JP2019012942A - アンテナ装置、及びアンテナ取付装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、アンテナ素子を保持するホルダーはネジ止めによりアンテナケースに取り付けられており、接続部分の構造が複雑になっていた。
また、アンテナ装置を車両のルーフに取り付けるための取付装置(アンテナ取付装置)は、溶接によりナットが取り付けられたベースをルーフに設置し、当該ナットにボルトを螺合させる構成になっており、ナットとベースの接続工程が複雑になっていた。
これにより、突起が設けられず平面部分が給電部と接する形態に比べて、接続金具と基板との電気的な接続を確実に行うことが可能になる。
取り付けねじを必要としない分だけ、部品点数や取付工数を削減し、構成を簡素化出来る。
アンテナケース2は、下面が開口し、アンテナ装置1を構成する部材であって、アンテナケース2以外のもの(容量装荷素子3など)を、z方向上方から覆う。
アンテナケース2における側面部の内壁には、y方向内側に突出する第2内壁突起2bが設けられ、第1ホルダー4における下端突起42の係合に用いられる(図4参照)。
本実施形態では、第2内壁突起2bは、アンテナケース2における右側面と左側面の内壁に3つずつ設けられる例を示すが、第2内壁突起2bの数はこれに限定されるものではない。
本実施形態では、取付孔2cは、アンテナケース2における内壁に7つ設けられる例を示すが、取付孔2cの数はこれに限定されるものではない。
すなわち、容量装荷素子3は、頂部が無くy方向に分割されて側部がミアンダ形状になった一対のアンテナ素子である。
第1金属板3aと第2金属板3bと連結部31は、1枚の金属板を折り曲げるなどして形成されるが、別体をつなぎ合わせて形成される形態であってもよい。
容量装荷素子3(連結部31)は、ヘリカル素子6の上部接続線と半田付けなどで電気的接続される。
DTVアンテナ素子5は、掛け止めにより第1ホルダー4に保持される。
ヘリカル素子6は、巻き付けにより第2ホルダー7に保持され、第2ホルダー7は、第1ホルダーに保持される。
すなわち、ホルダー(第1ホルダー4、第2ホルダー7)は、アンテナケース2に内包され、アンテナ素子(容量装荷素子3、ヘリカル素子6、DTVアンテナ素子5)を保持する。
第1ホルダー4は、中心線LXを含むxz平面上に形成される中心板4aと、中心板4aと垂直でyz平面に平行な略等脚台形形状の複数の面状部4bと、いくつかの面状部4bの下部に設けられyz断面が等脚台形で且つ下辺がない形状を有する土台部4cとを有する。
具体的には、z方向に延びxy断面が略L字形状を有する2つのL字型柱が、面状部4bのx方向最後方のものの背面からx方向後方に突出するように形成され、当該2つのL字型柱の間に、当該略T字溝が形成される。
アンテナケース2の第1内壁突起2aと、第1ホルダー4の嵌合部41は、第1ホルダー4をアンテナケース2に取り付ける際の位置決めに使用される。
また、本実施形態における第2内壁突起2bが、特許請求の範囲における第1の突起の一つに相当し、下端突起42が、特許請求の範囲における第1の突起(第2内壁突起2b)に対応する第2の突起に相当する。
取り付けねじを必要としない分だけ、部品点数や取付工数を削減し、構成を簡素化出来る。
複数の面状部4bであって後方掛け止め部4dよりもx方向前方のものにおける上部のy方向中央には、DTVアンテナ素子5が嵌められる凹み部4eが設けられる。
なお、本実施形態では、後方掛け止め部4dが1つだけ設けられる例を示すが、2以上後方掛け止め部4dが設けられる形態であってもよい。
この場合には、2以上の後方掛け止め部4dの中から、DTVアンテナ素子5を掛け止めする箇所を選択し、DTVアンテナ素子5の長さを調整することが可能になる。
第1掛け止め突起4f1には、DTVアンテナ素子接続金具12が掛け止めされる。
第2掛け止め突起4f2には、第1掛け止め突起4f1に掛け止めされたDTVアンテナ素子接続金具12と電気的に接触する状態で、DTVアンテナ素子5の一方の端部が掛け止めされ、これにより、DTVアンテナ素子5の一端に、接続金具(DTVアンテナ素子接続金具12)が取り付けられる。
ヘリカル素子6は、波長短縮素子として機能する螺旋部6aと、一方がAM/FMアンテナ素子接続金具8と接続され他方が螺旋部6aの下端に接続された下部接続線6bと、一方が螺旋部6aの上端と接続され他方が容量装荷素子3と接続された上部接続線を有する。
容量装荷素子3と螺旋部6aとの電気的な接続は、上部接続線を介して行われる。
螺旋部6aを、容量装荷素子3のy方向の中心からずれた位置に配置することにより、AM/FMアンテナアンプ基板10上の部材であって、アンテナアンプなど比較的z方向の寸法が長いものを、中心線LXを含むxz平面P1の近傍に配置しやすく出来る。
第2ホルダー7は、螺旋部6aが巻き付けられる第1領域(ボビン)7aと、第1領域7aよりも下部に位置し、x方向前方に延びる第2領域7bを有する。
第1領域7aの上面には、保持孔7a1が設けられ、保持孔7a1を介して、ヘリカル素子6が取り付けられた第2ホルダー7が第1ホルダー4にネジ止め(若しくはスナップ止め)される。
第3掛け止め突起7b1には、AM/FMアンテナ素子接続金具8が掛け止めされる。
第4掛け止め突起7b2には、第3掛け止め突起7b1に掛け止めされたAM/FMアンテナ素子接続金具8と電気的に接触する状態で、下部接続線6bの一方の端部が巻き付けなどによって掛け止めされ、これにより、AM/FMアンテナ素子(容量装荷素子3、ヘリカル素子6)の一端(ヘリカル素子6の下部接続線6b)に、接続金具(AM/FMアンテナ素子接続金具8)が取り付けられる。
これにより、ヘリカル素子6による、DTVアンテナ素子5のDTV波帯における平均利得の低下を抑制することが出来る。
AM/FMアンテナ素子接続金具8は、弾性変形が可能で、AM/FMアンテナ給電部11とは弾性的に圧縮された状態で接する。
また、第1下部8bの下端には、z方向下方に突出する第1金具突起82が1以上設けられる。
アンテナケース2を含む第1部分が、樹脂ベース16を含む第2部分に取り付けられる際に、アンテナケース2側の第1下部8b(第1金具突起82)が、樹脂ベース16側のAM/FMアンテナ給電部11と接する。
これにより、第1金具突起82が設けられず第1下部8bの平面部分がAM/FMアンテナ給電部11と接する形態に比べて、AM/FMアンテナ素子接続金具8とAM/FMアンテナアンプ基板10との電気的な接続を確実に行うことが可能になる。
パッド9には、アンテナケース2の取付孔2cや樹脂ベース16の凸部16aが通る孔9aが設けられる(図21参照)。
樹脂ベース16にパッド9を嵌合させた後、アンテナケース2と樹脂ベース16とを凸部16aを使って固定し、これにより、アンテナケース2の下端周縁部と樹脂ベース16の周縁部の間にパッド9が挟まれる。
パッド9が挟み込まれることによりアンテナケース2と樹脂ベース16の間の防水が確保される。
本実施形態では、AM/FMアンテナ給電部11がAM/FMアンテナアンプ基板10のx方向前方に設けられる例を説明するが、AM/FMアンテナアンプ基板10の上面の他の位置に設けられる形態であってもよい。
金属薄板が半田付けされる形態の場合には、半田レベラー処理などを施した形態に比べて、耐摩耗性を向上させることが出来る。
DTVアンテナ素子接続金具12は、弾性変形が可能で、DTVアンテナ給電部14とは弾性的に圧縮された状態で接する。
また、第2下部12bの下端には、z方向下方に突出する第2金具突起122が1以上設けられる。
アンテナケース2を含む第1部分が、樹脂ベース16を含む第2部分に取り付けられる際に、アンテナケース2側の第2下部12b(第2金具突起122)が、樹脂ベース16側のDTVアンテナ給電部14と接する。
これにより、第2金具突起122が設けられず第2下部12bの平面部分がDTVアンテナ給電部14と接する形態に比べて、DTVアンテナ素子接続金具12とDTVアンテナアンプ基板13との電気的な接続を確実に行うことが可能になる。
本実施形態では、DTVアンテナ給電部14がDTVアンテナアンプ基板13のx方向前方に設けられる例を説明するが、DTVアンテナアンプ基板13の上面の他の位置に設けられる形態であってもよい。
金属薄板が半田付けされる形態の場合には、半田レベラー処理などを施した形態に比べて、耐摩耗性を向上させることが出来る。
カシメ孔151は、z方向下方の内径(第1内径d1)が、z方向上方の内径(第2内径d2)よりも小さくなるように、テーパー状に形成されている(d2>d1)。
凸部16aは、樹脂ベース16に固定されたものであってもよいし、樹脂ベース16と別体で構成されたネジ若しくはスナップボタンであってもよい。
凸部16aがネジの場合は、ネジ止めにより、アンテナケース2と樹脂ベース16とが連結され、凸部16aがスナップボタンの場合は、スナップ止めにより、アンテナケース2と樹脂ベース16とが連結される。
ナット収納部161におけるナット部21bが収納される上領域は、ナット部21bの外形と略同じ形状(六角柱形状)を有する孔で、ボルト20をナット21にねじ込む際の回り止めとして機能する。
ナット収納部161が回り止めとして機能することより、ボルト20の回転力が金属ベース15に伝達されるのが抑制され、金属ベース15とナット21との間のカシメによる固定が外れるのを防止することが出来る。
ナット収納部161におけるナット部21bが収納される上領域よりもz方向下方の下領域は、当該上領域よりも小さく、ボルト20とカラー18が挿入される略円柱形状の孔が形成される。
カラー18は、カラー18の上端がナット21の下端と接し、カラー18の下端が樹脂ベース16よりもz方向下方に突出するような状態で、樹脂ベース16におけるナット収納部161の下領域にz方向下方から嵌め込まれる(図19参照)。
カラー18を設けることにより、ボルト20をナット21に締結する際の螺合が一定範囲に制限される。
すなわち、ナット21は、内径が略同じで外形が異なる筒部(カシメ部21a)と六角柱(ナット部21b)とが積み重ねられた形状を有し、ナット部21bの内部はボルト20の軸部と螺合するようにねじ切りされている。
また、カシメ孔151のz方向下方の内径(第1内径d1)の長さは、ナット21のカシメ部21aの外径d3の長さ以上に長く、対辺間長さd4よりも短い(d3≦d1<d4)。
このため、カシメ孔151にz方向下方からスムーズにカシメ部21aだけを挿入することが可能になる。
ボルト20を使ってナット部21bと螺合することにより、ナット21がz方向下方に引っ張られ、カシメ部21aと金属ベース15のカシメ孔151がより強く接触した状態となり、金属ベース15とナット21との電気的な接続がより強固になる。
第2上部12aを第1掛け止め突起4f1に掛け止めすることにより、DTVアンテナ素子接続金具12が第1ホルダー4の先端部4fに取り付けられる。
x方向前方の端部(一方の端部)を第2掛け止め突起4f2に掛け止めし、x方向後方の端部(他方の端部)を後方掛け止め部4dに掛け止めし、当該一方の端部と当該他方の端部の間の部分を凹み部4eに収納することにより、DTVアンテナ素子5が第1ホルダー4に取り付けられる。
下部接続線6bにおけるx方向前方の端部(一方の端部)を第4掛け止め突起7b2に掛け止めし、棒状の導体を第1領域7aに巻き付けて螺旋部6aを形成することにより、ヘリカル素子6が第2ホルダー7に取り付けられる。
半田付けなどで、ヘリカル素子6の上部接続線と容量装荷素子3の連結部31とが接続される。
AM/FMアンテナアンプ基板10とDTVアンテナアンプ基板13とが、金属ベース15のz方向上方に取り付けられる。
パッド9を間に挟んだ状態で、凸部16aが取付孔2cに固定され、アンテナケース2を含む第1部分と樹脂ベース16を含む第2部分(カラー18と取付金具19とボルト20を除く、アンテナ装置1の下部分)とが取り付けられる。
アンテナ装置1の取付金具19が、z方向上方から車両のルーフ開口に嵌め込まれて、アンテナ装置1が仮固定される。
ボルト20を強く締め付けることで、取付金具19の爪が開いてz方向下方からルーフに食い込む。
また、ナット21がz方向下方に引っ張られ、金属ベース15や樹脂ベース16がz方向下方に引き込まれて、アンテナ装置1とルーフが密着した状態となる。
また、取付金具19とボルト20とナット21とを介して、金属ベース15とルーフとが電気的に接続した状態になる。
当該圧入により、カシメ部21aが塑性変形してカシメ孔151に挿入されるため、当該圧入だけで、ナット21を金属ベース15に取り付けることが可能になる。
この場合、カシメ孔151をテーパー状に形成する必要はなく、カシメ孔151におけるz方向上方の内径(第2内径d2)は、第1内径d1と同じ長さで良い(d1=d2)。
2 アンテナケース
2a 第1内壁突起
2b 第2内壁突起
2c 取付孔
3 容量装荷素子
3a 第1金属板
3b 第2金属板
31 連結部
4 第1ホルダー
4a 中心板
4b 面状部
4c 土台部
4c1〜4c3 第1土台部〜第3土台部
4d 後方掛け止め部
4e 凹み部
4f 先端部
4f1 第1掛け止め突起
4f2 第2掛け止め突起
41 嵌合部
42 下端突起
5 DTVアンテナ素子
6 ヘリカル素子
6a 螺旋部
6b 下部接続線
7 第2ホルダー
7a 第1領域
7a1 保持孔
7b 第2領域
7b1 第3掛け止め突起
7b2 第4掛け止め突起
8 AM/FMアンテナ素子接続金具
8a 第1上部
8b 第1下部
82 第1金具突起
9 パッド
9a 孔
10 AM/FMアンテナアンプ基板
10a ケーブル
11 AM/FMアンテナ給電部
12 DTVアンテナ素子接続金具
12a 第2上部
12b 第2下部
122 第2金具突起
13 DTVアンテナアンプ基板
14 DTVアンテナ給電部
15 金属ベース
15a 側壁
151 カシメ孔
152 第1ケーブル孔
153 強度調整孔
16 樹脂ベース
16a 凸部
16b 係合爪
161 ナット収納部
162 第2ケーブル孔
17 シール
18 カラー
19 取付金具
20 ボルト
21 ナット
21a カシメ部
21b ナット部
d1 第1内径(カシメ孔の下側の孔径)
d2 第2内径(カシメ孔の上側の孔径)
d3 カシメ部の円筒の外径
d4 ナット部のxy断面を形成する六角形における対向する対辺間の長さ
dd1 第1距離
LX 下部の連結部におけるy方向の中心線
P1 中心線LXを含むxz平面
λ DTVアンテナ素子の共振周波数の波長
Claims (6)
- 一端に接続金具が取り付けられたアンテナ素子と、
前記アンテナ素子の給電点となる給電部が設けられた基板とを備え、
前記給電部に前記接続金具が接することを特徴とするアンテナ装置。 - 前記接続金具は、前記給電部側に長手方向に折り返した矩形形状の導体を有することを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
- 前記接続金具は、前記給電部と接する前記導体に1以上の突起を有することを特徴とする請求項2に記載のアンテナ装置。
- アンテナケースと、
前記アンテナケースに内包され、アンテナ素子を保持するホルダーとを備え、
前記アンテナケースは、内部へ突出する第1の突起を有し、
前記ホルダーは、前記第1突起に対応すると共に外部へ突出する第2の突起を有することを特徴とするアンテナ装置。 - ベースと、
ボルトと螺合するナットとを備え、
塑性変形によって、前記ナットは、前記ベースに固定されることを特徴とするアンテナ取付装置。 - 前記ベースは、前記塑性変形に用いられる孔部を有し、
前記ナットは、前記孔部に挿入される筒部を有し、
前記孔部の内径は、前記筒部の外径よりも大きいことを特徴とする請求項5に記載のアンテナ取付装置。
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