JP2019013436A - クッション材及びクッション配置構造 - Google Patents

クッション材及びクッション配置構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2019013436A
JP2019013436A JP2017132716A JP2017132716A JP2019013436A JP 2019013436 A JP2019013436 A JP 2019013436A JP 2017132716 A JP2017132716 A JP 2017132716A JP 2017132716 A JP2017132716 A JP 2017132716A JP 2019013436 A JP2019013436 A JP 2019013436A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compression
cushion
hardness
cushion material
substantially rectangular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017132716A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6823775B2 (ja
Inventor
晃一 田中
Koichi Tanaka
晃一 田中
清美 松尾
Kiyomi Matsuo
清美 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Beautiful Life Co Ltd
Original Assignee
Beautiful Life Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Beautiful Life Co Ltd filed Critical Beautiful Life Co Ltd
Priority to JP2017132716A priority Critical patent/JP6823775B2/ja
Publication of JP2019013436A publication Critical patent/JP2019013436A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6823775B2 publication Critical patent/JP6823775B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)

Abstract

【課題】快適な使用感を有すると共に、長時間使用しても体に対する負担が少ないクッション材及びクッション配置構造を提供することを目的とする。【解決手段】本発明を適用したクッション材の一例であるクッションAは、略矩形の第1の部材1、略矩形の第2の部材2、略矩形の第3の部材3及び略矩形の第4の部材4を備える。各部材の接合面は接着剤により張り合わされ、4つの部材が一体化して、略直方体の1つのクッションAを構成している【選択図】図1

Description

本発明はクッション材及びクッション配置構造に関する。詳しくは、快適な使用感を有すると共に、長時間使用しても体に対する負担が少ないクッション材及びクッション配置構造に係るものである。
従来、椅子やソファー等に座る際に、快適な座り心地を得る為に、座面や背もたれに配置するクッション材が利用されている。椅子の座面等に配置されるクッション材は、一般的に、布等で形成した袋状のカバー体の内部に、綿、羽毛や樹脂製のスポンジ等の弾力性を有する素材を詰めて形成されている。
また、近年では、弾性や密度を調節したポリウレタンフォーム等を用いて、圧力に対する変形や復元特性に特徴を持たせた低反発クッションや、高反発クッションと呼ばれるクッション材も広く利用されている。
このようなクッション材では、快適な座り心地を求めて形成されるのは勿論のこと、その付加価値を高めるべく、その素材や形状について種々の検討がなされている。
こうしたなか、クッション材において快適なクッション性と、芯材の破損を防止して優れた耐久性を付与することを試みたクッション材が存在し、例えば、特許文献1に記載のクッション材が提案されている。
ここで、特許文献1には、軟質ウレタンフォームの内部に、軟質ウレタンフォームよりも硬く、密度が20kg/m以上であって40kg/m以下とする板状の芯材を配置すると共に、芯材を、弾性的に伸縮する線材からなるネットを袋状にしてなる伸縮ネット袋7に収納して、軟質ウレタンフォームの内部に内蔵して、芯材の両面に軟質ウレタンフォームを積層する構造のクッション材が記載されている。
特開2016−123615号公報
ここで、特許文献1に記載のクッション材をはじめ、従来のクッション材では、弾力性を有する素材の複数段を平積みに積層して、クッション性を向上させる構造が採用されているが、平面視した際のクッション材の座面において、領域ごとに素材や形状の違いがなく、どの領域においても同一のクッション性(反発力)を示すものとなっている。
即ち、座面上のどの領域に圧力が掛けられても、クッション材が示す圧力の分散性に違いがなく、同様の挙動を示すものとなる。クッション材の使用時の快適性を高める上では、圧力の分散性を工夫して、座り心地をよくしたり、長時間使用した際に負担を感じにくくしたりする余地が充分に存在する。
特に、クッション材を長時間使用する場面、例えば、美容室の椅子や、車イスの座面にクッション材を配置する際には、使用者の体重を効率よく分散させることが重要となる。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、快適な使用感を有すると共に、長時間使用しても体に対する負担が少ないクッション材及びクッション配置構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のクッション材は、所定の厚みを有する略矩形の第1の部材と、該第1の部材の一方の端面における概ね端部に連設された略矩形の第2の部材と、前記第1の部材の一方の端面における前記第2の部材が連設された側と対向する側の概ね端部に同第2の部材と略平行に連設された略矩形の第3の部材と、前記第1の部材の一方の端面側、かつ、前記第2の部材と前記第3の部材の間に挟まれて配置され、同第1の部材、同第2の部材及び同第3の部材と連設されると共に、40%圧縮時の硬さが、前記第1の部材、前記第2の部材及び前記第3の部材における40%圧縮時の硬さよりも小さい、略矩形の第4の部材とを備える。
ここで、略矩形の第1の部材と、第1の部材の一方の端面における概ね端部に連設された略矩形の第2の部材と、第1の部材の一方の端面における第2の部材が連設された側と対向する側の概ね端部に第2の部材と略平行に連設された略矩形の第3の部材によって、略コ字状の形状が形成される。即ち、略矩形の第1の部材の一方の端面の両端部から第2の部材及び第3の部材が延出して、クッション材に略コ字状の領域が形成される。この略コ字状の領域は、例えば、使用者の坐骨や、大腿骨の底面側を支持する部分となる。
また、第4の部材が、略矩形の形状であり、第1の部材の一方の端面側、かつ、第2の部材と第3の部材の間に挟まれて配置され、第1の部材、第2の部材及び第3の部材と連設されたことによって、第4の部材は、第1乃至第3の部材で形成された略コ字状に囲まれた領域を埋めて、一体化したクッション材を構成するものとなる。この第4の部材の領域は、例えば、使用者がクッション材に座った際に、使用者の仙骨や尾骨を支持する部分となる。
また、第4の部材の40%圧縮時の硬さが、第1の部材、第2の部材及び第3の部材における40%圧縮時の硬さよりも小さく形成されたことによって、使用者の体重に基づく圧力がクッション材の特定の領域に集中せず、圧力が分散しやすい構造となる。このことは、柔らかい第4の部材が圧力を受けて変形して、その周囲にあるより硬い第1乃至第3の部材で使用者の臀部を支持することに起因するものと推測される。また、柔らかい第4の部材が仙骨や尾骨を支持する為、骨盤が後ろに後傾して、仙骨や尾骨で椅子に腰かけた状態、所謂、「仙骨座り」と呼ばれる、使用者に負担のかかる座り方となっても、痛みを和らげやすい構造となる。
なお、ここでいう40%圧縮時の硬さとは、JISK6400−2A法に規定する硬さ試験に準ずる方法で測定した40%圧縮時の硬さに基づき算出した値(N)を意味する。
試験の詳細は後述する。
また、第4の部材の40%圧縮時の硬さが、第1の部材における40%圧縮時の硬さよりも小さく形成されたことによって、使用者が第4の部材側に深く腰掛けやすくなり、かつ、より硬い第1の部材で大腿骨の底部を支持する為、座った体勢が安定しやすくなる。また、臀部よりも負荷に対する耐性が高い大腿骨及び太ももで体重を受けやすくなる為、使用者が負荷を感じにくい構造とすることができる。更に、使用者が立ち上がる際に、第1の部材に負荷が掛かるが、第1の部材がより硬くなっていることから立ち上がりの動作が容易になる。
また、第1の部材、第2の部材及び第3の部材における40%圧縮時の硬さが略同一である場合には、略コ字状の形状部分の座り心地が均一化され、座り易さを向上させることができる。
また、第1の部材、第2の部材及び第3の部材における40%圧縮時の硬さが略同一であり、第1の部材、第2の部材及び第3の部材は、第4の部材の40%圧縮時の硬さの1.1〜3.0倍の40%圧縮時の硬さを有する場合には、より一層、使用者の体重に基づく圧力がクッション材において分散しやすい構造となる。
ここで、第1の部材、第2の部材及び第3の部材が、第4の部材の40%圧縮時の硬さの1.1倍未満の40%圧縮時の硬さを有する場合には、第4の部材と第1乃至第3の部材との間の硬さの差が小さすぎて、クッションに掛かる圧力を効率よく分散できなくなるおそれがある。また、第1の部材、第2の部材及び第3の部材が、第4の部材の40%圧縮時の硬さの3.0倍を超える40%圧縮時の硬さを有する場合には、第4の部材と第1乃至第3の部材との間の硬さの差が大きくなり過ぎて、座った際に不快感を招くおそれがある。
また、第1の部材、第2の部材及び第3の部材が、第4の部材の40%圧縮時の硬さの1.6〜2.0倍の40%圧縮時の硬さを有する場合には、第4の部材と第1乃至第3の部材との間の硬度のバランスが適切なものとなり、更に一層、使用者の体重に基づく圧力がクッション材において分散しやすい構造となる。
また、第1の部材、第2の部材及び第3の部材における40%圧縮時の硬さが略同一、かつ、その数値が140〜240Nの範囲であり、第4の部材の40%圧縮時の硬さは80〜120Nの範囲である場合には、第4の部材と第1乃至第3の部材との間の硬度のバランスや、各部材に使用者の臀部や骨盤、仙骨、尾骨等が接触した際の硬さが丁度良くなり、使用感を向上させることができる。また、使用者の体重に基づく圧力がクッション材において分散しやすい構造となる。
ここで、第1の部材、第2の部材及び第3の部材における40%圧縮時の硬さが略同一、かつ、その数値が140N未満である場合には、第1乃至第3の部材が軟らかくなり過ぎて、使用感が向上しにくくなるおそれがある。また、第4の部材と第1乃至第3の部材との間の硬さの差が小さすぎて、クッションに掛かる圧力を効率よく分散できなくなるおそれがある。また、第1の部材、第2の部材及び第3の部材における40%圧縮時の硬さが略同一、かつ、その数値が240Nを超える場合には、第1乃至第3の部材が硬くなり過ぎて、座った際に不快感を招くおそれがある。また、第4の部材との間のバランスが崩れ、この点からも使用感が悪くなる。
また、第4の部材の40%圧縮時の硬さが80N未満である場合には、柔らかくなり過ぎて、座った際に不快感を招き、更に、第4の部材が圧力で潰れてしまい、椅子等の座面との底付き感が生じるおそれがある。また、第1乃至第3の部材との間のバランスが崩れ、この点からも使用感が悪くなる。また、第4の部材の40%圧縮時の硬さが120Nを超える場合には、硬くなり過ぎて、使用感が向上しにくくなるおそれがある。また、第4の部材と第1乃至第3の部材との間の硬さの差が小さすぎて、クッションに掛かる圧力を効率よく分散できなくなるおそれがある。
また、第1の部材、第2の部材及び第3の部材の40%圧縮時の硬さが160〜170Nの範囲であり、第4の部材の40%圧縮時の硬さが90〜100Nの範囲である場合には、第4の部材と第1乃至第3の部材との間の硬度のバランスや、各部材に使用者の臀部や骨盤、仙骨、尾骨等が接触した際の硬さが、より一層適切なものとなり、使用感を向上させることができる。また、使用者の体重に基づく圧力がクッション材において、より一層、分散しやすい構造となる。
また、第1の部材、第2の部材、第3の部材及び第4の部材における圧縮復元率が、圧縮率75%のときに90%以上である場合には、第1の部材乃至第4の部材が充分な耐久性を有するものとなる。
なお、ここでいう圧縮復元率とは、JISK6400−4B法に規定する圧縮残留ひずみ試験に準ずる方法で測定した圧縮残留ひずみの値(%)に基づき算出した値(100(%)−圧縮残留ひずみの値(%))を意味する。試験の詳細は後述する。
また、第1の部材の一方の面に沿った、第2の部材、第3の部材及び第4の部材の長さの比が、1:1.5〜1.7:1の範囲である場合には、第2の部材、第3の部材及び第4の部材の長さのバランス、即ち、使用者の骨盤の幅方向に沿ったクッション材の硬い領域と柔らかい領域の範囲がバランスのよいものとなる。上記のバランスでは、柔らかい第4の部材の幅が第2の部材及び第3の部材の幅より大きくなり、使用者の仙骨や尾骨が第4の部材の範囲に収まり、かつ、第2の部材及び第3の部材が坐骨を支持しやすい構造となる。この結果、使用者の体重に基づく圧力がクッション材において、より一層、分散しやすい構造となる。また、使用感を向上させることができる。
ここで、第1の部材の一方の面に沿った、第2の部材、第3の部材及び第4の部材の長さの比が、1:1.5未満の範囲である場合には、第4の部材の範囲が狭くなり、仙骨が第2の部材と第4の部材の間、又は第3の部材と第4の部材との間に亘って位置するおそれがある。これに伴い、仙骨に異なる硬さの感触が伝わり、使用感が悪くなったり、負荷が掛かりやすくなったりする。また、第1の部材の一方の面に沿った、第2の部材、第3の部材及び第4の部材の長さの比が、1:1.7を超える範囲である場合には、使用者の仙骨だけでなく、坐骨までが第4の部材の範囲内に収まるおそれがあり、この際、使用者の体重に基づく圧力が分散しにくくなってしまう。更に、第4の部材が圧力で潰れてしまい、椅子等の座面との底付き感が生じるおそれがある。
また、第1の部材の一方の面に沿った方向と略直交する方向において、第1の部材と第2の部材、第1の部材と第3の部材、第1の部材と第4の部材の長さの比がいずれも、1:1.5〜2.0の範囲である場合には、使用者の臀部を主に支持する第2乃至第4の部材の範囲と、主に大腿骨の底部を支持する第1の部材の範囲において、バランスがよいものとなる。この結果、より一層、座った体勢が安定しやすくなり、使用者が負荷を感じにくい構造とすることができる。なお、ここでいう第1の部材の一方の面に沿った方向と略直交する方向とは、クッション材を、その第1の部材が椅子の座面の前部に位置するように配置した際の椅子の座面の前後方向に相当する方向を意味するものである。
ここで、第1の部材の一方の面に沿った方向と略直交する方向において、第1の部材と第2の部材、第1の部材と第3の部材、第1の部材と第4の部材の長さの比がいずれも、1:1.5未満の範囲である場合には、椅子の座面の前後方向における第2乃至第4の部材の長さが短くなり過ぎて、例えば、使用者の臀部が第1の部材の他方の面側(クッション材の前部側)にずれ、これに伴い、第1の部材で大腿骨の底部を支持する範囲が狭くなり、骨盤側に掛かる負荷が大きくなるおそれがある。また、第1の部材の一方の面に沿った方向と略直交する方向において、第1の部材と第2の部材、第1の部材と第3の部材、第1の部材と第4の部材の長さの比がいずれも、1:2.0を超える範囲である場合には、椅子の座面の前後方向における第2乃至第4の部材の長さが長くなり過ぎて、却って座りにくくなってしまう。
また、第1の部材の一方の面に沿った第4の部材の長さが20cm以上である場合には、男女問わず、使用者の仙骨を第4の部材の幅方向で充分に収めることができる。この結果、柔らかい第4の部材で仙骨や尾骨を支持しやすい構造となる。なお、平均的な仙骨の幅は、弾性で15cm程度、女性で12cm程度と言われており、第1の部材の一方の面に沿った第4の部材の長さが20cm以上とすれば、男女の平均値を充分に上回る長さとすることができる。
また、第1の部材、第2の部材及び第3の部材の厚みが略同一であり、第4の部材の厚みが第1の部材の厚みより小さい場合には、クッション材に使用者が座った際に、第4の部材の範囲に使用者の体重が掛かりやすくなり、深く腰掛けやすくなる。これに伴い、第4の部材で仙骨や尾骨を支持しやすくなる。また、深く腰掛けることで、より一層、使用者の体重に基づく圧力がクッション材において分散しやすい構造となる。
また、第1の部材、第2の部材、第3の部材及び第4の部材の厚みが略同一である場合には、体重の重い使用者の圧力を分散させやすくなる。即ち、例えば、体重の重い人(80kg以上)が、第4の部材に圧力を掛けても、第4の部材が完全に潰れることなく、周囲の第1乃至第3の部材で、圧力を受ける構造となり、同圧力を各部材で分散させることが可能となる。
また、上記の目的を達成するために本発明のクッション配置構造は、座面及び背もたれを有する椅子の同座面及び同背もたれにクッション材を配置するクッション配置構造であって、前記クッション材は、所定の厚みを有する略矩形の第1の部材と、該第1の部材の一方の端面における概ね端部に連設された略矩形の第2の部材と、前記第1の部材の一方の端面における前記第2の部材が連設された側と対向する側の概ね端部に同第2の部材と略平行に連設された略矩形の第3の部材と、前記第1の部材の一方の端面側、かつ、前記第2の部材と前記第3の部材の間に挟まれて配置され、同第1の部材、同第2の部材及び同第3の部材と連設されると共に、40%圧縮時の硬さが、前記第1の部材、前記第2の部材及び前記第3の部材における40%圧縮時の硬さよりも小さい、略矩形の第4の部材とを有し、前記座面上には、前記クッション材の前記第4の部材が前記背もたれ側に位置するように同クッション材が配置され、前記背もたれには、前記クッション材の前記第4の部材が前記座面側に位置するように同クッション材が配置された構成となっている。
ここで、座面上には、クッション材の第4の部材が背もたれ側に位置するようにクッション材が配置され、背もたれには、クッション材の第4の部材が座面側に位置するようにクッション材が配置されたことによって、椅子の座面上に配置したクッション材で、鉛直下方に掛かる使用者の体重の圧力を分散させながら、背もたれ側に配置したクッション材で、使用者の背中側からの圧力を分散させることが可能となる。また、2つのクッション材の第4の部材が、椅子の座面の奥側中央と、背もたれの下側中央にそれぞれ位置して、2つの第4の部材が隣接又は近接して配置された状態となるため、使用者が椅子に深く腰掛けやすくなる。また、使用者が背中を真っ直ぐ伸ばして、姿勢よく座る体勢をとった場合、背中の中央から上部に亘る部位を、背もたれ側に配置したクッション材のより硬い第1の部材で支持可能となるため、姿勢を維持しやすくなる。
また、上記の目的を達成するために本発明のクッション配置構造は、座面及び背もたれを有する椅子の座面上及び同背もたれにクッション材を配置するクッション配置構造であって、前記クッション材は、所定の厚みを有する略矩形の第1の部材と、該第1の部材の一方の端面における概ね端部に連設された略矩形の第2の部材と、前記第1の部材の一方の端面における前記第2の部材が連設された側と対向する側の概ね端部に同第2の部材と略平行に連設された略矩形の第3の部材と、前記第1の部材の一方の端面側、かつ、前記第2の部材と前記第3の部材の間に挟まれて配置され、同第1の部材、同第2の部材及び同第3の部材と連設されると共に、40%圧縮時の硬さが、前記第1の部材、前記第2の部材及び前記第3の部材における40%圧縮時の硬さよりも小さい、略矩形の第4の部材とを有し、前記座面上には、前記クッション材の前記第4の部材が前記背もたれ側に位置するように同クッション材が配置され、前記背もたれには、前記クッション材の前記第4の部材が前記座面側と反対側に位置するように同クッション材が配置された構成となっている。
ここで、座面上には、クッション材の第4の部材が背もたれ側に位置するようにクッション材が配置され、背もたれには、前記クッション材の第4の部材が座面側と反対側に位置するようにクッション材が配置されたことによって、椅子の座面上に配置したクッション材で、鉛直下方に掛かる使用者の体重の圧力を分散させながら、背もたれ側に配置したクッション材で、使用者の背中側からの圧力を分散させることが可能となる。また、背もたれ側に配置したクッション材の第1の部材が、背もたれの下側中央に位置する。この結果、使用者が背中を丸めた円背の姿勢をとって座った場合、背中の下部から腰に亘る部位を、背もたれ側に配置したクッション材のより硬い第1の部材で支持可能となるため、同部位に掛かる負荷を減らすことができる。
本発明に係るクッション材は、快適な使用感を有すると共に、長時間使用しても体に対する負担が少ないものとなっている。
また、本発明に係るクッション配置構造は、快適な使用感を有すると共に、長時間使用しても体に対する負担が少ないものとなっている。
本発明を適用したクッション材の概略斜視図である。 図1に示すクッション材の背面図、平面図及び側面図である。 本発明を適用したクッション材の配置構造の第1の実施形態を示す概略斜視図(a)、及び、同第2の実施形態を示す概略斜視図(b)である。 実験1〜実験4における椅子の種類及び被験者を示す写真図である。 実験1(被験者A)の結果を示す写真図である。 実験1(被験者B)の結果を示す写真図である。 実験2(被験者A)の結果を示す写真図である。 実験2(被験者B)の結果を示す写真図である。 実験3(被験者A)の結果を示す写真図である。 実験3(被験者B)の結果を示す写真図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
図1は、本発明を適用したクッション材の概略斜視図である。図2は、図1に示すクッション材の背面図、平面図及び側面図である。なお、以下に示す構造は本発明の一例であり、本発明の内容はこれに限定されるものではない。
[第1の実施の形態]
図1及び図2に示すように、本発明を適用したクッション材の一例であるクッションAは、略矩形の第1の部材1、略矩形の第2の部材2、略矩形の第3の部材3及び略矩形の第4の部材4を備える。各部材の接合面は接着剤により張り合わされ、4つの部材が一体化して、略直方体の1つのクッションAを構成している。
なお、以下では、図1に示すクッションAを基準として、第4の部材4から見た第1の部材1の位置を「前」又は「前方」とし、第1の部材1から見た第4の部材4の位置を「後ろ」又は「後方」とする。また、第4の部材4から見た第2の部材2の位置を「左」又は「左方向」、第4の部材4から見た第3の部材3の位置を「右」又は「右方向」とする。更に、図1に示すクッションAを基準として、後述するように第4の部材の凹んだ領域(第1乃至第3の部材との差がある領域)がある面を「上」、「上面」又は「座面」として、第4の部材の凹んだ領域がある面と反対の面を「下」、「下面」又は「底面」とする。
クッションAは、座面幅(第1の部材2の長手方向の長さ)が450mm、前後方向の長さが420mmに形成されている。第1の部材1は、幅150mm、長さ450mm、厚みが35mmである。第2の部材2及び第3の部材3は、幅125mm、長さ270mm、厚みが35mmである。第4の部材4は、幅200mm、長さ270mm、厚みが30mmである。
クッションAを構成する各部材の幅及び長さを比率で表すと次のようになる。
(クッションAの座面幅)
第2の部材2の幅:第4の部材の幅:第3の部材の幅=1:1.6:1
(クッションAの前後方向の長さ)
第1の部材1の幅:第2の部材2の長さ=1:1.8
なお、第2の部材2の長さは、第3の部材3及び第4の部材4の長さに相当する。
また、第1の部材1、第2の部材2及び第3の部材は、40%圧縮時の硬さが165Nであり、圧縮率75%のときの圧縮復元率が91.7%となっている。第4の部材は、40%圧縮時の硬さが98Nであり、圧縮率75%のときの圧縮復元率が92.9%となっている。なお、ここでいう40%圧縮時の硬さの値(N)及び圧縮復元率(%)の測定は、後述する実施例に記載した方法で測定した値である。
クッションAを構成する各部材の40%圧縮時の硬さの関係は以下のようになっている。
第4の部材の40%圧縮時の硬さは、第1の部材1の40%圧縮時の硬さの1.68倍である。
なお、第1の部材1の40%圧縮時の硬さは、第3の部材3及び第4の部材4の40%圧縮時の硬さに相当する。
また、第1の部材1、第2の部材2及び第3の部材3は同一の素材で形成されている。また、第4の部材は、第1の部材1等と硬度及び圧縮復元率が異なる同種の素材で形成されている。ここでの素材は、例えば、硬度や密度が調整可能な既知の樹脂素材等を利用することができる。素材の一例として、ポリウレタンフォーム、ポリエステルフォーム、ポリエチレンフォーム等の発泡プラスチックに分類される素材が好適に使用される。また、例えば、熱可塑性ポリエステルエラストマーを主原料としたブレスエアー(登録商標:東洋紡株式会社製)を用いて、40%圧縮時の硬さが硬い第1乃至第3の部材と、40%圧縮時の硬さが柔らかい第4の部材を形成することもできる。
ここで、必ずしも、クッションAの大きさが、座面幅450mm、前後方向の長さ420mmに限定される必要はなく、適宜設定変更することができる。但し、一般的な椅子の座面等に配置しやすく、使用者の臀部を充分に載置可能とする点から、クッションAの大きさは、上述した大きさの数値の前後で設定されることが好ましい。
また、必ずしも、第4の部材の幅が200mmに限定される必要はない。但し、平均的な男女の座骨幅(110mm〜130mm)を考慮して、座骨を充分に第4の部材の幅の範囲内に収め、仙骨や尾骨の圧を小さくして支持しやすい構造とする点から、第4の部材の幅は200mm程度に設定されることが好ましい。また、クッションAの座面幅のサイズや、第2の部材2及び第3の部材との幅のバランスを考慮すると、第4の部材の幅が200mm程度になることが更に好ましい。
また、必ずしも、クッションAの座面幅において、第2の部材2の幅、第4の部材の幅、及び第3の部材の幅の比率が1:1.6:1に限定される必要はない。但し、使用者の大腿部で上半身の体重を支え、骨突出部である座骨周囲の圧力を減少させることで、骨盤の幅方向に沿ったクッション材の硬い領域と柔らかい領域の範囲についてのバランスが良くなり、クッションAに掛かる圧力が骨突出部に集中しないで分散しやすくなる点及びすわり心地などの使用感が向上する点から、クッションAの座面幅において、第2の部材2の幅、第4の部材の幅、及び第3の部材の幅の比率が1:1.5〜1.7:1の範囲になることが好ましく、同比率が、1:1.6:1になることが更に好ましい。
また、必ずしも、クッションAの前後方向の長さにおいて、第1の部材1の幅と第2の部材2の長さの比が1:1.8に限定される必要はない。但し、使用者の臀部を主に支持する第2乃至第4の部材の範囲と、主に大腿骨の底部を支持する第1の部材の範囲において、バランスがよくなり、座った体勢が安定しやすくなる点及び骨突出部である座骨部の圧が減少するため、使用者が臀部の負荷を感じにくい構造となる点から、クッションAの前後方向の長さにおいて、第1の部材1の幅と第2の部材2の長さの比が1:1.5〜2.0の範囲になることが好ましく、同比率が、1:1.8になることが更に好ましい。
また、必ずしも、第1の部材1、第2の部材2及び第3の部材における40%圧縮時の硬さが165Nであり、第4の部材の40%圧縮時の硬さが98Nに限定される必要はなく、第4部材の40%圧縮時の硬さの値が、第1の部材1、第2の部材2及び第3の部材における40%圧縮時の硬さの値よりも小さくなっていることが大切である。但し、クッションA全体で適切な硬さのバランスが実現でき、クッションAに掛かる圧力が分散しやすくなる点及び使用感を向上させる点から、第1の部材1、第2の部材2及び第3の部材3における40%圧縮時の硬さの数値が140〜240Nの範囲であり、第4の部材4の40%圧縮時の硬さが80〜120Nの範囲であることが好ましい。また、同比率において、第1の部材1、第2の部材2及び第3の部材3における40%圧縮時の硬さの数値が160〜170Nの範囲であり、第4の部材4の40%圧縮時の硬さが80〜120Nの範囲であることが更に好ましい。
また、必ずしも、第1の部材1、第2の部材2及び第3の部材3が、同一種類の同じ硬度を有する素材で形成される必要はない。例えば、第1の部材1、第2の部材2及び第3の部材3が第4の部材の40%圧縮時の硬さよりも硬い素材で形成されていれば、第1乃至第3の部材間で、40%圧縮時の硬さが異なるものであってもよい。但し、第1の部材1、第2の部材2及び第3の部材3で形成されるクッションAの略コ字状の部分の硬さが均一化され、座り心地がよくなる点や、圧力の分散具合が均一になる点から、第1の部材1、第2の部材2及び第3の部材3が、同一種類の同じ硬度を有する素材で形成されることが好ましい。
また、第1の部材1、第2の部材2及び第3の部材3における40%圧縮時の硬さの関係においては、第1の部材1が、第2の部材2及び第3の部材3よりも硬い素材で形成される態様であってもよい。このような構造とすることで、使用者の大腿骨の底部を支持する第1の部材がクッションで最も硬い領域となる。座位では、大腿骨は棒状で横向きであり、臀部のように骨突出していないことから、圧が集中しにくい部位であるため、この部分を支持する第1の部材が硬くなることで、長時間座った状態での負担を感じにくくすることができ、更に、椅子の座面からの立ち座りを行いやすくすることができる。
また、必ずしも、クッションAを構成する各部材の40%圧縮時の硬さの関係において、第4の部材4の40%圧縮時の硬さが、第1の部材1の40%圧縮時の硬さ(第2の部材2及び第3の部材3の40%圧縮時の硬さ)の1.68倍になるように限定される必要はない。但し、座面上の中央後部を占める第4の部材4の領域と、その3辺を囲む略コ字状の第1乃至第3の部材の領域との間で、適切な硬さのバランスが実現でき、クッションAに掛かる圧力が分散しやすくなる点から、第1の部材1、第2の部材2及び第3の部材3の40%圧縮時の硬さが、第4の部材の40%圧縮時の硬さの1.1〜3.0倍の範囲になることが好ましく、同比率が、1.6〜2.0倍の範囲になることが更に好ましい。
また、必ずしも、第1の部材1、第2の部材2及び第3の部材における圧縮率75%のときの圧縮復元率が91.7%であり、第4の部材の圧縮率75%のときの圧縮復元率が92.9%に限定される必要はない。但し、第1の部材乃至第4の部材に充分な耐久性を付与する点から、第1の部材乃至第4の部材における圧縮率75%のときの圧縮復元率が90%以上となることが好ましい。
また、必ずしも、第1の部材1、第2の部材2及び第3の部材の厚みが35mmであり、第4の部材が30mmに限定される必要はない。例えば、後述する第2の実施の形態のクッションのように、第1乃至第4の部材の全てが同一の厚みを有する構造も採用しうる。但し、第1乃至第3の部材で形成される略コ字状の領域に比べ、第4の部材4の範囲に使用者の体重が掛かりやすくなり、第4の部材4で仙骨や尾骨を低圧で支持しやすくなる点や、クッションAに掛かる圧力が分散しやすくなる点から、第4の部材4の厚みが、第1乃至第3の部材の厚みより小さく形成されることが好ましい。また、各部材の厚みは、クッション材Aの全体で使用者の体重の圧力を受けた際に、各領域が潰れて底付き感が生じないようにする点から、各部材の厚みが20mm以上になることが好ましく、より確実に底付き感の発生を抑止する観点からは、各部材の厚みが30mm以上になることが更に好ましい。
以上のような第1の実施の形態のクッション材は、使用者が座面上に座った際に、使用者の体重で掛かる圧力を効率よく分散させることが可能な構造となっている。この結果、長時間座っても、臀部や足の特定の領域に圧力や負荷が集中せず、座り心地が快適なものとなる。また、長時間クッション材に座った際にも、負荷を感じにくい構造となっている。
[第2の実施の形態]
以下で説明する本発明を適用したクッション材の一例であるクッションは、基本的な構造は上述した第1の実施の形態のクッションAと同様である。以下では、相違点となる部分について説明し、クッションAと共通する部分については詳細な説明を省略する。
第2の実施の形態のクッションBは、略矩形の第1の部材、略矩形の第2の部材、略矩形の第3の部材及び略矩形の第4の部材を備える。各部材の接合面は接着剤により張り合わされ、4つの部材が一体化して、略直方体の1つのクッションBを構成している。
クッションBがクッションAと異なる点は、第1乃至第4の部材の厚みが50mmになっている点と、第1乃至第3の部材と第4の部材が同じ厚みに設定されている点である。即ち、クッションBは、これを構成する4つの部材が同一の厚みであるため、その座面上に段差がなく、略平坦な座面となっている。
なお、クッションBにおける座面幅と前後方向の長さは、クッション材Aと同一になっている。また、クッションBを構成する第1乃至第4部材のそれぞれの幅と長さは、クッション材Aを構成する第1乃至第4部材のそれぞれの幅と長さと同一になっている。
また、クッションBを構成する第1乃至第4の部材のそれぞれの40%圧縮時の硬さが、クッションAを構成する第1乃至第4の部材のそれぞれの40%圧縮時の硬さと異なっている。具体的には、各部材は以下に示す40%圧縮時の硬さを有している。
第1の部材、第2の部材及び第3の部材は、40%圧縮時の硬さが240Nである。また、第4の部材は、40%圧縮時の硬さが110Nである。即ち、クッションBを構成する第1乃至第4の部材のそれぞれの40%圧縮時の硬さは、これと対応する位置にあるクッションAを構成する第1乃至第4の部材の40%圧縮時の硬さよりも硬い素材で形成されている。
このように、第1乃至第4の部材を同一の厚みにして、厚みを大きく、かつ、40%圧縮時の硬さを硬くしたクッション材Bの構造とすることで、体重の重い使用者(例えば、80kg以上の体重の人)の圧力に対応し得るものとなる。
まず、第4の部材がその周囲の略コ字状の領域(第1乃至第3の部材)と同一の厚みであることから、第4の部材に体重の圧力が掛かっても、第4の部材の領域が完全に潰れにくくなる。また、第4の部材の40%圧縮時の硬さは、第1乃至第3の部材の40%圧縮時の硬さよりも柔らかくなっている。この結果、第4の部材が潰れることなく、周囲の略コ字状の領域にも圧力を分散させることができる。また、底付き感が生じにくくなる。更に、全体的に40%圧縮時の硬さを硬くしたことで、クッションの耐久性が向上している。
ここで、上記で説明したクッションA及びクッションBは、いずれも、第1の部材、第2の部材、第3の部材及び第4の部材は、一種類の素材を用いた単層の構造を有していた。本発明を適用したクッション材では、必ずしも、第1乃至第4の部材が一種類の素材を用いた単層の構造である必要はない。
例えば、第1乃至第4の部材の少なくともいずれか1つを、複数の種類の素材を、二層以上の複数層に積層した構造とすることも考えられる。また、一種類の素材を二層以上の複数層に積層した構造としもよい。なお、この場合、クッション材での圧力の分散性を考慮して、第4の部材を構成する素材の40%圧縮時の硬さが、第1乃至第3の部材を構成する素材の40%圧縮時の硬さよりも柔らかくなっていれば充分である。
更に言えば、例えば、40%圧縮時の硬さが異なる2つの異種素材で2層構造とした第4の部材を採用した場合、第4の部材を構成する2つの素材のそれぞれの40%圧縮時の硬さよりも、第1乃至第3の部材の40%圧縮時の硬さが硬いものとなっていれば充分である。このようなクッションとして、例えば以下のような構造が挙げられる。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態のクッションCは、基本的な構造は上述した第2の実施の形態のクッションBと同様である。クッションCを構成する第4の部材は、上下2層に40%圧縮時の硬さが異なる2つの異種素材が用いられている。この2層はそれぞれ、40%圧縮時の硬さが165N(下部)及び108N(上部)となっている。また、第1乃至第4の部材の40%圧縮時の硬さは、240Nとなっている。
このように、第4の部材を40%圧縮時の硬さが異なる2つの異種素材で構成することで、クッションの座り心地や、圧力の分散性、椅子の座面上での安定感に変化をつけることができる。また、第4の部材だけでなく、第1の部材、第2の部材、及び第3の部材も同様に、40%圧縮時の硬さが異なる素材で形成した複数層の構造とすることも考えられる。
[第4の実施の形態]
続いて、本発明を適用したクッション配置構造に関する第4の実施の形態を説明する。以下の内容では、上述したクッションAを2つ組み合わせて、椅子の座面及び背もたれにクッションAを配置したクッション配置構造である。なお、以下に示すクッション配置構造においては、必ずしも、2つのクッションAが利用されるものではなく、2つのクッション材であれば、その種類を変えることも可能である。
図3(a)に示すように、クッション配置構造5では、椅子6の座面7及び背もたれ3にクッションA2が配置されている。また、座面側のクッションA1は、後方の背もたれ側に第4の部材4が位置する向きに配置され、背もたれ側のクッションA2は、背もたれの下側中央に第4の部材4が位置する向きに配置されている。
このようなクッション配置構造5では、座面7側と背もたれ3側のクッションAの両方で使用者の体重の圧力を受け、効率良く分散させることができるため、使用者がより負担を感じにくいものとなっている。また、2つのクッション材の第4の部材4が隣接して、略L字状の領域を形成して、同部分に使用者の臀部、腰及び背中の下部が接触して、使用者が椅子6に深く腰掛けやすいものとなっている。更に、使用者の背中の中央から上部が、クッションA2の硬い第1の部材で支持可能となり、使用者が背中を丸めた円背の姿勢を維持しやすくなっている。
背中を丸めた円背姿勢では、臀部が少し前方になり浅めの座り方になるが、部材1で支持しやすくなっている。
[第5の実施の形態]
図3(b)に示す第5の実施の形態であるクッション配置構造9では、上述したクッション配置構造5との間で、背もたれ側のクッションA3の上下の向きが変更されている。即ち、クッションA3の第4の部材4が、座面側と反対側に位置するように配置されている。
このようなクッション配置構造9では、座面側と背もたれ側のクッションAの両方で使用者の体重の圧力を受け、効率良く分散させることができるのは勿論のこと、骨盤上背部支持ができるので使用者が背筋を伸ばした姿勢を支持しやすくなっている。即ち、背中の下部から腰に亘る部位を、背もたれ側に配置したクッション材A3のより硬い第1の部材1で支持可能となるため、腰背部同部位をしっかり支持するため、脊椎のS字カーブを獲得でき、上部の柔らかい部分で脊椎のS字カーブを受けることができるので、臀部に掛かる圧力や負荷を減らすことができる。
以上のように、本発明に係るクッション材は、快適な使用感を有すると共に、長時間使用しても体に対する負担が少ないものとなっている。
また、本発明に係るクッション配置構造は、快適な使用感を有すると共に、長時間使用しても体に対する負担が少ないものとなっている。
以下、本発明の実施例を説明する。
本発明を適用したクッション材の実施例及び比較例を用いて、圧分散計測器(タカノ株式会社製:FSA)を用いてクッションの圧分散機能に関する試験評価を行った。
(1)実施例及び比較例
上述したクッションAを実施例1とする。
また、クッションAと略同一の大きさ(幅450mm、前後方向の長さ420mm)で、40%圧縮時の硬さが130Nの低反発クッション(市販品)を比較例1、同一のサイズで、40%圧縮時の硬さが155Nの高反発クッション(市販品)を比較例2とする。
(2)試験評価の内容
図4の左側2枚の写真に示すように、3種類の椅子を用いて、各椅子に椅子の座面又は座面と背面に実施例1、比較例1及び比較例2のクッション材を配置して、2名の被験者(被験者A:体重約73kg、被験者B:体重約83kg)が椅子に座った状態(図4右側写真参照)で、座面又は背面の圧分散の状況を確認した。
椅子の種類は、図4左側の写真で見て、左側から一般的な美容椅子、多機能椅子(座面及び背面のシートの圧分散性を高めた椅子)及び事務椅子の3つである。各椅子の座面高さを統一している。
また、圧分散の状況は、圧力分布測定装置(FSA)を用い、同装置のセンサマットを、椅子の座面とクッションの間、及び椅子の背もたれとクッションの間にそれぞれ配置して、圧分散状況が安定するまで30秒から1分程待って、端末画面上表示された圧分散の計測データを写真に記録した(図5乃至図11参照)。
端末画面上表示された圧分散の計測データについては、できるだけ広範囲に圧力が広がっている点、圧力が高くなっている範囲(写真図の色の濃度が濃い部分が圧力が高い)の広さと集中具合を目視で相対変化を比較して、圧力の分散性の良否を確認した。また、「円背(背中を丸めた状態)」の姿勢の表記がない部分は、原則、被験者は図4右側の写真のように真っ直ぐな姿勢で椅子に座っている。
(試験1)
試験1では美容椅子に各クッションを配置して、圧分散の状況を確認した。図5に被験者Aの試験結果、図6に被験者Bの試験結果を示す
なお、図5及び図6の写真図では、クッション材の配置と組み合わせは以下のようになっている。
1段目左側:クッション材未配置
1段目右側:比較例1(市販低反発)を座面にのみ配置
2段目左側:比較例1(市販低反発)を座面及び背面に配置
2段目右側:比較例2(市販高反発)を座面にのみ配置
3段目左側:比較例2(市販高反発)を座面及び背面に配置
3段目右側:実施例1を座面にのみ配置
4段目左側:実施例1を座面及び背面(背もたれ上側に第4の部材)に配置
4段目右側:実施例1を座面及び背面(背もたれ上側に第4の部材)に配置
試験2では多機能椅子に各クッションを配置して、圧分散の状況を確認した。図7に被験者Aの試験結果、図8に被験者Bの試験結果を示す
なお、図7及び図8の写真図では、クッション材の配置と組み合わせは以下のようになっている。
1段目左側:比較例1(市販低反発)を座面にのみ配置
1段目右側:比較例1(市販低反発)を座面及び背面に配置
2段目左側:比較例2(市販高反発)を座面にのみ配置
2段目右側:比較例2(市販高反発)を座面及び背面に配置
3段目左側:実施例1を座面にのみ配置
3段目右側:実施例1を座面及び背面(背もたれ上側に第4の部材)に配置
4段目左側:実施例1を座面及び背面(背もたれ下側に第4の部材)に配置
4段目左側:実施例1を座面及び背面(背もたれ下側に第4の部材)に配置して、被験者が円背の姿勢。
試験3では事務椅子に各クッションを配置して、圧分散の状況を確認した。図9に被験者Aの試験結果、図10に被験者Bの試験結果を示す
なお、図9及び図10の写真図では、クッション材の配置と組み合わせは以下のようになっている。
1段目左側:比較例1(市販低反発)を座面にのみ配置
1段目右側:比較例1(市販低反発)を座面及び背面に配置
2段目左側:比較例2(市販高反発)を座面にのみ配置
2段目右側:比較例2(市販高反発)を座面及び背面に配置
3段目左側:実施例1を座面にのみ配置
3段目右側:実施例1を座面及び背面(背もたれ上側に第4の部材)に配置
4段目左側:実施例1を座面及び背面(背もたれ下側に第4の部材)に配置
4段目左側:実施例1を座面及び背面(背もたれ下側に第4の部材)に配置して、被験者が円背の姿勢。
いずれの椅子及びいずれの被験者においても、実施例1のクッションを配置したもので、圧分散性が良好である結果が確認された。特に、実施例1のクッションAを座面及び背面に配置した場合、比較例1及び比較例2よりも顕著に圧分散性が良くなっている結果となった。また、実施例1における背面側のクッションAの向きは、被験者によって座り方が異なるため、背もたれ上側に第4の部材が位置するように置いた方が、圧分散性がよくなる場合と、背もたれ下側に第4の部材が位置するように置いた方が、圧分散性がよくなる場合に分かれた。更に、使用時のクッションの座り心地についても、実施例1が、比較例1及び比較例2よりも優れているとの評価結果となった。
上述した内容の40%圧縮時の硬さ(N)及び圧縮復元率(%)は以下の方法で求めた。
(3)40%圧縮時の硬さ(N)
上述した内容における「40%圧縮時の硬さ(N)」は次のような内容で硬さを測定した。
40%圧縮時の硬さ(N)を求める為「JISK6400−2軟質発泡材料−物理特性−第2部:硬さ及び圧縮応力−ひずみ特性の求め方」を準用して試験を行った。試験環境は、温度および相対湿度が23℃・55%RHになるよう制御された部屋である。
硬さ試験(JISK6400−2を準用)A法(40%定圧縮して30秒後の力を求める方法)で行った。試験機は、(株)島津製作所社製AGS−10kNJに1kNのロードセルを取り付けたものを使用した。支持板は19mm厚の集成材に約30mm間隔で、約直径6mmの通気口をもつものを使用した。加圧板は直径200mmのMDFを使用した。
(4)圧縮復元率(%)
上述した内容における「圧縮復元率(%)」は次のような内容で硬さを測定した。
圧縮復元率(%)を求める為「JISK6400−4軟質発泡材料−物理特性−第4部:圧縮残留ひずみ及び繰返し圧縮残留ひずみ」を準用して試験を行った。試験環境は、40%圧縮時の硬さ(N)の測定環境と同一のものである。
圧縮残留ひずみ試験(JISK6400−4を準用)B法(標準状態温度での圧縮)で75%に圧縮して行った。圧縮治具は、19mm厚の集成材に任意の厚さの木材製のスペーサーを挟んだものとした。測定した75%圧縮時の圧縮残留ひずみの値(%)の値について、下記の式から75%圧縮時の圧縮復元率(%)を求めた。
圧縮復元率(%)=100(%)−75%圧縮時の圧縮残留ひずみの値(%)
1 第1の部材
2 第2の部材
3 第3の部材
4 第4の部材
5 クッション配置構造
6 椅子
7 座面
8 背もたれ
9 クッション配置構造

Claims (14)

  1. 所定の厚みを有する略矩形の第1の部材と、
    該第1の部材の一方の端面における概ね端部に連設された略矩形の第2の部材と、
    前記第1の部材の一方の端面における前記第2の部材が連設された側と対向する側の概ね端部に同第2の部材と略平行に連設された略矩形の第3の部材と、
    前記第1の部材の一方の端面側、かつ、前記第2の部材と前記第3の部材の間に挟まれて配置され、同第1の部材、同第2の部材及び同第3の部材と連設されると共に、40%圧縮時の硬さが、前記第1の部材、前記第2の部材及び前記第3の部材における40%圧縮時の硬さよりも小さい、略矩形の第4の部材とを備える
    クッション材。
  2. 前記第1の部材、前記第2の部材及び前記第3の部材における40%圧縮時の硬さが略同一であり、
    前記第1の部材、前記第2の部材及び前記第3の部材は、前記第4の部材の40%圧縮時の硬さの1.1〜3.0倍の40%圧縮時の硬さを有する
    請求項1に記載のクッション材。
  3. 前記第1の部材、前記第2の部材及び前記第3の部材は、前記第4の部材の40%圧縮時の硬さの1.6〜2.0倍の40%圧縮時の硬さを有する
    請求項2に記載のクッション材。
  4. 前記第1の部材、前記第2の部材及び前記第3の部材における40%圧縮時の硬さが略同一、かつ、その数値が140〜240Nの範囲であり、
    前記第4の部材の40%圧縮時の硬さは80〜120Nの範囲である
    請求項1又は請求項2に記載のクッション材。
  5. 前記第1の部材、前記第2の部材及び前記第3の部材の40%圧縮時の硬さは160〜170Nの範囲であり、
    前記第4の部材の40%圧縮時の硬さは90〜100Nの範囲である
    請求項4に記載のクッション材。
  6. 前記第1の部材、前記第2の部材、前記第3の部材及び前記第4の部材における圧縮復元率が、圧縮率75%のときに90%以上である
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4及び請求項5に記載のクッション材。
  7. 前記第1の部材の前記一方の面に沿った、前記第2の部材、前記第3の部材及び前記第4の部材の長さの比が、1:1.5〜1.7:1の範囲である
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5及び請求項6に記載のクッション材。
  8. 前記第1の部材の前記一方の面に沿った方向と略直交する方向において、前記第1の部材と前記第2の部材、同第1の部材と前記第3の部材、同第1の部材と前記第4の部材の長さの比がいずれも、1:1.5〜2.0の範囲である
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6及び請求項7に記載のクッション材。
  9. 前記第1の部材の前記一方の面に沿った前記第4の部材の長さが20cm以上である
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7及び請求項8に記載のクッション材。
  10. 前記第1の部材、前記第2の部材、前記第3の部材又は前記第4の部材の少なくともいずれか1つが、40%圧縮時の硬さが異なる2種類以上の部材の複数の層で構成された
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8及び請求項9に記載のクッション材。
  11. 前記第1の部材、前記第2の部材及び前記第3の部材の厚みが略同一であり、
    前記第4の部材の厚みが前記第1の部材の厚みより小さい
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9及び請求項10に記載のクッション材。
  12. 前記第1の部材、前記第2の部材、前記第3の部材及び前記第4の部材の厚みが略同一である
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9及び請求項10に記載のクッション材。
  13. 座面及び背もたれを有する椅子の同座面及び同背もたれにクッション材を配置するクッション配置構造であって、
    前記クッション材は、
    所定の厚みを有する略矩形の第1の部材と、該第1の部材の一方の端面における概ね端部に連設された略矩形の第2の部材と、前記第1の部材の一方の端面における前記第2の部材が連設された側と対向する側の概ね端部に同第2の部材と略平行に連設された略矩形の第3の部材と、前記第1の部材の一方の端面側、かつ、前記第2の部材と前記第3の部材の間に挟まれて配置され、同第1の部材、同第2の部材及び同第3の部材と連設されると共に、40%圧縮時の硬さが、前記第1の部材、前記第2の部材及び前記第3の部材における40%圧縮時の硬さよりも小さい、略矩形の第4の部材とを有し、
    前記座面上には、前記クッション材の前記第4の部材が前記背もたれ側に位置するように同クッション材が配置され、
    前記背もたれには、前記クッション材の前記第4の部材が前記座面側に位置するように同クッション材が配置された
    クッション配置構造。
  14. 座面及び背もたれを有する椅子の座面上及び同背もたれにクッション材を配置するクッション配置構造であって、
    前記クッション材は、
    所定の厚みを有する略矩形の第1の部材と、該第1の部材の一方の端面における概ね端部に連設された略矩形の第2の部材と、前記第1の部材の一方の端面における前記第2の部材が連設された側と対向する側の概ね端部に同第2の部材と略平行に連設された略矩形の第3の部材と、前記第1の部材の一方の端面側、かつ、前記第2の部材と前記第3の部材の間に挟まれて配置され、同第1の部材、同第2の部材及び同第3の部材と連設されると共に、40%圧縮時の硬さが、前記第1の部材、前記第2の部材及び前記第3の部材における40%圧縮時の硬さよりも小さい、略矩形の第4の部材とを有し、
    前記座面上には、前記クッション材の前記第4の部材が前記背もたれ側に位置するように同クッション材が配置され、
    前記背もたれには、前記クッション材の前記第4の部材が前記座面側と反対側に位置するように同クッション材が配置された
    クッション配置構造。
JP2017132716A 2017-07-06 2017-07-06 クッション配置構造 Active JP6823775B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017132716A JP6823775B2 (ja) 2017-07-06 2017-07-06 クッション配置構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017132716A JP6823775B2 (ja) 2017-07-06 2017-07-06 クッション配置構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019013436A true JP2019013436A (ja) 2019-01-31
JP6823775B2 JP6823775B2 (ja) 2021-02-03

Family

ID=65357834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017132716A Active JP6823775B2 (ja) 2017-07-06 2017-07-06 クッション配置構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6823775B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP6823775B2 (ja) 2021-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8141957B2 (en) Cushion with plural zones of foam
US11882940B2 (en) Cushion body for sitting
US9700147B2 (en) Sitting device for prevention of spinal diseases
US20110101745A1 (en) Back supporting board
US11857079B2 (en) Internal support system for cushions, mattresses and the like
US20130291312A1 (en) Foam mattress or cushion with supporting edges
JP2007125106A (ja) 椅子および椅子用パッド
JP2019013436A (ja) クッション材及びクッション配置構造
JP2008110096A (ja) 福祉用椅子の背もたれおよび着座部
JP4686678B2 (ja) 椅子用クッションおよび同クッションを備える車椅子
JP3192003U (ja)
JP3123499U (ja) 椅子用姿勢矯正補助マット
TWM504517U (zh) 用於預防脊椎疾病的坐式裝置
US10398232B2 (en) Seat cushion
JPH11155696A (ja) 座布団
JP3167964U (ja) 車椅子用クッション
JP6596189B2 (ja) プラットホーム化マットレス及びその使用方法
JP2024034966A (ja) クッション構造体
CN207492445U (zh) 一种便携式椅垫
JP2024047117A (ja) 層状物品、層状敷材、折り畳み式層状敷材、及び装着物品
KR20210039776A (ko) 명상용 방석
JP2023122651A (ja) 椅子用クッション
JPH0576663A (ja) 緩衝用材料
JP2002085207A (ja) 姿勢保持座布団
JP2010110492A (ja) 補助座席の座位調節機構

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20190508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190508

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190705

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190703

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200826

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6823775

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250