JP2019000839A - 染料ブレンディング装置 - Google Patents

Abstract

【課題】顧客の染髪の要求に対応して、指定された色を調整し、染料ブレンディングを自動的に実行できる、染料ブレンディング装置の提供。【解決手段】パイプライン１０を経由して染料供給装置２に接続される染料容器１１を有する染料ブレンディング装置１において、制御モジュール１７は染料ブレンディング指令を受け取るとモータモジュール１２が指定の染料容器１１に対して加圧を行うように命令し、指定の染料容器１１の定量ポンプ１３と電子制御弁１４に対応して指定投与量の染料を染料収集区１１に送出することを可能にさせ、染料収集区１１に設けられる振動モジュール１６が振動を発生させて染料収集区１５に送出された混合染料をブレンドするように命令し、染料の自動ブレンディングを達成する染料ブレンディング装置。【選択図】図１

Description

本発明は染料ブレンディング装置に関し、特に染髪に用いられる染料ブレンディング装置に関する。

現行の染髪サービスにおいて、顧客が染髪を要求する時にヘアドレッサーはカラーチャート又は異なる色に染められた髪のサンプルを提供して選択に供し、色が決まった後で対応した染髪剤を取り出して指定の色を調製する。

しかし染料を配合する時に、各色の比例はヘアドレッサーの経験によって調整されて、染料を配合する過程はかなり繁雑なので、フロー全体を実行するには相当な時間がかかる。

前述の問題を解決するために、一部の染料メーカーは色彩が調整された染料組を多く市場に出しているので、消費者は有り合わせの色から容易に選び取って、ヘアドレッサーによる染料ブレンディング作業を省くことができる。しかしこのような解決手段はヘアサロンの染料仕入れコストを大幅に上げて、滅多に使われない染料も不必要な無駄をもたらす。

以上をまとめると、如何に染髪染料を自動的にブレンドするかは本領域が解決しなければならない技術課題である。

前掲の問題を解決するために、本発明の目的は、染料ブレンディングを自動的に実行できる手段を提供することである。

上述の目的を達成するために、本発明は染料ブレンディング装置を提案する。前述の装置は複数の染料容器、複数のモータモジュール、複数の定量ポンプ、複数の電子制御弁、染料収集区、振動モジュール及び制御モジュールからなっている。前述の染料容器はパイプラインを経由して外部における複数の染料供給装置に接続される。前述のモータモジュールはパイプラインを経由して染料容器に接続されて、染料容器に対して加圧を行う。前述の各定量ポンプの受入ポートはパイプラインを経由して各染料容器に接続される。前述の各電子制御弁の一端はパイプラインを経由して定量ポンプの送出ポートに接続され、他端はパイプラインを経由して振動モジュールが設けられている染料収集区に接続される。前述の制御モジュールはモータモジュール、定量ポンプ、電子制御弁及び振動モジュールに接続され、染料ブレンディング指令を受け取るとモータモジュールが作動して指定の染料容器に対して加圧を行うように命令し、それに指定の染料容器の定量ポンプ及び電子制御弁に対応して指定投与量の染料を染料収集区に送出することを可能にさせ、それに振動モジュールを動作可能にして振動を通じて染料収集区に位置した混合染料をブレンドする。

以上をまとめると、本発明の染料ブレンディング装置は染料ブレンディング指令を受け取ると染料ブレンディング作業を自動的に実行して、ヘアドレッサーによる繁雑な染料ブレンディング作業を省くことができる。

以下具体的な実施例を述べて本発明の実施態様を説明するが、本発明が保護しようとする範囲を限定するものではない。

図1を参照する。該図は本発明の第一実施例における染料ブレンディング装置1の系統ブロック図。前述の装置1は複数の染料容器11、複数のモータモジュール12、複数の定量ポンプ13、複数の電子制御弁14、振動モジュール16及び制御モジュール17からなっている。前述の複数の染料容器11はパイプライン10を経由して外部における複数の染料供給装置2（例えば、取り替えられる染料充填装置、染料箱、染料罐など染料が入っている容器）に接続される。前述のモータモジュール12はパイプライン10を経由して染料容器11に接続されて、染料容器11に対して加圧を行う。前述の各定量ポンプ13の受入ポートはパイプライン10を経由して各染料容器11に接続される。前述の各電子制御弁14の一端はパイプライン10を経由して定量ポンプ13の送出ポートに接続され、他端はパイプライン10を経由して振動モジュール16が設けられている染料収集区15に接続される。前述の制御モジュール17はモータモジュール12、定量ポンプ13、電子制御弁14及び振動モジュール16に接続され、染料ブレンディング指令を受け取るとモータモジュール12が作動して指定の染料容器11に対して加圧を行うように命令し、それに指定の染料容器11の定量ポンプ13及び電子制御弁14に対応して指定投与量の染料を染料収集区15に送出することを可能にさせ、それに振動モジュール16を動作可能にして振動を通じて染料収集区15に位置した混合染料をブレンドする。

前述の制御モジュール17はマイクロプロセッサー回路、ワンチップ回路、デジタル回路、内蔵系統制御器などを採用してよい。前述のモータモジュール12はリニアモータ又はステップモータを採用してよい。

別の実施例において、前述の染料ブレンディング装置1は制御モジュール17に電気的に接続される入力出力インターフェース171を更に含む。入力出力インターフェース171は外部における一つ又は複数の電子装置4に接続して、電子装置4から前述の染料ブレンディング指令を受け取るために使用される。前述の電子装置4はタッチパネル、スクリーンとキーボードの組合せなど情報を入力・表示できる装置であってよい。

他の実施例において、前述の染料ブレンディング装置1は制御モジュール17に電気的に接続される通信モジュール172を更に含んで、通信モジュール172を通じて外部における一つ又は複数の制御端装置5に通信接続して、制御端装置5から染料ブレンディング指令を受け取る。前述の制御端装置5は制御器、スマートフォン、タブレットなど有線・無線通信機能を備える電子演算装置であってよい。

更に他の実施例において、前述の振動モジュール16は振動モータ又は超音波振動器のうちの少なくとも一つを含む。

図2を参照する。該図は本発明の第二実施例における染料ブレンディング装置1の系統ブロック図。第二の実施例は第一の実施例に似ているが、違いはただ第一の実施例は制御モジュール17の内蔵制御回路又はプログラム命令コードによってモータモジュール12、定量ポンプ13、電子制御弁14又は振動モジュール16を直接に制御するが、第二の実施例は外部接続の制御サブモジュール（例えば、マイクロプロセッサー、ワンチップ、デジタル回路など）を採用して制御を行うことでモジュール化設計の目的を達成して制御モジュール17の負担を低減することにある。

前述の染料ブレンディング装置1は制御モジュール17に電気的に接続される定量ポンプ制御モジュール173を更に含み、制御モジュール17は定量ポンプ制御モジュール173を経由して各定量ポンプ13に接続して、各定量ポンプ13の送出量を設定する。別の実施例において、前述の染料ブレンディング装置1は制御モジュール17に電気的に接続されるモータ制御モジュール174を更に含み、制御モジュール17はモータ制御モジュール174を経由して各モータモジュール12に接続して、各モータの送出圧力を設定する。他の実施例において、前述の染料ブレンディング装置1は制御モジュール17に電気的に接続される電子制御弁制御モジュール175を更に含み、制御モジュール17は電子制御弁制御モジュール175を経由して各電子制御弁14に接続して、各電子制御弁14の送出量を設定する。他の実施例において、前述の染料ブレンディング装置1は制御モジュール17に電気的に接続される振動制御モジュール176を更に含み、制御モジュール17は振動制御モジュール176を経由して振動モジュール16に接続して、振動モジュール16の振動量を設定する。

他の実施例において、前述の染料ブレンディング装置1は制御モジュール17に電気的に接続される複数のセンサ（例えば、流量センサ、圧力センサ、貯蔵量を測量する超音波センサなど）を更に含み、これらのセンサは染料容器11又は染料供給装置2の上に設けられて、染料の貯蔵量を検知する。

他の実施例において、前述の染料ブレンディング装置1の制御モジュール17は更に染料の貯蔵量を分析して、染料注文情報又は染料自動補給情報のうちの少なくとも一つを提供する。

次いで、図3を参照する。該図は本発明の第一、第二の実施例における染料ブレンディング装置1の操作フロー図であり、その操作プロセスの説明は以下のとおりである。

S101：染料ブレンディング装置1を起動させる時に、制御モジュール17は入力出力インターフェース171を通じて電子装置4から使用者が入力した操作モードを取得したり、通信モジュール172を通じて制御端装置5から使用者が入力した操作モードを取得したりする（ステップS102）。このステップにおいて、クリック操作を行うために、使用者に以下のオプションを提供してよい：（1）配合選択、（2）配合設定、（3）在庫量選択、（4）注文書。

以下制御端装置5の操作について説明するが、電子装置4も同様又は類似の効果を達成できる。図4及び図5を参照する。この二つの図は制御端装置5のために提供される二種類の操作画面の模式図である。制御端装置5を染料ブレンディング装置1に接続した後で、制御端装置5は表示インターフェースに「ブレンドしようとする色を選択する」及び選択できる操作インターフェースを表示する。使用者が特定の調色情報（例えば、橙色）クリックする時に、制御端装置5は調色情報を制御モジュール17に転送して、制御モジュール17が検索した対応する操作指令を起動させる（表1に示す）：

前述の操作を例にとって、黄色と赤色の入った染料容器11が対応するモータモジュール12、定量ポンプ13及び電子制御弁14の動作時間と出力電力（モータモジュール12が染料容器11へ加えた圧力の値及び定量ポンプ13の動作効果に影響を及ぼす）又は電子制御弁14の開閉時間と開閉口径を非活動状態にするにして、染料の送出量を設定する。その染料送出量制御モードの詳細を表2に示す：

各染料の在庫量の測量について、染料供給装置2、パイプライン10、染料容器11など染料が流れている又は貯蔵されている位置に計測センサ（例えば、流速センサ、圧力センサ、超音波センサなど）を取り付けて現在の染料の在庫量を検知してよく、情報を電子装置4又は制御端装置5のスクリーンに表示するか否かを選択してよい。在庫量が不足する時に、制御モジュール17はそれに応じて注文書情報を生成し、或いは制御モジュール17は電子装置4又は制御端装置5に注文書情報を生成させて電気通信網、インターネットなどを経由してメーカー端のコンピューターに転送して注文プロセスを実行してよい。

使用者は電子装置4又は制御端装置5によって「配合選択」をクリックした後で、制御端装置5の表示部にプルダウンリスト51をクリックして、ブレンドしようとする色を選択して、確定キー52又はキャンセルキー53によって、クリックされた項目を選び取ったりキャンセルしたりしてよい。使用者が確定キー52をクリックして、制御モジュール17が判断を下した後で、ステップS110「配合選択」へ進み、表1のような表に示した「操作指令」によって、対応するモータモジュール12、定量ポンプ13及び電子制御弁14を操作して、パイプライン10の出口から染料を送出する前に、染料収集区15に検出素子（例えば、超音波センサ又は重力センサを利用して染料収集区15に容器が設けられているか否かを検出する）を設置して、染料収集容器3が指定の位置に置かれているか否かを検出する（S111）。置かれていないと、ステップS112「警告（alarm）情報を発する」を実行する。置かれていると、ステップS113「各パイプラインから送出された染料の量を判断する」、ステップS114「染料を送出する」、ステップS115「振動攪拌」を順番に実行する。完了した後でステップS116「ブレンディング完成提示（alarm）」。

使用者が電子装置4又は制御端装置5によって「注文書」をクリックして、制御モジュール17は判断を下した後でステップS120「注文書」へ進み、不足している染料を検索した後でステップS121「注文書発送、設備現状」を実行して、対応する注文書情報又は染料ブレンディング装置1の設備現状情報を生成し、電気通信網又はインターネットを経由してこの情報をメーカー端のコンピューターに転送する。

使用者が電子装置4又は制御端装置5によって「在庫量選択」をクリックして、制御モジュール17が判断を下した後でステップS130「在庫量表示」へ進み、電子装置4又は制御端装置5の表示部に染料容器11の中の量を表示して、ステップS131を実行して、ステップS132「染料自動補給」又はステップS133「在庫量調整」を実行して、電子装置4又は制御端装置5の表示部を経由して「染料自動補給」又は「在庫量調整」を行う必要があるか否かを通知する。

使用者が電子装置4又は制御端装置5によって「配合選択」をクリックして、制御モジュール17は判断を下した後でステップS140「配合設定」及びS141「染料ステーションの番号（対応する染料を充填する染料供給装置2）、受入送出量を入力する」など設定を行って、図5の操作画面によってブレンドしようとする色及びその比例を自分で調整する。

例えば、使用者は制御端装置5に色選択キー54をクリックして原色を選び取り、比例調整軸55によって各色の比例を調整してよい。使用者は確定キー52をクリックした後で、この比例値をメモリに記憶したり、対応するモータモジュール12、定量ポンプ13及び電子制御弁14が染料供給作業を実行するように命令したりする。

図6を参照する。該図は本発明の染料ブレンディング装置1の立体模式図。1つの実施例において、前述の染料ブレンディング装置1の立体空間的な配置について、多層の棚を備えるホルダ本体18に上から下にかけて、パイプライン10を経由して接続するモータモジュール12、染料容器11、定量ポンプ13及び電子制御弁14が順番に設けられていて、染料収集容器3は染料収集区15（ホルダ本体18の最下層の棚に位置する）に置かれている。

以上の詳しい説明は本発明の一つの実行可能な実施例について行ったが、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。本発明の精神を逸脱しない範囲で行った同等の実施又は変更は本願の特許請求の範囲内にある。

本発明の第一実施例における染料ブレンディング装置の系統ブロック図。 本発明の第二実施例における染料ブレンディング装置の系統ブロック図。 本発明の染料ブレンディング装置の一つの操作フロー図。 及び 本発明の染料ブレンディング装置の操作インタフェース模式図。 本発明の染料ブレンディング装置の立体模式図。

1 染料ブレンディング装置
10 パイプライン
11 染料容器
12 モータモジュール
13 定量ポンプ
14 電子制御弁
15 染料収集区
16 振動モジュール
17 制御モジュール
171 入力出力インタフェース
172 通信モジュール
173 定量ポンプ制御モジュール
174 モータ制御モジュール
175 電子制御弁制御モジュール
176 振動制御モジュール
18 ホルダ
2 染料供給装置
3 染料収集容器
4 電子装置
5 制御端装置
51 プルダウンリスト
52 確定キー
53 キャンセルキー
54 色選択キー
55 比例調整軸

Claims (10)

1. パイプラインを経由して外部における複数の染料供給装置に接続される複数の染料容器、
   パイプラインを経由してこれらの染料容器に接続されて該染料容器に対して加圧を行う複数のモータモジュール、
   各自の受入ポートがパイプラインを経由して該染料容器のそれぞれに接続される複数の定量ポンプ、
   各自の一端がパイプラインを経由して該定量ポンプの送出ポートに接続され、他端がパイプラインを経由して一つの染料収集区に接続される複数の電子制御弁、
   該染料収集区に設けられる振動モジュール、及び
   該モータモジュール、該定量ポンプ、該電子制御弁及び該振動モジュールに接続され、染料ブレンディング指令を受け取ると該モータモジュールが作動して該指定の染料容器に対して加圧を行うように命令し、それに該指定の染料容器の該定量ポンプ及び該電子制御弁に対応して指定投与量の染料を染料収集区に送出することを可能にさせ、それに該振動モジュールを動作可能にして該染料収集区に位置した混合染料をブレンドする制御モジュールからなる染料ブレンディング装置。
2. 該制御モジュールに電気的に接続され、外部における一つ又は複数の電子装置に接続することで該電子装置から該染料ブレンディング指令を受け取る入力出力インターフェースを更に含む、請求項1に記載の染料ブレンディング装置。
3. 該制御モジュールに電気的に接続され、通信を通じて外部における一つ又は複数の制御端装置に接続することで該制御端装置から該染料ブレンディング指令を受け取る通信モジュールを更に含む、請求項1に記載の染料ブレンディング装置。
4. 該振動モジュールが振動モータ又は超音波振動器のうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の染料ブレンディング装置。
5. 該制御モジュールに電気的に接続され、該制御モジュールを該定量ポンプのそれぞれに接続することで該定量ポンプのそれぞれの送出量を設定する定量ポンプ制御モジュールを更に含む、請求項1に記載の染料ブレンディング装置。
6. 該制御モジュールに電気的に接続され、該制御モジュールを該モータモジュールのそれぞれに接続することで該モータのそれぞれの送出圧力を設定するモータ制御モジュールを更に含む、請求項1に記載の染料ブレンディング装置。
7. 該制御モジュールに電気的に接続され、該制御モジュールを該電子制御弁のそれぞれに接続することで該電子制御弁のそれぞれの送出量を設定する電子制御弁制御モジュールを更に含む、請求項1に記載の染料ブレンディング装置。
8. 該制御モジュールに電気的に接続され、該制御モジュールを該振動モジュールに接続することで該振動モジュールの振動量を設定する振動制御モジュールを更に含む、請求項1に記載の染料ブレンディング装置。
9. 該制御モジュールに電気的に接続され、これらの染料容器又はこれらの染料供給装置の上に設けられる複数のセンサを更に含む、請求項1に記載の染料ブレンディング装置。
10. 該制御モジュールは更に該染料の貯蔵量を分析して、染料注文情報又は染料自動補給情報のうちの少なくとも一つを提供する請求項9に記載の染料ブレンディング装置。