JP2019011317A - 溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤との併用療法 - Google Patents

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Abstract

【課題】有効な癌治療法を見出し、医薬品として提供する。【解決手段】抗悪性腫瘍剤・リンパ管腫治療剤として使用されている溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤(例えば、ピシバニール(登録商標)等)と免疫チェックポイント阻害剤(例えば、抗PD−1抗体等)および/またはCXCR2阻害剤とを組み合わせて投与することを特徴とする癌治療方法を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、一態様として、免疫チェックポイント阻害剤および/またはCXCR2阻害剤と溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤とを組み合わせて投与することを特徴とする癌治療方法に関する。
癌細胞や癌の微小環境には、癌に対する免疫応答を妨げる種々の免疫チェックポイント分子が存在する。免疫チェックポイント阻害剤は、免疫抑制機構を解除し、癌に対する免疫反応を活性化する新たな治療法であり、既に、免疫チェックポイント阻害剤として、抗CTLA−4(cytotoxic T lymphocyte−associated antigen−4)抗体のイピリムマブ(ipilimumab)や抗PD−1(programmed cell death−1)抗体のニボルマブ(nivolumab)およびペムブロリズマブ(pembrolizumab)等が国内外で承認を得て、癌治療で使用されている。
ピシバニール(登録商標)(CAS登録番号:39325−01−4、別名:OK−432、PC−B−45)は、溶血性レンサ球菌ストレプトコックス・ピオゲネス(A群3型)Su株をベンジルペニシリンカリウム存在下、一定条件で処理し、凍結乾燥した菌体製剤であり、日本において承認を受け、抗悪性腫瘍剤・リンパ管腫治療剤として使用されている。
CXCR2(C−X−C motif chemokine receptor 2)はケモカイン受容体であり、癌の増殖に関与していることが知られている。また、抗CXCR2抗体との併用により、抗PD−1抗体の抗腫瘍効果が増強することが報告されている(非特許文献1)。
Science Translational Medicine 2014;6(237):237ra67 Cancer Cell 2016;29:832−845
本発明の課題は、有効な癌治療法(併用療法)を見出し、医薬品として提供することにある。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、驚くべきことに、免疫チェックポイント阻害剤および/またはCXCR2阻害剤と、溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤との組み合わせ(以下、本発明の組み合わせと略記することがある。)により、前記課題を解決できることを見出した。
本発明の実施形態は、例えば、
[1] 免疫チェックポイント阻害剤および/またはCXCR2阻害剤と溶血性レンサ球菌の菌体とを組み合わせて、配合剤として、あるいは別々の製剤として同時または別々に投与されることを特徴とする癌治療剤、
[2] 溶血性レンサ球菌の菌体と免疫チェックポイント阻害剤とを組み合わせて、配合剤として、あるいは別々の製剤として同時または別々に投与されることを特徴とする前記[1]に記載の癌治療剤、
[3] 溶血性レンサ球菌の菌体とCXCR2阻害剤とを組み合わせて、配合剤として、あるいは別々の製剤として同時または別々に投与されることを特徴とする前記[1]に記載の癌治療剤、
[4] 免疫チェックポイント阻害剤およびCXCR2阻害剤と溶血性レンサ球菌の菌体とを組み合わせて、配合剤として、あるいは別々の製剤として同時または別々に投与されることを特徴とする前記[1]に記載の癌治療剤、
[5] 免疫チェックポイント阻害剤および/またはCXCR2阻害剤と組み合わせて投与されることを特徴とする、溶血性レンサ球菌の菌体を含む癌治療剤、
[6] 免疫チェックポイント阻害剤と組み合わせて投与されることを特徴とする、前記[5]に記載の溶血性レンサ球菌の菌体を含む癌治療剤、
[7] CXCR2阻害剤と組み合わせて投与されることを特徴とする、前記[5]に記載の溶血性レンサ球菌の菌体を含む癌治療剤、
[8]免疫チェックポイント阻害剤およびCXCR2阻害剤と組み合わせて投与されることを特徴とする、前記[5]に記載の溶血性レンサ球菌の菌体を含む癌治療剤、
[9] 溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤と組み合わせて投与されることを特徴とする、免疫チェックポイント阻害剤を含む癌治療剤、
[10] さらにCXCR2阻害剤を組み合わせて投与されることを特徴とする、前記[9]に記載の免疫チェックポイント阻害剤を含む癌治療剤、
[11] 溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤と組み合わせて投与されることを特徴とする、CXCR2阻害剤を含む癌治療剤、
[12] さらに免疫チェックポイント阻害剤と組み合わせて投与されることを特徴とする、前記[11]に記載のCXCR2阻害剤を含む癌治療剤、
[13] 溶血性レンサ球菌の菌体がストレプトコックス・ピオゲネス(A群3型)Su株ペニシリン処理凍結乾燥菌体である前記[1]から[12]のいずれかに記載の癌治療剤、
[14] ストレプトコックス・ピオゲネス(A群3型)Su株ペニシリン処理凍結乾燥菌体を含む製剤がピシバニール(登録商標)である前記[13]に記載の癌治療剤、
[15] 免疫チェックポイント阻害剤が、CTLA−4、PD−1、PD−L1、PD−L2、LAG−3、TIM3、BTLA、B7H3、B7H4、2B4、CD160、A2aR、KIR、VISTAおよびTIGITからなる群から選択される免疫チェックポイント分子の阻害剤である、前記[1]、[2]、[4]から[6]、[8]から[10]または[12]のいずれかに記載の癌治療剤、
[16] 免疫チェックポイント阻害剤が抗CTLA−4抗体(例えば、Ipilimumab(YERVOY(登録商標))、Tremelimumab、AGEN−1884)、抗PD−1抗体(例えば、ニボルマブ(オプジーボ(登録商標))、REGN−2810、Pembrolizumab(KEYTRUDA(登録商標))、PDR−001、BGB−A317、AMP−514(MEDI0680)、BCD−100、IBI−308、JS−001、PF−06801591、TSR−042)、抗PD−L1抗体(例えば、Atezolizumab(TECENTRIQ(登録商標)、RG7446、MPDL3280A)、Avelumab(BAVENCIO(登録商標)、PF−06834635、MSB0010718C)、Durvalumab(MEDI4736)、BMS−936559、CA−170、LY−3300054)、抗PD−L2抗体(例えば、rHIgM12B7)、PD−1阻害剤(例えば、AUNP−12)、PD−L1融合タンパク質、PD−L2融合タンパク質(例えば、AMP−224)、抗Tim−3抗体(例えば、MBG453)、抗LAG−3抗体(例えば、BMS−986016、LAG525)、または抗KIR抗体(例えば、Lirilumab)である、前記[1]、[2]、[4]から[6]、[8]から[10]または[12]のいずれかに記載の癌治療剤、
[17] 免疫チェックポイント阻害剤がPD−1経路阻害剤である前記[1]、[2]、[4]から[6]、[8]から[10]または[12]のいずれかに記載の癌治療剤、
[18] PD−1経路阻害剤が抗PD−1抗体である前記[17]に記載の癌治療剤、
[19] CXCR2阻害剤がAZD−5069、AZD−8309、Danirixin、Elubrixin tosylate、Navarixin、SB−265610、Triazolopyrimidine derivative、DF−2755A、ladarixin、PAC−G31P、reparixin、SX−517、SX−576、SX−682、SB225002、SB332235、NVP CXCR2 20、SB−656933である前記[1]、[3]から[5]、[7]、[8]または[10]から[12]のいずれかに記載の癌治療剤、
[20] CXCR2阻害剤がAZD−5069、Danirixin、Navarixin、reparixin、SX−682、SB225002、SB−656933である前記[1]、[3]から[5]、[7]、[8]または[10]から[12]のいずれかに記載の癌治療剤、
[21] 免疫チェックポイント阻害剤による治療効果が十分でない癌患者に投与されることを特徴とする、前記[1]から[12]のいずれかに記載の癌治療剤、
[22] 溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤による治療効果が十分でない癌患者に投与されることを特徴とする、前記[1]から[12]のいずれかに記載の癌治療剤、
[23] CXCR2阻害剤による治療効果が十分でない癌患者に投与されることを特徴とする、前記[1]から[12]のいずれかに記載の癌治療剤、
[24] 癌が白血病(例えば、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病)、悪性リンパ腫(ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫(例えば、成人T細胞白血病、濾胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫))、中枢神経系原発悪性リンパ腫、精巣原発リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群、骨髄増殖症候群、頭頸部癌、鼻咽頭癌、食道癌、胃食道接合部癌、食道腺癌、胃癌、大腸癌、結腸癌、直腸癌、小腸癌、肛門癌(例えば、肛門管癌)、肝臓癌(例えば、肝細胞癌)、胆嚢癌、胆管癌、胆道癌、膵臓癌、甲状腺癌、副甲状腺癌、肺癌(例えば、非小細胞肺癌(例えば、扁平上皮非小細胞肺癌、非扁平上皮非小細胞肺癌)、小細胞肺癌)、乳癌、卵巣癌(例えば、漿液性卵巣癌、卵巣明細胞腺癌)、卵管癌、子宮癌(例えば、子宮頚癌、子宮体癌、子宮内膜癌)、膣癌、外陰部癌、陰茎癌、腎癌(例えば、腎細胞癌、淡明細胞型腎細胞癌)、副腎癌、尿路上皮癌(例えば、膀胱癌、上部尿路癌、尿管癌、腎盂癌および尿道癌)、前立腺癌、精巣腫瘍(例えば、胚細胞腫瘍)、骨・軟部肉腫(例えば、ユーイング肉腫、小児横紋筋肉腫および子宮体部平滑筋肉腫)、皮膚癌(例えば、ブドウ膜悪性黒色腫、悪性黒色腫(例えば、皮膚、口腔粘膜上皮または眼窩内などにおける悪性黒色腫)、メルケル細胞癌)、神経膠腫(例えば、神経膠芽腫、神経膠肉腫)、脳腫瘍(例えば、膠芽腫)、脊椎腫瘍、カポジ肉腫、扁平上皮癌、胸膜中皮腫、原発性腹膜癌、内分泌系癌、小児癌または原発不明癌である、前記[1]から[23]のいずれかに記載の癌治療剤、
[25] 有効用量の溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤と有効用量の免疫チェックポイント阻害剤および/またはCXCR2阻害剤を哺乳動物(好ましくはヒト患者)に組み合わせて投与することを特徴とする癌治療方法、
[26] 有効用量の溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤をヒト患者に投与することを特徴とする癌治療方法であって、ヒト患者はさらに、免疫チェックポイント阻害剤および/またはCXCR2阻害剤による治療を受けている、癌治療方法、
[27] 有効用量の免疫チェックポイント阻害剤をヒト患者に投与することを特徴とする癌治療方法であって、ヒト患者はさらに溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤による治療を受けている、癌治療方法、
[28] 有効用量のCXCR2阻害剤をヒト患者に投与することを特徴とする癌治療方法であって、ヒト患者はさらに溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤による治療を受けている、癌治療方法、
[29] 免疫チェックポイント阻害剤および/またはCXCR2阻害剤と溶血性レンサ球菌の菌体を含む、癌治療のための医薬組成物、
[30] 溶血性レンサ球菌の菌体と免疫チェックポイント阻害剤を含む、前記[29]に記載の癌治療のための医薬組成物、
[31] 溶血性レンサ球菌の菌体とCXCR2阻害剤を含む、前記[29]に記載の癌治療のための医薬組成物、
[32] 溶血性レンサ球菌の菌体と免疫チェックポイント阻害剤とCXCR2阻害剤を含む、前記[29]に記載の癌治療のための医薬組成物、
[33] 癌治療に使用される、免疫チェックポイント阻害剤および/またはCXCR2阻害剤と溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤との組み合わせ、
[34] 癌治療に使用される、溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤と免疫チェックポイント阻害剤との前記[33]に記載の組み合わせ、
[35] 癌治療に使用される、溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤とCXCR2阻害剤との前記[33]に記載の組み合わせ、
[36] 癌治療に使用される、溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤と免疫チェックポイント阻害剤とCXCR2阻害剤との前記[33]に記載の組み合わせ、
[37] 免疫チェックポイント阻害剤および/またはCXCR2阻害剤と組み合わせて癌治療に使用される、溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤、
[38] 免疫チェックポイント阻害剤と組み合わせて癌治療に使用される、前記[37]に記載の溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤、
[39] CXCR2阻害剤と組み合わせて癌治療に使用される、前記[37]に記載の溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤、
[40] 免疫チェックポイント阻害剤およびCXCR2阻害剤と組み合わせて癌治療に使用される、前記[37]に記載の溶血性レンサ球菌を含む製剤、
[41] 溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤と組み合わせて癌治療に使用される、免疫チェックポイント阻害剤、
[42] さらにCXCR2阻害剤を組み合わせて癌治療に使用される、前記[41]に記載の免疫チェックポイント阻害剤、
[43] 溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤と組み合わせて癌治療に使用される、CXCR2阻害剤、
[44] さらに免疫チェックポイント阻害剤を組み合わせて癌治療に使用される、前記[43]に記載のCXCR2阻害剤、
[45] 配合剤として、あるいは、別々の製剤として同時または別々に投与される癌治療剤の製造のための、免疫チェックポイント阻害剤および/またはCXCR2阻害剤と溶血性レンサ球菌の菌体との組み合わせの使用、
[46] 免疫チェックポイント阻害剤と溶血性レンサ球菌の菌体との組み合わせの使用である、前記[45]に記載の使用、
[47] CXCR2阻害剤と溶血性レンサ球菌の菌体との組み合わせの使用である、前記[45]に記載の使用、
[48] 免疫チェックポイント阻害剤およびCXCR2阻害剤と溶血性レンサ球菌の菌体との組み合わせの使用である、前記[45]に記載の使用、
[49] 免疫チェックポイント阻害剤および/またはCXCR2阻害剤と組み合わせて投与される癌治療剤の製造のための、溶血性レンサ球菌の菌体の使用、
[50] 癌治療剤が免疫チェックポイント阻害剤と組み合わせて投与されることを特徴とする、前記[49]に記載の使用、
[51] 癌治療剤がCXCR2阻害剤と組み合わせて投与されることを特徴とする、前記[49]に記載の使用、
[52] 癌治療剤が免疫チェックポイント阻害剤およびCXCR2阻害剤と組み合わせて投与されることを特徴とする、前記[49]に記載の使用、
[53] 溶血性レンサ球菌の菌体と組み合わせて投与される癌治療剤の製造のための、免疫チェックポイント阻害剤の使用、
[54] 癌治療剤がさらにCXCR2阻害剤と組み合わせて投与されることを特徴とする、前記[53]に記載の使用、
[55] 溶血性レンサ球菌の菌体と組み合わせて投与される癌治療剤の製造のための、CXCR2阻害剤の使用、
[56] 癌治療剤がさらに免疫チェックポイント阻害剤と組み合わせて投与される、前記[55]に記載の使用、
[57] 溶血性レンサ球菌の菌体がストレプトコックス・ピオゲネス(A群3型)Su株ペニシリン処理凍結乾燥菌体である前記[45]から[56]のいずれかに記載の使用、
[58] ストレプトコックス・ピオゲネス(A群3型)Su株ペニシリン処理凍結乾燥菌体を含む製剤がピシバニール(登録商標)である前記[57]に記載の使用、
[59] 免疫チェックポイント阻害剤が、CTLA−4、PD−1、PD−L1、PD−L2、LAG−3、TIM3、BTLA、B7H3、B7H4、2B4、CD160、A2aR、KIR、VISTAおよびTIGITからなる群から選択される免疫チェックポイント分子の阻害剤である、前記[45]、[46]、[48]から[50]、[52]から[54]、または[56]のいずれかに記載の使用、
[60] 免疫チェックポイント阻害剤が抗CTLA−4抗体(例えば、Ipilimumab(YERVOY(登録商標))、Tremelimumab、AGEN−1884)、抗PD−1抗体(例えば、ニボルマブ(オプジーボ(登録商標))、REGN−2810、Pembrolizumab(KEYTRUDA(登録商標))、PDR−001、BGB−A317、AMP−514(MEDI0680)、BCD−100、IBI−308、JS−001、PF−06801591、TSR−042)、抗PD−L1抗体(例えば、Atezolizumab(TECENTRIQ(登録商標)、RG7446、MPDL3280A)、Avelumab(BAVENCIO(登録商標)、PF−06834635、MSB0010718C)、Durvalumab(MEDI4736)、BMS−936559、CA−170、LY−3300054)、抗PD−L2抗体(例えば、rHIgM12B7)、PD−1阻害剤(例えば、AUNP−12)、PD−L1融合タンパク質、PD−L2融合タンパク質(例えば、AMP−224)、抗Tim−3抗体(例えば、MBG453)、抗LAG−3抗体(例えば、BMS−986016、LAG525)、または抗KIR抗体(例えば、Lirilumab)である、前記[45]、[46]、[48]から[50]、[52]から[54]、または[56]のいずれかに記載の使用、
[61] 免疫チェックポイント阻害剤がPD−1経路阻害剤である、前記[45]、[46]、[48]から[50]、[52]から[54]、または[56]のいずれかに記載の使用、
[62] PD−1経路阻害剤が抗PD−1抗体である、前記[61]に記載の使用、
[63] CXCR2阻害剤がAZD−5069、AZD−8309、Danirixin、Elubrixin tosylate、Navarixin、SB−265610、Triazolopyrimidine derivative、DF−2755A、ladarixin、PAC−G31P、reparixin、SX−517、SX−576、SX−682、SB225002、SB332235、NVP CXCR2 20、SB−656933である、前記[45]、[47]から[49]、[51]、[52]または[54]から[56]のいずれかに記載の使用、
[64] CXCR2阻害剤がAZD−5069、Danirixin、Navarixin、reparixin、SX−682、SB225002、SB−656933である、前記[45]、[47]から[49]、[51]、[52]または[54]から[56]のいずれかに記載の使用、
[65] 免疫チェックポイント阻害剤による治療効果が十分でない癌患者に投与されることを特徴とする、前記[45]から[56]のいずれかに記載の使用、
[66] 溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤による治療効果が十分でない癌患者に投与されることを特徴とする、前記[45]から[56]のいずれかに記載の使用、
[67] CXCR2阻害剤による治療効果が十分でない癌患者に投与されることを特徴とする、前記[45]から[56]のいずれかに記載の使用、および、
[68] 癌が白血病(例えば、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病)、悪性リンパ腫(ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫(例えば、成人T細胞白血病、濾胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫))、中枢神経系原発悪性リンパ腫、精巣原発リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群、骨髄増殖症候群、頭頸部癌、鼻咽頭癌、食道癌、胃食道接合部癌、食道腺癌、胃癌、大腸癌、結腸癌、直腸癌、小腸癌、肛門癌(例えば、肛門管癌)、肝臓癌(例えば、肝細胞癌)、胆嚢癌、胆管癌、胆道癌、膵臓癌、甲状腺癌、副甲状腺癌、肺癌(例えば、非小細胞肺癌(例えば、扁平上皮非小細胞肺癌、非扁平上皮非小細胞肺癌)、小細胞肺癌)、乳癌、卵巣癌(例えば、漿液性卵巣癌、卵巣明細胞腺癌)、卵管癌、子宮癌(例えば、子宮頚癌、子宮体癌、子宮内膜癌)、膣癌、外陰部癌、陰茎癌、腎癌(例えば、腎細胞癌、淡明細胞型腎細胞癌)、副腎癌、尿路上皮癌(例えば、膀胱癌、上部尿路癌、尿管癌、腎盂癌および尿道癌)、前立腺癌、精巣腫瘍(例えば、胚細胞腫瘍)、骨・軟部肉腫(例えば、ユーイング肉腫、小児横紋筋肉腫および子宮体部平滑筋肉腫)、皮膚癌(例えば、ブドウ膜悪性黒色腫、悪性黒色腫(例えば、皮膚、口腔粘膜上皮または眼窩内などにおける悪性黒色腫)、メルケル細胞癌)、神経膠腫(例えば、神経膠芽腫、神経膠肉腫)、脳腫瘍(例えば、膠芽腫)、脊椎腫瘍、カポジ肉腫、扁平上皮癌、胸膜中皮腫、原発性腹膜癌、内分泌系癌、小児癌または原発不明癌である、前記[45]から[67]のいずれかに記載の使用
に関する。
本発明の組み合わせは、癌治療に有用である。
図1は、ピシバニール(登録商標)の抗原提示細胞に対する作用を示す。図中、imはピシバニール(登録商標)無処置群を、OK−DCは処置群を示し、縦軸は平均蛍光強度(MFI)を示す。 図2は、マウス大腸癌細胞株CT26皮下担癌モデルの抗腫瘍作用を示す。図2(A)は投与タイミングを示す。図2(B)はピシバニール(登録商標)と抗PD−1抗体(a−PD−1)併用による腫瘍体積の変化を示す。図中、notxはPBS群を、1KEはピシバニール(登録商標)群を、a−PD−1は抗PD−1抗体群を、1KE+a−PD−1はピシバニール(登録商標)と抗PD−1抗体併用群を示し、縦軸は腫瘍体積平均値(Tumor volume)を示す。 図3は、マウス大腸癌細胞株MC38皮下担癌モデルの抗腫瘍作用を示す。図中、4H2は抗PD−1抗体群を、併用はピシバニール(登録商標)と抗PD−1抗体併用群を示し、縦軸は腫瘍体積中央値を示す。 図4は、マウス大腸癌細胞株CT26細胞にがん抗原NY−ESO−1を安定発現させた細胞株CT26−NY−ESO−1皮下担癌モデルの抗腫瘍作用を示す。図4(A)は投与タイミングを示す。図4(B)は、ピシバニール(登録商標)と抗PD−1抗体(4H2)とCXCR2阻害剤SB225002(Selleck社)併用による腫瘍体積の変化を示す。図中、ControlはPBS群を、0.5KEはピシバニール(登録商標)群を、aPD−1は抗PD−1抗体群を、CXCR2 inhibitorはCXCR2阻害剤群を、0.5KE+CXCR2 inhibitorはピシバニール(登録商標)とCXCR2阻害剤併用群を、0.5KE+aPD−1はピシバニール(登録商標)と抗PD−1抗体併用群を、0.5KE+aPD−1+CXCR2 inhibitorはピシバニール(登録商標)と抗PD−1抗体とCXCR2阻害剤併用群を示し、縦軸は腫瘍体積中央値を示す。
溶血性レンサ球菌の菌体として、好ましくはストレプトコックス・ピオゲネス(A群3型)Su株ペニシリン処理凍結乾燥菌体である。ストレプトコックス・ピオゲネス(A群3型)Su株ペニシリン処理凍結乾燥菌体を含む製剤としてピシバニール(登録商標)がある。
ピシバニール(登録商標)(CAS登録番号:39325−01−4、別名:OK−432、PC−B−45)は、溶血性レンサ球菌ストレプトコックス・ピオゲネス(A群3型)Su株をベンジルペニシリンカリウム存在下、一定条件で処理し、凍結乾燥した菌体製剤(ストレプトコックス・ピオゲネス(A群3型)Su株ペニシリン処理凍結乾燥粉末)である。ピシバニール(登録商標)は、1975年に抗悪性腫瘍剤として医薬品製造承認を受けており、市販されているものを使用することもできる。
本発明の組み合わせに用いられる溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤の投与方法としては、全身的または局所的に、経口または非経口の形で投与されるが、好ましくは非経口の形である。
本発明の組み合わせに用いられるピシバニール(登録商標)の投与量は、年齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間等により異なる。ピシバニール(登録商標)の投与量の単位である1KEは、乾燥菌体として0.1mgを表す。投与量の一態様は、通常、成人一人当たり、一回につき、乾燥菌体として0.01mgから10mgの範囲で一日一回から数回(例えば、二回、三回)、二日に一回、週二回または週一回、非経口投与される。もちろん前記したように、投与量は種々の条件により変動するので、上記投与量より少ない量で十分な場合もあるし、また範囲を越えて投与の必要な場合もある。
本発明において、免疫チェックポイント分子は、抑制性共シグナルを伝達することで免疫抑制機能を発揮する分子を意味する。免疫チェックポイント分子としては、CTLA−4、PD−1、PD−L1(programmed cell death−ligand 1)、PD−L2(programmed cell death−ligand 2)、LAG−3(Lymphocyte activation gene 3)、TIM3(T cell immunoglobulin and mucin−3)、BTLA(B and T lympho-cyte attenuator)、B7H3、B7H4、2B4、CD160、A2aR(adenosine A2a receptor)、KIR(killer inhibitory receptor)、VISTA(V−domain Ig−containing suppressor of T cell activation)、TIGIT(T cell immunoglobulin and ITIM domain)等が知られているが(Nature Reviews Cancer、12、252−264ページ、2012年、Cancer Cell、27、450−461ページ、2015年を参照)、定義に一致する働きを有する分子であれば特に限定されない。
本発明の組み合わせで用いられる免疫チェックポイント阻害剤は、免疫チェックポイント分子の機能を阻害する物質である。免疫チェックポイント阻害剤としては、免疫チェックポイント分子の機能(シグナル)を抑制しうる物質であれば特に限定されない。
免疫チェックポイント阻害剤として好ましくは、ヒト免疫チェックポイント分子の阻害剤であり、さらに好ましくは、ヒト免疫チェックポイント分子に対する中和抗体である。
免疫チェックポイント阻害剤として、例えば、CTLA−4、PD−1、PD−L1、PD−L2、LAG−3、TIM3、BTLA、B7H3、B7H4、2B4、CD160、A2aR、KIR、VISTAおよびTIGITからなる群から選択される免疫チェックポイント分子の阻害剤が挙げられる。以下に免疫チェックポイント阻害剤の例を挙げるが、免疫チェックポイント阻害剤はこれらに限定されない。
免疫チェックポイント阻害剤としては、例えば、抗CTLA−4抗体(例えば、Ipilimumab(YERVOY(登録商標))、Tremelimumab、AGEN−1884)、抗PD−1抗体(例えば、ニボルマブ(オプジーボ(登録商標))、REGN−2810、Pembrolizumab(KEYTRUDA(登録商標))、PDR−001、BGB−A317、AMP−514(MEDI0680)、BCD−100、IBI−308、JS−001、PF−06801591、TSR−042)、抗PD−L1抗体(例えば、Atezolizumab(TECENTRIQ(登録商標)、RG7446、MPDL3280A)、Avelumab(BAVENCIO(登録商標)、PF−06834635、MSB0010718C)、Durvalumab(MEDI4736)、BMS−936559、CA−170、LY−3300054、FAZ053)、抗PD−L2抗体(例えば、rHIgM12B7)、PD−1阻害剤(例えば、AUNP−12)、PD−L1融合タンパク質、PD−L2融合タンパク質(例えば、AMP−224)、抗Tim−3抗体(例えば、MBG453)、抗LAG−3抗体(例えば、BMS−986016、LAG525)、抗KIR抗体(例えば、Lirilumab)等である。また、上記既知の抗体の重鎖および軽鎖相補性決定領域(CDRs)または可変領域(VR)を含む抗体も免疫チェックポイント阻害剤の一態様である。例えば、抗PD−1抗体の更なる一態様としては、例えばニボルマブの重鎖および軽鎖相補性決定領域(CDRs)または可変領域(VR)を含む抗体が挙げられる。
ニボルマブの重鎖および軽鎖相補性決定領域(CDRs)または可変領域(VR)を含む抗体としては、たとえば(1)(a)配列番号3のアミノ酸配列からなる重鎖可変領域CDR1、(b)配列番号4のアミノ酸配列からなる重鎖可変領域CDR2、(c)配列番号5のアミノ酸配列からなる重鎖可変領域CDR3、(d)配列番号6のアミノ酸配列からなる軽鎖可変領域CDR1、(e)配列番号7のアミノ酸配列からなる軽鎖可変領域CDR2および(f)配列番号8のアミノ酸配列からなる軽鎖可変領域CDR3を含む抗PD−1抗体、または、(2)配列番号1のアミノ酸配列からなる重鎖可変領域および配列番号2のアミノ酸配列からなる軽鎖可変領域を含む抗PD−1抗体(好ましくは(1)または(2)の単離ヒトモノクローナルIgG4抗体)が挙げられる。
抗体は機能的な抗体断片であってもよく、そのような抗体断片としてはFab、Fab′、F(ab′)2、Fv、scFv、dsFv等が挙げられる。
本発明の組み合わせで用いられる免疫チェックポイント阻害剤として好ましくは、抗CTLA−4抗体、PD−1経路阻害剤であり、より好ましくはPD−1経路阻害剤である。
PD−1経路阻害剤は、PD−1/PD−1リガンド経路を阻害する薬剤である。PD−1経路阻害剤としてはPD−1/PD−1リガンド経路を阻害する薬剤であれば特に限定されないが、例えば、抗PD−1抗体、抗PD−L1抗体、抗PD−L2抗体、PD−1阻害剤、PD−L1融合タンパク質、PD−L2融合タンパク質である。
PD−1経路阻害剤として好ましくは、抗PD−1抗体、抗PD−L1抗体、抗PD−L2抗体である。特に好ましくは、抗PD−1抗体である。抗PD−1抗体として好ましくは、ニボルマブの重鎖および軽鎖相補性決定領域(CDRs)または可変領域(VR)を含む抗体(ニボルマブを含む)であり、さらに好ましくは、ニボルマブである。
これら免疫チェックポイント阻害剤のうちのいずれか1種または任意の複数種の抗体、阻害剤あるいは融合タンパク質をピシバニール(登録商標)と組み合わせて用いることができる。
本発明の組み合わせに用いられる免疫チェックポイント阻害剤の投与量は、年齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間等により異なるが、最適な所望の効果をもたらすように調整される。
例えば、抗PD−1抗体を使用する場合、投与量の一態様は、0.1〜20mg/kg体重である。また、ニボルマブの重鎖および軽鎖相補性決定領域(CDRs)または可変領域(VR)を含む抗体(例えばニボルマブ)を使用する場合、投与量の一態様は、0.3〜10mg/kg体重であり、好ましくは、2mg/kgまたは3mg/kg体重である。
本発明の組み合わせに用いられるCXCR2阻害剤は、ケモカイン受容体の一つであるCXCR2の機能を阻害する物質である。
CXCR2阻害剤としては、AZD−5069、AZD−8309、Danirixin、Elubrixin tosylate、Navarixin、SB−265610、Triazolopyrimidine derivative、DF−2755A、ladarixin、PAC−G31P、reparixin、SX−517、SX−576、SX−682、SB225002、SB332235、NVP CXCR2 20、SB−656933等が挙げられるが、CXCR2の機能を阻害する物質であれば特に限定されない。
CXCR2阻害剤として、AZD−5069、Danirixin、Navarixin、reparixin、SX−682、SB225002、SB−656933が好ましい。より好ましくは、AZD−5069、Danirixin、reparixin、SX−682、SB225002である。
本発明の組み合わせに用いられるCXCR2阻害剤の投与量は、年齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処置時間等により異なるが、最適な所望の効果をもたらすように調整される。
[毒性]
本発明の組み合わせの毒性は十分に低いものであり、医薬品として安全に使用することができる。
[医薬品への適用]
本発明の組み合わせによって治療される疾患の一態様として、癌が挙げられる。本発明において癌は、すべての悪性腫瘍を意味する。癌としては、特に限定されないが、例えば、白血病(例えば、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病)、悪性リンパ腫(ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫(例えば、成人T細胞白血病、濾胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫))、中枢神経系原発悪性リンパ腫、精巣原発リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群、骨髄増殖症候群、頭頸部癌、鼻咽頭癌、食道癌、胃食道接合部癌、食道腺癌、胃癌、大腸癌、結腸癌、直腸癌、小腸癌、肛門癌(例えば、肛門管癌)、肝臓癌(例えば、肝細胞癌)、胆嚢癌、胆管癌、胆道癌、膵臓癌、甲状腺癌、副甲状腺癌、肺癌(例えば、非小細胞肺癌(例えば、扁平上皮非小細胞肺癌、非扁平上皮非小細胞肺癌)、小細胞肺癌)、乳癌、卵巣癌(例えば、漿液性卵巣癌、卵巣明細胞腺癌)、卵管癌、子宮癌(例えば、子宮頚癌、子宮体癌、子宮内膜癌)、膣癌、外陰部癌、陰茎癌、腎癌(例えば、腎細胞癌、淡明細胞型腎細胞癌)、副腎癌、尿路上皮癌(例えば、膀胱癌、上部尿路癌、尿管癌、腎盂癌および尿道癌)、前立腺癌、精巣腫瘍(例えば、胚細胞腫瘍)、骨・軟部肉腫(例えば、ユーイング肉腫、小児横紋筋肉腫および子宮体部平滑筋肉腫)、皮膚癌(例えば、ブドウ膜悪性黒色腫、悪性黒色腫(例えば、皮膚、口腔粘膜上皮または眼窩内などにおける悪性黒色腫)、メルケル細胞癌)、神経膠腫(例えば、神経膠芽腫、神経膠肉腫)、脳腫瘍(例えば、膠芽腫)、脊椎腫瘍、カポジ肉腫、扁平上皮癌、胸膜中皮腫、原発性腹膜癌、内分泌系癌、小児癌または原発不明癌が挙げられる。このうち、例えば、免疫チェックポイント阻害剤または溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤単独での治療効果が十分ではない癌患者に対して、本発明の組み合わせは、特に、その抗腫瘍効果を最大限に発揮することが期待できる。また、例えば、CXCR2阻害剤単独での治療効果が十分でない癌患者に対しても、本発明の組み合わせは、特に、その抗腫瘍効果を最大限に発揮することが期待できる。また、本発明の組み合わせにより、それぞれの薬剤の用量を下げて投与することも可能となり、副作用の軽減が期待できる。
免疫チェックポイント阻害剤による治療効果が十分でない癌患者に対する本発明の組み合わせとして好ましくは、免疫チェックポイント阻害剤と溶血性レンサ球菌の菌体との組み合わせ、または免疫チェックポイント阻害剤、溶血性レンサ球菌の菌体およびCXCR2阻害剤との組み合わせである。
溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤による治療効果が十分でない癌患者に対する本発明の組み合わせとして好ましくは、溶血性レンサ球菌の菌体と免疫チェックポイント阻害剤および/またはCXCR2阻害剤との組み合わせである。
CXCR2阻害剤による治療効果が十分でない癌患者に対する本発明の組み合わせとして好ましくは、CXCR2阻害剤と溶血性レンサ球菌の菌体との組み合わせ、またはCXCR2阻害剤、溶血性レンサ球菌の菌体および免疫チェックポイント阻害剤との組み合わせである。
本発明における免疫チェックポイント阻害剤による治療効果が十分でない癌患者とは、(1)免疫チェックポイント阻害剤が効きにくい癌に罹患した患者または(2)免疫チェックポイント阻害剤による治療中に増悪もしくは治療後に再燃した癌患者である。
本発明における免疫チェックポイント阻害剤が効きにくい癌として、例えば乳癌、膵臓癌、前立腺癌、大腸癌(例えば、マイクロサテライト安定性大腸癌)が挙げられるが、これらに限定するものではない。
本発明における溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤による治療効果が十分でない癌患者とは、(1)溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤が効きにくい癌に罹患した患者または(2)溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤による治療中に増悪もしくは治療後に再燃した癌患者である。
本発明におけるCXCR2阻害剤による治療効果が十分でない癌患者とは、(1)CXCR2阻害剤が効きにくい癌に罹患した患者または(2)CXCR2阻害剤による治療中に増悪もしくは治療後に再燃した癌患者である。
本発明の組み合わせは、一態様として、転移性癌の治療や転移の抑制にも適用可能である。
本発明の組み合わせは、一態様として、再発を抑制する。
本発明の組み合わせは、一態様として、癌性胸水、癌性腹水、または浮腫を減少させる。
本発明において、治療は、無増悪生存期間(PFS)延長、全生存期間(OS)の延長、無病生存(DFS)の延長、無進行期間(TTP)の延長、無イベント生存(EFS)の延長、無再発生存(RFS)の延長、腫瘍サイズの低下、腫瘍の成長の抑制(遅延または停止)、腫瘍の転移の抑制(遅延または停止)、再発の抑制(防止または遅延)、および癌と関連する一つ又は複数の症状の緩和のうち少なくとも1つの効果を生じさせることを意味する。
本発明において、併用投与は、同じまたは異なる剤形における化合物の同時投与、あるいは化合物の別々の投与(例えば、逐次的投与)を含む。本発明において、「組み合わせて投与」とは併用投与と同じ意味を表し、より具体的には、1つの製剤中に全成分を配合した配合剤の形態で投与してもよく、または別々の製剤として投与する形態をとってもよい。この別々の製剤として投与する場合には、同時投与および時間差による投与が含まれる。また、時間差による投与は、ピシバニール(登録商標)を先に投与し、他の薬物を後に投与してもよいし、他の薬物を先に投与し、ピシバニール(登録商標)を後に投与してもよい。それぞれの投与方法は同じでも異なっていてもよい。
本発明において、本発明の組み合わせは、(1)治療効果の補完および/または増強、(2)動態・吸収改善、投与量の低減、および/または(3)副作用の軽減のために、他の薬物(例えば、公知の抗癌剤)と組み合わせて、投与してもよい。
以下、実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
生物学的実施例1:ピシバニール(登録商標)の樹状細胞に対する作用
[実験方法]
ピシバニール(登録商標)注射用5KE(以下ピシバニール(登録商標)、ストレプトコックス・ピオゲネス(A群3型)Su株ペニシリン処理凍結乾燥粉末)は中外製薬株式会社より入手した。消化管癌患者末梢血からFicollを用いた密度勾配遠心法にて末梢血単核細胞を調整した。末梢血単核細胞からCD14マイクロビーズ(MiltenyiBiotec社)を用いてCD14陽性単球を分離した。分離後の細胞を最終濃度20ng/mLになるようにIL−4及びGM−CSFを添加したX−VIVO15培地(Lonzaジャパン株式会社)を用いて37℃、5%CO2インキュベーターで5日間培養し樹状細胞へ分化させた。分化後の樹状細胞をピシバニール(登録商標)の凍結乾燥粉末として最終濃度10μg/mLにて48時間刺激した。刺激後の樹状細胞を、ウシ胎児血清が最終濃度2%になるように添加したPBS(以下FACSBuffer)にて懸濁したのち、Human Fc Receptor Binding Inhibitor(eBioscience社)を添加し4℃で10分間反応させた。その後FACSBufferにて洗浄を行い、各種樹状細胞成熟マーカー(HLA−DR、CD80、CD40、CD86)及びPD−L1の蛍光色素標識抗体を添加し4℃で15分間反応させた。その後、FACSBufferにて洗浄を行い、各種マーカーの発現をLSRFortessaX−20(ベクトン・ディッキンソン社製)にて解析した。解析は、生細胞におけるCD3陰性、CD11c陽性、HLA−DR陽性細胞を樹状細胞とし、平均蛍光強度(MFI)にて評価した。
[結果]
結果を図1に示す。ピシバニール(登録商標)にて成熟化させた樹状細胞はいずれの癌患者検体においても樹状細胞成熟マーカー及びPD−L1の細胞表面発現量を上昇させた。以上の結果からピシバニール(登録商標)は樹状細胞の成熟化を促進すると同時に、抑制性シグナル分子PD−L1の発現を上昇させ過剰な免疫応答の抑制を行うことが確認された。
生物学的実施例2:マウス大腸癌細胞株CT26皮下担癌モデルにおけるピシバニール(登録商標)と抗PD−1抗体併用による抗腫瘍作用の評価
[実験方法]
ピシバニール(登録商標)注射用5KE(以下ピシバニール(登録商標)、ストレプトコックス・ピオゲネス(A群3型)Su株ペニシリン処理凍結乾燥粉末)は中外製薬株式会社より入手した。抗マウスPD−1抗体である4H2はWO2006/121168の実施例12に記載の方法で作製されたものを使用した。BALB/cマウス由来大腸癌細胞株CT26を同種同系マウス(BALB/c、雌、6週齢(日本クレア社))の右背部に皮下移植し、皮下担癌マウスを作製した。腫瘍の長径が6mmを示した日に、腫瘍体積に基づき群分けを実施し(腫瘍移植日をDay0とした)、CT26皮下担癌マウスに対して、PBS群(Day6、9、12、15に腫瘍内投与、Day6、12に腹腔内投与、n=7)、ピシバニール(登録商標)群(Day6、9、12、15に1KE/Body、腫瘍内投与、n=7)、抗PD−1抗体4H2群(Day6、12に200μg/Body、腹腔内投与、n=7)、ピシバニール(登録商標)及び抗PD−1抗体併用群(ピシバニール(登録商標)はDay6、9、12、15に1KE/Body腫瘍内投与、4H2はDay6、12に200μg/Body腹腔内投与、n=7)を設定した。腫瘍体積の変化を継続的にDay17まで測定した。腫瘍体積は以下の式より算出した。
[腫瘍体積(mm3)]=[長径(mm)]×[短径(mm)]2×0.5
なお、動物倫理の観点から、腫瘍体積が2000mm3を超えた個体は安楽死処置とした。
[結果]
結果を図2に示す。Day17における腫瘍体積の平均値は、PBS群では1628.6mm3であったのに対し,ピシバニール(登録商標)投与群では1392.4mm3、抗PD−1抗体投与群では1512.2mm3であった。一方、ピシバニール(登録商標)と抗PD−1抗体を併用した場合の腫瘍体積の平均値は786.4mm3であり、各薬剤の単独投与と比較し、強い併用効果を確認した。
以上のことから、抗PD−1抗体単剤では有効性を示しにくいモデルにおいてピシバニール(登録商標)を抗PD−1抗体と併用することで、抗腫瘍効果が増強することが確認された。
生物学的実施例3:マウス大腸癌細胞株MC38皮下担癌モデルにおけるピシバニール(登録商標)と抗PD−1抗体併用による抗腫瘍作用の評価
[実験方法]
ピシバニール(登録商標)注射用5KE(以下ピシバニール(登録商標)、ストレプトコックス・ピオゲネス(A群3型)Su株ペニシリン処理凍結乾燥粉末)は中外製薬株式会社より入手した。抗マウスPD−1抗体である4H2はWO2006/121168の実施例12に記載の方法で作製されたものを使用した。InvivoMAb Mouse IgG Isotype Control Clone MOPC−21(以下、Control IgG)はBioXell社より入手した。C57/BL6マウス由来大腸癌細胞株MC38を同種同系マウス(C57/BL6、雌、6週齢(日本チャールズリバー社))の右側腹部に皮下移植し(移植日をDay0とした)、MC38皮下担癌マウスを作製した。移植7日後に、腫瘍体積に基づき群分けを実施し、MC38皮下担癌マウスに対して、Control群(Control IgGをDay7、12、18に腹腔内投与、n=8)、Vehicle群(Control IgGをDay7、12、18に腹腔内投与、生理食塩液をDay7、11、14、17、19、21、24に腫瘍内投与、n=8)、ピシバニール群(Control IgGをDay7、12、18に腹腔内投与、ピシバニール(登録商標)をDay7、11、14、17、19、21、24に1KE/bodyの用量で腫瘍内投与、n=8)、4H2群(4H2をDay7に20mg/kg、Day12、18に10mg/kgの用量で腹腔内投与、生理食塩液をDay7、11、14、17、19、21、24に腫瘍内投与、n=12)、併用群(4H2をDay7に20mg/kg、Day12、18に10mg/kgの用量で腹腔内投与、ピシバニール(登録商標)をDay7、11、14、17、19、21、24に1KE/bodyの用量で腫瘍内投与、n=8)を設定した。腫瘍体積の変化を継時的にDay49まで測定した。腫瘍体積は以下の式より算出した。
[腫瘍体積(mm)]=[長径(mm)]×[短径(mm)]×0.5
なお、動物倫理の観点から、腫瘍体積が1500mmを超えた個体は安楽死処置とした。安楽死処置の対象となった個体が群の半数に達した場合、その群の評価を終了した。
[結果]
結果を図3に示す。Day34における腫瘍体積の中央値は、4H2群では480.5mmであったのに対し、ピシバニール(登録商標)群では294.7mmであった。一方、併用群では38.1mmであり、各薬剤の単独投与と比較し、強い併用効果を確認した。さらに、4H2やピシバニール(登録商標)の単独投与では、腫瘍の消失が認められた個体はそれぞれ4/12例及び2/8例ずつであったが、4H2とピシバニール(登録商標)の併用では4/8例であった。
以上のことから、抗PD−1抗体単剤またはピシバニール(登録商標)単剤でも有効性を示すモデルにおいてもピシバニール(登録商標)と抗PD−1抗体の併用は、強い抗腫瘍効果を発揮することが確認された。
生物学的実施例4:マウス大腸癌細胞株CT26−NY−ESO−1皮下担癌モデルにおけるピシバニール(登録商標)と抗PD−1抗体とCXCR2阻害剤併用による抗腫瘍作用の評価
[実験方法]
ピシバニール(登録商標)注射用5KE(以下ピシバニール(登録商標)、ストレプトコックス・ピオゲネス(A群3型)Su株ペニシリン処理凍結乾燥粉末)は中外製薬株式会社より入手した。抗マウスPD−1抗体である4H2はWO2006/121168の実施例12に記載の方法で作製されたものを使用した。CXCR2阻害剤であるSB225002はSelleck社より入手した。BALB/cマウス由来大腸癌細胞株CT26−NY−ESO−1を同種同系マウス(BALB/c、雌、6週齢(日本クレア社))の右背部に皮下移植し、皮下担癌マウスを作成した。腫瘍の長径が各個体の平均値として約6mmを示した日に、腫瘍体積に基づき群分けを実施し(腫瘍移植日をDay0とした)、CT26−NY−ESO−1皮下担癌マウスに対して、PBS群(Day8、11、14に腫瘍内投与、Day8、14、22、28に腹腔内投与、n=7)、ピシバニール(登録商標)群(Day8、11、14に0.5KE/Body、腫瘍内投与、n=7)、抗PD−1抗体群(Day8、14、22、28に200μg/Body、腹腔内投与、n=7)、CXCR2阻害剤群(7mg/KgにてDay6からDay15まで腹腔内投与、n=6)、ピシバニール(登録商標)とCXCR2阻害剤併用群(ピシバニール(登録商標)はDay8、11、14に0.5KE/Body腫瘍内投与、CXCR2阻害剤は7mg/KgにてDay6からDay15まで腹腔内投与、n=7)、ピシバニール(登録商標)と抗PD−1抗体併用群(ピシバニール(登録商標)はDay8、11、14に0.5KE/Body腫瘍内投与、4H2はDay8、14、22、28に200μg/Body腹腔内投与)、ピシバニール(登録商標)と抗PD−1抗体とCXCR2阻害剤併用群(ピシバニール(登録商標)はDay8、11、14に0.5KE/Body腫瘍内投与、4H2はDay8、14、22、28に200μg/Body腹腔内投与、CXCR2阻害剤は7mg/KgにてDay6からDay15まで腹腔内投与、n=7)を設定した。腫瘍体積の変化を継続的に腫瘍移植後32日目まで測定した。腫瘍体積は以下の式より算出した。
[腫瘍体積(mm)]=[長径(mm)]×[短径(mm)]×0.5
なお、動物倫理の観点から、腫瘍体積が3000mmを超えた個体は安楽死処置とした。
[結果]
結果を図4に示す。Day32における腫瘍体積の中央値は、Control群では2857.7mm、CXCR2阻害剤群では2328.9mm、ピシバニール(登録商標)群では2382.7mmであった。一方、ピシバニール(登録商標)とCXCR2阻害剤併用群では1774.9mmであり、各薬剤の単独投与と比較し、強い併用効果を確認した。また、ピシバニール(登録商標)と抗PD−1抗体併用群の腫瘍体積の中央値は、900.5mmであったのに対し、ピシバニール(登録商標)と抗PD−1抗体とCXCR2阻害剤3剤併用群では271.4mmであった。以上のことから、ピシバニール(登録商標)と抗PD−1抗体とCXCR2阻害剤の3剤併用は、ピシバニール(登録商標)と抗PD−1抗体の2剤併用よりも強い抗腫瘍効果を発揮することが確認された。
以上の実施例より、PD−1経路阻害剤および/またはCXCR2阻害剤とピシバニール(登録商標)の併用は、相乗的な抗腫瘍効果を発揮し、癌治療の組み合わせとして有用であることが明らかとなった。
本発明の組み合わせは、強い抗腫瘍効果を発揮するため、癌治療に有用である。
配列番号1:ニボルマブ_VH
配列番号2:ニボルマブ_VL
配列番号3:ニボルマブ_VH CDR1
配列番号4:ニボルマブ_VH CDR2
配列番号5:ニボルマブ_VH CDR3
配列番号6:ニボルマブ_VL CDR1
配列番号7:ニボルマブ_VL CDR2
配列番号8:ニボルマブ_VL CDR3

Claims (16)

  1. 免疫チェックポイント阻害剤および/またはCXCR2阻害剤と組み合わせて投与されることを特徴とする、溶血性レンサ球菌の菌体を含む癌治療剤。
  2. 免疫チェックポイント阻害剤と組み合わせて投与されることを特徴とする、請求項1に記載の溶血性レンサ球菌の菌体を含む癌治療剤。
  3. CXCR2阻害剤と組み合わせて投与されることを特徴とする、請求項1に記載の溶血性レンサ球菌の菌体を含む癌治療剤。
  4. 免疫チェックポイント阻害剤およびCXCR2阻害剤と組み合わせて投与されることを特徴とする、請求項1に記載の溶血性レンサ球菌の菌体を含む癌治療剤。
  5. 溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤と組み合わせて投与されることを特徴とする、免疫チェックポイント阻害剤を含む癌治療剤。
  6. さらにCXCR2阻害剤を組み合わせて投与されることを特徴とする、請求項5に記載の免疫チェックポイント阻害剤を含む癌治療剤。
  7. 溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤と組み合わせて投与されることを特徴とする、CXCR2阻害剤を含む癌治療剤。
  8. さらに免疫チェックポイント阻害剤と組み合わせて投与されることを特徴とする、請求項7に記載のCXCR2阻害剤を含む癌治療剤。
  9. 溶血性レンサ球菌の菌体がストレプトコックス・ピオゲネス(A群3型)Su株ペニシリン処理凍結乾燥菌体である請求項1から請求項8のいずれかの一項に記載の癌治療剤。
  10. 免疫チェックポイント阻害剤がCTLA−4、PD−1、PD−L1、PD−L2、LAG−3、TIM3、BTLA、B7H3、B7H4、2B4、CD160、A2aR、KIR、VISTAおよびTIGITからなる群から選択される免疫チェックポイント分子の阻害剤である、請求項1、請求項2、請求項4から請求項6、または請求項8のいずれかの一項に記載の癌治療剤。
  11. 免疫チェックポイント阻害剤がPD−1経路阻害剤である請求項1、請求項2、請求項4から請求項6、または請求項8のいずれかの一項に記載の癌治療剤。
  12. PD−1経路阻害剤が抗PD−1抗体である請求項11に記載の癌治療剤。
  13. 免疫チェックポイント阻害剤による治療効果が十分でない癌患者に投与されることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれかの一項に記載の癌治療剤。
  14. 溶血性レンサ球菌の菌体を含む製剤による治療効果が十分でない癌患者に投与されることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれかの一項に記載の癌治療剤。
  15. CXCR2阻害剤による治療効果が十分でない癌患者に投与されることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれかの一項に記載の癌治療剤。
  16. 免疫チェックポイント阻害剤および/またはCXCR2阻害剤と溶血性レンサ球菌の菌体を含む、癌治療のための医薬組成物。
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