JP2019014979A - 生体情報取得用衣料 - Google Patents

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悟 小塩
Satoru Koshio
悟 小塩
耕佑 川戸
Kosuke Kawato
耕佑 川戸
健司 栗原
Kenji Kurihara
健司 栗原
佐藤 彰洋
Akihiro Sato
彰洋 佐藤
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Abstract

【課題】精度高く生体情報を取得するのみならず着用快適性に優れた衣料を実現する。【解決手段】生体に当接して生体情報を取得する電極と、電極が配置された第1の生地110と、一定伸長時の伸長力が第1の生地110とは異なる第2の生地120と、を含む上半身用衣料100であって、第1の生地110および第2の生地120において、上半身用衣料100における上下方向の伸長力が、第1の生地110が第2の生地120よりも小さい。さらに、上半身用衣料100における左右方向の伸長力が、第1の生地110が第2の生地120よりも大きい。【選択図】図1

Description

本発明は、生体に当接して生体情報を取得する電極が配置された生地を含んで構成された衣料を着用して生体情報を精度高く取得することのできる技術に関し、特に、精度高く生体情報を取得するのみならず着用快適性に優れた衣料を実現するための技術に関する。
近年、健康の維持またはその増進に対する人々の関心が高まっている。そこで、健康管理のために、日常生活の中で、人々がより手軽に、たとえば、心拍信号、心電信号、脳波信号(脳活動によって生じる電気(電位)信号)、筋電信号(筋肉を動かすときに生じる電気(電位)信号)などの生体情報を精度高く検出することが望まれている。また、このような健康管理に限らず、疾患の診断時および治療(リハビリテーションを含む)時ならびに健康管理に限定されない運動時に、上述したような生体情報を精度高く検出することが望まれたり、さらに人体に限らず動物実験等においても、上述したような生体情報を精度高く検出することが望まれたりしている。
このような生体情報は様々なセンサにより検出される。そして、このようなセンサを衣類(衣料と記載する場合もあるが同義である)に備えておいて、その衣類を着用して運動時等における生体情報を取得することが行われている。このような衣類においては、生体情報取得対象の器官からセンサが過剰に離れないように(センサが生体に対して好適に固定されるように)構成されていなければならない。
このようなセンサを備えた衣類として、特開2017−082361号公報(特許文献1)は、生体情報通知センサーを備えてなる衣料であって、ヨコ方向およびタテ方向のうち少なくともどちらか一方のストレッチ性が60〜100%の範囲の布帛を含むことを特徴とする衣料を開示する(請求項1)。この特許文献1は、さらに、ヨコ方向およびタテ方向のうち少なくともどちらか一方のストレッチ性が60〜100%(好ましくは70〜100%、より好ましくは80〜100%)であることが肝要であり、ヨコ方向およびタテ方向ともにストレッチ性が60%より小さいと、身体を動かした際にセンサーと身体との密着性の変化が大きくなり、生体情報の検知精度が低下するおそれがあることを開示する(第0021段落)。
特開2017−082361号公報
しかしながら、特許文献1に開示された衣料においては、ヨコ方向およびタテ方向ともにストレッチ性が60%より小さい場合にのみ、身体を動かした際にセンサーと身体との密着性の変化が大きくなり、生体情報の検知精度が低下するおそれがあることをが開示されているに過ぎない。このため、この特許文献1に開示された技術を用いて、ヨコ方向およびタテ方向のうち少なくともどちらか一方のストレッチ性が60%以上(より好ましくは80%以上)の布帛を用いて、生体情報通知センサーを備えてなるたとえば上半身用衣料(アンダーシャツ等)を形成すると、上半身用衣料の全体について、ヨコ方向の一方向のみ、タテ方向の一方向のみ、または、ヨコ方向およびタテ方向の両方向について高すぎるストレッチ性を備える場合もあり、そのような場合には着用時の快適性が損なわれたり、着用する際に上半身用衣料がその全体として伸びすぎたり伸びにくすぎたりして着用しづらい可能性がある。
さらに、このような衣料は、一般的に生地と呼ばれる、織地(織物)または編地(編物)等で構成されることが多い。そして、これらの織地および編地を含む生地においては、その構成上、タテ方向とそのタテ方向に略直交するヨコ方向(タテヨコの絶対的な方向は逆でも構わない)における特性(伸長特性、回復特性、伸長と回復との差についての特性(後述する回復率)等)が必ず異なる。特許文献1においては、上述したようにヨコ方向
およびタテ方向についてはそのうち少なくともどちらか一方の特性に言及しているに過ぎない。さらに単なる1種類の生地で(上半身用)衣料を構成し、かつ、生地のタテ方向とヨコ方向の特性の違いに着目しないのでは精度高く生体情報を取得するのみならず優れた着用快適性を実現するという目的を達成することができないという知見を本出願人は得て、複数の種類の生地を使ってかつタテ方向の生地特性とヨコ方向の生地特性との差異についても鋭意研究を進めた。その結果、精度高く生体情報を取得するのみならず着用快適性に優れた生体情報取得用衣料を実現するための技術に想到したのである。
本発明は、従来技術の上述の問題点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、精度高く生体情報を取得するのみならず着用快適性に優れた衣料を実現するための技術である生体情報取得用衣料を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る生体情報取得用衣料は、以下の技術的手段を講じている。
すなわち、本発明に係る生体情報取得用衣料は、生体に当接して生体情報を取得する電極と、前記電極が配置された第1の生地と、一定伸長時の伸長力が前記第1の生地とは異なる第2の生地と、を含む生体情報取得用衣料であって、前記生地についての前記生体情報取得用衣料における上下方向の前記伸長力が、前記第1の生地が前記第2の生地よりも小さいことを特徴とする。
好ましくは、前記生地についての前記生体情報取得用衣料における左右方向の前記伸長力が、前記第1の生地が前記第2の生地よりも大きいように構成することができる。
さらに好ましくは、前記伸長力は100%伸長時の伸長力であって、前記第2の生地についての前記生体情報取得用衣料における左右方向の前記伸長力が、5N以下であるように構成することができる。
さらに好ましくは、前記生地の荷重−伸び曲線における、0%から100%まで伸長した区間についての荷重積分値である伸長時の変形エネルギーに対する、100%から0%まで回復した区間についての荷重積分値である回復時の変形エネルギーの比率である回復率について、前記第1の生地についての前記回復率が、前記生体情報取得用衣料における上下方向および前記生体情報取得用衣料における左右方向のいずれも60%以上であるように構成することができる。
さらに好ましくは、前記衣料は上半身用衣料であって、前記第2の生地は、前記伸長力がタテ方向とヨコ方向とで異なり、前記第1の生地および前記第2の生地を含んで形成された上半身用衣料において、前記第2の生地の伸びやすい前記伸長力の低い方向が上半身における左右方向であって、前記第2の生地の伸びにくい前記伸長力の高い方向が上半身における上下方向であるように構成することができる。
さらに好ましくは、前記第2の生地はヨコ編地で形成され、前記第2の生地のヨコ方向が上半身における左右方向であって、前記第2の生地のタテ方向が上半身における上下方向であるように構成することができる。
さらに好ましくは、前記第1の生地は、着用者の胸に対応する位置に少なくとも設けられているように構成することができる。
本発明に係る生体情報取得用衣料によれば、精度高く生体情報を取得するのみならず着用快適性に優れた衣料を実現することができる。
本発明の実施の形態に係る生体情報取得用衣料として生体電極の配置構造を採用した一例である上半身用衣料の表側(外側)の全体図である。 図1に示す上半身用衣料における裏側(肌側)の全体図である。 図1に示す上半身用衣料におけるセンサ部の拡大図である。 図2に示す上半身用衣料におけるセンサ部の拡大図である。 図1に示す上半身用衣料に好適に用いられる生地の特性を示す図(その1)である。 図1に示す上半身用衣料に好適に用いられる生地の特性を示す図(その2)である。 図1に示す上半身用衣料に好適に用いられる生地の特性を示す図(その3)である。 図1に示す上半身用衣料に好適に用いられる生地の伸長曲線および回復曲線を示す図である。 図8に示す伸長曲線および回復曲線に基づいて算出される回復率を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態に係る生体情報取得用衣料の一例である上半身用衣料100を、図面に基づき詳しく説明する。なお、本発明にはこの上半身用衣料100に採用された生体電極の配置構造を含むため、以下においては上半身用衣料100に採用された生体電極の配置構造を含めて説明する。ここで、本発明に係る生体情報取得用衣料は、上半身用衣料に限定してされるものではなく、その他の衣料であっても、人体以外の生体向けの衣料(ここでの衣料とは生体表面を被覆するものの意味である)であっても構わない。さらに、上半身用衣料においても袖がないものであっても構わない。
[上半身用衣料]
まず、図1および図1に示す上半身用衣料100を裏返した図2を参照して、上半身用衣料100の全体について説明する。この上半身用衣料100は、生体情報を取得する必要がある着用者(被検者)がその上半身に、図1に示す面を外側に図2に示す面を皮膚側にして着用する。なお、以下においては、これらの図に示すように、センサ部200が配置された第1の生地110とセンサ部200が配置されない第2の生地120とで構成された上半身用衣料100について説明するが、本発明は、センサ部200が配置された第1の生地110のみでその上半身用衣料100の全体を構成することもできる。さらに、第1の生地110および第2の生地120に加えて第3の生地の3種類の生地で上半身用衣料100の全体を構成するようにしても構わず、さらに4種類以上の生地で構成するようにしても構わない。
図1〜図2に示すように、この上半身用衣料100は、後身頃120Cと両側の袖部120Dと、上側前身頃120Aおよび下側前身頃120Bと、上側前身頃120Aと下側前身頃120Bとの間に設けられたセンサ部200とで構成されており、センサ部200は、上側前身頃120Aと下側前身頃120Bとに接合された第1の生地110に配置され、上側前身頃120Aと下側前身頃120Bと後身頃120Cと袖部120Dとは、第1の生地110とは特性の異なる第2の生地120により構成されている。なお、上半身用衣料100において、袖部120Dを備えなくても構わない。また、第1の生地110に加えて他の生地(ここでは第2の生地120)を用いて上半身用衣料100を構成する場合には、その生地の切り替えは、編成、貼り付け、接着、縫製等のどのような方法で第1の生地110と第2の生地120とが切り替えられていても構わない(本実施の形態においては縫製を採用)。さらに、後述する伸長力の大小関係が成立するのであれば、第1の生地110に第2の生地120を重ねて設けるようにしても、第2の生地120に第1の生地110を重ねて設けるようにしても構わない。
なお、これらの図1〜図4には、上半身用衣料100についての上下方向および左右方向を両方向矢示により示すとともに、この上半身用衣料100の第1の生地110および第2の生地120にヨコ編地を採用した場合におけるこのヨコ編地のヨコ方向を白抜きの両方向矢示により示している。
ここで、センサ部200は腹部側のみに設けられているために(限定されるものではないが本実施の形態においては背中側にはセンサ部200が設けられていないために)図示しない背面図(図1および図2の紙面裏側から紙面表側を見た図)としては第2の生地120のみで後身頃120Cが構成された図となる。
次に、図3〜図4を参照して、センサ部200について説明する。このセンサ部200(およびこのセンサ部200が配置された第1の生地110)は、図1に示すように被検
者の胸部に相当する位置に設けられ、主として、心拍信号、心電信号等を検出する。図4に示すように、センサ部200は肌側から見て、電極210と、薄い弾性部材等で構成され電極210の肌表面への当接感触を和らげる、電極210の肌表面への押圧を付勢する等のために設けられるクッション材240と、クッション材240を第1の生地110に固定するシール材250とで構成される。なお、センサ部200の肌側から見た構造はこのような構造に限定されるものではないが、電極210は被検者の肌に当接するように設けられる。本実施の形態においては、第1の生地110の肌側の表面にクッション材240を設けてその上からシール材250でクッション材240およびその周囲の第1の生地110を覆って、シール材250における電極210の位置がずれないようにシール材250の上に電極210を設けている。また、図示したように本実施の形態においては、左右方向に2箇所に電極210を設けているが、第1の生地110に設けられる電極210の数および位置は限定されるものではない。
このように被検者の肌に当接するように、図2および図4に示すように肌側に露出するように設けられた電極210は、たとえば編地構造の基材に導電性糸が(どのような編込み方法に限定されるものではなく)編込まれて形成されているものを採用することができる。ここで、導電性糸とは、電気抵抗が小さく通電可能という導電性を備えた糸であれば、特に限定されるものではなく、樹脂繊維、天然繊維または金属線等を芯として、この芯に湿式や乾式のコーティング、メッキ、真空成膜、その他の適宜な被着法を用いて金属成分を被着させた金属被着線(メッキ線)を使用するのが好適である。
このように電極210は導電性を備えるために、被検者の胸部分の肌に当接して、心拍信号、心電信号等の生体情報を検出することができる。センサ部200の電極210により検出された生体情報(ここでは電気的情報(アナログ電気信号))は、アナログ信号をデジタル信号へアナデジ(AD)変換ならびにその変換処理後のデータ処理およびデータ蓄積等のために、図示しない検出部へ伝送される。このため、電極210は、第1の生地110に設けられた電極210の上下方向の長さ程度の切り込み部(図示しない)を通って、図4に示す肌側から図3に示す外側へ露出することになる。
図3に示すように、センサ部200は、外側から見て、信号取り出し部220と、切り込み部を保護するとともに表側に露出してきた電極210を保持する保持シール230とで構成されている。ここで、上述したAD変換等の信号処理のために、検出部は、電気信号が送受信可能にセンサ部200に接続されている。たとえば、限定されるものではないが、信号取り出し部220は、電極210に金属製のスナップボタン220Aが設けられ、検出部にもそのスナップボタンに対応する金属製のスナップボタンが設けられている。ここで、これらの金属製のスナップボタン220Aおよび検出部のスナップボタンを介して、センサ部200から検出部へ生体情報に関する電気的情報(アナログ電気信号)が送信される。
この信号取り出し部220は、たとえば、第1の生地の表側に設けられた保持シール230と、スナップボタン220Aが取り付けられたボタン保持部材220Bとで構成されている。ここで、ボタン保持部材220Bは、図3に示すように保持シール230の上下方向端部近傍の縫合部で第1の生地110と縫合されており、表側に露出している電極210と、その電極210に取り付けられたスナップボタン220Aと、電極210およびスナップボタン220Aに取り付けられたボタン保持部材220Bとは一体化されており、これら(表側に露出している電極210、スナップボタン220A、ボタン保持部材220Bの3つ)と第1の生地110とはボタン保持部材220Bの縫合部で接続されている。その結果、表側に露出している電極210およびスナップボタン220Aは、第1の生地110に対してボタン保持部材220Bの上下端の縫合部のみで接続されていることになり、左右方向にずれて移動することができる自由度を備える。
なお、このセンサ部200を検出部に電気的に接続する信号取り出し部220においては、この上半身用衣料を着用する(着替える)ときに検出部が邪魔にならないように、このような金属製のスナップボタンのオス側(オススナップ)およびメス側(メススナップ)で一対の金属製のスナップボタンのいずれか一方側がスナップボタン220Aおよび検
出部のスナップボタンのいずれかとして取り付けられており、被検者がこの上半身用衣料100に着替えた後に信号取り出し部220を介して、検出部をセンサ部200に電気的に接続することが好ましい。
ここで、スナップボタンとは、オス側のゲンコ(凸)側とメス側のバネ(凹)側とで構成される衣料等に用いられる保持具(いわゆるボタン)であって、弾性部材(ここではバネ)を含む凹部とその凹部へ嵌合され弾性部材により嵌合状態が保持される凸部とを備えた嵌合部材であれば、スナップボタンに限定されるものではない。さらに、このようなスナップボタンおよび上述した嵌合部材に限定されるものではなく、信号検出時に検出可能に保持できて信号非検出時に容易に取り外しできる面ファスナー等であっても構わない。
本発明においては、センサ部200が配置された第1の生地110のみでその全体が構成された上半身用衣料であっても、センサ部200が配置された第1の生地110とセンサ部200が配置されない第2の生地120とで構成された上半身用衣料であっても、さらに別の第3の生地を含めて第1の生地、第2の生地および第3の生地とで構成された上半身用衣料であっても構わない。重要であるのは、(A)上半身用衣料を構成する生地の種類によらず、センサ部200が配置された第1の生地110自体の特性、(B)上半身用衣料が2種類以上の生地で構成される場合には、タテ方向およびヨコ方向を区別した生地の相対的特性およびセンサ部200が配置されない第2の生地120自体の特性である。このため、以下においては、(A)第1の生地110に要求される生地の特性と、(B)2種類の生地使いの場合に要求される生地の特性とに分けて、上半身用衣料100について説明する。なお、センサ部200が配置された第1の生地110のみでその全体が構成された上半身用衣料100については、図1〜図2において示した括弧書きの符号120を符号110と読み替えることにより第1の生地110のみでその全体が構成された上半身用衣料100の図となり、この場合、生地の切り替えが不要となることは言うまでもない。
ここで、このように第1の生地110のみでその全体が構成された上半身用衣料100であっても、この第1の生地110よりも伸びにくい方向を備えた生地を、上半身用衣料における上下方向がその生地のより伸びにくい方向になるように、背中に対応する位置に少なくとも設けることも好ましい。このようにすると、第1の生地110だけでは着用する際に上半身用衣料100がその全体として伸びすぎて着づらいまたは脱ぎづらい可能性があっても、背中側の上下方向に伸びにくい生地を設けられているので、その背中部分は上下方向に伸びにくいので伸びすぎて着づらいまたは脱ぎづらいことを回避できる。
これより以下において、第1の生地110のみを採用した場合における(1種類生地使いの場合における)第1の生地110の特性、第1の生地110および第2の生地120を採用した場合における(2種類(以上)生地使いの場合における)第1の生地110の特性および第2の生地120の特性について説明する。なお、後述するように、より具体的には第1の生地110および第2の生地120にヨコ編地を採用しているため、上半身用衣料100におけるヨコ編地のヨコ方向およびタテ方向についても発明の理解を容易にするために(本発明がこれらの編地およびタテヨコ使いに限定されるものではないが)記載する。なお、ヨコ編地においては、編糸が進む方向であるヨコ方向がタテ方向よりも伸びやすく一定伸長時の伸長力が小さく伸縮性が大きく、タテ編地においては、編糸が進む方向であるタテ方向がヨコ方向よりも伸びやすく一定伸長時の伸長力が小さく伸縮性が大きい。この一定伸長時の伸長力は、後述する試験力と同じ意味である。
[1種類生地使い]
まず、第1の生地110のみを採用した場合における(1種類生地使いの場合における)第1の生地110自体の(絶対的な)特性について説明する。以下における生地の特性は、上半身用衣料100を構成する生地の種類によらず(織地および編地等に限定されないし織地または編地であっても織成および編成の種類も限定されないが一例として第1の生地110がヨコ編地の場合を本実施の形態において記載)、センサ部200が配置された第1の生地110自体の特性を示す。
<1種類生地使い:第1(1)条件>
この第1の生地110についての100%伸長時における、この第1の生地110を用いて形成した上半身用衣料100の上下方向の伸長力が、23N以下である。なお、12N以下であることがさらに好ましい。
<1種類生地使い:第1(2)条件>
この第1の生地110についての100%伸長時における、この第1の生地110を用いて形成した上半身用衣料100の左右方向の伸長力が、2.5N〜11Nである。なお、上限値は10Nであることがさらに好ましく、下限値は5Nであることがさらに好ましい。
<1種類生地使い:第1(3)条件>
生地についての荷重−伸び曲線における、0%から100%まで伸長した区間についての荷重積分値である伸長時の変形エネルギーに対する、100%から0%まで回復した区間についての荷重積分値である回復時の変形エネルギーの比率である回復率が、この第1の生地110について、上半身用衣料100の上下方向および左右方向のいずれも60%以上である。
これらの第1(1)条件〜第1(3)条件については、2種類生地使いの4つの条件を説明した後に、図5〜図9を用いて、詳しく説明する。
[2種類生地使い]
次に、第1の生地110に加えて少なくとも第2の生地120を採用した場合における(2種類生地使いの場合における)相対的な特性ならびに第1の生地110自体および第2の生地120自体の(絶対的な)特性について説明する。すなわち、以下においては、上半身用衣料100を構成する生地が2種類以上であって、センサ部200が配置された第1の生地110とセンサ部200が配置されない第2の生地120との相対的な特性ならびに第1の生地110自体および第2の生地120自体の(絶対的な)特性を示す。以下における生地の特性は、上半身用衣料100を構成する生地の種類によらず(織地および編地等に限定されないし織地または編地であっても織成および編成の種類も限定されないが一例として第1の生地110および第2の生地120がヨコ編地の場合を本実施の形態において記載)、センサ部200が配置された第1の生地110とセンサ部200が配置されない第2の生地120との相対的な特性ならびに第1の生地110自体および第2の生地120自体の(絶対的な)特性を示す。なお、第1の生地110自体の特性については、上述した[1種類生地使い]における3条件と同じである。このように、1種類使いの条件と2種類使いの条件とで一部の条件は重複する。このため、重複する説明については繰り返して記載しない。なお、前提条件として、一定伸長時の伸長力は、第1の生地110と第2の生地120とでタテ方向もヨコ方向も異なる。
<2種類生地使い:第2(1)条件>
第1の生地110および第2の生地120について、上半身用衣料100における上下方向の伸長力が、第1の生地110が第2の生地120よりも小さい。
<2種類生地使い:第2(2)条件>
第1の生地110および第2の生地120について、上半身用衣料100における左右方向の伸長力が、第1の生地110が第2の生地120よりも大きい。
<2種類生地使い:第2(3)条件>
この第2の生地120についての100%伸長時における上半身用衣料100における左右方向の伸長力が、5N以下である。
<2種類生地使い:第2(4)条件>
生地についての荷重−伸び曲線における、0%から100%まで伸長した区間についての荷重積分値である伸長時の変形エネルギーに対する、100%から0%まで回復した区間についての荷重積分値である回復時の変形エネルギーの比率である回復率が、この第1の生地110について、上半身用衣料100の上下方向および左右方向のいずれも60%以上である。この条件は、1種類生地使いの3つ目の第1(3)条件と同じである。このため、2種類生地使いの4つ目の第2(4)条件については以下において記載しない。
[具体的な生地構成]
以下に、上述した、1種類生地使いの場合の第1(1)条件、第1(2)条件および第1(3)条件、ならびに、2種類生地使いの場合の(1種類生地使いの場合の3条件に加えられる)第2(1)条件、第2(2)条件および第2(3)条件を満足する、第1の生地110および第2の生地120について詳しく説明する。
<100%定伸長回復に関する特性>
図5に、第1の生地110および第2の生地120の特性として、第1の生地110に好ましく採用可能なヨコ編地(ここではベアスムース)の生地Aの100%定伸長回復に関する特性、および、第2の生地120に好ましく採用可能なヨコ編地(ここではベアフライス)の生地Dの100%定伸長回復に関する特性を示す。
さらに、図6に、生地Aとは別の第1の生地110に好ましく採用可能なヨコ編地(ここではベア天)の生地Bの100%定伸長回復に関する特性、および、第1の生地110に好ましく採用可能な編地(ここでは編成を限定しない)の生地Cの100%定伸長回復に関する特性を示す。
図5および図6においては、JIS L1096の8.16.3 伸長力のB法に準拠して100%まで第1の生地110および第2の生地120を伸長させたときの荷重を、試験力(一定伸長時(ここでは100%)の伸長力)として記載している。そして、これらの図5および図6から、4つの生地についてのタテ方向とヨコ方向についての試験力の平均値を抜き出して纏めたものを図7に示す。
さらに、第1の生地110に好適に採用される生地Aおよび第2の生地120に好適に採用される生地Dについては、このJISに準拠して実行した引張試験における荷重−伸び曲線(Stress−Strain曲線(S−S曲線))を図8に示す。なお、図8(C)において試験力を示す縦軸は図8(A)、(B)、(D)に示す試験力を示す縦軸の10倍になっている。
次に、この図8に加えて図9を参照して、回復率について説明する。回復率とは、上述した第1(3)条件に示したように、生地についての荷重−伸び曲線における、0%から100%まで伸長した区間についての荷重積分値である伸長時の変形エネルギーに対する、100%から0%まで回復した区間についての荷重積分値である回復時の変形エネルギーの比率として定義される。図8(A)の2サイクル目を転記した図9を参照してより詳しく説明する。回復率の算出には2サイクル目のデータを採用している。
図9に示すように、伸長率0%から伸長率100%まで伸長させるときに描かれたS−S曲線と横軸とで囲まれた面積S(1)が伸長エネルギーであって、この面積S(1)は伸長率0%から伸長率100%まで伸長した区間についての荷重積分値である伸長時の変形エネルギーを示す。すなわち、面積S(1)が伸長エネルギーであって、伸長時における伸長率0%から伸長率100%までの(積分)区間において荷重値を積分(積算)した値となる。
さらに、伸長率100%から伸長率0%まで回復させるときに描かれたS−S曲線と横軸とで囲まれた面積S(2)が回復エネルギーであって、この面積S(2)は伸長率100%から伸長率0%まで回復した区間についての荷重積分値である回復時の変形エネルギーを示す。すなわち、面積S(2)が回復エネルギーであって、回復時における伸長率100%から伸長率0%までの(積分)区間において荷重値を積分(積算)した値となる。
そして、この伸長エネルギーである面積S(1)に対する回復エネルギーである面積S(2)の比率が回復率であって、回復率はS(2)/S(1)×100(%)で算出される。この回復率が意味するものは、S−S曲線の往路(伸長)と復路(回復)とで変形エネルギー(曲線と横軸とで囲まれた面積)比である。この回復率が大きい(高い)ということはS−S曲線において、試験力が比較的高い往路(必ず復路より高い)が試験力が比較的低い復路に近いということを示す(回復率の最大値は復路と往路とが同じエネルギーであって100%)。この回復率が大きいことは、より理想的な伸長回復状態であって、さらにいえば(回復率の数値では判断できないものの)S−S曲線の往路がより傾きが小さく、復路はそれに近い線を辿ることが好ましい。この場合には、柔らかく伸長しつつ、かつ、しっかり戻るパワー(フィット性)を備えていると考えられる。このようにして算
出した伸長エネルギー、回復エネルギーおよび回復率が、図6、図7に示してある。
<1種類生地使い:第1(1)〜1(3)条件>
まず、第1(1)条件について、第1の生地110についての100%伸長時における上半身用衣料100の上下方向(ヨコ編地におけるタテ方向)の伸長力は、図7に示すように、生地Aが11.1N、生地Bが22.3N、生地Cが21.4Nであり、いずれも23N以下である。
生体が上半身の運動として、上腕を上げ下げしたり回動したり上体をひねったりした場合において、生体の上下方向(上半身用衣料100における上下方向)に大きく動いた場合であっても、この第1の生地110の100%伸長時における伸長力が23N以下であり上下方向に伸びやすいために、上腕を上げ下げ、回動、上体のひねりへのツレ動きを遮断することができ、センサ部200を生体に良好にフィットさせて電極210の生体への当接(接触)を維持することができる。このような作用効果については、生地Aが生地Bおよび生地Cよりも大きく発現できた点で、この第1の生地110についての100%伸長時における伸長力が12N以下であることがさらに好ましい。
次に、第1(2)条件について、第1の生地110についての100%伸長時における上半身用衣料100の左右方向(ヨコ編地におけるヨコ方向)の伸長力は、図7に示すように、生地Aが6.1N、生地Bが10.9N、生地Cが8.3Nであり、いずれも2.5N〜11Nである。
生体がその上半身を運動したとしても、上半身用衣料100の左右方向(ヨコ編地におけるヨコ方向)の伸長力がこのような範囲であるためにセンサ部200を生体に良好にフィットさせて電極210の生体への当接(接触)を維持することができる。このような作用効果をより大きく発現させる観点に基づくと、上限値は10Nであることがさらに好ましく、下限値は5Nであることがさらに好ましい。
次に、第1(3)条件について(第2(4)条件についても同じ)、第1の生地110についての回復率は、図5および図6に示すように、
上半身用衣料100の上下方向(ヨコ編地におけるタテ方向)について、生地Aが74.5%、生地Bが69.8%、生地Cが64.1%であって、
上半身用衣料100の左右方向(ヨコ編地におけるヨコ方向)について、生地Aが69.7%、生地Bが66.3%、生地Cが76.2%であり、いずれも60%以上である。
生体がその上半身を運動したとしても、上半身用衣料100における第1の生地110の上下方向および左右方向についての伸長力がこのように60%以上であるためにセンサ部200を生体に良好にフィットさせて電極210の生体への当接(接触)を維持することができる。
なお、第1の生地110についての上半身用衣料100の上下方向(ヨコ編地におけるタテ方向)および上半身用衣料100の左右方向(ヨコ編地におけるヨコ方向)の回復率は、このように60%以上が好ましいが、好ましくは65%以上が、上半身用衣料100におけるセンサ部200を生体に良好にフィットさせて電極210の生体への当接(接触)を維持できる点でより好ましい。
ここで、2種類生地使いの第2(4)条件に関連するが、このような第1の生地110は第1の方向も第2の方向も60%以上の回復率であることに対して、第2の生地120の好適な一例である生地Dの上半身用衣料100の上下方向(ヨコ編地におけるタテ方向)の回復率は47.1%と低い。このように低い回復率であることにより、不要な肌への生地の密着を回避することができ、長時間着用を続けても快適性が維持でき、好ましい。
以上のように、第1(1)条件〜第1(3)条件を満足する第1の生地110(のみ)で形成した上半身用衣料100は、精度高く生体情報を取得するのみならず着用快適性に優れていた。
<2種類生地使い:第2(1)〜2(3)条件>
第1の生地110および第2の生地120についての伸長力の相対的な条件(第2(1)条件および第2(2)条件)については以下の通りである。なお、伸長力の比較には、限定されるものではないが伸長率100%における伸長力を採用した。
まず、第2(1)条件は、上半身用衣料100における上下方向について伸長力を比較した条件となる。より詳しくは、第1の生地110における上下方向(ヨコ編地におけるタテ方向)の伸長力と第2の生地120における上下方向(ヨコ編地におけるタテ方向)の伸長力との比較となる。詳しくは、図7に示すように、
・第1の生地110における上下方向(ヨコ編地におけるタテ方向)の伸長力については、生地Aが11.1N、生地Bが22.3N、生地Cが21.4Nであって、
・第2の生地120における上下方向(ヨコ編地におけるタテ方向)の伸長力については、生地Dの120.4Nであって、
第1の生地110および第2の生地120について、上半身用衣料100における上下方向の伸長力が、第1の生地110が第2の生地120よりも小さい。
生体が上半身の運動として、上腕を上げ下げしたり回動したり上体をひねったりした場合において、生体の上下方向(上半身用衣料100における上下方向)に大きく動いた場合であっても、上半身用衣料100における上下方向については、第1の生地110が第2の生地120よりも伸長力が小さく上半身用衣料100においてセンサ部200が配置された第1の生地110は第2の生地120に比較して上下方向に伸びやすい。このため、センサ部200が配置された第1の生地110自体が(第2の生地120との比較において)上下方向によく伸びて、上腕を上げ下げ、回動、上体のひねりへのツレ動きを遮断することができ、センサ部200を生体に良好にフィットさせて電極210の生体への当接(接触)を維持することができる。さらに、上半身用衣料100においてセンサ部200が配置されていない第2の生地120は第1の生地110に比較して上下方向に伸びにくい。このため、第2の生地120をたとえば背中に対応する位置に設けると、第1の生地110では着用する際に上半身用衣料100がその全体として伸びすぎて着づらいまたは脱ぎづらい可能性があっても、背中側の上下方向に伸びにくい第2の生地120が設けられているので、その背中部分は上下方向に伸びにくいので伸びすぎて着づらいまたは脱ぎづらいことを回避できる。
次に、第2(2)条件は、上半身用衣料100における左右方向について伸長力を比較した条件となる。より詳しくは、第1の生地110における左右方向(ヨコ編地におけるヨコ方向)の伸長力と第2の生地120における左右方向(ヨコ編地におけるヨコ方向)の伸長力との比較となる。詳しくは、図7に示すように、
・第1の生地110における左右方向(ヨコ編地におけるヨコ方向)の伸長力については、生地Aが6.1N、生地Bが10.9N、生地Cが8.3Nであって、
・第2の生地120における左右方向(ヨコ編地におけるヨコ方向)については、生地Dの2.4Nであって、
第1の生地110および第2の生地120について、上半身用衣料100における左右方向の伸長力が、第1の生地110が第2の生地120よりも大きい。
生体が上半身の運動とした場合には、上半身用衣料100における上下方向(ヨコ編地におけるタテ方向)についての第1の生地110と第2の生地120との伸長力の相対的な関係に基づく作用効果は上述した通りである。これに加えて、上半身用衣料100における左右方向については、第1の生地110が第2の生地120よりも伸長力が大きく上半身用衣料100においてセンサ部200が配置された第1の生地110は第2の生地120に比較して左右方向に伸びにくい。このため、センサ部200が配置された第1の生地110自体が(第2の生地120との比較において上下方向によく伸びて、上腕を上げ下げ、回動、上体のひねりへのツレ動きを遮断することができるとともに)、左右方向については(第2の生地120との比較において)伸びにくく、センサ部200が配置された第1の生地110を生体に良好にフィットさせることができる。さらに、上半身用衣料100においてセンサ部200が配置されていない第2の生地120は第1の生地110に比較して左右方向に伸びやすい。このため、第2の生地120をたとえば胴部周囲(ここでは胸部を除く)に対応する位置に設けると、着用者の個人差および男女差により大きく胴部周囲が異なる場合であっても男女別にSML程度の3区分程度のサイズを準備するだけで多くの着用者(被検者)に対応することができる。
さらに、上半身用衣料100においてセンサ部200が配置された第1の生地110とセンサ部200が配置されていない第2の生地120とは、上半身用衣料100における上下方向については、第1の生地110が第2の生地120よりも伸びやすく(第2の生地120が第1の生地110よりも伸びにくく)、上半身用衣料100における左右方向については、第1の生地110が第2の生地120よりも伸びにくい(第2の生地120が第1の生地110よりも伸びやすい)という相対的な関係が成立する。このため、第1の生地110と第2の生地120とは、上半身用衣料100における上下方向と左右方向とにおいて概ね逆の作用効果を発現することになり、第1の生地110と第2の生地120との相乗効果により、着用者の上半身の運動を過度に妨げることなく、電極210の生体への当接(接触)を好ましく維持するというトレードオフの関係にある作用効果であって、上半身用衣料100にとって好ましい作用効果を好適に実現することができる。
次に、第2(3)条件について、第2の生地120についての100%伸長時における上半身用衣料100の左右方向(ヨコ編地におけるヨコ方向)の伸長力は、図7に示すように、2.4Nであって5N以下である。上半身用衣料100を極めて緩やかにフィットさせて運動の妨げにならない点で好ましい。
以上のように、第1(1)条件〜第1(3)条件を満足する第1の生地110に加えて第2(1)条件〜第2(4)条件を満足する第2の生地120で形成した上半身用衣料100は、精度高く生体情報を取得するのみならず着用快適性に優れていた。
以上のようにして、本実施の形態に係る生体電極の配置構造またはこの生体電極の配置構造を採用した生体情報取得用衣料によると、精度高く生体情報を取得するのみならず着用快適性に優れた衣料を実現することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、精度高く生体情報を取得する衣料に好ましく、精度高く生体情報を取得するのみならず着用快適性に優れた衣料を実現することができる点で特に好ましい。
100 上半身用衣料
110 第1の生地
120 第2の生地
200 センサ部
210 電極

Claims (7)

  1. 生体に当接して生体情報を取得する電極と、
    前記電極が配置された第1の生地と、
    一定伸長時の伸長力が前記第1の生地とは異なる第2の生地と、を含む生体情報取得用衣料であって、
    前記生地についての前記生体情報取得用衣料における上下方向の前記伸長力が、前記第1の生地が前記第2の生地よりも小さいことを特徴とする、生体情報取得用衣料。
  2. 前記生地についての前記生体情報取得用衣料における左右方向の前記伸長力が、前記第1の生地が前記第2の生地よりも大きいことを特徴とする、請求項1に記載の生体情報取得用衣料。
  3. 前記伸長力は100%伸長時の伸長力であって、
    前記第2の生地についての前記生体情報取得用衣料における左右方向の前記伸長力が、5N以下であることを特徴とする、請求項2に記載の生体情報取得用衣料。
  4. 前記生地の荷重−伸び曲線における、0%から100%まで伸長した区間についての荷重積分値である伸長時の変形エネルギーに対する、100%から0%まで回復した区間についての荷重積分値である回復時の変形エネルギーの比率である回復率について、
    前記第1の生地についての前記回復率が、前記生体情報取得用衣料における上下方向および前記生体情報取得用衣料における左右方向のいずれも60%以上であることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の生体情報取得用衣料。
  5. 前記衣料は上半身用衣料であって、
    前記第2の生地は、前記伸長力がタテ方向とヨコ方向とで異なり、
    前記第1の生地および前記第2の生地を含んで形成された上半身用衣料において、
    前記第2の生地の伸びやすい前記伸長力の低い方向が上半身における左右方向であって、
    前記第2の生地の伸びにくい前記伸長力の高い方向が上半身における上下方向であることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の生体情報取得用衣料。
  6. 前記第2の生地はヨコ編地で形成され、
    前記第2の生地のヨコ方向が上半身における左右方向であって、
    前記第2の生地のタテ方向が上半身における上下方向であることを特徴とする、請求項5に記載の生体情報取得用衣料。
  7. 前記第1の生地は、着用者の胸に対応する位置に少なくとも設けられていることを特徴とする、請求項5または請求項6に記載の生体情報取得用衣料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020031922A1 (ja) * 2018-08-07 2020-02-13 ミツフジ株式会社 衣服
US20220312732A1 (en) * 2019-05-27 2022-10-06 Toyobo Co., Ltd. Animal garment and animal biological information measurement apparatus

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