JP2019002461A - リニアアクチュエータ - Google Patents
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Description
特許文献1において、ねじ軸の所定量以上の移動を防止するために、ストッパが設けられている。ストッパによってねじ軸の前進方向の極限位置が規定されていることで、極限位置に達すると、ねじ軸が強制的に停止させられる。
特許文献1においては、ストッパとフランジの衝突によるねじナットの回転慣性力によってボールねじの軌道部に圧痕が発生することを防止するため制動手段が設けられており、ストッパがフランジと当接するときは、ある程度、減速するようにしているが、ストッパが、ねじ軸に当接した際、ストッパへの衝撃があることに変わりはない。
出力用ねじ軸の先端部に円筒部を若干残して、軸方向に数ミリの長さの平行になる2面フライス部を形成する。
前記出力用ねじ軸に形成した2面フライス部に嵌合するU字状の内周と軸方向幅を形成し、外周も内周のフライス部と平行になる2面にカット部を設けた略U字型のセットカラー(ストッパ)を、前記出力用ねじ軸の2面フライス部に固定することにより、上記の問題点を解決する。
セットカラー(ストッパ)がフランジと当接したときに、セットカラー(ストッパ)に衝撃があっても、セットカラーのU字状の内周と出力用ねじ軸の2面のフライス部が、強固に嵌合しているので、セットカラー(ストッパ)がずれることが無いため、セットカラー(ストッパ)がフランジと当接したところを、リニアアクチュエータの原点とすることができることを目的とする。
また、本発明は、前記出力用ねじ軸の先端部に円筒部を形成し、該円筒部とねじ部の間に径方向に平行となる2面の平面部を前記ストッパの軸方向厚みと略同じ寸法で形成し、前記ストッパは、略U字形形状であり、内面は、前記出力用ねじ軸に形成された2面の平面部に嵌合する平面形状に形成されていることにある。
さらに、本発明は、前記ストッパの略U字形形状の外周には、径方向に平行となる2面の平面部が形成されていることにある。
またさらに、本発明は、前記出力ねじ軸を覆う軸方向に伸縮可能な多重筒体からなるボールねじカバーを備え、前記ストッパには、前記出力ねじ軸を覆い、さらに前記ボールねじカバーの内部に組込まれる凸部が形成されていることにある。
また、本発明は、前記出力用ねじ軸はボールねじ軸であり、前記ねじナットはボールねじナットであることにある。
さらに、本発明は、前記出力用ねじ軸は滑りねじ軸であり、前記ねじナットは滑りねじナットであることにある。
図1、図2(a)(b)は、本発明に係るリニアアクチュエータ1を示している。
このリニアアクチュエータ1において、モータ部10は、互いに同一軸線上に同心状に配設されたステータ11とロータ12と中空シャフト13とで構成されている。
ボールねじナット24には、中空シャフト13の大径部13bの開口端側の外周面に、フランジ部24aが設けられており、このフランジ部24aのボールネジ軸23と同軸方向に形成された開口孔24bに、前記ボールねじナット締結ねじ18が挿通されて前記ロックナット17に螺着されている。
また、前記中空シャフト13の小径部13aの末端には、手動送り用摘み29が装着されており、前記ブラケット20の上部にはモータリード線を引き出すためのモータリード線用ブッシュ30(図2(a)参照)が内蔵されている。
図1および図2に示すように、リニアアクチュエータ1はモータ部10のロータ12が中空シャフト13の小径部13aに締結してあり、中空シャフト13の大径部13bにスラスト兼ラジアルベアリング14の内輪をロックナット17で固定してある。
中空シャフト13の大径部13b内にボールねじナット24を配設して、ロックナット17にボールねじナット締結ねじ18によりボールねじナット24のフランジ部24aを締結してある。そのためステータ11の図示しない巻線の励磁を切りかえることによりロータ12が回転し、ロータ12と同期してボールねじナット24も回転する。ボールねじ軸23は、ボールねじナット24に螺合しており、ボールねじ軸23の先端を、直動させる図示しない負荷に回り止めとなるように固定することで、ボールねじ軸23はボールねじナット24が回転することにより直動する。
図7は、ボールねじ軸23に防塵用のボールねじカバー31を取り付けた例で、ボールねじ軸23の直動に応じて、ボールねじカバー31は軸方向に伸縮可能な多重筒体で構成され、ボールねじ軸23を覆いながら伸縮する。この場合、ボールねじ軸23が直動駆動したときの、図7において、左側極限位置は、ボールねじカバー31が、最小に収縮した位置よりも大きくする必要がある。
セットカラー28,128により、ボールねじ抜け止め(極限位置の規定)の他に、原点出しにも使用できるので、原点位置センサを別に用意する必要がなくなる。
セットカラー28,128の外周28b,128bには、内周の嵌合部28a1,128a1と平行になる2面にカット部28b1,128b1が形成されて2面のフライス部があるため、負荷取付時のボールねじ軸23の回転防止に使用できるため、容易に負荷取り付けができる。
ボールねじカバー31と合わせて使用することで、ボールねじ部の防塵構造を作ることが出来る。
10 モータ部
11 ステータ
12 ロータ
13 中空シャフト
13a 小径部
13b 大径部
13c 段差部
13d ねじ部
13e 中空部
14 スラスト兼ラジアルベアリング
14a 外輪
14b 内輪
15 反出力側ベアリング
16 ベアリング固定リング
17 ロックナット
18 ボールねじナット締結ねじ
19 ケース
19a 段差部
20 ブラケット
21 フランジ
22 アクチュエータハウジング
23 ボールねじ軸
23a ねじ部
23b 円柱部
23c フライスカット部
24 ボールねじナット
24a フランジ部
24b 開口孔
26 抜け止め用係止部材
27 ネジ
28,128 セットカラー(ストッパ)
28a 内周
28a1,128a1 内周の嵌合部
28b,128b 外周
28b1,128b1 カット部
28b2,128b2 ねじ孔
128A 凸部
128A1 基端
128B セットカラーの略U字型本体部
128C 筒部
128C1 鍔部
29 手動送り用摘み
31 ボールねじカバー
Claims (6)
- 中空状回転軸を有するモータ部と、該中空状回転軸の軸線上に挿通された出力用ねじ軸と、前記中空状回転軸内に配設されて前記出力用ねじ軸と螺合するねじナットとを備え、前記中空状回転軸の回転運動が前記出力用ねじ軸の直線運動に変換されるように前記ねじナットが設けられており、前記出力用ねじ軸の前進方向の先端部の極限位置がストッパで規定され、かつ前記ストッパで規定される極限位置が原点位置に設定されることを特徴とするリニアアクチュエータ。
- 前記出力用ねじ軸の先端部に円筒部を形成し、該円筒部とねじ部の間に径方向に平行となる2面の平面部を前記ストッパの軸方向厚みと略同じ寸法で形成し、前記ストッパは、略U字形形状であり、内面は、前記出力用ねじ軸に形成された2面の平面部に嵌合する平面形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のリニアアクチュエータ。
- 前記ストッパの略U字形形状の外周には、径方向に平行となる2面の平面部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のリニアアクチュエータ。
- 前記出力用ねじ軸を覆う軸方向に伸縮可能な多重筒体からなるボールねじカバーを備え、前記ストッパには、前記出力ねじ軸を覆い、さらに前記ボールねじカバーの内部に組込まれる凸部が形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のリニアアクチュエータ。
- 前記出力用ねじ軸はボールねじ軸であり、前記ねじナットはボールねじナットであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のリニアアクチュエータ。
- 前記出力用ねじ軸は滑りねじ軸であり、前記ねじナットは滑りねじナットであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のリニアアクチュエータ。
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2017
- 2017-06-14 JP JP2017116906A patent/JP6894773B2/ja active Active
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