JP2019015385A - クリップ - Google Patents
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Abstract
Description
ブッシュの嵌入孔の内周面に突起が設けられ、雄部材の軸部の外周面にネジ部が形成されている。パネルの取付孔にブッシュの脚部を挿入し、ブッシュの開口部にピンの軸部を圧入することにより、貫通孔の内部で脚部を拡径させ、ブッシュの顎と、拡径した脚部との間に、重ね合せたパネルを保持することができる。
留め具を取り付けるときは、ピンを押し込むと、ネジ部のネジ山が突起を乗り越えて開口部内に挿入される。留め具を取り外すときは、ピンを回転させて、突起によりネジ部を案内し、ピンを取り外すことができる。
また、留め具を取り外すときは、工具でピンを押しながら回転させて、取り外すので、突起に対してピンが空回りして、ピンを取り外せないことがある。
クリップを取り外す場合は、取外し工具を用いてピンを回転させると、ピンのガイドリブが、ブッシュの押上げ斜面上を摺動して押し上げられていく。ピンを引き上げると、ピンは更に回転し、拡開脚が閉じて、クリップは仮嵌合状態に戻り、クリップを取り外すことができる。
このように、特許文献2のクリップは、ピンとブッシュを仮嵌合状態として、ピンをブッシュ内に押し込むことにより、簡単に取付部材を被取付部材に取り付けることができる。また、取り付け後は、ピンを回転させることにより、取付部材と被取付部材からクリップを容易に取り外し、ピンとブッシュを仮嵌合状態に戻すことができる。
また、長期間取り付けられた後でも、取り外し性が変化せず、簡単に取り外すことができるクリップが求められていた。
本発明の別の目的は、長期間取り付けられた後でも、取り外し性が変化しない小さいクリップを提供することである。
前記ピンは、円板状のピンフランジと、
前記ピンフランジの下方に延びるピン軸部とを有し、
前記ピン軸部は、縦方向に延びる一対の弾性爪受入溝と、
前記一対の弾性爪受入溝と直角方向に、一対の円弧部分と、
前記一対の円弧部分の下側の下へ行くに従って相互の間隔が小さくなる一対のピン斜面部と、
前記一対のピン斜面部の下の一対のピン平坦部とを有し、
前記ブッシュは、円筒形のブッシュフランジと、
前記ブッシュフランジの下側に設けられた一対の弾性爪と、
前記一対の弾性爪と直角方向に設けられ、前記一対の弾性爪より下に長い一対の拡開脚と、
前記一対の拡開脚の下に前記一対の前記拡開脚より半径方向に肉厚が厚い一対の拡開脚ロック部と、を有することを特徴とするクリップである。
ブッシュが、ブッシュフランジの下側に設けられた一対の弾性爪と、一対の弾性爪と直角方向に設けられ、一対の弾性爪より下に長い一対の拡開脚と、拡開脚の下の拡開脚より半径方向に肉厚が厚い拡開脚ロック部を有すると、弾性爪により、ピンとブッシュの相対的角度位置を一定にして、取り付けることができる。また、弾性爪を拡開せずに、拡開脚と拡開脚ロック部を拡開させて、取付孔を有する取付部材と、取付孔を有する被取付部材を結合することができる。
前記ブッシュは、前記ブッシュフランジの上面にブッシュ位置確認マークを有し、
前記ピン位置確認マークと、前記ブッシュ位置確認マークの角度位置を合わせると、
前記ピンの前記一対の弾性爪受入溝に、前記ブッシュの前記一対の弾性爪の弾性爪先端が入るように、前記ピンと前記ブッシュの角度位置が合わされることが好ましい。
前記ブッシュは、前記ブッシュフランジの上面に、前記一対のピン回転ストッパーを一定角度回転できるように両側に回転規制壁が設けられたストッパー溝を有することが好ましい。
前記一対の弾性爪が、前記ピンの前記下部円形部に当接して、前記ピンは抜け止めされ、
前記ブッシュの前記一対拡開脚の前記一対の拡開脚ロック部が、前記ピンのピン先端部に隣接し、前記ピンは押し込まれないように保持されることが好ましい。
弾性爪が、ピンの下部円形部に当接していると、仮嵌合状態のピンが外れることがない。
ブッシュの一対の拡開脚ロック部が、ピンのピン先端部に隣接し、又は当接していると、ピンは、誤って本嵌合させることがない。
前記一対の拡開脚は押し広げられて、間隔が広がり、
前記ブッシュの前記一対の弾性爪は、前記ピンの前記一対の弾性爪受入溝の上部に係合して、前記ピンの回転が規制され、前記一対の弾性爪には負荷がかかっていないことが好ましい。
クリップが、本嵌合状態で取付部材と被取付部材に取り付けられているときも、ブッシュの弾性爪先端が、弾性爪受入溝に係合し、弾性爪に負荷がかかっていないと、弾性爪がクリープ変形することがない。
前記ピンの前記一対のピン回転ストッパーが、前記回転規制壁に当接して、前記ピンの回転が止められ、
前記下部第2円形部は、前記一対の拡開脚ロック部に当接しなくなって、前記ピンのロックが外れ、
前記ブッシュの前記一対の弾性爪の前記弾性爪先端は、前記ピンの前記一対の弾性爪受入溝への係合から外れて、前記一対のピン斜面部に当接して、前記一対のピン斜面部を両側から押圧し、前記ピンが上方に移動する力をかけることが好ましい。
前記ブッシュの前記一対の弾性爪が、前記ピンの前記一対の弾性爪受入溝の下部に係合して、前記仮嵌合状態に戻ることが好ましい。
円板状のピンフランジと、
前記ピンフランジの下方に延びるピン軸部とを有し、
前記ピン軸部は、前記ピンフランジの下方に延びる一対の弾性爪受入溝と、
前記一対の弾性爪受入溝と直角方向に、一対の円弧部分と、前記一対の円弧部分の下側の下へ行くに従って相互の間隔が小さくなる一対のピン斜面部と、前記一対のピン斜面部の下の一対のピン平坦部と、
前記一対の弾性爪受入溝と、前記一対のピン平坦部の下に、全周にわたる下部円形部と、
前記弾性爪受入溝と直角方向だけの下部第2円形部と、を有することを特徴とするピンである。
円形のブッシュフランジと、
前記ブッシュフランジの下側に設けられた一対の弾性爪と、
前記一対の弾性爪の間に設けられ、前記一対の弾性爪より下に長い一対の拡開脚と、
前記一対の拡開脚の下に前記拡開脚より半径方向に肉厚が厚い一対の拡開脚ロック部と、
前記ブッシュフランジの上面に、両側に回転規制壁が設けられたストッパー溝と、を有することを特徴とするブッシュである。
前記ブッシュフランジの上面に、両側に回転規制壁が設けられたストッパー溝を有すると、ピンを解除できる角度位置でピンの回転を停止させることが出来る。
また、長期間取り付けられた後でも、取り外し性が変化しない小さいクリップを提供することが出来る。
本明細書では、縦方向とはピン10とブッシュ30の中心軸の方向をいう。
図1〜10を参照して、ピン10について説明する。図1は、本発明の実施形態によるクリップ1のピン10の斜視図である。図2はピン10の別の方向から見た斜視図である。図3はピン10の上面図、図4は正面図、図5は底面図、図6は右側面図である。図7はピン10の図4のC−C線に沿った端面図、図8はD−D線に沿った端面図、図9はE−E線に沿った端面図、図10はF−F線に沿った端面図である。
なお、端面図とは、切断面のみの形状を表し、切断面より奥側の形状を表していない図面である。
ピンフランジ11は、ほぼ円板状である。図3に示すように、ピンフランジ11の上面の中心部には、十字形の十字溝12が形成されている。プラスドライバーの先端部を十字溝12に入れてピン10を回転し、ブッシュ30とピン10との係合を解除することが出来るようになっている。
本実施形態では、プラスドライバーを用いて、ピン10を取り外す。ピン10の取り外し方はこの方法に限定されない。後述するように、色々の方法により、ピン10を回転させることができる。
ピンフランジ11のすぐ下のピン軸部は、下方が細くなるテーパが付き、その下は、断面が円弧状の一対の円弧部分15と、円弧部分より狭い幅で対向する直線状の一対の直線部分16とがある。
ピン軸部の上部円形部17の下側には、ブッシュ30の弾性爪先端45aを受け入れるため、一対の弾性爪受入溝21が縦方向に延びる。図4のD−D線に沿った端面図である図8に示すように、弾性爪受入溝21は断面が円弧状の凹部である。図8の断面では、弾性爪受入溝21以外の部分は円弧部分15である。弾性爪受入溝21の一方の境界21aは、他方の境界21bを面取りした形状で、弾性爪先端45aが乗り越えやすくなっている。
弾性爪受入溝21は、縦方向に延びる凹形状の溝であり、ブッシュ30の弾性爪先端45aを受け入れ、弾性爪先端45aが弾性爪受入溝21を上下方向に摺動することができる。
後述するように、ピン10を取外すとき、一対のピン平坦部23の外側のスペースには、ブッシュ30の弾性爪45が入ることができる。
ピン10のピン位置確認マーク13は、ピン平坦部23と円周方向位置が合っている。
ピン平坦部23の下で下部円形部24の下は、下部円形部24と同じ外径の下部第2円形部25である。下部第2円形部25の上面は平面である。下部第2円形部25は下方へ行くにしたがって次第に細くなるピン先端部27となっている。
弾性爪受入溝21は、下部円形部24の上面から、ピン斜面部22より上まで延びている。
図11〜20を参照して、ブッシュ30について説明する。図11は、本発明の実施形態によるクリップ1のブッシュ30の斜視図である。図12は、ブッシュ30の別の方向から見た斜視図である。図13はブッシュ30の上面図、図14は正面図、図15は底面図、図16は右側面図である。図17は、ブッシュ30の図13のH−H線に沿った端面図である。図18は、図14のG−G線に沿った端面図である。図19は、図14のI−I線に沿った端面図である。図20は、図14のJ−J線に沿った端面図である。
ブッシュフランジ31は、円形で、ピン10のピン軸部を収容するため、中央部に開口部が形成されている。
フランジ段部34の下には、円周方向の一部の内径が小さくなり、一対の回転規制部35を形成している。回転規制部35の円周方向の端部は、回転規制壁35a,bを形成している。対向する回転規制部35のない部分は、ストッパー溝36であり、ブッシュ30にピン10を取り付けると、ピン10の一対のピン回転ストッパー14がストッパー溝36に入るようになっている。対向する回転規制部35の内径は、ピン10の一対のピン回転ストッパー14の外径より小さい。ブッシュ30にピン10を取り付け、ピン10を回転させると、ピン回転ストッパー14が回転規制壁35a,bに当接し、ピン10の回転が規制される。
ブッシュ30のブッシュ位置確認マーク33の位置は、拡開脚ロック部42の円周方向の位置と合っている。
弾性爪45の弾性爪先端45aは、仮嵌合状態において、ピン10の下部円形部24に係合し、ブッシュ30からピン10が外れないように保持する。このとき、弾性爪45は変形していない。
一般的には、クリップ1は、ブッシュ30とピン10とを組み立てて仮嵌合させた状態で保管される。
図21は、ブッシュ30とピン10が仮嵌合した状態のクリップ1の斜視図である。図22は、クリップ1の上面図、図23は正面図、図24は底面図、図25は右側面図である。図26は、クリップ1の図23のA−A線に沿った断面図である。図27は、図26のB−B線に沿った端面図である。
ピン位置確認マーク13と、ブッシュ位置確認マーク33の位置が合った状態では、ピン10のピン平坦部23は、ブッシュの拡開脚ロック部42と、円周方向の位置が合っている。また、ピン10の弾性爪受入溝21は、ブッシュ30の弾性爪45と円周方向の位置が合っている。
仮嵌合状態では、ピン10のピン先端部27は、ブッシュ30の拡開脚ロック部42に当接するか、少し間隔があいていて、拡開脚41を開脚させていない。
また、ブッシュ30の弾性爪先端45aは、下部円形部24の上面に係合している。そのため、ピン10は、ブッシュ30から抜け落ちないように抜け止めされる。
図28は、クリップ1を本嵌合させ、取付部材51と被取付部材52を結合した状態の拡開脚端面図である。図29は、クリップ1の弾性爪端面図である。図30は、図28のK−K線に沿った端面図である。
本実施形態では、断面が円形の取付孔53,54として説明するが、取付孔53,54の形状はこれに限定されない。後述するように、色々の形状の取付孔とすることができる。
図28に示すように、ピンフランジ11が、ブッシュ30のフランジ段部34に入ると、ピン10の移動は停止する。このとき、拡開脚ロック部42のロック部上端部42aが、ピン10の下部円形部24と下部第2円形部25の間に入っている。
ピン10の下部円形部24と下部第2円形部25により、拡開脚41は大きく拡開し、取付部材51と被取付部材52は、拡開した拡開脚41とブッシュフランジ31の下面との間に挟まれて、保持される。
図31〜33参照して、取付部材51と被取付部材52にクリップ1を取り付けた後に、クリップ1を解除する方法を説明する。
プラスドライバーを用いてピン10を回転させることにより、ピン10をブッシュ30から取り外すことが出来る。
図30に示すように、ピン10のピン回転ストッパー14が、ブッシュ30の一方の回転規制壁35aに当接した状態から、クリップ1のピン10を反時計回りに回転させていく。図31のL−L線に沿った端面図である図33に示すように、ピン回転ストッパー14が、他方の回転規制壁35bに当接すると、ピン10の回転が停止する。
ピン10のピン回転ストッパー14は、ブッシュ30の回転規制壁35a,bの間で移動することができる。ピン10の回転角度が規制されるので、ピン10のロック位置と解除位置に確実に位置決めすることができる。
弾性爪受入溝21の一方の境界21aは、他方の境界21bの面取りした形状で、弾性爪先端45aが乗り越えやすい。そのため、ピン10を回転させることができる。
ブッシュ30に対して、ピン10が図31の角度位置にあるとき、ピン10を押し込んでも、ピン10は自動的に持ち上がり、組み付けることはできない。
このように、ピン10を持ち上げる構造は、取付部材51と被取付部材52の取付孔53,54の内部に設定することができる。
これに対して、拡開脚41は、取付状態で拡開しているので、長期間取り付けられていると、元の形状に戻ろうとする復元力は弱くなる。
図34〜37を参照して、取り外したクリップ1を再使用する場合について説明する。図34は、図32の段階から更に、ピン10のピンフランジ11を手で持って引上げ、弾性爪先端45aがピン10の下部円形部24の上面に当接した段階を示す弾性爪端面図である。図35は、図34のN−N線に沿った断面図である。弾性爪先端45aは、弾性爪受入溝21に入っていず、ピン平坦部23に当接している。
弾性爪受入溝21の一方の境界21aは、面取りされて、他方の境界21bより丸みを有している。ピン10を逆回転(取り外しとは逆の回転)させると、弾性爪先端45aは、一方の境界21aを乗り越えやすくなっている。
図37は、図36のP−P線に沿った端面図である。図35の弾性爪先端45aがピン平坦部23に当接した段階から、弾性爪先端45aは、一方の境界21aを乗り越え、弾性爪受入溝21に入っている。弾性爪先端45aが、弾性爪受入溝21に入って、ピン10は回転しないように保持される。
図37は図27と同じであり、クリップ1は仮嵌合状態に戻っている。図36の仮嵌合状態のクリップ1は、再使用することが出来る。
解除位置で、ピン10を押し込んで取り付けようとしても、下部第2円形部25は、拡開脚ロック部42に係合しないので、ピン10は自動的に持ち上がってしまう。そのため、作業者はピン10が取付位置にないことを確認することができる。
十字溝12の代わりに一方向の溝を設け、マイナスドライバーでピン10を回転させることができる。切欠きを設け、切欠き形状に合った工具でピン10を回転させることができる。又は、六角孔を形成し、六角レンチでピン10を回転させることができる。トルクス(登録商標)孔を形成し、トルクスドライバーで回転させることもできる。特殊形状の孔を設け、孔の形状に合った専用工具でピン10を回転させることができる。
ブッシュに対してピンを押圧することにより、簡単に取り付けることができ、ピンを回転させることにより簡単に取り外すことができるクリップを得ることができる。
また、長時間取付状態で保持した後でも、取り外し性が変化せず、簡単に取り外すことができる。
10 ピン
11 ピンフランジ
12 十字溝
13 ピン位置確認マーク
14 ピン回転ストッパー
15 円弧部分
16 直線部分
17 上部円形部
21 弾性爪受入溝
21a 一方の境界
21b 他方の境界
22 ピン斜面部
23 ピン平坦部
24 下部円形部
25 下部第2円形部
26 ピン下部斜面
27 ピン先端部
30 ブッシュ
31 ブッシュフランジ
33 ブッシュ位置確認マーク
34 フランジ段部
35 回転規制部
35a,b 回転規制壁
36 ストッパー溝
41 拡開脚
42 拡開脚ロック部
42a ロック部上端部
45 弾性爪
45a 弾性爪先端
51 取付部材
52 被取付部材
53 取付孔
54 取付孔
Claims (12)
- 取付部材を被取付部材に取り付けるため、ピンと、前記ピンを挿入するための開口部を有するブッシュとを備えるクリップであって、
前記ピンは、円板状のピンフランジと、
前記ピンフランジの下方に延びるピン軸部とを有し、
前記ピン軸部は、前記ピンフランジの下方に延びる一対の弾性爪受入溝と、
前記一対の弾性爪受入溝と直角方向に、一対の円弧部分と、
前記一対の円弧部分の下側の下へ行くに従って相互の間隔が小さくなる一対のピン斜面部と、
前記一対のピン斜面部の下の一対のピン平坦部とを有し、
前記ブッシュは、円筒形のブッシュフランジと、
前記ブッシュフランジの下側に設けられた一対の弾性爪と、
前記一対の弾性爪と直角方向に設けられ、前記一対の弾性爪より下に長い一対の拡開脚と、
前記一対の拡開脚の下に前記一対の拡開脚より半径方向に肉厚が厚い一対の拡開脚ロック部と、を有することを特徴とするクリップ - 請求項1に記載のクリップであって、
前記ピン軸部は、前記一対の弾性爪受入溝の下で、前記一対のピン平坦部の下に、全周にわたる下部円形部と、前記弾性爪受入溝と直角方向だけの下部第2円形部とを有するクリップ。 - 請求項1又は2に記載のクリップであって、
前記ピン軸部の前記一対の弾性爪受入溝の横方向の一方の境界は、面取りされていて、他方の境界より丸みを帯びているクリップ。 - 請求項1乃至3の何れか1項に記載のクリップであって、
前記ピンは、前記ピンフランジの上面にピン位置確認マークを有し、
前記ブッシュは、前記ブッシュフランジの上面にブッシュ位置確認マークを有し、
前記ピン位置確認マークと、前記ブッシュ位置確認マークの角度位置を合わせると、
前記ピンの前記一対の弾性爪受入溝に、前記ブッシュの前記一対の弾性爪の弾性爪先端が入るように、前記ピンと前記ブッシュの角度位置が合わされるクリップ。 - 請求項1乃至4の何れか1項に記載のクリップであって、
前記ピンは、前記ピンフランジの下の前記ピン軸部に、一対のピン回転ストッパーを有し、
前記ブッシュは、前記ブッシュフランジの上面に、前記一対のピン回転ストッパーを一定角度回転できるように両側に回転規制壁が設けられたストッパー溝を有するクリップ。 - 請求項2乃至5の何れか1項に記載のクリップであって、
仮嵌合状態では、前記ブッシュの前記一対の弾性爪が、前記ピンの前記一対の弾性爪受入溝の下部に係合して、前記ピンの回転が規制され、前記一対の弾性爪には、負荷がかかっていず、
前記一対の弾性爪が、前記ピンの前記下部円形部に当接して、前記ピンは抜け止めされ、
前記ブッシュの前記一対の拡開脚の前記一対の拡開脚ロック部が、前記ピンのピン先端部に隣し、前記ピンは押し込まれないように保持されるクリップ。 - 請求項2乃至5の何れか1項に記載のクリップであって、
本嵌合状態では、前記ピンの前記下部円形部と前記下部第2円形部との間に、前記ブッシュの前記一対の拡開脚ロック部のロック部上端部が挟まれて、前記ピンは抜けないようにロックされ、
前記一対の拡開脚は押し広げられて、間隔が広がり、
前記ブッシュの前記一対の弾性爪は、前記ピンの前記一対の弾性爪受入溝の上部に係合して、前記ピンの回転が規制され、前記一対の弾性爪には負荷がかかっていないクリップ。 - 請求項5乃至7の何れか1項に記載のクリップであって、
本嵌合状態で、前記ピンを回転させると、
前記ピンの前記一対のピン回転ストッパーが、前記回転規制壁に当接して、前記ピンの回転が止められ、
前記下部第2円形部は、前記一対の拡開脚ロック部に当接しなくなって、前記ピンのロックが外れ、
前記ブッシュの前記一対の弾性爪の前記弾性爪先端は、前記ピンの前記一対の弾性爪受入溝への係合から外れて、前記一対のピン斜面部に当接して、前記一対のピン斜面部を両側から押圧し、前記ピンが上方に移動する力をかけるクリップ。 - 請求項8に記載のクリップであって、
前記ブッシュの前記一対の弾性爪の前記弾性爪先端の下面が、前記ピン前記下部円形部の上面に当接した状態で、前記ピンが逆回転されると、
前記ブッシュの前記一対の弾性爪が、前記ピンの前記一対の弾性爪受入溝の下部に係合して、前記仮嵌合状態に戻るクリップ。 - 取付部材を被取付部材に取り付けるため、開口部を有するブッシュと共にクリップを構成するピンであって、
円板状のピンフランジと、
前記ピンフランジの下方に延びるピン軸部とを有し、
前記ピン軸部は、前記ピンフランジの下方に延びる一対の弾性爪受入溝と、
前記一対の弾性爪受入溝と直角方向に、一対の円弧部分と、前記一対の円弧部分の下側の下へ行くに従って相互の間隔が小さくなる一対のピン斜面部と、前記一対のピン斜面部の下の一対のピン平坦部と、
前記一対の弾性爪受入溝と、前記一対のピン平坦部の下に、全周にわたる下部円形部と、
前記弾性爪受入溝と直角方向だけの下部第2円形部と、を有することを特徴とするピン。 - 請求項10に記載のピンであって、
前記ピン軸部の前記一対の弾性爪受入溝の横方向の一方の境界は、面取りされていて、他方の境界より丸みを帯びているピン。 - 取付部材を被取付部材に取り付けるため、ピンと共にクリップを構成し、前記ピンを挿入するための開口部を有するブッシュであって、
円形のブッシュフランジと、
前記ブッシュフランジの下側に設けられた一対の弾性爪と、
前記一対の弾性爪の間に設けられ、前記一対の弾性爪より下に長い一対の拡開脚と、
前記一対の拡開脚の下に前記拡開脚より半径方向に肉厚が厚い一対の拡開脚ロック部と、
前記ブッシュフランジの上面に、両側に回転規制壁が設けられたストッパー溝と、を有するブッシュ。
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