JP2019016888A - 通信装置及び通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】通信相手が異なる2つの通信動作を時分割で切り替えて無線通信を行う場合に、各通信動作に適したスループットを設定し易くすることができる通信装置を提供する。【解決手段】通信装置1は、無線LANの複数の通信モードにそれぞれ対応した通信動作が可能な通信部10と、通信相手が異なる2つの通信動作を時分割で切り替える通信制御が可能な制御部40とを有する。複数の通信モードは、アクセスポイント又はステーションとして動作するインフラストラクチャモードと、ピア・トゥ・ピア通信のグループオーナ又はグループクライアントとして動作するP2Pモードとを含む。制御部40は、一方の通信動作での通信モードと他方の通信動作での通信モードとの組み合わせに応じて、時分割の切り替えにおいて一方の通信動作と他方の通信動作とに割り当てる時間の配分を変更する。【選択図】図2
Description
本発明は、時分割で異なる通信相手との通信を行うことが可能な通信装置及び通信方法に関するものである。
IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11において規定された無線LANの規格は、LANやインターネットにアクセスする無線通信方式の一つとして広く普及している。無線LANの基本的な通信形態の1つであるインフラストラクチャモード(以下、「ISモード」と記す場合がある。)では、アクセスポイントとステーションとにより無線通信が行われる。アクセスポイントは、無線LANのネットワークにおける基地局の機能を有した通信装置である。ステーションは、無線LANのネットワークにおける通信端末の機能を有した通信装置であり、スキャン動作によりアクセスポイントを見つけて通信接続し、アクセスポイントを介して同じ無線LANのネットワークに属する他のステーションと無線通信したり、アクセスポイントを介して他のネットワーク(インターネット等)にアクセスしたりすることが可能である。
他方、Wi−Fi Allianceによって規定されたWi−Fi Direct(登録商標)と称される規格(以下、「WFD」と記す場合がある。)に対応したピア・トゥ・ピア通信を行う通信モード(以下、「P2Pモード」と記す場合がある。)では、通信装置同士がアクセスポイントを介さずに直接通信を行うことが可能である。WFDでは、上述したアクセスポイントとステーションのような役割が固定されておらず、通信装置同士のネゴシエーション処理によって役割が決定される。すなわち、アクセスポイントに相当するグループオーナと、ステーションに相当するグループクライアントとがネゴシエーション処理によって決定される。下記の特許文献1,2には、WFDにより無線通信を行う通信装置が記載されている。
また、このWFDを利用して映像や音声などのストリーミングデータを伝送する技術規格であるMiracast(登録商標)が知られている。下記の特許文献3には、Miracast(登録商標)によりストリーミングデータの送受信を行う情報処理装置が記載されている。このような映像や音声などのストリーミングデータの送受信の用途において前述したP2Pモードの利用が拡大しつつある。
ところで、無線LANには、1つの通信装置が異なる無線ネットワークに時分割でアクセスするコンカレントモードと呼ばれる機能がある。コンカレントモードでは、異なる無線ネットワークでの無線通信を同時並行で行うことが可能である。例えば、前述したISモードに対応した通信動作と、前述したP2Pモードに対応した通信動作とを時分割で切り替えながら並行に行うことが可能である。このような機能をスマートフォン等の通信装置に搭載すれば、アクセスポイントを介したインターネットへのアクセスと、過去にダウンロードした動画等のストリーミングデータのテレビ等への伝送とを、1つの通信装置で同時並行に行うことができ、インターネットへのアクセスと動画等の再生とを同時に楽しむことが可能になる。
しかしながら、コンカレントモードでは通信動作が時分割に切り替わることから、切り替えを行わない通常の動作と比べてスループットが低下する。そのため、例えば映像や音声などのストリーミングデータをコンカレントモードにおいて伝送すると、スループットの低下による再生品質の劣化が問題となる場合がある。これに対して、制御情報や文字情報などは、コンカレントモードにおいてスループットが多少低下しても、実用上問題がない場合がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、通信相手が異なる2つの通信動作を時分割で切り替えて無線通信を行う場合に、それぞれの通信動作に適したスループットを設定し易くすることができる通信装置及び通信方法を提供することにある。
本発明の第1の観点に係る通信装置は、無線LANの複数の通信モードにそれぞれ対応した通信動作が可能な通信部と、通信相手が異なる2つの通信動作を時分割で切り替える通信制御が可能な制御部とを有する。複数の通信モードは、アクセスポイント又はステーションとして動作するインフラストラクチャモードと、ピア・トゥ・ピア通信のグループオーナ又はグループクライアントとして動作するP2Pモードとを含む。制御部は、一方の通信動作での通信モードと他方の通信動作での通信モードとの組み合わせに応じて、時分割の切り替えにおいて一方の通信動作と他方の通信動作とに割り当てる時間の配分を変更する。
この構成によれば、一方の通信動作での通信モードと他方の通信動作での通信モードとの組み合わせに応じて、時分割の切り替えにおいて一方の通信動作と他方の通信動作とに割り当てる時間の配分が変更される。これにより、それぞれの通信動作におけるスループットが、2つの通信動作における通信モードの組み合わせに応じて変更される。従って、通信モードの組み合わせに応じた適切なスループットが設定され易くなる。
好適に、制御部は、一方の通信動作での通信モードがインフラストラクチャモードであり、かつ、他方の通信動作での通信モードがP2Pモードである場合、他方の通信動作に割り当てる時間を一方の通信動作に割り当てる時間に比べて長くしてよい。
この構成によれば、P2Pモードの通信動作におけるスループットがインフラストラクチャモードの通信動作におけるスループットに比べて大きくなる。これにより、P2Pモードの通信動作において比較的大きなデータ伝送レートを必要とするデータが伝送される場合でも、通信動作の時分割の切り替えによるスループットの低下の影響が抑制され易くなる。
好適に、制御部は、一方の通信動作での通信モードがインフラストラクチャモードであり、他方の通信動作での通信モードがP2Pモードであり、かつ、他方の通信動作でストリーミングデータを伝送する場合、他方の通信動作に割り当てる時間を一方の通信動作に割り当てる時間に比べて長くしてよい。
この構成によれば、P2Pモードの通信動作において比較的大きなデータ伝送レートを必要とするデータが伝送される場合に、通信動作の時分割の切り替えによるスループットの低下の影響が抑制され易くなるだけでなく、P2Pモードの通信動作において比較的大きなデータ伝送レートを必要とする映像や音声などのストリーミングデータが伝送される場合に限定して、割り当てる時間の配分を変更することにより、P2Pモードの通信動作において比較的大きなデータ伝送レートを必要としない時に、2つの通信動作間のスループットのバランスを取り易くなる。
好適に、制御部は、一方の通信動作での通信モードがインフラストラクチャモードであり、かつ、他方の通信動作での通信モードがP2Pモードである場合に、他方の通信動作でストリーミングデータを伝送するならば、他方の通信動作に割り当てる時間を更に長くしてよい。
この構成によれば、P2Pモードの通信動作においてストリーミングデータが伝送される場合は、P2Pモードの通信動作においてストリーミングデータが伝送されない場合よりも更にスループットが大きくなる。これにより、P2Pモードの通信動作において比較的大きなデータ伝送レートを必要とする映像や音声などのストリーミングデータが伝送される場合でも、通信動作の時分割の切り替えによるスループットの低下の影響が抑制され易くなる。
好適に、制御部は、一方の通信動作での通信モードがインフラストラクチャモードであり、かつ、他方の通信動作での通信モードがP2Pモードである場合に、一方の通信動作と他方の通信動作とで無線通信に使用するチャンネルが異なるならば、他方の通信動作に割り当てる時間を更に長くしてよい。
この構成によれば、一方の通信動作と他方の通信動作とで無線通信に使用するチャンネルが異なることにより、通信動作の切り替えに伴うチャンネルの再設定が必要となり、そのための時間のロスが発生する。しかしながら、P2Pモードの通信動作に割り当てられる時間が更に長くなることで、P2Pモードの通信動作に関しては、チャンネルの再設定による時間のロスの影響が低減する。そのため、P2Pモードの通信動作において比較的大きなデータ伝送レートを必要とするデータが伝送される場合でも、通信動作の時分割の切り替えによるスループットの低下の影響が抑制され易くなる。
本発明の第2の観点は、無線LANの複数の通信モードにそれぞれ対応した通信動作と、通信相手が異なる2つの通信動作を時分割で切り替える通信制御とが可能な通信装置の通信方法通信装置の通信方法に関する。複数の通信モードは、アクセスポイント又はステーションとして動作するインフラストラクチャモードと、ピア・トゥ・ピア通信のグループオーナ又はグループクライアントとして動作するP2Pモードとを含む。通信制御では、一方の前記通信動作での前記通信モードと他方の前記通信動作での前記通信モードとの組み合わせに応じて、前記時分割の切り替えにおいて前記一方の通信動作と前記他方の通信動作とに割り当てる時間の配分を変更する。
好適に、通信制御では、一方の通信動作での通信モードがインフラストラクチャモードであり、かつ、他方の通信動作での通信モードがP2Pモードである場合、他方の通信動作に割り当てる時間を一方の通信動作に割り当てる時間に比べて長くすることを有してよい。
好適に、通信制御では、一方の通信動作での通信モードがインフラストラクチャモードであり、他方の通信動作での通信モードがP2Pモードであり、かつ、他方の通信動作でストリーミングデータを伝送する場合、他方の通信動作に割り当てる時間を一方の通信動作に割り当てる時間に比べて長くしてよい。
好適に、通信制御では、一方の通信動作での通信モードがインフラストラクチャモードであり、かつ、他方の通信動作での通信モードがP2Pモードである場合に、他方の通信動作でストリーミングデータを伝送するならば、他方の通信動作に割り当てる時間を更に長くしてよい。
好適に、通信制御では、一方の通信動作での通信モードがインフラストラクチャモードであり、かつ、他方の通信動作での通信モードがP2Pモードである場合に、一方の通信動作と他方の通信動作とで無線通信に使用するチャンネルが異なるならば、他方の通信動作に割り当てる時間を更に長くしてよい。
本発明によれば、通信相手が異なる2つの通信動作を時分割で切り替えて無線通信を行う場合に、それぞれの通信動作におけるスループットを適切に設定し易くすることができる。
以下、本実施形態に係る通信装置について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る通信装置1の構成の一例を示す図である。図1に示す通信装置1は、無線通信の機能を備えた装置であり、例えばノートパソコンやタブレット、スマートフォン、テレビ、車載ナビゲーションシステムなどが含まれる。通信装置1は、例えばIEEE802.11の各規格に準拠した無線LANの通信を行なう。
図1において、通信装置1の通信相手である通信装置2及び3はそれぞれ異なる無線LANのネットワークに属しており、通信装置1はこれらの通信装置と同時並行で無線通信を行うコンカレントモードの動作が可能である。
通信装置1は、例えば図1に示すように、通信部10と、入力部20と、表示部30と、制御部40と、記憶部50を有する。
通信部10は、無線LANの通信を行う装置であり、複数の通信モードによる無線通信が可能である。通信部10がサポートする複数の通信モードは、例えば無線LANにおけるアクセスポイント又はステーションとして動作するインフラストラクチャモード(以下、「ISモード」と記す。)と、Wi−Fi Direct(登録商標)と称される規格(以下、「WFD」と記す。)に対応したピア・トゥ・ピア通信を行う通信モード(以下、「P2Pモード」と記す。)とを含む。
ISモードは、アクセスポイントとして動作する通信モード(以下、「APモード」と記す。)と、ステーションとして動作する通信モード(以下、「STAモード」と記す。)を更に含む。
またP2Pモードは、アクセスポイントに相当するグループオーナとして動作する通信モード(以下、「GOモード」と記す。)と、ステーションに相当するグループクライアントとして動作する通信モード(以下、「GCモード」と記す。)を含む。通信部10は、グループオーナ又はグループクライアントになる前の状態(以下、「デバイス状態」と記す。)において、他のデバイス状態にある通信相手とネゴシエーション処理を行い、その処理結果に基づいてグループオーナ又はグループクライアントとなる。
通信部10は、図1の例において、送受信機11と通信処理部12を含む。
送受信機11は、無線LANにおける無線信号の送信と受信を行う。送受信部10は、通信処理部12から入力される送信データに変調、周波数変換、電力増幅などの信号処理を施してRF信号を生成し、アンテナから所定帯域の電波として送信する。また、送受信部10は、アンテナで受信された所定帯域の電波によるRF信号に増幅、周波数変換、復調などの信号処理を施して受信データを生成し、通信処理部12に出力する。送受信機11は、例えばRF信号のアンプ回路や、周波数変換のための混合器、フィルタ回路、発振回路(PLL回路等)などを含む。
通信処理部12は、無線LANにおける上述した通信モードに関わる処理を行うブロックであり、主として無線LANのMAC(Media Access Control )層における処理を行う。通信処理部12は、例えばプログラムに基づいて処理を実行するコンピュータ(マイクロプロセッサ等)や、専用のハードウェア(ロジック回路等)を含む。
入力部20は、ユーザの操作に応じた情報を制御部40に入力するための装置であり、例えばスイッチやボタン、タッチパッド、タッチパネル、キーボード、マウスなどを含む。尚、前述した通信部10の無線通信機能を利用して通信装置1を遠隔操作するような場合には、入力部20は無くても構わない。
表示部30は、制御部40から出力される映像信号に応じた画面を形成して表示する装置であり、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどを含む。尚、前述した通信部10の無線通信機能を利用して通信装置1を遠隔操作するような場合には、表示部30は無くても構わない。
制御部40は、通信装置1の全体的な動作を制御する装置であり、例えば記憶部50に格納されるプログラム51に基づいて命令を実行するコンピュータ(マイクロプロセッサ等)や、専用のハードウェア(ロジック回路等)を含む。制御部40は、全ての処理をコンピュータによって実行してもよいし、少なくとも一部の処理を専用のハードウェアによって実行してもよい。また、制御部40は、単一のICで構成されてもよいし、複数のICから構成されてもよい。通信部10の少なくとも一部と制御部40の少なくとも一部とが、共通のIC上に構成されてもよい。更に、通信部10における処理の少なくとも一部が、制御部40と共通のコンピュータにおいて実行されてもよい。
例えば制御部40は、無線LANの通信に関わる設定用の画面を表示部30に表示し、その画面の案内に従って入力部20から入力されるユーザの指示に応じて、無線LANの通信に関わる動作を制御する。具体的には、制御部40は、Miracast(登録商標)に基づいた映像等のストリーミングデータの伝送や、アクセスポイントを介したインターネットへの接続などを、入力部20から入力されるユーザの指示に応じて制御する。
また、制御部40は、通信部10の通信動作を制御する通信制御が可能である。本実施形態では、制御部40は、無線LANのコンカレントモードにおいて、通信相手が異なる2つの通信動作を時分割で切り替えるように通信部10を制御する。例えば、STAモードにおいてアクセスポイントと接続している途中で、テレビとのMiracast(登録商標)に基づいたピア・トゥ・ピア通信(P2Pモード)を行うように入力部20からユーザの指示が入力された場合、制御部40は、ISモード(STAモード)によるアクセスポイントとの通信動作と、P2Pモードによるテレビとの通信動作とを時分割で切り替えるコンカレントモードの動作を実行するように、通信部10を制御する。この場合、制御部40は、映像や音声等のストリーミングデータを、Miracast(登録商標)に基づいてP2Pモードの通信動作により伝送する。
制御部40は、コンカレントモードにおいて2つの通信動作を時分割に切り替える場合、一方の通信動作での通信モードと他方の通信動作での通信モードとの組み合わせに応じて、この時分割の切り替えにおいて一方の通信動作と他方の通信動作とに割り当てる時間の配分を変更する。例えば、制御部40は、一方の通信動作での通信モードがISモードであり、かつ、他方の通信動作での通信モードがP2Pモードである場合、他方の通信動作に割り当てる時間を一方の通信動作に割り当てる時間に比べて長くする。
図2は、本実施形態に係る通信装置において時分割の割合を決定する処理の一例を説明するためのフローチャートである。
時分割に切り替える2つの通信動作の通信モードが両方ともISモードである場合(ST100のYes)、制御部40は、時分割の切り替えにおいて2つの通信動作に割り当てる時間の割合(以下、「時分割の割合」と記す場合がある。)をそれぞれ50%に設定する(ST105)。すなわち、制御部40は、2つの通信動作(ISモード)の時間をほぼ同じにする。図3Aは、2つの通信動作の通信モードが両方ともISモードである場合における時分割の割合の設定例を示す。図3Aに示すように、時分割の1サイクルの期間(Tc)において、2つの通信動作(ISモード)の時間がほぼ等しくなっている。
時分割に切り替える2つの通信動作の通信モードが両方ともP2Pモードである場合も(ST110のYes)、制御部40は、2つの通信動作における時分割の割合をそれぞれ50%に設定する(ST115)。すなわち、制御部40は、2つの通信動作(P2Pモード)の時間をほぼ同じにする。図3Bは、2つの通信動作の通信モードが両方ともP2Pモードである場合における時分割の割合の設定例を示す。図3Bに示すように、時分割の1サイクルの期間(Tc)において、2つの通信動作(ISモード)の時間がほぼ等しくなっている。
時分割に切り替える2つの通信動作の一方がISモードであり、他方がP2Pモードである場合(ST100のNo、かつ、ST110のNo)、制御部40は、他方の通信動作(P2Pモード)における時分割の割合を60%に設定し、一方の通信動作(ISモード)における時分割の割合を40%に設定する(ST120)。すなわち、P2Pモードの通信動作の時間をISモードの通信動作の時間より長くする。図3Cは、一方の通信動作の通信モードがISモードであり、他方の通信動作の通信モードがP2Pモードである場合における時分割の割合の設定例を示す。図3Cに示すように、時分割の1サイクルの期間(Tc)において、P2Pモードの通信動作の時間がISモードの通信動作の時間よりも長くなっている。
以上説明したように、本実施形態によれば、一方の通信動作での通信モードと他方の通信動作での通信モードとの組み合わせに応じて、時分割の切り替えにおいて一方の通信動作と他方の通信動作とに割り当てる時間の配分が変更される。これにより、それぞれの通信動作におけるスループットが、2つの通信動作における通信モードの組み合わせに応じて変更される。通信モードとしてISモードやP2Pモードが利用される一般的なケースでは、必要とされるスループットに関して、通信モードごとの傾向の違いが存在し得る。従って、2つの通信動作における通信モードの組み合わせに応じてスループットを変更することにより、各通信動作に適したスループットを設定し易くすることができる。
また、本実施形態によれば、一方の通信動作での通信モードがISモードであり、かつ、他方の通信動作での通信モードがP2Pモードである場合、P2Pモードモードの通信動作に割り当てられる時間がISモードの通信動作に割り当てられる時間に比べて長くなり、P2Pモードの通信動作におけるスループットがISモードの通信動作におけるスループットに比べて大きくなる。これにより、P2Pモードの通信動作においてISモードの通信動作よりも大きなデータ伝送レートを必要とするデータが伝送される場合でも、コンカレントモードの動作によるスループットの低下の影響を抑制し易くなる。
次に、本実施形態に係る通信装置1の幾つかの変形例について説明する。
(第1変形例)
図4は、本実施形態に係る通信装置において時分割の割合を決定する処理の第1変形例を説明するためのフローチャートである。図4に示すフローチャートは、図2に示すフローチャートにおけるステップST120をステップST130〜ST140に置き換えたものであり、他のステップは図2に示すフローチャートと同じである。
図4は、本実施形態に係る通信装置において時分割の割合を決定する処理の第1変形例を説明するためのフローチャートである。図4に示すフローチャートは、図2に示すフローチャートにおけるステップST120をステップST130〜ST140に置き換えたものであり、他のステップは図2に示すフローチャートと同じである。
この第1変形例において、制御部40は、一方の通信動作での通信モードがISモードであり、かつ、他方の通信動作での通信モードがP2Pモードである場合に(ST100のNo、かつ、ST110のNo)、P2Pモードの通信動作において伝送するデータがストリーミングデータであるかを判定する(ST130)。例えば制御部40は、P2Pモードの通信動作がMiracast(登録商標)に基づいた通信である場合、このP2Pモードの通信動作においてストリーミングデータを伝送すると判定する(ST130のYes)。この場合、制御部40は、ストリーミングデータの伝送開始に合わせて、P2Pモードの通信動作に割り当てる時間をISモードの通信動作に割り当てる時間に比べて長くする。例えば、制御部40は、P2Pモードの通信動作における時分割の割合を60%に設定し、ISモードの通信動作における時分割の割合を40%に設定する。ストリーミングデータの伝送開始に合わせて、ISモードの通信動作とP2Pモードの通信動作とに割り当てる時間の配分を元に戻しても構わない。
P2Pモードの通信動作においてストリーミングデータを伝送しないと判定した場合(ST130のNo)、制御部40は、P2Pモードの通信動作に割り当てる時間とISモードの通信動作に割り当てる時間とを同じに設定する(ST135)。すなわち、制御部40は、2つの通信動作(P2Pモード及びISモード)における時分割の割合を、それぞれ50%に設定する。
この第1変形例によれば、P2Pモードの通信動作において比較的大きなデータ伝送レートを必要とするデータが伝送される場合に、通信動作の時分割の切り替えによるスループットの低下の影響が抑制され易くなるだけでなく、P2Pモードの通信動作において比較的大きなデータ伝送レートを必要とする映像や音声などのストリーミングデータが伝送される場合に限定して、割り当てる時間の配分を変更することにより、P2Pモードの通信動作において比較的大きなデータ伝送レートを必要としない時に、2つの通信動作間のスループットのバランスを取り易くなる。
(第2変形例)
図5は、本実施形態に係る通信装置において時分割の割合を決定する処理の第2変形例を説明するためのフローチャートである。図5に示すフローチャートは、図2に示すフローチャートにおけるステップST120をステップST150〜ST160に置き換えたものであり、他のステップは図2に示すフローチャートと同じである。
図5は、本実施形態に係る通信装置において時分割の割合を決定する処理の第2変形例を説明するためのフローチャートである。図5に示すフローチャートは、図2に示すフローチャートにおけるステップST120をステップST150〜ST160に置き換えたものであり、他のステップは図2に示すフローチャートと同じである。
この第2変形例において、制御部40は、一方の通信動作での通信モードがISモードであり、かつ、他方の通信動作での通信モードがP2Pモードである場合に(ST100のNo、かつ、ST110のNo)、P2Pモードの通信動作において伝送するデータがストリーミングデータであるかを判定する(ST150)。P2Pモードの通信動作においてストリーミングデータを伝送しないと判定した場合(ST150のNo)、制御部40は、P2Pモードの通信動作に割り当てる時間をISモードの通信動作に割り当てる時間に比べて長くする。例えば、制御部40は、P2Pモードの通信動作における時分割の割合を60%に設定し、ISモードの通信動作における時分割の割合を40%に設定する(ST155)。
P2Pモードの通信動作においてストリーミングデータを伝送すると判定した場合(ST150のYes)、制御部40は、ステップST155の場合に比べて、P2Pモードの通信動作に割り当てる時間を更に長くする。例えば、制御部40は、P2Pモードの通信動作における時分割の割合を70%に設定し、ISモードの通信動作における時分割の割合を30%に設定する(ST160)。
この第2の変形例によれば、P2Pモードの通信動作においてストリーミングデータが伝送される場合は、P2Pモードの通信動作においてストリーミングデータが伝送されない場合よりも更にスループットが大きくなる。これにより、P2Pモードの通信動作において比較的大きなデータ伝送レートを必要とする映像や音声などのストリーミングデータが伝送される場合でも、コンカレントモードの動作によるスループットの低下の影響を抑制し易くなる。このような効果は、P2Pモードでの通信相手とのネゴシエーション(チャンネル設定の変更等)を頻繁にとらなければならないような通信環境下で、P2Pモードの通信動作において比較的大きなデータ伝送レートを必要とする映像や音声などのストリーミングデータの伝送を行う場合に、更に顕著になる。
(第3変形例)
図6は、本実施形態に係る通信装置において時分割の割合を決定する処理の第3変形例を説明するためのフローチャートである。図6に示すフローチャートは、図2に示すフローチャートにおけるステップST120をステップST170〜ST180に置き換えたものであり、他のステップは図2に示すフローチャートと同じである。
図6は、本実施形態に係る通信装置において時分割の割合を決定する処理の第3変形例を説明するためのフローチャートである。図6に示すフローチャートは、図2に示すフローチャートにおけるステップST120をステップST170〜ST180に置き換えたものであり、他のステップは図2に示すフローチャートと同じである。
この第3変形例において、制御部40は、一方の通信動作での通信モードがISモードであり、かつ、他方の通信動作での通信モードがP2Pモードである場合に(ST100のNo、かつ、ST110のNo)、一方の通信動作と他方の通信動作とで無線通信に使用するチャンネルが異なるかを判定する(ST170)。一方の通信動作と他方の通信動作とでチャンネルが等しいと判定した場合(ST170のNo)、制御部40は、P2Pモードの通信動作に割り当てる時間をISモードの通信動作に割り当てる時間に比べて長くする。例えば、制御部40は、P2Pモードの通信動作における時分割の割合を60%に設定し、ISモードの通信動作における時分割の割合を40%に設定する(ST175)。
一方の通信動作と他方の通信動作とでチャンネルが異なると判定した場合(ST170のYes)、制御部40は、ステップST175の場合に比べて、P2Pモードの通信動作に割り当てる時間を更に長くする。例えば、制御部40は、P2Pモードの通信動作における時分割の割合を70%に設定し、ISモードの通信動作における時分割の割合を30%に設定する(ST180)。
一方の通信動作と他方の通信動作とで無線通信に使用するチャンネルが異なっていると、通信動作の切り替えに伴うチャンネルの再設定が必要となり、そのための時間のロスが発生する。しかしながら、上述した第3変形例によれば、P2Pモードの通信動作に割り当てられる時間が更に長くなることで、P2Pモードの通信動作に関しては、チャンネルの再設定による時間のロスの影響が低減する。そのため、P2Pモードの通信動作において比較的大きなデータ伝送レートを必要とするデータが伝送される場合でも、コンカレントモードの動作によるスループットの低下の影響を抑制し易くなる。このような効果は、P2Pモードでの通信相手とのネゴシエーション(チャンネル設定の変更等)を頻繁にとらなければならないような通信環境下で、P2Pモードの通信動作において比較的大きなデータ伝送レートを必要とする映像や音声などのストリーミングデータの伝送を行う場合に、更に顕著になる。
本発明は上述した実施形態には限定されない。すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
1〜3…通信装置、10…通信部、11…送受信機、12…通信処理部、20…入力部、30…表示部、40…制御部、50…記憶部、51…プログラム、
Claims (10)
- 無線LANの複数の通信モードにそれぞれ対応した通信動作が可能な通信部と、
通信相手が異なる2つの前記通信動作を時分割で切り替える通信制御が可能な制御部とを有し、
前記複数の通信モードは、
アクセスポイント又はステーションとして動作するインフラストラクチャモードと、
ピア・トゥ・ピア通信のグループオーナ又はグループクライアントとして動作するP2Pモードとを含み、
前記制御部は、一方の前記通信動作での前記通信モードと他方の前記通信動作での前記通信モードとの組み合わせに応じて、前記時分割の切り替えにおいて前記一方の通信動作と前記他方の通信動作とに割り当てる時間の配分を変更する、
通信装置。 - 前記制御部は、前記一方の通信動作での前記通信モードが前記インフラストラクチャモードであり、かつ、前記他方の通信動作での前記通信モードが前記P2Pモードである場合、前記他方の通信動作に割り当てる時間を前記一方の通信動作に割り当てる時間に比べて長くする、
請求項1に記載の通信装置。 - 前記制御部は、前記一方の通信動作での前記通信モードが前記インフラストラクチャモードであり、前記他方の通信動作での前記通信モードが前記P2Pモードであり、かつ、前記他方の通信動作でストリーミングデータを伝送する場合、前記他方の通信動作に割り当てる時間を前記一方の通信動作に割り当てる時間に比べて長くする、
請求項1に記載の通信装置。 - 前記制御部は、前記一方の通信動作での前記通信モードが前記インフラストラクチャモードであり、かつ、前記他方の通信動作での前記通信モードが前記P2Pモードである場合に、前記他方の通信動作でストリーミングデータを伝送するならば、前記他方の通信動作に割り当てる時間を更に長くする、
請求項2に記載の通信装置。 - 前記制御部は、前記一方の通信動作での前記通信モードが前記インフラストラクチャモードであり、かつ、前記他方の通信動作での前記通信モードが前記P2Pモードである場合に、前記一方の通信動作と前記他方の通信動作とで無線通信に使用するチャンネルが異なるならば、前記他方の通信動作に割り当てる時間を更に長くする、
請求項2に記載の通信装置。 - 無線LANの複数の通信モードにそれぞれ対応した通信動作と、
通信相手が異なる2つの前記通信動作を時分割で切り替える通信制御とが可能な通信装置の通信方法であって、
前記複数の通信モードは、
アクセスポイント又はステーションとして動作するインフラストラクチャモードと、
ピア・トゥ・ピア通信のグループオーナ又はグループクライアントとして動作するP2Pモードとを含み、
前記通信制御では、一方の前記通信動作での前記通信モードと他方の前記通信動作での前記通信モードとの組み合わせに応じて、前記時分割の切り替えにおいて前記一方の通信動作と前記他方の通信動作とに割り当てる時間の配分を変更する、
通信方法。 - 前記通信制御では、前記一方の通信動作での前記通信モードが前記インフラストラクチャモードであり、かつ、前記他方の通信動作での前記通信モードが前記P2Pモードである場合、前記他方の通信動作に割り当てる時間を前記一方の通信動作に割り当てる時間に比べて長くする、
請求項6に記載の通信方法。 - 前記通信制御では、前記一方の通信動作での前記通信モードが前記インフラストラクチャモードであり、前記他方の通信動作での前記通信モードが前記P2Pモードであり、かつ、前記他方の通信動作でストリーミングデータを伝送する場合、前記他方の通信動作に割り当てる時間を前記一方の通信動作に割り当てる時間に比べて長くする、
請求項6に記載の通信方法。 - 前記通信制御では、前記一方の通信動作での前記通信モードが前記インフラストラクチャモードであり、かつ、前記他方の通信動作での前記通信モードが前記P2Pモードである場合に、前記他方の通信動作でストリーミングデータを伝送するならば、前記他方の通信動作に割り当てる時間を更に長くする、
請求項7に記載の通信方法。 - 前記通信制御では、前記一方の通信動作での前記通信モードが前記インフラストラクチャモードであり、かつ、前記他方の通信動作での前記通信モードが前記P2Pモードである場合に、前記一方の通信動作と前記他方の通信動作とで無線通信に使用するチャンネルが異なるならば、前記他方の通信動作に割り当てる時間を更に長くする、
請求項7に記載の通信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017132210A JP2019016888A (ja) | 2017-07-05 | 2017-07-05 | 通信装置及び通信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017132210A JP2019016888A (ja) | 2017-07-05 | 2017-07-05 | 通信装置及び通信方法 |
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ID=65356587
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020108121A (ja) * | 2018-12-28 | 2020-07-09 | キヤノン株式会社 | 通信装置、制御方法、及びプログラム |
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