JP2018530370A - 篩骨胞に開口部を形成しかつ篩骨洞に灌注するための機器 - Google Patents
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Abstract
カッター部材と、回転部材と、流体通路とを備える、洞腔を処置するための器具。カッター部材は、内部を通って延在する内腔を有し、回転部材は内腔内に受容される。回転部材は、遠位端部分から突出するらせん状ブレードを有する。カッター部材は、回転部材に対して並進するように構成されている。それによって、カッター部材及び回転ブレードは、洞腔に開口部を形成するように構成される。流体通路は、カッター部材を通って入口から出口まで延在する。出口は、らせん状ブレードの近位に位置付けられ、これにより、出口は、洞腔と流体的に連通するように構成されるようになっている。各流体又は真空を出口に流通させて、洞腔に灌注する又は洞腔を吸引するために、入口は、流体及び真空の少なくとも一方を受け入れるように構成されている。
Description
一部の症例においては、患者の解剖学的通路の拡張が望まれる場合がある。これには、副鼻腔の口の拡張(例えば、副鼻腔炎を治療するため)、喉頭の拡張、耳管の拡張、耳、鼻、又は喉内の他の通路の拡張などが含まれ得る。解剖学的通路を拡張する1つの方法としては、ガイドワイヤ及びカテーテルを用いて解剖学的通路内に膨張可能なバルーンを位置させ、次いでバルーンを流体(例えば、生理食塩水)を用いて膨張させて解剖学的通路を拡張することが挙げられる。例えば、膨張可能なバルーンを副鼻腔の口内に配置してから膨張させることによって、粘膜の切開や骨の切除を必要とせずに、口に隣接する骨を再構築することにより口を拡張することができる。その後、拡張した口によって、罹患した副鼻腔からの排膿及び副鼻腔の通気を改善することができる。このような処置を行なうために用い得るシステムは、米国特許公開第2011/0004057号、発明の名称「Systems and Methods for Transnasal Dilation of Passageways in the Ear,Nose or Throat」(2011年1月6日に公開)(開示内容は参照により本明細書に組み込まれている)の教示により得ることができる。かかるシステムの一例として、Acclarent,Inc.(Menlo Park,California)によるRelieva(登録商標)Spin Balloon Sinuplasty(商標)システムがある。このような処置を行なうために用いることができる別のシステムは、米国特許公開第2014/0277043号、発明の名称「Apparatus and Method for Treatment of Ethmoid Sinusitis」(2014年9月18日に公開)(開示内容は参照により本明細書に組み込まれている)の教示により得ることができる。
かかるシステムと共に可変視野方向内視鏡を使用して、解剖学的通路(例えば、耳、鼻、咽頭、副鼻腔など)内を可視化し、バルーンを所望の位置に配置することができる。可変視野方向内視鏡は、解剖学的通路内で内視鏡のシャフトを曲げる必要なく広範な横断視野角に沿った視野を可能にすることができる。このような内視鏡は、米国特許公開第2010/0030031号、発明の名称「Swing Prism Endoscope」(2010年2月4日公開)(開示内容は参照により本明細書に組み込まれている)の教示により得ることができる。かかる内視鏡の一例として、Acclarent,Inc.(Menlo Park,California)によるAcclarent Cyclops(商標)マルチアングル内視鏡がある。
可変視野方向内視鏡は解剖学的通路内の可視化に使用できるが、バルーンの膨張前に、バルーンの正しい位置の視覚的確認を追加することが望ましい場合もある。これは、照明ガイドワイヤを用いて行うことができる。かかるガイドワイヤが標的領域内に位置決めされ、その後、ガイドワイヤの遠位端から投射される光によって照明することができる。この光は、隣接した組織を照らすため、皮膚を通った光を通じて患者の外側から肉眼で見ることができる。例えば、遠位端が上顎洞内に位置付けられると、患者の頬を通して光を見ることができる。ガイドワイヤの位置の確認にこのような外部可視化を利用して、バルーンをその後、拡張部位の位置内にガイドワイヤに沿って遠位に進めることができる。このような照明ガイドワイヤは、米国特許公開第2012/0078118号、発明の名称「Sinus Illumination Lightwire Device」(2012年3月29日に公開)(開示内容は参照により本明細書に組み込まれている)の教示により得ることができる。かかる照明ガイドワイヤの一例として、Acclarent,Inc.(Menlo Park,California)によるRelieva Luma Sentry(商標)副鼻腔照明システムがある。
患者の解剖学的通路の治療のため、いくつかの機器及び方法が作られ、使用されてきたが、本発明の発明者以前に、添付の請求項に述べた発明を作り、又は使用した者はいないと考えられる。
本明細書は、本発明を具体的に示し、明確にその権利を請求する特許請求の範囲をもって結論となすものであるが、本発明は以下の特定の実施例の説明を添付図面と併せ読むことでより深い理解が得られるものと考えられる。図中、同様の参照符合は同様の要素を示す。
副鼻腔の構造を示している、ヒト頭部の一部の左矢状断面図である。
ヒト頭部の一部を、篩骨胞の壁部を貫通する例示的なポート設置器具と共に示す左矢状断面図である。
ヒト頭部の一部を、篩骨胞の貫通した壁部に設置されたポートと共に示す左矢状断面図である。
例示的な洞壁貫通器具の斜視図である。
図3の器具の側面図である。
図3の器具のハンドルアセンブリの詳細斜視図である。
図3の器具の分解斜視図である。
図3の器具のシャフトアセンブリの分解斜視図である。
図7のシャフトアセンブリの例示的なオーガの詳細側面図である。
シャフトアセンブリの外部シース及びカッターが同様に第1の長手方向位置にある状態の、第1の長手方向位置にある図7のシャフトアセンブリの側面図である。
外部シースが第2の長手方向位置に移動し、かつカッターが依然として第1の長手方向位置にある状態の、図7のシャフトアセンブリの側面図である。
外部シースが依然として第2の長手方向位置にあり、かつカッターが依然として第1の長手方向位置にある状態の、第2の長手方向位置に移動した図7のシャフトアセンブリの側面図である。
外部シースが依然として第2の長手方向位置にあり、かつカッターが第2の長手方向位置に移動した状態の、第2の長手方向位置にある図7のシャフトアセンブリの側面図である。
シャフトアセンブリの外部シース及びカッターが同様に第1の長手方向位置にある状態の、第1の長手方向位置にある図7のシャフトアセンブリの側面断面図である。
外部シースが第2の長手方向位置に移動し、かつカッターが依然として第1の長手方向位置にある状態の、第1の長手方向位置にある図7のシャフトアセンブリの側面断面図である。
外部シースが依然として第2の長手方向位置にあり、かつカッターが依然として第1の長手方向位置にある状態の、第2の長手方向位置に移動した図7のシャフトアセンブリの側面断面図である。
外部シースが依然として第2の長手方向位置にあり、かつカッターが第2の長手方向位置に移動した状態の、第2の長手方向位置にある図7のシャフトアセンブリの側面断面図である。
図3の器具と共に使用可能な、例示的な代替の外部シースアセンブリの斜視図である。
図11の外部シースアセンブリの分解図である。
シャフトアセンブリ全体が第1の長手方向位置にある状態の、図11の外部シースアセンブリを組み込んでいる、図7のシャフトアセンブリの側面図である。
シャフトアセンブリの残部が第1長手方向位置に留まったままで外部シースアセンブリが近位に格納された状態の、図11の外部シースアセンブリを組み込んでいる、図7のシャフトアセンブリの側面図である。
シャフトアセンブリ全体が第2の長手方向位置に進んだ状態の、図11の外部シースアセンブリを組み込んでいる、図7のシャフトアセンブリの側面図である。
シャフトアセンブリ全体が第3の長手方向位置に進んだ状態の、図11の外部シースアセンブリを組み込んでいる、図7のシャフトアセンブリの側面図である。
シャフトアセンブリの残部が第3の長手方向位置に留まったままでカッターが遠位に進んだ状態の、図11の外部シースアセンブリを組み込んでいる、図7のシャフトアセンブリの側面図である。
シャフトアセンブリ全体が第1の長手方向位置にある状態の、図11の外部シースアセンブリを組み込んでいる、図7のシャフトアセンブリの側面断面図である。
シャフトアセンブリの残部が第1長手方向位置に留まったままで外部シースアセンブリが近位に格納した状態の、図11の外部シースアセンブリを組み込んでいる、図7のシャフトアセンブリの側面断面図である。
シャフトアセンブリ全体が第2の長手方向位置に進んだ状態の、図11の外部シースアセンブリを組み込んでいる、図7のシャフトアセンブリの側面断面図である。
シャフトアセンブリ全体が第3の長手方向位置に進んだ状態の、図11の外部シースアセンブリを組み込んでいる、図7のシャフトアセンブリの側面断面図である。
シャフトアセンブリの残部が第3の長手方向位置に留まったままでカッターが遠位に進んだ状態の、図11の外部シースアセンブリを組み込んでいる、図7のシャフトアセンブリの側面断面図である。
図7のシャフトアセンブリによって形成された開口部を有する洞壁の側面断面図である。
別の例示的な洞壁貫通器具の斜視図である。
ハンドルアセンブリの一部が省略されている、図15の器具のシャフトアセンブリの部分分解斜視図である。
図16のシャフトアセンブリの例示的なオーガの拡大斜視図である。
図15の切断線18−18に沿った、図15の器具の遠位部分の拡大断面図である。
図15の切断線19−19に沿った、図15の器具の拡大断面図である。
図16のシャフトアセンブリの近位部分の拡大分解図である。
ハンドルアセンブリのトリガが非作動位置にある状態の、図15の切断線18−18に沿った、図15の器具の近位部分の断面図である。
ハンドルアセンブリのトリガが作動位置にある状態の、図15の切断線18−18に沿った、図15の器具の近位部分の断面図である。
トリガが作動位置にある状態の、図21Bに示す器具の近位部分の拡大断面図である。
シャフトアセンブリの残りの部分が第3の長手方向位置に留まったままでカッターが遠位に進みかつ灌注液を排出している、図15のシャフトアセンブリの側面断面図である。
シャフトアセンブリの残りの部分が第3の長手方向位置に留まったままでカッターが遠位に進みかつ吸引を加えている、図15のシャフトアセンブリの側面断面図である。
図面は、いかなる方式でも限定することを意図しておらず、本発明の種々の実施形態は、図面に必ずしも描写されていないものを含め、他の様々な方式で実施し得ることが考えられる。本明細書に組み込まれ、その一部をなす添付図面は、本発明のいくつかの態様を図示したものであり、本説明文と共に本発明の原理を説明する役割を果たすものである。しかしながら、本発明が示される正確な配置に限定されない点が理解される。
本技術の特定の実施例に関する以下の説明は、本技術の範囲を限定するために用いられてはならない。本技術の他の実施例、特徴、態様、実施形態、及び利点は、実例として、本技術を実施するうえで想到される最良の態様の1つである以下の説明より当業者には明らかとなろう。理解されるように、本明細書に述べられる技術は、いずれもその技術から逸脱することなく、他の異なる明らかな態様が可能である。したがって、図面及び説明は、限定的な性質のものではなく、例示的な性質のものとみなされるべきである。
「近位」及び「遠位」なる用語は、本明細書では、ハンドピースアセンブリを把持している臨床医に対して用いられることが理解されるであろう。すなわち、エンドエフェクタは、より近位のハンドピースアセンブリに対して遠位にある。便宜上及び明確さのために、「上部」及び「下部」といった空間に関する用語もまた、本明細書において、ハンドピースアセンブリを把持している臨床医を基準として用いられている点も更に理解されよう。しかしながら、外科器具は、多くの配向及び位置で使用されるものであり、これらの用語は、限定的かつ絶対的なものであることを意図するものではない。
更に、本明細書に記載の教示、表現要素、変形物、実施例などのうちのいずれか1つ以上を、本明細書に記載の他の教示、表現要素、変形物、実施例などのうちのいずれか1つ以上と組み合わせることができる点も更に理解される。したがって、以下に記載の教示、表現要素、変形物、実施例などは、互いに独立して考慮されるべきではない。本明細書の教示に照らして、本明細書の教示を組み合わせることができる様々な適当な方法が、当業者には直ちに明らかとなろう。かかる改変例及び変形例は、「特許請求の範囲」内に含まれるものとする。
I.例示的な篩骨洞用ポート
図1は、蝶形骨洞(SS)と、篩骨洞(ES)と、前頭洞(FS)と、中鼻甲介水平基板(MThBL)と、中鼻甲介垂直基板(MTvBL)と、鉤状突起(UP)と、鼻腔側壁(LNW)とを含む、ヒト頭部の一部の左矢状断面図を示す。篩骨洞(ES)は、前篩骨洞(AES)部及び後篩骨洞(PES)部に分類され得る一連の洞部を含む。篩骨胞(EB)は、最大の篩骨洞(ES)部であり、通常は他の篩骨洞(ES)の部分の下部及び前部にある。篩骨胞(EB)の後壁及び中鼻甲介垂直基板(MTvBL)は共に、胞後隙(RBS)を画定する。ある個体では、この胞後隙(RBS)が存在する、又は存在しない場合があるなど、ヒトにおける解剖学的変異が理解されるべきである。
図1は、蝶形骨洞(SS)と、篩骨洞(ES)と、前頭洞(FS)と、中鼻甲介水平基板(MThBL)と、中鼻甲介垂直基板(MTvBL)と、鉤状突起(UP)と、鼻腔側壁(LNW)とを含む、ヒト頭部の一部の左矢状断面図を示す。篩骨洞(ES)は、前篩骨洞(AES)部及び後篩骨洞(PES)部に分類され得る一連の洞部を含む。篩骨胞(EB)は、最大の篩骨洞(ES)部であり、通常は他の篩骨洞(ES)の部分の下部及び前部にある。篩骨胞(EB)の後壁及び中鼻甲介垂直基板(MTvBL)は共に、胞後隙(RBS)を画定する。ある個体では、この胞後隙(RBS)が存在する、又は存在しない場合があるなど、ヒトにおける解剖学的変異が理解されるべきである。
篩骨洞(ES)は、篩骨洞(ES)部及び鼻腔へ、又はそれらの部分から流体連通をもたらす口(図示せず)を含む。例えば、口は、前篩骨洞(AES)内の部分、後篩骨洞(PES)内の部分、及び篩骨胞(EB)に流体経路をもたらし得る。場合によっては、篩骨洞(ES)の胞上部は、篩骨胞(EB)内に流出させる。一部の胞上部は、胞後隙(RBS)内に直接流出させる場合がある。篩骨胞(EB)自体が、1つ以上の口を介する鼻腔との流体連通をもたらし、篩骨胞(EB)が、他の篩骨洞(ES)部(篩骨胞(EB)内に流出させる)と鼻腔との間の流体連通路をもたらすようにできる。例えば、篩骨胞(EB)は、胞後隙(RBS)において口を通る流体連通をもたらし得る。口によって提供される流体連通路は、空気及び液体(例えば、薬物)の流入を可能にでき、一方粘液の排出も可能にする。場合によっては、口を閉塞するようにしてよく、粘膜肥厚により機能的に閉鎖するようにしてよく、ないしは別の方法で十分な流体連通をもたらさなくてよい。加えて又は代替的に、胞後隙(RBS)の構成は、篩骨胞(EB)の口を通る流れを妨害する場合がある。
篩骨洞(ES)の解剖学的形状によって、篩骨洞(ES)内の流体連通を改善するための、拡張カテーテルシステム(10)を用いる篩骨洞(ES)の口での拡張手順の実施が非現実的になる場合がある。これによって、一部の操作者を、創傷清拭用器具などの器具を用いて篩骨洞(ES)の一部(例えば、組織及び骨)を除去することを含む侵襲的処置である、篩骨洞手術の実施に至らせる場合がある。この種の処置は、多少粗野で洗練されておらず、除去しない場合は患者の利益になり得る粘膜を、かなりの量除去する結果となり得る。篩骨洞手術は、不注意な視神経の損傷、眼窩筋の損傷、嗅球の損傷、その他の解剖学的構造の損傷、更には脳脊髄液の漏出のリスクも有し得る。篩骨洞手術が成功したとしても、患者は、経過後のデブリドマンのために何回か戻る必要があり得る。したがって、篩骨洞手術などの処置に頼らずに、篩骨洞(ES)内から鼻腔までの流体連通の改善することが望ましい場合がある。場合によっては、これは、1つ以上の篩骨洞(ES)細胞にポートを埋め込むことを含み得る。そのようなポートの様々な単なる例示的な例が以下でより詳細に説明されるが、更に他の例が、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかになるであろう。
A.単一で壁に配置される例示的なポート
図2Aは、篩骨胞(EB)にポート(200)を配置するのに使用できる例示的な器具(100)を示す。この実施例の器具(100)は、貫通先端部(102)及び先端部(102)の近位の開口部(104)を有する。いくつかの変形形態では、器具(100)の外径は約3mmであるが、別の直径も使用できる。この例では、開口部(104)の口は、器具(100)の長手方向軸に対して傾斜した面に沿って位置しているが、代わりに開口部(100)が別の形状及び方向を有してもよいことが理解されるべきである。器具(100)を、患者の鼻(この症例では、患者の右鼻腔)を通って導入し、篩骨胞(EB)の前/下壁に位置付けてよい。上記の内視鏡(60)及び/又は他の何らかの装置による可視化を利用して、器具(100)を位置付けてよい。格納可能なシース(図示せず)を用いて、器具(100)が篩骨胞(EB)に到達するまで先端部(102)を遮蔽できる。
図2Aは、篩骨胞(EB)にポート(200)を配置するのに使用できる例示的な器具(100)を示す。この実施例の器具(100)は、貫通先端部(102)及び先端部(102)の近位の開口部(104)を有する。いくつかの変形形態では、器具(100)の外径は約3mmであるが、別の直径も使用できる。この例では、開口部(104)の口は、器具(100)の長手方向軸に対して傾斜した面に沿って位置しているが、代わりに開口部(100)が別の形状及び方向を有してもよいことが理解されるべきである。器具(100)を、患者の鼻(この症例では、患者の右鼻腔)を通って導入し、篩骨胞(EB)の前/下壁に位置付けてよい。上記の内視鏡(60)及び/又は他の何らかの装置による可視化を利用して、器具(100)を位置付けてよい。格納可能なシース(図示せず)を用いて、器具(100)が篩骨胞(EB)に到達するまで先端部(102)を遮蔽できる。
篩骨胞(EB)に位置付けられると、器具(100)を篩骨胞(EB)に対して進め、先端部(102)が篩骨胞(EB)の壁を貫通し、図2Aに示されるように、開口部(104)が篩骨胞(EB)内に位置付けられるようにできる。先端部(102)は、篩骨胞(EB)の壁を砕くことなく、篩骨胞(EB)の壁を貫通するように構成される。換言すれば、篩骨胞(EB)の壁は、器具(100)によって作られた開口部以外は無傷のままであり、かかる開口部は、器具(100)の外径とほぼ同じ寸法である。いくつかの変形形態では、先端部(102)を(例えば、手によって、トーションばねを用いて、など)回転し、篩骨胞(EB)の貫通しやすくする。かかる回転は、1つの角度方向であってよく、又は、反対の角度方向(例えば、ロッキング運動)であってよい。加えて又は代替的に、先端部(102)に長手方向の往復運動を付与してよい。先端部(102)は、研磨面/縁部、及び/又は篩骨胞(EB)の貫通を促進するその他特徴部を有してもよい。本明細書の教示を考慮することで、先端部(102)及び先端部(102)による篩骨胞(EB)の貫通方法の様々な好適な構成が当業者に明らかになるであろう。
図2Bに示されるように、器具(100)が篩骨胞(EB)を貫通した後、器具(100)は、先端部(102)によって篩骨胞(EB)の壁部内に作られた開口部に、ポート(200)を配置できる。一例にすぎないが、器具(100)は、開口部(104)を通ってポート(200)を送ることができる、平行移動するプッシュロッド又は器具(100)内のその他特徴部を備えてよい。別のあくまで例示的な例として、器具(100)は、米国特許公開第2011/0015645号、発明の名称「Tympanic Membrane Pressure Equalization Tube Delivery System」(2011年1月20日に公開)(開示内容は参照により本明細書に組み込まれている)の少なくともいくつかの教示に従って構成され、動作可能であってもよい。そのような変形形態では、ポート(200)は一般に、患者の鼓膜に配置された均圧化チューブに類似し得る。本明細書の教示を考慮することで、ポート(200)を篩骨胞(EB)の壁に配置可能な様々なその他好適な方法が、当業者に明らかとなるであろう。
この実施例のポート(200)は、シリンダー状本体(202)と、本体(202)の1つの末端部にある第1フランジ(204)と、本体(202)の別の末端部にある第2フランジ(206)と、を備える。本体(202)は中空状であり、フランジ(204)からフランジ(206)に延在する内腔(208)を画定する。図2Bに示されるように、フランジ(204)は、篩骨胞(EB)の内側に位置付けられ、一方フランジ(206)は、篩骨胞(EB)の外側に位置付けられる。フランジ(204、206)は、通常は、篩骨胞(EB)に対するポート(200)の位置を維持するように構成される。フランジ(204、206)は、任意のその他好適な距離で互いに離れていてよく、本体(202)が、任意の好適な長さに延在できるようにする。いくつかの変形形態では、1つのみのフランジ(204、206)が提供される。例えば、いくつかの変形形態では、フランジ(206)を省略してよい。
ポート(200)は、弾性材料から形成されてもよく、これにより、ポート(200)が器具(100)内にある間、ポート(200)は圧縮され、ポート(200)が器具(100)から出るとすぐに、図2Bに示されるように、ポート(200)は弾性的にリベット状形状となる。いくつかの別の変形形態では、ポート(200)は可鍛性材料で形成される。いくつかのかかる変形形態では、器具(100)は、ポート(200)が篩骨胞(EB)の壁に配置されると、ポート(200)のリベット様形状が形成される特徴部を備える。ポート(200)を、生体吸収性又は生分解性材料で形成できることも理解されたい。ポート(200)が生体吸収性材料で形成される変形形態では、生体吸収性材料を形成するポート(200)は、1つ以上の治療用物質を含んでもよい。ポート(200)が非生体吸収性/非生分解性材料で形成されるいくつかの変形形態では、ポート(200)は、埋め込み後しばらくしてから患者から最終的に除去されてよい。ポート(200)は、流体を吸い上げるように構成される材料で形成されてもよい。一例にすぎないが、ポート(200)は、吸い上げを最適化するために選択された孔径と、ポート(200)を親水性にする表面コーティング/処理を伴う、半可撓性の多孔性ポリエチレンで形成されてよい。本明細書の教示を考慮することで、ポート(200)の形成に使用できる様々な好適な材料が当業者に明らかとなるであろう。
ポート(200)が配置されると、内腔(208)により、空気/粘液/などを篩骨胞(EB)内外に実質的に自由に連通することが可能になると理解されたい。したがって、ポート(200)は、篩骨胞(EB)に対する口の代用又は追加として働く。場合によっては、ポート(200)が埋め込まれた後に、薬物又は他の流体を鼻の中に定期的に自己投与するように、患者を指導してよい。一例にすぎないが、かかる流体/薬物として、生理食塩水、生理食塩水と界面活性剤の組み合わせ、抗炎症剤(例えば、モメタゾンなど)、抗生物質、抗真菌剤、及び/又は、これらの組み合わせを含む、様々なその他種類の流体/薬物を挙げてよい。内腔(208)は、篩骨胞(EB)の排出口/排膿路を提供することに加え、かかる流体/薬物が篩骨胞(EB)内の粘膜に到達するための実質的に空の通路を提供できる。換言すれば、ポート(200)が存在することで、投与された流体/薬物の篩骨胞(EB)への、ポート(200)がない場合にもたらされ得る連通よりも実質的に大きい連通をもたらすことができる。いくつかの変更例では、スリーブ(図示せず)がフランジ(206)から延在し、内腔(208)と流体連通する。かかるスリーブは、流体送達装置及び/又は吸引装置と直接連結し、ポート(200)を介して篩骨胞(EB)に流体を能動的に送達する、又は、吸引することができる。加えて又は代替的に、かかるスリーブは、以下に詳細に記載する様々な芯に類似する吸上機能を提供してもよい。
B.例示的ならせん状オーガ及び格納可能なシースを有する例示的な器具
図3〜図4及び図6は、洞壁(SW)などの洞腔内の層状壁に開口部を形成するのに使用できる別の例示的な器具(2600)を示す。洞壁(SW)は、篩骨胞(EB)の壁(例えば、篩骨胞(EB)の前方面)であってよく、又は、いくつかの別の洞腔壁であってよい。本実施例の器具(2600)は、ハンドルアセンブリ(2620)及びシャフトアセンブリ(2640)を備える。ハンドルアセンブリ(2620)は、互いに結合して本体(2622)を形成する、第1の本体部分(2622A)と、第2の本体部分(2622B)と、を備える。当然のことながら、ハンドルアセンブリ(2620)は代わりに、単一の本体部分、又は2つを超える本体部分で形成されてよい。本実施例では、本体(2622)はピストル型把持部(2624)を画定しているが、別の方法としては、本体(2622)は、様々な代替の把持部形状を提供し得ることを理解されたい。
図3〜図4及び図6は、洞壁(SW)などの洞腔内の層状壁に開口部を形成するのに使用できる別の例示的な器具(2600)を示す。洞壁(SW)は、篩骨胞(EB)の壁(例えば、篩骨胞(EB)の前方面)であってよく、又は、いくつかの別の洞腔壁であってよい。本実施例の器具(2600)は、ハンドルアセンブリ(2620)及びシャフトアセンブリ(2640)を備える。ハンドルアセンブリ(2620)は、互いに結合して本体(2622)を形成する、第1の本体部分(2622A)と、第2の本体部分(2622B)と、を備える。当然のことながら、ハンドルアセンブリ(2620)は代わりに、単一の本体部分、又は2つを超える本体部分で形成されてよい。本実施例では、本体(2622)はピストル型把持部(2624)を画定しているが、別の方法としては、本体(2622)は、様々な代替の把持部形状を提供し得ることを理解されたい。
ハンドルアセンブリ(2620)は、ピストル型把持部(2624)に向かってかつ離れる方向に枢動可能な枢動式トリガ(2628)を更に備える。図3〜図6に示されるように、枢動式トリガ(2628)は、本体(2622)から下向きに延在するパドル(2629)を備え、ユーザーが、ピストル型把持部(2624)を握っている手の指又は親指で枢動式トリガ(2628)を作動できるようにする。以下により詳細に説明されるように、枢動式トリガ(2628)の作動により、シャフトアセンブリ(2640)のカッターチューブ(2644)を長手方向に動かす。ハンドルアセンブリ(2620)は更に、本体(2622)の内部溝(2650)内の近位位置と遠位位置との間を長手方向に摺動可能な摺動式トリガ(2630)を備える。摺動式トリガ(2630)の一部は、第1の本体部分(2622A)及び第2の本体部分(2622B)にそれぞれ形成された一対のスロット(2632A、2632B)から横方向に突出しており、ユーザーが、ピストル型把持部(2624)を握っている手の指又は親指で摺動式トリガ(2630)を作動できるようにする。以下により詳細に説明されるように、摺動式トリガ(2630)の作動により、シャフトアセンブリ(2640)の外部シース(2642)を長手方向に動かす。ハンドルアセンブリ(2620)は更に、シャフトアセンブリ(2640)によって画定される長手方向軸線(LA1)の周りを回転可能な回転ノブ(2634)を備える。以下により詳細に説明されるように、回転ノブ(2634)の作動により、ハンドルアセンブリ(2620)に対して、及びシャフトアセンブリ(2640)の他の構成要素に対して、シャフトアセンブリ(2640)の回転シャフト(2646)を回転させる。
シャフトアセンブリ(2640)は、ハンドルアセンブリ(2620)から遠位に延在する。図6〜図7で最もよく分かるように、シャフトアセンブリ(2640)は、外部シース(2642)と、カッターチューブ(2644)と、回転シャフト(2646)とを備えている。図6で最もよく分かるように、外部シース(2642)の近位端は、摺動式トリガ(2630)の遠位部分と一体的に結合され、摺動式トリガ(2630)の長手方向の動きによって、同時に外部シース(2642)を長手方向軸(LA1)に沿って摺動させる。カッターチューブ(2644)は、外部シース(2642)内に摺動可能に配設され、カッターチューブ(2644)及び外部シース(2642)は、互いに対して独立して、長手方向軸(LA1)に沿って移動できる。
カッターチューブ(2644)の近位端は、摺動部材(2648)と一体的に結合される。図5で最もよく分かるように、摺動部材(2648)は、摺動式トリガ(2630)によって画定された近位間隙(2631)内に摺動可能に配設され、これにより、摺動部材(2648)は、摺動式トリガ(2630)の近位間隙(2631)内を長手方向に摺動し、摺動部材(2648)及び摺動式トリガ(2630)は、互いに対して独立して、長手方向に摺動するようになっている。摺動部材(2648)は、枢動式トリガ(2628)からパドル(2629)と反対方向に一体的に延在するアーム(2627)と枢動可能に連結される。したがって、ピストル型把持部(2624)に向かってパドル(2629)を旋回させると、アーム(2627)を遠位に旋回させ、逆もまた同様であると理解されたい。アーム(2627)が遠位に旋回することによって、摺動部材(2648)及びカッターチューブ(2644)が長手方向軸線(LA1)に沿って遠位長手方向に移動し、アーム(2627)が近位に旋回することによって、摺動部材(2648)及びカッターチューブ(2644)が長手方向軸線(LA1)に沿って近位長手方向に移動すると更に理解されたい。いくつかの変形形態では、枢動式トリガ(2628)は、弾性部材(図示せず)(例えば、トーションばね、板ばねなど)によってピストル型把持部(2624)から離れる方向に付勢され、カッターチューブ(2644)を近位位置に付勢する。よって、操作者は、パドル(2629)をピストル型把持部(2624)に向かって握ることによって、ハンドルアセンブリ(2620)に対してカッターチューブ(2644)を遠位に進め、続いて、パドル(2629)を放すことによってカッターチューブ(2644)を近位に格納できる。
回転シャフト(2646)は、カッターチューブ(2644)内に回転可能に配設され、回転シャフト(2646)がカッターチューブ(2644)に対して独立して回転し、カッターチューブ(2644)が回転シャフト(2646)に対して独立して長手方向に動けるようにする。回転シャフト(2646)の近位端は、回転ノブ(2634)と一体的に連結され、回転ノブ(2634)を回転させることにより、長手方向軸(LA1)の周りを回転シャフト(2646)が回転する。図6で最もよく分かるように、環状フランジ(2652)は、回転ノブ(2634)の遠位部分から外向きに延在し、本体(2622)内に形成される環状ポケット(図示せず)内に回転可能に配設されており、これにより、回転ノブ(2634)は、回転できるものの、長手方向軸(LA1)に対して長手方向に動けないようになっている。
外部シース(2642)の遠位端は、外向きに突出する環状バンパー(2641)を備えている。一例にすぎないが、バンパー(2641)は、鋼、硬質プラスチック、軟質プラスチック、エラストマー材等から形成されてもよい。あるいは、バンパー(2641)は、外部シース(2642)に非外傷性の遠位先端部を提供する丸みを帯びた(radiused)縁部を有する、外部シース(2642)の一体的に形成された特徴部であってもよい。バンパー(2641)を用いて、シャフトアセンブリ(2640)の遠位端を洞壁(SW)に向かって進める際に解剖学的構造(例えば、中鼻甲介、鉤状突起など)を損傷させずに、これらの解剖学的構造を移動させることができる。バンパー(2641)は、シャフトアセンブリ(2640)が位置付けられている間に、シース(2642)が洞壁(SW)に及ぼし得る任意の前方への力を和らげることもできる。いくつかの変形形態では、バンパー(2641)及び/又は外部シース(2642)の遠位端は、外部シース(2642)の長手方向軸に対して斜めに角度をなしてよく(例えば、約20°〜約70°などの角度)、これによって、組織を移動させるためのバンパー(2641)の使用を容易にできる。バンパー(2641)の一部の変形形態は、外部シース(2642)の遠位端を超えて遠位に延在し得ることも理解されたい。
カッターチューブ(2644)の遠位部分は、鋭い環状縁部によって画定される開口部(2645)で終端するテーパ形状の遠位領域(2643)を有する。オーガ部材(2660)は、回転シャフト(2646)の遠位端から遠位に延在し、回転シャフト(2646)が回転すると、オーガ部材(2660)も同様に回転する。オーガ部材(2660)は、鋭い遠位先端部(2662)及び小シャフト(2666)から外向きに突出しているらせん状ブレード、つまりフライト(2664)を有する、小シャフト(2666)を備える。本実施例の小シャフト(2666)は約0.10cm(0.04インチ)〜約0.15cm(0.06インチ)の外径を有するが、任意のその他好適な外径も使用できると理解されたい。以下により詳細に説明されるように、鋭い遠位先端部(2662)を用いて、洞壁(SW)を貫通することができる。鋭い遠位先端部(2662)の長さは、洞壁(SW)の別の部分との不注意な接触を避けるように構成されてよい。例えば、鋭い遠位先端部(2662)は、約0.3cm(0.1インチ)の長さを有してよい。あるいは、任意のその他の好適な長さを使用できる。
らせん状フライト(2664)は、カッターチューブ(2644)の鋭い環状遠位縁部によって画定される内径と実質的に同等の有効外径(OD)を呈する。一例にすぎないが、カッターチューブ(2644)の鋭い環状遠位縁部によって画定される内径は、約0.0013cm(0.0005インチ)〜約0.005cm(0.002インチ)である、らせん状フライト(2664)の有効外径(OD)によって間隙を画定し得る。いくつかの変形形態では、カッターチューブ(2644)の鋭い環状遠位縁部によって画定される内径は、約0.013cm(0.005インチ)未満である、らせん状フライト(2664)の有効外径(OD)によって間隙を画定する。このように、カッターチューブ(2644)の内径は、らせん状フライト(2664)の有効外径(OD)をぴったりと補完する。あるいは、任意のその他好適な間隙を提供できる。本実施例では、カッターチューブ(2644)の鋭い環状遠位縁部によって画定される内径と、らせん状フライト(2664)の有効外径(OD)との間の間隙は、カッターチューブ(2644)の鋭い環状遠位縁部によって画定される内径と、らせん状フライト(2664)の有効外径(OD)との間に組織が引っかかるのを防止する寸法である。この例では、外径(OD)は約0.366センチメートル(0.144インチ)であるが、任意のその他好適な外径(OD)も使用できる。更に本実施例では、有効外径(OD)は、近位部分(2686)の大径の外径にほぼ等しい。図8で最もよく分かるように、らせん状フライト(2664)の遠位部分から始めると、らせん状フライト(2664)は、外向きに小シャフト(2666)から外向きに外径(OD)に達するまで徐々に突き出ている。いくつかの変形形態では、らせん状フライト(2664)の最も遠位の部分は、先端部(2662)が小シャフト(2666)の外径から内向きに傾斜する領域で始まる(すなわち、らせん状フライト(2664)の遠位端は、先端部(2662)の円錐形のテーパ形状領域内で終端するように)。らせん状フライト(2664)の示される変形形態は、単なる例であり、らせん状フライト(2664)は任意の好適なフライト間隔を有し得ると理解されたい。
本実施例のオーガ部材(2660)は、らせん状フライト(2664)の近位端と回転シャフト(2646)の遠位端との間を長手方向に延在する長手方向間隙も画定する。本実施例のらせん状フライト(2664)の近位端と回転シャフト(2646)の遠位端との間の間隙は、約0.102cm(0.040インチ)の長さを有するが、間隙は任意のその他好適な長さを有し得ると理解されたい。本実施例では、らせん状フライト(2664)の外側縁部は、平坦な表面(2665)を呈する。本実施例の平坦な表面(2665)は、約0.005cm(0.002インチ)〜約0.013cm(0.005インチ)の幅を有する。あるいは、任意のその他好適な幅を使用できる。以下により詳細に説明されるように、らせん状フライト(2664)は、鋭い遠位先端部(2662)によって洞壁(SW)に形成された開口部を通って、オーガ部材(2660)を導いて送り出すように、洞壁(SW)内に器具(2600)のための構造的アンカーを提供するように構成される。
1.らせん状オーガ及び格納可能なシースを有する器具の例示的な操作
図9A及び図10Aに示されるように、器具(2600)は、最初に、外部シース(2642)がオーガ部材(2660)を部分的に覆った状態で、外部シース(2642)の環状バンパー(2641)が洞壁(SW)にあり、鋭い遠位先端部(2662)の遠位部分のみが洞壁(SW)を貫通するように、位置付けられ得る。いくつかの変形形態では、外部シース(2642)は、シャフトアセンブリ(2640)の遠位端が洞壁(SW)に達するまで、鋭い遠位先端部(2662)を完全に覆うように構成される。鋭い遠位先端部(2662)が最初に洞壁(SW)を貫通すると、摺動式トリガ(2630)を長手方向近位に動かすことによって、外部シース(2642)を完全に近位に格納し、それによって、図9B及び図10Bに示されるように、オーガ部材(2660)を完全に露出させる。その後、回転ノブ(2634)を回転し、器具(2600)を遠位に進めることによって、オーガ部材(2660)を回転させて遠位に進める。鋭い遠位先端部(2662)によって洞壁(SW)をまず貫通した後、フライト(2664)のらせん形状による回転によって、オーガ材(2660)は遠位に進み続けると理解されたい。具体的には、図9C及び図10Cに示されるように、洞壁(SW)が、らせん状フライト(2664)の近位端と回転シャフト(2646)の遠位端との間の長手方向間隙内に位置付けられるまで、らせん状フライト(2664)はネジのように洞壁(SW)を通って送られる。いくつかのその他例示的な用途では、器具(2600)の遠位方向の前進を、洞壁(SW)が、らせん状フライト(2664)の近位端と回転シャフト(2646)の遠位端との間の長手方向間隙に達する前に止める。オーガ部材(2660)は、オーガ部材(2660)の回転のみによって洞壁(SW)を通って進めることができ、フライト(2664)が洞壁(SW)を横断する際に、操作者が、器具(2600)の任意の部分を遠位に押す必要もないことを理解されたい。
図9A及び図10Aに示されるように、器具(2600)は、最初に、外部シース(2642)がオーガ部材(2660)を部分的に覆った状態で、外部シース(2642)の環状バンパー(2641)が洞壁(SW)にあり、鋭い遠位先端部(2662)の遠位部分のみが洞壁(SW)を貫通するように、位置付けられ得る。いくつかの変形形態では、外部シース(2642)は、シャフトアセンブリ(2640)の遠位端が洞壁(SW)に達するまで、鋭い遠位先端部(2662)を完全に覆うように構成される。鋭い遠位先端部(2662)が最初に洞壁(SW)を貫通すると、摺動式トリガ(2630)を長手方向近位に動かすことによって、外部シース(2642)を完全に近位に格納し、それによって、図9B及び図10Bに示されるように、オーガ部材(2660)を完全に露出させる。その後、回転ノブ(2634)を回転し、器具(2600)を遠位に進めることによって、オーガ部材(2660)を回転させて遠位に進める。鋭い遠位先端部(2662)によって洞壁(SW)をまず貫通した後、フライト(2664)のらせん形状による回転によって、オーガ材(2660)は遠位に進み続けると理解されたい。具体的には、図9C及び図10Cに示されるように、洞壁(SW)が、らせん状フライト(2664)の近位端と回転シャフト(2646)の遠位端との間の長手方向間隙内に位置付けられるまで、らせん状フライト(2664)はネジのように洞壁(SW)を通って送られる。いくつかのその他例示的な用途では、器具(2600)の遠位方向の前進を、洞壁(SW)が、らせん状フライト(2664)の近位端と回転シャフト(2646)の遠位端との間の長手方向間隙に達する前に止める。オーガ部材(2660)は、オーガ部材(2660)の回転のみによって洞壁(SW)を通って進めることができ、フライト(2664)が洞壁(SW)を横断する際に、操作者が、器具(2600)の任意の部分を遠位に押す必要もないことを理解されたい。
図9C及び図10Cに示される段階までに、カッターチューブ(2644)は外部シース(2642)に対して固定されたままである。したがって、外部シース(2642)は、カッターチューブ(2644)の鋭い遠位端と不注意に接触しないように組織を保護している。しかしながら、オーガ部材(2660)が洞壁(SW)を通って送られると、続いて、オーガ部材(2660)を固定したまま枢動式トリガ(2628)をピストル型把持部(2624)に向かって握ることによって、外部シース(2642)及び回転シャフト(2646)に対してカッターチューブ(2644)を遠位に進める。いくつかの変形形態では、カッターチューブ(2644)は、遠位に進みながら回転するが、他の変形形態では、カッターチューブ(2644)は回転しない。カッターチューブ(2644)が回転する変形形態では、カッターチューブ(2644)は、開口部(2645)を画定する鋭い縁部に沿って、切断特徴部(例えば、鋸歯)を備え得る。カッターチューブ(2644)が遠位に進むとき、図9D及び図10Dに示されるように、テーパ形状領域(2643)が完全に洞壁(SW)を横切るまで、開口部(2645)を画定する鋭い縁部は洞壁(SW)を通過する。このようにカッターチューブ(2644)を進めている間、オーガ部材(2660)は器具(2600)を洞壁(SW)内にしっかりと固定し、更に、カッターチューブ(2644)が洞壁(SW)を横切る際に、洞壁(SW)に対する構造的支持を提供することができる。テーパ形状領域(2643)は、洞壁(SW)内の開口部を徐々に広げる。その後、器具(2600)を洞壁(SW)から引き抜き、開口部(2670)を残す。場合によっては、カッターチューブ(2644)が洞壁(SW)を通って遠位に進む際、遠位領域(2643)のテーパ形状によって、隣接する一部の軟組織を、洞壁(SW)の骨から離れる方向に送り出し、シャフトアセンブリ(2640)が開口部(2670)から引き抜かれると、軟組織が元の位置に戻って開口部(2670)の骨の縁部を覆う。
オーガ部材(2660)及び/又はカッターチューブ(2644)は、所望の任意の深さに送られ得ることを理解されたい。例えば、オーガ部材(2660)及びカッターチューブ(2644)は、2つ以上の洞壁(SW)を連続して通って(例えば、同一の長手方向経路に沿って)送り出すことができる(例えば、第1洞壁(SW)に第1開口部を形成し、続いて、遠位に進めて、第1開口部が完成した後、引き続いて第2洞壁(SW)に第2開口部を形成するなど)。開口部(2670)がまず形成されると、操作者は、カッターチューブ(2644)を格納し、フライト(2664)の近位端と回転シャフト(2646)の大径部分の遠位端との間の、小シャフト(2666)の長さに沿って画定された間隙中に開口部(2670)の縁部を位置付け、続いて、カッターチューブ(2644)を遠位に進めることによって、開口部(2670)の縁部を取り去ることも理解されたい。これによって、開口部(2670)の寸法を拡大し、開口部(2670)において選択した寸法及び形状をもたらすように、所望に応じて繰り返してよい。本明細書の教示を考慮することで、器具(2600)及び器具(2600)を使用する方法の様々なその他好適な特徴が当業者に明らかになるであろう。
本実施例の外部シース(2642)は摺動式トリガ(2360)によって駆動されるが、外部シース(2642)を他の方法で駆動されてもよいことを理解されたい。例えば、回転ノブ(2634)を回転させることによって外部シース(2642)を近位に送り、それにより、カッターチューブ(2646)を露出させてもよい。外部シース(2642)は更に、オーガ部材(2660)を覆うテーパ形状の遠位部分を備え、それによって、狭い場所へのシャフトアセンブリ(2640)の挿入を更に容易にすることができる。本実施例のシース(2642)は剛性であるが(例えば、硬質プラスチック又はステンレス鋼製など)、代替方法として、外部シース(2642)は可撓性であって、それにより、狭い場所へのシャフトアセンブリ(2640)の挿入を更に容易にしてもよい。かかる可撓性外部シース(2642)は、剛性が必要なときに選択的に可撓性を阻止するため、摺動可能な「外骨格」を備えてよい。かかる可撓性外部シースは更に、外部シース(2642)の切断を防ぐため、カッターチューブ(2646)を遠位に押し出す際に外部シース(2642)を外向きに曲げる、内部特徴部を備えてよい。シース(2642)が近位位置にあるとき及び/又はシース(2642)が遠位位置にあるときに、シース(2642)は、シース(2642)の摺動に対してある程度抵抗する、戻り止め特徴部又は類似の特徴部を備えてよいことも理解されたい。その他の好適な変形形態が、本明細書の教示を考慮することで当業者に明らかであろう。
2.例示的な代替の格納可能なシース
図11〜図14Eは、外部シース(2642)の代わりに器具(2600)のシャフトアセンブリ(2640)に容易に組み込むことができる、例示的な代替のシースアセンブリ(2700)を示す。この実施例のシースアセンブリ(2700)は、チューブ(2702)と、チューブ(2702)の遠位端(2704)に位置付けられる先端部材(2710)とを備えている。先端部材(2710)は、チューブ(2702)の長手方向軸に対して斜めに角度をなして方向付けられる面を画定する遠位縁部(2712)を備えている。一例にすぎないが、遠位縁部(2712)の面は、チューブ(2702)の長手方向軸に対して約45度〜約60度の範囲で方向付けられてよい。場合によっては、遠位縁部(2712)の斜め方向によって、副鼻腔を通るシャフトアセンブリ(2640)の進路決定を容易にできる。例えば、遠位縁部(2712)はカムとして働くことによって、チューブ(2702)を更に挿入するための引き込み線として、解剖学的構造を経路から外させることができる。
図11〜図14Eは、外部シース(2642)の代わりに器具(2600)のシャフトアセンブリ(2640)に容易に組み込むことができる、例示的な代替のシースアセンブリ(2700)を示す。この実施例のシースアセンブリ(2700)は、チューブ(2702)と、チューブ(2702)の遠位端(2704)に位置付けられる先端部材(2710)とを備えている。先端部材(2710)は、チューブ(2702)の長手方向軸に対して斜めに角度をなして方向付けられる面を画定する遠位縁部(2712)を備えている。一例にすぎないが、遠位縁部(2712)の面は、チューブ(2702)の長手方向軸に対して約45度〜約60度の範囲で方向付けられてよい。場合によっては、遠位縁部(2712)の斜め方向によって、副鼻腔を通るシャフトアセンブリ(2640)の進路決定を容易にできる。例えば、遠位縁部(2712)はカムとして働くことによって、チューブ(2702)を更に挿入するための引き込み線として、解剖学的構造を経路から外させることができる。
先端部材(2710)は、pebax、プラスチック、金属などを非限定的に含み、これらの組み合わせを含む、様々な材料で形成されてよい。本明細書の教示を考慮することで、先端部材(2710)の形成に使用できる様々な好適な材料が当業者に明らかとなるであろう。先端部材(2710)は、オーバーモールド、締まり嵌め、スナップ嵌め、接着剤、溶接等を含む様々な方法で、チューブ(2702)に固定されることができることも理解されたい。先端部材(2710)をチューブ(2702)に固定することができる様々な好適な方法は、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかであろう。いくつかの他の変形形態では、チューブ(2702)の遠位縁部(2407)は斜めに角度をなして形成される。いくつかのそのような変形形態では、先端部材(2710)は省略される。
図13A〜図14Eは、洞壁(SW)に開口部を形成するのに使用されている、シースアセンブリ(2700)を組み込むシャフトアセンブリ(2720)を示す。洞壁(SW)は、篩骨胞(EB)の壁(例えば、篩骨胞(EB)の前方面)であってよく、又は、いくつかの別の洞腔壁であってよい。この実施例では、シャフトアセンブリ(2720)は、この実施例のシャフトアセンブリ(2720)がシース(2642)の代わりにシースアセンブリ(2700)を備えること以外は、シャフトアセンブリ(2640)と同一である。図13A及び図14Aに示されるように、遠位縁部(2712)の最遠位部分が洞壁(SW)に接触するように、シャフトアセンブリ(2720)をまず最初に位置付ける。この点に至るまで、オーガ部材(2660)及びカッターチューブ(2644)はシースアセンブリ(2700)によって覆われている。次いで、シースアセンブリ(2700)を近位に格納し(例えば、摺動式トリガ(2630)を長手方向近位に移動させることによって)、それによって、図13B及び図14Bに示されるように、オーガ部材(2660)及びカッターチューブ(2644)の遠位端を露呈させる。
シースアセンブリ(2700)を格納した状態で、図13C及び図14Cに示されるように、オーガ部材(2660)の鋭い遠位先端部(2662)が洞壁(SW)を貫通するまで、シャフトアセンブリ(2720)全体を洞壁(SW)に向かって遠位に進める。先端部(2662)が洞壁(SW)内にある状態で、操作者は、オーガ部材(2660)をシャフトアセンブリ(2720)の長手方向軸の周りで回転させながら(例えば、回転ノブ(2634)を回転させることによって)シャフトアセンブリ(2720)全体を前進させ続ける。鋭い遠位先端部(2662)によって洞壁(SW)をまず貫通した後、フライト(2664)のらせん形状による回転によって、オーガ部材(2660)は遠位に進み続けることを理解されたい。具体的には、らせん状フライト(2664)は洞壁(SW)を通ってネジのように駆動される。オーガ部材(2660)は、図13D及び図14Dに示される位置に最終的に到達し、ここでは、フライト(2644)は洞壁(SW)内に位置している。場合によっては、この段階で、操作者はオーガ部材(2660)の回転を止め、シャフトアセンブリ(2720)全体の前進を止める。換言すれば、場合によっては、フライト(2664)の近位の小シャフト(2666)の領域は洞壁(SW)に到達しない。別の場合では、操作者は、フライト(2664)の近位の小シャフト(2666)の領域の周囲に洞壁(SW)が位置付けられるまで、オーガ部材(2660)を回転させ、シャフトアセンブリ(2720)全体を前進させ続ける。いずれの場合でも、オーガ部材(2660)は、オーガ部材(2660)の回転のみによって洞壁(SW)を通って進めることができ、フライト(2664)が洞壁(SW)を横断する際に、操作者が、器具(2600)の任意の部分を遠位に押す必要もないことを理解されたい。
図13D及び図14Dに示される段階に到達すると、操作者は、シャフトアセンブリ(2720)の残りの部分を動かさないまま、カッターチューブ(2644)を遠位に進める(例えば、ピストル型把持部(2624)に向かって枢動式トリガ(2628)を握ることによる)。これにより、図13E及び図14Eに示されるように、カッターチューブ(2644)は洞壁(SW)内に環状開口部を切り取り、洞壁(SW)の骨及び組織を突き通す。このようにカッターチューブ(2644)を進めている間、オーガ部材(2660)はシャフトアセンブリ(2720)を洞壁(SW)内に留め、更に、カッターチューブ(2644)が洞壁(SW)を横切る際に洞壁(SW)に対する構造的支持をもたらし得る。カッターチューブ(2644)が洞壁(SW)を切り開いた後、シャフトアセンブリ(2720)全体を近位に格納し、図14Fに示されるように、洞壁(SW)内に形成された開口部(FO)を露呈させる。その後、シャフトアセンブリ(2720)を洗浄し、廃棄し、ないしは別の方法で処理する。
II.流体通路を有するらせん状オーガを備えた例示的な器具
場合によっては、篩骨胞(EB)に形成された開口部(FO)を介して及び/又は鼻腔に形成されたいくつかの他の開口部を介して、器具(2600)のような器具を使用して、灌注及び/又は吸引を提供することが望ましい場合がある。そのため、図15は、灌注及び/又は吸引を提供することができる、器具(2600)の変形形態である別の例示的な器具(2800)を示す。本実施例の器具(2800)は、ハンドルアセンブリ(2820)とシャフトアセンブリ(2840)とを備えており、例えば篩骨胞(EB)を開放、灌注、及び吸引することによって、患者の洞腔を処置するように動作可能である。例として、器具(2800)は、洞腔に灌注及び吸引を施すための流体通路(2870)に加えて、器具(2600)に関して上述した、洞壁(SW)に開口部(FO)を切開するための特徴部の多くを組み込むことができる。器具(2800)は、それによって、開口部(FO)の形成に続いて、即座に洞腔の灌注及び吸引を提供するので、開口部(FO)を形成した器具を取り外して、灌注又は吸引を提供する別の器具を挿入する必要がない。上述した様々な特徴部は、以下により詳細に説明する器具(2800)に容易に組み込まれ得ることを理解されたい。したがって、以下の同様の参照番号は、上述した同様の特徴部を示す。
場合によっては、篩骨胞(EB)に形成された開口部(FO)を介して及び/又は鼻腔に形成されたいくつかの他の開口部を介して、器具(2600)のような器具を使用して、灌注及び/又は吸引を提供することが望ましい場合がある。そのため、図15は、灌注及び/又は吸引を提供することができる、器具(2600)の変形形態である別の例示的な器具(2800)を示す。本実施例の器具(2800)は、ハンドルアセンブリ(2820)とシャフトアセンブリ(2840)とを備えており、例えば篩骨胞(EB)を開放、灌注、及び吸引することによって、患者の洞腔を処置するように動作可能である。例として、器具(2800)は、洞腔に灌注及び吸引を施すための流体通路(2870)に加えて、器具(2600)に関して上述した、洞壁(SW)に開口部(FO)を切開するための特徴部の多くを組み込むことができる。器具(2800)は、それによって、開口部(FO)の形成に続いて、即座に洞腔の灌注及び吸引を提供するので、開口部(FO)を形成した器具を取り外して、灌注又は吸引を提供する別の器具を挿入する必要がない。上述した様々な特徴部は、以下により詳細に説明する器具(2800)に容易に組み込まれ得ることを理解されたい。したがって、以下の同様の参照番号は、上述した同様の特徴部を示す。
図15〜図16は、洞壁(SW)などの洞腔内の層状壁に開口部(FO)を形成するのに使用できる例示的な器具(2800)を示す。洞壁(SW)は、篩骨胞(EB)の壁(例えば、篩骨胞(EB)の前方面)であってよく、又は、いくつかの別の洞腔壁であってよい。本実施例の器具(2800)は、ハンドルアセンブリ(2820)及びシャフトアセンブリ(2840)を備える。ハンドルアセンブリ(2820)は、互いに結合して本体(2822)を形成する、第1の本体部分(2822A)と第2の本体部分(2822B)とを備える。本体(2822)は、本体(2822)を通って延在する流体用チューブ(2874)を受容する孔(2872)を画定する。
流体用チューブ(2874)の近位端は入口(2875)を備えており、この入口(2875)は、ハンドル及びシャフトアセンブリ(2820、2840)を通して流体を方向付けて、流体通路(2870)から篩骨胞(EB)の中へと流体を排出させるために、体供給部(2876)に流体的に接続するように構成されている。あるいは、流体用チューブ(2874)の近位端は、真空を流体通路(2870)まで流通させ、流体及び他の壊死組織片を吸引するために、真空発生器(2878)に接続されてもよい。いくつかの変形形態では、流体は生理食塩水であり、流体供給部(2876)及び真空発生器(2878)はそれぞれ、生理食塩水を収容するように構成された従来型の注射器(図示せず)の形態である。加えて、従来型の注射器(図示せず)は、従来型のルアー取付具によって入口(2875)に選択的に接続してもよい。
篩骨胞(EB)又は他の洞腔に灌注及び吸引を施すために、代替の流体、流体供給部、及び真空発生器を使用してもよいことが理解されるであろう。2つの別個の供給部、つまり流体供給部(2876)及び真空発生器(2878)は、Y字金具又は他の何らかの接合部によって、単一流体用チューブ(2874)と連結されてもよいことも理解されたい。流体用チューブ(2874)を介して流体及び/又は吸引を提供するために使用可能な様々な好適な構成要素及び構成は、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかであろう。入口(2875)までの構成にかかわらず、流体通路(2870)は、入口(2875)から、らせん状フライト(2664)の近位に位置付けられた少なくとも1つの出口(2880)まで延在し、より詳細に後述するように、出口(2880)は、洞壁(SW)内の開口部(FO)を介して洞腔と流体的に連通する。
シャフトアセンブリ(2840)は、ハンドルアセンブリ(2820)から遠位に延在する。図15〜図16で最もよく分かるように、シャフトアセンブリ(2640)は、外部シース(2642)と、外部シース(2642)を長手方向に通って延在する内腔(2881)を画定するカッターチューブ(2844)と、内腔(2881)内に受容される回転シャフト(2846)とを備えている。図16で最もよく分かるように、外部シース(2642)の近位端は、摺動式トリガ(2630)の遠位部分と一体的に結合され、摺動式トリガ(2630)の長手方向の動きによって、同時に外部シース(2642)を長手方向軸(LA1)に沿って摺動させる。カッターチューブ(2844)は、外部シース(2642)内に摺動可能に配設され、カッターチューブ(2844)及び外部シース(2642)は、互いに対して独立して、長手方向軸(LA1)に沿って並進できる。
図20で最もよく分かるように、カッターチューブ(2844)の近位端は、摺動部材(2848)と一体的に結合される。摺動部材(2848)は、摺動式トリガ(2630)によって画定された近位間隙(2631)内に摺動可能に配設され、これにより、摺動部材(2848)は、摺動式トリガ(2630)近位間隙(2631)内を長手方向に摺動し、摺動部材(2848)及び摺動式トリガ(2630)は、互いに対して独立して、長手方向に摺動するようになっている。図21A〜図22で最もよく分かるように、摺動部材(2848)は、枢動式トリガ(2628)からパドル(2629)と反対方向に一体的に延在するアーム(2627)と枢動可能に連結される。したがって、操作者は、図21A〜図21Bに順番に示されているように、パドル(2629)をピストル型把持部(2624)に向かって握ることによって、ハンドルアセンブリ(2620)に対して遠位にカッターチューブ(2844)を進めることができ、続いて、上で詳述したように、パドル(2629)を放すことによってカッターチューブ(2644)を近位に格納できる。
図16に示すように、回転シャフト(2846)は、近位シャフト端部(2882)と、遠位シャフト端部(2884)と、これらの間に延在する中間シャフト部分(2886)とを備えている。図16及び図22に示すように、近位シャフト端部(2882)は回転ノブ(2634)に連結するように構成されており、上で詳述したように、ユーザーが回転シャフト(2846)を回転させることができるようになっている。近位シャフト端部(2882)は、近位シャフト端部(2882)をカッターチューブ(2844)内に支持するために、内腔(2881)内のカッターチューブ(2844)にも係合する。遠位シャフト端部(2884)は、同様に上で詳述したように、小シャフト(2666)から遠位に延在するらせん状フライト(2664)を備えている。しかしながら、例示的な回転シャフト(2846)によると、遠位シャフト端部(2884)は、1組の支持ボス(2888)を更に備えており、これら支持ボス(2888)は、シャフト(2846)がカッターチューブ(2844)内を自由に回転できるようにしながら、回転シャフト(2846)を内腔(2881)内に支持するように構成されている。
支持ボス(2888)は、半径方向外向きに延び、互いに角度をなして等距離で離間している。支持ボス(2888)は、小シャフト(2666)に隣接して近位に位置付けられる。中間シャフト部分(2886)が内腔(2881)内で近位シャフト端部(2882)と遠位シャフト端部(2884)との間に同軸状に支持されるように、中間シャフト部分(2886)は、近位及び遠位シャフト端部(2882、2884)よりも相対的に小さい外径を有する。それによって、中間シャフト部分(2886)とカッターチューブ(2844)とが、近位シャフト端部(2882)から遠位シャフト端部(2884)まで延在する環状の細長い間隙又は流路(2890)を全体として画定する。
環状の細長い流路(2890)は、支持ボス(2888)の間に延在する1組の溝(2892)を介して出口(2880)と流体的に連通している。具体的には、溝(2892)は、出口(2880)と環状の細長い流路(2892)との間に、支持ボス(2888)に沿って長手方向に延在する。図18〜図19に示すように、例示的な遠位シャフト端部(2884)は、3つの対応の溝(2892)を介して環状の細長い流路(2892)と流体連通する3つの出口(2880)を備えている。3つの出口(2880)及び3つの溝(2892)は、支持ボス(2888)の周りに等角度で離間配置され、それらを通して流体の流れを提供すると同時に、使用中に遠位シャフト端部(2884)を回転可能に支持する。本実施例では、出口(2880)、溝(2892)、及び環状の細長い流路(2892)は、全体として、外側のカッターチューブ(2844)と内側の回転シャフト(2846)との間の流体通路(2870)の少なくとも一部を画定する。しかしながら、流体通路(2870)、又はその一部は、別の方法で器具(2800)を通して経路形成されて、入口(2875)から遠位シャフト端部(2884)まで流体を流通させるための経路を提供してもよいことが理解されるであろう。よって、本発明は、本明細書に記載される又は図面に示される流体通路(2870)の例示的構成に不要に限定されることを意図するものではない。
図20〜図22は、シャフトアセンブリ(2840)の近位部分を詳細に示したものである。カッターチューブ(2844)の近位端部分は、横方向開口部の形態の供給ポート(2894)を備え、摺動部材(2848)内に受容され、かつこれに固定される。更に、摺動部材(2848)は、マニホールド流路(2896)内の流体用チューブ(2874)を受容する。マニホールド流路(2896)は、器具(2800)を通って流体用チューブ(2874)から環状の細長い流路(2890)まで(逆もまた同様)流れる流体を流通させるために、流体用チューブ(2874)から供給ポート(2894)まで延びている。回転シャフト(2846)の近位シャフト端部(2882)もまた、摺動部材(2848)内に位置付けられる。灌注液が摺動部材(2848)の近位端から漏れるのを防止するために、また、摺動部材(2848)の近位端における吸引の損失を防止するために、Oリング、ワイパーシール、及び/又は他の何らかの特徴部を、カッターチューブ(2844)の内径と近位シャフト部分(2882)の外径との間に位置付けてもよいことを理解されたい。そのようなシール部材は、供給ポート(2894)の近位に位置し、回転シャフト(2846)に対するカッターチューブ(2844)の並進を可能にし、更に、カッターチューブ(2844)に対する回転シャフト(2846)の回転を可能にする。
図21A〜図21Bに示すように、本実施例の流体用チューブ(2874)は、摺動部材(2848)及びトリガ(2628)の動きに順応するように概ね可撓性である。本明細書に記載の「可撓性」という用語は、摺動部材(2848)の動きに順応し得る曲げ、屈曲、及び/又弾力性を指すことができる。流体用チューブ(2874)は、孔(2872)から本体(2822)を通って上方に延び、トリガ(2628)の周囲を遠位に通過し、上方に曲がってマニホールド流路(2896)と流体接続する。ユーザーがトリガ(2628)を選択的に作動させると、流体用チューブ(2874)は、図21Bに示すような摺動部材(2848)の動きに順応するように曲がる。流体用チューブ(2874)は、摺動部材(2848)の戻り運動にも同様に順応する。
図22は、本体(2822)を通る流体通路(2870)をより明確に示す、シャフトアセンブリ(2840)の近位部分の拡大図を示す。例示的な流体通路(2870)は、流体用チューブ(2874)、マニホールド流路(2896)、及び環状の細長い流路(2890)に入る供給ポート(2894)によって更に画定される。しかしながら、上述のように、流体通路(2870)、又はその任意の部分は、別の方法で器具(2800)を通して経路形成されて、器具(2800)を通して流体を流通させるための経路を提供できることが理解されるであろう。
使用する際、カッターチューブ(2844)及び回転シャフト(2846)は、洞腔の処置に関して上述したように、また図23A〜図23Bに示すように、洞壁(SW)を貫通する開口部を形成するように構成される。加えて、器具(2800)は、洞腔に流体を灌注した後、器具を取り外す前に同じ器具(2800)を使用して、流体及びその中に含まれるあらゆる壊死組織片を洞腔から吸引するように構成されている。
これを達成するために、カッターチューブ(2844)が洞壁(SW)を切開した後、出口(2880)が洞腔と直接流体連通するように、回転シャフト(2846)をカッターチューブ(2844)を越えて遠位に進めることができる。回転シャフト(2846)を遠位に進めることができる様々な好適な方法は、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかであろう。あるいは、カッターチューブ(2844)及び外部シース(2642)は、図23Aに示される配置になるように、回転シャフト(2846)に対して格納されてもよい。場合によっては、回転シャフト(2846)はカッターチューブ(2844)によって覆われたままであり、それでもなおカッターチューブ(2844)を介して洞腔と流体的に連通できることも理解されたい。洞腔に灌注するために、注射器(図示せず)などの流体供給部(2876)からの加圧流体(例えば、生理食塩水等)を、流体通路(2870)を通して押し出す。次に、洞腔内の引壊死組織片をばらばらにするために、図23Aに示されるように、出口から流体を排出させる。
流体供給部(2876)を入口(2875)から外した後、図23Bに示されるように真空発生器(2878)を入口(2875)に接続することによって、ユーザーは、流体及びそれに伴う壊死組織片を洞腔から吸引することができる。あるいは、ユーザーは、既に入口(2875)に接続されている注射器(図示せず)からプランジャ(図示せず)を単に引き抜くことによって、真空を生成してもよい。更に別のあくまで例示的な例として、ユーザーはバルブを作動させて、入口(2875)への入力を流体供給部(2876)から真空発生器(2878)に切り替えてもよい。いずれの場合も、流体通路(2870)は真空を出口(2880)まで流通させて、流体及びそれに伴う壊死組織を洞腔から吸引する。それによって、ユーザーは、器具(2800)を患者に1回挿入しただけで、開口部(FO)の形成、灌注、及び吸引が完了するまで更に取り外すことなく、開口部(FO)を形成した直後に、洞腔に灌注し、洞腔を吸引することができる。図14Fに示されるように、吸引が終了した時点で、シャフトアセンブリ全体(2820)を近位に後退させて、洞壁(SW)に形成された開口部(FO)を露呈させる。
シャフトアセンブリ(2840)は、篩骨洞切開術で使用されるように上述されているが、シャフトアセンブリ(2840)は、患者において、他の種類の処置でも使用できると理解されたい。シャフトアセンブリ(2840)を使用し得るその他好適な処置は、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかであろう。加えて、処置は、処置を行うごとに、開口部を形成する、洞腔に灌注する、及び洞腔を吸引するという連続した工程をそれぞれ必要としない場合があることも更に理解されるであろう。むしろ、処置は、これらの工程を、ユーザーが適切であると考える任意の順序で、何回も含むことができる。例えば、1つの例示的な処置は、洞腔の灌注のみを含んでもよいのに対して、別の例示的な処置は、洞腔の吸引のみを含んでもよい。したがって、シャフトアセンブリ(2840)の使用方法は、本明細書に記載されている連続した処置順序に限定されるものではない。
III.例示的な組み合わせ
以下の実施例は、本明細書の教示を組み合わせるか又は適用することができる様々な非網羅的な方法に関する。以下の実施例は、本出願における又は本出願の後の出願におけるどの時点でも提示され得るいずれの請求項の適用範囲をも限定することを目的としたものではない点は理解されるべきである。一切の放棄を意図するものではない。以下の実施例は単なる例示の目的で与えられるものにすぎない。本明細書の様々な教示は、他の多くの方法で構成及び適用が可能であると企図される。また、いくつかの変形形態では、以下の実施例において言及される特定の特徴を省略してもよいことも企図される。したがって、本発明者によって、又は本発明者の利益となる継承者によって、後日、そうである旨が明示的に示されない限り、以下に言及される態様又は特徴のいずれも重要なものとしてみなされるべきではない。以下に言及される特徴以外の更なる特徴を含む請求項が本出願において、又は本出願に関連する後の出願において示される場合、これらの更なる特徴は、特許性に関連するいずれの理由によって追加されたものとしても仮定されるべきではない。
以下の実施例は、本明細書の教示を組み合わせるか又は適用することができる様々な非網羅的な方法に関する。以下の実施例は、本出願における又は本出願の後の出願におけるどの時点でも提示され得るいずれの請求項の適用範囲をも限定することを目的としたものではない点は理解されるべきである。一切の放棄を意図するものではない。以下の実施例は単なる例示の目的で与えられるものにすぎない。本明細書の様々な教示は、他の多くの方法で構成及び適用が可能であると企図される。また、いくつかの変形形態では、以下の実施例において言及される特定の特徴を省略してもよいことも企図される。したがって、本発明者によって、又は本発明者の利益となる継承者によって、後日、そうである旨が明示的に示されない限り、以下に言及される態様又は特徴のいずれも重要なものとしてみなされるべきではない。以下に言及される特徴以外の更なる特徴を含む請求項が本出願において、又は本出願に関連する後の出願において示される場合、これらの更なる特徴は、特許性に関連するいずれの理由によって追加されたものとしても仮定されるべきではない。
(実施例1)
器具であって、(a)内部を通って長手方向に延在する内腔を有するカッター部材と;(b)遠位端部分を有し、かつカッター部材内の内腔を通って延在する回転部材であって、回転部材は、遠位端部分から突出するらせん状ブレードを有し、カッター部材は、らせん状ブレードの少なくとも一部を選択的に覆い、かつ洞腔に開口部を形成するために、回転部材に対して並進するように動作可能である、回転部材と;(c)カッター部材及び回転部材の少なくとも一方によって画定される流体通路であって、流体通路は、カッター部材を通って入口から第1の出口まで延在し、第1の出口が開口部を介して洞腔と流体的に連通するように構成されるように、第1の出口はらせん状ブレードの近位に位置付けられている、流体通路と;を備え、流体及び真空の少なくとも一方を第1の出口まで流通させ、流体及び真空の少なくとも一方を洞腔内に導入して、それぞれ、洞腔に灌注する又は洞腔を吸引するために、入口が、流体及び真空の少なくとも一方を受け入れるように構成されている、器具。
器具であって、(a)内部を通って長手方向に延在する内腔を有するカッター部材と;(b)遠位端部分を有し、かつカッター部材内の内腔を通って延在する回転部材であって、回転部材は、遠位端部分から突出するらせん状ブレードを有し、カッター部材は、らせん状ブレードの少なくとも一部を選択的に覆い、かつ洞腔に開口部を形成するために、回転部材に対して並進するように動作可能である、回転部材と;(c)カッター部材及び回転部材の少なくとも一方によって画定される流体通路であって、流体通路は、カッター部材を通って入口から第1の出口まで延在し、第1の出口が開口部を介して洞腔と流体的に連通するように構成されるように、第1の出口はらせん状ブレードの近位に位置付けられている、流体通路と;を備え、流体及び真空の少なくとも一方を第1の出口まで流通させ、流体及び真空の少なくとも一方を洞腔内に導入して、それぞれ、洞腔に灌注する又は洞腔を吸引するために、入口が、流体及び真空の少なくとも一方を受け入れるように構成されている、器具。
(実施例2)
流体通路が、回転部材とカッター部材との間に画定されている、実施例1に記載の器具。
流体通路が、回転部材とカッター部材との間に画定されている、実施例1に記載の器具。
(実施例3)
回転部材に沿って第1の出口から入口に向かって長手方向に延在する第1の溝を更に備え、第1の溝が、流体通路を更に画定する、実施例2に記載の器具。
回転部材に沿って第1の出口から入口に向かって長手方向に延在する第1の溝を更に備え、第1の溝が、流体通路を更に画定する、実施例2に記載の器具。
(実施例4)
流体通路が、第2の出口と第3の出口とを更に備え、第2及び第3の出口が開口部を介して洞腔と流体的に連通するように構成されるように、第2及び第3の出口のそれぞれが、らせん状ブレードの近位に位置付けられ、器具は、(a)回転部材に沿って第2の出口から入口に向かって長手方向に延在する第2の溝であって、第2の溝は流体通路を更に画定する、第2の溝と、(b)回転部材に沿って第3の出口から入口に向かって長手方向に延在する第3の溝であって、第3の溝は流体通路を更に画定する、第3の溝と、を更に備え、第1、第2、及び第3の溝が、回転部材の周りに等角度で離間配置されている、実施例3に記載の器具。
流体通路が、第2の出口と第3の出口とを更に備え、第2及び第3の出口が開口部を介して洞腔と流体的に連通するように構成されるように、第2及び第3の出口のそれぞれが、らせん状ブレードの近位に位置付けられ、器具は、(a)回転部材に沿って第2の出口から入口に向かって長手方向に延在する第2の溝であって、第2の溝は流体通路を更に画定する、第2の溝と、(b)回転部材に沿って第3の出口から入口に向かって長手方向に延在する第3の溝であって、第3の溝は流体通路を更に画定する、第3の溝と、を更に備え、第1、第2、及び第3の溝が、回転部材の周りに等角度で離間配置されている、実施例3に記載の器具。
(実施例5)
回転部材が、(i)遠位端部分と反対側の近位端部分と、(ii)近位端部分と遠位端部分との間に位置付けられた中間部分であって、中間部分及びカッター部材は、全体として、それらの間に細長い流路を画定し、細長い流路は流体通路を更に画定する、中間部分と、(iii)回転部材の遠位端部分の周囲に少なくとも部分的に延在する支持ボスであって、支持ボスは、内腔内のカッター部材に対して位置付けられ、かつ、内腔内で支持ボスから近位に突出する回転部材の中間部分を支持する、支持ボスと、を更に備える、実施例1〜4の任意の1つ以上に記載の器具。
回転部材が、(i)遠位端部分と反対側の近位端部分と、(ii)近位端部分と遠位端部分との間に位置付けられた中間部分であって、中間部分及びカッター部材は、全体として、それらの間に細長い流路を画定し、細長い流路は流体通路を更に画定する、中間部分と、(iii)回転部材の遠位端部分の周囲に少なくとも部分的に延在する支持ボスであって、支持ボスは、内腔内のカッター部材に対して位置付けられ、かつ、内腔内で支持ボスから近位に突出する回転部材の中間部分を支持する、支持ボスと、を更に備える、実施例1〜4の任意の1つ以上に記載の器具。
(実施例6)
支持ボスを通って第1の出口と細長い流路との間を長手方向に延在する第1の溝を更に備え、第1の溝が、その中を通って流体連通する流体通路を更に画定する、実施例5に記載の器具。
支持ボスを通って第1の出口と細長い流路との間を長手方向に延在する第1の溝を更に備え、第1の溝が、その中を通って流体連通する流体通路を更に画定する、実施例5に記載の器具。
(実施例7)
流体通路が、第2の出口と第3の出口とを更に備え、第2及び第3の出口が開口部を介して洞腔と流体的に連通するように構成されるように、第2及び第3の出口のそれぞれが、らせん状ブレードの近位に位置付けられ、器具が、(a)支持ボスを通って第2の出口と細長い流路との間を長手方向に延在する第2の溝であって、第2の溝は、その中を通って流体連通する流体通路を更に画定する、第2の溝と、(b)支持ボスを通って第3の出口と細長い流路との間を長手方向に延在する第3の溝であって、第3の溝は、その中を通って流体連通する流体通路を更に画定する、第3の溝と、を更に備え、第1、第2、及び第3の溝が、支持ボスの周りに等角度で離間配置されている、実施例6に記載の器具。
流体通路が、第2の出口と第3の出口とを更に備え、第2及び第3の出口が開口部を介して洞腔と流体的に連通するように構成されるように、第2及び第3の出口のそれぞれが、らせん状ブレードの近位に位置付けられ、器具が、(a)支持ボスを通って第2の出口と細長い流路との間を長手方向に延在する第2の溝であって、第2の溝は、その中を通って流体連通する流体通路を更に画定する、第2の溝と、(b)支持ボスを通って第3の出口と細長い流路との間を長手方向に延在する第3の溝であって、第3の溝は、その中を通って流体連通する流体通路を更に画定する、第3の溝と、を更に備え、第1、第2、及び第3の溝が、支持ボスの周りに等角度で離間配置されている、実施例6に記載の器具。
(実施例8)
長手方向に選択的に並進するように構成されている摺動部材を更に備え、摺動部材が、カッター部材と連結されて、カッター部材が回転部材に対して長手方向に動くように方向付ける、実施例1〜7の任意の1つ以上に記載の器具。
長手方向に選択的に並進するように構成されている摺動部材を更に備え、摺動部材が、カッター部材と連結されて、カッター部材が回転部材に対して長手方向に動くように方向付ける、実施例1〜7の任意の1つ以上に記載の器具。
(実施例9)
回転部材及び切断チューブの少なくとも一方によって画定される細長い流路を更に備え、細長い流路が、第1の出口と流体的に接続され、流体通路を更に画定し、摺動部材が、内部を通って延在するマニホールド流路を有し、マニホールド流路が、細長い流路と流体的に接続され、かつ、流体及び真空の少なくとも一方をマニホールド流路から細長い流路まで流通させるために、流体及び真空の少なくとも一方を受け入れるように構成されている、実施例8に記載の器具。
回転部材及び切断チューブの少なくとも一方によって画定される細長い流路を更に備え、細長い流路が、第1の出口と流体的に接続され、流体通路を更に画定し、摺動部材が、内部を通って延在するマニホールド流路を有し、マニホールド流路が、細長い流路と流体的に接続され、かつ、流体及び真空の少なくとも一方をマニホールド流路から細長い流路まで流通させるために、流体及び真空の少なくとも一方を受け入れるように構成されている、実施例8に記載の器具。
(実施例10)
摺動部材と連結され、かつマニホールド流路と流体的に接続されている、供給チューブを更に備え、供給チューブは、摺動部材と反対側の入口を有しており、入口は、流体供給部及び真空発生器の少なくとも一方に接続するように構成されて、流体及び真空の少なくとも一方をそれぞれ受け入れるようになっている、実施例9に記載の器具。
摺動部材と連結され、かつマニホールド流路と流体的に接続されている、供給チューブを更に備え、供給チューブは、摺動部材と反対側の入口を有しており、入口は、流体供給部及び真空発生器の少なくとも一方に接続するように構成されて、流体及び真空の少なくとも一方をそれぞれ受け入れるようになっている、実施例9に記載の器具。
(実施例11)
供給チューブが可撓性供給チューブを含み、可撓性供給チューブは、摺動部材と共に柔軟に動くように構成されている、実施例10に記載の器具。
供給チューブが可撓性供給チューブを含み、可撓性供給チューブは、摺動部材と共に柔軟に動くように構成されている、実施例10に記載の器具。
(実施例12)
カッター部材が横方向流体穴を更に備え、横方向流体穴は、摺動部材内を内腔からマニホールド流路まで延在し、これにより、マニホールド流路は細長い流路と流体連通するようになっている、実施例9に記載の器具。
カッター部材が横方向流体穴を更に備え、横方向流体穴は、摺動部材内を内腔からマニホールド流路まで延在し、これにより、マニホールド流路は細長い流路と流体連通するようになっている、実施例9に記載の器具。
(実施例13)
回転部材が、先の尖った遠位先端部を有している、実施例1〜12の任意の1つ以上に記載の器具。
回転部材が、先の尖った遠位先端部を有している、実施例1〜12の任意の1つ以上に記載の器具。
(実施例14)
回転部材及びカッター部材に動作可能に接続されたハンドルアセンブリを更に備え、ハンドルアセンブリは、ユーザーによって把持され、かつ、患者の処置中に回転部材及びカッター部材を支持するように構成されている、実施例1〜13の任意の1つ以上に記載の器具。
回転部材及びカッター部材に動作可能に接続されたハンドルアセンブリを更に備え、ハンドルアセンブリは、ユーザーによって把持され、かつ、患者の処置中に回転部材及びカッター部材を支持するように構成されている、実施例1〜13の任意の1つ以上に記載の器具。
(実施例15)
流体供給部及び真空発生器の少なくとも一方を更に備え、流体供給部及び真空発生器の少なくとも一方が、流体通路に流体的に接続するように構成された注射器の形態である、実施例1〜14の任意の1つ以上に記載の器具。
流体供給部及び真空発生器の少なくとも一方を更に備え、流体供給部及び真空発生器の少なくとも一方が、流体通路に流体的に接続するように構成された注射器の形態である、実施例1〜14の任意の1つ以上に記載の器具。
(実施例16)
器具であって、(a)内部を通って長手方向に延在する内腔を有するカッター部材と;(b)遠位端部分を有し、かつカッター部材内の内腔を通って延在する回転部材であって、回転部材は、遠位端部分から突出するらせん状ブレードを有し、カッター部材は、らせん状ブレードの少なくとも一部を選択的に覆いかつ洞腔に開口部を形成するために、回転部材に対して並進するように動作可能である、回転部材と;(c)長手方向に選択的に並進するように構成されている摺動部材であって、摺動部材は、カッター部材と連結されて、カッター部材が回転部材に対して長手方向に動くように方向付ける、摺動部材と;(c)カッター部材と回転部材との間に画定された流体通路であって、流体通路は、カッター部材を通って入口から第1の出口まで延在し、第1の出口が開口部を介して洞腔と流体的に連通するように構成されるように、第1の出口はらせん状ブレードの近位に位置付けられている、流体通路と;を備え、回転部材が、(i)遠位端部分と反対側の近位端部分と、(ii)近位端部分と遠位端部分との間に位置付けられた中間部分であって、中間部分及びカッター部材は、全体として、それらの間に細長い流路を画定し、細長い流路は流体通路を更に画定する、中間部分と、(iii)回転部材の遠位端部分の周囲に少なくとも部分的に延在する支持ボスであって、支持ボスは、内腔内のカッター部材に対して位置付けられ、かつ、内腔内で支持ボスから近位に突出する回転部材の中間部分を支持する、支持ボスと、を更に備えており、流体及び真空の少なくとも一方を第1の出口まで流通させ、流体及び真空の少なくとも一方を洞腔内に導入して、それぞれ、洞腔に灌注する又は洞腔を吸引するために、入口が、流体及び真空の少なくとも一方を受け入れるように構成されている、器具。
器具であって、(a)内部を通って長手方向に延在する内腔を有するカッター部材と;(b)遠位端部分を有し、かつカッター部材内の内腔を通って延在する回転部材であって、回転部材は、遠位端部分から突出するらせん状ブレードを有し、カッター部材は、らせん状ブレードの少なくとも一部を選択的に覆いかつ洞腔に開口部を形成するために、回転部材に対して並進するように動作可能である、回転部材と;(c)長手方向に選択的に並進するように構成されている摺動部材であって、摺動部材は、カッター部材と連結されて、カッター部材が回転部材に対して長手方向に動くように方向付ける、摺動部材と;(c)カッター部材と回転部材との間に画定された流体通路であって、流体通路は、カッター部材を通って入口から第1の出口まで延在し、第1の出口が開口部を介して洞腔と流体的に連通するように構成されるように、第1の出口はらせん状ブレードの近位に位置付けられている、流体通路と;を備え、回転部材が、(i)遠位端部分と反対側の近位端部分と、(ii)近位端部分と遠位端部分との間に位置付けられた中間部分であって、中間部分及びカッター部材は、全体として、それらの間に細長い流路を画定し、細長い流路は流体通路を更に画定する、中間部分と、(iii)回転部材の遠位端部分の周囲に少なくとも部分的に延在する支持ボスであって、支持ボスは、内腔内のカッター部材に対して位置付けられ、かつ、内腔内で支持ボスから近位に突出する回転部材の中間部分を支持する、支持ボスと、を更に備えており、流体及び真空の少なくとも一方を第1の出口まで流通させ、流体及び真空の少なくとも一方を洞腔内に導入して、それぞれ、洞腔に灌注する又は洞腔を吸引するために、入口が、流体及び真空の少なくとも一方を受け入れるように構成されている、器具。
(実施例17)
洞腔を処置する方法であって、(a)器具の遠位端部分を用いて洞壁に開口部を形成することと、(b)器具の遠位端部分を用いて洞腔に灌注すること及び洞腔を吸引することの少なくとも一方によって、洞腔を処置することと、を含む、方法。
洞腔を処置する方法であって、(a)器具の遠位端部分を用いて洞壁に開口部を形成することと、(b)器具の遠位端部分を用いて洞腔に灌注すること及び洞腔を吸引することの少なくとも一方によって、洞腔を処置することと、を含む、方法。
(実施例18)
開口部を形成することが、(a)洞壁を通して遠位端部分の回転部材を送り出すことによって、洞壁を貫通することであって、回転部材はらせん状フライトを備えている、ことと、(b)遠位端部分のカッター部材を、回転部材を越え、洞壁を貫通して、遠位に送り出すことであって、カッター部材を遠位に送り出す行為の間に、回転部材は洞壁に対して固定して保持され、洞壁を貫通してカッター部材を送り出す行為は、洞壁内に開口部を形成する、ことと、を更に含む、実施例17に記載の方法。
開口部を形成することが、(a)洞壁を通して遠位端部分の回転部材を送り出すことによって、洞壁を貫通することであって、回転部材はらせん状フライトを備えている、ことと、(b)遠位端部分のカッター部材を、回転部材を越え、洞壁を貫通して、遠位に送り出すことであって、カッター部材を遠位に送り出す行為の間に、回転部材は洞壁に対して固定して保持され、洞壁を貫通してカッター部材を送り出す行為は、洞壁内に開口部を形成する、ことと、を更に含む、実施例17に記載の方法。
(実施例19)
器具の遠位端部分が、流体源と流体的に接続されている出口を有し、第1の出口が、らせん状フライトの近位に位置付けられ、洞腔を処置することが、洞腔に灌注するために、出口から流体を排出させて洞腔に入れることを更に含む、実施例18に記載の方法。
器具の遠位端部分が、流体源と流体的に接続されている出口を有し、第1の出口が、らせん状フライトの近位に位置付けられ、洞腔を処置することが、洞腔に灌注するために、出口から流体を排出させて洞腔に入れることを更に含む、実施例18に記載の方法。
(実施例20)
器具の遠位端部分が、真空発生器と流体的に接続された出口を有し、第1の出口が、らせん状フライトの近位に位置付けられ、洞腔を処置することが、洞腔から流体を吸引するために、洞腔内に位置付けられた出口において真空を生成することを更に含む、実施例18又は19に記載の方法。
器具の遠位端部分が、真空発生器と流体的に接続された出口を有し、第1の出口が、らせん状フライトの近位に位置付けられ、洞腔を処置することが、洞腔から流体を吸引するために、洞腔内に位置付けられた出口において真空を生成することを更に含む、実施例18又は19に記載の方法。
IV.その他
本明細書に記載の実施例のうちのいずれも、上述のものに加えて又はそれに代えて、様々な他の特徴を含み得る点が理解されるべきである。あくまで例としてであるが、本明細書に記載の実施例のうちのいずれも、参照によって本明細書に援用される様々な参考文献のいずれかに開示されている様々な特徴のうちの1つ以上を含むこともできる。
本明細書に記載の実施例のうちのいずれも、上述のものに加えて又はそれに代えて、様々な他の特徴を含み得る点が理解されるべきである。あくまで例としてであるが、本明細書に記載の実施例のうちのいずれも、参照によって本明細書に援用される様々な参考文献のいずれかに開示されている様々な特徴のうちの1つ以上を含むこともできる。
本明細書に記載の教示、表現要素、実施形態、実施例などのうちのいずれか1つ以上を、本明細書に記載の他の教示、表現要素、実施形態、実施例などのうちのいずれか1つ以上と組み合わせることができる点が理解されるべきである。したがって、上記の教示、表現要素、実施形態、実施例などは、互いに対して独立して考慮されるべきではない。本明細書の教示に照らして、本明細書の教示を組み合わせることができる様々な適当な方法が、当業者には直ちに明らかとなろう。かかる改変例及び変形例は、「特許請求の範囲」内に含まれるものとする。
参照により本明細書に援用されると言及されたいかなる特許、刊行物、又は他の開示内容も、全体的に又は部分的に、援用された内容が現行の定義、見解、又は本開示に記載された他の開示内容とあくまで矛盾しない範囲でのみ本明細書に援用されることを認識されたい。それ自体、また必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載される開示内容は、参照により本明細書に援用されるあらゆる矛盾する記載に優先するものとする。参照により本明細書に援用されるものとするが、既存の定義、記載、又は本明細書に記載される他の開示文献と矛盾する任意の文献、又はそれらの部分は、援用文献と既存の開示内容との間に矛盾が生じない範囲においてのみ援用されるものとする。
上述の変形形態は、1回の使用後に廃棄されるように設計されてもよく、あるいは、それらは、複数回使用されるように設計されてもよい。いずれか又は両方の場合において、変形形態は、少なくとも1回の使用後に再利用のために再調整され得る。再調整は、デバイスの分解工程、それに続く特定の部品の洗浄又は交換工程、及びその後の再組立工程の任意の組み合わせを含み得る。特に、装置のいくつかの変形形態は分解することができ、また、装置の任意の数の特定の部材又は部品を、任意の組み合わせで選択的に交換するか又は取り外してもよい。特定の部品の洗浄及び/又は交換に際して、装置の特定の変形形態を、再調整用の施設において、又は手術の直前に使用者により再組み立てして、その後の使用に供することができる。当業者であれば、デバイスの再調整において、分解、洗浄/交換、及び再組立のための様々な技術を使用できる点を認識するであろう。かかる技術の使用、及び結果として得られる再調整されたデバイスは、すべて本発明の範囲内にある。
あくまで一例として、本明細書に記載される変形形態は、手術の前及び/又は後に滅菌されてもよい。1つの滅菌法では、装置をプラスチック製又はTYVEK製のバックなどの閉鎖及び密封された容器に入れる。次いで、容器及び装置を、γ線、X線、又は高エネルギー電子線などの、容器を透過し得る放射線場に置くことができる。放射線は、装置の表面及び容器内の細菌を死滅させることができる。この後、滅菌された装置を、後の使用のために、滅菌容器中で保管することができる。デバイスはまた、β線若しくはγ線、エチレンオキシド、又は水蒸気が挙げられるがこれらに限定されない、当該技術分野で既知の任意の別の技術を用いて滅菌され得る。
以上、本発明の様々な実施形態を図示及び説明したが、本発明の範囲から逸脱することなく、当業者による適切な改変により、本明細書に記載される方法及びシステムの更なる適合化を実現することができる。そのような可能な改変のうちのいくつかについて述べたが、他の改変も当業者には明らかであろう。例えば、上記で論じた実施例、実施形態、形状、材料、寸法、比率、工程などは例示的なものであって、必須のものではない。したがって、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲の観点から考慮されるべきものであり、本明細書及び図面において図示され、説明された構造及び動作の細部に限定されないものとして理解されたい。
〔実施の態様〕
(1) 器具であって、
(a)内部を通って長手方向に延在する内腔を有するカッター部材と、
(b)遠位端部分を有し、かつ前記カッター部材内の前記内腔を通って延在する回転部材であって、前記回転部材は、前記遠位端部分から突出するらせん状ブレードを有し、前記カッター部材は、前記らせん状ブレードの少なくとも一部を選択的に覆いかつ洞腔に開口部を形成するために、前記回転部材に対して並進するように動作可能である、回転部材と、
(c)前記カッター部材及び前記回転部材の少なくとも一方によって画定される流体通路であって、前記流体通路は、前記カッター部材を通って入口から第1の出口まで延在し、前記第1の出口が前記開口部を介して洞腔と流体的に連通するように構成されるように、前記第1の出口は前記らせん状ブレードの近位に位置付けられている、流体通路と、を備え、
流体及び真空の少なくとも一方を前記第1の出口まで流通させ、前記流体及び前記真空の前記少なくとも一方を前記洞腔内に導入して、それぞれ、前記洞腔に灌注する又は前記洞腔を吸引するために、前記入口が、前記流体及び前記真空の前記少なくとも一方を受け入れるように構成されている、器具。
(2) 前記流体通路が、前記回転部材と前記カッター部材との間に画定されている、実施態様1に記載の器具。
(3) 前記回転部材に沿って前記第1の出口から前記入口に向かって長手方向に延在する第1の溝を更に備え、前記第1の溝が、前記流体通路を更に画定する、実施態様2に記載の器具。
(4) 前記流体通路が、第2の出口と第3の出口とを更に備え、前記第2及び第3の出口が前記開口部を介して前記洞腔と流体的に連通するように構成されるように、前記第2及び第3の出口のそれぞれが、前記らせん状ブレードの近位に位置付けられ、前記器具が、
(a)前記回転部材に沿って前記第2の出口から前記入口に向かって長手方向に延在する第2の溝であって、前記第2の溝は前記流体通路を更に画定する、第2の溝と、
(b)前記回転部材に沿って前記第3の出口から前記入口に向かって長手方向に延在する第3の溝であって、前記第3の溝は前記流体通路を更に画定する、第3の溝と、を更に備え、
前記第1、第2、及び第3の溝が、前記回転部材の周りに等角度で離間配置されている、実施態様3に記載の器具。
(5) 前記回転部材が、
(i)前記遠位端部分と反対側の近位端部分と、
(ii)前記近位端部分と前記遠位端部分との間に位置付けられた中間部分であって、前記中間部分及び前記カッター部材は、全体として、それらの間に細長い流路を画定し、前記細長い流路は前記流体通路を更に画定する、中間部分と、
(iii)前記回転部材の前記遠位端部分の周囲に少なくとも部分的に延在する支持ボスであって、前記支持ボスは、前記内腔内の前記カッター部材に対して位置付けられ、かつ、前記内腔内で前記支持ボスから近位に突出する前記回転部材の前記中間部分を支持する、支持ボスと、を更に備える、実施態様1に記載の器具。
(1) 器具であって、
(a)内部を通って長手方向に延在する内腔を有するカッター部材と、
(b)遠位端部分を有し、かつ前記カッター部材内の前記内腔を通って延在する回転部材であって、前記回転部材は、前記遠位端部分から突出するらせん状ブレードを有し、前記カッター部材は、前記らせん状ブレードの少なくとも一部を選択的に覆いかつ洞腔に開口部を形成するために、前記回転部材に対して並進するように動作可能である、回転部材と、
(c)前記カッター部材及び前記回転部材の少なくとも一方によって画定される流体通路であって、前記流体通路は、前記カッター部材を通って入口から第1の出口まで延在し、前記第1の出口が前記開口部を介して洞腔と流体的に連通するように構成されるように、前記第1の出口は前記らせん状ブレードの近位に位置付けられている、流体通路と、を備え、
流体及び真空の少なくとも一方を前記第1の出口まで流通させ、前記流体及び前記真空の前記少なくとも一方を前記洞腔内に導入して、それぞれ、前記洞腔に灌注する又は前記洞腔を吸引するために、前記入口が、前記流体及び前記真空の前記少なくとも一方を受け入れるように構成されている、器具。
(2) 前記流体通路が、前記回転部材と前記カッター部材との間に画定されている、実施態様1に記載の器具。
(3) 前記回転部材に沿って前記第1の出口から前記入口に向かって長手方向に延在する第1の溝を更に備え、前記第1の溝が、前記流体通路を更に画定する、実施態様2に記載の器具。
(4) 前記流体通路が、第2の出口と第3の出口とを更に備え、前記第2及び第3の出口が前記開口部を介して前記洞腔と流体的に連通するように構成されるように、前記第2及び第3の出口のそれぞれが、前記らせん状ブレードの近位に位置付けられ、前記器具が、
(a)前記回転部材に沿って前記第2の出口から前記入口に向かって長手方向に延在する第2の溝であって、前記第2の溝は前記流体通路を更に画定する、第2の溝と、
(b)前記回転部材に沿って前記第3の出口から前記入口に向かって長手方向に延在する第3の溝であって、前記第3の溝は前記流体通路を更に画定する、第3の溝と、を更に備え、
前記第1、第2、及び第3の溝が、前記回転部材の周りに等角度で離間配置されている、実施態様3に記載の器具。
(5) 前記回転部材が、
(i)前記遠位端部分と反対側の近位端部分と、
(ii)前記近位端部分と前記遠位端部分との間に位置付けられた中間部分であって、前記中間部分及び前記カッター部材は、全体として、それらの間に細長い流路を画定し、前記細長い流路は前記流体通路を更に画定する、中間部分と、
(iii)前記回転部材の前記遠位端部分の周囲に少なくとも部分的に延在する支持ボスであって、前記支持ボスは、前記内腔内の前記カッター部材に対して位置付けられ、かつ、前記内腔内で前記支持ボスから近位に突出する前記回転部材の前記中間部分を支持する、支持ボスと、を更に備える、実施態様1に記載の器具。
(6) 前記支持ボスを通って前記第1の出口と前記細長い流路との間を長手方向に延在する第1の溝を更に備え、前記第1の溝が、その中を通って流体連通する前記流体通路を更に画定する、実施態様5に記載の器具。
(7) 前記流体通路が、第2の出口と第3の出口とを更に備え、前記第2及び第3の出口が前記開口部を介して前記洞腔と流体的に連通するように構成されるように、前記第2及び第3の出口のそれぞれが、前記らせん状ブレードの近位に位置付けられ、前記器具が、
(a)前記支持ボスを通って前記第2の出口と前記細長い流路との間を長手方向に延在する第2の溝であって、前記第2の溝は、その中を通って流体連通する前記流体通路を更に画定する、第2の溝と、
(b)前記支持ボスを通って前記第3の出口と前記細長い流路との間を長手方向に延在する第3の溝であって、前記第3の溝は、その中を通って流体連通する前記流体通路を更に画定する、第3の溝と、を更に備え、
前記第1、第2、及び第3の溝が、前記支持ボスの周りに等角度で離間配置されている、実施態様6に記載の器具。
(8) 長手方向に選択的に並進するように構成されている摺動部材を更に備え、前記摺動部材が、前記カッター部材と連結されて、前記カッター部材が前記回転部材に対して長手方向に動くように方向付ける、実施態様1に記載の器具。
(9) 前記回転部材及び前記切断チューブの少なくとも一方によって画定される細長い流路を更に備え、前記細長い流路が、前記第1の出口と流体的に接続され、前記流体通路を更に画定し、前記摺動部材が、内部を通って延在するマニホールド流路を有し、前記マニホールド流路が、前記細長い流路と流体的に接続され、かつ、前記流体及び前記真空の少なくとも一方を前記マニホールド流路から前記細長い流路まで流通させるために、前記流体及び前記真空の前記少なくとも一方を受け入れるように構成されている、実施態様8に記載の器具。
(10) 前記摺動部材と連結され、かつ前記マニホールド流路と流体的に接続されている、供給チューブを更に備え、前記供給チューブは、前記摺動部材と反対側の前記入口を有しており、前記入口は、前記流体供給部及び前記真空発生器の少なくとも一方に接続するように構成されて、前記流体及び前記真空の少なくとも一方をそれぞれ受け入れるようになっている、実施態様9に記載の器具。
(7) 前記流体通路が、第2の出口と第3の出口とを更に備え、前記第2及び第3の出口が前記開口部を介して前記洞腔と流体的に連通するように構成されるように、前記第2及び第3の出口のそれぞれが、前記らせん状ブレードの近位に位置付けられ、前記器具が、
(a)前記支持ボスを通って前記第2の出口と前記細長い流路との間を長手方向に延在する第2の溝であって、前記第2の溝は、その中を通って流体連通する前記流体通路を更に画定する、第2の溝と、
(b)前記支持ボスを通って前記第3の出口と前記細長い流路との間を長手方向に延在する第3の溝であって、前記第3の溝は、その中を通って流体連通する前記流体通路を更に画定する、第3の溝と、を更に備え、
前記第1、第2、及び第3の溝が、前記支持ボスの周りに等角度で離間配置されている、実施態様6に記載の器具。
(8) 長手方向に選択的に並進するように構成されている摺動部材を更に備え、前記摺動部材が、前記カッター部材と連結されて、前記カッター部材が前記回転部材に対して長手方向に動くように方向付ける、実施態様1に記載の器具。
(9) 前記回転部材及び前記切断チューブの少なくとも一方によって画定される細長い流路を更に備え、前記細長い流路が、前記第1の出口と流体的に接続され、前記流体通路を更に画定し、前記摺動部材が、内部を通って延在するマニホールド流路を有し、前記マニホールド流路が、前記細長い流路と流体的に接続され、かつ、前記流体及び前記真空の少なくとも一方を前記マニホールド流路から前記細長い流路まで流通させるために、前記流体及び前記真空の前記少なくとも一方を受け入れるように構成されている、実施態様8に記載の器具。
(10) 前記摺動部材と連結され、かつ前記マニホールド流路と流体的に接続されている、供給チューブを更に備え、前記供給チューブは、前記摺動部材と反対側の前記入口を有しており、前記入口は、前記流体供給部及び前記真空発生器の少なくとも一方に接続するように構成されて、前記流体及び前記真空の少なくとも一方をそれぞれ受け入れるようになっている、実施態様9に記載の器具。
(11) 前記供給チューブが可撓性供給チューブを含み、前記可撓性供給チューブは、前記摺動部材と共に柔軟に動くように構成されている、実施態様10に記載の器具。
(12) 前記カッター部材が横方向流体穴を更に備え、前記横方向流体穴は、前記摺動部材内を前記内腔から前記マニホールド流路まで延在し、これにより、前記マニホールド流路は前記細長い流路と流体連通するようになっている、実施態様9に記載の器具。
(13) 前記回転部材が、先の尖った遠位先端部を有している、実施態様1に記載の器具。
(14) 前記回転部材及び前記カッター部材に動作可能に接続されたハンドルアセンブリを更に備え、前記ハンドルアセンブリは、ユーザーによって把持され、かつ、患者の処置中に前記回転部材及び前記カッター部材を支持するように構成されている、実施態様1に記載の器具。
(15) 流体供給部及び真空発生器の少なくとも一方を更に備え、前記流体供給部及び前記真空発生器の前記少なくとも一方が、前記流体通路に流体的に接続するように構成された注射器の形態である、実施態様1に記載の器具。
(12) 前記カッター部材が横方向流体穴を更に備え、前記横方向流体穴は、前記摺動部材内を前記内腔から前記マニホールド流路まで延在し、これにより、前記マニホールド流路は前記細長い流路と流体連通するようになっている、実施態様9に記載の器具。
(13) 前記回転部材が、先の尖った遠位先端部を有している、実施態様1に記載の器具。
(14) 前記回転部材及び前記カッター部材に動作可能に接続されたハンドルアセンブリを更に備え、前記ハンドルアセンブリは、ユーザーによって把持され、かつ、患者の処置中に前記回転部材及び前記カッター部材を支持するように構成されている、実施態様1に記載の器具。
(15) 流体供給部及び真空発生器の少なくとも一方を更に備え、前記流体供給部及び前記真空発生器の前記少なくとも一方が、前記流体通路に流体的に接続するように構成された注射器の形態である、実施態様1に記載の器具。
(16) 器具であって、
(a)内部を通って長手方向に延在する内腔を有するカッター部材と、
(b)遠位端部分を有し、かつ前記カッター部材内の前記内腔を通って延在する回転部材であって、前記回転部材は、前記遠位端部分から突出するらせん状ブレードを有し、前記カッター部材は、前記らせん状ブレードの少なくとも一部を選択的に覆いかつ洞腔に開口部を形成するために、前記回転部材に対して並進するように動作可能である、回転部材と、
(c)長手方向に選択的に並進するように構成されている摺動部材であって、前記摺動部材は、前記カッター部材と連結されて、前記カッター部材が前記回転部材に対して長手方向に動くように方向付ける、摺動部材と、
(c)前記カッター部材と前記回転部材との間に画定された流体通路であって、前記流体通路は、前記カッター部材を通って入口から第1の出口まで延在し、前記第1の出口が前記開口部を介して前記洞腔と流体的に連通するように構成されるように、前記第1の出口は前記らせん状ブレードの近位に位置付けられている、流体通路と、を備え、
前記回転部材が、
(i)前記遠位端部分と反対側の近位端部分と、
(ii)前記近位端部分と前記遠位端部分との間に位置付けられた中間部分であって、前記中間部分及び前記カッター部材は、全体として、それらの間に細長い流路を画定し、前記細長い流路は前記流体通路を更に画定する、中間部分と、
(iii)前記回転部材の前記遠位端部分の周囲に少なくとも部分的に延在する支持ボスであって、前記支持ボスは、前記内腔内の前記カッター部材に対して位置付けられ、かつ、前記内腔内で前記支持ボスから近位に突出する前記回転部材の前記中間部分を支持する、支持ボスと、を更に備え、
流体及び真空の少なくとも一方を前記第1の出口まで流通させ、前記流体及び前記真空の前記少なくとも一方を前記洞腔内に導入して、それぞれ、前記洞腔に灌注する又は前記洞腔を吸引するために、前記入口が、前記流体及び前記真空の前記少なくとも一方を受け入れるように構成されている、器具。
(17) 洞腔を処置する方法であって、
(a)器具の遠位端部分を用いて洞壁に開口部を形成することと、
(b)前記器具の前記遠位端部分を用いて前記洞腔に灌注すること及び前記洞腔を吸引することの少なくとも一方によって、前記洞腔を処置することと、を含む、方法。
(18) 前記開口部を形成することが、
(a)前記洞壁を通して前記遠位端部分の回転部材を送り出すことによって、前記洞壁を貫通することであって、前記回転部材はらせん状フライトを備えている、ことと、
(b)前記遠位端部分のカッター部材を、前記回転部材を越え、前記洞壁を貫通して、遠位に送り出すことであって、前記カッター部材を遠位に送り出す行為の間に、前記回転部材は前記洞壁に対して固定して保持され、前記洞壁を貫通して前記カッター部材を送り出す行為は、前記洞壁内に前記開口部を形成する、ことと、を更に含む、実施態様17に記載の方法。
(19) 前記器具の前記遠位端部分が、流体源と流体的に接続されている出口を有し、前記第1の出口が、前記らせん状フライトの近位に位置付けられ、前記洞腔を処置することが、前記洞腔に灌注するために、前記出口から流体を排出させて前記洞腔に入れることを更に含む、実施態様18に記載の方法。
(20) 前記器具の前記遠位端部分が、真空発生器と流体的に接続された出口を有し、前記第1の出口が、前記らせん状フライトの近位に位置付けられ、前記洞腔を処置することが、前記洞腔から流体を吸引するために、前記洞腔内に位置付けられた前記出口において真空を生成することを更に含む、実施態様18に記載の方法。
(a)内部を通って長手方向に延在する内腔を有するカッター部材と、
(b)遠位端部分を有し、かつ前記カッター部材内の前記内腔を通って延在する回転部材であって、前記回転部材は、前記遠位端部分から突出するらせん状ブレードを有し、前記カッター部材は、前記らせん状ブレードの少なくとも一部を選択的に覆いかつ洞腔に開口部を形成するために、前記回転部材に対して並進するように動作可能である、回転部材と、
(c)長手方向に選択的に並進するように構成されている摺動部材であって、前記摺動部材は、前記カッター部材と連結されて、前記カッター部材が前記回転部材に対して長手方向に動くように方向付ける、摺動部材と、
(c)前記カッター部材と前記回転部材との間に画定された流体通路であって、前記流体通路は、前記カッター部材を通って入口から第1の出口まで延在し、前記第1の出口が前記開口部を介して前記洞腔と流体的に連通するように構成されるように、前記第1の出口は前記らせん状ブレードの近位に位置付けられている、流体通路と、を備え、
前記回転部材が、
(i)前記遠位端部分と反対側の近位端部分と、
(ii)前記近位端部分と前記遠位端部分との間に位置付けられた中間部分であって、前記中間部分及び前記カッター部材は、全体として、それらの間に細長い流路を画定し、前記細長い流路は前記流体通路を更に画定する、中間部分と、
(iii)前記回転部材の前記遠位端部分の周囲に少なくとも部分的に延在する支持ボスであって、前記支持ボスは、前記内腔内の前記カッター部材に対して位置付けられ、かつ、前記内腔内で前記支持ボスから近位に突出する前記回転部材の前記中間部分を支持する、支持ボスと、を更に備え、
流体及び真空の少なくとも一方を前記第1の出口まで流通させ、前記流体及び前記真空の前記少なくとも一方を前記洞腔内に導入して、それぞれ、前記洞腔に灌注する又は前記洞腔を吸引するために、前記入口が、前記流体及び前記真空の前記少なくとも一方を受け入れるように構成されている、器具。
(17) 洞腔を処置する方法であって、
(a)器具の遠位端部分を用いて洞壁に開口部を形成することと、
(b)前記器具の前記遠位端部分を用いて前記洞腔に灌注すること及び前記洞腔を吸引することの少なくとも一方によって、前記洞腔を処置することと、を含む、方法。
(18) 前記開口部を形成することが、
(a)前記洞壁を通して前記遠位端部分の回転部材を送り出すことによって、前記洞壁を貫通することであって、前記回転部材はらせん状フライトを備えている、ことと、
(b)前記遠位端部分のカッター部材を、前記回転部材を越え、前記洞壁を貫通して、遠位に送り出すことであって、前記カッター部材を遠位に送り出す行為の間に、前記回転部材は前記洞壁に対して固定して保持され、前記洞壁を貫通して前記カッター部材を送り出す行為は、前記洞壁内に前記開口部を形成する、ことと、を更に含む、実施態様17に記載の方法。
(19) 前記器具の前記遠位端部分が、流体源と流体的に接続されている出口を有し、前記第1の出口が、前記らせん状フライトの近位に位置付けられ、前記洞腔を処置することが、前記洞腔に灌注するために、前記出口から流体を排出させて前記洞腔に入れることを更に含む、実施態様18に記載の方法。
(20) 前記器具の前記遠位端部分が、真空発生器と流体的に接続された出口を有し、前記第1の出口が、前記らせん状フライトの近位に位置付けられ、前記洞腔を処置することが、前記洞腔から流体を吸引するために、前記洞腔内に位置付けられた前記出口において真空を生成することを更に含む、実施態様18に記載の方法。
Claims (16)
- 器具であって、
(a)内部を通って長手方向に延在する内腔を有するカッター部材と、
(b)遠位端部分を有し、かつ前記カッター部材内の前記内腔を通って延在する回転部材であって、前記回転部材は、前記遠位端部分から突出するらせん状ブレードを有し、前記カッター部材は、前記らせん状ブレードの少なくとも一部を選択的に覆いかつ洞腔に開口部を形成するために、前記回転部材に対して並進するように動作可能である、回転部材と、
(c)前記カッター部材及び前記回転部材の少なくとも一方によって画定される流体通路であって、前記流体通路は、前記カッター部材を通って入口から第1の出口まで延在し、前記第1の出口が前記開口部を介して洞腔と流体的に連通するように構成されるように、前記第1の出口は前記らせん状ブレードの近位に位置付けられている、流体通路と、を備え、
流体及び真空の少なくとも一方を前記第1の出口まで流通させ、前記流体及び前記真空の前記少なくとも一方を前記洞腔内に導入して、それぞれ、前記洞腔に灌注する又は前記洞腔を吸引するために、前記入口が、前記流体及び前記真空の前記少なくとも一方を受け入れるように構成されている、器具。 - 前記流体通路が、前記回転部材と前記カッター部材との間に画定されている、請求項1に記載の器具。
- 前記回転部材に沿って前記第1の出口から前記入口に向かって長手方向に延在する第1の溝を更に備え、前記第1の溝が、前記流体通路を更に画定する、請求項2に記載の器具。
- 前記流体通路が、第2の出口と第3の出口とを更に備え、前記第2及び第3の出口が前記開口部を介して前記洞腔と流体的に連通するように構成されるように、前記第2及び第3の出口のそれぞれが、前記らせん状ブレードの近位に位置付けられ、前記器具が、
(a)前記回転部材に沿って前記第2の出口から前記入口に向かって長手方向に延在する第2の溝であって、前記第2の溝は前記流体通路を更に画定する、第2の溝と、
(b)前記回転部材に沿って前記第3の出口から前記入口に向かって長手方向に延在する第3の溝であって、前記第3の溝は前記流体通路を更に画定する、第3の溝と、を更に備え、
前記第1、第2、及び第3の溝が、前記回転部材の周りに等角度で離間配置されている、請求項3に記載の器具。 - 前記回転部材が、
(i)前記遠位端部分と反対側の近位端部分と、
(ii)前記近位端部分と前記遠位端部分との間に位置付けられた中間部分であって、前記中間部分及び前記カッター部材は、全体として、それらの間に細長い流路を画定し、前記細長い流路は前記流体通路を更に画定する、中間部分と、
(iii)前記回転部材の前記遠位端部分の周囲に少なくとも部分的に延在する支持ボスであって、前記支持ボスは、前記内腔内の前記カッター部材に対して位置付けられ、かつ、前記内腔内で前記支持ボスから近位に突出する前記回転部材の前記中間部分を支持する、支持ボスと、を更に備える、請求項1に記載の器具。 - 前記支持ボスを通って前記第1の出口と前記細長い流路との間を長手方向に延在する第1の溝を更に備え、前記第1の溝が、その中を通って流体連通する前記流体通路を更に画定する、請求項5に記載の器具。
- 前記流体通路が、第2の出口と第3の出口とを更に備え、前記第2及び第3の出口が前記開口部を介して前記洞腔と流体的に連通するように構成されるように、前記第2及び第3の出口のそれぞれが、前記らせん状ブレードの近位に位置付けられ、前記器具が、
(a)前記支持ボスを通って前記第2の出口と前記細長い流路との間を長手方向に延在する第2の溝であって、前記第2の溝は、その中を通って流体連通する前記流体通路を更に画定する、第2の溝と、
(b)前記支持ボスを通って前記第3の出口と前記細長い流路との間を長手方向に延在する第3の溝であって、前記第3の溝は、その中を通って流体連通する前記流体通路を更に画定する、第3の溝と、を更に備え、
前記第1、第2、及び第3の溝が、前記支持ボスの周りに等角度で離間配置されている、請求項6に記載の器具。 - 長手方向に選択的に並進するように構成されている摺動部材を更に備え、前記摺動部材が、前記カッター部材と連結されて、前記カッター部材が前記回転部材に対して長手方向に動くように方向付ける、請求項1に記載の器具。
- 前記回転部材及び前記切断チューブの少なくとも一方によって画定される細長い流路を更に備え、前記細長い流路が、前記第1の出口と流体的に接続され、前記流体通路を更に画定し、前記摺動部材が、内部を通って延在するマニホールド流路を有し、前記マニホールド流路が、前記細長い流路と流体的に接続され、かつ、前記流体及び前記真空の少なくとも一方を前記マニホールド流路から前記細長い流路まで流通させるために、前記流体及び前記真空の前記少なくとも一方を受け入れるように構成されている、請求項8に記載の器具。
- 前記摺動部材と連結され、かつ前記マニホールド流路と流体的に接続されている、供給チューブを更に備え、前記供給チューブは、前記摺動部材と反対側の前記入口を有しており、前記入口は、前記流体供給部及び前記真空発生器の少なくとも一方に接続するように構成されて、前記流体及び前記真空の少なくとも一方をそれぞれ受け入れるようになっている、請求項9に記載の器具。
- 前記供給チューブが可撓性供給チューブを含み、前記可撓性供給チューブは、前記摺動部材と共に柔軟に動くように構成されている、請求項10に記載の器具。
- 前記カッター部材が横方向流体穴を更に備え、前記横方向流体穴は、前記摺動部材内を前記内腔から前記マニホールド流路まで延在し、これにより、前記マニホールド流路は前記細長い流路と流体連通するようになっている、請求項9に記載の器具。
- 前記回転部材が、先の尖った遠位先端部を有している、請求項1に記載の器具。
- 前記回転部材及び前記カッター部材に動作可能に接続されたハンドルアセンブリを更に備え、前記ハンドルアセンブリは、ユーザーによって把持され、かつ、患者の処置中に前記回転部材及び前記カッター部材を支持するように構成されている、請求項1に記載の器具。
- 流体供給部及び真空発生器の少なくとも一方を更に備え、前記流体供給部及び前記真空発生器の前記少なくとも一方が、前記流体通路に流体的に接続するように構成された注射器の形態である、請求項1に記載の器具。
- 器具であって、
(a)内部を通って長手方向に延在する内腔を有するカッター部材と、
(b)遠位端部分を有し、かつ前記カッター部材内の前記内腔を通って延在する回転部材であって、前記回転部材は、前記遠位端部分から突出するらせん状ブレードを有し、前記カッター部材は、前記らせん状ブレードの少なくとも一部を選択的に覆いかつ洞腔に開口部を形成するために、前記回転部材に対して並進するように動作可能である、回転部材と、
(c)長手方向に選択的に並進するように構成されている摺動部材であって、前記摺動部材は、前記カッター部材と連結されて、前記カッター部材が前記回転部材に対して長手方向に動くように方向付ける、摺動部材と、
(c)前記カッター部材と前記回転部材との間に画定された流体通路であって、前記流体通路は、前記カッター部材を通って入口から第1の出口まで延在し、前記第1の出口が前記開口部を介して前記洞腔と流体的に連通するように構成されるように、前記第1の出口は前記らせん状ブレードの近位に位置付けられている、流体通路と、を備え、
前記回転部材が、
(i)前記遠位端部分と反対側の近位端部分と、
(ii)前記近位端部分と前記遠位端部分との間に位置付けられた中間部分であって、前記中間部分及び前記カッター部材は、全体として、それらの間に細長い流路を画定し、前記細長い流路は前記流体通路を更に画定する、中間部分と、
(iii)前記回転部材の前記遠位端部分の周囲に少なくとも部分的に延在する支持ボスであって、前記支持ボスは、前記内腔内の前記カッター部材に対して位置付けられ、かつ、前記内腔内で前記支持ボスから近位に突出する前記回転部材の前記中間部分を支持する、支持ボスと、を更に備え、
流体及び真空の少なくとも一方を前記第1の出口まで流通させ、前記流体及び前記真空の前記少なくとも一方を前記洞腔内に導入して、それぞれ、前記洞腔に灌注する又は前記洞腔を吸引するために、前記入口が、前記流体及び前記真空の前記少なくとも一方を受け入れるように構成されている、器具。
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