JP2019019622A - 養生部材及びそれを用いた養生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単に連結でき且つ迅速に取り外すことの出来る養生部材を提供する。【解決手段】本発明に係る養生部材1は、少なくとも第1ボード21と第1ボード21より狭い第2ボード22とが積層されて成り、第1ボード21が第2ボード22の側縁から延出する延出部211、212を有するとともに、延出部211、212の積層面側に粘着部31、32が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、主に床面を保護するための養生部材及びそれを用いた養生方法に関する。
従来、引越し等の作業中に、床、壁面、天井等が傷ついたり、汚れたりしないように養生部材(例えば、養生シート、養生ボード)でそれらを覆って保護することが広く行われている。養生の際、作業中に養生シートが個々に移動しないように、粘着テープによって複数の養生シートを連結して固定する作業が必要になる。養生シートを取り外す段階になると、粘着テープを養生シートから剥がす作業が生じる。これらの作業は、手間がかかる場合があり、剥がした粘着テープを別途廃棄することも必要となってくる。そこで、養生シートの裏面側に粘着層を設け、その粘着層を養生シートの表面側に接着して連結することで、粘着テープを用いずに、養生シートの連結配置を図ったものが、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2016−211245号公報 特許第5715317号公報
特許文献1に記載の養生シートでは、床面上に連結配置した場合、引越しの作業者等がその連結部分の上を歩いたり走ったりすると、当該連結部分の出っ張り部分で躓く危険性があったり、当該出っ張り部分を蹴ること等により、養生シートの連結が解かれてしまい、保護していた床面が露出して汚損されるおそれがあった。そこで、2枚の板紙を積層して成す養生ボードの、一方の板紙に延出部、他方の板紙に引け部を設け、その延出部及び引け部の積層面側に粘着層を形成することで、その延出部と引け部との連結部分をフラットにしようとしたものが、特許文献2に開示されている。しかしながら、特許文献2に記載の養生ボードでは、或る養生ボードを取り外す際に、その養生ボードの延出部が周辺の養生ボードの引け部に引っ掛かって取り外す際に妨げになり、その妨げになる周辺の養生ボードを取り外そうとすると、今度は、それらの周辺の養生ボードが、取り外す際の妨げになるなど、1枚の養生ボードを取り外すためだけに、多くの枚数の養生ボードを取り外す必要があり手間になる可能性がある。
本発明の目的は、簡単に連結でき且つ迅速に取り外すことの出来る養生部材を提供することにある。
本発明による養生部材は、少なくとも第1ボードと前記第1ボードより狭い第2ボードとが積層されて成り、前記第1ボードが前記第2ボードの側縁から延出する延出部を有するとともに、該延出部の積層面側に粘着部が設けられていることを特徴とするものである。
本発明による養生方法は、本発明による養生部材を複数枚用いて床面を養生する床面の養生方法であって、一の前記養生部材の相対する2つの側縁のうち一方の側縁に沿う方向に、他の前記養生部材を隣接させて配置する工程と、前記配置する工程において、前記一の前記養生部材における前記延出部と、前記他の前記養生部材の前記延出部とを重ねる工程とを備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、養生部材の第1ボードが、当該第1ボードより狭い第2ボードの側縁から延出する延出部を有し、その延出部に粘着部が設けられているので、複数の当該養生部材を表と裏を交互にして連結配置することが出来、養生部材を連結させるための粘着テープが不要となるため、養生部材を簡単に連結させることが可能となる。また、養生部材を取り外す際には、その周辺の養生部材が妨げになり難くなる結果、養生部材を迅速に取り外すことが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る養生部材を示す模式的な図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のIb−Ib方向の断面図、(c)は(a)のIc部分の詳細図である。 本発明の第1実施形態に係る、養生部材を複数枚用いた床面の養生、及び養生部材の取り外しを説明するための模式的な図であり、(a)は複数配置した養生部材の平面図、(b)は(a)のIIb−IIb方向の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る養生部材を示す模式的な図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のIIIb−IIIb方向の断面図である。 本発明の第1実施形態及び第2実施形態に係る養生部材を用いた養生の例を示す図である。
以下、図1から図4を参照しながら本発明を実施するための形態を詳細に説明する。ただし、本発明は本実施形態の態様に限定されるものではない。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る養生部材を示す模式的な図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は図1(a)のIb−Ib方向の断面図、図1(c)は図1(a)のIc部分の詳細図である。
養生部材1は、第1ボード21と第1ボード21より狭い第2ボード22とで少なくとも構成される。本実施形態では、第1ボード21は、第2ボード22に対して、長手方向の長さが等しく、短手方向の長さが長くなっている。また、養生部材1は、養生ボードであり、上面視において、全体の外観として矩形状であり、矩形状の第1ボード21上に矩形状の第2ボード22を積層して成る。養生ボード1には、図1(b)に示す断面視で、短手方向の両端部に段差がそれぞれ形成されており、その段差は、後述する延出部に相当する。第2ボード22の端縁は、第1ボード21の端縁と重なるか、または、第1ボード21の端縁より内側にある。本実施形態では、第2ボード22の長手方向端縁は、第1ボード21の長手方向端縁と重なっており、第2ボード22の短手方向端縁(後述する第1側縁L1および第2側縁L2)は、第1ボード21の短手方向端縁より内側にある。この構成により、連結配置した養生ボード1の迅速な取り外しが実現可能となる(後述する養生ボードの取り外し方法の説明を参照)。第1ボード21及び第2ボード22には紙(耐水紙管原紙、圧縮紙等)、合成樹脂(中空軽量板、発泡板等)等各種素材を用いることができるが、環境保護の観点や使用後に廃棄しやすい点から、紙製とすることが望ましい。本実施形態では、養生ボード1の第1ボード21側及び第2ボード22側の全面(すなわち、養生ボード1の両面)には、図1(c)に示すように、たわみ(反り)防止のため、枡目状に罫線4が施されている。罫線4の加工は、例えば、ボードに細い押し込み線を入れることを指す。また、罫線4により折れやすくなるため、養生ボード1を曲面に沿って配置することも可能である。本発明では、養生ボード1の片面のみ(つまり、第1ボード21及び第2ボード22のどちらか一方)に罫線4が施された態様や、罫線4を設けない態様も許容するものである。
第1ボード21は、第2ボード22の相対する2つの側縁(側辺)である第1側縁L1、第2側縁L2からそれぞれ延出する第1延出部211、第2延出部212を有する。つまり、第1延出部211は第2ボード22の第1側縁L1から延出しており、第2延出部212は第2ボード22の第2側縁L2から延出している。また、図1(a)に示すように、第1延出部211の積層面側には第1粘着部31が設けられており、第2延出部212の積層面側には第2粘着部32が設けられている。第1粘着部31及び第2粘着部32は、他の養生ボード1の粘着部と接着させて他の養生ボード1と連結させるためのものである。本実施形態では、第1粘着部31及び第2粘着部32は、第1延出部211及び第2延出部212の積層面側の全面に、自己粘着接着剤(感圧接着剤)を塗布することで形成される。尚、本発明ではこれに限られず、第1延出部211及び第2延出部212の積層面側の一部に粘着部が設けられても良い。自己粘着接着剤には、公知のものを使用すればよく、例えば、塗布状態では接着力が殆ど無いか非常に弱く、双方の接着面を合わせて圧力を加えたときに比較的強い接着力を発揮するもの、例えば、ゴム系、エマルジョン系等の接着剤が用いられる。この構成により、自己粘着接着剤を塗布した部分同士が、マジックテープ(登録商標)のように付き剥がし出来るため、合わせ目に使用して留めていた粘着テープが不要となる。尚、本発明では、第1延出部211及び第2延出部212の積層面側に、自己粘着接着剤以外の接着剤を塗布しても良い。
本実施形態では、養生ボード1の第1ボード21及び第2ボード22に折り線加工が施されており、折り線5が形成されている。この構成により、両ボードを重ねた養生ボード1は、その箇所で折り畳むことが可能となり、運搬、保管等の効率が良くなる。折り線加工は、例えば、そのボードを完全に、又はほぼ完全に切断するような深さの切り込み線を入れることを指す。折り線5は、養生ボード1の幅方向に沿って延在しており、養生ボード1を上下に等しく区分するように配置されている。本発明では、運搬、保管等の効率が良くなる限り、養生ボード1のどの部分にどのように折り線5を形成してもよい。また、折り線5を設けない態様も許容するものである。
<養生ボードを用いた養生及び養生ボードの取り外し>
図2は、本発明の第1実施形態に係る、養生ボードを複数枚用いた床面の養生、及び養生ボードの取り外しを説明するための模式的な図であり、図2(a)は複数配置した養生ボードの平面図、図2(b)は図2(a)のIIb−IIb方向の断面図である。ここでは、4枚の養生ボード1を用い、説明の便宜上、4枚の養生ボードはそれぞれ1−1、1−2、1−3、1−4として表す。
<養生ボードを用いた養生>
4枚の養生ボード1−1、1−2、1−3、1−4は、図2(a)に示すように、表裏を逆にして、延出部の粘着部を介して4列連結され床面に敷かれる。
(工程1)先ず、一の養生ボード1−1の相対する2つの第1側縁L1、第2側縁L2のうち一方の第1側縁L1に沿う方向に、他の養生ボード1−2を隣接させて床面に配置する。この際、一の養生ボード1−1の表裏に対して他の養生ボード1−2の表裏を逆にする。その結果、図2(a)の上面側を表とすると、一の養生ボード1−1の表側は第2ボード22となり、他の養生ボード1−2の表側は第1ボード21となる。
(工程2)上記配置する工程1において、一の養生ボード1−1における第1延出部211と、他の養生ボード1−2の第1延出部211とを重ねる。双方の第1延出部211には、第1粘着部31がそれぞれ設けられているので、双方の第1延出部211は互いに接着され、一の養生ボード1−1と他の養生ボード1−2とは連結されることになる。
(工程3)その後、一の養生ボード1−1の相対する2つの第1側縁L1、第2側縁L2のうち他方の第2側縁L2に沿う方向に、更に他の養生ボード1−3を隣接させて配置する。この際、一の養生ボード1−1の表裏に対して、更に他の養生ボード1−3の表裏を逆にする。その結果、図2(a)の上面側を表とすると、更に他の養生ボード1−3の表側は第1ボード21となる。
(工程4)上記配置する工程3において、一の養生ボード1−1における他の第2延出部212と、更に他の養生ボード1−3の第2延出部212とを重ねる。双方の第2延出部212には、第2粘着部32がそれぞれ設けられているので、双方の第2延出部212は互いに接着され、一の養生ボード1−1と更に他の養生ボード1−3とは連結されることになる。
(工程5)残りの養生ボード1−4についても、図2(a)に示すように、上述した工程3及び工程4と同様に、他の養生ボード1−2に隣接するように配置される。その結果、図2(a)の上面側を表とすると、残りの養生ボード1−4の表側は第2ボード22となる。
<養生ボードの取り外し>
養生後、例えば、汚れた養生ボード1単体を交換する場合には、その養生ボード1を取り外すことになる。
<第1ボード21を表にして敷かれた養生ボード1−2を取り外す場合>
他の養生ボード1−2の第1延出部211と一の養生ボード1−1の第1延出部211との接着を剥がし、他の養生ボード1−2の第2延出部212と残りの養生ボード1−4の第2延出部212との接着を剥がすことで、他の養生ボード1−2が取り外し可能になる。このように、他の養生ボード1−2の第1延出部211及び第2延出部212が、周辺の一の養生ボード1−1、残りの養生ボード1−4に引っ掛かることがなくなるため、迅速な取り外し作業を実現出来る。
<第2ボード22を表にして敷かれた養生ボード1−1を取り外す場合>
先ず、前述のように、他の養生ボード1−2を取り外す。そして、更に他の養生ボード1−3の第2延出部212と一の養生ボード1−1の第2延出部212との接着を剥がして、更に他の養生ボード1−3を取り外すことで、一の養生ボード1−1が取り外し可能になる。このように、一の養生ボード1−1を取り外す際に、隣接する2枚の養生ボード1、つまり、他の養生ボード1−2、更に他の養生ボード1−3さえ取り外せば、その一の養生ボード1−1の第1延出部211及び第2延出部212が周辺の養生ボード1に引っ掛かることがなくなるため、迅速な取り外し作業を実現出来る。なお、本実施形態に係る養生ボードの表裏については、第1ボード21の寸法と第2ボード22の寸法とが明確に違っていた場合、取り外し作業者にとって、表面・裏面(面の識別)が明白であるので、取り外し作業が容易となる。本発明では、さらに、養生ボード1の表と裏がより明確にわかるように、養生ボード1の第1ボード21及び/又は第2ボード22に、表裏を示唆する文字、図形、記号、又は、これらを組み合わせたものを印刷等で表示してもよい。この構成により、養生ボード1の取り外しに掛かる時間を短縮させることが可能となる。
従来、引越し等作業中に、床、壁面、天井等が傷ついたり、汚れたりしないように、養生シート等の養生部材で養生したり、その養生部材を取り外したりする際、養生部材の連結のために粘着テープを貼る手間や、粘着テープを養生部材から剥がす手間が掛かる場合があった。それらの手間を軽減するために、養生シートの裏面側に粘着層を設け、その粘着層を養生シートの表面側に接着して連結することで、粘着テープを用いずに、養生シートの連結配置を図ったものが、例えば、特許文献1に開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の養生シートでは、連結部分の出っ張り部分で躓く危険性があったり、当該出っ張り部分を蹴ること等により、養生シートの連結が解かれて保護対象が露出して汚損されるおそれがあった。そこで、連結部分をフラットにするため、2枚の板紙を積層して成す養生ボードの、一方の板紙に延出部、他方の板紙に引け部を設け、その延出部及び引け部の積層面側に粘着層を形成したものが、特許文献2に開示されている。しかしながら、特許文献2に記載の養生ボードでは、或る一枚の養生ボードを取り外す際に、多くの枚数の養生ボードの延出部又は引け部が妨げになって、養生ボードを取り外す作業に時間が掛かる可能性がある。
本実施形態によれば、複数の養生ボード1を連結配置する場合に、養生ボード1を連結させるための粘着テープが不要となるため、養生ボード1を簡単に連結させることが可能となる。また、養生ボード1を取り外す際には、その周辺の養生ボード1が妨げになり難くなる結果、養生ボード1を迅速に取り外すことが可能となる。
また、複数の養生ボード1を連結配置する際に、表と裏が交互になり、延出部同士が重なり合う合わせ目の隙間を少なくすることが出来るため、ゴミや塵埃等が侵入することが抑制され、保護対象が汚染されることを抑止することが可能となる。
さらに、複数の養生ボード1の連結部分がフラットな状態になるので、その連結部分の上を歩く人(或るいは走る人)が躓く危険性を低減させ、当該連結部分を蹴ること等により養生ボード1の連結が解かれて保護対象が露出して汚損される可能性を低減させることが可能となる。
本実施形態では、第1ボード21について、長さは1700mm、幅は720mmであり、第2ボード22について、長さは1700mm、幅は660mmである。また、第1ボード21及び第2ボード22について、坪量はそれぞれ520g/m2であり、厚みはそれぞれ0.8mmである。そして、延出部の幅は30mmである。尚、本発明ではこの寸法、坪量、厚みに限られず、本発明の効果を奏する限りにおいて様々なものが採用されうる。
<製造方法>
第1実施形態の養生ボード1の製造方法の一例を説明する。第1ボード21及び第2ボード22の原料となる厚さ0.8mmの耐水紙のロールは、それぞれの原紙掛けに取り付けられるが、両者は、第1延出部211及び第2延出部212が形成されるように取り付けられる。第1ボード21及び第2ボード22は同じ方向に平行に引き出される。その後、第1ボード21及び第2ボード22は両側部がスリッターでそれぞれ切り揃えられる。糊ロールにより第2ボード22の片面に糊が塗布され、その直後に第1ボード21及び第2ボード22はプレスコンベアに挟まれて加圧貼合される。プレスコンベアを出た貼合紙はカッターで所定の長さにカットされ、これにより養生ボード1が完成する。次々とカットされた養生ボード1は、スタッカー上に積み重ねられてゆく。
スタッカー上に所定枚数の養生ボード1が重ねられた後、それらは罫線・折り線導入工程に送られ、横罫線ローラ、半切りローラ及び縦罫線ローラにより罫線4及び折り線5が導入される。
罫線4及び折り線5が導入された養生ボード1は、接着剤塗布工程に流され、そこで接着剤塗布ロールにより両側部の第1延出部211及び第2延出部212に自己粘着接着剤が塗布され、完成する。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態では、第1実施形態と異なり、養生ボードの1つの側縁にのみ延出部を設ける。この構成により、第1実施形態と同様に、養生ボードを簡単に連結させ且つ迅速に取り外すことが可能となる。
図3は、本発明の第2実施形態に係る養生ボード1’を示す模式的な図であり、図3(a)は平面図、図3(b)は図3(a)のIIIb−IIIb方向の断面図である。本実施形態に係る養生ボード1’を構成する各要素のうち、同様の機能を有するものについては、第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
養生ボード1’は、第1実施形態と同様に、矩形状の第1ボード21と第1ボード21より狭い矩形状の第2ボード22とで少なくとも構成される。本実施形態では、第1ボード21は、第2ボード22に対して、長手方向の長さが等しく、短手方向の長さが長くなっている。また、養生ボード1’は、上面視において、全体の外観として矩形状であり、矩形状の第1ボード21上に矩形状の第2ボード22を積層して成る。養生ボード1’には、図3(b)に示す断面視において、短手方向の一方端部に段差が形成されており、その段差は、後述する第1延出部211に相当する。本実施形態では、第2ボード22の長手方向端縁は、第1ボード21の長手方向端縁と重なっており、第2ボード22の短手方向端縁の一方(後述する第1側縁L1)は、第1ボード21の短手方向端縁より内側にあり、第2ボード22の短手方向端縁の他方は、第1ボード21の短手方向端縁と重なっている。この構成により、第1実施形態と同様に、連結配置した養生ボード1’の迅速な取り外しが実現可能となる(上述した養生ボードの取り外し方法の説明を参照)。本実施形態においても、第1実施形態と同様に、養生ボード1’の 第1ボード21側及び第2ボード22側の全面(すなわち、養生ボード1’の両面)には、図1(c)に示すように、反り防止のため、罫線4が施されている。本発明では、養生ボード1’の片面のみに罫線4が施された態様や、罫線4を設けない態様も許容するものである。
第1ボード21は、第2ボード22の1つの第1側縁L1から延出する第1延出部211のみ有する。つまり、第1延出部211は、第2ボード22の第1側縁L1から延出している。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、養生ボード1’を簡単に連結させ且つ迅速に取り外すことが可能となる。また、第1実施形態と同様に、保護対象が汚染されることが抑止され、連結部分の上を歩く人(或るいは走る人)が躓く危険性を低減させ、当該連結部分を蹴ること等により養生ボード1’の連結が解かれて保護対象が露出して汚損される可能性を低減させることが可能となる。
本実施形態では、第1ボード21について、長さは1700mm、幅は590mmであり、第2ボード22について、長さは1700mm、幅は560mmである。本実施形態における第1ボード21及び第2ボード22の坪量、厚み、延出部の幅については第1実施形態と同様である。
<第1実施形態及び第2実施形態に係る養生ボードを用いた養生>
図4は、本発明の第1実施形態及び第2実施形態に係る養生ボードを用いて、略6畳の部屋の床面を養生した例を示す図である。ここでは、本発明の第1実施形態に係る養生ボードについて、図1(a)及び図1(b)で説明したものを1A、そして、長手方向において1Aより短いもの(第1ボード21については長さ875mm、幅720mm、第2ボード22については長さ875mm、幅660mm)を1Bとする。また、本発明の第2実施形態に係る養生ボードについて、図3(a)及び図3(b)で説明したものを1’A、そして、長手方向において1’Aより短いもの(第1ボード21については長さ875mm、幅590mm、第2ボード22については長さ875mm、幅560mm)を1’Bとする。
養生ボード1A及び養生ボード1Bについては、図4に示すように、養生ボード1Aと養生ボード1Bとを長手方向に並べたものを、上下を反転して表裏を逆にして、第1延出部211の第1粘着部31同士を接着し、第2延出部212の第2粘着部32同士を接着して、短手方向に沿って4列連結している。その連結したものに、養生ボード1’Aと養生ボード1’Bとを長手方向に並べたものを、第1延出部211の第1粘着部31同士を接着して連結している。
この配置構成により、第1実施形態及び第2実施形態と同様の効果が得られるほか、粘着部を介して連結する部分以外の、粘着部を介さない部分においても突き合わされた状態になるので、隙間が生じにくく、ゴミや塵埃等が入りにくいことになり、床等の養生したところを汚染から有効に保護することが可能になる。
<その他>
本発明は、上述した各実施形態や、随所に述べた変形例に限られることなく、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で、適宜の変更や変形が可能である。
例えば、上記各実施形態又はその変形例に係る養生部材は、養生ボードであるが、より柔軟性を有する養生シートなどの養生部材にも適用可能である。
加えて、上記各実施形態又はその変形例に係る養生ボードの保護対象に対向する面側(つまり両面側)には、保護対象に対して養生ボードが滑らないように、エンボスロールによりエンボス加工が施されてもよい。また、上記各実施形態又はその変形例に係る養生ボードの両面側には、養生ボードに対してその上を通る人が滑らないように、防滑処理が施されてもよい。
さらに、上記各実施形態又はその変形例に係る養生ボードは、矩形状の第1ボード21と矩形状の第2ボード22とを積層して成り、全体として矩形状を有するものであるが、第1ボード21及び第2ボード22の形状は、矩形以外の図形、例えば、正方形、平行四辺形等の多角形のものや、曲線を含む図形であってもよい。第1ボード21及び第2ボード22の形状が平行四辺形であった場合、これらを積層して成った養生ボードは、階段の壁面に貼るのに最適なものになる。また、上記各実施形態又はその変形例に係る養生ボードでは、1つ又は2つの延出部(及び粘着部)が設けられるが、本発明では、本発明の効果を奏する限りにおいて、3以上の延出部(及び粘着部)が設けられる態様も許容するものである。
上記各実施形態又はその変形例に係る養生ボードは、2層構造であるが、これ以外の構造、例えば、3層以上の構造であってもよい。さらに、上記各実施形態又はその変形例に係る養生ボードの第1ボード21は、一枚ものである必要はなく、互いに接続可能である少なくとも第1ボード片及び第2ボード片から構成され得、その第1ボード片は、第1延出部211又は第2延出部212であってもよい。上記各実施形態又はその変形例に係る養生ボードの粘着部には、粘着力が弱くならないように保護するための剥離紙を付してもよい。連結する際は、この剥離紙を剥いで養生ボードの粘着部同士を接着させる。
上記各実施形態又はその変形例に係る養生ボードは、床面だけでなく、壁面、天井等、当該養生ボードで養生可能なあらゆるものの養生に用いられうる。この場合においても、養生ボードを簡単に連結でき且つ迅速に取り外すことが出来る。
L1 第1側縁
L2 第2側縁
1、1−1、1−2、1−3、1−4、1’ 、1A、1’A 、1B、1’B 養生ボード(養生部材)
21 第1ボード
22 第2ボード
211 第1延出部
212 第2延出部
31 第1粘着部
32 第2粘着部
4 罫線
5 折り線

Claims (7)

  1. 少なくとも第1ボードと前記第1ボードより狭い第2ボードとが積層されて成り、
    前記第1ボードが前記第2ボードの側縁から延出する延出部を有するとともに、該延出部の積層面側に粘着部が設けられていることを特徴とする養生部材。
  2. 前記第1ボード及び前記第2ボードは、矩形状であることを特徴とする請求項1に記載の養生部材。
  3. 前記延出部は、前記第2ボードの相対する2つの側縁から延出していることを特徴とする請求項2に記載の養生部材。
  4. 前記第1ボード及び前記第2ボードが紙製であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の養生部材。
  5. 前記第1ボード及び前記第2ボードに折り線加工が施されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の養生部材。
  6. 請求項3に記載の養生部材を複数枚用いて床面を養生する床面の養生方法であって、
    一の前記養生部材の前記相対する2つの側縁のうち一方の側縁に沿う方向に、他の前記養生部材を隣接させて配置する工程と、
    前記配置する工程において、前記一の前記養生部材における前記延出部と、前記他の前記養生部材の前記延出部とを重ねる工程と
    を備えることを特徴とする養生方法。
  7. 前記一の前記養生部材の前記相対する2つの側縁のうち他方の側縁に沿う方向に、更に他の前記養生部材を隣接させて配置する第2工程と、
    前記配置する第2工程において、前記一の前記養生部材における他の前記延出部と、前記更に他の前記養生部材の前記延出部とを重ねる工程と
    を更に備えることを特徴とする請求項6に記載の養生方法。
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