JP2019002237A - 油脂分阻集装置、及び、給排水システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被処理水DWから油脂分Fを比重差で浮上分離する浮上分離槽11と、浮上分離槽11に被処理水DWを流入させる流入部12と、油脂分Fを浮上分離した後の処理済水DWを浮上分離槽11から流出させる流出部13と、被処理水DWと冷却水SWとを熱交換させて被処理水DWを冷却する冷却用熱交換部15と、を備えて構成されている。
【選択図】図2
Description
流入部にて浮上分離槽に流入させた排水を、浮上分離槽にて一定時間滞留させることで排水の温度低下による油脂分の凝固を伴って排水から油脂分を浮上分離させ、油脂分を浮上分離した後の排水を流出部にて浮上分離槽から流出させることができる。
よって、油脂分阻集装置の下流側に油脂分が流出するのを阻止することができ、油脂分に原因する下流側の排水管等の閉塞や排水基準オーバー等の不都合が生じるのを抑制することができる。
そこで、特許文献1に示すように、冷気発生装置にて発生される冷気を浮上分離槽の水面とその上方の蓋との間の空間に導入することで、浮上分離槽に流入した排水を冷却して排水の温度を強制的に低下させて、高温の排水が流入する場合でも油脂分を阻集する能力を確保することが提案されている。
前記浮上分離槽に被処理水を流入させる流入部と、
油脂分を浮上分離した後の処理済水を前記浮上分離槽から流出させる流出部と、
被処理水と冷却水とを熱交換させて被処理水を冷却する冷却用熱交換部と、を備えて構成されている点にある。
前記被処理水流入域には、前記流入部から前記浮上分離槽に流入する前記被処理水の残渣を捕集する通水性の残渣受け部と、前記冷却用熱交換部とが、前記冷却用熱交換部が前記被処理水流れ方向で前記残渣受け部の下流側となる前記残渣受け部の下方側に位置する配置状態で備えられている点にある。
前記油脂分阻集装置が、前記排水部からの排水を前記被処理水とし、前記給水利用部への給水を前記冷却水とする状態で、前記給水路及び前記排水路に接続されている点にある。
図1に示すように、給排水システム1は、施設内の給水利用部6に給水する給水路2と、施設内の排水部7から排水する排水路3と、排水路3を流れる排水DW(被処理水の一例)から油脂分F(図2参照)を阻集する油脂分阻集装置10と、を備えて構成されている。
本実施形態では、施設内の給水利用部6の代表例として、給湯器8Aや厨房機器8Bを例に挙げ、施設内の排水部7の代表例として、厨房機器8Bを例に挙げる。なお、給水利用部6と排水部7を兼ねる厨房機器8Bとしては、例えば、シンクや食器洗浄機等が該当する。
厨房機器8Bから排水された排水DWは、第1排水管3A、油脂分阻集装置10、第2排水管3Bを順に通り、油脂分Fが阻集された状態で排水枡4に排水され、排水枡4に接続された下水本管5等に放流される。
また、高温の排水DWの排熱を利用して給水利用部6への給水SWを加熱することができ、給水SWの給湯用予熱による給湯器8Aでの給湯運転の効率化等、エネルギーの有効活用を図ることができる。本実施形態では、厨房機器8Bから排水される高温の排水DWの排熱を利用し、その排水元の厨房機器8Bに最終的に送られる給水SWを加熱することで、エネルギーの有効活用を図っている。
油脂分阻集装置10は、排水DW(被処理水の一例)から油脂分F(図2参照)を比重差で浮上分離する浮上分離槽11と、浮上分離槽11に排水DWを流入させる流入部12と、油脂分Fを浮上分離した後の排水DW(処理済水の一例)を浮上分離槽11から流出させる流出部13と、排水DWと給水SW(冷却水の一例)とを熱交換させて排水DWを冷却する冷却用熱交換部15と、を備えて構成されている。
冷却用熱交換部15は、浮上分離槽11の内部において、流入部12側から流出部13側に向かう被処理水流れ方向の上流側に配置され、浮上分離槽11における被処理水流れ方向の上流側で排水DWを冷却するように構成されている。
浮上分離槽11の長手方向一端側(図中の左側)に流入部12が配置され、浮上分離槽11の長手方向他端側(図中の右側)に流出部13が配置されている。浮上分離槽11は、流入部12側から流出部13側に向かう被処理物流れ方向に沿って排水DWが流れる間に油脂分Fが浮上分離されるようになっている。
また、油脂分浮上域11Bと処理済水流出域11Cとの間は、例えば、上下方向に沿う縦姿勢の第2仕切り板14B(仕切り部の一例)により底側に連通口14b(連通部の一例)を形成する状態で上下方向に仕切られている。
なお、油脂分浮上域11Bの底部には、連通口14aを通じて被処理水流入域11Aから油脂分浮上域11Bに流入する排水DWの流れ上方側に案内する案内板14Cが立設されている。
流入口12Aは、例えば、浮上分離槽11の貯留水位WLよりも上方に配置され、貯留水位WLよりも上方位置から浮上分離槽11の被処理水流入域11Aに排水DWを落下流入させる。
被処理水流入域11Aにおいて給水SWと排水DW(貯留水)とを効率的に熱交換させることで、排水部7からの排水DWを油脂分浮上域11Bに流入する前に確実に冷却することができる。また、排水DWの排熱を利用して給水SWを加熱することができる。
本発明の他の実施形態について説明する。以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
その場合、例えば、特定の冷却用熱交換部15において被処理水と熱交換させる冷却水を給水SWとし、他の冷却用熱交換部15において被処理水と熱交換させる冷却水を給水SW以外の冷却水としてもよい。
また、例えば、浮上分離槽11において、特定の冷却用熱交換部15を被処理水流入域11Aに配置し、他の冷却用熱交換部15を被処理水流入域11A又は油脂分浮上域11Bに配置してもよい。
2 給水路
3 排水路
6 給水利用部
7 排水部
10 油脂分阻集装置
11 浮上分離槽
11A 被処理水流入域
11B 油脂分浮上域
11C 処理済水流出域
12 流入部
13 流出部
13B 排水案内管
14A 第1仕切り板(仕切り部)
14B 第2仕切り板(仕切り部)
14a 連通口(連通部)
14b 連通口(連通部)
15 冷却用熱交換部
16 残渣受け部
DW 排水(被処理水)
F 油脂分
SW 給水(冷却水)
Claims (4)
- 被処理水から油脂分を比重差で浮上分離する浮上分離槽と、
前記浮上分離槽に被処理水を流入させる流入部と、
油脂分を浮上分離した後の処理済水を前記浮上分離槽から流出させる流出部と、
被処理水と冷却水とを熱交換させて被処理水を冷却する冷却用熱交換部と、を備えて構成されている油脂分阻集装置。 - 前記冷却用熱交換部が、前記浮上分離槽において、前記流入部側から前記流出部側に向かう被処理水流れ方向の上流側に配置されている請求項1記載の油脂分阻集装置。
- 前記浮上分離槽が、連通部を有する仕切り部により、前記被処理水流れ方向の上流側の被処理水流入域と、その下流側の油脂分浮上域とに上下方向に仕切られ、
前記被処理水流入域には、前記流入部から前記浮上分離槽に流入する前記被処理水の残渣を捕集する通水性の残渣受け部と、前記冷却用熱交換部とが、前記冷却用熱交換部が前記被処理水流れ方向で前記残渣受け部の下流側となる前記残渣受け部の下方側に位置する配置状態で備えられている請求項2記載の油脂分阻集装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の油脂分阻集装置と、給水利用部に給水する給水路と、排水部から排水する排水路と、を備えて構成されている給排水システムであって、
前記油脂分阻集装置が、前記排水部からの排水を前記被処理水とし、前記給水利用部への給水を前記冷却水とする状態で、前記給水路及び前記排水路に接続されている給排水システム。
Priority Applications (1)
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JP2017119314A JP6913526B2 (ja) | 2017-06-19 | 2017-06-19 | 油脂分阻集装置、及び、給排水システム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP6835342B1 (ja) * | 2020-02-05 | 2021-02-24 | 株式会社ティービーエム | グリース阻集器、及び当該グリース阻集器を備える油脂回収システム |
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2017
- 2017-06-19 JP JP2017119314A patent/JP6913526B2/ja active Active
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WO2021156988A1 (ja) * | 2020-02-05 | 2021-08-12 | 株式会社ティービーエム | グリース阻集器、及び当該グリース阻集器を備える油脂回収システム |
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