JP2019009038A - ダミーケーブル、コネクタ及び調整方法 - Google Patents

ダミーケーブル、コネクタ及び調整方法 Download PDF

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宏明 栗林
武史 細谷
Takeshi Hosoya
武史 細谷
智行 内田
Satoyuki Uchida
智行 内田
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Abstract

【課題】伝送線路の共振周波数を所望の周波数にずらすことが可能なダミーケーブル等を提供する。
【解決手段】ダミーケーブル2(G)は、導電性の信号伝送用の第1のコンタクトと接地用の第2のコンタクトとが一列に配置されたプラグコネクタ1Aに用いられるダミーの同軸ケーブル2である。ダミーケーブル2(G)は、信号伝送用の第1のコンタクトに電気的に接続される同軸ケーブル2(S)と並んで接地用の第2のコンタクトに対応して配置されている。ダミーケーブル2(G)は、一端が第2のコンタクトと電気的に接続される内部導体と、一端が接地される外部導体とを備える。ダミーケーブル2(G)は、内部導体と外部導体とが他端で短絡され、内部導体と外部導体とが短絡された部分で切断されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ダミーケーブル、コネクタ及び調整方法に関する。
特許文献1には、回路基板に実装された第1のコネクタに、信号線が接続された第2のコネクタを嵌合させて信号線を回路基板に接続するコネクタ装置が開示されている。このコネクタ装置では、嵌合の際、第1のコネクタに設けられた第1のシェルと、第2のコネクタに設けられた第2のシェルとを互いに面接触させて、信号を伝送するコンタクトを覆うことにより、そのシールド性を高めている。
特開2010−157367号公報
このようなコネクタ装置では、伝送される信号の周波数帯域が年々高くなっている。周波数帯域が高くなると、信号に含まれるノイズ成分は、コンタクト間のクロストークに起因するものが支配的となる。特に、伝送される信号がデジタル信号である場合には、信号に含まれる周波数(矩形波を形成する周波数)と伝送線路の共振周波数とが近く、伝送線路が共振すると、クロストークに起因するノイズ成分(以下、単に、「クロストーク」とする)が大きくなることが知られている。
したがって、クロストークを十分に低減するためには、伝送線路の共振周波数を、信号に含まれる周波数とは異なる所望の周波数にずらす必要がある。上述の電気コネクタにおいては、シェル同士の接触状態を変更すれば、伝送線路の共振周波数をずらすことはできるが、そのシフト量はわずかである。よって、上述の電気コネクタにおいては、伝送線路の共振周波数を所望の周波数にずらすことが困難であるという不都合があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、伝送線路の共振周波数を所望の周波数にずらすことが可能なダミーケーブル、コネクタ及び調整方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係るダミーケーブルは、
導電性の信号伝送用コンタクトと接地用コンタクトとが一列に配置されたコネクタに用いられるダミーの同軸ケーブルであって、
前記信号伝送用コンタクトに電気的に接続される信号伝送用の同軸ケーブルに沿って前記接地用コンタクトに対応して配置され、
一端が前記接地用コンタクトと電気的に接続される内部導体と、
一端が接地される外部導体と、
を備え、
前記内部導体と前記外部導体とが他端で短絡され、
前記内部導体と前記外部導体とが短絡された部分で切断されている。
本発明の第2の観点に係るコネクタは、
本発明の第1の観点に係るダミーケーブルと、
導電性の信号伝送用コンタクトと接地用コンタクトとが一列に配置されて構成されるコンタクト列と、
前記信号伝送用コンタクトに接続された信号伝送用の同軸ケーブルの外部導体と、前記ダミーケーブルの外部導体とをまとめて接地するグランド部材と、
を備える。
また、前記ダミーケーブルにおける、外部導体が接地された位置から、内部導体と外部導体とが短絡された位置までの長さによって、前記信号伝送用コンタクトを含む信号の伝送線路の共振周波数を調整する、
こととしてもよい。
前記ダミーケーブルが、
前記同軸ケーブルの配置の方向において、差動信号を送信する2本の信号伝送用の同軸ケーブルの両側に配置されている、
こととしてもよい。
回路基板に接続された相手コネクタと嵌合すると、前記相手コネクタの導電性部材を介して接地される導電性のシェルを備え、
前記グランド部材は、前記シェルを介して接地される、
こととしてもよい。
本発明の第3の観点に係る調整方法は、
導電性の信号伝送用コンタクトと接地用コンタクトとが一列に配置されたコネクタにおける信号の伝送線路の共振周波数を調整する調整方法であって、
前記共振周波数に応じた長さにダミーの同軸ケーブルを切断し、
切断された部分で、前記ダミーの同軸ケーブルの内部導体と外部導体とを短絡し、
前記接地用コンタクトに前記ダミーの同軸ケーブルの内部導体を接続し、
前記ダミーの同軸ケーブルの外部導体の端部を接地する。
本発明によれば、信号の伝送線路の共振周波数を所望の周波数にずらすために信号伝送用コンタクトの間に挿入された接地用コンタクトに接続されるダミーケーブルを備える。そのダミーケーブルは、内部導体が接地用コンタクトに接続され、外部導体が接地されており、内部導体と外部導体とが短絡されている。これにより、接地用コンタクト、内部導体、外部導体という接地用の伝送線路が生成される。これにより、信号の伝送線路の共振周波数を所望の周波数にずらすことが可能である。
本発明の実施の形態に係るコネクタ装置の外観を示す斜視図である。 図2(A)は、同軸ケーブル及びグランドバーの上面図である。図2(B)は、グランドバーとシェルとの接続状態を示す図である。 図1のコネクタ装置の上面図である。 図4(A)は、図3のA−A断面図(プラグコネクタのみ)である。図4(B)は、図3のB−B断面図(プラグコネクタのみ)である。 図5(A)は、図3のA−A断面図である。図5(B)は、図3のB−B断面図である。 ダミーケーブルの長さが異なるコネクタ装置の構成を示す断面図である。 共振周波数の調整結果を示すグラフである。 信号の伝送線路の共振周波数の調整方法のフローチャートである。
本発明の実施の形態について、図1〜図8を参照して詳細に説明する。図中、同一又は対応する部分には同一の符号が付されている。
図1に示すように、このコネクタ装置1は、本実施の形態に係るコネクタとしてのプラグコネクタ1Aと、相手コネクタとしてのリセプタクルコネクタ1Bとを備える。プラグコネクタ1Aは、一方向(x軸方向)に配列された複数の信号伝送用の同軸ケーブル2(S)の一端に接続される。一方、リセプタクルコネクタ1Bは、基板3に実装され、基板3の電極と接続されている。
本実施の形態に係るプラグコネクタ1Aは、信号を伝送しない複数のダミーケーブル2(G)を備え、ダミーケーブル2(G)が、配列された複数の信号伝送用の同軸ケーブル2(S)の間に挿入されている。ダミーケーブル2(G)は、信号の伝送線路の共振周波数を所望の周波数にずらすための同軸ケーブル2である。
本実施の形態では、隣接する一対の同軸ケーブル2(S)を用いて差動信号が伝送される。差動信号を伝送する同軸ケーブル2の組を同軸ケーブル2(S,S)とする。プラグコネクタ1Aでは、一方向(x軸方向)における同軸ケーブル2(S,S)の両端に、同軸ケーブル2であるダミーケーブル2(G)が配置される。1つの差動信号を伝送するために設けられる同軸ケーブル2の配列は、図2(A)に示すように、x軸方向にダミーケーブル2(G)、同軸ケーブル2(S,S)、ダミーケーブル2(G)と並ぶ4本の同軸ケーブル2となる。
ダミーケーブル2(G)は、同軸ケーブル2(S)よりも短く切断されており、切断された部分で、内部導体21と外部導体22とが例えばはんだ5で短絡している(図4(B)等参照)。
コネクタ装置1の構成について、さらに詳細に説明する。図3のA−A断面(プラグコネクタ1Aのみ)である図4(A)と、図3のB−B断面(プラグコネクタのみ)である図4(B)に示すように、プラグコネクタ1Aは、ハウジング10Aと、コンタクト列を構成する複数のコンタクト11A(第1のコンタクト11Aa、第2のコンタクト11Ab)と、グランド部材としてのシェル12Aと、グランドバー13と、を備える。
ハウジング10Aは、図4(A)及び図4(B)に示すように、全体的に外面がシェル12Aに囲まれており、絶縁性の部材(例えば樹脂製)で構成された筐体である。ハウジング10Aは、図1及び図3に示すように、x軸方向を長手方向とし、一列に配列された全ての同軸ケーブル2と接続できるような長さとなっている。ハウジング10Aは、複数のコンタクト11A及びグランドバー13を収容する。また、このハウジング10Aに、−z側に突出した凸部10aが設けられている。
コンタクト11A(第1のコンタクト11Aa、第2のコンタクト11Ab)は、例えば、金属製の導電性の部材である。コンタクト11Aは、図1及び図3に示すように、同軸ケーブル2の配列に合わせて、ハウジング10A内においてx軸方向に沿って一列に配列されている。コンタクト11Aは、同軸ケーブル2の内部導体21に接続される。
コンタクト11Aは、同軸ケーブル2(S)と接続する信号伝送用コンタクトとしての第1のコンタクト11Aa(図4(A)参照)と、ダミーケーブル2(G)と接続される接地用コンタクトとしての第2のコンタクト11Ab(図4(B)参照)とに分けられる。第1のコンタクト11Aaと、第2のコンタクト11Abとは、形状が同一である。
シェル12Aは、嵌合したリセプタクルコネクタ1Bのシェル12Bと接続する導電性の部材である。シェル12Aは、図4(A)及び図4(B)に示すように、複数のコンタクト11Aと絶縁した状態で、ハウジング10Aを覆うように配設されている。
グランドバー13は、図2(A)に示すように、x軸方向に延びる細長板状の導電性の部材である。グランドバー13は、同軸ケーブル2の外部導体22に接触している。グランドバー13は、図2(B)に示すように、プラグコネクタ1Aのシェル12Aに接触する。グランドバー13は、同軸ケーブル2の外部導体22とシェル12Aとを導通させる。
続いて、リセプタクルコネクタ1Bの構成について説明する。図5(A)及び図5(B)に示すように、リセプタクルコネクタ1Bは、ハウジング10Bと、複数のコンタクト11Bと、導電性部材としてのシェル12Bと、を備える。
ハウジング10Bは、絶縁性の部材(例えば樹脂製)で構成された筐体である。ハウジング10Bは、x軸方向を長手方向として、配列された同軸ケーブル2から信号を受信する基板3の信号電極3Aと接続できるような大きさとなっている。ハウジング10Bには、複数のコンタクト11Bが収容される。
ハウジング10Bには、図1に示すように、−z側に窪んだ凹部10bが設けられている。プラグコネクタ1Aの凸部10aが、リセプタクルコネクタ1Bの凹部10bに入り込むことにより、両者がずれなく嵌合する。リセプタクルコネクタ1Bのx軸方向の両端には、嵌合したプラグコネクタ1Aをロックするつまみ4が設けられている。
コンタクト11Bは、例えば、金属製の導電性の部材である。コンタクト11Bは、コンタクト11Aの配列に合わせて、ハウジング10A内においてx軸方向に沿って一列に配列されている。コンタクト11Bは、第1のコンタクト11Aaと接続される第1のコンタクト11Ba(図5(A)参照)と、第2のコンタクト11Abと接続される第2のコンタクト11Bb(図5(B)参照)とに分けられる。第1のコンタクト11Baと、第2のコンタクト11Bbとは、形状が同一である。
第1のコンタクト11Baは、図5(A)に示すように、基板3の信号電極3Aに接続される。また、第2のコンタクト11Bbは、図5(B)に示すように、基板3の接地電極3Bに接続される。プラグコネクタ1Aとリセプタクルコネクタ1Bとが嵌合すると、信号伝送用の第1のコンタクト11Baは、プラグコネクタ1Aの信号伝送用の第1のコンタクト11Aaと一対一で接続し、接地用の第2のコンタクト11Bbは、プラグコネクタ1Aの接地用の第2のコンタクト11Abと一対一で接続する。
シェル12Bは、複数のコンタクト11Bと絶縁した状態で、ハウジング10Bを囲むように設けられ、嵌合したプラグコネクタ1Aのシェル12Aと接続する導電性の部材である。シェル12Bは、基板3の接地電極3Bと接続され、接地されている。
また、同軸ケーブル2(S)の内部導体21については、内部導体21→第1のコンタクト11Aa→第1のコンタクト11Ba→基板3の信号電極3Aという信号用の伝送線路が形成される。また、同軸ケーブル2(S)の外部導体22については、外部導体22→グランドバー13→シェル12A→シェル12B→基板3の接地電極3Bという接地用の伝送線路が形成される。
さらに、信号の伝送線路の共振周波数を所望の周波数にずらすためのダミーケーブル2(G)については、第2のコンタクト11Bb→第2のコンタクト11Ab→ダミーケーブル2(G)の内部導体21→ダミーケーブル2(G)の外部導体22→グランドバー13→プラグコネクタ1Aのシェル12A→リセプタクルコネクタ1Bのシェル12B→基板3の接地電極3Bという接地用の伝送線路が形成される。このコネクタ装置1は、この接地用の伝送線路を設け、同軸ケーブル2の長さを適当な長さとすることにより、コネクタ装置1における信号の伝送線路の共振周波数を所望の値とすることができる。
次に、コネクタ装置1の動作について説明する。
コネクタ装置1を動作させるに当たり、コネクタ装置1では、まず、信号の伝送線路における共振周波数の調整が行われる。ここでは、伝送される信号に対するノイズの影響を低減するために、伝送される信号に含まれる周波数と、伝送線路の共振周波数とがずれるように調整が行われる。この調整では、プラグコネクタ1Aにダミーケーブル2(G)を設けることによって、信号の伝送線路の共振周波数をずらす。
上述のように、ダミーケーブル2(G)が設けられたプラグコネクタ1Aは、複数の同軸ケーブル2と接続され、基板3に実装されたリセプタクルコネクタ1Bと嵌合される。
プラグコネクタ1Aとリセプタクルコネクタ1Bとが嵌合すると、差動信号を伝送する同軸ケーブル2(S,S)の両端に配置されたダミーケーブル2(G)について、第2のコンタクト11Bb→第2のコンタクト11Ab→内部導体21→外部導体22→グランドバー13→シェル12A→シェル12B→基板3の接地電極3Bという接地用の伝送線路が形成される。この伝送線路の長さを調整すれば、信号の伝送線路の共振周波数を、信号に含まれる周波数からずらすことができる。伝送線路の長さは、ダミーケーブル2(G)の長さで変更する。
例えば、図6に示すように、ダミーケーブル2(G)のグランドバー13からの長さをL1よりも短いL2とした場合、図7に示すように、信号の伝送線路の共振周波数は、5.7GHz(F1)から10.0GHz(F2)に変化した。このように、ダミーケーブル2(G)の長さを短くすればするほど、信号の伝送線路の共振周波数を高くすることができるようになる。このように、ダミーケーブル2(G)の長さと信号の伝送線路の共振周波数とは相関関係にあるため、ダミーケーブル2(G)の長さを調整することにより、信号の伝送線路の共振周波数を所望の周波数に設定することができる。
このようにして、このコネクタ装置1では、ダミーケーブル2(G)を設けることによって、伝送線路の共振周波数を所望の周波数にずらすことができる。これにより、コネクタ装置1では、クロストークを低減することができる。このため、同軸ケーブル2(S,S)からコネクタ装置1を介して伝送される信号は、クロストークが低減された状態で、基板3に送られる。基板3では、隣接する同軸ケーブル2(S)の信号レベルの差分が差分信号の信号レベルとして検出される。伝送される信号ではクロストークが低減されているため、ノイズに影響を受けにくい正確な信号伝達が可能となる。
図8に示すように、ダミーケーブル2(G)を用いた信号の伝送経路の共振周波数の調整方法は、概略以下の通りである。
まず、調整目標となる所望の周波数に応じた長さにダミーケーブル2(G)を切断する(ステップS1)。ダミーケーブル2(G)の長さは、シミュレーションにより予め求めておくことができる。続いて、ダミーケーブル2(G)において、切断された部分で内部導体21と外部導体22とを短絡する(ステップS2)。短絡は、はんだ5を付けることにより行ってもよいし、内部導体21と外部導体22とを電気的に接続するキャップ状の部材を用いるようにしてもよい。
さらに、ダミーケーブル2(G)の外部導体22を信号伝送用の同軸ケーブル2(S)とともに、グランドバー13にはんだ付けして接続する(ステップS3)。さらに、ダミーケーブル2(G)の内部導体21の端部を第2のコンタクト11Abにはんだ付けにより電気的に接続する(ステップS4)。このとき、信号伝送用の第1のコンタクト11Aaにも信号伝送用の同軸ケーブル2(S)の内部導体21が第1のコンタクト11Aaにはんだ付けされる。
完成したプラグコネクタ1Aは、リセプタクルコネクタ1Bと嵌合する(ステップS5)。この嵌合により、ダミーケーブル2(G)の外部導体22に接続されたシェル12Aと、基板3の接地電極3Bに接続されたシェル12Aとが接触し、ダミーケーブル2(G)の外部導体22が基板3の接地電極3Bに接地される。
これにより、第2のコンタクト11Bb→第2のコンタクト11Ab→内部導体21→外部導体22→グランドバー13→シェル12A→シェル12B→基板3の接地電極3Bという接地用の伝送線路が形成され、信号の伝送線路の共振周波数を所望の周波数にずらすことができる。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、信号の伝送線路の共振周波数を所望の周波数にずらすために信号伝送用の第1のコンタクト11Aaの間に挿入された接地用の第2のコンタクト11Abに接続されるダミーケーブル2(G)を備える。そのダミーケーブル2(G)では、内部導体21が第2のコンタクト11Abに接続され、外部導体22がグランドバー13に接続され接地されており、内部導体21と外部導体22とが短絡されている。これにより、第2のコンタクト11Ab、内部導体21、外部導体22という接地用の伝送線路が生成されるので、伝送線路の共振周波数を所望の周波数にずらすことができる。
伝送線路の共振周波数のシフト量は、ダミーケーブル2(G)の長さによって調整することができる。これにより、信号の伝送線路の共振周波数を所望の周波数に設定することができる。例えば、伝送線路の共振周波数を、信号に含まれる周波数成分やその倍数次成分から確実にずらすことができる。
また、上記実施の形態では、ダミーケーブル2(G)が、同軸ケーブル2の配置の方向において、差動信号を送信する2本の信号伝送用の同軸ケーブル2(S)の両側に配置されている。これにより、異なる差動信号を伝送する2つの伝送線路の間に、ダミーケーブル2(G)を含む接地用の伝送線路を挿入することができるので、クロストークをより確実に低減することができる。
また、上記実施の形態によれば、基板3に接続されたリセプタクルコネクタ1Bと嵌合すると、リセプタクルコネクタ1Bのシェル12Bを介して接地される導電性のシェル12Aを備え、グランドバー13を、シェル12Aを介して接地されるものとした。しかしながら、本発明はこれには限られない。グランドバー13はシェル12Aに当接せず、第2のコンタクト11Abに接続されるようにしてもよい。
この発明は、この発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明の範囲を限定するものではない。すなわち、この発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
本発明に係るコネクタ装置は、同軸ケーブルと基板上の回路とを接続し、高周波の信号を伝送するのに用いることができる。
1 コネクタ装置、1A プラグコネクタ、1B リセプタクルコネクタ、2,2(S) 同軸ケーブル、2(S,S) 同軸ケーブル、2(G) ダミーケーブル、3 基板、3A 信号電極、3B 接地電極、4 つまみ、5 はんだ、10A,10B ハウジング、10a 凸部、10b 凹部、11A,11B コンタクト、11Aa,11Ba 第1のコンタクト、11Ab,11Bb 第2のコンタクト、12A,12B シェル、13 グランドバー、21 内部導体、22 外部導体

Claims (6)

  1. 導電性の信号伝送用コンタクトと接地用コンタクトとが一列に配置されたコネクタに用いられるダミーの同軸ケーブルであって、
    前記信号伝送用コンタクトに電気的に接続される信号伝送用の同軸ケーブルに沿って前記接地用コンタクトに対応して配置され、
    一端が前記接地用コンタクトと電気的に接続される内部導体と、
    一端が接地される外部導体と、
    を備え、
    前記内部導体と前記外部導体とが他端で短絡され、
    前記内部導体と前記外部導体とが短絡された部分で切断されている、
    ダミーケーブル。
  2. 請求項1に記載のダミーケーブルと、
    導電性の信号伝送用コンタクトと接地用コンタクトとが一列に配置されて構成されるコンタクト列と、
    前記信号伝送用コンタクトに接続された信号伝送用の同軸ケーブルの外部導体と、前記ダミーケーブルの外部導体とをまとめて接地するグランド部材と、
    を備えるコネクタ。
  3. 前記ダミーケーブルにおける、外部導体が接地された位置から、内部導体と外部導体とが短絡された位置までの長さによって、前記信号伝送用コンタクトを含む信号の伝送線路の共振周波数を調整する、
    請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記ダミーケーブルが、
    前記同軸ケーブルの配置の方向において、差動信号を送信する2本の信号伝送用の同軸ケーブルの両側に配置されている、
    請求項2又は3に記載のコネクタ。
  5. 回路基板に接続された相手コネクタと嵌合すると、前記相手コネクタの導電性部材を介して接地される導電性のシェルを備え、
    前記グランド部材は、前記シェルを介して接地される、
    請求項2から4のいずれか一項に記載のコネクタ。
  6. 導電性の信号伝送用コンタクトと接地用コンタクトとが一列に配置されたコネクタにおける信号の伝送線路の共振周波数を調整する調整方法であって、
    前記共振周波数に応じた長さにダミーの同軸ケーブルを切断し、
    切断された部分で、前記ダミーの同軸ケーブルの内部導体と外部導体とを短絡し、
    前記接地用コンタクトに前記ダミーの同軸ケーブルの内部導体を接続し、
    前記ダミーの同軸ケーブルの外部導体の端部を接地する、
    調整方法。
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