JP2019003395A - 危険度算出装置、危険度算出方法、および危険度算出プログラム - Google Patents

危険度算出装置、危険度算出方法、および危険度算出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】移動体の速度に応じた危険性の判定精度を向上させる。【解決手段】危険度算出装置10は、複数の移動体1,2,3,4,・・・それぞれに搭載された計測機器1a,2a,3a,4a,・・・から取得された測定データと、測定データを取得した時刻と、移動体1,2,3,4,・・・を特定可能な情報とを含む複数のレコードのなかから、危険度算出対象である対象移動体を特定可能な情報を含み、測定データが対象時間区間内の時刻および対象空間区間の位置を示す第1のレコードを特定する。次に危険度算出装置10は、複数のレコードのなかから、対象時間区間内の時刻および対象空間区間内の位置を示す第2のレコードを1以上抽出し、抽出した第2のレコードそれぞれに含まれる速度の代表値と、第1のレコードに示される速度との差分に基づいて、対象移動体の危険度を算出する。【選択図】図1

Description

本発明は、危険度算出装置、危険度算出方法、および危険度算出プログラムに関する。
自動車などの移動体を安全に移動させるには、適切な速度で移動させることが重要である。例えば自動車の走行速度が速すぎれば、事故を引き起こす可能性が高くなる。
そこで、自動車などの移動体の速度に応じた危険性を判定するシステムがある。例えば自動車保険には、測定された自動車の速度に応じて保険料を変動させる運転行動連動型テレマティクス保険がある。運転行動連動型テレマティクス保険では、保険会社のサーバが、保険契約者が運転する自動車の移動速度などの情報を、例えばその自動車に搭載されたカーナビゲーションシステムから収集する。保険会社のサーバは、情報の収集を一定期間行った後、該当期間内の保険契約者の運転する自動車の速度の履歴から、その自動車の最高速度や平均速度を算出する。そして保険会社のサーバは、保険契約者が運転した自動車の最高速度や平均速度を利用し、保険契約者が運転する自動車の危険性を判定する。保険会社では、保険契約者が運転する自動車の危険性を、その保険契約者の保険料を計算するための指標の1つとして利用している。
なお、移動体の速度を用いた解析を行う技術における速度の計測対象となる移動体は、自動車のような乗り物に限らない。例えば歩行者も移動体に含まれる。歩行者の速度に基づく解析を行う技術としては、例えば、乗り継ぎ場所における乗り継ぎ時間を実勢に応じた乗り換え時間に最適化して経路探索を行い、最適案内経路を案内できるようにするナビゲーションシステムがある。
特開2006−193020号公報
移動体の速度に応じた危険性は、移動体の置かれている状況に大きく依存する。そのため、移動体の一定期間内での最高速度や平均速度で危険性を判断したのでは、移動体の置かれている状況が考慮されておらず、正確性に欠ける。例えば、自動車が高速道路を80km/hで移動した場合と、市街地道路を70km/hで移動した場合とでは、前者の方が速度は速いが、危険性は後者の方が高い。また、自動車が特定の道路を走行する場合であっても、晴れた日に60km/hで走るのと、雨または雪の日に60km/hで走るのとでは、後者の方が危険であり、危険性が同じであると判定したのでは不正確な判定結果となる。
しかし、従来は、移動体の置かれている状況を考慮に入れて、その移動体の速度に応じた危険性を適切に判定する手段がない。そのため、移動体の速度に応じた危険性の判定精度が不十分なものとなっている。
1つの側面では、本件は、移動体の速度に応じた危険性の判定精度を向上させることを目的とする。
1つの案では、以下に示す処理部を有する危険度算出装置が提供される。
複数の移動体それぞれに搭載された計測機器から取得された計測機器の位置と速度とを示す測定データと、測定データを取得した時刻と、移動体を特定可能な情報とを含むレコードが格納された記憶部を参照し、記憶部に格納された複数のレコードのなかから、危険度算出対象である対象移動体を特定可能な情報を含み、測定データが対象時間区間内の時刻および対象空間区間の位置を示す第1のレコードを特定する。次に処理部は、複数のレコードのなかから、対象時間区間内の時刻および対象空間区間内の位置を示す第2のレコードを1以上抽出する。さらに処理部は、抽出した第2のレコードそれぞれに含まれる速度の代表値と、第1のレコードに示される速度との差分に基づいて、対象移動体の危険度を算出する。そして処理部は、危険度を出力する。
1態様によれば、移動体の速度に応じた危険性の判定精度が向上する。
第1の実施の形態に係る危険度算出装置の一例を示す図である。 第2の実施の形態のシステム構成例を示す図である。 第2の実施の形態に用いる車速管理サーバのハードウェアの一構成例を示す図である。 車載機のハードウェアの一構成例を示す図である。 車速管理サーバの機能を示すブロック図である。 走行データ管理表の一例を示す図である。 1分単位の時空間区間別走行データ群の一例を示す図である。 1秒単位の時空間区間別走行データ群の一例を示す図である。 1分単位の代表速度表の一例を示す図である。 1秒単位の代表速度の一例を示す図である。 危険度の算出例を示す図である。 代表速度算出処理の手順の一例を示すフローチャートである。 危険度提供処理の手順の一例を示すフローチャートである。 車の速度に応じた危険度を安全運転管理に利用する例を示す図である。 車の速度に応じた危険度を自動車保険の保険料の割引による安全運転の動機付けに利用する例を示す図である。 代表速度送信処理の手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本実施の形態について図面を参照して説明する。なお各実施の形態は、矛盾のない範囲で複数の実施の形態を組み合わせて実施することができる。
〔第1の実施の形態〕
まず第1の実施の形態について説明する。
図1は、第1の実施の形態に係る危険度算出装置の一例を示す図である。危険度算出装置10は、記憶部11と処理部12とを有する。記憶部11は、例えば危険度算出装置10が有するメモリ、またはストレージ装置である。処理部12は、例えば危険度算出装置10が有するプロセッサ、または演算回路である。
記憶部11は、複数の移動体1,2,3,4,・・・それぞれの異なる日時における位置と速度とを記憶する。複数の移動体1,2,3,4,・・・は、例えば車である。複数の移動体1,2,3,4,・・・それぞれには、識別子「C1」、「C2」、「C3」、「C4」,・・・が付与されている。複数の移動体1,2,3,4,・・・は、それぞれ計測機器1a,2a,3a,4a,・・・を搭載している。複数の計測機器1a,2a,3a,4a,・・・それぞれは、その計測機器1a,2a,3a,4a,・・・を搭載している移動体1,2,3,4,・・・の位置と速度とを定期的に計測し、計測結果を示す測定データを危険度算出装置10に送信する。
処理部12は、複数の移動体1,2,3,4,・・・それぞれに搭載された計測機器1a,2a,3a,4a,・・・から、計測機器1a,2a,3a,4a,・・・を搭載する移動体1,2,3,4,・・・の位置と速度とを示す測定データを取得する。そして処理部12は、測定データを取得した時刻、移動体1,2,3,4,・・・の識別子、および測定データを含むレコードを記憶部11に格納する。計測機器1a,2a,3a,4a,・・・それぞれからの測定データの取得は、例えば定期的に行われる。その結果、記憶部11には、複数のレコードが格納される。
その後、処理部12は、記憶部11に格納された複数のレコードのなかから、危険度算出対象である対象移動体を特定可能な情報を含み、測定データが対象時間区間内の時刻および対象空間区間の位置を示す第1のレコードを特定する。対象移動体を特定可能な情報は、例えば対象移動体の識別子である。また、例えば対象移動体に搭載された計測機器の識別子を、対象移動体を特定可能な情報として利用することもできる。例えば処理部12は、対象移動体の識別子を指定した危険度の取得要求に応じて、第1のレコードを抽出する。測定データの取得期間を分割して得られる複数の時間区間のうちの、抽出した第1のレコードに示される取得時刻を含む時間区間が対象時間区間である。また複数の移動体1,2,3,4,・・・の移動空間を分割して得られる複数の空間区間A1,A2のうちの、抽出した第1のレコードに示される位置を含む空間区間が、対象空間区間である。
次に処理部12は、記憶部11内の複数のレコードのなかから、対象時間区間内の時刻および対象空間区間内の位置を示す第2のレコードを1以上抽出する。なお前述の第1のレコードは、第2のレコードに含まれてもよく、その場合は、第2のレコードとして、第1のレコード以外のレコードも含む。処理部12は、複数の第2のレコードに示される速度の代表値である代表速度と、第1のレコードに示される速度との差分に基づいて、対象移動体の危険度を算出する。代表速度は、例えば、複数の第2のレコードそれぞれに示される速度のNパーセンタイル値(Nは0以上100以下の実数)である。処理部12は、算出した危険度を出力する。
このような危険度算出装置10によれば、危険度算出の対象である対象移動体の危険度が高精度に計算できる。すなわち、危険度算出の対象である対象移動体の置かれている状況が、対象移動体の位置および速度を計測した時刻と同じ時間区間において、対象移動体と同じ空間区間に存在する移動体の計測データに基づく代表速度に反映されている。そのため、対象移動体の速度と代表速度との差分に基づいて危険度を算出することで、対象移動体が置かれている状況を加味して、対象移動体の速度に応じた危険度が算出される。その結果、危険度の精度が向上している。
例えば対象移動体が高速道路を走行している場合、その対象移動体から計測データを取得した時刻を含む時間区間において、対象移動体と同じ空間区間にいる他の移動体も高速道路を走行している。その場合、代表速度は、例えば100km/hといった高い値となる。すると対象移動体が80km/hで走行していても、算出される危険度は低い値となり、安全な走行であることが危険度の数値で示される。他方、対象移動体が市街地の道路を走行している場合、その対象移動体から計測データを取得した時刻を含む時間区間において、対象移動体と同じ空間区間にいる他の移動体も市街地の道路を走行している。その場合、例えば代表速度は、例えば40km/hといった低い値となる。このとき対象移動体が60km/hで走行していた場合、危険度が高い値となり、危険な走行であることが数値で示される。このように、対象移動体の置かれている状況が代表速度に反映されているため、対象移動体の置かれている状況を加味して、対象移動体の速度に応じた危険度を算出できる。その結果、危険度の精度が向上する。
同様に、対象移動体が車であり、その車が道路を走行する場合において、晴れた日には代表速度が60km/hであったとしても、雪の日に同じ道路を走行すると、代表速度は例えば20km/hといった低い値となる。このように、対象移動体が置かれている状況が代表速度に反映されることで、移動体の速度に応じた危険度が正確に算出できる。
なお、処理部12は、対象移動体が、危険な速度で走行した時間を考慮して、危険度を算出してもよい。例えば処理部12は、第1のレコードに示される速度と代表速度との差分に基づいて超過速度を算出する。超過速度は、例えば第1のレコードに示される速度から、代表速度に許容誤差を加算した値を減算した結果である。図1の例では、代表速度の許容誤差は「5km/h」である。
次に処理部12は、超過速度に対する、第1のレコードに示される速度での対象移動体の移動時間の乗算結果に基づいて、危険度を算出する。第1のレコードに示される速度での対象移動体の移動時間は、例えば、第1のレコードの取得時刻から、第1のレコードに次のレコードを対象移動体の計測機器から取得した時刻までの経過時間である。測定データの取得周期が予め決まっている場合、その取得周期を、第1のレコードに示される速度での対象移動体の移動時間としてもよい。図1の例では、30秒周期で測定データを取得しているものとする。
また、対象移動体の識別子を含む第1のレコードが複数存在する場合、処理部12は、複数の第1のレコードそれぞれから求めた数値の合計を危険度としてもよい。例えば処理部12は、第1のレコードが複数ある場合、第1のレコードごとに超過速度を算出し、超過速度に対する、第1のレコードに示される速度での対象移動体の移動時間の乗算結果を求める。そして処理部12は、複数の第1のレコードそれぞれの乗算結果の合計を、対象移動体の危険度とする。
例えば識別子「C1」の移動体1が、危険度算出の対象である対象移動体であるものとする。なお各時間区間の時間幅は1分であるものとする。この場合、処理部12は、記憶部11に格納されたレコードのうち、識別子「C1」のレコードを第1のレコードとして特定する。図1の例では、2つの第1のレコードが存在する。次に処理部12は、第1のレコード内の計測データを取得した日時(日付および時刻)「2017−01−10 10:01:01」、「2017−01−10 10:01:31」を含む時間区間「2017−01−10 10:01〜10:02」を、対象時間区間とする。また処理部12は、第1のレコードに示されている位置を含む空間区間A1を、対象空間区間とする。次に処理部12は、記憶部11から、対象時間区間「2017−01−10 10:01〜10:02」内の所得時刻であり、対象空間区間である空間区間A1内の位置が示されたレコードを取得し、第2のレコードとする。そして処理部12は第2のレコードそれぞれの速度の代表値(例えば85パーセンタイル値)を計算し、代表速度とする。図1の例では、代表速度は「33km/h」であるものとする。
処理部12は、代表速度は「33km/h」と、第1のレコードに示されている速度「41km/h」、「10km/h」とに基づいて、対象移動体である移動体1の危険度を算出する。例えば処理部12は、1つ目の第1のレコードに示されている速度「41km/h」から、代表速度「33km/h」に許容誤差「5km/h」を加算した値(38km/h)を減算し、1つ目の第1のレコードに対応する超過速度「3km/h」を得る。同様に処理部12は、2つ目の第1のレコードに示されている速度「10km/h」から「38km/h」を減算する。処理部12は、減算結果が負の値となった場合、超過速度は「0km/h」とする。
図1の例では、第1のレコードそれぞれに示されている速度による移動体1の移動時間は、30秒である。処理部12は、第1のレコードごとに求めた超過速度に移動時間を乗算し、乗算結果を合計した値を、危険度とする。図1の例では、危険度として「0.025」が算出されている。
このようにして求めた危険度は、対象移動体である移動体1の速度が、移動体1が置かれている状況と同じ状況の多数の移動体の速度に比べて速いときに、危険度が0以上の値となり、移動体1の速度が速いほど危険度の値が大きくなる。これにより、例えば移動体1が車のとき、移動体1が高速道路を80km/hで移動した場合より、移動体1が市街地道路を70km/hで移動した場合の方が、高い危険度となる。また移動体1が晴れた日に60km/hで走行した場合より、移動体1が雨または雪の日に60km/hで走行した場合の方が、高い危険度となる。このように、正確な危険度が算出される。
しかも、危険度の高い速度での移動時間も考慮して危険度を算出することで、対象移動体である移動体1が危険な速度で移動している時間が長いほど、危険度の値が大きくなる。例えば対象移動体である移動体1が車の場合、危険な速度で走行している時間が長いほど、事故を引き起こす可能性が高くなる。従って、危険な速度で移動している時間が長いほど高い危険度としたことで、危険度の計算精度がさらに向上している。
なお代表速度は、危険度算出対象の対象移動体が決まってから計算してもよく、事前に計算しておいてもよい。事前に計算しておく場合、処理部12は、複数の時間区間のうちの1つと、複数の空間区間のうちの1つとを組み合わせた時空間区間を複数生成する。次に処理部12は、複数のレコードそれぞれを、時刻と位置とに基づいて、時空間区間のいずれかに分類し、時空間区間それぞれについて、時空間区間に分類された複数の被分類レコードそれぞれに示される速度に基づいて代表速度を算出する。次に処理部12は、時空間区間ごとの代表速度を記憶部11に格納する。その後、処理部12は、対象移動体を指定する入力に応じて、対象時間区間と対象空間区間との組に対応する対象時空間区間の代表速度を、記憶部11から取得する。そして処理部12は、取得した代表速度と第1のレコードに示される速度との差分に基づいて、対象移動体の危険度を算出する。このように、時空間区間ごとの代表速度を予め計算しておくことで、例えば危険度取得要求に応じて危険度を算出する場合において、危険度取得要求に対して迅速に危険度を応答することができる。
また、処理部12は、算出した代表速度を各移動体1,2,3,4,・・・に送信することもできる。例えば処理部12は、一計測機器から一測定データを取得すると、複数の時間区間のうちの、直近の期間に対応する直近時間区間を特定する。次に処理部12は、複数の空間区間のうちの、一測定データに示される位置を含む現在位置空間区間を特定し、直近時間区間と現在位置空間区間との組に対応する現在時空間区間の代表速度を、一計測機器に送信する。このように、移動体1,2,3,4,・・・それぞれが置かれている状況を反映させた代表速度を、移動体1,2,3,4,・・・それぞれに送信することで、代表速度を移動体1,2,3,4,・・・の安全運行に役立てることができる。例えば移動体1,2,3,4,・・・が、自動運転中の車の場合、移動体1,2,3,4,・・・に送信した代表速度に応じた速度制御を行えば、車が現在置かれている状況に応じた安全な速度でその車を走行させることができる。
〔第2の実施の形態〕
次に第2の実施の形態について説明する。
図2は、第2の実施の形態のシステム構成例を示す図である。各車31,32には、車載機200,200aが搭載されている。車載機200,200aは、例えばカーナビゲーションシステム、またはスマートフォンのような移動体端末装置である。車載機200,200aそれぞれは、対応する車31,32の走行データを測定する。各車31,32の走行データは、その車31,32の位置、速度を含むデータである。車載機200,200aは、無線によってネットワーク20に接続することができる。ネットワーク20には、車速管理サーバ100と情報利用サーバ40とが接続されている。そして車載機200,200aは、車の識別子(車ID)と日時とを付与した走行データを、車速管理サーバ100に送信する。
車速管理サーバ100は、各車31,32の走行データに基づいて、危険度算出対象の車の危険度を算出するコンピュータである。例えば車速管理サーバ100は、各車31,32の車載機200,200aから、その車31,32の位置や速度の情報を定期的に取得する。そして車速管理サーバ100は、各車31,32の車速に基づいて、領域ごと、かつ時間帯ごとに、その領域を走行した車の代表速度を算出する。代表速度は、特定の場所を特定の時間帯に通過した車の速度の統計的な代表値である。代表速度としては、例えば特定の時間帯に特定の場所を通過した車の85パーセンタイル速度を用いることができる。85パーセンタイル速度とは、全車の速度分布において、低速度の車から数えて85%目にあたる車の速度である。そして、車速管理サーバ100は、算出した代表速度と各車31,32の速度との差に基づいて、危険度算出対象の車の危険度を算出する。
情報利用サーバ40は、車31,32の危険度を利用したサービスの提供者が使用するコンピュータである。情報利用サーバ40は、車速管理サーバ100から車31,32の危険度の情報を取得して、記憶装置に格納する。そして情報利用サーバ40は、車31,32の危険度を、サービス提供に利用する。例えば情報利用サーバ40が、自動車保険を扱う保険会社に設置されている場合、情報利用サーバ40は、保険契約者が使用している車の危険度に基づいて、その保険契約者の保険料を算出する。この場合、使用している車の危険度が低い保険契約者ほど、保険料が低く算定される。
図3は、第2の実施の形態に用いる車速管理サーバのハードウェアの一構成例を示す図である。車速管理サーバ100は、プロセッサ101によって装置全体が制御されている。プロセッサ101には、バス109を介してメモリ102と複数の周辺機器が接続されている。プロセッサ101は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ101は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、またはDSP(Digital Signal Processor)である。プロセッサ101がプログラムを実行することで実現する機能の少なくとも一部を、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)などの電子回路で実現してもよい。
メモリ102は、車速管理サーバ100の主記憶装置として使用される。メモリ102には、プロセッサ101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、メモリ102には、プロセッサ101による処理に用いる各種データが格納される。メモリ102としては、例えばRAM(Random Access Memory)などの揮発性の半導体記憶装置が使用される。
バス109に接続されている周辺機器としては、ストレージ装置103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、光学ドライブ装置106、機器接続インタフェース107およびネットワークインタフェース108がある。
ストレージ装置103は、内蔵した記録媒体に対して、電気的または磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。ストレージ装置103は、コンピュータの補助記憶装置として使用される。ストレージ装置103には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、ストレージ装置103としては、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)を使用することができる。
グラフィック処理装置104には、モニタ21が接続されている。グラフィック処理装置104は、プロセッサ101からの命令に従って、画像をモニタ21の画面に表示させる。モニタ21としては、CRT(Cathode Ray Tube)を用いた表示装置や液晶表示装置などがある。
入力インタフェース105には、キーボード22とマウス23とが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード22やマウス23から送られてくる信号をプロセッサ101に送信する。なお、マウス23は、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、タッチパネル、タブレット、タッチパッド、トラックボールなどがある。
光学ドライブ装置106は、レーザ光などを利用して、光ディスク24に記録されたデータの読み取りを行う。光ディスク24は、光の反射によって読み取り可能なようにデータが記録された可搬型の記録媒体である。光ディスク24には、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。
機器接続インタフェース107は、車速管理サーバ100に周辺機器を接続するための通信インタフェースである。例えば機器接続インタフェース107には、メモリ装置25やメモリリーダライタ26を接続することができる。メモリ装置25は、機器接続インタフェース107との通信機能を搭載した記録媒体である。メモリリーダライタ26は、メモリカード27へのデータの書き込み、またはメモリカード27からのデータの読み出しを行う装置である。メモリカード27は、カード型の記録媒体である。
ネットワークインタフェース108は、ネットワーク20に接続されている。ネットワークインタフェース108は、ネットワーク20を介して、他のコンピュータまたは通信機器との間でデータの送受信を行う。
以上のようなハードウェア構成によって、車速管理サーバ100における処理機能を実現することができる。なお情報利用サーバ40も車速管理サーバ100と同様のハードウェアにより実現することができる。また第1の実施の形態に示した危険度算出装置10も、図3に示した車速管理サーバ100と同様のハードウェアにより実現することができる。
車速管理サーバ100は、例えばコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより、第2の実施の形態の処理機能を実現する。車速管理サーバ100に実行させる処理内容を記述したプログラムは、様々な記録媒体に記録しておくことができる。例えば、車速管理サーバ100に実行させるプログラムをストレージ装置103に格納しておくことができる。プロセッサ101は、ストレージ装置103内のプログラムの少なくとも一部をメモリ102にロードし、プログラムを実行する。また車速管理サーバ100に実行させるプログラムを、光ディスク24、メモリ装置25、メモリカード27などの可搬型記録媒体に記録しておくこともできる。可搬型記録媒体に格納されたプログラムは、例えばプロセッサ101からの制御により、ストレージ装置103にインストールされた後、実行可能となる。またプロセッサ101が、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み出して実行することもできる。
図4は、車載機のハードウェアの一構成例を示す図である。車載機200は、カーナビゲーションシステムとしての機能を有している。車載機200は、制御回路201、ディスプレイユニット202、無線通信回路203、GPS(Global Positioning System)情報受信回路204、アンプ205、スピーカ206、およびHDD207を有している。
制御回路201は、車載機200全体を制御する。制御回路201は、CPU201a、RAM201b、およびROM201cを有している。ROM201cは、フラッシュメモリなどの不揮発性の書き換え可能な大容量記憶媒体であり、各種プログラムおよび各種データを格納する。また、RAM201bは、CPU201aが実行するプログラムや、プログラムの実行に利用されるデータを一時的に格納する。CPU201aは、ROM201cから各プログラムおよび各データを読み出すことにより、これらプログラムに従った処理を実行する。
ディスプレイユニット202は、制御回路201から送られた画像データを表示する。ディスプレイユニット202は、タッチパネル式ディスプレイ202aや操作ボタン202bを有している。タッチパネル式ディスプレイ202aは、例えば、表面にタッチパネルが設けられた液晶表示装置である。ディスプレイユニット202は、制御回路201から送られた画像データに基づく画像を、タッチパネル式ディスプレイ202aに表示する。またディスプレイユニット202は、タッチパネル式ディスプレイ202aのタッチパネルが押されると、押された位置を示す情報を制御回路201に対して出力する。さらにディスプレイユニット202は、操作ボタン202bが押されると、押された操作ボタンに対応する信号を制御回路201に送信する。
無線通信回路203は、通信アンテナ41に接続されている。無線通信回路203は、制御回路201から出力された情報を、通信アンテナ41を介して基地局20aに無線通信により送信する。また無線通信回路203は、基地局20aから車載機200宛に送信された情報を、通信アンテナ41を介して受信し、制御回路201に出力する。
GPS情報受信回路204は、GPSアンテナ42に接続されている。GPS情報受信回路204は、GPSアンテナ42を介してGPS衛星からの電波の信号を受信する。GPS情報受信回路204は、受信した信号を制御回路201へ出力する。なお、GPSは、地球を周回する多数のGPS衛星のうち少なくとも3つ以上の衛星からの電波に基づいて車の位置を測位するシステムである。制御回路201は、複数のGPS衛星の電波の信号を解析して、車31の現在位置を判断する。
アンプ205は、スピーカ206に接続されている。アンプ205は、制御回路201から送られる音声信号を増幅してスピーカ206に出力する。
HDD207は、地図データなどの各種データを記憶する。制御回路201は、HDD207に格納された地図データに基づいて、目的地までの経路を判断する。
なお第1の実施の形態で示した計測機器1a,2a,3a,4aも、図4の車載機200と同様のハードウェアで実現することができる。
以上のようなハードウェア構成によって、車速管理サーバ100と車載機200の処理機能を実現することができる。
次に、危険度を算出するために車速管理サーバ100が有する機能について説明する。
図5は、車速管理サーバの機能を示すブロック図である。車速管理サーバ100は、記憶部110、走行データ取得部120、時空間分類部130、代表速度算出部140、代表速度取得部150、危険度算出部160、危険度提供部170、および代表速度提供部180を有する。
記憶部110は、走行データ管理表111、時空間区間別走行データ群112,113、および代表速度表114,115を記憶する。走行データ管理表111は、各車載機200,200aから定期的に収集した、車31,32の走行データが登録されたデータテーブルである。時空間区間別走行データ群112,113は、走行データ管理表111内のレコードを、時間帯と空間(場所)に応じて分類したものである。図5の例では、記憶部110には、1分単位の時間帯で分類した時空間区間別走行データ群112と、1秒単位の時間帯で分類した時空間区間別走行データ群113とが記憶されている。代表速度表114,115は、時間帯と空間との組ごとの、該当空間における該当時間帯での代表速度を示すレコードが登録されたデータテーブルである。図5の例では、記憶部110には、1分単位の時間帯ごとに求められた代表速度が登録されている代表速度表114と、1秒単位の時間帯ごとに求められた代表速度が登録されている代表速度表115とが格納されている。
走行データ取得部120は、各車から走行データを継続的に取得する。例えば走行データ取得部120は、予め取得の取り決めをしておいた複数の車31,32の車載機200,200aから、無線通信などを介して走行データを取得する。走行データ取得部120は、取得した走行データのレコードを、記憶部110内の走行データ管理表111に格納する。
図6は、走行データ管理表の一例を示す図である。走行データ管理表111には、車ID、日時、位置、および速度の欄が設けられている。車IDの欄には、走行データの取得元の車載機が搭載された車の識別子(車ID)が設定される。日時の欄には、走行データを取得した日時が設定される。位置の欄には、車IDで示される車の位置が設定される。位置は、例えば緯度と経度で示される。速度の欄には、車IDで示される車の速度が設定される。
図6の例では、走行データ管理表111に、2017年1月10日10時1分から1分間内の走行データの例が示されている。図6の例では、車ID「C1」の車の走行データは、1分間に2回取得され、車ID「C2」〜「C7」の車の走行データは、それぞれ1分間に1回ずつ取得されている。日時は、秒単位で示されている。位置は、経度と緯度が、10−5度単位で示されている。速度は1km/h単位で示されている。
なお位置については、高度データを含んでもよい。また位置の情報は、道路の識別子(道路ID)とその道路上での位置(端からの距離)の情報であってもよい。例えば車載機200,200aが有するカーナビゲーションシステムなどで、道路領域を特定する処理が行われている場合もある。この場合、走行データ取得部120は、位置の情報として道路IDを含む走行データを、車載機200,200aから取得する。
走行データ取得部120は、走行データ管理表111に記録した走行データのうち、利用する予定がなくなったレコードは随時削除してもよい。
以下、図5の説明に戻る。
時空間分類部130は、走行データに登録されたレコードを、時間区間と空間区間との組み合わせ(時空間区間)に分類する。例えば時空間分類部130は、走行データを取得した期間を、1分間隔または1秒間隔の時間帯に分け、各時間帯を時間区間とする。時空間分類部130は、時間間隔が1分単位の時空区間への分類を、例えば走行データに示される日時の1分未満を切り捨てることで実現する。
時空間分類部130は、道路地図における各道路の領域を、空間区間とする。空間区間は、例えば、対応する道路の道路IDで示される。なお、各道路の領域(緯度・経度の範囲)に関する情報は、一般に公開されている地図情報から取得することができる。時空間分類部130は、走行データのレコードの空間区間への分類は、例えばマップマッチングなどにより、位置をそこに対応する道路領域の道路IDに変換することで実現する。
時空間分類部130は、走行データ内のレコードの時空間区間を判別すると、その時空間区間に対応する時空間区間別走行データ群112,113に、そのレコードを登録する。
図7は、1分単位の時空間区間別走行データ群の一例を示す図である。1分単位の時空間区間別走行データ群112には、時空間区間ごとの時空間走行データ表112a,112b,・・・が含まれている。例えば時空間走行データ表112aは、日時「2017年1月10日 10:01」からの1分間の時間区間と道路ID「R1」の空間区間との組に対応している。時空間走行データ表112a,112b,・・・それぞれには、車ID、日時、道路ID、および速度の欄が設けられている。車IDの欄には、走行データの取得元の車載機が搭載された車の車IDが設定される。日時の欄には、走行データの取得日時が設定される。1分単位の時空間走行データ表112a,112b,・・・では、各レコードの日時は1分未満が切り捨てられている。道路IDの欄は、各走行データに示された位置に対応する道路の道路IDが設定されている。速度の欄には、各走行データに示される速度が設定される。1つの時空間走行データ表に登録されている各レコードの日時と道路IDとは共通である。例えば時空間走行データ表112aの各レコードの日時はいずれも「2017−01−10 10:01」であり、道路IDはいずれも「R1」である。
図8は、1秒単位の時空間区間別走行データ群の一例を示す図である。1秒単位の時空間区間別走行データ群113には、時空間区間ごとの時空間走行データ表113a,113b,・・・が含まれている。例えば時空間走行データ表113aは、日時「2017年1月10日 10:01:00」からの1秒間の時間区間と道路ID「R1」の空間区間との組に対応している。時空間走行データ表113a,113b,・・・には、日時が秒単位であることを除き、図7に示した時空間走行データ表112a,112b,・・・と同種の情報が登録される。
以下、図5の説明に戻る。
代表速度算出部140は、分類された走行データの速度分布から代表速度を算定する。代表速度としては、車が道路を実際に走行するときの速度(実勢速度)を表す統計量が用いられる。例えば代表速度算出部140は、85パーセンタイル速度を代表速度として使用する。85パーセンタイル速度は、実勢速度として多くの機関で使用されている統計量である。なお同一時空間区間に同一車のレコードが複数ある場合、代表速度算出部140は、同一車のレコードのうち、速度が最大のレコードのみを速度分布の要素として使用するものとする。例えば時間区間が「2017年1月10日 10:01」からの1分間であり、空間区間が「R1」である時空間区間の代表速度は、対応する時空間走行データ表112a(図7参照)に基づき、次のように算出される。
時空間走行データ表112aにおいて、車ID「C1」の車の走行データは2レコードあり、一方の速度は「41km/h」、他方の速度は「10km/h」である。この場合、速度が最大の値でない方のレコードに示される速度(10km/h)は速度分布の要素としては使用されない。そのため、速度分布は小さい順から[5,7,16,24,32,33,41]となる。すると、代表速度である85パーセンタイル速度は、およそ「33km/h」となる。
代表速度算出部140は、時空間区間別走行データ群112,113それぞれから算出した代表速度を、代表速度表114,115に格納する。
図9は、1分単位の代表速度表の一例を示す図である。1分単位の代表速度表114には、日時、道路ID、および代表速度の欄が設けられている。日時の欄には、時空間区間の時間区間を示す日時が設定される。道路IDの欄には、時空間区間の空間区間を示す道路IDが設定される。代表速度の欄には、時空間区間を示す日時と道路IDとの組に対応付けて、代表速度が登録される。代表速度算出部140は、利用する予定がなくなったレコードは随時削除してもよい。
図10は、1秒単位の代表速度の一例を示す図である。1秒単位の代表速度表115には、日時が秒単位であることを除き、1分単位の代表速度表114と同種の情報が登録される。
以下、図5の説明に戻る。
代表速度取得部150は、時空間区間を指定する入力に応じて、その時空間区間に対応する代表速度を代表速度表から取得し、出力する。例えば代表速度取得部150は、危険度算出部160から時空間区間を指定する入力が行われた場合、時間間隔が1分単位の代表速度表114から、指定された時空間区間を検索し、該当する時空間区間に対応する代表速度を、危険度算出部160へ出力する。また代表速度取得部150は、代表速度提供部180から時空間区間を指定する入力が行われた場合、時間間隔が1秒単位の代表速度表115から、指定された時空間区間を検索し、該当する時空間区間に対応する代表速度を、代表速度提供部180へ出力する。
危険度算出部160は、危険度提供部170から車IDが入力されると、該当する車の走行データに基づいて、その車の危険度を算出する。例えば危険度算出部160は、危険度提供部170から車IDが入力されると、走行データ管理表111から、該当する車の走行データを示すレコードを取得する。次に危険度算出部160は、取得した走行データのレコードの分類先となる時空間区間を指定して、代表速度取得部150から、該当する時空間区間の代表速度を取得する。そして危険度算出部160は、取得した走行データと代表速度とから、指定された車IDに対応する車の速度に応じた危険度を算出する。例えば、危険度算出部160は、指定された車の走行データに示される速度から、走行データの分類先となる時空間区間の代表速度を減算し、さらに5km/h(許容誤差)を引いた値を、超過速度とする。そして危険度算出部160は、指定された車の走行データごとに求めた超過速度それぞれに、次の走行データが取得された日時までの時間を掛け、それらの値の合計を、その車の危険度とする。危険度算出部160は、算出した危険度を、危険度提供部170へ出力する。
図11は、危険度の算出例を示す図である。図11には、車ID「C1」の車の速度に応じた危険度を算出する例が示されている。
まず危険度算出部160は、走行データ管理表111(図6参照)から、車ID「C1」の走行データ51を取得する。次に危険度算出部160は、日時が最新のレコード以外のレコードについて、走行時間と道路IDとを求める。例えば危険度算出部160は、日時が最新のレコード以外の各レコードについて、次のレコードの取得日時との差を計算し、走行時間とする。また危険度算出部160は、各レコードを時空間分類部130に送信し、その応答として道路IDを得る。
危険度算出部160は、走行時間、道路IDを判別した後、取得した走行データ51の各レコードに、算出した走行時間を追加し、位置を道路IDに置き換える。更新後の走行データ52では、走行データ51の最新のレコードが削除されている。また更新後の走行データ52では、日時の秒の単位が削除されている。
次に危険度算出部160は、走行データ52の各レコードの時空間区間(日時と道路IDとの組)に対応する代表速度を、代表速度表114から取得する。図11の例では、代表速度「33km/h」が得られる。危険度算出部160は、走行データ52のレコードごとに、そのレコードの速度から、代表速度に5km/hを加算した値を減算し、超過速度とする。なお減算結果が負の値となる場合、危険度算出部160は、超過速度を「0km/h」とする。走行データ52のレコードにされる速度をs、代表速度をrとすると、超過速度oは「o=max(r,s−5)−r」の式で計算できる。なお「max()」は、括弧内の要素のうちの最大値を示している。
危険度算出部160は、走行データ52のレコードごとの超過速度を計算した超過速度計算結果53に基づいて、危険度を計算する。具体的には、危険度算出部160は、超過速度計算結果53に示される各レコードの超過速度に、そのレコードの走行時間を乗算する。そして危険度算出部160は、超過速度計算結果53内のレコードごとの乗算結果の和を危険度とする。図11の例では、車ID「C1」の危険度は、「3×30/3600+0×30/3600=0.025(km)」となる。
以下、図5の説明に戻る。
危険度提供部170は、情報利用サーバ40からの車IDを指定した危険度取得要求に応じて、危険度算出部160から指定された車IDに対応する車の危険度を取得する。そして危険度提供部170は、車の危険度を示す情報を、情報利用サーバ40に送信する。
代表速度提供部180は、代表速度取得部150を介して、1秒単位の代表速度表115から、各空間区間の直近の時間区間における代表速度を取得する。そして代表速度提供部180は、各空間区間の直近の代表速度を、その空間区間に現在滞在している車の車載機に送信する。代表速度提供部180は、代表速度の提供先に応じて代表速度を補正して出力してもよい。例えば代表速度提供部180は、代表速度を、送信先の車の車種に応じて補正する。この場合、代表速度提供部180は、例えば軽自動車は事故リスクが高いとみなし、送信先の車が軽自動車の場合は、代表速度rの代わりにr’=r−5を送信する。このように車の車種に応じた補正を行う場合、走行データ取得部120が、車が軽自動車かどうかの情報を含む走行データを、その車の車載機から取得する。代表速度提供部180は、車の車載機から取得した走行データに基づいて、その車が軽自動車か否かを判断する。
なお、図5に示した各要素間を接続する線は通信経路の一部を示すものであり、図示した通信経路以外の通信経路も設定可能である。また、図5に示した各要素の機能は、例えば、その要素に対応するプログラムモジュールをコンピュータに実行させることで実現することができる。
以上のような構成のシステムにおいて、代表速度算出処理、危険度提供処理、および代表速度提供処理が実行される。以下各処理の手順を、フローチャートを参照して説明する。
図12は、代表速度算出処理の手順の一例を示すフローチャートである。代表速度算出処理は、例えば一定時間間隔で定期的に実行される。以下、図12に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS101]走行データ取得部120は、各車の車載機から走行データを取得する。そして走行データ取得部120は、取得した走行データを、走行データ管理表111に登録する。
[ステップS102]時空間分類部130は、走行データ管理表111のレコードを、時空間区間に分類する。そして時空間分類部130は、分類されたレコードを含む時空間区間別走行データ群112,113を、記憶部110に格納する。
[ステップS103]代表速度算出部140は、未処理の時空間区間を1つ選択する。
[ステップS104]代表速度算出部140は、選択した時空間区間に対応する時空間走行データ表を、時空間区間別走行データ群112,113から取得する。例えば代表速度算出部140は、選択した時空間区間の時間区間の幅が1分単位であれば、1分単位の時空間区間別走行データ群112のなかから時空間走行データ表を取得する。また代表速度算出部140は、選択した時空間区間の時間区間の幅が1秒単位であれば、1秒単位の時空間区間別走行データ群113のなかから時空間走行データ表を取得する。そして代表速度算出部140は、取得した時空間走行データ表に基づいて、選択した時空間区間における代表速度を算出する。
[ステップS105]代表速度算出部140は、算出した代表速度を、選択した時空間区間(日時と道路IDとの組)に対応付けて、代表速度表に格納する。例えば代表速度算出部140は、選択した時空間区間の時間区間の幅が1分単位であれば、1分単位の代表速度表114に代表速度を格納する。また代表速度算出部140は、選択した時空間区間の時間区間の幅が1秒単位であれば、1秒単位の代表速度表115に代表速度を格納する。
[ステップS106]代表速度算出部140は、未処理の時空間区間があるか否かを判断する。代表速度算出部140は、未処理の時空間区間があれば、処理をステップS103に進める。また代表速度算出部140は、すべての時空間区間について代表速度の算出が完了した場合、代表速度算出処理を終了する。
その後、情報利用サーバ40から危険度取得要求が入力されると、危険度提供処理が行われる。
図13は、危険度提供処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下、図13に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS201]危険度提供部170は、情報利用サーバ40から、車IDを指定した危険度取得要求を受信する。危険度提供部170は、受信した危険度取得要求に示される車IDを、危険度算出部160に送信する。
[ステップS202]危険度算出部160は、危険度提供部170から入力された車IDに対応する車の走行データを示すレコードを、走行データ管理表111から取得する。
[ステップS203]危険度算出部160は、代表速度取得部150を介して、ステップS202で取得した走行データのレコードに対応する時空間区間の代表速度を取得する。例えば危険度算出部160は、取得した走行データの各レコードの位置(緯度、経度)を時空間分類部130に送信する。すると時空間分類部130は、その位置に対応する道路の道路IDを、危険度算出部160に送信する。危険度算出部160は、取得した走行データの各レコードの日時(秒単位は削除)と位置に対応する道路IDとの組で時空間区間を指定し、その時空間区間の代表速度を、代表速度取得部150に要求する。代表速度取得部150は、指定された時空間区間の代表速度を代表速度表114から抽出し、抽出した代表速度を危険度算出部160に送信する。
[ステップS204]危険度算出部160は、ステップS202で取得した走行データの各レコードに示される速度と、ステップS203で取得した代表速度とに基づいて、危険度提供部170から入力された車IDに対応する車の危険度を算出する。危険度の具体的な算出方法は、図11に示した通りである。危険度算出部160は、算出した危険度を、危険度提供部170に送信する。
[ステップS205]危険度提供部170は、危険度算出部160から送られた危険度を、危険度提供部170から入力された車IDに対応付けた情報を、情報利用サーバ40に送信する。
このようにして、車速管理サーバ100から情報利用サーバ40に危険度の情報が提供される。情報利用サーバ40に提供された危険度は、様々な用途で利用できる。例えば、車の速度に応じた危険度の利用場面として、陸運業の従業ドライバーの安全運転管理が考えられる。
図14は、車の速度に応じた危険度を安全運転管理に利用する例を示す図である。図14の例では、バス運行事業者61が情報利用サーバ40を有している。車速管理サーバ100は、バス運行事業者61が運行しているバス35の車載機200dや他の車33,34の車載機200b,200cから収集した走行データに基づいて、バス35の速度に応じた危険度を算出する。そしてバス運行事業者61が有する情報利用サーバ40は、車速管理サーバ100から、バス35の速度に応じた危険度を取得する。
バス運行事業者61は、情報利用サーバ40が取得した危険度により、例えば多数のバスの運転手のうち、危険な速度を出しがちな運転手を判別できる。すなわち、バス35の速度に応じた危険度が高いほど、そのバス35を運転している運転手は、危険な速度で運転する傾向があることが分かる。そこでバス運行事業者61は、危険な速度で運転する傾向がある運転手に対して、安全運転についての適切な指導を行うことで、バス運行の安全性を改善できる。
なお、図14の例では、バス運行事業者61による安全運転管理の例であるが、バス運行事業者61以外に、タクシー事業者やトラック事業者などでも、同様に速度に応じた危険度を安全運転管理に利用することができる。
また車の速度に応じた危険度は、自動車保険の保険料の割引による安全運転の動機付けに利用することもできる。
図15は、車の速度に応じた危険度を自動車保険の保険料の割引による安全運転の動機付けに利用する例を示す図である。図15の例では、保険事業者62が情報利用サーバ40を有している。車速管理サーバ100は、保険加入者が運転している車36〜38の車載機200e,200f,200gから収集した走行データに基づいて、各車36〜38の速度に応じた危険度を算出する。そして保険事業者62が有する情報利用サーバ40は、車速管理サーバ100から、各車36〜38の速度に応じた危険度を取得する。
保険事業者62は、取得した危険度により、例えば、危険な速度を出しがちな保険加入者を判別できる。すなわち、車36〜38の速度に応じた危険度が高いほど、その車36〜38を運転している保険加入者は、危険な速度で運転する傾向があることが分かる。そこで保険事業者62は、危険な速度で運転する傾向がある運転手に対しては、危険な速度で運転する傾向がない運転手よりも保険料を高く設定する。保険加入者は、安全な速度で運転していれば保険料が安く済む。そのため、保険加入者が、速度を出しすぎないように気をつけて運転することが期待できる。その結果、保険加入者が事故を起こす可能性を低下させ、道路上での交通の安全を促進することができる。
また車速管理サーバ100が、車の車載機から走行データを受信した際には、その車載機への代表速度送信処理が行われる。
図16は、代表速度送信処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下、図16に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS301]走行データ取得部120は、車の車載機から走行データを受信する。走行データ取得部120は、受信した走行データを、代表速度提供部180に送信する。
[ステップS302]代表速度提供部180は、代表速度取得部150を介して、走行データを送信した車載機が搭載された車が現在いる空間区間における直近の時間区間の代表速度を取得する。例えば代表速度提供部180は、取得した走行データに示される位置(緯度、経度)を時空間分類部130に送信する。すると時空間分類部130は、その位置に対応する道路の道路IDを、代表速度提供部180に送信する。代表速度提供部180は、取得した走行データに示される位置に対応する道路IDで空間区間を指定し、その空間区間の直近の代表速度を、代表速度取得部150に要求する。代表速度取得部150は、指定された空間区間における直近の時間区間の代表速度を代表速度表115から抽出し、抽出した代表速度を代表速度提供部180に送信する。
[ステップS303]代表速度提供部180は、取得した代表速度を、走行データの送信元の車載機に送信する。
このようにして、直近の代表速度を各車の車載機に送信することができる。代表速度を受け取った車載機は、その代表速度を、例えば自動運転における速度決定の参考情報として使用することができる。これにより、車の自動運転において、周囲の車の現在の速度に合わせた速度で車を走行させることができる。その結果、周囲の車の流れに乗った自動運転が可能となり、車の安全性を向上させることができる。また代表速度を、人が運転する車の車載機の画面に表示させることで、運転手は、周囲の他の車の標準的な速度を把握することができ、安全運転に役立てることができる。
なお、第2の実施の形態における危険度は、代表速度+5km/hからの速度超過が大きいほど、またその状態での走行時間が長いほど、大きくなる。代表速度は実勢速度であるため、各車について算出された危険度は、その車の置かれていた状況の影響を反映した危険性の指標となっている。
また第2の実施の形態では、車の速度の代表速度からの超過分よりも5km/hだけ低い値とすることで、実勢速度と危険な速度との間に少し遊びを設けている。これは運転者が危険度を下げようとして、速度を落としすぎることを抑止するためである。すなわち、5km/hを差し引く補正をせずに実勢速度を危険性の有無(危険性が0より大きくなるか否か)の閾値として使うと、各車が実勢速度より低い速度で走ろうとする可能性がある。そして多数の車が実勢速度以下に速度を落とすと、時間が経つにつれ実勢速度が下がっていき、速度が「0」に近づいてしまう。5km/hを差し引く補正により、危険性の有無の閾値が実勢速度より大きくなるため、実勢速度が時間経過と共に低下することを抑止できる。
〔その他の実施の形態〕
車の超過速度の計算方法としては、様々な計算方法が適用できる。例えば、代表速度の代わりに、時空間区間での規制速度と代表速度とのうちの最大値を使用してもよい。すなわち、速度をs、代表速度をr、規制速度をLとしたとき、超過速度oをo=max(L,r,s−5)−max(L,r)としてもよい。当該時空間区間での規制速度は、例えば行政などから公開されるデータから取得できる。このように規制速度を加味して超過速度を計算することで、運転手が規制速度で走行しているにも関わらず不利益を被ることを抑止することができる。また、時間が経つにつれ実勢速度が「0」に近づいてしまう可能性もさらに低減できる。
また、例えば超過速度の計算において、車種や天候状況に応じた補正をしてもよい。例えば軽自動車は事故リスクが高いとみなし、車が軽自動車の場合は速度sの代わりにs’=s+5を使用して超過速度を計算してもよい。軽自動車かどうかの情報は、例えば走行データの一部として車載機から取得する。また例えば、強風内での走行は事故リスクが高いとみなし、危険度算出対象の車が走行した時空間区間が強風である場合は、元の超過速度に1.5などの補正係数を掛けて最終的な超過速度としてもよい。時空間区間が強風かどうかの情報は、例えば行政などから公開される気象データなどから取得する。こういった補正により、車種や天候状況による事故リスクの違いを適切に反映できる。
なお、第2の実施の形態では、移動体が車の場合を示したが、車以外の移動体に対しても、同様の危険度算出技術を適用できる。例えば移動体としては、歩行者、自転車、オートバイ、航空機などがある。また移動体には、ドローンのような無人のものも含まれる。
以上、実施の形態を例示したが、実施の形態で示した各部の構成は同様の機能を有する他のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。さらに、前述した実施の形態のうちの任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
1,2,3,4,・・・ 移動体
1a,2a,3a,4a,・・・ 計測機器
10 危険度算出装置
11 記憶部
12 処理部

Claims (9)

  1. 複数の移動体それぞれに搭載された計測機器から取得された前記計測機器の位置と速度とを示す測定データと、前記測定データを取得した時刻と、前記移動体を特定可能な情報とを含むレコードが格納された記憶部を参照し、前記記憶部に格納された複数のレコードのなかから、危険度算出対象である対象移動体を特定可能な情報を含み、前記測定データが対象時間区間内の時刻および対象空間区間の位置を示す第1のレコードを特定し、前記複数のレコードのなかから、前記対象時間区間内の時刻および前記対象空間区間内の位置を示す第2のレコードを1以上抽出し、抽出した前記第2のレコードそれぞれに含まれる速度の代表値と、前記第1のレコードに示される速度との差分に基づいて、前記対象移動体の危険度を算出し、前記危険度を出力する処理部、
    を有する危険度算出装置。
  2. 前記代表値は、複数の前記第2のレコードそれぞれに示される速度のNパーセンタイル値(Nは0以上100以下の実数)である、
    請求項1記載の危険度算出装置。
  3. 前記処理部は、前記危険度の算出では、前記測定データの取得期間を分割して得られる複数の時間区間のうちの1つと、前記複数の移動体の移動空間を分割して得られる複数の空間区間のうちの1つとを組み合わせた時空間区間を複数生成し、前記複数のレコードそれぞれを、時刻と位置とに基づいて、前記時空間区間のいずれかに分類し、前記時空間区間それぞれについて、前記時空間区間に分類された複数の被分類レコードそれぞれに示される速度に基づいて前記代表値を算出し、前記時空間区間ごとの前記代表値を前記記憶部に格納し、前記対象移動体を指定する入力に応じて、前記対象時間区間と前記対象空間区間との組に対応する対象時空間区間の前記代表値を、前記記憶部から取得し、取得した前記代表値と前記第1のレコードに示される速度との差分に基づいて、前記対象移動体の前記危険度を算出する、
    請求項1または2記載の危険度算出装置。
  4. 前記処理部は、前記危険度の算出では、前記第1のレコードに示される速度と前記代表値との差分に基づいて超過速度を算出し、前記超過速度に対する、前記第1のレコードに示される速度での前記対象移動体の移動時間の乗算結果に基づいて、前記危険度を算出する、
    請求項1ないし3のいずれかに記載の危険度算出装置。
  5. 前記処理部は、前記超過速度の算出では、前記第1のレコードに示される速度から、前記代表値に許容誤差を加算した値を減算した結果を、前記超過速度とする、
    請求項4記載の危険度算出装置。
  6. 前記処理部は、前記危険度の算出では、前記第1のレコードが複数ある場合、前記第1のレコードごとに前記超過速度を算出し、前記超過速度に対する、前記第1のレコードに示される速度での前記対象移動体の移動時間の乗算結果を求め、複数の前記第1のレコードそれぞれの乗算結果の合計を、前記対象移動体の前記危険度とする、
    請求項4または5記載の危険度算出装置。
  7. 前記処理部は、さらに、一計測機器から一測定データを取得すると、直近の時間区間内の時刻、および前記一測定データに示される位置を含む空間区間内の位置を示す第3のレコードそれぞれに含まれる速度の前記代表値を、前記一計測機器に送信する、
    請求項1ないし6のいずれかに記載の危険度算出装置。
  8. コンピュータが、
    複数の移動体それぞれに搭載された計測機器から取得された前記計測機器の位置と速度とを示す測定データと、前記測定データを取得した時刻と、前記移動体を特定可能な情報とを含むレコードが格納された記憶部を参照し、前記記憶部に格納された複数のレコードのなかから、危険度算出対象である対象移動体を特定可能な情報を含み、前記測定データが対象時間区間内の時刻および対象空間区間の位置を示す第1のレコードを特定し、
    前記複数のレコードのなかから、前記対象時間区間内の時刻および前記対象空間区間内の位置を示す第2のレコードを1以上抽出し、
    抽出した前記第2のレコードそれぞれに含まれる速度の代表値と、前記第1のレコードに示される速度との差分に基づいて、前記対象移動体の危険度を算出し、
    前記危険度を出力する、
    危険度算出方法。
  9. コンピュータに、
    複数の移動体それぞれに搭載された計測機器から取得された前記計測機器の位置と速度とを示す測定データと、前記測定データを取得した時刻と、前記移動体を特定可能な情報とを含むレコードが格納された記憶部を参照し、前記記憶部に格納された複数のレコードのなかから、危険度算出対象である対象移動体を特定可能な情報を含み、前記測定データが対象時間区間内の時刻および対象空間区間の位置を示す第1のレコードを特定し、
    前記複数のレコードのなかから、前記対象時間区間内の時刻および前記対象空間区間内の位置を示す第2のレコードを1以上抽出し、
    抽出した前記第2のレコードそれぞれに含まれる速度の代表値と、前記第1のレコードに示される速度との差分に基づいて、前記対象移動体の危険度を算出し、
    前記危険度を出力する、
    処理を実行させる危険度算出プログラム。
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