JP2019011780A - スラスト軸受およびターボチャージャ - Google Patents
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Abstract
【課題】油路を簡単に配置することができるスラスト軸受およびターボチャージャを提供することを課題とする。
【解決手段】スラスト軸受4は、第一摺動面402を有する第一部材40と、第二摺動面412を有する第二部材41と、第一摺動面402および第二摺動面412に潤滑油Oを供給する油路42と、を備え、回転軸50に作用する軸方向のスラスト荷重を支持する。油路42は、第一部材40と第二部材41との境界に配置され、少なくとも軸方向を含む方向に延在する、第一区間420を有する。
【選択図】図4
【解決手段】スラスト軸受4は、第一摺動面402を有する第一部材40と、第二摺動面412を有する第二部材41と、第一摺動面402および第二摺動面412に潤滑油Oを供給する油路42と、を備え、回転軸50に作用する軸方向のスラスト荷重を支持する。油路42は、第一部材40と第二部材41との境界に配置され、少なくとも軸方向を含む方向に延在する、第一区間420を有する。
【選択図】図4
Description
本発明は、回転軸に作用する軸方向のスラスト荷重を支持するスラスト軸受およびターボチャージャに関する。
特許文献1には、二枚の板材が合体して形成されたスラスト軸受が開示されている。二枚の板材は、各々、摺動面を備えている。摺動面は、回転軸に固定されたスラストカラーに、摺接している。同文献記載のスラスト軸受によると、二枚の板材の境界に凹設された油溝を介して、摺動面に潤滑油を供給することができる。
同文献記載のスラスト軸受によると、二枚の板材間の油溝に、ベアリングハウジングの油路から、潤滑油を導入する必要がある。このため、二枚の板材のうち一方の板材には、給油孔が穿設されている。給油孔は、板材を軸方向(回転軸の軸方向)に貫通し、ベアリングハウジングの油路と、二枚の板材間の油溝と、を連通している。しかしながら、板材に給油孔を形成する加工は困難である。そこで、本発明は、油路を簡単に配置することができるスラスト軸受およびターボチャージャを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のスラスト軸受は、第一摺動面を有する第一部材と、第二摺動面を有する第二部材と、前記第一摺動面および前記第二摺動面に潤滑油を供給する油路と、を備え、回転軸に作用する軸方向のスラスト荷重を支持するスラスト軸受であって、前記油路は、前記第一部材と前記第二部材との境界に配置され、少なくとも前記軸方向を含む方向に延在する、第一区間を有することを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明のターボチャージャは、前記スラスト軸受を備えるターボチャージャであって、前記回転軸は、コンプレッサインペラとタービンインペラとを連結し、前記第一摺動面および前記第二摺動面は、前記回転軸の外周面に取り付けられるスラストカラーに摺接することを特徴とする。
本発明のスラスト軸受およびターボチャージャによると、第一部材と第二部材との境界を利用して、第一区間を配置することができる。このため、第一部材および第二部材のうち少なくとも一方に、敢えて、第一区間用の貫通孔を配置する必要がない。したがって、油路を簡単に配置することができる。
<第一実施形態>
以下、本発明のスラスト軸受およびターボチャージャの実施の形態について説明する。
以下、本発明のスラスト軸受およびターボチャージャの実施の形態について説明する。
[ターボチャージャの構成]
まず、本実施形態のターボチャージャの構成について説明する。なお、以降の図において、前後方向は本発明の「軸方向」(回転軸の軸方向)に対応している。図1に、本実施形態のターボチャージャの軸方向断面図を示す。図1に示すように、本実施形態のターボチャージャ1は、ジャーナル軸受3と、スラスト軸受4と、回転部5と、ベアリングハウジング90と、コンプレッサハウジング91と、タービンハウジング92と、を備えている。
まず、本実施形態のターボチャージャの構成について説明する。なお、以降の図において、前後方向は本発明の「軸方向」(回転軸の軸方向)に対応している。図1に、本実施形態のターボチャージャの軸方向断面図を示す。図1に示すように、本実施形態のターボチャージャ1は、ジャーナル軸受3と、スラスト軸受4と、回転部5と、ベアリングハウジング90と、コンプレッサハウジング91と、タービンハウジング92と、を備えている。
ベアリングハウジング90の内部には、油路901a、901bと、軸受収容部902a、902bと、が形成されている。油路901a、901bには、潤滑油が流れている。前側または後側(軸方向)から見て、軸受収容部902aは、ベアリングハウジング90の径方向(回転軸50を中心とする径方向)中心部に配置されている。軸受収容部902bは、軸受収容部902aの前側に配置されている。
ジャーナル軸受3は、円筒状を呈している。ジャーナル軸受3は、軸受収容部902aに収容されている。スラスト軸受4は、軸受収容部902bに収容されている。スラスト軸受4については、後で詳しく説明する。コンプレッサハウジング91は、ベアリングハウジング90の前側に配置されている。タービンハウジング92は、ベアリングハウジング90の後側に配置されている。
回転部5は、ベアリングハウジング90に対して、回転可能である。回転部5は、回転軸50と、コンプレッサインペラ51と、タービンインペラ52と、スラストカラー53と、カラーターボシールリング54と、を備えている。回転軸50は、ベアリングハウジング90を前後方向に貫通している。回転軸50は、ジャーナル軸受3により、径方向外側から、回転可能に支持されている。図2に、図1の枠II内の拡大図を示す。図2に示すように、スラストカラー53は、回転軸50の外周面に配置されている。スラストカラー53は、スラスト軸受4の摺動対象物である。スラストカラー53は、カラー本体530と、フランジ531と、を備えている。カラー本体530は、筒部530aと、フランジ部530bと、を備えている。筒部530aは、前後方向に延在する円筒状を呈している。フランジ部530bは、筒部530aの後端から径方向外側に張り出している。フランジ531は、筒部530aの前側に配置されている。スラストカラー53は、スラスト軸受4により、前後方向から、回転可能に支持されている。図1に示すように、カラーターボシールリング54は、回転軸50の外周面に配置されている。カラーターボシールリング54は、スラストカラー53の前側に配置されている。コンプレッサインペラ51は、回転軸50の前端に取り付けられている。タービンインペラ52は、回転軸50の後端に連なっている。すなわち、回転軸50は、コンプレッサインペラ51とタービンインペラ52とを連結している。
[スラスト軸受の構成]
次に、本実施形態のスラスト軸受の構成について説明する。図3に、本実施形態のスラスト軸受の透過前面図を示す。図4に、同スラスト軸受の分解斜視図を示す。図2に示すように、スラスト軸受4は、筒部530aの径方向外側に環装されている。スラスト軸受4は、前側のフランジ531と、後側のフランジ部530bと、の間に配置されている。スラスト軸受4は、第一部材40と、第二部材41と、油路42と、を備えている。
次に、本実施形態のスラスト軸受の構成について説明する。図3に、本実施形態のスラスト軸受の透過前面図を示す。図4に、同スラスト軸受の分解斜視図を示す。図2に示すように、スラスト軸受4は、筒部530aの径方向外側に環装されている。スラスト軸受4は、前側のフランジ531と、後側のフランジ部530bと、の間に配置されている。スラスト軸受4は、第一部材40と、第二部材41と、油路42と、を備えている。
図3に示すように、第一部材40は、前側から見て馬蹄状(下向きに開口するC字状)を呈している。図2〜図4に示すように、第一部材40は、第一油溝400と、第一摺動面402と、第一凹部403と、を備えている。第一凹部403は、第一部材40の後面(第二部材41側の面)に凹設されている。第一油溝400は、第一凹部403の底面に凹設されている。第一摺動面402は、第一部材40の前面に配置されている。第一摺動面402は、前側のフランジ531の後面に、油膜を介して摺接している。第一摺動面402は、三つの第一パッド部P1を備えている。三つの第一パッド部P1は、周方向(回転軸50を中心とする周方向。すなわち、第一摺動面402における潤滑油Oの流動方向。あるいは、回転軸50の回転方向(図3における時計回り方向))に並んで配置されている。第一パッド部P1は、第一テーパ部T1と、第一ランド部L1と、を備えている。第一テーパ部T1は、潤滑油Oの流動方向上流側(回転方向後側)から下流側(回転方向前側)に向かって前後方向の高度が高くなる、傾斜面状を呈している。第一ランド部L1は、第一テーパ部T1の下流側に連なっている。第一ランド部L1は、前後方向の高度が一定の、平面状を呈している。
図2、図4に示すように、第二部材41は、前側から見て馬蹄状を呈している。第二部材41は、第一部材40の後側隣りに並置されている。また、第二部材41は、第一部材40の第一凹部403に収容されている。第二部材41は、第一部材40に、例えばピンなどにより、固定されている。第二部材41の前面は、第一油溝400を後側から封止している。第二部材41は、第二摺動面412と、切欠部414と、を備えている。切欠部414は、第二部材41の外周面の上端部に配置されている。切欠部414は、下側(径方向内側)に凹むC字状を呈している。切欠部414は、第二部材41を前後方向に貫通している。第二摺動面412は、第二部材41の後面に配置されている。第二摺動面412は、後側のフランジ部530bの前面に、油膜を介して摺接している。第二摺動面412の構成は、第一摺動面402の構成と、同様である。すなわち、第二摺動面412は、三つの第二パッド部P2を備えている。第二パッド部P2は、第二テーパ部T2と、第二ランド部L2と、を備えている。
油路42は、上流側から下流側に向かって、第一区間420と、第二区間421と、第一油孔401および第二油孔411と、を備えている。図2に示すように、油路42を介して、ベアリングハウジング90の油路901aから、第一摺動面402および第二摺動面412に、潤滑油Oが供給されている。
第一区間420は、第一部材40と第二部材41との境界(軸方向および周方向に延在する境界)に配置されている。具体的には、第一区間420は、第一凹部403の内周面と、切欠部414と、が合体することにより、区画されている。第一区間420は、前後方向に、第二部材41の前後方向厚み分だけ、延在している。第一区間420の入口(上流端)は、ベアリングハウジング90の油路901aに連なっている。
第二区間421は、第一部材40と第二部材41との境界(径方向および周方向に延在する境界)に配置されている。第二区間421は、第一油溝400と、第二部材41の前面(第一部材40側の面)と、が合体することにより、区画されている。第二区間421は、直線部421aと、曲線部421bと、を備えている。直線部421aは、上下方向(径方向)に延在している。曲線部421bは、直線部421aの下端(径方向内端)から、上流側に延在している。
第一油孔401は、第一部材40に、二つ配置されている。第一油孔401は、前後方向に延在している。第一油孔401は、第二区間421と、第一摺動面402と、を連結している。二つの第一油孔401の出口(下流端)のうち、一方は、上流側から1番目の第一パッド部P1の第一テーパ部T1の、上流端付近に開口している。二つの第一油孔401の出口のうち、他方は、上流側から二番目の第一パッド部P1の第一テーパ部T1の、上流端付近に開口している。
[スラスト軸受の動き]
次に、本実施形態のスラスト軸受の動きについて説明する。前述したように、油路42は、上流側から下流側に向かって、第一区間420と、第二区間421と、第一油孔401および第二油孔411と、を備えている。図2に示すように、エンジン駆動時においては、油路42を介して、ベアリングハウジング90の油路901aから、第一摺動面402および第二摺動面412に、潤滑油Oが供給される。回転軸50およびスラストカラー53は回転している。このため、潤滑油Oは、スラストカラー53の回転方向に沿って、第一摺動面402および第二摺動面412を流動する。
次に、本実施形態のスラスト軸受の動きについて説明する。前述したように、油路42は、上流側から下流側に向かって、第一区間420と、第二区間421と、第一油孔401および第二油孔411と、を備えている。図2に示すように、エンジン駆動時においては、油路42を介して、ベアリングハウジング90の油路901aから、第一摺動面402および第二摺動面412に、潤滑油Oが供給される。回転軸50およびスラストカラー53は回転している。このため、潤滑油Oは、スラストカラー53の回転方向に沿って、第一摺動面402および第二摺動面412を流動する。
第一摺動面402において、潤滑油Oは、第一テーパ部T1とフランジ531との隙間を流動する際に昇圧され、第一ランド部L1とフランジ531との隙間に所定の圧力の油膜を形成する。同様に、第二摺動面412において、潤滑油Oは、第二テーパ部T2とフランジ部530bとの隙間を流動する際に昇圧され、第二ランド部L2とフランジ部530bとの隙間に所定の圧力の油膜を形成する。これらの油膜により、スラスト軸受4は、スラストカラー53すなわち回転軸50を、回転可能に支持している。
[作用効果]
次に、本実施形態のスラスト軸受およびターボチャージャの作用効果について説明する。図2、図4に示すように、本実施形態のスラスト軸受4によると、第一部材40と第二部材41との境界(軸方向および周方向に延在する境界)を利用して、第一区間420を配置することができる。このため、第一部材40および第二部材41のうち少なくとも一方に、敢えて、第一区間420用の貫通孔(例えば給油孔)を配置する必要がない。したがって、第一区間420延いては油路42を簡単に配置することができる。また、第一区間420の位置、形状、大きさ、配置数等の自由度が高くなる。
次に、本実施形態のスラスト軸受およびターボチャージャの作用効果について説明する。図2、図4に示すように、本実施形態のスラスト軸受4によると、第一部材40と第二部材41との境界(軸方向および周方向に延在する境界)を利用して、第一区間420を配置することができる。このため、第一部材40および第二部材41のうち少なくとも一方に、敢えて、第一区間420用の貫通孔(例えば給油孔)を配置する必要がない。したがって、第一区間420延いては油路42を簡単に配置することができる。また、第一区間420の位置、形状、大きさ、配置数等の自由度が高くなる。
また、図4に示すように、第一部材40は、第一凹部403を備えている。並びに、第二部材41は、第一凹部403に収容されている。第一区間420は、第一凹部403の内周面と、第二部材41の外周面の切欠部414と、の間に配置されている。このように、本実施形態のスラスト軸受4によると、第一凹部403の内周面と、第二部材41の外周面と、の形状の相違を利用して、第一区間420を配置することができる。このため、例えばプレス加工や切削加工などにより第一部材40に第一凹部403を配置するだけで、第一区間420を配置することができる。
また、図2、図4に示すように、本実施形態のスラスト軸受4によると、第一部材40と第二部材41との境界(径方向および周方向に延在する境界)を利用して、簡単に第二区間421を配置することができる。また、第二区間421の位置、形状、大きさ、配置数等の自由度が高くなる。
また、図2に示すように、第一部材40には第一油孔401が、第二部材41には第二油孔411が、各々配置されている。このため、本実施形態のスラスト軸受4によると、スラスト軸受4の内周面44と、スラストカラー53の筒部530aの外周面と、の隙間を経由しない油路42を設定することができる。
<第二実施形態>
本実施形態のスラスト軸受およびターボチャージャと、第一実施形態のスラスト軸受およびターボチャージャとの相違点は、全ての第一パッド部に対して、個別に第一油孔が配置されている点である。並びに、全ての第二パッド部に対して、個別に第二油孔が配置されている点である。ここでは、相違点についてのみ説明する。
本実施形態のスラスト軸受およびターボチャージャと、第一実施形態のスラスト軸受およびターボチャージャとの相違点は、全ての第一パッド部に対して、個別に第一油孔が配置されている点である。並びに、全ての第二パッド部に対して、個別に第二油孔が配置されている点である。ここでは、相違点についてのみ説明する。
図5に、本実施形態のスラスト軸受の透過前面図を示す。なお、図3と対応する部位については、同じ符号で示す。図5に示すように、第一部材40には、三つの第一パッド部P1が配置されている。三つの第一パッド部P1には、各々、第一油孔401が開口している。第二区間421の曲線部421bは、直線部421aの下端(径方向内端)から、上流側および下流側に延在している。曲線部421bは、全ての第一油孔401に連通している。第二部材の第二パッド部についても同様である。
本実施形態のスラスト軸受およびターボチャージャと、第一実施形態のスラスト軸受およびターボチャージャとは、構成が共通する部分に関しては、同様の作用効果を有する。本実施形態のスラスト軸受4によると、第二区間421が、複数の第一油孔401に対応して分岐している。このため、第一摺動面402の全ての第一パッド部P1の第一テーパ部T1に、個別に潤滑油を供給することができる。したがって、全ての第一パッド部P1の第一ランド部L1に、確実に油膜を形成することができる。第二摺動面についても同様である。なお、本実施形態のスラスト軸受4のように、第二部材41の外周面に平面部415を配置することにより、平面部415と第一凹部403の内周面との間に第一区間420を配置してもよい。
<その他>
以上、本発明のスラスト軸受およびターボチャージャの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
以上、本発明のスラスト軸受およびターボチャージャの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
図6に、その他の実施形態のスラスト軸受の透過前面図を示す。なお、図3と対応する部位については、同じ符号で示す。図6に示すように、内周面44は無端環状であってもよい。この場合、第二区間421の直線部421aを内周面44に開口させてもよい。すなわち、内周面44とスラストカラー53との隙間(図2参照)を介して、第一摺動面402および第二摺動面412に潤滑油Oを供給してもよい。
第一区間420の位置、形状、大きさ、配置数等は特に限定しない。第一区間420は、第一部材40と第二部材41との形状差を利用して、第一部材40と第二部材41との境界に、配置されていればよい。図4に示す切欠部414は、第一部材40および第二部材41のうち、少なくとも一方に配置されていればよい。第一区間420は、軸方向(前後方向)を含む方向に延在していればよい。例えば、第一区間420は、軸方向のみ、軸方向および周方向、軸方向および径方向、軸方向および周方向および径方向に延在していてもよい。
第二区間421は、第一部材40と第二部材41との境界に配置されていればよい。図4に示す第一油溝400は、第一部材40および第二部材41のうち、少なくとも一方に配置されていればよい。第二区間421は、径方向または周方向を含む方向に延在していればよい。例えば、第二区間421は、径方向のみ、周方向のみ、径方向および周方向に延在していてもよい。第二区間421は、第一部材40または第二部材41に配置されていてもよい。この場合、第二区間421は、径方向や周方向に延在する孔状であってもよい。
1:ターボチャージャ、3:ジャーナル軸受、4:スラスト軸受、5:回転部、40:第一部材、41:第二部材、42:油路、44:内周面、50:回転軸、51:コンプレッサインペラ、52:タービンインペラ、53:スラストカラー、54:カラーターボシールリング、90:ベアリングハウジング、91:コンプレッサハウジング、92:タービンハウジング、400:第一油溝、401:第一油孔、402:第一摺動面、403:第一凹部、411:第二油孔、412:第二摺動面、414:切欠部、415:平面部、420:第一区間、421:第二区間、421a:直線部、421b:曲線部、530:カラー本体、530a:筒部、530b:フランジ部、531:フランジ、901a:油路、902a:軸受収容部、902b:軸受収容部、L1:第一ランド部、L2:第二ランド部、O:潤滑油、P1:第一パッド部、P2:第二パッド部、T1:第一テーパ部、T2:第二テーパ部
Claims (5)
- 第一摺動面を有する第一部材と、
第二摺動面を有する第二部材と、
前記第一摺動面および前記第二摺動面に潤滑油を供給する油路と、
を備え、回転軸に作用する軸方向のスラスト荷重を支持するスラスト軸受であって、
前記油路は、前記第一部材と前記第二部材との境界に配置され、少なくとも前記軸方向を含む方向に延在する、第一区間を有することを特徴とするスラスト軸受。 - 前記第一部材は、第一凹部を有し、
前記第二部材は、前記第一凹部に収容され、
前記第一区間は、前記第一凹部の内周面と、前記第二部材の外周面と、の間に配置される請求項1に記載のスラスト軸受。 - 前記油路は、
前記第一区間に連なり、前記第一部材と前記第二部材との前記境界に配置され、少なくとも径方向を含む方向に延在する第二区間と、
前記第二区間に連なり、前記第一摺動面に開口する第一油孔と、
前記第二区間に連なり、前記第二摺動面に開口する第二油孔と、
を有する請求項1または請求項2に記載のスラスト軸受。 - 前記第一摺動面は、第一テーパ部と、前記第一テーパ部の下流側に連なる第一ランド部と、を有し、周方向に並んで配置される複数の第一パッド部を有し、
前記第一油孔は、複数配置され、
複数の前記第一油孔の出口は、各々、前記第一テーパ部に開口し、
前記第二摺動面は、第二テーパ部と、前記第二テーパ部の下流側に連なる第二ランド部と、を有し、周方向に並んで配置される複数の第二パッド部を有し、
前記第二油孔は、複数配置され、
複数の前記第二油孔の出口は、各々、前記第二テーパ部に開口する請求項3に記載のスラスト軸受。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のスラスト軸受を備えるターボチャージャであって、
前記回転軸は、コンプレッサインペラとタービンインペラとを連結し、
前記第一摺動面および前記第二摺動面は、前記回転軸の外周面に取り付けられるスラストカラーに摺接するターボチャージャ。
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