JP2019016918A - 車両のアンテナ構造 - Google Patents

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Kazuhito Mizuochi
和仁 水落
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朋之 池田
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Abstract

【課題】樹脂製のルーフパネルが装着された車両であっても、受信感度や無指向性等の受信性能を向上させることが可能な簡素な車両のアンテナ構造を提供する。【解決手段】車幅方向Y両側のルーフサイドレール部6及びルーフサイドレール部6に接続された補強部11を有するルーフ骨格5と、ルーフ骨格5の上部に装着された非導電性材料製の樹脂ルーフ21と、を備えた車両20のアンテナ構造1であり、ルーフサイドレール部6間の中間部Mで上方へ突設されたモノポール部2と、中間部Mからルーフ骨格5に沿って配設された複数の導体部3と、モノポール部2の一端と複数の導体部3の一端とが接続された受信部4と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は車両のアンテナ構造に関し、特に樹脂等の非導電性材料からなるルーフパネルが装着された車両に配設する車両のアンテナ構造に関する。
従来の車両のアンテナ構造において、板金製のルーフパネル上に短ポールアンテナが設けられた構造が知られている。短ポールアンテナでは、ルーフ面が反射板の作用をし、FM放送等の無指向性の受信性能を確保できていた。ルーフ面を反射板として使用しないアンテナとしては、ループアンテナおよびダイポールアンテナが知られている。
特許文献1には、ルーフパネルに設置される無指向性の車両用アンテナとしてループアンテナが開示されている。
図11は、特許文献1に開示されているアンテナ装置の構成図であり、図12は図11のアンテナ装置の給電切替器の回路図である。図11及び図12に示すように、ループアンテナ素子100は、複数の給電素子111a、111b、111c、111dと、複数の給電素子111a、111b、111c、111dをスイッチ装置122nにより切り換えて所定のアンテナ素子を選択する給電切替器120と、給電切替器120に接続される同軸ケーブル114と、から構成されている。特許文献1に記載のループアンテナによれば、ループアンテナ素子100を、車両の樹脂ルーフの裏面に設け車体構造(金属フレーム)の内周に配置し、放射/受信アンテナ素子とすることで効率の良い電波の放射と受信が可能となることが記載されている。
図13は、樹脂ルーフに設置されダイバーシティ受信等に適用できる車両用のアンテナとして、特許文献2に開示されている二つのループアンテナ210、210を示す図であり、図14はループアンテナ210の構成図である。図13に示すように、ループアンテナ210は、車両の樹脂ルーフ221に配設可能な車載用のアンテナであり、ダイバーシティ受信等に適用するために二つのループアンテナ210、210が配設されている。
図14に示すように、このループアンテナ210は、給電点付近を下方とする略逆三角形のループ構造を有しており、略逆三角形のループ長を自らの線路長によって調整する短絡スタブ221が、略逆三角形の一つの頂点付近にループ構造に対して直列に挿入されている。これにより、ループ中点の位置と頂点の位置とが略一致し、横方向に流れる電流を有効に放射させることができるので、自動車の前後方向での受信感度の落ち込みを無くすことができることが開示されている。
特開2003−243922号公報 特開2004−96618号公報
しかしながら、特許文献1に記載のアンテナ構造では、樹脂製のルーフパネルに設けた複数のループアンテナ100をスイッチ装置122nにより切り換える給電切替器120が新たに必要で、指向性を満足するアンテナを成立させるためにコストが掛かるという課題がある。
また、特許文献2に記載のアンテナ構造では、従来のループアンテナに対し、ダイバーシティ化することを前提に、指向性の改善を試みており、ルーフ搭載の短ポールアンテナと比較すると、指向性を確保するためにコストが掛かるという課題がある。
従来の板金製のルーフパネルに設けられたアンテナ構造であれば、簡素な構造でコストが抑えられるが、樹脂のような非導電性材料からなるルーフパネルに設けられたアンテナ構造では、反射板となる接地板に相当するものがないため、受信感度や無指向性等の受信性能が確保できないという課題がある。
そこで本発明では、非導電性材料からなるルーフパネルが装着された車両であっても、受信感度や無指向性等の受信性能を向上させることが可能で簡素な車両のアンテナ構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る車両のアンテナ構造は、車幅方向両側のルーフサイドレール部及びルーフサイドレール部に接続された補強部を有するルーフ骨格と、ルーフ骨格の上部に装着された非導電性材料からなるルーフパネルと、を備えた車両のアンテナ構造であって、ルーフサイドレール部間の中間部で上方へ突設されたモノポール部と、中間部からルーフ骨格に沿って配設された複数の導体部と、モノポール部の一端と複数の導体部の一端とが接続された受信部と、を備えている。
本発明に係る車両のアンテナ構造の補強部は、好ましくは、中間部を通りルーフサイドレール部間を横断して両端部で各ルーフサイドレール部と接続された車幅方向補強部と、車幅方向補強部と中間部で接続されて中間部から車両前方向に延びる前後方向補強部と、を有し、複数の導体部は、中間部の各一端から車幅方向補強部と前後方向補強部とに沿ってそれぞれ配置されている。
本発明の車両のアンテナ構造における複数の導体部は、ルーフ骨格からなるのが好適である。
本発明の車両のアンテナ構造によれば、ルーフ骨格を構成する各部が複数の方向に十分な長さで配設されているので、ルーフ骨格を利用して各導体部を設けることにより、複数の導体部を各方向に確実に安定して配設することができる。そのため複数の導体部をモノポール部に対する電波の反射板として利用でき、簡素な構造により受信感度や無指向性等を向上させることができる。
従って、受信感度や無指向性等の受信性能を向上させることが可能で簡素な車両のアンテナ構造を提供することが可能である。
本発明の実施形態に係る車両のアンテナ構造を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両のアンテナ構造を車幅方向に切断した縦断面図である。 本発明の実施形態に係る車両のアンテナ構造の効果を説明するための図であり、前後方向補強部を設けない場合の指向性を示す図である。 本発明の実施形態に係る車両のアンテナ構造の効果を説明するための図であり、図3の構造に前後方向補強部を設けた場合の指向性を示す図である。 (a)は比較例1,3,5で用いる導体部の平面図であり、(b)は比較例2,4,6で用いる導体部の平面図であり、(c)は実施例1〜3で用いる導体部の平面図である。 比較例1,2及び実施例1において周波数に対する受信感度の測定結果を示すグラフであり、(a)はH偏波、(b)はV偏波の結果である。 比較例3,4及び実施例2において周波数に対する受信感度の測定結果を示すグラフであり、(a)はH偏波、(b)はV偏波の結果である。 比較例5,6及び実施例3において周波数に対する受信感度の測定結果を示すグラフであり、(a)はH偏波、(b)はV偏波の結果である。 (a)は比較例1,2及び実施例1により得られた帯域内平均感度の結果を示す表1であり、(b)は比較例3,4及び実施例2により得られた帯域内平均感度の結果を示す表2であり、(c)は比較例5,6及び実施例3により得られた帯域内平均感度の結果を示す表3である。 比較例1,2及び実施例1において周波数に対する指向性の測定結果を示す表4である。 特許文献1に開示されているアンテナ装置の構成図である。 図11のアンテナ装置の給電切替器の回路図である。 樹脂ルーフに設置され、ダイバーシティ受信等に適用できる車両用のアンテナとして、特許文献2に開示されている二つのループアンテナを示す図である。 図13のループアンテナの構成図である。
以下、本発明の実施形態について図を用いて詳細に説明するが、本発明の範囲は実施形態に限定されることなく適宜変更することができる。特に、図面に記載した各部材の形状、寸法、位置関係などについては概念的な事項を示すに過ぎず、その適用場面に応じて変更することができる。各図において、FR及びRRは車両前後方向Xの前方及び後方を示し、RH及びLHは車幅方向Yの右側及び左側を示している。なお同一の又は対応する部材等には同一の符号を付している。
本発明の実施形態に係るアンテナ構造1は、図1に示すように、ルーフ骨格5に非導電性材料の樹脂からなるルーフパネルである樹脂ルーフ21が装着された車両20に構築されている。このアンテナ構造1は、ルーフ骨格5及び樹脂ルーフ21における車幅方向Y及び車両前後方向Xの中間部Mから上方に突設されたモノポール部2と、中間部Mからルーフ骨格5に沿って配設された複数の導体部3と、モノポール部2及び導体部3が接続された受信部4と、を備えている。
ルーフ骨格5は、車幅方向Yの両側に配置されて車両前後方向Xに延びる一対のルーフサイドレール部6と、一対のルーフサイドレール部6間に架設されたフロント及びリヤのヘッダ部7と、これらに囲まれた内側に配置されたリインフォースメント等の補強部11と、を有している。
本実施形態の補強部11は、ルーフサイドレール部6間を横断して両端部で各ルーフサイドレール部6と接続された複数の車幅方向補強部12と、車幅方向補強部12と中間部Mで接続されて中間部Mから車両前後方向Xの前方FR側に延びる前後方向補強部13と、を有している。
ルーフ骨格5は導電性を有する鋼材等の板金製でなり、各部が互いに溶接、締結などにより導電可能に接続されている。
本実施形態では、前後方向補強部13はフロント及びリヤのヘッダ部7と離間して配置されており、車幅方向補強部12における中間部Mに接続されて固定されている。他の車幅方向補強部12とは絶縁されていてもよい
樹脂ルーフ21は、各種の意匠を有する樹脂製の連続した板材により形成されている。樹脂ルーフ21は一対のルーフサイドレール部6、フロント及びリヤのヘッダ部7、前後方向補強部13及び車幅方向補強部12に接合されている。
モノポール部2は、ルーフサイドレール部6間に架設された車幅方向補強部12の中間部Mに、上方へ垂直又は角度を付けて突設されている。この中間部Mは、車幅方向補強部12の両端部を除く部位であればよいが、好ましくは車幅方向Yの中心及びその近傍であるのがよい。
このモノポール部2は、線、棒及びプリント基板やフレキシブルプリント基板(Flexible Printed Circuit, FPCとも称する。)等に形成された導体パターンからなる導体で構成されている。モノポール部2は、樹脂等の絶縁物で被覆されていてもよく、導体パターンが樹脂成形体に収容された所謂、シャークフィンアンテナ又はドルフィンアンテナと称されるアンテナ、ヘリカルアンテナなどでもよい。
モノポール部2の長さを短縮するために、モノポール部2にローディングコイルを挿入してもよい。上記した線、棒及びプリント基板やFPCからなる導体の途中や端部側にコイルを挿入して、受信するFM放送の波長の1/4波長の長さに調整してもよい。このコイルを、本明細書では、モノポール部用ローディングコイルと呼ぶ。モノポール部用ローディングコイルを挿入することにより、モノポール部2の実際の長さを、電気長である1/4波長の長さよりも短くすることができる。
受信する電波がFM放送の場合、日本のFM放送の周波数が約76MHz〜90MHzであるので、1/4波長の長さは約99cm〜83cmであり、大凡1mとなる。受信する電波が中波(AM)放送の中継を行うFM補完中継局の場合、その周波数が約90MHz〜約95MHzであるので、1/4波長の長さは約83cm〜79cmとなる。モノポール部2に、モノポール部用ローディングコイルを挿入することにより、モノポール部2の長さを等価的に電気長である1/4波長にして、例えばモノポール部2の実際の長さを、例えば1mから20cm程度に短縮することができる。
複数の導体部3は、本実施形態ではルーフ骨格5からなる。具体的には中間部Mにモノポール部2が突設された車幅方向補強部12と、この車幅方向補強部12の中間部Mを通り車両前後方向Xの前方FR側に延びる前後方向補強部13と、モノポール部2が突設された車幅方向補強部12の両端部が接続された一対のルーフサイドレール部6と、を有して構成されている。
これによりアンテナ構造1を構成するための複数の導体部3が、中間部Mから車幅方向補強部12と前後方向補強部13とに沿う方向に確実に配置されている。
補強部11及びルーフサイドレール部6は、車体を構成する他の部位、例えば他の前後方向補強部13、他の車幅方向補強部12、フロント及びリヤのヘッダ部7、各種ピラー8等と導電可能に一体にされたり接続されたりしているが、絶縁部を介して他の部位との間が連結されていてもよい。
導体部3となる補強部11及びルーフサイドレール部6は、全長にわたり通電可能に連続していてもよいが、中間部Mから連続して各導体部3を構成する部分と残部との間が絶縁部を介して連結されていてもよい。その場合、車幅方向補強部12、前後方向補強部13、ルーフサイドレール部6における中間部Mから延びて各導体部3を構成する部分の長さは、モノポール部2と同様にFM放送の波長の1/4波長の電気長に設定することができる。何れにおいても、導体部3となるルーフ骨格5は、地線又はカウンターポイズ用導体線とも呼ばれ、モノポール部2に対して接地線、つまりグランドとして作用する。
このようなモノポール部2は、例えば図2に示すように、車幅方向補強部12及び樹脂ルーフ21に配設されたアンテナ取付部24に接続されている。アンテナ取付部24は、モノポール部2に接続されるモノポール接続部24aと、中間部Mの車幅方向Y両側の車幅方向補強部12及び前後方向補強部13とに接続された基部24bと、モノポール接続部24aと基部24bとを絶縁する絶縁部24cとから構成されている。絶縁部24cは、空気、フッ素樹脂等からなる。
モノポール接続部24aは導体からなり、例えば中空管の形状を有しており、その上部が樹脂ルーフ21の表側に開口し、その下部は樹脂ルーフ21の裏側に突出している。モノポール接続部24aの上部には、例えば棒状のモノポール部2の一端が挿入されて、樹脂ルーフ21上で固定されている。防水や防塵のため、モノポール接続部24aにモノポール部2の一端が挿入された後、樹脂やゴムからなるシール部28でモノポール部2の下部が被覆されることが望ましい。
基部24bは、導体からなり、外周部の下端側に螺子山が設けられており、樹脂ルーフ21に設けた車両用アンテナ取り付け用の開口部21aに挿入され、座金26を介してナット27により樹脂ルーフ21に締結される。
図1及び図2に示すように、座金26には、中間部Mの車幅方向Y両側における車幅方向補強部12の各一端部、即ち、車幅方向Y両側のルーフサイドレール部6間に架設された車幅方向補強部12のうち中間部Mより右側RHの領域における該中間部M側と左側LHの領域における該中間部M側とのそれぞれが接続されている。さらにこの座金26には、前後方向補強部13の車両前後方向Xの後端側が接続されている。これらの車幅方向補強部12の各領域及び前後方向補強部13にアース電位を与えている。
モノポール部2の一端が接続されたモノポール接続部24aの最下部と、車幅方向補強部12の各領域及び前後方向補強部13が接続した基部24bの最下部とが、それぞれ伝送線路を介して受信部4のFM受信機に接続されている。伝送線路にはアンプ等が接続されていてもよい。
以上のような車両20のアンテナ構造1によれば、ルーフ骨格5の各部が複数の方向に電波に対して十分な長さを有して配設されている。そのためルーフ骨格5を利用して複数の導体部3を設けることにより、各導体部3を複数の方向に確実に安定して配設することができる。これにより複数の導体部3をモノポール部2に対する電波の反射板として利用でき、簡素な構造により受信感度や無指向性等を向上させることができる。
また無指向性を簡単な構造で向上できることで、ダイバーシティとするための複数のアンテナや、複数のアンテナを切り換えるための部品や回路が不要となり、アンテナ構造1を低コストで製造することが可能となる。
さらにこの車両20のアンテナ構造1によれば、複数の導体部3がルーフ骨格5からなるので、ルーフ骨格5自体をアンテナ構造1を構成する複数の導体部3としてそのまま利用することができる。よって、アンテナ構造1を極めて簡素に構成することができる。
またこの車両20のアンテナ構造1によれば、ルーフ骨格5の補強部11が車幅方向補強部12と前後方向補強部13とを備え、車幅方向補強部12と前後方向補強部13とがアンテナ構造1を構成する複数の導体部3となるので、車幅方向補強部12と前後方向補強部13とに沿って複数の導体部3を中間部Mから少なくとも3方向に配置できる。これにより複数の導体部3が中間部Mから互いに離間する方向に配置されて受信感度や無指向性を向上できる。
特に、前後方向補強部13を設けて中間部Mから車両前方FRに向けて延びる導体部3を設けることで、受信感度と無指向性を大幅に向上できる。例えば前後方向補強部13を設けない他は上記実施形態と全て同一に構成したアンテナ構造1の指向性が、図3に示すように、車幅方向Yの感度が高くて車両前後方向Xの感度が車幅方向Yに比べて低いとすると、上記実施形態のように前後方向補強部13を設けるだけで、図4に示すように、車両前後方向X及び車幅方向Yを含む全周で優れた感度を得ることが可能となるのである。
なお、上記実施形態は本発明の範囲内において適宜変更可能である。
例えば上記では、複数の導体部3がルーフ骨格5からなる例について説明したが、ルーフ骨格5とは別体に設けられた線、棒、基板等に形成された導体パターンなどの導体により構成されて、ルーフ骨格5に沿って配置されていてもよい。
また上記では、非導電性材料からなるルーフパネルとして、樹脂製のルーフパネルである樹脂ルーフ21の例を用いて説明したが、ルーフパネルの材料は非導電性材料であって車体のルーフに使用可能な材料であれば特に限定されない。
本発明の車両20のアンテナ構造1について、実施例1〜3及び比較例1〜6を説明する。
(実施例1及び比較例1,2)
長さ850mmの棒からなるモノポール部2を用い、導体部3の構造を互いに異ならせて比較例1,2及び実施例1のアンテナ構造1を構築し、それぞれの感度及び指向性を測定した。
比較例1では、板金製のルーフパネルに相当する導体部3として、図5(a)に示すように、鋼材からなり直径が1500mmの円板からなるGND板31を用い、GND板31の中心Cにモノポール部2を直交方向に立設した。
比較例2では、樹脂ルーフ21の車室側に配置された導体部3として、図5(b)に示すように、導電性を有する長さ850mmの4本又は3本の線材を中心Cから放射状に互いに直交方向に配置したGND線32を用いた。この比較例2では、4本の線材を用いた態様(4本線)と、3本の線材を用いた態様(3本線)との2態様の導体部3を用い、GND線32の中心Cにモノポール部2を導体部3に対して直交方向に立設した。
実施例1では、ルーフ骨格5に相当する導体部3として、導電性を有する複数の線材A〜Cを図5(c)に示すように配置したルーフ骨格模擬線33を用いた。
具体的には、図5(c)に示すように、車幅方向補強部12に相当するように配置した長さ950mmの線材Aと、前後方向補強部13に相当するように線材Aの中心Caから直交方向の一方側に延びた長さ800mmの線材Bと、一対のルーフサイドレール部6に相当するように線材Aの両端に直交方向に接して互いに略平行に配置された長さ1500mmの一対の線材Cと、を有し、一対の線材Cを線材Aから他方側に200mm突出させた。
この実施例1では、線材A,B,Cを4態様で配置して導体部3を用い、線材Aの中心Caにモノポール部2を導体部3に対して直交方向に立設した。
具体的には、線材Aのみからなる態様(Aのみ)と、線材Aと線材Bとを配置した態様(A+B)と、線材Aと線材Cとを配置した態様(A+C)と、線材Aと線材Bと線材Cとを配置した態様(A+B+C)と、の4態様のルーフ骨格模擬線33とした。
このような合計7態様の導体部3に同一条件で、H偏波とV偏波とを周波数を変化させて受信させて感度を測定した。結果を図6(a)(b)に示し、帯域内平均感度を図9(a)の表1に示す。
これらよりルーフ骨格模擬線33の各線材、より好ましくは複数の線材、特に好ましくは線材Bを有する態様は、GND板31(円板)やGND線32(4本線、3本線)に匹敵する程度又はそれ以上の受信感度を達成していることが確認できた。
また上記の4態様のルーフ骨格模擬線33からなる導体部3にV偏波を同一条件で、76MHzと85MHzと95MHzとについての指向性を測定した。結果を図10の表4に示す。
これらより何れの周波数においても、Aのみの形態に比べてA+Bの形態では全方向で感度が向上しており、A+Cの形態に比べてA+B+Cの形態では全方向で感度が向上している。そのため線材Bが入ることで指向性の顕著な改善が認められた。
(実施例2及び比較例3,4)
実施例1及び比較例1,2より短い短ポールからなるモノポール部2を用い、車両のルーフにおける導体部の構造を互いに異ならせて比較例3,4及び実施例2のアンテナ構造1を構築し、それぞれの感度を測定した。
比較例3では、図5(a)に示すGND板31からなる導体部3を用い、短ポールを中心Cから一方側にずれた位置Eに配置する他は比較例1と同様にしてアンテナ構造1を構築し、それぞれの感度を測定した。
比較例4では、図5(b)に示す2態様のGND線32からなる導体部3を用い、短ポールを配置する他は比較例2と同様にしてアンテナ構造1を構築し、それぞれの感度を測定した。
実施例2では、図5(c)に示す4態様のルーフ骨格模擬線33からなる導体部3を用い、短ポールを配置する他は実施例1と同様にしてアンテナ構造1を構築し、それぞれの感度を測定した。
7態様の導体部3に実施例1及び比較例1,2と同様にしてH偏波とV偏波とを周波数を変化させて受信させて感度を測定した。結果を図7(a),(b)に示し、帯域内平均感度を図9(b)の表2に示す。
これらより短ポールを用いた場合であっても、ルーフ骨格模擬線33の各線材、より好ましくは複数の線材、特に好ましくは線材Bを有する態様は、GND板31(円板)やGND線32(4本線、3本線)に匹敵する程度又はそれ以上の受信感度を達成していることが確認できた。
(実施例3及び比較例5,6)
導体パターンが樹脂成形体に収容されたシャークフィンアンテナからなるモノポール部2を用い、車両のルーフにおける導体部の構造を互いに異ならせて比較例5,6及び実施例3のアンテナ構造1を構築し、それぞれの感度を測定した。
比較例5では、図5(a)に示すGND板31からなる導体部3を用い、シャークフィンアンテナを中心Cから一方側にずれた位置Eに配置する他は比較例1と同様にしてアンテナ構造1を構築し、それぞれの感度を測定した。
比較例6では、図5(b)に示す2態様のGND線32からなる導体部3を用い、シャークフィンアンテナを配置する他は比較例2と同様にしてアンテナ構造1を構築し、それぞれの感度を測定した。
実施例3では、図5(c)に示す4態様のルーフ骨格模擬線33からなる導体部3を用い、シャークフィンアンテナを配置する他は実施例1と同様にしてアンテナ構造1を構築し、それぞれの感度を測定した。
7態様の導体部3に実施例1及び比較例1,2と同様にしてH偏波とV偏波とを周波数を変化させて受信させて感度を測定した。結果を図8(a),(b)に示し、帯域内平均感度を図9(c)の表3に示す。なお図8(a)中、4本線のGND線32からなる導体部3を用いた波長90MHz及び波長91MHzにおけるH偏波の受信感度は、測定レンジの下限値20dBμVを下回っていた。
これらよりシャークフィンアンテナを用いた場合であっても、ルーフ骨格模擬線33の各線材、より好ましくは複数の線材、特に好ましくは線材Bを有する態様は、GND板31(円板)やGND線32(4本線、3本線)に匹敵する程度又はそれ以上の受信感度を達成していることが確認できた。
X:車両前後方向
Y:車幅方向
M:中間部
1:アンテナ構造
2:モノポール部
3:導体部
4:受信部
5:ルーフ骨格
6:ルーフサイドレール部
7:ヘッダ
8:ピラー
11:補強部
12:車幅方向補強部
13:前後方向補強部
20:車両
21:樹脂ルーフ
24:アンテナ取付部
24a:モノポール接続部
24b:基部
24c:絶縁部
26:座金
27:ナット
28:シール部
31:GND板
32:GND線
33:ルーフ骨格模擬線

Claims (3)

  1. 車幅方向両側のルーフサイドレール部及び該ルーフサイドレール部に接続された補強部を有するルーフ骨格と、該ルーフ骨格の上部に装着された非導電性材料からなるルーフパネルと、を備えた車両のアンテナ構造であって、
    前記ルーフサイドレール部間の中間部で上方へ突設されたモノポール部と、
    前記中間部から前記ルーフ骨格に沿って配設された複数の導体部と、
    前記モノポール部の一端と複数の前記導体部の一端とが接続された受信部と、
    を備えている、車両のアンテナ構造。
  2. 前記補強部は、前記中間部を通り前記ルーフサイドレール部間を横断して両端部で前記各ルーフサイドレール部と接続された車幅方向補強部と、前記車幅方向補強部と前記中間部で接続されて該中間部から車両前方向に延びる前後方向補強部と、を有し、
    複数の前記導体部は、前記中間部の各一端から前記車幅方向補強部と前記前後方向補強部とに沿ってそれぞれ配置されている、請求項1に記載の車両のアンテナ構造。
  3. 複数の前記導体部は、前記ルーフ骨格からなる、請求項1又は2に記載の車両のアンテナ構造。
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WO2022024614A1 (ja) * 2020-07-30 2022-02-03 株式会社デンソー アンテナ装置の取付構造

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