JP2019015170A - 洋式便器 - Google Patents
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Abstract
【課題】汚水の飛び出しを防止できる上、掃除が容易にできる洋式便器を提供する。
【解決手段】便器本体2のリム部3上に、下面に脚部11を備えた便座4が後端側を支軸9側として開閉自在に取り付けられた洋式便器1である。リム部3の前側上面3aは、平坦部21と、リム部3の前側上面3aの外周縁に沿って形成された汚水流出防止用の凸リブ20と、を備える。凸リブ20は、平坦部21に対し湾曲面22を介して滑らかに連続するように、かつ便座4の閉状態で湾曲面4の上方に位置する便座4の前側周縁よりも外側に位置するように形成される。便座4の閉状態で、脚部11によってリム部3の前側上面3aと便座4の前側下面4bとの間に隙間が設けられる。
【選択図】図4
【解決手段】便器本体2のリム部3上に、下面に脚部11を備えた便座4が後端側を支軸9側として開閉自在に取り付けられた洋式便器1である。リム部3の前側上面3aは、平坦部21と、リム部3の前側上面3aの外周縁に沿って形成された汚水流出防止用の凸リブ20と、を備える。凸リブ20は、平坦部21に対し湾曲面22を介して滑らかに連続するように、かつ便座4の閉状態で湾曲面4の上方に位置する便座4の前側周縁よりも外側に位置するように形成される。便座4の閉状態で、脚部11によってリム部3の前側上面3aと便座4の前側下面4bとの間に隙間が設けられる。
【選択図】図4
Description
本発明は、便器本体のリム部上に便座が開閉自在に取り付けられた洋式便器に関する。
一般に、洋式便器として、便器本体のリム部上に、便座が後端側を支軸側として開閉自在に取り付けられているとともに、この便座を覆う便座カバーが便座と同一の支軸又は別の支軸回りに開閉自在に取り付けられたものは知られている。
そして、従来、このような洋式便器においては、座り用便時の小便や汚れの原因となる洗浄水の便器本体リム部の前側上面と便座の前側下面の間の隙間からの飛び出しを防止するための種々の防止策が提案されている。例えば特許文献1には、便器本体リム部の前側上面にその外周縁に沿って汚水流出防止用の凸リブを形成すると共に、便座の下面に便座の閉状態で前記凸リブが嵌合する凹所を形成し、凹所内に前記凸リブが当接する軟質パッキン材を設けることが記載されている。
しかし、前記特許文献1のものでは、汚水(小便や洗浄水)の飛び出しを防止することができる反面、汚水が便座下面の凹所に溜まり、凹所が汚れるため、そこを掃除する必要が生じる。その上、凹所の掃除が困難なものであるという問題がある。
本発明はかかる点に鑑み、その課題は、便器本体のリム部の前側上面に汚水流出防止用の凸リブを形成するに当たり、この凸リブと便座との関係を適切に設定することにより、汚水の飛び出しを防止できる上、掃除が容易にできる洋式便器を提供することにある。
前記の課題を解決するため、本発明の一態様に係る洋式便器は、便器本体のリム部上に、下面に脚部を備えた便座が後端側を支軸側として開閉自在に取り付けられた洋式便器である。前記リム部の前側上面は、平坦部と、前記リム部の前側上面の外周縁に沿って形成された汚水流出防止用の凸リブと、を備える。前記凸リブは、前記平坦部に対し湾曲面を介して滑らかに連続するように、かつ前記便座の閉状態で前記湾曲面の上方に位置する前記便座の前側周縁よりも外側に位置するように形成される。前記便座の閉状態で、前記脚部によって前記リム部の前側上面と前記便座の前側下面との間に隙間が設けられる。
本発明の上記態様の洋式便器によれば、リム部の前側上面と便座の前側下面の間の隙間からの汚水の飛び出しを防止することができる上、掃除を容易にできる。
以下、本発明を実施するための形態である実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は本発明の一実施形態に係る洋式便器1の全体構成を示す。洋式便器1は、便器本体2と、便器本体2のリム部3上に開閉自在に取り付けられた便座4と、便座4を覆うように開閉自在に取り付けられた便座カバー(図示せず)とを備えている。
便器本体2は、金属製の骨組み5により支持された合成樹脂製のものであり、便器本体2の前部には、排便用開口部6が形成されているとともに、排便開口部6の開口縁全周に亘ってリム部3が一体に形成されている。便器本体2の後部側には、人体局部洗浄装置などの機器7が設けられているとともに、機器7を覆う後部カバー8が取り付けられている。後部カバー8の左右側面には便座4及び便座カバーがそれぞれ別々の支軸9,10回りに開閉自在に取り付けられている。
便座4及び便座カバーは、共に合成樹脂からなる。便座4は、暖房装置(図示せず)を内蔵しており、便座4の下面4aには、図3に示すように、左右2つずつ計4つの脚部11,11,…が一体に形成されている。これらの脚部のうち、前側の2つの脚部11,11にはそれぞれゴム等の弾性材からなる当て材12が設けられている。
そして、本発明の特徴点として、リム部3の前側上面3aには、図2及び図4に示すように、その外周縁に沿って汚水流出防止用の凸リブ20が一体に形成されている。凸リブ20は、便座4を閉じたとき便座4の前側周縁よりも外側に位置するように設けられている。また、凸リブ20は、リム部3の前側上面3aの平坦部21に対し湾曲面22を介して滑らかに連続するように形成されており、リム部3の前側上面3aの平坦部21は、便器本体2の内側に向かって下方に傾斜する傾斜面に形成されている。
さらに、凸リブ20は、リム部3の前側上面3aからリム部3の外周縁に沿ってリム部3の後部3b近傍にまで延長してなる左右2つの延長部20a,20aを有している。凸リブ20の各延長部20aの先端とリム部3の後部3bとの間には、凸リブ20及びリム部3の後部3bよりも低い低段部23が形成されている。
一方、便座4の前側下面4bには、リム部3の内周縁の内側に向かって下方に突出する凸部25が一体に形成されている。便座4を閉じたとき、凸部25の下端は、リム部3の前側上面3aの凸リブ20及び平坦部21の内縁よりも下方に位置するように設けられている。
従って、前記洋式便器1においては、便器本体2のリム部3の前側上面3aに、その外周縁に沿って汚水流出防止用の凸リブ20が形成されており、この凸リブ20は、便座4を閉じたとき便座4の前側周縁よりも外側に位置するように設けられている。このため、リム部3の前側上面3aと便座4の前側下面4bの間の隙間からの汚水の飛び出しを防止することができる上、掃除が容易となり、実用性に優れた効果を奏する。
特に、本実施形態の場合、凸リブ20は、リム部3の前側上面3aの平坦部21に対し湾曲面22を介して滑らかに連続するように形成されているため、凸リブ20と平坦部21との間に汚れが溜まり難くなり、更に掃除がし易くなるという効果を併有する。なお、前記凸リブ20を設ける範囲または前記平坦部21の傾斜面を設ける範囲は、前側上面3aのみに限定してもよいし、前側上面3aからリム部3の後部3bに至る外周縁の間で任意に設定してもよい。
また、リム部3の前側上面3aの平坦部21は、便器本体2の内側に向かって傾斜する傾斜面に形成されているため、この平坦部21上に汚水が溜まったときでもその汚水は平坦部21の傾斜に沿って便器本体2の内側に落ちるようになる。このため、平坦部21上に汚水が多く溜まることはないので、平坦部21上の汚れが緩和されることになり、その分清掃が楽なものになる。
さらに、便座4の前側下面4bに、便座4の閉状態でリム部3の内周縁の内側に向かって突出する凸部25が形成されているため、リム部3の前側上面3aと便座4の前側下面4bの間の隙間からの汚水の飛び出しをより確実に防止することができる。殊に、凸部25の下端は、便座4の閉状態で平坦部21の内縁よりも下方に位置するように設けられているため、汚水の飛び出し防止効果を一層図ることができる。
加えて、凸リブ20は、リム部3の前側上面3aからリム部3の外周縁に沿ってリム部3の後部3b近傍にまで延長して形成されている。このため、リム部3の前側上面3aと便座4の前側下面4bの間の隙間からの汚水の飛び出しを防止できるだけでなく、リム部3の前側上面3a以外の上面と便座4の下面4aとの間の隙間からの汚水の飛び出しをも防止できる。その上、凸リブ20の各延長部20a先端とリム部3の後部3bとの間に凸リブ20及びリム部3の後部3bよりも低い低段部23が形成されている。このため、リム部3の上面上に水が凸リブ20によりせき止められて溜まったときには、低段部23から水を便器1の外に逃がすことで水が便器本体2の後部に設けられる電気部品に至って悪影響を及ぼすのを防止することができる。このとき、便器1の外に逃げる汚水等の水は低段部23から流れる部分に集中するため、凸リブ20を設けない場合に比べて掃除がしやすい。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の形態を包含するものである。例えば前記実施形態では、便器本体2後部側の後部カバー8の左右側面に便座4及び便座カバーがそれぞれ別々の支軸9,10回りに開閉自在に取り付けられた場合について述べたが、本発明は、この場合に限らないのは勿論である。例えば便器本体2後部カバー8の左右側面に便座4及び便座カバーが同一の支軸回りに開閉自在に取り付けられた場合などにも同様に適用することができ、同様な効果を奏することができる。
また、前記実施形態では、便器本体2が合成樹脂製のものである場合について述べたが、本発明は、この場合に限らず,便器本体2が陶器などその他の材質からなる場合にも適用することができる。
1 洋式便器
2 便器本体
3 リム部
3a 前側上面
3b リム部の後部
4 便座
4b 前側下面
9 支軸
11 脚部
20 凸リブ
20a 延長部
21 平坦部
22 湾曲面
23 低段部
25 凸部
2 便器本体
3 リム部
3a 前側上面
3b リム部の後部
4 便座
4b 前側下面
9 支軸
11 脚部
20 凸リブ
20a 延長部
21 平坦部
22 湾曲面
23 低段部
25 凸部
Claims (4)
- 便器本体のリム部上に、下面に脚部を備えた便座が後端側を支軸側として開閉自在に取り付けられた洋式便器であって、
前記リム部の前側上面は、
平坦部と、
前記リム部の前側上面の外周縁に沿って形成された汚水流出防止用の凸リブと、
を備え、
前記凸リブは、前記平坦部に対し湾曲面を介して滑らかに連続するように、かつ前記便座の閉状態で前記湾曲面の上方に位置する前記便座の前側周縁よりも外側に位置するように形成され、
前記便座の閉状態で、前記脚部によって前記リム部の前側上面と前記便座の前側下面との間に隙間が設けられる、
洋式便器。 - 前記平坦部は、前記便器本体の内側に向かって傾斜する傾斜面である、
請求項1記載の洋式便器。 - 前記便座の前側下面の内周縁には、前記便座の閉状態で下方に突出する凸部が形成されている、
請求項1又は請求項2に記載の洋式便器。 - 前記凸リブは、前記リム部の外周縁に沿って、前記リム部の前側上面に形成された部分から前記リム部の後部近傍にまで延長して形成された延長部を有し、
前記延長部の先端と前記リム部の後部との間には、前記凸リブ及び前記リム部の後部よりも低い低段部が形成されている、
請求項1〜3のいずれか一つに記載の洋式便器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018184785A JP2019015170A (ja) | 2018-09-28 | 2018-09-28 | 洋式便器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018184785A JP2019015170A (ja) | 2018-09-28 | 2018-09-28 | 洋式便器 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013238059A Division JP6579504B2 (ja) | 2013-11-18 | 2013-11-18 | 洋式便器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019015170A true JP2019015170A (ja) | 2019-01-31 |
Family
ID=65358363
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018184785A Pending JP2019015170A (ja) | 2018-09-28 | 2018-09-28 | 洋式便器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019015170A (ja) |
-
2018
- 2018-09-28 JP JP2018184785A patent/JP2019015170A/ja active Pending
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