JP2019002653A - 空気調和換気システム - Google Patents
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Abstract
【課題】室内の快適性を損なうことなく消費エネルギーを低減した空気調和換気システムを得ること。【解決手段】室内の空気調和を行う空気調和装置1と、室内空気と外気との換気を行う給気用換気装置2と、室内空気の温湿度を検出する温湿度センサと、外気の温湿度を検出する温湿度センサと、室内空気の温湿度の検出結果に基づいて室内空気のエンタルピーを算出し、外気の温湿度の検出結果に基づいて外気のエンタルピーを算出し、室内空気のエンタルピー及び外気のエンタルピーとの比較結果に基づいて、空気調和装置1及び給気用換気装置2を制御する制御装置12とを有する。【選択図】図1
Description
本発明は、室内の空調を空気調和装置と換気装置との連動により行う空気調和換気システムに関する。
夏期には、夜間でも気温が下がらない熱帯夜となることがある。就寝する時点で気温が下がっていない場合、空気調和装置のユーザは、空気調和装置を冷房運転で稼働させ、タイマ機能を活用して就寝することがある。ユーザは、空気調和機が稼働している間は快適な環境で睡眠を取ることができるが、タイマ機能により空気調和装置が停止すると、室温が上昇し、寝苦しくなることがある。タイマ機能で空気調和装置が停止したあとで、ユーザは一旦起きて空気調和装置を冷房運転で再稼働させたり、窓を開けて再度就寝することもあるが、いずれにしても睡眠の妨げとなる。
また、外気温が低い場合でも、防犯上の理由から窓を開けて寝ることができなかったり、窓を開けると屋外の微小な粉塵、排気ガス又は虫といった汚染原因物質が室内に流入し、空気の状態が悪化することも考えられる。
さらに、空気調和装置のタイマ機能を活用せずに、一晩中冷房運転を行うと、室温が下がっているにも関わらず冷房運転が継続され、室温が下がりすぎて無駄にエネルギーを消費することになる。
特許文献1には、冷房運転中に操作者が設定する設定温度よりも外気温の方が一定値以上低い場合に、空気調和機を停止し、換気装置のみ可動させるシステムが開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示される発明は、単純に温度の比較しかしておらず、空気中の湿度によるエネルギーを考慮していない。設定温度よりも外気温度の方が低くても、湿度が高ければ空気のエネルギーを示すエンタルピーは、外気の方が高い場合もありうる。したがって、特許文献1に開示される発明のように、温度の比較だけを行い、外気温が設定温度よりも一定値以上低い場合に空気調和装置を停止して換気装置のみを稼働させると、室内の湿度が上昇して不快指数が増大する可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、室内の快適性を損なうことなく消費エネルギーを低減した空気調和換気システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、室内の空気調和を行う空気調和装置と、室内空気と外気との換気を行う換気装置と、室内空気の温湿度を検出する第1の検出手段と、外気の温湿度を検出する第2の検出手段とを有する。本発明は、室内空気の温湿度の検出結果に基づいて室内空気のエンタルピーを算出し、外気の温湿度の検出結果に基づいて外気のエンタルピーを算出し、室内空気のエンタルピー及び外気のエンタルピーとの比較結果に基づいて、空気調和装置及び換気装置を制御する制御装置を有する。
本発明によれば、室内の快適性を損なうことなく消費エネルギーを低減した空気調和換気システムを得られるという効果を奏する。
以下に、本発明の実施の形態に係る空気調和換気システムを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和換気システムの構成を示す平面図である。空気調和換気システムとは、室内の空気調和を行う空気調和装置と、室内空気と外気との換気を行う換気装置とを連動させて、室内の空気調和及び換気を行うシステムである。図1中の矢印は、実施の形態1に係る空気調和換気システムが換気を行う際の空気の流れを示している。実施の形態1において、空気調和換気システム50は、給気用換気装置2、排気用換気装置6及びレンジフードファン9の三つの換気装置を備えている。実施の形態1に係る空気調和換気システム50は、居室Rの壁又は天井に設置された空気調和装置1と、居室Rの天井裏に設置された給気用換気装置2と、サニタリーゾーンSに設置された排気用換気装置6と台所Kに設置されたレンジフードファン9とを連動させて室内の空気調和及び換気を行う。サニタリーゾーンSとは、トイレ、浴室及び洗面所といった衛生のための設備を持つスペースを意味する。なお、台所KはサニタリーゾーンSには含まれない。
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和換気システムの構成を示す平面図である。空気調和換気システムとは、室内の空気調和を行う空気調和装置と、室内空気と外気との換気を行う換気装置とを連動させて、室内の空気調和及び換気を行うシステムである。図1中の矢印は、実施の形態1に係る空気調和換気システムが換気を行う際の空気の流れを示している。実施の形態1において、空気調和換気システム50は、給気用換気装置2、排気用換気装置6及びレンジフードファン9の三つの換気装置を備えている。実施の形態1に係る空気調和換気システム50は、居室Rの壁又は天井に設置された空気調和装置1と、居室Rの天井裏に設置された給気用換気装置2と、サニタリーゾーンSに設置された排気用換気装置6と台所Kに設置されたレンジフードファン9とを連動させて室内の空気調和及び換気を行う。サニタリーゾーンSとは、トイレ、浴室及び洗面所といった衛生のための設備を持つスペースを意味する。なお、台所KはサニタリーゾーンSには含まれない。
建屋の外壁には屋外給気口3が設置されている。外気は、屋外給気口3からダクト16a,16b及び空気清浄装置4を介して給気用換気装置2に取り込まれる。空気清浄装置4を通過した外気を給気用換気装置2に取り込むことで、外気中に含まれる微小な粉塵、窒素酸化物及び虫といった汚染原因物質は、給気用換気装置2に取り込まれる前に除去される。給気用換気装置2からダクト16cに送り出された外気は、居室Rの天井に設置された室内吹出口5から居室Rに供給される。
室内吹出口5から居室Rに外気が供給されると、居室Rは正圧状態となり、室内空気は、居室Rと廊下Hとの間に設置されたドア17のアンダーカット又はガラリを通過して、排気用換気装置6が設置されているサニタリーゾーンSへ流れ込む。廊下Hに設置された室内吸込口7及びダクト16dを介して排気用換気装置6に吸い込まれた空気は、建屋の外壁に設置されている屋外排気口8にダクト16eを介して送られ、屋外に排気される。なお、室内吸込口7は、台所K又はサニタリーゾーンSに設置される場合もある。
レンジフードファン9は、運転を開始すると台所Kの空気を吸い込んでダクト16fへ送り込み、建屋の屋外に設置されたレンジフード用屋外排気口10から屋外に排気する。なお、台所Kが負圧となって不足する空気は、建屋の外壁に設置されたレンジフード用屋外給気口11からダクト16gを通じて台所Kに流入する。
図2は、実施の形態1に係る空気調和換気システムのシステム構成図である。空気調和装置1、給気用換気装置2、排気用換気装置6及びレンジフードファン9の各々が制御装置12と有線又は無線で通信し、かつ制御装置12と操作表示端末13とが無線で通信することで、室内、又は外出先でも各機器の動作状態の確認及び操作を行うことができる。
空気調和装置1は、居室R内の空気である室内空気の温度及び湿度を検出する第1の検出手段である温湿度センサ14を備えている。温湿度センサ14は、空気調和装置1の内部の風路上に設置されている。給気用換気装置2は、外気の温度及び湿度を検出する第2の検出手段である温湿度センサ15を備えている。温湿度センサ15は、給気用換気装置2の内部の風路上に設置されている。
制御装置12は、空気調和装置1、給気用換気装置2、排気用換気装置6及びレンジフードファン9の連携を制御する連携制御部121と、温湿度センサ14,15が検出した温湿度からエンタルピーを算出するエンタルピー算出部122とを備えている。また、制御装置12は、空気調和装置1、給気用換気装置2、排気用換気装置6、レンジフードファン9及び操作表示端末13と通信部129を介して接続されている。
実施の形態1に係る空気調和換気システム50の動作について説明する。図3は、実施の形態1に係る空気調和換気システムによる連携動作の流れを示すフローチャートである。ステップS1において、連携制御部121は、空気調和装置1に、冷房運転を行わせる。ステップS2において、連携制御部121は、空気調和装置1と換気装置との連携機能が有効になっているか否かを判断する。空気調和装置1と換気装置との連携機能を有効にするか無効にするかを設定する操作は、操作表示端末13を用いて行われる。連携機能が無効になっていれば、ステップS2でNoとなり、ステップS1に戻る。連携機能が有効になっていれば、ステップS2でYesとなり、ステップS3に進む。ステップS3において、エンタルピー算出部122は、温湿度センサ15によって検出された外気の温湿度に基づいて、外気のエンタルピーを算出する。
外気のエンタルピーを算出する際に給気用換気装置2が停止している場合、連携制御部121は、外気の温湿度を検出するために、給気用換気装置2を一時的に駆動させて屋外給気口3から少量の外気を吸い込み、室内吹出口5から居室Rへ供給する。なお、外気のエンタルピーを算出する際に、排気用換気装置6又はレンジフードファン9が運転している場合は、室内が負圧となって給気用換気装置2に外気が流入するため、給気用換気装置2が停止していても、温湿度センサ15は、外気の温湿度を検出可能である。
ステップS4において、エンタルピー算出部122は、温湿度センサ14によって検出された室内空気の温湿度に基づいて、室内空気のエンタルピーを算出する。ステップS5において、連携制御部121は、室内空気のエンタルピーよりも外気のエンタルピーの方が低いか否かを判断する。外気のエンタルピーが室内空気のエンタルピー以上である場合は、ステップS5でNoとなり、ステップS1に戻って連携制御部121は、空気調和装置1に冷房運転を継続させる。室内空気のエンタルピーよりも外気のエンタルピーの方が低い場合は、ステップS5でYesとなり、ステップS6に進む。
ステップS6において、連携制御部121は、空気調和装置1に送風運転を行わせる。また、連携制御部121は、給気用換気装置2及び排気用換気装置6を運転し、外気を居室Rに取り入れるとともに、室内空気を屋外に排気する。
上記の説明では、制御装置12は、排気用換気装置6を稼働させて室内空気を屋外に排気しているが、レンジフードファン9を稼働させて室内空気を屋外に排出することも可能である。レンジフードファン9を稼働させる場合は、室内に供給される空気は、給気用換気装置2からの供給が主となり、不足する分のみレンジフード用屋外給気口11から取り込まれる。さらに、給気用換気装置2の風量とバランスがとれるように、排気用換気装置6とレンジフードファン9とを同時に運転することも可能であり、空気調和装置1をどの機器と連動させるかは、予め制御装置12にて設定可能である。
ステップS7において、連携制御部121は、設定温度よりも室温の方が低いか否かを判断する。ここでの設定温度とは、居室Rにいる者が不快と感じる温度であり、一例を挙げると28℃であるが、これに限定はされない。室温が設定温度以上になっている場合、ステップS7でNoとなり、ステップS1に戻って、連携制御部121は空気調和装置1に冷房運転を行わせる。設定温度よりも室温の方が低い場合、ステップS7でYesとなり、ステップS8に進む。
ステップS8において、連携制御部121は、ステップS6で空気調和装置1の送風運転と給気用換気装置2及び排気用換気装置6の運転とを開始してから規定時間が経過したか否かを判断する。規定時間は、一例を挙げると30分であるが、これに限定はされない。規定時間が経過していなければ、ステップS8でNoとなり、ステップS7に戻る。規定時間が経過していれば、ステップS8でYesとなり、ステップS2に戻って、連携制御部121は、上記の処理を繰り返す。
実施の形態1に係る空気調和換気システム50は、室内空気のエンタルピーと外気のエンタルピーとを比較し、外気のエンタルピーの方が低い場合にのみ、空気調和装置1の冷房運転を停止して送風運転に切替え、給気用換気装置2から外気を取り入れる。したがって、実施の形態1に係る空気調和換気システム50は、室内の温熱環境を快適な状態に保つことができる。さらに、実施の形態1に係る空気調和換気システム50は、外気のエンタルピーの方が小さいにも関わらず、空気調和装置1が冷房運転を継続して無駄にエネルギーを消費することを回避することが可能であり、ユーザは朝まで良質の睡眠をとりやすくなる。また、実施の形態1に係る空気調和換気システム50は、屋外から取り入れる空気は空気清浄装置4を通過することで新鮮な空気となるため、睡眠中の虫刺されといった睡眠を妨げる要素を排除することができる。
上記の説明において、室内空気の温湿度を検出する第1の検出手段である温湿度センサ14は、空気調和装置1に組み込まれていたが、第1の検出手段は、独立した機器であってもよい。同様に、外気の温湿度を検出する第2の検出手段である温湿度センサ15は、給気用換気装置2に組み込まれていたが、第2の検出手段は、独立した機器であってもよい。
実施の形態1に係る空気調和換気50は、室内の快適性を損なうことなく、消費エネルギーの低減を図ることができる。
実施の形態2.
図4は、本発明の実施の形態2に係る空気調和換気システムの構成を示す図である。実施の形態2に係る空気調和換気システム50は、給気用換気装置2が温湿度センサ15を有していない点で実施の形態1と相違する。制御装置12は、コンピュータネットワークを通じて現在位置の温湿度の情報を含む気象情報を外部装置から取得する気象情報取得部123を備えている。コンピュータネットワークには、インターネットを例示できるが、これに限定はされない。実施の形態2に係る空気調和換気システム50において、制御装置12の内部に設けられた気象情報取得部123は、外気の温湿度を検出する第2の検出手段である。この他は、実施の形態1に係る空気調和換気システム50と同様である。
図4は、本発明の実施の形態2に係る空気調和換気システムの構成を示す図である。実施の形態2に係る空気調和換気システム50は、給気用換気装置2が温湿度センサ15を有していない点で実施の形態1と相違する。制御装置12は、コンピュータネットワークを通じて現在位置の温湿度の情報を含む気象情報を外部装置から取得する気象情報取得部123を備えている。コンピュータネットワークには、インターネットを例示できるが、これに限定はされない。実施の形態2に係る空気調和換気システム50において、制御装置12の内部に設けられた気象情報取得部123は、外気の温湿度を検出する第2の検出手段である。この他は、実施の形態1に係る空気調和換気システム50と同様である。
図5は、実施の形態2に係る空気調和換気システムによる連係動作の流れを示すフローチャートである。ステップS1及びステップS2は、実施の形態1と同様である。ただし、実施の形態2では、ステップS2において、空気調和装置1と給気用換気装置2、排気用換気装置6及びレンジフードファン9との連携が有効に設定されている場合は、ステップS9に進む。空気調和装置1と給気用換気装置2、排気用換気装置6及びレンジフードファン9との連携が有効に設定されていない場合は、ステップS1に戻る。
ステップS9において、エンタルピー算出部122は、コンピュータネットワークを通じて現在位置の温湿度の情報を含む気象情報を外部装置から取得し、現在位置の温湿度の情報に基づいて外気のエンタルピーを算出する。ステップS4以降の処理は、実施の形態1と同様である。
実施の形態2に係る空気調和換気システム50は、室内の快適性を損なうことなく、消費エネルギーの低減を図ることができる。また、実施の形態2に係る空気調和換気システム50は、温湿度検出機能を備えない換気装置を用いてシステムを構築できるため、システムを構築するコストを低減できる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係る空気調和換気システムの構成は、実施の形態1と同様である。ただし、空気調和装置1と、給気用換気装置2、排気用換気装置6及びレンジフードファン9との連携動作が実施の形態1とは相違する。実施の形態3に係る空気調和換気システム50は、外気のエンタルピーが室内空気のエンタルピーに対してどの程度であるかに基づいて各機器の運転状態を決定する。
本発明の実施の形態3に係る空気調和換気システムの構成は、実施の形態1と同様である。ただし、空気調和装置1と、給気用換気装置2、排気用換気装置6及びレンジフードファン9との連携動作が実施の形態1とは相違する。実施の形態3に係る空気調和換気システム50は、外気のエンタルピーが室内空気のエンタルピーに対してどの程度であるかに基づいて各機器の運転状態を決定する。
図6は、実施の形態3に係る空気調和換気システムによる連携動作の流れを示すフローチャートである。ステップS1からステップS4の動作は実施の形態1と同様である。ステップS10において、連携制御部121は、室内空気のエンタルピーを基準とする外気のエンタルピーの割合が、規定の範囲内であるか否を判定する。具体的には、連携制御部121は、外気のエンタルピーが室内空気のエンタルピーのA%以上かつB%以下であるか否かを判定する。なお、ここでのA%及びB%は、予め規定されて制御装置12に記憶されている値である。一例を挙げると、室内空気のエンタルピーを基準とする外気のエンタルピーの割合の規定の範囲は5%以上10%以下であるが、この範囲に限定されない。外気のエンタルピーが室内空気のエンタルピーのA%以上かつB%以下でなければ、ステップS10でNoとなり、ステップS1に戻って連携制御部121は空気調和装置1に冷房運転を継続させる。外気のエンタルピーが室内空気のエンタルピーのA%以上かつB%以下であれば、ステップS10でYesとなり、ステップS6に進む。
ステップS6は、実施の形態1と同様である。ステップS6の後、ステップS2へ戻り連携制御部121は、空気調和装置1と給気用換気装置2、排気用換気装置6及びレンジフードファン9との連携を継続する。
以上の説明では、給気用換気装置2に搭載された温湿度センサ15が外気の温湿度を検出する第2の検出手段であったが、実施の形態2と同様に、温湿度の情報を含む気象情報をコンピュータネットワークから取得する気象情報取得部123が第2の検出手段であってもよい。
実施の形態3に係る空気調和換気システム50は、外気のエンタルピーが低すぎる場合、外気を取り入れないため、涼し過ぎる空気を取り入れ風邪をひくなどの不具合を回避することができる。また、実施の形態3に係る空気調和換気システム50は、空気調和装置1が冷房運転中に設定温度よりも室温が低い状態であれば、空気調和装置1を送風運転に切替えるため、室温が下がり過ぎることはない。このような連携制御により、室内環境を快適に保ちつつ、消費エネルギーを低減することが可能となる。
上記の実施の形態1、実施の形態2又は実施の形態3の空気調和換気システム50の制御装置12の機能は、処理回路により実現される。すなわち、制御装置12は、室内空気の温湿度の検出結果に基づいて室内空気のエンタルピーを算出し、外気の温湿度の検出結果に基づいて外気のエンタルピーを算出し、室内空気のエンタルピー及び外気のエンタルピーとの比較結果に基づいて、空気調和装置及び換気装置を制御する処理、又は空気調和装置が冷房運転中、室内空気のエンタルピーを基準とする外気のエンタルピーの割合が、規定の範囲内である場合に、空気調和装置を冷房運転から送風運転に切り替え、換気装置を稼働させる処理を行う処理回路を備える。また、処理回路は、専用のハードウェアであっても、記憶装置に格納されるプログラムを実行する演算装置であってもよい。
処理回路が専用のハードウェアである場合、処理回路は、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又はこれらを組み合わせたものが該当する。図7は、実施の形態1、実施の形態2又は実施の形態3に係る空気調和換気システムの制御装置の機能をハードウェアで実現した構成を示す図である。処理回路19には、室内空気の温湿度の検出結果に基づいて室内空気のエンタルピーを算出し、外気の温湿度の検出結果に基づいて外気のエンタルピーを算出し、室内空気のエンタルピー及び外気のエンタルピーとの比較結果に基づいて、空気調和装置及び換気装置を制御する処理、又は空気調和装置が冷房運転中、室内空気のエンタルピーを基準とする外気のエンタルピーの割合が、規定の範囲内である場合に、空気調和装置を冷房運転から送風運転に切り替え、換気装置を稼働させる処理を実現する論理回路19aが組み込まれている。
処理回路19が演算装置の場合、室内空気の温湿度の検出結果に基づいて室内空気のエンタルピーを算出し、外気の温湿度の検出結果に基づいて外気のエンタルピーを算出し、室内空気のエンタルピー及び外気のエンタルピーとの比較結果に基づいて、空気調和装置及び換気装置を制御する処理、又は空気調和装置が冷房運転中、室内空気のエンタルピーを基準とする外気のエンタルピーの割合が、規定の範囲内である場合に、空気調和装置を冷房運転から送風運転に切り替え、換気装置を稼働させる処理は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。
図8は、実施の形態1、実施の形態2又は実施の形態3に係る空気調和換気システムの制御装置の機能をソフトウェアで実現した構成を示す図である。処理回路19は、プログラム19bを実行する演算装置191と、演算装置191がワークエリアに用いるランダムアクセスメモリ192と、プログラム19bを記憶する記憶装置193を有する。記憶装置193に記憶されているプログラム19bを演算装置191がランダムアクセスメモリ192上に展開し、実行することにより、室内空気の温湿度の検出結果に基づいて室内空気のエンタルピーを算出し、外気の温湿度の検出結果に基づいて外気のエンタルピーを算出し、室内空気のエンタルピー及び外気のエンタルピーとの比較結果に基づいて、空気調和装置及び換気装置を制御する処理、又は空気調和装置が冷房運転中、室内空気のエンタルピーを基準とする外気のエンタルピーの割合が、規定の範囲内である場合に、空気調和装置を冷房運転から送風運転に切り替え、換気装置を稼働させる処理が実現される。ソフトウェア又はファームウェアはプログラム言語で記述され、記憶装置193に格納される。演算装置191は、中央演算処理装置を例示できるがこれに限定はされない。
処理回路19は、記憶装置193に記憶されたプログラム19bを読み出して実行することにより、各処理を実現する。すなわち、実施の形態1、実施の形態2又は実施の形態3に係る空気調和換気システム50の制御装置12は、処理回路19により実行されるときに、室内空気の温湿度の検出結果に基づいて室内空気のエンタルピーを算出し、外気の温湿度の検出結果に基づいて外気のエンタルピーを算出し、室内空気のエンタルピー及び外気のエンタルピーとの比較結果に基づいて、空気調和装置及び換気装置を制御するステップ、又は空気調和装置が冷房運転中、室内空気のエンタルピーを基準とする外気のエンタルピーの割合が、規定の範囲内である場合に、空気調和装置を冷房運転から送風運転に切り替え、換気装置を稼働させるステップが結果的に実行されることになるプログラム19bを記憶するための記憶装置193を備える。また、プログラム19bは、上記の手順及び方法をコンピュータに実行させるものであるとも言える。
なお、室内空気の温湿度の検出結果に基づいて室内空気のエンタルピーを算出し、外気の温湿度の検出結果に基づいて外気のエンタルピーを算出し、室内空気のエンタルピー及び外気のエンタルピーとの比較結果に基づいて、空気調和装置及び換気装置を制御する処理、又は空気調和装置が冷房運転中、室内空気のエンタルピーを基準とする外気のエンタルピーの割合が、規定の範囲内である場合に、空気調和装置を冷房運転から送風運転に切り替え、換気装置を稼働させる処理について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェア又はファームウェアで実現するようにしてもよい。
このように、処理回路19は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 空気調和装置、2 給気用換気装置、3 屋外給気口、4 空気清浄装置、5 室内吹出口、6 排気用換気装置、7 室内吸込口、8 屋外排気口、9 レンジフードファン、10 レンジフード用屋外排気口、11 レンジフード用屋外給気口、12 制御装置、13 操作表示端末、14,15 温湿度センサ、16a,16b,16c,16d,16e,16f,16g ダクト、17 ドア、19 処理回路、19a 論理回路、19b プログラム、50 空気調和換気システム、121 連携制御部、122 エンタルピー算出部、123 気象情報取得部、129 通信部、191 演算装置、192 ランダムアクセスメモリ、193 記憶装置。
Claims (5)
- 室内の空気調和を行う空気調和装置と、
室内空気と外気との換気を行う換気装置と、
室内空気の温湿度を検出する第1の検出手段と、
外気の温湿度を検出する第2の検出手段と、
前記室内空気の温湿度の検出結果に基づいて前記室内空気のエンタルピーを算出し、前記外気の温湿度の検出結果に基づいて前記外気のエンタルピーを算出し、前記室内空気のエンタルピー及び前記外気のエンタルピーとの比較結果に基づいて、前記空気調和装置及び前記換気装置を制御する制御装置とを有することを特徴とする空気調和換気システム。 - 前記制御装置は、前記空気調和装置が冷房運転中、前記室内空気のエンタルピーよりも前記外気のエンタルピーの方が低い場合に、前記空気調和装置を冷房運転から送風運転に切り替え、前記換気装置を稼働させることを特徴とする請求項1に記載の空気調和換気システム。
- 前記制御装置は、前記空気調和装置が冷房運転中、前記室内空気のエンタルピーを基準とする前記外気のエンタルピーの割合が、規定の範囲内である場合に、前記空気調和装置を冷房運転から送風運転に切り替え、前記換気装置を稼働させることを特徴とする請求項1に記載の空気調和換気システム。
- 前記換気装置は、屋外から室内に前記外気を取り込む給気用換気装置であり、
前記第2の検出手段は、前記給気用換気装置の内部に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和換気システム。 - 前記第2の検出手段は、前記制御装置の内部に設けられており、前記外気の温湿度の情報を、コンピュータネットワークを通じて外部装置から取得することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和換気システム。
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JP2017119547A JP2019002653A (ja) | 2017-06-19 | 2017-06-19 | 空気調和換気システム |
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JP2020169773A (ja) * | 2019-04-04 | 2020-10-15 | 三菱電機株式会社 | 換気システム |
JP7443671B2 (ja) | 2019-04-04 | 2024-03-06 | 三菱電機株式会社 | 換気システム |
CN111426023A (zh) * | 2020-04-03 | 2020-07-17 | 广东美的暖通设备有限公司 | 运行控制方法、装置、多联机空气调节系统和存储介质 |
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