JP2018524492A - 美容処理方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、- 人間のケラチン物質、特に皮膚に対して接着剤組成物(A)を塗布するステップと、- アプリケータによって担持される繊維(12)を、ケラチン物質上に存在する接着剤組成物と接触させるステップと、- ケラチン物質に付着する繊維を解放するために、アプリケータを皮膚から遠ざけるステップであって、アプリケータ上で繊維を把持するための把持力は、ケラチン物質上に存在する接着剤組成物に対する繊維の接着のための接着力よりも低い、ステップとから成るステップを含む、美容処理方法に関する。

Description

本発明は、人間のケラチン物質、特に皮膚の美容処理のための方法に関する。
今日、脱毛症を隠すための、または治療するための様々な技法が存在する:
- 外科的処置を必要とする植毛、
- ヘアピースまたはかつら、
- 薄くなっている領域にまだ残っている毛髪に対して、それらの毛髪をより目に見えるようにするために、分量を増やす「ペッパーシェイカー」システム、
- 従来のメークアップ製品もしくは着色製品を塗布することによって皮膚を着色すること、または、タトゥーのように、より侵襲的かつ恒久的に皮膚に着色すること、
- 自由な繊維またはゲルタイプの処方を構成する繊維の塗布。
不完全に行われた場合に修正することが難しい、侵襲的で高価な外科的処置とは別に、近くからも遠くからも気づかれない、脱毛症用のメークアップを行うこと、つまり、人間の毛髪の植え込み状態および密度を正確に再現することは困難である。
かつらおよびヘアピースは、一定の利点を有するが、日中にずれてしまうおそれにつながる。さらに、それらは、否定的で不快な影響を有するプロステーゼと見なされる。最後に、それらは、ほとんどの脱毛症、特に、頭皮が毛髪により部分的に覆われている場合には適していない。最後に、かつらおよびヘアピースは、短い髪型に適していない。したがって、この解決策は、成功をもたらさない。
別のアプローチは、静電植毛によって個々の繊維を接合することにある。この解決策は、繊維のセットと、接着剤によりプレコートされた処理対象領域との間の静電電位差を生成することにある。その結果、繊維は、力線に沿って運ばれ、接着剤に植え付けられる。しかしながら、そのような適用例では、いくつかの困難、例えば、電荷除去機器の必要性、繊維の封じ込め、密度の制御、電気の使用に関して人が抱える不安、浴室のような湿潤環境との静電植毛の適合性、自己塗布および植毛距離の遵守の困難さなどが生じる。
静電場なしで繊維を配置することが試みられたが、審美的な結果は不満足なものである。特に、繊維が、長さ1ミリメートルを超える場合、それらは、横向きになる傾向があり、毛髪がある頭部に全く似ていないという結果を生じさせる。高い技術を有していても、繊維が横になるこの問題を引き起こさずに、最小限の数の繊維を配置することは可能ではない。
さらに、皮膚に対して接合された物体の把持は、2日または3日を越えるのがやっとであることが一般に認められている。脱毛症を完全に治療する必要は、日々感じられている。したがって、皮膚に対する繊維のこの塗布が、毎日の美容ルーチンに適合すること、つまり、自己塗布によって自宅で簡単に実行することができることが望ましい。
WO04/055081 WO2015/091513
したがって、現在まで満たされていない、単純な手法で脱毛症を隠し、特に、下記を得るために、毛髪がある頭部に似た結果を有する方法の必要性がある:
- 自然な密度と同様の繊維の密度、
- 単一の端部によって接合された、繊維の満足できる向き
- 処理対象領域のみに制限された位置、および
- 無毛の領域および薄くなっている領域を処理する可能性。
さらに、可能であれば、この方法は、簡単に、かつ、自分自身で実行されることが可能でなければならない。
本発明は、この必要を満たすことを目的としており、この目的を、
- 人間のケラチン物質、特に皮膚に対して接着剤組成物を塗布するステップと、
- アプリケータによって担持される繊維を、前記ケラチン物質上に存在する前記接着剤組成物と接触させるステップと、
- 前記ケラチン物質に付着する繊維を解放するために、アプリケータを皮膚から遠ざけるステップであって、アプリケータ上で繊維を把持するための把持力は、前記ケラチン物質上に存在する接着剤組成物に対する繊維の接着のための接着力よりも低い、ステップと
から成るステップを含む、美容処理方法によって、達成する。
本発明は、例えば、毛髪領域、眉または顎ひげを処理することを意図される。
「接着剤」組成物とは、長持ちする接着強度の有無に関わらず、はぎ取られることに耐えることができる任意の材料を表す。
本発明に係るシステムは、非常に満足できる美観を有する繊維の組織を生成することを可能にする。
毛髪の薄くなっている頭部を補足し、または再現することを可能にする低い密度から、より密度が高い毛髪のある頭部にまで及ぶ、いくつかの密度を生成することが可能である。まばらな顎ひげの効果を生成することが可能であり、この顎ひげの外観は、特に審美的な若い見た目を与え得る。自然な密度(約200μmの毛髪間距離)と同様の密度を再現することも可能であり、このことの利点は、近くからも遠くからも、繊維の追加を気づかれないようにすることである。ふさふさした効果、または皮膚の凹凸を隠すことができる結果を生成するために、自然な密度よりも高い密度を再現することが可能である。
密度は、例えば、移転後の所望の繊維の密度に対応する、より高い密度またはより低い密度を有する繊維アプリケータを提供することによって調整される。
接着領域間に非接着領域を作成することによって、ケラチン物質を完全に覆わずに、ケラチン物質上に接着剤組成物を配置することによって、密度を調整することも可能である。接着剤組成物は、例えば、点のネットワークとして配置される。ケラチン物質上の接着領域の密度を選択することによって、移転後にケラチン物質に対して接合されたまま残る繊維の密度を制御することが可能である。
両方のパラメータ、すなわち、ケラチン物質上の接着領域の密度と、アプリケータ上の密度とに対して作用させることも可能である。
本発明に係る方法において、繊維は、所望の結果に応じて、アプリケータ上に様々な手法で位置付けられてもよく、特に、繊維は、アプリケータ上に平行な繊維の束として配置されてもよい。繊維は、支持面に対して垂直な向きにされることによって、またはこの面の法線に対して角度、特に、最大45°までに及ぶ角度をつけることによって、アプリケータ上に位置付けられてもよい。
アプリケータは、繊維が接着剤組成物と接触するまで、前記ケラチン物質に対して垂直な方向に沿って前記ケラチン物質へ近づけられることが好ましい。アプリケータは、逆方向への移動によって遠ざけられることが好ましい。
接着剤組成物に対する繊維の接着のための接着力は、アプリケータ上に繊維を保持するための保持力の少なくとも2倍であることが好ましい。これにより、繊維がアプリケータから適切に離れることを確保することが可能になる。
アプリケータから繊維を解放するために繊維に対して加えられるべき力は、15mN以下とすることができる。
アプリケータ上の繊維の密度は、9〜625繊維/cm2とすることができる。この密度は、必ずしも均一である必要はなく、自然な植え込み状態を再現するために変化してもよい。
アプリケータ上の2つの隣接する繊維間の空間は、150〜250ミクロンであることが好ましい。
繊維は、接合もしくは摩擦によって、または互いに対して移動させることができる1つもしくは複数の部分を備える機械的システムによって、アプリケータ上に保持されてもよく、後者は、繊維保持構成から繊維解放構成へ移行することが可能であり、アプリケータからこれらの繊維を解放するためにこれらの繊維に対して加えられるべき力は、解放構成よりも保持構成において大きい。機械的システムは、例えば、保持構成において、そのコイル間で繊維をグリップするばねを備え、そのばねは、コイルを開き、繊維を解放するために伸長されることが可能である。
繊維は、少なくとも1つの物質によってアプリケータ上に保持されてもよく、この物質の機械的強度は、刺激によって低下し、本方法は、アプリケータから繊維を解放するために繊維に対して加えられるべき力を低減するように、アプリケータに前記刺激を与えるステップであって、刺激への曝露は、繊維と前記ケラチン物質上に存在する接着剤組成物との接触の前に、および/または繊維と前記ケラチン物質上に存在する接着剤組成物との接触中に行われる、ステップを含む。この解決策は、ユーザが所望のメークアップ効果を取得しながら、予防措置なしにシステムを使用することを可能にするので、特に有利である。第2の利点は、供給までの製品の視野にある。刺激は、例えば、熱であり、したがって、前記物質は、ろう、特に、みつろう、カンデリラろう、またはパラフィンろうを含むことが好ましい。変形例として、刺激は化学的であり、前記物質の溶媒、好ましくは水へのアプリケータの曝露を含む。
繊維は、静電植毛方法によってアプリケータ上に据えられ得る。
繊維は、本方法の実施中にアプリケータから完全に離れてもよい。変形例として、繊維は、アプリケータによって捕捉されたままとなる根元部と、解放される解放可能な部分とを含んでもよい。この場合に、繊維は、機械的に弱体化される、または機械的に弱体化させることを可能にする刺激、特に、熱刺激または化学的刺激に敏感な、予め定義された領域を含んでもよく、根元部からの解放可能な部分の分離を生じさせるために加えられるべき力が、接着剤組成物に対する解放可能な部分の接着のための接着力よりも小さい。
予め定義された領域は、すべての繊維について、繊維の長さ上の同じ位置に位置してもよい。変形例としては、これが当てはまらない場合、解放後に、可変長の繊維を有することを可能にし、これにより、より一層自然な外観を与え得る。
接着剤組成物に対する繊維の接着のための接着力よりも小さい、加えられる力により、繊維を解放する第1の把持システムと、第1の把持システムと組み合わされた場合に、接着剤組成物に対する繊維の接着のための接着力よりも大きい張力まで、繊維の保持を確保する第2の把持システムとを含む、複数把持システムによって、繊維がアプリケータ上に保持されてもよく、第2のシステムは、アプリケータの使用中に、繊維の解放を生じさせるために加えられるべき力を、接着剤組成物に対する繊維の接着のための接着力よりも小さい値にするように、接着剤組成物に対して繊維を塗布するために変形される。この変形は、熱刺激または化学的刺激に対する第2の把持システムの曝露を含んでもよい。
本発明は、特に、上記に定義された方法を実施するための、人間のケラチン物質の美容処理のための組立体であって、
- 前記ケラチン物質に対して塗布されるべき接着剤組成物と、
- 解放可能な繊維を備えるアプリケータであって、このアプリケータは、人間のケラチン物質、特に皮膚に対して塗布された接着剤組成物と繊維とを接触させて、繊維が前記組成物に付着すること、および繊維を解放することを可能にし、アプリケータ上に繊維を把持するための把持力は、前記ケラチン物質上に存在する接着剤組成物に対する接着のための接着力よりも低い、アプリケータと
を備える組立体にも関する。
本発明は、15mNに等しい、または20mNにすら等しい張力が加えられた場合に、アプリケータから離れる、解放可能な繊維を備える、上記に定義されたような組立体のためのアプリケータにも関する。
本発明は、その非限定的で例示的な実施形態の詳細な説明を読むことで、および添付の図面を検討することで、よりよく理解され得る。
本発明に係る方法の例示的な実施形態を示す図である。 本発明に係る方法の例示的な実施形態を示す図である。 本発明に係る方法の例示的な実施形態を示す図である。 本方法を実施するための例示的な組立体を表す図である。 アプリケータの変形例を示す図である。 繊維把持構成における、アプリケータ上に繊維を保持するための例示的な機械的システムを表す図である。 繊維解放構成における、アプリケータ上に繊維を保持するための例示的な機械的システムを表す図である。 繊維の変形実施形態、およびアプリケータに対する繊維の変形取り付けを示す図である。 繊維の変形実施形態、およびアプリケータに対する繊維の変形取り付けを示す図である。 繊維の変形実施形態、およびアプリケータに対する繊維の変形取り付けを示す図である。 アプリケータの変形例を断面図において表す図である。
本発明に係る本方法は、グリップ部分11と、予め定義された手法でアプリケータ上に把持される繊維12とを備えるアプリケータ10を活用して実施される。
図1Aには、そのようなアプリケータ10が、図面の明瞭さが理由で、少数の繊維と共に概略的に表されているが、実際には、繊維の数は、はるかに多いことが知られている。
グリップ部分11は、非常に単純に表されているが、これは、特に処理対象領域および所望の人間工学に応じて、非常に多様な形状を有し得る。
アプリケータ10は、繊維12を処理対象領域に、この場合には、接着剤組成物Aが配置済みの皮膚Sの領域に、連続的にまたは不連続的に接触させることを可能にするように配置される。
繊維12は、アプリケータ10上で、1つの自由端を有し、アプリケータ10が、接着剤組成物Aにより覆われた皮膚と接触させられたときに、繊維12の自由端は、図1Bに示されるように接着剤組成物と接触する。
繊維12は、把持力とも称される、繊維12をグリップ部分11から分離させるために加えられるべき力が、接着剤組成物Aに対する繊維12の接着のための接着力、つまり、この繊維を接着剤組成物Aから分離させるために、この繊維に対して加えることが必要な力よりも小さくなるように、アプリケータ上に保持される。
図1Cには、繊維が、アプリケータ10から分離され、例えば、アプリケータ10上に最初に存在する繊維12の鏡となる予め定義された配置で、皮膚S上に残るという事実が示されている。
アプリケータによって配置された繊維12の量は、例えば、3cm2から625/cm2までである。
図2に示されるように、アプリケータ10および接着剤組成物Aは、ユーザに対して、同じパッケージング20内で、例えば、箱、ブリスターパック、ケースまたは小袋内で提供されてもよく、接着剤組成物Aは、例えば、管または任意の他のコンテナなどの容器21、例えば、ボトル、加圧された容器、被覆された支持体、ポンプディスペンサボトルまたはポットに収容され、このリストは限定ではない。
1つの変形例において、アプリケータ10および容器21は、例えば、接着剤組成物を収容した同じ容器を男性または女性がいくつかのアプリケータ10と共に使用することを可能にするために、消費者に対して別々に提供される。
アプリケータ10は、適切な場合には、補充可能であってもよく、つまり、いくつかの処理を実行するために使用されるグリップ部分11と、繊維12を担持する補充部とを備え、この補充部は、新しく使用するごとに、グリップ部分11に対して取外し可能に取り付けられることが可能である。この補充部は、例えば、グリップ部分に対して取り付けられ、簡単に置換可能であり、少なくとも1つの面上に繊維を有するシート、切片または支持体の形態である。
例示として、そのような補充部は、図8に表されており、繊維12を担持する支持体35備えており、支持体35は、例えば、スナップ留めによって、グリップ部分11に対して取り付けられるように構成される。
ユーザは、例えば、ユーザ自身の自然な色に最もよく対応する繊維をユーザが選択することを可能にするように、異なる色、性質および長さの繊維を含む、一連のアプリケータを提供されてもよい。
同じグリップ部分は、異なる色のそれぞれの繊維を担持する、いくつかの支持体と共に使用されてもよい。
繊維12の長さは、ケラチン物質上への配置後には、例えば0.5〜20mmである。
アプリケータ10は、少なくとも処理対象領域との接触の瞬間に、特に、繊維12を特定の手法で向きづけるために、様々な形状を与えられ得る。
同じ性質、直径、長さ、形状もしくは色の繊維、または異なる性質、長さ、直径、形状もしくは色の繊維を使用することが可能である。支持体の形状は、平面であっても、または処理対象領域の形態に適合された面であってもよい。
繊維12は、繊維12を担持する支持面に対して垂直な向きにされることが好ましい。変形例として、図3に示されるように、繊維12は、支持面の法線と角度αをなし、この角度αは45°に達し得る。
図1Aおよび図1Bに示されるように、すべての繊維12が、平行な繊維の束の形態であるとは限らないが、繊維のセットの形態である。
繊維は、アプリケータ上に様々な手法で保持されてもよく、例えば、繊維を解放するために構成を変化させ得る機械的システムを活用して、または繊維をアプリケータに対して取り付ける付着力を変更することを可能にする、熱刺激もしくは化学的刺激などの刺激に敏感なシステムを活用してもよい。
機械的把持システムの例として、ばね25が、図4Aに示されており、ばね25は、そのコイル同士が互いに近づけられた場合に、それらの間に繊維12を把持し得る。ばね25は、例えば、ユーザによって作動させられる機構を介して、張力を受けることが可能であり、この張力が、コイル同士を離間させ、それらの間に前もってクランプされていた繊維12を解放させる。
本発明は、繊維をアプリケータ上に保持するための特定のシステムに限定されず、ばねではなく、例えば、重ね合わせられ、圧縮された場合に、繊維をクランプするディスクまたはラメラの組立体が使用されてもよい。
繊維は、物質が流体状態にある間に、その中に繊維が植え込まれる物質を用いて、アプリケータ上に保持されてもよい。
これは、例えば、まだ架橋されていないエラストマーである。
繊維は、物質が固まるまでにかかる時間の間、所望の向きに把持される。
繊維を植え込む1つの手法は、静電植毛を使用することである。
繊維をアプリケータ上に保持する1つの手法は、繊維が接合される物質を使用することにあってもよく、その物質の機械的強度、および、特に繊維を保持する能力は、刺激、例えば熱刺激または化学的刺激の付与に応じて、変化し得る。
熱刺激の場合には、例えば、周囲温度を超えて温度が上昇した場合に、柔らかくなること、または液化することが可能な、ろうなどの比較的低い融点を有する物質が、繊維12をアプリケータ10上に保持するために使用されてもよい。この場合に、アプリケータは、物質の特性を変更させるために、アプリケータ上の繊維を保持する物質の温度を局所的に上昇させることを可能にする発熱抵抗体を備え得る。
例えば、繊維12は、ろうを活用してアプリケータ上に保持され、アプリケータは、ろうを柔らかくし、したがって、皮膚上の接着剤組成物に対する繊維12の接着のための接着力が、アプリケータから繊維12を分離するために繊維12に加えることが必要な力よりも大きくなることを確保するために、ろうの温度を十分な値に、例えば70°Cに上昇させることを可能にする加熱システムを備える。
化学的刺激の場合には、繊維をアプリケータ上に保持するために、予め定義された溶媒、例えば水に溶解可能な物質が使用され、この物質は、皮膚S上に配置された接着剤組成物Aと繊維12を接触させる前に湿潤させられる。水は、この物質を少なくとも部分的に溶解させ、繊維をアプリケータに取り付ける付着力を減少させる。この力は、皮膚S上に配置された接着剤組成物Aに対する繊維12の接着のための接着力よりも小さくなり、これは、アプリケータ10を処理対象領域と接触させた後に繊維をより簡単に解放することを可能にする。
物質は、例えば水に溶解可能であり、湿潤の影響下で繊維を解放するために分解してもよく、例えば、BASFのUltrahold Strongなどの、部分的にまたは完全に中和されたアクリル共重合体、またはデンプンベースの物質である。
適切な場合には、図7に示されるように、繊維は、第1の層28と、第2の層29とを備える多層構造を活用して、アプリケータ上に保持され、繊維の根元部は、これらの層に接して延在する。
層28および層29は共に、接着剤組成物Aによって繊維に及ぼされる力よりも大きい保持力により、繊維12をアプリケータ上に保持し、その結果、これらの層28および29に対するその他のアクションが不在の場合には、処理対象領域との繊維12の接触は、アプリケータ10から繊維12が分離されるには十分ではない。
しかしながら、層28および層29のうちの1つは、刺激、例えば熱刺激または化学的刺激に敏感であり、これは、その特性を変更させ、繊維12を保持するためのその能力を、繊維12をアプリケータ上に保持するための保持力が、接着剤組成物Aが塗布中に繊維に加える力よりも低くなるような値に低下させることを可能にする。
例えば、第1のシステムは、溶媒に無反応のエラストマーであってもよく、第2のシステムは、溶媒、特に水に敏感なエラストマーであってもよい。別の例において、第1のシステムは、エラストマーであってもよく、第2のシステムは、溶解可能な層、特に、70°C未満の温度で溶解する層であってもよい。
繊維12は、処理の時に、アプリケータから完全に分離してもよい。変形例として、繊維12は、好ましくは、繊維12の長さの予め定義された位置において、繊維12が破損することを可能にする特定の構造により製造される。
図5以降の例において、繊維12は、アプリケータ10に固定される、根元部とも称される、繊維のベース部分12aと、アプリケータの使用中に解放される、繊維の解放可能な部分12bとの間に延在する、弱体化されたゾーン30を有する。
したがって、解放可能な部分12bの自由端が、接着剤組成物Aと接触させられた場合に、接着剤組成物が繊維12に加える力は、アプリケータ10が処理済みの領域から遠ざけられたとき、弱体化されたゾーン30における繊維12の内部凝集力よりも大きい。繊維は、この弱体化されたゾーンにおいて破損し、皮膚上に繊維の解放可能な部分12bを残す。
変形例として、破損可能な部分ではなく、例えば、接着結合によって、接続部31を介して2つの部分12cおよび12dを連結することによって、繊維12を製造することが可能である。2つの部分12cおよび12dの接続の強度は、アプリケータの使用中に接着剤組成物Aが繊維に加える力に耐えるのには不十分であり、その結果、近位部分12dは、皮膚上に留まるのに対して、遠位部分12cは、アプリケータ上に残る。
その特性が、熱刺激または化学的刺激に応じて変更され得る接続部31を有することが可能である。例えば、繊維は、塗布の前に湿潤させられ、これにより、接続部31の機械的強度を低減し、遠位部分12cが、接続部31のゾーンにおいて近位部分12dから分離されることによって、皮膚上に留まることを可能にする。接続部31は、例えば、水溶性の接着剤によって提供される。
言うまでもなく、本発明は、ここまでに説明された例に限定されない。特に、処理済みの領域における繊維の外観をさらに一層自然にするために、異なる性質、長さ、形状または断面の繊維の混合物を有するアプリケータを製造することが可能である。
繊維は、把持力によってアプリケータ上に把持されてもよく、その値は、使用前に最後の瞬間に低減される。変形例として、この値は、繊維が接着剤組成物と接触させられた後にのみ、低減される。
繊維
「繊維」という用語は、本発明によれば、Lは、Dよりも大きく、好ましくは、Dより非常に大きく、Dは、繊維の断面が内接する円の直径となるような、長さLおよび直径Dの物体を意味するものとして理解されるべきである。特に、比L/D(またはアスペクト比)は、3.5から2500までの範囲、好ましくは、5〜500までの範囲、さらに良好には、5〜150までの範囲において選ばれる。
本発明において使用され得る繊維は、合成繊維または天然繊維であっても、無機物由来の繊維または有機物由来の繊維であってもよい。それらは、短くてもまたは長くてもよく、個別であってもまたは組織化されていてもよく、例えば、編み込まれていてもよく、中空であってもまたは中実であってもよい。それらは、任意の形状を有してもよく、予期される特定の適用例に応じて、円形の断面または多角形(正方形、六角形または八角形)の断面図を特に有してもよい。特に、それらの端部は、けがを防止するために、鈍くされ、および/または滑らかにされ得る。
特に、繊維は、0.5mmから20mmに及ぶ長さを有する。
それらの断面は、20から120μm、30から100μm、さらに良好には、40から80μmまでとすることができる。
繊維の重さまたは糸番手は、デニールまたはデジテックスで与えられることが多く、9kmの糸当たりのグラム量を表す。
本発明に係る繊維は、例えば、0.1から100デニールまでの範囲、好ましくは、1から70デニールの範囲、さらに良好には、5から60デニールの範囲において選ばれる糸番手を有する。
繊維は、織物の製造に使用されるもの、特に、絹繊維、綿繊維、羊毛繊維、亜麻繊維、特に木材から、野菜から、もしくは藻類から抽出されたセルロース繊維、レーヨン繊維、ポリアミド(ナイロン(登録商標))繊維、ビスコース繊維、アセテート繊維、特にレーヨンアセテート繊維、アクリルポリマー繊維、特にポリメチルメタアクリレート繊維もしくはポリ(2-ヒドロキシエチルメタクリレート)繊維、ポリオレフィン繊維、特にポリエチレン繊維もしくはポリプロピレン繊維、ガラス繊維、珪酸繊維、炭素繊維、特に黒鉛形状の炭素の繊維、(テフロン(登録商標)などの)ポリテトラフルオロエチレン繊維、不溶性コラーゲン繊維、ポリエステル繊維、ポリ塩化ビニル繊維もしくはポリ塩化ビニリデン繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリアクリロニトリル繊維、キトサン繊維、ポリウレタン繊維、ポリエチレンフタレート繊維、または上述されたものなどのポリマーの混合物から形成された繊維、例えば、ポリアミド/ポリエステル繊維であってもよい。
好ましくは、繊維は、ポリアミド6,6繊維である。
さらに、繊維は、随意的に、表面処理されてもよく、随意的に、保護層により、または繊維に色を与えることを意図された層により覆われてもよい。
「Kanekalon」という商標の難燃性のアクリル繊維が使用されてもよい。
繊維は、例えば、Minke-props SKINTEX Flock ref. 590502という参照名の下で販売されるものである。
同一の繊維を使用すること、または変形例として、長さ、物質、形状および/もしくは断面が互いに異なる繊維の混合物を使用することが、可能である。様々な長さの繊維の使用は、より自然さを与え得る。色の混合も同様である。特に、灰色の繊維と白色の繊維、または黒色の繊維と白い繊維を混合することは有利となり得る。
接着剤組成物
本発明に係る接着剤組成物は、皮膚に対する塗布、および美容用の使用に適している。
接着剤組成物は、接着物質を含み、または接着物質から構成される。
本発明の目的のために、「物質」という用語は、異なる性質の1つまたは複数のポリマーを含み得る、ポリマーまたはポリマー系を意味する。この接着物質は、ポリマー溶液、または溶媒中のポリマー粒子の分散の形態であってもよい。この接着物質は、上記で定義されたような可塑剤を付加的に含んでもよい。この接着物質は、その粘弾性特性によって定義される一定の粘着性を有しなければならない。
本発明に係る接着物質は、例えば、「感圧接着」タイプの接着剤、例えば、「Handbook of Pressure Sensitive Adhesive Technology」、3rd edition, D. Satasにおいて引用される接着剤から選ばれてもよい。
感圧接着物質は、アクリルポリマー、特に、アクリレートとメタクリレートとの共重合体、ゴムベースの感圧接着剤、またはスチレン共重合体ベースの、例えば、スチレン・イソプレン・スチレン共重合体(SIS)およびスチレン・ブタジエン・スチレン(SBS)共重合体ベースの感圧接着剤から選ばれてもよい。
それらは、ウレタンポリマー、ポリウレタン、Bio-PSAなどのシリコーン、エチレン/酢酸ビニルポリマー、スチレンベースのブロック共重合体、または天然ゴム、クロロプレン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレンなどであってもよい。
ゴム状ポリマーベースの感圧接着剤の非限定的な例として、特に、天然ゴム(ポリ(cis-1,4-イソプレン))、メチルメタクリレート-イソプレングラフト共重合体、スチレン-ブタジエン共重合体、ブチルゴム、アクリロニトリル-ブタジエンゴム、スチレン-イソプレンブロック共重合体、ポリブタジエン、エチレン-ブチレンブロック共重合体およびポリクロロプレンが言及され得る。
極性アクリルポリマーを含む感圧接着剤の中では、アクリル酸、アクリル酸アルキルおよびメタクリル酸アルキルベースのブロック共重合体または統計共重合体、ならびに、これらのアクリルとエチレンおよび酢酸ビニルとの共重合体も、言及され得る。
他の感圧接着剤として、アクリル酸ブチル、ブチルメタクリレートおよびアクリレートの共重合体が言及されてもよく、これらの共重合体は、例えば、RODERM 560(Rohm and Haas)という商標で市販されている。
非常に部分的に適切となり得る感圧接着剤の一例は、ポリ(2-エチルヘキシルアクリレート)であり、例えば、固形分40%の15ミクロンの接着性のアクリル微小球を含む水分散体として、GEL-TAC 100G(Advanced Polymer International)という商標で市販されているものである。
適切であり得るアクリル共重合体の例は、EASTAREZ 2010、2020および2050(Eastman Chemical Co.)、ACRONAL V210(BASF)、MOWILITH LDM 7255、REVACRYL 491(Clariant)ならびにFLEXBOND 165(Air Products)という商標で市販されている。
適切であり得る重合体ゴムの市販例は、RICON 130ポリブタジエン(Atofina Sartomer)およびISOLENE 40ポリイソプレン(エレメンティス)という商標で知られている。
適切であり得るポリウレタンベースの接着剤の例は、SANCURE 2104(Noveon)およびVYLON UR 1400(東洋紡Vylon)という商標で入手可能である。
適切であり得る酢酸ビニル共重合体の例は、PVP/VA 6-630(International Specialty Products)およびFLEXBOND 149(Air Products)という商標で市販されている。
ビニルアルコール/酢酸ビニル共重合体の例は、CELVOL 107(Celanese)およびELVANOL 50-42(DuPont)という商標で市販されている。
少なくとも1つのモノマー、または、その結果として生じるポリマーが周囲温度(25°C)よりも低いガラス転移温度を有するモノマーの組み合わせを含む、ブロック共重合体または統計共重合体にも言及することができ、これらのモノマーまたはモノマーの組み合わせは、おそらくは、ブタジエン、エチレン、プロピレン、イソプレン、イソブチレン、シリコーン、およびこれらの混合物から選ばれる。そのような物質の例は、スチレン-ブタジエン-スチレン、スチレン-(エチレンブチレン)-スチレンまたはスチレン-イソプレン-スチレン型のブロック重合体、例えば、Kratonから「Kraton」の商品名で、またはDexco Polymersから「Vector」という商品名で販売されているものである。
本発明に係る接着物質は、樹脂、ロジンまたは水素化ロジンといったロジン誘導体などの粘着付与樹脂、ロジンエステル、水素化合ロジンエステル、テルペン、脂肪族または芳香族炭化水素ベースの樹脂、フェノール樹脂、スチレン樹脂およびクマロン-インデン樹脂も含んでもよい。化合物、例えば、セラック、サンダラックゴム、ダンマル樹脂、エレミゴム、コーパル樹脂、ベンゾイン、およびマスチックガムなども言及されるであろう。
下記も言及され得る。
- 架橋されたポリオルガノシロキサンポリマーであるシリコーン樹脂。
シリコーン樹脂の呼称は、「MDTQ」という名前で知られており、この樹脂は、それが含む様々なシロキサンモノマー単位の機能として説明され、文字M、D、T、およびQの各々は、あるタイプのユニットを特徴づけている。
これらの樹脂のうちで、特に言及され得るものは、化学式[(CH3)3XSiXO]XX(SiO4/2)y(MQ単位)(式中、xおよびyは50から80の範囲の整数である)のトリメチルシロキシケイ酸であり得る、シロキシケイ酸樹脂と、
- NADとしても知られている、ポリマー粒子の非水性分散の形態にある脂肪分散性薄膜形成ポリマーである。
疎水性薄膜形成ポリマーの非水性分散としては、液状油性相において、グラフトエチレンポリマー、好ましくはアクリルポリマーの粒子の分散、例えば、液状脂肪相において分散された表面安定化粒子の形態での分散が、言及され得る。
表面安定化ポリマー粒子の分散は、文書WO04/055081において説明されているように製造され得る。
文書WO2015/091513において説明されるような、イソボルニル(メタ)アクリレートポリマーから選ばれる安定剤によって安定された、C1〜C4アルキル(メタ)アクリレートポリマー粒子の分散も言及され得る。
UV反応型の接着剤も使用され得る。
例においては、Pros-Aide(アクリルラテックス) Cream Blend 331接着剤、またはAQ1350 Eastman Chemical(スルホポリエステル可溶性ポリマー)接着剤が使用される。
接着剤の塗布
接着剤は、特に、アプリケータ上の繊維の密度があまり高くない場合に、連続的な膜として塗布され得る。
変形例として、接着剤は、接着領域間に非接着領域を作ることによって塗布され、これにより、ケラチン物質に取り付けられたまま留まる繊維の密度および分布に対する制御が得られる。
これは、特に、アプリケータ上の繊維の密度が高い場合に、移転する繊維の量を低減すること、および、より自然な結果を取得することを可能にする。
接着領域同士が接続されない場合には、30ミクロンから3mm、より良好には、100ミクロンから1mmまでに及ぶ(縁から縁まで測定された)距離だけ互いから分離された2つの隣接する接着領域を有することが可能である。
非接着領域によって分離された、2つの隣接する接着領域間の空間のサイズは、例えば、30μmから3mmまで、より良好には、100μmから1mmまでに及ぶ。
接着領域は、ネットワーク、好ましくは、点のネットワーク、特に、直径が30ミクロンから3mmまでの点のネットワークの形態とされ得る。変形例として、接着領域は、線のネットワーク、もしくは線および点のネットワーク、またはグリッドパターンの形態である。ネットワークは、規則的であっても、または不規則であってもよい。不規則なネットワーク、特に、ランダムネットワークまたは擬似乱数ネットワークは、より自然な外観を与えることを可能にするという点で有利である。点のネットワークの場合、点は、任意の形態、例えば、円形または非円形であってもよい。ネットワークのすべての点は、同じ形状であってもよく、または、ネットワーク内の変形例として、点の形状および/もしくはサイズが、例えば、ネットワーク内の位置に応じたサイズもしくは形状におけるバリエーションと共に変化してもよい。
好ましくは、点の形状は、円形である。
また、好ましくは、ネットワークは、2つの隣接する点間に一定でない間隔を有した状態で不規則である。
接着領域は、任意の適切な手段によって、例えば、互いから分離された位置において皮膚上に接着剤を配置するように構成された接着剤アプリケータを活用して、形成され得る。
接着領域は、接着剤が分注される分注口が提供された、少なくとも1つの分注ノズルを備えたディスペンサを活用して形成され得る。
スタンピングによって接着剤を移転させるアプリケータが使用されてもよい。
変形例において、接着剤は、ステンシルを活用して塗布される。接着剤は、吹付けによって、特に、上記のステンシルを介して塗布されてもよい。
接着剤は、1つまたは複数の接着性製品を、特にドットの形態で、皮膚に対して接合させることによって塗布されてもよい。特に、ドットは、取外し可能な保護膜で両面が覆われた、両面粘着剤膜から構成されてもよい。両面粘着剤膜は、ドットとなるように予めカットされている。
接着領域の密度は、1平方センチメートル当たり4〜700までに及び、より良好には、1平方センチメートル当たり10から50の間、さらに良好には、1平方センチメートル当たり20から30の間である。
(実施例)
一方の端部では把持され、他方の端部では自由である繊維のセットを備えるアプリケータが製造される。保持される端部は、繊維が最大で力F1までの剥離に耐えるという事実によって特徴づけられる。処理対象領域は、繊維と接触させられた場合に、F2が1.5F1よりも大きくなるように、最大で力F2までの剥離に耐えるのに十分な繊維把持力を生み出すことができるように選ばれた接着剤組成物により覆われる。典型的には、力F1および力F2は、それぞれ1gおよび2gほどである。繊維が接着剤組成物と接触させられた後の数秒間において、力F2はF1よりも2倍大きいことが好ましい。
アプリケータを製造するために、塗布支持体上に、0.050mmの厚さを有するSilflo(NOMADERM ref: GOSILFLO)によりエラストマーの土台(bed)が形成される。Silfloが硬化してしまう前に、繊維は、Campbell Coutts Ltd.からのMicroflockerなどの手動植毛デバイスによって実行される静電植毛方法を活用して、支持体上に植毛される。繊維は、Silflo内の摩擦によって保持される。
システムを製造するために使用された繊維は、静電植毛方法に適合するように前処理されたPA-6,6繊維であり、例えば、Minke-props(SKINTEX Flock ref.5905 02)繊維などである。
植毛を実行するために、繊維と支持体との間に印加された静電場は、例えば、-35kVである。
数分後、Silfloは硬化しており、繊維の組織を維持する。
次いで、PROS-AIDE Cream Blend 331 Adhesive typeの接着剤の膜が、皮膚に塗布される。
数分後、この膜は、その最大粘着度に達する。まさにこの瞬間に、繊維の自由端は、接着剤と接触させられる。次いで、塗布表面が、接着剤から遠ざけられる。接着剤と接触させられた繊維は、接着剤に植え込まれたままとなる。
10 アプリケータ
11 グリップ部分
12 繊維
12a ベース部分
12b 放出可能な部分
12c 遠位部分
20 パッケージング
21 容器
25 ばね
28 層
29 層
30 弱体化されたゾーン
31 接続部
35 支持体

Claims (25)

  1. 美容処理方法であって、
    - 人間のケラチン物質、特に皮膚に対して接着剤組成物(A)を塗布するステップと、
    - アプリケータによって担持される繊維(12)を、前記ケラチン物質上に存在する前記接着剤組成物と接触させるステップと、
    - 前記ケラチン物質に付着する繊維を解放するために、前記アプリケータを前記皮膚から遠ざけるステップであって、前記アプリケータ上で前記繊維を把持するための把持力は、前記ケラチン物質上に存在する前記接着剤組成物に対する前記繊維の接着のための接着力よりも低い、ステップと
    を含む、美容処理方法。
  2. 前記繊維(12)が、前記アプリケータ上に平行な繊維の束として配置される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記繊維(12)が、支持面の法線に対して非ゼロ角度(α)で、特に、0°から45°までに及ぶ角度で、前記アプリケータ上に配置される、請求項1に記載の方法。
  4. 前記アプリケータが、前記繊維(12)が前記接着剤組成物(A)と接触するまで、前記ケラチン物質に対して垂直な方向に沿って前記ケラチン物質へ近づけられる、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記接着剤組成物(A)に対する前記繊維(12)の接着のための前記接着力は、前記アプリケータ上に前記繊維(12)を保持するための保持力の少なくとも2倍である、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記アプリケータ上の前記繊維の密度が、9〜625繊維/cm2である、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記アプリケータ上の2つの隣接する繊維間の空間が、150〜250ミクロンである、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記繊維の密度が、前記アプリケータ上で均一である、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記繊維の密度が、前記アプリケータ上で不均一である、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記アプリケータから前記繊維を解放するために前記繊維に対して加えられるべき力が、20mN以下であり、または15mN以下でさえある、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記繊維が、接合によってまたは摩擦によって前記アプリケータ上に保持されている、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記繊維が、機械的システムによって前記アプリケータ上に保持されており、前記機械的システム(25)は、繊維保持構成から繊維解放構成へ移行することが可能であり、前記アプリケータから前記繊維を解放するために前記繊維に対して加えられるべき力は、前記解放構成よりも前記保持構成において大きい、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記機械的システムが、前記保持構成において、そのコイル間で後者をグリップするばねを備え、前記ばねは、前記コイルを開き、前記繊維を解放するために伸長されることが可能である、請求項12に記載の方法。
  14. 前記繊維が、物質によって前記アプリケータ上に保持され、前記物質の機械的強度は、刺激によって低下し、前記方法が、前記アプリケータから前記繊維を解放するために前記繊維に対して加えられるべき力を低減するように、前記アプリケータに前記刺激を与えるステップであって、前記刺激への曝露は、前記繊維と前記ケラチン物質上に存在する前記接着剤組成物との接触の前に、および/または前記繊維と前記ケラチン物質上に存在する前記接着剤組成物との接触中に行われる、ステップを含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記刺激が、熱である、請求項14に記載の方法。
  16. 前記物質が、ろうを含む、請求項15に記載の方法。
  17. 前記刺激が、前記物質の溶媒、特に水への曝露を含む、請求項14に記載の方法。
  18. 前記繊維が、静電植毛方法によって前記アプリケータ上に据えられる、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記繊維が、前記アプリケータによって捕捉されたままとなる根元部と、解放可能な部分とを含む、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記繊維が、機械的に弱体化される、または機械的に弱体化させることを可能にする刺激、特に、熱刺激または化学的刺激に敏感な、ゾーン(30;31)を含み、前記根元部からの繊維の前記解放可能な部分の分離を生じさせるために加えられるべき力が、前記接着剤組成物(A)に対する前記解放可能な部分(12b;12c)の接着のための前記接着力よりも小さい、請求項19に記載の方法。
  21. 前記接着剤組成物に対する前記繊維の接着のための前記接着力よりも小さい、加えられる力により、前記繊維を解放する第1の把持システムと、前記第1の把持システムと組み合わされた場合に、前記接着剤組成物に対する前記繊維の接着のための前記接着力よりも大きい張力まで、前記繊維の保持を確保する第2の把持システムとを含む、複数把持システムによって、前記繊維が前記アプリケータ上に保持され、
    前記第2のシステムは、前記アプリケータの使用中に、前記繊維の解放を生じさせるために加えられるべき力を、前記接着剤組成物に対する前記繊維の接着のための前記接着力よりも小さい値に低減するように、前記接着剤組成物に対して前記繊維を塗布するために変形される、請求項1から20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記接着剤組成物が、連続的な膜として前記ケラチン物質に塗布される、請求項1から21のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記接着剤組成物が、不連続な膜として、特に、点の規則的なまたは不規則なネットワークとしてケラチン物質に塗布される、請求項1から21のいずれか一項に記載の方法。
  24. 特に、請求項1から23のいずれか一項に定義された方法を実施するための、人間のケラチン物質の美容処理のための組立体であって、
    - 前記ケラチン物質に対して塗布されるべき接着剤組成物(A)と、
    - 解放可能な繊維(12)を備えるアプリケータ(10)であって、前記アプリケータは、前記人間のケラチン物質、特に皮膚に対して塗布された前記接着剤組成物と前記繊維とを接触させて、前記繊維が前記組成物に付着すること、および前記繊維を解放することを可能にし、前記アプリケータ上に前記繊維を把持するための把持力は、前記ケラチン物質(S)上に存在する前記接着剤組成物(A)に対する接着のための接着力よりも低い、アプリケータと
    を備える組立体。
  25. 15mNに等しい、または20mNにすら等しい張力が加えられた場合に、前記アプリケータから離れる、解放可能な繊維(12)を備える、請求項24に定義された組立体のためのアプリケータ。
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