JP2018536106A - 脈動する圧縮力を与える装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、地面締固め機用の脈動する圧縮力を与える装置に関する。装置は、締固めるべき地面(3)へ脈動する圧縮力を伝達するための接触面(2)を提供する第1の質量(1)と第2の質量(4)を有し、その第2の質量はばねダンパシステム(5、6)を介して第1の質量(1)と結合されて振動システム(1、4、5、6)となる。さらに装置は、アンバランス起振機(7)を有しており、それを用いて振動システム(1、4、5、6)が振動するように起振可能である。第2の質量(4)は、静的な状態においてばねダンパシステム(5、6)を介して静的な力を重力方向(S1)に第1の質量(1)へ及ぼす。第1の質量(1)と第2の質量(4)は、ばねダンパシステム(5、6)を介して第1の質量(1)から重力方向(S1)に力が第1の質量(4)へ伝達できず、かつ第2の質量(4)から重力の逆方向に第1の質量(1)へ力が伝達できないように、互いに結合されている。さらに装置は2つの質量(1、4)の結合が規定通りの駆動において、第2の質量(4)が重力の逆方向に振動運動することによって一時的に無効化され、その後第2の質量(4)は切り離された状態においてその振動移動の一部を実施することができ、かつその後ばねダンパシステム(5、6)を介しての質量(1、4)の結合が、第2の質量(4)の振動運動の方向反転後に再び形成されるように、形成されている。この種の本発明に係る装置によって、負荷駆動(恒久的接地)において、一時的に、機械重量の2倍よりずっと大きい地盤締固め力が得られる、地面締固め機が提供されることが、明らかにされている。【選択図】図1a

Description

本発明は、独立請求項の前文に記載された、脈動する圧縮力を与える装置、この種の装置を有する地盤締固め機、アスファルトを締固めるための地盤締固め機の使用及びこの種の装置又はこの種の地盤締固め機を駆動する方法に関する。
地盤締固めの分野では、締固め機が使用され、それらにおいて、大体において平坦なプレート又はローラ体(ドラム)によって形成される接地面がアンバランス起振機によって振動されて、それによって脈動する圧縮力が地面へ及ぼされる。
それによって簡単な締固め機により負荷駆動(恒久的接地)において地盤締固め力が得られ、それは一時的に機械重量の2倍に相当する。時々は接地面を地面から持ち上げることが許される場合には、特に、一時的に機械重量の2.5倍に相当する地盤締固め力が得られる。
いわゆるダンパ原理に従って機能する、比較的複雑な締固め機において、プレート又はローラ体はばねダンパシステムを介してその上に配置されているダンパ質量と結合されており、そのダンパ質量がばねダンパシステムを介して同様に振動するように起振される。ダンパ質量がプレート又はローラ体の同じ周波数(1:1共振)又は半分の周波数(2:1共振)で同位相で振動する場合に、この機械コンセプトによって、接地面を地面から持ち上げることが許される場合に、機械重量の3倍以上に相当する、地盤締固め力が得られる。この種の地面締固め機が、たとえば特許文献1から知られている。
しかし、特にアスファルトを締固める場合には、地面から接地面を持ち上げることは許されない。というのは、この種の圧縮駆動においてはアスファルト表面における鉱物材料の粉砕をもたらすが、それは無条件に阻止されなければならない。しかしそれにもかかわらず、ここでも、より高い締固め力を有する機械を求める要請が続いている。
国際公開第2011/127611(A2)号
したがって本発明の課題は、負荷駆動において従来よりもずっと高い締固め力を得ることができる、機械コンセプトを提供することである。
この課題は、請求項1の対象によって解決される。
それによれば、本発明の第1の視点は、脈動する圧縮力を与える装置に関する。装置は第1の質量を有し、その第1の質量は実体へ、たとえば締固めるべき地面へ脈動する圧縮力を伝達するための接触面を提供する。さらに装置は、第2の質量を有しており、その第2の質量は第1のばねダンパシステムを介して第1の質量と互いに結合されて、第1の振動システムとなる。さらに装置は、アンバランス起振機を有しており、それを用いてこの振動システムを振動するように、好ましくは共振振動するように、起振することができる。
第1の振動システムの静的な状態において、すなわちシステムが静止している場合に、第2の質量が第1のばねダンパシステムを介して静的な力を第1の方向に第1の質量へ及ぼす。その場合に第1のばねダンパシステムを介しての第1の質量と第2の質量の結合は次のように、すなわち規定通りの駆動において、第1のばねダンパシステムを介して第1の質量から第1の方向に第2の質量へいかなる力も伝達することはできず、かつ第2の質量から、第1の方向とは逆向きの第2の方向において第1の質量へいかなる力も伝達することができないように、実現されている。さらに装置は、構造的に次のように、すなわち第1のばねダンパシステムを介しての2つの質量のこのいわゆる「片側の結合」が、規定通りの駆動において、好ましくは周期的に(すなわち、定期的に繰り返し)、第2の質量が第2の方向へ振動運動することによって一時的に無効化することができ、かつその後第2の質量が切り離された状態においてその振動移動の一部を実施することができ、その後になって、第2の質量の振動運動の方向反転が実施された後に、第1のばねダンパシステムを介しての2つの質量の結合が、特に突然に、再び形成されるように、形成されている。したがって第2の質量の支承もしくはガイドは次のように、すなわちこの第2の質量が規定通りの駆動において、振動移動を実施することができ、それによって上述した一時的な切り離しが可能であるように、形成されている。
この種の本発明に係る装置によって、負荷駆動(恒久的な地面接触)において、一時的に、機械重量の2倍よりずっと大きい地盤締固め力を得る、地盤締固め機が提供されることが、明らかにされている。
本発明に係る装置の好ましい実施形態において、第1の質量と第2の質量は第1のばねダンパシステムと次のように、すなわち規定通りの駆動において、振動する場合に第2の質量が、第2の方向に移動することによって第1のばねダンパシステムから一時的に切り離され、かつ切り離された状態においてその振動移動の一部を実施することができ、その後になって、運動方向反転後に、特に突然に再び第1のばねダンパシステムに結合され、一方で第1の質量は堅固に、もしくは規定通りの駆動において切り離せないように、第1のばねダンパシステムと結合されており、かつこの第1の質量の一部を形成するように、結合されている。
他の好ましい実施形態において、類似した逆の結合状態が設けられており、すなわち第1の質量が一時的に第1のばねダンパシステムから切り離される。
それぞれ装置の構造的形成に応じて、一方又は他方の変形例がより好ましい場合がある。
装置の他の好ましい実施形態において、第1の振動システムの静的な状態において、第2の質量が第1のばねダンパシステムを介して静的な力を第1の質量へ及ぼす。その場合に第1の質量と第2の質量は、第1のばねダンパシステムを介して次のように、すなわち第1のばねダンパシステムを介して圧縮力のみが2つの質量の間で伝達可能であるように、互いに結合されている。
装置の他の好ましい実施形態において、第1の振動システムの静的な状態において、第2の質量は第1のばねダンパシステムを介して第1の質量へ静的な引張り力を及ぼす。その場合に第1と第2の質量は第1のばねダンパシステムを介して、第1のばねダンパシステムを介して引張り力のみが2つの質量の間で伝達可能であるように、互いに結合されている。
それぞれ装置の構造的形態に応じて、ここでも一方又は他方の変形例がより好ましい場合がある。
本発明に係る装置のさらに他の好ましい実施形態において、第1の振動システムの静的な状態において第2の質量から第1のばねダンパシステムを介して第1の質量へ及ぼされる静的な力は実質的に重力方向に延びている。この種の本発明に係る装置は、特に地面締固め機及びラム装置(突固め装置)に適している。
特に本発明に係る装置を地面締固め機において使用する場合に、さらに好ましくは、第1の振動システムの静的な状態において、第2の質量から第1のばねダンパシステムを介して第1の質量へ及ぼされる静的な力は、すべて、あるいは少なくとも部分的に、第2の質量の自重によって発生される。
その代わりに、あるいはそれを補って、第1の振動システムの静的な状態において第2の質量から第1のばねダンパシステムを介して第1の質量へ及ぼされる静的な力は、すべて、あるいは少なくとも部分的に、第2の質量へ作用する力によって発生される。特に、たとえば作業箇所にドリルの脈動する圧接力を発生させるために水平に方向付けされたドリルマシンにおいて、本発明に係る装置を使用する場合のように、第1の方向が斜めあるいは特に水平に延びている適用において、この実施形態は好ましく、かつ必要でもある。
その場合に好ましい変形例において、第2の質量へ作用する力が1つ又は複数の部材を介して該質量に作用する。それによって、この種の実施形態においては、第2の質量の振動挙動を所望に調節することができる。
その場合に今挙げた変形例の好ましい実施形態において、さらに、1つ又は複数のばね部材が第1の質量と結合されているので、第1の振動システムの静的な状態において、この、あるいはこれらのばね部材を介して、第2の方向に作用する力が第1の質量へ伝達される。
本発明の第1の視点に基づく装置のさらに他の好ましい実施形態において、第1の質量と第2の質量は他のばねダンパシステムを介して互いに結合されている。好ましくはこの他のばねダンパシステムのばね定数及び/又は緩衝は、第1のばねダンパシステムのばね定数及び/又は緩衝よりも小さい。
その場合に装置のこの実施形態の第1の変形例において、さらに好ましくは、第1と第2の質量が他のばねダンパシステムを介して次のように、すなわち他のばねダンパシステムと2つの質量との間で力が第1の方向と第2の方向に伝達可能であるように、互いに結合されている。したがって言い換えると、この変形例において他のばねダンパシステムは、2つの質量を両側で、すなわちそれらの質量間で引張り力も圧縮力も伝達できるように、結合する。
装置のこの実施形態の第2の変形例において、第1の質量と第2の質量は他のばねダンパシステムを介して次のように、すなわち他のばねダンパシステムを介し力が第2の質量から第1の方向に第1の質量へ伝達できず、かつ第1の質量から第2の方向に第2の質量へ伝達できないように、互いに結合されている。したがって言い換えると、この第2の変形例において、他のばねダンパシステムは2つの質量を片側で、質量間で引張り力か、あるいは圧縮力のみが伝達可能であるように、互いに結合する。その場合に装置は次のように、すなわち規定通りの駆動において、他のばねダンパシステムを介しての2つの質量のこのいわゆる「片側結合」が、好ましくは周期的に、第2の質量が第1の方向に振動運動することによって一時的に無効化することができ、その後第2の質量が切り離された状態においてその振動移動の一部を実施することができ、その後に、その場合に実施された第2の質量の振動運動の方向反転後に、他のばねダンパシステムを介しての2つの質量の結合が、特に突然に、再び形成されるように、形成されている。
その場合にこれは、装置の上述した形態において、第1の振動システムの静的な状態において第1の質量へ及ぼされる静的な力が全部又は部分的に、第2の質量に作用する1つ又は複数のばね部材によって発生される場合、好ましくはこの、あるいはこれらのばね部材が他のばねダンパシステムの一部であるような場合である。
さらに他の好ましい実施形態において、本発明の第1の視点に基づく装置は、第3の質量を有しており、その第3の質量が第2のばねダンパシステムを介して第1の質量と結合されて第2の振動システムを形成し、かつ/又はその第3の質量が第3のばねダンパシステムを介して第2の質量と結合されて第3の振動システムとなる。それぞれ装置の質量とばねダンパシステム及びアンバランス起振機によるその起振の構成と調整に応じて、この第3の質量は、たとえば「休止ポール」として用いることができ、それは、実際には振動運動もたらさず、かつ駆動モータ、制御及び操作部材を装置するのに適しており、かつ第1の方向が垂直に方向付けされている場合に、付加的にこの方向における荷重を形成し、あるいは「ダンパ質量」として用いることもでき、それは特に第1の質量と同位相で、特に第1の質量の振動周波数で、あるいは第1の質量の半分又は3分の1の振動周波数で振動し、それによって付加的に第1の方向に脈動する圧縮力に部分的に寄与する。
その場合に、好ましい変形例において、第3の質量と第1の質量は第2のばねダンパシステムを介して次のように、すなわち第2のばねダンパシステムとこれら2つの質量との間で、第1の方向にも、第2の方向にも力が伝達可能であるように、互いに結合されている。したがって言い換えると、この変形例において第2のばねダンパシステムはこれら2つの質量を両側で、すなわちこれらの質量の間で引張り力も圧縮力も伝達することができるように、互いに結合している。
その代わりに、あるいはそれを補って、第3の質量と第2の質量が第3のばねダンパシステムを介して上述したように互いに結合されている。
その場合に第1の好ましい変形例において、第3の質量と第2の質量の結合は、第3のばねダンパシステムとこれら2つの質量との間で力が第1の方向にも第2の方向にも伝達可能であり、したがってこれら2つの質量が両側で結合されているので、これらの質量の間で引張り力も圧縮力も伝達することができるように、行われる。
第2の好ましい実施形態において、第3の質量と第2の質量は第3のばねダンパシステムを介して次のように、すなわち第3のばねダンパシステムを介して力が第2の質量から第1の方向に第3の質量へ伝達できず、かつ力が第3の質量から第2の方向に第2の質量へ伝達できないように、互いに結合されている。したがって言い換えると、この変形例において、第3のばねダンパシステムはこれら2つの質量を、互いに片側で、これらの質量間で引っ張り力か、あるいは圧縮力のみが伝達可能であるように、結合している。その場合に装置は次のように、すなわち第3のばねダンパシステムを介しての2つの質量のこのいわゆる「片側の結合」が、規定通りの駆動において、好ましくは周期的に、第2の質量が第1の方向へ振動運動することによって一時的に無効化することができ、その後第2の質量が切り離された状態においてその振動移動の一部を実施することができ、その後に、その場合に実施される第1の質量の振動運動の方向反転後に、第3のばねダンパシステムを介しての2つの質量の結合が、特に突然に、再び形成されるように、形成されている。
好ましくは本発明に係る装置の振動システムは次のように、すなわち装置の規定通りの駆動において、好ましくは共振振動する第1の振動システム(第1の質量、第1のばねダンパシステム、第2の質量)において、第2の質量が第1の質量と同位相で、特に第1の質量の振動周波数で、あるいは第1の質量の半分又は3分の1の振動周波数で振動するように、調節され、あるいは調節可能である。それによって特に大きい脈動する圧縮力が発生される。
また、装置が第3の質量を有し、その第3の質量が第2のばねダンパシステムを介して第1の質量と結合されて、第2の振動システムを形成し、かつ/又は第3の質量が第3のばねダンパシステムを介して第2の質量と結合されて、第3の振動システムとなる、装置の好ましい実施形態において、装置の振動システムは次のように、すなわち装置の規定通りの駆動において、好ましくは共振振動する第1の振動システム(第1の質量、第1のばねダンパシステム、第2の質量)において、第3の質量が実質的に振動運動を実施しないように、調節され、あるいは調節可能である。それによって第3の質量は、たとえば「休止ポール」として用いることができ、かつ駆動モータ、制御及びその操作部材を装置するのに適している。
好ましくは指向性振動器として、又は円形振動器として形成されている、本発明に係る装置のアンバランス起振機は、好ましくは第1の質量の一部、あるいは第2の質量の一部を形成し、かつこ規定通りの駆動において、この質量を振動するように起振する。今挙げた装置の実施変形例によって、特に大きい脈動する圧縮力が発生される。
本発明に係る装置の他の好ましい実施形態において、請求項に記載の第2の質量は複数の部分質量によって、好ましくは正確に2つの部分質量によって、形成されており、それらは好ましくは等しい重さである。これらの部分質量は、それぞれ請求項に記載の第1のばねダンパシステムを介して第1の質量と結合されて、請求項に記載の第1の振動システムとなる。
第1の質量によって準備される、実体へ脈動する圧縮力を伝達するための接触面は、好ましくはローラのドラムの外側面、振動プレートの底板の下側、鏨又はドリル工具の作業面、あるいは道路舗装機械の振動厚板の接触面である。
第1の質量によって準備される、実体へ脈動する圧縮力を伝達するための接触面がローラのドラムの外側面である、実施形態において、さらに好ましくは、第2の質量が1つ又は複数のリング形状の重りから形成され、あるいはそれを有し、それらがドラムの中に配置されており、かつその中でドラムの長手軸に対して横の方向に振動運動を実施することができる。
特に、アンバランス起振機のアンバランス軸が1つ又は複数のリング形状の重りを貫通している場合には、極端にコンパクトな本発明に係る装置が可能となる。
本発明の第2の視点は、本発明の第1の視点に基づく装置、かつ特に好ましくは、好ましくは1つ又は2つの振動起振されるドラムを有する、振動プレート又はローラを有する、地盤締固め機に関する。
本発明の第3の視点は、本発明の第2の視点に基づく地盤締固め機をアスファルトの圧縮に使用することである。装置をこのように使用する場合に、本発明の利点が特にはっきりと現れる。
本発明の第4の視点は、本発明の第1の視点に基づく装置あるいは本発明の第2の視点に基づく地盤締固め機、を駆動する方法に関する。その場合に第1の質量の接触面、たとえば、本発明に係る装置を搭載した振動プレートの底プレートの下側、あるいは本発明に係る装置を搭載したハンマードリルのドリル先端が、実体と、たとえば締固めるべき地面又は孔をあけるべき建物壁と接触する。接触面が実体と接触した場合に、第1の振動システムがアンバランス起振機によって次のように、すなわち第1のばねダンパシステムを介しての2つの質量の結合が、第2の質量が第2の方向に振動運動することによって、好ましくは規則的なインターバルで(周期的に)、一時的に無効化され、その後第2の質量は切り離された状態においてその振動移動の一部を実施し、かつ、その後第2の質量の振動運動の方向反転後に、第1のばねダンパシステムを介しての2つの質量の結合が、急激に再び形成されるようにして、振動するように起振される。
本発明に係る方法によって、特に大きい脈動する圧縮力が、処理すべき実体内へ導入され、かつ、地盤締固め機が負荷駆動(恒久的な地面接触)で駆動される場合に、一時的に、機械重量の2倍よりずっと大きい地盤締固め力が得られる。
好ましくは、第1の質量の接触面は、実体に作用する間中断されずに実体と接触を保つ。この方法変形例は、特にアスファルトを締固める場合にきわめて重要である。というのは、圧縮装置の接触面がはね上がると、アスファルト表面内の鉱物材料が細片化されてしまうことがあり、それは無条件に回避されなければならないからである。
方法の好ましい実施形態において、装置の振動システムは次のように、すなわち第2の質量が第1の質量と同位相で、好ましくは第1の質量の振動周波数で、あるいは第1の質量の振動周波数の半分又は3分の1で、振動するようにして、起振される。それによって、特に大きい脈動する圧縮力が発生する。
方法のさらに他の好ましい実施形態において、第3の質量を有する本発明に係る装置が使用され、かつ装置の振動システムは、第3の質量が実質的に振動運動を実施しないようにして、起振される。
本発明の他の形態、利点及び適用が、従属請求項から、かつ図面を用いた以下の説明から明らかにされる。
第1の本発明に係る装置の変形例の振動モデルを示している。 第1の本発明に係る装置の他の変形例の振動モデルを示している。 第2の本発明に係る装置の変形例の振動モデルを示している。 第2の本発明に係る装置の他の変形例の振動モデルを示している。 第3の本発明に係る装置の変形例の振動モデルを示している。 第3の本発明に係る装置の他の変形例の振動モデルを示している。 第4の本発明に係る装置の変形例の振動モデルを示している。 第4の本発明に係る装置の他の変形例の振動モデルを示している。 第5の本発明に係る装置の変形例の振動モデルを示している。 第5の本発明に係る装置の他の変形例の振動モデルを示している。 図5aに示す変形例のサブ変形例の振動モデルを示している。 第6の本発明に係る装置の変形例の振動モデルを示している。 第6の本発明に係る装置の他の変形例の振動モデルを示している。 第7の本発明に係る装置の変形例の振動モデルを示している。 第7の本発明に係る装置の他の変形例の振動モデルを示している。 第8の本発明に係る装置の変形例の振動モデルを示している。 第8の本発明に係る装置の他の変形例の振動モデルを示している。 第9の本発明に係る装置の振動モデルを示している。 アスファルトを締固めるための本発明に係るタンデムローラを示す側面図である。 図10のA−A線に沿ってタンデムローラの前方のドラムを示す断面図である。 ドラムの実施変形例を図11と同様に示す断面図である。 ドラムの他の実施変形例を図11と同様に示す断面図である。
図1aと1bは、地面を締固めるための振動起振されるローラの一部である、脈動する圧縮力を与えるための、本発明に係る装置の2つの変形例の振動モデルを示している。
図から認識されるように、この装置は第1の質量1を有しており、その第1の質量は、締固めるべき地面3へ脈動する圧縮力を伝達するための、ローラのドラムの外側面の形状の接触面2を提供する。さらに装置は、第2の質量4を有しており、その第2の質量はばねダンパシステム5、6(請求項に記載の第1のばねダンパシステム)を介して第1の質量1と結合されて振動システム1、4、5、6(請求項に記載の第1の振動システム)となる。
また、装置は、アンバランス起振機7を有しており、そのアンバランス起振機によってこの振動システム1、4、5、6を振動するように起振することができる。このシステム1、4、5、6の静的な状態において、第2の質量4はその自重によってばねダンパシステム5、6を介して静的な力を方向S1(請求項に記載の第1の方向)に第1の質量へ及ぼし、その方向は、この場合において重力方向と同一である。
その場合に第1の質量1と第2の質量4は、ばねダンパシステム5、6を介して次のように、すなわち規定どおりの駆動においてこのシステム5、6を介して第1の質量1から方向S1に第2の質量4へ力が伝達されることがなく、かつどのような力も第2の質量4から、方向S1とは逆の方向S2(請求項に記載の第2の方向)に第1の質量1へ伝達できないように、互いに結合されている。
したがってこの場合において、第2の質量4はシステム1、4、5、6の静的な状態においてばねダンパシステム5、6を介して静的な圧縮力を重力方向に第1の質量1へ及ぼし、かつ結合は、ばねダンパシステム5、6を介して2つの質量1、4の間で圧縮力のみが伝達できるように形成される。
その場合にここにモデルで示す装置は、さらに、ばねダンパシステム5、6を介しての2つの質量1、4の結合が、規定どおりの駆動において周期的に、第2の質量4が方向S2に、すなわち重力方向とは逆に、振動運動することによって一時的に無効にすることができ、その後第2の質量は結合を外れた状態において、その振動移動の一部を実施することができ、かつその後第2の質量4の振動運動の方向反転後にばねダンパシステム5、6を介しての結合が再び形成されるように、形成されている。この場合において、ばねダンパシステム5、6を介しての2つの質量1、4の結合の一時的な無効化は、第2の質量4をばねダンパシステム5、6から一時的に分離することによって行われる。この結合状況が、図では、ばねダンパシステム5、6と第2の質量4との間の間隔によって示唆されている。
図1aと1bに示す変形例は、前者の変形例においてアンバランス起振機7が第1の質量1の一部であって、規定通りの駆動において第1の質量を起振して振動させ、後者の変形例においてはアンバランス起振機は第2の質量4の一部であって、規定通りの駆動においてその質量を起振して振動させることによってのみ、区別される。これは、以下において本発明に係る装置の種々の実施形態のそれぞれ符号「a」と「b」によって示される変形例の間の、唯一の差でもある。
図2aと2bは、脈動する圧縮力を与えるための第2の本発明に係る装置の2つの変形例の振動モデルを示しており、それらは図1aと1bに示す実施形態から、第1の質量1と第2の質量4が付加的に他のばねダンパシステム8、9を介して互いに結合されていることのみによって区別され、そのばね定数と緩衝は、第1のばねダンパシステム5、6のばね定数及び緩衝よりも小さい。
この場合において、第1の質量1と第2の質量4は、この他のばねダンパシステム8、9を介して次のように、すなわちこのばねダンパシステム8、9と2つの質量1、4と間で力が両方向S1、S2に伝達可能であるように、互いに結合されている。
図3aと3bは、脈動する圧縮力を与えるための第3の本発明に係る装置の2つの変形例の振動モデルを示しており、これは、図2aと2bに示す実施形態から、ここでは第1の質量1と第2の質量4は、他のばねダンパシステム8、9を介して次のように、すなわち規定通りの駆動においてこのばねダンパシステム8、9を介して第2の質量4から方向S1に、したがって重力方向に、第1の質量1へ力を伝達することはできず、かつ第1の質量1から方向S2に、すなわち重力方向に抗して、第2の質量4へ力を伝達することができないように、結合されていることのみによって区別される。
その場合に装置はさらに、他のばねダンパシステム8、9を介しての2つの質量1、4の結合は、規定通りの駆動において、方向S1、すなわち重力方向における第2の質量4の振動運動によって周期的に一時的に無効にすることができ、その場合に第2の質量4は分離された状態においてその振動移動の一部を実施することができ、かつその後この他のばねダンパシステム8、9を介しての2つの質量1、4の結合は、第2の質量4の振動運動の方向変換後に、すなわち次に第2の質量が上昇運動する場合に、再び形成されるように、形成されている。
図4a、4b、5a、5b、5c、6a、6b、7a、7b、8a、8b及び9に示す本発明に係る装置の以下で説明する実施形態は、図1a、1b、2a、2b、3a及び3bに示す先行して説明した実施形態とは、原則的に、それらが第3の質量10を有していることによって区別される。
図4aと4bに示す第4の本発明に係る装置は、図1aと1bに示す実施形態の基本構造を有しており、その場合にここでは第3の質量10がばねダンパシステム8a、9aを介して第2の質量4と結合されて、付加的な振動システム4、10、8a、9a(請求項に記載の第3の振動システム)となる。その場合に結合は、このばねダンパシステム8a、9aと2つの質量10、4との間で力が両方向S1、S2に、すなわち重力方向にも、重力の逆方向にも伝達可能であるように、形成されている。したがってこのばねダンパシステム8a、9aを介して第2の質量4と第3の質量10との間で引張り力も圧縮力も伝達することができる。
図5aと5bに示す第5の本発明に係る装置は、同様に、図1aと1bに示す実施形態の基本構造を有しており、その場合にここで第3の質量10がばねダンパシステム11、12(請求項に記載の第2のばねダンパシステム)を介して第1の質量1と結合されて、付加的な振動システム1、10、11、12(請求項に記載の第2の振動システム)となる。その場合に結合は、このばねダンパシステム11、12と2つの質量1、10との間で力が両方向S1、S2に、すなわち重力方向にも重力の逆方向にも伝達可能であるように、形成されている。したがってこのばねダンパシステム11、12を介して第1の質量と第3の質量10の間で引張り力も圧縮力も伝達することができる。
図5cは、図5aに示す装置変形例に対するサブ変形例の振動モデルを示している。認識できるように、この装置は図5aに示す装置から、第2の質量4がここでは2つの部分質量4a、4bに分割されていることによって区別され、それらの部分質量はそれぞれ専用のばねダンパシステム5、6を介して第1の質量1と結合されて、振動システム1、4a、5、6、もしくは1、4b、5、6となる。
図6a、6bに示す第6の本発明に係る装置は、図2aと2bに示す実施形態の基本構造を有しており、その場合にここでは第3の質量10がばねダンパシステム11、12(請求項に記載の第2のばねダンパシステム)を介して第1の質量1と結合されて、付加的な振動システム1、10、11、12(請求項に記載の第2の振動システム)となる。その場合に結合は、このばねダンパシステム11、12と2つの質量1、10との間で力が両方向S1、S2に、すなわち重力方向にも、重力の逆方向にも伝達可能であるように、形成されている。したがってこのばねダンパシステム11、12を介して第1の質量1と第3の質量10との間で引張り力も圧縮力も伝達することができる。
図7aと7bに示す第7の本発明に係る装置は、図6aと6bに示す実施形態から、ここでは第3の質量10が付加的に、図4aと4bに示す実施形態におけるように、ばねダンパシステム8a、9a(請求項に記載の第3のばねダンパシステム)を介して第2の質量4と結合されて、付加的な振動システム4、10、8a、9a(請求項に記載の第3の振動システム)となることのみによって区別される。結合は、このばねダンパシステム8a、9aと2つの質量10、4との間で力が両方向S1、S2に、すなわち重力方向にも、重力の逆方向にも伝達可能であるように、形成されている。したがってこのばねダンパシステム8a、9aを介して第2の質量4と第3の質量10との間で引張り力も圧縮力も伝達することができる。
図8aと8bに示す第8の本発明に係る装置は、図7aと7bに示す実施形態から、ここでは第3の質量10と第2の質量4の結合がばねダンパシステム8a、9aを介して次のように、すなわちこのばねダンパシステム8a、9aを介して規定通りの駆動において、第2の質量4から方向S1に、すなわち重力方向に力が第3の質量10へ伝達されることはできず、かつ第3の質量10から方向S2に、すなわち重力の逆方向に力が第2の質量4へ伝達されることができないように、実現されていることのみによって、区別される。この装置はさらに、ばねダンパシステム8a、9aを介しての2つの質量4、10の結合が、規定通りの駆動において周期的に、第2の質量4が方向S1に、すなわち重力方向に振動運動することによって一時的に無効にすることができ、その場合に第2の質量は分離された状態においてその振動移動の一部を実施することができ、その後ばねダンパシステム8a、9aを介しての2つの質量4、10の結合が、第2の質量4の振動運動の方向反転後に、すなわち第2の質量が重力方向に抗して方向S2に移動した場合に、再び形成されるように、形成されている。
図9は、第9の本発明に係る装置の振動モデルを示しており、その基本構造は、図4bに示す装置の実施形態に相当する。しかし、ここに示す装置は、ハンマードリルの一部である。したがってここでは第1の質量1が提供する接触面2は、ドリル14の先端2からなり、そのドリルによって、たとえば煉瓦からなる建物壁13に孔があけられる。見てわかるように、ここでは2つの方向S1とS2は水平に延びており、したがって質量4、10の重力は結合力もしくは復帰力を発生させず、第2の質量4をばねダンパシステム5、6に結合することを保証するためには、外部から第3の質量10へ作用する、方向S1に、すなわち建物壁へ近づく方向に作用する圧縮力Fが必要である。この圧縮力Fは、ハンマードリルの操作者によって発生される。
図10は、約4.5tの駆動重量を有する本発明に係るタンデムローラの側面図を示している。ローラは、滑らかな外側面2を備えた、2つの振動起振されるドラム1を有しており、それらのドラムは、それぞれ約85cmの外径を有している。
図10のA−A線に沿ってタンデムローラの前方のドラム1を垂直断面で示す、図11を一緒に見ると認識できるように、各ドラム1はその中心に配置されているアンバランス起振機7、それぞれドラム1内の一方のドラム端部の領域内に垂直に自由に移動可能に配置されている2つの付加質量リング4a、4b及び、ドラム1に結合されているローラシャーシ10と共に、図5cに示す振動モデルに基づく脈動する圧縮力を与えるための、本発明に係る装置を形成する。
その場合にドラム1は、それぞれ付加質量リング4a、4bを包囲する領域内で、その内側において約1.25g/cm3の密度を有するポリウレタンからなる1cm厚みのマット5、6によって覆われている(接着されている)。マット5、6はそれぞれ、ドラム1にそれぞれの付加質量リング4aもしくは4bを振動可能に結合するための請求項に記載の第1のばねダンパシステムを形成する。付加質量リング4a、4bは重力方向S1におけるその重量によってこれらのマット5、6上に支持され、そのようにしてポリウレタンマット5、6を介して片側でドラム1に結合されている。アンバランス起振機7(請求項に記載の第1の質量)を有するドラム1は、約750kgの重量を有している。付加質量リング4a、4bは(請求項に記載の第2の質量)は、それぞれ100kgの基礎重量を有しており、かつそれに固定可能な付加重りと共に、それぞれ160kgの重量まで7.5kgステップで負荷をかけることができる。
アンバランス起振機7は、約0.05kgmの固定のアンバランスを備えた単独のアンバランス軸21(円形振動器)を有しており、そのアンバランス軸がドラム1内の2つの垂直の壁15a、15b内に支承されており、かつハイドロモータ16を介して回転駆動することができる。
ローラシャーシ10(請求項に記載の第3の質量)は、ドラム1の端部内へ側方で進入する2本のアーム17a、17bを介して約1100Kgの重力でドラム1上に支持され、そのドラムは水平の軸線を中心にシャーシ10に対して回転可能に軸承されている。その場合にドラムシャーシ10は、請求項に記載の第2のばねダンパシステムを形成するゴム−振動ダンパー11、12を介してドラム1に、ローラシャーシ10が実質的にドラム1から振動的に分離されているように、結合されている。図11に示すドラム1の左側において、軸承は、ドラム1と堅固に結合されている転がり軸受18を介して行われ、右側においてはドラム駆動モータ19によって形成される軸受ユニット20を介して行われ、その軸受ユニットがローラシャーシ10の右のアーム17aと堅固に結合されている。
規定通りの駆動において、アンバランス軸21がハイドロモータ16によって回転されて、その場合に所望の起振周波数(典型的に40Hzと100Hzの間の領域内)を有する脈動する起振力を発生させる。それによってドラム1が起振されてしかるべく振動し、かつ垂直方向に自由に移動する付加質量リング4a、4bが同様に振動を開始し、その付加質量リングは重力に基づいてポリウレタンマット5、6上に載置されることによりドラム1に振動可能に結合されている。その場合にアンバランス軸21の回転周波数(起振周波数)及び付加重量を有する付加質量リング4a、4bの場合によっては生じる荷重は次のように、すなわち付加質量リング4a、4bが周期的に重力の逆方向S2に過渡的にポリウレタンマット5、6から持ち上がり、この結合を外された状態においてこの方向S2におけるその振動の一部を実施して、その後、方向転換後に再び重力方向S1へ移動して、再びポリウレタンマット5、6上へ当接するように、選択される。その場合にドラム1の外側面2は、締固めるべき地面と恒久的に接触し続ける。
この駆動状態を発生させるために、それぞれ締固めるべき地面の特性(ばね強度/ばね緩衝)に応じて、回転周波数及び付加重量を有する、場合によって生じる荷重は、著しく変化することができる。
図12は、実施変形例の図11と同様の垂直断面を示しており、その実施変形例は、図11に示す実施形態から、ドラム1の終端領域内に配置された2つの付加質量リング4a、4bの代わりに、ドラム1の中心に唯一の付加質量リング4(請求項に記載の第2の質量)が配置されていることのみによって区別され、その付加質量リングはドラム1内で垂直に自由に移動することができ、かつアンバランス起振機7のアンバランス軸21によって貫通されている。この実施変形例の振動モデルが、図5aに示されている。ここでもドラム1のドラムは、この付加質量リング4を包囲する領域内で、その内側をポリウレタンからなるマット5、6によって覆われており、そのマットが、ドラム1に付加質量リング4を振動可能に結合するための請求項に記載の第1のばねダンパシステムを形成している。付加質量リング4は、重力方向S1におけるその重量によって、このマット5、6上に載置され、そのようにしてポリウレタンマット5、6を介して片側においてドラム1に結合されている。
規定通りの駆動において、アンバランス軸21はハイドロモータ16によって回転されて、それによってドラム1と付加質量リング4が振動されて、付加質量リング4が周期的に重力方向S1とは逆の方向S2に一時的にポリウレタンマット5、6から持ち上がり、この取り外された状態においてこの方向S2にその振動移動の一部を実施し、その後、方向反転後に再び重力方向S1に移動して、再びポリウレタンマット5、6上へ着地する。
その場合にドラム1の外側面2は、締固めるべき地面と恒久的に接触し続ける。
それぞれ締固めるべき地面の特性(ばね剛性/ばね緩衝)に応じて、この駆動状態を発生させるために、アンバランス軸の回転周波数は著しく変化することができる。
図13は、他の実施変形例の図11と同様の垂直断面を示しており、この実施変形例は図12に示す実施形態から、付加質量リング4が終端側の前壁22a、22bを有しており、かつアンバランス軸21がドラム1内の2つの垂直壁15a、15b内に支承されるのではなく、付加質量リング4のこの前壁22a、22b内に支承されることのみによって区別される。アンバランス軸21をハイドロモータ16に回転結合することは、カルダン軸23を介して、この結合によって付加質量リング4の自由な垂直移動性が損なわれないようにして、実現される。この実施変形例の振動モデルが、図5bに示されている。図をみてわかるように、ここではアンバランス軸21は付加質量リング4と共に請求項に記載の第2の質量を形成している。
規定通りの駆動において、アンバランス軸21がハイドロモータ16によって回転され、それによって付加質量リング4とドラム1が振動されて、付加質量リング4がその中に軸承されているアンバランス軸21と共に重力方向S1とは逆の方向S2において一時的にポリウレタンマット5、6から持ち上がり、この切り離された状態においてこの方向S2にその振動移動の一部を実施し、かつその後、方向反転後に再び重力方向S1へ移動して、再びポリウレタンマット5、6上へ着地する。
その場合にドラム1の外側面2は、締固めるべき地面と恒久的に接触し続ける。
それぞれ締固めるべき地面の特性(ばね剛性/ばね緩衝)に応じて、ここでも、この駆動状態を発生させるために、アンバランス軸21の回転周波数は著しく変化することができる。
本出願において本発明の好ましい形態が記述されているが、本発明はこれらの形態に限定されるものではなく、以下の請求項の枠内で異なるように形成することもできることを、はっきりと指摘しておく。

Claims (33)

  1. 脈動する圧縮力を与える装置であって、
    a)第1の質量(1)を有し、該第1の質量が、脈動する圧縮力を実体(3、13)に、特に締固めるべき地面(3)に伝達するための接触面(2)を備え、
    b)第2の質量(4)を有し、
    c)第1のばねダンパシステム(5、6)を有し、該第1のばねダンパシステム(5、6)を介して前記第1の質量(1)と前記第2の質量(4)が互いに結合されて第1の振動システム(1、4、5、6)を形成し、
    d)アンバランス起振機(7)を有し、該アンバランス起振機(7)を用いて前記第1の振動システム(1、4、5、6)を振動させ、特に共振振動させるように、起振可能であって、
    前記第1の振動システム(1、4、5、6)の静的な状態において、前記第2の質量(4)が前記第1のばねダンパシステム(5、6)を介して静的な力を第1の方向(S1)に前記第1の質量(1)へ及ぼし、
    前記第1の質量(1)と前記第2の質量(4)が前記第1のばねダンパシステム(5、6)を介して互いに次のように、すなわち規定通りの駆動において前記第1のばねダンパシステム(5、6)を介して前記第1の質量(1)から第1の方向(S1)に前記第2の質量(4)へいかなる力も伝達できず、かつ前記第2の質量(4)から第1の方向(S1)とは逆の第2の方向(S2)に前記第1の質量(1)へいかなる力も伝達できないように、結合されており、
    かつ、本装置が次のように、すなわち前記第1のばねダンパシステム(5、6)を介しての前記2つの質量(1、4)の結合が、規定通りの駆動において、特に周期的に、前記第2の質量(4)が前記第2の方向(S2)に振動運動することによって一時的に無効化することができ、前記第2の質量(4)が切り離された状態においてその振動移動の一部を実施することができ、かつその後、前記第1のばねダンパシステム(5、6)を介しての質量(1、4)の結合が、前記第2の質量(4)の振動運動の方向反転後に、特に突然に再び形成されるように、形成されている、
    脈動する圧縮力を与える装置。
  2. 前記第1の質量(1)と前記第2の質量(4)が前記第1のばねダンパシステム(5、6)を介して次のように、すなわち前記第2の質量(4)が、規定通りの駆動において、特に周期的に、振動する場合に、前記第2の方向(S2)へ移動することによって第1のばねダンパシステム(5、6)から切り離されて、切り離された状態においてその振動移動の一部を実施することができ、かつその後、移動方向を反転した後に、特に突然に、再び前記第1のばねダンパシステム(5、6)に結合されるように、結合されている、請求項1に記載の装置。
  3. 前記第1の振動システム(1、4、5、6)の静的な状態において、前記第2の質量(4)が前記第1のばねダンパシステム(5、6)を介して静的な圧縮力を前記第1の質量(1)へ及ぼし、かつ、前記第1の質量(1)と前記第2の質量(4)が前記第1のばねダンパシステム(5、6)を介して互いに次のように、すなわち前記第1のばねダンパシステム(5、6)を介して前記2つの質量(1、4)の間で圧縮力のみが伝達可能であるように、結合されている、請求項1または2に記載の装置。
  4. 前記第1の振動システムの静的な状態において、前記第2の質量が前記第1のばねダンパシステムを介して静的な引張り力を前記第1の質量へ及ぼし、かつ、前記第1及び第2の質量が前記第1のばねダンパシステムを介して互いに次のように、すなわち前記第1のばねダンパシステムを介して前記2つの質量の間で引張り力のみが伝達可能であるように、結合されている、請求項1または2に記載の装置。
  5. 前記第1の振動システム(1、4、5、6)の静的な状態において、前記第2の質量(4)から前記第1のばねダンパシステム(5、6)を介して前記第1の質量(1)へ及ぼされる静的な力が、実質的に重力方向に延びている、請求項1から4のいずれか1項に記載の装置。
  6. 前記第1の振動システム(1、4、5、6)の静的な状態において、前記第2の質量(4)から前記第1のばねダンパシステム(5、6)を介して前記第1の質量(1)へ及ぼされる静的な力が、部分的又は完全に、前記第2の質量(4)の自重によって発生される、請求項1から5のいずれか1項に記載の装置。
  7. 前記第1の振動システム(1、4、5、6)の静的な状態において、前記第2の質量(4)から前記第1のばねダンパシステム(5、6)を介して前記第1の質量(1)へ及ぼされる静的な力が、部分的又は完全に、前記第2の質量(4)に作用する力によって発生される、請求項1から6のいずれか1項に記載の装置。
  8. 前記第2の質量(4)に作用する力が、1つ又は複数のばね部材(8;8a)を介して前記第2の質量(4)へ作用する、請求項7に記載の装置。
  9. 前記1つ又は複数のばね部材(8)が前記第1の質量(1)と次のように、すなわち前記第1の振動システム(1、4、5、6)の静的な状態において、前記1つ又は複数のばね部材(8)を介して、前記第2の方向(S2)に作用する力が前記第1の質量(1)へ伝達されるように、結合されている、請求項8に記載の装置。
  10. 前記第1の質量(1)と前記第2の質量(4)が他のばねダンパシステム(8、9)を介して互いに結合されており、かつ特に、前記他のばねダンパシステム(8、9)のばね定数及び/又は緩衝が、前記第1のばねダンパシステム(5、6)のばね定数及び/又は緩衝よりも小さい、請求項1から9のいずれか1項に記載の装置。
  11. 前記第1の質量(1)と前記第2の質量(4)が前記他のばねダンパシステム(8、9)を介して次のように、すなわち前記他のばねダンパシステム(8、9)と前記2つの質量(1、4)との間で力が前記第1の方向(S1)と前記第2の方向(S2)に伝達可能であるように、互いに結合されている、請求項10に記載の装置。
  12. 前記第1の質量(1)と前記第2の質量(4)が前記他のばねダンパシステム(8、9)を介して次のように、すなわち前記他のばねダンパシステム(8、9)を介して、規定通りの駆動において、前記第2の質量(4)から前記第1の方向(S1)にいかなる力も前記第1の質量(1)へ伝達できず、かつ前記第1の質量(1)から前記第2の方向(S2)にいかなる力も前記第2の質量(4)へ伝達できないように、互いに結合されており、
    前記装置が次のように、すなわち前記他のばねダンパシステム(8、9)を介しての前記2つの質量(1、4)の結合が、規定通りの駆動において、特に周期的に、前記第2の質量(4)が前記第1の方向(S1)へ振動運動することにより一時的に無効化することができ、前記第2の質量(4)は切り離された状態においてその振動移動の一部を実施することができ、かつその後、前記他のばねダンパシステム(8、9)を介しての前記2つの質量(1、4)の結合が、前記第2の質量(4)の振動運動の方向反転後に、特に突然に、再び形成されるように、形成されている、請求項10に記載の装置。
  13. 前記1つ又は複数のばね部材(8)が、前記他のばねダンパシステム(8、9)の一部であって、該1つ又は複数のばね部材(8)を介して力が前記第2の質量(4)に作用する、請求項9及び請求項10から12のいずれか1項に記載の装置。
  14. 前記装置が第3の質量(10)を有し、前記第3の質量が第2のばねダンパシステム(11、12)を介して前記第1の質量(1)と結合されて、第2の振動システム(1、10、11、12)を形成し、かつ/又は、前記第3の質量が第3のばねダンパシステム(8a、9a)を介して前記第2の質量(4)と結合されて第3の振動システム(4、10、8a、9a)を形成する、請求項1から13のいずれか1項に記載の装置。
  15. 前記第3の質量(10)と前記第1の質量(1)が前記第2のばねダンパシステム(11、12)を介して次のように、すなわち前記第2のばねダンパシステム(11、12)と前記2つの質量(10、1)との間で力が前記第1の方向(S1)と前記第2の方向(S2)に伝達可能であるように、互いに結合されている、請求項14に記載の装置。
  16. 前記第3の質量(10)と前記第2の質量(4)が前記第3のばねダンパシステム(8a、9a)を介して次のように、すなわち前記第3のばねダンパシステム(8a、9a)と前記2つの質量(10、4)との間で力が前記第1の方向(S1)と前記第2の方向(S2)に伝達可能であるように、互いに結合されている、請求項14と15のいずれか1項に記載の装置。
  17. 前記第3の質量(10)と前記第2の質量(4)が前記第3のばねダンパシステム(8a、9a)を介して次のように、すなわち前記第3のばねダンパシステム(8a、9a)を介して規定通りの駆動において、前記第2の質量(4)から前記第1の方向(S1)にいかなる力も前記第3の質量(10)へ伝達できず、かつ前記第3の質量(10)から前記第2の方向(S2)にいかなる力も前記第2の質量(4)へ伝達できないように、互いに結合されており、
    かつ前記装置が次のように、すなわち前記第3のばねダンパシステム(8a、9a)を介しての前記2つの質量(4、10)の結合が、規定通りの駆動において、特に周期的に、前記第2の質量(4)が前記第1の方向(S1)へ振動運動することによって一時的に無効化することができ、前記第2の質量(4)は切り離された状態においてその振動移動の一部を実施することができ、かつその後、前記第3のばねダンパシステム(8a、9a)を介しての前記2つの質量(4、10)の結合が、前記第2の質量(4)の振動運動の方向反転後に、特に突然に再び形成されるように、形成されている、
    請求項14と15のいずれか1項に記載の装置。
  18. 前記振動システム(1、4、5、6;1、10、11、12;4、10、8a、9a)が次のように、すなわち、前記装置の規定通りの駆動において、前記第1の振動システム(1、4、5、6)が振動する、特に共振振動する場合に、前記第2の質量(4)が前記第1の質量(1)と同位相で、特に前記第1の質量(1)の振動周波数で、あるいは前記第1の質量(1)の半分又は3分の1の周波数で振動するように、調節され、あるいは調節可能である、請求項1から17のいずれか1項に記載の装置。
  19. 前記振動システム(1、4、5、6;1、10、11、12;4、10、8a、9a)が次のように、すなわち、前記装置の規定通りの駆動において、前記第1の振動システム(1、4、5、6)が振動する、特に共振振動する場合に、前記第3の質量(10)が実質的に振動運動を実施しないように、調節され、あるいは調節可能である、請求項1から18のいずれか1項、及び請求項14に記載の装置。
  20. 前記アンバランス起振機(7)が、前記第1の質量(1)の部分であり、かつ規定通りの駆動において、前記第1の質量を振動させる、請求項1から19のいずれか1項に記載の装置。
  21. 前記アンバランス起振機(7)が前記第2の質量(4)の部分であって、規定通りの駆動において、前記第2の質量を振動させる、請求項1から19のいずれか1項に記載の装置。
  22. 前記アンバランス起振機(7)が指向性振動器として、あるいは円形振動器として形成されている、請求項1から21のいずれか1項に記載の装置。
  23. 前記第2の質量が複数の、特に正確に2つの、特に同一の部分質量(4a、4b)によって形成されており、前記部分質量がそれぞれ専用の第1のばねダンパシステム(5、6)を介して前記第1の質量(1)と結合されて、専用の第1の振動システム(1、4a、5、6;1、4b、5、6)を形成する、請求項1から22のいずれか1項に記載の装置。
  24. 前記第1の質量(1)によって提供される、脈動する圧縮力を実体(3)へ伝達するための前記接触面(2)が、ローラのドラムの外側面(2)であり、振動プレートの底プレートの下側であり、鏨工具又はドリル工具(14)の作業面(2)であり、あるいは道路舗装機械の振動厚板の接触面である、請求項1から23のいずれか1項に記載の装置。
  25. 前記第1の質量(1)によって提供される、脈動する圧縮力を実体(3)へ伝達するための前記接触面(2)が、ローラのドラムの外側面(2)であり、かつ、前記第2の質量が1つ又は複数のリング形状の重り(4、4a、4b)によって形成されるか、あるいは該重りを有し、該重りが前記ドラム(1)の内部に配置されており、かつその内部で、前記ドラム(1)の長手軸に対して横方向に振動運動を実施することができる、請求項1から24のいずれか1項に記載の装置。
  26. リング形状の1つの重り(4)又はリング形状の複数の重りが、前記アンバランス起振機(7)のアンバランス軸(21)によって貫通されている、請求項25に記載の装置。
  27. 請求項1から26のいずれか1項に記載の装置を有する地盤締固め機。
  28. 前記地盤締固め機が振動プレート又はローラであって、特に1つ又は2つの起振されるドラムを有するローラである、ことを特徴とする請求項27に記載の地盤締固め機。
  29. 請求項27又は28のいずれか1項に記載の地盤締固め機の、アスファルトを締固めるための使用。
  30. 請求項1から26のいずれか1項に記載の装置、又は請求項27と28のいずれか1項に記載の地盤締固め機、を駆動する方法であって、
    前記第1の質量(1)の前記接触面(2)が実体(3、13)と、特に締固めるべき地面(3)又は加工すべき固体(13)と接触され、かつ、前記第1の振動システム(1、4、5、6)が前記アンバランス起振機(7)によって次のように、すなわち前記第1のばねダンパシステム(5、6)を介しての前記2つの質量(1、4)の結合が、規定通りの駆動において、特に周期的に、前記第2の質量(4)が前記第2の方向(S2)に振動運動することによって、一時的に無効にされ、その後前記第2の質量が、切り離された状態においてその振動移動の一部を実施し、かつ、その後、前記第1のばねダンパシステム(5、6)を介しての前記2つの質量(1、4)の結合が、前記第2の質量(4)の振動運動の方向反転後に、特に突然に、再び形成されるように、起振される、方法。
  31. 前記第1の質量(1)の前記接触面(2)が、中断されずに実体(3、13)との接触を維持される、請求項30に記載の方法。
  32. 前記装置の前記振動システム(1、4、5、6;1、10、11、12;4、10、8a、9a)が、前記第2の質量(4)が前記第1の質量(1)と同位相で、特に前記第1の質量(1)の振動周波数で、あるいは前記第1の質量(1)の半分又は3分の1の振動周波数で振動するように起振される、請求項30と31のいずれか1項に記載の方法。
  33. 請求項19に記載の装置が使用され、かつ前記装置の前記振動システム(1、4、5、6;1、10、11、12;4、10、8a、9a)が、前記第3の質量(10)が実質的に振動運動を実施しないように起振される、請求項30から32のいずれか1項に記載の方法。
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