JP2019010395A - 台紙ならびに同台紙を含む包装物 - Google Patents

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Abstract

【課題】可撓性を有する長尺の医療器具を安定的に保持できる台紙であって、医療器具を取り出す際に医療器具に対する抵抗や摩擦を低減できる医療器具保持台紙を提供する。また、同台紙を含む包装物を提供する。【解決手段】可撓性を有する長尺の医療器具100を保持した状態で袋状の包装体200に収納される台紙1は、平坦面2と、平坦面2に形成され、医療器具100を両側から挟んで保持する第1の保持部3および第2の保持部4と、を有する。第1の保持部及び第2の保持部の少なくとも一方は平坦面2から盛り上がる形状の膨隆状部4である。【選択図】図1

Description

本発明は、可撓性を有する長尺の医療器具の保持に用いられる台紙に関する。本発明はまた、同台紙を含む包装物に関する。
従来、カテーテルなどの可撓性を有する長尺の医療器具は、未使用状態において台紙に保持され、袋状の包装体中に滅菌状態で包装(収納)されるのが一般的である。なお、本明細書において「台紙」とは、紙製の台紙のみならずプラスチック製のトレイなどの保持部材も含むこととする。
例えば、特許文献1(特表2007−527295号公報)には、カテーテルなどの長尺の医療器具を保持するための複数のタブが切り込まれた長尺のシート材からなる台紙が開示されている(特許文献1の図1参照)。この台紙は、シート材の幅方向の両縁部を折り曲げることで壁部が形成されるようになっている(特許文献1の段落[0020]参照)。実際の使用において、台紙に保持されたカテーテルを包装体から取り出す際に、包装体ごと台紙の端部(カテーテルのハブ側の端部)を一方の手で把持して、カテーテルのハブを他方の手で把持してカテーテルを包装体から引っ張り出す(取り出す)ことがある。
この場合、カテーテルの取り出し作業中に壁部が内側または外側に倒れると、台紙は全体として平板状になってしまう。そうすると、包装体の内側の面がタブを押さえつけることによりカテーテルが各タブに過剰に(強固に)係合したり、カテーテルが包装体の内側の面に密着(ブロッキング)したりする可能性がある。この状態でカテーテルを引っ張り出そうとすると、その操作が行い難く、更には、カテーテルに損傷や、伸長などの変形が生じるおそれがある。
そこで、特許文献2(特開2009−201826号公報)に開示の台紙は、長尺なシート材で構成され、医療器具を保持する保持部が、シート材の長手方向に沿ってシート材をV字状に折り曲げられて形成されることで、医療器具の線状部を収納するV字状溝を有するものとなっている(特許文献2の段落[0007]参照)。この発明は、医療器具の線状部を台紙のV字状溝に収納することで、医療器具の線状部と包装体の内面との接触を回避することを意図したものである。
ただし、先端に湾曲部が設けられたカテーテルを特許文献2の台紙に保持する場合にカテーテルの直線部を台紙のV字状溝に収納すると、先端の湾曲部がV字状溝からはみ出してしまい、湾曲部が包装体の内面に接することとなる。その結果、カテーテルの先端の湾曲部と包装体の内面との間にブロッキングが生じる可能性がある。
その他、同様の技術として、特許文献3(特開2000−255627号公報)には、カテーテル包装台紙に、翼状の固定帯と、溝孔が設けられ、固定帯の先端部がカテーテルを覆うようにして溝孔内に挿入、遊嵌されるカテーテル包装台紙が記載されている(特許文献3の図7参照)。しかしながら、固定帯を外すためには、カテーテルの湾曲部を固定帯に引っ掛けて引っ張る必要があり、そのときの抵抗によってカテーテルに損傷や変形を生じる可能性がある。
特表2007−527295号公報 特開2009−201826号公報 特開2000−255627号公報
そこで、本発明は、可撓性を有する長尺の医療器具を安定的に保持できる台紙であって、医療器具を取り出す際に医療器具に対する抵抗や摩擦を低減できる台紙を提供することをその目的の一つとし、同台紙を含む包装物を提供することをその目的の別の一つとする。
本発明者は上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、下記のように本発明の各局面に想到した。
すなわち、本発明の第1の局面による台紙は、可撓性を有する長尺の医療器具を保持した状態で袋状の包装体に収納される台紙であって、平坦面と、平坦面に形成され、医療器具を両側から挟んで保持する第1の保持部および第2の保持部と、を有し、第1の保持部及び第2の保持部の少なくとも一方は平坦面から盛り上がる形状の膨隆状部である、台紙である。
これによれば、第1の保持部と第2の保持部により医療器具を両側から挟むことで医療器具を安定的に保持できる。更に、第1の保持部と第2の保持部の少なくとも一方が台紙の平坦面から盛り上がる形状の膨隆状部であることから、医療器具を保持した台紙を袋状の包装体に収納した状態において、膨隆状部が包装体を持ち上げて包装体と平坦面の間に空間を形成および維持できる。これにより、医療器具と包装体の内側の面との接触を効果的に抑制でき、上記したようなブロッキングの問題を回避できる。
また、本発明の第2の局面によれば、上記の台紙において、平坦面には、複数の膨隆状部が互いに離隔して配置される。これによれば、医療機具の長手方向の広い範囲にわたって第1の局面と同様の効果を奏することができる。
また、本発明の第3の局面によれば、上記の台紙において、複数の膨隆状部は一列に並んで配置される。これによれば、湾曲部を有する医療器具を保持する場合に、複数の膨隆状部が一列に並んで配置される側に湾曲部が来るように医療器具を保持することで、湾曲部と包装体の内面との接触を効果的に抑制できる。この構成は、湾曲部が一平面に含まれない立体的な形状を有する場合にも有効である。
また、本発明の第4の局面によれば、上記の台紙において、第1の保持部および第2の保持部は、保持された医療器具の長手方向に互いに離隔する。このような構成によれば、例えば第1の保持部および第2の保持部の一方が膨隆状部で他方が平坦面の切り込みからなるタブである場合に台紙から医療器具を引き抜いて取り出す際、膨隆状部の存在に関わらず、医療器具をタブから外すことが容易となる。また、タブの存在に関わらず、医療器具の湾曲部が膨隆状部を乗り越えることが容易となる。
また、本発明の第5の局面によれば、上記の台紙において、台紙から医療器具を引き抜いて取り出す際の取り出し側を台紙の基端側、その反対側を台紙の先端側とするとき、膨隆状部は平坦面からの高さが先端側から基端側に向かって増加する。このような構成によれば、先端に湾曲部を有する医療器具を台紙から引き抜いて取り出す際に医療器具の湾曲部が膨隆状部を乗り越え易くなり、医療機具の取り出しが容易になる。
また、本発明の第6の局面によれば、上記の台紙において、膨隆状部は、略錐形状を有し、台紙から医療器具を引き抜いて取り出す際の取り出し側と反対の側を台紙の先端側とするとき、錐形状の頂点にあたる部分は膨隆状部のうち先端側に位置する。これによれば第5の局面と同様の効果を奏することができる。
また、本発明の第7の局面によれば、上記の台紙において、膨隆状部は、台紙の切り込み部分を立体的に変形させたものである。このような構成によれば、膨隆状部を簡便に形成することができる。
また、本発明の第8の局面による医療器具の包装物は、可撓性を有する長尺の医療器具であって先端に湾曲部を有する医療器具と、医療器具を第1の保持部および第2の保持部の間に保持する上記第3の局面による台紙と、医療器具を保持した状態の台紙を収納する袋状の包装体と、を有する医療器具の包装物であって、医療器具は、一列に並んで配置される複数の膨隆状部側に湾曲部が位置するように台紙に保持される、医療器具の包装物である。これによれば、第3の局面と同様の効果を奏することができる。
また、本発明の第9の局面による台紙は、平坦面と、平坦面上の仮想線条を両側から挟むように配置される第1の保持部および第2の保持部のセットの複数を仮想線条に沿って間隔をあけて配置した台紙であって、第1の保持部は平坦面から盛り上がる形状の膨隆状部であり、かつ仮想線条の一側に沿って配置されている、台紙である。これによれば、第1の局面および第3の局面と同様の効果を奏することができる。
図1は本発明の一実施形態に係る台紙にカテーテルを保持したものを包装体に収納した包装物の例を示す図である。 図2は一実施形態に係る台紙を組み立てる方法の例を説明するための図である。 図3は一実施形態に係る台紙の各部の大きさや位置関係の例を説明するための図である。 図4は一実施形態に係る台紙からカテーテルを取り出す方法の例を説明するための図である。 図5は一実施形態の複数の変形例に係る台紙を示す図である。
以下、本発明を具体化した一実施形態に係る医療器具保持部材である台紙1および台紙1を含む包装物300について、図面を参照しながら説明する。図1は、可撓性を有する長尺の医療器具の一例としてのカテーテル100を台紙1に保持し、それらを袋状プラスチック製の包装体200の内部に収納したものである包装物300を模式的に示した正面図である。図1において、図示下側が台紙1に保持されるカテーテル100の先端側であり、図示上側が、台紙1に保持されるカテーテル100の基端側(ハブ側)である。図示例のカテーテル100は先端に湾曲部101を有するものとする。本実施形態に係る台紙1に保持する可撓性を有する長尺の医療器具としては、カテーテル100の他、シース、ガイドワイヤ等を挙げることができる。包装体200は、内部の視認性を確保するために、少なくとも表側が透明であることが好ましい。例えば、包装体200は、エチレンオキサイドガス滅菌に供するために、包装体200の一面をプラスチックシートで形成し、他面をタイベック(登録商標)などのガス透過性不織布で形成してもよい。
台紙1は、カテーテル100を保持するための平坦面2を有する。平坦面2は、カテーテル100を保持するのに適した形状及び大きさを有し、好ましくは、カテーテル100よりも縦長の略長方形状を有する。平坦面2は、厳密な平坦面である必要はなく、カテーテル100を載置できる程度の平坦な面であればよい。台紙1を構成する材料は特には限定されないが、医療器具を保持する一般的な保持台紙と同じ材質から構成されており、一例としては、上質紙、クラフト紙、片艶クラフト紙、表面コート紙、ポリプロピレン等を用いた合成紙や樹脂シート等が挙げられる。また、以下で説明するタブ3や膨隆状部4が台紙1に切り込みを入れて形成されることを考慮して、それらの強度を確保するために、台紙1を構成する材料として、繊維性の材質を織り交ぜたポリプロピレンや樹脂シート等を用いることもできる。また、台紙1は、これらの材料から成る紙材を一枚又は複数枚積層して形成される。台紙1の厚さは0.10〜0.50mmであることが好ましく、0.15〜0.30mmであることがより好ましい。平坦面2の表面および裏面の全部または一部にフッ素樹脂コーティングなどの潤滑性コーティングが施されていてもよい。
平坦面2には、平坦面2に切り込みを入れて形成され、その一部が平坦面2から離れるように底辺31で折られるタブ3と、平坦面2から盛り上がる形状の膨隆状部4との複数の対が、平坦面2の長手方向に沿って一列に配置されている。図示例では、四対のタブ3と膨隆状部4が平坦面2の長手方向に沿って一列に配置されている。各膨隆状部4は、対となるタブ3よりも基端側に間隔を空けて配置される。タブ3は、平坦面2と切り離されていない底辺31を、カテーテル100保持側と反対の側に有し、底辺31の反対側は角が滑らかにされた頂部32となっている。
図2は膨隆状部4を形成する方法の一例を説明するための図であり、図1の台紙1の先端部付近を示している。本実施形態の膨隆状部4は、図2(A)に示す様に平坦面2に設けられた切り込み部41を、図2(B)のように持ち上げて円錐状に丸めるように立体的に変形させ、図2(C)のように切り込み部41の差し込み部42を平坦面2に設けられたスリット21に差し込んで円錐形状としたものである。こうして、平坦面2から立体的に盛り上がる形状の膨隆状部4が形成される。なお、図2においては平坦面2の開口部分をハッチングにより示している(他の図についても同様である)。各膨隆状部4はその円錐形状の頂点が台紙1の先端側を向き、平坦面2からの高さが台紙の先端側から後端側に向かって増加するように形成および配置されている。
平坦面2上には、タブ3および膨隆状部4の他にも、必要に応じて他のタブを形成してもよい。例えば、カテーテル100の基端側にしばしば取り付けられるコネクタ102を保持するための凹部を有するコネクタ保持用タブ5などを設けてもよい。
(台紙1の使用方法)
次に、本実施形態に係る台紙1の使用方法を、先端に湾曲部101を有するカテーテル100を保持する場合を例に取って説明する。カテーテル100を、必要に応じて設けられたコネクタ保持用タブ5等にて保持しつつ、タブ3の頂部32を持ち上げ、平坦面2とタブ3及び膨隆状部4との間にカテーテル100を挟み込んで、図1に示す様に台紙1の平坦面2上にカテーテル100を保持する。その際、カテーテル100の湾曲部101が、膨隆状部4側に位置する様にする。台紙1にカテーテル100を保持した状態で、従来公知の方法で袋状の包装体200に収納し、包装物300とする。その後、必要に応じて滅菌を行う。
図3は本実施形態に係る台紙1の各部の大きさや位置関係の例を説明するための図である。図3は台紙1のみを示すものであり、カテーテル100の保持位置を点線により示している。図3(A)は台紙1の一部を示す部分正面図であり、この図に示す様に、膨隆状部4が円錐形状を有する場合、平坦面2に対して膨隆状部4が線状に接触する部分とタブ3の底辺31を、保持されるカテーテル100の延伸方向に略沿わせている。台紙1の幅方向における、平坦面2に対する膨隆状部4の接触部分とタブ3の底辺31との距離Xを、カテーテル100の直線部の幅wよりも大きくすることで、タブ3と膨隆状部4の各対の間にカテーテル100を配置し、カテーテル100の両側からタブ3と膨隆状部4の各対で挟んで保持し得る構成となっている。
図3(A)に示す様に、膨隆状部4は平坦面2と接する側からカテーテル100を越えて反対側まで延在し、逆にタブ3は平坦面2と接する側(すなわち、底辺31側)からカテーテル100を越えて反対側まで延在することで、台紙1の長手方向に見た場合に長さYだけ互いに重なっている。これにより、タブ3と膨隆状部4の各対は、カテーテル100を両側から安定的に保持し得る構成となっている。
図3(B)は図3(A)の台紙1のうち、膨隆状部4が形成された部分付近を示す部分側面図である。図3(B)に示す様に、各膨隆状部4の頂上の高さHは、カテーテル100の直線部の高さhより大である。これにより、カテーテル100を保持した台紙1を袋状の包装体200に収納した場合であっても、膨隆状部4が包装体200を持ち上げて包装体200内部に空間を形成することで、カテーテル100が包装体200の内側の面と接触することを回避できる。本実施形態の台紙1においてはその長手方向に沿って複数の膨隆状部4が互いに離隔して配置されるため、カテーテル100の長手方向の広い範囲にわたって包装体200の内側の面との接触を回避する効果が得られる。更には、複数の膨隆状部4が一列に並んで配置される側にカテーテル100の湾曲部101が位置するようにカテーテル100を保持することで、湾曲部101と包装体200の内側の面との接触を効果的に抑制できる。このような効果のためには膨隆状部4の高さHは大であることが好ましいが、後に説明するようにカテーテル100の湾曲部101が膨隆状部4を乗り越えることも考慮すると、膨隆状部4の高さHは、カテーテル100の高さhの2倍〜5倍の範囲内であることが好ましく、3倍〜4倍の範囲内であることがより好ましい。
上記のようにして得られた包装物300は、医師等により包装体200が開封され、カテーテル100が包装体200から取り出されて使用される。カテーテル100を取り出すには、カテーテル100を台紙1ごと包装体200から取り出した後、カテーテル100を台紙1から丁寧に取り外すことが好ましい。ただし、カテーテル100は長尺であるため、カテーテル100の基端側から包装体200を開封した後、カテーテル100の基端を把持して、カテーテル100を包装体200及び台紙1から抜き出すように取り出すという場合もある。
図4は、包装体200および台紙1からカテーテル100を引き抜いて取り出す場合の例を説明するための図である。図4においては台紙1およびカテーテル100を覆う包装体200については図示を省略している。包装体200を台紙1の基端側で開封した後、カテーテル100が台紙1に保持されている状態である図4(A)の状態から矢印の方向にカテーテル100を引く。するとまず、図4(B)に示すようにカテーテル100の先端の湾曲部101が最初のタブ3から抜け出る。先の図3(A)に示す様に、各タブ3と、対となる膨隆状部4との間には台紙1の長手方向に隙間Aが存在するため、カテーテル100がタブ3から抜け出る際に、対となる膨隆状部4がその妨げとならず、カテーテル100はスムーズにタブ3から抜け出ることができる。
図4(B)の状態においてカテーテル100と最初のタブ3との係合は解消しているため、その状態から更に矢印の方向へカテーテル100を引くと、図4(C)のようにカテーテル100の先端の湾曲部101は最初の膨隆状部4に到達し、更に矢印の方向へ引っ張られることにより、カテーテル100の湾曲部101は膨隆状部4の上面を滑り上がることとなる。膨隆状部4は台紙1の先端側から後端側に向かって高さが増大する形状を有しているため、カテーテル100は膨隆状部4の上面をスムーズに滑り上がることができる。その目的のため、膨隆状部4の表面にフッ素樹脂コーティングなどの潤滑性コーティングが施されていてもよい。カテーテル100が可撓性を有していることに加えて、図3(A)に示す様に、膨隆状部4と次のタブ3までに十分な間隔Bが空けられていることから、カテーテル100の湾曲部101が膨隆状部4を乗り越えることが次のタブ3により規制されることを好適に回避できる。なお、間隔Bは間隔Aより大きく設定されている。
図4(C)の状態から更にカテーテル100を矢印の方向に引くと、カテーテル100の先端の湾曲部101は最初の膨隆状部4を乗り越え、図4(D)に示す状態となる。ここから更にカテーテル100を矢印の方向に引くと、カテーテル100は二番目のタブ3を抜け出ることとなり、更にカテーテル100を引くと、カテーテル100の先端の湾曲部101は二番目の膨隆状部4の上面をスムーズに滑り上がり、乗り越える。複数の膨隆状部4がカテーテル100の直線部の保持位置である仮想線条の一側に沿って配置されているため、上記したようなカテーテル100の動きが、カテーテル100が台紙1から抜け出るまで繰り返し起こる。カテーテル100を取り出す際、カテーテル100が膨隆状部4の頂上を乗り越える時点以外はカテーテル100と包装体200の内面との接触は回避される。
これにより、本実施形態に係る台紙1によれば、カテーテル100を台紙1から引き抜いて取り出す際、カテーテル100とタブ3、膨隆状部4および包装体200との間で強い抵抗や摩擦が生じることが効果的に抑制されており、カテーテル100を円滑に引き抜いて取り出すことができる。そのため、カテーテル100を取り出す際にカテーテルに損傷や伸長などの変形が生じることを効果的に抑制できる。
(変形例)
本発明の台紙1は上記実施形態に係る膨隆状部4のように平坦面2に形成した切り込み部41を円錐形状となるように立体的に変形させて形成したものに何ら限られない。例えば、図5(A)に示すように、平坦面2の切り込み部を四角錐形状などの多角錐形状となるように立体的に変形させて膨隆状部4Aとしてもよい。また、図5(B)や図5(C)に示すように、平坦面2とは別体の膨隆状部4B、4Cを平坦面2に取り付けてもよい。また、図5(D)に示すように、平坦面2にプレス加工を施すことによって膨隆状部4Dを平坦面2と一体的に凸設してもよい。
タブ3と膨隆状部4の配置は図示例のものには何ら限られず、保持する医療器具の形状に応じて適切な配置を採用すればよい。タブ3と膨隆状部4の複数の対を等間隔に配置することは必須の要素ではない。
1…台紙
2…平坦面
3…タブ
4、4A、4B、4C、4D…膨隆状部
21…スリット
41…切り込み部
42…差し込み部
5…コネクタ保持用タブ
100…カテーテル(医療器具)
101…湾曲部
102…コネクタ
200…包装体
300…包装物

Claims (9)

  1. 可撓性を有する長尺の医療器具を保持した状態で袋状の包装体に収納される台紙であって、
    平坦面と、
    前記平坦面に形成され、前記医療器具を両側から挟んで保持する第1の保持部および第2の保持部と、を有し、
    前記第1の保持部及び前記第2の保持部の少なくとも一方は前記平坦面から盛り上がる形状の膨隆状部である、台紙。
  2. 前記平坦面には、複数の前記膨隆状部が互いに離隔して配置される、請求項1に記載の台紙。
  3. 複数の前記膨隆状部は一列に並んで配置される、請求項2に記載の台紙。
  4. 前記第1の保持部および前記第2の保持部は、保持された前記医療器具の長手方向に互いに離隔する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の台紙。
  5. 前記台紙から前記医療器具を引き抜いて取り出す際の取り出し側を前記台紙の基端側、その反対側を前記台紙の先端側とするとき、前記膨隆状部は前記平坦面からの高さが前記先端側から前記基端側に向かって増加する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の台紙。
  6. 前記膨隆状部は、略錐形状を有し、
    前記台紙から前記医療器具を引き抜いて取り出す際の取り出し側と反対の側を前記台紙の先端側とするとき、前記錐形状の頂点にあたる部分は前記膨隆状部のうち前記先端側に位置する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の台紙。
  7. 前記膨隆状部は、前記台紙の切り込み部分を立体的に変形させたものである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の台紙。
  8. 可撓性を有する長尺の医療器具であって先端に湾曲部を有する医療器具と、
    前記医療器具を前記第1の保持部および前記第2の保持部の間に保持する請求項3に記載の前記台紙と、
    前記医療器具を保持した状態の前記台紙を収納する袋状の包装体と、を有する医療器具の包装物であって、
    前記医療器具は、一列に並んで配置される複数の前記膨隆状部側に前記湾曲部が位置するように前記台紙に保持される、医療器具の包装物。
  9. 平坦面と、
    前記平坦面上の仮想線条を両側から挟むように配置される第1の保持部および第2の保持部のセットの複数を前記仮想線条に沿って間隔をあけて配置した台紙であって、
    前記第1の保持部は前記平坦面から盛り上がる形状の膨隆状部であり、かつ前記仮想線条の一側に沿って配置されている、台紙。
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