JP2019017213A - 電気駆動車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】集電装置の集電部が最大高さ位置にある状態での走行を極力回避できる電気駆動車両を提供する。【解決手段】車体(1)の上部に設置され、架線(17a、17b)に対して昇降可能な集電部(10)を有する集電装置(9)と、車体の運転室(4)に設置され、集電部の昇降を制御するコントローラ(60)と、を備え、架線から集電部を介して受ける電力で走行可能な電気駆動車両において、集電部が上昇して最大高さ位置にあること、及び集電部が下降して最小高さ位置にあることを検出する位置検出装置(21、23)を備え、コントローラは、位置検出装置にて集電部が最大高さ位置にあることを検出した場合に、集電部を最大高さ位置から下降させる。【選択図】図4

Description

本発明は、例えば大規模鉱山等の採掘現場での鉱石運搬に使用され、給電設備の架線から集電装置を介して電力を受けて走行する電気駆動車両に関する。
従来、給電設備から架線が設置された採掘現場で電気駆動により効率良く電気駆動車両を走行させる場合、昇降可能に設けられた集電装置の集電部(集電舟、すり板とも呼ばれる)が架線から外れないように電気駆動車両を運転する必要がある。なお、架線はトロリー線、集電装置はパンタグラフとも呼ばれる。
鉱山等で使用される電気駆動車両の一例であるトロリー式ダンプトラックでは、架線から得た電力で走行するトロリーモードと架線から電力を得ないでディーゼルエンジンで走行するディーゼルモードとの2つの走行モードを併用して走行することができる。パンタグラフは、運転室に設置されたコントローラにより集電部の上昇と下降とを制御できる仕組みとなっている。トロリー式ダンプトラックがトロリーモードで走行する場合、パンタグラフの集電部を上昇させて架線と集電部を接触させ、架線から電力を受ける。また、架線が敷設されていない場所では、トロリー式ダンプトラックは、パンタグラフを折り畳むと共に、走行モードをディーゼルモードに切り換えて、ディーゼルエンジンで駆動される発電機により電力を発生させて走行する。
このような電気駆動車両に関連する公知技術として、特許文献1が挙げられる。特許文献1には、「パンタグラフを架線と接触するように付勢手段によって付勢した状態における接触子(集電部)の高さ方向の位置を架線の高さとして検出する位置検出手段を備える。また、位置検出手段により求められる架線の高さを路面情報として表示、印刷、記憶装置に記憶または遠隔の場所への情報伝送の少なくとも1つで出力する出力手段を備える。」ことが記載されている(要約参照)。
特開2014−143785号公報
ところで、一般にパンタグラフの異常を検出する仕組みとして、パンタグラフが折り畳まれた収納状態であることを識別する位置検出センサと、パンタグラフが給電状態であることを識別する電圧検出センサと、を使用している。パンタグラフの異常は、パンタグラフのアクチュエータ不良等により集電部が上昇しない場合や、集電部が上昇してもその上方に架線が無い、あるいは集電部が架線に接触していないために給電がない場合などが挙げられる。従来では後者の給電がない状態を判定するために電圧検出センサを用いており、電圧検出センサが異常検出した時点から例えば10秒〜20秒経過してから異常を確定し、パンタグラフを折り畳む(集電部を下降させる)ようにしている。
トロリー式ダンプトラックは、架線からの給電がない場合でもディーゼルモードにて走行可能であるため、給電異常が確定するまでの例えば10秒〜20秒の間、パンタグラフ上に架線が存在しないまま、パンタグラフの集電部の高さが最大に上昇した位置(以下、最大高さ位置)でトロリー式ダンプトラックは走行することとなる。そのため、パンタグラフへの高負荷状態が生じてパンタグラフの破損の原因となる虞がある。具体的に云えば、採掘現場のような凹凸の少なくない路面を走行すると、車体に振動が発生したり、或いは周囲の障害物への接触等を生じ易く、こうした状況下ではパンタグラフに高い負荷が加わる。このため、パンタグラフの集電部が最大高さ位置に保持されたまま車両が走行することは好ましくない。因みに、特許文献1では、パンタグラフの接触子(集電部)が最大高さ位置に保持されたまま車両が走行することを防止する方策については何ら考慮されていない。
本発明は、このような問題点を解決すべくなされたもので、その技術的課題は、集電装置の集電部が最大高さ位置にある状態での走行を極力回避できる電気駆動車両を提供することにある。
上記技術的課題を解決するため、本発明の一態様は、車体の上部に設置され、架線に対して昇降可能な集電部を有する集電装置と、前記車体の運転室に設置され、前記集電部の昇降を制御するコントローラと、を備え、前記架線から前記集電部を介して受ける電力で走行可能な電気駆動車両において、前記集電部が上昇して最大高さ位置にあること、及び前記集電部が下降して最小高さ位置にあることを検出する位置検出装置を備え、前記コントローラは、前記位置検出装置にて前記集電部が前記最大高さ位置にあることを検出した場合に、前記集電部を前記最大高さ位置から下降させることを特徴とする。
本発明に係る電気駆動車両によれば、集電装置の集電部が最大高さ位置にある状態での走行を極力回避できる。なお、それ以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施形態に係るトロリー式ダンプトラックの正面図である。 図1のトロリー式ダンプトラックの側面図である。 図1のトロリー式ダンプトラックの内部構成を示す図である。 図1のトロリー式ダンプトラックに備えられるパンタグラフの最大上昇状態を正面方向から示す図である。 図1のトロリー式ダンプトラックに備えられるパンタグラフの収納状態を正面方向から示す図である。 図1のトロリー式ダンプトラックに備えられるコントローラの回路ブロック図である。
以下、本発明に係る電気駆動車両について、実施形態を挙げ、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明では、運転室に搭乗した運転者から見て上下左右の方向を定めるものとする。
図1は本発明に係る電気駆動車両の一実施形態であるトロリー式ダンプトラックの正面図、図2はその側面図である。なお、図1及び図2は、集電装置であるパンタグラフが折り畳まれた状態を示している。図1及び図2において、1はトロリー式ダンプトラックの車体であり、2は前輪、3は後輪、4は車体1上の前部の左側に設置された運転室、5は庇5aを前部に有するベッセルである。6は車体1の前部かつ上部に設置したデッキ、7はデッキ6を通して運転室4に乗降するために車体1の前面に取付けられたステップである。8はデッキ6上に設置された架台であるパンタグラフサポート、9はこのパンタグラフサポート8上に設置されたパンタグラフである。パンタグラフ9は、運転室4に設置されたコントローラ60(図6参照)により昇降動作が制御される。
パンタグラフ9は、2本の架線であるトロリー線17a、17bに対応して左側パンタグラフ9aと右側パンタグラフ9bとにより構成される。左側パンタグラフ9aの集電部である集電舟10aと右側パンタグラフ9bの集電部である集電舟10bとは絶縁性連結部材11により互いに連結されている。トロリー線17aは高圧側の+用であり、トロリー線17bはグランド側の−用である。左側パンタグラフ9a、右側パンタグラフ9bは互いに同様の構造を有しており、この例ではビューゲルタイプのパンタグラフを示す。なお、以下において、左側パンタグラフ9aと右側パンタグラフ9bを区別して説明する必要がない場合には、両者を単にパンタグラフ9と称し、また集電舟10a及び集電舟10bを単に集電舟10と称することにする。
図3は、このトロリー式ダンプトラックの内部構成を示す図である。図3を参照すれば、車体1内には、ディーゼルエンジン(ENG)31と、発電機(G)32と、整流器33と、が設けられる。また、一対のインバータ34、35と、一対の電動機(M)36、37と、一対の減速ギア38、39と、一対の後輪3a、3b(3)と、が設けられる。更に、チョッパ42と、回生用抵抗器43と、電圧検出センサ44と、が設けられる。電圧検出センサ44は、パンタグラフ9の給電状態を検出する。また、車体1外には、各トロリー線17a、17bに接触される集電舟10a、10bの細部構成を示す接触子45a、45bと、接触子45aに対して直列接続されるように電磁接触器46及びリアクトル47が設けられる。
本実施形態に係るトロリー式ダンプトラックは、ディーゼルモードとトロリーモードの2つの走行モードで走行することができる。ディーゼルモードでは、ディーゼルエンジン31が発電機32を駆動し、発電機32は三相交流電力を出力する。整流器33は発電機32の出力する三相交流電力を整流して直流電力に変換して、インバータ34、35に直流電力を供給する。
インバータ34は整流器33から供給される直流電力を可変周波数の交流電力に変換し、それを電動機36に供給することで電動機36を駆動する。インバータ35は整流器33から供給される直流電力を可変周波数の交流電力に変換し、それを電動機37に供給することで電動機37を駆動する。電動機36は減速ギア38を介して後輪3aに接続されており、電動機36がインバータ34に駆動されることで後輪3aが回転する。電動機37は減速ギア39を介して後輪3b(3)に接続されており、電動機37がインバータ35に駆動されることで後輪3bが回転する。
次に、トロリーモードで走行する時の動作を説明する。高圧側のトロリー線17aは接触子45a、電磁接触器46、リアクトル47を介してインバータ34、35の直流回路に接続される。電磁接触器46をオンにすることでトロリー線17a側からインバータ34、35に直流電力が供給される。インバータ34、35は接触子45bを介してグランド側のトロリー線17bと接続される。これにより、2つのトロリー線17a、17bにより電気的に閉回路が形成される。
インバータ34はトロリー線17a側から供給される直流電力を可変周波数の交流電力に変換し、それを電動機36に供給することで電動機36を駆動する。インバータ35はトロリー線17a側から供給される直流電力を可変周波数の交流電力に変換し、それを電動機37に供給することで電動機37を駆動する。ディーゼルモードと同様に、電動機36がインバータ34に駆動され、電動機37がインバータ35に駆動されることで後輪3a、3bが回転する。
以上のように、ディーゼルモードにおいてはディーゼルエンジン31で発電機32を駆動し、その発電機32が発電する電力を用いて電動機36、37を駆動することでトロリー式ダンプトラックが路面18を走行する。トロリーモードにおいてはトロリー線17aから供給される電力を用いて電動機36、37を駆動することでトロリー式ダンプトラックが路面18を走行する。なお、走行モードの切り換えは、後述するコントローラ60により制御されている。
次に、パンタグラフ9の詳細構成について説明する。図4はパンタグラフ9の最大上昇状態、図5はその収納状態をそれぞれ正面方向から示す図である。
図4及び図5を参照すれば、パンタグラフ9は、車体1上のパンタグラフサポート8に取付けられた台枠26上で上枠20と下枠22とが連結軸のピン25で連結され、パンタグラフアクチュエータ(油圧シリンダ)28からの油圧制御を受けてリンク機構を介して昇降する構造を有する。そして、上枠20の先端側にブラケット59を介して固定部材56により集電舟10が取り付けられる。
具体的に云えば、台枠26上で台枠26に固定された略図する支持軸に挿入されて揺動自在なように円筒状の揺動支持軸50が車体1の幅方向(左右方向)に設けられ、揺動支持軸50の中間部に下枠22の基端部にリンク腕49が固定されて設けられる。これにより、リンク腕49は揺動支持軸50と共に揺動自在となる。下枠22は、揺動支持軸50を中心として起伏し、下枠22の上端部にピン25が揺動支持軸50と平行に取付けられ、ピン25には上枠20の基端部53が揺動自在に取付けられている。
揺動支持軸50と台枠26との間には、ばね29が設けられている。このばね29は、パンタグラフアクチュエータ28と共に上枠20及び下枠22等から構成される枠組を起立させるための駆動力を付与する。トロリー式ダンプトラックの走行時に集電舟10は、台枠26とトロリー線17a、17bとの距離の変化に応じて上枠20及び下枠22の交差角度を変化させつつ、台枠26に対して昇降する。この場合でも、集電舟10の姿勢を一定とし、この集電舟10の上面に配置された接触子45a、45bとトロリー線17a、17bとの摺動状態が適正に維持されるようにしている。このため、下枠22の先端部と上枠20の基端部53との連結部、並びに上枠20の先端部と集電舟10との連結部にはリンク機構を設けて上枠20及び下枠22の起伏に拘らず集電舟10の姿勢が変化しないようにしている。
リンク機構では、上枠20の基端部53に釣合腕52を下方に突出するように一体に設け、この釣合腕52を上枠20と共に、ピン25を中心として揺動するように構成している。また、この釣合腕52の先端部にはピン25と平行に上釣合軸54を設け、この上釣合軸54に下釣合棒27の上方の先端部を揺動自在に取り付けている。下釣合棒27の下方の基端部は、台枠26の上面で下釣合軸55を介して揺動自在に取り付けられている。
更に、集電舟10の下面にも略図する別の釣合腕が設けられており、この別の釣合腕には別の上釣合棒の一端が揺動自在に取り付けられ、その上釣合棒の他端は下枠22の先端部付近のピン25周りに揺動自在に取り付けられている。このように構成することにより、下枠22及び上枠20の起伏に拘らず、集電舟10の姿勢が変化しないようにしている。
ばね29は、本実施形態では揺動支持軸50の軸方向に4個設けられ、各ばね29の一端側は、揺動支持軸50に固定して設けられたリンク腕49にそれぞれ連結されている。また、各ばね29の他端側は、2個のばねが同じ揺動部材に連結され、左右に設けた2つのパンタグラフアクチュエータ28で4個のばね29を伸縮させるように構成している。この揺動部材の基端側は台枠26に揺動自在に取り付けられている。また、パンタグラフアクチュエータ28の基端側も台枠26に揺動自在に取り付けられている。このように構成することにより、パンタグラフアクチュエータ28を伸縮させることにより、パンタグラフ9の枠組を起立させて集電舟10をトロリー線17a、17bに接するように上昇させたり、或いは枠組を畳んで集電舟10を下降させて収納したりすることができる。
また、ばね29のばね力によって、下枠22及び上枠20を介して集電舟10を一定の力でトロリー線17a、17bに押し付けている。同時にこれらの構成により、集電舟10をトロリー線17a、17bの比較的大きな振幅の高さ変化に追従させて上下動させることができる。更に、パンタグラフ9が折り畳まれたとき、上枠20の上方の先端に集電舟10が舟支え等を介して揺動自在に支持されるが、パンタグラフ9が折り畳まれたとき、集電舟10の下面がこの舟支えで支えられるように構成されている。また、舟支えは、上枠20と上釣合棒の先端とに回転自在に軸支され、集電舟10はこの舟支えを介して上枠20の先端部に取り付けられて支持されている。
これに対し、パンタグラフ9の固定用のパイプ等による固定部材56はパンタグラフ9が折り畳まれた収納時に鉤受け57に着座し、鉤具58によって強固に押え付けられる(図5参照)。これによって、トロリー式ダンプトラックがディーゼルモードで走行中に激しく振動したり、或いは大きく揺れても、パンタグラフ9の枠組が変形したり振動することで破損するのを防止することができる。更に、台枠26上にはパンタグラフ9の枠組の横揺れ防止手段として、枠組ガイド51が設けられている。この枠組ガイド51についても、パンタグラフ9を折り畳んだディーゼルモードでの走行中に、激しい振動や大きな揺れでパンタグラフ9の枠組が横揺れしたり、左右方向に激しく振動したりするのを抑制するためのものである。
ところで、本実施形態に係るパンタグラフ9では、集電舟10が上昇して最大高さ位置にあること(パンタグラフ9の最大上昇状態、図4)、及び集電舟10が下降して最小高さ位置にあること(パンタグラフ9の収納状態、図5)を検出するための位置検出装置を備えている。この位置検出装置は、略扇状の金属製の検出板21と、検出板21の位置を検出する位置検出センサ23と、を備えて構成される。
検出板21は、上方の一端側が上枠20のピン25に対する近傍位置で固定され、下方の他端側が自由端として下枠22へ向かって延在する。そして、検出板21は、集電舟10の昇降する動作に伴ってピン25の周りで回動する。位置検出センサ23は、下枠22における検出板21の近傍に取付けられる。また、検出板21におけるパンタグラフ9の昇降動作に伴う上枠20及び下枠22との相対的位置関係で収納状態と最大上昇状態とに対応する(該当する)位置検出センサ23の対向する位置には、それぞれ突起21a、21bが設けられている。位置検出センサ23は、電線30を介して後文で説明する車体1内のコントローラ60に接続されるもので、本実施形態では磁気センサとする場合を例示できる。
また、位置検出センサ23を下枠22でなく上枠20に取付け、検出板21の取付けを反転させた構成とすることもできる。この場合、検出板21の下方の他端側を下枠22に固定するようにし、検出板21の上方の一端側を自由端として上枠20へ向かって延在させれば良い。但し、こうした構成の場合、電線30の引き回しが長くなる上、上枠20に位置検出センサ23が取付けられているとトロリー式ダンプトラックの走行時に衝撃や振動を受け易く、故障を起こす虞があるため、本実施形態で説明した構成の方が有利であると言える。
図4に示すように、検出板21の突起21bは、パンタグラフ9を起立させた最大上昇状態で位置検出センサ23の対向する位置に設けられる。よって、位置検出センサ23が突起21bを検出した場合、集電舟10が上昇してその高さ位置が最大高さ位置にあることを識別できる。これに対し、図5に示すように、検出板21の突起21aは、パンタグラフ9を折り畳んだ収納状態で位置検出センサ23の対向する位置に設けられる。よって、位置検出センサ23が突起21aを検出した場合、集電舟10が下降してその高さ位置が最小高さ位置にあることを識別できる。
なお、位置検出センサ23は、本実施形態では野外での長期使用を考慮して耐久性の高い磁気センサとする場合を例示したが、設置箇所の確保、風雨対策等が万全であれば光学式センサを用いることも可能である。何れにしても、位置検出センサ23は集電舟10の最大高さ位置と最小高さ位置とを検出し、その検出結果を示す位置検出信号を車体1内のコントローラ60に伝送する。
図6は、本実施形態に係るトロリー式ダンプトラックに備えられるコントローラの回路ブロック図である。
図6を参照すれば、コントローラ60は、入力インターフェース61、上述したCPU62、及び出力インターフェース63を備えて構成される。コントローラ60の入力インターフェース61には位置検出センサ23からの位置検出信号が入力される。また、入力インターフェース61には電圧検出センサ44からの電圧検出信号が入力される。CPU62は、入力インターフェース61を介して入力された位置検出信号と電圧検出信号とから、パンタグラフ9の異常を監視する。
一方、出力インターフェース63には、パンタグラフアクチュエータ28とCPU62での異常の判定時に報知を行うパンタグラフ異常報知装置(報知装置)65とが接続される。なお、パンタグラフ異常報知装置として例えば液晶モニタを例示できるが、ランプやスピーカ等であっても良い。CPU62は、出力インターフェース63を介してパンタグラフアクチュエータ28へ駆動指令を出力して集電舟10を昇降させる。また、CPU62は、出力インターフェース63を介してパンタグラフ異常報知装置65に異常を報知させる。さらに、図示しないが、コントローラ60は、トロリー式ダンプトラックの走行モードをディーゼルモードとトロリーモードとの間で切り換えるための制御も行っている。
次に、CPU62がパンタグラフ9の異常を検出した場合の制御処理について説明する。CPU62は、集電舟10を上昇させる指令を発したにも拘らず、位置検出センサ23からの位置検出信号により集電舟10が所定時間継続して最小高さ位置にある(すなわち、収納状態にある)ことを認識した場合、これを異常として判定する。この場合はパンタグラフアクチュエータ28自体が故障している可能性が高いとみなせる。そこで、CPU62は、パンタグラフアクチュエータ28が故障している旨の第1の報知内容を示すパンタグラフ異常報知信号を生成して出力インターフェース63を介してパンタグラフ異常報知装置65に伝送する。これにより、運転者は、パンタグラフ異常報知装置65に表示される第1の報知内容を見て、パンタグラフアクチュエータ28の故障を知ることができる。
また、CPU62は、位置検出センサ23からの位置検出信号により集電舟10が最大高さ位置にあることを認識すると、これを直ちに異常として判定し、CPU62は集電舟10を下降させる制御指令を出力インターフェース63を介してパンタグラフアクチュエータ28に伝送する。この制御指令を受けて、集電舟10が直ちに下降してパンタグラフ9が折り畳まれた収納状態となる。これにより、集電舟10が最大高さ位置にある状態でトロリー式ダンプトラックが走行することによるパンタグラフ9が破損するリスクを回避することができる。因みに、本実施形態では、左右の集電舟10a、10bの何れか一方が最大高さ位置になった場合に、CPU62は異常と判定している。
さらに、CPU62は、集電舟10を下降させる制御指令を出力すると同時にトロリーモードを終了してディーゼルモードに切り換える。また、CPU62は、集電舟10が最大高さ位置まで上昇した旨(集電舟10がトロリー線17a、17bと接触していない旨)の第2の報知内容を示すパンタグラフ異常報知信号を生成する。そして、CPU62は、生成したパンタグラフ異常報知信号を出力インターフェース63を介してパンタグラフ異常報知装置65に伝送する。これにより、運転者は、パンタグラフ異常報知装置65に表示される第2の報知内容を見て、集電舟10が最大高さ位置まで上昇したにも拘わらず、集電舟10がトロリー線17a、17bに接触していない異常状態であることを知ることができる。
また、CPU62は、位置検出センサ23からの位置検出信号により集電舟10が最大高さ位置まで到達していない状態であると認識しているにも拘わらず、電圧検出センサ44から給電されていない状態を示す電圧検出信号が入力された場合、トロリーモードを終了してディーゼルモードに切り換えると共に、電気系統の異常である旨の第3の報知内容を出力インターフェース63を介してパンタグラフ異常報知装置65に伝送する。これにより、運転者は、パンタグラフ異常報知装置65に表示される第3の報知内容を見て、電気系統に何らかの異常があることを知ることができる。
なお、本実施形態では、CPU62は、パンタグラフ異常報知装置65に対してのみ異常報知信号を出力しているが、適宜通信手段等を用いて採掘現場で給電設備に係る管制センタ等へ異常を通知するようにしても良い。
ここで、CPU62は、集電舟10が最大高さ位置にあることを検出し、その検出が一定時間(例えば数秒程度)継続した場合に異常と判定して、集電舟10を下降させると共に、トロリーモードからディーゼルモードに切り換えるようにすることもできる。この場合、パンタグラフ9が最大高さ位置にある状態で一定時間走行することとなるが、路面18の凹凸が激しく、トロリー線17a、17bから集電舟10が瞬間的に離れる状況が頻繁に起こるような場合においては、その都度、集電舟10を下降させることは必ずしも好ましいとは言えない。その場合には、上述したように集電舟10が最大高さ位置にある状態が一定時間継続したことを条件に集電舟10を下降させるようにすると、頻繁に集電舟10を昇降動作させずに済む点で効果的である。また、走行モードを頻繁に切り換えずに済むため、燃費の面でも優れる。
以上に説明したように、本実施形態に係るトロリー式ダンプトラックによれば、集電舟10の最大高さ位置を検出して、集電舟10を下降させるように制御しているため、パンタグラフ9の集電舟10が最大高さ位置にある状態での走行を極力回避でき、パンタグラフ9の破損を防止できる。
また、CPU62は、位置検出センサ23と電圧検出センサ44との検出結果に応じて異なる報知態様でパンタグラフ異常報知装置65により異常を報知しているので、運転手(作業員)にとってのトラブルの回避や対策上で有効となる。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されず、その技術的要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。上記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者であれば、開示した内容から様々な変形態様を実現することが可能であるが、これらは添付した特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
1 車体
4 運転室
9 パンタグラフ(集電装置)
10 集電舟(集電部)
17a、17b トロリー線(架線)
20 上枠
21 検出板
21a、21b 突起
22 下枠
23 位置検出センサ
25 ピン
44 電圧検出センサ
60 コントローラ
65 パンタグラフ異常報知装置(報知装置)

Claims (4)

  1. 車体の上部に設置され、架線に対して昇降可能な集電部を有する集電装置と、前記車体の運転室に設置され、前記集電部の昇降を制御するコントローラと、を備え、前記架線から前記集電部を介して受ける電力で走行可能な電気駆動車両において、
    前記集電部が上昇して最大高さ位置にあること、及び前記集電部が下降して最小高さ位置にあることを検出する位置検出装置を備え、
    前記コントローラは、前記位置検出装置にて前記集電部が前記最大高さ位置にあることを検出した場合に、前記集電部を前記最大高さ位置から下降させることを特徴とする電気駆動車両。
  2. 請求項1記載の電気駆動車両において、
    前記電気駆動車両は、前記コントローラの制御により、前記架線から受ける電力で走行するトロリーモードと、ディーゼルエンジンの駆動により走行するディーゼルモードと、の2つの走行モードを切り換えて走行可能に構成され、
    前記電気駆動車両が前記トロリーモードで走行中に、前記位置検出装置にて前記集電部が前記最大高さ位置にあることを検出した場合には、前記電気駆動車両は、前記トロリーモードから前記ディーゼルモードに切り換えて走行することを特徴とする電気駆動車両。
  3. 請求項1記載の電気駆動車両において、
    前記集電装置の給電状態を検出する電圧検出センサと、前記コントローラにより制御され、前記電気駆動車両の異常を報知するための報知装置と、をさらに備え、
    前記コントローラは、前記位置検出装置による前記集電部の高さ位置に関する検出結果と前記電圧検出センサによる前記給電状態の検出結果とに応じて、異なる報知態様で前記報知装置により前記電気駆動車両の異常を報知することを特徴とする電気駆動車両。
  4. 請求項1記載の電気駆動車両において、
    前記集電装置は、前記集電部が設けられる上枠と、前記上枠とピンで連結される下枠と、を備え、前記下枠に対して前記上枠が前記ピンを介して回動することで前記集電部が昇降する構造を有し、
    前記位置検出装置は、
    一端側が前記上枠と前記下枠のうち一方における前記ピンの近傍位置で固定され、他端側が前記上枠と前記下枠のうち他方へ向かって延在し、前記集電部の昇降する動作に伴って前記ピンの周りで回動する検出板と、
    前記検出板における前記集電部の前記最大高さ位置に対応する位置と、前記検出板における前記集電部の前記最小高さ位置とに設けられる2つの突起と、
    前記2つの突起を検出する位置検出センサと、を備えたことを特徴とする電気駆動車両。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114211964A (zh) * 2022-01-01 2022-03-22 孟庆伟 一种带受电弓的电动汽车
WO2022111824A1 (en) * 2020-11-30 2022-06-02 Sandvik Mining And Construction Oy Automatic detaching of a mining pantograph

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