JP2019011502A - 光電気化学デバイス - Google Patents

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聡 田村
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Abstract

【課題】水分解による水素生成反応などに有効に利用することができるタンデム型の光電気化学デバイスを提供する。【解決手段】光電気化学デバイス100は、光アノード電極101、光カソード電極102、導線103及び電解液105を備える、光カソード電極102は、所定の波長領域の光に対して透光性を有する第一の導電体と、前記第一の導電体上に配置されたp型半導体とを含む。光アノード電極101は、第二の導電体と、前記第二の導電体上に配置されたn型半導体とを含む。導線103は、光カソード電極102と光アノード電極101とを電気的につなぐ。筐体104は、光カソード電極102、光アノード電極101及び電解液105を収容する。光アノード電極101は、筐体104に入射する光の進行方向に対して、光カソード電極102よりも下流側に配置されている。光アノード電極101の単位投影面積あたりの表面積は、光カソード電極102の単位投影面積あたりの表面積よりも大きい。【選択図】図1

Description

本開示は、光電気化学デバイスに関する。
深刻化する環境問題及びエネルギー問題を解決し、持続可能な社会を成立させるため、再生可能エネルギーの本格的な実用化が求められている。現在、太陽電池で得られた電力を蓄電池で貯蔵するシステムの普及が広がりつつある。しかし、蓄電池は重く、移動には適さない。そこで、将来的には、エネルギー媒体として水素の利用が期待されている。
太陽光で水を分解して水素を生成する半導体光電極は、太陽光エネルギーを利用しやすいエネルギー媒体である水素に変換できる技術として注目されており、反応の高効率化を目指した研究開発が進められている。
タンデム型の光電気化学デバイスは、バンドギャップの大きさが互いに異なる2つの半導体が、互いに電気的に接続された構造を有する。非特許文献1によると、タンデム型の光電気化学デバイスでは、1つの半導体と対極とから構成されるシングル型の光電気化学デバイスと比較して、太陽光から水素を生成するエネルギー効率(Solar to Hydrogen:STH)の理論値が高いことが示されている。
Journal of Applied Physics 100, 074510 (2006)
タンデム型の光電気化学デバイスを実用的なものとするためには、更なる工夫の余地がある。
そこで、本開示は、水分解による水素生成反応などに有効に利用することができるタンデム型の光電気化学デバイスを提供することを目的とする。
本開示は、
所定の波長領域の光に対して透光性を有する第一の導電体と、前記第一の導電体上に配置されたp型半導体とを含む光カソード電極と、
第二の導電体と、前記第二の導電体上に配置されたn型半導体とを含む光アノード電極と、
前記光カソード電極と前記光アノード電極とを電気的につなぐ導線と、
電解液と、
前記光カソード電極、前記光アノード電極及び前記電解液を収容する筐体と、
を備えており、
前記光アノード電極は、前記筐体に入射する光の進行方向に対して、前記光カソード電極よりも下流側に配置されており、
前記光アノード電極の単位投影面積あたりの表面積が、前記光カソード電極の単位投影面積あたりの表面積よりも大きい、
光電気化学デバイスを提供する。
本開示によれば、水分解による水素生成反応などに有効に利用することができるタンデム型の光電気化学デバイスを提供できる。
図1は、本開示の実施形態1に係る光電気化学デバイスの一例を示す模式図である。 図2は、本開示の実施形態1に係る光電気化学デバイスの光カソード電極の一例を示す断面図である。 図3は、本開示の実施形態1に係る光電気化学デバイスの光アノード電極の一例を示す断面図である。 図4は、本開示の実施形態2に係る光電気化学デバイスの一例を示す模式図である。 図5は、本開示の実施形態3に係る光電気化学デバイスの一例を示す模式図である。 図6は、本開示の実施形態4に係る光電気化学デバイスの一例を示す模式図である。 図7は、本開示の実施形態4に係る光電気化学デバイスの変形例を示す模式図である。 図8は、本開示の実施形態4に係る光電気化学デバイスの別の変形例を示す模式図である。
本開示の第1の態様に係る光電気化学デバイスは、
所定の波長領域の光に対して透光性を有する第一の導電体と、前記第一の導電体上に配置されたp型半導体とを含む光カソード電極と、
第二の導電体と、前記第二の導電体上に配置されたn型半導体とを含む光アノード電極と、
前記光カソード電極と前記光アノード電極とを電気的につなぐ導線と、
電解液と、
前記光カソード電極、前記光アノード電極及び前記電解液を収容する筐体と、
を備えており、
前記光アノード電極は、前記筐体に入射する光の進行方向に対して、前記光カソード電極よりも下流側に配置されており、
前記光アノード電極の単位投影面積あたりの表面積が、前記光カソード電極の単位投影面積あたりの表面積よりも大きい。
第1の態様に係る光電気化学デバイスは、2つの半導体が互いに電気的に接続された構造を有する、タンデム型の光電気化学デバイスである。第1の態様に係る光電気化学デバイスにおいては、光アノード電極は、筐体に入射する光の進行方向に対して、光カソード電極よりも下流側に配置されている。さらに、光アノード電極の単位投影面積あたりの表面積は、光カソード電極の単位投影面積あたりの表面積よりも大きい。このような構成により、第1の態様に係る光電気化学デバイスは、デバイスとしての効率を最大限に高めることが可能となる。したがって、第1の態様に係る光電気化学デバイスが水電解などの水分解反応に用いられる場合、光アノード電極の単位投影面積あたりの表面積が、光カソード電極の単位投影面積あたりの表面積と同じか、又は小さい場合と比べて、高い水分解反応効率が得られる。
第2の態様において、例えば、第1の態様に係る光電気化学デバイスでは、前記p型半導体のバンドギャップが、前記n型半導体のバンドギャップよりも大きくてよい。
第2の態様に係る光電気化学デバイスでは、筐体に入射する光の進行方向に対して上流側に位置するp型半導体のバンドギャップが、下流側に位置するn型半導体のバンドギャップよりも大きい。すなわち、p型半導体はn型半導体よりも短波長の光を吸収し、n型半導体は、p型半導体で吸収されずに光カソード電極を透過した長波長側の光を吸収できる。p型半導体とn型半導体とがこのようなバンドギャップを有することにより、例えば太陽光の短波長側の光及び長波長側の光の両方を有効に利用できる。したがって、第2の態様に係る光電気化学デバイスによれば、p型半導体のバンドギャップがn型半導体のバンドギャップと比べて小さい光電気化学デバイスと比べて、光の利用効率が向上する。
第3の態様において、例えば、第1又は第2の態様に係る光電気化学デバイスでは、前記光カソード電極は、前記筐体に入射する光の進行方向に対して前記p型半導体が前記第一の導電体よりも下流側に位置する向きで配置されていてよい。
第3の態様に係る光電気化学デバイスでは、光カソード電極のp型半導体が配置されている側の面が、光アノード電極と対面している。したがって、それぞれの電極を行き来する電解液中のイオンの流れが起こりやすいため、溶液抵抗が低くなり、効率の高い光電気化学デバイスとなりうる。
第4の態様において、例えば、第1〜第3の態様のいずれか1つの態様に係る光電気化学デバイスでは、前記光アノード電極が、前記筐体に入射する光の進行方向に対して前記n型半導体が前記第二の導電体よりも上流側に位置する向きで配置されていてよい。
第4の態様に係る光電気化学デバイスでは、光アノード電極のn型半導体が配置されている側の面が、光カソード電極と対面している。したがって、それぞれの電極を行き来する電解液中のイオンの流れが起こりやすいため、溶液抵抗が低くなり、効率の高い光電気化学デバイスとなりうる。
第5の態様において、例えば、第1〜第4の態様のいずれか1つの態様に係る光電気化学デバイスでは、前記光カソード電極が、前記第一の導電体に対して前記p型半導体と反対側に設けられ、かつ前記第一の導電体及び前記p型半導体を保持する、透明な第一の基材をさらに含んでよい。
第5の態様に係る光電気化学デバイスによれば、光カソード電極は、第一の基材によって電極としての構造を容易に保持しうる。
第6の態様において、例えば、第5の態様に係る光電気化学デバイスでは、前記第一の基材が前記筐体の一部であってよい。
第6の態様に係る光電気化学デバイスでは、光カソード電極は筐体によってその構造が保持されうるので、基材を別途設ける必要がない。したがって、第6の態様に係る光電気化学デバイスによれば、部材を低減できると共に、デバイスの軽量化も実現できる。
第7の態様において、例えば、第1〜第6の態様のいずれか1つの態様に係る光電気化学デバイスでは、前記光アノード電極が、前記第二の導電体に対して前記n型半導体と反対側に設けられ、かつ前記第二の導電体及び前記n型半導体を保持する第二の基材をさらに含んでよい。
第7の態様に係る光電気化学デバイスによれば、光アノード電極は、第二の基材によって電極としての構造を容易に保持しうる。
第8の態様において、例えば、第7の態様に係る光電気化学デバイスでは、前記光アノード電極において、前記筐体に入射する光の進行方向に対して、前記第二の基材、前記第二の導電体及び前記n型半導体がこの順に並んでおり、前記第二の基材が透明であってよい。
第8の態様に係る光電気化学デバイスでは、前記n型半導体で光励起されたキャリアの密度は、前記第二の導電体の近傍で高まる。したがって、第8の態様に係る光電気化学デバイスによれば、光励起キャリアの収集効率が高まり、効率の高い光電気化学デバイスが実現できる。
第9の態様において、例えば、第7の態様に係る光電気化学デバイスでは、前記第二の基材が金属で形成されていてよい。
第9の態様に係る光電気化学デバイスによれば、光アノード電極の基材自体が導電性を有しているため、基材自体を第二の導電体として用いることも可能となる。これにより電極構成が簡便なものとなり、デバイスの軽量化も実現できる。
第10の態様において、例えば、第1又は第2の態様に係る光電気化学デバイスでは、前記光カソード電極は、前記第一の導電体に対して前記p型半導体と反対側に設けられ、かつ前第一の導電体及び前記p型半導体を保持する第一の基材をさらに含み、前記光アノード電極は、前記第二の導電体に対して前記n型半導体と反対側に設けられ、かつ前第二の導電体及び前記n型半導体を保持する第二の基材をさらに含み、前記第一の基材と前記第二の基材とが一体的に設けられていてよい。
第10の態様に係る光電気化学デバイスによれば、電極用の基材が1つでよいため、例えば、重量を低減すること及び部材を低減することが可能となり、有利である。
第11の態様において、例えば、第10の態様に係る光電気化学デバイスでは、前記光カソード電極及び前記光アノード電極を貫通する貫通孔が設けられていてよい。
第11の態様に係る光電気化学デバイスでは、電解液中のイオンが貫通孔の内部を通過できるので、p型半導体とn型半導体との間を行き来する電解液中のイオンの流れが起こりやすい。このため、効率の高い光電気化学デバイスが実現できる。
以下、本開示の実施形態が、図面を参照しながら説明される。以下の実施形態は、本開示の好適な例にすぎない。本開示は、以下の実施形態に限定されない。
[実施形態1]
図1は、本開示の実施形態1の光電気化学デバイス100を示す。光電気化学デバイス100は、光アノード電極101、光カソード電極102、導線103、筐体104及び電解液105を具備する。ここで、光アノード電極101は、筐体104に入射する光200の進行方向に対して、光カソード電極102よりも下流側に配置されている。光アノード電極101の単位投影面積あたりの表面積は、光カソード電極102の単位投影面積あたりの表面積よりも大きい。以下に、本実施形態の光電気化学デバイス100の各構成等について詳しく説明する。
(光カソード電極)
図2は、光カソード電極102を示す。光カソード電極102は、透明導電体(第一の導電体)102aと、p型半導体102bと、透明基材102cとから構成されている。p型半導体102bは、透明導電体102a上に配置されている。透明基材102cは、透明導電体102aに対してp型半導体102bとは反対側に設けられており、透明導電体102a及びp型半導体102bを保持している。すなわち、光カソード電極102は、透明基材102cと、透明基材102c上に配置された透明導電体102aと、透明導電体102a上に配置されたp型半導体102bとから構成されている。
透明基材102cは、透明であり、かつ、光カソード電極102が電極としての構造を保つために透明導電体102a及びp型半導体102bを保持する基板としての働きをするものである。透明基材102cにおいては、光吸収が起こらないほうがよい。透明基材102cの材料には、例えば、ガラス及びプラスチックなどを用いることができる。
透明導電体102aは、透明であり、かつ、導電性を示す。透明導電体102aは、透明導電性材料によって形成される。透明導電体102aにおいては、光吸収が起こらないほうがよい。また、透明導電体102aに用いられる透明導電性材料に求められる導電性は、抵抗率が1×10-1Ω・cm以下であることであり、望ましくは抵抗率が1×10-2Ω・cm以下であることである。
以下、本実施形態における透明基材102c及び透明導電体102aが透明であることについて説明する。
透明基材102c及び透明導電体102aが透明であるとは、透明基材102cと透明導電体102aとが組み合わされた状態において、透明基材102cと透明導電体102aとの両方を通過するように所定の波長領域の光が照射された場合に、その所定の波長領域の光に含まれる全光子数に対して、透明導電体102aと透明基材102cとで吸収される光子数の合計の割合が10%以下を満たすことである。すなわち、透明基材102c及び透明導電体102aが組み合わされた状態において吸収される光子数が10%以下を満たすならば、透明基材102c及び透明導電体102aは特には限定されず、どのような透明基材102c及び透明導電体102aでも使用可能である。ここで、所定の波長領域の光とは、光電気化学デバイスに照射される太陽光(AM1.5)のうち、利用しうる波長領域の光のことを指す。すなわち、光電気化学デバイスに用いられる半導体のバンドギャップよりもエネルギーの大きな波長領域の光のことである。
所定の波長領域の光に含まれる全光子数は、太陽光スペクトル(AM1.5)から計算できる。また、組み合わされた透明導電体102aと透明基材102cとが各波長において吸収する光子数は、各波長における光吸収率と、各波長において太陽光(AM1.5)に含まれる光子数とから計算できる。組み合わされた透明導電体102aと透明基材102cとが吸収する光子数の割合は、各波長において吸収する光子数を所定の波長領域の光について積分した光子数と、所定の波長領域の光に含まれる全光子数とから計算できる。なお、各波長における光吸収率は、紫外可視近赤外分光法により測定できる。
なお、ここでは光カソード電極102における透明基材102c及び透明導電体102aについての透明性について説明したが、この説明は光カソード電極102のみに限定されない。すなわち、本明細書に記載の「透明」の意味とは、一つの電極において組み合わされた基材と導電体とが、上記の条件を満たすことである。また、電極に基材が含まれない場合は、導電体が単独で上記の条件を満たすこととなる。
透明導電体102aの透明導電性材料には、例えば、透明導電性酸化物などを用いることができる。透明導電性酸化物の具体例として、アンチモンドープ酸化スズ(ATO)、ニオブドープ酸化スズ(NbTO)、タンタルドープ酸化スズ(TaTO)、フッ素ドープ酸化スズ(FTO)、スズドープ酸化インジウム(ITO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、ガリウムドープ酸化亜鉛(GZO)などを用が挙げられる。
p型半導体102bは、筐体104を透過した光200の一部を吸収し、生成した光励起キャリアでプロトンを還元する働きをする。p型半導体102bに用いられるp型半導体材料としては、バンドギャップの大きさが1.4〜2.0eVのものが適しており、1.6〜1.8eVのものがより適している。この範囲のバンドギャップを有するp型半導体材料を用いることで、光200として太陽光を用いた場合、太陽光の利用効率を高めることができる。
また、p型半導体102bのバンドギャップは、後述の光アノード電極101のn型半導体101bのバンドギャップよりも大きいことが望ましい。すなわち、p型半導体102bは、n型半導体101bよりも短波長の光を吸収し、n型半導体101bは、p型半導体102bで吸収されずに光カソード電極102を透過した長波長側の光を吸収できる。p型半導体102bとn型半導体101bとがこのような互いに異なるバンドギャップを有することにより、太陽光等の光200の短波長側の光及び長波長側の光の両方を有効に利用できる。したがって、この構成によれば、光電気化学デバイス100の光の利用効率が格段に向上する。
p型半導体102bの材料としては、例えば、酸化銅(Cu2O)及び酸化カルシウム鉄(CaFeO2)などの酸化物、硫化銅インジウムガリウム(Cu(In,Ga)S2)などの硫化物、並びに、セレン化銅インジウムガリウム(Cu(In,Ga)Se2)などのセレン化物、などを用いることができる。なお、p型半導体102bに用いることができる材料は、ここに挙げたものに限定されない。
(光アノード電極)
図3は、光アノード電極101を示す。光アノード電極101は、導電体(第二の導電体)101aと、n型半導体101bと、基材101cとから構成されている。n型半導体101bは、導電体101a上に配置されている。基材101cは、導電体101aに対してn型半導体101bとは反対側に設けられており、導電体101a及びn型半導体101bを保持している。すなわち、光アノード電極101は、基材101cと、基材101c上に配置された導電体101aと、導電体101a上に配置されたn型半導体102bとから構成されている。
基材101cは、光アノード電極101が電極としての構造を保つために導電体101a及びn型半導体101bを保持する基板としての働きをするものである。基材101cは、透明でもよいし、透明でなくてもよい。基材101cが透明である場合、基材101cでは光吸収が起こらないほうがよい。基材101cの材料には、例えば、ガラス、プラスチック及び金属などを用いることができる。
基材101cが透明である場合、光アノード電極101における光入射面の自由度が高くなる。例えば、導電体101aも透明である場合は、光アノード電極101における光入射面を基材101側の面とすることもできるし、その面と反対側の面(n型半導体101b側の面)とすることもできる。光アノード電極101における光入射面を基材101側の面とした場合、n型半導体101bで光励起されたキャリアの密度は、導電体101aの近傍で高まるため、光励起キャリアの収集効率が高まり、効率の高い光電気化学デバイスとなり得る。
基材101cが透明でない場合、基材101cは例えば金属で形成されうる。光アノード電極101の基材101cに金属が用いられる場合、基材自体が導電性を有しているため、基材自体を導電体101aとして用いることも可能となる。これにより電極構成が簡便なものとなり、さらなるデバイスの軽量化も実現できる。基材101cとして用いられる金属としては、質量が小さく電解液に対する耐性が高いものが好適である。例えば、チタン及びSUS(ステンレス鋼材)などが好適に用いられる。なお、基材101cが透明でない場合は、光アノード電極101における光入射面は、n型半導体101b側の面となる。
導電体101aは、導電性を示す。導電体101aは、透明であってもよいし、透明でなくてもよい。導電体101aには、例えば、導電性酸化物及び金属等の導電性材料を用いることができる。ここで、基材101cが金属などで構成されて、基材101c自体が導電性を有する場合は、基材101cが導電体101aを兼ねてもよい。導電体101aが透明である場合の効果は、基材101cが透明である場合の効果と同様である。なお、この効果は、基材101cと導電体101aとが共に透明でなければ発揮されない。
n型半導体101bは、筐体104及び光カソード電極102を透過した光200の一部を吸収し、生成した光励起キャリアで水を酸化する働きをする。n型半導体101bに用いられるn型半導体材料としては、バンドギャップの大きさが0.8〜1.5eVのものが適しており、1.0〜1.3eVのものがより適している。この範囲のバンドギャップのn型半導体材料を用いることで、光200として太陽光を用いた場合、太陽光の利用効率を高めることができる。
n型半導体101bの材料としては、例えば、バナジン酸ビスマス(BiVO4)及び酸化鉄(Fe23)などの酸化物、酸窒化タンタル(TaON)及び酸窒化ニオブ(NbON)などの酸窒化物、窒化タンタル(Ta35)などの窒化物、硫化カドミウム(CdS)などの硫化物、並びに、セレン化カドミウム(CdSe)などのセレン化物などを用いることができる。なお、n型半導体102bに用いることができる材料は、ここに挙げたものに限定されない。
(導線)
導線103は、光カソード電極102と光アノード電極101とを電気的につないでいる。具体的には、導線103は、光カソード電極102の透明導電体102aと、光アノード電極101の導電体101aとを、互いに電気的に接続している。なお、導線103は、特には限定されず、タンデム型の光電気化学デバイスにおいて電極間の接続に用いられる公知の導線を適宜用いることができる。
(筐体)
筐体104は、光カソード電極102、光アノード電極101及び電解液105を収容する。筐体104内において、光カソード電極102及び光アノード電極101は、その表面が電解液105と接触するように配置されている。図1に示された光電気化学デバイス100では、筐体104のうち、筐体104内に配置された光カソード電極102と対向する部分(以下、光入射部104aと略称する)は、太陽光等の照射される光200を透過させる材料で構成されている。すなわち、光電気化学デバイス100では、筐体104の光入射部104a、光カソード電極101、光アノード電極102がこの順に並んでいる。なお、筐体104は、特には限定されず、タンデム型の光電気化学デバイスにおいて用いられる公知の筐体を適宜用いることができる。
(電解液)
電解液105は、筐体104に収容されており、筐体104の内部を満たしている。電解液105は、公知の光電気化学デバイスの電解液として公知のものを適宜用いることができる。
(光カソード電極と光アノード電極との関係)
(1)表面積の関係
水電解などの水分解反応において、水素生成を行うカソード反応と、酸素生成を行うアノード反応とでは、一般的にアノード反応が律速となることが知られている。カソード反応が2電子反応であるのに対し、アノード反応は4電子反応であるために反応が進みにくく、過電圧が大きくなるためである。ここで、本実施形態の光電気化学デバイス100のようなタンデム型の光電気化学デバイスでは、光カソード電極と光アノード電極とが互いに電気的に接続されている。そのため、それぞれの電極を流れる電流値は等しくなる。したがって、タンデム型の光電気化学デバイスでは、光カソード電極と光アノード電極との反応表面積が同じと仮定した場合、過電圧の大きい光アノード電極側の反応によって、水分解反応が律速される。そこで、タンデム型の光電気化学デバイスの効率を高めるためには、光アノード電極の反応表面積を光カソード電極の反応表面積に対して大きくすることが有効である。光アノード電極の反応表面積を大きくすれば、電流密度が実質的に低減されて過電圧が下がるので、光アノード電極での反応が進行しやすくなる。カソード反応の進行とアノード反応の進行とが同程度の場合、デバイスとしての効率を最大限に高めることが可能となる。
(2)位置的関係
タンデム型の光電気化学デバイスにおいて、照射された光は、まず光の進行方向に対して上流側に位置する電極に含まれる半導体に吸収され、その電極を透過した光は下流側に位置する電極に含まれる半導体で更に吸収されることとなる。そのため、下流側の電極が吸収する光は、必然的に上流側の電極が吸収する光よりも長波長側の光を吸収することとなる。
半導体による光吸収を考えた場合、一般的に光の波長が長いほど、光吸収に必要となる光路長は大きくなる。よって、上流側の半導体と下流側の半導体とで光吸収率と膜厚とが同じと仮定した場合、上流側の半導体の光吸収量と下流側の半導体の光吸収量では、下流側の光吸収量が必然的に少なくなる。なお、半導体の光吸収量とは、半導体が吸収した光子の数である。
ここで、タンデム型の光電気化学デバイスでは、光カソード電極と光アノード電極とが互いに電気的に接続されている。そのため、それぞれの電極を流れる電流値は等しくなる。したがって、上流側の半導体の光吸収量に対して下流側の半導体の光吸収量が小さい場合、光電流の値(すなわち、水分解反応)は光吸収量が少ない下流側の電極に律速されることとなる。そこで、タンデム型の光電気化学デバイスの効率を高めるためとには、下流側の電極による光吸収量を上流側の電極による光吸収量と同等になるまで大きくすることが有効である。上流側の電極と下流側の電極による光吸収量が同程度の場合、デバイスとしての効率を最大限に高めることが可能となる。
なお、光吸収量を高めるための方法として、半導体の膜厚を大きくするなどの方法が考えられる。しかし、半導体にて生成された光励起キャリアの拡散長よりも半導体の膜厚が大きすぎる場合には、光励起キャリアが光電流値に寄与できなくなるため、有効な解決手段とならない。したがって、光吸収量を高める手段として、電極の表面積を向上させることが有効となり得る。このように、上流側の電極と下流側の電極とでは、光吸収量を同程度にする観点から、下流側の電極の方が電極の表面積が大きいことが望ましい。
(3)結論
以上より、タンデム型の光電気化学デバイスにおいては、
(a)光アノード電極の表面積が光カソード電極の表面積よりも大きいことが望ましく、
(b)下流側の電極の表面積が上流側の電極の表面積よりも大きいことが望ましい、
ということがいえる。
本実施形態の光電気化学デバイス100における光カソード電極102と光アノード電極101との関係は、上記の観点から見出されたものである。本実施形態の光電気化学デバイス100においては、光アノード電極101は、光200の進行方向に対して、光カソード電極102よりも下流側に配置されている。さらに、光アノード電極101の単位投影面積あたりの表面積は、光カソード電極102の単位投影面積あたりの表面積よりも大きい。すなわち、光アノード電極101の反応表面積は、光カソード電極102の反応表面積よりも大きい。このような構成により、本実施形態の光電気化学デバイス100は、デバイスとしての効率を最大限に高めることが可能となる。本実施形態の光電気化学デバイス100が水電解などの水分解反応に用いられる場合、高い水分解反応効率が得られる。
光アノード電極101の単位投影面積あたりの表面積を、光カソード電極102の単位投影面積あたりの表面積よりも大きくする手段は、特には限定されない。例えば図3に示すように、光アノード電極101のn型半導体101bの表面に凹凸を形成し、かつ、光カソード電極102のp型半導体102bの表面を平滑にする、又は、p型半導体102bの表面にn型半導体101bの表面積を超えない程度の凹凸を形成することによって、上記の単位投影面積の関係性を満たしてもよい。光カソード電極102のp型半導体102bの表面が凹凸構造を有する場合、光吸収効果が高まるためにp型半導体膜の厚みを低減することができ、さらにカソード反応の過電圧を低減することができるという効果が得られる。なお、n型半導体101b及びp型半導体102bの表面に凹凸を形成する方法は、特には限定されない。例えば、これらの半導体の下地となる基材の表面にサンドブラスト及びエッチング等の手段を用いて凹凸を形成しておき、その上に、その凹凸の形状を反映するように導電体及び半導体の薄膜を形成してもよい。
また、光アノード電極101の表面を多孔質構造とすることによって、光アノード電極101の単位投影面積あたりの表面積を高めてもよい。例えば、光アノード電極101の導電体101aが、3次元的に連続した骨格と、当該骨格によって形成された細孔とを含む多孔質構造を有し、かつ、n型半導体101bが、導電体101aの骨格上及び細孔内部に配置されることによって、光アノード電極101の単位投影面積あたりの表面積を高めることができる。
[実施形態2]
図4は、本開示の実施形態2の光電気化学デバイス300を示す。
実施形態2の光電気化学デバイス300は、光カソード電極102及び光アノード電極101の配置の向きが特定され、かつセパレータ106がさらに設けられた構成を有する点において、実施形態1の光電気化学デバイス100とは異なる。ただし、これらの点以外、実施形態2の光電気化学デバイス300の構成は、実施形態1の光電気化学デバイス100の構成と同じである。
図4に示すように、光カソード電極102は、筐体104の光入射部104aから筐体104の内部に入射する光200の進行方向に対して、p型半導体102bが透明導電体102aよりも下流側に位置する向きで配置されている。また、光アノード電極101は、筐体104の光入射部104aから筐体104の内部に入射する光200の進行方向に対して、n型半導体101bが導電体101aよりも上流側に位置する向きで配置されている。光カソード電極102と光アノード電極101との間に、気泡の混合を防ぐセパレータ106が配置されている。すなわち、光電気化学デバイス300では、筐体104の光入射部104a側から、光カソード電極100の透明基材102c、透明導電体102a、p型半導体102b、セパレータ106、光アノード電極101のn型半導体101b、導電体101a、基材101cが、この順に並んだ構成を有している。なお、セパレータ106は、気泡の混合を防ぐが、電解液105中のイオンの移動を妨げるものではない。
実施形態2の光電気化学デバイス300では、光カソード電極102のp型半導体102bが配置されている側の面と、光アノード電極101のn型半導体101bが配置されている側の面とが対面している。したがって、それぞれの電極を行き来する電解液105中のイオンの流れが起こりやすいため、溶液抵抗が低くなり、効率の高い光電気化学デバイスとすることができる。
本実施形態の光電気化学デバイス300では、光アノード電極101の導電体101a及び基材101cは、透明であってもよいし、透明でなくてもよい。これらが透明である場合、基材101cの面で導電体101aが設けられていない面に、さらに反射層を設けてもよい。この場合、光の吸収効率が更に高まり、効率の高い光電気化学デバイスとなり得る。
また、気泡の混合を防ぐセパレータ106が配置されている。このため、本実施形態の光電気化学デバイス300が水電解などの水分解反応に用いられる場合、光カソード電極102から生成される水素と、光アノード電極101から生成される酸素との混合を防ぐことができる。したがって、本実施形態の光電気化学デバイス300によれば、光カソード電極102から生成される気体と、光アノード電極101から生成される気体とを、それぞれ別に取り出すことが可能となる。また、水素と酸素との混合ガスは爆発の危険性があるが、この構成であれば水素と酸素とが混合することがないため、安全性の高い光電気化学デバイスとすることが可能となる。
[実施形態3]
図5は、本開示の実施形態3の光電気化学デバイス400を示す。
実施形態3の光電気化学デバイス400は、光カソード電極102の透明基材102cが筐体104の一部である構成を有する点において、実施形態2の光電気化学デバイス300とは異なる。ただし、この点以外、実施形態3の光電気化学デバイス400の構成は、実施形態2の光電気化学デバイス300の構成と同じである。
光電気化学デバイス400では、筐体104の光入射部104aの一部が透明基材102cとして機能しており、筐体104の光入射部104aの内壁上に、透明導電体102a及びp型半導体102bがこの順に配置されている。この構成によれば、光カソード電極102は筐体104によってその構造が保持されるので、透明基材102cを別途設ける必要がない。したがって、この構成によれば、部材を低減できると共に、デバイスの軽量化も実現できる。
図5に示されている光電気化学デバイス400では、光カソード電極102のみが筐体104によって支持されているが、光アノード電極101の基材101cが筐体104の一部であってもよい。すなわち、筐体104の一部の内壁上に、導電体101a及びn型半導体101bがこの順に配置されていてもよい。この場合、光アノード電極101は筐体104によってその構造が保持されるので、基材101cを別途設ける必要がない。したがって、この構成によれば、部材をさらに低減できると共に、デバイスのさらなる軽量化も実現できる。
[実施形態4]
図6は、本開示の実施形態4の光電気化学デバイス500を示す。
実施形態4の光電気化学デバイス500は、光カソード電極102の基材(第一の基基材)と、光アノード電極101の基材(第二の基材)とが一体的に設けられた構成を有する。すなわち、光カソード電極102と光アノード電極101とが、1つの透明基材501を基材として共有している。換言すると、透明基材501の一方の主面上に、透明導電体102及びp型半導体102bがこの順に配置されることによって光カソード電極が形成され、透明基材501の他方の主面上に、導電体101a及びn型半導体101bがこの順に配置されることによって光アノード電極が形成されている。なお、この構成の場合、光アノード電極の導電体101aは、透明である。
光電気化学デバイス500は、電極用の基材が1つでよいため、例えば、重量を低減すること及び部材を低減することが可能となり、有利である。
図7に、本実施形態の光電気化学デバイスの変形例が示されている。図7に示されている光電気化学デバイス600は、一体的に設けられている光カソード電極102及び光アノード電極101を貫通する複数の貫通孔601がさらに設けられている点で、光電気化学デバイス500と異なる。この点以外は、光電気化学デバイス600は光電気化学デバイス500と同じ構成を有する。光電気化学デバイス600では、電解液105中のイオンがこの貫通孔601の内部を通過できるので、p型半導体102bとn型半導体101bとの間を行き来する電解液105中のイオンの流れが起こりやすい。このため、効率の高い光電気化学デバイスが実現できる。貫通孔601は、光カソード電極102及び光アノード電極101の全面に渡って均等に設けられていることが望ましい。これによりイオンの流れが起こりやすくなるため、効率のさらなる向上が実現できる。
図8に、本実施形態の光電気化学デバイスの別の変形例が示されている。図8に示されている光電気化学デバイス700は、導線103が透明基材501に埋め込まれている点で、光電気化学デバイス500と異なる。この点以外は、光電気化学デバイス600は光電気化学デバイス500と同じ構成を有する。光電気化学デバイス700では、構成がさらに簡便なものとなる。
本開示の光電極は、太陽光を利用した水分解用の電極として有用である。
100,300,400,500,600,700 光電気化学デバイス
101 光アノード電極
101a 導電体(第二の導電体)
101b n型半導体
101c 基材(第二の基材)
102 光カソード電極
102a 透明導電体(第一の導電体)
102b p型半導体
102c 透明基材(第一の基材)
103 導線
104 筐体
104a 光入射部
105 電解液
106 セパレータ
200 光
501 透明基材
601 貫通孔

Claims (11)

  1. 所定の波長領域の光に対して透光性を有する第一の導電体と、前記第一の導電体上に配置されたp型半導体とを含む光カソード電極と、
    第二の導電体と、前記第二の導電体上に配置されたn型半導体とを含む光アノード電極と、
    前記光カソード電極と前記光アノード電極とを電気的につなぐ導線と、
    電解液と、
    前記光カソード電極、前記光アノード電極及び前記電解液を収容する筐体と、
    を備えており、
    前記光アノード電極は、前記筐体に入射する光の進行方向に対して、前記光カソード電極よりも下流側に配置されており、
    前記光アノード電極の単位投影面積あたりの表面積が、前記光カソード電極の単位投影面積あたりの表面積よりも大きい、
    光電気化学デバイス。
  2. 前記p型半導体のバンドギャップは、前記n型半導体のバンドギャップよりも大きい、
    請求項1に記載の光電気化学デバイス。
  3. 前記光カソード電極は、前記筐体に入射する光の進行方向に対して前記p型半導体が前記第一の導電体よりも下流側に位置する向きで配置されている、
    請求項1又は2に記載の光電気化学デバイス。
  4. 前記光アノード電極は、前記筐体に入射する光の進行方向に対して前記n型半導体が前記第二の導電体よりも上流側に位置する向きで配置されている、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の光電気化学デバイス。
  5. 前記光カソード電極は、前記第一の導電体に対して前記p型半導体と反対側に設けられ、かつ前第一の導電体及び前記p型半導体を保持する、透明な第一の基材をさらに含む、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の光電気化学デバイス。
  6. 前記第一の基材が、前記筐体の一部である、
    請求項5に記載の光電気化学デバイス。
  7. 前記光アノード電極は、前記第二の導電体に対して前記n型半導体と反対側に設けられ、かつ前第二の導電体及び前記n型半導体を保持する第二の基材をさらに含む、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の光電気化学デバイス。
  8. 前記光アノード電極において、前記筐体に入射する光の進行方向に対して、前記第二の基材、前記第二の導電体及び前記n型半導体がこの順に並んでおり、
    前記第二の基材が透明である、
    請求項7に記載の光電気化学デバイス。
  9. 前記第二の基材が、金属で形成されている、
    請求項7に記載の光電気化学デバイス。
  10. 前記光カソード電極は、前記第一の導電体に対して前記p型半導体と反対側に設けられ、かつ前第一の導電体及び前記p型半導体を保持する第一の基材をさらに含み、
    前記光アノード電極は、前記第二の導電体に対して前記n型半導体と反対側に設けられ、かつ前第二の導電体及び前記n型半導体を保持する第二の基材をさらに含み、
    前記第一の基材と前記第二の基材とが一体的に設けられている、
    請求項1又は2に記載の光電気化学デバイス。
  11. 前記光カソード電極及び前記光アノード電極を貫通する貫通孔が設けられている、
    請求項10に記載の光電気化学デバイス。
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