JP2019005745A - 手動操作式ペイントスプレーガン - Google Patents

Abstract

【課題】ガンが溶媒を用いる定期的な清掃および洗浄操作にさらされるときに、圧力計の取り外しを可能にするようにガンから分離され得る、手動式ペイントスプレーガンを提供する。
【解決手段】スプレーされる塗料を噴霧するためのノズル４を有するボディ１と、取っ手１４を形成し、上記噴霧ノズル４に供給される圧縮空気の流入のためのコネクタ８を備えるハンドル２とを備える手動操作式ペイントスプレーガン。ガンのハンドル２は、圧力センサ３０が操作可能に関連づけられた圧縮空気調整器９を備え、圧力センサ３０の少なくとも部分は、取っ手１４の背面領域の大部分を形成するハンドル２の取り外し可能部分１５に配置され、上記流入コネクタ８から分離される。
【選択図】図３

Description

本発明は、概して、スプレーされる塗料を噴霧するためのノズルを有するボディと、取っ手を形成し、噴霧ノズルに供給されるべき圧縮空気の流入のためのコネクタを備えるハンドルとを備える、手動操作式塗料スプレーガンに関する。ハンドルは、一般的に、設定された圧力を測定するための圧力計または圧力センサと関連づけられた圧縮空気調整器を備える。

特に、本発明は、圧力計がデジタル式であり、ガンが溶媒を用いる定期的な清掃および洗浄操作にさらされるときに圧力計の取り外しを可能とするようにガンから分離され得る少なくとも一部分を圧力計が有するようにされた、手動操作式ペイントスプレーガンに関する。

文献、欧州特許第１２４７５８６号明細書および国際公開第２０１４／００６５９３号パンフレットは、アナログまたはデジタル式の圧力計を有するハンドルの全体が、ガンのボディから分離され得る、前述のタイプの手動操作式ペイントスプレーガンを説明する。

文献、欧州特許第１４７７２３２号明細書および欧州特許第２９１８３４７号明細書の場合、圧力計が、圧縮空気の流入のためのコネクタにおいて、分離可能な態様でハンドルのベースに取りつけられる。

特に、欧州特許第１４７７２３２号明細書は、デジタル圧力計を支えるハンドルから取り外されることが可能なモジュールを備える、スプレーガンを説明する。この取り外し可能モジュールは、ガンハンドルの末端の部品、すなわち、ガンを圧縮空気供給ダクトに接続するための流入コネクタが提供される部分を形成するボディからなる。さらに、管状コネクタに接続される圧縮空気ダクトもまた、したがって、ガンハンドルに提供されるダクトの部品に関連するガスケットと嵌合して連結する部分を更に提供しなければならない、取り外し可能モジュールの部品である。この解決方法は、圧力計を含むモジュールの快適で容易な取り外しを可能にせず、ガンはそのようなモジュールなしに使用されることができない。

文献、欧州特許第１２７７５１９号明細書の場合でさえも、圧力計はハンドルの拡大された前部／低い部分にねじ留めされ、文献、欧州特許第２４２７２７５号明細書によると、圧力計はガン本体の後部支持プレートに、取り外し可能なやり方で取りつけられる。

文献、欧州特許第０５２６５２５号明細書によると、圧力計は、ねじまたはバヨネット連結によって、取り外し可能なやり方でガン本体に接続され、文献、欧州特許第１３７５０１３号明細書および欧州特許第１７１５９５７号明細書の場合、圧力計はガン本体へ、またはそのハンドルの下へ、追加導入物として取りつけられ得る。

これらの先行技術の解決方法はすべて、比較的複雑であり、いくつかの場合において、塗装のときにその操作が不利益になるほどに、ガンの手動グリップに悪影響を与える。

本発明の目的は、デジタル式の圧力計が、人間工学的観点から、および美的観点からのどちらでもハンドルの構成を変更しないような態様で、およびまた、全部または一部の、容易かつ迅速な分解および再組み立ても可能な態様で構成される、導入において画定されるタイプの手動操作式ペイントスプレーガンを提供することである。

本発明によると、この目的は、圧力計の少なくとも１つの分離可能な部分が、取っ手の背面領域の大部分を形成するハンドルの取り外し可能部分に配置され、圧縮空気流入コネクタから分離されることによって、主に達成される。

用語「取っ手の背面領域の大部分」は、以下の詳細な説明および特許請求の範囲において、使用のときに、ユーザの手のひら全体に実質的に付着するような、および、それがないとしたら、ガンを起動するための通常の方法でガンをつかむことを、不可能ではないにしても困難にするであろう、形状および寸法を有する取っ手の一体となる部分を示すべく使用される。

この特徴のおかげで、本発明によるガンは、ハンドルを含むガン全体の定期的な洗浄を可能にすべく、圧力計の快適で容易な取り外しを可能にすることができる。本発明の更に有益な態様は、流入コネクタがガンと一体的に接合され、したがって取り外し可能部分から独立していることを考慮すると、ハンドルの取り外し可能部分の取り外しが、ガンの操作を危険にさらさないという点にある。例えば、特別な挿入によって置換され得るような部分がたとえないとしても、ガンは動作し得る。

ハンドルのそのような取り外し可能部分は、好ましくは、ハンドルに対する接続および接続解除を角運動によって可能にすべく構成されたモジュールからなる。モジュールとハンドルとの間の強制的な連結面によって実現される機械的なロック、ならびに、モジュールとハンドルとの間で可能な磁気ロックが、この角運動に好都合に関連する。

本発明の更に特有の特徴によると、前述のハンドルの取り外し可能部分のための安全止めが提供され、安全止めは、関連する流入コネクタを通ってハンドルに供給される圧縮空気によって作動される。好都合には、そのような安全止めは、ハンドル内に圧縮空気がない状態の、操作不能な引込位置と、ハンドル内に圧縮空気が存在する状態の、操作可能な引出位置との間で、前述のモジュールに対して変位可能な、少なくとも１つのスライドピンであり、スライドピンは、ロックして、したがってモジュールの角運動を妨げるように、そのようなハンドルの台座（ｓｅａｔ）に係合される。

本発明の第１の実施形態において、デジタル圧力計は、ハンドルの上記取り外し可能部分に全体として収容される圧力インジケータを備える電子トランスデューサからなり、したがってガンから全体として取り外し可能である。

本発明の第２の実施形態において、デジタル圧力計は、ハンドルに収容された好都合にはピエゾ抵抗式の圧力センサと、ハンドルの上記取り外し可能部分に収容され、上記取り外し可能部分がハンドルに取りつけられるときに上記圧力センサと電気的に接続され得る圧力インジケータと、を備える。

ここに、本発明は、純粋に非限定的な例として提供される、添付の図面を参照して詳細に説明されるであろう。
本発明の実施形態による、手動操作式ペイントスプレーガンの概略斜視図であり、ハンドルは、ハンドルに取りつけられた関連する圧力計と共に表される。 図１の横方向立面図である。 圧力計の取り外しの最中の中間ステップを示す、図１と類似の図である。 圧力計がハンドルから取り外された状態の、図１および３と類似の図である。 図２の矢印Ｖによって詳細に示される細部を、より大きい縮尺で示す図である。 圧力計を支えるモジュールの分解斜視図である。 別の方向から見られた、図６のモジュールの分解斜視図である。 図６のモジュールの前方向立面一部断面図である。 図６のモジュールの横方向立面一部断面図である。 本発明によるガンの変形例の一部鉛直断面図である。 図４に類似する、図１０によるガンの変形例の斜視図である。 図１１の、拡大されて分解された詳細を示す。 図１０の変形例のモジュールの分解斜視図である。 別の方向から見られた、図１２のモジュールの分解斜視図である。

はじめに図１、図２、図３、図４および図５を参照すると、本発明による手動操作式ペイントスプレーガンは、本質的に、ガンを操作するためのボディ１および取っ手２を備える。

全体として従来のやり方において、ボディ１には、図示されないが、スプレーされる塗料を含む容器を、取り外し可能に取りつけるための引入口３が提供され得、塗料は、操作のときに、第１および第２の手動調整器５、６およびトリガ７に、同様に既知の態様で操作可能に関連づけられた、噴霧ノズル４に供給される。

ハンドル２には、これも既知の態様で、可撓性の圧縮空気供給パイプにガンを接続するための管状流入コネクタ８を、下部に備える。そのような流入コネクタは、ハンドル２のベースに恒久的に、一体的に接合される。

コネクタ８から来てボディ１に供給され、そして、トリガ７を起動することによって噴霧ノズル４に分配される空気の圧力を調節するための、手動で起動可能な圧力調整器が、９で示される。

調整器９によって確立される空気の圧力の量は、この場合には、関連する電子回路１２がバッテリ１３によって動力供給される状態の図８および図９において、１１によって概略的に示される、電子圧力トランスデューサからなるデジタル圧力計によって検出される。検出された圧力の値は、一般的に液晶タイプであり、トランスデューサ１１に操作可能に接続され、ハンドル２の一方の側で露出され、したがって可視となっている、ディスプレイ１０に示される。

圧力計の全体は、取っ手１４の一体となる部分を形成するハンドル（２）の取り外し可能部分またはモジュール（１５）に配置される。用語「一体となる部分」は、圧力計が配置されるハンドル２の取り外し可能部分１５が、機能的、人間工学的および美的観点から、取っ手１４を修正も変更もしない旨を示すべく使用される。

本発明の独自の特徴によると、取り外し可能部分またはモジュール１５は、取っ手１４の背面領域の大部分を形成し、それは圧縮空気流入コネクタ８から分離される。

以前に述べられたように、用語「取っ手の背面領域の大部分」は、取っ手２の取り外し可能部分１５が、ユーザの手のひらに全体として付着するような、および、それがないとしたら、それを起動するための通常の方法でガンをつかむことを、不可能ではないにしても困難にするであろう、形状および寸法を有する旨を示すべく使用される。示された例の場合において、取り外し可能部分１５は、ハンドル２のほぼ全長にわたって延在し、その幅の大部分にわたって延在する。

詳細には、ハンドル２のそのような取り外し可能部分は、図６および図７により良く例示されており、ガンのボディ１およびハンドル２と同様に、一般的にアルミニウムである金属製の外側体１６と、例えばプラスチック材料からなり、外側体１６に収容され、関連する電子回路１２を有するトランスデューサ１１、ディスプレイ１０、および、図６に示されるように、次に取り外し可能な蓋１８によって支えられるバッテリ１３を含む内側体１７とによって形成されるモジュール１５である。

述べられたように、モジュール１５は、取っ手１４の背面領域の大部分であり、取っ手２の凹部２０における迅速な接続および接続解除を可能にするように挿入される。凹部２０に対するモジュール１５の取りつけおよび取り外しは、図３に例示される角運動によって行われる。この目的のために、モジュール１５の外側体１６は、少なくとも下のほうの１つが凹部２０の端面２１と相補的な形状の面を有し、モジュール１５とハンドル２との間にわずかに強制的な連結を実現する、端部の一対の突出部１９で形成される。圧力計の取り外しには、図３に示されるようにいくらかの角度だけモジュール１５を回転させることが必要であり、これによって面１９および２１を係合解除し、したがって、図４に示されたように、凹部２０からモジュール１５を取り外すことを可能にする。

モジュール１５が取っ手２に挿入された状態において、強制的な連結面１９および２１によって提供される機械的な拘束に加えて、好都合には、外側体１６の突出部１９および取っ手２の凹部２０にそれぞれ支えられた、永久磁石２２、２３（図３）によって実現されるさらなる磁気ロックが提供される。

本発明によると、ガンにおける圧縮空気の存在下で、モジュール１５の取り外しを妨げる安全止めも、また提供される。そのような安全止めは、モジュール１５の内側体１７のチャンバ２６（図９）内で可動なプランジャ２５（図８および９）によって支えられ、図６および９に示される少なくとも１つのロックピン２４である。チャンバ２６は、通路２７および引入口２８（図８および９）を通って、ハンドル１４の出口穴２９（図４）と連通して配置され、出口穴２９は圧縮空気流入コネクタ８と連通して配置される。モジュール１５がハンドル２（図１および図２）に取りつけられてガンに圧縮空気が供給されたとき、プランジャ２５によって押されるロックピン２４は凹部２０の穴３０に係合され、流入コネクタ８と連通して配置される。したがって、モジュール１５の回転は妨げられ、以前に説明されたように、ガンに加圧空気がない状態でのみ、モジュール１５の回転が実行され得る。

出口穴２９によって、トランスデューサ１１は、流入コネクタ８を通ってガンに供給される圧縮空気の圧力を直接測定し、測定値はディスプレイ１０に示される。

上記の観点から、本発明によるスプレー塗装ガンは、溶媒を用いてのガンの定期的な洗浄を可能とすべく、圧力計の快適で容易な取り外しを可能とし、したがって、同様に、圧力計の容易な再取りつけを確実にすることが明らかである。取りつけられた状態において、圧力計、またはそれを含むモジュール１５の構成は、機能的、人間工学的および美的観点からの任意のいかなる態様においても、取っ手１４およびガンの構成が変更も修正もされないようなものである。例えば溶媒を用いてのガンの洗浄を可能にするための、ハンドルからのモジュール１５の取り外しは、説明されるように、圧縮空気流入コネクタ８がガンと一体的に接合され、したがってそれの取り外し可能部分から独立しているという点で、ガンの操作を危険にさらさない。したがって、例えば特別な挿入によって置換され得るような部分がたとえないとしても、ガンは動作し得る。

上記に説明される実施形態において、述べられたように、デジタル圧力計１１−１０は、全体として取り外し可能部分またはモジュール１５に含まれる。代替的に、および図１０、図１１、図１２、図１３および図１４を参照してここに説明されるであろう変形例（以前に説明されたものと同一または同様の部分は同じ参照符号を用いて示される）によると、デジタル圧力計は一部のみがモジュール１５に含まれ得る。

より特別には、この変形例において、デジタル圧力計は、ハンドル２の取っ手１４に収容された、好都合にはピエゾ抵抗式の圧力センサ３０からなり、デジタル圧力計は、以前の実施形態を参照して説明されたものに類似して、モジュール１５に収容された圧力インジケータまたはディスプレイ３１に操作可能に関連づけられ、ハンドル２の外から可視である。モジュール１５がハンドル２に取りつけられたとき、ディスプレイ３１は、電気コネクタ３２を搭載したユニットによって、圧力センサ３０に電気的に接続され得る。図１０において観察可能なように、ハンドル２に沿って形成され、圧縮空気流入コネクタ８によって動力供給されるダクト３３に、圧力センサ３０は直接面する。モジュール１５がハンドル２から分離されたとき、必要があれば、圧力センサ３０が次に取り外されることができる。

明らかに、構造の詳細および実施形態は、以下の特許請求の範囲に画定された本発明の保護の範囲から逸脱することなしに、説明されおよび示されたものに対して大きく異なってよい。

Claims (9)

1. スプレーされる塗料を噴霧するためのノズルを有するボディと、取っ手を形成し、前記噴霧するためのノズルに供給される圧縮空気の流入のためのコネクタを備えるハンドルとを備え、前記ハンドルは、デジタル圧力計が操作可能に接続される圧縮空気調整器を備え、前記デジタル圧力計の少なくとも一部分はガンから分離可能である、手動操作式ペイントスプレーガンであって、前記デジタル圧力計の前記少なくとも１つの分離可能な部分が、取っ手の背面領域の大部分を形成するハンドルの取り外し可能部分に配置され、前記流入のためのコネクタから分離される、手動操作式ペイントスプレーガン。
2. 前記取り外し可能部分が、角運動によって前記ハンドルに対して接続および接続解除されるモジュールを備える、請求項１に記載の手動操作式ペイントスプレーガン。
3. 前記モジュールと前記ハンドルとの間の相補的な強制連結面によって実現される機械的なロックが、前記角運動に関連づけられる、請求項２に記載の手動操作式ペイントスプレーガン。
4. 前記モジュールと前記ハンドルとの間の磁気ロックが前記角運動に関連づけられる、請求項２または３に記載の手動操作式ペイントスプレーガン。
5. 前記流入のためのコネクタを通って前記ガンに供給される前記圧縮空気によって作動される、前記ハンドルに関連する前記モジュールのための安全止めを含む、請求項２から４のいずれか一項に記載の手動操作式ペイントスプレーガン。
6. 前記安全止めが、前記ハンドルに圧縮空気がない、操作不能な引込位置と、前記ハンドルに圧縮空気が存在する、操作可能な引出位置との間で、前記モジュールに対して変位可能な少なくとも１つのスライドピンを備え、前記スライドピンは前記ハンドルの穴に係合され、これによって前記モジュールの角運動を妨げる、請求項５に記載の手動操作式ペイントスプレーガン。
7. 前記ガンの前記ハンドルに取りつけられた状態の前記モジュールへの前記圧縮空気の前記流入のためのコネクタに連通して配置されたチャンバ内で可動なプランジャによって、前記少なくとも１つのスライドピンが支えられる、請求項６に記載の手動操作式ペイントスプレーガン。
8. 前記デジタル圧力計が、関連づけられたハンドルの前記取り外し可能部分に全体として収容されたインジケータを有する圧力トランスデューサを備える、請求項１に記載の手動操作式ペイントスプレーガン。
9. 前記デジタル圧力計が、前記ハンドルに収容されるピエゾ抵抗圧力センサと、前記ハンドルの前記取り外し可能部分に収容され、前記取り外し可能部分がハンドルに取りつけられたときに、前記ピエゾ抵抗圧力センサに電気的に接続されることが可能である、圧力インジケータとを含む、請求項１に記載の手動操作式ペイントスプレーガン。