JP2018518022A - ハイブリッド電気化学セルシステムおよび動作方法 - Google Patents

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Abstract

それぞれ異なるセル化学を有する2つ(またはそれ以上)のサブセルを備えたハイブリッド電気化学セルが開示される。例えば、第2の電気化学サブセルは、第一の電気化学サブセル内のものと同種の金属燃料を有する金属燃料電極を備えるが、第1のサブセルとは異なるバッテリ化学組成を有する。コントローラは、例えば、スイッチの開または閉状態を制御することによって、放電モードで、少なくとも1つのサブセルから電流を選択的に生成し、充電モードで、少なくとも1つのサブセルに電流を選択的に印加するように構成される。動作モードは、入力パラメータに基づいて制御されてもよい。

Description

(関連出願の相互参照)
本特許出願は、米国特許仮出願第62/171,003号(2015年6月4日出願)に基づく優先権を主張するものであり、この米国特許仮出願の開示は、参照により全体として本明細書に組み込まれる。
再充電可能な電気化学セルは、入力電流をエネルギーとして蓄積する充電、および蓄積されたエネルギーを出力電流として出力または放出する放電を行うように設計されている。各バッテリ化学組成には、エネルギー密度、電力密度、効率、再充電可能性、コスト等について特定の利点および不利点がある。ハイブリッドバッテリを製造するための各種バッテリ化学組成の効果的な組み合わせは、単一のバッテリ化学組成では得られない可能性のある重要な利点をもたらし得る。典型的に、ハイブリッドバッテリは、それぞれが別個のハウジングおよび特定のバッテリ化学組成に関連するイオン伝導性媒体を有するサブセルとして提供され得る。共通の電解質を用いるハイブリッドシステムの例が、米国特許公開第2014/0272477A1号に示されており、そこでは、ハイブリッドコンデンサ−バッテリシステムを作り出すためにニッケル−金属水素化物セルと電気化学コンデンサとの間で共有されるアルカリ電解質が開示されている。
金属−空気バッテリは、貯蔵酸化剤がカソードに貯蔵されるほとんどのバッテリ化学組成とは異なり、空気中の酸素を酸化剤源として用いるため、エネルギー密度の点で重要な利点をもたらす。継続的で実質的に無制限な酸化剤源の存在により、原理上、高エネルギー密度の実現が可能になる。
米国特許公開第2011/0250512A1号はまた、より短い充電/放電サイクル中の効率を高め、より長いチェンジャー/放電サイクルのための貯蔵能力を高めるように設計されたシステムを示す。上記出願では、空気電極またはニッケル電極に結合されて共通の電解質中で各種のセル挙動を作り出す可能性のある燃料電極が用いられている。
本出願は、それぞれが異なるセル化学を有する2つ(またはそれ以上)のサブセルを含むハイブリッドセルという観点から様々な発明的特徴を開示する。これらの発明的特徴には、以下に限定されないが、次のようなものが含まれる。
− 金属カソードと空気/酸化剤電極とが結合されて金属カソードの金属を酸化し、その金属が、還元されてアノード/燃料電極に結合され、そのアノード/燃料電極が酸化されるというその通常の使用のために金属カソードに補充される、メンテナンスまたは「トップオフ」モード。
− 一方のサブセルのアノードと酸素発生電極とが結合して、共通のイオン伝導性媒体の循環を助ける発生酸素を生成し、他方のサブセルが放電のような反応を経る、対流モード。
− 別個のアノード/燃料電極を有する各サブセルが、出力の増加および/または充電状態の管理の強化のために共に機能することを可能にする制御手法および/またはアーキテクチャ。
− ハイブリッドセル内のサブセルの深放電制御の強化。
− 充電状態の強化のための充電モード。
本出願のその他の目的、特徴、及び利点は、以下の詳細な説明および添付の図面から明らかになろう。
以下の図面は例示のためのものであり、限定を目的としたものではない。簡潔さと明瞭さのため、所与の構造のすべての特徴が、それが描かれるすべての図において必ずしも参照番号を付されるわけではない。また、同一の参照番号が同一の構造を示すとは限らない。むしろ、同一の参照番号は、同一でない参照番号と同様に、類似の特徴または類似の機能を有する特徴を示すために用いられる場合もある。
ハイブリッドセルの様々な物理的構成を示す模式図。
共通の燃料電極(図2a)を有する実施形態および別個の金属燃料電極(図2b)を有する実施形態についての直列端子構成を示す模式図。
並列端子構成を示す概略図。
単極型および2極型電極部品を示す概略図。
部品の薄電極構成を示す概略図。
部品の対称構成を示す概略図。
サブセル間で共有される共通のアノードを含む直列接続されたセルについてのセルレベル回路アーキテクチャを示す図。
各サブセル用の独立したアノードを含む直列接続されたセルについてのセルレベル回路アーキテクチャを示す図。
直列接続されたハイブリッドセルについてのモジュールレベル回路アーキテクチャを示す図。
並列接続されたハイブリッドセルについてのセルレベル回路アーキテクチャを示す図。
並列接続されたハイブリッドセルについてのモジュールレベル回路アーキテクチャを示す図。
放電モードの例示的な動作ロジックを示す図。
充電モードの例示的な動作ロジックを示す図。
オプトカプラドライブ(a)および絶縁電力供給装置(b)を有効にする回路アーキテクチャを示す図。
パワーMOSFET回路アーキテクチャを示す図。
線形レギュレーション法により深放電を可能にする回路アーキテクチャを示す図。
抵抗ステップ法により深放電を可能にする回路アーキテクチャを示す図。
例示的なNiZn/Zn−空気ハイブリッドセルの充電および放電プロトコルを示す図。
以下の開示では、ハイブリッド電気化学セルを動作させるためのシステムおよび方法を説明する。ここで、このセルは、第1の電気化学サブセルを形成する第1の電極対を含み、第1の電気化学サブセルは、金属燃料電極と空気電極とを含むことにより、金属−空気バッテリ化学組成として特徴付けられる。このハイブリッドセルは、第2の電気化学サブセルを形成する第2の電極対を更に含み、第2の電気化学サブセルは、第1の電気化学サブセル内のものと同種の金属燃料を有する金属燃料電極を含み、第2の電気化学サブセルは、第1の電気化学サブセルとは異なるバッテリ化学組成として特徴付けられる。このセルは、各電極対を連絡する少なくとも1つのイオン伝導性媒体と、各電極対に結合されたコントローラとを含む。コントローラは、放電モードで、少なくとも1つのサブセルから電流を選択的に生成し、充電モードで、少なくとも1つのサブセルに電流を選択的に印加するように構成される。
図1は、空気電極、すなわち、カソードと対になった亜鉛金属燃料電極、すなわち、アノードを含む第1のサブセルと、カソードであるニッケル電極と対になった第2のアノードである亜鉛金属燃料電極を含む第2のサブセルとを有するハイブリッドセルのいくつかの可能な物理的構成を示す図である。図1に図示された実施形態において、第1のハイブリッドセル構成110、第2のハイブリッドセル構成120、および第3のハイブリッドセル構成130間に共通する態様は、1)例えば、亜鉛など、共通の金属燃料化学がサブセル間で共有されること、および2)すべての電極が、共通の電気回路構成および関連コントローラに接続されること、である。
第1セルのハイブリッドセル構成110において、第1のサブセル112aおよび第2のサブセル112bは共通のイオン伝導性媒体を共有せず、第1のイオン伝導性媒体114aは、サブセル112aに関連付けられ、別個の第2のイオン伝導性媒体114bは、サブセル112bに関連付けられている。第1のサブセル112aは、金属燃料電極116a(例えば、Zn)と空気電極117aとを含むことにより、金属−空気バッテリ化学組成として特徴付けられる。第2の電気化学サブセル112bは、第1の電気化学サブセル内のものと同種の金属燃料(例えば、Zn)を有することを特徴とする別個の金属燃料電極116bと、正電極、すなわち、カソード118b(例えば、Ni)とを含む。アノードおよびカソードという用語は、それぞれが持つ放電の役割を指すことに留意されたい。アノードという用語は負電極という用語と交換可能であり、カソードという用語は正電極という用語と交換可能であり得る。(同様に、燃料電極および酸化剤電極という用語は、それぞれに関与する反応物を指して用いられてもよい)。第2のサブセル112bの正電極、すなわち、カソード118bの唯一の要件は、それが金属燃料電極116bよりも大きい、すなわち、より正の標準的な酸化還元電位を有するように特徴付けられることである。第2の電気化学サブセル112bは、第1の電気化学サブセル112aとは異なるバッテリ化学組成として特徴付けられる。電極116a、116b、117a、および118bは、概略的に119で示される共通の電気回路構成および関連コントローラに接続される。電気回路構成およびコントローラに関するより詳細な回路図については、後により詳細に説明する。
再び図1を参照し、第2のハイブリッドセル構成120は、概略的に124で示され、各電極対を連絡する共通のイオン伝導性媒体を共有する第1のサブセル122aと第2のサブセル122bとを含む。第1のサブセル122aは、金属燃料電極126a(例えば、Zn)と空気電極127aとを含むことにより、金属−空気バッテリ化学組成として特徴付けられる。第2の電気化学サブセル122bは、第1の電気化学サブセル内のものと同種の金属燃料(例えば、Zn)を有することを特徴とする別個の金属燃料電極126bと、正電極、すなわち、カソード128b(例えば、Ni)とを含む。第2の電気化学サブセル122aは、第1の電気化学サブセル122aとは異なるバッテリ化学組成として特徴付けられる。電極126a、126b、127a、および128bは、概略的に129で示される共通の電気回路構成および関連コントローラに接続されている。電気回路構成およびコントローラに関するより詳細な回路図については、後により詳細に説明する。
図1の第3のハイブリッドセル構成130を参照すると、第1のサブセル#32aと第2のサブセル132bは、共通の金属燃料電極136(例えば、Zn)を共有している。また、両サブセルは、概略的に134で示される共通のイオン伝導性媒体を含む。第1のサブセル132aは、金属燃料電極136(例えば、Zn)と空気電極137aとを含むことにより、金属−空気バッテリ化学組成として特徴付けられる。第2の電気化学サブセル132bは、第1の電気化学サブセル132a内にある同じ金属燃料電極136(例えば、Zn)と、正電極、すなわち、カソード138b(例えば、Ni)とを含む。
図1は、二機能性(すなわち、放電時に酸素を還元し、充電時に酸素を発生する)であってもよい単一の特異な空気電極(構成110の117a、構成120の127a、および構成130の137a)を示しているが、一部の実施形態においては、特異な酸素発生電極(OEE)を空気電極に加えて設け、空気電極が主に放電時の酸素還元に用いられ、酸素発生電極が主に充電時の酸素発生に用いられるようにしてもよい。電極136、137a、および139bは、概略的に139で示される共通の電気回路構成および関連コントローラに接続される。電気回路構成およびコントローラに関するより詳細な回路図については、後により詳細に説明する。
図2は、可能な直列端子構成を示す図である。図2aは、共通の燃料電極210を有する実施形態(例えば、図1の130)についての直列端子接続を示し、そこでは、第1のサブセルが空気カソード212および酸素発生電極(OEE)214と対になった燃料電極210を含む。この例において、空気カソード212は、特異なOEE電極214とは別個の特異な電極であるが、他の実施形態においては、空気電極が単一の二機能性電極として設けられ、放電モードで酸素を還元し、充電モードで酸素を発生するようにしてもよく、その場合には、特異な別個の酸素発生電極(OEE)は存在しない。図2bにおいて、第2のサブセルは、正電極、すなわち、カソード216(例えば、Ni)と対になった第1の電気化学サブセル210(例えば、Zn)と同じ燃料電極210を含む。図2aの端子構成は、概略的に230で示される外部負荷または電力供給装置に接続された単一の正端子222および単一の負端子224を示す。
図2bは、各サブセルが特異な金属燃料電極を含む実施形態(例えば、図1の110および120)についての直列端子接続を示す。図2bにおいて、金属燃料電極250a(例えば、Zn)は、一般に空気電極252およびOEE254と対になっているのに対し、金属燃料電極250b(例えば、Zn)は、一般に正電極、すなわち、カソード256(例えば、Ni)と対になっている。直列端子構成は、動作中に、結合された対を交換するというオプションを可能にし、例えば、メンテナンスモード中に、燃料電極250aを正電極256と対にすることができ、燃料電極250bを空気電極252および/またはOEE254と対にすることができる。図2は、特異な酸素発生電極(OEE)254および特異な空気カソード252を示しているが、一部の実施形態においては、特異な空気カソード252および特異なOEE254の代わりに単一の空気電極が設けられ、その単一の空気電極が二機能性である、すなわち、放電時に酸素を還元し、充電時に酸素を発生してもよい。図2bの端子構成は、金属−空気バッテリ化学組成として特徴付けられる第1のサブセルに関連付けられた正端子262aおよび負端子264a、および第1のサブセルとは異なるバッテリ化学組成として特徴付けられる第2のサブセルに関連付けられた正端子262bおよび負端子264bを示す。第1の正端子262aは、正端子スイッチ272を介して第2の正端子262bに接続されてもよく、第1の負端子264aは負端子スイッチ274を介して第2の負端子264bに接続されてもよく、正端子262bおよび負端子264aは、概略的に280で示される外部負荷または電力供給装置に更に接続されて、各端子が直列に接続されるようにしてもよい。
図3は、各サブセルが特異な金属燃料電極を含むハイブリッドセルの並列端子構成を示す図である。この図において、金属燃料電極310a(例えば、Zn)は、空気カソード314およびOEE316と対になっているのに対し、燃料電極310b(例えば、Zn)は、カソード312(例えば、ニッケル電極)と対になっている。図3は、特異な酸素発生電極(OEE)316および特異な空気カソード314を示しているが、一部の実施形態においては、特異な空気電極および特異なOEE電極の代わりに単一の空気電極が設けられ、その単一の空気電極が二機能性である、すなわち、放電時に酸素を還元し、充電時に酸素を発生するようにしてもよい。図3の並列端子構成は、金属−空気バッテリ化学組成として特徴付けられる第1のサブセルに関連付けられた電源にスイッチ330aによって接続された正端子322aおよび負端子324aを示す。正端子322bおよび負端子324bは、スイッチ330bを介して、第1のサブセルとは異なるバッテリ化学組成として特徴付けられる第2のサブセルに関連付けられた電源に接続される。
図4は、単極型および2極型電極部品を示す図である。一部の実施形態において、ハイブリッドセルの金属電極は、例えば、より高い出力能力を有するハイブリッドセルを得るために、図4aに示すように、それぞれ単一の金属電極の形態で設けられてもよい。図4aの例は、3つの単独の燃料電極、例えば、Zn(410a、410b、および410c)、2つの空気電極(412aおよび412b)、および2つの金属カソード、例えば、Ni(414aおよび414b)を示す。この例において、それぞれについて単独の空気電極が図示されているが、他の実施形態においては、別個の空気カソードと別個のOEE電極とを設けてもよい。図4bに示すように、これらの電極は、セルの充電容量を増加させ、電極交換を可能にし、より高いエネルギー密度を有するハイブリッドセルを得るため、またそれらを組み合わせた目的のために、複数の金属電極の形態で設けられてもよい。図4bの例において、4つの単独の燃料電極、例えば、Zn(420a、420b、420c、および420d)、2つの空気電極(422aおよび422b)が示されている。金属カソード、例えば、Niは、電極424aと424bとが組み合わされ、電極424cと424dとが組み合わされるように、構造的結合部430を用いて対として組み合わされる。
図5は、薄電極構成を示す図であり、そこでは、概略的に破線510で示される複数の金属燃料電極、例えば、Znが、簡略化のために512と表示された複数の金属カソード、例えば、Niと交互に設けられて、特定の化学(例えば、Ni−Zn)のサブセルの中心マトリックスを形成する。構造的結合部530、スペーサ540、またはそれらの組み合わせを用いて所望の構成を設定してもよい。図5の説明図において、(Ni−Zn)サブセルの中心マトリックスの境界部に空気電極514を設けて、金属燃料アノード510と空気電極514とを含むサブセルの第2のマトリックスを形成してもよく、このサブセルの第2のマトリックスが金属−空気バッテリ化学組成として特徴付けられる。
図6は、2つのアノード610aおよび610b(例えば、Zn金属燃料電極)と、それらの間に位置する2つの金属カソード(例えば、Ni)612aおよび612bとを含むハイブリッドセルについての対称構成を示す図である。図6のハイブリッドセルは、2つの空気カソード614aおよび614bと2つのOEE616aおよび616bとを更に含み、各OEE616は、燃料電極610と空気カソード614との間に配置される。図6の例において、2つの金属カソード(例えば、Ni)612aおよび612bが示されているが、一部の実施形態においては、単一の金属カソードが設けられてもよい。対称構成および動作方法に関する更なる詳細は、米国特許出願第14/619,373号に更に記載され、全体として本明細書に組み込まれる。
本明細書で用いられる「金属カソード」という用語は、放電中に還元される(および再充電中に酸化される)金属を含むカソードを指す。ここでの例は、Ni(OH)2からNiOOHに還元され、逆に酸化するNi電極を含む。この用語は、還元/酸化されていない触媒金属を有するカソードを意味するものではない。一実施形態によれば、本明細書で開示されるハイブリッドセルは、以下を含む様々な充電モードに従って動作されてもよい。
1)アノード(例えば、Zn金属燃料電極、Fe金属燃料電極など)と金属カソード(例えば、Ni電極、Ag電極など)とを含むサブセルを充電するために電流を選択的に印加するモードであって、電気化学反応は、Zn燃料電極において、例えば、Zn(OH)2+2e-→Zn+2OH-に従い、また、Ni正電極において2Ni(OH)2+2OH-→2NiOOH+2H2Oに従って進行し、全体の電気化学反応は2Ni(OH)2+Zn(OH)2→2NiOOH+Zn+2H2Oに従って進行してもよい。
2)アノード(例えば、Zn金属燃料電極、Fe金属燃料電極)とOEEとを含むサブセルを充電するために電流を選択的に印加するモードであって、電気化学反応は、ZnアノードにおいてZn(OH)2+2e-→Zn+2OH-に従い、また、OEEにおいて2OH-→1/2O2+H2O+2e-に従って進行し、全体の電気化学反応は2Zn(OH)2→2Zn+O2+2H2Oに従って進行してもよい。
3)金属カソード(例えば、Ni電極、Ag電極)と空気カソードとを含むサブセルを充電するために電流を選択的に印加することによるメンテナンス充電モードであって、電気化学反応は、Ni電極において2Ni(OH)2+2OH-→2NiOOH+2H2Oに従い、また、第1のサブセルの空気カソードにおいて1/2O2+H2O+2e-→2OH-に従って進行し、全体の電気化学反応は2Ni(OH)2+1/2O2→2NiOOH+H2Oに従って進行してもよい。これは、第2のサブセルの金属カソード(例えば、Ni電極)、すなわち、一般に、空気電極と対になっていない金属電極の「トップオフ」または「メイクアップ」充電を行うためのメンテナンス工程として実施されてもよい。
一実施形態によれば、本明細書で開示されるハイブリッドセルは、以下を含む様々な放電モードに従って動作されてもよい。
1)アノード(例えば、Zn金属燃料電極、Fe金属燃料電極)と金属カソード(例えば、Ni電極、Ag電極)とを含むサブセルを放電することによって電流を選択的に生成するモードであって、電気化学反応は、ZnアノードにおいてZn+2OH-→Zn(OH)2+2e-に従い、また、Niカソードにおいて2NiOOH+2H2O→2Ni(OH)2+2OH-に従って進行し、全体の電気化学反応は2NiOOH+Zn+2H2O→2Ni(OH)2+Zn(OH)2に従って進行する。
2)アノード(例えば、Zn金属燃料電極、Fe金属燃料電極)と空気電極または空気カソードとを含むサブセルを放電することによって電流を選択的に生成するモードであって、電気化学反応は、ZnアノードにおいてZn+2OH-→Zn(OH)2+2e-に従い、また、空気カソードにおいて1/2O2+H2O+2e→2OH-に従って進行し、全体の電気化学反応は2Zn+O2+2H2O→2Zn(OH)2に従って進行する。
3)アノード(例えば、Zn金属燃料電極、Fe金属燃料電極)と空気カソードとを含むサブセルを放電することによって電流を選択的に生成するメンテナンス深放電モードであって、電気化学反応は、ZnアノードにおいてZn+2OH-→Zn(OH)2+2e-に従い、また、空気カソードにおいて1/2O2+H2O+2e→2OH-に従って進行し、全体の電気化学反応は2Zn+O2+2H2O→2Zn(OH)2に従って進行する。金属燃料電極に関連するメンテナンスモードは過去に、米国特許出願第14/512,933号および米国仮出願第61/938,922号に記載されており、全体として本明細書に組み込まれる。メンテナンス深放電の反応に変わりはないが、この放電は、電極をクリーニングまたはリセットするために、亜鉛または他の燃料を意図的に酸化するように駆動される。
一部の実施形態において、ハイブリッドセルは、アノード(例えば、Zn金属燃料電極、Fe金属燃料電極)、または任意の適当な構成または材料からなる他の補助電極と、OEEとを含むサブセルを充電するために電流を選択的に印加することによって対流モードに入ってもよく、このモードでは、例えば、電気化学反応は、ZnアノードにおいてZn(OH)2+2e− → Zn+2OH−に従い、また、OEEにおいて2OH-→1/2O2+H2O+2e-に従って進行し、第1のサブセルについて全体の電気化学反応は2Zn(OH)2→2Zn+O2+2H2Oに従って進行してもよい。同時に、第2の電気化学サブセルは、アノード(例えば、Zn金属燃料電極、Fe金属燃料電極)と金属カソード(例えば、Ni電極、Ag電極)とを含む第2のサブセルを放電することによって電流を選択的に生成する放電モードにあり、このモードでは、電気化学反応は、ZnアノードにおいてZn+2OH-→Zn(OH)2+2e-に従い、また、Niカソードにおいて2NiOOH+2H2O→2Ni(OH)2+2OH-に従って進行し、第2のサブセルにおける全体の電気化学反応は2NiOOH+Zn+2H2O→2Ni(OH)2+Zn(OH)2に従って進行する。一部の実施形態において、第2のサブセルを放電中に、イオン伝導性媒体内に対流をもたらすことが有利である場合がある。
図7は、共通のアノード金属燃料電極710(例えば、Zn、Fe)と共通のイオン伝導性媒体とを含む直列接続されたハイブリッドセルについてのセルレベル回路アーキテクチャを示す図である。第1の電気化学サブセルは、アノード710と、空気カソード712と、酸素発生電極(OEE)714とを含むことにより、金属−空気バッテリ化学組成として特徴付けられる。図7は、特異な酸素発生電極(OEE)714および特異な空気カソード712を示しているが、一部の実施形態においては、特異な空気カソードおよび特異なOEEの代わりに単一の空気電極が設けられてもよく、その場合には、空気電極が二機能性である、すなわち、放電時に酸素を還元し、充電時に酸素を発生する。第2の電気化学サブセルは、第1のサブセルと同じアノード710と、金属カソード716(例えば、Ni、Ag)とを含むことにより、第1の電気化学サブセルとは異なるバッテリ化学組成として特徴付けられるが、第1の電気化学サブセルと同じ金属燃料アノード710を共有する。
一実施形態において、各電極は、スイッチ、すなわち、高出力トランジスタに関連付けられてもよく、この高出力トランジスタは、例えば、コントローラと電極に関連付けられた端子との間に動作可能に結合された電力電界効果トランジスタ(FET)である。図7に示されているように、金属燃料電極710はスイッチ720に関連付けられ、空気カソード712はスイッチ722に関連付けられ、酸素発生電極(OEE)714はスイッチ724に関連付けられ、金属カソード716はスイッチ726に関連付けられる。一実施形態において、各スイッチは、ゲートドライバ730、すなわち、コントローラからの低電力入力を受け取り、例えば、各電極に関連付けられた電力電界効果トランジスタ(FET)である高出力トランジスタのゲート、すなわち、スイッチ用の高電流駆動入力を生成する。図7の直列端子構成は、電流出力のための負荷への接続または電流入力のための電源への接続に用いられ、バイパススイッチ744を介して接続された単一の正端子740および単一の負端子742を示す。更に、図7は、空気カソード712を深放電バイパススイッチ752および深放電スイッチ754に接続するカソード遮断スイッチ750を示す。深放電スイッチ754の機能および関連する回路構成については、後に図16および図17において説明する。
一実施形態において、コントローラは、複数のスイッチのそれぞれについて開状態および閉状態を制御するように構成されてもよく、また、コントローラは動作モード間の選択を行うように構成されてもよい。図7を参照し、コントローラは、以下を含む様々な動作モード間の選択を行ってもよい。
1)第2のサブセルカソード(例えば、Ni)スイッチ726およびアノード(例えば、Zn)スイッチ720を閉じる(オン)ことによって外部電流をサブセルに流し、残りのスイッチは開放(オフ)状態にして、第2のサブセル(例えば、Ni−Zn)を充電するモード。
2)金属カソードスイッチ726、カソード遮断スイッチ750、および深放電バイパススイッチ752を閉じる(オン)ことによって外部電流をセルに流し、残りのスイッチは開放(オフ)状態にし、メンテナンス工程として金属カソード716を充電して「トップオフ」または「メイクアップ」充電を行うモード。
3)第2のサブセルカソード(例えば、Ni)スイッチ726およびアノード(例えば、Zn)スイッチ710を閉じる(オン)ことによって電流をサブセルから外部負荷に流し、残りのスイッチは開放(オフ)状態にして、第2のサブセル(例えば、Ni−Zn)を放電するモード。
4)OEEスイッチ724およびアノード(例えば、Zn)スイッチ710を閉じる(オン)ことによって外部電流をサブセルに流し、残りのスイッチは開放(オフ)状態にして、第1の金属−空気サブセル(例えば、Zn−空気)を充電するモード。
5)空気カソードスイッチ722およびアノード(例えば、Zn)スイッチ720を閉じる(オン)ことによって電流をサブセルから外部負荷に流し、残りのスイッチは開放(オフ)状態にして、第1の金属−空気サブセル(例えば、Zn−空気)を放電するモード。
6)カソード遮断スイッチ750およびアノード(例えば、Zn)スイッチ720を閉じ(オン)、残りのスイッチは開放(オフ)状態にして、第1の金属−空気サブセル(例えば、Zn−空気)をメンテナンス深放電するモード。深放電スイッチ754を作動させることによって、電流を、図16および図17にそれぞれ示す深放電線形レギュレーション法または深放電抵抗ステップ法により、アノード710からセル外に流すことができる。
図8は、各サブセルに対して独立したアノード、すなわち、金属燃料電極を含む直列接続されたセルについてのセルレベル回路アーキテクチャを示す図である。第1の電気化学サブセルは、アノード810(例えば、Zn金属燃料電極)と、空気カソード812と、酸素発生電極(OEE)814とを含むことにより、金属−空気バッテリ化学組成として特徴付けられる。図8は、特異な酸素発生電極(OEE)814および特異な空気カソード812を示しているが、一部の実施形態においては、特異な空気カソードおよび特異なOEEの代わりに単一の空気電極を設けられてもよい。
第2の電気化学サブセルは、独立したアノード811(例えば、Zn)と金属カソード816(例えば、Ni)とを含むことにより、第1の電気化学サブセルとは異なるバッテリ化学組成、すなわち、Ni−Znとして特徴付けられるが、第1の電気化学サブセル内のものと同種の金属燃料、例えば、Znを共有する。
一実施形態において、各電極は、スイッチ、すなわち、高出力トランジスタに関連付けられてもよく、この高出力トランジスタは、例えば、コントローラと電極に関連付けられた端子との間に動作可能に結合された電力電界効果トランジスタ(FET)である図8に示されているように、金属燃料電極810はスイッチ820に関連付けられ、金属燃料電極811はスイッチ821に関連付けられ、空気カソード812はスイッチ822に関連付けられ、酸素発生電極(OEE)814はスイッチ824に関連付けられ、金属カソード816はスイッチ826に関連付けられる。一実施形態において、各スイッチは、ゲートドライバ830、すなわち、コントローラからの低電力入力を受け取り、例えば、各電極に関連付けられた電力電界効果トランジスタ(FET)である高出力トランジスタのゲート、すなわち、スイッチ用の高電流駆動入力を生成する。図8の直列端子構成は、バイパススイッチ844を介して接続された単一の正端子840および単一の負端子842を示す。更に、図8は、空気カソード812を深放電バイパススイッチ852および深放電スイッチ854に接続するカソード遮断スイッチ850を示す。深放電スイッチ854の機能および関連回路構成については、後に図16および図17において説明する。
一実施形態において、コントローラは、複数のスイッチのそれぞれについて開状態および閉状態を制御するように構成されてもよく、また、コントローラは動作モード間の選択を行うように構成されてもよい。図8を参照し、コントローラは、以下を含む様々な動作モード間の選択を行ってもよい。
1)第2のサブセルカソード(例えば、Ni)スイッチ826およびアノード(例えば、Zn)スイッチ821を閉じる(オン)ことによって外部電流をサブセルに流し、残りのスイッチは開放(オフ)状態にして、第2のサブセル(例えば、Ni−Zn)を充電するモード。
2)金属カソードスイッチ826、カソード遮断スイッチ850、および深放電バイパススイッチ852を閉じる(オン)ことによって外部電流をセルに流し、残りのスイッチは開放(オフ)状態にし、メンテナンス工程として金属カソード816を充電して「トップオフ」または「メイクアップ」充電を行うモード。
3)第2のサブセルカソード(例えば、Ni)スイッチ826およびアノード(例えば、Zn)スイッチ821を閉じる(オン)ことによって電流をサブセルから外部負荷に流し、残りのスイッチは開放(オフ)状態にして、第2のサブセル(例えば、Ni−Zn)を放電するモード。
4)OEEスイッチ824およびアノード(例えば、Zn)スイッチ820を閉じる(オン)ことによって外部電流をサブセルに流し、残りのスイッチは開放(オフ)状態にして、第1の金属−空気サブセル(例えば、Zn−空気)を充電するモード。
5)空気カソードスイッチ822およびアノード(例えば、Zn)スイッチ820を閉じる(オン)ことによって電流をサブセルから外部負荷に流し、残りのスイッチは開放(オフ)状態にして、第1の金属−空気サブセル(例えば、Zn−空気)を放電するモード。
6)カソード遮断スイッチ850およびアノード(例えば、Zn)スイッチ820を閉じ(オン)、残りのスイッチは開放(オフ)状態にして、第1の金属−空気サブセル(例えば、Zn−空気)をメンテナンス深放電するモード。深放電スイッチ854を作動させることによって、電流を、図16および図17にそれぞれ示す深放電線形レギュレーション法または深放電抵抗ステップ法により、アノード810からセル外に流すことができる。
図9は、図7および図8に示す例示的な直列接続されたハイブリッドセルのような直列接続されたハイブリッドセルについてのモジュールレベル回路アーキテクチャを示す図である。ハイブリッドセル(910、910’、910n)は、モジュールの放電および充電動作のためにブースト/充電装置920に動作可能に直列接続される。
ブースト/充電装置920は、1)出力電圧がその入力電圧より大きいDC−DC電力コンバータであるブーストコンバータ、すなわち、昇圧コンバータと、2)充電器、すなわち、電圧逓減・電流逓増コンバータであるバックコンバータ、という構成要素を含む。
一実施形態において、ブーストコンバータ素子は、少なくとも2つの半導体(例えば、ダイオードおよびトランジスタ)と、少なくとも1つのエネルギー蓄積素子(例えば、コンデンサ、インダクタ、またはこれら2つの組み合わせ)を含んでもよく、一種のスイッチモード電力供給装置(SMPS)として特徴付けられてもよい。別の例として、ブーストコンバータ素子は、電気工学分野における当業者に一般に知られている電流供給プッシュプルコンバータとして設けられてもよい。一実施形態において、ブーストコンバータは、コンバータ(例えば、従来のブーストコンバータ、電流供給プッシュプルなど)の入力側にパワーインダクタを有するように選択されてもよい。一部の実施形態において、出力電圧リップルを低減するために、コンデンサ(時に、インダクタと組み合わせて)を含むフィルターをブーストコンバータ素子の出力に追加してもよい。
一実施形態において、充電器素子は、コンバータの出力側(例えば、従来のバック、電圧プッシュプル、フルブリッジコンバータなど)にパワーインダクタを有するように選択されてもよい。一例として、充電器は、インダクタ内の電流が2つのスイッチ(例えば、トランジスタおよびダイオード)によって制御される、当業者に公知のバックコンバータとして設けられてもよい。
図10は、並列接続されたハイブリッドセルについてのセルレベル回路アーキテクチャを示す図である。第1の電気化学サブセルは、アノード1010(例えば、Zn)と、空気カソード1012と、酸素発生電極(OEE)1014とを含むことにより、金属−空気バッテリ化学組成として特徴付けられる。図10は、特異な酸素発生電極(OEE)1014と特異な空気カソード1012を示しているが、一部の実施形態においては、両方の機能に対して単一の空気電極が設けられてもよい。第2の電気化学サブセルは、独立したアノード1011(例えば、Zn)と金属カソード1016(例えば、Ni)とを含むことにより、第1の電気化学サブセルとは異なるバッテリ化学組成、例えば、Ni−Znとして特徴付けられるが、第1の電気化学サブセル内のものと同種の金属燃料、例えば、Znを共有する。
一実施形態において、各電極は、スイッチ、すなわち、高出力トランジスタに関連付けられてもよく、この高出力トランジスタは、例えば、コントローラと電極に関連付けられた端子との間に動作可能に結合された電力電界効果トランジスタ(FET)である。図10に示されているように、金属燃料電極1010はスイッチ1020に関連付けられ、金属燃料電極1011はスイッチ1021に関連付けられ、空気カソード1012はスイッチ1022に関連付けられ、酸素発生電極(OEE)1014はスイッチ1024に関連付けられ、金属カソード1016はスイッチ1026に関連付けられる。一実施形態において、各スイッチは、ゲートドライバ1030、すなわち、コントローラからの低電力入力を受け取り、例えば、各電極に関連付けられた電力電界効果トランジスタ(FET)である高出力トランジスタのゲート、すなわち、スイッチ用の高電流駆動入力を生成する。
図10の並列端子構成は、金属−空気バッテリ化学組成として特徴付けられる第1のサブセルに関連付けられた第1のバイパススイッチ1044を介して接続された第1の正端子1040および第1の負端子1042を示す。また、図10の並列端末構成は、第1のサブセルとは異なるバッテリ化学組成として特徴付けられる第2のサブセルに関連付けられた第2のバイパススイッチ1049を介して接続された第2の正端子1045および第2の負端子1047を示す。更に、図10は、空気カソード1012を深放電バイパススイッチ1052および深放電スイッチ1054に接続するカソード遮断スイッチ1050を示す。深放電スイッチ1054の機能および関連回路構成については、後に図16および図17において説明する。
実施形態において、コントローラは、複数のスイッチのそれぞれについて開状態および閉状態を制御するように構成されてもよく、また、コントローラは動作モード間の選択を行うように構成されてもよい。図10を参照し、コントローラは、以下を含む様々な動作モード間の選択を行ってもよい。
1)第2のサブセルカソード(例えば、Ni)スイッチ1026およびアノード(例えば、Zn)スイッチ1021を閉じる(オン)ことによって外部電流をターミナル1045、1047を介してサブセルに流し、残りのスイッチは開放(オフ)状態にして、第2のサブセル(例えば、Ni−Zn)を充電するモード。
2)金属カソードスイッチ1026、カソード遮断スイッチ1050、および深放電バイパススイッチ1052を閉じる(オン)ことによって外部電流を端子1026、1042を介してセルに流し、残りのスイッチは開放(オフ)状態にし、メンテナンス工程として金属カソード1016を充電して「トップオフ」または「メイクアップ」充電を行うモード。
3)第2のサブセルカソード(例えば、Ni)スイッチ1026およびアノード(例えば、Zn)スイッチ1021を閉じる(オン)ことによって電流を端子1045、1047を介してサブセルから外部負荷に流し、残りのスイッチは開放(オフ)状態にして、第2のサブセル(例えば、Ni−Zn)を放電するモード。
4)OEEスイッチ1024およびアノード(例えば、Zn)スイッチ1020を閉じる(オン)ことによって外部電流を端子1040、1042を介してサブセルに流し、残りのスイッチは開放(オフ)状態にして、第1の金属−空気サブセル(例えば、Zn−空気)を充電するモード。
5)空気カソードスイッチ1022およびアノード(例えば、Zn)スイッチ1020を閉じる(オン)ことによって電流を端子1040、1042を介してサブセルから外部負荷に流し、残りのスイッチは開放(オフ)状態にして、第1の金属−空気サブセル(例えば、Zn−空気)を放電するモード。
6)カソード遮断スイッチ1050およびアノード(例えば、Zn)スイッチ1020を閉じ(オン)、残りのスイッチは開放(オフ)状態にして、第1の金属−空気サブセル(例えば、Zn−空気)をメンテナンス深放電するモード。深放電スイッチ1054を作動させることによって、電流を、図16および図17にそれぞれ示す深放電線形レギュレーション法または深放電抵抗ステップ法により、アノード1010からセル外に流すことができる。
図11は、並列接続されたハイブリッドセル(1110、1110’、1110n)についてのモジュールレベル回路アーキテクチャを示す図であり、これらのハイブリッドセルはそれぞれ図10に示されたセルと同等のものであってもよい。第1の金属−空気サブセルは、回路1130−1130’−1130nを介して第1のブースト/充電器1120に動作可能に接続されてもよい。第2のサブセルは、回路1140−1140’−1140nを介して第2のブースト/充電器1122に動作可能に接続されてもよい。この例示的なモジュール回路構成は、モジュールの並列放電および充電動作を可能にする。
図12は、ハイブリッドセルの放電モードについての例示的な動作ロジックを示す図である。例示的な実施形態として、以下の例を、第1の亜鉛−空気サブセルと第2のNi−Znサブセルとを含むハイブリッドセルに関して説明する。1202にて外部グリッド電力がオフになると、および/または外部負荷に電力を供給する要求があると、Ni−Znサブセルの充電状態(SOC)、すなわち、1204にて充電容量が評価されてもよい。一実施形態において、充電容量は、電圧測定値、電流測定値、インピーダンス測定値、時間経過、またはそれらの組み合わせから決定されるか、または既に決定されていてもよい。Ni−Znサブセルの充電容量が所定の値を上回っている場合、Ni−Znサブセルは1206にて放電モードに入ってもよい。一部の実施形態において、このモードは高出力放電モードと呼ばれてもよく、このモードでは、Ni−Znサブセルが負荷に放電し、金属−空気サブセルがアイドルである。1208にて、放電しているNi−Znサブセルの出力能力が外部負荷の電力要求を下回る場合、ハイブリッドセルは1210にて高出力並列放電モードに入ってもよく、このモードでは、Ni−ZnサブセルおよびZn−空気サブセルが同時に放電されて負荷に電力が供給される。
再び図12を参照し、1204にてNi−Znサブセルの充電容量が所定の充電容量を下回る場合、1212にてZn−空気サブセルの充電容量が評価されてもよい。Zn−空気サブセルの充電容量が所定の値を上回っている場合、Zn−空気サブセルは1214にて放電モードに入ってもよい。一部の実施形態において、このモードは高エネルギー放電モードと呼ばれてもよく、このモードでは、第1のZn−空気サブセルが負荷に放電し、第2のNi−Znサブセルがアイドルである。1212にてZn−空気サブセルの充電容量が所定の充電容量を下回り、1216にて外部グリッド電力が利用できない(オフ)、または外部負荷からの要求がない場合、ハイブリッドセルは1218にてアイドルモードに入ってもよい。そうではなく、1216にて外部グリッド電力が利用可能(オン)である、または外部電源から利用可能な電力がある場合、ハイブリッドセルは1220にて充電モードに入ってもよい。
図13は、ハイブリッドセルの充電モードについての例示的な動作ロジックを示す図である。例示的な実施形態として、以下の例を、第1の亜鉛−空気サブセルと第2のNi−Znサブセルとを含むハイブリッドセルに関して説明する。1302にて外部グリッド電力が利用できない(オフ)、および/または外部負荷からの要求がない場合、ハイブリッドセルは1304にてアイドルモードに入ってもよい。1302にて外部グリッド電力または外部電源が利用可能になると、1306にてNi−Znサブセルが充電されてもよい。Ni−Znサブセルの充電状態(SOC)、すなわち、1308にて充電容量が評価されてもよい。1308にてNi−ZnサブセルのSOCが所定の最大値を上回っている場合、1310にてZn−空気セルのSOCが評価されてもよい。1310にてZn−空気サブセルのSOCが所定の最大値を上回っている場合、ハイブリッドセルは1320にてアイドルモードに入ってもよく、このモードでは、セルは充電された状態のままである。そうではなく、1310にてZn−空気サブセルのSOCが所定の最大値を下回っており、外部グリッド電源が1312にて利用可能である場合、Zn−空気サブセルは1314にて充電モードに入ることになる。1316にてZn−空気サブセルのSOCが所定の最大値を上回っている場合、ハイブリッドセルは1320にてアイドルモードに入ってもよく、このモードでは、セルは充電された状態のままである。
1308にてNi−Znサブセルが所定の最大値を下回っている場合、1330にて外部電源が利用できなくなれば、ハイブリッドセルは1340にて放電モードに入ってもよい。1330にて外部電源が利用可能であり、Zn−空気サブセルのSOCが1332にて所定の最大値を下回っている場合、Ni−Znサブセルは1306にて充電モードを継続することになる。しかし、1332にてZn−空気サブセルのSOCが所定の最大値を上回っている場合、第2のサブセルのニッケル電極が1334にてメンテナンス「トップオフ」充電モードに入ることになり、このモードでは、電気化学反応は、Ni電極において2Ni(OH)2+2OH−→2NiOOH+2H2Oに従い、第1のサブセルの空気カソードにおいて1/2O2+H2O+2e-→2OH-に従って進行し、全体の電気化学反応は2Ni(OH)2+1/2O2→2NiOOH+H2Oに従って進行してもよい。これは、第2のサブセルの金属電極(例えば、Ni電極)、すなわち、一般に、空気電極またはOEEと対になっていない金属電極の「トップオフ」または「メイクアップ」充電を行うためのメンテナンス工程として実施されてもよい。
1336にてニッケル電極の容量が所定の最大値に達すると、ハイブリッドセルはアイドルモードに入ってもよく、このモードでは、セルは充電された状態のままである。1336にてニッケル電極の容量が所定の最大値を下回ったままであり、1338にて外部電源が利用できない場合、セルは1340にて放電モードに入ってもよい。ニッケル電極の容量が1336にて所定の最大値に達すると、ハイブリッドセルはアイドルモードに入ってもよく、このモードでは、セルは充電された状態のままである。1336にてニッケル電極の容量が所定の最大値を下回ったままであり、1338にて外部電源が利用できない場合、セルは1340にて放電モードに入ってもよい。
図14は、例えば、電極、コントローラ、およびゲートドライブに関連付けられた端子に動作可能に結合された電力電界効果トランジスタ(FET)である高出力トランジスタのスイッチング、すなわち、作動を可能にする、またはオプトカプラドライブ(図14a)を関連する絶縁電力供給装置(図14b)と共に有効にする、例示的な回路アーキテクチャを示す図である。ゲートドライブ、すなわち、電力増幅器は、コントローラからの低電力入力を受け取り、例えば、各電極に関連付けられた電力電界効果トランジスタ(FET)である高出力トランジスタのゲート、すなわち、スイッチ用の高電流駆動入力を生成する。
図14に示された実施形態において、スイッチ、すなわち、FETの、それを閉(オン)状態に設定する作動は以下の工程に従っていてもよい。1)ドライバ1410は、コントローラからの電圧入力(例えば、+5V)をより大きな信号(例えば、+12Vの信号振幅)に増幅する。2)変圧器1420は方形波(例えば、200kHzの周波数)で駆動されて、二次巻線1430a〜1430d上に4つの絶縁電圧(例えば、+12V)レールを生成する。3)コントローラは、絶縁電圧信号(例えば、+12V)をFET1440aまたは1440bの両端(すなわち、ゲート・ツー・ソース)に通過させるオプトカプラドライブ1440にイネーブル信号(例えば、+5V)を送ることにより、スイッチを作動して閉(オン)設定を行う。
図15に示された実施形態によれば、電力金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)は、電極に関連付けられた端子に動作可能に結合されたスイッチとして設けられてもよい。図15の例において、3つの金属燃料アノード(1510、1520、および1530)とカソード1540とは、正極セル端子1550と負極セル端子1552との間で、所定の抵抗要件(例えば、1〜2mOhm)を満たすように並列構成において接続されている。図15の例において、OEE1560およびカソード1540に、それぞれの端子への、および/またはそれぞれの端子からの望ましくない電流の流れを防止するために「バック・ツー・バック」FET構成を用いてもよいことが当業者に理解され得る。
図16は、線形レギュレーション法により深放電を可能にする回路アーキテクチャを示す図である。図16は、図7の機能ブロック754、図8の機能ブロック854、および図10の機能ブロック1054について深放電スイッチおよび関連する回路構成の更に詳細な回路図の例を示す。図16の回路構成を動作させる例示的な方法は以下の工程に従ってもよい。1)コントローラは、可変デューティサイクル(0〜100%)を有する方形波(例えば、1kHz)を生成する。2)増幅器1610は、信号(TP11における)を+5V(最大)および−0.5V(最小)の振幅でレベルシフトする。3)抵抗器1620およびコンデンサ1622は、方形波信号をDC値にフィルタリングし、このDC値は増幅器1612への基準電圧として用いられる。4)増幅器1612は、閉ループ線形レギュレータとして動作し、それにより、増幅器1612は、ピン1640(フィードバック)およびピン1642(基準)において等しい電圧を維持するようにMOSFET1630(線形領域における)を制御する。5)ピン1640における一定電圧は、抵抗器1650および1652(例えば、10〜500mOhm)の両端に一定電流をもたらし、それによって、コントローラによって決定される一定の放電電流を設定する。6)MOSFET1632は、電流がMOSFET1630本体ダイオードを通ってカソード1660(例えば、図15の1540)内に確実に流れないようにする。 負極セル端子CELL_X_NEGは、図15の1552に対応する。
図17は、抵抗ステップ法によって深放電を可能にする回路アーキテクチャを示す図である。図17は、図7の機能ブロック754、図8の機能ブロック854、および図10の機能ブロック1054について深放電スイッチおよび関連する回路構成の更に詳細な回路図の例を示す。図17の回路構成を動作させる例示的な方法は以下の工程に従ってもよい。1)コントローラは、深放電モード中の負荷要求を決定し、適切なゲートドライブ、すなわち、オプトカプラ(1710、1712、1714、および/または1716)を有効にする。2)オプトカプラは、絶縁電圧(例えば、+12V)を接続して各スイッチ、すなわち、FET(1720、1722、1724、および/または1726)を作動、すなわち、閉じる、すなわち、オンし、これらFET(1720、1722、1724、および/または1726)は、続いてカソード1730および負極セル端子1740(例えば、図15の1552)の両端に抵抗負荷を接続する。3)MOSFET1750は、電流がカソード1730(例えば、図15の1540)に確実に流れ込まないようにする。
図18は、例示的なNiZn/Zn−空気ハイブリッドセルの充電および放電プロトコルを示す。この非限定的な例において、単一のZn電極が、放電目的のためにNi電極と空気呼吸カソードとの間で共有される。他の実施形態において、セル設計は、正の放電電極のそれぞれに対して専用の、または複数のZn電極を用いてもよい。
図18に示された実施形態によれば、本明細書で開示されるハイブリッドセルは、以下を含む様々な充電モードに従って動作されてもよい。
1)外部負荷からの電力が利用可能な場合、1802にてNi−Znを充電する。第1の工程として、NiZn/Zn−空気セルが、Ni電極をセル正端子(+ve)に接続し、Zn電極をセル負端子(−ve)に接続することにより、Znアノードを用いてNi電極を充電する。1804にてNi容量(Cni)がNi電極の最大所定充電容量を超える場合、1806にてZn電極がOEEを用いて充電されてもよい。1808にてZn容量(Czn)がZn電極の最大所定充電容量を超える場合は、1810にてNi電極が空気呼吸カソードを負電極として用いて充電されることになる。
2)1806にてZn−OEEを充電する。この時、充電電力が利用可能であり、Ni電極が1804にて最大容量まで充電される場合、Zn電極は、1806にて、OEEをセル正(+ve)端子に接続し、Zn電極をセル負(−ve)端子に接続することによって充電される。1812にてZn容量(Czn)がZn電極の所定の最大充電容量を超える場合、セルは完全に充電されており、バイパスされるので、直列および/または並列に接続された他のセルが1814にて充電を完了できるようになる。
3)1810にてNiカソードを充電する。この時、充電電力が利用可能であり、Zn電極が1808にて完全に充電されている一方でNi電極の充電が必要な場合、Ni電極は、1810にて、Ni電極をセル正(+ve)端子に接続し、空気呼吸カソードをセル負(−ve)端子に接続することによって充電される。1816にてNi容量がNi電極の所定の最大充電容量を超える場合、セルは完全に充電されており、バイパスされるので、直列および/または並列に接続された他のセルが1814にて充電を完了できるようになる。
4)1814にて放電バイパス。セルが完全に充電されている場合、すべての電極がセル端子から接続を絶たれ、セルは、例えば、セル正端子(+ve)をセル負端子(−ve)に接続する固体スイッチを用いてバイパスされる。これにより、直列および/または並列に接続されたモジュール内の他のセルが充電を継続できるようになる。
図18に示された実施形態によれば、本明細書で開示されるハイブリッドセルは、以下を含む様々な充電モードに従って動作されてもよい。
1)1820にてNi−Znを放電する。この時、充電電力が利用できない場合、Ni電極をセル正(+ve)端子に接続し、Zn電極をセル負(−ve)端子に接続することにより、NiZnを最初に放電する。1822にてZn電極の容量がゼロまたは所定の最小値に達する場合、1824にてセルがバイパスされるので、直列および/または並列に接続された他のセルが放電を継続できるようになる。1826にてNi電極の容量がゼロまたは所定の最小値に達する場合、1828にてZn電極が空気呼吸カソードを用いて放電される。
2)1828にてZn−空気を放電する。この時、1826にて、充電電力が利用できず、Ni電極が完全に放電されている場合、Zn電極は、空気呼吸カソードをセル正(+ve)端子に接続し、Zn電極をセル負端子(−ve)に接続することにより、空気呼吸カソードを用いて放電を継続することになる。1830にてZn電極の容量がゼロまたは所定の最小値に達する場合、1824にてセルがバイパスされるので、直列および/または並列に接続された他のセルが放電を継続できるようになる。
3)1824にて放電バイパス。この時、セルが完全に放電されている場合、またはメンテナンスなどのためにバイパスされることが選択されている場合、すべての電極はセル端子から接続を絶たれ、セルは、例えば、セル正端子(+ve)をセル負端子(−ve)に接続する固体スイッチを用いてバイパスされる。これにより、直列および/または並列に接続されたモジュール内の他のセルが放電を継続できるようになる。
上記の明細書および各例は、ある程度の独自性を持って、または1つ以上の個々の実施形態に関して説明された例示的な実施形態を提供するが、当業者は、本発明の範囲から逸脱することなく開示された実施形態に多数の変更を加えることができる。従って、本方法およびシステムの様々な例示的実施形態は、開示された特定の形態に限定されることを意図しない。むしろ、それらは、請求項の範囲内に入るすべての変更および代替を含み、示されたもの以外の実施形態が、図示された実施形態の特徴の一部またはすべてを含んでもよい。例えば、構成要素は省略されてもよく、単体の構造として組み合わされてもよく、および/または接続関係が置換されてもよい。また、適切な場合には、上記の例のうちの何れかの態様が、記載された他の例のうちの何れかの態様と組み合わされて、同等または異なる特性および/または機能を有し、同じまたは異なる問題に対処する更なる例を形成してもよい。同様に、上記の利益および利点が、1つの実施形態に関連し得ること、またはいくつかの実施形態に関連し得ることが理解されるであろう。

Claims (23)

  1. ハイブリッド電気化学セルであって、
    i.第1の電気化学サブセルを形成する第1の電極対であって、前記第1の電気化学サブセルが、金属燃料電極と空気電極とを含むことにより金属−空気バッテリ化学組成として特徴付けられる、第1の電極対と、
    ii.第2の電気化学サブセルを形成する第2の電極対であって、前記第2の電気化学サブセルが、前記第1の電気化学サブセル内のものと同種の金属燃料を有する金属燃料電極を含み、前記第2の電気化学サブセルが前記第1の電気化学サブセルとは異なるバッテリ化学組成として特徴付けられる、第2の電極対と、
    iii.各電極対を連絡する少なくとも1つのイオン伝導性媒体と、
    iv.各電極対に結合されたコントローラであって、放電モードで、少なくとも1つのサブセルから電流を選択的に生成し、充電モードで、少なくとも1つのサブセルに電流を選択的に印加するように構成され、少なくとも1つの入力パラメータに基づいて前記充電モードおよび前記放電モードを制御するコントローラと、を備えたハイブリッド電気化学セル。
  2. 前記コントローラと前記電極に関連付けられた端子との間に動作可能に結合された複数のスイッチを更に備え、前記コントローラが、前記複数のスイッチのそれぞれについて開状態及び閉状態を制御するように構成され、当該コントローラが、動作モード間の選択を行うように構成されており、前記動作モードは、
    i.前記第1の電気化学サブセルが放電モードにあり、前記第2の電気化学サブセルがアイドルモードにある(所定の電圧、SOC、電流に達するまで)高エネルギー放電モードと、
    ii.前記第2の電気化学サブセルが放電モードにあり、前記第1の電気化学サブセルがアイドルモードにある(所定の電圧、SOC、電流に達するまで)高出力放電モードと、
    iii.前記第1の電気化学サブセルが放電モードにあり、前記第2の電気化学サブセルが放電モードにある(所定の電圧、SOC、電流に達するまで)高出力並列放電モードと、
    iv.少なくとも1つのサブセルが「深放電」モード、リセットモード、またはトップオフ充電モードにあるメンテナンスモードと、を含む、請求項1に記載のハイブリッド電気化学セル。
  3. 前記第1のサブセルと前記第2のサブセルとが共通の金属燃料電極を共有する、請求項1に記載のハイブリッド電気化学セル。
  4. 前記第1のサブセルと前記第2のサブセルとが共通の電気化学的酸化可能種を共有する、請求項1に記載のハイブリッド電気化学セル。
  5. 前記共通の電気化学的酸化可能種が、亜鉛、アルミニウム、鉄、ニッケル、銀からなる群から選択される、請求項4に記載のハイブリッド電気化学セル。
  6. 前記共通の電気化学的酸化可能種が亜鉛である、請求項4に記載のハイブリッド電気化学セル。
  7. 前記コントローラが前記ハイブリッド電気化学セルの状態を検知するセンサに動作可能に接続され,前記入力パラメータが前記センサによって検知された前記状態である、請求項1に記載のハイブリッド電気化学セル。
  8. 前記第2の電気化学サブセルがアルカリバッテリ化学組成として特徴付けられる、請求項1に記載のハイブリッド電気化学セル。
  9. 前記第2の電気化学サブセルがニッケル−亜鉛バッテリ化学組成として特徴付けられる、請求項1に記載のハイブリッド電気化学セル。
  10. 前記イオン伝導性媒体がアルカリ性電解質である、請求項1記載のハイブリッド電気化学セル。
  11. 共通のイオン伝導性媒体内の2つの隣接する電極間に位置するセパレータを更に備えた、請求項1に記載のハイブリッド電気化学セル。
  12. 前記イオン伝導性媒体が、前記第1および前記第2のサブセルの両方に共通する電解質であることにより、前記第1および前記第2の電極対を連絡する、請求項1に記載のハイブリッド電気化学セル。
  13. 各電極対がハウジングによって画定される別個の電解質貯蔵部内に設けられるような形態で、各サブセルが、それぞれ特異なイオン伝導性媒体を含む、請求項1に記載のハイブリッド電気化学セル。
  14. サブセルをコントローラに接続する1つの系の電気スイッチ間のサブセル交換が容易になるように、各サブセルハウジングが、隣接するサブセルハウジングにモジュラー構成で機械的に固定される、請求項12に記載のハイブリッド電気化学セル。
  15. サブセルの電極の交換が容易になるように、前記電極がモジュラー構成で設けられる、請求項1に記載のハイブリッド電気化学セル。
  16. 前記第1の電気化学サブセルが、間隔を空けて配置された一連の透過性電極体を含む金属燃料電極を含む、請求項1に記載の電気化学セル。
  17. 前記第1の電気化学サブセルが充電電極を含み、前記充電電極が、(a)空気電極、(b)金属燃料電極および空気電極から離間した第3の電極、及び、(c)燃料電極の一部、からなる群から選択される、請求項1に記載のハイブリッド電気化学セル。
  18. 前記第2の電気化学サブセルが放電モードにある間、前記第1の電気化学サブセルの前記充電電極が、前記イオン伝導性媒体内に対流を生成する、請求項17に記載のハイブリッド電気化学セル。
  19. 前記セルレベル電力コンバータが、ハイブリッド電気化学セルから出力された一定電圧を維持することによって、放電モードにある各電気化学サブセルからの異なる電圧出力を調整する電圧レギュレータである、請求項18に記載の電気化学セルシステム。
  20. 前記セルレベル電力コンバータが、ハイブリッド電気化学セルから出力された一定電圧を維持することによって、放電モードにある各電気化学サブセルからの異なる電圧出力を調整する電流レギュレータである、請求項18に記載の電気化学セルシステム。
  21. 前記電力コンバータが、少なくとも1つの入力パラメータに基づいて出力された電気エネルギーを選択的に維持する、請求項18に記載の電気化学セルシステム。
  22. 前記電力コンバータが、前記ハイブリッド電気化学セルの状態を検知するセンサに動作可能に接続され、前記入力パラメータが前記センサによって検知された前記状態である、請求項21に記載の電気化学セルシステム。
  23. 前記入力パラメータが、電圧測定値、電流測定値、インピーダンス測定値、温度、ユーザの指示、またはそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項21に記載の電気化学セルシステム。
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