JP2019003399A - 建物の在庫管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】物品の在庫管理を行う上で、汎用性を高めることができる建物の在庫管理システムを提供する。【解決手段】建物には、冷蔵庫12が設置される設置床材35と、その設置床材35を下方から支持する複数の支持脚36とが設けられている。各支持脚36には、設置床材35から支持脚36に加わる荷重を検知する荷重センサ37が設けられ、それら各荷重センサ37の検知荷重値に基づき、設置床材35上に加わる荷重である床上荷重の値が算出される。そして、その算出される床上荷重の値が変化した場合に、その変化に基づいて、在庫量情報記憶部に記憶されている冷蔵庫12内の食品在庫量が更新される。【選択図】 図1

Description

本発明は、建物の在庫管理システムに関する。
特許文献1には、冷蔵庫に収容されている食品の在庫量を管理する在庫管理システムが開示されている。この在庫管理システムは、冷蔵庫に、庫内に収容された食品の総重量を測定する重量測定部を有しており、その重量測定部で測定された食品の総重量に基づき、冷蔵庫に収容されている食品の在庫量を管理するものとなっている。
特開平6−68114号公報
ここで、上記特許文献1の在庫管理システムは、冷蔵庫に設けられた重量測定部を用いて食品の在庫量を管理するものであるため、重量測定部等を有する冷蔵庫でなければ在庫管理を行うことができない。このため、食品の在庫管理を行う上で、汎用性に欠ける問題がある。
また、重量測定部を用いて在庫管理を行う上記特許文献1の技術は、冷蔵庫に限らず、食材を収容する収容棚等、他の収容庫にも適用することができるが、その場合にも、やはり重量測定部等を有する収容庫でなければ在庫管理を行うことができないため、汎用性に欠けることとなる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、物品の在庫管理を行う上で、汎用性を高めることができる建物の在庫管理システムを提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決すべく、第1の発明の建物の在庫管理システムは、物品を収容する収容庫が設置される設置床部と、その設置床部上に加わる荷重である床上荷重の値を検出する荷重検出手段と、前記収容庫に収容されている前記物品の在庫量に関する情報を記憶する在庫量記憶手段と、前記荷重検出手段により検出される床上荷重の値が変化した場合に、その変化に基づいて前記在庫量記憶手段に記憶されている前記在庫量を更新する在庫量更新手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、建物に収容庫が設置される設置床部が設けられ、その設置床部上に加わる荷重(床上荷重)の値が荷重検出手段により検出される。そして、荷重検出手段により検出される床上荷重の値が変化した場合に、その変化に基づいて、在庫量記憶手段に記憶されている収容庫内の物品の在庫量(在庫量情報)が更新される。これにより、収容庫に収容される物品の在庫管理を行うことが可能となる。また、かかる構成では、収容庫側が在庫管理を行うための構成(例えば重量測定部等)を有していなくても在庫管理を行うことができるため、物品の在庫管理を行う上で汎用性を高めることができる。
第2の発明の建物の在庫管理システムは、第1の発明において、前記在庫量記憶手段に記憶されている前記物品の在庫量に基づいて、所定の報知処理を行う報知制御手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、収容庫における物品の在庫量に基づき、報知処理が行われる。これにより、例えば物品の在庫量が不足している場合に、その旨を報知して買い物を促すといったことが可能となる。
第3の発明の建物の在庫管理システムは、第1又は第2の発明において、前記設置床部は、床部に設けられた凹部に配設され、その床面が前記床部の床面と同じ高さ位置に設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、設置床部が床部に設けられた凹部に配設され、その配設状態で設置床部の床面と床部の床面とが同じ高さ位置に設定されている。この場合、設置床部と床部との間に段差が生じないため、設置床部周辺の見栄えが損なわれるのを抑制することができる。また、設置床部上の収容庫へ物品を出し入れする際に段差に引っ掛かる等して使い勝手が損なわれるのを抑制することもできる。
第4の発明の建物の在庫管理システムは、第1乃至第3のいずれかの発明において、前記収容庫は、前記物品を収容する収容空間を開閉する扉部を有し、前記扉部が開いたことを判定する扉開判定手段を備え、前記在庫量更新手段は、前記扉開判定手段により前記扉部が開いたと判定された場合に前記在庫量を更新することを特徴とする。
ところで、設置床部上に収容庫が設置された状態において、設置床部上には収容庫が設置されていない余剰スペースが生じる場合が想定される。その場合、その余剰スペースに物(例えばごみ箱等)が置かれたりすると、物品が収容庫に出し入れされていないにもかかわらず、荷重検出手段により検出される床上荷重に変化が生じて、物品の在庫量が誤って更新されてしまうおそれがある。
一方、収容庫が扉付きの収容庫である場合、収容庫に物品を出し入れする際には扉部を開けて出し入れすることになる。そこで本発明では、その点に着目し、収容庫の扉部が開いたことを判定する判定手段を設け、その扉部が開いた場合に物品の在庫量を更新するようにしている。この場合、扉部が開いたことを条件として在庫量が更新されるため、余剰スペースに物が置かれる等して床上荷重が変化した際、すなわち扉部が開いていないにもかかわらず床上荷重が変化した際に、在庫量が誤って更新されるのを回避することができる。
また、設置床部は、種々のサイズの収容庫が設置できるように、比較的大きな床面積で形成されることが考えられるため、設置床部上に収容庫が設置された際に、設置床部上には余剰スペースが生じ易いと考えられる。そのため、その点を鑑みると、上記の構成を採用する意義は大きいと考えられる。
第5の発明の建物の在庫管理システムは、第4の発明において、前記荷重検出手段は、前記扉開判定手段により前記扉部が開いたと判定された場合に、その判定前及び判定後における前記床上荷重の値をそれぞれ検出し、前記在庫量更新手段は、前記荷重検出手段により検出された前記判定前及び前記判定後の前記床上荷重の値に基づき、床上荷重の値が変化したか否かを判定し、変化した場合に前記在庫量を更新することを特徴とする。
本発明によれば、収容庫の扉部が開いた場合に、その開いた前後における床上荷重の値がそれぞれ検出され、それら検出された各床上荷重の値に基づき、床上荷重の値が変化したか否かが判定される。つまり、この場合、扉部が開いた前後で床上荷重の値が変化したか否かが判定される。そして、扉部が開いた前後で床上荷重の値が変化した場合、つまり扉部が開かれて収容庫への物品の出し入れが行われた際に、物品の在庫量が更新される。このため、物品の在庫量管理を好適に行うことができる。
第6の発明の建物の在庫管理システムは、第5の発明において、前記扉部が閉まったことを判定する扉閉判定手段を備え、前記荷重検出手段は、前記扉開判定手段により前記扉部が開いたと判定された場合に、その判定から所定時間前における前記床上荷重の値を検出する手段と、前記扉閉判定手段により前記扉部が閉まったと判定された場合に、その判定から所定時間が経過した後の前記床上荷重の値を検出する手段とを有し、前記在庫量更新手段は、前記荷重検出手段により検出された前記各床上荷重の値に基づき、床上荷重の値が変化したか否かを判定することを特徴とする。
ところで、設置床部上に余剰スペースが存在している場合、その余剰スペースの上に人が載った状態で収容庫への物品の出し入れが行われることが想定される。その場合、収容庫の扉部が開いた前後で検出される床上荷重の値が人の荷重(重量)を含むものとなるおそれがある。そのため、それら検出された各床上荷重の値に基づき在庫量の更新が行われるにあたり、在庫量が誤った量で更新されるおそれがある。
そこで本発明では、この点に鑑み、扉部が開いた場合に、開いてから所定時間前における床上荷重の値を検出し、扉部が閉まった場合に、閉まってから所定時間が経過した後における床上荷重の値を検出するようにしている。この場合、扉部が開いた前後で検出される各床上荷重の値に、余剰スペース上の人の荷重が含まれるのを回避することができる。そのため、余剰スペース上に載った状態で物品の出し入れが行われる場合にも、物品の在庫量管理を好適に行うことができる。
第7の発明の建物の在庫管理システムは、第4乃至第6のいずれかの発明において、記床上荷重の重心位置が変動したことを判定する重心位置判定手段を備え、前記扉開判定手段は、前記荷重検出手段により検出される前記床上荷重の値が変化していないにもかかわらず、前記重心位置判定手段により前記床上荷重の重心位置が変動したと判定された場合に、前記扉部が開いたと判定することを特徴とする。
扉部が開くと扉部の位置が変わるため、それに伴い扉部を含む収容庫全体の重心位置が変わることが想定される。一方、扉部が開く際(詳しくは開く動作中)には、収納庫への物品の出し入れが行われないため、設置床部上に加わる床上荷重の値が変化することはないと考えられる。そこで本発明では、これらの点を鑑みて、荷重検出手段により検出される床上荷重の値が変化していないにもかかわらず、床上荷重の重心位置が変動した場合に、扉部が開いたと判定することとしている。この場合、扉部が開いたことの判定を建物側の構成で行うことができるため、収容庫側がかかる判定機能(扉開判定機能)を有していなくてもよく、汎用性を高めることができる。
第8の発明の建物の在庫管理システムは、第7の発明において、前記設置床部を下方から支持する複数の支持脚を備え、前記各支持脚には、前記設置床部から加わる荷重を検知する荷重センサが設けられ、前記荷重検出手段は、前記各荷重センサにより検知された荷重に基づき前記床上荷重の値を検出し、前記重心位置判定手段は、前記各荷重センサにより検知された荷重に基づいて、前記床上荷重の重心位置の変動を判定することを特徴とする。
本発明によれば、設置床部を下方から支持する複数の支持脚にそれぞれ荷重センサが設けられ、それら荷重センサの検知結果に基づき床上荷重の値が検出されるとともに、床上荷重の重心位置の変動が判定される。この場合、床上荷重の値の検出と重心位置の判定とがいずれも荷重センサを用いて行われるため、荷重センサを上手く利用しながら上記第7の発明の効果を得ることができる。
第9の発明の建物の在庫管理システムは、第1乃至第8のいずれかの発明において、前記収容庫は、前記物品としての食品を収容する冷蔵庫であることを特徴とする。
本発明によれば、冷蔵庫に収容された食品の在庫管理を行う上で汎用性を高めることができる。
建物内において冷蔵庫が設置された設置部分周辺を示す縦断面図。 冷蔵庫が設置された設置部分周辺を示す横断面図。 在庫管理システムの電気的構成を示す図。 在庫管理処理を示すフローチャート。 扉開閉判定処理を示すフローチャート。
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、建物が、複数の建物ユニットが互いに組み合わされてなるユニット式建物となっている。図1は建物内において冷蔵庫が設置された設置部分周辺を示す縦断面図であり、図2は上記設置部分周辺を示す横断面図である。なお、図2では便宜上、冷蔵庫を二点鎖線で示している。
図1及び図2に示すように、住宅等の建物10には、屋内空間としてキッチン11が設けられ、そのキッチン11には冷蔵庫12が設けられている。キッチン11は、その2面が平面視でL字状をなす外壁部13により区画され、その外壁部13の隅部に冷蔵庫12が設置されている。なお、外壁部13は、互いに対向する外壁面材15及び内壁面材16を有し、それら各壁面材15,16の間には壁内断熱材18が配設されている。
冷蔵庫12は、食品を収容する収容空間(図示略)を有する本体部12aと、上記収容空間を開閉する扉部12bとを備える。扉部12bは、本体部12aに回動可能に取り付けられ、その回動により開閉されるようになっている。また、本体部12aの下面には、その4隅に脚部12cが取り付けられている。なお、冷蔵庫12が物品としての食品を収容する収容庫に相当する。また、本明細書において、食品とは飲料を含む意味である。
続いて、キッチン11の床部の構成について説明する。
キッチン11の床部21は、複数の床梁22,23により下方から支持されている。各床梁22,23は、所定の間隔で横並びに設けられており、互いの上面が同じ高さ位置に設定されている。各床梁22,23のうち、床大梁22は溝形鋼からなり、基礎27上に配置されている。また、床小梁23は、角形鋼からなる。
床部21は、各床梁22,23の上に根太24を介して設けられた床下地材25と、その床下地材25の上に敷設された床仕上げ材26とを有する。床下地材25は、例えばパーティクルボードからなり、床仕上げ材26は、例えばフローリングからなる。床仕上げ材26の上面によりキッチン11の床面が形成されている。
床下地材25及び床仕上げ材26には、それら両者25,26を貫通する開口部29が形成されている。開口部29は、平面視にて矩形形状をなしており、詳しくは正方形状をなしている。開口部29の下方には、その開口部29を下方から覆うように床下地材31が設けられている。床下地材31は、床下地材25と同じくパーティクルボードからなり、開口部29よりも一回り大きい矩形形状に形成されている。床下地材31は、床梁22,23上に直接載置され、周縁部が床下地材25の下面と対向している。そして、各床下地材25,31の対向する対向部分には、それら両者25,31間に板状のスペーサ32が配設されている。なお、床下地材31とスペーサ32とは、床下地材25及び床仕上げ材26とともに床部21を構成している。また、床部21において各床下地材25,31の下面側には板状の床下断熱材34が設けられ、その床下断熱材34は例えば発泡ポリエチレンからなる。
床部21には、上記開口部29と床下地材31とにより、上方に開口された凹部33が形成されている。凹部33は、平面視にて矩形形状詳しくは正方形状をなしている。この凹部33には、冷蔵庫12を設置するための設置床材35が配設されている。設置床材35は、例えば金属製の板材からなり、凹部33と同じ大きさか又はそれよりも若干小さい矩形形状詳しくは正方形状をなしている。なお、設置床材35は必ずしも金属製の板材とする必要はなく、フローリング等の木製板材としてもよい。また、設置床材35が設置床部に相当する。
設置床材35の下方には、複数(具体的には9個)の支持脚36が設けられている。これらの支持脚36は、床下地材31の上(換言すると凹部33の底面上)に載置され当該床下地材31に固定されている。そして、これら各支持脚36の上に設置床材35が載置され、その載置状態で設置床材35が各支持脚36に固定されている。これにより、設置床材35は各支持脚36により下方から支持された状態となっており、その床面が床部21の床面(詳しくは床仕上げ材26の上面)と同じ高さ位置に設定されている。
支持脚36は、設置床材35の隣り合う各端辺のうち一方の端辺の延びる方向に所定の間隔(詳しくは等間隔)で複数(詳しくは3つ)配置されている。そして、それら複数の支持脚36からなる列が、設置床材35の他方の端辺の延びる方向に所定の間隔(詳しくは等間隔)で複数列(詳しくは3列)配置されている。
設置床材35の上には、冷蔵庫12が設置されている。冷蔵庫12は、設置床材35の上に各脚部12cを載置した状態で設置されている。冷蔵庫12は、その平面視の大きさが設置床材35の大きさ(面積)よりも小さくされており、そのため、設置床材35の上には冷蔵庫12が設置されていない余剰スペースSが存在している。詳しくは、冷蔵庫12は、設置床材35上において後方に寄せた状態でかつ左側に寄せた状態で設置されているため、設置床材35上において余剰スペースSは冷蔵庫12の前方及び右方にそれぞれ存在している。
なお、本明細書では、前後及び左右を冷蔵庫12を基準とした前後及び左右としている。詳しくは、左右とは、冷蔵庫12(扉部12b)を正面視した場合における左右である。また、前後とは、冷蔵庫12を正面視した場合における手前側が前側、奥側が後側となっている。
ここで、本建物10では、設置床材35上に設置された冷蔵庫12内の食品在庫を管理する在庫管理システムが設けられている。以下においては、その在庫管理システムについて説明する。
各支持脚36には、荷重センサ37が組み込まれている。荷重センサ37は、設置床材35から支持脚36に加わる荷重(鉛直荷重)を検知するセンサであり、例えば小型のロードセルからなる。設置床材35が各支持脚36により下方から支持される構成では、設置床材35上に加わる荷重が設置床材35を介して各支持脚36にそれぞれ分散して作用する。そして、それら各支持脚36に作用する荷重を各々の荷重センサ37により検知する構成となっている。なお、図2では便宜上、荷重センサ37の図示を省略している。
キッチン11には、冷蔵庫12の付近に報知部38が設けられている。報知部38は、スピーカ等の音声出力機器からなり、例えばキッチン11の壁面に設けられている。報知部38は、冷蔵庫12の食品在庫に関する情報を音声を出力することで報知する。
次に、在庫管理システムの電気的構成について図3に基づいて説明する。図3は在庫管理システムの電気的構成を示す図である。
図3に示すように、在庫管理システムは、コントローラ40を備える。コントローラ40は、CPU等を有する周知のマイクロコンピュータを有して構成される。コントローラ40には、各荷重センサ37が接続されている。コントローラ40には、それら各荷重センサ37から逐次検知信号が入力される。コントローラ40は、各荷重センサ37からの検知信号に基づいて、それら各荷重センサ37により検知された荷重の値を積算する。そして、コントローラ40は、その積算した積算値に基づいて、設置床材35の上に作用する荷重の値を算出(取得)する。
コントローラ40は、荷重情報記憶部41と、在庫量情報記憶部42とを有している。荷重情報記憶部41は、各荷重センサ37により検知される荷重の値を記憶するものである。コントローラ40に各荷重センサ37から検知信号が入力されると、コントローラ40は、その都度各荷重センサ37により検知された荷重の値を荷重情報記憶部41に記憶する。これにより、荷重情報記憶部41には、各荷重センサ37により検知された荷重が時系列的に荷重検知履歴として記憶される。
在庫量情報記憶部42は、冷蔵庫12に収容された食品の在庫量に関する在庫量情報を記憶するものである。具体的には、在庫量情報記憶部42には、在庫量情報として、冷蔵庫12に収容された食品の総重量が記憶される。なお、在庫量情報記憶部42が在庫量記憶手段に相当する。
コントローラ40には、インターネット44を介して気象センタ45が接続されている。気象センタ45は、今後の気象(天候)に関する気象予報情報(天候情報に相当)を提供する外部施設であり、例えば気象庁がこれに該当する。コントローラ40には、気象センタ45からインターネット44を介して気象予報情報が入力される。なお、雨雲レーダ等から気象予報情報(降雨情報など)を入力するようにしてもよい。
コントローラ40には、報知部38が接続されている。コントローラ40は、在庫量情報記憶部42に記憶されている食品の在庫量情報と、気象センタ45から入力される気象情報とに基づき、報知部38に報知信号を出力することで報知処理を行う。
次に、コントローラ40により実行される在庫管理処理について図4に示すフローチャートに基づき説明する。なお、本処理を行うに際しては、まず設置床材35の上に冷蔵庫12を設置し冷蔵庫12内を空の状態とする。つまり、冷蔵庫12内に食品が何も収容されていない空状態とする。そして、その空の状態で所定の開始操作に基づき本処理を開始させる。また、本処理の開始時には、在庫量情報記憶部42に記憶されている在庫量(在庫重量)が初期値0となっている。なお、本処理は、上記開始操作に基づき開始された後、所定の周期で繰り返し実行される。
図4に示すように、まずステップS11において扉開閉判定処理を行う。そこで、この扉開閉判定処理について図5に示すフローチャートに基づき説明する。
図5に示すように、扉開閉判定処理では、まずステップS31において、各荷重センサ37からの検知信号に基づき、それら各荷重センサ37により検知された荷重の値W2(以下、検知荷重値W2ともいう)を取得する。
続くステップS32では、上記取得した各荷重センサ37の検知荷重値W2に基づき、設置床材35上に加わる荷重(以下、床上荷重という)の値W1を算出する(荷重検出手段に相当)。この場合、各荷重センサ37の検知荷重値W2を積算し、その積算した値から設置床材35の重量W3を差し引くことで床上荷重の値W1を算出する。これにより、今現在における床上荷重の値W1が算出される。なお、設置床材35の重量W3は予めコントローラ40に記憶されている。
続くステップS33では、所定時間T1前における各荷重センサ37の荷重情報を荷重情報記憶部41から読み出し、それら読み出した各荷重センサ37の荷重情報に基づいて、所定時間T1前における各荷重センサ37の検知荷重値W2を取得する。ここで、所定時間T1は、ユーザが冷蔵庫12の扉部12bを開くのに要する時間とほぼ同じ時間に設定され、例えば1秒に設定されている。
続くステップS34では、上記取得した所定時間T1前における各荷重センサ37の検知荷重値W2に基づき、当該所定時間T1前における床上荷重の値W1を算出する(荷重検出手段に相当)。この場合、所定時間T1前における各荷重センサ37の検知荷重値W2を積算し、その積算した値から設置床材35の重量W3を差し引くことで当該所定時間T1前における床上荷重の値W1を算出する。
続くステップS35では、ステップS32で算出した今現在の床上荷重の値W1と、ステップS34で算出した所定時間T1前における床上荷重の値W1とに基づいて、所定時間T1の間で床上荷重の値が変化したか否かを判定する。床上荷重の値W1が変化した場合には本処理を終了し、床上荷重の値W1が変化していない場合にはステップS36に進む。
ステップS36では、所定時間T1の間に床上荷重の重心位置が前側に移動したか否かを判定する。ここで、冷蔵庫12の扉部12bが開いた場合には、扉部12bが本体部12aに対して前側に移動するため、冷蔵庫12全体の重量(換言すると床上荷重の値W1)は変化しないものの冷蔵庫12の重心位置が前側に移動すると考えられる。そこで、本ステップS36では、この点に鑑み、上記の判定によって、扉部12bが開いた否かを判定することとしている(扉開判定手段に相当)。
具体的には、ステップS36では、ステップS31で取得した現時点における各荷重センサ37の検知荷重値W2と、ステップS33で取得した所定時間T1前における各荷重センサ37の検知荷重値W2とを比較し、その比較結果に基づいて床上荷重の重心位置が前側に移動したか否か判定する。より具体的には、各荷重センサ37のうち、前側に配置された支持脚36a(図1や図2参照)に設けられた荷重センサ37の検知荷重値W2が所定時間T1の間で大きくなったのに対し、後側に配置された支持脚36b(図1や図2参照)に設けられた荷重センサ37の検知荷重値W2が所定時間T1の間で小さくなった場合に、床上荷重の重心位置が前側に移動したと判定することとしている。
床上荷重の重心位置が前側に移動した場合には、扉部12bが開いたと判定し(ステップS38)、その後本処理を終了する。一方、床上荷重の重心位置が前側に移動していない場合には、ステップS37に進む。
ステップS37では、所定時間T1の間に床上荷重の重心位置が後側に移動したか否かを判定する。ここで、冷蔵庫12の扉部12bが閉まる場合には、扉部12bが本体部12aに対して後側に移動するため、冷蔵庫12全体の重量(換言すると床上荷重の値W1)は変化しないものの冷蔵庫12の重心位置が後側に移動すると考えられる。そこで、本ステップS37では、この点に鑑み、上記の判定によって、扉部12bが閉まったか否かを判定することとしている(扉閉判定手段に相当)。
具体的には、ステップS37では、ステップS31で取得した今現在における各荷重センサ37の検知荷重値W2と、ステップS33で取得した所定時間T1前における各荷重センサ37の検知荷重値W2とを比較し、その比較結果に基づいて床上荷重の重心位置が後側に移動したか否か判定する。より具体的には、各荷重センサ37のうち、前側に配置された支持脚36aに設けられた荷重センサ37の検知荷重値W2が所定時間T1の間で小さくなったのに対し、後側に配置された支持脚36bに設けられた荷重センサ37の検知荷重値W2が所定時間T1の間で大きくなった場合に、床上荷重の重心位置が後側に移動したと判定することとしている。
床上荷重の重心位置が後側に移動した場合には、扉部12bが閉まったと判定し(ステップS39)、その後本処理を終了する。一方、床上荷重の重心位置が後側に移動していない場合には、そのまま本処理を終了する。
図4の説明に戻って、扉開閉判定処理(ステップS11)の後のステップS12では、冷蔵庫12の扉部12bが開いたか否かを判定する。この判定は、扉開閉判定処理で扉開判定(ステップS38)がなされたか否かに基づき行う。扉部12bが開いていない場合、つまり扉部12bが閉まったままの場合には本処理を終了し、扉部12bが開いた場合にはステップS13に進む。
ステップS13では、扉部12bが開いたと判定された扉開判定時から所定時間T2前における床上荷重の値W1を算出する算出処理を行う(荷重検出手段に相当)。なおここで、所定時間T2前とは、扉部12bが開いた時点よりも十分に前の時間に設定され、例えば30秒前となっている。そのため、所定時間T2は、上記の所定時間T1(ステップS33)よりも十分に長い時間となっている。また、この算出処理で算出される床上荷重の値W1が「扉開前荷重値」に相当する。
ステップS13の算出処理では、まず所定時間T2前における各荷重センサ37の荷重情報を荷重情報記憶部41から読み出し、それら読み出した各荷重センサ37の荷重情報に基づいて、所定時間T2前における各荷重センサ37の検知荷重値W2を取得する。そして、それら取得した所定時間T2前における各荷重センサ37の検知荷重値W2に基づき、当該所定時間T2前における床上荷重の値W1を算出する。この場合の床上荷重の値W1の算出手順は、ステップS32やステップS34の場合と同様であるため、ここではその説明を割愛する。
ステップS14では、扉開閉判定処理を行う。この扉開閉判定処理は、ステップS11の扉開閉判定処理(図5)と同じ処理である。そのため、ここではその説明を割愛する。扉開閉判定処理の後のステップS15では、冷蔵庫12の扉部12bが閉まったか(閉められたか)否かを判定する。この判定は、扉開閉判定処理で扉閉判定(ステップS39)がなされたか否かに基づき行う。扉部12bが閉まった場合にはステップS16に進み、扉部12bが閉まっていない場合、つまり扉部12bが開いたままである場合には扉部12bが閉まるまでステップS14及びS15の処理を繰り返す。
ステップS16では、所定時間T3が経過するのを待つ待期処理を行う。ここで、所定時間T3は、扉部12bが閉まってから十分な時間を経過させるべく、例えば30秒に設定されている。また、本実施形態では、所定時間T3がステップS13における上記所定時間T2と同じ時間となっている。
待期処理後のステップS17では、床上荷重の値W1を算出する算出処理を行う(荷重検出手段に相当)。すなわち、本ステップでは、扉部12bが閉まってから所定時間T3が経過した後における床上荷重の値W1を算出する。この算出処理では、各荷重センサ37からの検知信号に基づいて、床上荷重の値W1を算出する。この処理は、上記ステップS31及びS32(図5)の処理と同様の処理であるため、ここではその説明を割愛する。なお、本処理で算出される床上荷重の値W1が「扉閉後荷重値」に相当する。
続くステップS18では、ステップS13で算出した扉部12bが開く前における床上荷重の値W1(以下、W1aとする)と、ステップS17で算出した扉部12bが閉まった後における床上荷重の値W1(以下、W1bとする)とに基づいて、床上荷重の値W1が変化したか否かを判定する。つまり、ここでは、扉部12bが開く前と扉部12bが閉まった後とで、要するに扉部12bの開閉の前後で、床上荷重の値W1が変化したか否かを判定する。床上荷重の値W1が変化していない場合には本処理を終了する。この場合、ユーザにより扉部12bが開閉されたものの、冷蔵庫12内への食品の出し入れはされなかったものとみなすことができる。
一方、床上荷重の値W1が変化した場合にはステップS19に進む。この場合、ユーザにより扉部12bが開かれて、冷蔵庫12内に食品が出し入れされたとみなすことができる。具体的には、床上荷重の値W1が大きくなった場合には、冷蔵庫12内に食品が新たに入れられた(入庫された)とみなすことができ、床上荷重の値W1が小さくなった場合には、冷蔵庫12内から何らかの食品が取り出された(出庫された)とみなすことができる。
ステップS19では、床上荷重の値W1の変化に基づいて、在庫量情報記憶部42に記憶されている冷蔵庫12内の食品在庫量情報を更新する在庫量更新処理を行う(在庫量更新手段に相当)。この処理ではまず、扉閉後の床上荷重の値W1bから扉開前の床上荷重の値W1aを差し引くことで、床上荷重の変化量ΔWを算出する(ΔW=W1b−W1a)。これにより、冷蔵庫12内に食品が新たに入れられた場合には、ΔWが正の値として算出され、冷蔵庫12内から食品が取り出された場合には、ΔWが負の値として算出される。そして、本処理では、その算出した床上荷重の変化量ΔWに基づいて、在庫量情報記憶部42に記憶されている食品在庫量Kを更新する。詳しくは、在庫量情報記憶部42に記憶されている食品在庫量Kに上記算出した床上荷重の変化量ΔWを足し合わせ、それにより得られた値を新たな食品在庫量Kとして更新する(K+ΔW→K)。
続くステップS20では、気象センタ45から気象予報情報を取得する。この場合、気象予報情報として、少なくとも降雨に関する降雨情報を取得する。
ステップS21では、在庫量情報記憶部42に記憶されている食品在庫量情報に基づいて、冷蔵庫12内の食品在庫量Kが予め定められた所定の下限値まで減ったか否かを判定する。この場合、所定の下限値は、固定値であってもよいし、操作部の操作に基づき可変設定可能であってもよい。また、本実施形態では、下限値がステップS20で取得した気象予報情報(降雨情報等)に基づき設定されるようになっている。例えば、明日、降雨がある場合には、明日降雨がない場合と比べて、下限値が大きな値で設定されるようになっている。食品在庫量Kが所定の下限値まで減った場合にはステップS22に進み、下限値まで減っていない場合には本処理を終了する。
ステップS22では、冷蔵庫12内の食品在庫量が少なくなったことを報知する報知処理を行う。この報知処理では、報知部38に報知信号を出力することで、報知部38に食品在庫量が少なくなった旨を音声により報知させる。例えば、「冷蔵庫内の食品が少なくなりました」等のメッセージを報知部38より音声で出力する。これにより、ユーザに買い物に行くことを促すことができる。その後、本処理を終了する。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
建物10に冷蔵庫12が設置される設置床材35を設け、その設置床材35上に加わる荷重(床上荷重)の値W1を検出(算出)するようにした。そして、検出される床上荷重の値W1が変化した場合に、その変化に基づいて、在庫量情報記憶部42に記憶されている冷蔵庫12内の食品在庫量(食品在庫量情報)を更新するようにした。これにより、冷蔵庫12に収容される食品の在庫管理を行うことが可能となる。また、かかる構成では、冷蔵庫12側が在庫管理を行うための構成(例えば重量測定部等)を有していなくても在庫管理を行うことができるため、食品の在庫管理を行う上で汎用性を高めることができる。
設置床材35を床部21に設けた凹部33に配設し、その配設状態で設置床材35の床面と床部21の床面とを同じ高さ位置に設定した。この場合、設置床材35と床部21との間で床面に段差が生じないため、設置床材35周辺の見栄えが損なわれるのを抑制することができる。また、冷蔵庫12に食品を出し入れする際に、上記段差に引っ掛かる等して使い勝手が損なわれるのを抑制することもできる。
設置床材35上には冷蔵庫12が設置されていない余剰スペースSが存在しているため、その余剰スペースSに物(例えばごみ箱等)が置かれたりすると、食品が冷蔵庫12に出し入れされていないにもかかわらず、検出される床上荷重に変化が生じて食品の在庫量が誤って更新されるおそれがある。そこで、上記の実施形態では、その点に鑑みて、冷蔵庫12の扉部12bが開いたことを判定する判定手段を設け、その扉部12bが開いた場合に食品の在庫量を更新するようにした。この場合、扉部12bが開いたことを条件として在庫量が更新されるため、余剰スペースSに物が置かれる等して床上荷重が変化した際、すなわち扉部12bが開いていないにもかかわらず床上荷重が変化した際に、在庫量が誤って更新されるのを回避することができる。
なお、余剰スペースSの上に物が置かれる以外に、冷蔵庫12の上に物が載せられたり、冷蔵庫12の側面に物が取り付けられたりする(例えばマグネットで書類等が取り付けられたりする)ことでも、床上荷重が変化することが想定される。その点、それらの場合にも、上記の場合と同様、扉部12bが開いていないにもかかわらず床上荷重が変化することとなるため、在庫量が誤って更新されるのを回避することができる。
また、設置床材35は、種々のサイズの冷蔵庫12が設置できるように、比較的大きな床面積で形成されることが考えられるため、設置床材35上に冷蔵庫12が設置された際に、設置床材35上には余剰スペースSが生じ易いと考えられる。そのため、その点を鑑みると、扉部12bが開いた場合に在庫量を更新するようにした上述の構成を採用する意義は大きいと考えられる。
扉部12bが開いた前後における床上荷重の値W1を検出し、それら検出した床上荷重の値W1に基づき、床上荷重の値W1が変化したか否かを判定した。つまり、扉部12bが開いた前後で床上荷重の値W1が変化したか否かを判定した。そして、扉部12bが開いた前後で床上荷重の値W1が変化した場合、つまり扉部12bが開かれて冷蔵庫12への食品の出し入れが行われた際に、食品の在庫量を更新するようにした。この場合、食品の在庫量管理を好適に行うことができる。
ところで、余剰スペースSの上にユーザが載った状態で冷蔵庫12への食品の出し入れが行われる場合、冷蔵庫12の扉部12bが開いた前後で検出される床上荷重の値W1がユーザの荷重(重量)を含むものとなるおそれがある。その場合、それら検出される各床上荷重の値W1に基づき在庫量の更新が行われる際、在庫量が誤った量で更新されるおそれがある。
そこで上記の実施形態では、その点に鑑み、扉部12bが開いた場合に、開いてから所定時間T2前における床上荷重の値W1(W1a)を検出し、扉部12bが閉まった場合に、閉まってから所定時間T3が経過した後における床上荷重の値W1(W1b)を検出するようにした。この場合、扉部12bが開いた前後で検出される各床上荷重の値W1a,W1bに、余剰スペースS上のユーザの荷重が含まれるのを回避することができる。そのため、余剰スペースS上に載った状態で食品の出し入れが行われる場合にも、食品の在庫量管理を好適に行うことができる。
扉部12bは、その開閉に伴い前後に移動するため、扉部12bの開閉に際しては扉部12bを含む冷蔵庫12全体の重心位置が前後に移動(変動)することが想定される。一方、扉部12bが開く際及び閉まる際には、冷蔵庫12への食品の出し入れが行われないため、設置床材35上に加わる床上荷重の値が変化することはないと考えられる。そこで上記の実施形態では、これらの点を鑑みて、検出される床上荷重の値W1が変化していないにもかかわらず、床上荷重の重心位置が前側に移動した場合には扉部12bが開いたと判定し、重心位置が後側に移動した場合には扉部12bが閉まったと判定するようにした。この場合、扉部12bが開いたこと及び閉まったことの判定を建物10側の構成で行うことができるため、冷蔵庫12側がかかる判定機能(扉開閉判定機能)を有していなくてもよく、汎用性を高めることができる。
設置床材35を下方から支持する支持脚36を前後方向に並べて複数設け、それら複数の支持脚36にそれぞれ荷重センサ37を設けた。そして、それら荷重センサ37の検知荷重値W2に基づき床上荷重の値W1を検出するとともに、床上荷重の重心位置の前後への移動(変動)を判定するようにした。この場合、床上荷重の値W1の検出と、床上荷重の重心位置の判定とがいずれも荷重センサ37を用いて行われるため、荷重センサ37を上手く利用しながら、扉部12bの開閉判定を行うことができる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)上記実施形態では、設置床材35を床部21の凹部33に配設する構成としたが、例えば設置床材35を床部21上に配設するようにしてもよい。その場合、凹部33を設けなくてよいため、床部21の構成を簡素化することができる。但し、この場合、床部21と設置床材35との間に段差が生じるため、床の見栄えが悪くなったり、冷蔵庫12の使い勝手が悪くなったりするおそれがある。そのため、この点を鑑みると、設置床材35を床部21の凹部33に配設するのが望ましいといえる。
(2)上記実施形態では、床上荷重の重心位置が前側に移動した場合に扉部12bが開いたと判定し、床上荷重の重心位置が後側に移動した場合に扉部12bが閉まったと判定したが、扉部12bが開いたこと及び閉まったことの判定(扉部12bの開閉判定)は必ずしもこのように行う必要はない。例えば、一般に冷蔵庫12は扉部12bが開くと庫内の照明が点灯し、扉部12bが閉まると庫内の照明が消灯するため、それを利用して扉部12bの開閉判定を行うことが考えられる。具体的には、冷蔵庫12に庫内の照度を検知する照度センサを設け、その照度センサの検知結果に基づいて、扉部12bの開閉判定を行うことが考えられる。また、冷蔵庫12内の照明の点灯及び消灯と連動させて扉部12bの開閉判定を行ってもよい。
なお、冷蔵庫12に扉部12bの開閉を検知する開閉検知センサを設け、その開閉検知センサの検知結果に基づいて扉部12bの開閉判定を行ってもよい。
(3)上記実施形態では、扉部12bが開いたと判定された場合に食品の在庫量を更新することで、設置床材35上の余剰スペースSに物が置かれた場合等に誤って在庫量が更新されてしまうのを回避するようにしたが、それ以外の方法でかかる回避を行ってもよい。例えば、冷蔵庫12付近にリセットボタン付きの操作部を設け、リセットボタンが押された場合には在庫量が更新されないようにすることが考えられる。この場合、設置床材35の余剰スペースSに物を置く際にリセットボタンを押すことで、物を置いたことで床上荷重の値が増えても在庫量が更新されるのを回避することができる。
(4)上記実施形態では、冷蔵庫12内の食品在庫量が所定の下限値まで減った場合に、報知処理を行うようにしたが、この場合の下限値を季節に応じて設定するようにしてもよい。すなわち、今現在の季節を判定する判定手段を設け、その判定した季節に応じて下限値を設定するようにしてもよい。冷蔵庫12内に収容される食品は季節によって変わるため、食品の在庫量も季節によって変わることが考えられる。例えば、夏場には飲み物(食品に相当)が多く収容されるため、食品在庫量が増えると考えられる。そのため、上記のように、季節に応じて下限値を設定するようにすれば、季節に応じて適切なタイミングで報知処理を行うことが可能となる。
(5)例えば、在庫量情報記憶部42に食品の在庫量を時系列の情報として記憶するようにしてもよい。この場合、在庫量情報記憶部42には、いつどれたけの在庫量があったかに関する在庫量履歴情報が記憶される。そして、この在庫量履歴情報に基づき、在庫量が増えた時点、すなわちユーザにより冷蔵庫12に食品が入庫された時点における食品在庫量を算出し、その算出した食品在庫量に基づき報知処理を行うようにしてもよい。冷蔵庫12に食品が入庫されるタイミングというのは、ユーザが食品在庫が不足してきたと感じるタイミングであると考えられるため、このタイミングで報知処理を行うようにすればユーザにとって適切なタイミングで報知を行うことが可能となる。
また、在庫量履歴情報に基づき在庫量が増えた時点の食品在庫量を算出するとともに、冷蔵庫12内の食品在庫量が当該算出した食品在庫量に達する時期を今現在の在庫量と在庫量履歴情報とに基づき予測するようにし、そして、その予測結果に基づいて報知処理を行うようにしてもよい。この場合、ユーザが食品在庫が不足してきたと感じる手前で報知を行うことが可能となるため、ユーザに早めの買い物を促すことができる。
(6)上記実施形態では、各支持脚36に設けた荷重センサ37の検知結果に基づき、床上荷重の値を算出(検出)するようにしたが、これを変更してもよい。例えば、設置床材35を床下地材31上に直接載置し、設置床材35と床下地材31との間に一の荷重センサ、すなわち設置床材35から加わる荷重を検知する一の荷重センサを設けてもよい。そして、その荷重センサの検知結果に基づき、床上荷重を算出するようにしてもよい。但し、この場合、荷重センサを用いて床上荷重の重心位置の変動を判定することが不可となるため、例えば設置床材35に当該床材35の水平度を検知するセンサを設け、そのセンサの検知結果に基づき重心位置の変動を判定するようにすることが考えられる。
(7)上記実施形態では、報知部38をキッチン11の壁面に設けたが、報知部38を壁面以外の場所に設けてもよい。例えば、床下地材31と設置床材35との間のスペースに報知部を設けることが考えられる。この場合、報知部を壁面へ設置する設置工事を不要とすることができる。
また、上記実施形態では、報知部38を音声出力機器により構成したが、報知部38をモニタ等の表示部やランプ等の発光部により構成してもよい。報知部38を表示部により構成する場合、報知処理(ステップS22)に際し、食品在庫量が少なくなった旨を表示部に表示(文字表示)させ報知することになる。また、報知部38を発光部により構成する場合には、発光部を発光させて報知を行うことになる。
さらに、報知部を居住者の携帯するスマートフォンや携帯電話機等の携帯端末により構成してもよい。この場合、報知処理に際し、携帯端末にメール等で報知内容を送信することが考えられる。
(8)上記実施形態では、冷蔵庫12(収容庫に相当)内の食品(物品に相当)の在庫管理を行うにあたり本発明の在庫管理システムを用いたが、冷凍庫や収納棚、収納ラック等、他の収容庫に収容される物品の在庫管理を行うにあたり本発明の在庫管理システムを用いてもよい。その場合にも、冷凍庫等を設置床材35上に設置して在庫管理を行うことになる。
10…建物、12…収容庫としての冷蔵庫、12b…扉部、21…床部、33…凹部、35…設置床部としての設置床材、36…支持脚、37…荷重センサ、40…コントローラ、42…在庫量記憶手段としての在庫量情報記憶部。

Claims (9)

  1. 物品を収容する収容庫が設置される設置床部と、
    その設置床部上に加わる荷重である床上荷重の値を検出する荷重検出手段と、
    前記収容庫に収容されている前記物品の在庫量に関する情報を記憶する在庫量記憶手段と、
    前記荷重検出手段により検出される床上荷重の値が変化した場合に、その変化に基づいて前記在庫量記憶手段に記憶されている前記在庫量を更新する在庫量更新手段と、
    を備えることを特徴とする建物の在庫管理システム。
  2. 前記在庫量記憶手段に記憶されている前記物品の在庫量に基づいて、所定の報知処理を行う報知制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の建物の在庫管理システム。
  3. 前記設置床部は、床部に設けられた凹部に配設され、その床面が前記床部の床面と同じ高さ位置に設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の建物の在庫管理システム。
  4. 前記収容庫は、前記物品を収容する収容空間を開閉する扉部を有し、
    前記扉部が開いたことを判定する扉開判定手段を備え、
    前記在庫量更新手段は、前記扉開判定手段により前記扉部が開いたと判定された場合に前記在庫量を更新することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の建物の在庫管理システム。
  5. 前記荷重検出手段は、前記扉開判定手段により前記扉部が開いたと判定された場合に、その判定前及び判定後における前記床上荷重の値をそれぞれ検出し、
    前記在庫量更新手段は、前記荷重検出手段により検出された前記判定前及び前記判定後の前記床上荷重の値に基づき、床上荷重の値が変化したか否かを判定し、変化した場合に前記在庫量を更新することを特徴とする請求項4に記載の建物の在庫管理システム。
  6. 前記扉部が閉まったことを判定する扉閉判定手段を備え、
    前記荷重検出手段は、
    前記扉開判定手段により前記扉部が開いたと判定された場合に、その判定から所定時間前における前記床上荷重の値を検出する手段と、
    前記扉閉判定手段により前記扉部が閉まったと判定された場合に、その判定から所定時間が経過した後の前記床上荷重の値を検出する手段とを有し、
    前記在庫量更新手段は、前記荷重検出手段により検出された前記各床上荷重の値に基づき、床上荷重の値が変化したか否かを判定することを特徴とする請求項5に記載の建物の在庫管理システム。
  7. 前記床上荷重の重心位置が変動したことを判定する重心位置判定手段を備え、
    前記扉開判定手段は、前記荷重検出手段により検出される前記床上荷重の値が変化していないにもかかわらず、前記重心位置判定手段により前記床上荷重の重心位置が変動したと判定された場合に、前記扉部が開いたと判定することを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一項に記載の建物の在庫管理システム。
  8. 前記設置床部を下方から支持する複数の支持脚を備え、
    前記各支持脚には、前記設置床部から加わる荷重を検知する荷重センサが設けられ、
    前記荷重検出手段は、前記各荷重センサにより検知された荷重に基づき前記床上荷重の値を検出し、
    前記重心位置判定手段は、前記各荷重センサにより検知された荷重に基づいて、前記床上荷重の重心位置の変動を判定することを特徴とする請求項7に記載の建物の在庫管理システム。
  9. 前記収容庫は、前記物品としての食品を収容する冷蔵庫であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の建物の在庫管理システム。
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