JP2019020217A - 測距システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ターゲットとの距離を誤判定する恐れを低減できる測距システムを提供する。【解決手段】測距装置1は第1、第2周波数のそれぞれで所定の信号を送信する。ターゲットとしての被測距側装置2は、測距装置1から送信されてきた信号を受信すると、受信した周波数と同様の周波数で、受信信号と同様の信号を返送する。測距装置1は、第1、第2周波数の各々において、送信信号と受信信号に対する位相差を第1位相差、第2位相差として算出する。そして、第1位相差と第2位相差との差である2周波位相差を算出し、被測距側装置2との距離を推定する。さらに、測距装置1は、推定した距離に応じて検出されるべき第1位相差の期待値(位相期待値)を算出又は読み出し、実際に検出された第1位相差が位相期待値と一致しているか否かを判定する。両者が一致していない場合には推定距離を被測距側装置の距離として採用しない。【選択図】図1

Description

本開示は、2つの周波数の無線信号を送受信することによって、ターゲットとの距離を検出する測距システムに関する。
従来、例えば特許文献1に開示されているように2周波CW(Continuous Wave)方式の測距システムがある。2周波CW方式の測距システムでは、測距装置が2周類の周波数f1、f2の信号を交互に送信し、それらがターゲットで反射されて返ってきた2種類の周波数の反射信号を受信する。そして、第1周波数f1の信号に対する受信信号の位相差と、第2周波数f2の送信信号に対する受信信号の位相差との差(以降、2周波位相差)に基づいてターゲットまでの距離を計算する。
特開平11−183602号公報
上述したように構成によれば、ターゲットとの距離が、第1周波数f1と第2周波数f2の差である差分周波数Δfの波長である差分波長λd以下である場合には、ターゲットとの距離を測定することができる。例えば、第1周波数f1=2428MHz、第2周波数f2=2468MHzである場合には、差分周波数Δf=40MHz、差分波長=7.5mとなる。つまり、上記の例ではターゲットとの距離が7m未満である場合にはターゲットと距離を推定することができる。
しかしながら、2周波位相差の値は、差分周波数Δfの波長λdで1回転してしまうため、2周波位相差がφとなる距離をLaとすれば、その地点から片道距離として0.5λd(往復距離としてλd)だけ離れる毎に、2周波位相差はφとなる。つまり、2周波位相差が任意の値φとなりうる距離は複数存在しうる。
故に、測距装置から0.5λd以上遠方に存在するターゲットからの信号を受信しうる状況においては、測距装置は、ターゲットとの距離が分からなくなる。具体的には、0.5λd以上遠方に存在するターゲットからの信号を受信しうる状況においては、ターゲットとの距離が「La」であるのか「La+n・0.5λd」(nは自然数)であるのかが判別できなくなる。何れの場合も2周波位相差は同一の値φとなるためである。
そこで、一般的な2周波CW方式では、0.5λd以上遠方に存在するターゲットからの信号を受信しないように測距装置での電波の送信電力が調整されている。しかしながら、このような対策を施したからと言って必ずしも差分波長λd以上遠方に存在するターゲットからの信号を受信しないとは限らない。偶発的に、0.5λd以上遠方に存在するターゲットからの信号を受信してしまった場合には、ターゲットとの距離は0.5λd以内において2周波位相差に対応する距離であると誤判定してしまう。
本開示は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、ターゲットとの距離を誤判定する恐れを低減できる測距システムを提供することにある。
その目的を達成するための第1の開示は、所定の第1周波数の信号である第1周波数信号、及び第1周波数とは異なる第2周波数の信号である第2周波数信号をそれぞれ送信する送信部(11)を備える測距装置(1)と、測距装置から送信されてくる第1周波数信号を受信した場合には当該第1周波数信号と少なくとも一部が同じ信号系列となっている第1応答信号を第1周波数で返送するとともに、測距装置から送信されてくる第2周波数信号を受信した場合には当該第2周波数信号と少なくとも一部が同じ信号系列となっている第2応答信号を第2周波数で返送するターゲットとしての被測距側装置(2)と、を備える測距システムであって、測距装置は、被測距側装置から返送されてくる第1応答信号及び第2応答信号を受信する受信部(12)と、送信信号としての第1周波数信号に対する受信部が受信した第1応答信号の位相の差である第1位相差を検出するとともに、送信信号としての第2周波数信号に対する受信部が受信した第2応答信号の位相の差である第2位相差を検出する位相差検出部(132)と、位相差検出部が検出した第1位相差と第2位相差の差である2周波位相差に基づいて、ターゲットとの距離の推定値を推定距離として取得する距離推定部(133)と、を備え、第1周波数と第2周波数はそれぞれ、第1周波数と第2周波数の差である差分周波数の整数倍とは異なる周波数に設定されており、距離推定部は、推定距離に応じた第1位相差の期待値である位相期待値と、位相差検出部が実際に検出した第1位相差である実検出値とを比較することによって推定距離が正しいか否かを判定することを特徴とする。
以上の構成では、第1周波数は、第1周波数と第2周波数の差である差分周波数の整数倍とは異なる周波数に設定されている。このような設定によれば、同一の2周波位相差を提供する各距離における位相期待値は、それぞれ異なる値となる。例えば2周波位相差が任意の値となる最小距離をLaとした場合に、距離がLaである場合の位相期待値と、距離がLa+0.5λd(λdは差分周波数の波長とする)である場合の位相期待値とは異なる値となる。故に、実際の検出値としての第1位相差と推定距離に対応する位相期待値とを比較することによって、推定距離が正しいか否かを判定することができる。
このような構成によれば仮に測距装置が、測距装置から0.5λd以上離れた地点に位置するターゲットからの信号を受信した場合であっても、ターゲットとの距離が「La」であるのか「La+n×0.5λd」(nは自然数)であるのかを判別できる。つまり、測距装置から0.5λd以上遠方に存在するターゲットからの信号を受信することによって、ターゲットとの距離を誤判定する恐れを低減することができる。
また、上記目的を達成するための第2の開示は、所定の第1周波数の信号である第1周波数信号、及び第1周波数とは異なる第2周波数の信号である第2周波数信号を送信するとともに、第1周波数信号がターゲットで反射されて返ってくる信号である第1帰還信号と、第2周波数信号がターゲットで反射されて返ってくる信号である第2帰還信号をそれぞれ受信することによってターゲットとの距離を推定する測距装置(1)を備える測距システムであって、測距装置は、第1周波数信号及び第2周波数信号を送信する送信部(11)と、第1帰還信号及び第2帰還信号を受信する受信部(12)と、送信信号としての第1周波数信号と受信部が受信した第1帰還信号の位相の差である第1位相差を検出するとともに、送信信号としての第2周波数信号と受信部が受信した第2帰還信号の位相の差である第2位相差を検出する位相差検出部(132)と、位相差検出部が検出した第1位相差と第2位相差の差である2周波位相差に基づいて、ターゲットとの距離の推定値を推定距離として取得する距離推定部(133)と、を備え、第1周波数と第2周波数はそれぞれ、第1周波数と第2周波数の差である差分周波数の整数倍とは異なる周波数に設定されており、距離推定部は、推定距離に応じた第1位相差の期待値である位相期待値と、位相差検出部が実際に検出した第1位相差である実検出値とを比較することによって推定距離が正しいか否かを判定することを特徴とする。
以上の構成においても、第1の開示と同様に、第1周波数は、第1周波数と第2周波数の差である差分周波数の整数倍とは異なる周波数に設定されている。故に、このような構成によれば、位相期待値と実検出値とを比較することで、ターゲットとの距離を誤判定する恐れを低減することができる。
さらに、上記目的を達成するための第3の開示は、所定の第1周波数の信号である第1周波数信号、及び第1周波数とは異なる第2周波数の信号である第2周波数信号を逐次送信するターゲットとしての被測距側装置(2)と、被測距側装置から送信される第1周波数信号と第2周波数信号を受信することによって被測距側装置との距離を推定する測距装置(1)と、を備える測距システムであって、被測距側装置と同期した時間情報を保持する同期時刻情報保持部(135)と、ターゲットから送信されてきた第1周波数信号及び第2周波数信号を受信する受信部(12)と、同期時刻情報保持部が保持している時間情報に基づいて、被測距側装置が第1周波数信号を送信してから受信部が当該第1周波数信号を受信するまでに生じた位相の差である第1位相差を算出するとともに、被測距側装置が第2周波数信号を送信してから受信部が当該第2周波数信号を受信するまでに生じた位相の差である第2位相差を検出する位相差検出部(132)と、位相差検出部が検出した第1位相差と第2位相差の差である2周波位相差に基づいて、ターゲットとの距離の推定値を推定距離として取得する距離推定部(133)と、を備え、第1周波数と第2周波数はそれぞれ、第1周波数と第2周波数の差である差分周波数の整数倍とは異なる周波数に設定されており、距離推定部は、推定距離に応じた第1位相差の期待値である位相期待値と、位相差検出部が実際に検出した第1位相差である実検出値とを比較することによって推定距離が正しいか否かを判定することを特徴とする。
以上の構成においても、第1周波数は、第1、第2の開示と同様に、第1周波数と第2周波数の差である差分周波数の整数倍とは異なる周波数に設定されている。故に、このような構成によれば、位相期待値と実検出値とを比較することで、ターゲットとの距離を誤判定する恐れを低減することができる。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態の測距システム100の概略的な構成を示すブロック図である。 距離対応テーブルの構成を説明するための概念図である。 第1実施形態の測距側制御部13が実施する測距演算処理を説明するためのフローチャートである。 第2実施形態の測距側制御部13が実施する測距演算処理を説明するためのフローチャートである。 変形例1の測距側制御部13の構成を示すブロック図である。 変形例2の測距システム100の作動を説明するための図である。 第3実施形態の測距システム100の概略的な構成を示すブロック図である。 第4実施形態の測距システム100の概略的な構成を示すブロック図である。
[第1実施形態]
以下、本開示の第1の実施形態について図を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る測距システム100の概略的な構成の一例を示す図である。測距システム100は、図1に示すように、測距装置1と、被測距側装置2とを備える。
測距装置1は、概略的には、2周波CW方式を援用してなる方法によってターゲットとしての被測距側装置2との距離Lを推定する装置である。測距装置1は、例えば車両等の移動体に搭載したり、任意の位置(例えば道路沿いや、施設の出入り口付近)に設置して使用することができる。ここでは一例として測距装置1は車両に搭載されているものとする。
被測距側装置2は、例えば測距装置1が搭載された車両のユーザによって携帯される通信装置(いわゆる携帯端末)である。すなわち、スマートフォンや、タブレット端末、ウェアラブルデバイス、携帯用音楽プレーヤ、携帯用ゲーム機、車両用携帯機等の携帯端末を、被測距側装置2として採用することができる。ここでの車両用携帯機とは、車両と対応付けられてあって、車両と無線通信を実施することで車両のドアの施開錠等を制御する鍵として機能する通信装置を指す。
本実施形態のように測距装置1が車両に搭載されており、かつ、被測距側装置2をユーザによって携帯される携帯端末とする場合には、本開示の測距システム100は、車両とユーザとの距離Lを推定するシステムとして機能する。また、仮に測距装置1がユーザの自宅の玄関に設置されており、かつ、被測距側装置2をユーザによって携帯される携帯端末とした場合には、本開示の測距システム100は、自宅玄関とユーザとの距離Lを推定するシステムとして機能する。
なお、他の態様として被測距側装置2は、車両等の移動体に搭載されていてもよい。ただし、仮に測距装置1と被測距側装置2の両方を移動体に搭載された態様とする場合には、それぞれは別の移動体に搭載されているものとする。
この測距装置1と被測距側装置2とは、所定の第1周波数f1と第2周波数のそれぞれの電波を用いて、直接的に双方向通信可能に構成されている。第1周波数f1及び第2周波数f2の具体的な値は適宜設計されれば良い。ただし、第1周波数f1及び第2周波数f2は互い異なる周波数であって、且つ、何れも第1周波数f1と第2周波数f2の差である差分周波数Δfの整数倍とは異なる周波数に設定されているものとする。例えば第1周波数f1や、第2周波数f2は、差分周波数Δfの整数倍となる周波数から、差分周波数Δfの1/4以上離れた周波数とすることが好ましい。ここでは一例として差分周波数Δfを7MHzに設定し、第1周波数f1=921MHz、第2周波数f2=928MHzに設定している。
なお、或る周波数(以降、基準周波数)とは異なる周波数であると見なせる周波数の範囲は、測距システム100(より具体的には測距装置1)の分解能によって定まる。例えば測距装置1の分解能が100kHzである場合には、基準周波数から100kHz以上離れている周波数が、基準周波数とは異なる周波数と見なすことができる。故に、差分周波数Δfの整数倍とは異なる周波数とは、差分周波数の整数倍となる周波数から、測距装置1の周波数の分解能以上離れた周波数である。
測距装置1と被測距側装置2とが通信する際の規格としては、例えば通信範囲が最大でも数十メートル程度となる所定の近距離無線通信規格を採用することができる。ここでの近距離無線通信規格とは、例えば、Bluetooth Low Energy(Bluetoothは登録商標)や、Wi−Fi(登録商標)等である。もちろん、測距装置1と被測距側装置2との通信に用いられる通信規格としては、上記以外の通信規格も採用することができる。以下、被測距側装置2及び測距装置1の構成の一例について、より具体的に説明する。
<測距装置1の構成について>
ここでは測距装置1の構成について述べる。測距装置1は図1に示すように、測距側送信部11、測距側受信部12、及び測距側制御部13を備える。測距側送信部11及び測距側受信部12はそれぞれ測距側制御部13と相互通信可能に接続されている。なお、測距側送信部11と測距側受信部12は1つの通信機として一体的に構成されていても良い。
測距側送信部11は、測距側制御部13からの指示に基づき、第1周波数の信号を送信したり、第2周波数の信号を送信したりする通信モジュールである。測距側送信部11は、ベースバンド信号から、第1周波数の信号及び第2周波数の信号(つまり搬送波信号)を生成する変調回路や、増幅回路、アンテナなどを用いて構成されている。なお、第1周波数と第2周波数の信号送信は、共通の1つのアンテナを用いて実現されても良いし、第1周波数用のアンテナと第2周波数用のアンテナを別々に備えていても良い。
測距側受信部12は、第1周波数の信号及び第2周波数の信号を受信するための通信モジュールである。測距側受信部12は、搬送波信号をベースバンド信号に復調する復調回路や、増幅回路、アンテナなどを用いて構成されている。なお、第1周波数の電波と第2周波数の電波は、1つのアンテナを用いて受信するように構成されていても良いし、第1周波数の電波を受信するためのアンテナと第2周波数の電波を受信するためのアンテナとして別々に設けられていても良い。第1周波数の電波と第2周波数の電波を1つのアンテナを用いて受信する場合には、受信信号から第1周波数の信号と第2周波数の信号とを分離するためのフィルタ回路などを備えていればよい。測距側受信部12が受信した信号は測距側制御部13に出力される。
測距側制御部13は、測距側送信部11及び測距側受信部12の動作を制御するとともに、測距側受信部12での被測距側装置2からの信号の受信状況に基づいて被測距側装置2との距離Lを推定する構成である。例えば測距側制御部13は、所定の周期で測距側送信部11に対し、第1周波数の応答要求信号と、第2周波数の応答要求信号を順に送信するように指示する。これにより、測距側送信部11は第1周波数の応答要求信号と第2周波数の応答要求信号を所定の周期で送信する。なお、ここでの応答要求信号とは、被測距側装置2に対して応答信号の返送を要求する信号である。応答要求信号の具体的な信号系列(換言すればビットパターン)は適宜設計されれば良い。第1周波数の応答要求信号が請求項に記載の第1周波数信号に相当し、第2周波数の応答要求信号が請求項に記載の第2周波数信号に相当する。
そして測距側制御部13は、応答要求信号に対する被測距側装置2から応答信号の測距側受信部12での受信状況に基づいて、被測距側装置2との距離Lを推定する。この測距側制御部13が備える機能の詳細については別途後述する。
この測距側制御部13は、例えばコンピュータを用いて実現されている。すなわち、測距側制御部13は、CPUや、RAM、フラッシュメモリなどを備える。CPUは、種々の演算処理を実行する演算処理装置である。CPUの代わりにMPUやGPUが用いられていても良い。RAMは揮発性の記憶媒体であり、フラッシュメモリは、書き換え可能な不揮発性の記憶媒体である。フラッシュメモリには、通常のコンピュータを測距側制御部13として機能させるためのプログラム(以降、測距プログラム)等が格納されている。なお、他の態様として、測距側制御部13は、1つ又は複数のICを用いてハードウェアとして実現されていても良い。
<被測距側装置2について>
次に、被測距側装置2の構成について述べる。被測距側装置2は、図1に示すように、被測距側受信部21、被測距側制御部22、及び被測距側送信部23を備える。被測距側受信部21は、第1周波数の信号及び第2周波数の信号を受信するための通信モジュールである。被測距側受信部21の構成は、測距側受信部12と同様の構成とすることができるため詳細な説明は省略する。被測距側受信部21は、図示しないアンテナを介して測距装置1が送信した応答要求信号を受信し、整形、増幅、周波数変換等の所定の処理を施して被測距側制御部22に出力する。
被測距側制御部22は、被測距側受信部21が第1周波数の応答要求信号を受信した場合に、被測距側送信部23に対して、第1周波数の応答信号を送信するように指示する。また、被測距側受信部21が第2周波数の応答要求信号を受信した場合に、被測距側送信部23に対して、第2周波数の応答信号を送信するように指示する。この被測距側制御部22は、MPUやRAM等を用いて実現されればよい。被測距側制御部22は、1つ又は複数のICを用いて実現されていても良い。
なお、本実施形態の被測距側装置2は、測距装置1から送信されてきた応答要求信号に対する応答信号として、当該応答要求信号と同様の信号系列となっている信号を返送するように構成されているものとする。つまり、被測距側装置2は受信した応答要求信号と同様の信号をそのまま或いは増幅及び整形して返送するように構成されているものとする。
被測距側送信部23は、被測距側制御部22からの指示に基づいて、第1周波数の信号及び第2周波数の信号を送信するための通信モジュールである。例えば被測距側送信部23は、被測距側制御部22からの指示に基づいて、第1周波数の応答信号を送信する。また、被測距側制御部22からの指示に基づいて第2周波数の応答信号を送信する。被測距側送信部23の構成は、測距側送信部11と同様の構成とすることができるため詳細な説明は省略する。第1周波数の応答信号が請求項に記載の第1応答信号に相当し、第2周波数の応答信号が請求項に記載の第2応答信号に相当する。
以上のように構成された被測距側装置2において、被測距側受信部21が応答要求信号を受信してから被測距側送信部23が応答信号を送信するまでには、所定の時間(以降、応答処理時間)τを要する。ただし、この応答処理時間τは、被測距側装置2のハードウェア構成に応じて定まる。そのため、応答処理時間τの想定値は、試験等によって予め特定しておくことができる。被測距側装置2での応答処理時間τの想定値は測距プログラムの一部として測距装置1に予め登録されているものとする。
<測距装置1の機能について>
次に、測距側制御部13が備える機能について説明する。測距側制御部13は、CPUが測距プログラムを実行することによって発現される機能として、図1に示す機能ブロックに対応する機能を備える。すなわち、測距側制御部13は機能ブロックとして、送信制御部131、位相差検出部132、及び距離推定部133を備える。また、不揮発性の記憶媒体(例えばフラッシュメモリ)を用いて実現される構成として、テーブル記憶部M1を備える。テーブル記憶部M1は、測距装置1から被測距側装置2までの距離L毎の、後述する2周波位相差θdと、第1位相差θ1の期待値(位相期待値)θmを示すデータ(以降、距離対応テーブル)を記憶している記憶装置である。距離対応テーブルについての詳細は後述する。
送信制御部131は、測距側送信部11と協働して上述した応答要求信号の送信制御を実施する構成である。すなわち送信制御部131は、所定の周期で第1周波数の応答要求信号と第2周波数の応答要求信号を順に又は同時に送信させる。なお、被測距側装置2での処理負荷を時間的に平準化する観点においては、第1周波数の応答要求信号と第2周波数の応答要求信号の送信間隔は、被測距側装置2での応答処理時間τだけ離していることが好ましい。
位相差検出部132は、測距側受信部12が第1周波数の応答信号を受信した場合、測距側受信部12から入力される当該応答信号を示す電気信号に基づいて、送信済みの第1周波数の応答要求信号に対する当該応答信号の位相差(以降、第1位相差)θ1を検出する。また、位相差検出部132は、測距側受信部12が第2周波数の応答信号を受信した場合には、測距側受信部12から入力される当該応答信号を示す電気信号に基づいて、第2周波数の応答要求信号に対する位相差(以降、第2位相差)θ2を検出する。送信信号としての応答要求信号に対する応答信号の位相差は、例えば、応答要求信号を送信してから応答信号を受信するまでの経過時間をクロック信号等でカウントしておき、当該カウント値と搬送波信号の周期(換言すれば周波数の逆数)基づいて位相差を判定すればよい。位相差を検出するための構成としては、周知の構成を採用することができる。
距離推定部133は、位相差検出部132から提供された第1位相差θ1と第2位相差θ2の差(以降、2周波位相差)θdを算出し、当該2周波位相差θdに基づいて、測距装置1から被測距側装置2との距離Lの推定値を取得(具体的には算出又は読み出し)する構成である。本実施形態では一例として距離推定部133は、テーブル記憶部M1に保存されている距離対応テーブルを用いて距離Lを推定するものとする。すなわち、距離推定部133は、位相差検出部132から算出した2周波位相差θdに対応付けられている距離Lの値を読み出すことで、距離Lを推定する。
ここで用いられる距離対応テーブルは、例えば図2に示すように、距離Lが0から差分周波数Δfの波長(以降、差分波長)λdの0.5倍までの場合の、距離Lに応じた2周波位相差θdと、検出されるべき第1位相差θ1の期待値との対応関係を示すテーブル(換言すればデータセット)を備える。また、より好ましい態様として、本実施形態の距離対応テーブルは、距離Lが0.5λdよりも大きい場合の距離Lに応じた2周波位相差θdと、第1位相差θ1の期待値との対応関係を示すデータセットも備えるものとする。差分波長λdは電波の伝搬速度C(3×10^8m/sec)を差分周波数Δfで除算したものである。0.5λdは、差分波長λdの半分の長さである。
なお、距離Lが0から0.5λdまでの間である場合の2周波位相差θdに対する距離Lは、下記に式1によって定まるものである。
Figure 2019020217
また、距離Lが0.5λdよりも大きい場合の2周波位相差θdに対する距離Lは、距離Lが0から0.5λdまでの間である場合の2周波位相差θdに対する距離Lに、0.5λdの整数倍を加えた値となる。片道距離が0.5λd増える毎に往復距離としてはλd増え、往復距離としてλd増える毎に2周波位相差θdは1周り(つまり360度)するためである。
さらに、或る距離Lに対する第1位相差θ1の期待値(つまり位相期待値)θmは、下記式2によって定まるパラメータKを、式3に代入することによって定まる。
Figure 2019020217

Figure 2019020217
式2によって定まるパラメータKは、(2L/C+τ)を1/f1で割った余り(つまり剰余)である。式中のmodは、C言語等で使用される剰余演算子「%」と同様の意味を有する記号である。
ところで、図2にも示すように、第1周波数f1を差分周波数Δfの整数倍とは異なる周波数に設定している。そのため、2周波位相差θdが1回転又は複数回転して再びφとなるケースであっても、各ケースにおける位相期待値θmは距離Lに応じてそれぞれ異なる値となる。例えば2周波位相差θd=φとなる場合であっても、距離Lが0.5λd未満である場合の位相期待値θmの値はθaとなる一方、距離Lが0.5λd〜λd未満である場合には位相期待値θmの値はθbとなる。また、距離Lがλd〜1.5λd未満である場合には位相期待値θmの値はθcとなる。なお、θa、θb、θcは何れも異なる値とする。
このように2周波位相差θdが同じ値となる場合であっても位相期待値θmは距離Lに応じて異なる値となるため、2周波位相差θdから推定される距離Lに対応する位相期待値θmと実際の第1位相差θ1とを照合することで、被測距側装置2が0.5λd以上遠方に存在するのか、差分波長λd以内に存在するのかを切り分けることができる。
<測距演算処理>
次に、図3に示すフローチャートを用いて、測距側制御部13が被測距側装置2との距離Lを推定するために実施する一連の処理(以降、測距演算処理)について説明する。図3に示すフローチャートは、所定の周期で(例えば100ミリ秒毎に)実施されれば良い。また、図3のフローチャートは所定のイベントが発生したことをトリガとして実行されても良い。
まずステップS101では送信制御部131が測距側送信部11と協働して、第1周波数の応答要求信号を送信してステップS102に移る。ステップS102では測距側受信部12が被測距側装置2から返送されてくる第1周波数の応答信号を受信してステップS103に移る。なお、ステップS102に移ってから所定の応答待機時間経過しても被測距側装置2からの応答信号を受信しなかった場合には、被測距側装置2は測距装置1の検出エリア外に存在するものと見なして、本フローを終了すれば良い。
応答待機時間は、応答処理時間τよりも長い範囲において適宜設計されれば良い。例えば応答待機時間は、所定の検出限界距離を2倍した値を電波の伝搬速度Cで除算してなる最大飛行時間を、応答処理時間τに加えた値とすればよい。検出限界距離は、測距装置1が算出可能な被測距側装置2との距離Lの最大値を示すパラメータであって、システム要件として適宜設定される。上述の検出エリアは測距装置1から検出限界距離以内となる範囲である。ステップS103では位相差検出部132が、測距側受信部12から入力される第1周波数の受信信号に基づいて第1位相差θ1を検出し、ステップS104に移る。
ステップS104では送信制御部131が、測距側送信部11と協働して、第2周波数の応答要求信号を送信してステップS105に移る。ステップS105では測距側受信部12が被測距側装置2から返送されてくる第2周波数の応答信号を受信してステップS106に移る。なお、ステップS105に移ってから所定の応答待機時間経過しても被測距側装置2からの応答信号を受信しなかった場合には本フローを終了すればよい。
また、他の態様として、ステップS105に移ってから所定の応答待機時間経過しても被測距側装置2からの応答信号を受信しなかった場合には、第2周波数の応答要求信号を再送しても良い。第1周波数の応答要求信号に対する応答信号は受信できたにも関わらず、第2周波数の応答要求信号に対する応答信号を受信できなかった場合とは、偶発的なノイズによって第2周波数の信号の送受信に失敗した可能性があるためである。
ステップS106では位相差検出部132が、測距側受信部12から入力される第2周波数の受信信号に基づいて第2位相差θ2を検出し、ステップS107に移る。ステップS107では距離推定部133が、位相差検出部132から提供された第1位相差θ1から第2位相差θ2を減算することで2周波位相差θdを算出する。そして、距離対応テーブルのうち、距離Lが0から0.5λdまでの値である場合のデータセットを参照し、本ステップで算出した2周波位相差θdに対応付けられている距離Lの値を読み出す。例えば2周波位相差θdがφである場合には、距離L=αであると推定する。
なお、本実施形態では一例として、距離対応テーブルを用いて距離Lを推定するものとするが、これに限らない。距離推定部133は前述の式1を演算することで距離Lを推定しても良い。距離Lの推定が完了するとステップS108に移る。
ステップS108では距離推定部133が、ステップS107で推定した距離Lに対応付けられている位相期待値θmを距離対応テーブルから読み出すことで、位相期待値θmの値を取得する。例えば、距離L=αである場合には位相期待値θm=θaであると判定する。ステップS108での処理が完了するとステップS109に移る。
ステップS109では、ステップS103において実際に検出(換言すれば観測)された第1位相差θ1が、ステップS108で取得した位相期待値θmと一致しているか否かを判定する。実検出値としての第1位相差θ1が位相期待値θmと一致している場合にはステップS109を肯定判定してステップS110に移る。一方、実検出値としての第1位相差θ1が位相期待値θmと一致していない場合にはステップS109を否定判定してステップS111に移る。
なお、ここでの一致とは完全な一致に限らない。実検出値としての第1位相差θ1が、位相期待値θmを中心とする所定の誤差範囲(例えば±5度以内)に位置している場合に、実検出値としての第1位相差θ1は推定距離Lに応じた位相期待値θmと一致していると判定すればよい。実検出値としての第1位相差θ1が位相期待値θmと一致しているか否かを判定することは、実検出値としての第1位相差θ1が、推定距離Lに応じた位相期待値θmと整合しているか否かを判定することに相当する。
ステップS110では、ステップS107で推定した距離Lは正しい(換言すれば妥当である)と判定して、本フローを終了する。この場合、ステップS107で推定された距離Lが、測距装置1から被測距側装置2までの距離として採用される。一方、ステップS111では、ステップS107で推定した距離Lは誤りであると判定して本フローを終了する。この場合、ステップS107で推定された距離Lは破棄される。つまり、ステップS107で推定した距離Lは、測距装置1から被測距側装置2までの距離として採用されない。
<実施形態の効果>
ターゲットとしての被測距側装置2との距離Lが0.5λdだけ離れる毎に(往復距離としてはλd離れる毎に)、2周波位相差θdは1回転してしまう。そのため、片道距離Lが0.5λd増える毎(往復距離としてはλd増える毎)に、2周波位相差θdは同じ値となる。換言すれば、2周波位相差θdが任意の値φとなる地点は、0.5λd間隔で(往復距離としてはλd間隔で)存在する。故に、特許文献1に代表される一般的な2周波CW技術においては、仮に0.5λd以上遠方に存在するターゲットからの信号を受信することを許容すると、ターゲットとの距離Lが「α」であるのか「n×0.5λd+α」(nは自然数)であるのかが判別できなくなる。
そのような課題に対し、本実施形態の構成では、まず、第1周波数f1を差分周波数Δfの整数倍とは異なる周波数に設定した。これにより、2周波位相差θdが1回転又は複数回転して再びφとなる複数地点においても、位相期待値θm自体は距離Lに応じてそれぞれ異なる値となる。そして、距離推定部133は、距離Lが0.5λd未満であることを想定した場合の2周波位相差θdから推定される距離Lに対応付けられている位相期待値θmと、実際の検出値としての第1位相差θ1とを比較することによって、推定距離Lが正しいか否かを判定する。
このような構成によれば仮に測距装置1から「α+n×0.5λd」(nは自然数)以上離れた地点に位置する被測距側装置2からの信号を受信した場合であっても、ターゲットとの距離が「α」であるのか「α+n×0.5λd」であるのかを判別できる。つまり、仮に0.5λd以上遠方に存在する被測距側装置2からの信号を受信した場合でも、測距対象物が近くにあるのかどうかを識別できる。故に、0.5λd以上遠方に存在する被測距側装置2からの信号を受信することによって、被測距側装置2との距離を誤判定する恐れを低減することができる。
また、本実施形態の距離推定部133は、予め用意されている距離Lに応じた位相期待値θmを示すテーブルを用いて、推定距離Lの妥当性を判定する。このような構成によれば、測距側制御部13での演算負荷を低減することができる。その結果、応答性も高めることができる。
以上、本開示の実施形態を説明したが、本開示は上述の第1実施形態に限定されるものではなく、以降で述べる第2〜第4実施形態、及び種々の変形例も本開示の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
なお、前述の実施形態で述べた部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、構成の一部のみに言及している場合、他の部分については先に説明した実施形態の構成を適用することができる。
[第2実施形態]
上述した第1実施形態では、被測距側装置2が測距装置1から0.5λd以内に存在する場合を想定し、位相期待値θmから推定した被測距側装置2との推定距離Lが正しいか否かを判定するために位相期待値θmを用いる構成を開示した。一方、距離Lに応じた位相期待値θmを用いれば、被測距側装置2が測距装置1から0.5λd以上離れている場合であっても、その距離Lを推定することができる。以下、そのような技術的思想に基づく実施形態を第2実施形態として以下に開示する。
第2実施形態における測距システム100の概略的な構成は第1実施形態と同様である。ただし、第2実施形態の測距側制御部13は、測距演算処理として、図3に示すフローチャートの代わりに、図4に例示するフローチャートに沿った処理を実施する。図4に示すフローチャートの実行条件は前述の実施形態での測距演算処理の実行条件と同様の条件とすることができる。
なお、図4に示すステップS201〜S207までの一連の処理は図3に示すステップS101〜S107までの一連の処理と同様であるため説明は省略する。ただし、以降では便宜上、ステップS207において推定される距離を、最小距離Laと記載する。ステップS207で推定される距離は、2周波位相差θdが、第1位相差θ1と第2位相差θ2から算出された値(便宜上、算出値φとする)となる距離のうち、距離Lが0から差分波長λdの間である場合を想定して推定される距離、すなわち、2周波位相差θdが算出値φとなりうる距離のうち、最も小さい値であるためである。
ステップS208では、以降の処理で用いる演算用の変数パラメータNを0に設定してステップS209に移る。Nは0以上の整数が設定されるパラメータである。ステップS209では距離推定部133が、テーブル記憶部M1に保存されている距離対応データを参照し、距離L=La+N・0.5λdに対応付けられている位相期待値θmを読み出す。なお、本フロー開始後に初めてステップS209を実施する場合にはN=0であるため、ステップS207で推定された最小距離Laに対応付けられている位相期待値θmが読み出される。ステップS209での処理が完了するとステップS210に移る。
ステップS210では、ステップS203において実際に検出(換言すれば観測)された第1位相差θ1が、ステップS209で読み出された位相期待値θmと一致しているか否かを判定する。実検出値としての第1位相差θ1が位相期待値θmと一致している場合にはステップS210を肯定判定してステップS211に移る。一方、実検出値としての第1位相差θ1が位相期待値θmと一致していない場合にはステップS210を否定判定してステップS212に移る。なお、一致しているか否かの判断基準としては前述のステップS109と同様の概念を適用可能である。
ステップS211では、測距装置1から被測距側装置2までの距離LはLa+N・0.5λdであると判定して本フローを終了する。一方、ステップS212では距離推定部133がパラメータNの値を1つ増加させて(つまりインクリメントして)ステップS209を再び実行する。La+N・0.5λdとなる距離が請求項に記載の距離候補に相当する。
このような構成によれば、距離LがLa+N・0.5λdである場合の位相期待値θmと、実検出値としての第1位相差θ1とをNをインクリメントしつつ順次比較していき、実検出値と一致する位相期待値θmに対応付けられている距離を、最終的に被測距側装置2までの距離として採用する。
<第2実施形態の効果>
前述の通り、特許文献1に代表される一般的な2周波CW技術においては、0.5λd以上遠方に存在するターゲットからの信号を受信することを許容すると、ターゲットとの距離Lが「α」であるのか「α+n×0.5λd」(nは自然数)であるのかが判別できなくなる。そのため、一般的な2周波CW技術においては、0.5λd以上遠方に存在するターゲットからの信号を受信しないように測距装置での電波の送信電力が調整されている。つまり、換言すれば、一般的な2周波CW技術における検出限界距離は、0.5λdに設定されている。
これに対し、第2実施形態の構成によれば、被測距側装置2が測距装置1から0.5λd以上離れた地点に位置する場合であっても、被測距側装置2との距離Lを特定することができる。つまり、本実施形態の構成によれば、検出限界距離を0.5λd以上に設定することができる。また、その副次的な効果として、検出限界距離と差分周波数Δfとの関係性が弱まるため、差分周波数Δfを設計する際の自由度を高めることができる。
[変形例1]
上述した第1、第2実施形態では、距離推定部133はテーブル記憶部M1に保存されている距離対応テーブルを参照することで推定距離Lに応じた位相期待値θmを取得するものとしたが、これに限らない。
例えば図5に示すように測距側制御部13は、テーブル記憶部M1に代わって、推定距離Lに応じた位相期待値θmを算出する位相期待値算出部134を備えていても良い。距離Lに応じた位相期待値θmは、前述の式2、式3を用いて算出することができる。なお、第2実施形態において位相期待値θmを求める際に式2に代入するLは、La+N・0.5λdとすればよい。また、2周波位相差θdに応じた最小距離Laは、式1によって算出することができる。
このような構成によれば、測距装置1に距離L毎の位相期待値θmを示す距離対応テーブルが保存されているテーブル記憶部M1を設けておく必要はなくなる。また、被測距側装置2のモデルチェンジ等で応答処理時間τが変化した場合であっても、測距側制御部13に登録されている応答処理時間τの値を書き換えるだけで対応させることができる。
[変形例2]
上述した第1、第2実施形態のように、測距装置1と被測距側装置2とが双方向通信可能に構成されている場合には、応答要求信号や応答信号として、所定の情報を含めた信号を送受信するように構成されていても良い。ただし、応答要求信号及び応答信号の先頭部分には、図6に示すように、これからデータが送られてくることを相手側に知らせるための一定の信号波形を有するプリアンブル区間が配置されており、位相差検出部132は当該プリアンブル区間を用いて位相差を検出するものとする。
このような構成によれば、測距演算処理と同時にデータ通信もできる。その結果、測距装置1が被測距側装置2と通信を実施することで所定のサービス(例えば車両制御)を実施するように構成されている場合には、ユーザの車両への接近に対するサービスの応答性を向上させることができる。なお、測距装置1と被測距側装置2とが無線通信する際の変調方式としては、周知の変調方式、例えばAM変調や、ASK変調、FSK変調を採用することができる。
[変形例3]
上述した実施形態等では距離推定部133は第1位相差θ1に対する距離Lに応じた期待値を用いて、推定距離Lの妥当性を判定したり、距離Lを推定したりする構成を開示したが、これに限らない。第1位相差θ1の期待値の代わりに、第2位相差θ2の期待値を用いて推定距離Lの妥当性を判定したり、距離Lを推定したりしても良い。第1周波数と第2周波数は入れ替え可能である。
[第3実施形態]
上述した第1、第2実施形態、及び種々の変形例では測距装置1と被測距側装置2とが双方向通信するように構成されているものとしたが、これに限らない。図7に示すように、被測距側装置2が保持している時間情報と同期している時間情報を保持している同期時刻情報保持部135を備える場合には、被測距側装置2から測距装置1への単方向通信によっても、距離Lを推定することができる。
具体的は、被測距側装置2は所定のタイミングで第1周波数の信号と、第2周波数の信号を順次送信する。測距装置1の位相差検出部132は、同期時刻情報保持部135が保持している時間情報と、測距側受信部12から入力される受信信号とに基づいて、第1位相差θ1及び第2位相差θ2を検出する。
なお、同期時刻情報保持部135が保持する被測距側装置2と同期した時間情報は、例えば、測距装置1の製造過程において登録されれば良い。また、測距装置1の製造時以外にも、測距装置1と被測距側装置2とを有線又は無線接続した状態において、時間情報を同期させるための所定の同期処理を実行させることで、各装置での時間情報を同期させても良い。測距装置1と被測距側装置2との同期には、例えば路側機や外部サーバなどの第3の通信装置が介在していても良い。さらに、測距装置1及び被測距側装置2が、GPS受信機が発するPPS信号(Pulse-Per-Second Signal)を取得可能に構成されている場合には、PPS信号を基準として同期を行っても良い。
このような第3実施形態によれば、測距装置1は測距側送信部11や送信制御部131を備えていなくとも良い。また、被測距側装置2は被測距側受信部21を備えていなくとも良い。さらに、この第3実施形態によれば被測距側装置2での応答処理時間τを考慮しなくてもよくなるため、設計上の応答処理時間τと実際の応答処理時間τとの誤差による測距誤差を抑制することができる。つまり、測距精度を高精度化することができる。なお、当然この第3実施形態においても、第1、第2実施形態や、種々の変形例で述べた構成を適用することができる。この第3実施形態においては被測距側装置2が送信する第1周波数の信号が請求項に記載の第1周波数信号に相当し、被測距側装置2が送信する第2周波数の信号が請求項に記載の第2周波数信号に相当する。
[第4実施形態]
上述した第1〜第3実施形態及び種々の変形例では、ターゲットとしての被測距側装置2を、第1周波数f1及び第2周波数f2の信号を送信可能に構成されているものとしたが、これに限らない。
図8に示すように測距装置1が測距対象とする物体(つまりターゲット)は、測距装置1と通信するための機能を備えず、測距装置1から送信されてきた信号を反射することによって、測距装置1に送信信号を反射波として帰還させる物体(以降、反射物)2Aであっても良い。つまり、測距装置1は、ターゲットとしての反射物2Aで反射されて帰還してきた信号と送信信号との位相差によって距離を推定するものであってもよい。
この場合、反射物2Aは、例えば車両などの金属体や人体など、第1周波数及び第2周波数の電波を反射する性質を有する物体であればよい。第4実施形態における測距側送信部11や測距側受信部12は、所定の方向に向けて電波を送受信するように構成されていることが好ましい。仮に測距側送信部11を無指向性とすると、何れの方向に存在する物体との距離を検出しているのかが不明となるためである。測距装置1が送信した第1周波数の信号が反射物2Aで反射されて測距装置1に返ってきた信号が請求項に記載の第1帰還信号に相当する。また、測距装置1が送信した第2周波数の信号が反射物2Aで反射されて測距装置1に返ってきた信号が請求項に記載の第2帰還信号に相当する。
なお、測距側送信部11や測距側受信部12の指向性は、機械的に又はソフトウェア的に変更可能に構成されていてもよい。そのような構成によれば、測距対象とする方向を回動させることによって、各測距方向に存在する電波反射物との距離を測定することができる。なお、当然この第4実施形態においても、第1、第2実施形態や、変形例1、3で述べた構成を適用することができる。
100 測距システム、1 測距装置、2 被測距側装置、11 測距側送信部、12 測距側受信部、13 測距側制御部、21 被測距側受信部、22 被測距側制御部、23 被測距側送信部

Claims (9)

  1. 所定の第1周波数の信号である第1周波数信号、及び前記第1周波数とは異なる第2周波数の信号である第2周波数信号をそれぞれ送信する送信部(11)を備える測距装置(1)と、
    前記測距装置から送信されてくる前記第1周波数信号を受信した場合には当該第1周波数信号と少なくとも一部が同じ信号系列となっている第1応答信号を前記第1周波数で返送するとともに、前記測距装置から送信されてくる前記第2周波数信号を受信した場合には当該第2周波数信号と少なくとも一部が同じ信号系列となっている第2応答信号を前記第2周波数で返送するターゲットとしての被測距側装置(2)と、を備える測距システムであって、
    前記測距装置は、
    前記被測距側装置から返送されてくる前記第1応答信号及び前記第2応答信号を受信する受信部(12)と、
    送信信号としての前記第1周波数信号に対する前記受信部が受信した前記第1応答信号の位相の差である第1位相差を検出するとともに、送信信号としての前記第2周波数信号に対する前記受信部が受信した前記第2応答信号の位相の差である第2位相差を検出する位相差検出部(132)と、
    前記位相差検出部が検出した前記第1位相差と前記第2位相差の差である2周波位相差に基づいて、前記ターゲットとの距離の推定値を推定距離として取得する距離推定部(133)と、を備え、
    前記第1周波数と前記第2周波数はそれぞれ、前記第1周波数と前記第2周波数の差である差分周波数の整数倍とは異なる周波数に設定されており、
    前記距離推定部は、前記推定距離に応じた前記第1位相差の期待値である位相期待値と、前記位相差検出部が実際に検出した前記第1位相差である実検出値とを比較することによって前記推定距離が正しいか否かを判定することを特徴とする測距システム。
  2. 請求項1に記載の測距システムであって、
    前記ターゲットは前記第1周波数及び前記第2周波数を用いて前記測距装置と相互通信可能に構成されており、
    前記ターゲットは前記第1周波数信号及び前記第2周波数信号を受信した場合に、所定のデータを含む信号を前記第1応答信号及び前記第2応答信号として返送するものであって、
    前記第1周波数信号、前記第2周波数信号、前記第1応答信号、及び前記第2応答信号は何れも信号系列の先頭に、予め定められた信号波形を有するプリアンブル区間を備え、
    前記位相差検出部は、前記プリアンブル区間を用いて前記第1位相差及び前記第2位相差を検出することを特徴とする測距システム。
  3. 所定の第1周波数の信号である第1周波数信号、及び前記第1周波数とは異なる第2周波数の信号である第2周波数信号を送信するとともに、前記第1周波数信号がターゲットで反射されて返ってくる信号である第1帰還信号と、前記第2周波数信号が前記ターゲットで反射されて返ってくる信号である第2帰還信号をそれぞれ受信することによって前記ターゲットとの距離を推定する測距装置(1)を備える測距システムであって、
    前記測距装置は、
    前記第1周波数信号及び前記第2周波数信号を送信する送信部(11)と、
    前記第1帰還信号及び前記第2帰還信号を受信する受信部(12)と、
    送信信号としての前記第1周波数信号と前記受信部が受信した前記第1帰還信号の位相の差である第1位相差を検出するとともに、送信信号としての前記第2周波数信号と前記受信部が受信した前記第2帰還信号の位相の差である第2位相差を検出する位相差検出部(132)と、
    前記位相差検出部が検出した前記第1位相差と前記第2位相差の差である2周波位相差に基づいて、前記ターゲットとの距離の推定値を推定距離として取得する距離推定部(133)と、を備え、
    前記第1周波数と前記第2周波数はそれぞれ、前記第1周波数と前記第2周波数の差である差分周波数の整数倍とは異なる周波数に設定されており、
    前記距離推定部は、前記推定距離に応じた前記第1位相差の期待値である位相期待値と、前記位相差検出部が実際に検出した前記第1位相差である実検出値とを比較することによって前記推定距離が正しいか否かを判定することを特徴とする測距システム。
  4. 所定の第1周波数の信号である第1周波数信号、及び前記第1周波数とは異なる第2周波数の信号である第2周波数信号を逐次送信するターゲットとしての被測距側装置(2)と、
    前記被測距側装置から送信される前記第1周波数信号と前記第2周波数信号を受信することによって前記被測距側装置との距離を推定する測距装置(1)と、を備える測距システムであって、
    前記被測距側装置と同期した時間情報を保持する同期時刻情報保持部(135)と、
    前記ターゲットから送信されてきた前記第1周波数信号及び前記第2周波数信号を受信する受信部(12)と、
    前記同期時刻情報保持部が保持している時間情報に基づいて、前記被測距側装置が前記第1周波数信号を送信してから前記受信部が当該第1周波数信号を受信するまでに生じた位相の差である第1位相差を取得するとともに、前記被測距側装置が前記第2周波数信号を送信してから前記受信部が当該第2周波数信号を受信するまでに生じた位相の差である第2位相差を検出する位相差検出部(132)と、
    前記位相差検出部が検出した前記第1位相差と前記第2位相差の差である2周波位相差に基づいて、前記ターゲットとの距離の推定値を推定距離として算出する距離推定部(133)と、を備え、
    前記第1周波数と前記第2周波数はそれぞれ、前記第1周波数と前記第2周波数の差である差分周波数の整数倍とは異なる周波数に設定されており、
    前記距離推定部は、前記推定距離に応じた前記第1位相差の期待値である位相期待値と、前記位相差検出部が実際に検出した前記第1位相差である実検出値とを比較することによって前記推定距離が正しいか否かを判定することを特徴とする測距システム。
  5. 請求項1から4の何れか1項に記載の測距システムであって、
    前記ターゲットとの距離が前記差分周波数の波長である差分波長の半分未満である場合の前記ターゲットとの距離と前記位相期待値との対応関係を示す距離対応テーブルを記憶しているテーブル記憶部(M1)を備え、
    前記距離推定部は、前記ターゲットとの距離が前記差分波長の半分未満である場合の距離である最小距離を前記推定距離として取得し、
    前記テーブル記憶部が記憶している前記距離対応テーブルにおいて前記最小距離と対応付けられている前記位相期待値と前記実検出値とが一致している場合に前記推定距離としての前記最小距離は前記ターゲットとの距離として正しいと判定し、当該推定距離を前記ターゲットとの距離として採用することを特徴とする測距システム。
  6. 請求項5に記載の測距システムであって、
    前記テーブル記憶部が記憶している前記距離対応テーブルは、前記ターゲットとの距離が前記差分波長の半分未満である場合の前記ターゲットとの距離と前記位相期待値との対応関係に加えて、前記ターゲットとの距離が前記差分波長の半分以上である場合の前記ターゲットとの距離と前記位相期待値との対応関係も示すデータであって、
    前記距離推定部は、
    前記距離対応テーブルにおいて前記最小距離と対応付けられている前記位相期待値と前記実検出値が一致しなかった場合には、前記差分波長の半分の長さを整数倍した長さを前記最小距離に加えた距離を、前記ターゲットとの距離候補として少なくとも1つ取得し、
    少なくとも1つの前記距離候補のうち、前記距離対応テーブルにおいて前記実検出値と一致する前記位相期待値と対応付けられている前記距離候補を前記ターゲットとの距離として採用することを特徴とする測距システム。
  7. 請求項5に記載の測距システムであって、
    前記距離推定部は、前記距離対応テーブルにおいて前記最小距離と対応付けられている前記位相期待値と前記実検出値が一致しなかった場合には、前記差分波長の半分の長さを整数倍した長さを前記最小距離に加えた距離を、前記ターゲットとの距離候補として少なくとも1つ算出するものであって、
    前記距離推定部が算出する前記距離候補毎に、当該距離候補に応じた前記位相期待値を前記第1周波数に基づいて算出する位相期待値算出部(134)を備え、
    前記距離推定部は、少なくとも1つの前記距離候補のうち、前記位相期待値算出部によって算出されている前記位相期待値が前記実検出値と一致している前記距離候補を前記ターゲットとの距離として採用することを特徴とする測距システム。
  8. 請求項1から4の何れか1項に記載の測距システムであって、
    前記距離推定部は、前記ターゲットとの距離が前記差分周波数の波長である差分波長の半分未満である場合の距離である最小距離を前記推定距離として取得するものであって、
    前記推定距離としての前記最小距離と前記第1周波数に基づいて、当該推定距離に応じた前記位相期待値を算出する位相期待値算出部(134)を備え、
    前記距離推定部は、前記位相期待値算出部が算出した前記位相期待値と、前記実検出値とが一致している場合に、前記推定距離としての前記最小距離は前記ターゲットとの距離として正しいと判定し、当該推定距離を前記ターゲットとの距離として採用することを特徴とする測距システム。
  9. 請求項8に記載の測距システムであって、
    前記距離推定部は、前記位相期待値算出部が算出した前記最小距離に対する前記位相期待値と前記実検出値が一致しなかった場合には、前記差分波長の半分の長さを整数倍した長さを前記最小距離に加えた距離を、前記ターゲットとの距離候補として少なくとも1つ算出し、
    前記位相期待値算出部は、前記距離推定部が算出する前記距離候補毎に前記位相期待値を算出し、
    前記距離推定部は、少なくとも1つの前記距離候補のうち、前記位相期待値算出部によって算出されている前記位相期待値が前記実検出値と一致している前記距離候補を前記ターゲットとの距離として採用することを特徴とする測距システム。
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