JP2019009906A - リニアアクチュエータおよびそれを用いた洗濯機用制振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型・低コストの低ディテント・低トルクリップルのリニアアクチュエータを提供する。【解決手段】固定子及び該固定子に対向して移動する可動子を備えるリニアアクチュエータにおいて、前記固定子は界磁コイルを有し、前記可動子は永久磁石を有し、前記界磁コイルが巻かれた磁気歯の間に補極が備えられ、前記可動子の移動範囲において、前記補極に対向する前記永久磁石の磁極が一定である。【選択図】図2

Description

本発明は、制振対象物について生じる振動を抑制するリニアアクチュエータ、およびそのリニアアクチュエータを備えた洗濯機用制振装置に関する。
直線運動する電機としてリニアモータやリニアアクチュエータが検討されている。幾何学的に対称形である円形の回転モータに比べ、直線型で端部を有するリニアモータは部品点数が多く組立は煩雑となる。特許文献1には予め同形状に成形した電機子の構成部品(第1の磁気ティース)を直線的に連結することで、リニアモータの生産性を向上する手法について記載されている。また、第1の磁気ティースに巻線をせずに部品を組み立て、磁気ティース(第2の磁極ティース)として補極として活用する例も記載されている。
また、特許文献2には可動子を中心に上下に分割できるリニアモータに補極を有する構造が記載されている。
特開2007−185033号公報 特開2016−101019号公報
リニアモータの問題点は、回転モータに比べサイズが大きく、高コストであることがあげられる。そのため市場には、小型・低コストな回転モータにギアを組み合わせた直線運動をするアクチュエータが存在する。つまり、安価な回転モータにギアなどの機構部部品を付与した方が安く、体格も小さくなる場合があった。
然るに、特許文献1に記載の技術では3相モータを対象にしており、磁気ティースは3の倍数配置する必要があり(図9)、そのサイズはまだ大きく高コストである。さらに磁気ティースを補極として活用するにも、巻線せずに磁気ティースをそのまま補極したのでは、そのコギングやトルクリップル低減効果は限定的である。さらに3相モータでは磁気バランスを取りにくいため、第1の磁気ティースと第2の磁気ティースの連結部品の両側に第3の磁気ティースを配置することが示されており、結局部品点数が増え、組立が煩雑な高コストなモータとなっている(図11)。
また、特許文献2記載の補極(図3の第1補助磁極)を上下に配置しても(図1)、磁束ベクトルは補極部材内でぶつかり合うため、リニアモータのトルク特性に影響を与えることはない。すなわち補極による。さらに、ディテント源である磁石位置と可動子位置の相関関係の検討が不十分であり、ディテントは0を跨いで正負に脈動しており、その低減効果は限定的である(図7)。
さらに、制振装置用にリニアモータ・リニアアクチュエータを適用するにはモータが加振源とならないように、可動範囲内を極めて低コギング、低トルクリップルであることが要求される。しかし特許文献1には用途の記載がなく、漠然と補極でコギングを低減する一般論の羅列しか記されていない。特許文献2はコンプレッサー用の記載があり、制振用途と異なる。そのため許容されるディテント・トルクリップル量は異なる。
そこで、本発明は、リニアアクチュエータを大型化することなく特性を確保し、経済性に優れたリニアアクチュエータを提供すること。さらに、このリニアアクチュエータを用いたダンパや制振指示機構を洗濯機などの家庭電気品に提供し、制振性を向上することにある。
前記課題を解決するために、本発明ではその一例として、固定子及び該固定子に対向して移動する可動子を備えるリニアアクチュエータにおいて、前記固定子は界磁コイルを有し、前記可動子は永久磁石を有し、前記界磁コイルが巻かれた磁気歯の間に補極が備えられ、前記可動子の移動範囲において、前記補極に対向する前記永久磁石の磁極が一定である。
本発明によれば、小型・低コストの低ディテント・低トルクリップルのリニアアクチュエータを提供できる。さらに前記リニアアクチュエータを適用した制振装置は容易な制御と低コストで制振対象物の振動を適切に抑制できる。また前記制振装置を洗濯機などの白物家電の防振支持機構に適用することで、低コストかつ制振性に優れた白物家電等を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る制振装置が備えるリニアアクチュエータの縦断面斜視図である。 図1のII−II線矢視端面図である。 図1のIII−III線矢視端面図である。 本発明の第1実施形態に係る制振装置が備えるリニアアクチュエータの縦断面正面図である。 本発明の第1実施形態に係る制振装置が備えるリニアアクチュエータの縦断面正面図である。 本発明の実施形態に係わるリニアアクチュエータの推力特性を示す実験結果である。 本発明の実施形態に係わるリニアアクチュエータの補極CPの幅とトルクリップルの関係を示す図である。 本発明の実施形態に係わるリニアアクチュエータの機内磁束密度を示すコンター図である。 本発明の実施形態に係わるリニアアクチュエータのコイル鎖交磁束の実験結果である。 本発明の第1実施形態に係る制振装置の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る制振装置を備える洗濯機の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る制振装置を備える洗濯機の縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係る制振装置の構成図である。 本発明の第1実施形態に係る制振装置が備えるインバータを含む構成図である。 粘性係数が一定であるオイルダンパを用いた比較例において、濯機の回転数と外槽の変位の変化を示す実験結果である。 本発明の実施形態において、洗濯槽の回転速度と外槽の変位の変化を示す実験結果である。
以下の各実施形態では、一例として、リニアアクチュエータ10(図1参照)によって洗濯機W(図10参照)の振動を抑制する構成について説明する。
≪第1実施形態≫
図1は、制振装置が備えるリニアアクチュエータ10の縦断面図である。
なお、図1に示すように、xyz軸を定める。また、図1では、x方向においてリニアアクチュエータ10の半分を図示しているが、リニアアクチュエータ10の構成は、yz平面を基準として対称になっている。
リニアアクチュエータ10は、電機子である固定子11と、z方向に延びる板状の可動子12と、の間の磁気的な吸引力・反発力(つまり、推力)によって、固定子11と可動子12との相対位置をz方向で直線的に変化させるアクチュエータである。図1に示すように、リニアアクチュエータ10は、洗濯機W(図11参照)の外槽37(制振対象物)に接続されている。具体的には、リニアアクチュエータ10の可動子12が、外槽37に接続されている。
図1に示すように、リニアアクチュエータ10は、固定子11と、可動子12と、を備えている。固定子11は、電磁鋼板がz方向に積層されてなるコア11aと、このコア11aの磁極歯Tに巻回される巻線11bと、コア11aの凸部に巻線11bを巻回していない補極CPを備えている。
図2は、図1のII−II線矢視端面図である。なお、図2では、x方向におけるリニアアクチュエータ10の半分(図1参照)ではなく、リニアアクチュエータ10の全体を図示している。
図2に示すように、固定子11のコア11aは、環状部S1と、磁極歯T,Tと、を備えている。
環状部S1は、縦断面視で環状(矩形枠状)を呈しており、この環状部S1によって磁気回路が構成されている。一対の磁極歯T,Tは、環状部S1からy方向内側に延びており、互いに対向している。なお、磁極歯T,Tの間の距離は、板状を呈する可動子12の厚さよりも若干長くなっている。磁極歯T,Tには、それぞれ、巻線11bが巻回されている。この巻線11bに通電することによって、固定子11が電磁石として機能するようになっている。
環状部S1内の前記電磁石と前記可動子12の永久磁石(図1参照)から発生する磁束の流れを図中に矢印で示すように、環状となっている。
図3は、図1のIII−III線矢視端面図である。なお、図3では、x方向におけるリニアアクチュエータ10の半分(図1参照)ではなく、リニアアクチュエータ10の全体を図示している。
図3に示すように、固定子11のコア11aは、環状部S2と、補極極歯TCP,TCPと、を備えている。
環状部S2は、縦断面視で環状(矩形枠状)を呈しており、この環状部S2によって磁気回路が構成されている。一対の補極歯TCP,TCPは、環状部S2からy方向内側に延びており、互いに対向している。なお、補極歯TCP,TCPの間の距離は、板状を呈する可動子12の厚さよりも若干長くなっている。補極歯TCP,TCPには、巻線11bが巻回されていない。
環状部S2内の前記可動子12(図示せず)から発生する磁束の流れを図中に一点矢印で示すように、環状となっている。
つまり、リニアアクチュエータ10の特性は、図2の環状部S1内と図3環状部S2内を通過する磁束ベクトルの和によって決定される。つまり、ディテントとトルクリップルを低減したければ、磁束ベクトルの和を目的の仕様に合うように最適化すれば良い。
図1に示す例では、z方向(可動子12の移動方向)において、2対の磁極歯T、さらに磁気歯Tの間に1対の補極CPが設けられている。なお、リニアアクチュエータ10の小型化のために、補極CPのz方向長さは磁気歯Tの長さより短い方が好ましい。また、2対の磁極歯Tのそれぞれに巻回されている巻線11bは、一本の巻線をなしており、その両端が、後記するインバータ40(図12参照)の出力側に接続されている。
図1に示す可動子12は、環状を呈するコア11aを貫通して、z方向に延びている。また、図1に示すように、可動子12は、z方向に延びる複数の金属板12aと、z方向で所定の間隔を設けて金属板12aに設置される永久磁石121b,122b,123bと、を備えている。なお、1枚の金属板に複数の永久磁石を貼り付けてもよいし、また、1枚の金属板に複数の永久磁石を埋設してもよい。
図1に示す永久磁石121b,122b,123bは、y方向に磁化されている。より詳しく説明すると、y方向正側の向きに磁化された永久磁石(例えば、永久磁石121b,123b)と、y方向負側の向きに磁化された永久磁石(例えば、永久磁石122b)と、がz方向において交互に配置されている。そして、可動子12と、電磁石として機能する固定子11と、の吸引力・反発力によって、可動子12にz方向の推力が作用するようになっている。なお、「推力」とは、可動子12と固定子11との相対位置を変化させる力である。
また、永久磁石121b,122b,123bとして、サマリウム‐鉄‐窒素系の永久磁石を用いることが望ましい。永久磁石121b,122b,123bの原料の具体的な割合(重量%)は、例えば、鉄:約73%、サマリウム:約24%、窒素:約3%である。前記した原料のうち、希土類元素はサマリウムである。
これに対して、従来のネオジム磁石では、鉄:約65%、ネオジム:約28%、ジスプロシウム:約5%、ボロン:約2%の割合のものが多く使用されていた。前記した原料のうち、希土類元素はネオジム及びジスプロシウムである。したがって、サマリウム‐鉄‐窒素系の永久磁石121b,122b,123bは、希土類元素の割合が従来のネオジム磁石よりも小さいため、市場動向の影響を受けにくく、生産性の向上につながるという利点がある。
さらに、サマリウム‐鉄‐窒素系の永久磁石121b,122b,123bは、従来のネオジム磁石やフェライト磁石とは異なり、樹脂に練り込んで金型成形することが可能である。したがって、従来よりも永久磁石121b,122b,123bの加工精度を向上させ、その寸法ばらつきを小さくすることができる。また、金型成形の際に原料の無駄な部分が残っても再利用できるため、原料のロスがなくなり、製造コストを削減できる。
図1に示す永久磁石122bのz方向の長さは、可動子12の可動範囲Xの長さと補極CPのz方向の長さの和より大きくなるよう設定してある。これにより補極CPに対向する永久磁石122bの極性は一定となる。つまり一般的なリニアアクチュエータの様に補極CPに対向する永久磁石の極性が、N極、S極……N極と変化することはない。
図4−1及び図4−2は、制振装置が備えるリニアアクチュエータ10の縦断正面図ある。
記載内容を図4−1及び図4−2を用いて詳述する。図4−1(a)に示すリニアアクチュエータ10においてz方向の長さを、磁気歯Tの長さTLが、可動子12の可動範囲Xよりも長く、かつ永久磁石122bの長さMLが磁気歯のピッチTPよりも大きい方が好ましい。図4−1(b)はコイル通電時の磁束の向きの一例である(説明のために可動子12を図示せず)。コア11aが磁極となるよう巻線11bに通電した場合の磁極配置を示している。各磁気歯TはそれぞれN極、S極となるが補極CPは隣接するコイルの通電向きが同一となるため、ニュートラルとなる。また、図4−1(c)は図4−1(b)の逆向きに巻線11bに通電した場合であり、各磁気歯TはS極、N極と反転できる。図4−2(d)は永久磁石の磁束の向きの一例である。本実施例のリニアアクチュエータ10は巻線11bの電流の向きの切り替えにより、磁力の吸引力を制御し推力を発生している。図4−2(e)はリニアアクチュエータ10の可動範囲の左端を、図4−2(f)は右端を示したものである。本実施例では可動子12の移動範囲左端・右端であっても2対の磁気歯T、補極CPの何れもが永久磁石122bに対向している。これにより、コイルに通電されていなくても(図4−2(d))、可動子が左端にあり永久磁束の磁束と電磁石の磁束が同ベクトルあっても(図4−2(e))、可動子が右端にあり永久磁束の磁束と電磁石の磁束が逆ベクトルであっても(図4−2(f))、いずれの場合も補極CPには同一向きの(図中は実線下向き矢印)の磁束の磁路となっている。
図5は本実施例に係わるリニアアクチュエータの推力を示す実験結果である。横軸に可動子12の移動範囲、縦軸に推力を示している。従来は可動子の移動に伴い推力が変化している。最大推力は可動子12がセンタ(変位0mm)の時の180Nに対し、最少推力は可動子が左端にあるときの40Nである。つまり可動子12の移動に対しトルクリップルが140N発生している。つまり可動子の位置でリニアアクチュエータの特性が大きく異なるため制御しにくく、かつリニアアクチュエータそのものが振動源であった。本実施例では可動子12の移動に対し推力の変動は小さく、最大値で180N、最小値160Nと20Nしか変動しないため、制御しやすい静かなリニアアクチュエータである。なお、この時のz方向の固定子11の長さは80mm、磁気歯Tの長さは20mm、補極CPの長さは10mmである。
図6は本実施例に係わるリニアアクチュエータの補極CPの幅とトルクリップルの関係を示す図である。
横軸に補極の割合、縦軸にトルクリップルの割合を示している。補極の割合とは、(補極CPの長さ)/(磁気歯Tの長さ)×100(%)とした。トルクリップルの割合とは、(トルクリップル)/(最大推力)×100(%)とした。上記の場合、補極の割合50%、トルクリップルの割合11%となる。
磁気歯Tを一定に補極CPを変化させたところ、補極の割合が10%であってもトルクリプルを低減できることがわかった。つまり補極CPの幅はわずかでも効果があり、固定子11の全体長さを大型化することなく、リニアアクチュエータ10の推力特性を一定化できる。
さらに、補極は図3に示すような電磁鋼板のプレス成型品であり、例えば補極CPの幅を2mm(上記の10%相当)の場合、市販されている0.50mm厚の電磁鋼板を用いれば4枚多めに重ねるだけで良い。つまり材料費も加工費も微々たるもので、コストアップすることなくリニアアクチュエータある。例えば10の推力特性を改善できた。
図7は本実施例に係わるリニアアクチュエータの機内磁束密度を示すコンター図である。補極CPの効果を確認するために、機内の磁束密度の解析結果を示す。磁束は可視化できないため、シミュレーション解析を用いた。シミュレーションには市販の磁界解析ソフト((株)JSOL製 JMAG−Designer)を用いた。
図7(a)は従来例の補極CPが無いモデル、図7(b)は本実施例の補極があるモデルである。メッシュ数などの解析条件における差をなくすために、解析モデルを統一してある。つまり図7(a)の補極部は材料を空気(補極が無い)に変更して解析している。
またこれらコンター図は図5における変位−10mm、つまり図4における可動子12が左端にある場合を示している。
図7(a)において固定子11の環状部Sの磁束密度が左右で異なっている(図中丸で囲った部位)。つまり、界磁の磁束と磁石に磁束が一致する側(図中右側)の環状部Sは磁気飽和しており、界磁の磁束と磁石の磁束が打消す側(図中左側)の環状部Sは磁気飽和しておらず、機内の磁束密度分布が不均一であることを示している。
一方、図7(b)において固定子11の環状部Sの磁束密度はほぼ同等である。また補極TSの環状部Sにも磁束が通っていることを確認できる。つまり補極CPの作用により機内の磁束密度分布を均一化していることが確認できた。
図8は本実施例に係わるリニアアクチュエータのコイル鎖交磁束の実験結果である。横軸に可動子12の移動範囲、縦軸に鎖交磁束を示している。無通電時(DC0A時)において、従来例と本実施例の差は小さい。しかし、通電時(DC1A通電時)において、従来例は変位が正方向に進むにつれ、直線から乖離し飽和していることがわかる。それに対し、本発明では可動子の移動に応じてほぼ一次直線的にコイルの鎖交磁束が変化している。つまり、本発明のリニアアクチュエータの誘起電圧をはじめとする諸特性は、可動子の移動に伴いほぼ一定の割合で変化することを意味する。これは可動子の位置とリニアアクチュエータの挙動のどちらかがわかれば、相関を演算できることを示す。つまり発明したリニアアクチュエータの可動子の位置センサを用いて制御する必要はなく、可動子の移動によって発生する誘起電圧などの物理量から可動子の位置を推定でき、いわゆるセンサレス制御しやすいリニアアクチュエータとなっている。
図9は、リニアアクチュエータ10を備える制振装置100の斜視図である。
制振装置100は、前記したリニアアクチュエータ10と、スプリング20と、を備える電磁サスペンションであり、「制振対象物」である外槽37の振動(つまり、洗濯機Wの振動:図11参照)を抑制する機能を有している。
図9に示すように、リニアアクチュエータ10の可動子12の一端は、洗濯機W(図11参照)の外槽37に接続され、他端は固定治具Jに接続されている。また、リニアアクチュエータ10の固定子11は、図示はしないが、別の固定治具(図示せず)によって、その移動が規制されている。したがって、洗濯機Wの外槽37がz方向に振動すると、それに伴って可動子12がz方向で往復し、可動子12と固定子11との相対的な位置関係が変化するようになっている。
スプリング20は、固定子11に弾性力を付与するバネであり、固定子11と固定治具Jとの間に介在している。図9に示すように、可動子12は、固定子11を貫通するとともに、スプリング20も貫通している。
図10は、制振装置100を備える洗濯機Wの斜視図である。
なお、制振装置100は、洗濯機Wの内部に設置されているため(図11参照)、図4では制振装置100を図示していない。
図10に示す洗濯機Wは、ドラム式の洗濯機であり、また、衣類を乾燥する機能も有している。洗濯機Wは、前記した制振装置100(図11参照)と、ベース31と、筐体32と、ドア33と、操作・表示パネル34と、排水ホースHと、を備えている。
ベース31は、筐体32を支持するものである。
筐体32は、左右の側板32a,32aと、前面カバー32bと、背面カバー32c(図11参照)と、上面カバー32dと、を備えている。前面カバー32bの中央付近には、衣類を出し入れするための円形の投入口h1(図11参照)が形成されている。
ドア33は、前記した投入口h1に設けられる開閉可能な蓋である。
操作・表示パネル34は、電気スイッチ・操作スイッチ・表示器等が設けられたパネルであり、上面カバー32dに設置されている。
排水ホースHは、外槽37(図11参照)の洗濯水を排出するためのホースであり、外槽37に接続されている。
図11は、制振装置100を備える洗濯機Wの縦断面図である。
洗濯機Wは、前記した構成の他に、洗濯槽35と、リフタ36と、外槽37と、駆動機構38と、送風ユニット39と、を備えている。
洗濯槽35は、衣類を収容するものであり、有底円筒状を呈している。洗濯槽35は、外槽37に内包され、この外槽37と同軸上で回転自在に軸支されている。洗濯槽35の周壁及び底壁には、通水・通風のための貫通孔(図示せず)が多数設けられている。また、洗濯槽35の開口h2は、外槽37の開口h3とともに、閉状態のドア33に臨んでいる。
なお、図11に示す例において洗濯槽35の回転中心軸は、開口側が高くなるように傾斜しているが、これに限らない。すなわち、洗濯槽35の回転中心軸は、水平方向であってもよいし、また、鉛直方向であってもよい。
リフタ36は、洗濯中・乾燥中に衣類を持ち上げて落下させるものであり、洗濯槽35の内周壁に設置されている。
外槽37は、洗濯水の貯留等を行うものであり、有底円筒状を呈している。図5に示すように、外槽37は、洗濯槽35を内包している。外槽37の左右には、リニアアクチュエータ10(固定子11・可動子12)及びスプリング20がそれぞれ設置されている。なお、図5では、左右のリニアアクチュエータ10の一方を図示している。
また、外槽37の底壁の最下部には排水孔(図示せず)が設けられ、この排水孔に排水ホースHが接続されている。そして、排水ホースHに設けられた排水弁(図示せず)が閉弁された状態で外槽37に洗濯水が貯留され、また、排水弁が開弁されることで洗濯水が排出されるようになっている。
駆動機構38は、洗濯槽35を回転させる機構であり、外槽37の底壁の外側に設置されている。駆動機構38が備えるモータ38b(図7参照)の回転軸は、外槽37の底壁を貫通して、洗濯槽35の底壁に連結されている。
送風ユニット39は、洗濯槽35に温風を送り込むものであり、洗濯槽35の上側に配置されている。送風ユニット39は、ヒータ(図示せず)及びファン(図示せず)を備えている。そして、ヒータで熱せられた空気が、ファンによって洗濯槽35に送り込まれるようになっている。これによって、水を含んだ衣類が、洗濯槽35内で徐々に乾燥する。
図12は、制振装置100の構成図である。なお、図12では、左右の2つのリニアアクチュエータ10のうち一方を図示し、他方を省略している。また、図6に示す制振対象物Gは、洗濯機W(図11参照)の外槽37(図11参照)である。
制振装置100は、前記した構成(リニアアクチュエータ10及びスプリング20:図9参照)の他に、インバータ40と、電流検出器50と、推力調整部60と、を備えている。
インバータ40は、整流回路Fから印加される直流電圧を、推力調整部60からの電圧指令Vに基づいて単相交流電圧に変換し、この単相交流電圧をリニアアクチュエータ10の巻線11b(図2参照)に印加する電力変換器である。つまり、インバータ40は、前記した電圧指令Vに基づいて、リニアアクチュエータ10を駆動する機能を有している。
なお、インバータ40に直流電圧を印加する「直流電源」は、交流電源Eと、整流回路Fと、を含んで構成される。
図13は、制振装置100が備えるインバータ40を含む構成図である。
なお、図13では、左側のリニアアクチュエータを「リニアアクチュエータ10L」とし、右側のリニアアクチュエータを「リニアアクチュエータ10R」と記している。
図13に示す整流回路Fは、交流電源Eから印加される交流電圧を直流電圧に変換する周知の倍電圧整流回路である。図7に示すように、整流回路Fは、ダイオードD1〜D4がブリッジ接続されてなるダイオードブリッジ回路F1と、直列接続された2つの平滑コンデンサCと、を備えている。
そして、ダイオードブリッジ回路F1から印加される電圧(脈流を含む直流電圧)が、平滑コンデンサCによって平滑化され、交流電源Eの電圧の略2倍に相当する直流電圧が生成されるようになっている。
整流回路Fは、正側の配線k1と、負側の配線k2を介してインバータ40に接続されるとともに、洗濯槽35(図10参照)を回転させる駆動機構38のインバータ38aにも接続されている。なお、駆動機構38は、インバータ38aと、モータ38bと、を備えている。
インバータ40は、前記した「直流電源」から印加される直流電圧を単相交流電圧に変換し、この単相交流電圧をリニアアクチュエータ10L,10Rの巻線11b(図2参照)に印加する三相フルブリッジインバータである。
図13に示すように、インバータ40は、スイッチング素子SW1,SW2を備える第1のレグと、スイッチング素子SW3,SW4を備える第2のレグと、スイッチング素子SW5,SW6を備える第3のレグと、が並列接続された構成になっている。これらのスイッチング素子SW1〜SW6として、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いることができる。スイッチング素子SW1〜SW6には、それぞれ、還流ダイオードDが逆並列に接続されている。
また、スイッチング素子SW1,SW2の接続点は、配線k3を介して、リニアアクチュエータ10Lの巻線11b(図2参照)に接続されている。つまり、三相のインバータ40の一相分に対応するレグが、左側(一方)のリニアアクチュエータ10Lに接続されている。
また、スイッチング素子SW5,SW6の接続点は、配線k5を介して、リニアアクチュエータ10Rの巻線11b(図2参照)に接続されている。つまり、三相のインバータ40の一相分に対応する別のレグが、右側(他方)のリニアアクチュエータ10Lに接続されている。
また、スイッチング素子SW3,SW4の接続点は、配線k4を介してリニアアクチュエータ10Lの巻線11b(図2参照)に接続されるとともに、この配線k4を介してリニアアクチュエータ10Rの巻線11bにも接続されている。つまり、3相のインバータ40の残りのレグが、左側(一方)のリニアアクチュエータ10L、及び右側(他方)のリニアアクチュエータ10Rに接続されている。
このように、左右のリニアアクチュエータ10L,10Rに対応して別々にインバータを設けるのではなく、左右を一つのインバータ40として共通化することで、インバータ40のコストを削減できる。そして、PWM制御(Pulse Width Modulation)に基づいてスイッチング素子SW1〜SW6のオン・オフが制御されることで、リニアアクチュエータ10L,10Rの巻線11b(図2参照)に単相交流電圧が印加されるようになっている。
電流検出器50は、リニアアクチュエータ10L,10Rに通電される電流を検出するものであり、配線k4に設けられている。つまり、電流検出器50によって、リニアアクチュエータ10L,10Rの巻線11b(図2参照)に流れる電流が検出される。
図6に示す推力調整部60は、図示はしないが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、各種インタフェース等の電子回路を含んで構成されている。そして、ROMに記憶されたプログラムを読み出してRAMに展開し、CPUが各種処理を実行するようになっている。
推力調整部60は、電流検出器50によって検出される電流iに基づき、インバータ40を駆動することによって、リニアアクチュエータ10の推力を調整する機能を有している。つまり、推力調整部60は、前記した電流iに基づいて所定の電圧指令Vを生成し、この電圧指令Vに基づいてスイッチング素子SW1〜SW6のオン・オフを切り替える。詳細については後記するが、外槽37(図5参照)の振動に伴って可動子12と固定子11との相対位置が変化すると、この変化を打ち消すように、推力調整部60がリニアアクチュエータ10の推力を調整するようになっている。
ここで、外槽37の振動(つまり、洗濯機Wの振動)について簡単に説明する。洗い・すすぎ・乾燥時には、図5に示す駆動機構38によって洗濯槽35が低速回転し、洗濯槽35の底に溜まった衣類をリフタ36によって持ち上げて落下させるタンブリング動作が繰り返される。また、脱水時には洗濯槽35が高速回転し、回転による遠心力で衣類の水分を外に押し出す遠心脱水が行われる。
なお、従来の洗濯機では、洗い・すすぎ・乾燥時において、落下する衣類の反力で洗濯槽35の振動の振幅が大きくなることが多かった。また、従来の洗濯機では、脱水時において、衣類の位置の偏りに起因して、洗濯機Wで振動・騒音が発生することが多かった。このように、洗濯槽35における衣類の量や位置の偏り、含水率の他、洗い・すすぎ・乾燥・脱水等の諸条件によって、洗濯機Wの振動の仕方は時々刻々と変化する。その振動は外槽37に伝播する。
<効果>
第1実施形態によれば、推力調整部60は、リニアアクチュエータ10に流れる電流iに基づいて、外槽37の振動を打ち消すように推力を発生させる。これによって、制振装置100は、比較的簡素な方法で、外槽37の振動を適切に抑制できる。
また、第1実施形態によれば、可動子12の位置を検出する位置センサを設ける必要がないため、洗濯機Wの低コスト化を図ることができる。また、リニアアクチュエータ10は、その構成要素(固定子11・可動子12)の損傷や摩耗がほとんど発生しないため、制振装置100の耐久性を高めることができる。
また、左右のリニアアクチュエータ10L,10R(図7参照)に印加される単相交流電圧が、一つのインバータ40によって生成される。したがって、左右のリニアアクチュエータ10L,10Rに対応して別々にインバータを設ける構成と比較して、洗濯機Wの低コスト化を図ることができる。
また、サマリウム‐鉄‐窒素系の永久磁石121b,122b,123b(図1参照)を用いることで、前記したように、ネオジム磁石を用いる従来技術と比較して、永久磁石121b,122b,123bの低コスト化を図ることができる。したがって、洗濯機Wの製造コストを削減できる。
≪第1実施形態の変形例≫
第1実施形態では、推力調整部60における電流比例ゲインKpが一定であるものとして説明したが、この電流比例ゲインKpの大きさを変えることによって、リニアアクチュエータ10の粘性係数C[Ns/m]を変化させしてもよい。この粘性係数Cを変化させる方法について説明する。
電磁サスペンションである制振装置100の運動方程式は、以下の式(1)で表される。なお、式(1)に示すF[N]は、制振装置100で発生する力(つまり、リニアアクチュエータ10の推力)である。また、x[m]は、可動子12の位置である。
Figure 2019009906
また、リニアアクチュエータ10の推力の運動方程式は、式(2)で表される。なお、F[N]はリニアアクチュエータ10の推力であり、Ke[N/A]はリニアアクチュエータ10のモータ定数である。また、I[A]は巻線11b(図2参照)に流れる電流であり、V[V]は巻線11bに印加される電圧である。また、R[Ω]は巻線11bの抵抗であり、φ[T]は巻線11bで発生する磁束である。
Figure 2019009906
ここで、式(1)の力Fと、式(2)の推力Fと、は等価であるため、以下の式(3)が導かれる。なお、C[N・m/rad]は、リニアアクチュエータ10の粘性係数である。
Figure 2019009906
図14Aは、粘性係数Cが一定であるオイルダンパを用いた比較例において、洗濯槽35の回転速度と外槽37の変位(振動)の変化を示す実験結果である。
なお、図14Aの実験では、洗濯槽35内の偏った所定位置に1kgの衣類を置いた状態で、洗濯槽35を回転させた(図14Bも同様)。
図14Aに示すように、洗濯槽35の回転速度が大きくなるにつれて、外槽37の振幅が変化している。具体的には、洗濯槽35の回転速度をゼロから増加させると、約50[min−1]の回転速度において外槽37の振幅が一旦減少し、約100[min−1]の回転速度において外槽37の振幅が急激に大きくなって最大振幅になっている。また、105〜170[min−1]の回転速度において外槽37の振幅が増加し、200[min−1]以上の領域では、洗濯槽35の回転速度が大きくなるにつれて、外槽37の振幅は小さくなっている。
図14Bは、第2実施形態において、洗濯槽35の回転速度と外槽37の変位(振動)の変化を示す実験結果である。
図14Bに示す実験では、洗濯槽35の回転速度を大きいほど(つまり、外槽37の振動周波数fが高いほど)、リニアアクチュエータ10の粘性係数Cを小さくするようにした。
図14Bに示すように、洗濯槽35の回転速度が約100[min−1]のときの外槽37の最大振幅は約5mmであり、図12Aに示す比較例の最大振幅(約10mm)の半分程度になっている。また、洗濯槽35の回転速度が500[min−1]以上の領域では、外槽37の振幅が1mm程度になっている。このように、第2実施形態によれば、粘性係数Cを可変制御することによって、第1実施形態よりも外槽37の振動を効果的に抑制できる。
また、各実施形態では、固定子11(図9参照)と固定治具Jとの間にスプリング20を設ける構成について説明したが、これに限らない。例えば、スプリング20に代えて、ゴムや油圧を利用した機構を適用してもよい。
また、各実施形態では、制振対象物である外槽37に可動子12が接続される構成について説明したが、これに限らない。すなわち、固定子11及び可動子12の一方を制振対象物に接続し、磁気的な吸引力・反発力によって、固定子11と可動子12との相対位置を変化させるようにしてもよい。
また、各実施形態では、制振装置100等によって洗濯機Wの制振を行う構成について説明したが、これに限らない。例えば、エアコンや冷蔵庫等の家電製品の他、鉄道車両や自動車等にも各実施形態を適用できる。
また、各実施形態では、単相交流電力でリニアアクチュエータ10を駆動する構成について説明したが、例えば、3相交流電力でリニアアクチュエータ10を駆動させてもよい。
また、実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記した機構や構成は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての機構や構成を示しているとは限らない。
100 制振装置
10 リニアアクチュエータ
10L リニアアクチュエータ(一方のリニアアクチュエータ)
10R リニアアクチュエータ(他方のリニアアクチュエータ)
11 固定子
12 可動子
121b,122b,123b 永久磁石
20 スプリング
35 洗濯槽
37 外槽(制振対象物)
38 駆動機構
40 インバータ
50 電流検出器
60, 推力調整部
G 制振対象物
W 洗濯機
CP 補極

Claims (7)

  1. 固定子及び該固定子に対向して移動する可動子を備えるリニアアクチュエータにおいて、
    前記固定子は界磁コイルを有し、前記可動子は永久磁石を有し、前記界磁コイルが巻かれた磁気歯の間に補極が備えられ、
    前記可動子の移動範囲において、前記補極に対向する前記永久磁石の磁極が一定であることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  2. 請求項1記載のリニアアクチュエータにおいて、
    前記界磁コイルが巻挿された磁気歯部の長さTが、前記リニアアクチュエータの可動範囲Xよりも長く、
    永久磁石の長さMが前記磁気歯部のピッチTよりも大きいことを特徴とするリニアアクチュエータ。
  3. 請求項1または請求項2記載のリニアアクチュエータを具備し、
    前記リニアアクチュエータは制振対象物に接続され、
    前記リニアアクチュエータを駆動するインバータと、
    前記リニアアクチュエータに通電される電流を検出する電流検出器と、
    前記電流検出器によって検出される電流に基づき、
    前記インバータを駆動することによって、
    前記リニアアクチュエータの推力を調整する推力調整部を備える
    ことを特徴とする制振装置。
  4. 単相交流電力で駆動する一対の前記リニアアクチュエータを備え、
    前記インバータは、3相フルブリッジインバータであり、
    前記3相フルブリッジインバータの1相分に対応するレグが、
    一方の前記リニアアクチュエータ接続され、
    前記3相フルブリッジインバータの1相分に対応するレグが、
    一方及び他方の前記リニアアクチュエータに接続される
    ことを特徴とする請求項3記載の制振装置。
  5. 前記リニアアクチュエータの前記永久磁石は、
    サマリウム‐鉄‐窒素系の永久磁石であることを特徴とする請求項1に記載の制振装置。
  6. 前記リニアアクチュエータと弾性体とを有することを特徴とする請求項1に記載の制振装置。
  7. 衣類を収容する洗濯槽と、
    前記洗濯槽を内包する外槽と、
    前記洗濯槽を回転させる駆動機構と、
    制振対象物である前記外槽に接続されるリニアアクチュエータと、を備え、
    前記リニアアクチュエータは、固定子及び該固定子に対向して移動する可動子を備え、
    前記固定子は界磁コイルを有し、前記可動子は永久磁石を有し、前記界磁コイルが巻かれた磁気歯の間に補極が備えられ、
    前記可動子の移動範囲において、前記補極に対向する前記永久磁石の磁極が一定であることを特徴とする洗濯機。
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