JP2019003803A - 蓄電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】非水電解質蓄電素子を組み合わせた蓄電装置において、充放電等の入出力に伴って、第1の非水電解蓄電素子のOCVの変化を小さくする【解決手段】蓄電装置20は、第1蓄電部30Aと、前記第1蓄電部30Aと並列に接続された第2蓄電部30Bとを有し、前記第1蓄電部30Aは、1又は直列に接続された複数の第1の非水電解質蓄電素子31Aを有し、前記第2蓄電部30Bは、1又は直列に接続された複数の第2の非水電解質蓄電素子31Bを有し、前記第2の非水電解質蓄電素子は、DOD−OCV相関特性において、DODの変化量に対するOCVの変化量の絶対値が閾値Xより小さい低変化領域Lを有し、前記第1の非水電解質蓄電素子31AのDOD−OCV曲線F1は、前記第2の非水電解質蓄電素子31BのDOD−OCV曲線F2に対して、前記低変化領域L内で交差する。【選択図】図3
Description
本発明は、非水電解質蓄電素子を組み合わせた蓄電装置に関する。
下記特許文献1、2には、高出力型二次電池と高エネルギ密度型二次電池を並列に接続することにより、高出力かつ高エネルギ密度なバッテリを提供する点について開示がある。
上記文献では、高出力かつ高エネルギ密度の蓄電装置を提供することが出来る。
非水電解質蓄電素子からなる2つの蓄電部を組み合わせた蓄電装置において、高性能化するには、充放電等の入出力に伴って、第2蓄電部のDODが変化したときに、第1蓄電部のOCVの変化が小さいことが好ましい。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、非水電解質蓄電素子からなる2つの蓄電部を組み合わせた蓄電装置において、充放電等の入出力に伴って、第2蓄電部のDODが変化したときに、第1蓄電部のOCVの変化を小さくすることを目的とする。
非水電解質蓄電素子からなる2つの蓄電部を組み合わせた蓄電装置において、高性能化するには、充放電等の入出力に伴って、第2蓄電部のDODが変化したときに、第1蓄電部のOCVの変化が小さいことが好ましい。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、非水電解質蓄電素子からなる2つの蓄電部を組み合わせた蓄電装置において、充放電等の入出力に伴って、第2蓄電部のDODが変化したときに、第1蓄電部のOCVの変化を小さくすることを目的とする。
蓄電装置は、第1蓄電部と、前記第1蓄電部と並列に接続された第2蓄電部とを有し、前記第1蓄電部は、1又は直列に接続された複数の第1の非水電解質蓄電素子を有し、前記第2蓄電部は、1又は直列に接続された複数の第2の非水電解質蓄電素子を有し、前記第2の非水電解質蓄電素子は、DOD−OCVの相関特性において、DODの変化量に対するOCVの変化量の絶対値が閾値より小さい低変化領域を有し、前記第1の非水電解質蓄電素子のDOD−OCV曲線は、前記第2の非水電解質蓄電素子のDOD−OCV曲線に対して、前記低変化領域内で交差する。
蓄電装置は、充放電等の入出力に伴って、第2蓄電部のDODが変化したときに、第1蓄電部のOCVの変化を小さくすることができる。
本実施形態にて開示する蓄電装置の概要について説明する。
蓄電装置は、第1蓄電部と、前記第1蓄電部と並列に接続された第2蓄電部とを有し、前記第1蓄電部は、1又は直列に接続された複数の第1の非水電解質蓄電素子を有し、前記第2蓄電部は、1又は直列に接続された複数の第2の非水電解質蓄電素子を有し、前記第2の非水電解質蓄電素子は、DOD−OCV相関特性において、DODの変化量に対するOCVの変化量の絶対値が閾値より小さい低変化領域を有し、前記第1の非水電解質蓄電素子のDOD−OCV曲線は、前記第2の非水電解質蓄電素子のDOD−OCV曲線に対して、前記低変化領域内で交差する。
蓄電装置は、第1蓄電部と、前記第1蓄電部と並列に接続された第2蓄電部とを有し、前記第1蓄電部は、1又は直列に接続された複数の第1の非水電解質蓄電素子を有し、前記第2蓄電部は、1又は直列に接続された複数の第2の非水電解質蓄電素子を有し、前記第2の非水電解質蓄電素子は、DOD−OCV相関特性において、DODの変化量に対するOCVの変化量の絶対値が閾値より小さい低変化領域を有し、前記第1の非水電解質蓄電素子のDOD−OCV曲線は、前記第2の非水電解質蓄電素子のDOD−OCV曲線に対して、前記低変化領域内で交差する。
本構成では、第1の非水電解質蓄電素子のDOD−OCV曲線は、第2の非水電解質蓄電素子のDOD−OCV曲線に対して、DODの変化量に対するOCVの変化量の絶対値が閾値より小さい低変化領域で交差する。低変化領域は、DODの変化量に対するOCVの変化量の絶対値が小さいことから、充放電等の入出力に伴って、第2の非水電解質蓄電素子のDODが変化しても、低変化領域内であれば、第2の非水電解質蓄電素子及び並列に接続された第1の非水電解質蓄電素子はOCVの変化が小さい状態に維持される。以上のことから、DODの変化量に対するOCVの変化量の絶対値が閾値より大きな変化領域内で、第1の非水電解質蓄電素子のDOD−OCV曲線が第2の非水電解質蓄電素子のDOD−OCV曲線に交差する場合に比べて、充放電等の入出力に伴って、第1蓄電部のOCVの変化を小さくすることができる。
前記閾値は、第1の非水電解質蓄電素子のDOD−OCV曲線のDODの変化量に対するOCVの変化量の絶対値よりも、小さいことが好ましい。この構成では、蓄電装置が第1蓄電部のみにより構成される場合に比べて、充放電等の入出力に伴って、第1蓄電部のOCVの変化を小さくすることができる。
前記低変化領域は、DOD−OCV曲線がほぼ平坦なプラトー領域を含むとよい。この構成では、充放電等の入出力に伴って第2の非水電解質蓄電素子のDODが変化しても、プラトー領域内であれば、第1の非水電解質蓄電素子のOCVを、ほぼ一定値に維持することができる。
前記第1の非水電解質蓄電素子のDOD−OCV曲線は、前記第2の非水電解質蓄電素子のDOD−OCV曲線に対して、DOD20〜45%の範囲内で交差するとよい。この構成では、第1蓄電部により、十分な入力の受け入れが可能であり、また十分な出力も可能となる。
第1蓄電部は、第2蓄電部に比べて相対的に内部抵抗が小さいとよい。本構成では、内部抵抗の小さな第1蓄電部により高い入出力性能を発揮することが出来、第2蓄電部により容量の不足を補うことが出来る。従って、高入出力性能であり、かつ高容量な蓄電装置を実現することが可能である。また、本構成では、充放電等の入出力に伴って、第2蓄電部のDODが変化した時に、高入出力性能を持つ第1蓄電部のOCVの変化を小さくすることが出来る。
前記第2の非水電解質蓄電素子は、前記第1の非水電解質蓄電素子に比べて相対的に重量エネルギ密度が高いとよい。この構成では、蓄電装置の軽量化に有効である。
前記蓄電装置は、車両に車載されたエンジン始動用であるとよい。蓄電装置は高出力かつ高入力であることから、エンジンの始動性に優れ、かつ回生エネルギの受け入れ性にも優れる。
前記第1の非水電解質蓄電素子は、正極材を層状酸化物、負極材を非晶質炭素材とした第1のリチウムイオン二次電池であり、前記第2の非水電解質蓄電素子は、正極材をリン酸鉄リチウム、負極材をグラファイトとした第2のリチウムイオン二次電池であるとよい。
第1のリチウムイオン二次電池は、高出力かつ高耐久である。第2のリチウムイオン二次電池は、安全性に優れており、高容量化にも対応である。よって、これら2つの二次電池を組み合わせることで、高性能の電源が実現できる。
前記層状酸化物は、下記(1)式で示される層状酸化物であるとよい。
LiaNibM1cM2dWxNbyZrzO2・・・(1)
但し(1)式中において、a、b、c、d、x、y、zは、0≦a≦1.2、0≦b≦1、0≦c≦0.5、0≦d≦0.5、0≦x≦0.1、0≦y≦0.1、0≦z≦0.1、b+c+d=1を満たす。M1及びM2は、Mn、Ti、Cr、Fe、Co、Cu、Zn、Al、Ge、Sn、及びMgからなる群から選択される少なくとも1種の元素である。
LiaNibM1cM2dWxNbyZrzO2・・・(1)
但し(1)式中において、a、b、c、d、x、y、zは、0≦a≦1.2、0≦b≦1、0≦c≦0.5、0≦d≦0.5、0≦x≦0.1、0≦y≦0.1、0≦z≦0.1、b+c+d=1を満たす。M1及びM2は、Mn、Ti、Cr、Fe、Co、Cu、Zn、Al、Ge、Sn、及びMgからなる群から選択される少なくとも1種の元素である。
エンジン始動用12V系の蓄電装置であって、前記第1蓄電部は、前記第1のリチウムイオン二次電池を4つ直列に接続した構成であり、前記第2蓄電部は、前記第2のリチウムイオン二次電池を4つ直列に接続した構成であるとよい。この構成では、高出力かつ高耐久であり、かつ安全性に優れた12V系の電源となる。また、前記第1蓄電部及び前記第2蓄電部の充電電圧は14〜15Vであるとよい。
<実施形態1>
1.蓄電装置の説明
図1は自動車の側面図、図2は蓄電装置の電気的構成を示すブロック図である。
1.蓄電装置の説明
図1は自動車の側面図、図2は蓄電装置の電気的構成を示すブロック図である。
自動車(以下、車両の一例)1は、図1に示すように、蓄電装置20を備えている。蓄電装置20は、図2に示すように、第1の組電池30Aと、第2の組電池30Bと、2つの組電池30A、30Bを管理する電池管理装置(以下、BM)50と、第1のリレー35Aと、第2のリレー35Bとを有する。以下、2つの組電池30A、30Bを総称して30とする。
第1の組電池30Aは、直列接続された4つの第1のリチウムイオン二次電池31Aから構成されている。第2の組電池30Bは、直列接続された4つの第2のリチウムイオン二次電池31Bから構成されている。第2の組電池30Bは、第1の組電池30Aに対して並列に接続されている。第1の組電池30Aは本発明の「第1蓄電部」の一例であり、第2の組電池30Bは本発明の「第2蓄電部」の一例である。
図2に示すように、蓄電装置20には、自動車1に搭載されたエンジン(図略)を始動するためのセルモータ13が接続されており、セルモータ13は蓄電装置20から電力の供給を受けて駆動する。蓄電装置20には、セルモータ13以外に、他の補機類や電装品などの車両負荷15と、オルタネータ17が接続されている。
オルタネータ17は車両発電機であり、車両ECU100からの充電指令に応答して、充電電圧14.4Vにて、蓄電装置20をCCCV充電する。
BM50は、電流センサ、温度センサ、電圧計測部などの各種計測機器の出力に基づいて各組電池30A、30Bに流れる電流I、各組電池30A、30Bの総電圧V及び電池温度を監視する。
第1のリレー35Aは、第1の組電池30Aの通電路に配置されており、第1の組電池30Aに流れる電流を遮断する。第2のリレー35Bは、第2の組電池30Bの通電路に配置されており、第2の組電池30Bに流れる電流を遮断する。
BM50は、自動車1に搭載された車両ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)100と通信可能に接続されており、車両ECU100との間で、各種の情報を送受信できるようになっている。
2.リチウムイオン二次電池の特性
第1のリチウム二次電池31Aは、正極材に下記の(1)式で示す三元系の層状酸化物、負極材にハードカーボン(難黒鉛化性炭素)を用いた三元系のリチウムイオン電池である。第1のリチウムイオン二次電池31Aの公称電圧は約3.2Vである。
第1のリチウム二次電池31Aは、正極材に下記の(1)式で示す三元系の層状酸化物、負極材にハードカーボン(難黒鉛化性炭素)を用いた三元系のリチウムイオン電池である。第1のリチウムイオン二次電池31Aの公称電圧は約3.2Vである。
LiaNibM1cM2dWxNbyZrzO2・・・(1)
但し(1)式中において、a、b、c、d、x、y、zは、0≦a≦1.2、0≦b≦1、0≦c≦0.5、0≦d≦0.5、0≦x≦0.1、0≦y≦0.1、0≦z≦0.1、b+c+d=1を満たす。M1及びM2は、Mn、Ti、Cr、Fe、Co、Cu、Zn、Al、Ge、Sn、及びMgからなる群から選択される少なくとも1種の元素である。
第2のリチウム二次電池31Bは、正極材にリン酸鉄リチウム(LiFePO4)、負極材にグラファイトを用いたリン酸鉄系のリチウムイオン電池である。第1のリチウムイオン二次電池31Aの公称電圧は約3.3Vである。
図3は横軸をDOD[%]、縦軸をOCV[V]とした、第1及び第2の組電池30A、30BのDOD−OCV相関特性である。
OCV(open circuit voltage:開放電圧)は、組電池30の開放電圧である。組電池30の開放電圧は、無電流又は無電流とみなせる状態において、組電池30の総電圧Vを計測することにより、検出できる。
DOD(depth of discharge)は、放電深度である。DODは、下記の(2)で示されるように、組電池30の放電容量Coに対する放電量Crの比率である。放電容量Coは、規定の充電条件で充電した後、放電終止電圧になるまでに組電池30から取り出せる容量である。
DOD=Cr/Co×100・・・・・・・・(2)
図3に示すDOD−OCV相関特性を取得するために行った試験の条件は、下記の通りである。
<充電条件>
各組電池30A、30Bについて、環境温度下25℃において、0.2CAのレート、充電電圧14.4VでCCCV充電した。尚、充電完了条件は、一例として総充電時間で7hである。
<放電容量Co>
充電完了後、各組電池30A、30Bを、0.2CAのレートで、放電終止電圧10.5Vまで放電し、放電容量Coを計測した。
<OCV>
充電完了後、各組電池30A、30Bを放電容量Coの5%ずつ、0.2CAのレートで放電して、放電休止1時間後のOCVを計測した。
<充電条件>
各組電池30A、30Bについて、環境温度下25℃において、0.2CAのレート、充電電圧14.4VでCCCV充電した。尚、充電完了条件は、一例として総充電時間で7hである。
<放電容量Co>
充電完了後、各組電池30A、30Bを、0.2CAのレートで、放電終止電圧10.5Vまで放電し、放電容量Coを計測した。
<OCV>
充電完了後、各組電池30A、30Bを放電容量Coの5%ずつ、0.2CAのレートで放電して、放電休止1時間後のOCVを計測した。
図3に示すように、第2の組電池30BのDOD−OCV曲線F2は、DODの変化量に対するOCVの変化量が異なる複数の領域を有している。具体的には、DODの変化量に対するOCVの変化量の絶対値(曲線Fの傾きの絶対値)が、閾値Xより小さい低変化領域Lと、閾値X以上である大きい高変化領域Hを有している。閾値Xは20[mV/%]である。閾値Xは、第1の組電池30AのDOD−OCV曲線F1のDODの変化量に対するOCVの変化量(交差点P1近傍での変化量)の絶対値よりも、小さい値であることが好ましい。すなわち、低変化領域Lは、第1の組電池30AのDOD−OCV曲線F1よりも、交差点P1近傍におけるグラフの傾きの絶対値が、小さい領域であることが好ましい。
低変化領域LはDOD4%〜90%の範囲に位置している。高変化領域Hは、低変化領域Lの両側に位置しており、第1の高変化領域H1と第2の高変化領域H2とに分かれている。第1の高変化領域H1はDOD4%未満の範囲、第2の高変化領域H2はDOD90以上の範囲に位置している。
低変化領域Lは、2つのプラトー領域La、Lcと、2つの中間領域Lb、Ldと、を含む。プラトー領域La、Lcは、DOD−OCV曲線Fがほぼ平坦な領域である。詳細には、DODの変化量に対するOCVの変化量の絶対値が2[mV/%]以下の領域である。第1のプラトー領域LaはDOD4%〜30%の範囲に位置している。第2のプラトー領域Lcは、DOD40%〜70%の範囲に位置している。
中間領域Lb、Ldは、DODの変化量に対するOCVの変化量の絶対値が、閾値Xより小さく、プラトー領域La、Lbよりも大きい領域である。
中間領域Lbは、2つのプラトー領域La、Lcの間、すなわちDOD30〜40%の範囲に位置している。中間領域LbのDODの変化量に対するOCVの変化量の絶対値は、約14.5[mV/%]である。
中間領域Ldは、DOD70%〜90%の範囲に位置している。中間領域LdのDODの変化量に対するOCVの変化量の絶対値は、約14.5[mV/%]である。
第1の組電池30AのDOD−OCV曲線F1は、右下がりの直線である。第1の組電池30AのDOD−OCV曲線F1は、DODの変化量に対するOCVの変化量の絶対値が、約35[mV/%]であり、閾値Xよりも大きい。
図3に示すように、第1の組電池30AのDOD−OCV曲線F1は、第2の組電池30BのDOD−OCV曲線F2に対して、低変化領域L内で交差している。詳細には、第1のプラトー領域La内にて、DOD29%付近の交点P1で交差している。尚、第1の第1のリチウム二次電池31AのDOD−OCV曲線と第2のリチウムイオン二次電池31BのDOD−OCV曲線は、OCVの値が1/4倍であることを除いて、第1の組電池30AのDOD−OCV曲線F1、第2の組電池30AのDOD−OCV曲線F2と実質的に同一である。
2.蓄電装置20の要求性能
エンジン始動のため、セルモータ13に対して瞬間的に大きなクランキング電流を流す必要があることから、蓄電装置20は高出力であり、かつ残容量を確保しておくことが好ましい。蓄電装置20は、車両減速時にオルタネータ17が発電する回生エネルギを効率よく受け入れるため高入力であり、かつ容量の空きを確保しておくことが好ましい。残容量は、電池に残されている容量であり、残存容量ともいわれている。
エンジン始動のため、セルモータ13に対して瞬間的に大きなクランキング電流を流す必要があることから、蓄電装置20は高出力であり、かつ残容量を確保しておくことが好ましい。蓄電装置20は、車両減速時にオルタネータ17が発電する回生エネルギを効率よく受け入れるため高入力であり、かつ容量の空きを確保しておくことが好ましい。残容量は、電池に残されている容量であり、残存容量ともいわれている。
第1の組電池30Aは、4つの第1のリチウムイオン二次電池31Aを直列に接続している。そのため、第1の組電池30Aは、第1のリチウムイオン二次電池31Aの「内部抵抗Ra」を4倍した数値である。また、同様に、第2の組電池30Bは、4つの第2のリチウムイオン二次電池31Bを直列に接続している。従って、第2の組電池30Bの内部抵抗は、第2のリチウムイオン二次電池31Bの「内部抵抗Rb」を4倍した数値である。
第1のリチウムイオン二次電池31Aの内部抵抗Raは、第2のリチウムイオン二次電池31Bの内部抵抗Rbに比べて小さい。そのため、第1の組電池30Aは、第2の組電池30Bに比べて、内部抵抗が小さく、高入力かつ高出力である。
尚、蓄電装置20の要求性能として、コールドクランキングなど、低温時の入出力特性がある。内部抵抗Ra、Rbは、コールドクランキングなど、低温での大電流通電時における内部抵抗であることが好ましい。具体的には、二輪用、四輪用など用途の相違に応じた使用状況下における蓄電装置20の下限温度での内部抵抗、例えば−10℃から−40℃の範囲内での内部抵抗であることが好ましい。また、内部抵抗は、2つのDOD−OCV曲線F1、F2が交差する交差点P1での内部抵抗であることが好ましい。
2つの組電池30A、30Bは並列接続されていることから、2つの組電池間で電流が流れる。そのため、2つの組電池30A、30Bは、定常的には電圧が等しくなる。
第1の組電池30AのDOD−OCV曲線F1は、上記したように、第2の組電池30BのDOD−OCV曲線F2と低変化領域L内で交差する。
車両負荷15への電力供給や回生エネルギの受け入れにより、第2の組電池30Bの残容量が増減しても、第2の組電池30BのDODが低変化領域L内にあれば、DODの変化量に対するOCVの変化量は小さい。従って、並列に接続された第1の組電池30AのOCVは、図3に示す変動幅W1に収まり、約12.8〜13.4Vを維持する。また、DODは、図3に示す変動幅W2に収まり、約28〜41%に維持される。
このように、第2の組電池30BのDODが低変化領域L内で変化しても、高入力かつ高出力である第1の組電池30AのDODは変動幅W1に収まり、OCVは変更幅W2に収まる。従って、クランキングに必要な電圧、容量を常に確保しておくことが可能であり、また、車両が減速した時にオルタネータ17が発電する回生エネルギを、受け入れる容量の空きを確保することが出来る。
以上のことから、高入力かつ高出力である第1の組電池30Aだけで、セルモータ13に対して、クランキング電流を供給することが出来る。また、車両が減速した時にオルタネータ17が発電する回生エネルギを、第1の組電池30Aが効率よく受け入れる。従って、エンジン始動性と回生エネルギの受け入れ性に優れる。
特に、第2の組電池30BのDOD−OCV曲線F2は、プラトー領域La、Lcを有している。プラトー領域La、Lcは、DODの変化量に対するOCVの変化量が極めて小さい。そのため、車両負荷15への電力供給や回生エネルギの受け入れにより、第2の組電池30Bの残容量が増減しても、第2の組電池30BのDODがプラトー領域Laにあれば、第1の組電池30Aの電圧は約13.4V、DODは約29%に維持される。第2の組電池30BのDODがプラトー領域Lcにあれば、第1の組電池30Aの電圧は約13.2V、DODは約31%に維持される。従って、高い出力性能を保つことが可能であり、効果的である。
第1のリチウムイオン二次電池31Aの負極材であるハードカーボンは、グラファイトに比べて、充放電に対する膨張収縮が少ない材料であり、高耐久であることから、繰り返し使用しても、劣化しにくい。
第2の組電池30Bは、第1の組電池30Aに比べて、内部抵抗が大きく、入出力性は劣る。しかし、重量エネルギ密度[Wh/g]が高く、安全性も優れていることから、高容量化に適している。
従って、第1の組電池30Aを高容量化しなくても、電装品や補機類などの車両負荷15への電力供給を第2の組電池30Bで負担できる。
3.DOD−OCV曲線F1、F2の交差点Pの調整方法
図4は、満充電時の負極電位が0.25V(◆印)、0.35V(▲印)、0.40V(■印)の3つのパターンについて、第1の組電池30AのDOD−OCV相関性を示している。第1の組電池30AのDOD−OCV相関性は、図4に示すように、満充電時の負極電位により異なる特性となる。
図4は、満充電時の負極電位が0.25V(◆印)、0.35V(▲印)、0.40V(■印)の3つのパターンについて、第1の組電池30AのDOD−OCV相関性を示している。第1の組電池30AのDOD−OCV相関性は、図4に示すように、満充電時の負極電位により異なる特性となる。
図4には、充電深度を深くした場合(×印)と、浅くした場合(●印)の2パターンについて、第2の組電池30BのDOD−OCV相関性を示している。第2の組電池30Bの第1のプラトー領域La及び第2のプラトー領域Lbは、負極材料であるグラファイトのステージ構造に起因しており、負極充電深度の設計により、変化する。
したがって、第1の組電池30Aの満充電時の負極電位の設計や第2の組電池30Bの負極充電深度の設計により、2つのDOD−OCV曲線F1、F2の交差する位置を調整することが出来る。
蓄電装置20は、第1の組電池30Aの満充電時の負極電位を0.35Vとし、第2の組電池30Bの充電深度を深い設定にすることで、第1の組電池30AのDOD−OCV曲線F1を、第2の組電池30BのDOD−OCV曲線F2に対してDOD29%付近で交差させる設定としてある(図3)。
4.効果説明
蓄電装置20は、エンジン始動性と回生の受け入れ性に優れ、エンジン始動用として従来から使用されてきた12V系の鉛バッテリの代替えとして効果的である。
蓄電装置20は、エンジン始動性と回生の受け入れ性に優れ、エンジン始動用として従来から使用されてきた12V系の鉛バッテリの代替えとして効果的である。
蓄電装置20は、鉛バッテリと比較して、次の点で優れている。
鉛バッテリは自己放電が比較的大きい。そのため、長期間放置しておくと、自己放電によって放電深度が深くなり、劣化する場合がある。
鉛バッテリは自己放電が比較的大きい。そのため、長期間放置しておくと、自己放電によって放電深度が深くなり、劣化する場合がある。
蓄電装置20は、リチウムイオン二次電池31A、31Bで構成されている。リチウムイオン二次電池31A、31Bは、放電深度が深くなっても、鉛バッテリに比べて劣化し難いというメリットがある。更に、鉛バッテリに比べて、自己放電が非常に小さいことから、時間経過に対するDODの変化が小さいメリットがある。
蓄電装置20は、鉛バッテリを第2の組電池30Bだけで置き換える場合と比較して、次の点で優れている。リン酸鉄リチウムは電子伝導性が低く、高抵抗である特性を持つ。そのため、鉛電池と同等の低温始動性を確保することが難しく、高出力化のため活物質を小粒化すると、耐久性が低下する。蓄電装置20は、高出力な第1の組電池30Aと第2の組電池30Bを並列に組み合わせている。従って、第2の組電池30Bを、高抵抗のまま使用することができる。すなわち、活物質の大粒化が可能であり、活物質の比表面積を小さくすることが出来ることから、電解液との副反応を低減でき、耐久性を向上させることが可能であり、高出力かつ高耐久な12V電源となる。
蓄電装置20は、第1の組電池30Aに対して、第2の組電池30Bを組み合わせており、第1の組電池30AのDOD−OCV曲線F1は、低変化領域L内で第2の組電池30AのDOD−OCV曲線F2に交差する。低変化領域Lは、DODの変化量に対するOCVの変化量の絶対値が小さいことから、充放電等の入出力に伴って、第2の組電池30BのDODが変化しても、低変化領域L内であれば、第2の組電池30B及び並列に接続された第1の組電池30AはOCVの変化が小さい状態に維持される。そのため、第1の組電池30AのDOD−OCV曲線F1が、低変化領域LよりもOCV変化の大きい高変化領域Hで、第2の組電池30BのDOD−OCV曲線F2に交差する場合に比べて、充放電等の入出力に伴う、第1の組電池30AのOCVの変化を小さくすることができる。
また、低変化領域Lは、第1の組電池30AのDOD−OCV曲線F1よりも、DODの変化量に対するOCVの変化量の絶対値が小さい領域である。従って、蓄電装置20を、第1の組電圧30Aのみから構成した場合に比べて、充放電等の入出力に伴う、第1組電池30AのOCVの変化を小さくすることができる。
蓄電装置20は、第1の組電池30Aに対して第2の組電池30Bを並列に組み合わせた構成であることから、車両負荷15への電力供給によりDODが低下して、第2の組電池30Bが低変化領域Lから高変化領域H2に移行しても、第2のリレー35Bにより電流を遮断することにより、第1の組電池30Aの容量は維持できる。そのため、第1の組電池30Aにより、エンジン始動することが出来る。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態では、蓄電装置20をエンジン始動用とした例を示したが、用途はエンジン始動用や車両用に限定されない。例えば、太陽光発電システムの蓄電装置や、エアコンのモータ用電源として使用することが出来る。
(2)実施形態では、非水電解質蓄電素子の一例に、リチウムイオン二次電池31A、31Bを例示した。非水電解質蓄電素子はリチウムイオン二次電池31A、31Bに限定されるものではなく、ナトリウムイオン二次電池など他の非水電解質二次電池や、非水電解質キャパシタであってもよい。
(3)実施形態では、第1のリチウムイオン二次電池31Aの一例として、正極材に三元系の層状酸化物、負極材にハードカーボンを用いた三元系のリチウムイオン電池を示した。第1のリチウムイオン二次電池31Aの正極材に使用する層状酸化物は、三元系の層状酸化物に限定されず、LiCoO2系、LiNiO2系の層状酸化物でもよい。LiNiO2系には、LiNiCoAIO2などNCA系と呼ばれる組成が含まれる。LiCoO2系、LiNiO2系には、W、Zr、Al、Mgなどの第三元素を含む組成が含まれる。負極材は、ハードカーボン(難黒鉛化性炭素)に限定されず、ソフトカーボン(易黒鉛化性炭素)などの非晶質炭素材でもよい。
(4)実施形態では、DOD−OCV相関特性において、DODの変化量に対するOCVの変化量の絶対値が、20[mV/%]より小さい領域を、低変化領域Lとした。低変化領域Lは、DODの変化量に対するOCVの変化量の絶対値が10[mV/%]より小さいことが好ましく、更には、2[mV/%]より小さいことがより好ましい。
(5)実施形態では、第1の組電池30AのDOD−OCV曲線F1が、第2の組電池30BのDOD−OCV曲線F2に対して、第1のプラトー領域La内で交差した。第1の組電池30AのDOD−OCV曲線F1は、第2の組電池30BのDOD−OCV曲線F2に対して低変化領域L内で交差していればよく、中間領域Lb、Ldや第2のプラトー領域Lb内で交差していてもよい。
(6)実施形態では、第1の組電池30AのDOD−OCV曲線F1は、第2の組電池30BのDOD−OCV曲線F2に対して、DOD29%付近で交差した。2つの曲線F1、F2の交差点P1の位置がDODで20%未満であると、第2の組電池30Bがプラトー領域Laに有る場合、第1の組電池30AのDODは20%未満となることから、容量の空きが少なくなり、回生の受け入れ性が低下する。交差点P1の位置がDODで45%以上になると、第2の組電池30Bがプラトー領域Lcに有る場合、第1の組電池30AのDODは45%以上になることから、残容量が足りず、エンジンの始動不良が懸念される。従って、エンジン始動性と回生エネルギの受け入れ性を両立させる場合、2つの曲線F1、F2の交差点P1の位置は、DOD20〜45%の範囲であることが好ましい。
交差点P1の位置がDOD20〜45%の範囲にあれば、第2の組電池30BのDODが45%を超えて深くなったとしても、中間領域Ldと高変化領域H2の境界に到達するまでに余裕があることから、その間、電圧は維持される。そのため、第1の組電池30Aは少なくともDOD50%付近を保つことが出来る。このようにすることで、極低温や低温時など、常温時に比べて電池の残容量が必要な場合でも、エンジンの始動が出来ることから、効果的といえる。
(7)実施形態では、12V系の蓄電装置20の充電電圧を14.4Vとした。12系の蓄電装置20の充電電圧は14〜15Vの範囲内であることが好ましく、14.4V以外の電圧でもよい。
(8)実施形態では、蓄電装置20を12V系の電源として使用した例を示したが、各リチウムイオン二次電池31A、31Bの直列接続数を2倍又は4倍して、24V系や48V系の電源として使用してもよい。
(9)実施形態では、リチウムイオン二次電池31A、31Bを4セル直列に接続した構成を例示したが、単セルの構成であってもよい。
(10)実施形態では、車両12V系の蓄電装置20として、第1の組電池30Aと、第2の組電池30Bを組み合わせた。第1の組電池30Aは、三元系の層状酸化物(正極材)とハードカーボン(負極材)を組み合わせた第1のリチウムイオン二次電池31Aを4つ直列に接続し、第2の組電池30Bはリン酸鉄リチウム(正極材)とグラファイト(負極材)を組み合わせた第2のリチウムイオン二次電池31Bを4つ直列に接続した。
車両12V系の蓄電装置20は、図5に示すように、第1の組電池30Aと第3の組電池30Cの組み合わせでもよい。第3の組電池30Cは、正極に「コバルト酸リチウムとマンガン酸リチウムの混合物」、負極に「リチウムチタン酸化物LTO」を用いた第3のリチウムイオン二次電池31Cを5つ直列に接続したものである。第3の組電池30Cは、市販された電池である。第3の組電池30Cは、第2の組電池30Bと同様に、内部抵抗が、第1の組電池30Aより大きい。第3のリチウムイオン二次電池31Cの公称電圧は約2.5Vである。第3の組電池30Cは、本発明の「第2蓄電部」に相当する。
図6に示すように、第3の組電池30CのDOD−OCV相関曲線F3は、DODが約4%未満の範囲は、DODの変化量に対するOCVの変化量(曲線F3の傾き)の絶対値が、閾値Xより大きく、高変化領域Hである。DODが約4%〜100%の範囲は、DODの変化量に対するOCVの変化量の絶対値が14.7[mV/%]であり、閾値Xより小さいことから、低変化領域Lである。第1の組電池30AのDOD−OCV相関曲線F1は、第3の組電池30CのDOD−OCV相関曲線F3に対して低変化領域L内で交差する。詳細には、DOD58%付近の交点P2で交差する。
(10)実施形態では、第1の組電池30A及び第2の組電池30Bについて、横軸をDOD[%]、縦軸をOCV[V]としたDOD−OCV相関特性(グラフ)を示したが、DODはSOC(State of charge)と置き換えて考えることができる。SOCは、電池の満充電容量に対する残容量の比率である。
(11)また、第1の組電池30Aと第2の組電池30Bは並列に接続されていればよく、2つの組電池30A、30Bが同一パッケージで構成されてしてもよいし、別個の構造体であってもよい。
(12)実施形態では、蓄電装置20を車両に搭載した例を示した。蓄電装置20は、例えば、太陽光発電システムなど、温度が管理された室内で使用することも可能である。このような状況での使用される場合、第1の組電池30Aは、室温や管理温度にて、第2の組電池30Bよりも、内部抵抗が小さければよい。
1...自動車(本発明の「車両」の一例)
13...セルモータ
15...車両負荷
17...オルタネータ
20...蓄電装置
30A...第1の組電池(本発明の「第1蓄電部」の一例)
30B...第1の組電池(本発明の「第2蓄電部」の一例)
31A...第1のリチウムイオン二次電池(本発明の「第1の非水電解質蓄電素子」の一例)
31B...第2のリチウムイオン二次電池(本発明の「第2の非水電解質蓄電素子」の一例)
X...閾値
13...セルモータ
15...車両負荷
17...オルタネータ
20...蓄電装置
30A...第1の組電池(本発明の「第1蓄電部」の一例)
30B...第1の組電池(本発明の「第2蓄電部」の一例)
31A...第1のリチウムイオン二次電池(本発明の「第1の非水電解質蓄電素子」の一例)
31B...第2のリチウムイオン二次電池(本発明の「第2の非水電解質蓄電素子」の一例)
X...閾値
Claims (9)
- 蓄電装置は、
第1蓄電部と、
前記第1蓄電部と並列に接続された第2蓄電部とを有し、
前記第1蓄電部は、1又は直列に接続された複数の第1の非水電解質蓄電素子を有し、
前記第2蓄電部は、1又は直列に接続された複数の第2の非水電解質蓄電素子を有し、
前記第2の非水電解質蓄電素子は、DOD−OCV相関特性において、DODの変化量に対するOCVの変化量の絶対値が閾値より小さい低変化領域を有し、
前記第1の非水電解質蓄電素子のDOD−OCV曲線は、前記第2の非水電解質蓄電素子のDOD−OCV曲線に対して、前記低変化領域内で交差する、蓄電装置。 - 請求項1に記載の蓄電装置であって、
前記低変化領域は、DOD−OCV曲線がほぼ平坦なプラトー領域を含む、蓄電装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の蓄電装置であって、
前記第1の非水電解質蓄電素子のDOD−OCV曲線は、前記第2の非水電解質蓄電素子のDOD−OCV曲線に対して、DOD20〜45%の範囲内で交差する、蓄電装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の蓄電装置であって、
前記第1蓄電部は、前記第2蓄電部に比べて、相対的に内部抵抗が小さい、蓄電装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の蓄電装置であって、
前記第2の非水電解質蓄電素子は、前記第1の非水電解質蓄電素子に比べて、相対的に重量エネルギ密度が高い、蓄電装置。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の蓄電装置であって、
車両に車載された、エンジン始動用の蓄電装置。 - 請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の蓄電装置であって、
前記第1の非水電解質蓄電素子は、正極材を層状酸化物、負極材を非晶質炭素材とした第1のリチウムイオン二次電池であり、
前記第2の非水電解質蓄電素子は、正極材をリン酸鉄リチウム、負極材をグラファイトとした第2のリチウムイオン二次電池である、蓄電装置。 - 請求項7に記載の蓄電装置であって、
前記層状酸化物は、下記(1)式で示される層状酸化物である、蓄電装置。
LiaNibM1cM2dWxNbyZrzO2・・・(1)
但し(1)式中において、a、b、c、d、x、y、zは、0≦a≦1.2、0≦b≦1、0≦c≦0.5、0≦d≦0.5、0≦x≦0.1、0≦y≦0.1、0≦z≦0.1、b+c+d=1を満たす。M1及びM2は、Mn、Ti、Cr、Fe、Co、Cu、Zn、Al、Ge、Sn、及びMgからなる群から選択される少なくとも1種の元素である。 - 請求項7又は請求項8に記載のエンジン始動用12V系の蓄電装置であって、
前記第1蓄電部は、
前記第1のリチウムイオン二次電池を4つ直列に接続した構成であり、
前記第2蓄電部は、
前記第2のリチウムイオン二次電池を4つ直列に接続した構成である、蓄電装置。
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-
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- 2017-06-14 JP JP2017116805A patent/JP2019003803A/ja active Pending
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