JP2019006240A - 液圧制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】金属製カバーから基板への放電を抑制し且つ装置の大型化を抑制することができる汎用性の高い液圧制御装置を提供する。【解決手段】金属製のハウジング2と、ハウジング2の一面21に配設され、内部に電子制御部品9が配設され、開口3aを形成する開口部30を有する筒状の樹脂製ケース3と、開口3aを閉塞する蓋部41、及び樹脂製ケース3の外側で蓋部41からハウジング2に向けて延在する複数の脚部42を有する金属製カバー4と、樹脂製ケース3と金属製カバー4との間に配設された第1シール部材5と、ハウジング2と樹脂製ケース3との間に配設された第2シール部材6と、脚部42のハウジング2側の端部とハウジング2とを導通させて固定することで、金属製カバー4をハウジング2に固定する金属製の固定部7と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、油路が形成されたハウジングにケース及びカバーが配設される液圧制御装置に関する。
液圧制御装置は、内部に油路が形成された金属製のハウジングと、内部にECU等の電子制御部品が配設される樹脂製ケースと、放熱用の金属製カバーと、を備えている。放熱用の金属製カバーは、例えば、静電気により帯電して電子制御部品との間で静電気放電を生じさせるおそれがある。ここで、例えば特開2013−35319号公報には、プリント基板をバスバー構成体に固定するねじ部材と、ねじ部材に接続されたアースプレート及びアーススプリングとを介して、金属製カバーと液圧制御ブロックとを導通させたブレーキ用の電子制御装置が記載されている。
しかしながら、上記電子制御装置では、特有の構成(アースプレート、アーススプリング、及びそれらの収容部)が配置されているため、その面積減少分を補完するために、基板を大きくする必要があり、それが装置の大型化につながってしまう。また、プリント基板や樹脂製ケースに上記特有の構成が設けられているため、例えばカバーを樹脂製のものに変更する場合に、基板や樹脂製ケースに不要な収容部が残存した状態になる。このため、この構成には汎用性(部品共通化)の面で改良の余地がある。
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、金属製カバーから基板への放電を抑制し且つ装置の大型化を抑制することができる汎用性の高い液圧制御装置を提供することを目的とする。
本発明の液圧制御装置は、内部に油路が形成された金属製のハウジングと、前記ハウジングの一面に配設され、内部に前記油路内の液圧を制御するための電子制御部品が配設され、開口を形成する開口部を有する筒状の樹脂製ケースと、前記開口を閉塞する蓋部、及び前記樹脂製ケースの外側で前記蓋部から前記ハウジングに向けて延在する複数の脚部を有する金属製カバーと、前記樹脂製ケースと前記金属製カバーとの間に配設された第1シール部材と、前記ハウジングと前記樹脂製ケースとの間に配設された第2シール部材と、前記脚部の前記ハウジング側の端部と前記ハウジングとを導通させて固定することで、前記金属製カバーを前記ハウジングに固定する金属製の固定部と、を備える。
本発明によれば、金属製の固定部によりハウジングと金属製カバーとが導通するため、金属製カバーから基板への放電は抑制される。また、金属製カバーとハウジングとの導通経路が樹脂製ケースの外側に延在する金属製カバーの脚部と固定部とによって形成されるため、樹脂製ケースの容積の低減が抑制される。このため、装置の大型化を抑制することができる。また、導通経路が樹脂製ケースの外側に位置するため、例えば金属製カバーを樹脂製カバーに変更する場合でも、樹脂製ケース内の構成を変更する必要がない。つまり、本発明によれば、汎用性を高めることができる。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。図面は模式図(概念図)であり、実際の寸法と必ずしも一致しない。また、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。各実施形態相互に、説明及び図面を参照することができる。本実施形態で例示される液圧制御装置1は、車両用制動装置に適用され、例えばアンチスキッド(ABS)制御及び/又は横滑り防止制御を実行するための装置である。
<第一実施形態>
第一実施形態の液圧制御装置1は、図1〜図4に示すように、金属製のハウジング2と、筒状の樹脂製ケース3と、金属製カバー4と、第1シール部材5と、第2シール部材6と、金属製のねじ(「固定部」に相当する)7と、を備えている。なお、図2は、ハウジング2を実線で表し、樹脂製ケース3を点線で表した模式図である。また、シール部分の構成(第1シール部材5、第2シール部材6、及びそれらの配置部分等)については、図3では省略し、図4で示している。
第一実施形態の液圧制御装置1は、図1〜図4に示すように、金属製のハウジング2と、筒状の樹脂製ケース3と、金属製カバー4と、第1シール部材5と、第2シール部材6と、金属製のねじ(「固定部」に相当する)7と、を備えている。なお、図2は、ハウジング2を実線で表し、樹脂製ケース3を点線で表した模式図である。また、シール部分の構成(第1シール部材5、第2シール部材6、及びそれらの配置部分等)については、図3では省略し、図4で示している。
ハウジング2は、内部に油路が形成されたアルミニウム製ブロックである。ハウジング2は、ブレーキ液圧を制御するためのアクチュエータ8のケースを構成している。アクチュエータ8は、一部図示しないが、油路、電磁弁、ポンプ、モータ、及びリザーバを備えている。ハウジング2は、多面体状(ここでは全体として直方体状)であって、複数の面を有している。ハウジング2の一面は、樹脂製ケース3が配設される設置面21を構成している。図2に示すように、ハウジング2には、設置面21に開口する複数の雌ねじ部21aが形成されている。第一実施形態の雌ねじ部21aは、油路を避けるように、ハウジング2に4か所(角部又は角部周辺)形成されている。なお、第一実施形態の設置面21は、モータの配置面と背向する面である。
樹脂製ケース3は、ハウジング2の一面である設置面21に配設され、内部に基板(「電子制御部品」に相当する)9が配設される樹脂製の筒状部材である。基板9は、ハウジング2に形成された油路内の液圧を制御するための電子制御部品であって、図3に示すように、複数の素子9a(図3では1つに省略して表す)を備えている。具体的に、基板9は、CPUやメモリ等を実装するECU(ブレーキECU)を構成している。樹脂製ケース3内に配置される電子制御部品としては、基板9の他に、電磁弁の一部や圧力センサの一部等が挙げられる。液圧制御装置1は、複数の電子制御部品を備えている。以下、説明において、ハウジング2の設置面21から基板9に向かう方向(設置方向一方側ともいえる)を上方とし、その反対方向(設置方向他方側ともいえる)を下方とする。
樹脂製ケース3は、設置面21の上方に位置する収容部31と、設置面21の側方に延びる(上方に位置しない)コネクタ部32と、台座部33と、複数のフランジ部34と、を備えている。収容部31は、設置面21上に配置される部分であって、内部に基板9が収容される部分である。基板9等の電子制御部品は、収容部31の側壁(周壁)で囲まれている。収容部31の下端部により形成される開口は、設置面21により塞がれている。収容部31の下端面には、全周にわたって凹状部分が形成されている。つまり、図4に示すように、収容部31の下端面には、当該下端面を1周する環状凹部31a(環状溝)が形成されている。また、収容部31には、後述する雌ねじ部21aに対応する位置に、内側に窪んだ窪み部31bが形成されている。
コネクタ部32は、収容部31の側壁から上下方向に交差する方向に突出したコネクタ形状の部分であって、下端部にコネクタ口32aが形成されている。コネクタ口32a内には、基板9に接続されたコネクタ端子(図示せず)が配置されている。樹脂製ケース3の開口は、設置面21で塞がれる収容部31の下端部と、金属製カバー4で塞がれる収容部31及びコネクタ部32の上端部とに形成されている。
収容部31とコネクタ部32の上端部は、開口3aを形成する開口部30を構成している。つまり、樹脂製ケース3の上端部は、環状(筒状)の開口部30を構成している。開口部30の先端面(樹脂製ケース3の上端面)には、全周にわたって凸状部分が形成されている。つまり、図4に示すように、開口部30の先端面には、当該先端面を1周する環状凸部30aが形成されている。環状凸部30aは、後述する環状凹部41a内に配置されている。
台座部33は、図3に示すように、収容部31の内側に設けられた板状部分であって、基板9を収容部31に固定する部分である。基板9は、台座部33上に設置されている。また、収容部31内において、基板9のうち素子9aに対応する部分には、ヒートシンク9bが設置されている。また、ヒートシンク9bと金属製カバー4との間には、両者に当接する放熱ゲル9cが配置されている。
フランジ部34は、収容部31の窪み部31bの下端部から収容部31の外側に向けてハウジング2の設置面21に平行に突出した部分である。フランジ部34は、窪み部31bが形成された部分において、窪み部31bにより窪んでいない部分(窪み部31bの下方の部位)ともいえる。フランジ部34は、ハウジング2の雌ねじ部21aに対向する位置に設けられている。つまり、樹脂製ケース3は、4つのフランジ部34を備えている。フランジ部34には、上下方向に貫通しねじ7が挿通される孔34aが形成されている。孔34aとそれに対応する雌ねじ部21aとは、ねじ止め可能に配置されている。フランジ部34の下端面は、収容部31の下端面と面一になっている。
金属製カバー4は、樹脂製ケース3の開口3aを塞ぐカバーであって、基板9等の電子制御部品に対して放熱機能を発揮するアルミニウム製のカバーである。金属製カバー4は、一体的に成形されている。金属製カバー4は、蓋部41と、複数の脚部42と、を備えている。蓋部41は、樹脂製ケース3の開口3aを閉塞する板状部分である。蓋部41は、開口部30に対向する環状の部分に、ハウジング2から離間する方向(ここでは上方)に凹んだ環状凹部41aを有している。つまり、蓋部41の下面には、蓋部41の縁部分を1周する環状凹部41aが形成されている。蓋部41は、薄板状であるため、その上面側には、環状凹部41aに対応して環状の凸部が形成されている。
脚部42は、樹脂製ケース3の外側で蓋部41からハウジング2に向けて延在する部分である。つまり、脚部42は、蓋部41の縁から樹脂製ケース3の外壁に沿って下方に延びている。脚部42は、蓋部41からハウジング2に向けて樹脂製ケース3の外部を経由して(通って)延びているともいえる。脚部42は、蓋部41の縁のうち、樹脂製ケース3の窪み部31bに対応した位置に設けられている。脚部42は、窪み部31bに対向するように配置されている。つまり、第一実施形態の金属製カバー4は、4つの脚部42を有している。脚部42の先端部(下端部)は、設置面21に平行に形成されている。つまり、脚部42の先端部には、窪み部31bから離れる方向に延びるカラー部42aが設けられている。カラー部42aには、上下方向に貫通し、ねじ7が挿通される孔42bが形成されている。孔42bとそれに対応する雌ねじ部21aとは、ねじ止め可能に配置されている。カラー部42aは、固定に関する部位であるため、比較的厚めに形成されている。カラー部42aはフランジ部ともいえる。
第1シール部材5は、図4に示すように、樹脂製ケース3と金属製カバー4との間に配設されたシール剤である。第1シール部材5は、樹脂製ケース3と金属製カバー4との間をシールしている。第1シール部材5は、金属製カバー4の環状凹部41aと樹脂製ケース3の環状凸部30aとの間に配設されている。第1シール部材5は、全体として環状に形成され、開口部30の先端面の全周にわたって配置されている。第1シール部材5は、環状凹部41a内を充たすように配置されている。環状凹部41a内には、環状凸部30aと第1シール部材5が配置されている。つまり、第1シール部材5は、環状凹部41aの内面全体及び環状凸部30aの外面全体と接触するように配置されている。
第2シール部材6は、ハウジング2と樹脂製ケース3との間に配設されたシール剤である。第2シール部材6は、設置面21と収容部31とに接触して、ハウジング2と樹脂製ケース3との間をシールしている。第2シール部材6は、樹脂製ケース3の環状凹部31a内に配置されている。第2シール部材6は、全体として環状に形成され、収容部31の下端面(設置面21の縁部)の全周にわたって配置されている。第2シール部材6は、環状凹部31a内を充たすように配置されている。第2シール部材6は、収容部31と設置面21とに接触している。第1シール部材5及び第2シール部材6により、収容部31の内部と外部との間がシールされている。なお、第2シール部材6は、ゴム製のOリングでも良い。
ねじ7は、雄ねじ部を有する金属ねじである。ねじ7は、ボルトともいえる。ねじ7は、金属製カバー4の孔42b及び樹脂製ケース3の孔34aを通って、ハウジング2の雌ねじ部21aに螺合されている。金属製カバー4及び樹脂製ケース3は、ねじ7によりハウジング2にねじ止めされている。金属製カバー4とねじ7の頭部が接触し、ハウジング2とねじ7の雄ネジ部(先端部)が接触している。つまり、金属製カバー4は、金属製のねじ7を介してハウジング2に導通している。ねじ7は、金属製カバー4をハウジング2に固定するとともに、樹脂製ケース3の外側に形成される、金属製カバー4とハウジング2との間の導通経路を構成する。
導通経路は、蓋部41、脚部42、ねじ7、及びハウジング2で構成される。このように、ねじ7は、脚部42のハウジング2側の端部(すなわちカラー部42a)とハウジング2とを導通させて固定することで、金属製カバー4をハウジング2に固定する。第一実施形態では、樹脂製ケース3が、脚部42とハウジング2との間に介在するフランジ部34を備え、ねじ7が、脚部42及びフランジ部34を貫通してハウジング2の雌ねじ部21aに螺合している。ハウジング2は図示しない金属製のブラケット(固定部材)によって車体(車両)に設置されており、静電気等は導通経路を通り車体へとアース(接地)される。
第一実施形態によれば、金属製のねじ7によりハウジング2と金属製カバー4とが導通するため、樹脂製ケース3内での金属製カバーから基板への放電(静電気放電)は抑制される。また、金属製カバー4とハウジング2との導通経路が樹脂製ケース3の外側に延在する金属製カバー4の脚部42とねじ7とによって形成されるため、樹脂製ケース3(収容部31)の容積の低減が抑制され、装置の大型化が抑制される。また、導通経路が樹脂製ケース3の外側であるため、例えば金属製カバー4を樹脂製カバーに変更する場合でも、樹脂製ケース3内の構成を変更する必要がない。つまり、第一実施形態によれば、樹脂製ケース3とハウジング2の汎用性を高めることができる。換言すると、第一実施形態によれば、部品(例えばハウジング2及び樹脂製ケース3)の共通化が可能となる。金属製カバー4の変更は、例えば、放熱性がそれほど要求されない車両(例えば、電気機器の駆動回数が比較的少なく、ケース内に発生する熱が小さい車両)に液圧制御装置が搭載される場合などに行われ得る。従来の装置では、カバーだけを変更するとケース内に無駄な構成(基板やケースの孔等)が残り、素子搭載性の面でロスが出る。この点においても第一実施形態の構成は有利である。
また、第一実施形態では、ねじ7を固定手段として用いているため、例えばかしめ固定等よりも固定力(金属製カバー4をハウジング2側へ引きつける引っ張り力)が高くなる。これにより、シール部分に隙間が生じにくい上、第1シール部材5及び第2シール部材6が上下方向に圧縮される力を受けやすく、各部間の密着性を高め、シール性を高めることができる。また、ハウジング2と金属製カバー4とが同じ金属で形成することで、金属間の電位差がなくなり、耐候性が向上する。これにより、樹脂製ケース3のフランジ部34を介さずに、ハウジング2と金属製カバー4とが直接固定される構成を採用することができる。
また、第1シール部材5が環状凹部41aと環状凸部30aとの間に配設されているため、凹凸により接触対象の表面積が増大し、第1シール部材5と樹脂製ケース3(開口部30)との接触面積及び第1シール部材5と金属製カバー4との接触面積を大きくすることができる。つまり、シール性が向上する。また、凹凸により位置決めが容易となり、作業性も向上する。さらに、ねじ7による締め付け力により、第1シール部材5と他部材との密着性が増し、よりシール性が向上する。
また、固定部分(ねじ止め部分)において、金属製カバー4とハウジング2との間にフランジ部34が介在しているため、フランジ部34が固定機能だけでなくシール性を補助する部材としても機能するため、シール性は向上する。液圧制御装置1は、車両用制動装置に適用される装置であって、車室外に配置されることが多い。したがって、静電気放電対策とともにシール性の向上も重要な課題となる。第一実施形態では、静電気放電抑制とシール性向上とが両立できる上、素子実装領域の確保及び汎用性の向上が可能となる。
また、樹脂製ケース3に環状凸部30aが形成されていることで、例えば金属製カバー4を樹脂製カバーに変更した場合、当該環状凸部30aを溶着(例えば振動溶着)において溶ける部分(溶着源)とすることができる。つまり、樹脂製ケース3の構成を変更する必要がなく、汎用性の向上が可能となる。また、変更した樹脂製カバーが樹脂製ケース3に溶着又は接着等されるため、樹脂製カバーをハウジング2に直接固定する必要がない。樹脂製カバーをハウジング2に直接固定する場合、樹脂製カバーの固定部分(ねじ止め部分)に耐久性が必要となり、薄く製造されるカバーがかなり肉厚構造となってしまい、汎用面で不利となる。また、第一実施形態によれば、フランジ部34が存在することで、樹脂製ケース3をハウジング2に固定するための別途の構成を設ける必要はなく、汎用性の向上が可能となる。
<第二実施形態>
第二実施形態の金属製カバー4は、図5に示すように、収容部31の壁面に対向するように延在する2つの脚部42を有している。2つの脚部42のカラー部42aには、それぞれ、雌ねじ部21aに対応した2つの孔42bが形成されている。つまり、第一実施形態同様、金属製カバー4は、4つの孔42bを有している。
第二実施形態の金属製カバー4は、図5に示すように、収容部31の壁面に対向するように延在する2つの脚部42を有している。2つの脚部42のカラー部42aには、それぞれ、雌ねじ部21aに対応した2つの孔42bが形成されている。つまり、第一実施形態同様、金属製カバー4は、4つの孔42bを有している。
第二実施形態の樹脂製ケース3には、フランジ部34が設けられていない。したがって、カラー部42aとハウジング2とが直接接触して、ねじ7により固定されている。樹脂製ケース3は、金属製カバー4とねじ7により又は別途固定剤により、ハウジング2に固定(例えば圧着固定等)されている。この構成によっても、導通経路が樹脂製ケース3の外側に形成されるため、静電気放電を抑制し且つ素子実装領域の低減を抑制することができる汎用性の高い液圧制御装置1を提供することができる。また、金属製カバー4とハウジング2とが同じ金属(ここではアルミニウム)で形成されているため、直接接触する両者の電位差がなくなり耐候性が向上する。
また、図6及び図7に示すように、第二実施形態の金属製カバー4は、1枚の金属板から複数枚を歩留まり良く取得することができ、さらに曲げ加工によりカバーを成形することができるため、絞り加工等と比較して低コスト化が可能となる。図7の点線矢印に示すように、環状凹部41aが形成された金属板から脚部42を曲げ、さらに脚部42のうちカラー部42aを曲げることで、金属製カバー4が成形される。金属製カバー4が脚部42をもつ構成は、曲げ加工で形成できるケースを比較的容易に設計でき、低コスト化が可能となる。金属製カバー4は、1枚の金属板が曲げられた状態で構成されているともいえる。液圧制御装置1の製造方法としては、金属製カバー4が曲げ加工により形成されることが好ましい。
また、変形例の構成では、図8に示すように、脚部42にカラー部42aが形成されず、脚部42の先端部に孔42bが形成されている。この場合、ハウジング2の設置面21とは異なる面に雌ねじ部21aが形成される。これも金属製カバー4の製造が容易となる。
<その他>
本発明は、上記実施形態に限られない。例えば、金属製カバー4をハウジング2に固定する金属製の固定部としては、ねじ7に限らず、リベットであっても良い。また、当該固定部は、脚部42と別体に限らず、脚部42と一体であっても良い。この場合、例えば、脚部42の先端部に、ハウジング2の係合溝に上下方向(設置方向)に係合する爪状部(固定部に相当する)を形成した構成であっても良い。換言すると、スナップフィットのような形状でも良い。また、脚部42の先端部に、ハウジング2に対してかしめ固定を行うかしめ部(固定部に相当する)を形成した構成でも良い。ただし、シール性や汎用性の観点から、固定部はねじ7であることが好ましい。
本発明は、上記実施形態に限られない。例えば、金属製カバー4をハウジング2に固定する金属製の固定部としては、ねじ7に限らず、リベットであっても良い。また、当該固定部は、脚部42と別体に限らず、脚部42と一体であっても良い。この場合、例えば、脚部42の先端部に、ハウジング2の係合溝に上下方向(設置方向)に係合する爪状部(固定部に相当する)を形成した構成であっても良い。換言すると、スナップフィットのような形状でも良い。また、脚部42の先端部に、ハウジング2に対してかしめ固定を行うかしめ部(固定部に相当する)を形成した構成でも良い。ただし、シール性や汎用性の観点から、固定部はねじ7であることが好ましい。
また、図9に示すように、第一実施形態の複数の脚部42を、それぞれ上下方向に延在する1本の板状部で形成することで、1枚の金属板からの曲げ加工による成形が容易となり、低コスト化が可能となる。図1において、蓋部41の角部分に形成された2つの脚部42は、それぞれ、垂線方向が異なる2本の板状部により構成されており、耐久性の面で有利である。また、蓋部41には、コネクタ部32と上下方向に係合する係合部が設けられても良い。また、シール部材5、6は、接着剤であっても良い。また、液圧制御装置1は、エア抜きの観点から、ハウジング2の面のうち、ホイールシリンダに接続されるホイールシリンダポートが設けられた面を上方とすることが好ましい。また、脚部42やねじ止め個所の数は、上記以外でも良い。
1…液圧制御装置、2…ハウジング、21…設置面(一面)、21a…雌ねじ部、3…樹脂製ケース、3a…開口、30…開口部、30a…環状凸部、34…フランジ部、4…金属製カバー、41…蓋部、41a…環状凹部、42…脚部、42a…カラー部、5…第1シール部材、6…第2シール部材、7…ねじ(固定部)。
Claims (4)
- 内部に油路が形成された金属製のハウジングと、
前記ハウジングの一面に配設され、内部に前記油路内の液圧を制御するための電子制御部品が配設され、開口を形成する開口部を有する筒状の樹脂製ケースと、
前記開口を閉塞する蓋部、及び前記樹脂製ケースの外側で前記蓋部から前記ハウジングに向けて延在する複数の脚部を有する金属製カバーと、
前記樹脂製ケースと前記金属製カバーとの間に配設された第1シール部材と、
前記ハウジングと前記樹脂製ケースとの間に配設された第2シール部材と、
前記脚部の前記ハウジング側の端部と前記ハウジングとを導通させて固定することで、前記金属製カバーを前記ハウジングに固定する金属製の固定部と、
を備える液圧制御装置。 - 前記固定部は、ねじであり、
前記金属製カバーは、前記ハウジングと同じ金属で形成されている請求項1に記載の液圧制御装置。 - 前記蓋部は、前記開口部に対向する環状の部分に前記ハウジングから離間する方向に凹んだ環状凹部を有し、
前記開口部は、前記環状凹部内に配置される環状凸部を有し
前記第1シール部材は、前記環状凹部と前記環状凸部との間に配設されている請求項1又は2に記載の液圧制御装置。 - 前記固定部は、ねじであり、
前記樹脂製ケースは、前記脚部と前記ハウジングとの間に介在するフランジ部を備え、
前記ねじは、前記脚部及び前記フランジ部を貫通して前記ハウジングの雌ねじ部に螺合している請求項1〜3の何れか一項に記載の液圧制御装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7414774B2 (ja) | 2021-06-28 | 2024-01-16 | 矢崎総業株式会社 | 樹脂成形体、樹脂成形体の製造方法、及び、液圧制御装置 |
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- 2017-06-23 JP JP2017123274A patent/JP2019006240A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7414774B2 (ja) | 2021-06-28 | 2024-01-16 | 矢崎総業株式会社 | 樹脂成形体、樹脂成形体の製造方法、及び、液圧制御装置 |
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