JP2019017722A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】主制御装置から枠制御装置へ一方向にのみ通信可能な構成であっても、該枠制御装置が、主制御装置側で生じた動作異常を検証して対向し得る弾球遊技機を提案する。
【解決手段】主制御装置は、特別遊技の実行中に、所定時間に亘って遊技球の入球を検知できない場合に、入球異常信号を枠制御装置へ送信する異常送信手段を備え、枠制御装置は、該入球異常信号を受信した場合に遊技球の発射異常を非検知であると、主制御装置側の動作異常に対応する処理を実行する異常対応手段を備えたものである。かかる構成によれば、枠制御装置が、主制御装置から受信した入球異常信号に基づいて、該主制御装置側の動作異常を検証でき、該動作異常に適正に対応できる。
【選択図】図15
【解決手段】主制御装置は、特別遊技の実行中に、所定時間に亘って遊技球の入球を検知できない場合に、入球異常信号を枠制御装置へ送信する異常送信手段を備え、枠制御装置は、該入球異常信号を受信した場合に遊技球の発射異常を非検知であると、主制御装置側の動作異常に対応する処理を実行する異常対応手段を備えたものである。かかる構成によれば、枠制御装置が、主制御装置から受信した入球異常信号に基づいて、該主制御装置側の動作異常を検証でき、該動作異常に適正に対応できる。
【選択図】図15
Description
本発明は、始動口への遊技球の入球を契機として特別遊技を実行する弾球遊技機に関する。
近年、機台の内部に所定個数の遊技球を封入して、該遊技球を循環させることにより遊技を行う、所謂封入式の弾球遊技機が知られている(例えば、特許文献1参照)。かかる構成は、封入した遊技球を遊技領域へ発射し、該遊技領域を介して該遊技球を回収して、回収した遊技球を再び発射することによって、所定個数の遊技球を循環させるものであり、遊技者が、貸球や賞球として遊技球を直に入手することが無く、該遊技球が払い出される上皿や下皿を備えていない。そして、機台に接続されたカードユニットに、遊技者の所有する遊技価値(残高や持ち球数など)を記憶したICカードを挿入し、該ICカードと該遊技価値のデータをやり取りすることで、遊技を行うことができるようになっている。
一般的な弾球遊技機は、遊技領域に設けられた入賞口や始動口への遊技球の入球を検知し、該検知に従って遊技を進行させる主制御装置と、該主制御装置からの信号に従って賞球の払い出し作動を制御する枠制御装置(又は、払出制御装置)とを備え、該主制御装置と枠制御装置とが双方向通信可能に設けられている。上記した従来(特許文献1)の封入式の弾球遊技機にあっても、同様に、主制御装置と枠制御装置とが双方向通信可能に設けられた構成である。ところが、こうした構成では、枠制御装置がICカードを挿入するカードユニット(以下、CRユニットという)とデータや信号を送受信可能であることから、カードユニットと枠制御装置とを介して主制御装置に外部からアクセスされる虞があった。
この虞は、管理遊技機(上記した封入遊技機を含む)では一層危惧される。管理遊技機は、CRユニットが遊技店(ホール)内の管理コンピュータ(所謂、ホールコンピュータ)に接続され、該管理コンピュータが広域ネットワークによりカード会社情報管理センタと接続されている。そのため、こうした管理遊技機では、広域ネットワークを介することによって、外部から主制御装置にアクセスされる可能性が高まる。
もし仮に、主制御装置に外部から不正にアクセスされてしまうと、該主制御装置を不正に操作されて、不正な利益を生ずるという問題が懸念される。そのため、主制御装置が枠制御装置からアクセス不能に設けられた構成が求められていた。
この虞は、管理遊技機(上記した封入遊技機を含む)では一層危惧される。管理遊技機は、CRユニットが遊技店(ホール)内の管理コンピュータ(所謂、ホールコンピュータ)に接続され、該管理コンピュータが広域ネットワークによりカード会社情報管理センタと接続されている。そのため、こうした管理遊技機では、広域ネットワークを介することによって、外部から主制御装置にアクセスされる可能性が高まる。
もし仮に、主制御装置に外部から不正にアクセスされてしまうと、該主制御装置を不正に操作されて、不正な利益を生ずるという問題が懸念される。そのため、主制御装置が枠制御装置からアクセス不能に設けられた構成が求められていた。
一方、主制御装置と枠制御装置とが双方向通信可能な従来構成では、該主制御装置が、入賞口や始動口への入球を検知した情報と、枠制御装置から受信する賞球などの情報とに基づいて、遊技が正常に進行しているか否かを確認し、異常があった場合には所定の対応を行う処理手段を備えていた。しかしながら、上述したように、主制御装置へアクセス不能な構成とすると、該主制御装置は、枠制御装置から情報を入手できないことから、該主制御装置を構成する機器(CPUやRAMなど)や該主制御装置に直接接続されたセンサ等で動作異常が発生した場合に、該動作異常を検証することができないという問題があった。特に、動作異常が遊技者の不利益に直結する場合には、該動作異常に正確かつ迅速に対応することが必須であった。こうした問題の解決が、主制御装置と枠制御装置とを上記一方向にのみ通信可能に配設するために、希求されていた。
本発明は、主制御装置を外部からアクセス不能に設けると共に、該主制御装置および該主制御装置に直接接続されたセンサなどで生じた動作異常を正確に検知し得る弾球遊技機を提案するものである。
本発明の第一発明は、少なくとも遊技球を入球可能な入球口、入賞口、およびアウト口が設けられた遊技領域へ、遊技球を発射する発射装置と、前記入球口への遊技球の入球を契機として、所定の入賞口を開放する特別遊技を実行制御する主制御装置と、前記発射装置を駆動制御する枠制御装置とを備えた弾球遊技機において、前記主制御装置と枠制御装置とは、該主制御装置から枠制御装置へ一方向にのみ通信可能に配設されてなり、前記主制御装置は、前記入球口、入賞口、およびアウト口の少なくともいずれかに設けられ、遊技球の入球を検知する入球検知手段と、少なくとも前記特別遊技の実行中に、所定時間に亘って前記入球検知手段が遊技球の入球を非検知であると、所定の入球異常信号を前記枠制御装置へ送信する異常送信手段とを備え、前記枠制御装置は、前記発射装置による遊技球の発射異常を検知する発射異常検知手段と、前記主制御装置から入球異常信号を受信した場合に、前記発射異常検知手段が遊技球の発射異常を非検知であると、該主制御装置側の動作異常に対応する所定の異常対応処理を実行する異常対応手段とを備えてなるものであることを特徴とする弾球遊技機である。
ここで、「入球口」は、遊技球を入球可能なものであれば良く、例えば、始動口や始動ゲートなどのように、入球を所定遊技の実行契機とするものが好適である。そして、入球口への入球では、賞球を発生させても良いし、該賞球を発生させなくても良い。
また、「入賞口」には、例えば、普通入賞口や大入賞口などのように、入球に応じて所定の賞球を発生するものが好適である。
また、「特別遊技」は、例えば、大入賞口を開閉させる大当り遊技や小当り遊技、普通電動役物を作動させる遊技などのように、入球口への入球を契機として実行する当否抽選で当りの場合に実行される遊技だけでなく、該当否抽選すること無く、入球口への入球を契機として所定の入賞口を開放させる遊技も含む。
また、「主制御装置から枠制御装置へ一方向にのみ通信可能」とは、主制御装置から送信された信号を枠制御装置が受信可能であり且つ枠制御装置から主制御装置へ信号を送信不能であることを示す。
また、入球検知手段は、前記入球口、入賞口、及びアウト口の少なくともいずれか一に配設されていれば良く、当然ながら、全てに配設されていても、複数に配設されていても良い。尚、この入球検知手段は、その非検知により入球異常信号を送信するものであることから、例えば、入球口、入賞口、およびアウト口の全てに遊技球の検知手段を備えていた構成であっても、前記入球異常信号の送信に関わらない検知手段は、本発明の入球検知手段に該当しない。
また、「主制御装置側の動作異常」とは、主制御装置自体の動作異常だけでなく、該主制御装置に接続されたスイッチやセンサ等の動作異常をも含む。
また、本発明の弾球遊技機としては、機台の内部に封入された所定個数の遊技球を循環させる構成(所謂、封入式のもの)が好適である。
また、「入賞口」には、例えば、普通入賞口や大入賞口などのように、入球に応じて所定の賞球を発生するものが好適である。
また、「特別遊技」は、例えば、大入賞口を開閉させる大当り遊技や小当り遊技、普通電動役物を作動させる遊技などのように、入球口への入球を契機として実行する当否抽選で当りの場合に実行される遊技だけでなく、該当否抽選すること無く、入球口への入球を契機として所定の入賞口を開放させる遊技も含む。
また、「主制御装置から枠制御装置へ一方向にのみ通信可能」とは、主制御装置から送信された信号を枠制御装置が受信可能であり且つ枠制御装置から主制御装置へ信号を送信不能であることを示す。
また、入球検知手段は、前記入球口、入賞口、及びアウト口の少なくともいずれか一に配設されていれば良く、当然ながら、全てに配設されていても、複数に配設されていても良い。尚、この入球検知手段は、その非検知により入球異常信号を送信するものであることから、例えば、入球口、入賞口、およびアウト口の全てに遊技球の検知手段を備えていた構成であっても、前記入球異常信号の送信に関わらない検知手段は、本発明の入球検知手段に該当しない。
また、「主制御装置側の動作異常」とは、主制御装置自体の動作異常だけでなく、該主制御装置に接続されたスイッチやセンサ等の動作異常をも含む。
また、本発明の弾球遊技機としては、機台の内部に封入された所定個数の遊技球を循環させる構成(所謂、封入式のもの)が好適である。
かかる構成にあっては、枠制御装置から主制御装置へアクセスできないことから、外部から主制御装置への不正なアクセスを防止できる。すなわち、上記した管理遊技機であっても、広域ネットワークを介する主制御装置への不正な侵入を、確実に防止できる。さらに、枠制御装置から主制御装置へ信号を送信できないことから、該枠制御装置と主制御装置との間に不正基板を追加する不正行為(所謂、ぶら下げゴト)を防止することもできる。
さらに、本構成は、主制御装置から送信される入球異常信号と、発射装置による発射異常の非検知とにより、枠制御装置が、該主制御装置側の動作異常を検証して対応するようにしたから、主制御装置から枠制御装置へ一方向にのみ通信する構成であっても、該主制御装置側で生じた動作異常に適正に対応可能である。そして、本構成では、遊技者の獲得可能な利益の大きい特別遊技の実行中に、前記検証を行って主制御装置側の動作異常に対応することから、該特別遊技の実行中に該動作異常によって遊技者が被る不利益を、可及的に抑制できる。
また、本構成は、主制御装置が、動作異常を検証する処理や該動作異常に対応する処理を行う必要が無く、これら処理を枠制御装置が実行することから、主制御装置にかかる負荷を軽減できるという優れた利点もある。
本発明の第二発明は、遊技球を入球可能な始動口、普通入賞口、大入賞口、およびアウト口が設けられた遊技領域へ、遊技球を発射する発射装置と、前記始動口への遊技球の入球を契機として、当否抽選を行い、該当否抽選の結果が当りであると、前記大入賞口を開放する特別遊技を実行制御する主制御装置と、前記発射装置を駆動制御する枠制御装置とを備えた弾球遊技機において、前記主制御装置と枠制御装置とは、該主制御装置から枠制御装置へ一方向にのみ通信可能に配設されてなり、前記主制御装置は、前記始動口、普通入賞口、大入賞口、及びアウト口の少なくともいずれかに設けられ、遊技球の入球を検知する入球検知手段と、少なくとも前記特別遊技の実行中に、所定時間に亘って前記入球検知手段が遊技球の入球を非検知であると、所定の入球異常信号を前記枠制御装置へ送信する異常送信手段とを備え、前記枠制御装置は、前記発射装置による遊技球の発射異常を検知する発射異常検知手段と、前記主制御装置から入球異常信号を受信した場合に、前記発射異常検知手段が遊技球の発射異常を非検知であると、該主制御装置側の動作異常に対応する所定の異常対応処理を実行する異常対応手段とを備えてなるものであることを特徴とする弾球遊技機である。
ここで、入球検知手段は、上述した第一発明と同様、普通入賞口、始動口、大入賞口、及びアウト口の少なくともいずれか一に配設されていれば良く、当然ながら、全てに配設されていても、複数に配設されていても良い。
また、「主制御装置から枠制御装置へ一方向にのみ通信可能」および「主制御装置側の動作異常」については、上述した第一発明と同様に規定することができる。
また、第二発明の弾球遊技機にあっても、機台の内部に封入された所定個数の遊技球を循環させる構成(所謂、封入式のもの)が好適である。
また、「主制御装置から枠制御装置へ一方向にのみ通信可能」および「主制御装置側の動作異常」については、上述した第一発明と同様に規定することができる。
また、第二発明の弾球遊技機にあっても、機台の内部に封入された所定個数の遊技球を循環させる構成(所謂、封入式のもの)が好適である。
かかる構成にあっても、上述した第一発明と同様の作用効果を奏し得る。すなわち、枠制御装置から主制御装置へアクセスできないことから、外部から主制御装置への不正なアクセスを防止できると共に、主制御装置と枠制御装置との間に不正基板を取り付ける不正行為を防止できる。さらに、主制御装置から枠制御装置へ一方向にのみ通信する構成にあっても、該主制御装置で生じた動作異常に適正に対応できる。そして、特別遊技の実行中に動作異常によって遊技者が被る不利益を、可及的に抑制できる。また、主制御装置にかかる負荷を軽減することができる。
上述した第二発明の弾球遊技機にあって、入球検知手段は、大入賞口に設けられてなり、異常送信手段は、特別遊技における大入賞口の開放中に、所定時間に亘って当該入球検知手段が大入賞口への遊技球の入球を非検知である場合に、入球異常信号を枠制御装置へ送信するものである構成が提案される。
かかる構成は、大入賞口の開放中に、該大入賞口への入球を検知できず且つ遊技球の発射異常を非検知である場合に、主制御装置側の動作異常として異常対応処理を行うものであり、主制御装置側で発生した動作異常に迅速に対応することができる。
詳述すると、特別遊技を実行していない状態では、遊技の進行状況や遊技者によって遊技球の発射頻度が様々に変わることから、入球検知手段による遊技球の非検知を比較的長い時間に亘って確認する必要が生じ、主制御装置側の動作異常の検証までに長い時間を要する。これに対して、大入賞口の開放中であれば、比較的短時間で多量の遊技球が発射されることから、入球検知手段による遊技球の非検知を比較的短時間で確認でき、主制御装置側の動作異常を極短時間で検証することができ得る。これにより、主制御装置側で発生した動作異常に迅速に対応できる。
詳述すると、特別遊技を実行していない状態では、遊技の進行状況や遊技者によって遊技球の発射頻度が様々に変わることから、入球検知手段による遊技球の非検知を比較的長い時間に亘って確認する必要が生じ、主制御装置側の動作異常の検証までに長い時間を要する。これに対して、大入賞口の開放中であれば、比較的短時間で多量の遊技球が発射されることから、入球検知手段による遊技球の非検知を比較的短時間で確認でき、主制御装置側の動作異常を極短時間で検証することができ得る。これにより、主制御装置側で発生した動作異常に迅速に対応できる。
上述した第二発明の弾球遊技機にあって、枠制御装置の異常対応手段により実行する異常対応処理は、発射装置による遊技球の発射を強制的に停止する発射停止処理内容を備えたものである構成が提案される。
かかる構成は、主制御装置から入球異常信号を受信し且つ発射異常を非検知の場合に、遊技球の発射を強制停止することから、遊技領域へ発射された遊技球がムダ球となることを防止でき、遊技者の不利益を一層効果的に抑制できる。
一方、本発明の第三発明は、遊技領域へ遊技球を発射する発射装置と、前記遊技領域に設けられた始動口への遊技球の入球を契機として、当否抽選を行い、該当否抽選の結果が当りであると、該遊技領域に設けられた大入賞口を開放する特別遊技を実行制御する主制御装置と、前記発射装置を駆動制御する枠制御装置とを備えた弾球遊技機において、前記主制御装置と枠制御装置とは、該主制御装置から枠制御装置へ一方向にのみ通信可能に配設されてなり、前記主制御装置は、前記大入賞口への遊技球の入球を検知する入球検知手段と、前記入球検知手段が遊技球の入球を検知する毎に、入球検知信号を枠制御装置へ送信する入球信号送信手段と、前記大入賞口の開放を示す大入賞口開放信号を枠制御装置へ送信する開放信号送信手段とを備え、前記枠制御装置は、前記発射装置による遊技球の発射異常を検知する発射異常検知手段と、前記大入賞口開放信号の受信により示される大入賞口の開放中に、所定時間に亘って前記入球検知信号を受信せず且つ前記発射異常検知手段が発射異常を非検知であると、該主制御装置側の動作異常に対応する所定の異常対応処理を実行する異常対応手段とを備えてなるものであることを特徴とする弾球遊技機である。
かかる構成にあっても、上述した第一および第二発明と同様に、枠制御装置から主制御装置へアクセスできないことから、外部から主制御装置への不正なアクセスを防止できると共に、主制御装置と枠制御装置との間に不正基板を取り付ける不正行為を防止できる。また、本構成は、発射装置の発射異常を非検知の状態で、大入賞口の開放中に所定時間に亘って入球検知信号を受信できない場合に、主制御装置側の動作異常とするものであり、上述した第一および第二発明と同様、主制御装置から枠制御装置へ一方向にのみ通信する構成にあっても、該主制御装置で生じた動作異常に適正に対応できる。したがって、本構成によれば、大入賞口の開放中に生じた主制御装置の動作異常によって遊技者が被る不利益を、可及的に抑制できる。
さらに、本構成は、大入賞口の開放中に主制御装置側の動作異常を検証することから、上述したように、該動作異常に迅速に対応できる。また、本構成にあっても、主制御装置側の動作異常を検証する処理や対応する処理を行う必要が無く、該主制御装置にかかる負荷を軽減できるという優れた利点もある。
尚、第三発明の弾球遊技機にあっても、機台の内部に封入された所定個数の遊技球を循環させる構成(所謂、封入式のもの)が好適である。また、異常対応処理は、発射装置による遊技球の発射を強制的に停止する発射停止処理内容を備えている構成が好適である。かかる構成によれば、ムダ球の発生を抑制できる。
一方、本発明の第四発明は、遊技領域へ遊技球を発射する発射装置と、前記遊技領域に設けられた始動口への遊技球の入球を契機として、遊技者に所定の利得を供与する特別遊技を実行制御する主制御装置と、前記発射装置を駆動制御する枠制御装置とを備えた弾球遊技機において、前記主制御装置と枠制御装置とは、該主制御装置から枠制御装置へ一方向にのみ通信可能に配設されてなり、前記主制御装置は、遊技者が遊技を実行していない非遊技状態で、定期的に枠制御装置へ所定の定周期信号を送信する定期信号送信手段を備え、前記枠制御装置は、前記非遊技状態で、所定時間に亘って該定周期信号を受信しない場合に、該主制御装置側の動作異常に対応する所定の異常対応処理を実行する異常対応手段を備えていることを特徴とする弾球遊技機である。
かかる構成にあっても、上述した第一〜第三発明と同様に、枠制御装置から主制御装置へアクセスできないことから、外部から主制御装置への不正なアクセスを防止できると共に、主制御装置と枠制御装置との間に不正基板を取り付ける不正行為を防止できる。また、本構成は、主制御装置側の動作異常を、枠制御装置が、非遊技状態における定周期信号の受信の有無により検証して対応するようにしたから、主制御装置から枠制御装置へ一方向にのみ通信する構成であっても、該主制御装置側で生じた動作異常に適正に対応可能である。そして、こうした主制御装置側の動作異常の検証を、遊技者が遊技をしていない非遊技状態で行うことから、該遊技者による遊技が行われる前に、該動作異常を解消することが可能であり、遊技者が遊技中に不利益を被ることを防止できる。また、本構成にあっても、上述した第一〜第三発明と同様に、主制御装置にかかる負荷を軽減できる。
尚、第四発明の弾球遊技機にあっても、機台の内部に封入された所定個数の遊技球を循環させる構成(所謂、封入式のもの)が好適である。また、異常対応処理は、発射装置による遊技球の発射を強制的に停止する発射停止処理内容を備えている構成が好適である。これにより、動作異常の解消前に、遊技者が遊技を開始しようとしても、開始できないため、該遊技者が不利益を被ることを確実に防止できる。
本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。尚、実施例のパチンコ機1が、本発明にかかる弾球遊技機に相当する。
パチンコ機1は、図1に示すように、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51によって構成の各部を保持する構造である。外枠51には、その左側上下に設けられたヒンジを介して、内枠70(図2参照)が該外枠51に対して開閉可能に取り付けられている。また、内枠70の前面には、前枠(ガラス枠)52が該内枠70に対して開放可能に取り付けられおり、前枠52には、図示しない板ガラスが脱着可能に設けられている。さらに、この板ガラスの奥側(後側)には、内枠70に取り付けられた遊技盤2が配設されている。
前枠52には、その上部左右に、スピーカ66が配設されており、該スピーカ66から発せられる遊技音や警報音によって、遊技の趣向性を向上させたり、遊技者に注意喚起する。また、前枠52には、遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65が複数配設されており、該発光によって遊技の趣向性を向上させる。さらに、前枠52の下部中央部分には、後述するCRユニット46のユニット表示装置47が脱着可能に取り付けられている。そして、このユニット表示装置47の右方に、発射ハンドル64が配設されている。この発射ハンドル64は、遊技者によって時計回りに回動操作されることで、発射装置31(図2参照)を可動させて、遊技球を遊技盤2の遊技領域3に向かって発射する。
また、前枠52には、上記のユニット表示装置47の直上部位に、遊技可能な持球数を表示する持球数表示装置61と該持球を集計するための計数スイッチ62とが配設されている。さらに、計数スイッチ62の左方に、遊技者が操作可能な演出ボタン63が配設されている。
本実施例のパチンコ機1は、所謂CR機であって、ICカードの読み書きなどを行うカードユニット(CRユニット)46が隣接されている。CRユニット46には、ICカードを挿入および取り出し可能なカード挿入口49と、紙幣を挿入可能な紙幣挿入口48とを備え、さらに、該CRユニット46の下部から右方へ突出するように、ユニット表示装置47が設けられている。ユニット表示装置47は、上記した前枠52の前面下部に脱着可能に取り付けられる。このユニット表示装置47は、タッチパネル式のLCD画面を備え、該画面に、前記カード挿入口49に挿入されたICカードに記憶されたクレジット残高(又は、クレジット残高内で貸出可能な遊技球数)などが表示される。そして、このクレジット残高(又は、貸出可能な球数)は、遊技球の貸出や返却に応じて更新される。尚、このユニット表示装置47の表示態様については、その詳細を後述する。
また、パチンコ機1は、CRユニット56を介してホールコンピュータ(遊技店の管理コンピュータ)87に接続され、さらに、広域ネットワークを介して外部の情報管理センタに接続されている(図示せず)。これにより、各パチンコ機1は、夫々の認証情報に基づいて、メーカーからの出荷情報、設置された遊技店の情報、遊技店間での移動情報、廃棄情報等が管理され、不正な使用や不正な改造などを防ぐ高いセキュリティ能力を有している。こうしたパチンコ機1は、管理遊技機とも呼ばれている。尚、本実施例のパチンコ機1は、後述するように、機台の内部に封入した遊技機を循環させる封入式の遊技機(所謂、封入式遊技機)でもある。そのため、前記管理遊技機の概念には、封入式遊技機が含まれ、以下では、両者を同義に扱っている。
遊技盤2には、ガイドレール3aによって囲まれた略円形の遊技領域3が設けられ、該遊技領域3には多数の遊技釘(図示せず)が植設されている。遊技領域3の中央部には、図示しないセンターケースが配設されており、該センターケースの中央に演出図柄表示装置6(全体の図示は省略)のLCD画面が前方から視認可能に配設されている。このセンターケースには、図示しないワープ入口、ワープ通路、ステージ等も設けられている。
演出図柄表示装置6の下方(センターケースの直下)には、第一始動口11が配設され、該演出図柄表示装置6の右方には、普通図柄作動ゲート17と第二始動口12とが上下に並んで配設されている。第二始動口12は開閉可能な翼片を備えた普通電動役物により構成されており、この翼片の開放状態でのみ遊技球を入賞可能とする構成である。さらに、第一始動口11の直下には、大入賞口14が配設されている。また、第一始動口11の左方に、四個の普通入賞口15が配設されている。これら普通入賞口15は、遊技球を常時入賞可能な構成である。尚、前記した第一始動口11、第二始動口12、および普通図柄作動ゲート17が、本発明にかかる入球口に相当すると共に、第一始動口11および第二始動口12が、本発明の始動口に相当する。また、普通入賞口15および大入賞口14が、本発明にかかる入賞口に相当すると共に、該大入賞口14が、本発明にかかる所定の入賞口に相当する。
遊技領域3の最下流部には、アウト口16が配設されており、該遊技領域3に発射された遊技球がいずれの入賞口14,15や始動口11,12にも入賞しなかった場合に、該アウト口16に入球する。
遊技盤2の右下部には、複数個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、普図保留数表示装置8と、第一特別図柄保留数表示装置18と、第二特別図柄保留数表示装置19と、7セグメント表示装置からなる第一特別図柄表示装置9および第二特別図柄表示装置10とが配設されている。
図2は、パチンコ機1の裏面図である。パチンコ機1の裏側には、上記の遊技盤2を脱着可能に取り付けた内枠70が外枠51に収納されている。内枠70の上部には、上記の遊技領域3へ遊技球を発射する発射装置31が配設されており、該発射装置31により発射された遊技球は、遊技領域3の左上部から該遊技領域3内に飛び出して、該遊技領域3を流下する。また、内枠70の下部には、遊技領域3へ発射された遊技球を回収し、回収した遊技球を研磨する研磨装置35が設置されている。この研磨装置35は、上述した始動口11,12、大入賞口14、各普通入賞口15、およびアウト口16と、図示しない回収路とを介して連通されており、これら始動口11,12、大入賞口14、各普通入賞口15、およびアウト口16に入球した遊技球が該回収路を通って送られてくる。また、内枠70には、研磨装置35で研磨された遊技球を前記発射装置31へ送る揚送装置33が上下方向に沿って配設されている。こうした発射装置31、回収路、研磨装置35、および揚送装置33によって、遊技球を循環させる構成が設けられている。すなわち、発射装置31から遊技領域3へ発射された遊技球は、前記の始動口11,12やアウト口16などのいずれかに入球した後に、前記の回収路から研磨装置35へ送られ、さらに揚送装置33を介して再び発射装置31へ供給される。尚、発射装置31、回収路、研磨装置35、および揚送装置33は、従前から知られている構成のものを適用できることから、その詳細な説明を省略する。
また、パチンコ機1の裏側には、主制御装置80、枠制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、電源装置(図示せず)が配設されている。主制御装置80、演出図柄制御装置82、およびサブ統合制御装置83は、遊技盤2に設けられており、枠制御装置81および電源装置は、内枠70に設けられている。
図3は、パチンコ機1の電気配線を示すブロック図である。尚、この図3には、煩雑になる電源の供給系統に関して記載していないが、電源が必要な制御装置もしくはアクチュエータ類には、電源装置(図示せず)から直接的または間接的に電源供給される構成となっている。
パチンコ機1の電気的構成は、主制御装置80、枠制御装置81、演出図柄制御装置82、およびサブ統合制御装置83を配設した構成である。これら主制御装置80、枠制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83は、いずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えている。そして、これら各制御装置のCPUにより、2ms周期の割込信号により各ROMに搭載されたプログラムを開始し、各種制御を実行する。
主制御装置80には、遊技盤中継端子板74を介して、第一始動口11に入球した遊技球を検知する第一始動口スイッチ11a、第二始動口12に入球した遊技球を検知する第二始動口スイッチ12a、普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球を検知する普通図柄作動スイッチ17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ14a、各普通入賞口15に入球した遊技球を夫々検知する各普通入賞口スイッチ15a、アウト口16に入球した遊技球を検知するアウト口スイッチ16a、磁気を検知する磁石センサ、電波を検知する電波センサ等からの検出信号が入力される。さらに、主制御装置80には、ガラス枠開放スイッチや内枠開放スイッチも接続され、これらからの検知信号が入力される。
主制御装置80は、そのROMに搭載されたプログラムに従って動作して、上記の検出信号等に基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、該コマンドを枠制御装置81およびサブ統合制御装置83へ出力する。また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板71を介して、第一特別図柄表示装置9、第二特別図柄表示装置10、および普通図柄表示装置7の表示制御を行うと共に、第一特別図柄保留数表示装置18、第二特別図柄保留数表示装置19、および普図保留数表示装置8の点灯制御を行う。さらに、主制御装置80には、遊技盤中継端子板74を介して、大入賞口ソレノイド14bおよび普通電動役物ソレノイド12bも接続されている。主制御装置80は、大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普通電動役物ソレノイド12bを制御することで第二始動口12の開閉を制御する。また、主制御装置80は、図柄変動や大当り等の管理用の信号を出力し、該出力信号は、枠制御装置81からCRユニット46を介してホールコンピュータに送られる。さらに、主制御装置80は、賞球数表示装置99が接続されており、賞球数の表示制御を行う。
主制御装置80と枠制御装置81とは、該主制御装置80から枠制御装置81への一方向のみで通信可能とするように接続されている。すなわち、主制御装置80から枠制御装置81へ向けて信号を送信可能で、該信号を枠制御装置81が受信可能である一方、枠制御装置81からは、主制御装置80へ向けて信号を送信不能である。そのため、本実施例の構成では、枠制御装置81から主制御装置80へアクセス不能であり、例えば、枠制御装置81で管理または制御する情報(遊技球の発射や循環などに関する情報)を、主制御装置80へ送信できない。
ここで、枠制御装置81は、後述するようにCRユニット46を介してホールコンピュータ87に接続され、さらに広域ネットワークを介して外部の情報管理センタに接続されている(上記した管理遊技機)。主制御装置80は、こうした枠制御装置81からアクセス不能であることから、該広域ネットワークを介した外部からの信号を一切入力できない。これにより、主制御装置80に、遊技性能に影響を与えようとする不正な信号が外部から入力されることを、確実に防止できる。
ここで、枠制御装置81は、後述するようにCRユニット46を介してホールコンピュータ87に接続され、さらに広域ネットワークを介して外部の情報管理センタに接続されている(上記した管理遊技機)。主制御装置80は、こうした枠制御装置81からアクセス不能であることから、該広域ネットワークを介した外部からの信号を一切入力できない。これにより、主制御装置80に、遊技性能に影響を与えようとする不正な信号が外部から入力されることを、確実に防止できる。
枠制御装置81には、遊技球等貸出装置75を介してCRユニット46が通信可能に接続されている。そして、CRユニット46のユニット表示装置47とも通信可能に接続されており、枠制御装置81には、該ユニット表示装置47に設けられた貸出スイッチ58および返却スイッチ59から夫々の信号が入力される。枠制御装置81は、CRユニット46に挿入されたICカードに記憶されるクレジット残高の把握、前記貸出スイッチ58から受信した貸出信号に応じた持球数の設定、前記返却スイッチ59から受信した返却信号に応じてクレジット残高の返却処理などを行う。また、枠制御装置81は、CRユニット46を介してホールコンピュータ87と通信可能に接続されており、パチンコ機1の遊技情報を該ホールコンピュータ87に送信する。
また、枠制御装置81には、発射操作部中継端子板76を介して、ハンドルボリューム101から発射ハンドル64の回動量信号、発射停止スイッチ103から発射停止信号、およびタッチスイッチ102からタッチ信号が夫々入力される。回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を回動操作することで出力され、タッチ信号は、遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止信号は、遊技者が発射停止スイッチ103を押すことで出力される。なお、タッチ信号が入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。さらに、前記発射操作部中継端子板76および操作部中継端子板73を介して、上記した計数スイッチ62と持球数表示装置61とが接続されており、枠制御装置81は、計数スイッチ62の操作信号が入力されると共に、持球数表示装置61を表示制御する。
また、枠制御装置81は、発射装置中継端子板77を介して、発射装置31の球送センサ104、発射入口センサ105、発射モータ106、および球送りソレノイド107が接続されている。球送センサ104は、発射装置31の発射位置に送られた遊技球を検知するものであり、遊技球の検知信号を出力する。また、発射入口センサ105は、上記した揚送装置33から発射装置31に供給される遊技球を検知するものであり、該遊技球の検知信号を出力する。そして、枠制御装置81は、上記のハンドルボリューム101、発射停止スイッチ103、タッチスイッチ102、球送センサ104、および発射入口センサ105から送信される各信号に基づいて、発射モータ106および球送りソレノイド107を駆動制御することにより遊技球を発射または発射停止させる。
さらに、枠制御装置81は、研磨装置中継端子盤78を介して、カセットスイッチ108、研磨モータセンサ109、カセットモータ110、および研磨モータ111が接続されており、該カセットスイッチ108と研磨モータセンサ109とからの検知信号に基づいて、カセットモータ110と研磨モータ111とを駆動制御することで、上記の研磨装置35を駆動させる。また、枠制御装置81は、揚送中継端子板79を介して、揚送入口センサ113、揚送モータ監視センサ114、および揚送モータ112が接続されており、該揚送入口センサ113および揚送モータ監視センサ114からの検知信号に基づいて揚送モータ112を駆動制御することで、上記の揚送装置33を駆動させる。
さらにまた、枠制御装置81は、内枠中継端子板72を介して、入賞球センサ120、アウト球センサ121、適正量センサ122、満タンセンサ123、および夜間監視スイッチ124が接続されており、これら各センサやスイッチからの信号が入力される。ここで、入賞球センサ120は、始動口11,12、大入賞口14、および普通入賞口15の各入賞口と上記研磨装置35とを連通する回収路に配設されており、これら各入賞口から該研磨装置35へ送られる遊技球を検知するものである。また、アウト球センサ121は、アウト口16と上記研磨装置35とを連通する回収路に配設されており、アウト口16から該研磨装置35へ送られる遊技球を検知するものである。また、適正量センサ122は、機台の内部で循環させる遊技球の適正量を検知するものである。さらに、枠制御装置81には、ガラス枠開放スイッチ125や内枠開放スイッチ126も接続され、これらからの検知信号が入力される。
また、枠制御装置81には、性能等表示装置60も接続されている。性能等表示装置60は、遊技釘を不正に調整することにより機台の性能を変えられてしまうことを防止するために配設されたものであり、通常状態におけるベース値を表示する。
サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信されたデータおよびコマンドを受信し、これらを演出表示制御用、音制御用およびランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンドなどを演出図柄制御装置82へ送信し、音制御用およびランプ制御用のデータを自身に含まれている各制御部位(音声制御装置およびランプ制御装置しての機能部品)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによって、スピーカ66から音声を出力制御し、ランプ制御装置としての機能部は、ランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって、各種LEDやランプ65を発光制御する。尚、サブ統合制御装置83と主制御装置80との間は、主制御装置80からサブ統合制御装置83への一方向通信のみの回路として構成されている。
さらに、サブ統合制御装置83には、演出ボタン63やジョグダイヤル等の操作を夫々検出するスイッチが接続されており、各スイッチが遊技者による操作を検出すると、その信号が入力される。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から送信されたデータおよびコマンド(主制御装置80から送信されたものと、サブ統合制御装置83で主制御装置80からの入力および演出ボタン等の入力に基づいて生成されたもの)に基づく制御を行い、擬似図柄などの演出画像を演出図柄表示装置6の画面に表示する。
電源装置(図示せず)は、外部のAC電源から供給される電力により直流電圧を生成する直流電源として構成されており、該電源装置に設けられた電源スイッチの操作によってパチンコ機1を構成する各部位に電力を供給する。この電源装置は、コンデンサなどから構成されるバックアップ電源を備えており、AC電源から電力供給中に該バックアップ電源に電力を蓄える。これにより、停電時には、主制御装置80等(例えば、主制御装置80のRAM等)に電力供給し、AC電源からの電力供給が停止後も、一定期間にわたって主制御装置80のRAM内のデータが保持される。尚、バックアップ電源は、主制御装置80に設けても良いし、電源装置以外の他の装置に設けて良い。この場合には、電源装置は、AC電源から電力供給されている状態で、バックアップ電源を備えた装置へ供給信号を出力し、電力供給が停止した状態で、バックアップ電源を備えた装置へ停電信号を出力する。
CRユニット46は、上記カード挿入口49に挿入されたICカードに対して、クレジット残高や貸出可能な球数などの情報を読み取り及び書き込みする処理を行う。そして、ICカードから読み取った情報を、枠制御装置81へ送信する。これにより、枠制御装置81は、クレジット残高や貸出可能な球数などの情報を、遊技の進行に従って適宜更新して管理すると共に、ユニット表示装置47でクレジット残高や貸出可能な球数を表示する。さらに、遊技終了の際には、精算されたクレジット残高や持球数を、枠制御装置81からCRユニット46へ送信し、ICカードの情報を更新する。
次に、本実施例のパチンコ機1の動作について説明する。
パチンコ機1は、機台の内部に所定数の遊技球を封入して、封入した遊技球を循環させて遊技を行う構成(所謂、封入式遊技機)であるため、遊技に使用する遊技球の持球数を示すデータを遊技の進行に従って増減処理することによって管理するのみであり、実際の遊技球を貸し出したり、賞球として遊技球を払い出したりしない。
パチンコ機1は、機台の内部に所定数の遊技球を封入して、封入した遊技球を循環させて遊技を行う構成(所謂、封入式遊技機)であるため、遊技に使用する遊技球の持球数を示すデータを遊技の進行に従って増減処理することによって管理するのみであり、実際の遊技球を貸し出したり、賞球として遊技球を払い出したりしない。
遊技者が遊技を開始する際には、CRユニット46のカード挿入口49にICカードが挿入され、該ICカードから読み取ったクレジット残高の情報が、ユニット表示装置47で表示される。そして、遊技者がユニット表示装置47の貸出操作領域132(図16参照)を操作すると、貸出スイッチ58がON作動し、該操作に応じてクレジット残高から持球数に変換されることで、該クレジット残高の減算に伴って持球数が増加する。こうした持球数の範囲内で遊技を行うことができる。尚、持球数は、持球数表示装置61で表示される。
遊技者による発射ハンドルの操作により遊技が開始されると、遊技球の発射毎に持球が消化されると共に、上記した始動口11,12や普通入賞口15へ入賞する毎に発生する賞球によって、該持球が増える。遊技中では、このように持球数が増減し、該増減に従って持球数表示装置61の表示が更新される。
遊技領域に発射された遊技球が普通図柄作動ゲート17を通過(図3の普通図柄作動スイッチ17aが遊技球を検知)すると、普通図柄表示装置7で普通図柄が変動表示を開始し、所定時間後に停止した普通図柄が所定の当り態様であると、普通電動役物の羽根部材が駆動して、第二始動口12へ遊技球が入賞可能となる。ここで、普通電動役物の羽根部材は、一回の普通図柄の当りによって、通常状態で0.2秒間の開放を一回実行し、時短状態で1秒間の開放を三回実行する。
第一始動口11に遊技球が入賞(図3の第一始動口スイッチ11aが遊技球を検出)すると、第一特別図柄表示装置9で第一特別図柄が変動を開始し、所定時間後に停止する。また、第二始動口12に遊技球が入賞(図3の第二始動口スイッチ12aが遊技球を検出)すると、第二特別図柄表示装置10で第二特別図柄が変動を開始し、所定時間後に停止する。こうした第一特別図柄および第二特別図柄の変動中は、演出図柄表示装置6で各特別図柄の変動に連動した擬似図柄の演出変動を表示する。この演出図柄表示装置6での擬似図柄の表示によって、各特別図柄の変動や当りハズレを認識できる。ここで、第一特別図柄と第二特別図柄とは、第一始動口11と第二始動口12への入賞順に関係無く、第二特別図柄の変動を優先して実行する。具体的には、第一特別図柄の保留記憶がある場合、第二特別図柄の変動が停止し且つ該第二特別図柄の保留記憶が無い状態となって、保留記憶されている第一特別図柄の変動を開始する。
第一特別図柄表示装置9で停止した第一特別図柄および第二特別図柄表示装置10で停止した第二特別図柄が所定の大当り態様であると、大入賞口14を開閉する大当り遊技を実行する。また、演出図柄表示装置6では、第一特別図柄および第二特別図柄の当り態様に対応する態様で擬似図柄が表示される。
大当り遊技では、大入賞口14を開閉する開閉ラウンドを所定回数(例えば、16回)繰り返し実行する。大入賞口14には、大入賞口ソレノイド14bの駆動によって開閉作動する扉部材が設けられており、該扉部材の開閉作動により、遊技球を入球可能な開放状態と入球不能な閉鎖状態とに変換される。そして、扉部材による所定の開閉動作によって、一回の開閉ラウンドが実行され、大当り遊技では、この開閉ラウンドが16回繰り返し実行される。尚、この大当り遊技が、本発明にかかる特別遊技に相当する。
本実施例のパチンコ機1は、確率変動機として構成されている。すなわち、本構成による遊技は、大入賞口14を閉鎖した遊技と該大入賞口14を開放する上記の大当り遊技とに大別され、大入賞口14を閉鎖した遊技には、通常確率状態(以下、通常状態という)と、該通常状態に比べて特別図柄の当り確率が高くなる高確率状態(以下、確率変動状態という)とが設定されており、大当り遊技の終了後に、該通常状態と確率変動状態とのいずれかに移行する。ここで、通常状態では、特別図柄の当り確率が1/220に設定され、確率変動状態では、特別図柄の当り確率が1/30に設定されている。
さらに、通常状態では、大当り遊技から移行後に、規定回数(例えば、100回)だけ時短状態となる。この時短状態では、特別図柄および普通図柄の変動時間が短縮されると共に、普通電動役物の開放時間と開放回数とが増加される。また、確率変動状態では、前記時短状態と同様に、特別図柄および普通図柄の変動時間が短縮され且つ普通電動役物の開放時間と開放回数とが増加される。
また、このように遊技が進行している状態では、発射装置31により発射された遊技球が、始動口11,12、普通入賞口15、又はアウト口16のいずれかに入球する。大当り遊技中では、さらに大入賞口14にも入球する。こうして入球した遊技球は、上記した回収路を介して、研磨装置35へ送られ、その後に、揚送装置33を介して、再び発射装置31へ供給される。このように機台の内部に封入された所定個数の遊技球が循環され、上述した遊技が進行する。
次に、主制御装置80および枠制御装置81で実行される各種プログラムの処理について説明する。
主制御装置80で実行されるメインルーチンを、図4のフローチャートに示す。メインルーチンは、S10〜S22までの本処理と、該本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返されるS25の残余処理とから構成され、2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。マイコンによるハード割り込みが実行されると、先ず正常割込であるか否かを判断する(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いか否かを判断するためのものである。
主制御装置80で実行されるメインルーチンを、図4のフローチャートに示す。メインルーチンは、S10〜S22までの本処理と、該本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返されるS25の残余処理とから構成され、2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。マイコンによるハード割り込みが実行されると、先ず正常割込であるか否かを判断する(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いか否かを判断するためのものである。
ここで、否定判定(すなわち、正常割り込みでないと判定)されると(S10:No)、初期設定(S11)を実行し、残余処理(S25)に移行する。この初期設定では、例えば、上記RAMの所定領域への所定値の書き込み、特別図柄および普通図柄を初期図柄とする等のRAMの作業領域への各初期値の書き込み等が実行される。一方、肯定判定(すなわち、正常割り込みであると判定)されると(S10:Yes)、初期値乱数の更新処理(S12)、大当り決定用乱数の更新処理(S13)、大当り図柄決定用乱数の更新処理(S14)、当り決定用乱数の更新処理(S15)、リーチ判定用乱数の更新処理(S16)、変動パターン決定用乱数の更新処理(S17)、入賞確認処理(S18)、当否判定処理(S19)、特別遊技処理(S20)、不正監視処理(S21)、画像出力処理等の各出力処理(S22)を行って、次に割り込み信号が入力されるまでの残余時間内で初期値乱数の更新処理(S25)をループ処理する。
次に、主制御装置80で実行される始動入賞処理を、図5のフローチャートに示す。この始動入賞処理は、上記したメインルーチンの入賞確認処理(S18)でコールされるサブルーチンの一つである。
始動入賞処理では、第一始動口スイッチ11aが遊技球を検知したか否かを判定し(S50)、否定判定の場合には(S50:No)、S70に進む。S50が肯定判定の場合には(S50:Yes)、第一保留記憶の数が上限値(例えば、4個)に達しているか否かを判定する(S55)。S55で肯定判定の場合には(S55:Yes)、S70へ進み、否定判定の場合には(S55:No)、第一抽出乱数保留記憶処理(S60)を実行する。第一抽出乱数保留記憶処理(S60)では、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出し、第一保留記憶として記憶すると共に、第一保留記憶の数を示す第一保留数カウンタに1を加算して、該第一保留数カウンタの情報を、サブ統合制御装置83に送信する。
S70は、S60、S50の否定判定、またはS55の肯定判定に続いて実行される処理であり、第一始動口スイッチ11aが遊技球を検知したか否かを判定する。否定判定の場合には(S70:No)、始動入賞処理を終了し、肯定判定の場合には(S70:Yes)、第二保留記憶の数が上限値(例えば、4個)に達しているか否かを判定する(S75)。S75で肯定判定の場合には(S75:Yes)、始動入賞処理を終了し、否定判定の場合には(S75:No)、第二抽出乱数保留記憶処理(S80)を実行する。第二抽出乱数保留記憶処理(S80)では、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出し、第二保留記憶として記憶すると共に、第二保留記憶の数を示す第二保留数カウンタに1を加算して、該第二保留数カウンタの情報を、サブ統合制御装置83に送信する。
尚、サブ統合制御装置83は、第一保留数カウンタの情報および第二保留数カウンタの情報を受信すると、該情報にしたがって、第一特別図柄保留数表示装置18および第二特別図柄保留数表示装置19を点灯させるために必要な処理を行う。
次に、主制御装置80で実行する当否判定処理を、図6〜9のフローチャートを用いて説明する。当否判定処理は、メインルーチンから実行される処理である。
当否判定処理では、図6に示すように、特別電動役物の作動中(すなわち、大当り遊技または小当り遊技の実行中)であるか否かを判定する(S100)。そして、肯定判定の場合には(S100:Yes)、当否判定処理を終了し、否定判定の場合には(S100:No)、S105に進む。S105では、第一,第二特別図柄の変動表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S105:Yes)、図8のS250に進み、否定判定の場合には(S105:No)、S110に進む。S110では、第一,第二特別図柄の確定表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S110:Yes)、図9のS300に進み、否定判定の場合には(S110:No)、S115に進む。
S115では、第二保留記憶があるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S115:Yes)、S120に進み、否定判定の場合には(S115:No)、S125に進む。S120では、第二保留記憶の数をデクリメントすると共に、最も古い第二保留記憶を選択し、当該第二保留記憶に記憶された情報(乱数値等の数値データ)を大当り判定用の所定のバッファに移動させる。その後に、S135に進む。
S125では、第一保留記憶があるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S125:Yes)、S130に進み、否定判定の場合には(S125:No)、当否判定処理を終了する。S130では、第一保留記憶の数をデクリメントすると共に、最も古い第一保留記憶を選択し、上記S120と同様に、当該第一保留記憶に記憶された情報を大当り判定用の所定のバッファに移動処理させ、その後に、S135に進む。尚、本実施例の当否判定処理では、第一保留記憶よりも第二保留記憶を優先して、当否判定の対象とする。そのため、第一保留記憶は、第二保留記憶が無い場合にのみ、当否判定の対象となる。
S135では、確率変動状態であることを示す確変フラグが1か否かを判定し、肯定判定の場合には(S135:Yes)、S140に進み、否定判定の場合には(S135:No)、S145に進む。
S140では、確率変動状態用の当否判定用テーブル(確変テーブル)を選択し、選択した確変テーブルに基づいて、大当り判定用のバッファに移動された大当り判定用乱数を、大当りか否か判定し、当該大当り判定用乱数に係る保留記憶を消化する。ここで、本実施例では、選択した確変テーブルに基づいて、大当り判定用乱数が、小当りか否かも判定する。このS140の処理後に、図7のS150に進む。
一方、S145では、通常状態用の当否判定用テーブル(通常テーブル)を選択し、選択した通常テーブルに基づいて、大当り判定用のバッファに移動された大当り判定用乱数を、大当りか否か判定し、当該大当り判定用乱数に係る保留記憶を消化する。ここで、本実施例では、選択した通常テーブルに基づいて、大当り判定用乱数が、小当りか否かも判定する。このS145の処理後に、図7のS150に進む。
図7のS150では、S140又はS145の判定結果に基づいて、大当りか否かを判定し、肯定判定の場合には(S150:Yes)、S155に進み、否定判定の場合には(S150:No)、S170に進む。
S155では、消化した保留記憶に係る大当り図柄決定用乱数に基づき大当り図柄を決定する。そして、S160に進む。S160では、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき、特別図柄の変動時間等を決定し、S165に進む。S165では、大当り遊技のラウンド数、大入賞口の開放パターン、大当り遊技に係る演出時間、インターバル時間、及び大当り遊技の演出態様等を設定し、S200に進む。
一方、S150の否定判定から続くS170では、S140又はS145の判定結果に基づいて、小当りか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S170:Yes)、S175に進み、否定判定の場合には(S170:No)、S190に進む。
S175では、消化した保留記憶に係る大当り図柄決定用乱数に基づき小当り図柄を決定し、S180に進む。S180では、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき、特別図柄の変動時間等を決定し、S185に進む。S185では、小当り遊技における大入賞口の開放パターン、小当り遊技に係る演出時間、および小当り遊技の演出態様などを設定し、S200に進む。尚、S185では、後述するS195と同様に、確変モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数を示すカウンタや、時短モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数を示すカウンタの更新も行う。
さらに、S170の否定判定から続くS190では、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき、特別図柄の変動時間等を決定すると共に、これに先だって、ハズレ図柄を決定する処理を行う。このS190の後に、S195に進む。S195では、確変モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数を示すカウンタや、時短モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数を示すカウンタの更新などを行う。そして、S200に進む。尚、本実施例では、S190でハズレ図柄を決定する処理を行うようにしたが、これに限らず、S190の前に、ハズレ図柄を決定する処理を備えた構成であっても良い。
S200では、上記したS120およびS130でデクリメントした保留記憶の数を示す保留数コマンドをサブ統合制御装置83に送信する。さらに、特別図柄の変動時間や大当り抽選の結果等を示す変動開始コマンドをサブ統合制御装置83に送信すると共に、特別図柄の変動を開始させ、当否判定処理を終了する。尚、変動開始コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、大当り抽選の結果、特別図柄の変動時間をもとに、特別図柄の変動時間と同じ時間の演出の中から演出図柄表示装置6にて表示する疑似演出を選択し、選択した疑似演出を表示させる。
上記したS105の肯定判定から続く図8のS250では、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S250:Yes)、S255に進み、否定判定の場合には(S250:No)、当否判定処理を終了する。S255では、特別図柄の変動表示を終了し、特別図柄の確定図柄(すなわち、上記したS255で決定した大当り図柄、S175で決定した小当り図柄、又はS190で決定したハズレ図柄)を表示させると共に、サブ統合制御装置83に、演出図柄の確定表示を実行させる図柄確定コマンドを送信し、当否判定処理を終了する。
また、上記したS110の肯定判定から続く図9のS300では、特別図柄の確定表示の継続時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S300:Yes)、S305に進み、否定判定の場合には(S300:No)には、当否判定処理を終了する。S305では、特別図柄の確定表示を終了し、S310に進む。S310では、確定表示された特別図柄が大当りになる図柄か否かを判定し、肯定判定の場合には(S310:Yes)、S315に進み、否定判定の場合には(S310:No)、S360に進む。S315では、確率変動状態であることを示す確変フラグを参照して、確変フラグ=1である場合には確変フラグをクリアし(S320)、S325に進む。S325では、時短状態であることを示す時短フラグを参照して、時短フラグ=1である場合には時短フラグをクリアし(S330)、S340に進む。その後、状態指定コマンド送信処理(S340)、条件装置作動開始処理(S345)、役物連続作動装置作動開始処理(S350)、大当り開始演出処理(S355)を順次実行することで、大当り遊技の態様を示すコマンドや、大当り遊技の開始を指示するコマンド等をサブ統合制御装置83に送信する等して大当り遊技を開始し、当否判定処理を終了する。
一方、S310の否定判定から続くS360では、確変フラグを参照し、該フラグ=1である場合には(S360:Yes)、確変モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数(確変回数)を参照する(S365)。そして、確変回数=0である場合には(S365:Yes)、確変フラグをクリアし(S370)、S375に進む。S375では、時短フラグを参照し、該フラグ=1である場合には(S375:Yes)、時短モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数(時短回数)を参照する(S380)。そして、時短回数=0である場合には(S380:Yes)、時短フラグをクリアし(S385)、S390に進む。S390では、状態指定コマンド送信処理を実行し、S395に進む。
S395では、確定表示された特別図柄が小当りになる図柄か否かを判定し、肯定判定の場合には(S395:Yes)、S400に進み、特別電動役物作動開始処理(S400)、小当り開始演出処理(S405)を順次実行することで、小当り遊技の態様を示すコマンドや、小当り遊技の開始を指示するコマンド等をサブ統合制御装置83に送信する等して小当り遊技を開始し、当否判定処理を終了する。また、S395で否定判定の場合(S395:No)には、当否判定処理を終了する。
次に、主制御装置80で実行する大当り遊技処理を、図10〜12のフローチャートを用いて説明する。この大当り遊技処理は、上記した当否判定処理により大当りとなった場合に、上記したメインルーチンの特別遊技処理(S20)でコールされるサブルーチンの一つである。
大当り遊技処理では、図10に示すように、役物連続作動装置の作動中(すなわち、大当り遊技の実行中)であるか否かを判定する(S500)。ここで、肯定判定の場合には(S500:Yes)、S505に進み、否定判定の場合には(S500:No)、大当り遊技処理を終了する。
S505では、大入賞口14の開放中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S505:Yes)、図11のS550に進み、否定判定の場合には(S505:No)、S510に進む。S510では、大当り遊技における各開閉ラウンドのインターバル中であるか否かを判定する。肯定判定の場合には(S510:Yes)、図11のS570に進み、否定判定の場合には(S510:No)、S515に進む。S515では、大当り遊技の終了演出中であるか否かを判定する。肯定判定の場合には(S515:Yes)、図12のS600に進み、否定判定の場合には(S515:No)、S520に進む。
S520では、大当り遊技における開始演出時間が経過したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S520:Yes)、S525に進み、否定判定の場合には(S520:No)、大当り遊技処理を終了する。S525では、大入賞口開放処理を実行し、大入賞口14を開放させると共に、該大入賞口14を開放開始したことを示すコマンドを、枠制御装置81へ送信する。S525の後に、大当り遊技処理を終了する。
上記のS505の肯定判定から続く図11のS550では、大入賞口14に入賞した遊技球の数が10個となったか否かを判定する。肯定判定の場合には(S550:Yes)、S560に進み、否定判定の場合には(S550:No)、S555に進む。S555では、大入賞口14の開放時間が終了したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S555:Yes)、S560に進み、否定判定の場合には(S555:No)、大当り遊技処理を終了する。S560では、大入賞口閉鎖処理を実行し、大入賞口14を閉鎖させると共に、該大入賞口14の閉鎖を示すコマンドを、枠制御装置81へ送信する。S560の後に、S565に進む。S565では、大当り遊技の各ラウンドのインターバルを設定する大当りインターバル処理を実行し、大当り遊技処理を終了する。
一方、上記のS510の肯定判定から続くS570では、大当り遊技のインターバル時間が経過したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S570:Yes)、S575に進み、否定判定の場合には(S570:No)、大当り遊技処理を終了する。S575では、最終ラウンド(16ラウンド)の終了か否かを判定し、肯定判定の場合には(S575:Yes)、S580に進み、否定判定の場合には(S575:No)、S585に進む。S580では、大当り遊技を終了させる際の演出を行う大当り終了演出処理を実行し、大当り遊技処理を終了する。S585では、大入賞口開放処理を実行し、大入賞口14を開放させると共に、該大入賞口14を開放開始したことを示すコマンドを、枠制御装置81へ送信する。S585の後に、大当り遊技処理を終了する。
また、上記のS515の肯定判定から続く図12のS600では、終了演出の時間が終了したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S600:Yes)、S605に進み、該S605とS610とを順次実行する一方、否定判定の場合には(S600:No)、大当り遊技処理を終了する。S605とS610とでは、役物連続作動装置と条件装置とを停止させ、S615に進む。S615では、大当り遊技後に確率変動状態に移行するか否かを判定する。肯定判定の場合には(S615:Yes)、確率変動状態を継続する大当り抽選の回数(確変回数)を設定し(S620)、確変フラグをセットし(S625)、S630に進む。S630では、大当り遊技後に時短状態とするか否かを判定し、肯定判定の場合には(S630:Yes)、時短状態を継続する大当り抽選の回数(時短回数)を設定すると共に(S635)、時短フラグをセットし(S640)、S645に進む。S645とS650とでは、サブ統合制御装置83に対して、大当り遊技に関する演出を終了させる大当り終了コマンドを送信する処理と、状態指定コマンド送信処理とを実行し、大当り遊技処理を終了する。
次に、本発明の要部について説明する。
本実施例のパチンコ機1は、大当り遊技中に、所定時間に亘って大入賞口14の入球を検知しない場合に、発射装置31にかかる発射異常を非検知であると、主制御装置80側の動作異常として、該動作異常に対応する処理を行うようにしたものである。ここで、主制御装置80は、大入賞口14の入球を非検知の場合に入球異常信号を送信する入球異常検出処理(図13)を備え、枠制御装置81は、発射装置31にかかる発射異常を検知する発射異常検出処理(図14)と、主制御装置80の動作異常に対応する異常対応処理(図15)とを備える。
本実施例のパチンコ機1は、大当り遊技中に、所定時間に亘って大入賞口14の入球を検知しない場合に、発射装置31にかかる発射異常を非検知であると、主制御装置80側の動作異常として、該動作異常に対応する処理を行うようにしたものである。ここで、主制御装置80は、大入賞口14の入球を非検知の場合に入球異常信号を送信する入球異常検出処理(図13)を備え、枠制御装置81は、発射装置31にかかる発射異常を検知する発射異常検出処理(図14)と、主制御装置80の動作異常に対応する異常対応処理(図15)とを備える。
主制御装置80により実行される入球異常検出処理を、図13のフローチャートを用いて説明する。尚、この入球異常検出処理は、上記した大当り遊技処理と同様、当否判定処理により大当りとなった場合に、メインルーチンの特別遊技処理(S20)でコールされるサブルーチンの一つである。
入球異常検出処理では、S1000で、大入賞口14を開放中であるか否かを判定する。ここで、大入賞口14を開放中の場合には(S1000:Yes)、S1005に進み、大入賞口14を閉鎖中の場合には(S1000:No)、入球異常検出処理を終了する。S1005では、大入賞口14に遊技球が入球したか否かを判定する。この大入賞口14への遊技球の入球は、上記したカウントスイッチ14aによる遊技球の検知により確認する。そして、大入賞口14へ入球があった場合には(S1005:Yes)、S1025へ進み、大入賞口14へ入球が無い場合には(S1005:No)、S1010へ進む。
S1010では、タイマカウンタT1に1加算する処理を行い、S1015に進む。S1015では、前記タイマカウンタT1が所定の設定値Mに達したか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S1015:Yes)、S1020へ進み、否定判定の場合には(S1015:No)、入球異常検出処理を終了する。ここで、設定値Mは、例えば、10秒間に相当する値が設定される。これにより、タイマカウンタT1が設定値Mに達した場合には、大入賞口14への遊技球の入球が10秒間無いことを示す。尚、設定値Mは、10秒間以外にも、5秒間や15秒間に相当する値を設定する等、適宜設定可能である。
S1020では、入球異常送信処理を実行して、大入賞口14への遊技球の入球が所定時間(10秒間)に亘って無いことを示す入球異常信号を、枠制御装置81へ送信する。S1020の次に、S1025によりタイマカウンタT1をクリアし、入球異常検出処理を終了する。尚、S1025は、上記したS1005の肯定判定の場合にも実行され、大入賞口14への入球があった場合にタイマカウンタT1をクリアする。
こうした大入賞口14への遊技球の入球が検知されない原因としては、大入賞口ソレノイドの作動異常、カウントスイッチ14aの作動異常、断線、経絡、カウントスイッチ14aを接続した入力ポートの異常、大入賞口ソレノイドを接続した出力ポートの異常などがあり得る。尚、本実施例にあって、カウントスイッチ14aが、本発明にかかる入球検知手段に相当する。また、入球異常検出手段が、本発明にかかる異常送信手段に相当し、設定値Mにより示される時間(例えば、10秒間)が、本発明にかかる所定時間に相当する。
また、枠制御装置81により実行される発射異常検出処理を、図14のフローチャートを用いて説明する。この発射異常検出処理は、枠制御装置81で定期的(例えば、2ms周期のタイマ割り込み処理)に実行される処理である。
発射異常検出処理では、S1100で、発射ハンドル64が回動操作されているか否かを判定する。この判定は、ハンドルボリューム101からの回動量信号に基づいて行う。ここで、肯定判定の場合には(S1100:Yes)、S1105へ進み、否定判定の場合には(S1100:No)、発射異常検出処理を終了する。
S1105では、異常検知処理を実行する。異常検知処理は、枠制御装置81に接続された各種センサやスイッチから受信した信号に基づいて、正常か否かを確認する。具体的には、(1)発射入口センサ105の信号に基づいて、発射装置31に遊技球が正常に供給されているか否かを確認、(2)球送センサ104の信号に基づいて、発射装置31の発射位置に遊技球が正常にセットされているか否かを確認、(3)ハンドルボリューム101とタッチスイッチ102との信号に基づいて、両者が正常か否かを確認、(4)持球数表示装置61と計数スイッチ62との信号に基づいて、両者が正常に作動しているか否かを確認などを行う。
S1105の次に、S1110に進み、該S1105の異常検知処理の結果を参照して、正常か否(異常)かを判定する。そして、異常と判定した場合には(S1110:Yes)、S1115に進み、正常と判定した場合には(S1110:No)、S1120へ進む。S1115では、発射異常フラグ=1として、発射異常検出処理を終了する。一方、S1120では、発射異常フラグ=0として、発射異常検出処理を終了する。尚、本実施例にあって、発射異常検出処理が、本発明にかかる発射異常検知手段に相当する。
次に、枠制御装置81により実行される異常対応処理を、図15のフローチャートを用いて説明する。この異常対応処理は、枠制御装置81で定期的(例えば、2ms周期のタイマ割り込み処理)に実行される処理である。
異常対応処理では、S1200で、開放中フラグ=1か否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S1200:Yes)、S1250へ進み、否定判定の場合には(S1200:No)、S1205へ進む。尚、開放中フラグは、大入賞口14の開放中か否かを示すものであり、後述するように、主制御装置80から大入賞口14の開放開始を示すコマンドを受信すると、開放中フラグ=1となり、該主制御装置80から大入賞口14の閉鎖を示すコマンドを入力すると、開放中フラグ=0となる。
S1250では、上述の大当り遊技処理の大入賞口閉鎖処理(S560)で発せられたコマンドを受信したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S1250:Yes)、S1255に進み、否定判定の場合には(S1250:No)、S1215へ進む。S1255では、開放中フラグ=0とし、異常対応処理を終了する。
一方、S1205では、上述の大当り遊技処理の大入賞口開放処理(S525またはS585)で発せられたコマンドを受信したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S1205:Yes)、S1210へ進み、否定判定の場合には(S1205:No)、異常対応処理を終了する。S1210では、開放中フラグ=1として、S1215へ進む。
S1215では、上述の入球異常検出処理の入球異常送信処理(S1020)で発せられた入球異常信号を受信したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S1215:Yes)、S1220へ進み、否定判定の場合には(S1215:No)、異常対応処理を終了する。S1220では、発射異常フラグ=0か否かを判定する。ここで、発射異常フラグ=0の場合には(S1220:Yes)、S1225に進み、発射異常フラグ=1の場合には(S1220:No)、異常対応処理を終了する。
S1225では、アウト球センサ121から遊技球の検知信号を入力したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S1225:Yes)、S1230に進み、否定判定の場合には(S1225:No)、S1240に進む。
S1230では、発射停止処理を行う。発射停止処理では、発射モータ106および球送りソレノイド107へのコマンド送信を強制的に停止して、発射装置31の駆動を強制停止させる。これにより、発射装置31から遊技領域3へ向けて遊技球が発射できない。尚、発射停止処理は、当然ながら、ハンドルボリューム101等から信号を受信していても、前記コマンド送信を強制的に停止する。
次のS1235では、異常報知処理を行う。異常報知処理では、動作異常の発生を示す図柄141aと、および遊技球の発射を停止させたことを示す図柄142とを、上記したユニット表示装置47の表示画面に表示して、遊技者に報知する(図17(A)参照)。このS1235の後に、異常対応処理を終了する。尚、こうした発射停止処理による発射停止や異常報知処理による報知は、図示しない復帰処理により、動作異常の解消に基づいて解除される。
次のS1235では、異常報知処理を行う。異常報知処理では、動作異常の発生を示す図柄141aと、および遊技球の発射を停止させたことを示す図柄142とを、上記したユニット表示装置47の表示画面に表示して、遊技者に報知する(図17(A)参照)。このS1235の後に、異常対応処理を終了する。尚、こうした発射停止処理による発射停止や異常報知処理による報知は、図示しない復帰処理により、動作異常の解消に基づいて解除される。
一方、S1240では、アウト球異常処理を行う。このアウト球異常処理は、アウト球センサ121の検知異常またはアウト口16から研磨装置35までの回収路の球詰りが発生した虞があるとして、これら動作異常に対応する処理を実行する。具体的には、これら動作異常の発生を示す図柄141bを、ユニット表示装置47の表示画面に表示して、遊技者に報知する(図17(B)参照)。このS1240の後に、異常対応処理を終了する。
このように、本実施例では、枠制御装置81が、主制御装置80から送信された入球異常信号と発射異常検出処理で設定される発射異常フラグとに基づいて、該主制御装置80側の動作異常を検証し、該動作異常に対応する。尚、本実施例にあって、発射停止処理(S1230)および異常報知処理(S1235)が、本発明にかかる異常対応処理に相当し、さらに該発射停止処理(S1230)が、本発明にかかる発射停止処理内容に相当する。また、図15の異常対応処理が、本発明にかかる異常対応手段に相当する。
また、本実施例では、記述しないが、上記した発射異常検出処理の異常検知処理(S1105)で異常が検出された場合には(発射異常フラグ=1)、該異常に対応する処理を行う。例えば、異常の発生を報知したり、大当り遊技を中断させたりするなどの対応を行う。
次に、上述した異常対応処理の異常報知処理(S1235)とアウト口異常処理(S1240)とによるユニット表示装置47での表示例を、図16,17により説明する。
ユニット表示装置47は、タッチパネル式の液晶表示器であり、図16に示すように、その表示画面上に、貸出操作領域132と返却操作領域133とを備える。この貸出操作領域132を遊技者がタッチすることにより、貸出スイッチ58がON作動して、その信号が枠制御装置81へ送信される。同様に、返却操作領域133を遊技者がタッチすることにより、返却スイッチ59がON作動して、その信号が枠制御装置81へ送信される。また、ユニット表示装置47の表示画面上には、持球に交換可能なクレジット残高を示す残高図柄131が表示される。この残高図柄131は、前記貸出操作領域132および返却操作領域133の操作に応じてクレジット残高が増減する毎に、枠制御装置81によって表示内容が更新される。尚、図16は、通常時(動作異常の無い常態)における一例である。
ユニット表示装置47は、タッチパネル式の液晶表示器であり、図16に示すように、その表示画面上に、貸出操作領域132と返却操作領域133とを備える。この貸出操作領域132を遊技者がタッチすることにより、貸出スイッチ58がON作動して、その信号が枠制御装置81へ送信される。同様に、返却操作領域133を遊技者がタッチすることにより、返却スイッチ59がON作動して、その信号が枠制御装置81へ送信される。また、ユニット表示装置47の表示画面上には、持球に交換可能なクレジット残高を示す残高図柄131が表示される。この残高図柄131は、前記貸出操作領域132および返却操作領域133の操作に応じてクレジット残高が増減する毎に、枠制御装置81によって表示内容が更新される。尚、図16は、通常時(動作異常の無い常態)における一例である。
さらに、ユニット表示装置47は、動作異常の発生を示す異常情報図柄141a,141bと、遊技球の発射停止を報知する発射停止図柄142と、対応を指示する指示図柄143などを備え、枠制御装置81から送信されたコマンドにしたがって適宜選択されて表示する。これら異常情報図柄141a,141b、発射停止図柄142、および指示図柄143は、夫々の内容を示す文字図柄であり、遊技者が各図柄の示す内容を比較的容易に認識できるようになっている。尚、枠制御装置81は、上記した異常対応処理の異常報知処理(S1235)とアウト口異常処理(S1240)とにより、ユニット表示装置47で表示する前記各種図柄を指示する。
図17(A)は、大入賞口14の開放中に該大入賞口14への入球を検知せず且つ遊技球を正常に発射している場合に、異常報知処理(S1235)により表示される一例である。具体的には、大当り遊技における大入賞口14の開放中に、所定時間に亘ってカウントスイッチ14aによる遊技球の検知が無く、かつ発射装置31が正常に遊技球を発射している場合に、該発射装置31による遊技球の発射停止と共にユニット表示装置47で表示される。ユニット表示装置47の表示画面には、上記した異常情報図柄(「異常発生!」の文字図柄)141a、発射停止図柄(「遊技球の発射を停止します!」の文字図柄)112、および指示図柄(「係員をお呼び下さい」の文字図柄)113が表示される。さらには、ユニット表示装置47に予め設けられた呼出操作領域138を有効とし、該呼出操作領域138に、遊技者に操作を促す図柄(「呼出し」の文字図柄)を表示する。この呼出操作領域138を遊技者が操作すると、スピーカから所定の呼出し音を発生させたり、ランプで所定の呼出し光を発光させ、遊技店の係員に動作異常の発生を報知する。
一方、図17(b)は、大当り遊技中に、遊技球を正常に発射しているにも関わらずアウト球センサ121で検知できない場合に、アウト口異常処理(S1240)により表示される一例である。これは、大入賞口14の開放中に、枠制御装置81が、入球異常信号を受信したものの、アウト球センサ121が遊技球を検知しない場合に、ユニット表示装置47で表示される。ユニット表示装置47の表示画面には、上記した異常情報図柄(「アウト球異常発生!」の文字図柄)141b、および指示図柄(「係員をお呼び下さい」の文字図柄)113が表示され、さらに、呼出操作領域138を有効とする。
尚、こうした図17に示す異常情報図柄141a,141b等の表示は、遊技店の係員が動作異常を解消するに伴って、表示終了し、通常時の表示に戻る。
上述したように実施例1のパチンコ機1は、主制御装置80から枠制御装置81への一方向にのみ通信可能な構成であり、該枠制御装置81から主制御装置80へアクセスできないものの、枠制御装置81が、主制御装置80から送信される入球異常信号に基づいて該主制御装置80側の動作異常を検証して、該動作異常に対応するものである。すなわち、本実施例1の構成は、主制御装置80から枠制御装置81への一方向にのみ通信可能な構成であっても、該枠制御装置81が主制御装置80側の動作異常に適正に対応できる。
このように本実施例1の構成は、枠制御装置81から主制御装置80へアクセスできないことから、外部から主制御装置80への不正なアクセスを防止できる。特に、本実施例のパチンコ機1は、機台の内部に封入した所定個数の遊技球を循環させる封入式であり、枠制御装置81がCRユニット46を介してデータや信号の送受信を行う構成(管理遊技機)であることから、該枠制御装置81が外部と通信可能である。こうした封入式の構成(すなわち、管理遊技機)にあっては、前記のように主制御装置80への不正なアクセスを防止できるため、該主制御装置80に対する不正防止効果が極めて高い。
また、仮に、主制御装置80と枠制御装置81との間に不正な基板を取り付けられたとしても、該不正な基板から主制御装置80へアクセスできないことから、こうした不正な基板を取り付ける不正行為(所謂、ぶら下げゴト)を防止する効果も高い。
また、仮に、主制御装置80と枠制御装置81との間に不正な基板を取り付けられたとしても、該不正な基板から主制御装置80へアクセスできないことから、こうした不正な基板を取り付ける不正行為(所謂、ぶら下げゴト)を防止する効果も高い。
さらに、実施例1の構成では、大当り遊技の大入賞口14の開放中に、カウントスイッチ14aが遊技球が検知せず且つ発射装置31による遊技球の発射が正常な場合に、該発射装置31による遊技球の発射を強制的に停止することから、発射された遊技球がムダ球となることを防止できる。すなわち、大当り遊技の大入賞口14の開放中は、遊技者が多大な利益を獲得できる機会であることから、積極的に遊技球が発射される。この状態で、カウントスイッチ14aが検知しない動作異常となると、例え該大入賞口14に入球しても検知されないムダ球になり得る。そのため、遊技球の発射を強制停止することにより、前記ムダ球の発生を防止でき、遊技者の被る不利益を可及的に抑制できる。
また、実施例1は、大当り遊技の大入賞口14の開放中に、カウントスイッチ14aによる遊技球の非検知により、主制御装置80側の動作異常を検出するようにしていることから、該動作異常に比較的迅速に対応できる。詳述すると、大当り遊技中は、上記のように、遊技者が比較的積極的に遊技球を発射し、多量の遊技球が遊技領域3へ発射されることから、比較的短時間でカウントスイッチ14aによる非検知を検証することができる。そして、こうした動作異常を比較的短時間で検証して対応できることで、該動作異常によって生ずる遊技者の不利益を抑制する効果にも優れる。
また、主制御装置80の動作異常の検証と該動作異常の対応とを、枠制御装置81で行うことから、該主制御装置80の負担を軽減できるという利点もある。
実施例2の構成は、大当り遊技中に大入賞口14への入球毎に発せられる入球検知信号を、枠制御装置81が所定時間に亘って受信できない場合に、発射装置31にかかる発射異常を非検知であると、主制御装置80側の動作異常として、該動作異常に対応する処理を行うようにしたものである。この実施例2では、主制御装置80が、カウントスイッチ14aの遊技球検知毎に入球検知信号を送信する大入賞口カウント処理(図18)を備え、枠制御装置81が、入球検知信号が所定時間に亘って受信しない場合に動作異常に対応する処理を行う異常対応処理(図19)を備える。さらに、枠制御装置81は、実施例1と同じ発射異常検出処理を備え、該発射異常検出処理によって、発射装置31による遊技球の発射が正常であるか否かを確認する。
尚、実施例2は、主制御装置80が上述した実施例1の入球異常検出処理を備えず、さらに、枠制御装置81が、上述した実施例1と異なる異常対応処理とを行う。これ以外は、実施例1と同じであることから、詳細については適宜省略する。すなわち、実施例2は、封入式のパチンコ機1であり(管理遊技機)、主制御装置80から枠制御装置81への一方向にのみ通信可能な構成である。
図18に示す大入賞口カウント処理は、主制御装置80で実行されるものであり、上述したメインルーチンの入賞確認処理(S18)でコールされるサブルーチンの一つである。尚、この大入賞口カウント処理は、実施例2の構成に限定されず、上述した実施例1の構成が備えていても良く、該実施例1で使用されても何ら問題はない。
大入賞口カウント処理では、S1300で、大当り遊技中であるか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S1300:Yes)、S1305に進み、否定判定の場合には(S1300:No)、大入賞口カウント処理を終了する。S1305では、大入賞口14を開放中であるか否かを判定する。ここで、大入賞口14の開放中である場合には(S1305:Yes)、S1310に進み、大入賞口14の閉鎖中である場合には(S1305:No)、S1330に進む。S1330では、カウント数Pをクリアして、大入賞口カウント処理を終了する。
S1310では、カウントスイッチ14aから遊技球の検知信号を入力したか否かを確認する。ここで、検知信号を入力した場合には(S1310:Yes)、S1315に進み、該検知信号を入力していない場合には(S1310:No)、大入賞口カウント処理を終了する。S1315では、カウント数Pに1加算する処理を行う。このカウント数Pが、一回の開閉ラウンドにおける大入賞口14への入賞数を示し、上述した大当り遊技処理のS550の判定に用いられる。
次のS1320では、入球信号送信処理を行う。この入球信号送信処理は、大入賞口14に遊技球が入球したことを示す入球検知信号を、枠制御装置81へ送信する処理を実行する。入球信号送信処理の後に、大入賞口カウント処理を終了する。
このように大入賞口カウント処理では、カウントスイッチ14aが大入賞口14に入球した遊技球を検知する毎に、入球検知信号を枠制御装置81に送信する。尚、カウントスイッチ14aが、本発明にかかる入球検知手段に相当し、入球信号送信処理が、本発明にかかる入球信号送信処理に相当する。
図19に示す異常対応処理は、枠制御装置81で定期的(例えば、2ms周期のタイマ割り込み処理)に実行される処理である。
異常対応処理では、S1400で、開放中フラグ=1か否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S1400:Yes)、S1460へ進み、否定判定の場合には(S1400:No)、S1405へ進む。尚、開放中フラグは、上述した実施例1と同様、大入賞口14の開放中か否かを示すものである。S1460では、上述の大当り遊技処理の大入賞口閉鎖処理(S560)で発せられたコマンドを受信したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S1460:Yes)、S1465に進み、否定判定の場合には(S1460:No)、S1415へ進む。S1465では、開放中フラグ=0とし、S1470に進む。S1470では、タイマカウンタT2をクリアして、異常対応処理を終了する。
一方、S1405では、上述の大当り遊技処理の大入賞口開放処理(S525またはS585)で発せられたコマンドを受信したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S1405:Yes)、S1410へ進み、否定判定の場合には(S1405:No)、異常対応処理を終了する。S1410では、開放中フラグ=1として、S1415へ進む。
S1415は、S1460の否定判定またはS1410から続く処理であり、上述した大入賞口カウント処理の入球信号送信処理(S1320)により送信される入球検知信号を受信したか否かを確認する。ここで、入球検知信号を受信した場合には(S1415:Yes)、S1470に進み、タイマカウンタT2をクリアして、異常対応処理を終了する。一方、入球検知信号を受信してない場合には(S1415:No)、S1420に進む。S1420では、タイマカウンタT2に1加算する処理を行い、S1425に進む。S1425では、前記タイマカウンタT2が所定の設定値Nに達したか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S1425:Yes)、S1430へ進み、否定判定の場合には(S1425:No)、異常対応処理を終了する。ここで、設定値Nは、例えば、10秒間に相当する値が設定される。これにより、タイマカウンタT2が設定値Nに達した場合には、大入賞口14への遊技球の入球が10秒間無いことを示す。尚、設定値Nは、10秒間以外にも、5秒間や15秒間に相当する値を設定する等、適宜設定可能である。
S1430では、発射異常フラグ=0か否かを判定する。ここで、発射異常フラグ=0の場合には(S1430:Yes)、S1435に進み、発射異常フラグ=1の場合には(S1430:No)、異常対応処理を終了する。S1435では、アウト球センサ121から遊技球の検知信号を入力したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S1435:Yes)、S1440に進み、否定判定の場合には(S1435:No)、S1450に進む。
S1440では、発射停止処理を行う。発射停止処理は、上述した実施例1と同様に、発射モータ106および球送りソレノイド107へのコマンド送信を強制的に停止して、発射装置31の駆動を強制停止させる。次のS1454では、異常報知処理を行う。異常報知処理では、上述した実施例1と同様に、遊技球の入賞に動作異常が発生したことを示す図柄と、遊技球の発射を停止させたことを示す図柄とを、上記したユニット表示装置47の表示画面に表示して、遊技者に報知する。尚、この異常報知処理では、上述した実施例1の図17(A)と同様に、異常情報図柄141a、発射停止図柄142、および指示図柄143を表示し、呼出操作領域138を有効とする。
このS1445の後に、異常対応処理を終了する。
このS1445の後に、異常対応処理を終了する。
また、S1450では、アウト球異常処理を行う。このアウト球異常処理は、上述した実施例1と同様に、アウト球センサ121の検知異常またはアウト口16から研磨装置35までの回収路の球詰りが発生した虞があるとして、これら動作異常に対応する処理を実行する。具体的には、上述した実施例1の図17(B)と同様に、異常情報図柄141bおよび指示図柄143が表示され、さらに、呼出操作領域138を有効とする。
このS1450の後に、異常対応処理を終了する。
このS1450の後に、異常対応処理を終了する。
尚、本実施例2にあって、発射異常検出処理(図14)が、本発明にかかる発射異常検知手段に相当する。そして、発射停止処理(S1230)および異常報知処理(S1235)が、本発明にかかる異常対応処理に相当し、図19の異常対応処理が、本発明にかかる異常対応手段に相当する。
また、大当り遊技処理の大入賞口開放処理(S525またはS585)が、本発明にかかる開放信号送信手段に相当し、該大入賞口開放処理で送信されるコマンドが、本発明にかかる大入賞口開放信号に相当する。
また、大当り遊技処理の大入賞口開放処理(S525またはS585)が、本発明にかかる開放信号送信手段に相当し、該大入賞口開放処理で送信されるコマンドが、本発明にかかる大入賞口開放信号に相当する。
このように実施例2の構成は、枠制御装置81が、大入賞口14への入球毎に送信される入球検知信号を所定時間に亘って受信できない場合に、発射装置31の作動が正常ならば、主制御装置80側の動作異常と判定するようにしたものであり、該動作異常の検証を、前記入球検知信号に基づいて行う点が、上述した実施例1と異なる。すなわち、実施例2では、主制御装置80がカウントスイッチ14aの検知毎に入球検知信号を送信するのみであり、上述の実施例1のように該カウントスイッチ14aの非検知を判定して入球異常信号を送信するなどの処理(入球異常検出処理)を、要しない。そのため、実施例2では、主制御装置80の処理負担を一層軽減できる。
そして、本実施例2は、上述した実施例1と同様、主制御装置80から枠制御装置81への一方向にのみ通信可能な構成であるものの、該枠制御装置81が主制御装置80側の動作異常に適正に対応できる。
また、上記したように入球検知信号に基づいて動作異常の検証を行う点以外は、実施例1と同様であることから、本実施例2の構成にあっても、該実施例1と同様、外部からの不正アクセスを防止する効果、不正な基板を取り付ける行為を防止する効果、主制御装置80側の動作異常の場合に遊技球の発射を強制停止させて遊技者の不利益を可及的に抑制する効果、および該動作異常を比較的短時間で検証して対応できる効果が発揮され得る。
また、上記したように入球検知信号に基づいて動作異常の検証を行う点以外は、実施例1と同様であることから、本実施例2の構成にあっても、該実施例1と同様、外部からの不正アクセスを防止する効果、不正な基板を取り付ける行為を防止する効果、主制御装置80側の動作異常の場合に遊技球の発射を強制停止させて遊技者の不利益を可及的に抑制する効果、および該動作異常を比較的短時間で検証して対応できる効果が発揮され得る。
実施例3の構成は、遊技者が遊技を行っていない非遊技状態で、主制御装置80が一定の周期で定周期信号を枠制御装置81へ送信し、枠制御装置81が該定周期信号を所定時間に亘って受信できない場合に、主制御装置80側の動作異常として、該動作異常に対応する処理を行うようにしたものである。
実施例3では、主制御装置80が、図20に示す定周期送信処理により、非遊技状態で定周期信号を枠制御装置81へ送信し、枠制御装置81が、図21に示す異常対応処理により、該定周期信号が所定時間に亘って受信しない場合に動作異常を報知する処理を行う。こうした処理によって、本実施例3は、非遊技状態で主制御装置80側の動作異常を検証するものであり、上述した実施例1,2の入球異常検出処理、発射異常検出処理、および異常対応処理を備えない。尚、実施例2の大入賞口カウント処理については、備えていても良いし、備えていなくとも良い。
実施例3は、上記の処理が異なる以外は実施例1,2と同じであることから、詳細については適宜省略する。そして、本実施例3にあっても、実施例1,2と同様に、封入式のパチンコ機1であり(管理遊技機)、主制御装置80から枠制御装置81への一方向にのみ通信可能な構成である。
図20に示す定周期送信処理は、主制御装置80で実行されるものであり、上述したメインルーチンの不正監視処理(S21)でコールされるサブルーチンの一つである。
定周期送信処理では、S1500で、遊技者による遊技が行われていない非遊技状態であるか否かを判定する。ここで、非遊技状態は、主制御装置80に信号を入力する第一始動口スイッチ11a、第二始動口スイッチ12a、普通図柄作動スイッチ17a、普通入賞口スイッチ15a、アウト口スイッチ16a、およびカウントスイッチ14aのいずれからも、所定時間(例えば、5分間)以上の間、遊技球の検知信号を入力しない状態として設定される。そして、これらいずれかのスイッチから遊技球の検知信号がある場合には、遊技者による遊技中(非遊技状態でない)であるとされる。
S1500で非遊技状態と判定された場合には(S1500:Yes)、S1505に進み、非遊技状態でないと判定された場合には(S1500:No)、S1520に進む。
S1500で非遊技状態と判定された場合には(S1500:Yes)、S1505に進み、非遊技状態でないと判定された場合には(S1500:No)、S1520に進む。
S1505では、タイマカウンタT3に1加算する処理を行い、S1510に進む。S1510では、前記タイマカウンタT3が所定の設定値Rに達したか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S1510:Yes)、S1515へ進み、否定判定の場合には(S1510:No)、定周期送信処理を終了する。ここで、設定値Rは、例えば、3秒間に相当する値が設定される。尚、設定値Rは、3秒間以外にも、1秒間や5秒間に相当する値を設定する等、適宜設定可能である。
S1515では、信号送信処理を行い、所定の定周期信号を送信する。この信号送信処理は、前記したS1510でタイマカウンタT3が設定値Rに達する毎に実行されることから、設定値Rの示す一定周期(例えば、3秒間毎)で定周期信号を送信する。尚、定周期信号は、一定周期の信号であることを、受信した枠制御装置81が認識できるものであれば、どのような信号であっても良い。
次のS1520では、タイマカウンタT3をクリアし、定周期送信処理を終了する。
次のS1520では、タイマカウンタT3をクリアし、定周期送信処理を終了する。
このように主制御装置80は、定周期送信処理により、定期的(例えば、3秒間毎)に定周期信号を、枠制御装置81へ送信する。尚、定周期送信処理が、本発明にかかる定期信号送信手段に相当する。
図21に示す異常対応処理は、枠制御装置81で定期的(例えば、2ms周期のタイマ割り込み処理)に実行される処理である。
異常対応処理では、S1600で、遊技者による遊技が行われていない非遊技状態であるか否かを判定する。ここで、異常対応処理では、枠制御装置81に信号を入力する計数スイッチ62、ハンドルボリューム101、タッチスイッチ102、入賞球センサ120、およびアウト球センサ121のいずれからも、所定時間(例えば、5分間)以上の間、信号を入力しないことで、非遊技状態であると判定される。そして、これらいずれかのスイッチやセンサから信号を入力した場合には、遊技者による遊技中であると判定される。 S1600で非遊技状態と判定された場合には(S1600:Yes)、S1605に進み、非遊技状態でないと判定された場合には(S1600:No)、S1625に進む。
S1605では、主制御装置80から定周期信号を受信したか否かを判定する。ここで、定周期信号を受信した場合には、S1625に進み、該定周期信号を受信していない場合には、S1610に進む。
S1610では、タイマカウンタT4に1加算する処理を行い、S1615に進む。S1615では、前記タイマカウンタT4が所定の設定値Wに達したか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S1615:Yes)、S1620へ進み、否定判定の場合には(S1615:No)、異常対応処理を終了する。ここで、設定値Wは、該設定値Wに相当する時間が、上記した定周期送信処理の設定値Rに相当する時間よりも長い時間となるように、該設定値Rよりも大きい値に設定されている。このようにS1615では、停止周期信号の送信間隔よりも長い所定時間に亘って、該定周期信号を受信できないか否かを判定する。尚、設定値Wには、例えば、定周期信号の送信間隔(設定値Rの示す3秒間)よりも長い7秒間に相当する値が設定される。この設定値Wは、停止周期信号の送信間隔よりも長い時間であれば、7秒間に限らず、適宜設定可能である。
S1620では、異常報知処理を行う。異常報知処理では、主制御装置80側に動作異常が発生したことを示す図柄を、上記したユニット表示装置47の表示画面に表示して報知する(図示せず)。これにより、当該機台で動作異常が発生したことを、遊技店の係員に報知できると共に、当該機台で遊技を開始しようとする遊技者にも、動作異常の発生中であることを報知できる。尚、異常報知処理は、こうしたユニット表示装置47での表示のみに限らず、枠制御装置81により直接駆動制御可能なランプやスピーカなどを配設して、これらによって報知するようにしても良い。
次のS1625では、タイマカウンタT4をクリアし、異常対応処理を終了する。
次のS1625では、タイマカウンタT4をクリアし、異常対応処理を終了する。
尚、本実施例3にあって、異常報知処理(S1620)が、本発明にかかる異常対応処理に相当し、図21の異常対応処理が、本発明にかかる異常対応手段に相当する。
このように実施例3の構成は、非遊技状態で、主制御装置80が一定周期で定周期信号を送信し、枠制御装置81が、該定周期信号を受信できない場合に主制御装置80側の動作異常として該動作異常の報知を行うようにしたものである。本実施例3の構成によれば、遊技者が遊技を行っていない非遊技状態で、主制御装置80が正常か否かを確認することから、仮に動作異常を生じても、遊技者による遊技が行われる前に、該動作異常を解消することが可能である。さらに、動作異常の発生を報知することで、当該機台で遊技者が遊技を開始することを防止でき得る。したがって、主制御装置80側で生じた動作異常によって遊技者が不利益を被ることを、可及的に抑制できる。
さらに、本実施例3は、枠制御装置81が、主制御装置80から送信される定周期信号に基づいて該主制御装置80側の動作異常を検証するものであるから、上述した実施例1,2と同様、該主制御装置80から枠制御装置81への一方向にのみ通信可能な構成であっても、該枠制御装置81が主制御装置80側の動作異常に適正に対応できる。そして、外部から主制御装置80への不正なアクセスを防止できると共に、該主制御装置80と枠制御装置81との間に不正な基板を配設する不正行為も防止できる。また、枠制御装置81が、主制御装置80の動作異常の検証と該動作異常の対応とを行うことから、該主制御装置80の負担を軽減できる。
本発明にあっては、上述した実施例1〜3に限定されるものではなく、上述の実施例以外の構成についても本発明の趣旨の範囲内で適宜変更して実施可能である。以下に、上述の実施例の別例について、例示する。
実施例1の構成にあっては、入球異常検出処理(図13)でタイマカウンタT1が設定値Mに達した場合に入球異常信号を送信するようにした構成であるが、これに限らず、該タイマカウンタT1による経過時間に従って、異なる複数の入球異常信号を順次送信するようにしても良い。具体的には、相互に異なる複数の設定値を設定し、タイマカウンタT1が各設定値に達する毎に、各設定値に応じた入球異常信号を夫々送信する。例えば、10秒間に相当する設定値M1、20秒間に相当する設定値M2、30秒間に相当する設定値M3を設定し、各設定値M1〜M3に、相互に異なるランクの入球異常信号を夫々割り当てる。これにより、入球異常検出処理では、タイマカウンタT1が設定値M1に達すると、第一ランクの入球異常信号を送信し、さらなる時間経過によって設定値M2に達すると、第二ランクの入球異常信号を送信し、さらなる時間経過によって設定値M3に達すると、第三ランクの入球異常信号を送信する。一方、異常対応処理(図15)では、前記第一ランクの入球異常信号または第二ランクの入球異常信号を受信した場合には、発射停止処理(S1230)をスキップして、異常報知処理(S1235)を実行し、ユニット表示装置47の表示画面に、例えば「異常発生!入賞異常」等の警告を意味する図柄を表示する。また、前記第三ランクの入球異常信号を受信した場合には、発射停止処理(S1230)と異常報知処理(S1235)とを実行して、実施例1と同様に、遊技球の発射を強制停止し且つ動作異常を示す図柄141a,141b等を表示する(図17参照)。ここで、各ランクの入球異常信号は、順次送信されることから、夫々の入球異常信号の受信毎に、前記した異常報知処理と発射停止処理とが選択的に実行される。そのため、当然ながら、第三ランクの入球異常信号を受信する前に、カウンタスイッチ14aの検知があった場合には、該第三ランクの入球異常信号が送信されないことから、第一ランクまたは第二ランクの入球異常信号による異常報知処理のみが実行される。そして、この異常報知処理により表示された前記警告図柄は、カウンタスイッチ14aの検知(動作異常の解消)に基づいて、表示終了され、通常表示(図16参照)に戻る。また、アウト球異常処理(S1240)については、第一および第二ランクの入球異常信号を受信した場合ではスキップされ、第三ランクの入球異常信号を受信した場合にのみ実行することが好適である。 尚、ここでは、上記設定値M1〜M3を三個設定したが、該設定値の数および夫々の相当する時間は、適宜設定できる。
また、実施例2の別例として、異常対応処理(図19参照)は、開放コマンドの受信後のタイマカウンタT2による経過時間に応じて、発射停止処理(S1440)と異常報知処理(S1445)とを選択的に実行する構成であっても良い。この別例の異常対応処理にあっても、上記実施例1の別例と同様に、例えば、10秒間に相当する設定値N1、20秒間に相当する設定値N2、30秒間に相当する設定値N3を設定する。そして、タイマカウンタT2が設定値N1またはN2に達した場合には、発射停止処理(S1440)をスキップして、異常報知処理(S1445)を実行し、ユニット表示装置47の表示画面に警告図柄を表示する。また、タイマカウンタT2が設定値N3に達した場合には、発射停止処理(S1440)と異常報知処理(S1445)とを実行して、実施例2と同様に、遊技球の発射を強制停止し且つ動作異常を示す図柄141a,141b等を表示する(図17参照)。尚、実施例2の別例にあっても、上述した実施例1の別例と同様に、設定値N3に達する前に入球検知信号を受信すれば、異常報知処理による警告図柄を表示終了し、また、アウト球異常処理(S1450)は、設定値N3に達した場合にのみ実行されることが好適である。また、設定値の数および夫々の時間は適宜設定できる。
また、実施例2の別例として、異常対応処理(図19参照)は、開放コマンドの受信後のタイマカウンタT2による経過時間に応じて、発射停止処理(S1440)と異常報知処理(S1445)とを選択的に実行する構成であっても良い。この別例の異常対応処理にあっても、上記実施例1の別例と同様に、例えば、10秒間に相当する設定値N1、20秒間に相当する設定値N2、30秒間に相当する設定値N3を設定する。そして、タイマカウンタT2が設定値N1またはN2に達した場合には、発射停止処理(S1440)をスキップして、異常報知処理(S1445)を実行し、ユニット表示装置47の表示画面に警告図柄を表示する。また、タイマカウンタT2が設定値N3に達した場合には、発射停止処理(S1440)と異常報知処理(S1445)とを実行して、実施例2と同様に、遊技球の発射を強制停止し且つ動作異常を示す図柄141a,141b等を表示する(図17参照)。尚、実施例2の別例にあっても、上述した実施例1の別例と同様に、設定値N3に達する前に入球検知信号を受信すれば、異常報知処理による警告図柄を表示終了し、また、アウト球異常処理(S1450)は、設定値N3に達した場合にのみ実行されることが好適である。また、設定値の数および夫々の時間は適宜設定できる。
実施例1,2の構成にあっては、大入賞口14のカウントスイッチ14aのみによる遊技球の非検知に基づいて、主制御装置80側の動作異常を検証するようにしたものであるが、これに限定されず、始動口スイッチ11a,12aや普通入賞口スイッチ15aの非検知に基づいて該動作異常の検証を行うことも可能である。例えば、第一始動口スイッチ11aまたは第二始動口スイッチ12aのみによる遊技球の非検知に基づいて該動作異常の検証を行うようにしても良いし、普通入賞口スイッチ15aのみによる遊技球の非検知に基づいて該動作異常の検証を行うようにしても良い。さらには、カウントスイッチ14a、始動口スイッチ11a,12a、および普通入賞口スイッチ15aの全て又はいずれか複数が非検知であることに基づいて該動作異常を検証するようにしても良い。
また、実施例1,2の構成にあっては、アウト口16に入球した遊技球を検知するアウト口スイッチ16aが主制御装置80に接続されたものであることから、大当り遊技中での該アウト口スイッチ16aによる遊技球の非検知に基づいて該主制御装置80側の動作異常を検証するようにしても良い。この場合には、アウト口スイッチ16aのみによる遊技球の非検知に基づいて前記検証を行うようにしても良いし、上記したカウントスイッチ14a、始動口スイッチ11a,12a、普通入賞口スイッチ15a、およびアウト口スイッチ16aの全て又はいずれか複数が非検知であることに基づいて前記検証を行うようにしても良い。また、このようにアウト口スイッチ16aによる遊技球の非検知を前記検証の条件とした構成では、実施例1における異常対応処理(図15)のS1225およびS1240、実施例2における異常対応処理(図19)のS1435およびS1450を省略できる。
また、実施例1の構成にあって、異常対応処理(図15)ではS1240で肯定判定した場合に直ぐに発射停止処理(S1245)を行う構成であるが、これに限らず、S1240で肯定判定した場合に、大入賞口14を狙って遊技球を発射するように遊技者に促すようにし、それでも入球が無い場合に、発射停止処理を行うようにしても良い。実施例2の異常対応処理(図19)にあっても、同様にしても良い。
また、実施例1,2の構成は、大当り遊技中にカウントスイッチ14aによる遊技球の非検知に基づいて主制御装置80側の動作異常を検証するようにしたものであるが、これに限らず、大当り遊技以外の遊技状態(大入賞口を閉鎖して行う遊技状態)で該動作異常の検証を行うことも可能である。この遊技状態で実施する構成では、上記した始動口スイッチ11a,12a、普通入賞口スイッチ15a、およびアウト口スイッチ16aのいずれかによる非検知に基づいて、枠制御装置81が主制御装置80側の動作異常を検証する。そして、これら各スイッチによる遊技球の非検知を判定する時間は、大当り遊技中の構成で設定した時間(例えば、10秒間)よりも長い時間(例えば、1分間や3分間など)に設定される。これは、大当り遊技以外の遊技状態では遊技者が遊技球を発射する頻度が様々に異なるためである。
また、実施例1,2の構成は、主制御装置80側の動作異常の場合に、遊技球の発射を強制停止すると共に該動作異常の発生を報知するようにしたものであるが、これに限らず、遊技球の発射停止と動作異常の報知とのいずれか一方のみを行うようにしても良い。また、動作異常の報知は、ユニット表示装置47での表示に限らず、演出図柄表示装置6での表示により行うことも可能である。さらには、スピーカ66による所定の報知音やランプ65による所定の報知光によって、動作異常の報知を行うこともできる。尚、演出図柄表示装置6、スピーカ66、およびランプ65で報知を行う場合には、枠制御装置81とサブ統合制御装置83とを通信可能に配設される構成が必要である。
この場合、枠制御装置81とサブ統合制御装置83とを双方向通信の構成とすれば、主制御装置80とサブ統合制御装置83との通信を優先する構成とすることが考えらえる。これにより、主制御装置80とサブ統合制御装置83とが一方向通信であっても、サブ統合制御装置83は主制御装置80から送信されるデータを取りこぼすことはない。
一方、枠制御装置81からサブ統合制御装置83にのみ送信できる一方向通信の構成を採用すれば、枠制御装置81および主制御装置80から送信されるデータを取りこぼさないためには、サブ統合制御装置83は時分割制御によりデータを受信する構成とすればよい。これにより、サブ統合制御装置83を介して枠制御装置81のデータを改竄する等の不正行為を未然に防止できる。
この場合、枠制御装置81とサブ統合制御装置83とを双方向通信の構成とすれば、主制御装置80とサブ統合制御装置83との通信を優先する構成とすることが考えらえる。これにより、主制御装置80とサブ統合制御装置83とが一方向通信であっても、サブ統合制御装置83は主制御装置80から送信されるデータを取りこぼすことはない。
一方、枠制御装置81からサブ統合制御装置83にのみ送信できる一方向通信の構成を採用すれば、枠制御装置81および主制御装置80から送信されるデータを取りこぼさないためには、サブ統合制御装置83は時分割制御によりデータを受信する構成とすればよい。これにより、サブ統合制御装置83を介して枠制御装置81のデータを改竄する等の不正行為を未然に防止できる。
また、上述した実施例3は、遊技者による遊技が行われていない非遊技状態で、主制御装置80側の動作異常があるか否かを検証するものであるため、上述した実施例1または実施例2と組み合わせたものとすることもできる。こうして組み合わせた構成によれば、非遊技状態と大当り遊技中との両方で、前記動作異常の検証を行うことができるため、実施例1,2と実施例3との両方の作用効果が発揮され、遊技者の不利益を防止する効果を著しく向上できる。
尚、上述した別例は、夫々独立した構成とする他に、複数の別例を組み合わせた構成とすることも、当然ながら可能である。
1 パチンコ機(弾球遊技機)
2 遊技盤
3 遊技領域
11 第一始動口(入球口、始動口)
12 第二始動口(入球口、始動口)
14 大入賞口(入賞口)
14a カウントスイッチ
15 普通入賞口(入賞口)
16 アウト口
31 発射装置
80 主制御装置
81 枠制御装置
2 遊技盤
3 遊技領域
11 第一始動口(入球口、始動口)
12 第二始動口(入球口、始動口)
14 大入賞口(入賞口)
14a カウントスイッチ
15 普通入賞口(入賞口)
16 アウト口
31 発射装置
80 主制御装置
81 枠制御装置
Claims (6)
- 少なくとも遊技球を入球可能な入球口、入賞口、およびアウト口が設けられた遊技領域へ、遊技球を発射する発射装置と、
前記入球口への遊技球の入球を契機として、所定の入賞口を開放する特別遊技を実行制御する主制御装置と、
前記発射装置を駆動制御する枠制御装置と
を備えた弾球遊技機において、
前記主制御装置と枠制御装置とは、該主制御装置から枠制御装置へ一方向にのみ通信可能に配設されてなり、
前記主制御装置は、
前記入球口、入賞口、およびアウト口の少なくともいずれかに設けられ、遊技球の入球を検知する入球検知手段と、
少なくとも前記特別遊技の実行中に、所定時間に亘って前記入球検知手段が遊技球の入球を非検知であると、所定の入球異常信号を前記枠制御装置へ送信する異常送信手段と
を備え、
前記枠制御装置は、
前記発射装置による遊技球の発射異常を検知する発射異常検知手段と、
前記主制御装置から入球異常信号を受信した場合に、前記発射異常検知手段が遊技球の発射異常を非検知であると、該主制御装置側の動作異常に対応する所定の異常対応処理を実行する異常対応手段と
を備えてなるものであることを特徴とする弾球遊技機。 - 遊技球を入球可能な始動口、普通入賞口、大入賞口、およびアウト口が設けられた遊技領域へ、遊技球を発射する発射装置と、
前記始動口への遊技球の入球を契機として、当否抽選を行い、該当否抽選の結果が当りであると、前記大入賞口を開放する特別遊技を実行制御する主制御装置と、
前記発射装置を駆動制御する枠制御装置と
を備えた弾球遊技機において、
前記主制御装置と枠制御装置とは、該主制御装置から枠制御装置へ一方向にのみ通信可能に配設されてなり、
前記主制御装置は、
前記始動口、普通入賞口、大入賞口、及びアウト口の少なくともいずれかに設けられ、遊技球の入球を検知する入球検知手段と、
少なくとも前記特別遊技の実行中に、所定時間に亘って前記入球検知手段が遊技球の入球を非検知であると、所定の入球異常信号を前記枠制御装置へ送信する異常送信手段と
を備え、
前記枠制御装置は、
前記発射装置による遊技球の発射異常を検知する発射異常検知手段と、
前記主制御装置から入球異常信号を受信した場合に、前記発射異常検知手段が遊技球の発射異常を非検知であると、該主制御装置側の動作異常に対応する所定の異常対応処理を実行する異常対応手段と
を備えてなるものであることを特徴とする弾球遊技機。 - 前記入球検知手段は、大入賞口に設けられてなり、
前記異常送信手段は、特別遊技における大入賞口の開放中に、所定時間に亘って当該入球検知手段が大入賞口への遊技球の入球を非検知である場合に、入球異常信号を枠制御装置へ送信するものであることを特徴とする請求項2に記載の弾球遊技機。 - 枠制御装置の異常対応手段により実行する異常対応処理は、発射装置による遊技球の発射を強制的に停止する発射停止処理内容を備えていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の弾球遊技機。
- 遊技領域へ遊技球を発射する発射装置と、
前記遊技領域に設けられた始動口への遊技球の入球を契機として、当否抽選を行い、該当否抽選の結果が当りであると、該遊技領域に設けられた大入賞口を開放する特別遊技を実行制御する主制御装置と、
前記発射装置を駆動制御する枠制御装置と
を備えた弾球遊技機において、
前記主制御装置と枠制御装置とは、該主制御装置から枠制御装置へ一方向にのみ通信可能に配設されてなり、
前記主制御装置は、
前記大入賞口への遊技球の入球を検知する入球検知手段と、
前記入球検知手段が遊技球の入球を検知する毎に、入球検知信号を枠制御装置へ送信する入球信号送信手段と、
前記大入賞口の開放を示す大入賞口開放信号を枠制御装置へ送信する開放信号送信手段と
を備え、
前記枠制御装置は、
前記発射装置による遊技球の発射異常を検知する発射異常検知手段と、
前記大入賞口開放信号の受信により示される大入賞口の開放中に、所定時間に亘って前記入球検知信号を受信せず且つ前記発射異常検知手段が発射異常を非検知であると、該主制御装置側の動作異常に対応する所定の異常対応処理を実行する異常対応手段と
を備えてなるものであることを特徴とする弾球遊技機。 - 遊技領域へ遊技球を発射する発射装置と、
前記遊技領域に設けられた始動口への遊技球の入球を契機として、遊技者に所定の利得を供与する特別遊技を実行制御する主制御装置と、
前記発射装置を駆動制御する枠制御装置と
を備えた弾球遊技機において、
前記主制御装置と枠制御装置とは、該主制御装置から枠制御装置へ一方向にのみ通信可能に配設されてなり、
前記主制御装置は、遊技者が遊技を実行していない非遊技状態で、定期的に枠制御装置へ所定の定周期信号を送信する定期信号送信手段を備え、
前記枠制御装置は、
前記非遊技状態で、所定時間に亘って該定周期信号を受信しない場合に、該主制御装置側の動作異常に対応する所定の異常対応処理を実行する異常対応手段
を備えていることを特徴とする弾球遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017138829A JP2019017722A (ja) | 2017-07-18 | 2017-07-18 | 弾球遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017138829A JP2019017722A (ja) | 2017-07-18 | 2017-07-18 | 弾球遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019017722A true JP2019017722A (ja) | 2019-02-07 |
Family
ID=65353489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017138829A Pending JP2019017722A (ja) | 2017-07-18 | 2017-07-18 | 弾球遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019017722A (ja) |
-
2017
- 2017-07-18 JP JP2017138829A patent/JP2019017722A/ja active Pending
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