JP2018518449A - 無ホウ素ガラス繊維組成物及びそのガラス繊維と複合材 - Google Patents

無ホウ素ガラス繊維組成物及びそのガラス繊維と複合材 Download PDF

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Abstract

本発明は、無ホウ素ガラス繊維組成物及びそのガラス繊維と複合材を提供する。ガラス繊維組成物は、成分として、SiO258−60.4重量%、Al2O314−16.5重量%、CaO 14.1−16.5重量%、MgO 6−8.2重量%、Li2O 0.01−0.5重量%、Na2O+K2O 1.15重量%未満、K2O >0.5重量%、TiO21.5重量%未満、Fe2O31重量%未満を含み、重量比率の比C1=CaO/MgOの範囲が2より大きく且つ2.4以下である。該組成物は、ガラスの表面張力を著しく低下させ、ガラス繊維の機械的強度と耐化学的安定性を向上させることができ、さらにガラスの結晶化傾向を効果的に抑制して、ガラスの液相線温度を低下させ、特に低気泡率を有する高性能ガラス繊維の生産に適合する。

Description

本発明は無ホウ素ガラス繊維組成物に関し、特に先進的な複合材の強化基材として使用できる無ホウ素高性能ガラス繊維組成物及びそのガラス繊維と複合材に関する。
ガラス繊維は、無機繊維材料に属し、それを用いて樹脂を強化させることで特性に優れた複合材を製造できる。高性能ガラス繊維は、先進的な複合材の強化基材として、最初に主に航空、航空宇宙、兵器等の国防や軍事産業の分野に適用される。科技の進歩及び経済の発展に伴って、高性能ガラス繊維は、モータ、風力ブレード、圧力容器、海底石油パイプライン、スポーツ用品、自動車産業等の民間産業分野に幅広く使用されてきた。
米国オーウェンスコーニング社(略称OC社)がS−2ガラス繊維を開発して以来、国々が各種成分を含む高性能ガラス繊維の開発に取り組んで、たとえば、フランスのサンゴバン社が開発したRガラス繊維、米国OC公司が開発したHiPer−texガラス繊維、中国南京ガラス繊維研究設計院が開発した高強度2#ガラス繊維等が挙げられる。最初の高性能ガラス成分はMgO−Al−SiO系を本体とするものであり、米国OC社のS−2ガラスがその代表例であり、しかしながら、このような繊維は生産しにくく、成形温度が1571℃程度と高く、液相線温度が1470℃に達し、大規模量産の実現が困難である。OC社はS−2ガラス繊維の生産を諦めて、特許権をS型ガラス繊維及びその改良製品の小規模生産に取り込んでいる米国AGY社に譲渡した。
それ以降、ガラスの熔融温度及び成形温度を低下させ、タンク窯を用いた大規模量産による要件を満たすように、国外の大手が相次いでMgO−CaO−Al−SiO系を本体とする高性能ガラスを開発してきて、代表例として、たとえばフランスのサンゴバン社のRガラスと米国OC社のHiPer−texガラスが挙げられ、これらはガラスの一部の特性を犠牲にして大規模生産を実現する折衷的な戦略であり、しかしながら、設計形態が過度に保守的であり、特にAl含有量を20重量%以上、好ましくは25重量%に保持するため、生産し難さが依然として高く、タンク窯を用いた小規模生産を実現するが、生産効率が低下し、製品のコストパフォーマンスが低い。従って、OC社はHiPer−texガラス繊維の生産を諦めて、特許権を欧州の3B社に譲渡した。2007年前後に、OC社とサンゴバン社がガラス繊維事業をマージしてOCV社を設立することを契機に、Rガラス繊維のコア技術もOCV社に譲渡した。従来、Rガラスは、酸化カルシウムと酸化マグネシウムの比率が低すぎることから、成形しにくく、結晶化のリスクが高く、さらに溶融ガラスの表面張力が大きく、澄清し難くさが高く、成形温度が1410℃、液相線温度が1330℃に達することによって、ガラス繊維の引抜が困難になり、同様に大規模量産が実現されにくい。
また、PPGインダストリーズ社が、機械的特性が従来のRガラス繊維より僅かに低いものの、溶融性と成形性が従来のRガラスより遥かに高い別のRガラス繊維を開発しているが、シリカと酸化カルシウムの比率及び酸化カルシウムと酸化マグネシウムの比率の組み合わせが合理的でないことにより、該ガラスは結晶化リスクが大きい上、過量のLiOを導入し、ガラスの化学的安定性に悪影響を与えるとともに、原料コストを向上させ、大規模量産にも不利である。
高強度2#ガラス繊維は、SiO、Al、MgOを主成分として含むとともに、一部のLiO、B、CeO及びFeを導入するものであり、高い強度及びモジュラスを有し、且つ成形温度が1245℃程度しかなく、液相線温度が1320℃であり、2種の温度のいずれもSガラス繊維より遥かに低いのに対し、成形温度が液相線温度より低いため、ガラス繊維の良好な引抜に不利であり、そのため、引抜温度を向上させる必要があり、特殊なノズルを用いて、引抜過程に発生するガラスの失透現象を防止し、それによって、温度制御が困難になり、大規模量産も実現されにくい。
前記したとおり、従来の各種高性能ガラス繊維の実際の生産には、ガラスの液相線温度が過度に高く、結晶化リスクが高く、成形温度が過度に高く、表面張力が大きく、澄清し難さが高いという問題が存在する。従来、主流としてのEガラスは、液相線温度が一般的に1200℃より低く、成形温度が1300℃より低いのに対して、上記高性能ガラスは、液相線温度が一般的に1300℃より高く、成形温度が1350℃より高く、これら要因は生産過程でガラスの結晶化現象、溶融ガラスの粘度ムラ及び澄清不良等の現象を招きやすく、さらにガラス繊維の生産効率、製品の品質を大幅に低下させ、耐火材料、白金ブッシングの耐用年数を減少させる。
本発明の目的は、上記問題を解決することにある。本発明の目的は無ホウ素ガラス繊維組成物を提供することにある。
本発明の一局面によれば、成分として、
SiO 58−60.4重量%と、
Al 14−16.5重量%と、
CaO 14.1−16.5重量%と、
MgO 6−8.2重量%と、
LiO 0.01−0.4重量%と、
NaO+KO 1.15重量%未満と、
O >0.5重量%と、
TiO 1.5重量%未満と、
Fe 1重量%未満とを含み、
且つ、重量比率の比C1=CaO/MgOの範囲が2より大きく且つ2.4以下である無ホウ素ガラス繊維組成物を提供する。
同時に、さらに、重量比率の比C2=KO/NaOの範囲が2より大きく1且つ6以下に限定される。
好ましくは、重量比率の比C1=CaO/MgOの範囲が2より大きく且つ2.3以下である。
好ましくは、重量比率の比C2=KO/NaOの範囲が1.2−5である。
本発明の別の局面によれば、上記ガラス繊維組成物から成るガラス繊維を提供する。
本発明の別の局面によれば、上記ガラス繊維を含む複合材を提供する。
本発明に係る無ホウ素ガラス繊維組成物は、適量のKOとLiOを導入して、CaO、MgO、KO及びLiOの含有量範囲を合理的にして、CaO/MgOとKO/NaOの比の範囲を厳格に制御し、及びKO、NaO及びLiO三元混合アルカリの効果を利用し、さらに選択的に少量のZrOとHfOを導入する。
具体的に、本発明に係る無ホウ素ガラス繊維組成物は、成分として、
SiO 58−60.4重量%と、
Al 14−16.5重量%と、
CaO 14.1−16.5重量%と、
MgO 6−8.2重量%と、
LiO 0.01−0.4重量%と、
NaO+KO 1.15重量%未満と、
O >0.5重量%と、
TiO 1.5重量%未満と、
Fe 1重量%未満とを含み、
且つ、重量比率の比C1=CaO/MgOの範囲が2より大きく且つ2.4以下である。
該ガラス繊維組成物の各成分の役割及び含有量について説明する。
SiOは、ガラスの骨格を構成する主な酸化物であり、且つ各成分を安定化させる役割を果たす。本発明に係るガラス繊維組成物において、SiOの含有量範囲が58−60.4重量%に限定される。機械的特性を確保する上、ガラスの澄清し難さを向上させないように、本発明では、酸化ケイ素含有量を低いレベルに制御する。好ましくは、SiOの含有量範囲が58.5−60.4重量%に限定される。
Alは、ガラスの骨格を構成する酸化物であり、SiOと結合するとガラスの機械的特性に対し実質的な役割を果たし、且つガラスの相分離と耐水性の点にも重要な作用を有する。本発明に係るガラス繊維組成物において、Alの含有量範囲が14−16.5重量%に限定され、含有量が低すぎる場合、十分に高いガラス機械的特性、特にモジュラスが得られることができず、含有量が高すぎる場合、ガラスの粘度が過度に高くなり溶融してしまい、澄清が困難になる。好ましくは、Alの含有量範囲が14.5−16.5重量%に限定される。
CaOは、重要な網目修飾剤酸化物として、ガラスの高温粘度を低下させて、ガラスの結晶化や粘度温度依存性の制御に特に有効であるが、含有量が高すぎる場合、ガラスの結晶化には増大する傾向があり、ガラスからアノーサイト、ウォラストナイト等の結晶が析出される懸念がある。本発明に係るガラス繊維組成物において、CaOの含有量範囲が14.1−16.5重量%に限定され、好ましくは、CaOの含有量範囲が14.1−16.1重量%に限定される。
MgOはガラスにおいてCaOとほぼ類似する役割を果たすが、Mg2+の方は電界強度が高く、ガラスのモジュラス向上に重要な役割を果たす。MgOの含有量が高すぎる場合、ガラスの結晶化傾向を向上させて結晶化速度を増大し、ガラスからディオプサイド等の結晶が析出される懸念があり、且つこの傾向がCaOよりも高い。本発明に係るガラス繊維組成物において、MgOの含有量範囲が6−8.2重量%に限定され、好ましくは、MgOの含有量範囲が6−8重量%に限定される。
さらに、MgO−CaO−Al−SiO系を本体とする高性能ガラスは、結晶化されたガラスに含まれた結晶相として主にディオプサイド(CaMgSi)、アノーサイト(CaAlSi)又はウォラストナイト(CaSiO)を含む。この3種類の結晶相の結晶化傾向を抑制して、ガラスの結晶化の上限温度(液相線温度)と結晶化の程度を低下させるために、本発明に係るガラス繊維組成物において、重量比率の比C1=CaO/MgO範囲が2より大きく且つ2.4以下に限定される。Ca2+/Mg2+イオンのモル比の範囲を約1.42−1.72に制御することによって、ガラスの結晶化過程でのCa2+イオンを十分に供給する上、Mg2+イオンの高電界強度の特徴を利用して、ガラスにおいてMg2+イオンとCa2+イオンによる陰イオン団への競争作用によって、ディオプサイドとアノーサイトが結晶化過程において拮抗するようにして、それにより2種の結晶相の結晶化速度と結晶粒子の完全度を低下させ、2種の結晶相の結晶化傾向を同時に抑制するとともに液相線温度を低下させる目的を達成させる。勿論、CaO/MgOが低すぎる場合、Mg2+イオンの方が多くなり、ディオプサイドの結晶化が強くなり、CaO/MgOが高すぎる場合、Ca2+イオンの方が多くなり、アノーサイトの結晶化が強くなり、またはウォラストナイトの結晶化が発生し、競争結晶化のバランスが崩れる。好ましくは、C1=CaO/MgOの比C1の範囲が2より大きく且つ2.3以下に限定され、より好ましくは、C1=CaO/MgOの比の範囲が2より大きく且つ2.14以下に限定される。従来の高性能ガラスでは、このような技術的効果は予測以外のことである。また、Ca−Oの酸化物結合エネルギーが大きく、同時にガラス構造に対する蓄積作用が顕著であることから、CaO含有量が高い場合、得られたガラスの機械的強度がより良好になる。
OとNaOのいずれもガラスの粘度を低下できるものであり、良好なフラックス剤である。発明者は、アルカリ金属酸化物の総量が一定である場合、NaOの代わりにKOを用いることで、ガラスの結晶化傾向を低下させて、繊維成形性を改善し、溶融ガラスの表面張力を著しく低下させて、ガラスの澄清効果を効果的に改善することができ、さらに、ガラスの機械的強度の向上に有利であることを見出した。本発明に係るガラス繊維組成物において、NaO+KOの含有量範囲が1.15重量%未満に限定され、KOの含有量範囲が0.5重量%より大きく限定され、さらに、重量比率の比C2=KO/NaO範囲が1より大きく6以下に限定され、好ましくは、C2=KO/NaOの比の範囲が1.2−5に限定される。
NaOとKOに比べて、LiOはガラス粘度を著しく低下させ、それによりガラスの融解性を改善することができ、且つガラスの力学的性質の向上にも役立つ。同時に、少量のLiOだけで十分の遊離酸素を提供でき、より多くのアルミニウムイオンが四面体配位を形成して、ガラス系の網目構造を強化させて、さらにガラスの結晶化能力を低下させることに有利である。しかしながら、LiOの含有量が高すぎる場合、過量のLiが顕著な網目切れになり、ガラス構造の安定性を破壊し、却ってガラスの結晶化傾向を速めてしまう。従って、本発明に係るガラス繊維組成物において、LiOの含有量範囲が0.01−0.4重量%に限定される。発明人は、LiOの含有量制御を、0.01重量%以上で且つ0.1重量%未満であるような低範囲に制限しても、技術的効果が高いことを見出した。
TiOは、高温でのガラス粘度を低下させるとともに、一定のフラックス作用を有する。しかし、チタンイオンが一定の着色作用を有し、特にTiO含有量が1.5重量%を超える場合、このような着色作用は非常に顕著になり、ガラス繊維製品の外観に悪影響を及ぼす。従って、本発明に係るガラス繊維組成物において、TiOの含有量範囲が1.5重量%未満に限定される。
Feはガラスの融解に有利であるとともに、ガラスの結晶化性能を改善できる。しかしながら、鉄イオンと第一鉄イオンが着色作用を有するので、導入量が多いことが好ましくない。そのため、本発明に係るガラス繊維組成物において、Feの含有量範囲が1重量%未満に限定される。
また、ガラスの機械的特性と熱安定性を向上させるために、本発明に係るガラス繊維組成物に少量のZrOとHfOを選択的に導入してもよい。これら物質がガラスの粘度を増大するため、導入量が多いことが好ましくない。従って、本発明に係るガラス繊維組成物において、ZrOとHfOの合計含有量範囲が0.01−2重量%に限定される。
また、本発明に係るガラス繊維組成物には1重量%以下の少量の不純物の含有が許可される。
本発明に係るガラス繊維組成物において、各成分の含有量を上記範囲にすることによる有益な効果は、実施例によって具体的な実験データを用いて後述する。
以下は、本発明に係るガラス繊維組成物に含まれる各成分の好適な含有量範囲の例である。
好適例1
本発明に係る無ホウ素ガラス繊維組成物は、成分として、
SiO 58.5−60.4重量%と、
Al 14.5−16.5重量%と、
CaO 14.1−16.1重量%と、
MgO 6−8重量%と、
LiO 0.01−0.4重量%と、
NaO+KO 1.15重量%未満と、
O >0.5重量%と、
TiO 1.5重量%未満と、
Fe 1重量%未満とを含み、
且つ、重量比率の比C1=CaO/MgOの範囲が2より大きく且つ2.3以下であり、重量比率の比C2=KO/NaOの範囲が1より大きく且つ6以下である。
好適例2
本発明に係る無ホウ素ガラス繊維組成物は、成分として、
SiO 58.5−60.4重量%と、
Al 14.5−16.5重量%と、
CaO 14.1−16.1重量%と、
MgO 6−8重量%と、
LiO 0.01−0.4重量%と、
NaO+KO 1.15重量%未満と、
O >0.5重量%と、
TiO 1.5重量%未満と、
Fe 1重量%未満とを含み、
且つ、重量比率の比C1=CaO/MgOの範囲が2より大きく且つ2.14以下であり、重量比率の比C2=KO/NaOの範囲が1.2−5である。
好適例3
本発明に係る無ホウ素ガラス繊維組成物は、成分として、
SiO 58.5−60.4重量%と、
Al 14.5−16.5重量%と、
CaO 14.1−16.1重量%と、
MgO 6−8重量%と、
LiO 0.01重量%以上で且つ0.1重量%未満と、
NaO+KO 1.15重量%未満と、
O >0.5重量%と、
TiO 1.5重量%未満と、
Fe 1重量%未満とを含み、
且つ、重量比率の比C1=CaO/MgOの範囲が2より大きく且つ2.14以下であり、重量比率の比C2=KO/NaOの範囲が1.2−5である。
本発明に係る無ホウ素ガラス繊維組成物及びそのガラス繊維と複合材は、低成形温度を有するだけでなく、従来の高性能溶融ガラスの相線温度が高く、結晶化速度が高く、溶融ガラスの表面張力が大きく、澄清しにくく、効果的に大規模量産できないという問題を解決し、高性能ガラスの液相線温度と表面張力を著しく低下させ、同じ条件下でガラスの結晶化程度と気泡率を低下させ、さらにガラス繊維はより優れた機械的強度を有する。
本発明の実施例の目的、技術案及び利点をより明瞭にするために、以下は本発明の実施例における図面を用いて、本発明の実施例における技術案を明瞭且つ完全に説明し、勿論、説明する実施例は、本発明の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。本発明の実施例に基づいて当業者が創造的な努力を必要とせずに想到し得るすべてのその他の実施例は、本発明の保護の範囲に属する。なお、矛盾しない限り、本願の実施例及び実施例における特徴を任意に組み合わせることができる。
本発明の基本的な構想は、ガラス繊維組成物の各成分が、SiO 58−60.4重量%、Al 14−16.5重量%、CaO 14.1−16.5重量%、MgO 6−8.2重量%、LiO 0.01−0.5重量%、NaO+KO 1.15重量%未満、K >0.5重量%、TiO 1.5重量%未満、Fe 1重量%未満であり、重量比率の比C1=CaO/MgOの範囲が2より大きく且つ2.4以下であることにある。また、重量比率の比C2=KO/NaOの範囲が1より大きく且つ6以下に限定できる。
本発明に係るガラス繊維組成物におけるSiO、Al、CaO、MgO、NaO、KO、Fe、LiO、TiOの具体的な含有量を選択して実施例とし、従来のEガラス、従来のRガラス及び改良したRガラスの特性パラメータと比較する。特性を比較する時に、6つの特性パラメータを用いる。
(1)成形温度:
ガラス溶融物の粘度が10ポアズであるときの温度。
(2)液相線温度
ガラス溶融物の冷却時に結晶核が形成し始める時の温度、すなわちガラス結晶化の上限温度。
(3)△T値
成形温度と液相線温度の差である。引抜成形の温度範囲を示す。
(4)結晶化ピーク温度
DTAのテスト過程においてガラス結晶化の最強ピークに対応した温度。一般的に、該温度は高いほど、結晶核が成長するのに必要なエネルギーは多く、ガラスの結晶化傾向は低い。
(5)モノフィラメント強度
ガラス繊維の前駆体の単位繊度が受けられる引張力。
(6)気泡の数
気泡の数の測定方法:専用金型を用いて、各実施例の配合材料をプレス成形して同じ形状のサンプルにして、高温顕微鏡のサンプルテーブルに載置し、次にプログラム昇温により空間温度を1500℃に設定し、保温せずにガラスサンプルを常温に炉冷し、次に、偏光顕微鏡を用いて微視的に各ガラスサンプルの気泡の数を観察する。気泡の数は顕微鏡の結像範囲を基準にする。
上記6つのパラメータ及びその測定方法は当業者が公知するものであるため、上記パラメータを用いて、本発明に係るガラス繊維組成物の特性を確実に説明できる。
実験の具体的な過程
適切な原料から各成分を入手して、所定比率で各種原料を混合して、各成分を所望した重量比率にし、混合後の配合材料を溶融して澄清させ、次に溶融ガラスをブッシングにおけるノズルから吐出してガラス繊維を形成し、ガラス繊維を牽引して延伸機の回転ヘッドに巻き付けてケーキ又はブロックを形成する。勿論、これらガラス繊維については、所望した要件を満たすように、常法を用いて高度加工を実施してもよい。
以下、本発明に係るガラス繊維組成物の実施例を説明する。
SiO 59.8重量%
Al 15.4重量%
CaO 15.5重量%
MgO 7.3重量%
LiO 0.09重量%
NaO 0.33重量%
O 0.49重量%
Fe 0.42重量%
TiO 0.47重量%
且つ、重量比率の比C1=CaO/MgOは2.13、重量比率の比C2=KO/NaOは1.49である。
実施例1で測定した6つのパラメータの数値は以下のとおりである。
成形温度 1277℃
液相線温度 1197℃
△T値 80℃
結晶化ピーク温度 1026℃
モノフィラメント強度 4140MPa
気泡の数 6個
実施例2
SiO 60.0重量%
Al 15.2重量%
CaO 15.4重量%
MgO 7.2重量%
LiO 0.25重量%
NaO 0.22重量%
O 0.75重量%
Fe 0.43重量%
TiO 0.35重量%
且つ、重量比率の比C1=CaO/MgOは2.14、重量比率の比C2=KO/NaOは3.41である。
実施例2で測定した6つのパラメータの数値はそれぞれ以下のとおりである。
成形温度 1276℃
液相線温度 1195℃
△T値 81℃
結晶化ピーク温度 1034℃
モノフィラメント強度 4149MPa
気泡の数 4個
実施例3
SiO 59.1重量%
Al 15.5重量%
CaO 15.6重量%
MgO 7.1重量%
LiO 0.25重量%
NaO 0.21重量%
O 0.85重量%
Fe 0.41重量%
TiO 0.38重量%
ZrO+HfO 0.4重量%
且つ、重量比率の比C1=CaO/MgOは2.20、重量比率の比C2=KO/NaOは4.05である。
実施例3で測定した6つのパラメータの数値はそれぞれ以下のとおりである。
成形温度 1276℃
液相線温度 1196℃
△T値 80℃
結晶化ピーク温度 1030℃
モノフィラメント強度4143MPa
気泡の数 6個
実施例4
SiO 58.5重量%
Al 14重量%
CaO 16.1重量%
MgO 8重量%
LiO 0.39重量%
NaO+KO 1.14重量%
O 0.95重量%
TiO 1重量%
Fe 0.87重量%
重量比率の比C1=CaO/MgOは2.01、重量比率の比C2=KO/NaOは5である。
実施例4で測定した6つのパラメータの数値はそれぞれ以下のとおりである。
成形温度 1266℃
液相線温度 1190℃
△T値 76℃
結晶化ピーク温度 1042℃
モノフィラメント強度 4195MPa
気泡の数 3個
実施例5
SiO 59重量%
Al 14重量%
CaO 16.5重量%
MgO 8.2重量%
LiO 0.39重量%
NaO+KO 1.14重量%
O 0.95重量%
TiO 0.5重量%
Fe 0.37重量%
重量比率の比C1=CaO/MgOは2.01、重量比率の比C2=KO/NaOは5である。
実施例5で測定した6つのパラメータの数値はそれぞれ以下のとおりである。
成形温度 1268℃
液相線温度 1192℃
△T値 76℃
結晶化ピーク温度 1038℃
モノフィラメント強度 4123MPa
気泡の数 5個
実施例6
SiO 58重量%
Al 16.5重量%
CaO 16.5重量%
MgO 6.875重量%
LiO 0.4重量%
NaO+KO 0.725重量%
O 0.5重量%
TiO 0.5重量%
Fe 0.5重量%
重量比率の比C1=CaO/MgOは2.4、重量比率の比C2=K2O/Na2Oは2.22である。
実施例6で測定した6つのパラメータの数値はそれぞれ以下のとおりである。
成形温度 1271℃
液相線温度 1194℃
△T値 77℃
結晶化ピーク温度 1035℃
モノフィラメント強度 4135MPa
気泡の数 6個
実施例7
SiO 60.4重量%
Al 16重量%
CaO 14.1重量%
MgO 7重量%
LiO 0.21重量%
NaO+KO 1.105重量%
O 0.9重量%
TiO 0.285重量%
Fe 0.9重量%
重量比率の比C1=CaO/MgOは2.01、重量比率の比C2=KO/NaOは6である。
実施例7で測定した6つのパラメータの数値はそれぞれ以下のとおりである。
成形温度 1275℃
液相線温度 1194℃
△T値 81℃
結晶化ピーク温度 1036℃
モノフィラメント強度 4201MPa
気泡の数 4個
実施例8
SiO 60.3重量%
Al 14.5重量%
CaO 16.1重量%
MgO 7重量%
LiO 0.39重量%
NaO+KO 1.1重量%
O 0.6重量%
TiO 1.21重量%
Fe 0.4重量%
重量比率の比C1=CaO/MgOは2.3、重量比率の比C2=KO/NaOは1.2である。
実施例8で測定した6つのパラメータの数値はそれぞれ以下のとおりである。
成形温度 1275℃
液相線温度 1195℃
△T値 80℃
結晶化ピーク温度 1035℃
モノフィラメント強度 4144MPa
気泡の数 5個
実施例9
SiO 59.36重量%
Al 14.9重量%
CaO 14.4重量%
MgO 6重量%
LiO 0. 3重量%
NaO+KO 1.14重量%
O 0.6重量%
TiO 0.4重量%
Fe 0.9重量%
ZrO+HfO2重量%
重量比率の比C1=CaO/MgOは2.4、重量比率の比C2=KO/NaOは1.11である。
実施例9で測定した6つのパラメータの数値はそれぞれ以下のとおりである。
成形温度 1278℃
液相線温度 1196℃
△T値 82℃
結晶化ピーク温度 1031℃
モノフィラメント強度 4183MPa
気泡の数 9個
実施例10
SiO 59.36重量%
Al 16.5重量%
CaO 14.4重量%
MgO 6重量%
LiO 0.3重量%
NaO+KO 1.14重量%
O 0.6重量%
TiO 1.39重量%
Fe 0.9重量%
ZrO +HfO 0.01重量%
重量比率の比C1=CaO/MgOは2.4、重量比率の比C2=KO/NaOは1.11である。
実施例10で測定した6つのパラメータの数値はそれぞれ以下のとおりである。
成形温度 1276℃
液相線温度 1196℃
△T値 80℃
結晶化ピーク温度 1030℃
モノフィラメント強度 4192MPa
気泡の数 5個
下表に、本発明に係るガラス繊維組成物の上記実施例及びその他実施例、従来Eガラス、従来Rガラス及び改良したRガラスの特性パラメータの比較が示されている。ここで、ガラス繊維組成物の含有量は重量比率で示され、具体的に表1と表2に示される。なお、実施例の成分の合計含有量は100重量%より僅かに小さく、残留量は微量の不純物又は分析できない少量の成分であると理解できる。
Figure 2018518449
Figure 2018518449
Figure 2018518449
Figure 2018518449
上記表中の具体的な数値から明らかなように、従来Rガラスと改良したRガラスに比べて、本発明に係るガラス繊維組成物は以下の長所を有する。(1)非常に低い液相線温度を有し、ガラスの結晶化リスクを低下させて、繊維の引抜効率を向上させるのに役立ち、(2)非常に高い結晶化ピーク温度を有することから、ガラスの結晶化過程において結晶核の形成と成長により多くのエネルギーが必要であり、すなわち同条件下で本発明ガラスの結晶化リスクが小さい。(3)気泡の数が著しく減少することから、ガラスの澄清効果に優れることを示す。同時に、改良したRガラスに比べて、本発明で得られたガラス繊維はより高いモノフィラメント強度を有する。
本発明に係るガラス繊維組成物は上記優れた特性を有するガラス繊維を製造できる。
本発明に係るガラス繊維組成物と1種又は複数種の有機及び/又は無機材料とを組み合わせて特性に優れた複合材、たとえば、ガラス繊維強化基材を製造できる。
前記したとおり、本発明に係る無ホウ素ガラス繊維組成物及びそのガラス繊維と複合材は、低成形温度を有する上、従来の高性能ガラスの液相線温度が高すぎ、結晶化速度が高すぎ、溶融ガラスの表面張力が大きすぎて、澄清しにくく、量産を効率よく実施できるという問題を解決し、高性能ガラスの液相線温度と表面張力を著しく低下させ、同じ条件下ではガラスの結晶化程度と気泡率を低下させるとともに、ガラス繊維はより優れた機械的強度を有する。
なお、本願では、「含む」、「含有」用語又はほかの変異体は非排他的に含有することを意味するため、一連の要素を含む過程、方法、物品又は装置は該当要素だけでなく、明記されていないその他要素、又はこのような過程、方法、物品又は装置の固有する要素も含む。さらに制限されない限り、「1つ…を含む」により限定される要素は、前記要素を含む過程、方法、物品又は装置にさらに別の同じ要素が含まれる場合も含む。
以上の実施例は本発明の技術案を説明するために過ぎず、限定するものではない。上記実施例によって本発明を詳細に説明したが、当業者であれば、上記実施例に記載の技術案を修正したり、又はその一部の技術的特徴に同等置換を行ったりすることができ、これら修正や置換により、該当技術案は本発明の各実施例における技術案の精神や範囲を本質的に脱逸することがない。
従来主流となっている改良したRガラスに比べて、本発明に係るガラス繊維組成物は、結晶化特性、モノフィラメント強度及び耐熱性の点で画期的な発展を遂げており、同じ条件下でガラスの結晶化リスクを大幅に低下させ、モノフィラメントの強度と軟化点温度を著しく向上させ、技術案の全体によれば、コストパフォーマンスが高く、タンク窯を用いた大規模量産が容易になる。

Claims (10)

  1. 成分として、
    SiO 58−60.4重量%と、
    Al 14−16.5重量%と、
    CaO 14.1−16.5重量%と、
    MgO 6−8.2重量%と、
    LiO 0.01−0.4重量%と、
    NaO+KO 1.15重量%未満と、
    O >0.5重量%と、
    TiO 1.5重量%未満と、
    Fe 1重量%未満とを含み
    且つ、重量比率の比C1=CaO/MgOの範囲が2より大きく且つ2.4以下であることを特徴とする無ホウ素ガラス繊維組成物。
  2. 重量比率の比C2=KO/NaOの範囲が1より大きく且つ6以下であることを特徴とする請求項1に記載の無ホウ素ガラス繊維組成物。
  3. 重量比率の比C1=CaO/MgOの範囲が2より大きく且つ2.3以下であることを特徴とする請求項1に記載の無ホウ素ガラス繊維組成物。
  4. 重量比率の比C2=KO/NaOの範囲が1.2−5であることを特徴とする請求項1に記載の無ホウ素ガラス繊維組成物。
  5. 成分として、
    SiO 58.5−60.4重量%と、
    Al 14.5−16.5重量%と、
    CaO 14.1−16.1重量%と、
    MgO 6−8重量%と、
    LiO 0.01−0.4重量%と、
    NaO+KO 1.15重量%未満と、
    O >0.5重量%と、
    TiO 1.5重量%未満と、
    Fe 1重量%未満とを含み、
    且つ、重量比率の比C1=CaO/MgOの範囲が2より大きく且つ2.3以下であり、重量比率の比C2=KO/NaOの範囲が1より大きく且つ6以下であることを特徴とする請求項1に記載の無ホウ素ガラス繊維組成物。
  6. 成分として、
    SiO 58.5−60.4重量%と、
    Al 14.5−16.5重量%と、
    CaO 14.1−16.1重量%と、
    MgO 6−8重量%と、
    LiO 0.01−0.4重量%と、
    NaO+KO 1.15重量%未満と、
    O >0.5重量%と、
    TiO 1.5重量%未満と、
    Fe 1重量%未満とを含み
    且つ、重量比率の比C1=CaO/MgOの範囲が2より大きく且つ2.14以下であり、重量比率の比C2=KO/NaOの範囲が1.2−5であることを特徴とする請求項1に記載の無ホウ素ガラス繊維組成物。
  7. LiOの含有量が0.01重量%以上で且つ0.1重量%未満であることを特徴とする請求項1又は6に記載の無ホウ素ガラス繊維組成物。
  8. さらに、ZrO及びHfOを含み、ZrOとHfOの合計含有量は0.01−2重量%であることを特徴とする請求項1又は6に記載の無ホウ素ガラス繊維組成物。
  9. 請求項1−8のいずれか1項に記載のガラス繊維組成物から成ることを特徴とするガラス繊維。
  10. 請求項9に記載のガラス繊維を含むことを特徴とする複合材。
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