JP2019005580A - Gbr用メンブレン - Google Patents

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Abstract

【課題】生分解性、新生骨造成部の被覆部位の空間維持性、および新生骨造成部周辺に接するメンブレン周辺部の柔軟性をもつGBR用メンブレンを提供する。【解決手段】50wt%以下のリン酸カルシウムを含有していてもよい生分解性ポリマーからなる第一の不織布部分と、第一の不織布部分の略中央部分に積層された状態にある少なくとも一つの、50wt%以下のリン酸カルシウムを含有していてもよい生分解性ポリマーからなる第二の不織布部分とを含み、第一の不織布部分および第二の不織布部分が一体化された構造となっているGBR用メンブレン。【選択図】図1

Description

本発明は、歯科治療における骨誘導再生法(GBR法)に好適に用いられるメンブレンに関する。
インプラント医療では、患者が失った歯を人工歯で補うため、人工歯を装着する位置の歯槽骨に専用の穴を設け、それにインプラント体を埋め込んでいるが、インプラント医療を必要とする患者のなかには、歯周病を患っていたり、歯を失ってから長時間が経過したりしたため、歯槽骨の骨組織が欠損を起こしている症例が存在する。
このように歯槽骨の骨組織が欠損している場合、骨組織の再生を促してインプラント体を埋め込むために十分な骨体積を得る医療手法として、例えば骨誘導再生法(GBR法)を用いられている。これは、骨組織が欠損した歯槽骨に専用のメンブレンを被覆し、歯肉等の組織細胞が欠損部に入り込まないように新生骨の再生に必要な空間を確保する技法である。
ここで、GBR法に用いられるメンブレンとしては、これを摘出するための二次的除去手術が不要なように、生体内で分解および吸収される材料からなる不織布を用いて形成されたものも用いられている。例えば特許文献1においては、L−ラクチド/グリコリド/ε−カプロラクトン三元共重合体からなる生体吸収性フィルムからなるGBR用メンブレンが提案されている。このGBR用メンブレンは、全面が単層のフィルムから構成されており、全面において平均的な柔軟性および強度を有する。
特開2012−024384号公報
本発明は、前述した生分解性のほか、新生骨造成部を被覆する部位が十分な空間維持性をもたせるための強度を備えると同時に、歯槽骨を被覆する際に新生骨造成部周辺に接するメンブレン周辺部が十分な柔軟性を備えたGBR用メンブレンを提供することを目的とする。
本発明は、50wt%以下のリン酸カルシウムを含有していてもよい生分解性ポリマーからなる第一の不織布部分と、第一の不織布部分の略中央部分に積層された状態にある少なくとも一つの、50wt%以下のリン酸カルシウムを含有していてもよい生分解性ポリマーからなる第二の不織布部分とを含み、第一の不織布部分および第二の不織布部分が一体化された構造となっているGBR用メンブレンである。
本発明のGBR用メンブレンは、上記構成により、生分解性とともに、新生骨造成部の被覆部位の空間維持性および新生骨造成部周辺に接するメンブレン周辺部の柔軟性の要請をいずれも満足するものである。
(b)は本発明のGBR用メンブレン1の一例を示す斜視図であり、(a)は、そのうち第一の不織布部分3および第二の不織布部分5を説明のために分離した状態を仮想した斜視図である。 施術対象位置の歯槽骨51および歯肉53を切開する状態を示す断面図である。 施術対象位置の歯槽骨51に本発明のGBR用メンブレンを適用した状態を示す断面図である。 新生骨が再生する状況を示す断面図である。 インプラント体55を埋め込んで人工歯61を装着した状態を示す断面図である。 実施例1のGBR用メンブレン1および比較例1のメンブレンの空間維持性の評価試験結果を示すグラフである。 実施例1、2のGBR用メンブレン1、2の血液透過性の評価試験結果を示すグラフである。 実施例1〜3のGBR用メンブレン1〜3および比較例1のメンブレンの組織細胞バリア性能の評価試験結果を示すグラフである。 実施例2、3のGBR用メンブレン2、3のBSA透過性の評価試験結果を示すグラフである。 実施例および比較例で得られたメンブレンの膜厚と目付の関係を示す図である。
本発明は、50wt%以下のリン酸カルシウムを含有していてもよい生分解性ポリマーからなる第一の不織布部分と、第一の不織布部分の略中央部分に積層された状態にある少なくとも一つの、50wt%以下のリン酸カルシウムを含有していてもよい生分解性ポリマーからなる第二の不織布部分とを含み、第一の不織布部分および第二の不織布部分が一体化された構造となっている、GBR用メンブレンである。
本発明のGBR用メンブレンは、このような構成を有することにより、時間の経過により口腔内で分解する。
第二の不織布部分は第一の不織布部分の略中央部分に積層された状態にあるが、第二の不織布部分は第一の不織布部分に比して面積が小さいため、本発明のGBR用メンブレンは、その面に対して法線方向からみた場合に、第一の不織布部分のみとなる外周部と、第一の不織布部分および第二の不織布部分が積層された状態にある中央部とを有する。このため外周部は柔軟性を有することから歯槽骨に対する密着性が高く、中央部は強度が高いことから新生骨造成部の空間維持性に優れる。
本発明のGBR用メンブレンにおいては、メンブレン全体、すなわち積層状態にある第一の不織布部分および第二の不織布部分の平均細孔径が、いずれも20μm以下であることが好ましく、0.01〜20μmであることがより好ましく、さらに0.1〜15μmであることが最も好ましい。本発明のGBR用メンブレンは、新生骨再生を阻害しないための組織細胞不透過性をもつものであるが、積層状態にある第一の不織布部分および第二の不織布部分の平均細孔径をこのような範囲とすることで、この特性がより確実に担保される。
一方、本発明のGBR用メンブレンは、その全体が不織布で構成されているため、骨細胞生育のための栄養成分の透過性が確保されるのである。
このような構成を有する本発明のGBR用メンブレンでは、第一の不織布部分のみとなる外周部が柔軟性を必要とする歯槽骨周辺部に配置され、第一の不織布部分および第二の不織布部分が積層した構造を有する中央部が空間維持性を必要とする新生骨造成部に配置されることになるが、こうした外周部の面積と中央部の面積は、GBR法を用いた施術内容に応じて最適化されることが望ましい。例えば、第一の不織布部分に対する第二の不織布部分の面積割合は10〜90%であることが好ましく、20〜75%であることがより好ましい。
本発明のGBR用メンブレンにおける第一の不織布部分および第二の不織布部分が一体化された構造となっている部分の目付は150〜650g/mであることが好ましく、150〜450g/mであることがより好ましい。ここで、第一の不織布部分および第二の不織布部分の目付は、上記の条件を満たす限り異なっていてもよく、例えば第一の不織布部分を低目付とすることで、外周部の柔軟性をより高めることができる。
なお、この目付は第一の不織布部分および第二の不織布部分が一体化された状態における値であり、本発明のGBR用メンブレンが第一の不織布部分と第二の不織布部分とを積層して一体化する工程を経て製造されたものである場合には、当該積層前の第一の不織布部分や第二の不織布部分の目付は、この値より低い場合もある。
本発明のGBR用メンブレンの膜厚は、250〜650μmであることが好ましく、300〜600μmであることがより好ましい。この膜厚は第一の不織布部分および第二の不織布部分が一体化された状態となっている部分における値であり、本発明のGBR用メンブレンが第一の不織布部分と第二の不織布部分とを積層して一体化する工程を経て製造されたものである場合には、当該一体化前の積層体の膜厚は、この値よりも大きい場合もある。ここで、第一の不織布部分および第二の不織布部分の膜厚は異なっていてもよい。
また、本発明のGBR用メンブレンは、第一の不織布部分の略中央部分に第二の不織布部分が積層された状態にあるから、その第一の不織布部分には第二の不織布部分が積層された領域と積層されていない領域とがあるが、本発明のGBR用メンブレンの製造法によっては、これらの領域の膜厚は同一であってもいずれかが他方より大きくてもよい。
例えば、第一の不織布部分のうち第二の不織布部分が積層された状態となるべき部分の厚みを他の部分より小さく調製しておき、その後第二の不織布部分が設けられた状態では、第二の不織布部分のある領域とない領域の膜厚が等しくなるようにしてもよい。
本発明のGBR用メンブレンにおける第一の不織布部分および/または第二の不織布部分は、50wt%以下のリン酸カルシウムを含有することが好ましく、第一の不織布部分および第二の不織布部分がいずれも50wt%以下のリン酸カルシウムを含有することがより好ましい。かかるリン酸カルシウムとしては、例えばβ相リン酸カルシウム(β−TCP)または非焼成ヒドロキシアパタイト(HA)であることが好ましい。
第一の不織布部分および/または第二の不織布部分に50wt%以下のリン酸カルシウムを含有することで第一の不織布部分および/または第二の不織布部分が親水化される結果、後述するように不織布の平均細孔径の縮小が容易になる利点がある。
かかるリン酸カルシウムは、生分解性ポリマーに予め加えてから紡糸することで、生分解性ポリマー繊維のポリマー内部に含有させてもよいし、生分解性ポリマー繊維を調製後、その繊維表面に付着させてもよい。
本発明のGBR用メンブレンにおける第一の不織布部分および第二の不織布部分を構成する繊維の繊維径は、いずれも0.1〜100μmであることが好ましい。このような繊維径の不織布を用いることで、血液中にある骨細胞生育のための栄養成分の十分な透過性が担保される。例えば、栄養成分透過性の一例として、その第一の不織布部分および第二の不織布部分が一体化された構造となっている部分においても蛋白質の一種であるウシ血清由来アルブミン(BSA)の透過性を示す。
このほか、本発明で用いる不織布繊維の繊維径をこの範囲にすることは、不織布の生産性の点でも有利である。
本発明のGBR用メンブレンにおける第一の不織布部分と第二の不織布部分とが一体化された構造となっている部分は、1N以上の曲げ強度を有することが好ましい。こうしたGBR用メンブレンを用いると、新生骨造成部の空間維持性が十分に確保される。
本発明のGBR用メンブレンは、その第一の不織布部分および第二の不織布部分を個別に用意したうえでそれらを積層し、それを熱プレスによって一体化して製造したものであることが好ましい。
このようにして得た本発明のGBR用メンブレンでは、第一の不織布部分および第二の不織布部分双方を積層して熱プレスすることによりそれらが圧縮される。これにより、不織布の平均細孔径を20μm以下に縮小して骨細胞生育のための栄養成分の透過性能を維持したまま、軟組織等の組織細胞が新生骨造成部に侵入することを防止することが容易にできる。
すなわち、例えばメルトブローまたはドライスピニングを行っただけの不織布では、繊維が積み重なった形であるため、厚み方向で繊維間の距離があるため、平均細孔径が小さなものを得るには、一定以上の厚みを要する。一方で、不織布は厚みが増すと柔軟性が低下する。これに対し、積層物を熱プレスにより一体化したものは、不織布を構成する繊維が平たん化する方向に変形されるとともに厚み方向における繊維間距離が短くなり、平均細孔径を小さくすることができる。そして、第一の不織布および/または第二の不織布を前述のようにリン酸カルシウムを用いて親水化すると、不織布の平均細孔径の縮小がさらに容易になる。かかる親水化の方法としては、例えば交互浸漬法またはエキシマ処理による親水化処理が挙げられる。
本発明のGBR用メンブレンは、生分解性ポリマーからなる第一の不織布部分と、生分解性ポリマーからなる第二の不織布部分とからなる。
本発明のGBR用メンブレンには、本発明の効果を損なわない範囲で種々の生分解性ポリマーを用いることができるが、GBR用メンブレンの物理的な強度と分解に要する時間とのバランスに鑑みて適宜選択される。かかる生分解性ポリマーとしては、例えば脂肪族ポリエステルが好ましく、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリεカプロラクトン、またはそれらの共重合体であることがより好ましい。なかでも乳酸とグリコール酸との組成比が80:20〜95:5である共重合体(PLGA)が好ましい。
なお、本発明のGBR用メンブレンは「生分解性ポリマーからなる」不織布部分をもつが、この語は実質的に分解性ポリマーからなることを意味し、生理活性物質などの微量成分を含めることを排除するものではない。
以下、本発明のGBR用メンブレンの代表的な実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、各図面は本発明を概念的に説明するためのものであり、本発明は図示されるものに限られるものではない。
1.本発明のGBR用メンブレン1の概要
本実施形態のGBR用メンブレン1は、歯科治療に用いる医療具であって、例えば骨組織の欠損を発生している歯槽骨51に対して骨誘導再生法(Guided Bone Regenaration:GBR法)を用いてインプラント治療等を行う際、歯槽骨51の骨組織欠損部(本明細書では「新生骨造成部」とも称する。)に被覆することで、歯肉等の組織細胞が骨組織欠損部に侵入することを防止し、新生骨の誘導再生を補助するものである。
図1(a)および(b)に示すとおり、本実施形態のGBR用メンブレン1は、第一の不織布部分3と、1枚の第二の不織布部分5とから構成されており、当該2種の不織布部分が一体化された構造となっている。なお、本実施形態では、第一の不織布部分3および第二の不織布部分5の形状を略矩形としているが、これに限定されるものではなく、治療上の要請に応じて形状を最適化することが望ましい。
2.第一の不織布部分3および第二の不織布部分5の詳細
第一の不織布部分3および第二の不織布部分5は、時間の経過により口腔内で分解する生分解性ポリマーを用いて略矩形に形成されている。そして第一の不織布部分3と第二の不織布部分5とは、面積が異なる略相似形で、第一の不織布部分3に比して第二の不織布部分5の面積が小さい特徴を有している。
第一の不織布部分3および第二の不織布部分5の形成に用いる生分解性ポリマーとしては、例えば乳酸とグリコール酸との共重合体が用いられる。当該生分解性ポリマーを、例えばメルトブロー(MB)法またはドライスピニング(DSP)法により紡糸して不織布が形成される。ここで、ドライスピニング法とは、例えば特表2013−534978に記載されるような、ポリマーを揮発性溶媒に溶解し、これを圧縮空気などによる高速ガス流中に注入してポリマーストランドを形成し、さらにこれを高速ガス流によって延伸する方法をいう。
さらにこれを交互浸漬またはエキシマ処理を施して親水化してもよい。もしくは、第一の不織布部分3および第二の不織布部分5は、リン酸カルシウム、例えばβ相リン酸カルシウム(β−TCP)または非焼成ヒドロキシアパタイト(HA)が添加されていてもよい。
なお、繊維径は上記メルトブロー法またはドライスピニング法を用いた紡糸により、略0.1〜100μmの範囲とすることが好ましい。
さらに、積層された状態にあるメンブレン全体の平均細孔径は20μm以下であることが好ましい。
第一の不織布部分3および第二の不織布部分5の目付はいずれも10〜450g/mの範囲とすることが好ましく、いずれも150〜350g/mとすることがより好ましく、いずれも250〜350g/mとすることが最も好ましい。
本実施形態1では、第一の不織布部分3を80g/mとし、第二の不織布部分5を80g/mとしている(なお、積層・一体化された部分の目付はこれらの値より高い)。このように、第一の不織布部分3を低目付とすることで、第一の不織布部分3の柔軟性を高めることもできる。
本発明のGBR用メンブレンは、前述のようにその膜厚を250〜650μmの範囲とすることが好ましいが、目付(X)[g/m]と膜厚(Y)[μm]との関係が、下記式(1)と(2)を満足することがさらにより好ましい。
1.6X−200 ≦Y≦ 1.6X+100 (1)
150 ≦X≦ 450 (2)
また、第一の不織布部分3に対する第二の不織布部分5の面積は、略20〜75%の範囲とすることが好ましい。
これによって、第一の不織布部分3および第二の不織布部分5を用いて形成した本実施形態のGBR用メンブレン1は、第一の不織布部分3のみからなる外周部の柔軟性により歯槽骨51に対する密着性が高く、同時に、第一の不織布部分3と第二の不織布部分5とが積層・一体化された状態にある中央部の強度により新生骨を再生する新生骨造成部の空間維持性が良好である。なお、かかる中央部の曲げ強度は1N以上とすることが望ましい。
また、上記構成による周辺部の柔軟性により、本実施形態におけるGBR用メンブレン1を使用する際、歯槽骨51の形状や施術スペースに応じて外周部に位置する第一の不織布部分3をトリミングすることが容易となり、施術性が向上する。
3.第一の不織布部分3および第二の不織布部分5の積層
本発明のGBR用メンブレン1においては、その面に対して法線方向(図1の(a)における矢印の方向)からみた場合に、第一の不織布部分3と、第二の不織布部分5とは、双方の略中心が合わせてあり、第一の不織布部分3のみの状態となる外周部が確保されるように、中央部に第二の不織布部分5が積層された状態になっているが、本実施形態では、個別に準備した第一の不織布部分3と、第二の不織布部分5とを所定の条件で熱プレスすることにより強固に一体化させることで製造されている。
当該熱プレスに用いる条件は、本発明の効果を損なわない範囲で適宜調整すればよく、熱プレス前後で繊維の結晶化度に変化が発生しない程度とすることが好ましい。例えば、荷重70〜350g/cm、プレス保持時間10〜60秒、温度60〜120℃の範囲とすることが好ましい。
また、第一の不織布部分3と第二の不織布部分5とは、必ずしも双方一つずつである必要はなく、施術内容に応じて、例えば一つの第一の不織布部分3に対し、二つの第二の不織布部分5を積層した状態としてもよい。第二の不織布部分を複数個所有するGBR用メンブレンとすることにより、新生骨造成部の状態およびその周辺の歯肉53の状態に応じて、中央部の曲げ強度を高めるなど、空間維持性を調整してもよい。
本実施形態では、第一の不織布部分3および第二の不織布部分5を積層し、一体化するために熱プレスすることにより、それらの不織布が圧縮されて平均細孔径が略20μm以下となっている。これによって、血液透過性能、骨細胞生育のための栄養成分の透過性を維持したまま、軟組織等の組織細胞が新生骨造成部の空間に侵入することを好適に防止することができる。
なお、本発明のGBR用メンブレンの構成は、第一の不織布部分3と第二の不織布部分5とが一体化された構造となっているものであるが、いうまでもなく、部分的に曲げ強度を補強する場合など、適宜第三の層を積層することを排除するものではない。
4.本実施形態におけるGBR用メンブレン1の使用方法
次に、図2〜図5を用いて本実施形態のGBR用メンブレン1を用いたインプラント治療の施術方法について詳細に説明する。図2〜図5は、本GBR用メンブレン1を用いたインプラント治療の施術フローを示す図である。
具体的に、図2は、施術対象位置の歯槽骨51および歯肉53を切開する状態を示す断面図であり、図3は、施術対象位置の歯槽骨51に本GBR用メンブレン1を適用した状態を示す断面図であり、図4は、新生骨造成部に新生骨が再生する状況を示す断面図であり、図5は、インプラント体55を埋め込んで人工歯61を装着した状態を示す断面図である。
<歯肉53の切開工程>
インプラント治療を施す際、インプラント体55を埋め込む対象となる歯槽骨51がカルシウムの放出により発生する骨吸収等で骨組織が欠損していた場合、歯槽骨51の欠損位置に新生骨を再生する必要がある。
そこで、図2に示すとおり、まずインプラント体55を埋め込む歯槽骨51を被覆した歯肉53をメス等の医療器具を用いて切開し、歯槽骨51にGBR用メンブレン1を適用する施術スペースを確保する。患者本来の歯が抜けてからの経過時間や、既にインプラント体55を埋め込んだ状態からの施術等、新生骨の再生を行う状況により、当該切開工程を行う必要がないこともある。
<GBR用メンブレン1の適用工程>
次に、本実施形態のGBR用メンブレン1を歯槽骨51に適用する。あらかじめオトガイ部、下顎肢、脛骨、または腰骨等から自家骨等を採取して骨補填材63を用意した後、新生骨造成部、歯槽骨51、および歯肉53等に付着した血液等を取り去って洗浄し、新生骨造成部内に骨補填材63を充填する。
続いて、図3に示すとおり、本実施形態のGBR用メンブレン1を歯槽骨51の表面形状に沿わせつつ歯槽骨51に被覆固定する。歯槽骨51の形状や施術位置にもよるが、施術後に本GBR用メンブレン1の位置ズレ等が懸念される場合には、別途用意した固定用ピン65を用いて補助し、より強固に固定を行うことが望ましい。なお、当該固定用ピン65は、新生骨造成部を避けつつ歯槽骨51に打ち込む。
<新生骨再生に伴う待機工程>
本実施形態のGBR用メンブレン1の固定を確認後、図4に示すとおり、切開した歯肉53を閉じて縫合し、歯槽骨51および歯槽骨51に被覆した本GBR用メンブレン1を覆い、新生骨造成部に新生骨が再生されるまで待機する。
なお、新生骨の再生速度は患者によって個人差があるが、一般的には略4〜6ヵ月程度を要する。このとき、術部には必要以上の刺激等が加えられないように注意する必要がある。
<インプラント体55の埋め込みおよび人工歯61の装着工程>
新生骨が再生されるまで待機した後、インプラント体55を歯槽骨51に埋め込む。より具体的には、まず再度歯肉53を切開し、新生骨再生後の歯槽骨51に医療用ドリル(図示せず)を用いて穴を設け、当該孔にインプラント体55を埋め込む。当該インプラント体55には仮の蓋を装着し、歯肉53を閉じて縫合する。
なお、本実施形態のGBR用メンブレン1は、所定の時間が経過した後に完全に分解されるため、改めて本GBR用メンブレン1を取り出す必要がない。
上記工程後、略3〜4ヵ月程度待機し、埋め込んだインプラント体55と、歯槽骨51とが結合した後、あらかじめ形成した人工歯61をインプラント体55に装着する。
これにより、本実施形態におけるGBR用メンブレン1を用いたインプラント医療の施術が完了する。
以上、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではない。
この実施形態では第一の不織布と第二の不織布とを個別に用意し、それを積層したうえで、それを熱プレスして一体化させることにより第一の不織布部分と第二の不織布部分とを調製したが、第一の不織布部分と第二の不織布部分とを一連の不織布製造工程により調製することもできる。例えば、第一の不織布部分を静電紡糸もしくは溶融紡糸により調製したのち、その上に、それに連続する形でより狭い範囲で静電紡糸もしくは溶融紡糸を続けることで、第二の不織布部分を調製する方法である。
≪実施例1≫
図1に示す構造のGBR用メンブレン1を作製した。
まず、乳酸(LA)とグリコール酸(GA)との組成比が88(LA):12(GA)のPLGAを用い、メルトブロー法により不織布(繊維径:約10μm)を作製し、これを第一の不織布および第二の不織布とした。目付はいずれも80g/mである。
上記のようにして得た第一の不織布と第二の不織布とを積層し、85℃、30秒間および300g/cmの条件でプレスすることにより、一体化して本発明のGBR用メンブレン1を得た。
こうして得られたGBR用メンブレン1において、前記第一の不織布は本発明における第一の不織布部分に、前記第二の不織布は本発明における第二の不織布部分となる。こうした対応関係は以下の実施例においても同様である。
なお、本実施例では、大きさの異なる同じ目付の不織布を積層したが、第一と第二の不織布は、ポリマー成分、繊維径、および目付のうちの一つ以上が異なっていてもよい。
≪実施例2≫
実施例1で得たGBR用メンブレン1をCaCl/Tris−HCl(200mM)水溶液に浸漬した後に純水でリンスし、さらにNaHPO水溶液(120mM)に浸漬した後に純水でリンスした。この過程を1サイクルとし、これを10回繰り返すことにより、ヒドロキシアパタイトを繊維に表面に析出させて親水化させた本発明のGBR用メンブレン2を得た。
≪実施例3≫
図1に示す構造のGBR用メンブレンを作製した。
まず、乳酸(LA)とグリコール酸(GA)との組成比が82(LA):18(GA)のPLGAと非焼成ヒドロキシアパタイト(HA)を用い、ドライスピニング法により不織布(繊維径:約1μm)を作製し、これを第一の不織布および第二の不織布とした。いずれも目付は約150g/mであり、PLGAとHAとの重量比は85:15であった。
上記のようにして得た第一の不織布と第二の不織布とを積層し、85℃、30秒間および300g/cmの条件で、300μmのスペーサーを用いてプレスすることにより、一体化して厚み約300μmの本発明のGBR用メンブレン3を得た。
≪実施例4≫
実施例3の熱プレスに用いたスペーサーの厚みを400μmに変更した以外は実施例3と同様にGBR用メンブレン4を作成した。得られたGBR用メンブレン4の厚みは約400μmであった。
≪実施例5≫
実施例3の熱プレスに用いたスペーサーの厚みを500μmに変更した以外は実施例3と同様にGBR用メンブレン5を作成した。得られたGBR用メンブレン5の厚みは約500μmであった。
≪実施例6≫
実施例3の第一の不織布および第二の不織布の目付を各々約100g/mとした以外は実施例3と同様にGBR用メンブレン6を作成した。得られたGBR用メンブレン6の厚みは約300μmであった。
≪実施例7≫
実施例3の第一の不織布および第二の不織布の目付を各々約200g/mに、熱プレスに用いたスペーサーの厚みを600μmに変更した以外は実施例3と同様にGBR用メンブレン7を作成した。得られたGBR用メンブレン7の厚みは約600μmであった。
≪実施例8≫
実施例3のPLGAとHAとの重量比を100:0の組成に変更した以外は実施例3と同様にGBR用メンブレン8を作成した。得られたGBR用メンブレン8の厚みは約300μmであった。
≪実施例9≫
実施例3のPLGAとHAとの重量比を70:30に変更した以外は実施例3と同様にGBR用メンブレン9を作成した。得られたGBR用メンブレン9の厚みは約300μmであった。
≪実施例10≫
実施例3のHAをβ−TCPに変更した以外は実施例3と同様にGBR用メンブレン10を作成した。得られたGBR用メンブレン10の厚みは約300μmであった。
≪実施例11≫
実施例3のPLGAを、乳酸(LA)とグリコール酸(GA)との組成比が88(LA):12(GA)であるPLGAに変更した以外は実施例3と同様にGBR用メンブレン11を作成した。得られたGBR用メンブレン11の厚みは約300μmであった。
≪実施例12≫
実施例3のPLGAを、乳酸(LA)とグリコール酸(GA)との組成比が85(LA):15(GA)であるPLGAに変更した以外は実施例3と同様にGBR用メンブレン12を作成した。得られたGBR用メンブレン12の厚みは約300μmであった。
≪比較例1≫
ジャパンゴアテックス(株)製の商品名「ゴアテックスTRメンブレン」(ゴアテックス)を比較用メンブレンとして用いた。これは、延伸ポリテトラフルオロエチレンフィルム上にチタンのシート状骨格材を配置した非吸収性メンブレンであり、その中央部にはかかる骨格構造を疎に、辺縁部には密に配置することで、部位による強度の差異を設けたものである。
≪比較例2≫
乳酸(LA)とグリコール酸(GA)との組成比が82(LA):18(GA)であるPLGAと非焼成ヒドロキシアパタイト(HA)を用い、ドライスピニング法により不織布(繊維径:約1μm)を作製し、これを第一の不織布および第二の不織布とした。いずれも目付は約150g/mであり、PLGAとHAとの重量比は85:15であった。
このようにして得た第一の不織布と第二の不織布とを積層し、85℃、30秒間および300g/cmの条件で、200μmのスペーサーを用いて熱プレスすることにより一体化して、厚み約200μmのメンブレンを得た。得られたメンブレンは溶融しており、繊維構造を保持していなかった。これは、各実施例より薄い膜厚まで圧縮したことによる高圧の影響と考えられる。
≪比較例3≫
比較例2の熱プレスに用いたスペーサーの厚みを600μmに変更した以外は比較例3と同様にメンブレンを作成した。得られたメンブレンの厚みは約600μmであった。
≪比較例4≫
比較例2の第一の不織布および第二の不織布の目付を各々約50g/mとした以外は比較例2と同様にメンブレンを作成した。得られたメンブレンの厚みは約300μmであった。
≪比較例5≫
比較例2の第一の不織布および第二の不織布の目付を各々約250g/mとし、熱プレスに用いたスペーサーの厚みを500μmとした以外は比較例2と同様にメンブレンを作成した。得られたメンブレンの厚みは約500μmであった。得られたメンブレンは溶融しており、繊維構造を保持していなかった。
[評価試験]
(1)空間維持性の評価
実施例1〜12のGBR用メンブレンおよび比較例1〜4の比較用メンブレンについて、平板上に試験体を上方凸上に屈曲させて左右2点を固定し、上方から荷重検出のロードセルを一定速度で下げて、歪10%時に検出した荷重を読み取る方式で評価した。試料は、幅22mmのメンブレンを固定間距離15mmで中央部が台から3〜4mm上方に湾曲した形になるように固定した。ロードセルは2mm/分で下降させた。結果を図6および表1に示した。
図6および表1から、本発明のGBR用メンブレン(例えば図6のプレス品)は、空間維持性に優れていることがわかる。
Figure 2019005580
(2)血液透過性の評価
実施例1のGBR用メンブレン1および実施例2のGBR用メンブレン2について、ASTM F2392−04に準拠し、膜に対して圧力をかける試験を行った。昇圧させる管路の先端には直径25mmの開口があり、ここを平面的にふさぐように試験片をセットした。管路にブタ血液をポンプで送り、昇圧し、メンブレンを血液が透過して白色のメンブレンが血で赤く着色し始めた際の圧力を圧力計から読み取った。上記のような条件および方法で、血液透過圧(mmHg)を測定した。結果を図7に示した。
図7から、本発明のGBR用メンブレン1およびGBR用メンブレン2のいずれも血液透過性に優れるが、特に親水化処理を施したGBR用メンブレン2は、より血液透過性に優れていることがわかる。このことは血清蛋白やミネラルのより確実な流通に好適である。一方、比較例1の試料は血液透過性のないものである。
(3)組織細胞バリア性能の評価
実施例1〜3のGBR用メンブレン1〜3および比較例1の比較用メンブレンについて、バブルポイント法(ASTM F316−86)により、平均細孔径の評価を行った。湿潤液としてフッ素系溶媒(商品名フロリナートFC−40)を試料に吸収させた後、加圧機器である日本ベル社製のPorometer 3Gに試験片の加圧試験部分の寸法が直径25mmの円になるようにセットし、メンブレンの一方の表面側から他方の表面側に向けて空気圧をかけて、メンブレンの他方の表面側に気泡が観察できる最少圧力(バブルポイント)を測定した。バブルポイントの測定結果に基づく不織布の孔径分布を示すグラフより平均細孔径(μm)を算出した。結果を図8に示した。
図8から、本発明のGBR用メンブレン1(プレス品)、GBR用メンブレン2(プレス+交互浸清)、およびGBR用メンブレン3(HA紡糸前添加)のいずれも平均細孔径が小さく、組織細胞バリア性能に優れることがわかる。
(4)ウシ血清由来アルブミン(BSA)の透過性の評価
実施例2および実施例3のGBR用メンブレン2、3について、ウシ血清由来アルブミン(BSA)の透過性の評価を行った。湿潤状態のメンブレンを直径25mmの円になるようカットした後、フランツセルにセットし、ドナー側にBSA/PBS溶液を、レセプター側にPBS溶液を用いて24時間撹拌後、溶液をサンプリングし、紫外可視分光光度計を用いて吸光度を測定した。得られた吸光度は検量線をもとにBSA濃度に変換し、その値より透過率(%)を算出した。結果を図9に示した。透過率が5%以上をウシ血清由来アルブミン(BSA)の透過性を有すると判定した。
図9から、本発明のGBR用メンブレン2、3はBSAの透過率が5%以上であり、血清蛋白やミネラルなどの、骨細胞生育のための栄養成分透過性に優れることがわかった。
本発明のGBR用メンブレンは、高い施術性および空間維持性を有し、歯科医療の骨誘導再生において好適に用いることができる医療用具である。
1 GBR用メンブレン
3 第一の不織布部分
5 第二の不織布部分
51 歯槽骨
53 歯肉
55 インプラント体
61 人工歯
63 骨補填剤
65 固定用ピン

Claims (10)

  1. 50wt%以下のリン酸カルシウムを含有していてもよい生分解性ポリマーからなる第一の不織布部分と、
    第一の不織布部分より面積が小さく、第一の不織布部分の略中央部分に積層された状態にある少なくとも一つの、50wt%以下のリン酸カルシウムを含有していてもよい生分解性ポリマーからなる第二の不織布部分とを含み、
    第一の不織布部分および第二の不織布部分が一体化された構造となっている、
    GBR用メンブレン。
  2. 平均細孔径が20μm以下である、請求項1に記載のGBR用メンブレン。
  3. 第一の不織布部分に対する第二の不織布部分の面積割合が10〜90%である請求項1または2に記載のGBR用メンブレン。
  4. 第一の不織布部分および第二の不織布部分が一体化された構造となっている部分の目付が150〜650g/mである請求項1から3のいずれかに記載のGBR用メンブレン。
  5. 第一の不織布部分および第二の不織布部分が一体化された構造となっている部分の膜厚が250〜650μmである請求項1から4のいずれかに記載のGBR用メンブレン。
  6. 第一の不織布部分および/または第二の不織布部分が50wt%以下のリン酸カルシウムを含有する、請求項1から5のいずれかに記載のGBR用メンブレン。
  7. 第一の不織布部分および第二の不織布部分を構成する繊維の繊維径がいずれも0.1〜100μmである請求項1から6のいずれかに記載のGBR用メンブレン。
  8. 第一の不織布部分および第二の不織布部分が一体化された構造となっている部分が1N以上の曲げ強度を有する請求項1から7のいずれかに記載のGBR用メンブレン。
  9. 第一の不織布部分および第二の不織布部分が一体化された構造となっている部分がウシ血清由来アルブミンの透過性を有する請求項1から8のいずれかに記載のGBR用メンブレン。
  10. 第一の不織布および第二の不織布を積層し、それを熱プレスによって一体化して製造された請求項1から9のいずれかに記載のGBR用メンブレン。
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