御して硬貨処理装置10の動作を制御するように構成されている。例えば、制御部30は、CPUなどの演算処理部や、演算処理部を動作させるためのプログラムや情報を記憶するメモリなどの記憶部などによって構成されている。
また、この例では、制御部30は、包装硬貨収納部300に収納されている包装硬貨を硬貨処理装置10から払い出す払出処理において、複数の払出制御を選択的に行う。具体的には、制御部30は、操作表示部21(操作部21a)に与えられた操作者による操作に応答して複数の払出制御を選択的に行う。例えば、制御部30は、複数の払出制御のうち操作表示部21に与えられた操作者の操作により選択された払出制御を行う。この例では、複数の払出制御は、第1払出制御と、第2払出制御と、第3払出制御と、第4払出制御とを含んでいる。
〈第1払出制御〉
第1払出制御では、制御部30は、包装硬貨収納部300から繰り出された包装硬貨が包装硬貨出金部301に搬送されるように硬貨処理装置10の動作を制御する。具体的には、包装硬貨収納部300から繰り出された包装硬貨は、包装硬貨搬送部304によって包装硬貨出金部301に搬送されて包装硬貨出金部301に集積される。
〈第2払出制御〉
第2払出制御では、制御部30は、包装硬貨収納部300から繰り出された包装硬貨が包装硬貨一括箱302に搬送されるように硬貨処理装置10の動作を制御する。具体的には、包装硬貨収納部300から繰り出された包装硬貨は、包装硬貨搬送部304によって包装硬貨一括箱302に搬送されて包装硬貨一括箱302に集積される。
〈第3払出制御〉
第3払出制御では、制御部30は、包装硬貨収納部300から繰り出された包装硬貨が包装硬貨投出部303に搬送されるように硬貨処理装置10の動作を制御する。具体的には、包装硬貨収納部300から繰り出された包装硬貨は、包装硬貨搬送部304によって包装硬貨投出部303に搬送されて包装硬貨投出部303から投出される。包装硬貨投出部303から投出された包装硬貨は、包装硬貨投出部303の前方に配置された回収容器(図示を省略)に集積される。
〈第4払出制御〉
第4払出制御では、制御部30は、操作者の手作業により払出処理(包装硬貨収納部300に収納されている包装硬貨を硬貨処理装置10から払い出す処理)を行うことを指示するための情報(手作業指示情報)を出力する。例えば、制御部30は、筐体100の前面部101を開状態にして筐体100の本体部から包装硬貨収納部300(具体的には包装硬貨トレイ300a)を取り外して包装硬貨収納部300から手作業で包装硬貨を取り出すことを指示するための画像を操作表示部21(表示部21b)に表示させる。
〔払出モード〕
また、硬貨処理装置10は、複数の払出モードを有している。そして、硬貨処理装置10では、複数の払出モードの中からいずれか1つの払出モードが選択され、その選択された払出モードに応じた払出処理が行われる。例えば、制御部30は、操作表示部21に与えられた操作者の操作に応答して複数の払出モードの中からいずれか1つの払出モードを選択する。この例では、複数の払出モードは、抜き取りモードと、投出部モードと、出金部モードと、一括箱抜き取りモードと、一括箱モードとを含んでいる。
〈抜き取りモード〉
抜き取りモードは、操作者の手作業により払出処理(包装硬貨収納部300に収納されている包装硬貨を硬貨処理装置10から払い出す処理)を行うための払出モードである。抜き取りモードでは、第4払出制御が行われる。すなわち、複数の払出モードの中から抜き取りモードが選択されることにより、複数の払出制御の中から第4払出制御が選択される。具体的には、制御部30は、抜き取りモードが選択された場合に以下の動作を行う。
制御部30は、操作者の手作業による払出制御を開始するために、第4払出制御を開始する。これにより、操作者の手作業により払出処理を行うことを指示するための情報(手作業指示情報)が出力される。そして、包装硬貨収納部300に収納されている包装硬貨が操作者の手作業により硬貨処理装置10から払い出されると、払出処理が終了する。
〈投出部モード〉
投出部モードは、包装硬貨収納部300に収納されている包装硬貨が包装硬貨投出部303から払い出されるように、払出処理を行うための払出モードである。投出部モードでは、第3払出制御が行われる。すなわち、複数の払出モードの中から投出部モードが選択されることにより、複数の払出制御の中から第3払出制御が選択される。具体的には、制御部30は、投出部モードが選択された場合に以下の動作を行う。
制御部30は、包装硬貨投出部303の近傍に設けられた第3発光部L3を点灯(または点滅)させる。これにより、払出処理において包装硬貨投出部303から包装硬貨が払い出されることを通知することができる。
また、制御部30は、包装硬貨投出部303の前方に回収容器が配置されると、払出処理を開始するために、第3払出制御を開始する。これにより、包装硬貨収納部300から包装硬貨投出部303へ向けて包装硬貨の搬送が開始される。そして、制御部30は、払出処理において包装硬貨(払い出すべき包装硬貨)の払い出しが完了するまで、以下の動作を繰り返し行う。
包装硬貨の搬送が開始(または再開)されると、制御部30は、包装硬貨投出部303の前方に配置された回収容器に所定量(投出集積量)の包装硬貨が集積されるまで、第3払出制御を継続して行う。なお、この所定量(投出集積量)は、例えば、回収容器がニアフル状態(満杯状態よりも回収容器に集積されている包装硬貨の量が少なく回収容器に包装硬貨を集積する余裕がある状態)となる包装硬貨の量に設定されている。
回収容器に所定量(投出集積量)の包装硬貨が集積されると、制御部30は、第3払出制御を中断する。これにより、包装硬貨収納部300から包装硬貨投出部303へ向かう包装硬貨の搬送が中断される。また、包装硬貨の搬送が中断されることで包装硬貨投出部303から回収容器に包装硬貨が投出されなくなるので、回収容器に集積された包装硬貨を取り出すことができるようになる。または、回収容器を別の空の回収容器に交換することができるようになる。
回収容器に集積された包装硬貨が取り出されて包装硬貨投出部303の前方に回収容器が配置される(または別の空の回収容器が配置される)と、制御部30は、第3払出制御を開始する。これにより、包装硬貨収納部300から包装硬貨投出部303へ向かう包装硬貨の搬送が再開される。
また、払出処理において包装硬貨(払い出すべき包装硬貨)の払い出しが完了すると、制御部30は、第3払出制御を終了する。これにより、包装硬貨収納部300から包装硬貨投出部303へ向かう包装硬貨の搬送が終了する。また、包装硬貨の搬送が終了することで、回収容器に集積された包装硬貨を取り出すことができるようになる。これにより、払出処理が終了する。
〈出金部モード〉
出金部モードは、包装硬貨収納部300に収納されている包装硬貨が包装硬貨出金部301から払い出されるように、払出処理を行うための払出モードである。出金部モードでは、第1払出制御が行われる。すなわち、複数の払出モードの中から出金部モードが選択されることにより、複数の払出制御の中から第1払出制御が選択される。具体的には、制御部30は、出金部モードが選択されて場合に以下の動作を行う。
制御部30は、包装硬貨出金部301の近傍に設けられた第1発光部L1を点灯(または点滅)させる。これにより、払出処理において包装硬貨出金部301から包装硬貨が払い出されることを通知することができる。
また、制御部30は、払出処理を開始するために、第1払出制御を開始する。これにより、包装硬貨収納部300から包装硬貨出金部301へ向けて包装硬貨の搬送が開始される。そして、制御部30は、払出処理において包装硬貨(払い出すべき包装硬貨)の払い出しが完了するまで、以下の動作を繰り返し行う。
包装硬貨の搬送が開始(または再開)されると、制御部30は、包装硬貨出金部301に所定量(第1集積量)の包装硬貨が集積されるまで、包装硬貨出金部301のシャッタ301aを閉状態にする。なお、この所定量(第1集積量)は、例えば、包装硬貨出金部301がニアフル状態(満杯状態よりも包装硬貨出金部301に集積されている包装硬貨の量が少なく包装硬貨出金部301に包装硬貨を集積する余裕がある状態)となる包装硬貨の量に設定されている。
包装硬貨出金部301に所定量(第1集積量)の包装硬貨が集積されると、制御部30は、第1払出制御を中断する。これにより、包装硬貨収納部300から包装硬貨出金部301へ向かう包装硬貨の搬送が中断される。そして、制御部30は、包装硬貨出金部301のシャッタ301aを閉状態から開状態にする。これにより、包装硬貨出金部301に集積された包装硬貨を取り出すことができるようになる。
包装硬貨出金部301に集積された包装硬貨が取り出されると、制御部30は、包装硬貨出金部301のシャッタ301aを開状態から閉状態にする。そして、払出処理において包装硬貨(払い出すべき包装硬貨)の払い出しが完了していない場合、制御部30は、第1払出制御を再開する。これにより、包装硬貨収納部300から包装硬貨出金部301へ向かう包装硬貨の搬送が再開される。
また、払出処理において包装硬貨(払い出すべき包装硬貨)の払い出しが完了すると、制御部30は、第1払出制御を終了する。これにより、包装硬貨収納部300から包装硬貨出金部301へ向かう包装硬貨の搬送が終了する。また、制御部30は、包装硬貨出金部301のシャッタ301aを閉状態から開状態にする。これにより、包装硬貨出金部301に集積された包装硬貨を取り出すことができるようになる。そして、制御部30は、包装硬貨出金部301に集積された包装硬貨が取り出されると、包装硬貨出金部301のシャッタ301aを開状態から閉状態にする。これにより、払出処理が終了する。
〈一括箱抜き取りモード〉
一括箱抜き取りモードは、払出処理において払い出すべき包装硬貨の量(具体的には本数)に拘わらず、包装硬貨収納部300に収納されている包装硬貨が包装硬貨一括箱302から払い出されるように払出処理を行うための払出モードである。一括箱抜き取りモードでは、第2払出制御が行われる。すなわち、複数の払出モードの中から一括箱抜き取りモードが選択されることにより、複数の払出制御の中から第2払出制御が選択される。具体的には、制御部30は、一括箱抜き取りモードが選択されて場合に以下の動作を行う。
制御部30は、包装硬貨一括箱302の近傍に設けられた第2発光部L2を点灯(または点滅)させる。これにより、払出処理において包装硬貨一括箱302から包装硬貨が払い出されることを通知することができる。
また、制御部30は、払出処理を開始するために、第2払出制御を開始する。これにより、包装硬貨収納部300から包装硬貨一括箱302へ向けて包装硬貨の搬送が開始される。そして、制御部30は、払出処理において包装硬貨(払い出すべき包装硬貨)の払い出しが完了するまで、以下の動作を繰り返し行う。
包装硬貨の搬送が開始(または再開)されると、制御部30は、包装硬貨一括箱302に所定量(第2集積量)の包装硬貨が集積されるまで、包装硬貨一括箱302をロック状態にする。なお、この所定量(第2集積量)は、例えば、包装硬貨一括箱302がニアフル状態(満杯状態よりも包装硬貨一括箱302に集積されている包装硬貨の量が少なく包装硬貨一括箱302に包装硬貨を集積する余裕がある状態)となる包装硬貨の量に設定されている。
包装硬貨一括箱302に所定量(第2集積量)の包装硬貨が集積されると、制御部30は、第2払出制御を中断する。これにより、包装硬貨収納部300から包装硬貨一括箱302へ向かう包装硬貨の搬送が中断される。そして、制御部30は、包装硬貨一括箱302のロック状態を解除する。これにより、包装硬貨一括箱302を硬貨処理装置10から取り外して包装硬貨一括箱302に集積された包装硬貨を取り出すことができるようになる。
包装硬貨一括箱302に集積された包装硬貨が取り出されて包装硬貨一括箱302が硬貨処理装置10に装着されると、制御部30は、包装硬貨一括箱302に包装硬貨が残留しているか否かを判定する。包装硬貨一括箱302に包装硬貨が残留していない場合、制御部30は、包装硬貨一括箱302をロック状態にする。そして、制御部30は、包装硬貨一括箱302に包装硬貨が残留しておらず、且つ、払出処理において包装硬貨(払い出すべき包装硬貨)の払い出しが完了していない場合に、第1払出制御を再開する。これにより、包装硬貨収納部300から包装硬貨一括箱302へ向かう包装硬貨の搬送が再開される。なお、包装硬貨一括箱302に包装硬貨が残留している場合、制御部30は、包装硬貨一括箱302のロック状態を解除したまま、包装硬貨一括箱302に残留している包装硬貨を取り除くことを指示するための情報(残留解消指示情報)を出力する。例えば、制御部30は、残留解消指示情報を操作表示部21(表示部21b)に出力して残留解消指示情報を示した画像(包装硬貨一括箱302に残留している包装硬貨を取り除くことを指示するための画像)を操作表示部21に表示させる。
また、払出処理において包装硬貨(払い出すべき包装硬貨)の払い出しが完了すると、制御部30は、第2払出制御を終了する。これにより、包装硬貨収納部300から包装硬貨一括箱302へ向かう包装硬貨の搬送が終了する。また、制御部30は、包装硬貨一括箱302のロック状態を解除する。これにより、包装硬貨一括箱302を硬貨処理装置10から取り外して包装硬貨一括箱302に集積された包装硬貨を取り出すことができるようになる。
そして、包装硬貨一括箱302に集積された包装硬貨が取り出されて包装硬貨一括箱302が硬貨処理装置10に装着されると、制御部30は、包装硬貨一括箱302に包装硬貨が残留していないことを条件に、包装硬貨一括箱302をロック状態にする。これにより、払出処理が完了する。
〈一括箱モード〉
一括箱モードは、払出処理において払い出すべき包装硬貨の量が所定量(第3集積量)を上回らないことを条件に、包装硬貨収納部300に収納されている包装硬貨が包装硬貨一括箱302から払い出されるように払出処理を行うための払出モードである。一括箱モードでは、第2払出制御が行われる。すなわち、複数の払出モードの中から一括箱モードが選択されることにより、複数の払出制御の中から第2払出制御が選択される。具体的には、制御部30は、一括箱モードが選択された場合に以下の動作を行う。
まず、制御部30は、払出処理において払い出すべき包装硬貨の量(以下「払出予定量」と記載)が所定量(第3集積量)を上回っているか否かを判定する。なお、この所定量(第3集積量)は、例えば、包装硬貨一括箱302がニアフル状態となる包装硬貨の量に設定されている。払出予定量が所定量(第3集積量)を上回らない場合、制御部30は、以下の動作を行う。なお、払出予定量が所定量(第3集積量)を上回る場合、以下の動作は行われない。
制御部30は、包装硬貨一括箱302の近傍に設けられた第2発光部L2を点灯(または点滅)させる。これにより、払出処理において包装硬貨一括箱302から包装硬貨が払い出されることを通知することができる。
また、制御部30は、払出処理を開始するために、第2払出制御を開始する。これにより、包装硬貨収納部300から包装硬貨一括箱302へ向けて包装硬貨の搬送が開始される。
包装硬貨の搬送が開始されると、制御部30は、払出処理において包装硬貨(払い出すべき包装硬貨)の払い出しが完了するまで、包装硬貨一括箱302をロック状態にする。
払出処理において包装硬貨(払い出すべき包装硬貨)の払い出しが完了すると、制御部30は、第2払出制御を終了する。これにより、包装硬貨収納部300から包装硬貨一括箱302へ向かう包装硬貨の搬送が終了する。また、制御部30は、包装硬貨一括箱302のロック状態を解除する。これにより、包装硬貨一括箱302を硬貨処理装置10から取り外して包装硬貨一括箱302に集積された包装硬貨を取り出すことができるようになる。
そして、包装硬貨一括箱302に集積された包装硬貨が取り出されて包装硬貨一括箱302が硬貨処理装置10に装着されると、制御部30は、包装硬貨一括箱302に包装硬貨が残留していないことを条件に、包装硬貨一括箱302をロック状態にする。これにより、払出処理が完了する。
〔制御部の動作〕
次に、制御部30の動作について詳しく説明する。以下では、払出処理の一例である回収処理を例に挙げて説明する。回収処理は、包装硬貨収納部300に収納されている包装硬貨を回収する処理のことである。
〈回収対象の選択〉
まず、制御部30は、回収処理を開始する前に、包装硬貨収納部300に収納された包装硬貨の中から回収処理において回収すべき包装硬貨を選択する。
この例では、制御部30は、複数の回収パターンの中からいずれか1つの回収パターンを選択するための画像(操作画面)を操作表示部21に表示させる。この操作画面には、例えば、4つの回収パターン(第1回収パターンと第2回収パターンと第3回収パターンと第4回収パターン)が含まれている。
第1回収パターンは、包装硬貨収納部300に収納された包装硬貨の全部を回収する回収パターンである。制御部30は、操作表示部21(表示部21b)に表示された操作画面の中から第1回収パターンを選択するための操作が操作表示部21(操作部21a)に与えられると、包装硬貨収納部300に収納された包装硬貨の全部を回収処理の対象(回収すべき包装硬貨)として選択する。
第2回収パターンは、包装硬貨収納部300に収納された包装硬貨のうち指定された金種の包装硬貨の全部を回収する回収パターンである。制御部30は、操作表示部21に表示された操作画面の中から第2回収パターンを選択するための操作が操作表示部21に与えられると、回収処理において回収すべき包装硬貨の金種を指定するための画像(金種指定画面)を操作表示部21に表示させる。そして、操作表示部21に表示された金種指定画面に対して包装硬貨の金種を指定するための操作が操作表示部21に与えられると、制御部30は、包装硬貨収納部300に収納された包装硬貨のうち指定された金種の包装硬貨の全部を回収処理の対象として選択する。
第3回収パターンは、包装硬貨収納部300に収納された包装硬貨のうち指定された金種の包装硬貨の中から指定された本数の包装硬貨を回収する回収パターンである。制御部30は、操作表示部21に表示された操作画面の中から第3回収パターンを選択するための操作が操作表示部21に与えられると、回収処理において回収すべき包装硬貨の金種および本数を指定するための画像(金種/本数指定画面)を操作表示部21に表示させる。そして、操作表示部21に表示された金種/本数指定画面に対して包装硬貨の金種および本数を指定するための操作が操作表示部21に与えられると、制御部30は、包装硬貨収納部300に収納された包装硬貨のうち指定された金種の包装硬貨の中から指定された本数の包装硬貨を回収処理の対象として選択する。
第4回収パターンは、包装硬貨収納部300に収納されている包装硬貨のうち予め設定された金種の包装硬貨が予め設定された本数だけ残るように余剰分となる包装硬貨を回収する回収パターンである。制御部30は、操作表示部21に表示された操作画面の中から第4回収パターンを選択するための操作が操作表示部21に与えられると、包装硬貨収納部300に収納されている包装硬貨のうち余剰分となる包装硬貨を回収処理の対象として選択する。
〈払出制御の選択〉
次に、制御部30は、操作表示部21(操作部21a)に与えられた操作者による操作に応答して複数の払出制御(この例では第1払出制御と第2払出制御と第3払出制御と第4払出制御)の中からいずれか1つを選択する。
この例では、制御部30は、複数の払出モード(この例では抜き取りモードと投出部モードと出金部モードと一括箱抜き取りモードと一括箱モード)の中からいずれか1つの払出モードを選択するための画像(モード選択画面)を操作表示部21に表示させる。
図9に示すように、この例では、モード選択画面には、抜き取りモードに対応するアイコン(図9では「01.抜き取り回収」と記載されたアイコン)と、投出部モードに対応するアイコン(「図9では「02.投出口回収」と記載されたアイコン)と、出金部モードに対応するアイコン(図9では「03.出金口回収」と記載されたアイコン)と、一括箱抜き取りモードに対応するアイコン(図9では「04.一括抜き取り回収」と記載されたアイコン)と、一括箱モードに対応するアイコン(図9では「05.一括箱回収」と記載されたアイコン)とが含まれている。例えば、図9に示されたモード選択画面の中から「03.出金口回収」というアイコン(すなわち出金部モードに対応するアイコン)を選択するための操作が操作表示部21に与えられると、制御部30は、出金部モードを選択する。これにより、複数の払出制御の中から第1払出制御が選択される。
〈払出制御の実行〉
次に、制御部30は、複数の払出制御(この例では第1払出制御と第2払出制御と第3払出制御と第4払出制御)の中から選択された払出制御を回収処理において行う。この例では、複数の払出モードの中から選択された払出モードに応じた回収処理が行われる。また、制御部30は、回収処理において複数の払出制御のうちどの払出制御が行われているのかを示した画像を操作表示部21(表示部21b)に表示させる。例えば、複数の払出モードの中から出金部モードが選択されると、第1払出制御が行われていることを示した画像が操作表示部21に表示される。
〔実施形態による効果〕
以上のように、払出処理において第2払出制御を行うことにより、包装硬貨出金部301の集積容量よりも大きい集積容量を有する包装硬貨一括箱302に包装硬貨を集積することができるので、払出処理において包装硬貨出金部301に包装硬貨を集積する場合(すなわち集積処理において第1払出制御が行われる場合)よりも、包装硬貨の搬送が中断される回数を低減する(またはゼロにする)ことができる。これにより、払出処理において包装硬貨の払い出しを効率良く行うことができる。
また、一括箱抜き取りモードが選択されると、制御部30は、包装硬貨一括箱302に所定量(例えば包装硬貨一括箱302がニアフル状態となる包装硬貨の量)の包装硬貨が集積されると第2払出制御を中断し、包装硬貨一括箱302から包装硬貨が取り除かれると第2払出制御を再開する。これにより、払出処理において第2払出制御を繰り返し行うことができる。
また、一括箱モードが選択されると、制御部30は、払出処理において払い出されるべき包装硬貨の量が所定量(例えば包装硬貨一括箱302がニアフル状態となる包装硬貨の量)を上回らないことを条件として第2払出制御を行う。これにより、払出処理において払い出されるべき包装硬貨の量に応じて第2払出制御を適切に行うことができる。
また、払出処理において第3払出制御を行うことにより、包装硬貨一括箱302の集積容量よりも多い量の包装硬貨を包装硬貨投出部303から投出することができる。
また、操作表示部21(操作部21a)に与えられた操作者による操作に応答して複数の払出制御を選択的に行うことにより、操作者による操作により複数の払出制御を任意に切り換えて行うことができる。
また、払出処理において複数の払出処理のうちどの払出制御が行われているのかを示した画像を操作表示部21(表示部21b)に表示させることにより、払出処理において複数の払出処理のうちどの払出制御が行われているのか確認することができる。
(制御部の変形例1)
なお、制御部30は、払出処理において払い出すべき包装硬貨の本数(以下「払出予定本数」)に基づいて、複数の払出モード(この例では抜き取りモードと投出部モードと出金部モードと一括箱抜き取りモードと一括箱モード)の選択を許可または禁止するように構成されていてもよい。すなわち、制御部30は、払出予定本数に基づいて複数の払出処理(この例では第1払出制御と第2払出制御と第3払出制御と第4払出制御)の実行を許可または禁止するように構成されていてもよい。例えば、この変形例1では、制御部30は、以下の動作を行うように構成されていてもよい。
制御部30は、払出予定本数が所定本数(第1払出本数)を上回らない場合に、出金部モード(第1払出制御が行われる払出モード)の選択を許可し、払出予定本数が所定本数(第1払出本数)を上回る場合に、出金部モードの選択を禁止する。この所定本数(第1払出本数)は、例えば、包装硬貨出金部301がニアフル状態となる包装硬貨の本数(例えば14本)に設定されている。すなわち、制御部30は、払出予定本数が予め定められた第1払出本数を上回らない場合に第1払出制御の実行を許可し、払出予定本数が第1払出本数を上回る場合に第1払出制御の実行を禁止する。
また、制御部30は、払出予定本数が所定本数(第2払出本数)を上回らない場合に、一括箱抜き取りモードおよび一括箱モード(第2払出制御が行われる払出モード)の選択を許可し、払出予定本数が所定本数(第2払出本数)を上回る場合に、一括箱抜き取りモードおよび一括箱モードの選択を禁止する。この所定本数(第2払出本数)は、例えば、包装硬貨一括箱302がニアフル状態となる包装硬貨の本数(例えば40本)に設定されている。すなわち、制御部30は、払出予定本数が予め定められた第2払出本数を上回らない場合に第2払出制御の実行を許可し、払出予定本数が第2払出本数を上回る場合に第2払出制御の実行を禁止する。
そして、制御部30は、複数の払出モードのうち選択が許可された払出モードのみが選択可能となるように、複数の払出モードの中からいずれか1つの払出モードを選択するための画像(モード選択画面)を操作表示部21に表示させる。すなわち、制御部30は、複数の払出制御のうち実行が許可された払出制御の中から1つの払出制御を選択し、その選択された払出制御を払出処理において行う。例えば、図9に示したモード選択画面が操作表示部21に表示される場合、複数の払出モードのうち一括箱抜き取りモードおよび一括箱モードの選択が禁止されると、モード選択画面において「04.一括箱抜き取り回収」と記載されたアイコン(一括箱抜き取りモードに対応するアイコン)および「05.一括箱回収」と記載されたアイコン(一括箱モードに対応するアイコン)が非表示(またはグレー表示)となり選択不可となる。
以上のような構成により、複数の払出制御のうち実行が許可された払出制御のみを行うことができる。これにより、払出処理において払出制御を効果的に行うことができる。
(制御部の変形例2)
なお、制御部30は、硬貨収納部205の空き容量が予め定められた空き容量閾値を下回る場合に、自動収集処理が行われるように硬貨処理装置10の動作を制御するように構成されていてもよい。自動収集処理では、制御部30は、硬貨収納部205から繰り出された硬貨が包装部212に搬送されて包装部212において包装硬貨が生成され、その包装硬貨が包装硬貨収納部300または包装硬貨一括箱302に搬送されるように硬貨処理装置10の動作を制御する。具体的には、自動収集処理では、包装部212において生成された包装硬貨を包装硬貨収納部300に収納することができない場合に、包装部212において生成された包装硬貨が包装硬貨一括箱302に搬送される。
上記のように自動収集処理が行われる場合、払出処理が開始される前に包装硬貨が包装硬貨一括箱302に既に集積されている可能性がある。そのため、制御部30は、以下の動作を行うように構成されていてもよい。
この変形例2では、制御部30は、払出処理において第2払出制御を開始する前に、包装硬貨が包装硬貨一括箱302に既に集積されている場合、包装硬貨一括箱302に包装硬貨が既に集積されていることを通知するための情報(残留通知情報)を出力する。例えば、制御部30は、残留通知情報を操作表示部21(表示部21b)に出力して残留通知情報を示した画像(包装硬貨一括箱302に包装硬貨が既に集積されていることを通知するための画像)を操作表示部21に表示させる。
そして、制御部30は、残留通知情報を出力した後に、複数の払出モード(この例では抜き取りモードと投出部モードと出金部モードと一括箱抜き取りモードと一括箱モード)のうち第2払出制御が行われる払出モード(この例では一括箱抜き取りモードと一括箱モード)が選択不可となるように、複数の払出モードの中からいずれか1つの払出モードを選択するための画像(モード選択画面)を操作表示部21に表示させる。そして、複数の払出モードの中から選択された払出モードに応じた払出処理が行われる。すなわち、制御部30は、操作者による操作に応答して複数の払出制御のうち第2払出制御を除いた残りの払出制御の中から1つの払出制御を選択し、その選択された払出制御を払出処理において実行する。
または、制御部30は、包装硬貨一括箱302に既に集積されていた包装硬貨が取り出され後(または包装硬貨一括箱302に包装硬貨が既に集積されていることを承認する承認操作が操作表示部21に与えられた後)に、第2払出制御を開始する。
(制御部の変形例3)
なお、制御部30は、払出処理において払い出すべき包装硬貨の金種に応じて複数の払出制御を選択的に行うように構成されていてもよい。例えば、制御部30は、払出処理において払い出すべき包装硬貨の金種が5円と50円と500円のいずれかに該当する場合に第1払出制御(包装硬貨出金部301から包装硬貨が払い出される制御)を行い、払出処理において払い出すべき包装硬貨の金種が1円と10円と100円のいずれかに該当する場合に第2払出制御(包装硬貨一括箱302から包装硬貨が払い出される制御)を行うように構成されていてもよい。このような構成により、払出処理において包装硬貨の金種に応じて包装硬貨の搬送先を自動的に切り換えることができる。
(制御部の変形例4)
また、制御部30は、払出予定本数(払出処理において払い出すべき包装硬貨の本数)に応じて、複数の払出モード(この例では抜き取りモードと投出部モードと出金部モードと一括箱抜き取りモードと一括箱モード)の中からいずれか1つを選択するように構成されていてもよい。すなわち、制御部30は、払出予定本数に応じて複数の払出制御(この例では第1払出制御と第2払出制御と第3払出制御と第4払出制御)を選択的に行うように構成されていてもよい。例えば、この変形例4では、制御部30は、以下の動作を行うように構成されていてもよい。
制御部30は、払出予定本数が予め定められた第1払出本数(例えば包装硬貨出金部301がニアフル状態となる包装硬貨の本数)を上回らない場合に、出金部モード(第1払出制御が行われる払出モード)を選択し、払出予定本数が第1払出本数を上回り且つ予め定められた第2払出本数(例えば包装硬貨一括箱302がニアフル状態となる包装硬貨の本数)を上回らない場合に、一括箱抜き取りモードおよび一括箱モードのいずれか一方の払出モード(第2払出制御が行われる払出モード)を選択し、払出予定本数が第2払出本数を上回る場合に、投出部モード(第3払出制御が行われる払出モード)を選択する。
すなわち、制御部30は、払出予定本数が第1払出本数を上回らない場合に払出処理において第1払出制御を行い、払出予定本数が第1払出本数を上回り且つ第2払出本数を上回らない場合に払出処理において第2払出制御を行い、払出予定本数が第2払出本数を上回る場合に払出処理において第3払出制御を行う。
以上のような構成により、払出処理において払い出すべき包装硬貨の本数に応じて包装硬貨の搬送先を自動的に切り換えることができる。
(制御部の変形例5)
また、制御部30は、包装硬貨収納部300に収納されている包装硬貨が回収されて自動収集処理において生成された包装硬貨を収納するための空き容量が包装硬貨収納部300において確保される処理(空き容量確保のための回収処理)が行われるように、硬貨処理装置10の動作を制御するように構成されていてもよい。
(その他の実施形態)
以上の説明では、包装硬貨一括箱302が硬貨処理装置10に対して着脱可能に構成されている場合を例に挙げたが、包装硬貨一括箱302は、開閉式の構成であってもよい。例えば、硬貨処理装置10の筐体100の外方(この例では前面部101の前方)に開口する取出口が包装硬貨一括箱302に設けられ、その取出口に開閉扉(取出口を開閉する扉)が設けられていてもよい。
また、以上の説明では、払出処理の一例として回収処理(包装硬貨収納部300に収納されている包装硬貨を回収する処理)を例に挙げたが、これに限らず、払出処理は、例えば、出金処理(包装硬貨収納部300に収納されている包装硬貨を出金する処理)であってもよい。
また、以上の実施形態や変形例を適宜組み合わせて実施してもよい。以上の実施形態や変形例は、本質的に好ましい例示であって、ここに開示する技術、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、ここに開示する技術は、硬貨を処理する硬貨処理装置として有用である。
10 硬貨処理装置
100 筐体
201 硬貨投入部
202 硬貨識別部
203 硬貨選別部
204 硬貨一時保留部
205 硬貨収納部
206 入金リジェクト部
207 返却箱
208 硬貨搬送部
209 出金識別部
210 出金箱
211 回収部
212 包装部
300 包装硬貨収納部
301 包装硬貨出金部
302 包装硬貨一括箱
303 包装硬貨投出部
304 包装硬貨搬送部
21 操作表示部
21a 操作部
21b 表示部
30 制御部

Claims (7)

  1. 包装硬貨を処理する硬貨処理装置であって、
    前記包装硬貨を収納する包装硬貨収納部と、
    前記包装硬貨を集積する包装硬貨出金部と、
    前記包装硬貨を集積する包装硬貨一括箱と、
    前記包装硬貨を搬送する包装硬貨搬送部と、
    前記硬貨処理装置の動作を制御する制御部とを備え、
    前記包装硬貨一括箱の集積容量は、前記包装硬貨出金部の集積容量よりも大きく、
    前記制御部は、前記包装硬貨収納部に収納されている包装硬貨を前記硬貨処理装置から払い出す払出処理において、該包装硬貨収納部から繰り出された包装硬貨が前記包装硬貨出金部に搬送されるように該硬貨処理装置の動作を制御する第1払出制御と、該包装硬貨収納部から繰り出された包装硬貨が前記包装硬貨一括箱に搬送されるように該硬貨処理装置の動作を制御する第2払出制御とを含む複数の払出制御を選択的に行う
    ことを特徴とする硬貨処理装置。
  2. 請求項1において、
    前記制御部は、前記包装硬貨一括箱に所定量の包装硬貨が集積されると前記第2払出制御を中断し、該包装硬貨一括箱から包装硬貨が取り除かれると該第2払出制御を再開する
    ことを特徴とする硬貨処理装置。
  3. 請求項1において、
    前記制御部は、前記払出処理において払い出されるべき包装硬貨の量が所定量を上回らないことを条件として前記第2払出制御を行う
    ことを特徴とする硬貨処理装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    前記包装硬貨を投出する包装硬貨投出部を備え、
    前記複数の払出制御は、前記第1払出制御と、前記第2払出制御と、第3払出制御とを含み、
    前記制御部は、前記第3払出制御において、前記包装硬貨収納部から繰り出された包装硬貨が前記包装硬貨投出部に搬送されるように前記硬貨処理装置の動作を制御する
    ことを特徴とする硬貨処理装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    操作者による操作が与えられる操作部を備え、
    前記制御部は、前記操作部に与えられた操作者による操作に応答して前記複数の払出制御を選択的に行う
    ことを特徴とする硬貨処理装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、
    前記制御部は、前記払出処理において払い出すべき包装硬貨の本数である払出予定本数に基づいて、前記複数の払出処理の実行を許可または禁止する
    ことを特徴とする硬貨処理装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項において、
    表示部を備え、
    前記制御部は、前記複数の払出処理のうちどの払出制御が行われているのかを示した画像を前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする硬貨処理装置。
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