JP2019009566A - アンテナ装置 - Google Patents

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真志 縮谷
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Abstract

【課題】取り付け面積を小さくすることができるアンテナ装置を提供すること。
【解決手段】実施形態に係るアンテナ装置は、アンテナ部と、DTV回路と、V−LOW回路とを備える。アンテナ部は、DTV帯域およびV−LOW帯域を含む混合信号を受信する。DTV回路は、アンテナ部によって受信された混合信号に基づいてDTV帯域の信号を含む第1受信信号を分離して出力部へ出力する。V−LOW回路は、アンテナ部によって受信された混合信号に基づいてV−LOW帯域の信号を含む第2受信信号を分離して出力部へ出力する。また、V−LOW回路は、アンテナ部と出力部との間に設けられ、出力部側に対してアンテナ部側がハイインピーダンスとなるように第2受信信号のインピーダンスを整合させる整合回路を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、アンテナ装置に関する。
従来、例えば車両のフロントガラスにおいて、DTV(Digital Television)帯域用やVHF(Very High Frequency)−LOW帯域用のアンテナエレメントを取り付けて、信号を受信するアンテナ装置がある(例えば、特許文献1参照)。
また、近年、車両のフロントガラスには、上記のアンテナエレメント以外に、例えば自動ブレーキ等の制御に用いるカメラや、通信機器用アンテナといった他機器も取り付けられ、その種類も増加傾向にある。
特開2010−41080号公報
しかしながら、従来の技術では、他機器を取り付けるためのスペースを十分に確保できないおそれがあった。具体的には、従来のアンテナ装置では、DTV帯域(470−710MHz)およびVHF−LOW帯域(95−108MHz)それぞれに専用のアンテナエレメントが必要であり、取り付け面積が大きくなってしまう。また、両者の周波数帯域が近いため、信号の干渉防止の観点からアンテナエレメント同士を近接できず、取り付け面積が大きくなってしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、取り付け面積を小さくすることができるアンテナ装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るアンテナ装置は、アンテナ部と、DTV回路と、V−LOW回路とを備える。前記アンテナ部は、DTV帯域およびV−LOW帯域を含む混合信号を受信する。前記DTV回路は、前記アンテナ部によって受信された前記混合信号に基づいて前記DTV帯域の信号を含む第1受信信号を分離して出力部へ出力する。前記V−LOW回路は、前記アンテナ部によって受信された前記混合信号に基づいて前記V−LOW帯域の信号を含む第2受信信号を分離して前記出力部へ出力する。また、前記V−LOW回路は、前記アンテナ部と前記出力部との間に設けられ、前記出力部側に対して前記アンテナ部側がハイインピーダンスとなるように前記第2受信信号のインピーダンスを整合させる整合回路を有する。
本発明によれば、取り付け面積を小さくすることができる。
図1は、実施形態に係るアンテナシステムの配置構成を示す図である。 図2Aは、助手席側に取り付けられた第1アンテナ装置の構成を示す図である。 図2Bは、運転席側に取り付けられた第2アンテナ装置の構成を示す図である。 図3は、実施形態に係る第1モノポールアンテナ装置の構成を示す図である。 図4は、実施形態に係る第1モノポールアンテナ装置の回路構成を示す図である。 図5は、実施形態の変形例に係る第1モノポールアンテナ装置の構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示するアンテナ装置を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
まず、図1を用いて、実施形態に係るアンテナシステム10の配置構成について説明する。図1は、実施形態に係るアンテナシステム10の配置構成を示す図である。なお、図1では、車両1の室内から車両前方を見たときの模式図を示す。
また、以下では、説明を分かりやすくするため、図1の前方視における車両1の左右側面への方向を「左右方向」とし、車両1のルーフおよびフロアへの方向を「上下方向」として表現することとする。
また、以下では、車両1のフロントガラス2に取り付けられるアンテナシステム10について説明するが、例えば車両1のリアガラスやサイドガラスに取り付けられるアンテナ装置であってもよい。
図1に示すように、アンテナシステム10は、第1アンテナ装置11と、第2アンテナ装置12とを備える。第1アンテナ装置11および第2アンテナ装置12は、例えば車両1のフロントガラス2に取り付けられる複数のアンテナを各々備える。
なお、図1では、第1アンテナ装置11および第2アンテナ装置12が取り付けられる領域を破線で示すとともに、第1アンテナ装置11および第2アンテナ装置12の詳細については図2Aおよび図2Bを用いて後述する。
また、第1アンテナ装置11および第2アンテナ装置12は、車両1の左右のフロントピラー3に沿って配線された複数本のケーブル4a,4b,4c,5a,5bを介してナビゲーション装置20と通信自在に接続される。
そして、第1アンテナ装置11および第2アンテナ装置12は、デジタルテレビ放送の周波数帯であるDTV(Digital Television)帯域(470−710MHz)やVHF(Very High Frequency)−LOW帯域(95−108MHz)等の信号や、GPS(Global Positioning System)信号を受信してナビゲーション装置20へ出力する。
なお、図1では、図示の簡略化のため、複数本のケーブル4a,4b,4c,5a,5bを左右の各フロントピラー3に1本の線としてまとめて示した。
ここで、従来のアンテナ装置について説明する。従来のアンテナ装置では、例えば、DTV帯域およびVHF−LOW帯域(以下、V−LOW帯域)の信号を受信しようとした場合、それぞれの帯域に合わせた専用のアンテナエレメントが必要となる。従って、個々にアンテナエレメントを取り付けるとなると、取り付け面積が大きくなってしまう。
さらに、DTV帯域およびV−LOW帯域は、周波数帯域が近い。このため、互いが干渉しないようにアンテナエレメントをある程度離して配置しなければならず、取り付け面積が大きくなってしまう。
従って、例えば自動ブレーキ等の制御に用いるカメラや、通信機器用アンテナといった上記のアンテナエレメント以外の他機器をフロントガラスに取り付けようとした場合に、他機器を取り付けるためのスペースが限られてしまう。このようなことから、従来は、アンテナエレメントの取り付け面積を小さくすることが望まれていた。
そこで、実施形態に係る第1アンテナ装置11は、DTV帯域用のアンテナエレメントをV−LOW帯域と共用することで、V−LOW帯域用のアンテナエレメントを省略することとした。具体的には、実施形態に係る第1アンテナ装置11は、DTV帯域およびV−LOW帯域を含む混合信号を受信するアンテナ部を備える。
そして、アンテナ部によって受信した混合信号からV−LOW帯域の信号を分離するとともに、アンテナ部側でハイインピーダンスとなるV−LOW帯域の信号をチューナ側にインピーダンス整合する。
これにより、DTV帯域用のアンテナエレメントでもV−LOW帯域の信号を安定的に受信可能とした。なお、インピーダンス整合については、図4を用いて後述する。
従って、DTV帯域用のアンテナエレメントでV−LOW帯域を共用できるため、V−LOW帯域用のアンテナエレメントを取り付ける必要がなくなる。すなわち、取り付け面積を小さくすることができる。
なお、アンテナ部は、モノポールアンテナおよびループアンテナを有し、これらのうちモノポールアンテナによって上記した混合信号を受信するが、かかる点については後述する。
次に、図1に破線で示した第1アンテナ装置11および第2アンテナ装置12について図2Aおよび図2Bを用いて具体的に説明する。まず、図2Aを用いて、第1アンテナ装置11について説明する。図2Aは、助手席側に取り付けられた第1アンテナ装置11の構成を示す図である。
図2Aに示すように、第1アンテナ装置11は、第1ループアンテナ装置30と、第1モノポールアンテナ装置40とを備える。以下では、第1ループアンテナ装置30と第1ループアンテナ装置30に対応する第1モノポールアンテナ装置40とを「組」と記載する場合がある。
つまり、本実施形態では、アンテナシステム10は、第1ループアンテナ装置30および第1モノポールアンテナ装置40の組と、後述する第2ループアンテナ装置50および第2モノポールアンテナ装置60の組(図2B参照)との計2組を含む。
まず、第1ループアンテナ装置30および第1モノポールアンテナ装置40の組の配置関係について説明する。図2Aに示すように、第1ループアンテナ装置30と第1モノポールアンテナ装置40とは隣接して取り付けられる。
また、図2Aに示すように、第1モノポールアンテナ装置40は、第1ループアンテナ装置30よりもフロントピラー3に近い位置に取り付けられ、第1ループアンテナ装置30は、第1モノポールアンテナ装置40よりもフロントガラス2の上方中央に近い位置に取り付けられる。
具体的には、後述する第1モノポールアンテナ装置40の第1モノポールアンテナ41から左側のフロントピラー3までの距離が、1/4波長程度離れた位置であることが好ましい。
これにより、第1モノポールアンテナ装置40は、フロントピラー3が一種の反射器として作用して、車両1の左右方向への指向性が現れるため、車両1の左右方向からの電波の受信性能を向上させることができる。なお、第1モノポールアンテナ41と左側のフロントピラー3との距離は、1/4波長に限定されるものではなく、フロントピラー3が反射器として作用する距離であればよい。
ここで、フロントガラス2の上方中央領域(ルームミラー近傍、図1参照)には、他機器のアンテナとしてモノポールアンテナが取り付けられる場合が多い。
そのため、第1ループアンテナ装置30を、フロントガラス2の上方中央に近い位置に配置する、つまり、第1モノポールアンテナ装置40を上方中央から離す。これにより、第1モノポールアンテナ装置40と他の通信機器のモノポールアンテナとの干渉を最小限に抑えることができる。
また、第1ループアンテナ装置30(主に水平偏波を受信)と他機器のモノポールアンテナ(主に垂直偏波を受信)とは干渉が起きにくいため、他機器を第1ループアンテナ装置30のギリギリまで寄せることで、フロントガラス2の上方中央領域における他機器の配置の自由度を高めることができる。
なお、図2Aでは、第1ループアンテナ装置30を上方中央側に、第1モノポールアンテナ装置40をフロントピラー3側に配置したが、双方の配置が入れ替わってもよい。かかる場合、上述した、フロントピラー3の反射器としての作用や、第1モノポールアンテナ装置40と他の通信機器のモノポールアンテナとの干渉を最小限に抑える作用は小さくなるが、第1ループアンテナ装置30および第1モノポールアンテナ装置40の組み合わせによる省スペース化の効果は十分に奏する。
次に、第1ループアンテナ装置30および第1モノポールアンテナ装置40の構成について説明する。まず、第1ループアンテナ装置30について説明する。第1ループアンテナ装置30は、GPS用アンテナ31と、第1ループアンテナ32と、コネクタ33とを備える。
GPS用アンテナ31は、アンテナ素子31aと、無給電素子31bとを備える。また、GPS用アンテナ31および第1ループアンテナ32は、図示しない透明なフィルムに形成されている。
具体的には、GPS用アンテナ31および第1ループアンテナ32は、フィルム上に導電(銀)ペーストを印刷した導電パターン、あるいはフィルム上に配線した非常に細い、銅線や銀線などの導線で形成されている。かかる導電パターンあるいは導線が、コネクタ33が備える基板の対応する端子とハンダ付け等で接続される。
アンテナ素子31aは、線状のアンテナ導体を有する大略ひし形状のループアンテナである。無給電素子31bは、アンテナ素子31aとは独立した導体で構成され、アンテナ素子31aの近傍に配置される。
第1ループアンテナ32(アンテナ部の一例)は、アンテナ素子であり、線状のアンテナ導体を有するループアンテナである。第1ループアンテナ32は、アンテナ素子31aおよび無給電素子31bを迂回するように配設される。
具体的には、第1ループアンテナ32は、コネクタ33の下面33aから下方へ向けてアンテナ素子31aを囲むように配設されるアンテナ導体と、コネクタ33の下面33aから上方へ向けて無給電素子31bの上端部を迂回するように配設されるアンテナ導体とを含む。
つまり、第1ループアンテナ32は、単にアンテナ導体を長方形に配設せずに、コネクタ33の下面33aから上方へ向けて一部アンテナ導体をせり出すように配設させることで、必要なアンテナ長を確保している。
このように、上方向へアンテナ導体を延伸することで、第1ループアンテナ32は、左右方向へのアンテナ導体の長さを短くでき、結果として左右方向への取り付け面積を小さくすることができる。
コネクタ33は、端子および基板を内蔵し、かかる端子によってGPS用アンテナ31および第1ループアンテナ32と基板とを電気的に接続する。
次に、第1モノポールアンテナ装置40について説明する。第1モノポールアンテナ装置40は、第1モノポールアンテナ41と、コネクタ42とを備える。
第1モノポールアンテナ41(アンテナ部の一例)は、ポール形状のアンテナ素子であり、網目状(メッシュ状)の細線状導体を有する。なお、細線状導体の線幅は、例えば20μm以下が好ましく、より好ましくは10μm以下である。また、細線状導体同士の間隔は、例えば350μm以下が好ましく、より好ましくは300μm以下である。
つまり、第1モノポールアンテナ41は、網目状により透過性を有するため、第1モノポールアンテナ装置40がフロントガラス2に取り付けられた場合に、乗員の前方への視界の妨げを防止することができる。
また、第1モノポールアンテナ41の長さW1は、DTV帯域およびV−LOW帯域の周波数の関係から、V−LOW帯域の1/4波長に対応する長さよりも短い。言い換えれば、第1モノポールアンテナ41は、アンテナの長さW1がDTV用帯域の信号を受信するために適した長さに設計されている。これにより、DTV帯域の感度を落とすことなく、V−LOW帯域の信号を受信でき、かつ、乗員の前方への視界の妨げを防止することができる。
また、V−LOW帯域の信号の受信は、第1モノポールアンテナ41および後述する第1ループアンテナのいずれで行ってもよいが、第1モノポールアンテナ41で受信することがより好ましい。これは、アンテナ部のインピーダンスの特性上、ループアンテナよりもモノポールアンテナの方が、V−LOW回路側へのDTV信号の漏洩が起こりにくいためである。
具体的には、モノポールアンテナで混合信号を受信した場合、V−LOW帯域の信号がアンテナ部側で容量性のハイインピーダンスになる。つまり、V−LOW帯域の信号およびDTV帯域の信号のインピーダンスが大きく異なるため、DTV帯域の信号がV−LOW回路に漏洩しにくい。
一方、ループアンテナで混合信号を受信した場合、V−LOW帯域の信号がアンテナ部側で誘導性のローインピーダンスになる。つまり、V−LOW帯域の信号およびDTV帯域の信号のインピーピーダンスが比較的近くなるため、DTV帯域の信号がV−LOW回路に漏洩しやすい。従って、モノポールアンテナで混合信号を受信することで、ループアンテナに比べてDTV信号の受信性能の低下を防ぐことができる。
コネクタ42は、大略直方体形状に形成される。また、コネクタ42は、端子および基板を内蔵し、かかる端子によって、第1モノポールアンテナ41および基板を電気的に接続する。
次に、第2アンテナ装置12について、図2Bを用いて説明する。図2Bは、運転席側に取り付けられた第2アンテナ装置12の構成を示す図である。図2Bに示すように、第2アンテナ装置12は、第2ループアンテナ装置50と、第2モノポールアンテナ装置60とを備える。
まず、第2ループアンテナ装置50および第2モノポールアンテナ装置60の配置関係について説明する。図2Bに示すように、第2モノポールアンテナ装置60は、第2ループアンテナ装置50よりも右側のフロントピラー3に近い位置に取り付けられ、第2ループアンテナ装置50は、第2モノポールアンテナ装置60よりもフロントガラス2の上方中央に近い位置に取り付けられる。
また、第2モノポールアンテナ装置60とフロントピラー3との距離は、1/4波長離すことが好ましい。このように、第2ループアンテナ装置50および第2モノポールアンテナ装置60の配置関係は、上記した第1ループアンテナ装置30および第1モノポールアンテナ装置40の配置関係と同様であり、また、かかる配置関係により同様の効果を奏する。
なお、図2Bに示す第2ループアンテナ装置50および第2モノポールアンテナ装置60の配置は、上記した第1ループアンテナ装置30および第1モノポールアンテナ装置40の配置と同様に、双方の配置が入れ替わってもよい。
次に、第2ループアンテナ装置50および第2モノポールアンテナ装置60の構成について説明する。まず、第2ループアンテナ装置50について説明する。
図2Bに示すように、第2ループアンテナ装置50は、第2ループアンテナ51と、コネクタ52とを備える。第2ループアンテナ51およびコネクタ52は、上記した第1ループアンテナ32およびコネクタ33(図2A参照)と同様の構成である。
つまり、第2ループアンテナ装置50と、第1ループアンテナ装置30との違いは、GPS用アンテナ31の有無の違いである。なお、本実施形態では、助手席側の第1ループアンテナ装置30がGPS用アンテナ31を備える構成としたが、運転席側の第2ループアンテナ装置50がGPS用アンテナを備える構成としてもよい。
また、第2ループアンテナ装置50の第2ループアンテナ51は、例えば第1ループアンテナ装置30の第1ループアンテナ32と取り付け面積が同じであるが、これに限定されず、例えば第2ループアンテナ51の取り付け面積を大きくしてもよい。
具体的には、第2ループアンテナ51は、第1ループアンテナ32よりも左右方向へのアンテナ導体を長くしてもよい。これは、一般に、運転席側のフロントガラス2には、運転者の前方への視界の妨げを考慮して、助手席側に比べて他機器の取り付けが少なく、取り付け面積の制約を受けにくいためである。
このようにすることで、配設されるアンテナ長を長くできるため、第2ループアンテナ51の受信性能を向上させることができる。なお、第2ループアンテナ51は、透明なフィルムであるため、取り付け面積を大きくしたとしても運転者の視界が著しく妨げられることはない。
次に、第2モノポールアンテナ装置60について説明する。第2モノポールアンテナ装置60は、上記した第1モノポールアンテナ装置40と同様の構成である。具体的には、第2モノポールアンテナ装置60は、第2モノポールアンテナ61とコネクタ62とを備える。第2モノポールアンテナ61は、第1モノポールアンテナ41(図2A参照、以下省略)と同様であり、コネクタ62は、コネクタ42と同様である。
なお、図2Aおよび図2Bでは、アンテナシステム10をフロントガラス2に取り付けた場合について説明したが、アンテナシステム10をリアガラスやサイドガラスなどのウインドウに取り付けてもよい。
例えば、アンテナシステム10をリアガラスに取り付ける場合、第1アンテナ装置11は、助手席側の真後ろ、かつ、リアピラーに近い位置に取り付けられ、第2アンテナ装置12は、運転席側の真後ろ、かつ、リアピラーに近い位置に取り付けられる。
例えば、アンテナシステム10をサイドガラスに取り付ける場合、第1アンテナ装置11は、助手席側のドアのウインドウ、かつ、サイドピラーに近い位置に取り付けられ、第2アンテナ装置12は、運転席側のドアのウインドウ、かつ、サイドピラーに近い位置に取り付けられる。
次に、図3および図4を用いて、実施形態に係る第1モノポールアンテナ装置40の回路構成について説明する。図3は、実施形態に係る第1モノポールアンテナ装置40の回路構成の概略を示す図である。
図3に示すように、第1モノポールアンテナ装置40は、第1モノポールアンテナ41と、V−LOW回路100と、DTV回路110とを備える。第1モノポールアンテナ41は、DTV帯域およびV−LOW帯域を含む混合信号を受信する。
V−LOW回路100は、アンテナマッチング回路101と、複同調回路102と、整合回路103と、FMトラップ回路104と、アンプ105と、出力マッチング回路106と、電源フィルタ107とを備える。V−LOW回路100は、アンテナ部である第1モノポールアンテナ41によって受信された混合信号に基づいてV−LOW帯域の信号を含む第2受信信号を分離して出力部であるチューナ200へ出力する。
アンテナマッチング回路101は、第1モノポールアンテナ41によって受信された混合信号のうちV−LOW帯域の信号を含む第2受信信号を大まかに分離する。
複同調回路102は、第1モノポールアンテナ41と後述する整合回路103との間に設けられ、アンテナマッチング回路101で大まかに分離された第2受信信号のうちV―LOW帯域の周波数で複共振させた共振信号を整合回路103へ出力する。
整合回路103は、第1モノポールアンテナ41とチューナ200との間に設けられ、チューナ200側に対して第1モノポールアンテナ41側がハイインピーダンスとなるように第2受信信号のインピーダンスを整合させる。
具体的には、整合回路103は、共振信号を含む第2受信信号の入力インピーダンスが出力インピーダンスよりも高くなるように、インピーダンス変換する。なお、整合回路103は、FET(Field Effect Transistor)によってインピーダンス変換を行うが、かかる点については、図4で後述する。
FMトラップ回路104は、第2受信信号に含まれるノイズ成分であるFM(Frequency Modulation)信号を除去する。アンプ105は、第2受信信号のうちV−LOW帯域の周波数を増幅する。
出力マッチング回路106は、第2受信信号のうちアンプ105で増幅されたV−LOW帯域の信号を分離する。
電源フィルタ107は、チューナ200から信号線を介してファントム給電される電流をアンプ105および整合回路103へ供給する。具体的には、電源フィルタ107は、信号線に含まれる第2受信信号等の信号成分を除去する。
DTV回路110は、アンテナマッチング回路111と、フィルタ回路112と、アンプ113と、出力マッチング回路114と、電源フィルタ115とを備える。
アンテナマッチング回路111は、第1モノポールアンテナ41によって受信された混合信号のうちDTV帯域の信号を含む第1受信信号を大まかに分離する。
フィルタ回路112は、アンテナマッチング回路111で大まかに分離された第1受信信号のうちDTV帯域の信号を抽出してアンプ113へ出力する。アンプ113は、フィルタ回路112から入力された第1受信信号のうちDTV帯域の信号を増幅する。
出力マッチング回路114は、第1受信信号のうちアンプ113で増幅されたDTV帯域の信号を分離する。
電源フィルタ115は、チューナ200から信号線を介してファントム給電される電流をアンプ113へ供給する。具体的には、電源フィルタ115は、信号線に含まれる第1受信信号等の信号成分を除去する。
なお、図3に示す例では、第1モノポールアンテナ装置40は、アンテナマッチング回路101,111および出力マッチング回路106,114を有する場合について説明したが、これらは省略することも可能である。
次に、図4を用いて、実施形態に係る第1モノポールアンテナ装置40の回路構成について説明する。図4は、実施形態に係る第1モノポールアンテナ装置40の回路構成を示す図である。なお、図4では、アンテナマッチング回路101,111および出力マッチング回路106,114を省略した場合の回路構成を示している。
図4に示すように、複同調回路102は、コイルL1〜L3を備える。コイルL1は、第1モノポールアンテナ41から入力される混合信号のうちV−LOW帯域の周波数で共振させた第1共振信号を出力する。なお、コイルL1は、第1モノポールアンテナ41側の入力容量に基づいてL(インダクタ)値が設定される。また、コイルL1および第1モノポールアンテナ41の接続点には、ツェナーダイオードD1が接続される。
コイルL2は、コイルL1と直列に接続され、コイルL1から出力される第1共振信号のうちV−LOW帯域の周波数で共振させた第2共振信号を出力する。なお、コイルL2は、後述するトランジスタQ1の入力容量に基づいてL値が設定される。
コイルL3は、一端がコイルL1およびコイルL2の接続点に接続され、他端が接地される。コイルL3は、第1共振信号のうちコイルL2で共振されずに反射された周波数帯域(例えば、DTV帯域)の信号で共振させ、接地に流す。これにより、第2共振信号においてV−LOW帯域以外の信号を除去することができる。なお、コイルL3は、例えばDTV帯域等のV−LOW帯域以外の周波数に基づいてL値が設定される。
さらに、複同調回路102を用いることで、V−LOW帯域のように帯域幅が大きい信号であっても、帯域特性をフラットに近づけられるため、安定的な受信が可能となる。
整合回路103は、トランジスタQ1と、コンデンサC1と、抵抗R1,R2とを備える。コンデンサC1は、一端がコイルL2に接続され、他端がトランジスタQ1のゲートに接続される。コンデンサC1は、交流である第2共振信号を通過させ、直流を絶縁する。
トランジスタQ1は、例えばMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-effect Transistor)等のFETであり、第2受信信号である第2共振信号のインピーダンスを変換する。
具体的には、トランジスタQ1のゲートは、コンデンサC1に接続され、ドレインは、後述する電源フィルタ107に接続され、ソースがFMトラップ回路104に接続される。そして、トランジスタQ1のゲートに交流電圧である第2共振信号が印加されることで、ソースおよびドレインが電気的に接続される。
すなわち、トランジスタQ1のゲートに印加された電圧によってソースードレイン間を流れる電流を制御することで、出力部(チューナ200)側に対してアンテナ部(第1モノポールアンテナ41)側をハイインピーダンスにできる。
また、整合回路103にFETを用いることで、チューナ200側と第1モノポールアンテナ41側とのインピーダンス比が大きい場合でも容易に整合させることができる。
抵抗R1は、一端がコンデンサC1とトランジスタQ1との接続点に接続され、他端が接地される。抵抗R2は、一端がトランジスタQ1とFMトラップ回路104との接続点に接続され、他端が接地される。
FMトラップ回路104は、コイルL4と、コンデンサC2とを備え、両者は、並列に接続される。これにより、トランジスタQ1から入力される第2共振信号のうちV−LOW帯域の信号を通過させるとともに、FM帯域の信号を取り除く。
アンプ105は、トランジスタQ2と、コイルL5と、コンデンサC3,C4と、抵抗R3,R4とを備える。トランジスタQ2は、例えばNPN型のバイポーラトランジスタである。トランジスタQ2のベースは、FMトラップ回路104に接続される。
トランジスタQ2のコレクタは、電源フィルタ107およびコンデンサC4に接続され、エミッタは、コイルL5と、コンデンサC3と、抵抗R3,R4とを介して接地される。トランジスタQ2のベースに電流が流れるとともに電圧が印加されると、コレクタ側で電流が増幅される。
コンデンサC4は、コイルL13に接続される。コンデンサC4およびコイルL13の接続点には、コンデンサC14が接続される。
電源フィルタ107は、コンデンサC5,C6と、コイルL6と、抵抗R5〜R7とを備える。コイルL6は、一端が抵抗R5に接続され、他端がトランジスタQ2に接続される。抵抗R6およびコンデンサC5は、コイルL6と並例に接続され、コンデンサC5の一端が接地される。
コンデンサC6は、チューナ200およびトランジスタQ1の接続点に一端が接続され、他端が接地される。抵抗R7は、一端がチューナ200に接続され、他端がコンデンサC1およびトランジスタQ1の接続点に接続される。
フィルタ回路112は、コンデンサC7,C8と、コイルL7とを備える。コンデンサC7およびコンデンサC8は、直列に接続される。コイルL7は、一端がコンデンサC7およびコンデンサC8の接続点に接続され、他端が接地される。また、コンデンサC7および第1モノポールアンテナ41の接続点には、抵抗R10およびコンデンサC12が接続される。
アンプ113は、トランジスタQ3と、コイルL8と、コンデンサC9とを備える。トランジスタQ3は、例えばNPN型のバイポーラトランジスタである。トランジスタQ3のベースは、コンデンサC8に接続される。トランジスタQ3のコレクタは、コイルL8に接続され、エミッタは、接地される。
電源フィルタ115は、コンデンサC10,C11と、コイルL9,L10と、抵抗R8,R9とを備える。コイルL10は、一端がコンデンサC8およびトランジスタQ3の接続点に接続され、他端が抵抗R9に接続される。コンデンサC11は、一端がコイルL10および抵抗R9の接続点に接続され、他端が接地される。
コイルL9は、一端が抵抗R8および抵抗R9の接続点に接続され、他端がトランジスタQ3およびコイルL8の接続点に接続される。コンデンサC10は、一端が抵抗R8および抵抗R9の接続点に接続され、他端が接地される。
抵抗R8は、コイルL11に接続されるとともに、コイルL11がコイルL12に直列に接続される。抵抗R8およびコイルL11の接続点にはコンデンサC13およびツェナーダイオードD2が接続される。
上述してきたように、実施形態に係るアンテナ装置(第1アンテナ装置11)は、アンテナ部(第1モノポールアンテナ41)と、DTV回路110と、V−LOW回路100とを備える。アンテナ部は、DTV帯域およびV−LOW帯域を含む混合信号を受信する。DTV回路110は、アンテナ部によって受信された混合信号に基づいてDTV帯域の信号を含む第1受信信号を分離して出力部(チューナ200)へ出力する。V−LOW回路100は、アンテナ部によって受信された混合信号に基づいてV−LOW帯域の信号を含む第2受信信号を分離して出力部へ出力する。また、V−LOW回路100は、アンテナ部と出力部との間に設けられ、出力部側に対してアンテナ部側がハイインピーダンスとなるように第2受信信号のインピーダンスを整合させる整合回路103を有する。これにより、取り付け面積を小さくすることができる。
上述した実施形態では、第1モノポールアンテナ装置40がV−LOW帯域の信号を受信したが、第2モノポールアンテナ装置60がV−LOW帯域の信号を受信してもよい。
また、上述した実施形態では、V−LOW回路100およびDTV回路110は、共通のチューナ200へV−LOW帯域およびDTV帯域の信号を出力したが、これに限らず、それぞれが別のチューナ200へ出力してもよい。かかる点について、図5を用いて説明する。
図5は、実施形態の変形例に係る第1モノポールアンテナ装置40の回路構成を示す図である。図5に示すように、第1モノポールアンテナ装置40は、V−LOW回路100から出力されるV−LOW帯域の信号をV−LOWチューナ200aへ出力し、DTV回路110から出力されるDTV信号をDTVチューナ200bへ出力する。これにより、両帯域の信号が混信することを防止できる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 車両
10 アンテナシステム
11 第1アンテナ装置
12 第2アンテナ装置
30 第1ループアンテナ装置
32 第1ループアンテナ
40 第1モノポールアンテナ装置
41 第1モノポールアンテナ
50 第2ループアンテナ装置
51 第2ループアンテナ
60 第2モノポールアンテナ装置
61 第2モノポールアンテナ
100 V−LOW回路
101,111 アンテナマッチング回路
102 複同調回路
103 整合回路
104 FMトラップ回路
105,113 アンプ
106,114 出力マッチング回路
107,115 電源フィルタ
110 DTV回路
112 フィルタ回路
200,200a,200b チューナ

Claims (5)

  1. DTV帯域およびV−LOW帯域を含む混合信号を受信するアンテナ部と、
    前記アンテナ部によって受信された前記混合信号に基づいて前記DTV帯域の信号を含む第1受信信号を分離して出力部へ出力するDTV回路と、
    前記アンテナ部によって受信された前記混合信号に基づいて前記V−LOW帯域の信号を含む第2受信信号を分離して前記出力部へ出力するV−LOW回路と、を備え、
    前記V−LOW回路は、
    前記アンテナ部と前記出力部との間に設けられ、前記出力部側に対して前記アンテナ部側がハイインピーダンスとなるように前記第2受信信号のインピーダンスを整合させる整合回路を有すること
    を特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記V−LOW回路は、
    前記アンテナ部と前記整合回路との間に設けられ、前記第2受信信号のうち前記V−LOW帯域の周波数で複共振させた共振信号を前記整合回路へ出力する複同調回路をさらに備えること
    を特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記整合回路は、
    前記第2受信信号をインピーダンス変換するFET(Field Effect Transistor)を有すること
    を特徴とする請求項1または2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記アンテナ部は、
    モノポールアンテナおよびループアンテナを有し、
    前記V−LOW回路は、
    前記モノポールアンテナによって受信した前記混合信号に基づいて前記第2受信信号を分離すること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  5. 前記モノポールアンテナの長さは、
    前記V−LOW帯域の1/4波長に対応する長さよりも短いこと
    を特徴とする請求項4に記載のアンテナ装置。
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