JP2019018706A - 荷台カバー構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】三方向でアオリ板を開閉できる利点を損なうことなく、荷台の周囲及び上方を被覆することができると共に開閉が容易なカバーが、トラックの荷台に設置されている荷台カバー構造を提供する。
【解決手段】荷台90に立設させた一対の屈曲支柱10及びキャビン95の後壁96に支持させた前部フレームに架け渡された屋根カバー40に対して、後部カバー50及び一対の側部カバー60をそれぞれ上下に回動可能とし、それぞれを閉状態としたときの外表面を、閉位置にある後方アオリ板91及び一対の側方アオリ板92それぞれの外表面と同一面とすると共に、後部カバー及び一対の側部カバーを開ける作業を、それぞれ第一ガススプリング71及び第二ガススプリング72に補助させると共に、後部カバー及び一対の側部カバーの開状態を、それぞれ第一ガススプリング及び第二ガススプリングに保持させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、トラックの荷台の周囲及び上方を被覆する荷台カバーが荷台に設置されている荷台カバー構造に関するものである。
覆いのないオープン型の荷台を有するトラックは、一般的に、荷台の周縁を囲むアオリ板を備えている。具体的には、荷台の後辺に沿った軸周りに上下に回動する後方アオリ板と、荷台の一対の側辺に沿った軸周りにそれぞれ上下に回動する一対の側方アオリ板とを備えている。このような荷台は、それぞれのアオリ板を下方に回動させることにより、荷台を三方向に開放することができるため、荷物の積み下ろし作業が容易である。そのため、このような荷台を有するトラックは、荷物の積み下ろしを行う方向が限定されることがあるが、その方向が一定ではない用途に好まれている。例えば、農家では、田畑のわき等の狭小な土地で、収穫した農作物や農機具の積み下ろしを行うため、荷台が三方向で開放できる上記の利点は大きく、このような荷台を有する軽トラックが多用されている。
しかしながら、上記のような荷台の周囲はアオリ板で囲まれているだけであり、アオリ板の高さは、数十cm程度の低いものである。そのため、荷台に積載された荷物が雨や雪で濡れたり、ホコリ等の異物が荷物に付着したりするおそれや、日光の照射を受けて荷物が高温となったり変質したりするおそれがあった。
そこで、上記のようなオープン型の荷台を、幌で覆って使用する人もいる。しかしながら、荷台への幌の取り付けは、幌の周縁に取り付けられたゴムベルト等の留め具を、アオリ板の外周面に備えられている多数のフックに引き掛けて行うものであり、幌の取り外しの作業に手間や時間がかかる。また、取り外した後の幌の扱いも、煩雑である。一方、荷台の上に、アーチ型のフレームの複数を前後方向に離隔させて設置し、これらのフレームに幌を張設し、これを常態として使用する人もいる。しかしながら、この場合は後方の幌しか開閉することができず、もともと三方向で開放できる荷台であった利点を損なうものとなっている。
そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、三方向でアオリ板を開閉できる利点を損なうことなく、荷台の周囲及び上方を被覆することができると共に開閉が容易なカバーが、トラックの荷台に設置されている荷台カバー構造の提供を、課題とするものである。
上記の課題を解決するため、本発明にかかる荷台カバー構造は、
「トラックの荷台の後辺に沿った軸周りに上下に回動する後方アオリ板、及び、前記荷台の一対の側辺それぞれに沿った軸周りに上下に回動する一対の側方アオリ板と、
前記荷台の後方の両角部にそれぞれ立設されている一対の支柱と、
キャビンの後壁を両側方及び上方から取り囲んでいる前部フレームと、
該前部フレーム及び一対の前記支柱それぞれの上端に架け渡されており、前記荷台の上方の空間を被覆している屋根カバーと、
該屋根カバーに対して、前記荷台の後辺と平行な軸周りに回動可能に取り付けられており、下方に回動した閉状態で、前記後方アオリ板とそれぞれの外表面が同一面となる後部カバーと、
前記屋根カバーに対して、前記荷台の一対の側辺それぞれと平行な軸周りに回動可能に取り付けられており、下方に回動した閉状態で、前記側方アオリ板とそれぞれの外表面が同一面となる一対の側部カバーと、を具備し、
前記後部カバーは、下端が前記支柱に回動可能に取り付けられていると共に上端が前記後部カバーの裏面に回動可能に取り付けられている一以上の第一ガススプリングによって、上方への回動が付勢されていると共に上方に回動した開状態が保持されるものであり、
一対の前記側部カバーのそれぞれは、下端が同じ側の前記支柱に回動可能に取り付けられていると共に上端が前記側部カバーの裏面に回動可能に取り付けられている一以上の第二ガススプリングによって、上方への回動が付勢されていると共に上方に回動した開状態が保持されるものである」ことを特徴とする。
本書面において、「前方」及び「後方」は、それぞれトラックの前進方向及び後退方向を指している。また、トラックの運転手にとっての左右を「左右」と称すると共に、左方向及び右方向を「側方」と総称している。
本構成では、後方アオリ板及び一対の側方アオリ板をそれぞれ上方に回動させた閉位置とし、後部カバー及び一対の側部カバーを下方に回動させて閉状態とすれば、荷台の周囲及び上方が全体的に被覆された被覆状態とすることができる。これにより、荷台に積載した荷物が雨や雪で濡れたり、荷物にホコリ等の異物が付着したりするおそれや、日光の照射を受けて荷物が高温となったり変質したりするおそれを、低減することができる。加えて、被覆状態では、後部カバーと後方アオリ板の外表面が同一面となっていると共に、側部カバーと側方アオリ板の外表面が同一面となっているため、非常に外観が良い。
一方、後方アオリ板及び一対の側方アオリ板をそれぞれ下方に回動させた開位置とし、後部カバー及び一対の側部カバーを上方に回動させて開状態とすれば、荷台を三方向に開放することができる。従って、三方向のうち、どの方向でも荷物の積み下ろしを行うことができ、作業性が良い。
そして、後部カバー及び側部カバーは、それぞれ第一ガススプリング及び第二ガススプリングによって開方向に付勢されているため、開ける作業が容易である。ここで、第一ガススプリングは複数を使用しても良く、例えば、後部カバーにおける左側辺近く及び右側辺近くに、一対の第一ガススプリングのそれぞれを取り付けることができる。同様に、一対の側部カバーのそれぞれに対して、第二ガススプリングの複数を使用することができる。例えば、支柱に取り付けられる故に側部カバーにおける後辺近くに取り付けられることとなる第二ガススプリングに加えて、側部カバーにおける前辺近くにも、他の第二ガススプリングを取り付けることができる。
本構成の荷台カバー構造は、後方アオリ板及び一対の側方アオリ板を構成に含むため、後方アオリ板及び一対の側方アオリ板を備えるオープン型の荷台を有する既成のトラックに、“後付け”で他の部材を設置することにより、構築することができる。つまり、三方向でアオリ板を開閉できるという、もともとの利点を損なうことなく、荷台の周囲及び上方が全体的に被覆された被覆状態とすることが可能となる。
ここで、既成のトラックには、アオリ板を取り外すことが可能なものも多い。そのため、後方アオリ板及び側方アオリ板を全て取り外してしまい、後部カバー及び側部カバーの双方を、閉状態で下端が荷台に達する長さとすることも想到し得る。このような構成であっても、荷台を被覆することは可能である。しかしながら、既成のトラックのアオリ板は、通常、機械的強度が非常に高いものとなるように製造されている。これは、荷台に積載されたコンテナ等が、トラックの走行に伴い移動してアオリ板に衝突することがあるためである。本発明の荷台カバー構造では、このように機械的強度が高い既成のアオリ板を利用しつつ、荷台の周囲及び上方を全体的に被覆できる構造とすることが可能である。仮に、アオリ板を全て取り外して、下端が荷台まで達するカバーのみで荷台を被覆しようとすると、アオリ板と同等の機械的強度を持たせるために、カバーを厚く頑丈にする必要があり、カバーの重量が増大してしまう。これに対し、本構成の荷台カバー構造では、高い機械的強度が要請される部分には既存のアオリ板を使用することができるため、後部カバー及び側部カバーに対しては、単に空間を被覆する作用のみが要請されることとなる。そのため、後部カバー及び側部カバーを過度に厚く頑丈にする必要がなく、軽量なものとすることができる。
本発明にかかる荷台カバー構造は、上記構成に加え、
「一対の前記支柱のそれぞれは、前記荷台の後方の角部に立設されており、上方に回動した閉位置にある前記後方アオリ板及び前記側方アオリ板と高さが略等しい支柱下部と、該支柱下部に対して後方及び側方にずれている支柱上部とを備える屈曲支柱であり、
前記後部カバーは、前記閉状態で、その外表面が前記支柱上部の後方の外表面と同一面となるものであり、
前記側部カバーは、前記閉状態で、その外表面が前記支柱上部の側方の外表面と同一面となるものである」構成とすることができる。
本構成では、支柱として、支柱下部に対して支柱上部が後方及び側方にずれている屈曲支柱を使用する。これにより、一対の支柱間で後部カバーを回動させているにも関わらず、後方の全ての外表面、すなわち後部カバー、後方アオリ板、及び、支柱上部の後方の外表面を、同一面とすることができる。加えて、側方においても、側部カバー、側方アオリ板、及び、支柱上部の側方の外表面が同一面である。従って、荷台の周囲及び上方が全体的に被覆された被覆状態において、より外観の良いものとなっている。
本発明にかかる荷台カバー構造は、上記構成に加え、
「前記第一ガススプリングの上端は、第一ステーを介して前記後部カバーの裏面に取り付けられており、前記第一ガススプリングの上端が回動可能に前記第一ステーに取り付けられている位置は、前記第一ステーが前記後部カバーの裏面に固定されている位置より、前記後部カバーの回動中心に近く、且つ、低い高さであると共に、
前記第二ガススプリングの上端は、第二ステーを介して前記側部カバーの裏面に取り付けられており、前記第二ガススプリングの上端が回動可能に前記第二ステーに取り付けられている位置は、前記第二ステーが前記側部カバーの裏面に固定されている位置より、前記側部カバーの回動中心に近く、且つ、低い高さである」ものとすることができる。
本構成では、第一ステーに対する第一ガススプリングの回動中心を、後部カバーにおける第一ステーの固定位置より後部カバーの回動中心に近く、且つ、後部カバーにおける第一ステーの固定位置より低い高さとしている。そのため、第一ガススプリングの上端を後部カバーの裏面に直接取り付ける場合に比べて、第一ガススプリングのストロークを大きくすることなく、第一ガススプリングからの力が後部カバーに作用する点を、後部カバーの回動中心より遠ざけることが可能となる。
同様に、本構成では、第二ステーに対する第二ガススプリングの回動中心を、側部カバーにおける第二ステーの固定位置より側部カバーの回動中心に近く、且つ、側部カバーにおける第二ステーの固定位置より低い高さとしている。そのため、第二ガススプリングの上端を側部カバーの裏面に直接取り付ける場合に比べて、第二ガススプリングのストロークを大きくすることなく、第二ガススプリングからの力が側部カバーに作用する点を、側部カバーの回動中心より遠ざけることが可能となる。
従って、第一ガススプリング及び第二ガススプリングそれぞれのストロークを大きくすることなく、後部カバー及び側部カバーのそれぞれに作用するガス反力モーメントを大きくすることができる。そのため、大型のガススプリングを使用することなく、後部カバー及び側部カバーそれぞれの開閉に必要な力を小さく抑えることができ、開閉の作業を容易なものとすることができる。
加えて、第一ガススプリングが第一ステーを介して後部カバーに取り付けられていることにより、詳細は後述するように、後部カバーを閉じる過程の途中で、第一ガススプリングが後部カバーを付勢する方向が、開方向から閉方向に切り替わる。そのため、第一ガススプリングの付勢に抗して後部カバーを途中まで人力で押し下げれば、その後は第一ガススプリングの付勢によって自ずと閉状態にすることができ、その付勢によって閉状態を保持することができる。同様に、第二ガススプリングが第二ステーを介して側部カバーに取り付けられていることにより、側部カバーを閉じる際は、第二ガススプリングの付勢に抗して側部カバーを途中まで人力で押し下げれば、その後は第二ガススプリングの付勢によって自ずと閉状態にすることができ、その付勢によって閉状態を保持することができる。
以上のように、本発明によれば、三方向でアオリ板を開閉できる利点を損なうことなく、荷台の周囲及び上方を被覆することができると共に開閉が容易なカバーが、トラックの荷台に設置されている荷台カバー構造を、提供することができる。
本発明の一実施形態の荷台カバー構造において、上方で荷台を被覆し三方向で荷台を解放した状態の斜視図である。 本発明の一実施形態の荷台カバー構造において、荷台の周囲及び上方を被覆した状態の斜視図である。 図3(a)は屈曲支柱の斜視図であり、図3(b)は図3(a)とは異なる方向から見た同一の屈曲支柱の斜視図であり、図3(c)は屈曲支柱及び閉位置にある後方アオリ板及び側方アオリ板をA−A線で切断した断面図であり、図3(d)は屈曲支柱及び閉位置にある後方アオリ板及び側方アオリ板をB−B線で切断した断面図である。 図4(a)は第一ガススプリング及び第二ガススプリングの取り付けの説明図であり、図4(b),(c)は第一ガススプリングの取り付け態様による作用効果の説明図である。 図5(a)〜図5(d)は、後部カバーの回動と第一ガススプリングによる付勢方向の説明図である。 キャビンの後壁に対する前部フレーム及び側部フレームの固定の説明図である。
以下、本発明の具体的な一実施形態である荷台カバー構造、及び、この荷台カバー構造に使用される荷台カバー1について、図1〜図5を用いて説明する。
本実施形態の荷台カバー構造は、覆いのないオープン型の荷台90を有する既成のトラック100の荷台90に、後付けで荷台カバー1を設置することにより構築される。ここで、トラック100は、運転手を含む乗員を収容するキャビン95の後壁96より後方に、平らな荷台90を有している。荷台90には、後辺に沿った回動軸を有するヒンジ93aを介して後方アオリ板91が取り付けられていると共に、荷台90の一対の側辺それぞれに沿った回動軸を有するヒンジ93bを介して一対の側方アオリ板92が取り付けられている。
後方アオリ板91及び一対の側方アオリ板92を、それぞれ荷台90に対して直角をなす閉位置までヒンジ93a,93bの軸周りに上方に回動させ、その状態をロック機構(図示を省略)で保持すると、荷台90の周縁は、後方及び両側方の三方向で、高さの低いアオリ板91,92によって囲まれる。一方、ロック機構を解除し、アオリ板91,92を自重に従ってヒンジ93a,93bの軸周りに下方に回動させると、荷台90は三方向で開放される。
荷台カバー1は、一対の屈曲支柱10、前部フレーム20、側部フレーム30、屋根カバー40、後部カバー50、及び、一対の側部カバー60を、主要な構成とする。
一対の屈曲支柱10のそれぞれは、図3(a)〜(d)に示すように、支柱下部11と支柱上部12とが、接続板部13によって段違いに接続されたものである。支柱下部11はそれぞれ、荷台90の後方の角部、すなわち、荷台90の後辺と側辺とが交わる部分に、ベース部15を介して取り付けられる。支柱下部11は、軸方向に直交する断面の形状が略L字形であり、L字の角が面取りされている。支柱下部11は、断面のL字を構成する二辺のうち一方を荷台90の後辺に沿わせると共に、二辺のうち他方を荷台90の側辺に沿わせた状態で、荷台90の角部に取り付けられる。支柱下部11の長さは、後方アオリ板91及び側方アオリ板92の高さ(閉位置における高さ)に、僅かなクリアランス分を加えた長さと同一である。
支柱上部12は、支柱下部11より長く形成されている。支柱上部12の軸方向に直交する断面の形状は、支柱下部11の断面形状と同一であるが、支柱下部11に対して後方及び側方にずれるように、接続板部13によって接続されている。支柱上部12が支柱下部11に対して後方及び側方にずれている長さDは、それぞれ後方アオリ板91及び側方アオリ板92の厚さdに僅かなクリアランス分を加えた長さに等しい。具体的には、一対の屈曲支柱10のうち、荷台90の後辺と右側辺とが交差する角部に取り付けられた屈曲支柱10では、支柱上部12の右側方の外表面は、支柱下部11の右側方の外表面より、長さDだけ右側方にシフトしている。同様に、荷台90の後辺と左側辺とが交差する角部に取り付けられた屈曲支柱10では、支柱上部12の左側方の外表面は、支柱下部11の左側方の外表面より、長さDだけ左側方にシフトしている。一方、一対の屈曲支柱10の何れにおいても、支柱上部12の後方の外表面は、支柱下部11の後方の外表面より、長さDだけ後方にシフトしている。なお、図3(a)は、荷台90の後辺と左側辺とが交差する角部に取り付けられる屈曲支柱10を右後方から見た斜視図であり、図3(b)は同じ屈曲支柱10を右前方から見た斜視図である。一対の屈曲支柱10の構成は、左右対称である。
このような構成により、後方アオリ板91及び側方アオリ板92を閉位置としたとき、図3(c)に示すように、支柱下部11の後方の外表面が後方アオリ板91の内表面に近接して対面すると共に、支柱下部11の側方の外表面が側方アオリ板92の内表面に近接して対面する。加えて、図3(d)に示すように、支柱上部12の後方の外表面が後方アオリ板91の外表面と同一面となると共に、支柱上部12の側方の外表面が側方アオリ板92の外表面と同一面となる。
前部フレーム20は、下方に開口したコ字形を呈する平板状であり、キャビン95の後壁96を両側方及び上方から取り囲んでいる。前部フレーム20の上端の高さは、一対の屈曲支柱10の上端の高さと等しい。ここで、通常のトラック100は、キャビン95の後壁96に嵌め殺しの窓部96wを有しており、荷台90に積載された荷物との接触による窓部96wの損傷を防止したり、長尺材などの荷物を固定したりする目的で、後壁96には窓部96wの近傍にガードフレーム97が固定されている。ガードフレーム97は、窓部96wの枠とほぼ等しいサイズの枠体97aと、枠体97aに交差する複数の縦材97bとからなる。本実施形態では、後壁96に対する前部フレーム20の固定にガードフレーム97を利用しており、図6に示すように、ガードフレーム97の枠体97aと前部フレーム20とを固定具85で留め付けることにより、前部フレーム20の後壁96に対する固定が補強されている。
側部フレーム30は左右対称で一対あり、それぞれ縦に細長い平板状で、前部フレーム20の両側から荷台90の側辺と平行な方向に延出している。側部フレーム30の上端の高さは前部フレーム20の上端の高さと等しい。一方、側部フレーム30の下端の高さは、閉位置にある側方アオリ板92の上端の高さに僅かなクリアランスを加えた高さである。そして、側部フレーム30は、側方アオリ板92を閉位置としたときに、側部フレーム30の外表面が側方アオリ板92の外表面と同一面となる位置で、前部フレーム20に固定されている。
側部フレーム30の内表面には、側部フレーム30の機械的強度を高めるために補強材31が配されている。本実施形態では、側部フレーム30の前部フレーム20に対する固定を補強するために、前部フレーム20を支持している後壁96に、固定具86を介して補強材31を留め付けている。
屋根カバー40は、一対の屈曲支柱10、前部フレーム20、及び、一対の側部フレーム30それぞれの上端に架け渡されており、荷台90の上方の空間を全体的に被覆している。具体的には、一対の側部フレーム30及び前部フレーム20それぞれの上端を連結している横材41、一対の屈曲支柱10それぞれの上端を連結している横材42、一対の側部フレーム30の上端及び一対の屈曲支柱10の上端を、それぞれ同じ側で連結している一対の横材43によって屋根フレームが形成されており、この屋根フレームが屋根カバー40を支持している。なお、屋根カバー40の下面には、屋根カバー40の機械的強度を補強する複数のリブ(図示を省略)が配されている。なお、横材42は荷台90の後辺の真上に位置し、一対の横材43はそれぞれ荷台90の一対の側辺の真上に位置している。
後部カバー50は、屋根フレームの横材42にヒンジ(図示を省略)を介して取り付けられており、ヒンジの軸は横材42の軸方向に平行、すなわち荷台90の後辺と平行である。これにより、後部カバー50はヒンジの軸周りに上下に回動可能である。後部カバー50は、下方に回動した閉状態で、その外表面が支柱上部12の後方の外表面と同一面となる。つまり、後部カバー50を閉状態とすると、後部カバー50の外表面は、支柱上部12の後方の外表面、及び閉位置にある後方アオリ板91の外表面と同一面となる。
一対の側部カバー60は左右対称の構成であり、それぞれ屋根フレームの横材43にヒンジ(図示を省略)を介して取り付けられている。ヒンジの軸は横材43の軸方向に平行、すなわち荷台90の側辺に平行であり、側部カバー60はヒンジの軸周りに上下に回動可能である。側部カバー60は、下方に回動した閉状態で、その外表面が支柱上部12の側方の外表面と同一面となる。つまり、側部カバー60を閉状態とすると、側部カバー60の外表面は、支柱上部12の側方の外表面、側部フレーム30の外表面、及び閉位置にある側方アオリ板92の外表面と同一面となる。
荷台カバー1は、後部カバー50の開閉を補助すると共に、後部カバー50が上方に回動した開状態を保持する第一ガススプリング71を、一対備えている。それぞれの第一ガススプリング71は、圧縮ガスが封入されたシリンダ部70aと、シリンダ部70aに対して進退するロッド部70bと、シリンダ部70aの先端に設けられた下取付部70cと、ロッド部70bの先端に設けられた上取付部70dとを備えている。そして、一対の第一ガススプリング71のうち一方は、その下端である下取付部70cが、一対の屈曲支柱10のうち左側の屈曲支柱10に取り付けられていると共に、その上端である上取付部70dが、後部カバー50の裏面において左側辺近くに取り付けられている。一方、他方の第一ガススプリング71は、その下端である下取付部70cが、一対の屈曲支柱10のうち右側の屈曲支柱10に取り付けられていると共に、その上端である上取付部70dが、後部カバー50の裏面における右側辺近くに取り付けられている。
何れの第一ガススプリング71においても、図4(a)に示すように、下取付部70cは、屈曲支柱10の支柱上部12に固定された下部ステー83に回動可能に取り付けられている。下部ステーは83、支柱上部12より内方の空間に向かって突出しており、この突出している部分に、下部ステー83に対する第一ガススプリング71の回動中心が位置するように、下取付部70cが取り付けられている。つまり、下部ステー83に対する第一ガススプリング71の回動中心は、荷台90上方の内部空間に位置している。
また、何れの第一ガススプリング71においても、上取付部70dは、後部カバー50の裏面に固定された第一ステー81に、回動可能に取り付けられている。第一ステー81は、ブーメラン状に湾曲した形状であり、後部カバー50の機械的強度を補強する目的でその裏面に配されている後部カバーフレーム51に、第一ステー81の一端が固定されている。そして、第一ガススプリング71の上取付部70dは、湾曲している第一ステー81の先端に回動可能に取り付けられている。これにより、図4(b)に示すように、第一ステー81に対する第一ガススプリング71の回動中心Qは、後部カバー50における第一ステー81の固定位置Rより、後部カバー50の回動中心P(ヒンジの軸)に近く、且つ、後部カバー50における第一ステー81の固定位置Rより低い高さにある。
このような構成の第一ガススプリング71が、後部カバー50の開閉を補助する作用、及び、後部カバー50が上方に回動した開状態を保持する作用は、以下のようである。シリンダ部70aに封入されている圧縮ガスにより、ロッド部70bはシリンダ部70aから押し出される方向に付勢されているため、後部カバー50は第一ガススプリング71によって開方向に付勢され、図4(a)に示すように、この付勢力によって開状態が保持される。
後部カバー50を閉める時は、図5(a)に示すように、第一ガススプリング71の付勢に抗して後部カバー50を人力で押し下げ、ロッド部70bをシリンダ部70a内に押し込みながら、下方に回動させる。上述したように、本実施形態では、第一ステー81に対する第一ガススプリング71の回動中心Q(以下、「点Q」と称することがある)を、後部カバー50における第一ステー81の固定位置Rより後部カバー50の回動中心P(以下、「点P」と称することがある)に近く、且つ、後部カバー50における第一ステー81の固定位置Rより低い高さとしている。そのため、図5(b)に示すように、後部カバー50が閉状態となるより前の段階で、点P周りに回動する点Qは、最も低い高さとなる。このときの点Qの位置を「点Qの最下点」と称すると、この点Qの最下点で、ロッド部70bはシリンダ部70a内に最も深く押し込まれた状態となる。
点Qの最下点を超える角度まで後部カバー50が更に回動するように、後部カバー50を僅かに押し下げると、図5(c)に示すように、シリンダ部70aからロッド部70bが押し出される方向に作用する付勢力の方向は、後部カバー50が閉じる方向となる。つまり、開状態から点Qの最下点までは第一ガススプリング71は後部カバー50を開方向へ付勢していたのに対し、点Qの最下点を超えると第一ガススプリング71は後部カバー50を閉方向へ付勢する。従って、これより後は、人力で押し下げる力を要することなく、第一ガススプリング71の付勢によって自ずと後部カバー50は閉状態となる。特に、下部ステー83に対する第一ガススプリング71の回動中心を、荷台90上方の内部空間に位置させているため、第一ガススプリング71が後部カバー50を開方向に付勢していた状態から、後部カバー50を閉方向に付勢している状態に、点Qが最下点となる状態を介してスムーズに移行し易く、後部カバー50を閉じる作業が容易である。
そして、閉状態では、図5(d)に示すように、ロッド部70bはシリンダ部70aから押し出される方向に付勢されているため、後部カバー50は内部空間側に引っ張られた状態にあり、閉状態がしっかりと保持される。これにより、走行に伴いトラック100が振動したとしても、後部カバー50がばたつくことがない。なお、後部カバー50が第一ガススプリング71によって内部空間側に引っ張られていても、屋根カバー40に対する後部カバー50の回動中心であるヒンジの制限により、閉状態より更に内部空間側まで後部カバー50が回動することはない。
一方、閉状態にある後部カバー50を開ける時は、第一ガススプリング71の付勢に抗して後部カバー50を人力で押し上げる。点Qが最下点に至る前は後部カバー50を閉方向へ付勢していた第一ガススプリング71は、点Qが最下点を超えると後部カバー50を開方向に付勢するため、それ以降は人力で押し上げる力を要することなく、第一ガススプリング71の付勢によって自ずと開方向に回動し(図5(c),(b),(a)をこの順に参照)、開状態となる。
加えて、第一ステー81に対する第一ガススプリング71の回動中心Qを、後部カバー50における第一ステー81の固定位置Rより後部カバー50の回動中心Pに近く、且つ、後部カバー50における第一ステー81の固定位置Rより低い高さとしているため、図4(c)に対比して示すように、ガススプリング71’の上取付部70dを後部カバー50の裏面の位置Rに直接、回動可能に取り付ける場合と比べて、第一ガススプリング71のストロークを大きくすることなく、第一ガススプリング71からの力が後部カバー50に作用する点(ここでは、位置R)を、後部カバー50の回動中心Pより遠ざけることが可能となる。換言すれば、ガススプリングのストロークを大きくすることなく、第一ガススプリング71から後部カバー50に作用するガス反力モーメントを大きくすることができる。そのため、第一ガススプリング71として大型のガススプリングを使用することなく、後部カバー50の開閉に必要な力を小さく抑えることができ、後部カバー50を容易に開閉することができる。
本実施形態の荷台カバー1は、更に、側部カバー60の開閉を補助すると共に、側部カバー60が上方に回動した開状態を保持する第二ガススプリング72を、側部カバー60ひとつ当たり二つ備えている。二つの第二ガススプリング72のうち一方は、その下端である下取付部70cが、一対の屈曲支柱10の一方に取り付けられていると共に、その上端である上取付部70dが、同じ側の側部カバー60の裏面における後辺近くに取り付けられている。一方、二つの第二ガススプリング72のうち他方は、その下端である下取付部70cが、側部フレーム30の一方に取り付けられていると共に、その上端である上取付部70dが、同じ側の側部カバー60の裏面における前辺近くに取り付けられている。
第二ガススプリング72が第一ガススプリング71と相違する点は、取り付け位置のみであって、構成は同一である。また、第二ガススプリング72の下取付部70cは、下部ステー84を介して屈曲支柱10または側部フレーム30に取り付けられているが、第二ガススプリング72の下取付部70cの下部ステー84に対する取り付け態様は、第一ガススプリング71の下取付部70cの下部ステー83に対する取り付け態様と同様である。また、第二ガススプリング72の上取付部70dは、側部カバー60の機械的強度を補強する目的でその裏面に配されている側部カバーフレーム61に、第二ステー82を介して取り付けられている。第二ステー82の形状は第一ステー81と同一であり、第二ガススプリング72の上取付部70dの第二ステー82に対する取り付け態様は、第一ガススプリング71の上取付部70dの第一ステー81に対する取り付け態様と同様である。ただし、第二ステー82及び下部ステー84に対して第二ガススプリング72が回動する軌跡によって形成される面は、第一ステー81及び下部ステー83に対して第一ガススプリング71が回動する軌跡によって形成される面と、直交している。
すなわち、下部ステー84に対する第二ガススプリング72の回動中心は、荷台90上方の内部空間に位置している。加えて、第二ステー82に対する第二ガススプリング72の回動中心は、側部カバー60における第二ステー82の固定位置より側部カバー60の回動中心(ヒンジの軸)に近く、且つ、側部カバー60における第二ステー82の固定位置より低い高さにある。
従って、第一ガススプリング71が後部カバー50の開閉に及ぼす上記の作用と同様の作用により、側部カバー60を開ける動作を第二ガススプリング72によって補助することができると共に、側部カバー60を閉じる動作を第二ガススプリング72によって補助することができる。加えて、側部カバー60が上方に回動した開状態を第二ガススプリング72によって保持することができると共に、側部カバー60が下方に回動した閉状態を第二ガススプリング72によって保持することができる。そして、第二ガススプリング72として大型のガススプリングを使用することなく、側部カバー60の開閉に必要な力を小さく抑えて開閉を容易にすることができる。
なお、後部カバー50及び一対の側部カバー60は、それぞれ閉状態を保持するロック付きのハンドル89を備えている。ハンドル89は円環状であり、約90°の角度で回転可能にカバー(後部カバー50及び側部カバー60)に取り付けられている。カバーの裏面(図示を省略)には、ハンドル89の回転に伴い回転する回転体があり、直径線の一つの両端に相当する点から、相反する方向に細長く延びたシリンダが、それぞれハンドル89の回転に伴って一方向に進退するように案内されている。ハンドル89の回転に伴って二つのシリンダが相反する左右方向にそれぞれ前進し、一対の屈曲支柱10それぞれの支柱上部12に設けられた溝(図示を省略)に進入すると、シリンダが障害となってカバーを開けることができず、閉状態がロックされる。ハンドル89を反対方向に回転させると、二つのシリンダがそれぞれ溝から抜け出し、ロックが解除される。このようなロックを設けることにより、閉状態にある後部カバー50及び側部カバー60を、それぞれ第一ガススプリング71及び第二ガススプリング72の付勢に抗して持ち上げられない状態となる。
また、第一ガススプリング71の下取付部70cの下部ステー83への取り付けは、双方に貫設された孔にボルト88aを通し、ナット88bで留め付けることにより行っている。同じく、第一ガススプリング71の上取付部70dの第一ステー81への取り付けは、双方に貫設された孔にボルト88aを通し、ナット88bで留め付けることにより行っている。第二ガススプリング72の下取付部70cの下部ステー84への取り付け、及び、第二ガススプリング72の上取付部70dの第二ステー82への取り付けも、同様である。従って、ボルト88aに対するナット88bの留め付けを解除することにより、第一ガススプリング71及び第二ガススプリング72を、荷台カバー1から容易に取り外すことができる。例えば、後部カバー50と屋根カバー40との間のヒンジ、及び、側部カバー60と屋根カバー40との間のヒンジとして、“抜差しヒンジ”を使用すれば、後部カバー50や側部カバー60をそれぞれ荷台カバー1から取り外すことが可能である。そのため、トラック100の使用者が自身で、必要に応じて後部カバー50、側部カバー60、第一ガススプリング71、及び第二ガススプリング72を取り外し、荷台90の周囲にカバーがない状態とすることができる。
上記構成の荷台カバー1がトラック100の荷台90に設置された本実施形態の荷台カバー構造によれば、後方アオリ板91及び一対の側方アオリ板92をそれぞれ上方に回動させた閉位置とし、後部カバー50及び一対の側部カバー60を下方に回動させて閉状態とすれば、図2に示すように、荷台90の周囲及び上方が全体的に被覆された被覆状態とすることができる。これにより、荷台90に積載した荷物が雨や雪で濡れたり、荷物にホコリ等の異物が付着したりするおそれや、日光の照射を受けて荷物が高温となったり変質したりするおそれを、低減することができる。
なお、荷台カバー1を既成のトラック100の荷台90に設置するに当たり、荷台カバー1の構成である前部フレーム20とトラック100の構成であるキャビン95の後壁96との継ぎ目は、シーリング材を配することによって、より確実に封止することができる。また、後部カバー50及び側部カバー60は、それぞれ周縁にウェザーストリップを取り付けることが望ましい。これにより、回動する部材であっても、後部カバー50及び側部カバー60それぞれと屋根カバー40との境界を封止することができる。また、被覆状態においても、後部カバー50及び側部カバー60それぞれと屈曲支柱10との境界、側部カバー60と側部フレーム30との境界、後部カバー50と側部カバー60との境界、後部カバー50と後方アオリ板91との境界、及び、側部カバー60と側方アオリ板92との境界を、封止することができる。
また、被覆状態では、荷台90を覆っている部材の外表面のうち、後方の全ての外表面、すなわち後部カバー50、後方アオリ板91、及び、支柱上部12の後方の外表面が同一面となっていると共に、側方の全ての外表面、すなわち側部カバー60、側方アオリ板92、支柱上部12の後方の外表面、及び、側部フレーム30の外表面が同一面となっているため、非常に外観の良いものとなっている。
ここで、一対の支柱間で後部カバー50を回動させ、支柱と側部フレーム30との間で側部フレーム30を回動させているにも関わらず、後部カバー50を後方アオリ板91と同一面とすることができ、且つ、側部カバー60を側方アオリ板92と同一面とすることができるのは、支柱として、支柱下部11に対して支柱上部12が後方及び側方にずれている屈曲支柱10を使用しているためである。仮に、支柱として、直棒状の支柱を使用したとすると、荷台90に立設させる支柱は必然的に、閉位置にあるアオリ板より内側に位置することとなるため、一対の支柱間で回動させる後部カバーを後方アオリ板と同一面とすることはできないし、支柱と他の部材との間で回動させる側部カバーを側方アオリ板と同一面とすることもできない。
一方、後方アオリ板91及び一対の側方アオリ板92をそれぞれ下方に回動させた開位置とし、後部カバー50及び一対の側部カバー60を上方に回動させて開状態とすれば、図1に示すように、荷台90を三方向に開放することができる。従って、三方向のうち、どの方向でも荷物の積み下ろしを行うことができ、作業性が良い。
そして、後部カバー50及び側部カバー60を開ける作業が、それぞれ第一ガススプリング71及び第二ガススプリング72によって補助されると共に、後部カバー50及び側部カバー60を閉める作業も、同じ第一ガススプリング71及び第二ガススプリング72によってそれぞれ補助されるため、構成が簡易でありながら、開閉の作業が容易である。また、本実施形態では、一つのカバー(後部カバー50及び側部カバー60)に対して、ガススプリング(第一ガススプリング71及び第二ガススプリング72)の二つを、その両側に設けている。そのため、ガススプリングによってカバーに作用する力が均等であり、開閉がスムーズである。
また、荷台90の前辺の両角部にも一対の屈曲支柱10を立設した上で、側部カバー60ひとつ当たり二つの第二ガススプリング72のうち、前方側の第二ガススプリング72については屈曲支柱10に取り付けることも想到し得るところ、本実施形態では側部フレーム30に取り付けている。これは、側部フレーム30を前部フレーム20だけではなく、トラック100の構成である後壁96に対しても固定していることにより、側部フレーム30の剛性や機械的強度を担保することが可能であり、支柱を使用しなくとも、第二ガススプリング72をしっかりと側部フレーム30に支持させることができるからである。そして、側部フレーム30を閉位置にある側方アオリ板92と同一面とするために、側部フレーム30の下端を荷台90より高い位置に位置させているため、仮に前方側の第二ガススプリング72を屈曲支柱10に支持させた場合とは異なり、荷物の積み下ろしの際に障害となる部材が存在しない。軽トラックを農作業に使用する場合など、キャビンに近い位置で荷物の積み下ろしが行われることが少なくないため、この位置に支柱のような障害物がない利点は大きい。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
例えば、上記では、後部カバー50及び側部カバー60を開閉するときに把持するハンドルを、ロック付きのハンドル89とした場合を例示したが、ハンドルの形状はこれに限定されない。例えば、後部カバー及び側部カバーそれぞれの外表面にベルトを配した上で、複数個所でベルトをカバーの外表面に留め付けることにより、ベルトとカバーの外表面との隙間に手を入れて把持するハンドルとすることができる。
また、後部カバー及び側部カバーには、窓部を設けることができる。また、後部カバー及び側部カバーを、それぞれ下部を上部に対して回動させて外側から重ね合わせる折り畳み式とし、上部に下部を載置した状態で開状態が保持される態様とすることができる。これにより、後部カバー及び側部カバーが開状態の際に要する空間の大きさを、低減することができる。
更に、荷台90を三方向の何れかに解放するシーンとして、荷物の積み下ろしをする場面を例示したが、本発明の荷台カバー構造を有するトラックは、荷物を搬送する用途に加えて、商品の展示や販売のためにも使用することができる。例えば、イベント会場まで商品をトラックで搬送し、その場で荷台の周囲を解放して、商品を展示・販売する移動店舗として使用することができる。開状態にある後部カバー及び側部カバーは、図1に示したように庇のように張り出すため、移動店舗のオーニング(日除け・雨除け)としても作用する。
1 荷台カバー
10 屈曲支柱(支柱)
11 支柱下部
12 支柱上部
20 前部フレーム
30 側部フレーム
40 屋根カバー
50 後部カバー
60 側部カバー
71 第一ガススプリング
72 第二ガススプリング
81 第一ステー
82 第二ステー
90 荷台
91 後方アオリ板
92 側方アオリ板
95 キャビン
96 後壁
100 トラック
P 後部カバーの回動中心
Q 第一ステーに対する第一ガススプリングの回動中心(第一ガススプリングの上端が回動可能に第一ステーに取り付けられている位置)
R 後部カバーにおける第一ステーの固定位置

Claims (3)

  1. トラックの荷台の後辺に沿った軸周りに上下に回動する後方アオリ板、及び、前記荷台の一対の側辺それぞれに沿った軸周りに上下に回動する一対の側方アオリ板と、
    前記荷台の後方の両角部にそれぞれ立設されている一対の支柱と、
    キャビンの後壁を両側方及び上方から取り囲んでいる前部フレームと、
    該前部フレーム及び一対の前記支柱それぞれの上端に架け渡されており、前記荷台の上方の空間を被覆している屋根カバーと、
    該屋根カバーに対して、前記荷台の後辺と平行な軸周りに回動可能に取り付けられており、下方に回動した閉状態で、前記後方アオリ板とそれぞれの外表面が同一面となる後部カバーと、
    前記屋根カバーに対して、前記荷台の一対の側辺それぞれと平行な軸周りに回動可能に取り付けられており、下方に回動した閉状態で、前記側方アオリ板とそれぞれの外表面が同一面となる一対の側部カバーと、を具備し、
    前記後部カバーは、下端が前記支柱に回動可能に取り付けられていると共に上端が前記後部カバーの裏面に回動可能に取り付けられている一以上の第一ガススプリングによって、上方への回動が付勢されていると共に上方に回動した開状態が保持されるものであり、
    一対の前記側部カバーのそれぞれは、下端が同じ側の前記支柱に回動可能に取り付けられていると共に上端が前記側部カバーの裏面に回動可能に取り付けられている一以上の第二ガススプリングによって、上方への回動が付勢されていると共に上方に回動した開状態が保持されるものである
    ことを特徴とする荷台カバー構造。
  2. 一対の前記支柱のそれぞれは、前記荷台の後方の角部に立設されており、上方に回動した閉位置にある前記後方アオリ板及び前記側方アオリ板と高さが略等しい支柱下部と、該支柱下部に対して後方及び側方にずれている支柱上部とを備える屈曲支柱であり、
    前記後部カバーは、前記閉状態で、その外表面が前記支柱上部の後方の外表面と同一面となるものであり、
    前記側部カバーは、前記閉状態で、その外表面が前記支柱上部の側方の外表面と同一面となるものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の荷台カバー構造。
  3. 前記第一ガススプリングの上端は、第一ステーを介して前記後部カバーの裏面に取り付けられており、前記第一ガススプリングの上端が回動可能に前記第一ステーに取り付けられている位置は、前記第一ステーが前記後部カバーの裏面に固定されている位置より、前記後部カバーの回動中心に近く、且つ、低い高さであると共に、
    前記第二ガススプリングの上端は、第二ステーを介して前記側部カバーの裏面に取り付けられており、前記第二ガススプリングの上端が回動可能に前記第二ステーに取り付けられている位置は、前記第二ステーが前記側部カバーの裏面に固定されている位置より、前記側部カバーの回動中心に近く、且つ、低い高さである
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の荷台カバー構造。
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