JP2019012664A - 端子および端子を製造する方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】導体と安定して電気的に接続できる端子および端子を製造する方法を提供する。【解決手段】端子は、導体が挿入されるスリット12A、12Bが形成され、弾性変形可能な金属板から構成される板状の端子本体10を備える。端子本体10は、スリット12A、12Bを挟んで互いに対向して配置され、スリット12A、12Bに挿入された導体に接触する第1の接触領域と第2の接触領域と、を有する。第1の接触領域には、第2の接触領域に向けて突出する第1の突部16Aが形成され、第2の接触領域には、第1の接触領域に向けて突出する第2の突部16Bが形成され、第1の突部16Aの一部と第2の突部16Bの一部とは、端子本体10の板厚方向に重なって配置される。第1の突部16Aと第2の突部1Bとは、導体のスリット内での移動を規制する。【選択図】図4

Description

本発明は、端子および端子を製造する方法に関する。
圧入された電線を圧接して接続する端子が知られている。特許文献1は、上方開口のU字状スロットからなる圧接刃を有する圧接端子において、U字状スロットの左右内縁に突設した一対の掛止爪がなすスロット空間を圧接ゾーンとした圧接端子を開示する。この圧接端子に電線を取り付けると、電線が圧接ゾーン内に収容されると共に、圧接ゾーンからはみ出す電線のはみ出し部分は、圧接ゾーンの上方のU字状スロット内に収容される。
実用新案登録第2520784号公報
特許文献1が開示する圧接端子に素線をより合わせた導体を取り付けると、一対の掛止爪の隙間から素線の一部がはみ出し、圧接端子と導体との接触面積が減少し、素線への圧縮力が減少する。これにより、電気的な接続が不安定になるという課題が発生する。
本発明は、上述の事情の下になされたものであり、導体と安定して電気的に接続できる端子および端子を製造する方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る端子は、
導体が挿入されるスリットが形成され、弾性変形可能な金属板から構成される板状の端子本体を備え、
前記端子本体は、前記スリットを挟んで互いに対向して配置され、前記スリットに挿入された導体に接触する第1の接触領域と第2の接触領域と、を有し、
前記第1の接触領域には、前記第2の接触領域に向けて突出する第1の突部が形成され、
前記第2の接触領域には、前記第1の接触領域に向けて突出する第2の突部が形成され、
前記第1の突部の一部と前記第2の突部の一部とは、前記端子本体の板厚方向に重なって配置され、
前記第1の突部と前記第2の突部とは、前記導体の前記スリット内での移動を規制する。
前記端子本体の一方に、前記端子本体の他方に向けて前記導体を案内し、挿入された前記導体を前記スリットに導くための、傾斜部が形成されているとよい。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る端子は、
導体が挿入される第1のスリットが形成され、弾性変形可能な金属板から構成される第1の端子板と、前記導体が挿入される第2のスリットが形成され、弾性変形可能な金属板から構成される第2の端子板と、を備え、
前記第1の端子板と前記第2の端子板は、前記第1と第2のスリットが重なるように配置され、
前記第1の端子板には、前記第1のスリットを挟んで互いに対向して配置された、前記第1のスリットに挿入された前記導体に接触する第1の接触領域と第2の接触領域と、を有し、
前記第2の端子板には、前記第2のスリットを挟んで互いに対向して配置された、前記第2のスリットに挿入された前記導体に接触し、前記第1の接触領域に重なる第3の接触領域と前記第2の接触領域に重なる第4の接触領域と、を有し、
前記第1の接触領域には、前記第1のスリット内で、前記第2の接触領域に向けて突出する第1の突部が形成され、
前記第4の接触領域には、前記第2のスリット内で、前記第3の接触領域に向けて突出する第2の突部が形成され、
前記第1の突部の一部と前記第2の突部の一部とは、前記第1と第2の端子板の板厚方向に重なって配置され、
前記第1の突部と前記第2の突部とは、前記第1と第2のスリットに挿入された導体の前記スリット内での移動を規制する。
前記第1の端子板の一方に、前記第1の端子板の他方に向けて前記導体を案内し、挿入された前記導体を前記第1のスリットに導くための、第1の傾斜部が形成され、
前記第2の端子板の一方に、前記第2の端子板の他方に向けて前記導体を案内し、挿入された前記導体を前記第2のスリットに導くための、第2の傾斜部が形成され、
前記第1の傾斜部と前記第2の傾斜部とは、前記板厚方向に重なって配置されてもよい。
前記第2の接触領域には、前記第1の接触領域に向けて突出し、前記第2の突部と、前記板厚方向に重なる第3の突部が形成され、
前記第3の接触領域には、前記第4の接触領域に向けて突出し、前記第1の突部と、前記板厚方向に重なる第4の突部が形成されてもよい。
前記第1の端子板と前記第2の端子板とは一体に形成され、屈曲部により連結され且つ重ねて配置されてもよい。
前記第1の突部と前記第2の突部とは、前記スリットの長さ方向の両端部から離間して設けられてもよい。
前記第1の突部と前記第2の突部の、導体と接触する領域は、前記板厚方向から見たときに、導体の断面形状に適合する外形形状に形成されてもよい。
前記端子は、前記導体を圧接して保持する圧接端子から構成され、
傾斜部には、挿入される被覆電線の被覆部分に切れ込みを入れる刃が設けられてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係る端子を製造する方法は、
前記端子を製造する方法であって、
前記第1の端子板と前記第2の端子板とが曲げ対象部を介して接続されている金属板を形成する工程と、
前記金属板の前記曲げ対象部を、前記第1のスリットと前記第2のスリットとが重なるように、折り曲げる折曲工程と、
を備える。
本発明によれば、第1の突部が第1の接触領域に設けられ、第2の突部が第2の接触領域に設けられている。このため、端子に導体が取り付けられると、第1の突部と第2の突部とにより、スリット内での導体の移動が規制される。したがって、導体と安定して電気的に接続できる端子および端子を製造する方法を提供できる。
本発明の実施の形態に係る端子を示す図である。 本発明の実施の形態に係る端子を示す側面図である。 図2のA−A断面図である。 本発明の実施の形態に係る端子本体および保持部を示す図である。 図3のB部分の拡大図である。 本発明の実施の形態に係る端子本体および保持部を示す展開図である。 本発明の変形例に係る端子本体および保持部を示す図である。 本発明の変形例に係る端子本体に設けられた突部を示す拡大図である。 本発明の変形例に係る端子本体を示す展開図である。 本発明の変形例に係る端子本体に設けられた突部を示す拡大図である。 本発明の変形例に係る端子本体に設けられた突部を示す拡大図である。
以下、本発明を実施するための形態に係る端子を図面を参照しながら説明する。
本実施の形態に係る端子100は、電気回路の部品として用いられるメス端子であり、図1および図2に示すように、弾性変形可能な金属板を曲げ加工して形成され、被覆された電線(以後、「被覆電線」と称す)の導体と接触する端子本体10と、被覆電線の被覆部分を保持する保持部20と、相手側端子が挿入される箱状部30と、を備える。弾性変形可能な金属板としては、銅板、アルミニウム板などが用いられる。
理解を容易にするために、端子本体10に設けられた第1と第2のスリット12A、12Bの長軸方向をx軸方向、第1と第2のスリット12A、12Bの短軸方向をy軸方向、x軸方向およびy軸方向に垂直な方向をz軸方向とする直交座標系を設定し、適宜参照する。
端子本体10は、弾性変形可能な金属板から構成される第1の端子板11Aと、第2の端子板11Bと、を備える。第1の端子板11Aには、第1のスリット12Aが形成され、第2の端子板11Bには、第2のスリット12Bが形成される。第1のスリット12Aと第2のスリット12Bは、第1と第2の端子板11A、11Bに垂直な方向(z軸方向)から見て、互いに同一のU字形状を有する。第1の端子板11Aと第2の端子板11Bは、一体に形成され、屈曲部13により連結され且つ第1と第2のスリット12A、12Bが重なるように配置されている。第1と第2のスリット12A、12Bには、電線の導体が挿入される。
図3および図4に示すように、第1の端子板11Aは、第1のスリット12Aを挟んで互いに対向して配置される第1の接触領域14Aと第2の接触領域14Bとを有する。また、第2の端子板11Bは、第2のスリット12Bを挟んで互いに対向して配置される第3の接触領域14Cと第4の接触領域14Dとを有する。第1の接触領域14Aと第3の接触領域14Cとが、端子本体10の板厚方向(z軸方向)から見て重ねて配置され、第2の接触領域14Bと第4の接触領域14Dとが、端子本体10の板厚方向(z軸方向)から見て重ねて配置される。第1の接触領域14Aは、第2の接触領域14Bに対向する面から構成され、第2の接触領域14Bは、第1の接触領域14Aに対向する面から構成される。第3の接触領域14Cは、第4の接触領域14Dに対向する面から構成され、第4の接触領域14Dは、第3の接触領域14Cに対向する面から構成される。第1と第3の接触領域14A、14Cと、第2と第4の接触領域14B、14Dと、は、互いに平行に形成されている。第1と第3の接触領域14A、14Cと、第2と第4の接触領域14B、14Dと、の第1と第2のスリット12A、12Bの幅の方向における、最大の間隔Wは、挿入予定の導体直径より小さい。
第1のスリット12A(端子本体10の一方)は、第1の傾斜部15Aを有し、第2のスリット12B(端子本体10の一方)は、第2の傾斜部15Bを有する。第1の傾斜部15Aと第2の傾斜部15Bは、電線の被覆部分を破り、挿入を容易にするためのものであり、板厚方向(z軸方向)に重ねて配置される。第1の傾斜部15Aと第2の傾斜部15Bは、端子本体10の他方に向けて被覆電線の導体Eを案内し第1と第2のスリット12A、12Bに導く。第1の傾斜部15Aと第2の傾斜部15Bとは、端子本体10の他方に向かうに連れて間隔が狭くなる。第1と第2の傾斜部15A、15Bにおけるスリットの幅は、第1と第3の接触領域14A、14Cと、第2と第4の接触領域14B、14Dと、の第1と第2のスリット12A、12Bの幅の方向における、最大の間隔Wより広い。第1の傾斜部15Aと第2の傾斜部15Bには、被覆電線の被覆部分に切れ込みを入れる刃が設けられている。これにより、第1と第2の傾斜部15A、15Bに被覆を剥がしていない被覆電線が挿入されると、被覆部分に切れ込みが入る。被覆電線が−x方向に更に押し込まれると、被覆電線の導体と第1〜第4の接触領域14A〜14Dとが電気的に接続される。
第1の接触領域14Aには、第1のスリット12A内で、第2の接触領域14Bに向けて突出する第1の突部16Aが形成される。第4の接触領域14Dには、第2のスリット12B内で、第3の接触領域14Cに向けて突出する第2の突部16Bが形成される。図5に示すように、第1の突部16Aの一部17Aと第2の突部16Bの一部17Bとは、第1と第2の端子板11A、11Bの板厚方向(z軸方向)に重なって配置される。第1の突部16Aと第2の突部16Bとは、第1と第2のスリット12A、12Bに挿入された導体Eのスリット内で−x方向への移動を規制する。第1の突部16Aと第2の突部16Bとは、板厚方向(z軸方向)から見て、第1、第3の接触領域14A、14Cと第2、第4の接触領域14B、14Dとの中心線52を中心に対称に配置されている。
第1の突部16Aと第2の突部16Bとは、スリットの長さ方向の一端部19から離間して設けられる。第1の突部16Aと第2の突部16Bが重なり、且つ導体Eと接触する部分18とスリットの一端部19との距離Dは、第1と第2の端子板11A、11Bが弾性変形し、第1から第4の接触領域14A〜14Dが挿入された導体Eに押し当てられるように決められる。具体的には、距離Dは、第1、第3の接触領域14A、14Cと第2、第4の接触領域14B、14Dとの最大の間隔Wより大きい。
第1の突部16Aと第2の突部16Bの、導体Eと接触する領域18A、18Bは、板厚方向(z軸方向)から見たときに、導体Eの断面形状に適合する外形形状に形成されている。具体的には、第1の突部16Aと第2の突部16Bの、導体Eと接触する領域18A、18Bは、半円状に形成されている。以上の構成を有することで、素線Tを撚り合わせた導体Eから構成される被覆電線が第1と第2のスリット12A、12Bに挿入されると、導体Eは、第1〜4の接触領域14A〜14Dと、領域18A、18Bと、に密着して配置される。素線Tは、挿入されることにより応力が加わり変形する。これにより、素線T同士が密着する。また、被覆部分Cは、導体Eの上部(導体Eの第1と第2の傾斜部15A、15B寄りの部分)と、第1と第2の突部16A、16Bと一端部19との間と、に配置される。
図4に示す保持部20は、弾性変形可能な金属板から構成される第1の保持板21Aと、第2の保持板21Bと、を備える。第1の保持板21Aには、第1の保持スリット22Aが形成され、第2の保持板21Bには、第2の保持スリット22Bが形成される。第1の保持スリット22Aと第2の保持スリット22Bは、被覆電線の被覆部分を保持するものであり、第1と第2の保持板21A、21Bに垂直な方向(z軸方向)から見て、互いに同一のU字形状を有する。第1の保持板21Aと第2の保持板21Bは、一体に形成され、屈曲部23により連結され且つ第1と第2の保持スリット22A、22Bが重なるように形成されている。
第1の保持板21Aおよび第2の保持板21Bは、z軸方向から見て、第1のスリット12Aと第2のスリット12Bの長軸方向の中心軸と、第1の保持スリット22Aと第2の保持スリット22Bの長軸方向の中心軸と、が重なるように、第1の端子板11Aおよび第2の端子板11Bと平行に連結板41により連結されている。図2に示す連結板41には、第1の端子板11Aと第2の端子板11Bが開くことを防止する係止部42と、第1の保持板21Aと第2の保持板21Bが開くことを防止する係止部43と、が設けられている。
第1と第2の保持板21A、21Bには、それぞれ第1と第2の保持スリット22A、22Bを挟んで互いに対向して配置され、挿入された被覆電線の被覆部分を保持する突部24が配置されている。第1と第2の保持スリット22A、22Bは、それぞれ、被覆電線の被覆部分の挿入を容易にするための傾斜部25を有し、傾斜部25におけるスリットの幅は、被覆電線を保持する領域のスリットの最大間隔より広い。
図1および図2に示す箱状部30は、接続相手である図示しないオス端子が挿入される。箱状部30は、弾性変形可能な金属板を角筒状に折り曲げて形成されている。箱状部30は、オス端子が挿入される開口部31と、図示しないハウジングの収容室への挿入方向と直交する方向に突出するスタビライザ32と、を備える。スタビライザ32は、箱状部30をハウジングへ挿入した後の姿勢を安定するために設けられている。箱状部30の内部には、挿入されたオス端子を押圧するアーチ状の弾性接触部が配置されている。
つぎに、端子100を製造する方法について図面を参照しながら説明する。
端子100を製造する方法は、所定のスリットが設けられた金属板を形成する工程と、スリットが重なるように金属板を折り曲げる折曲工程と、を備える。
金属板を成形する工程において、図6に示すように、第1の端子板11Aと第2の端子板11Bとの曲げ対象部である折り曲げ線51を介して接続され、第1の保持板21Aと第2の保持板21Bとが屈曲部23となる折り曲げ線54を介して接続された金属板を形成する。第1の端子板11Aと第2の保持板21Bとは、連結板41を介して接続されている。この金属板は、打ち抜きプレス装置またはレーザ加工装置により成形される。
第1の端子板11Aに形成される第1のスリット12Aと、第2の端子板11Bに形成される第2のスリット12Bとは、その長軸方向において、屈曲部13となる折り曲げ線51と垂直に、且つ折り曲げ線51に線対称に形成されている。第1の突部16Aと第2の突部16Bとは、折り曲げ線51と、第1のスリット12Aと第2のスリット12Bとの長軸方向に延びる中心線52と、の交点53を中心として点対称に成形される。これにより、交点53と第1の突部16Aの頂点との距離L1と、交点53と第2の突部16Bの頂点との距離L2と、は等しい。第1の突部16Aの先端は、中心線52より第2の接触領域14Bに近い位置に形成されている。また、第2の突部16Bの先端は、中心線52を超えて第3の接触領域14Cに近い位置に形成されている。
第1の保持板21Aに形成される第1の保持スリット22Aと、第2の保持板21Bに形成される第2の保持スリット22Bとは、その長軸方向において、屈曲部23となる折り曲げ線54と垂直に、且つ折り曲げ線54に線対称に形成されている。突部24は、第1と第2の保持スリット22A、22Bを挟んで互いに対向して配置されている。
つぎに、金属板の折り曲げ線を折る折り曲げ工程を実施する。まず、折り曲げ線63、64を谷折りに直角に曲げる。これにより、係止部42、43が連結板41に立設される。つぎに、折り曲げ線61を山折りに直角に曲げる。つぎに、折り曲げ線51を谷折りして、第1の端子板11Aと第2の端子板11Bとを密着するように曲げる。これにより、第1の端子板11Aと第2の端子板11Bとが、密着して重ね合わされ、第1のスリット12Aと第2のスリット12Bとが重なるように配置される。つぎに、折り曲げ線55を山折りに直角に折り曲げ、折り曲げ線56を谷折りに密着曲げを実施する。これにより、第1の端子板11Aと第2の端子板11Bとが、連結板41に立設される。
つぎに、折り曲げ線62を山折りに直角に曲げる。つぎに、折り曲げ線54を谷折りにして、第1の保持板21Aと第2の保持板21Bとを密着するように曲げる。これにより、第1の保持板21Aと第2の保持板21Bとが密着して重ね合わされ、第1の保持スリット22Aと第2の保持スリット22Bとが重なるように配置される。つぎに、折り曲げ線57を山折りに直角に折り曲げ、折り曲げ線58を谷折りに密着曲げを実施する。これにより、第1の保持板21Aと第2の保持板21Bとが、連結板41に立設され、図4に示す端子本体10および保持部20が得られる。つぎに、アーチ状の弾性接触部を配置した金属板を角筒状に折り曲げて箱状部30を成形すると、図1および図2に示す端子100が得られる。
上記構成を有する端子100は、端子本体10に第1の突部16Aと第2の突部16Bが形成され、第1の突部16Aの一部17Aと第2の突部16Bの一部17Bとが、板厚方向(z軸方向)に重なって配置される。これにより、図5に示す第1と第2のスリット12A、12Bに挿入された導体Eのスリット内での−x方向の移動を規制することができる。また、第1の突部16Aの一部17Aと第2の突部16Bの一部17Bとが重なることで、板厚方向(z軸方向)から見て、第1の突部16Aと第2の突部16Bとに隙間がない。このため、導体Eが素線Tを撚り合わせたものであっても、導体Eの撚り崩れを防止できる。また、導体Eの素線Tが、第1と第2の突部16A、16Bから−x方向にはみ出すことを防止できる。
また、第1の突部16Aと第2の突部16Bとは、スリットの長さ方向の一端部19から離間して設けられることで、導体Eが第1と第2のスリット12A、12Bに配置されると、導体Eが配置される位置において、第1と第2の端子板11A、11Bが弾性変形し、第1と第2のスリット12A、12Bの幅が広がり、第1から第4の接触領域14A〜14Dが挿入された導体Eに押し当てられて接触する。このため、導体Eと端子本体10に圧縮力が働き接触抵抗が小さくなる。
第1の突部16Aと第2の突部16Bの、導体Eと接触する領域18A、18Bは、板厚方向(z軸方向)から見たときに、導体Eの断面形状に適合する外形形状に形成されている。このため、第1と第2の突部16A、16Bと導体Eとが接触する面積が大きくなる。このため、導体Eと端子本体10の接触抵抗が小さくなる。従って、端子100は、導体Eを安定して電気的に接続することができる。
(変形例)
上述の実施の形態においては、端子本体10が第1の突部16Aと第2の突部16Bとを有する場合について説明した。端子本体10は、第1の突部16Aと第2の突部16Bとに加えて、図7および図8に示すように、第2の接触領域14Bには、第1の接触領域14Aに向けて突出し、第2の突部16Bと、板厚方向(z軸方向)に重なる第3の突部16Cが形成され、第3の接触領域14Cには、第4の接触領域14Dに向けて突出し、第1の突部16Aと、板厚方向(z軸方向)に重なる第4の突部16Dが形成されてもよい。このようにすることで、第1から第4の突部16A〜16Dと導体Eとが接触する面積が大きくなる。このため、導体Eと端子本体10の接触抵抗がより小さくなる。
図7および図8に示す端子本体10を作成するためには、金属板を成形する工程において、図9に示すように、第1の端子板11Aと第2の端子板11Bとが屈曲部13となる折り曲げ線51を介して接続され金属板を形成する。
第1の端子板11Aに形成される第1のスリット12Aと、第2の端子板11Bに形成される第2のスリット12Bとは、その長軸方向において、屈曲部13となる折り曲げ線の折り曲げ線51と垂直に、且つ折り曲げ線51に線対称に形成されている。第1の突部16Aと第2の突部16Bとは、折り曲げ線51と、第1のスリット12Aと第2のスリット12Bとの長軸方向の中心線52と、の交点53を中心として点対称に成形される。第3の突部16Cと第4の突部16Dとは、交点53を中心として点対称に成形される。
つぎに、第1のスリット12Aと第2のスリット12Bとが成形された金属板を、折り曲げ線51を谷折りして、第1の端子板11Aと第2の端子板11Bとを密着するように曲げる。これにより、第1の端子板11Aと第2の端子板11Bとが、密着して重ね合わされ、第1のスリット12Aと第2のスリット12Bとが重なるように配置される。これにより、図7に示す端子本体10が得られる。
上述の実施の形態においては、図5に例示するように、第1と第2のスリット12A、12Bに配置される導体Eの断面形状の外形が、円形であり、この導体Eと接触する領域18A、18Bが、導体Eに沿う形状である例について説明した。導体Eと接触する領域18A、18Bの形状は、挿入される導体Eに合わせて成形されるとよい。図8に示すように、頂点が丸められた四角形の断面形状を有する導体Eに合わせて導体Eと接触する領域18A〜18Dの形状が成形されてもよい。なお、領域18Cは、第3の突部16Cと導体Eとが接触する領域であり、領域18Dは、第4の突部16Dと導体Eとが接触する領域である。また、図10に示すように、7本の導体が撚り合わせられ、頂点が丸められた6角形の断面形状を有する導体Eに合わせて、第1の突部16Aと第2の突部16Bがz軸方向から見て台形の形状を有してもよい。
上述の実施の形態においては、図5に示すように、第1の突部16Aと第2の突部16Bが中心線52を中心に対称に配置されている例について説明したが、第1の突部16Aと第2の突部16Bは、それらの一部17A、17Bがz軸方向から見て重なっていればよい。例えば、図11に示すように、第1の突部16A’の頂点が中心線52より第2の接触領域14Bに近い位置に配置され、第2の突部16B’の頂点が中心線52の手前に配置されてもよい。
上述の実施の形態においては、第1と第2のスリット12A、12Bに被覆電線が挿入される例を説明したが、第1と第2のスリット12A、12Bには、被覆電線の被覆部分が剥がされた導体Eが挿入されてもよい。
上述の実施の形態においては、第1の傾斜部15Aと第2の傾斜部15Bには、被覆電線の被覆部分に切れ込みを入れる刃が設けられている例について説明した。第1の傾斜部15Aと第2の傾斜部15Bに、被覆電線の被覆部分が剥がされた導体Eを挿入するのであれば、第1の傾斜部15Aと第2の傾斜部15Bには、被覆部分に切れ込みを入れる刃が設けられていなくてもよい。
上述の実施の形態においては、端子本体10が、第1の端子板11Aと第2の端子板11Bとが重ねられている例について説明した。端子本体10は、第1の突部16Aと第2の突部16Bとが形成され、第1の突部16Aの一部17Aと第2の突部16Bの一部17Bとが、第1と第2の端子板11A、11Bの板厚方向(z軸方向)に重なって配置されればよい。例えば、端子本体10は、一枚の弾性変形可能な金属板から構成される板から作成されてもよい。
上述の実施の形態において、端子100が、接続相手であるオス端子が挿入されるメス端子である箱状部30を有する例について説明したが、端子100は、オス端子を備えてもよく、Yラグ端子、Oラグ端子などのその他の端子を備えてもよい。また、端子100は、箱状部30を有する代わりに、回路基板などに直接電気的に接続されてもよい。なお、導体Eは多くの素線Tによる撚り線であったが、単線の導体でも同様に電気接続が良好な性能を得ることができる。
この発明は、この発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明の範囲を限定するものではない。すなわち、この発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
本発明は、電気回路の部品として用いられる端子に適用することができる。
10…端子本体、11A…第1の端子板、11B…第2の端子板、12A…第1のスリット、12B…第2のスリット、13…屈曲部、14A…第1の接触領域、14B…第2の接触領域、14C…第3の接触領域、14D…第4の接触領域、15A…第1の傾斜部、15B…第2の傾斜部、16A、16A’…第1の突部、16B、16B’…第2の突部、16C…第3の突部、16D…第4の突部、17A、17B…一部、18…部分、18A〜18D…領域、19…一端部、20…保持部、21A…第1の保持板、21B…第2の保持板、22A…第1の保持スリット、22B…第2の保持スリット、23…屈曲部、24…突部、25…傾斜部、30…箱状部、31…開口部、32…スタビライザ、41…連結板、42、43…係止部、51、54〜58、61〜64…折り曲げ線、52…中心線、53…交点、100…端子、E…導体

Claims (10)

  1. 導体が挿入されるスリットが形成され、弾性変形可能な金属板から構成される板状の端子本体を備え、
    前記端子本体は、前記スリットを挟んで互いに対向して配置された、前記スリットに挿入された導体に接触する第1の接触領域と第2の接触領域と、を有し、
    前記第1の接触領域には、前記第2の接触領域に向けて突出する第1の突部が形成され、
    前記第2の接触領域には、前記第1の接触領域に向けて突出する第2の突部が形成され、
    前記第1の突部の一部と前記第2の突部の一部とは、前記端子本体の板厚方向に重なって配置され、
    前記第1の突部と前記第2の突部とは、前記導体の前記スリット内での移動を規制する、
    端子。
  2. 前記端子本体の一方に、前記端子本体の他方に向けて前記導体を案内し、挿入された前記導体を前記スリットに導くための、傾斜部が形成されている、
    請求項1に記載の端子。
  3. 導体が挿入される第1のスリットが形成され、弾性変形可能な金属板から構成される第1の端子板と、前記導体が挿入される第2のスリットが形成され、弾性変形可能な金属板から構成される第2の端子板と、を備え、
    前記第1の端子板と前記第2の端子板は、前記第1と第2のスリットが重なるように配置され、
    前記第1の端子板には、前記第1のスリットを挟んで互いに対向して配置された、前記第1のスリットに挿入された前記導体に接触する第1の接触領域と第2の接触領域と、を有し、
    前記第2の端子板には、前記第2のスリットを挟んで互いに対向して配置された、前記第2のスリットに挿入された前記導体に接触し、前記第1の接触領域に重なる第3の接触領域と前記第2の接触領域に重なる第4の接触領域と、を有し、
    前記第1の接触領域には、前記第1のスリット内で、前記第2の接触領域に向けて突出する第1の突部が形成され、
    前記第4の接触領域には、前記第2のスリット内で、前記第3の接触領域に向けて突出する第2の突部が形成され、
    前記第1の突部の一部と前記第2の突部の一部とは、前記第1と第2の端子板の板厚方向に重なって配置され、
    前記第1の突部と前記第2の突部とは、前記第1と第2のスリットに挿入された導体の前記スリット内での移動を規制する、
    端子。
  4. 前記第1の端子板の一方に、前記第1の端子板の他方に向けて前記導体を案内し、挿入された前記導体を前記第1のスリットに導くための、第1の傾斜部が形成され、
    前記第2の端子板の一方に、前記第2の端子板の他方に向けて前記導体を案内し、挿入された前記導体を前記第2のスリットに導くための、第2の傾斜部が形成され、
    前記第1の傾斜部と前記第2の傾斜部とは、前記板厚方向に重なって配置される、
    請求項3に記載の端子。
  5. 前記第2の接触領域には、前記第1の接触領域に向けて突出し、前記第2の突部と、前記板厚方向に重なる第3の突部が形成され、
    前記第3の接触領域には、前記第4の接触領域に向けて突出し、前記第1の突部と、前記板厚方向に重なる第4の突部が形成される、
    請求項3または4に記載の端子。
  6. 前記第1の端子板と前記第2の端子板とは一体に形成され、屈曲部により連結され且つ重ねて配置されている、
    請求項3から5の何れか1項に記載の端子。
  7. 前記第1の突部と前記第2の突部とは、前記スリットの長さ方向の両端部から離間して設けられる、
    請求項1から6の何れか1項に記載の端子。
  8. 前記第1の突部と前記第2の突部の、導体と接触する領域は、前記板厚方向から見たときに、導体の断面形状に適合する外形形状に形成されている、
    請求項1から7の何れか1項に記載の端子。
  9. 前記端子は、前記導体を圧接して保持する圧接端子から構成され、
    傾斜部には、挿入される被覆された電線の被覆部分に切れ込みを入れる刃が設けられている、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の端子。
  10. 請求項3から6の何れか1項に記載の端子を製造する方法であって、
    前記第1の端子板と前記第2の端子板とが曲げ対象部を介して接続されている金属板を形成する工程と、
    前記金属板の前記曲げ対象部を、前記第1のスリットと前記第2のスリットとが重なるように、折り曲げる折曲工程と、
    を備える、端子を製造する方法。
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