JP2019012669A - 把持型スイッチ及び医療機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】把持しやすい把持型スイッチ、及び当該把持型スイッチを備えた医療機器を提供すること。【解決手段】ハウジング11は、細長形状であり、長手方向に延伸すると共に短手方向に向かって湾曲している。ボタン12は、ハウジング11の湾曲方向の先端面に設けられ、かつ押し込み面121が弧となっている。ハウジング11の長手方向の長さが60〜100mmである。上記長手方向と、ボタン12のこの中点を通る接線の垂線P1と、のなす角度が40〜90度である。【選択図】図5

Description

本発明は把持型スイッチ等に関し、特に医療分野において使用される把持型スイッチ等に関する。
ユーザが把持してボタンを押すことにより他者に意思を伝える把持型スイッチが広く使用されている。特に医療現場においては、知覚検査等の場面で知覚したことを知らせる用途やナースコールの用途で広く把持型スイッチが使用されている。
この把持型スイッチの一例として、引用文献1に記載の入力装置や引用文献2に記載の信号入力機が挙げられる。
特開2009−140107号公報 登実3000710号公報 特開2011−164879号公報 特開2014−39878号公報
AIST 日本人の手の寸法データ、[平成29年4月13日検索]、インターネット<URL:https://www.dh.aist.go.jp/database/hand/data/statistics.html>
医療現場では、上述の把持型スイッチは高齢者を含む幅広いユーザに使用される。そのため把持型スイッチは、万人にとって把持しやすく使いやすいことが必要となる。
しかしながら、引用文献1や引用文献2では、万人にとって把持しやすくするための構成等が示唆されていなかった。すなわち、把持型スイッチに関し、把持しやすさや使いやすさについて更なる検討が必要であった。
本発明にかかる把持型スイッチの一態様は、細長形状であり、その上面が長手方向に沿って湾曲しているハウジングと、前記ハウジングの湾曲方向の先端面に設けられ、かつ押し込み面が弧となっているボタンと、を有し、前記ハウジングの長手方向の長さが60〜100mmであり、前記長手方向と、前記ボタンの弧の中点と前記長手方向を結ぶ垂線と、のなす角度が40〜90度である、ものである。
また本発明にかかる医療機器の一態様は、上述の把持型スイッチと、当該把持型スイッチからの信号を受け付けると共に、任意の検査または治療を行う医療ユニットと、を備える、ものである。
ユーザはハウジングを3本又は4本の指で巻き付けるようにしてグリップする。ここで、ハウジングの長手方向の長さは60〜100mmであるため、3本又は4本の指をしっかりと巻き付けることができる。また、ハウジングの長手方向と、ボタンの弧の中点を通る接線の垂線と、のなす角度が40〜90度である。当該角度であることにより、人差し指でボタンを押す際に、3本の指(中指、薬指、小指)をハウジングに巻き付けると、人差し指の自然な延伸方向上にボタンが配置される。また当該角度であることにより、親指でボタンを押す際に、4本の指(人差し指、中指、薬指、小指)をハウジングに巻き付けると、親指を軽く広げた際に親指の腹が自然にボタン上に配置される。このように、本発明にかかる把持型スイッチは、上述の形状とサイズを有することにより、3〜4本の指でハウジングをしっかりと把持できると共に、無理のないボタン操作を行うことができる。
本発明は、万人にとって把持しやすい把持型スイッチ、及び当該把持型スイッチを備えた医療機器を提供することができる。
実施の形態1にかかる把持型スイッチ1の外観構成図(正面図)である。 実施の形態1にかかる把持型スイッチ1の外観構成図(側面図)である。 実施の形態1にかかる把持型スイッチ1の外観構成図(上面図)である。 実施の形態1にかかる把持型スイッチ1の外観構成図(裏面図)である。 実施の形態1にかかる把持型スイッチ1の外観構成図(側面図)である。 人間の手の構造を示す模式図である。 実施の形態1にかかる把持型スイッチ1の使用状態を示す図である。 実施の形態1にかかる把持型スイッチ1の使用状態を示す図である。 実施の形態1にかかるボタン12の拡大断面図である。 実施の形態1にかかるボタン12の拡大断面図である。 実施の形態1にかかるボタン12の拡大断面図である。 実施の形態1にかかる知覚検査装置100の構成を示す外観図である。
<実施の形態1>
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。はじめに把持型スイッチ1の外観構成を説明する。
以下、図1〜図4を参照して把持型スイッチ1の外観構成について説明する。図1〜図4は把持型スイッチ1の外観を示す外観図である。図1〜図4では、ボタン12に正対した状態を正面とする。図1は、把持型スイッチ1のボタン12を正面に配置した場合の正面図である。図2は、把持型スイッチ1の側面図(ボタン12を右端に配置した際の図)である。図3は、把持型スイッチ1の上面図である。図4は、把持型スイッチ1の裏面図である。なお、各図の説明においてボタン12と正対した状態の左右方向をX軸方向、上下方向をY軸方向、奥行き方向をZ軸方向とする。
把持型スイッチ1は、ハウジング11にボタン12が設けられた構成である(図1、図2)。ハウジング11は、Y軸方向を長手方向とする細長の形状である(図1)。ハウジング11の細長形状の一端側(−Y側)からブッシュ14及びコード15が延設されている(図1)。ハウジングの細長形状の他端側(+Y側)にはボタン12が配置されている(図1)。
コード15は、図示しない任意の医療機器と接続する。ブッシュ14は、コード15とハウジング11の接続部の緩衝に用いられる部材であり、例えばナイロン、テフロン、軟質塩化ビニール等により構成される。
把持型スイッチ1は、片手で把持可能な大きさであり、詳細なサイズは図5を参照して後述する。
図2を参照すると、ハウジング11はY軸方向に細長形状を有すると共に、長手方向(Y軸方向)から短手方向(Z方向)に向かって緩やかに湾曲する湾曲面111を有する。換言するとハウジング11は、細長形状であると共に+Z方向に向かってなだらかに湾曲している。ボタン12は、ハウジング11の湾曲方向(+Y方向と+Z方向の中間方向)の先端面に設けられたボタンである。ボタン12は、ユーザによって押し込まれるボタンであり、その押し込み面121(表面)が図示するように弧となっている。換言するとボタン12は、ドーム型の形状を有している。ボタン12の押し込み面121は、ユーザの親指よりも大きいサイズとすることが好ましく、例えば長径が10〜30mmである。このような大きなサイズとすることにより、どの指でボタン12を押す場合であっても容易に押しこむことができる。またユーザの手が小さい場合であってもボタン12を容易に押下することができる。
発光部13は、ボタン12とハウジング11の境界面112と平行に設けられ(図2)、かつリング状(図1、図3)のインジケータである。発光部13は、ボタン12がユーザによって押し込まれた際に、その押し込みを報知するように発光する。発光部13が発光することにより、ユーザに対して様々な報知を行うことが可能である。例えば発光部13が発光することにより、トレーニング目的の使用時にユーザにボタン12を押すタイミングを伝えることができる。
なお発光部13のハウジング11上での配置位置は任意の位置でよく、またリング形状でなくてもよい。すなわち発光部13は、ボタン12の押し込みを報知することができる任意の視覚報知手段であればよい。
図3から明らかなように、ボタン12は+Z方向(ボタン12を正面視した場合の手前方向)に凸となるように配置されている。
把持型スイッチ1を裏面(ボタン12を正面視した場合の裏側面)から見ると(図4)、上下方向(Y軸方向)に細長の形状となっている。
図1〜図4を参照すると、把持型スイッチ1は全体的に角のない丸みを帯びたシルエットとなっている。これにより把持型スイッチ1は、被検者が把持した場合に、被検者の手にフィットしやすくなっている。
図5を参照して、把持型スイッチ1の形状や大きさについて更に説明する。図5は、図2の側面図と同様の図面に適宜の説明を付け加えた図である。把持型スイッチ1は、図示するように細長形状であり、その長手方向L1の長さAは、60〜100mmである。把持型スイッチ1の湾曲面111は、長手方向L1にから短手方向(Z方向)に向かって緩やかに湾曲している(換言すると+Z方向に向かって湾曲している)。ボタン12は、長手方向L1から側面側(+Z方向)にずれた位置に配置される。
ボタン12は、ハウジング11の湾曲方向の先端面に設けられており、かつ押し込み面121が弧となっている。ここでボタン12の弧の中点をT1とし、中点T1を通る弧の接線をL2とする。中点T1を通る接線L2の垂線P1とし、垂線P1と長手方向L1との交点をM1とする。また長手方向L1のハウジング11の端点をE1とする。この場合、端点E1から交点M1までの長さBは、20〜50mmである。
また垂線P1と長手方向L1とのなす角度Cは40〜90度(好適には50〜75度)である。さらにハウジング11の短手方向(長手方向L1の垂線方向)の最大幅Dは40〜70mm程度であり、持ち手部分(湾曲角度の変わる点まで)の最大幅Eは30〜60mm程度である。また図3におけるハウジング11のX軸方向(奥行き方向)の最大長Fは、30〜50mmである。
このように長手方向L1の長さAが60〜100mmの細長形状であり、ボタン12が長手方向L1に沿って角度C(40〜90度)で湾曲した位置に配置されている。日本人の手幅(橈側中手点から尺側中手点までの直線距離)は、男性で最大でも95.1mm以下となる(非特許文献1)。そのため、長さAが60〜100mmであり、持ち手部分の最大幅Eが30〜60mm程度であり、短手方向の最大幅Dが40〜70mm程度である。また図3におけるハウジング11のX軸方向の最大長Fは、30〜50mmである。日本人の手長(茎突点から)の長さは概ね166mm〜210mmであるため(非特許文献1)、3本または4本の指(後述の図7、図8を参照)でハウジング11をしっかりと巻き付けるようにしてグリップすることができる。
人間の手の構造について図6を参照して簡単に説明する。人差し指を閉じて力を入れずに親指を伸ばした場合、人差し指と親指のなす角度は40〜90度程度である(図6(A)の角度G)。また中指/薬指/小指を閉じて人差し指を力を入れずに伸ばした場合、中指と人差し指のなす角度は0〜50度程度である(図6(B)の角度H)。そのため、ボタン12が長手方向L1に沿って40〜90度の角度で湾曲していることにより、親指でボタン12を押す場合であっても(後述の図7)、人差し指でボタン12を押す場合であっても(後述の図8)、関節の可動範囲に応じた無理のない把持とボタン操作を行うことができる。当該詳細を図7及び図8を参照して説明する。
図7を参照して、把持型スイッチ1の使用状態の第1例を説明する。第1例では、ボタン12を親指f1で押す使用状態を示す。4本の指(親指、中指、薬指、及び小指)をハウジング11の短手方向(長手方向L1と直交する方向)に巻き付けた場合、親指f1の延伸方向L3は長手方向L1に対してほぼ平行となり、親指f1を伸ばすとボタン12の方向に向かって延伸する。すなわち上述の角度Cと角度G(親指f1と人差し指がなす角度)の差が小さい状態となる。これは人差し指を閉じて力を入れずに親指を伸ばした場合、人差し指と親指のなす角度は40〜90度程度だからである(図6(A)の角度G)。そして、親指f1の第1関節を軽く曲げることにより、ボタン12が親指f1の腹付近に自然に配置される。すなわち、接線L2と略同一方向に親指f1の腹を配置することができる。また長手方向Lの長さA(図5)が上述のサイズであることにより、4本の指をハウジング11に巻き付けるようにして無理なく配置することができる。すなわち、ハウジング11をしっかりグリップできると共に、自然に親指f1をボタン12上に配置することができる。
また図8を参照して、把持型スイッチ1の使用状態の第2例を説明する。第2例では、ボタン12を人差し指f2で押す使用状態を示す。3本の指(中指、薬指、及び小指)をハウジング11の短手方向(長手方向L1と直交する方向)に巻き付けるようにして把持した際に、中指の延伸方向L4は長手方向L1に対してほぼ直交する。そのため、垂線P1の方向(すなわち長手方向L1と垂線P1のなす角度であるC)は人差し指f2を伸ばした場合の方向に略一致する。これは、長手方向L1と垂線P1のなす角度Cが40〜90度であり、中指/薬指/小指を閉じて人差し指を力を入れずに伸ばした場合の中指と人差し指のなす角度が0〜50度程度だからである(図6(B)の角度H)。また長手方向Lの長さA(図5)が上述のサイズであることにより、3本の指をハウジング11に巻き付けるようにして無理なく配置することができる。よってユーザは、ハウジング11をしっかりとグリップできると共に、人差し指f2の腹を無理なくボタン12上に配置することができる。これにより、操作者は違和感なく把持型スイッチ1を把持しながらボタン12の操作をすることができる。
なお図8では人差し指f2でボタン12を押すようにしたが、中指でボタン12を押すように把持しても勿論構わない。また図3で示すように把持型スイッチ1は、左右対称の構造を持つ。そのため、ユーザは右手で持つ場合であっても左手で持つ場合であっても違和感なく把持型スイッチ1を把持することができる。また角度Cは50〜75度であれば、各関節により力を入れることなく、より自然に把持型スイッチ1を把持できる。
続いて、図1〜図8に示した外観構成を有する把持型スイッチ1の効果について説明する。図7及び図8に示すように、ユーザはハウジング11の下部側(コード15の延伸側)を3本又は4本の指で巻き付けるようにしてグリップする。ここで、ハウジング11の長手方向の長さは60〜100mmであるため、3本又は4本の指をしっかりと巻き付けることができる。また、長手方向L1と垂線P1とのなす角度は40〜90度である。当該角度であることにより、人差し指f2でボタン12を押す際に、3本の指(中指、薬指、小指)をハウジング11に巻き付けると、人差し指f2の自然な延伸方向上にボタン12が配置される。また当該角度であることにより、親指f1でボタン12を押す際に、4本の指(人差し指、中指、薬指、小指)をハウジングに巻き付けると、親指f1を広げた自然な位置にボタン12が配置される。
このように、把持型スイッチ1は、図5に示す形状とサイズを有することにより、しっかりと把持できると共に、無理のない操作を行うことができる。また当該形状であることにより、ユーザの好みに応じた指でボタン12を操作することができる。
また垂線P1と長手方向L1の交点M1と、長手方向L1におけるボタン12側のハウジング11の端点E1と、の長さBは20〜50mmである。当該サイズであることによりハウジング11のサイズが大きくなりすぎないと共に、上述のように親指f1や人差し指f2をボタン12上に自然に配置することができる。
ハウジング11は角の無い丸みを帯びた形状である。これにより、ユーザはしっかりとハウジング11をグリップすることができる。
続いて、図9を参照してボタン12付近の内部構造について説明する。図9は、図2におけるA−A断面図(すなわちボタン12の拡大断面図)である。図示するようにボタン12は、ユーザの指によって押圧される面(外部に露出している面)である押し込み面121が湾曲している。より具体的にはボタン12は、押し込み面121が弧となっている(換言するとドーム型となっている)。なお図9の例ではボタン12の押し込み面121は楕円状の弧となっているが、これに限られず円弧であってもよい。
ボタン12は、押し込み面121の弧の中点T1の接線L2の垂線P1上に検出部材16との接触点17を有する。接触点17は、ボタン12の押し込みが伝導する点である。これにより、ボタン12の押し込み面121のどこに力が加わったとしても、弧の中心方向に存在する接触点17に向かって力が伝わる。すなわちボタン12の押し込み面121にかかる力は、弧の中心方向に存在する接触点17に集約されるようにして伝わる。
異なる観点からボタン12と検出部材16の関係について更に説明する。検出部材16は、ハウジング11の内部かつボタン12の内部方向に設けられている。またボタン12の任意の押し込み面121は、押し込まれた際に弧の略中心点に向かって移動する。換言すると、どの箇所が押された場合であってもボタン12は接触点17に近づくように移動する。ボタン12に力が加わった場合には常に接触点17に向かって力が伝わるため、ボタン12の押し込みを正確に検出できる。
ハウジング11の一部であるガイド113は、ボタン12が押し込まれた際に、ボタン12の移動方向を垂線P1の方向にのみ(一方向にのみ)制限するようにボタン12を支持する。換言するとガイド113は、垂線P1の垂線方向の両側からボタン12を囲むようにして固定するため、ボタン12の移動方向を1方向に制限する。これにより、ボタン12の押し込み面121のどの箇所が押された場合であっても力が接触点17に効率的かつ安定的に伝わる。
検出部材16は、ボタン12の押し込みを検知するための部材であり、一例としてタクトスイッチが挙げられる。ボタン12からの力が接触点17に伝わる。検出部材16の接触点17付近は、いわゆる電気的接点を構成する。
検出部材16は、接触点17に伝わった力を検知し、この力により内部電気回路を通電させる。検出部材16は、この通電により生じた検知信号を図示しない配線やコード15内の配線を介して外部装置に通知する。検出部材16は、接触点17に対する力の検知が終了した場合に検知信号の出力を停止する。
また検出部材16は、接触点17に対して力が加わった際に、検知信号を発光部13に入力してもよい。発光部13は、例えばインジケータランプ(発光素子の一態様)及びその周辺回路を有する。発光部13は、検知信号が入力された際に発光する。すなわち発光部13は、ボタン12の押し込みが行われている間に発光する。
検出部材16は、接触点17に向かって先細りとなるような半円球状の凸形状部161を有する。これにより検出部材16は、ボタン12から伝わった力を面ではなく一点(狭い領域)で検出する。検出部材16は、一点で力を検出するため、ボタン12に加わった力が微弱なものであっても正確にボタン12の押し込みを検出することができる。
なお検出部材16における凸形状部161は半円球状に限られず、他の凸形状(例えばテーパー形状を有する三角柱や四角柱のような角柱形状)であってもよい。すなわち検出部材16は、ボタン12の押し込み時に、点支持するようにしてボタン12と接触するものであれば他の形態であってもよい。
図10は、把持型スイッチ1のボタン12の断面の第1変形例である。図示するようにボタン12側に半円球状の凸形状部122が設けられている。当該構成ではボタン12の任意の押し込み面121に加わった力が凸形状部122に集約されて検出部材16に伝わる。検出部材16は、一点(接触点17)で力を検出するため、ボタン12に加わった力が微弱なものであっても正確にボタン12の押し込みを検出することができる。
なお当該構成においてもガイド113は、ボタン12の押し込み時の移動方向を垂線P1方向のみに限定する。これにより押し込み面121のどの箇所が押された場合であっても、加わった力が接触点17に容易に伝わる。
すなわち図9及び図10を概略すると、検出部材16及びボタン12の少なくとも一方は、他方との接触点17に向かって凸となる凸形状部(122、161)を有することが好ましい。ここで凸形状部(122、161)は、必ずしも半円球状でなくてもよく、他方に向かって凸となる形状(例えば先細り形状)であればよい。これにより、ボタン12に加わった力が微弱なものであっても正確にボタン12の押し込みを検出することができる。
図11は、把持型スイッチ1のボタン12の断面の第2変形例である。基本的な構成は図9と同様であるが、検出部材16の素材構成が若干異なる。本変形例では、検出部材16の凸形状部161は、ボタン12の表面(押し込み面121)の素材よりも柔らかい弾性素材(例えばゴム等の弾性素材)で構成される。そして、凸形状部161の幅広方向の端部に電気的接点を構成する基盤162が設けられている。
当該構成により、ボタン12の押下により加わった力が凸形状部161により緩衝されたうえで基盤162に伝わる。力が緩衝されて伝わるため、検出部材16(特に電気的接点)の耐久性を向上させることができる。換言すると長期間にわたる使用が行われた場合であっても故障等のリスクが軽減される。
なお図10の構成においても凸形状部122をボタン12の表面(押し込み面121)の素材よりも柔らかい弾性素材(例えばゴム等の弾性素材)で構成してもよい。これにより、ボタン12の押し込み時に加えられた力が緩衝されて伝わり、検出部材16(特に電気的接点)の耐久性を向上させることができる。
なお上述の説明では、検出部材16がボタン12を(又はボタン12が検出部材16を)点支持するものとして説明した(図9、図10、図11)。ここで点支持とは、テーパー形状(接触点17に向かって先細りしていく形状)の先の部分が支持することを意味し、接触点17が一定の面積を有してもよい。また、点支持をする方が検出感度の向上を見込めるものの、点支持する構成は必須の構成ではない。
続いて図12を参照して、把持型スイッチ1の使用例について説明する。図12は、把持型スイッチ1を構成の一部とする知覚検査装置100を示す外観図である。知覚検査装置100は、把持型スイッチ1と知覚検査ユニット2を有する。知覚検査ユニット2は、ケーブル4を介して電極3と接続可能である。
電極3は、被検者の皮膚表面(例えば足の甲)に貼付される。知覚検査ユニット2は、電極3を介して末梢神経線維(Aδ繊維、C繊維)の刺激を行うものである。知覚検査ユニット2は、筐体上にディスプレイや電流設定用のインターフェイス(例えばボタンやホイールスクロール)を有する。検査者は、このインターフェイスを操作することにより電極3を介して被検者に与える刺激を調整する。
被検者は、電極3が貼付されると共に把持型スイッチ1を把持する。被検者は、電極3を介して刺激を感じた際に把持型スイッチ1のボタン12を押下する。ボタン12の押下に応じ、検出信号が知覚検査ユニット2に入力される。知覚検査ユニット2は、刺激開始からボタン12の押下までの時間を測定する。この測定時間と刺激電流の強度に応じて被検者の末梢神経の評価が行われる。
知覚検査ユニット2の詳細構成は、例えば引用文献3と同等の構成であればよい。また電極3の詳細構成は、例えば引用文献4と同等の構成であればよい。
なお知覚検査装置100は、把持型スイッチ1を構成の一部とする医療機器の一例である。把持型スイッチ1は、この他の医療機器(例えば脳波測定装置や聴力検査装置)に応用されてもよい。すなわち上述の知覚検査ユニット2は、把持型スイッチ1からの信号を受け付け、任意の検査や治療を行う医療ユニットの一態様である。
更に把持型スイッチ1は、病院内のナースステーションとの連絡を行うナースコールに使用されてもよい。つまり把持型スイッチ1は、患者が病棟内のベッド付近からナースを呼ぶために使用されてもよい。このように把持型スイッチ1は、医療現場において被検者や患者の意思を伝達する任意のシチュエーションで利用され得る。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
例えば発光部13を有さないシンプルな把持型スイッチ1であっても勿論構わない。当該構成であっても把持型スイッチ1は把持しやすいと共に、ボタン12の押し込みを正確に検出できる。
1 把持型スイッチ
11 ハウジング
111 湾曲面
112 境界面
113 ガイド
12 ボタン
121 押し込み面
122 凸形状部
13 発光部
14 ブッシュ
15 コード
16 検出部材
161 凸形状部
162 基盤
17 接触点
2 知覚検査ユニット
3 電極
4 ケーブル
100 知覚検査装置(医療機器)
L1 長手方向
P1 垂線

Claims (13)

  1. 細長形状であり、長手方向に延伸すると共に短手方向に向かって湾曲しているハウジングと、
    前記ハウジングの湾曲方向の先端面に設けられ、かつ押し込み面が弧となっているボタンと、を有し、
    前記ハウジングの長手方向の長さが60〜100mmであり、
    前記長手方向と、前記ボタンの弧の中点を通る接線の垂線と、のなす角度が40〜90度である、把持型スイッチ。
  2. 前記垂線と前記長手方向の交点と、前記長手方向における前記ボタン側の前記ハウジングの端点と、の長さが20〜50mmである、請求項1に記載の把持型スイッチ。
  3. 前記ハウジングの短手方向の最大長が40〜70mmであり、
    前記ハウジングの奥行き方向の最大長が30〜50mmである、請求項1または請求項2に記載の把持型スイッチ。
  4. 前記ハウジングは、角のない丸みを帯びた形状である、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の把持型スイッチ。
  5. 前記ボタンの前記押し込み面の長径は、10〜30mmである、ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の把持型スイッチ。
  6. 前記垂線の上に配置され、前記ボタンの押し込みを検出する検出部材と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の把持型スイッチ。
  7. 前記ハウジングの内部かつ前記ボタンの内部方向に設けられ、前記ボタンの押し込みが伝導する接触点が存在し、
    前記ボタンが押し込まれた際に、前記押し込み面の任意の点が前記弧の略中心点に近づくように移動する、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の把持型スイッチ。
  8. 前記接触点に伝わった力を検出する検出部材及び前記ボタンの少なくとも一方は、他方に向かって凸となる凸形状部を有する、ことを特徴とする請求項5または請求項7に記載の把持型スイッチ。
  9. 前記凸形状部は、半円球状である、または先細り形状である、ことを特徴とする請求項8に記載の把持型スイッチ。
  10. 前記凸形状部は、前記ボタンの表面よりも柔らかい弾性素材により構成される、ことを特徴とする請求項9に記載の把持型スイッチ。
  11. 前記ハウジングは、前記ボタンの前記押し込み面の任意の点が押された場合であっても前記ボタンの移動方向を一方向に制限する、ことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の把持型スイッチ。
  12. ハウジングと、
    前記ハウジングに設けられ、かつ押し込み面が弧となっているボタンと、
    前記押し込み面の弧の中点の接線の垂線上に配置され、前記ボタンの押し込みを検出する検出部材と、
    を備える把持型スイッチ。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の把持型スイッチと、
    前記把持型スイッチからの信号を受け付けると共に、任意の検査または治療を行う医療ユニットと、
    を備える医療機器。
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