以下では、本発明の実施形態の添付図面を参照して、本発明の実施形態の技術的解決手段を明確に説明する。説明される実施形態は、本発明の実施形態の全てではなく、一部であることは明らかである。本発明の実施形態に基づいて、当業者が創造的努力をすることなく取得する他の全ての実施形態は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
本発明の技術的解決手段は、グローバル移動通信システム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)システム、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)、汎用パケット無線サービス(GPRS:General Packet Radio Service)、及びロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)などの様々な通信システムに適用されてよい。
ユーザ機器(UE:User Equipment)は、移動端末(Mobile Terminal)、移動ユーザ機器などとも呼ばれ、無線アクセスネットワーク(例えば、RAN:Radio Access Network)を用いて、1つ又は複数のコアネットワークと通信することができる。UEは、携帯電話(「セルラ」電話とも呼ばれる)などの移動端末、及び移動端末を備えたコンピュータであってよい。例えば、UEは、携帯型、ポケットサイズ型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型、又は車載型の移動装置であってよく、無線アクセスネットワークで音声及び/又はデータを交換する。
基地局は、GSM若しくはCDMAの基地局(BTS:Base Transceiver Station)であってよく、又はWCDMA(登録商標)の基地局(NodeB)であってもよく、又はLTEの進化型NodeB(eNB又はe−NodeB:evolved NodeB)であってもよいが、このことは、本発明において限定されるものではない。しかしながら、説明を容易にするために、以下の実施形態は、一例としてNodeBを用いて説明される。
本発明の一実施形態が、5G指向型高周波システムにおいて制御情報を送信するための方法を提供する。本発明の本実施形態を説明する前に、5G高周波システムのフレーム構造を最初に説明する。
図1は、5G高周波システムのフレーム構造の概略図である。既存のLTEシステムのフレーム構造と互換性を有するために、5G高周波システムは、LTEシステムのフレーム長設計を用いる。フレーム(frame)は、ここでも10ミリ秒(ms)の遅延時間を用いる。フレームは、10個のサブフレーム(subframe)に分割され、各サブフレームは、1msの遅延時間を有する。サブフレームはさらに、10個のタイムスロット(slot)に分割されてよい。各タイムスロットは、異なる動作周波数に起因して、異なる数の直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:OFDM)シンボル(symbol)を含んでよい。各タイムスロットでは、任意選択で、全てのシンボルがアップリンクデータ送信又はダウンリンクデータ送信に用いられてよい。アップリンクとダウンリンクの異なるタイムスロット比に従って、10個のタイムスロットからなるサブフレームにある異なる数のタイムスロットが、アップリンク又はダウンリンクデータ送信に用いられるように個別に選択されてよい。本発明の本実施形態では、アップリンクタイムスロット対ダウンリンクタイムスロットの比5:5が一例として用いられる。すなわち、最初の5つのタイムスロットがダウンリンクデータ送信に用いられ、最後の5つのタイムスロットがアップリンクデータ送信に用いられる。また、アップリンクタイムスロットとダウンリンクタイムスロットを切り替えるために、ある期間が確保される。前述のアップリンクタイムスロット対ダウンリンクタイムスロットの比5:5は、本発明の本実施形態の一例として用いられているにすぎず、本発明の本実施形態にいかなる限定も与えるものではないことを理解されたい。本発明の本実施形態はさらに、アップリンクタイムスロット対ダウンリンクタイムスロットの比が、2:3、3:2、2:8、3:7などであるシナリオに適用されてよい。
本発明の本実施形態はさらに、以下の前提条件に基づいている。すなわち、基地局とUEとの間に接続が確立されている。高周波システムでは、基地局及びUEは両方とも、複数のビームで通信することができる。したがって、ビームのビーム識別子(Identifier:ID)が、ビームを示すのに用いられてよい。本出願の実施形態は、基地局とUEとの間で同期及びビームトレーニングが完了しており、最適なビームペアリングが得られるという前提条件に基づいている。従来技術のビームトレーニングプロセスが用いられ、米国電気電子技術者協会(Institute of Electrical and Electronics Engineers:IEEE)802.11ad規格の9.35項に記述されているビームトレーニングプロセスが参照されてよい。ビームトレーニングを通じて、基地局及びUEは両方とも、基地局とUEとの間の通信に用いられるビームのビーム識別子(Identifier:ID)を認識することができる。基地局及びUEは、ペアリングに成功したビームを通じて互いに通信することができ、基地局及びUEは、プロトコルに指定された時間ドメインリソースに関する制御情報を送信及び受信する。例えば、図2に示されるように、タイムスロット0〜4がダウンリンクタイムスロットであり、タイムスロット5〜9がアップリンクタイムスロットである。
は、ダウンリンク制御情報の送信によって占有される時間ドメインリソースを示し、
は、アップリンク制御情報の送信によって占有される時間ドメインリソースを示し、
は、アップリンクタイムスロットとダウンリンクタイムスロットの切り替え時間を示す。あるセルでは、制御チャネルによって占有される時間ドメインリソースが、タイムスロット内のいくつかのシンボルであってよい。任意選択で、制御情報送信が、周波数ドメインの周波数帯全体を占有してよい。このように、基地局及びUEは、時間ドメインリソースで制御情報送信を完了することができる。セル間の干渉を回避するために、異なるセルの制御情報が区別される。任意選択で、異なるセルの制御チャネルが、異なるタイムスロットにセットされてよい。図2に示されるように、セル0のダウンリンク制御チャネルが、タイムスロット0の最初の4つのシンボルにセットされてよく、アップリンク制御チャネルが、タイムスロット5の最初の4つのシンボルにセットされてよい。セル1のダウンリンク制御チャネルが、タイムスロット1の最初の4つのシンボルにセットされ、アップリンク制御チャネルが、タイムスロット6の最初の4つのシンボルにセットされる。本発明の本実施形態では、異なるセルの制御チャネルは、異なるタイムスロットにセットされる。このように、基地局及びUEは、シグナリングインタラクションを行って、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソース情報を取得してから制御情報を送信する必要がなく、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースをセル番号に従って決定し、時間ドメインリソースで制御情報を受信及び送信することができる。したがって、複雑なシグナリングインタラクションによって生じる余分なシステムオーバーヘッドが回避される。
図3は、本発明の一実施形態による、無線通信システムにおいて制御情報を送信するための方法1000の概略フローチャートである。方法1000は、基地局によって実行されてよく、以下の段階を含む。
S1100:基地局は、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースを決定する。制御チャネルは、複数のUEの制御情報を送信するように構成されており、時間ドメインリソースは、複数のビームのポーリング時間を含む。
S1200:基地局は、複数のビームのポーリング時間内に複数のUEの制御情報を受信又は送信する。各UEの制御情報は、そのUEに対応するビームを通じて送信される。
具体的には、基地局は、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースを決定する。任意選択で、基地局は、タイムスロットのどのシンボルが制御チャネルによって用いられるかを、プロトコルに従って決定し、用いられる時間ドメインリソースを含むタイムスロットを、セル番号に従って決定して、フレーム構造内の制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースの位置を決定してよい。例えば、制御チャネルがタイムスロットの最初の4つのシンボルを用いることをプロトコルが規定し、セル番号が0である場合、任意選択で、図2に示されるように、基地局は、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースがタイムスロット0の最初の4つのシンボルか、又はタイムスロット5の最初の4つのシンボルであると決定することができる。制御チャネルは、複数のUEの制御情報を送信するように構成される。すなわち、時間ドメインリソースは、複数のUEの制御情報の送信によって占有される時間ドメインリソースのセットである。任意選択で、時間ドメインリソースは、図2に示されるタイムスロット0の最初の4つのシンボルか、又はタイムスロット5の最初の4つのシンボルであってよい。本発明の本実施形態は、これらに限定されるものではない。複数のUEのそれぞれは、対応するビームを有し、基地局は、UEに対応するビームを通じて、制御情報をUEへ送信する。時間ドメインリソースを決定した後に、基地局は、時間ドメインリソースで複数のビームを連続的にポーリングしてよい。すなわち、時間ドメインリソースは、複数のビームのポーリング時間を含む。時間ドメインリソースでは、各ビームはそれ自身のポーリング時間を有し、時間ドメインリソースは、複数のビームのそれぞれのポーリング時間を含む。基地局が複数のビームをポーリングすることで、基地局が、現在ポーリングされているビームに対応する少なくとも1個のUEの制御情報を、現在ポーリングされているビームを通じて、複数のビームのそれぞれのポーリング時間内に受信又は送信することが示される。基地局は、複数のビームのポーリング時間内に複数のUEの制御情報を受信又は送信する。具体的には、第1のビームが複数のビームにおけるビームである場合、基地局は、第1のビームに対応する少なくとも1個のUEの制御情報を、第1のビームのポーリング時間内に受信又は送信する。このように、基地局は、複数のビームをポーリングすることで、複数のビームに対応するUEの制御情報を受信又は送信することができる。
したがって、本発明の本実施形態の、無線通信システムにおいて制御情報を送信するための方法によれば、基地局は最初に、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースを決定し、時間ドメインリソースに含まれる複数のビームのポーリング時間内に複数のUEの制御情報を受信又は送信する。これにより、基地局と複数のUEとの間で、制御情報送信が実施される。
任意選択で、本発明の本実施形態では、複数のビームは、利用可能に構成された複数のビームであってよい。この場合、基地局が、複数のUEの制御情報を複数のビームのポーリング時間内に受信又は送信することは、第1のビームのポーリング時間内に第1のビームに対応する少なくとも1個のUEによって送信されたアップリンク制御情報を、第1のビームのポーリング時間内に基地局が受信する段階、又は第1のビームのポーリング時間内に第1のビームに対応する少なくとも1個のUEへダウンリンク制御情報を基地局が送信する段階を含み、第1のビームは、第1のビームセットにおけるビームであり、第1のビームセットは、利用可能に構成された複数のビームにおける、複数のUEに対応する複数のビームを含む。
具体的には、複数のビームが利用可能に構成された複数のビームである場合、基地局は、利用可能に構成された複数のビームのそれぞれを連続的にポーリングする。任意選択で、基地局は、ビームのビームIDに従って、利用可能に構成された複数のビームのそれぞれをポーリングしてよい。例えば、基地局は、ビームIDの昇順に従って、利用可能に構成された複数のビームのそれぞれを連続的にポーリングし、第1のビームのポーリング時間内に第1のビームに対応する少なくとも1個のUEによって送信されたアップリンク制御情報を、第1のビームのポーリング時間内に受信することができる。あるいは、基地局は、第1のビームのポーリング時間内に、第1のビームに対応する少なくとも1個のUEへダウンリンク制御情報を送信してよい。第1のビームは、第1のビームセットにおけるビームであり、第1のビームセットは、利用可能に構成された複数のビームにおける、複数のUEに対応する複数のビームを含む。複数のUEに対応する複数のビームは、複数のUEのそれぞれに対応する複数のビームのセットである。第1のビームセットは、基地局と複数のUEとの間でペアリングに成功した複数のビームのセットと理解されてよく、利用可能に構成された複数のビームにおける、複数のUEに割り当てられた複数のビームのセットと理解されてもよい。第1のビームセットの各ビームは、少なくとも1個のUEに対応する。制御情報は、第1のビームセットのビームで送信される。したがって、基地局は、ビームに対応する少なくとも1個のUEの制御情報を、第1のビームセットのビームで受信又は送信することができる。任意選択で、ダウンリンク制御情報は、少なくとも1個のUEのダウンリンク制御情報のセットであってよい。異なるUEのダウンリンク制御情報は、異なる符号化シーケンスを用いて区別されてよい。異なるUEは、ダウンリンク制御情報を受信した後に、異なる復号化シーケンスを用いてダウンリンク制御情報を復号し、それぞれのダウンリンク制御情報を取得することができる。任意選択で、異なるUEのダウンリンク制御情報は、異なる周波数によって区別されてよい。異なるUEのダウンリンク制御情報は、異なる周波数帯で送信されてよく、異なるUEは、異なる周波数帯でそれぞれのダウンリンク制御情報を受信することができる。
以下では、図4を参照して、前述の実施形態の無線通信システムにおいて制御情報を送信するための方法を詳細に説明する。図4では、利用可能に構成された複数のビームは、8本のビーム(ビームB
0〜B
7)を含み、複数のUEは、3個のUE(UE
0〜UE
2)を含み、複数のUEに対応する複数のビームは、ビームB
1、ビームB
3、及びビームB
7である。
は、ダウンリンク制御情報の送信によって占有される時間ドメインリソースを示し得る。
は、アップリンク制御情報の送信によって占有される時間ドメインリソースを示し得る。
は、ビーム間の切り替え時間であり、これらのビームは、同じポーリング時間を有する。
図4において、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースに対応する時点が到達する。例えば、図2に示されるセル0の場合、アップリンク制御情報によって用いられる時間ドメインリソースに対応する時点が、タイムスロット5の最初の4つのシンボルに対応する時点であってよく、ダウンリンク制御情報によって用いられる時間ドメインリソースに対応する時点が、タイムスロット0の最初の4つのシンボルに対応する時点であってよい。制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースに対応する時点が到達した場合、基地局は、8本のビームを連続的にポーリングする。任意選択で、基地局は、8本のビームをビームIDの昇順で、すなわち、B0からB7の順でポーリングしてよい。8本のビームの中で、ビームB1、B3、及びB7が複数のUEに対応するビームであり、すなわち、ビームB1、ビームB3、及びビームB7が、複数のUEに割り当てられたビームである。他のビームは、UEに割り当てられていないビームである。ビームB1、ビームB3、及びビームB7に対応するUEは、UE0、UE1、及びUE2である。基地局が、ビームIDの昇順で8本のビームを連続的にポーリングする場合、基地局は最初に、ビームB0をポーリングする。ビームB0は複数のUEに割り当てられていないビームなので、ビームB0のポーリング時間内にビームB0で送信される制御情報は何もない。同様に、このことは、複数のUEに割り当てられていない他のビームにも適用される。これらのビームは同じポーリング時間を有し、基地局は、ビームIDの昇順に従ってポーリングを行い、基地局及びUEは、それぞれの対応するビームのIDを認識する。したがって、基地局がビームB1をポーリングした場合、ビームB1に対応するUE0は、UE0に対応するビームB1のIDに従って、ビームB1のポーリング時間が到達したと判定することができる。このように、制御情報は、ビームB1のポーリング時間内に基地局とUE0との間で送信されてよい。任意選択で、時間ドメインリソースがアップリンク制御情報によって用いられる時間ドメインリソースである場合、基地局は、ビームB1のポーリング時間内にUE0によって送信されたアップリンク制御情報を、ビームB1のポーリング時間内に受信することができる。時間ドメインリソースがダウンリンク制御情報によって用いられる時間ドメインリソースである場合、基地局は、ビームB1のポーリング時間内にダウンリンク制御情報をUE0へ送信することができる。同様に、ビームB3のポーリング時間が到達した場合、基地局とビームB3に対応するUE1との間で制御情報が送信されてよい。ビームB7のポーリング時間が到達した場合、基地局とビームB7に対応するUE2との間で制御情報が送信されてよい。詳細なプロセスは、本明細書で説明されない。UEは、UEに対応するビームのポーリング時間をビームIDに従って決定することができ、したがって、UEは、UEに対応するビームのポーリング時間内に制御情報を受信又は送信することに留意されたい。
任意選択で、図4に示される実施形態では、ビームB3はUE1に対応してよく、UE3及びUE4に対応してもよい。すなわち、ビームB3は、UE1、UE3、及びUE4の制御情報の送信をサポートすることができる。この場合、アップリンク制御情報送信では、基地局は、ビームB3のポーリング時間内にUE1、UE3、及びUE4の制御情報を受信する。異なるUE間の干渉を回避するために、任意選択で、異なるUEの制御情報が、異なる符号化シーケンスを用いて区別されてよい。ダウンリンク制御情報送信の場合、基地局は、ビームB3のポーリング時間内にダウンリンク制御情報をUE1、UE3、及びUE4へ送信する。任意選択で、ダウンリンク制御情報は、UE1、UE3、及びUE4のダウンリンク制御情報のセットであってよい。異なるUEの制御情報は、異なる符号化シーケンスによって区別されてよい。これによって、UE1、UE3、及びUE4は、ダウンリンク制御情報を受信した後に、異なる復号化シーケンスを用いてダウンリンク制御情報を復号し、それぞれのダウンリンク制御情報を取得することができる。任意選択で、異なるUEの制御情報は、異なる周波数によって区別されてよく、これにより、UE1、UE3、及びUE4はそれぞれ、異なる周波数帯でダウンリンク制御情報を受信することができる。
本発明の本実施形態は、利用可能に構成された複数のビームが8本のビーム(ビームB0〜B7)を含み、複数のUEが3個のUE(UE0〜UE2)を含む一例を用いて説明されていることを理解されたい。これは一例にすぎず、本発明の本実施形態にいかなる限定も与えるものではない。あるいは、本発明の本実施形態の複数のビームは、10本のビーム、20本のビームなどを含んでもよく、複数のUEは、5個のUE、10個のUEなどを含んでもよい。本発明の本実施形態は、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースがタイムスロット5の最初の4つのシンボルである一例を用いて説明されているが、本発明の本実施形態は、これに限定されるものではないことも理解されたい。あるいは、本発明の本実施形態の時間ドメインリソースは、タイムスロット6の最初の6つのシンボル、タイムスロット9の最初の4つのシンボルなどであってもよい。
基地局によってポーリングされる複数のビームは、利用可能に構成された複数のビームであってよい。すなわち、複数のビームは、対応するUEを持たないビームを含んでよい。そのビームは、複数のUEに割り当てられていないビームである。基地局が、複数のUEに割り当てられていないビームをポーリングした場合、そのビームで送信される制御情報は何もない。これが意味することは、基地局によってポーリングされる利用可能に構成された複数のビームには、いくつかの余分なビームが存在するということである。この場合、基地局によってポーリングされる複数のビームは、利用可能に構成された複数のビームにおける、複数のUEに対応する複数のビームであってよい。すなわち、複数のビームは、複数のUEに割り当てられた複数のビームのセットである。この場合、基地局が、複数のビームのポーリング時間内に複数のUEの制御情報を受信又は送信する前に、方法1000はさらに、ブロードキャストメッセージを複数のUEへ基地局が送信する段階を含んでよく、ブロードキャストメッセージは、複数のUEに対応する複数のビームの本数を通知するのに用いられ、複数のUEに対応する複数のビームの本数は、複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間を決定するために複数のUEによって用いられる。複数のビームのポーリング時間内に複数のUEの制御情報を基地局が受信又は送信することは、複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間内に第2のビームに対応する少なくとも1個のUEによって送信されたアップリンク制御情報を、第2のビームのポーリング時間内に基地局が受信する段階、又は、第2のビームのポーリング時間内に第2のビームに対応する少なくとも1個のUEへダウンリンク制御情報を基地局が送信する段階を含み、第2のビームは、複数のUEに対応する複数のビームにおけるビームである。
具体的には、複数のビームが、利用可能に構成された複数のビームにおける、複数のUEに対応する複数のビームである場合、すなわち、基地局によってポーリングされる複数のビームが、複数のUEに実際に割り当てられた複数のビームである場合、又は、基地局によってポーリングされる複数のビームが全て利用可能に構成された複数のビームというわけではないが、利用可能に構成された複数のビームにおける、複数のUEに対応する複数のビームである場合、基地局は、複数のUEに割り当てられていない複数のビームをポーリングする必要はない。システムリソースの浪費が回避される。この場合、複数のUEに対応し且つ基地局によってポーリングされる複数のビームのビームIDは、連続していない場合があり、UEは、ビームIDに従って対応する複数のビームのポーリング時間を決定することができない。任意選択で、基地局は、ブロードキャストメッセージを複数のUEへ送信することができる。ブロードキャストメッセージは、複数のUEに対応する複数のビームの本数を通知するのに用いられ、複数のUEに対応する複数のビームの本数は、複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間を決定するために、複数のUEによって用いられる。この場合、任意選択で、アップリンク制御情報送信の場合、基地局は、複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間内に第2のビームに対応する少なくとも1個のUEによって送信されたアップリンク制御情報を、第2のビームのポーリング時間内に受信する。すなわち、第2のビームに対応する少なくとも1個のUEは、複数のUEに対応する複数のビームのそれぞれのポーリング時間内に、アップリンク制御情報を基地局へ繰り返し送信する。第2のビームは、複数のUEに対応する複数のビームにおけるビームである。この場合、少なくとも1個のUEは、第2のビームのポーリング時間を認識していないが、アップリンク制御情報は、各ビームのポーリング時間内に繰り返し送信され、基地局が第2のビームをポーリングするときに、基地局は、少なくとも1個のUEによって送信されたアップリンク制御情報を受信することができる。ダウンリンク制御情報送信の場合、基地局は、第2のビームのポーリング時間内に、第2のビームに対応する少なくとも1個のUEへダウンリンク制御情報を送信する。任意選択で、ダウンリンク制御情報は、少なくとも1個のUEのそれぞれのダウンリンク制御情報を含んでよい。すなわち、ダウンリンク制御情報は、少なくとも1個のUEのダウンリンク制御情報のセットであってよい。少なくとも1個のUEにおける異なるUEのダウンリンク制御情報は、異なる符号化シーケンスを用いて区別されてよい。したがって、異なるUEは、ダウンリンク制御情報を受信した後に、異なる復号化シーケンスを用いてダウンリンク制御情報を復号し、それぞれのダウンリンク制御情報を取得することができる。任意選択で、異なるUEのダウンリンク制御情報は、異なる周波数によって区別されてよい。異なるUEのダウンリンク制御情報は、異なる周波数帯で送信されてよく、異なるUEは、異なる周波数帯でそれぞれのダウンリンク制御情報を受信することができる。UEは、自身の対応するビームのポーリング時間がいつ到達するかを認識していない。任意選択で、UEは、複数のUEに対応する複数のビームのそれぞれのポーリング時間において、ダウンリンク制御情報を受信する状態を維持し、これにより、基地局がUEに対応するビームをポーリングするときに、基地局は、UEのダウンリンク制御情報を受信することができる。
任意選択で、本発明の本実施形態では、ブロードキャストメッセージは、他の情報を通知するのに用いられてよい。ただし、その情報が、複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間を決定するのに用いられる場合に限る。このことは、本発明の本実施形態の保護範囲内に含まれる。例えば、ブロードキャストメッセージは、複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間を直接通知するのに用いられてよい。すなわち、基地局は、複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間を通知するために、ブロードキャストメッセージを直接用いることができる。任意選択で、基地局は、どのシンボルが複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間によって占有されているかを、通知することができる。したがって、複数のUEは、複数のUEに対応する複数のビームの本数に従って複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間を決定する必要はないが、ブロードキャストメッセージに従って複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間を直接取得することができる。その場合、制御情報は、複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間内に送信される。
以下では、図5を参照して、前述の実施形態の無線通信システムにおいて制御情報を送信するための方法を詳細に説明する。図5では、利用可能に構成された複数のビームは、8本のビーム(ビームB
0〜B
7)を含み、複数のビームは、利用可能に構成された複数のビームにおける、複数のUEに対応する複数のビーム(3本のビーム、B
1、B
3、及びB
7を含む)であり、複数のUEは、3個のUE(UE
0〜UE
2)を含む。
は、ダウンリンク制御情報の送信によって占有される時間ドメインリソースを示す。
は、アップリンク制御情報の送信によって占有される時間ドメインリソースを示す。
は、ビーム間の切り替え時間であり、これらのビームは、同じポーリング時間を有する。
図5において、時間ドメインリソースが制御チャネルによって用いられる時点が到達した場合、例えば、タイムスロット5の最初の4つのシンボルに対応する時点が到達した場合、基地局は、3個のUEに対応する3本のビームをポーリングする。ビームB1、ビームB3、及びビームB7に対応するUEは、UE0、UE1、及びUE2である。基地局は、制御情報をUEへ送信する前に、最初にブロードキャストメッセージを複数のUEへ送信する。ブロードキャストメッセージは、複数のUEに対応し且つ基地局によってポーリングされることになる複数のビームの本数を、複数のUEに通知するのに用いられる。複数のUEに対応する複数のビームの本数は、複数のUEが複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間を決定するために用いられる。任意選択で、基地局はさらに、ビームIDの昇順で複数のビームを連続的にポーリングすることができる。すなわち、B1、B3、B7の順序でポーリングが行われる。基地局は最初に、ビームB1をポーリングする。ビームB1はUE0に対応し、UE0は、対応するビームB1のポーリング時間がいつ到達するかを認識していない。これらのビームは、同じポーリング時間を有する。UE0は、基地局によってポーリングされる複数のビームの本数を取得することができる。したがって、UE0は、基地局によってポーリングされる複数のビームの本数に従って、複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間を決定することができる。次に、UE0は、複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間内にアップリンク制御情報を基地局へ繰り返し送信して、基地局がUE0のアップリンク制御情報を確実に受信できるようにすることができる。すなわち、UE0は、複数のUEに対応する複数のビームにおける第1のビームのポーリング時間に基づいて、自身の対応するビームB1でアップリンク制御情報を基地局へ繰り返し送信する。これは、UE1及びUE2についても同じであり、詳細はここで繰り返されない。基地局では、時間ドメインリソースがアップリンク制御情報によって用いられる時間ドメインリソースである場合、基地局は、ビームB1、B3、及びB7をポーリングすることで、UE0、UE1、及びUE2によって送信されたアップリンク制御情報を受信する。時間ドメインリソースがダウンリンク制御情報によって用いられる時間ドメインリソースである場合、UEは、自身の対応するビームのポーリング時間がいつ到達するかも認識していない。UEは、複数のUEに対応する複数のビームのそれぞれのポーリング時間において、ダウンリンク制御情報を受信する状態を維持する。このように、基地局がUEに対応するビームをポーリングする場合、UEは、UEのダウンリンク制御情報を受信することができる。基地局の場合、基地局は、各ビームのポーリング時間内に現在ポーリングされているビームを通じて、現在ポーリングされているビームに対応する少なくとも1個のUEへダウンリンク制御情報を送信する。任意選択で、ダウンリンク制御情報は、少なくとも1個のUEのそれぞれのダウンリンク制御情報を含んでよい。少なくとも1個のUEがダウンリンク制御情報を受信した後に、異なるUEが、異なる復号化シーケンスを用いてダウンリンク制御情報を復号し、それぞれのダウンリンク制御情報を取得することができる。任意選択で、少なくとも1個のUEのダウンリンク制御情報は、異なる周波数によって区別されてよい。異なるUEのダウンリンク制御情報は、異なる周波数帯で送信されてよく、異なるUEは、異なる周波数帯でそれぞれのダウンリンク制御情報を受信することができる。
本発明の本実施形態は、複数のUEに対応する複数のビームが3本のビーム(ビームB1、B3、及びB7)を含み、複数のUEが3個のUE(UE0〜UE2)を含む一例を用いて説明されていることを理解されたい。これは一例にすぎず、本発明の本実施形態にいかなる限定も与えるものではない。あるいは、本発明の本実施形態の複数のビームは、10本のビーム、20本のビームなどを含んでもよく、複数のUEは、5個のUE、10個のUEなどを含んでもよい。本発明の本実施形態は、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースがタイムスロット5の最初の4つのシンボルである一例を用いて説明されているが、本発明の本実施形態は、これに限定されるものではないことも理解されたい。あるいは、本発明の本実施形態の時間ドメインリソースは、タイムスロット6の最初の6つのシンボル、タイムスロット9の最初の4つのシンボルなどであってもよい。
基地局によってポーリングされる複数のビームが、利用可能に構成された複数のビームにおける、複数のUEに対応する複数のビームである場合、任意選択で、本発明の本実施形態では、基地局が複数のビームのポーリング時間内に複数のUEの制御情報を受信又は送信する前に、方法1000はさらに、複数のUEのそれぞれへ指示情報を基地局が送信する段階を含んでよく、指示情報は、複数のUEに対応する複数のビームにおける、複数のUEのそれぞれに対応するビームのポーリングシーケンスを示すのに用いられ、複数のビームのポーリング時間内に複数のUEの制御情報を基地局が受信又は送信することは、第3のビームのポーリング時間内に第3のビームに対応する少なくとも1個のUEによって送信されたアップリンク制御情報を、第3のビームのポーリング時間内に基地局が受信する段階、又は、第3のビームのポーリング時間内に第3のビームに対応する少なくとも1個のUEへダウンリンク制御情報を基地局が送信する段階を含み、第3のビームは、複数のUEに対応する複数のビームにおけるビームであり、第3のビームのポーリング時間は、第3のビームのポーリングシーケンスに従って、第3のビームに対応する少なくとも1個のUEによって決定される。
具体的には、UEが自身の対応するビームのポーリングシーケンスを認識していない場合、UEは、複数のビームのそれぞれのポーリング時間内に制御情報を繰り返し送信又は受信する。任意選択で、本発明の本実施形態では、基地局は、指示情報を複数のUEのそれぞれへ送信して、複数のUEに割り当てられた複数のビームにおける、複数のUEのそれぞれに対応するビームのポーリングシーケンスを示すことができる。これらのビームは同じポーリング時間を有するので、UEは、ポーリングシーケンスに従って、UEに対応するビームのポーリング時間を決定することができ、各ビームのポーリング時間内に制御情報を繰り返し受信又は送信する代わりに、自身の対応するビームのポーリング時間内に制御情報を受信又は送信することができる。任意選択で、アップリンク制御情報送信の場合、基地局は、複数のUEに対応する複数のビームのそれぞれのポーリング時間内に、現在ポーリングされているビームに対応する少なくとも1個のUEによって送信されたアップリンク制御情報を、現在ポーリングされているビームを通じて受信する。
例えば、基地局は、第3のビームのポーリング時間内に第3のビームに対応する少なくとも1個のUEによって送信されたアップリンク制御情報を、第3のビームのポーリング時間内に受信する。第3のビームは、複数のUEに割り当てられた複数のビームにおけるビームである。ダウンリンク制御情報送信の場合、基地局は、現在ポーリングされているビームを通じて、複数のUEに対応する複数のビームのそれぞれのポーリング時間内に、現在ポーリングされているビームに対応する少なくとも1個のUEへダウンリンク制御情報を送信する。例えば、基地局は、第3のビームのポーリング時間内に、第3のビームに対応する少なくとも1個のUEへダウンリンク制御情報を送信する。任意選択で、ダウンリンク制御情報は、少なくとも1個のUEのそれぞれのダウンリンク制御情報を含んでよい。すなわち、ダウンリンク制御情報は、少なくとも1個のUEのダウンリンク制御情報のセットであってよい。異なるUEのダウンリンク制御情報は、異なる符号化シーケンスを用いて区別されてよい。少なくとも1個のUEは、ダウンリンク制御情報を受信した後に、異なる復号化シーケンスを用いてダウンリンク制御情報を復号し、それぞれのダウンリンク制御情報を取得することができる。任意選択で、少なくとも1個のUEのダウンリンク制御情報は、異なる周波数によって区別されてよい。異なるUEのダウンリンク制御情報は、異なる周波数帯で送信されてよく、異なるUEは、異なる周波数帯でそれぞれのダウンリンク制御情報を受信することができる。
任意選択で、本発明の本実施形態では、指示情報は、他の情報を示すのに用いられてよい。ただし、その情報が、複数のUEのそれぞれに対応するビームのポーリング時間を決定するのに用いられる場合に限る。このことは、本発明の本実施形態の保護範囲内に含まれる。例えば、指示情報は、複数のUEのそれぞれに対応するビームのポーリング時間を直接示すことができる。任意選択で、基地局は、複数のUEのそれぞれに対応するビームのポーリング時間によって、どのシンボルが占有されているかを通知してよい。したがって、各UEは、各UEに対応するビームのポーリングシーケンスに従って、各UEに対応するビームのポーリング時間を決定する必要はないが、指示情報に従って各UEに対応するビームのポーリング時間を直接取得することができる。
以下では、図6を参照して、前述の実施形態の無線通信システムにおいて制御情報を送信するための方法を詳細に説明する。図6では、複数のビームは、利用可能に構成された複数のビームにおける、複数のUEに対応する複数のビーム(3本のビーム、B
1、B
3、及びB
7を含む)であり、複数のUEは、3個のUE(UE
0〜UE
2)を含み、ビームB
1、B
3、及びB
7に対応するこれらのUEは、UE
0、UE
1、及びUE
2である。図6では、
は、ダウンリンク制御情報の送信によって占有される時間ドメインリソースを示す。
は、アップリンク制御情報の送信によって占有される時間ドメインリソースを示す。
は、ビーム間の切り替え時間であり、これらのビームは、同じポーリング時間を有する。
図6において、時間ドメインリソースが制御チャネルによって用いられる時点が到達した場合、例えば、タイムスロット5の最初の4つのシンボルに対応する時点が到達した場合、基地局は、3本のビーム(ビーム、B1、B3、及びB7)をポーリングする。任意選択で、基地局はさらに、ビームIDの昇順で複数のビームを連続的にポーリングすることができる。すなわち、ポーリングは、B1、B3、及びB7の順序に従って連続的に行われる。基地局が制御情報をUEへ送信し始める前に、基地局は、複数のUEのそれぞれへ指示情報を送信する。指示情報は、複数のUEのそれぞれに対応するビームのポーリングシーケンスを示す。このように、UEは、ポーリングシーケンスに従って、自身の対応するビームのポーリング時間を決定することができる。複数のUEに対応する複数のビームは、異なるポーリングシーケンスを有してよい。したがって、複数のUEに対応する複数のビームのポーリングシーケンスを示す指示情報は、基地局によってUEへ個別に送信される。例えば、B1、B3、及びB7の順序に従って、基地局が3本のビームを連続的にポーリングする場合、ビームB1、B3、及びB7に対応するUE0、UE1、及びUE2へ基地局によって送信される指示情報により示されるポーリングシーケンスは、1、2、及び3であってよい。UE0、UE1、及びUE2はそれぞれ、指示情報を受信した後に、指示情報によって示されるポーリングシーケンスに従って、自身の対応するビームのポーリングシーケンスを決定することができる。したがって、基地局によってポーリングされる第1のビームがビームB1である場合、基地局は、ビームB1のポーリング時間内にUE0によって送信されたアップリンク制御情報を、ビームB1を通じて受信することができる、又はダウンリンク制御情報をUE0へ送信することができる。これは、UE1及びUE2についても同じであり、詳細はここで繰り返されない。
本発明の本実施形態は、複数のビームが3本のビーム(ビームB1、B3、及びB7)を含み、複数のUEが3個のUE(UE0〜UE2)を含む一例を用いて説明されていることを理解されたい。これは一例にすぎず、本発明の本実施形態にいかなる限定も与えるものではない。あるいは、本発明の本実施形態の複数のビームは、10本のビーム、20本のビームなどを含んでもよく、複数のUEは、5個のUE、10個のUEなどを含んでもよい。本発明の本実施形態は、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースがタイムスロット5の最初の4つのシンボルである一例を用いて説明されているが、本発明の本実施形態は、これに限定されるものではないことも理解されたい。あるいは、本発明の本実施形態の時間ドメインリソースは、タイムスロット6の最初の6つのシンボル、タイムスロット9の最初の4つのシンボルなどであってもよい。
したがって、本発明の本実施形態の、無線通信システムにおいて制御情報を送信するための方法によれば、基地局は最初に、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースを決定し、時間ドメインリソースに含まれる複数のビームのポーリング時間内に複数のUEの制御情報を受信又は送信する。これにより、基地局と複数のUEとの間で、制御情報送信が実施される。
図3から図6を参照して、前述の事項では、本発明の本実施形態による、無線通信システムにおいて制御情報を送信するための方法を、基地局の観点から詳細に説明している。以下では、図7を参照して、本発明の一実施形態による、無線通信システムにおいて制御情報を送信するための方法を、UEの観点から説明する。
図7は、本発明の一実施形態による、無線通信システムにおいて制御情報を送信するための方法2000の概略ブロック図である。方法2000は、UEによって実行されてよく、以下の段階を含む。
S2100:UEは、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースを決定する。制御チャネルは、複数のUEの制御情報を送信するように構成されており、このUEは、複数のUEのうちの1つであり、時間ドメインリソースは、複数のビームのポーリング時間を含む。
S2200:UEは、複数のビームのポーリング時間内にUEの制御情報を受信又は送信する。
具体的には、UEは、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースを決定する。任意選択で、UEは、タイムスロットのどのシンボルが制御チャネルによって用いられるかを、プロトコルに従って決定し、用いられる時間ドメインリソースを含むタイムスロットを、セル番号に従って決定して、フレーム構造内の制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースの位置を決定してよい。例えば、制御チャネルがタイムスロットの最初の4つのシンボルを用いることをプロトコルが規定し、セル番号が0である場合、任意選択で、図2に示されるように、UEは、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースがタイムスロット0の最初の4つのシンボルか、又はタイムスロット5の最初の4つのシンボルであると決定することができる。制御チャネルは、複数のUEの制御情報を送信するように構成される。すなわち、時間ドメインリソースは、複数のUEの制御情報の送信によって占有される時間ドメインリソースのセットである。このUEは、複数のUEのうちの1つである。任意選択で、時間ドメインリソースは、図2に示されるタイムスロット0の最初の4つのシンボルか、又はタイムスロット5の最初の4つのシンボルであってよい。本発明の本実施形態は、これらに限定されるものではない。複数のUEのそれぞれは、対応するビームを有し、基地局は、UEに対応するビームを通じて、制御情報をUEへ送信する。時間ドメインリソースは、複数のビームのポーリング時間を含む。すなわち、基地局は、複数のビームをポーリングすることで複数のUEと共に制御情報送信を実施する。UEは、複数のビームのポーリング時間内にUEに対応するビームを通じてUEの制御情報を受信又は送信する。任意選択で、時間ドメインリソースがアップリンク制御情報によって用いられる時間ドメインリソースである場合、UEは、複数のビームのポーリング時間内に、UEに対応するビームを通じて基地局へのアップリンク制御情報を受信することができる。時間ドメインリソースがダウンリンク制御情報によって用いられる時間ドメインリソースである場合、UEは、UEに対応するビームを通じて、基地局によって送信されたダウンリンク制御情報を複数のビームのポーリング時間内に受信することができる。
したがって、本発明の本実施形態の、無線通信システムにおいて制御情報を送信するための方法によれば、UEは最初に、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースを決定し、時間ドメインリソースに含まれる複数のビームのポーリング時間内にUEの制御情報を受信又は送信する。これにより、基地局とUEとの間で、制御情報送信が実施される。
任意選択で、本発明の本実施形態では、複数のビームは、利用可能に構成された複数のビームであってよい。複数のビームのポーリング時間内にUEがUEの制御情報を受信又は送信することは、UEに対応するビームのビームIDに従って、利用可能に構成された複数のビームにおける、UEに対応するビームのポーリング時間をUEが決定する段階と、UEに対応するビームのポーリング時間内にUEの制御情報をUEが受信又は送信する段階とを含んでよい。
具体的には、複数のビームが利用可能に構成された複数のビームである場合、すなわち、基地局によってポーリングされる複数のビームが利用可能に構成された複数のビームである場合、任意選択で、基地局は、ビームIDに従って複数のビームをポーリングすることができる。例えば、基地局は、ビームIDの昇順に従って複数のビームを連続的にポーリングすることができる。これらのビームは同じポーリング時間を有するので、UEは、自身の対応するビームのビームIDに従って、UEに対応するビームのポーリング時間を決定することができる。例えば、UEに対応するビームのビームIDが2であり、ビームIDが0から始まる場合、UEに対応するビームは、3番目にポーリングされるビームである。これらのビームは同じポーリング時間を有するので、UEは、自身の対応するビームのポーリング時間を決定することができる。UEに対応するビームのポーリング時間が決定された後に、UEは、UEに対応するビームのポーリング時間内にUEの制御情報を受信又は送信することができる。任意選択で、時間ドメインリソースがアップリンク制御情報によって用いられる時間ドメインリソースである場合、UEは、UEに対応するビームのポーリング時間内に、UEに対応するビームを通じてアップリンク制御情報を基地局へ送信することができる。時間ドメインリソースがダウンリンク制御情報によって用いられる時間ドメインリソースである場合、UEは、UEに対応するビームのポーリング時間内に、UEに対応するビームを通じて基地局によって送信されたダウンリンク制御情報を受信することができる。
例えば、図4に示されるように、UEがUE1である場合、UE1に対応するビームはビームB3である。ビームIDに従って、UEは、自身の対応するビームが4番目にポーリングされるビームであると認識することができる。UEが制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースを、例えば、タイムスロット5の最初の4つのシンボルと決定した後に、UEは、時間ドメインリソースに含まれる8本のビームのポーリング時間の中でビームB3のポーリング時間を決定し、ビームB3のポーリング時間内に、基地局によって送信されたダウンリンク制御情報を受信する、又はビームB3を通じてアップリンク制御情報を基地局へ送信することができる。
任意選択で、本発明の本実施形態では、複数のビームが、利用可能に構成された複数のビームにおける、複数のUEに対応する複数のビームである場合、UEが複数のビームのポーリング時間内にUEの制御情報を受信又は送信する前に、方法2000はさらに、基地局によって送信されたブロードキャストメッセージをUEが受信する段階を含んでよく、ブロードキャストメッセージは、複数のUEに対応する複数のビームの本数を通知するのに用いられ、UEが複数のビームのポーリング時間内にUEの制御情報を受信又は送信することは、複数のUEに対応する複数のビームの本数に従って、複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間をUEが決定する段階と、複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間内にUEの制御情報をUEが受信又は送信する段階とを含んでよい。
具体的には、複数のビームが、利用可能に構成された複数のビームにおける、複数のUEに対応する複数のビームである場合、すなわち、基地局によってポーリングされる複数のビームは、複数のUEに実際に割り当てられた複数のビームである。この場合、複数のUEに対応する複数のビームのビームIDは、連続していない場合があり、UEは、ビームIDに従って対応する複数のビームのポーリング時間を決定することができない。この場合、任意選択で、UEは、基地局によって送信されたブロードキャストメッセージを受信することができる。ブロードキャストメッセージは、複数のUEに対応する複数のビームの本数をUEに通知するのに用いられる。UEは、複数のUEに対応する複数のビームの本数に基づいて、複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間を決定し、複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間内にUEの制御情報を受信又は送信することができる。アップリンク制御情報送信の場合、UEは、複数のUEに対応する複数のビームのそれぞれのポーリング時間内に、アップリンク制御情報を基地局へ繰り返し送信する。このように、アップリンク制御情報は、各ビームのポーリング時間内に繰り返し送信されるので、基地局がUEに対応するビームをポーリングする場合、UEは、自身の対応するビームのポーリング時間を認識していないが、基地局は、UEのアップリンク制御情報を受信することができる。ダウンリンク制御情報送信の場合、UEは、自身の対応するビームのポーリング時間がいつ到達するかも認識していない。任意選択で、UEは、複数のUEに対応する複数のビームのそれぞれのポーリング時間内にダウンリンク制御情報を受信する状態を維持し、これにより、基地局がUEに対応するビームをポーリングするときに、UEは、UEのダウンリンク制御情報を受信することができる。UEに対応するビームが複数のUEの制御情報の送信をサポートする場合、任意選択で、UEによって受信されるダウンリンク制御情報は、複数のUEのそれぞれのダウンリンク制御情報を含んでよく、すなわち、ダウンリンク制御情報は、複数のUEのダウンリンク制御情報のセットである。異なるUEのダウンリンク制御情報は、異なる符号化シーケンスによって区別されてよい。UEは、ダウンリンク制御情報を受信した後に、自身の復号化シーケンスを用いてダウンリンク制御情報を復号し、自身のダウンリンク制御情報を取得することができる。任意選択で、少なくとも1個のUEのダウンリンク制御情報は、異なる周波数によって区別されてよい。異なるUEのダウンリンク制御情報は、異なる周波数帯で送信されてよく、異なるUEは、異なる周波数帯でそれぞれのダウンリンク制御情報を受信することができる。
例えば、図5に示されるように、UEがUE1である場合、UE1に対応するビームはビームB3である。基地局によってポーリングされる複数のビームは、B1、B3、及びB7であり、ポーリングされる複数のビームのビームIDは連続していない。したがって、UEは、ビームIDに従ってビームB3のポーリング時間を認識することができず、UEは、3本のビームのそれぞれのポーリング時間内に、アップリンク制御情報を基地局へ繰り返し送信する。あるいは、UEは、3本のビームのそれぞれのポーリング時間内にダウンリンク制御情報を受信する状態を維持し、UEのダウンリンク制御情報を受信する。
任意選択で、本発明の本実施形態では、複数のビームが、利用可能に構成された複数のビームにおける、複数のUEに対応する複数のビームである場合、UEが複数のビームのポーリング時間内にUEの制御情報を受信又は送信する前に、方法2000はさらに、基地局によって送信された指示情報をUEが受信する段階を含んでよく、指示情報は、複数のUEに対応する複数のビームにおける、UEに対応するビームのポーリングシーケンスを示すのに用いられ、UEが複数のビームのポーリング時間内にUEの制御情報を受信又は送信することは、複数のUEに対応する複数のビームにおける、UEに対応するビームのポーリングシーケンスに従って、複数のUEに対応する複数のビームにおける、UEに対応するビームのポーリング時間をUEが決定する段階と、UEに対応するビームのポーリング時間内にUEの制御情報をUEが受信又は送信する段階とを含んでよい。
具体的には、UEが自身の対応するビームのポーリングシーケンスを認識していない場合、UEは、複数のビームのそれぞれのポーリング時間内に制御情報を繰り返し送信又は受信する。任意選択で、本発明の本実施形態では、UEは、基地局によって送信された指示情報を受信することができる。指示情報は、複数のUEに対応する複数のビームにおける、UEに対応するビームのポーリングシーケンスを示すのに用いられる。したがって、UEは、ポーリングシーケンスに従って、UEに対応するビームのポーリング時間を決定し、各ビームのポーリング時間内にUEの制御情報を繰り返し送信又は受信する代わりに、UEに対応するビームのポーリング時間内にUEの制御情報を送信又は受信することができる。任意選択で、アップリンク制御情報送信の場合、UEは、UEに対応するビームのポーリング時間内にUEに対応するビームを通じて、アップリンク制御情報を基地局へ送信する。ダウンリンク制御情報の場合、UEは、UEに対応するビームのポーリング時間内に、UEに対応するビームを通じて基地局によって送信されたダウンリンク制御情報を受信する。UEに対応するビームが複数のUEの制御情報の送信をサポートする場合、任意選択で、UEによって受信されるダウンリンク制御情報は、複数のUEのそれぞれのダウンリンク制御情報を含んでよく、すなわち、ダウンリンク制御情報は、複数のUEのダウンリンク制御情報のセットである。異なるUEのダウンリンク制御情報は、異なる符号化シーケンスによって区別されてよい。UEは、ダウンリンク制御情報を受信した後に、自身の復号化シーケンスを用いてダウンリンク制御情報を復号し、自身のダウンリンク制御情報を取得することができる。任意選択で、少なくとも1個のUEのダウンリンク制御情報は、異なる周波数によって区別されてよい。異なるUEのダウンリンク制御情報は、異なる周波数帯で送信されてよく、異なるUEは、異なる周波数帯でそれぞれのダウンリンク制御情報を受信することができる。
例えば、図6に示されるように、UEがUE2である場合、任意選択で、指示情報は、UEに対応するビームのポーリングシーケンスが3であること、すなわち、UEに対応するビームが3番目にポーリングされるビームであることを示すことができる。UEは、指示情報によって示されたポーリングシーケンスに従って、UEに対応するビームのポーリング時間を決定することができ、UEは、UEに対応するビームのポーリング時間内にUEに対応するビームを通じて、UEの制御情報を送信又は受信することができる。
したがって、本発明の本実施形態の、無線通信システムにおいて制御情報を送信するための方法によれば、UEは最初に、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースを決定し、時間ドメインリソースに含まれる複数のビームのポーリング時間内にUEの制御情報を受信又は送信する。これにより、基地局とUEとの間で、制御情報送信が実施される。
図3から図7を参照して、前述の事項では、本発明の実施形態による、無線通信システムにおいて制御情報を送信するための方法を、基地局及びUEの観点から詳細に説明している。以下では、図8を参照して、本発明の一実施形態による、無線通信システムにおいて制御情報を送信するための方法を、装置インタラクションの観点から説明する。
図8は、本発明の一実施形態による、無線通信システムにおいて制御情報を送信するための方法の概略フローチャートである。
S301:基地局及びUEが、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースを決定する。
基地局及びUEが制御情報を送信する前に、基地局及びUEは最初に、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースを決定する。制御チャネルは、複数のUEの制御情報を送信するように構成されている。すなわち、時間ドメインリソースは、複数のUEの制御情報を送信するために占有される時間ドメインリソースのセットである。基地局及びUEが時間ドメインリソースを決定した後に、基地局及びUEは、時間ドメインリソースで制御情報を送信することができる。任意選択で、時間ドメインリソースは、複数のビームのポーリング時間を含んでよい。基地局は、複数のビームをポーリングすることで、複数のビームに対応するUEとの間で制御情報を送信及び受信し、これにより、基地局は、複数のUEと共に制御情報送信を実施することができる。
複数のビームが利用可能に構成された複数のビームである場合、基地局についてはS304において、基地局は、第1のビームのポーリング時間内に第1のビームに対応する少なくとも1個のUEによって送信されたアップリンク制御情報を、第1のビームのポーリング時間内に受信するか、又は、基地局は、第1のビームのポーリング時間内に第1のビームに対応する少なくとも1個のUEへダウンリンク制御情報を送信する。ここで、第1のビームは、第1のビームセットにおけるビームであり、第1のビームセットは、利用可能に構成された複数のビームにおける、複数のUEに対応する複数のビームを含む。
UEについては、基地局によってポーリングされる複数のビームは、利用可能に構成された複数のビームであり、基地局は、ビームIDの順序に従って複数のビームをポーリングする。したがって、複数のUEのそれぞれは、UEに対応するビームのビームIDに従って、UEに対応するビームのポーリング時間を決定することができる。任意選択で、時間ドメインリソースがアップリンク制御情報によって用いられる時間ドメインリソースである場合、UEは、自身の対応するビームのポーリング時間内に、アップリンク制御情報を基地局へ送信することができる。UEによって決定された時間ドメインリソースがダウンリンク制御情報によって用いられる時間ドメインリソースである場合、UEは、自身の対応するビームのポーリング時間内に、基地局によって送信されたダウンリンク制御情報を受信することができる。UEに対応するビームが複数のUEの制御情報の送信をサポートする場合、任意選択で、UEによって受信されるダウンリンク制御情報は、複数のUEのそれぞれのダウンリンク制御情報を含んでよく、すなわち、ダウンリンク制御情報は、複数のUEのダウンリンク制御情報のセットであってよい。異なるUEのダウンリンク制御情報は、異なる符号化シーケンスによって区別されてよい。UEは、ダウンリンク制御情報を受信した後に、自身の復号化シーケンスを用いてダウンリンク制御情報を復号し、自身のダウンリンク制御情報を取得することができる。任意選択で、少なくとも1個のUEのダウンリンク制御情報は、異なる周波数によって区別されてよい。異なるUEのダウンリンク制御情報は、異なる周波数帯で送信されてよく、異なるUEは、異なる周波数帯でそれぞれのダウンリンク制御情報を受信することができる。
複数のビームが、利用可能に構成された複数のビームにおける、複数のUEに対応する複数のビームである場合、S302において、基地局は、ブロードキャストメッセージをUEへ送信し、ブロードキャストメッセージは、複数のUEに対応する複数のビームの本数を通知するのに用いられる。
この場合、基地局についてはS304において、時間ドメインリソースがダウンリンク制御情報によって用いられる時間ドメインリソースである場合、基地局は、複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間内に第2のビームに対応する少なくとも1個のUEによって送信されたアップリンク制御情報を、第2のビームのポーリング時間内に受信する。すなわち、少なくとも1個のUEは、複数のUEに対応する複数のビームのそれぞれのポーリング時間内に、アップリンク制御情報を基地局へ繰り返し送信する。第2のビームは、複数のUEに対応する複数のビームにおけるビームである。ダウンリンク制御情報送信の場合、基地局は、第2のビームのポーリング時間内に、第2のビームに対応する少なくとも1個のUEへダウンリンク制御情報を送信する。任意選択で、ダウンリンク制御情報は、少なくとも1個のUEのそれぞれのダウンリンク制御情報を含んでよい。すなわち、ダウンリンク制御情報は、少なくとも1個のUEのダウンリンク制御情報のセットであってよい。異なるUEのダウンリンク制御情報は、異なる符号化シーケンスによって区別されてよい。UEは、ダウンリンク制御情報を受信した後に、それ自身の復号化シーケンスを用いてダウンリンク制御情報を復号し、それ自身のダウンリンク制御情報を取得することができる。任意選択で、少なくとも1個のUEのダウンリンク制御情報は、異なる周波数によって区別されてよい。異なるUEのダウンリンク制御情報は、異なる周波数帯で送信されてよく、異なるUEは、異なる周波数帯でそれぞれのダウンリンク制御情報を受信することができる。
UEの場合、複数のビームは、利用可能に構成された複数のビームにおける、複数のUEに対応する複数のビームなので、複数のUEに対応する複数のビームのビームIDは、連続していない場合がある。UEは、ビームIDに従って、対応するビームのポーリング時間を判定することができない。この場合、UEは、複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間内に、UEに対応するビームを通じてUEの制御情報を受信又は送信する。すなわち、アップリンク制御情報送信の場合、UEは、UEに割り当てられた複数のビームのそれぞれのポーリング時間内に、アップリンク制御情報を基地局へ繰り返し送信する。ダウンリンク制御情報送信の場合、UEは、UEに割り当てられた複数のビームのそれぞれのポーリング時間内に、ダウンリンク制御情報を受信する状態を維持し、これにより、基地局がUEに対応するビームをポーリングするときに、基地局は、UEのダウンリンク制御情報を受信することができる。
任意選択で、複数のビームが利用可能に構成された複数のビームにおける、複数のUEに対応する複数のビームである場合、S303で基地局は、指示情報をUEへ送信する。ここで、指示情報は、複数のUEに対応する複数のビームにおける、UEに対応するビームのポーリングシーケンスを示す。
複数のUEに対応する複数のビームは、異なるポーリングシーケンスを有してよい。したがって、複数のUEに対応する複数のビームのポーリングシーケンスを示す指示情報は、基地局によってUEへ個別に送信される。基地局は、UEに対応するビームのポーリングシーケンスを示すために、複数のUEのそれぞれへ指示情報を送信し、これにより、UEは、ポーリングシーケンスに従って、UEに対応するビームのポーリング時間を決定することができる。次にUEは、それぞれのビームのポーリング時間内に制御情報を繰り返し送信又は受信する代わりに、自身の対応するビームのポーリング時間内に制御情報を受信又は送信することができる。
この場合、S304で、基地局は、第3のビームのポーリング時間内に第3のビームに対応する少なくとも1個のUEによって送信されたアップリンク制御情報を、第3のビームのポーリング時間内に受信するか、又は、第3のビームのポーリング時間内に第3のビームに対応する少なくとも1個のUEへダウンリンク制御情報を送信する。ここで、第3のビームは、複数のUEに対応する複数のビームにおけるビームであり、第3のビームのポーリング時間は、第3のビームのポーリングシーケンスに従って、第3のビームに対応する少なくとも1個のUEによって決定される。
したがって、本発明の本実施形態の、無線通信システムにおいて制御情報を送信するための方法によれば、基地局は最初に、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースを決定し、時間ドメインリソースに含まれる複数のビームのポーリング時間内に複数のUEの制御情報を受信又は送信する。これにより、基地局と複数のUEとの間で、制御情報送信が実施される。
図3から図8を参照して、前述の事項では、本発明の本実施形態による、無線通信システムにおいて制御情報を送信するための方法を詳細に説明している。以下では、図9から図12を参照して、本発明の実施形態による、無線通信システムにおいて制御情報を送信するための装置を説明する。
図9は、本発明の一実施形態による、無線通信システムにおいて制御情報を送信するための基地局500の概略ブロック図である。基地局500は、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースを決定するように構成された決定モジュール510であって、制御チャネルは、複数のUEの制御情報を送信するように構成され、時間ドメインリソースは、複数のビームのポーリング時間を含む、決定モジュール510と、決定モジュール510によって決定された時間ドメインリソースに含まれる複数のビームのポーリング時間内に、複数のUEの制御情報を受信又は送信するように構成された送受信モジュール520であって、複数のUEのそれぞれの制御情報は、UEに対応するビームを通じて送信される、送受信モジュール520とを含む。
具体的には、決定モジュール510は、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースを決定する。任意選択で、決定モジュール510は、タイムスロットのどのシンボルが制御チャネルによって用いられるかを、プロトコルに従って決定し、用いられる時間ドメインリソースを含むタイムスロットを、セル番号に従って決定して、フレーム構造内の制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースの位置を決定してよい。例えば、制御チャネルがタイムスロットの最初の4つのシンボルを用いることをプロトコルが規定し、セル番号が0である場合、任意選択で、図2に示されるように、決定モジュール510は、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースがタイムスロット0の最初の4つのシンボルか、又はタイムスロット5の最初の4つのシンボルであると決定することができる。制御チャネルは、複数のUEの制御情報を送信するように構成される。すなわち、時間ドメインリソースは、複数のUEの制御情報の送信によって占有される時間ドメインリソースのセットである。任意選択で、時間ドメインリソースは、図2に示されるタイムスロット0の最初の4つのシンボルか、又はタイムスロット5の最初の4つのシンボルであってよい。本発明の本実施形態は、これらに限定されるものではない。任意選択で、時間ドメインリソースは、複数のビームのポーリング時間を含んでよい。すなわち、時間ドメインリソースでは、各ビームはそれ自身のポーリング時間を有し、時間ドメインリソースは、複数のビームのそれぞれのポーリング時間を含む。決定モジュール510が時間ドメインリソースを決定した後に、送受信モジュール520は、時間ドメインリソースに含まれる複数のビームのポーリング時間内に、複数のUEの制御情報を受信又は送信することができる。例えば、第1のビームが複数のビームのうちの1つである場合、送受信モジュール520は、第1のビームのポーリング時間内に第1のビームに対応する少なくとも1個のUEの制御情報を受信又は送信する。このように、送受信モジュール520は、複数のビームのポーリング時間内に複数のビームに対応するUEの制御情報を受信又は送信することができる。
したがって、本発明の本実施形態の、無線通信システムにおいて制御情報を送信するための基地局によれば、基地局は最初に、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースを決定し、時間ドメインリソースに含まれる複数のビームのポーリング時間内に複数のUEの制御情報を受信又は送信する。これにより、基地局と複数のUEとの間で、制御情報送信が実施される。
任意選択で、本発明の本実施形態では、複数のビームは、利用可能に構成された複数のビームであり、この場合、送受信モジュール520は具体的には、第1のビームのポーリング時間内に第1のビームに対応する少なくとも1個のUEによって送信されたアップリンク制御情報を、第1のビームのポーリング時間内に受信するか、又は、第1のビームのポーリング時間内に第1のビームに対応する少なくとも1個のUEへダウンリンク制御情報を送信するように構成される。ここで、第1のビームは第1のビームセットにおけるビームであり、第1のビームセットは、利用可能に構成された複数のビームにおける、複数のUEに対応する複数のビームを含む。
具体的には、複数のビームが利用可能に構成された複数のビームである場合、送受信モジュール520は、第1のビームのポーリング時間内に第1のビームに対応する少なくとも1個のUEによって送信されたアップリンク制御情報を、利用可能に構成された複数のビームのそれぞれのポーリング時間内に受信するか、又は、第1のビームのポーリング時間内に第1のビームに対応する少なくとも1個のUEへダウンリンク制御情報を送信する。第1のビームは、第1のビームセットにおけるビームであり、第1のビームセットは、利用可能に構成された複数のビームにおける、複数のUEに対応する複数のビームを含む。任意選択で、ダウンリンク制御情報は、少なくとも1個のUEのダウンリンク制御情報のセットであってよい。異なるUEのダウンリンク制御情報は、異なる符号化シーケンスを用いて区別されてよい。異なるUEは、ダウンリンク制御情報を受信した後に、異なる復号化シーケンスを用いてダウンリンク制御情報を復号し、それぞれのダウンリンク制御情報を取得することができる。任意選択で、少なくとも1個のUEのダウンリンク制御情報は、異なる周波数によって区別されてよい。異なるUEのダウンリンク制御情報は、異なる周波数帯で送信されてよく、異なるUEは、異なる周波数帯でそれぞれのダウンリンク制御情報を受信することができる。
複数のビームは利用可能に構成された複数のビームなので、すなわち、複数のビームはUEに対応しないビームを含む場合がある。そのビームは、複数のUEに割り当てられていないビームである。基地局が、複数のUEに割り当てられていないビームをポーリングした場合、そのビームで送信される制御情報は何もない。これが意味することは、基地局によってポーリングされる利用可能に構成された複数のビームには、いくつかの余分なビームが存在するということである。この場合、基地局によってポーリングされる複数のビームは、利用可能に構成された複数のビームにおける、複数のUEに対応する複数のビームであってよい。すなわち、複数のビームは、複数のUEに割り当てられた複数のビームのセットである。この場合、基地局500はさらに、ブロードキャストメッセージを複数のUEへ送信するように構成された第1の送信モジュールを含んでよく、ブロードキャストメッセージは、複数のUEに対応する複数のビームの本数を通知するのに用いられ、複数のUEに対応する複数のビームの本数は、複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間を決定するために、複数のUEによって用いられる。
この場合、送受信モジュール520は具体的には、複数のUEに対応する複数のビームのそれぞれのポーリング時間内に第2のビームに対応する少なくとも1個のUEによって送信されたアップリンク制御情報を、第2のビームのポーリング時間内に受信するか、又は、第2のビームのポーリング時間内に第2のビームに対応する少なくとも1個のUEへダウンリンク制御情報を送信するように構成され、第2のビームは、複数のUEに対応する複数のビームにおけるビームである。
具体的には、複数のビームが、利用可能に構成された複数のビームにおける、複数のUEに対応する複数のビームである場合、すなわち、基地局によってポーリングされる複数のビームは、複数のUEに実際に割り当てられた複数のビームである。この場合、複数のUEに対応する複数のビームのビームIDは、連続していない場合があり、UEは、ビームIDに従って対応する複数のビームのポーリング時間を決定することができない。この場合、任意選択で、第1の送信モジュールは、複数のUEに実際に割り当てられた複数のビームの本数を複数のUEに通知するために、ブロードキャストメッセージを複数のUEへ送信することができる。このように、UEは、複数のUEに対応する複数のビームの本数に従って、複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間を決定し、複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間内にUEの制御情報を受信又は送信することができる。任意選択で、アップリンク制御情報送信の場合、送受信モジュール520は、複数のUEに対応する複数のビームのそれぞれのポーリング時間内に第2のビームに対応する少なくとも1個のUEによって送信されたアップリンク制御情報を、第2のビームのポーリング時間内に受信する。すなわち、少なくとも1個のUEは、複数のUEに対応する複数のビームのそれぞれのポーリング時間内に、アップリンク制御情報を基地局へ繰り返し送信する。第2のビームは、複数のUEに対応する複数のビームにおけるビームである。この場合、アップリンク制御情報は、各ビームのポーリング時間内に繰り返し送信されるので、基地局がUEに対応するビームをポーリングする場合、UEは、自身の対応するビームのポーリング時間を認識していないが、基地局は、UEのアップリンク制御情報を受信することができる。ダウンリンク制御情報送信の場合、送受信モジュール520は、第2のビームのポーリング時間内に、第2のビームに対応する少なくとも1個のUEへダウンリンク制御情報を送信する。任意選択で、ダウンリンク制御情報は、少なくとも1個のUEのそれぞれのダウンリンク制御情報を含んでよい。すなわち、ダウンリンク制御情報は、少なくとも1個のUEのダウンリンク制御情報のセットであってよい。異なるUEのダウンリンク制御情報は、異なる符号化シーケンスを用いて区別されてよい。異なるUEは、ダウンリンク制御情報を受信した後に、異なる復号化シーケンスを用いてダウンリンク制御情報を復号し、それぞれのダウンリンク制御情報を取得することができる。任意選択で、少なくとも1個のUEのダウンリンク制御情報は、異なる周波数によって区別されてよい。異なるUEのダウンリンク制御情報は、異なる周波数帯で送信されてよく、異なるUEは、異なる周波数帯でそれぞれのダウンリンク制御情報を受信することができる。
任意選択で、本発明の本実施形態では、基地局500はさらに、複数のUEのそれぞれへ指示情報を送信するように構成された第2の送信モジュールを含んでよく、指示情報は、複数のUEに対応する複数のビームにおける、複数のUEのそれぞれに対応するビームのポーリングシーケンスを示すのに用いられる。
この場合、送受信モジュール520は具体的には、第3のビームのポーリング時間内に第3のビームに対応する少なくとも1個のUEによって送信されたアップリンク制御情報を、第3のビームのポーリング時間内に受信するか、又は、第3のビームのポーリング時間内に第3のビームに対応する少なくとも1個のUEへダウンリンク制御情報を送信するように構成され、第3のビームは、複数のUEに対応する複数のビームにおけるビームであり、第3のビームのポーリング時間は、第3のビームのポーリングシーケンスに従って、第3のビームに対応する少なくとも1個のUEによって決定される。
具体的には、UEが自身の対応するビームのポーリングシーケンスを認識していない場合、UEは、複数のビームのそれぞれのポーリング時間内に制御情報を繰り返し送信又は受信する。任意選択で、第2の送信モジュールは、複数のUEのそれぞれへ指示情報を送信して、複数のUEに対応する複数のビームにおける、複数のUEのそれぞれに対応するビームのポーリングシーケンスを示すことができる。これらのビームは同じポーリング時間を有するので、UEは、ポーリングシーケンスに従って、UEに対応するビームのポーリング時間を決定することができ、各ビームのポーリング時間内に制御情報を繰り返し受信又は送信する代わりに、自身の対応するビームのポーリング時間内に制御情報を受信又は送信することができる。任意選択で、アップリンク制御情報送信の場合、送受信モジュール520は、複数のUEに対応する複数のビームのそれぞれのポーリング時間内に、現在ポーリングされているビームに対応する少なくとも1個のUEによって送信されたアップリンク制御情報を、現在ポーリングされているビームを通じて受信する。
例えば、送受信モジュール520は、第3のビームのポーリング時間内に第3のビームに対応する少なくとも1個のUEによって送信されたアップリンク制御情報を、第3のビームのポーリング時間内に受信する。第3のビームは、複数のUEに割り当てられた複数のビームにおけるビームである。ダウンリンク制御情報送信の場合、送受信モジュール520は、現在ポーリングされているビームを通じて、複数のUEに対応する複数のビームのそれぞれのポーリング時間内に、現在ポーリングされているビームに対応する少なくとも1個のUEへダウンリンク制御情報を送信する。例えば、送受信モジュール520は、第3のビームのポーリング時間内に、第3のビームに対応する少なくとも1個のUEへダウンリンク制御情報を送信する。任意選択で、ダウンリンク制御情報は、少なくとも1個のUEのそれぞれのダウンリンク制御情報を含む。すなわち、ダウンリンク制御情報は、少なくとも1個のUEのダウンリンク制御情報のセットであってよい。異なるUEのダウンリンク制御情報は、異なる符号化シーケンスを用いて区別されてよい。少なくとも1個のUEは、ダウンリンク制御情報を受信した後に、異なる復号化シーケンスを用いてダウンリンク制御情報を復号し、それぞれのダウンリンク制御情報を取得することができる。任意選択で、少なくとも1個のUEのダウンリンク制御情報は、異なる周波数によって区別されてよい。異なるUEのダウンリンク制御情報は、異なる周波数帯で送信されてよく、異なるUEは、異なる周波数帯でそれぞれのダウンリンク制御情報を受信することができる。
したがって、本発明の本実施形態の、無線通信システムにおいて制御情報を送信するための基地局によれば、基地局は最初に、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースを決定し、時間ドメインリソースに含まれる複数のビームのポーリング時間内に複数のUEの制御情報を受信又は送信する。これにより、基地局と複数のUEとの間で、制御情報送信が実施される。
本発明の本実施形態による基地局500は、本発明の本実施形態の、無線通信システムにおいて制御情報を送信するための方法1000における基地局に対応してよく、基地局500内のモジュールに関する前述及び他の動作及び/又は機能は、前述の方法の対応する手順を実施するために個別に実行される。簡潔さを目的に、詳細はここで繰り返されない。
図10は、本発明の一実施形態による、無線通信システムにおいて制御情報を送信するためのUE600の概略ブロック図である。UE600は、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースを決定するように構成された決定モジュール610であって、制御チャネルは、複数のUEの制御情報を送信するように構成され、このUEは、複数のUEのうちの1つであり、時間ドメインリソースは、複数のビームのポーリング時間を含む、決定モジュール610と、決定モジュール610によって決定された時間ドメインリソースに含まれる複数のビームのポーリング時間内に、UEの制御情報を受信又は送信するように構成された送受信モジュール620とを含む。
具体的には、決定モジュール610は、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースを決定する。任意選択で、決定モジュール610は、タイムスロットのどのシンボルが制御チャネルによって用いられるかを、プロトコルに従って決定し、用いられる時間ドメインリソースを含むタイムスロットを、セル番号に従って決定して、フレーム構造内の制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースの位置を決定してよい。例えば、制御チャネルが最初の4つのシンボルを用いることをプロトコルが規定し、セル番号が0である場合、任意選択で、図2に示されるように、決定モジュール610は、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースがタイムスロット0の最初の4つのシンボルか、又はタイムスロット5の最初の4つのシンボルであると決定することができる。制御チャネルは、複数のUEの制御情報を送信するように構成される。すなわち、時間ドメインリソースは、複数のUEの制御情報の送信によって占有される時間ドメインリソースのセットである。このUEは、複数のUEのうちの1つである。任意選択で、時間ドメインリソースは、図2に示されるタイムスロット0の最初の4つのシンボルか、又はタイムスロット5の最初の4つのシンボルであってよい。本発明の本実施形態は、これらに限定されるものではない。複数のUEのそれぞれは、対応するビームを有し、基地局は、UEに対応するビームを通じて、制御情報をUEへ送信する。時間ドメインリソースは、複数のビームのポーリング時間を含む。すなわち、基地局は、複数のビームをポーリングすることで複数のUEと共に制御情報送信を実施する。送受信モジュール620は、複数のビームのポーリング時間内にUEに対応するビームを通じてUEの制御情報を受信又は送信する。任意選択で、時間ドメインリソースがアップリンク制御情報によって用いられる時間ドメインリソースである場合、送受信モジュール620は、複数のビームのポーリング時間内に、UEに対応するビームを通じて基地局へのアップリンク制御情報を受信することができる。時間ドメインリソースがダウンリンク制御情報によって用いられる時間ドメインリソースである場合、送受信モジュール620は、UEに対応するビームを通じて、基地局によって送信されたダウンリンク制御情報を複数のビームのポーリング時間内に受信することができる。任意選択で、異なるUEのダウンリンク制御情報が、異なる周波数帯で送信されてよく、送受信モジュール620は、異なる周波数帯でダウンリンク制御情報を受信することができる。
したがって、本発明の本実施形態の、無線通信システムにおいて制御情報を送信するためのUEによれば、UEは最初に、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースを決定し、時間ドメインリソースに含まれる複数のビームのポーリング時間内にUEの制御情報を受信又は送信する。これにより、基地局とUEとの間で、制御情報送信が実施される。
任意選択で、本発明の本実施形態では、複数のビームは、利用可能に構成された複数のビームであり、決定モジュール610はさらに、UEに対応するビームのビーム識別子IDに従って、利用可能に構成された複数のビームにおける、UEに対応するビームのポーリング時間を決定するように構成される。
送受信モジュール620は具体的には、決定モジュール610によって決定される、UEに対応するビームのポーリング時間内に、UEの制御情報を受信又は送信するように構成される。
具体的には、複数のビームが利用可能に構成された複数のビームである場合、すなわち、基地局によってポーリングされる複数のビームが利用可能に構成された複数のビームである場合、任意選択で、基地局は、ビームIDに従って複数のビームをポーリングすることができる。例えば、基地局は、ビームIDの昇順に従って複数のビームを連続的にポーリングすることができる。これらのビームは同じポーリング時間を有するので、決定モジュール610は、UEに対応するビームのビームIDに従って、UEに対応するビームのポーリング時間を決定することができる。決定モジュール610がUEに対応するビームのポーリング時間を決定した後に、送受信モジュール620は、UEに対応するビームのポーリング時間内にUEの制御情報を受信又は送信することができる。任意選択で、時間ドメインリソースがアップリンク制御情報によって用いられる時間ドメインリソースである場合、送受信モジュール620は、UEに対応するビームのポーリング時間内に、UEに対応するビームを通じてアップリンク制御情報を基地局へ送信することができる。時間ドメインリソースがダウンリンク制御情報によって用いられる時間ドメインリソースである場合、送受信モジュール620は、基地局によって送信されたダウンリンク制御情報を、UEに対応するビームを通じて、UEに対応するビームのポーリング時間内に受信することができる。
任意選択で、本発明の本実施形態では、複数のビームは、利用可能に構成された複数のビームにおける、複数のUEに対応する複数のビームであり、UE600はさらに、基地局によって送信されたブロードキャストメッセージを受信するように構成された第1の受信モジュールを含んでよく、ブロードキャストメッセージは、複数のUEに対応する複数のビームの本数を通知するのに用いられる。
決定モジュール610はさらに、複数のUEに対応する複数のビームの本数に従って、複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間を決定するように構成される。
送受信モジュール620は具体的には、決定モジュール610によって決定される、複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間内に、UEの制御情報を受信又は送信するように構成される。
具体的には、複数のビームが、利用可能に構成された複数のビームにおける、複数のUEに対応する複数のビームである場合、すなわち、基地局によってポーリングされる複数のビームは、複数のUEに実際に割り当てられた複数のビームである。この場合、複数のUEに対応する複数のビームのビームIDは、連続していない場合があり、UEは、ビームIDに従って対応する複数のビームのポーリング時間を決定することができない。この場合、任意選択で、第1の受信モジュールは、基地局によって送信されたブロードキャストメッセージを受信することができる。ブロードキャストメッセージは、複数のUEに対応する複数のビームの本数をUEに通知するのに用いられる。決定モジュール610は、複数のUEに対応する複数のビームの本数に基づいて、複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間を決定することができ、送受信モジュール620は、複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間内にUEの制御情報を受信又は送信することができる。UEの制御情報は、複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間内に繰り返し送信される。アップリンク制御情報送信の場合、送受信モジュール620は、複数のUEに対応する複数のビームのそれぞれのポーリング時間内に、アップリンク制御情報を基地局へ繰り返し送信する。ダウンリンク制御情報送信の場合、UEは、自身の対応するビームのポーリング時間がいつ到達するかも認識していない。任意選択で、送受信モジュール620は、複数のUEに対応する複数のビームのそれぞれのポーリング時間内にダウンリンク制御情報を受信する状態を維持し、これにより、基地局がUEに対応するビームをポーリングするときに、送受信モジュール620は、UEのダウンリンク制御情報を受信することができる。UEに対応するビームが複数のUEの制御情報の送信をサポートする場合、任意選択で、送受信モジュール620によって受信されるダウンリンク制御情報は、複数のUEのそれぞれのダウンリンク制御情報を含んでよく、すなわち、ダウンリンク制御情報は、複数のUEのダウンリンク制御情報のセットである。異なるUEのダウンリンク制御情報は、異なる符号化シーケンスによって区別されてよい。送受信モジュール620は、ダウンリンク制御情報を受信した後に、UEの復号化シーケンスを用いてダウンリンク制御情報を復号し、UEのダウンリンク制御情報を取得することができる。
任意選択で、本発明の本実施形態では、複数のビームは、利用可能に構成された複数のビームにおける、複数のUEに対応する複数のビームであり、UE600はさらに、基地局によって送信された指示情報を受信するように構成された第2の受信モジュールを含んでよく、指示情報は、複数のUEに対応する複数のビームにおける、UEに対応するビームのポーリングシーケンスを示すのに用いられる。
この場合、決定モジュール610はさらに、複数のUEに対応する複数のビームにおける、UEに対応するビームのポーリングシーケンスに従って、複数のUEに対応する複数のビームにおける、UEに対応するビームのポーリング時間を決定するように構成される。
この場合、送受信モジュール620は具体的には、UEに対応するビームのポーリング時間内にUEの制御情報を受信又は送信するように構成される。
具体的には、UEが自身の対応するビームのポーリングシーケンスを認識していない場合、送受信モジュール620は、複数のビームのそれぞれのポーリング時間内に制御情報を繰り返し送信又は受信する。任意選択で、本発明の本実施形態では、第2の受信モジュールは、基地局によって送信された指示情報を受信することができる。指示情報は、複数のUEに対応する複数のビームにおける、UEに対応するビームのポーリングシーケンスを示すのに用いられる。したがって、決定モジュール610は、複数のUEに対応する複数のビームにおける、UEに対応するビームのポーリングシーケンスに従って、複数のUEに対応する複数のビームにおける、UEに対応するビームのポーリング時間を決定することができ、送受信モジュール620は、各ビームのポーリング時間内にUEの制御情報を繰り返し送信又は受信する代わりに、UEに対応するビームのポーリング時間内にUEの制御情報を送信又は受信することができる。任意選択で、時間ドメインリソースがアップリンク制御情報によって用いられる時間ドメインリソースである場合、送受信モジュール620は、UEに対応するビームのポーリング時間内に、UEに対応するビームを通じてアップリンク制御情報を基地局へ送信することができる。時間ドメインリソースがダウンリンク制御情報によって用いられる時間ドメインリソースである場合、送受信モジュール620は、UEに対応するビームのポーリング時間内に、UEに対応するビームを通じて基地局によって送信されたダウンリンク制御情報を受信することができる。
したがって、本発明の本実施形態の、無線通信システムにおいて制御情報を送信するためのUEによれば、UEは最初に、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースを決定し、時間ドメインリソースに含まれる複数のビームのポーリング時間内にUEの制御情報を受信又は送信する。これにより、基地局とUEとの間で、制御情報送信が実施される。
本発明の本実施形態によるUE600は、本発明の本実施形態の、無線通信システムにおいて制御情報を送信するための方法2000におけるUEに対応してよく、UE600内のモジュールに関する前述及び他の動作及び/又は機能は、前述の方法の対応する手順を実施するために個別に実行される。簡潔さを目的に、詳細はここで繰り返されない。
図11に示されるように、本発明の一実施形態がさらに、基地局800を提供する。基地局800は、プロセッサ810、メモリ820、バスシステム830、及び送受信機840を含む。プロセッサ810、メモリ820、及び送受信機840は、バスシステム830を用いて接続される。メモリ820は、命令を格納するように構成される。プロセッサ810は、送受信機840を用いて信号を受信又は送信するために、メモリ820に格納された命令を実行するように構成される。プロセッサ810は、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースを決定するように構成される。制御チャネルは、複数のUEの制御情報を送信するように構成される。時間ドメインリソースは、複数のビームのポーリング時間を含む。送受信機840は、複数のビームのポーリング時間内に複数のUEの制御情報を受信又は送信するように構成される。複数のUEのそれぞれの制御情報が、UEに対応するビームを通じて送信される。
したがって、本発明の本実施形態の、無線通信システムにおいて制御情報を送信するための基地局によれば、基地局は最初に、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースを決定し、時間ドメインリソースに含まれる複数のビームのポーリング時間内に複数のUEの制御情報を受信又は送信する。これにより、基地局と複数のUEとの間で、制御情報送信が実施される。
本発明の本実施形態では、プロセッサ810は、中央処理装置(Central Processing Unit、略して「CPU」)であってよいことを理解されたい。あるいは、プロセッサ810は、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジックデバイス、又はディスクリートハードウェア要素であってよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってよく、又はプロセッサは、従来のあらゆるプロセッサなどであってよい。
メモリ820は、リードオンリメモリ及びランダムアクセスメモリを含んでよく、命令及びデータをプロセッサ810に提供する。メモリ820の一部はさらに、不揮発性ランダムアクセスメモリを含んでよい。例えば、メモリ820はさらに、装置タイプなどの情報を格納してよい。
データバスに加えて、バスシステム830はさらに、電力バス、制御バス、ステータス信号バスなどを含んでよい。しかしながら、説明を明確にするために、様々なバスが、この図においてバスシステム830と示されている。
実装時に、前述の方法の各段階は、プロセッサ810のハードウェア統合論理回路によって、又はソフトウェア形態の命令を用いることによって実装されてよい。本発明の実施形態を参照して開示された方法の各段階は、ハードウェアプロセッサによって直接行われてよく、又はプロセッサのハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせを用いて行われてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、又はレジスタなどの、当技術分野において成熟した記憶媒体に配置されてよい。この記憶媒体は、メモリ820に配置され、プロセッサ810は、メモリ820内の情報を読み出し、プロセッサのハードウェアと共に前述の方法の各段階を完了させる。繰り返しを避けるために、詳細はここで再度説明されない。
任意選択で、送受信機840は、送信機及び受信機を含んでよい。送信機及び受信機は、統合されてよく、又は別々の独立型モジュールであってもよい。送信機は、信号を送信するように構成されてよく、受信機は、信号を受信するように構成されてよい。任意選択で、本発明の本実施形態では、送信機は、制御情報を送信するように構成されてよく、受信機は、制御情報を受信するように構成されてよい。
任意選択で、本発明の本実施形態では、複数のビームは、利用可能に構成された複数のビームであり、この場合、送受信機840はさらに、第1のビームのポーリング時間内に第1のビームに対応する少なくとも1個のUEによって送信されたアップリンク制御情報を、第1のビームのポーリング時間内に受信するか、又は第1のビームのポーリング時間内に第1のビームに対応する少なくとも1個のUEへダウンリンク制御情報を送信するように構成され、第1のビームは、第1のビームセットにおけるビームであり、第1のビームセットは、利用可能に構成された複数のビームにおける、複数のUEに対応する複数のビームを含む。
任意選択で、本発明の本実施形態では、複数のビームは、利用可能に構成された複数のビームにおける、複数のUEに対応する複数のビームであり、送受信機840はさらに、ブロードキャストメッセージを複数のUEへ送信するように構成され、ブロードキャストメッセージは、複数のUEに対応する複数のビームの本数を通知するのに用いられ、複数のUEに対応する複数のビームの本数は、複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間を決定するために、複数のUEによって用いられる。
この場合、送受信機840は具体的には、複数のUEに対応する複数のビームのそれぞれのポーリング時間内に第2のビームに対応する少なくとも1個のUEによって送信されたアップリンク制御情報を、第2のビームのポーリング時間内に受信するか、又は、第2のビームのポーリング時間内に第2のビームに対応する少なくとも1個のUEへダウンリンク制御情報を送信するように構成され、第2のビームは、複数のUEに対応する複数のビームにおけるビームである。
任意選択で、本発明の本実施形態では、複数のビームは、利用可能に構成された複数のビームにおける、複数のUEに対応する複数のビームであり、送受信機840はさらに、複数のUEのそれぞれへ指示情報を送信するように構成され、指示情報は、複数のUEに対応する複数のビームにおける、複数のUEのそれぞれに対応するビームのポーリングシーケンスを示すのに用いられる。
この場合、送受信機840は具体的には、第3のビームのポーリング時間内に第3のビームに対応する少なくとも1個のUEによって送信されたアップリンク制御情報を、第3のビームのポーリング時間内に受信するか、又は、第3のビームのポーリング時間内に第3のビームに対応する少なくとも1個のUEへダウンリンク制御情報を送信するように構成され、第3のビームは、複数のUEに対応する複数のビームにおけるビームであり、第3のビームのポーリング時間は、第3のビームのポーリングシーケンスに従って、第3のビームに対応する少なくとも1個のUEによって決定される。
したがって、本発明の本実施形態の、無線通信システムにおいて制御情報を送信するための基地局によれば、基地局は最初に、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースを決定し、時間ドメインリソースに含まれる複数のビームのポーリング時間内に複数のUEの制御情報を受信又は送信する。これにより、基地局と複数のUEとの間で、制御情報送信が実施される。
図12に示されるように、本発明の一実施形態がさらに、UE900を提供する。UE900は、プロセッサ910、メモリ920、バスシステム930、及び送受信機940を含む。プロセッサ910、メモリ920、及び送受信機940は、バスシステム930を用いて接続される。メモリ920は、命令を格納するように構成される。プロセッサ910は、送受信機940を用いて信号を受信又は送信するために、メモリ920に格納された命令を実行するように構成される。プロセッサ910は、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースを決定するように構成される。制御チャネルは、複数のUEの制御情報を送信するように構成され、UEは、複数のUEのうちの1つである。時間ドメインリソースは、複数のビームのポーリング時間を含む。送受信機940は、複数のビームのポーリング時間内にUEの制御情報を受信又は送信するように構成される。
したがって、本発明の本実施形態の、無線通信システムにおいて制御情報を送信するためのUEによれば、UEは最初に、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースを決定し、時間ドメインリソースに含まれる複数のビームのポーリング時間内にUEの制御情報を受信又は送信する。これにより、基地局とUEとの間で、制御情報送信が実施される。
本発明の本実施形態では、プロセッサ910は、中央処理装置(Central Processing Unit、略して「CPU」)であってよいことを理解されたい。あるいは、プロセッサ910は、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジックデバイス、又はディスクリートハードウェア要素であってよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってよく、又はプロセッサは、従来のあらゆるプロセッサなどであってよい。
メモリ920は、リードオンリメモリ及びランダムアクセスメモリを含んでよく、命令及びデータをプロセッサ910に提供する。メモリ920の一部はさらに、不揮発性ランダムアクセスメモリを含んでよい。例えば、メモリ920はさらに、装置タイプなどの情報を格納してよい。
データバスに加えて、バスシステム930はさらに、電力バス、制御バス、ステータス信号バスなどを含んでよい。しかしながら、説明を明確にするために、様々なバスが、この図においてバスシステム930と示されている。
実装時に、前述の方法の各段階は、プロセッサ910のハードウェア統合論理回路によって、又はソフトウェア形態の命令を用いることによって実装されてよい。本発明の実施形態を参照して開示された方法の各段階は、ハードウェアプロセッサによって直接行われてよく、又はプロセッサのハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせを用いて行われてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、又はレジスタなどの、当技術分野において成熟した記憶媒体に配置されてよい。この記憶媒体は、メモリ920に配置され、プロセッサ910は、メモリ920内の情報を読み出し、プロセッサのハードウェアと共に前述の方法の各段階を完了させる。繰り返しを避けるために、詳細はここで再度説明されない。
任意選択で、送受信機940は、送信機及び受信機を含んでよい。送信機及び受信機は、統合されてよく、又は別々の独立型モジュールであってもよい。送信機は、信号を送信するように構成され、受信機は、信号を受信するように構成される。任意選択で、本発明の本実施形態では、送信機は、制御情報を送信するように構成されてよく、受信機は、制御情報を受信するように構成されてよい。
任意選択で、本発明の本実施形態では、複数のビームは、利用可能に構成された複数のビームであり、プロセッサ910はさらに、UEに対応するビームのビーム識別子IDに従って、利用可能に構成された複数のビームにおける、UEに対応するビームのポーリング時間を決定するように構成される。
送受信機940は具体的には、UEに対応するビームのポーリング時間内にUEの制御情報を受信又は送信するように構成される。
任意選択で、本発明の本実施形態では、複数のビームは、利用可能に構成された複数のビームにおける、複数のUEに対応する複数のビームであり、送受信機940はさらに、基地局によって送信されたブロードキャストメッセージを受信するように構成され、ブロードキャストメッセージは、複数のUEに対応する複数のビームの本数を通知するのに用いられる。
プロセッサ910はさらに、複数のUEに対応する複数のビームの本数に従って、複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間を決定するように構成される。
送受信機940は具体的には、複数のUEに対応する複数のビームのポーリング時間内にUEの制御情報を受信又は送信するように構成される。
任意選択で、本発明の本実施形態では、複数のビームは、利用可能に構成された複数のビームにおける、複数のUEに対応する複数のビームであり、送受信機940はさらに、基地局によって送信された指示情報を受信するように構成され、指示情報は、複数のUEに対応する複数のビームにおける、UEに対応するビームのポーリングシーケンスを示すのに用いられる。
プロセッサ910はさらに、複数のUEに対応する複数のビームにおける、UEに対応するビームのポーリングシーケンスに従って、複数のUEに対応する複数のビームにおける、UEに対応するビームのポーリング時間を決定するように構成される。
この場合、送受信機940は具体的には、UEに対応するビームのポーリング時間内にUEの制御情報を受信又は送信するように構成される。
したがって、本発明の本実施形態の、無線通信システムにおいて制御情報を送信するためのUEによれば、UEは最初に、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースを決定し、時間ドメインリソースに含まれる複数のビームのポーリング時間内にUEの制御情報を受信又は送信する。これにより、基地局とUEとの間で、制御情報送信が実施される。
「及び/又は」という用語は本明細書では、関連対象物の説明について、対応関係のみを説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、A及び/又はBは、以下の3つの場合、すなわち、Aだけが存在すること、A及びBが両方とも存在すること、Bだけが存在することを表してよい。さらに、記号「/」は本明細書では、概して、関連対象物間の「又は」の関係を示す。
前述のプロセスの連続番号は、本発明の様々な実施形態において実行順序を意味するものではないことを理解されたい。プロセスの実行順序は、プロセスの機能及び内部論理に従って決定されるべきであり、本発明の実施形態の実装プロセスに対する何らかの限定と解釈されるべきではない。
当業者であれば、本明細書に開示された実施形態に説明されている例と組み合わせて、ユニット及びアルゴリズム段階が、電子的ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子的ハードウェアの組み合わせによって実装され得ることを認識することができる。これらの機能がハードウェアによって実行されるか、又はソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決手段の特定の用途及び設計制約条件によって決まる。当業者であれば、説明された機能を特定の用途ごとに実装するために、異なる方法を用いることがあるが、その実装が本発明の範囲を越えるものとみなされるべきではない。
簡便且つ簡潔な説明のために、前述のシステム、装置、及びユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスが参照されてよく、詳細はここで再度説明されないことが、当業者によって明確に理解されてよい。
本出願において提供されるいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、及び方法が他の方式で実装され得ることを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は、単に一例にすぎない。例えば、ユニットの分割は、単に論理機能の分割にすぎず、実際の実装では他の分割であってよい。例えば、複数のユニット又は要素は、別のシステムに組み合わされるか、又は統合されてよく、あるいは、一部の機能が無視されるか、又は実行されなくてもよい。さらに、示された又は論じられた、相互連結若しくは直接連結又は通信接続は、いくつかのインタフェースを用いて実装されてよい。装置間又はユニット間の間接連結又は通信接続は、電子的形態、機械的形態、又は他の形態で実装されてよい。
別々の部分として説明されたユニットは、物理的に分かれていてもいなくてもよく、ユニットとして示された部分が、物理ユニットであってもなくてもよく、1つの場所に配置されてもよく、又は複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。実施形態の解決手段の目的を実現するために、ユニットの一部又は全てが、実際の要件に従って選択されてよい。
さらに、本発明の実施形態の機能ユニットが、1つの処理ユニットに統合されてよく、又はそれぞれのユニットが物理的に単独で存在してよく、又は2つ若しくはそれより多くのユニットが1つのユニットに統合される。
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独自の製品として販売されるか又は用いられる場合、それらの機能は、コンピュータ可読記憶媒体に格納され得る。そのような理解に基づいて、本質的には本発明の技術的解決手段、又は従来技術に寄与する部分、又は技術的解決手段の一部が、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。ソフトウェア製品は、記憶媒体に格納され、本発明の実施形態において説明された方法の段階の全て又は一部を行うようコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置であってよい)に命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、プログラムコードを格納することができるあらゆる媒体を含み、それらの媒体には、USBフラッシュドライブ、着脱可能なハードディスク、リードオンリメモリ(ROM:Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク、又は光ディスクなどがある。
前述の説明は、単に本発明の特定の実装例にすぎず、本発明の保護範囲を限定することは意図されていない。本発明において開示された技術的範囲内で、当業者によって容易に考え出されるあらゆる変形例又は置換例は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
具体的には、UEは、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースを決定する。任意選択で、UEは、タイムスロットのどのシンボルが制御チャネルによって用いられるかを、プロトコルに従って決定し、用いられる時間ドメインリソースを含むタイムスロットを、セル番号に従って決定して、フレーム構造内の制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースの位置を決定してよい。例えば、制御チャネルがタイムスロットの最初の4つのシンボルを用いることをプロトコルが規定し、セル番号が0である場合、任意選択で、図2に示されるように、UEは、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースがタイムスロット0の最初の4つのシンボルか、又はタイムスロット5の最初の4つのシンボルであると決定することができる。制御チャネルは、複数のUEの制御情報を送信するように構成される。すなわち、時間ドメインリソースは、複数のUEの制御情報の送信によって占有される時間ドメインリソースのセットである。このUEは、複数のUEのうちの1つである。任意選択で、時間ドメインリソースは、図2に示されるタイムスロット0の最初の4つのシンボルか、又はタイムスロット5の最初の4つのシンボルであってよい。本発明の本実施形態は、これらに限定されるものではない。複数のUEのそれぞれは、対応するビームを有し、基地局は、UEに対応するビームを通じて、制御情報をUEへ送信する。時間ドメインリソースは、複数のビームのポーリング時間を含む。すなわち、基地局は、複数のビームをポーリングすることで複数のUEと共に制御情報送信を実施する。UEは、複数のビームのポーリング時間内にUEに対応するビームを通じてUEの制御情報を受信又は送信する。任意選択で、時間ドメインリソースがアップリンク制御情報によって用いられる時間ドメインリソースである場合、UEは、複数のビームのポーリング時間内に、UEに対応するビームを通じてアップリンク制御情報を基地局へ送信することができる。時間ドメインリソースがダウンリンク制御情報によって用いられる時間ドメインリソースである場合、UEは、UEに対応するビームを通じて、基地局によって送信されたダウンリンク制御情報を複数のビームのポーリング時間内に受信することができる。
具体的には、決定モジュール610は、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースを決定する。任意選択で、決定モジュール610は、タイムスロットのどのシンボルが制御チャネルによって用いられるかを、プロトコルに従って決定し、用いられる時間ドメインリソースを含むタイムスロットを、セル番号に従って決定して、フレーム構造内の制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースの位置を決定してよい。例えば、制御チャネルが最初の4つのシンボルを用いることをプロトコルが規定し、セル番号が0である場合、任意選択で、図2に示されるように、決定モジュール610は、制御チャネルによって用いられる時間ドメインリソースがタイムスロット0の最初の4つのシンボルか、又はタイムスロット5の最初の4つのシンボルであると決定することができる。制御チャネルは、複数のUEの制御情報を送信するように構成される。すなわち、時間ドメインリソースは、複数のUEの制御情報の送信によって占有される時間ドメインリソースのセットである。このUEは、複数のUEのうちの1つである。任意選択で、時間ドメインリソースは、図2に示されるタイムスロット0の最初の4つのシンボルか、又はタイムスロット5の最初の4つのシンボルであってよい。本発明の本実施形態は、これらに限定されるものではない。複数のUEのそれぞれは、対応するビームを有し、基地局は、UEに対応するビームを通じて、制御情報をUEへ送信する。時間ドメインリソースは、複数のビームのポーリング時間を含む。すなわち、基地局は、複数のビームをポーリングすることで複数のUEと共に制御情報送信を実施する。送受信モジュール620は、複数のビームのポーリング時間内にUEに対応するビームを通じてUEの制御情報を受信又は送信する。任意選択で、時間ドメインリソースがアップリンク制御情報によって用いられる時間ドメインリソースである場合、送受信モジュール620は、複数のビームのポーリング時間内に、UEに対応するビームを通じてアップリンク制御情報を基地局へ送信することができる。時間ドメインリソースがダウンリンク制御情報によって用いられる時間ドメインリソースである場合、送受信モジュール620は、UEに対応するビームを通じて、基地局によって送信されたダウンリンク制御情報を複数のビームのポーリング時間内に受信することができる。任意選択で、異なるUEのダウンリンク制御情報が、異なる周波数帯で送信されてよく、送受信モジュール620は、異なる周波数帯でダウンリンク制御情報を受信することができる。