JP2019006491A - キャップユニット及びキャップ付き容器 - Google Patents

キャップユニット及びキャップ付き容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2019006491A
JP2019006491A JP2017126251A JP2017126251A JP2019006491A JP 2019006491 A JP2019006491 A JP 2019006491A JP 2017126251 A JP2017126251 A JP 2017126251A JP 2017126251 A JP2017126251 A JP 2017126251A JP 2019006491 A JP2019006491 A JP 2019006491A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
cap
cap unit
straw
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017126251A
Other languages
English (en)
Inventor
達郎 長井
Tatsuro Nagai
達郎 長井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Thermos KK
Original Assignee
Thermos KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Thermos KK filed Critical Thermos KK
Priority to JP2017126251A priority Critical patent/JP2019006491A/ja
Publication of JP2019006491A publication Critical patent/JP2019006491A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)
  • Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)

Abstract

【課題】使い勝手の更なる向上を可能としたストロー付きのキャップユニットを提供する。【解決手段】蓋開閉機構は、キャップ本体7にスライド自在に取り付けられたスライド部材を有し、スライド部材がスライド方向の一方側に向けてスライドされることによって、スライド部材のスライドに連動して、蓋体9が開方向に回動される一方、スライド部材がスライド方向の他方側に向けてスライドされることによって、スライド部材のスライドに連動して、蓋体9が閉方向に回動される構造を有し、スライド部材は、キャップ本体7に設けられた通気口18を開閉する栓部26を有し、蓋ロック機構11により蓋体9が固定されたときに、栓部26により通気口18が閉塞される一方、蓋ロック機構11による蓋体9の固定が解除されて、スライド部材がスライド方向の他方側に向けてスライドしたときに、通気口18が開放される。【選択図】図1

Description

本発明は、キャップユニット及びキャップ付き容器に関する。
従来より、上部が開口した容器本体の口頸部に着脱自在に取り付けられるキャップユニット(栓体)がある。その中でも、容器本体の上部開口部を閉塞すると共に、可撓性を有するストローが上部から突出して設けられたキャップ本体と、キャップ本体にヒンジ部を介して回動自在に取り付けられた蓋体と、蓋体をキャップ本体に対して固定する蓋ロック機構とを備えたストロー付きのキャップユニットが提案されている(例えば、特許文献1,2を参照。)。
このようなキャップユニットを備えたキャップ付き容器では、蓋ロック機構により蓋体がキャップ本体に対して固定されたときに、蓋体の内側にストローが折り曲げられた状態で収容される。また、蓋体の内側に設けられた突起部がストローに当接し、このストローを押し潰すことによって、ストローの通液路を閉塞する。一方、蓋ロック機構による蓋体の固定を解除することによって、蓋体を開方向に回動させながら、ストローが折り曲げられた状態から元の状態へと弾性復帰する。これにより、ストローを通して容器本体内の飲料を飲むことができる。
特開2002−173162号公報 特開2015−51781号公報
ところで、上述したストロー付きのキャップユニットを備えたキャップ付き容器では、蓋ロック機構による蓋体の固定が解除された際に、ストロー内の残液が外部に飛散することを防止するため、キャップ本体の上部に設けられた通気口から内部の空気を容器本体の外部へと放出することが行われている。
この場合、ストローが折り曲げられた状態から元の状態へと弾性復帰するよりも先に、通気口を確実に開放することが求められる。逆に、蓋ロック機構により蓋体がキャップ本体に固定されたときには、通気口を確実に閉塞しておく必要がある。
一方、上述したストロー付きのキャップユニットでは、ストローが折り曲げられた状態から元の状態へと弾性復帰する際に、このストローの弾性力により開方向に回動される蓋体の速度を調整することは困難である。
したがって、このようなストロー付きのキャップユニットを備えたキャップ付き容器では、蓋体をゆっくりと開けたり、蓋体を途中まで開けたりする操作を容器本体を持ちながら、片手で行うことは困難である。さらに、蓋体を閉方向に回動させながら、蓋ロック機構により蓋体をキャップ本体に固定する操作についても、容器本体を持ちながら、片手で行うことは困難である。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、通気口の開閉を適切に行うと共に、蓋体を開閉する際の操作性を向上させることによって、使い勝手の更なる向上を可能としたストロー付きのキャップユニット、並びにそのようなキャップユニットを備えたキャップ付き容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 上部が開口した容器本体の口頸部に着脱自在に取り付けられるキャップユニットであって、
前記容器本体の上部開口部を閉塞すると共に、可撓性を有するストローが上部から突出して設けられたキャップ本体と、
前記キャップ本体に回動自在に取り付けられた状態で、前記ストローを折り曲げた状態で収容する蓋体と、
前記蓋体を手動で開閉操作するための蓋開閉機構と、
前記蓋体が前記ストローを収容した位置にて前記蓋体を前記キャップ本体に対して固定する蓋ロック機構とを備え、
前記蓋開閉機構は、前記キャップ本体にスライド自在に取り付けられたスライド部材を有し、
前記スライド部材がスライド方向の一方側に向けてスライドされることによって、前記スライド部材のスライドに連動して、前記蓋体が開方向に回動される一方、
前記スライド部材がスライド方向の他方側に向けてスライドされることによって、前記スライド部材のスライドに連動して、前記蓋体が閉方向に回動される構造を有し、
前記スライド部材は、前記キャップ本体に設けられた通気口を開閉する栓部を有し、
前記蓋ロック機構により前記蓋体が固定されたときに、前記栓部により前記通気口が閉塞される一方、
前記蓋ロック機構による前記蓋体の固定が解除されて、前記スライド部材がスライド方向の他方側に向けてスライドしたときに、前記通気口が開放されることを特徴とするキャップユニット。
〔2〕 上部が開口した容器本体の口頸部に着脱自在に取り付けられるキャップユニットであって、
前記容器本体の上部開口部を閉塞すると共に、可撓性を有するストローが上部から突出して設けられたキャップ本体と、
前記キャップ本体に回動自在に取り付けられた状態で、前記ストローを折り曲げた状態で収容する蓋体と、
前記蓋体を手動で開閉操作するための蓋開閉機構と、
前記蓋体が前記ストローを収容した位置にて前記蓋体を前記キャップ本体に対して固定する蓋ロック機構とを備え、
前記蓋開閉機構は、前記キャップ本体にスライド自在に取り付けられたスライド部材を有し、
前記スライド部材がスライド方向の一方側に向けてスライドされることによって、前記スライド部材のスライドに連動して、前記蓋体が開方向に回動される一方、
前記スライド部材がスライド方向の他方側に向けてスライドされることによって、前記スライド部材のスライドに連動して、前記蓋体が閉方向に回動される構造を有し、
前記蓋体は、前記キャップ本体に設けられた通気口を開閉する栓部を有し、
前記蓋ロック機構により前記蓋体が固定されたとき、前記栓部により前記通気口が閉塞される一方、
前記蓋ロック機構による前記蓋体の固定が解除されて、前記蓋体が開方向に回動されたときに、前記通気口が開放されることを特徴とするキャップユニット。
〔3〕 上部が開口した容器本体の口頸部に着脱自在に取り付けられるキャップユニットであって、
前記容器本体の上部開口部を閉塞すると共に、可撓性を有するストローが上部から突出して設けられたキャップ本体と、
前記キャップ本体に回動自在に取り付けられた状態で、前記ストローを折り曲げた状態で収容する蓋体と、
前記蓋体を手動で開閉操作するための蓋開閉機構と、
前記蓋体が前記ストローを収容した位置にて前記蓋体を前記キャップ本体に対して固定する蓋ロック機構とを備え、
前記蓋開閉機構は、前記キャップ本体にスライド自在に取り付けられたスライド部材を有し、
前記スライド部材がスライド方向の一方側に向けてスライドされることによって、前記スライド部材のスライドに連動して、前記蓋体が開方向に回動される一方、
前記スライド部材がスライド方向の他方側に向けてスライドされることによって、前記スライド部材のスライドに連動して、前記蓋体が閉方向に回動される構造を有し、
前記蓋ロック機構により前記蓋体が固定されたときに、前記ストローにより前記通気口が閉塞される一方、
前記蓋ロック機構による前記蓋体の固定が解除されて、前記ストローが折り曲げられた状態から元の状態へと弾性復帰したときに、前記通気口が開放されることを特徴とするキャップユニット。
〔4〕 前記通気口は、前記キャップ本体の前記蓋体により閉塞される領域の内側に設けられていることを特徴とする前記〔1〕〜〔3〕の何れか一項に記載のキャップユニット。
〔5〕 前記通気口は、前記キャップ本体の前記蓋体により閉塞される領域の外側に設けられていることを特徴とする前記〔1〕に記載のキャップユニット。
〔6〕 前記栓部は、弾性部材からなることを特徴とする前記〔1〕〜〔5〕の何れか一項に記載のキャップユニット。
〔7〕 前記通気口は、弾性部材に設けられた通気孔からなり、
前記弾性部材は、前記キャップ本体に取り付けられていることを特徴とする前記〔1〕〜〔5〕の何れか一項に記載のキャップユニット。
〔8〕 前記蓋開閉機構は、前記キャップ本体に回動自在に取り付けられた回動部材を有し、
前記回動部材の一端側を前記一の方向に回動操作することによって、前記スライド部材が前記スライド方向の一方側にスライドされると共に、前記蓋体が前記通液口を開放する方向に回動される一方、
前記回動部材の他端側を前記他の方向に回動操作することによって、前記スライド部材が前記スライド方向の他方側にスライドされると共に、前記蓋体が前記通液口を閉塞する方向に回動されることを特徴とする前記〔1〕〜〔7〕の何れか一項に記載のキャップユニット。
〔9〕 前記蓋ロック機構は、前記回動部材の一端側に前記回動部材の他端側に向けてスライド自在に取り付けられたロック部材と、
前記ロック部材をスライド方向の一端側に向けて付勢する付勢部材とを有し、
前記ロック部材がスライド方向の一端側に位置するとき、前記キャップ本体に設けられたストッパー部に前記ロック部材が当接されることによって、前記回動部材の一端側を押圧する方向への回動が阻止され、
前記付勢部材の付勢に抗して前記ロック部材をスライド方向の他端側に向けてスライド操作することによって、前記ロック部材と前記ストッパー部との当接状態が解除され、前記回動部材が前記一の方向に回動可能となることを特徴とする前記〔8〕に記載のキャップユニット。
〔10〕 前記蓋体は、その内側から下方に突出された突起部を有し、
前記蓋ロック機構により前記蓋体が固定されたとき、前記ストローに当接された前記突起部が前記ストローを押し潰しながら、前記ストローの通液路を閉塞することを特徴とする前記〔1〕〜〔9〕の何れか一項に記載のキャップユニット。
〔11〕 前記〔1〕〜〔10〕の何れか一項に記載のキャップユニットと、
前記キャップユニットが取り付けられた容器本体とを備えるキャップ付き容器。
〔12〕 前記容器本体は、真空断熱構造を有することを特徴とする前記〔11〕に記載のキャップ付き容器。
以上のように、本発明によれば、通気口の開閉を適切に行うと共に、蓋体を開閉する際の操作性を向上させることによって、使い勝手の更なる向上を可能としたストロー付きのキャップユニット、並びにそのようなキャップユニットを備えたキャップ付き容器を提供することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係るキャップ付き容器が備えるキャップユニットの閉塞状態を示す断面図である。 図1に示すキャップユニットが備える蓋開閉機構の閉塞状態を示す前後方向に沿った断面図である。 図1に示すキャップユニットが備える蓋開閉機構の閉塞状態を示す左右方向に沿った断面図である。 図1に示すキャップユニットの閉塞状態を示す側面図である。 図1に示すキャップユニットの閉塞状態を示す正面図である。 図1に示すキャップユニットの閉塞状態を示す上面図である。 図1に示すキャップユニットの開放状態を示す断面図である。 図1に示すキャップユニットが備える蓋開閉機構の開放状態を示す前後方向に沿った断面図である。 図1に示すキャップユニットが備える蓋開閉機構の開放状態を示す左右方向に沿った断面図である。 図1に示すキャップユニットの開放状態を示す側面図である。 図1に示すキャップユニットの開放状態を示す正面図である。 図1に示すキャップユニットの開放状態を示す上面図である。 本発明の第2の実施形態に係るキャップ付き容器が備えるキャップユニットの閉塞状態を示す断面図である。 図13に示すキャップユニットが備える蓋開閉機構の閉塞状態を示す前後方向に沿った断面図である。 図13に示すキャップユニットが備える蓋開閉機構の閉塞状態を示す左右方向に沿った断面図である。 図13に示すキャップユニットの閉塞状態を示す側面図である。 図13に示すキャップユニットの閉塞状態を示す正面図である。 図13に示すキャップユニットの閉塞状態を示す上面図である。 図13に示すキャップユニットの開放状態を示す断面図である。 図13に示すキャップユニットが備える蓋開閉機構の開放状態を示す前後方向に沿った断面図である。 図13に示すキャップユニットが備える蓋開閉機構の開放状態を示す左右方向に沿った断面図である。 図13に示すキャップユニットの開放状態を示す側面図である。 図13に示すキャップユニットの開放状態を示す正面図である。 図13に示すキャップユニットの開放状態を示す上面図である。 本発明の第3の実施形態に係るキャップ付き容器が備えるキャップユニットの閉塞状態を示す断面図である。 図25に示すキャップユニットが備える蓋開閉機構の閉塞状態を示す前後方向に沿った断面図である。 図25に示すキャップユニットが備える蓋開閉機構の閉塞状態を示す左右方向に沿った断面図である。 図25に示すキャップユニットの閉塞状態を示す側面図である。 図25に示すキャップユニットの閉塞状態を示す正面図である。 図25に示すキャップユニットの閉塞状態を示す上面図である。 図25に示すキャップユニットの開放状態を示す断面図である。 図25に示すキャップユニットが備える蓋開閉機構の開放状態を示す前後方向に沿った断面図である。 図25に示すキャップユニットが備える蓋開閉機構の開放状態を示す左右方向に沿った断面図である。 図25に示すキャップユニットの開放状態を示す側面図である。 図25に示すキャップユニットの開放状態を示す正面図である。 図25に示すキャップユニットの開放状態を示す上面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
先ず、本発明の第1の実施形態として、例えば図1〜図12に示すキャップユニット1Aを備えたキャップ付き容器100について説明する。
なお、図1は、キャップ付き容器100が備えるキャップユニット1Aの閉塞状態を示す断面図である。図2は、キャップユニット1Aが備える蓋開閉機構10の閉塞状態を示す前後方向に沿った断面図である。図3は、キャップユニット1Aが備える蓋開閉機構10の閉塞状態を示す左右方向に沿った断面図である。図4は、キャップユニット1Aの閉塞状態を示す側面図である。図5は、キャップユニット1Aの閉塞状態を示す正面図である。図6は、キャップユニット1Aの閉塞状態を示す上面図である。図7は、キャップユニット1Aの開放状態を示す断面図である。図8は、キャップユニット1Aが備える蓋開閉機構10の開放状態を示す前後方向に沿った断面図である。図9は、キャップユニット1Aが備える蓋開閉機構10の開放状態を示す左右方向に沿った断面図である。図10は、キャップユニット1Aの開放状態を示す側面図である。図11は、キャップユニット1Aの開放状態を示す正面図である。図12は、キャップユニット1Aの開放状態を示す上面図である。
また、図1は、図5中の線分I−Iに示す位置における断面を表している。図2は、図5中の線分II−IIに示す位置における断面を表している。図3は、図4中の線分III−IIIに示す位置における断面を表している。図7は、図11中の線分IV−IVに示す位置における断面を表している。図8は、図11中の線分V−Vに示す位置における断面を表している。図9は、図10中の線分VI−VIに示す位置における断面を表している。
本実施形態のキャップ付き容器100は、図1〜図12に示すように、本実施形態のキャップユニット1Aと、このキャップユニット1Aが着脱自在に取り付けられる容器本体2とを備えている。キャップ付き容器100は、真空断熱構造を有する容器本体2によって、この容器本体2に収容された飲料(内容物)を保温又は保冷することが可能な飲料用容器である。
具体的に、この容器本体2は、例えばステンレス等からなる有底筒状の外容器3及び内容器4を有し、外容器3の内側に内容器4を収容した状態で互いの口元部を接合した二重構造の容器により構成されている。また、外容器3と内容器4との間には、真空断熱層5が設けられている。真空断熱層5は、例えば、高真空に減圧(真空引き)されたチャンバー内で、外容器3の底面中央部に設けられた脱気孔を塞ぐことによって形成することができる。
容器本体2は、略円形状の底面部2aと、底面部2aの外周から略円筒状に起立した胴部2bと、胴部2bの上部側において縮径された略円筒状の口頸部2cとを有している。また、口頸部2cの上端部は、容器本体2の上部開口部2dとして、円形状に開口している。また、口頸部2cの内周面は、胴部2bの内周面よりも縮径されている。
なお、本実施形態のキャップ付き容器100は、全体として略円筒状の外観形状を有しているが、キャップ付き容器100の外観形状については、特に限定されるものではなく、サイズやデザイン等に合わせて、適宜変更を加えることが可能である。また、容器本体2の外周面には、塗装や印刷等が施されていてもよい。
本実施形態のキャップユニット1Aは、容器本体2の上部開口部2dを閉塞する栓体を構成するものである。また、キャップユニット1Aは、上部に設けられたストロー6を通して容器本体2内の飲料を飲むことができるストロー付きのキャップユニットである。
具体的に、このキャップユニット1Aは、可撓性を有するストロー6が上部から突出して設けられたキャップ本体7と、キャップ本体7に第1のヒンジ部8を介して回動自在に取り付けられた蓋体9と、蓋体9を手動で開閉操作するための蓋開閉機構10と、蓋体9をキャップ本体7に対して固定する蓋ロック機構11とを備えている。
なお、以下の説明では、キャップ本体7に第1のヒンジ部8を介して蓋体9が取り付けられる側をキャップ付き容器100の「後側(背面側)」とし、それとは反対側をキャップ付き容器100の「前側(正面側)」として説明する。
キャップ本体7は、例えばポリプロピレン等の耐熱性樹脂からなる。キャップ本体7は、容器本体2の胴部2bと連続するように略円筒状に形成された周壁部7aと、周壁部7aの上部を閉塞する略円板状の上壁部7bとを有している。
キャップ本体7は、容器本体2の口頸部2cに螺合により着脱自在に取り付けられている。このため、周壁部7aの内周面には、雌ネジ部12が設けられている。一方、口頸部2cの外周面には、雌ネジ部12と螺合される雄ネジ部13が設けられている。
キャップ本体7の上壁部7bには、ストロー6を貫通させる第1の貫通孔14が設けられている。第1の貫通孔14は、上壁部7bの中央よりも前側にずれた位置に設けられている。一方、キャップ本体7の内側には、ストロー6を形成するストロー形成部材15が着脱自在に取り付けられている。ストロー形成部材15は、例えばシリコーンゴム等のゴムやエラストマーなどの弾性部材からなる。ストロー6は、このストロー形成部材15によりチューブ状に形成されている。
ストロー形成部材15は、ストロー6の長さ方向の中途部に設けられたフランジ部15aと、ストロー6の下端部に設けられたパイプ接続部15bとを有している。また、パイプ接続部15bには、容器本体2に収容された飲料を吸い込む吸込パイプ16が接続されている。吸込パイプ16は、パイプ接続部15bから容器本体2の底部まで円筒状に延びている。
ストロー形成部材15は、上壁部7bの下面にフランジ部15aが当接されるまで、第1の貫通孔14にストロー6を貫通させることによって、第1の貫通孔14の内側にストロー6が嵌め付けられた状態で、キャップ本体7の内側に取り付けられている。
キャップ本体7の内側の下面には、止水パッキン17が着脱自在に取り付けられている。止水パッキン17は、リング状のシール部材であり、例えばシリコーンゴム等の耐熱性を有するゴムやエラストマーなどの弾性部材からなる。一方、キャップ本体7の内側の下面には、止水パッキン17が嵌合される嵌合凹部7cが設けられている。
止水パッキン17は、容器本体2の口頸部2cにキャップ本体7が取り付けられた際に、容器本体2の上部開口部2d(口頸部2cの上端部)に全周に亘って密着した状態となる。これにより、容器本体2とキャップ本体7との間を密閉することが可能となっている。
一方、止水パッキン17は、それ自体を弾性変形させる(引っ張り伸ばす)ことによって、嵌合凹部7cから取り外すことが可能である。これにより、止水パッキン17とキャップ本体7とをそれぞれ別々に洗浄することができ、止水パッキン17と嵌合凹部7cとの間を衛生的に保つことができる。
キャップ本体7の上壁部7bには、通気口18が設けられている。通気口18は、後述する蓋ロック機構11による蓋体の固定が解除されて開放された際に、内部の空気を容器本体2の外部へと放出することによって、ストロー6内の液体が外部に飛散することを防止する。
具体的に、この通気口18は、止水パッキン17を構成する弾性部材に設けられた孔部17aからなる。孔部17aは、止水パッキン17の一部(弾性部材)を上方に突出させた突出部19に設けられている。一方、キャップ本体7の上壁部7bには、この突出部19を貫通させる第2の貫通孔20が設けられている。第2の貫通孔20は、上壁部7bの第1のヒンジ部8よりも後側に設けられている。
第1のヒンジ部8は、上壁部7bの第1の貫通孔14(ストロー6の取付位置)よりも後側に位置して、キャップ本体7の前後方向に沿って配置された蓋体9の基端(後端)側を回動自在に支持している。
蓋体9は、その内側にストロー6を折り曲げた状態で収容するものであり、例えばポリプロピレン等の合成樹脂からなる。蓋体9は、略方形筒状に形成された周壁部9aと、周壁部9aの天面を覆う天壁部9bとを有している。また、天壁部9bの下面には、突起部21が下方に突出して設けられている。
蓋開閉機構10は、キャップ本体7に第2のヒンジ部22を介して回動自在に取り付けられた回動部材23と、キャップ本体7にガイド部24を介してスライド自在に取り付けられたスライド部材25とを有している。
第2のヒンジ部22は、キャップ本体7の前側の側面に設けられている。第2のヒンジ部22は、キャップ本体7の上下方向に沿って配置された回動部材23の中間部を回動自在に支持している。
回動部材23は、例えばポリプロピレン(PP)等の耐熱性樹脂からなり、略矩形平板状に形成されている。第2のヒンジ部22は、この回動部材23における両側端の中間部に設けられている。これにより、回動部材23は、キャップ本体7の前側の側面に対向した状態で、その上端(一端)側と下端(他端)側との間が第2のヒンジ部22を介して回動自在に支持されている。
ガイド部24は、キャップ本体7の上面(上壁部7b)に設けられている。ガイド部24は、ストロー6を挟んだ左右の両側に位置して、スライド部材25の両側端を保持しながら、キャップ本体7の前後方向にスライド部材25をスライド自在に支持している。
スライド部材25は、例えばポリプロピレン(PP)等の耐熱性樹脂からなり、そのスライド方向に沿った両側端を形成する一対のラック部25aを有している。スライド部材25は、ストロー6を挟んで平行に配置された一対のラック部25aがガイド部24に保持されることによって、キャップ本体7の前後方向にスライド可能となっている。また、スライド部材25は、一対のラック部25aの後端側が連結部25bを介して連結された構成となっている。連結部25bは、第1のヒンジ部8よりも後側に設けられている。
また、スライド部材25には、通気口18を開閉する栓部26が設けられている。栓部26は、後述する蓋ロック機構11により蓋体9がキャップ本体7に固定されたときに、突出部19の先端に当接しながら通気口18(孔部17a)を閉塞するように、連結部25bの下面中央から突出して設けられている。
蓋開閉機構10では、蓋体9の後端(基端)側とスライド部材25の後端(一端)側とのうち、何れか一方(本実施形態では蓋体9の後端側)に設けられた第1の係合部27と、何れか他方(本実施形態ではスライド部材25の後端側)に設けられた第1の被係合部28とが互いに係合されることによって、蓋体9の後端側とスライド部材25の後端側とが連結されている。
第1の係合部27は、蓋体9の両側端から外側に突出された一対のガイドピン27aからなる。一対のガイドピン27aは、蓋体9の回動中心(第1のヒンジ部8)よりも僅かに前側に位置して設けられている。一方、第1の被係合部28は、一対のラック部25a(スライド部材25)の互いに対向する側面(内側面)において、一対のガイドピン27aが係合される一対のガイドスリット28aからなる。一対のガイドスリット28aは、蓋体9が回動したときに一対のガイドピン27aを案内するため、これら一対のガイドピン27aが移動する軌跡に合わせて切り欠き形成されている。
これにより、蓋体9は、スライド部材25のスライドに連動して、一対のガイドスリット28aを一対のガイドピン27aが相対移動することによって、上下方向に回動可能となっている。
なお、本実施形態では、上述した蓋体9の後端(基端)側に第1の係合部27(ガイドピン27a)を設け、スライド部材25の後端(一端)側に第1の被係合部28(ガイドスリット28a)を設けた構成となっているが、それとは逆の構成、すなわち、蓋体9の後端(基端)側に第1の被係合部28(ガイドスリット28a)を設け、スライド部材25の後端(一端)側に第1の係合部27(ガイドピン27a)を設けた構成とすることも可能である。また、第1の係合部27と第1の被係合部28とは、上述したガイドピン27aがガイドスリット28aに係合される構成に限らず、互いの係合構造を適宜変更することが可能である。
また、蓋開閉機構10では、図1、図6及び図7に示すように、回動部材23の上端(一端)側とスライド部材25の前端(他端)側とのうち、何れか一方(本実施形態では回動部材23の上端側)に設けられた第2の係合部29と、何れか他方(本実施形態ではスライド部材25の前端側)に設けられた第2の被係合部30とが互いに係合されることによって、回動部材23の上端側とスライド部材25の前端側とが連結されている。
第2の係合部29は、回動部材23の両側端の上部から突出された一対のガイド片29aからなる。一方、第2の被係合部30は、一対のラック部25a(スライド部材25)の互いに対向する側面(内側面)において、一対のガイド片29aに係合された一対のガイドピン30aからなる。これにより、スライド部材25は、回動部材23の回動に連動して、キャップ本体7の前後方向にスライド可能となっている。
なお、本実施形態では、上述した回動部材23の上端(一端)側に第2の係合部29(ガイド片29a)を設け、スライド部材25の前端(他端)側に第2の被係合部30(ガイドピン30a)を設けた構成となっているが、それとは逆の構成、すなわち、回動部材23の上端(一端)側に第2の被係合部30(ガイドピン30a)を設け、スライド部材25の前端(他端)側に第2の係合部29(ガイド片29a)を設けた構成とすることも可能である。また、第2の係合部29と第2の被係合部30とは、上述したガイド片29aがガイドピン30aに係合される構成に限らず、互いの係合構造を適宜変更することが可能である。
蓋開閉機構10では、回動部材23の上端(一端)側をキャップ本体7の側面に接近する方向(一の方向)に回動操作することによって、回動部材23の回動に連動して、スライド部材25がスライド方向の後方(一方)側に向けてスライドされると共に、スライド部材25のスライドに連動して、蓋体9が開放される方向(以下、開方向という。)に回動される。
一方、蓋開閉機構10では、回動部材23の下端(他端)側をキャップ本体7の側面に接近する方向(他の方向)に回動操作することによって、回動部材23の回動に連動して、スライド部材25がスライド方向の前方(他方)側に向けてスライドされると共に、スライド部材25のスライドに連動して、蓋体9が閉塞される方向(以下、閉方向という。)に回動される。
蓋開閉機構10は、図2に示すように、蓋体9とスライド部材25とのうち、何れか一方(本実施形態では蓋体9)に設けられた係止部31と、何れ他方(本実施形態ではスライド部材25)に設けられた被係止部32とを有している。
係止部31は、図9及び図11に示すように、蓋体9の両側端の中間部から内側に突出された一対の係止ピン31aからなる。一方、被係止部32は、一対のラック部25a(スライド部材25)の互いに対向する側面(内側面)において、一対の係止ピン31aが係止される一対の係止スリット32aからなる。一対の係止スリット32aは、蓋体9が閉塞される位置にて一対の係止ピン31aが挿入され、この位置から更に、スライド部材25がスライド方向の前方(他方)側にスライドしたときに、一対の係止ピン31aが係止されるように、これら一対の係止ピン31aが移動する軌跡に合わせて切り欠き形成されている。
蓋開閉機構10では、蓋体9が閉塞されたとき、ストロー6が2箇所で逆向きに折り曲げられた状態で蓋体9の内側に収容されると共に、ストロー6に当接された突起部21がストロー6を押し潰しながら、ストロー6の通液路を閉塞する。
蓋開閉機構10では、蓋体9が閉塞された状態から更に、スライド部材25がスライド方向の前方(他方)側にスライドされることによって、係止ピン31a(係止部31)が係止スリット32a(被係止部32)に係止され、蓋体9の開方向への回動が阻止される。
なお、本実施形態では、上述した蓋体9側に係止部31(係止ピン31a)を設け、スライド部材25側に被係止部32(係止スリット32a)を設けた構成となっているが、それとは逆の構成、すなわち、蓋体9側に被係止部32(係止スリット32a)を設け、スライド部材25側に係止部31(係止ピン31a)を設けた構成とすることも可能である。また、係止部31と被係止部32とは、上述した係止ピン31aが係止スリット32に係止される構成に限らず、互いの係止構造を適宜変更することが可能である。
蓋ロック機構11は、回動部材23の上端(一端)側にスライド自在に取り付けられたロック部材33と、ロック部材33をスライド方向の下方(一方)側に向けて付勢するコイルバネ(付勢部材)34とを有している。
ロック部材33は、例えばポリプロピレン(PP)等の耐熱性樹脂からなり、略矩形平板状に形成されている。ロック部材33は、回動部材23の上端(一端)側の前面と重なるように配置されると共に、回動部材23に対して上下方向にスライド自在に取り付けられている。
ロック部材33の両側端から外側に突出された一対のロック片33aを有している。一方、キャップ本体7には、これら一対のロック片33aが当接されるストッパー部35が設けられている。ストッパー部35は、図2及び図8に示すように、蓋体9が閉塞される位置にて、スライド方向の下方(一方)側に位置するロック部材33の一対のロック片33aと各々当接される一対の段差部35aを有している。
コイルバネ34は、ロック部材33と回動部材23との間に圧縮された状態で配置されることによって、回動部材23に対してロック部材33をスライド方向の下方(一方)側に向けて付勢している。
蓋ロック機構11では、蓋体9が閉塞されるとき、ロック部材33がコイルバネ34の付勢によりスライド方向の下方側に位置している。この状態で、上述した回動部材23の上端(一端)側をキャップ本体7の側面に接近する方向(開方向)に回動操作しても、一対のロック片33aが一対の段差部35aと当接されるため、上述した回動部材23の回動が阻止(ロック)される。これにより、蓋体9が閉塞される位置にて蓋体9を固定し、回動部材23の不用意な操作によって蓋体9が開くことを防止できる。
一方、蓋ロック機構11では、コイルバネ34の付勢に抗してロック部材33をスライド方向の上方(他方)側に向けてスライド操作することによって、上述した一対のロック片33aと一対の段差部35aとの当接状態(ロック状態)が解除される。したがって、この状態から、回動部材23の上端(一端)側をキャップ本体7の側面に接近する方向(開方向)に回動操作することによって、蓋体9を開方向に回動させることが可能である。
さらに、蓋ロック機構11による蓋体9の固定を解除することによって、蓋体9を開方向に回動させながら、ストロー6が折り曲げられた状態から元の状態へと弾性復帰する。これにより、ストロー6を通して容器本体2内の飲料を飲むことが可能である。
以上のように、本実施形態のキャップユニット1Aでは、上述した回動部材23の回動操作によって、蓋体9を手動で開閉することができる。また、このキャップユニット1Aを備えるキャップ付き容器100では、蓋体9をゆっくりと開けたり、蓋体9を途中まで開けたりする操作を容器本体2を持ちながら、片手で行うことが可能である。
また、本実施形態のキャップユニット1Aでは、蓋ロック機構11により蓋体9が固定されたときに、スライド部材25に設けられた栓部26により通気口18(孔部17a)を確実に閉塞することができる。一方、蓋ロック機構11による蓋体9の固定が解除されて、スライド部材25がスライド方向の後方(他方)側に向けてスライドしたときに、ストロー6が折り曲げられた状態から元の状態へと弾性復帰するよりも先に、通気口18(孔部17a)を確実に開放することが可能である。
以上のようにして、本実施形態のキャップユニット1Aでは、通気口18の開閉を適切に行うと共に、蓋体9を開閉する際の操作性を向上させることが可能である。したがって、このようなキャップユニット1Aを備えるキャップ付き容器100では、蓋ロック機構11による蓋体9の固定が解除された際に、ストロー6内の残液が外部に飛散することを防止すると共に、使い勝手の更なる向上を図ることが可能である。
なお、上記キャップユニット1Aでは、上述した通気口18が止水パッキン17を構成する弾性部材に設けられた孔部17aからなる構成となっているが、止水パッキン17とは別体の弾性部材に設けられた孔部17aからなる構成であってもよい。
また、通気口18は、キャップ本体7の上壁部7bに設けられた孔部からなる構成であってよい。この場合、栓部26については、スライド部材25に取り付けられた弾性部材からなることが好ましい。これにより、蓋ロック機構11により蓋体9が固定されたときに、栓部26が弾性変形しながら通気口18を確実に閉塞することが可能である。
また、上記キャップユニット1Aでは、通気口18がキャップ本体7の蓋体9により閉塞される領域の外側に設けられた構成となっているが、キャップ本体7の蓋体9により閉塞される領域の内側に通気口18が設けられた構成としてもよい。この場合、栓部26については、第1のヒンジ部8よりも前側に設けられたスライド部材25の連結部25bに取り付けられた構成とすればよい。これにより、蓋ロック機構11により蓋体9が固定されたときに、スライド部材25に設けられた栓部26により通気口18を確実に閉塞することが可能である。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態として、例えば図13〜図24に示すキャップユニット1Bを備えたキャップ付き容器100について説明する。なお、以下の説明では、上記キャップユニット1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
なお、図13は、キャップ付き容器100が備えるキャップユニット1Bの閉塞状態を示す断面図である。図14は、キャップユニット1Bが備える蓋開閉機構10の閉塞状態を示す前後方向に沿った断面図である。図15は、キャップユニット1Bが備える蓋開閉機構10の閉塞状態を示す左右方向に沿った断面図である。図16は、キャップユニット1Bの閉塞状態を示す側面図である。図17は、キャップユニット1Bの閉塞状態を示す正面図である。図18は、キャップユニット1Bの閉塞状態を示す上面図である。図19は、キャップユニット1Bの開放状態を示す断面図である。図20は、キャップユニット1Bが備える蓋開閉機構10の開放状態を示す前後方向に沿った断面図である。図21は、キャップユニット1Bが備える蓋開閉機構10の開放状態を示す左右方向に沿った断面図である。図22は、キャップユニット1Bの開放状態を示す側面図である。図23は、キャップユニット1Bの開放状態を示す正面図である。図24は、キャップユニット1Bの開放状態を示す上面図である。
また、図13は、図17中の線分I−Iに示す位置における断面を表している。図14は、図17中の線分II−IIに示す位置における断面を表している。図15は、図16中の線分III−IIIに示す位置における断面を表している。図19は、図23中の線分IV−IVに示す位置における断面を表している。図20は、図23中の線分V−Vに示す位置における断面を表している。図21は、図22中の線分VI−VIに示す位置における断面を表している。
本実施形態のキャップユニット1Bは、上記キャップユニット1Aの代わりに、容器本体2に取り付けられることによって、上記キャップ付き容器100を構成するものである。
具体的に、このキャップユニット1Bは、図13〜図24に示すように、上記キャップユニット1Aの通気口18がキャップ本体7の蓋体9により閉塞される領域の外側に設けられた構成であるのに対し、キャップ本体7の蓋体9により閉塞される領域の内側に通気口18が設けられた構成となっている。
通気口18は、弾性部材36に設けられた孔部36aからなる。弾性部材36は、止水パッキン17を構成する弾性部材とは別に、キャップ本体7の内側の下面に取り付けられている。孔部36aは、弾性部材36から上方に突出された突出部37に設けられている。一方、キャップ本体7の上壁部7bには、この突出部37を貫通させる第2の貫通孔20が設けられている。第2の貫通孔20は、上壁部7bの第1のヒンジ部8よりも前側に設けられている。
蓋体9には、通気口18を開閉する栓部38が設けられている。栓部38は、蓋ロック機構11により蓋体9がキャップ本体7に固定されたときに、突出部37の先端に当接しながら通気口18(孔部36a)を閉塞するように、蓋体9の下面から突出して設けられている。
以上のように、本実施形態のキャップユニット1Bでは、上述した回動部材23の回動操作によって、蓋体9を手動で開閉することができる。また、このキャップユニット1Bを備えるキャップ付き容器100では、蓋体9をゆっくりと開けたり、蓋体9を途中まで開けたりする操作を容器本体2を持ちながら、片手で行うことが可能である。
また、本実施形態のキャップユニット1Bでは、蓋ロック機構11により蓋体9が固定されたときに、蓋体9に設けられた栓部38により通気口18(孔部36a)を確実に閉塞することができる。一方、蓋ロック機構11による蓋体9の固定が解除されて、蓋体9が開方向に回動されたときに、ストロー6が折り曲げられた状態から元の状態へと弾性復帰するよりも先に、通気口18(孔部36a)を確実に開放することが可能である。
なお、上記キャップユニット1Bでは、上述した通気口18が弾性部材36に設けられた孔部36aからなる構成となっているが、キャップ本体7の上壁部7bに設けられた孔部からなる構成であってよい。この場合、栓部38については、蓋体9に取り付けられた弾性部材からなることが好ましい。これにより、蓋ロック機構11により蓋体9が固定されたときに、栓部38が弾性変形しながら通気口18を確実に閉塞することが可能である。
以上のようにして、本実施形態のキャップユニット1Bでは、通気口18の開閉を適切に行うと共に、蓋体9を開閉する際の操作性を向上させることが可能である。したがって、このようなキャップユニット1Bを備えるキャップ付き容器100では、蓋ロック機構11による蓋体9の固定が解除された際に、ストロー6内の残液が外部に飛散することを防止すると共に、使い勝手の更なる向上を図ることが可能である。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態として、例えば図25〜図36に示すキャップユニット1Cを備えたキャップ付き容器100について説明する。なお、以下の説明では、上記キャップユニット1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
なお、図25は、キャップ付き容器100が備えるキャップユニット1Cの閉塞状態を示す断面図である。図26は、キャップユニット1Cが備える蓋開閉機構10の閉塞状態を示す前後方向に沿った断面図である。図27は、キャップユニット1Cが備える蓋開閉機構10の閉塞状態を示す左右方向に沿った断面図である。図28は、キャップユニット1Cの閉塞状態を示す側面図である。図29は、キャップユニット1Cの閉塞状態を示す正面図である。図30は、キャップユニット1Cの閉塞状態を示す上面図である。図31は、キャップユニット1Cの開放状態を示す断面図である。図32は、キャップユニット1Cが備える蓋開閉機構10の開放状態を示す前後方向に沿った断面図である。図33は、キャップユニット1Cが備える蓋開閉機構10の開放状態を示す左右方向に沿った断面図である。図34は、キャップユニット1Cの開放状態を示す側面図である。図35は、キャップユニット1Cの開放状態を示す正面図である。図36は、キャップユニット1Cの開放状態を示す上面図である。
また、図25は、図29中の線分I−Iに示す位置における断面を表している。図26は、図29中の線分II−IIに示す位置における断面を表している。図27は、図28中の線分III−IIIに示す位置における断面を表している。図31は、図35中の線分IV−IVに示す位置における断面を表している。図32は、図35中の線分V−Vに示す位置における断面を表している。図33は、図34中の線分VI−VIに示す位置における断面を表している。
本実施形態のキャップユニット1Cは、上記キャップユニット1Aの代わりに、容器本体2に取り付けられることによって、上記キャップ付き容器100を構成するものである。
具体的に、このキャップユニット1Cは、図25〜図36に示すように、上記キャップユニット1Aの通気口18が栓部26により開閉される構成であるのに対し、ストロー6により開閉される構成となっている。
通気口18は、キャップ本体7の上壁部7bに設けられた孔部7dからなる。孔部7dは、蓋ロック機構11により蓋体9がキャップ本体7に対して固定されたときに、蓋体9の突起部21と対向する位置に設けられている。これにより、突起部21により押し潰されたストロー6が突起部21との間で孔部7dの周囲と密着し、通気口18(孔部7d)を確実に閉塞することができる。
以上のように、本実施形態のキャップユニット1Cでは、上述した回動部材23の回動操作によって、蓋体9を手動で開閉することができる。また、このキャップユニット1Cを備えるキャップ付き容器100では、蓋体9をゆっくりと開けたり、蓋体9を途中まで開けたりする操作を容器本体2を持ちながら、片手で行うことが可能である。
また、本実施形態のキャップユニット1Cでは、蓋ロック機構11により蓋体9が固定されたときに、ストロー6により通気口18(孔部7d)を確実に閉塞することができる。一方、蓋ロック機構11による蓋体9の固定が解除されて、蓋体9が開方向に回動されたときに、ストロー6が折り曲げられた状態から元の状態へと弾性復帰するよりも先に、通気口18(孔部7d)を確実に開放することが可能である。
以上のようにして、本実施形態のキャップユニット1Cでは、通気口18の開閉を適切に行うと共に、蓋体9を開閉する際の操作性を向上させることが可能である。したがって、このようなキャップユニット1Cを備えるキャップ付き容器100では、蓋ロック機構11による蓋体9の固定が解除された際に、ストロー6内の残液が外部に飛散することを防止すると共に、使い勝手の更なる向上を図ることが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
すなわち、上記実施形態では、上述した真空断熱構造を有する容器本体2によって保温・保冷機能を持たせたキャップ付き容器100に本発明を適用した場合を例示しているが、このような真空断熱構造を有する容器本体2を備えたものに必ずしも限定されるものではない。すなわち、本発明は、キャップユニットが容器本体の口頸部に着脱自在に取り付けられるキャップ付き容器に対して幅広く適用することが可能である。
100…キャップ付き容器 1A,1B,1C…キャップユニット 2…容器本体 2c…口頸部 2d…上部開口部 3…外容器 4…内容器 5…真空断熱層 6…ストロー 7…キャップ本体 8…第1のヒンジ部 9…蓋体 10…蓋開閉機構 11…蓋ロック機構 12…雌ネジ部 13…雄ネジ部 14…第1の貫通孔 15…ストロー形成部材 16…吸込パイプ 17…止水パッキン 18…通気口 19…突出部 20…第2の貫通孔 21…突起部 22…第2のヒンジ部 23…回動部材 24…ガイド部 25…スライド部材 26…栓部 27…第1の係合部 28…第1の被係合部 29…第2の係合部 30…第2の被係合部 31…係止部 32…被係止部 33…ロック部材 34…コイルバネ(付勢部材) 35…ストッパー部 36…弾性部材 37…突出部 38…栓部

Claims (12)

  1. 上部が開口した容器本体の口頸部に着脱自在に取り付けられるキャップユニットであって、
    前記容器本体の上部開口部を閉塞すると共に、可撓性を有するストローが上部から突出して設けられたキャップ本体と、
    前記キャップ本体に回動自在に取り付けられた状態で、前記ストローを折り曲げた状態で収容する蓋体と、
    前記蓋体を手動で開閉操作するための蓋開閉機構と、
    前記蓋体が前記ストローを収容した位置にて前記蓋体を前記キャップ本体に対して固定する蓋ロック機構とを備え、
    前記蓋開閉機構は、前記キャップ本体にスライド自在に取り付けられたスライド部材を有し、
    前記スライド部材がスライド方向の一方側に向けてスライドされることによって、前記スライド部材のスライドに連動して、前記蓋体が開方向に回動される一方、
    前記スライド部材がスライド方向の他方側に向けてスライドされることによって、前記スライド部材のスライドに連動して、前記蓋体が閉方向に回動される構造を有し、
    前記スライド部材は、前記キャップ本体に設けられた通気口を開閉する栓部を有し、
    前記蓋ロック機構により前記蓋体が固定されたときに、前記栓部により前記通気口が閉塞される一方、
    前記蓋ロック機構による前記蓋体の固定が解除されて、前記スライド部材がスライド方向の他方側に向けてスライドしたときに、前記通気口が開放されることを特徴とするキャップユニット。
  2. 上部が開口した容器本体の口頸部に着脱自在に取り付けられるキャップユニットであって、
    前記容器本体の上部開口部を閉塞すると共に、可撓性を有するストローが上部から突出して設けられたキャップ本体と、
    前記キャップ本体に回動自在に取り付けられた状態で、前記ストローを折り曲げた状態で収容する蓋体と、
    前記蓋体を手動で開閉操作するための蓋開閉機構と、
    前記蓋体が前記ストローを収容した位置にて前記蓋体を前記キャップ本体に対して固定する蓋ロック機構とを備え、
    前記蓋開閉機構は、前記キャップ本体にスライド自在に取り付けられたスライド部材を有し、
    前記スライド部材がスライド方向の一方側に向けてスライドされることによって、前記スライド部材のスライドに連動して、前記蓋体が開方向に回動される一方、
    前記スライド部材がスライド方向の他方側に向けてスライドされることによって、前記スライド部材のスライドに連動して、前記蓋体が閉方向に回動される構造を有し、
    前記蓋体は、前記キャップ本体に設けられた通気口を開閉する栓部を有し、
    前記蓋ロック機構により前記蓋体が固定されたときに、前記栓部により前記通気口が閉塞される一方、
    前記蓋ロック機構による前記蓋体の固定が解除されて、前記蓋体が開方向に回動されたときに、前記通気口が開放されることを特徴とするキャップユニット。
  3. 上部が開口した容器本体の口頸部に着脱自在に取り付けられるキャップユニットであって、
    前記容器本体の上部開口部を閉塞すると共に、可撓性を有するストローが上部から突出して設けられたキャップ本体と、
    前記キャップ本体に回動自在に取り付けられた状態で、前記ストローを折り曲げた状態で収容する蓋体と、
    前記蓋体を手動で開閉操作するための蓋開閉機構と、
    前記蓋体が前記ストローを収容した位置にて前記蓋体を前記キャップ本体に対して固定する蓋ロック機構とを備え、
    前記蓋開閉機構は、前記キャップ本体にスライド自在に取り付けられたスライド部材を有し、
    前記スライド部材がスライド方向の一方側に向けてスライドされることによって、前記スライド部材のスライドに連動して、前記蓋体が開方向に回動される一方、
    前記スライド部材がスライド方向の他方側に向けてスライドされることによって、前記スライド部材のスライドに連動して、前記蓋体が閉方向に回動される構造を有し、
    前記蓋ロック機構により前記蓋体が固定されたときに、前記ストローにより前記通気口が閉塞される一方、
    前記蓋ロック機構による前記蓋体の固定が解除されて、前記ストローが折り曲げられた状態から元の状態へと弾性復帰したときに、前記通気口が開放されることを特徴とするキャップユニット。
  4. 前記通気口は、前記キャップ本体の前記蓋体により閉塞される領域の内側に設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のキャップユニット。
  5. 前記通気口は、前記キャップ本体の前記蓋体により閉塞される領域の外側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のキャップユニット。
  6. 前記栓部は、弾性部材からなることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のキャップユニット。
  7. 前記通気口は、弾性部材に設けられた通気孔からなり、
    前記弾性部材は、前記キャップ本体に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のキャップユニット。
  8. 前記蓋開閉機構は、前記キャップ本体に回動自在に取り付けられた回動部材を有し、
    前記回動部材の一端側を前記一の方向に回動操作することによって、前記スライド部材が前記スライド方向の一方側にスライドされると共に、前記蓋体が前記通液口を開放する方向に回動される一方、
    前記回動部材の他端側を前記他の方向に回動操作することによって、前記スライド部材が前記スライド方向の他方側にスライドされると共に、前記蓋体が前記通液口を閉塞する方向に回動されることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載のキャップユニット。
  9. 前記蓋ロック機構は、前記回動部材の一端側に前記回動部材の他端側に向けてスライド自在に取り付けられたロック部材と、
    前記ロック部材をスライド方向の一端側に向けて付勢する付勢部材とを有し、
    前記ロック部材がスライド方向の一端側に位置するとき、前記キャップ本体に設けられたストッパー部に前記ロック部材が当接されることによって、前記回動部材の一端側を押圧する方向への回動が阻止され、
    前記付勢部材の付勢に抗して前記ロック部材をスライド方向の他端側に向けてスライド操作することによって、前記ロック部材と前記ストッパー部との当接状態が解除され、前記回動部材が前記一の方向に回動可能となることを特徴とする請求項8に記載のキャップユニット。
  10. 前記蓋体は、その内側から下方に突出された突起部を有し、
    前記蓋ロック機構により前記蓋体が固定されたとき、前記ストローに当接された前記突起部が前記ストローを押し潰しながら、前記ストローの通液路を閉塞することを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載のキャップユニット。
  11. 請求項1〜10の何れか一項に記載のキャップユニットと、
    前記キャップユニットが取り付けられた容器本体とを備えるキャップ付き容器。
  12. 前記容器本体は、真空断熱構造を有することを特徴とする請求項11に記載のキャップ付き容器。
JP2017126251A 2017-06-28 2017-06-28 キャップユニット及びキャップ付き容器 Pending JP2019006491A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017126251A JP2019006491A (ja) 2017-06-28 2017-06-28 キャップユニット及びキャップ付き容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017126251A JP2019006491A (ja) 2017-06-28 2017-06-28 キャップユニット及びキャップ付き容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019006491A true JP2019006491A (ja) 2019-01-17

Family

ID=65027437

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017126251A Pending JP2019006491A (ja) 2017-06-28 2017-06-28 キャップユニット及びキャップ付き容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019006491A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6649838B2 (ja) キャップユニット及び飲料用容器
JP6681745B2 (ja) キャップユニット及び飲料用容器
KR102191472B1 (ko) 캡 유닛 및 음료용 용기
JP5955890B2 (ja) 飲料用容器の栓体
JP6509783B2 (ja) キャップユニット及び飲料用容器
JP2017511773A (ja) 容器蓋
JP6186665B1 (ja) キャップユニット及び飲料用容器
JP2017030860A (ja) キャップユニット及び飲料用容器
JP5430695B2 (ja) 飲料用容器の栓体
JP5488630B2 (ja) 片開きボトル
JP2019006491A (ja) キャップユニット及びキャップ付き容器
JP2008179406A (ja) 飲料容器用蓋
JP2020001734A (ja) キャップユニット及びキャップ付き容器
JP6346785B2 (ja) 栓体及び栓体を備える容器
JP2018154350A (ja) キャップユニット及びキャップ付き容器
JP2011251706A (ja) 飲料容器の蓋構造
JP6466387B2 (ja) キャップユニット及び飲料用容器
JP6554356B2 (ja) キャップユニット及び飲料用容器
JP7236278B2 (ja) キャップユニット及びキャップ付き容器
JP5874716B2 (ja) 飲料用容器の栓体
JP2018002256A (ja) キャップユニット及び飲料用容器
JP2018153303A (ja) 卓上ポット
JP2018158734A (ja) キャップユニット及びキャップ付き容器
US20230312179A1 (en) Beverage container lid with latching handle
EP4108145A1 (en) Beverage container

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20181116