JP2018517180A - ビーム整形及び光シート顕微鏡検査のためのアセンブリ及び方法 - Google Patents

ビーム整形及び光シート顕微鏡検査のためのアセンブリ及び方法 Download PDF

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Abstract

本発明の目的は、低減された厚さを有するビーム又は光シートを高速で生成するのに適する、ビーム整形のためのアセンブリ及び方法を提供すること、並びに検出ステップ中、軸方向の解像度を低下させることなく増大した並列化を可能にする、光シート顕微鏡検査用アセンブリを提供することである。この目的は、回折限界がないビーム(7)を、回折限界がなく、且つ回折限界がない修正されたビームの伝搬方向に垂直な直線に沿ってN個の主要な最大強度を有する(ここで、N≧2である)修正されたビーム(10)に変換するように構成される修正装置(8)を含むビーム整形アセンブリによって達成される。また、回折限界がない修正されたビームのビーム整形のための対応する方法と、特許請求されるビーム整形アセンブリを含む光シート顕微鏡検査用アセンブリとが開示される。

Description

本発明は、コリメート光を生成するための装置を含むビーム整形アセンブリであって、コリメート光のビーム経路内において、空間領域では非回折限界ビームを生成するための回折装置と、周波数領域では非回折限界ビームを修正するための修正装置とを含むビーム整形アセンブリに関する。本発明は、ビーム整形のための方法と、サンプルステージを含む光シート顕微鏡検査用アセンブリであって、サンプルのストリップを照明し、且つ蛍光を励起するための光シートを生成するための本発明によるビーム整形アセンブリを含む照明装置を含み、かつ蛍光を検出するためのセンサと、サンプルにより発せられた蛍光をセンサに結像させるための結像光学ユニットと、光シートに垂直な検出軸を含む検出装置とを含むアセンブリとにさらに関する。
照明ビーム経路と検出ビーム経路とが相互に対して実質的に垂直に配置され、それによってサンプルが結像又は検出レンズの焦点面における、すなわちその光軸に垂直な光シートで照明される顕微鏡は、選択的平面照明顕微鏡検査(SPIM:selective plane illumination microscopy)、すなわち光シート顕微鏡検査によるサンプル調査のために設計される。光シートで照明することにより、光シートで照明されたサンプルのストリップ内に蛍光が生成される。この目的のために、サンプルは蛍光に適した追加の染料を含むことができる。3次元サンプルが異なる深度の個々の平面内の点ごとに走査されて、その工程中に得られた画像情報がその後合成されて、サンプルの3次元画像を形成する共焦点レーザ走査型顕微鏡検査(LSM:laser scanning microscopy)と異なり、SPIM技術は、広域顕微鏡に基づくものであり、サンプルの個々の平面を通る光学セクションに基づいてサンプルを視覚的画像として表現することを可能にする。
SPIM技術の利点は、とりわけ、画像情報の捕捉速度が速いこと、生体サンプルの褪色リスクが低いこと、及びサンプル中への侵入焦点深度が深いことである。
光シート顕微鏡検査の主な利用分野の1つは、数100μm〜数ミリメートルの大きさを有する中規模の有機体の結像である。前記有機体は、一般に、アガロース中に埋め込まれ、それがガラス毛細管内に入れられる。ガラス毛細管は、水の充満したサンプルチャンバ内に上から又は下から導入され、サンプルが毛管からわずかに押し出される。アガロース中のサンプルは光シートで照明され、蛍光は、光シートに垂直に、したがって光シート光学装置にも垂直に位置付けられた検出レンズによってカメラに結像され、これは、非特許文献1又は特許文献1で説明されている。
光シート顕微鏡法のこの方法には3つの主な欠点がある。第一に、検査対象のサンプルが比較的大きく、典型的なサンプルは発生生物学からのものである。さらに、サンプル調製及びサンプルチャンバの寸法から、光シートは比較的厚く、したがって実現可能な軸方向の解像度が限定される。加えて、サンプル調製が複雑であり、標準的サンプル調製及び蛍光顕微鏡検査で慣例的な方法によるセル上への標準的なサンプル取付けと両立しない。
これらの限定を一部回避するために、近年、新たな光シート顕微鏡装検査が実現されており、この場合、照明レンズと検出レンズとが相互に垂直でα1=α2=45°の角度で上からサンプルに向けられる。このようなSPIM装置は、例えば特許文献2及び特許文献3に開示されている。
図1aは、このような正立45°SPIMの配置を概略的に示す。サンプルP1は、その中でペトリ皿P2の底に置かれている。ペトリ皿は、液体P3、例えば水で満たされ、2つのSPIMレンズ、すなわち照明レンズP4と検出レンズP5とが液体P3中に浸漬される。このようなアセンブリでは、より薄い光シートP6を生成できるため、軸方向への解像度が高いという利点が得られる。より高い解像度により、より小さいサンプルを検査できる。この場合、サンプル調製は格段に単純化されている。しかしながら、サンプル調製及びサンプルマウントが依然として標準的なサンプル調製及び蛍光顕微鏡検査で慣例的なセルへの標準的なサンプルマウントと両立しないことは非常に不利なままである。したがって、2枚のSPIMレンズをペトリ皿内にある液体中に、前記レンズが皿の縁に当たらないように浸漬できるようにするために、ペトリ皿を比較的大きくしなければならない。各種の生検において標準的であるマルチウェルプレートはこの方法に使用できず、それは、レンズをプレートの非常に小さいウェル内に浸すことができないからである。さらに、この方法には、例えば高スループットのスクリーニングが容易にできないという欠点があり、それは、サンプルを交換する際にレンズを洗浄して別のサンプルの汚染を防止しなければならないからである。
これらの問題は、図1bに示されるような、いわゆる倒立45°SPIMの配置により回避される。この場合、45°の配置は維持されるが、2枚のSPIMレンズ、すなわち照明レンズP4と検出レンズP5とは上からサンプルに向けられず、サンプルマウントの透明な底部を通じて下から照明され、蛍光が検出される。このようなアセンブリは、本出願人の名義の特許文献4及び特許文献5に開示されている。したがって、例えば、マルチウェルプレート等のすべての典型的なサンプルマウント、ペトリ皿、及びオブジェクトキャリアが使用でき、高スループットでのスクリーニング中のサンプルの汚染は起こり得なくなる。
ここに記載の2種類の光シート顕微鏡検査は、光シートが2枚のSPIMレンズの一方により生成され、蛍光が2枚のSPIMレンズの第二のものにより検出されることが共通している。この場合、検出レンズの像面は光シート内にあり、そのため、照明領域が検出器で鮮鋭に結像される。
光シート顕微鏡検査では、対応するビームを生成して、いわゆる光シートに成形することにより、前記光シートでサンプルを照明できるようにしなければならず、これには、わずかな厚さとともに長い長さを有することが理想的である。
光シート顕微鏡検査用アセンブリ内で光シートを使用してサンプルを照明するために、非回折限界ビーム、例えばベッセルビーム、分割ベッセルビーム、又はマシュー(Mathieu)ビームを使用できる。ベッセルビーム、分割ベッセルビーム及びマシュービームの横方向のビームプロファイルが図2a〜図2cに示されている。
図2aに示されるように、ベッセルビームの中央最大強度は、それと同等のガウシアンビームの焦点より狭い。中央最大強度は、複数のリングにより取り囲まれている。伝搬方向において、ベッセルビームは、ビーム長全体に沿って常に同じビームプロファイルを有する。これは、特に、以下で厚さと呼ぶy方向の範囲に関する限り、そのビームプロファイルを変化させない。したがって、原則として、任意の長さのビームを生成でき、中央最大強度はその形状及び構成の点で変化しない。ビーム長を長くするとリングの数のみが増える。
図2bに示され、例えば非特許文献2に記載されているように、分割ベッセルビームはベッセルビームと密接な関係がある。そのベッセルビームとの違いは、閉じたリングが半分のリングになっていることである。リングの開口に沿った軸上に第二の最大強度が形成される。原則として、分割ベッセルビームはベッセルビームと同じ特性を有する。しかしながら、ベッセルビームは、はるかに薄い走査光シートを生成できる。
図2cに示され、非特許文献3並びに特許文献6及び特許文献7において説明されているようなマシュービームも同様に原則としてベッセルビームと同じ特性を有し、ビームプロファイルは分割ベッセルビームと同様であるが、マシュービームはy軸に沿って第二の最大強度を有さない。中央最大強度は半円形の第二の最大強度により取り囲まれ、その強度はx軸に沿って外側に向かって減少する。
図2cは、長さ100μmのマシュービームの横方向、すなわちx−y平面内のプロファイルを示し、一方で図2d及び図2d’は伝搬方向、すなわちx−z平面内における同じマシュービームのビームプロファイルを示す。中央最大強度の厚さは約0.550μmである。
これらのビームは、照明光学要素により、通常、レーザ源により生成されるコリメートビームで照明することにより生成でき、例えば、その横方向のビームプロファイル(x−y強度プロファイル)が図2aに示されているベッセルビームの場合、環状絞り、アキシコン、又はSLMが均一ビームのビーム経路内の光学要素として適当である。
非特許文献4に記載されているような環状絞りを用いたベッセルビームの生成は、最も簡単で最も安価な選択肢である。ビーム品質の高いビームは、ごく簡単に生成できる。しかしながら、わずか数パーセントという値の環状絞りのパワー伝達はきわめて低く、したがって、この方法は市販品におけるベッセルビーム生成用として提供されないことが好ましい。
アキシコン、すなわち、例えばガラス等の透明材料からなる回転対称円錐を用いたベッセルビームの生成は非特許文献5に記載されている。環状絞りと異なり、パワー伝達は約100%である。アキシコンを用いれば、原則的に、単にアキシコンの直径を大きくすることにより、任意の長さのビームを生成することが可能である。
別の可能性は、例えば非特許文献6に記載されているような空間光変調器(SLM:spatial light modulator)を使用してベッセルビームを生成することである。この目的のために、アキシコンの位相パターンはSLM上に表現される。実現可能な最大ビーム長は、SLMの大きさとピクセル数とにより決まる。SLMは、ベッセルビームを生成するための最も高価で最も複雑な選択肢であるが、これは最大の多様性を提供する。任意のビーム長及び厚さは、したがって限界内で設定できる。この複数の平行ビームもこの変形型を使用して簡単に生成できる。
その横方向のビームファイル(x−y強度プロファイル)が図2bに示されている分割ベッセルビームを生成するために、2つの相対するセグメントをベッセルビームのリング状のスペクトルから絞りにより切り出すことができる。ベッセルビームの生成と同様に、分割ベッセルビームはSLM又はアキシコンを使用しても生成できる。
マシュービームの生成は、ベッセルビームのそれより複雑である。この目的のためにも、環状絞り、アキシコン、又はSLMが均一ビームのビーム経路内の光学要素として適当である。図2cは、マシュービームの横方向のビームプロファイル(x−y強度プロファイル)を示し、図2dは伝搬方向への、すなわちx−z平面内のビームプロファイルを示し、図2dでは図2cの平面位置が白い破線で示されている。図2d’は、図2dの、その中で白い破線の長方形で示されている抜粋部の拡大図を示す。このようなマシュービームの瞳面の強度スペクトルが図2eに示されている。
環状絞りを使用してマシュービームを生成するには、環状絞りが楕円形のガウシアンビームで照明されなければならない。楕円形のガウシアンビームの厚さは、マシュービームの中央最大強度の厚さ及び第二の最大強度の湾曲の程度に影響を与える。ビーム長はリングの厚さで決まる。環状絞りの欠点はここでもパワー伝達の低さである。
マシュービームはまた、空間光変調器(SLM)を使用して生成することもできる。最も複雑で最も高価な方法において、2つのSLMがこの目的に使用される。第一のSLMは入射光強度分布を、それがマシュービームの生成に適したものとなるように変化させる。その後、第二のSLMを利用して、前記強度分布の位相が、最終的にマシュービームが生成されるように適応される。この目的のためにSLMにコーディングする必要のある位相パターンは、例えばガーチバーグ−サクストン(Gerchberg−Saxton)アルゴリズムを使用して計算できる。代替的に、2つのSLMの代わりに、対応する数のピクセルを有する1つのSLMを使用することも可能であり、これは、非特許文献7に記載されている。その間にフルHD解像度を有するSLMが入手可能となっている。これらのSLMは、現在、二重経路で使用できる。強度はSLMディスプレイの第一の半分のSLMディスプレイで扱われ、位相は第二の半分のSLMディスプレイで扱われる。
強度と位相との両方をマシュービームの生成に適応しなければならないため、SLMを1つのみ使用したビームの生成には必ず妥協が伴う。これは、例えば、非特許文献8に記載されているような変調ブレーズド格子(modulated blazed grating)方式を利用すれば可能となり、この場合、不要な光は単純に異なる次数へと回折され、同じSLMによって正しい次数へと通過する光に正しい位相が付与される。この方法の欠点は、パワー伝達が<50%の範囲であることである。
マシュービームを生成するための別の可能性は、アキシコンの使用である。
瞳又はそれに関する共役面におけるマシュービームのスペクトルは、図2eに示されるように、例えば、次式:
I(v,v)=exp[−(v−vrc/d・exp(−v /w), (1)
で計算でき、式中、
であり、ここで、v及びvは瞳内の座標を表し、リング幅に関するリング形スペクトルvrcの直径がd、鋭さのパラメータs>0、マシュービームの厚さのパラメータがwである。スペクトル内のゼロから最大強度までの上昇の勾配は、「鋭さのパラメータ」sにより表される。鋭さのパラメータsが大きいほど、前記上昇が急峻となる。w→∞の場合、マシュービームはベッセルビームに遷移する。
非特許文献9では、ガウシアン光シートを、ゼロを有する光シートに変換するために、板の中央において位相ジャンプπを有する2部式位相板が使用されている。位相板の代わりに、対応するビーム整形を実行するために、SLM上で均等な位相関数を表現することが可能であり、これは非特許文献10により示されている。
ベッセルビームのコヒーレンス合成が非特許文献11に記載されている。この合成は、あるアルゴリズムを利用して、瞳に入れることのできる位相要素を計算することにより実現される。ベッセルビームのスペクトルが瞳に結像されると、位相要素は複数のベッセルビームを生成し、これらはサンプル上で合成される。位相要素は、位相値0及びπを有する星形格子と同様である。条件として個々のベッセルビーム間の距離は大きくなければならず、なぜなら、大きくない場合に望ましくない干渉効果が発生し得ることを明記する。
光シートを生成するために、上述したこれらの非回折限界ビームは、通常、走査される。ベッセルビーム及び分割ベッセルビームと比較すると、サンプル上の負荷は走査されたマシュービームの場合に最小である。
ビームの第二の最大強度により、走査中に光シートが広くなる。これは、ベッセルビーム及びマシュービームについて図3a及び図3bに示されている。例えば、長さ100μmでその中央最大強度の厚さが0.550μmのマシュービームが走査された場合、その結果として得られる光シートの厚さは2.5μmである。これは、サンプルで得られた画像における軸方向の解像度の低下及びコントラストの低下という形態で現れる。
非特許文献12は、スリット絞りを利用し、光シート顕微鏡において共焦点検出を走査されたベッセルビームで実行できる方法を示している。この場合、ギャップ幅は、中央最大強度のみが検出器に結像され、第二の最大強度は抑制されるように設定される。その結果として得られる画像の軸方向の解像度は、ベッセルビームの中央最大強度の厚さに対応する。
共焦点検出もマシュービームで同様に実行でき、ここで、ベッセルビームと比較して、サンプルの保存性がより高いことが証明される。
走査されたマシュービームと共焦点検出との組合せは、光シート顕微鏡で使用された場合、ビームの中央最大強度のみがスリット絞りにより検出される。より高い並列化、すなわち検出器上での検出のために同時に露光されるか、又はアクティブであるピクセルの数を増やすことは、ギャップを広げることによって実現できる。これは軸方向の解像度の低下に直接つながり、なぜなら、より幅広い第二の最大強度も同様に検出されるからである。
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したがって、本発明の目的は、厚さの薄い光シートの生成に適したビーム整形のためのアセンブリ及び方法を説明することと、検出中に軸方向の解像度がそれによって不利な影響を受けることなく、より高い並列化を可能にする光シート顕微鏡検査用アセンブリを説明することとである。
この目的は、請求項1又は請求項5に記載のビーム整形アセンブリにより、請求項11に記載のビーム整形方法により、及び請求項13に記載の光シート顕微鏡検査用アセンブリにより達成される。
ビーム整形アセンブリは、コリメート光を生成するための装置を含み、この装置は、コリメート光を生成するための光源を含むか、又は非コリメート光を生成するための光源と、光源の下流において、光をコリメートするための装置とを含む。このようなコリメート光を生成する装置は、したがって、所定の方法に配向されるコリメート光を生成する。
前記コリメート光のビーム経路内において、ビーム整形アセンブリは、回折装置をさらに含み、これは空間領域内に配置され、回折装置内に入射するコリメート光の回折により非回折限界ビームを生成するように構成される。
さらに、コリメート光を生成するための装置により発せられるコリメート光のビーム経路は、非回折限界ビームの周波数領域へのフーリエ変換及びマッピングのための光学集光機能を含む。前記集光機能は、回折装置自体により実施されるか、又は他に少なくとも1つの集光光学要素を含み、且つ回折装置の下流に設置された集光光学ユニットの装置によって実現される。前記集光光学ユニット又は前記集光光学ユニットの1つの要素又は複数の要素は、したがって、非回折限界ビームを周波数領域にマッピングする役割を果たし、前記マッピングはフーリエ変換により数学的に説明することができる。複数のフーリエ変換及び逆フーリエ変換のシーケンスも、対応してビームを整形し且つ不要な効果を防止するために利用できる。
修正装置が、回折装置の下流に設置された周波数領域内に、換言すれば集光光学ユニットの瞳内に配置され、その周波数領域に、回折限界ビーム又はより正確には回折限界ビームのスペクトルが、例えばレンズによりマッピングされる。前記修正装置は、非回折限界ビームを修正された非回折限界ビームに変換するように構成される。
最後に、ビーム整形アセンブリは、修正された非回折限界ビームのスペクトルの周波数領域からの逆フーリエ変換のための別の光学的集光機能を含む。この集光機能も修正装置自体により、又は修正装置の下流に設置され、且つ少なくとも1つの集光光学要素を含む別の集光光学ユニットにより実施できる。前記集光光学ユニットを利用して、修正された非回折限界ビームは、修正された非回折限界ビームのスペクトルの逆フーリエ変換によって周波数領域から変換し戻され、その後、この時点で前記ビームの使用のためにさらに最適化又は供給できる。
本発明によれば、次に、修正された非回折限界ビームは、修正された非回折限界ビームの伝搬方向に垂直な直線に沿ってN個の第一の最大強度を含み、Nは2以上の自然数である。したがって、修正された非回折限界ビームの領域におけるx−y平面、すなわち修正された非回折限界ビームの伝搬方向に垂直なz方向に延びる平面を考える場合、その中では、直線に沿って、好ましくはx軸に沿って少なくとも2つの第一の最大強度が発生する。この場合、第一の最大強度は、x−y平面内のすべての位置に沿った最大光強度が存在する位置と定義される。最大光強度が同じ複数の位置がある場合、複数の第一の最大強度が存在する。第一の最大強度に対して、第二の最大強度は、光の強度が最も近い周辺と比較して極大値を含むが、その光の強度は第一の最大強度より低い位置と定義される。
第一の最大強度は、第二の最大強度と比較して、第一の最大強度がそれに沿って形成される直線に垂直な方向への範囲がより小さく、すなわち、好ましくはy方向への範囲がより小さいため、高い軸方向の解像度を利用して、同時に、例えば装置内のサンプルを照明するために、又は光シート顕微鏡検査の方法で使用することが意図される光シートを生成するために、修正された非回折限界ビームの複数の最大強度を使用することが可能である。このようなビーム整形アセンブリは、したがって、非常に薄い光シートを非常に高速で生成するのに適している。
これは、特に、異なる位相関数により修正されたマシュービームのx−y平面内の強度プロファイルを示す図8c〜図8dを、修正されていないマシュービームの強度プロファイルを示す図8aと、また、ベッセルビームと分割ベッセルビームとの2つの別の修正されていない非回折限界ビームの強度プロファイルを示す図2a及び図2bと比較すればより明らかとなる。
それぞれ修正されていない非回折限界ビームの場合の第一の最大強度の、及びその第一の最大強度と隣接する第二の最大強度の走査中、又は修正された回折限界ビームの場合のその複数の第一の最大強度の走査中のこのようなビームの挙動に関する図3a及び図3bと同様に考える場合、軸方向の解像度に関する修正された非回折限界ビームの複数の第一の最大強度を使用する利点は、視覚的画像中で明らかとなる。換言すれば、より高い並列化のため、及びしたがってより高速の検査速度のために、非回折限界ビームの複数の最大強度を使用して光シートを生成することが意図される場合、複数の第一の最大強度がビームの伝搬方向に垂直な直線に沿って生成されるような方法で非回折限界ビームを事前修正することにより、このような光シートで照明されるサンプルの構造の軸方向の解像度の点で顕著な利点が提供される。
この場合、解像度又は解像力とは、構造を区別できる能力を意味し、すなわち、例えば2つの点状の物体間で依然として認識可能な最小距離を指す。本発明により修正された非回折限界ビームによって生成された光シートによるサンプルの検査では、修正された非回折限界ビームの複数の第一の最大強度の使用を通じた高速検査により、直接隣接する構造が別の構造として直接認識できるようにすることのできる能力は、修正されていない非回折限界ビームの第一の最大強度と、対応する隣接する第二の最大値とを使用した場合より顕著に高い。
1つの有利な実施形態において、本発明によるビーム整形アセンブリの回折装置は、環状絞り、アキシコン、又は空間光変調器(SLM)を含む。回折装置は、まず、非回折限界ビームを生成する役割を果たす。これは、前述のように、環状絞り又はアキシコンを使用して簡単に実施できる。それに対して、空間光変調器を含む回折装置は、よりコストのかさむソリューションとなる。しかしながら、空間光変調器の使用は、最適な非回折限界ビームの生成及びそれを「さらに処理する」ためにより広い可能性が提供される。空間光変調器は、例えば複数の光学要素の機能を実施でき、すなわち、空間光変調器は、前記要素の代わりに、又はさらには前記光学要素の中の異なる要素の組合せの代わりに光のビーム経路内に挿入できる。
位相要素を含む修正装置を含むビーム整形アセンブリであって、位相要素の中に、修正された非回折限界ビームの伝搬方向に垂直な直線に沿ってN個の第一の最大強度を有する修正された非回折限界ビームを生成するための位相関数がコーディングされている、ビーム整形アセンブリはさらに有利である。好ましくは、前記位相要素は位相板又は空間光変調器により形成される。
位相板は、単純であるが修正装置のためのあまり多様性のない選択肢である一方、空間光変調器は、幅広い適応の可能性を提供する。この点において、空間光変調器を使用することにより、例えば、空間光変調器に入射する光の少なくとも1回の位相変化を制御ユニットによって可変とすることができ、制御ユニットは、少なくとも位相変調器の設定に関して空間光変調器を変化させるように構成される。空間光変調器の制御と共に、このような制御ユニットは、当然のことながら、光シート生成アセンブリの他の要素又はビーム整形アセンブリが組み込まれる上位機器の他の要素を制御するように構成することもできる。
純粋な位相要素としての機能の代わりに、修正装置内に含まれるか又は修正装置を構成する空間光変調器はまた、複素空間光変調器として、すなわち、入射光の位相及び強度、すなわち振幅の両方を変化させることのできる空間光変調器として形成することもできる。
本発明によるビーム整形アセンブリの1つの特定の実施形態において、修正装置は、非回折限界ビームを修正された非回折限界ビームに変換するように構成され、修正された非回折限界ビームは、修正された非回折限界ビームの伝搬方向に垂直な直線に沿ってN個の第一の最大強度を有し、Nは、この特定の実施形態において、100以上の自然数である。しかしながら、配置の可能性、例えば使用される検出器又は光変調器のピクセル数に応じて、それよりはるかに大きいN、例えば500以上のN又は1000以上のNを選択することもできる。非回折限界ビームは、修正装置の場所、すなわち周波数領域内のスペクトルの形態で存在する。本発明によるビーム整形アセンブリの特定の実施形態において、瞳の半分を覆う絞りが周波数領域内、例えば瞳内にさらに配置される。Nが非常に大きい、すなわち、第一の最大強度の数が非常に多いこのようなアセンブリにおいて、光シートを生成するために修正された非回折限界ビームを走査する必要はなく、これは、ビームの断面がx方向に構造を有さず、それと同時に、x方向に非常に大きい領域にわたって延びるからである。
代替的なビーム整形アセンブリは、コリメート光を生成するための装置、したがって、コリメート光を生成するように構成された装置を含み、かかる装置は、コリメート光を生成するための光源又はコリメートされていない光を生成するための光源の何れかと、光源の下流において、光をコリメートするための装置とを含む。この代替的なビーム整形アセンブリは、コリメート光のビーム経路内において、空間領域内に配置され、好ましくは空間光変調器(SLM)を含む回折及び修正装置をさらに含む。前記回折及び修正装置は、修正された非回折限界ビームを生成するように構成され、すなわち、非回折限界ビームを生成する中間ステップを有さず、また、それを周波数領域へとフーリエ変換するように構成される。
さらに、前記代替的なビーム整形アセンブリは、ビーム経路内において、修正された非回折限界ビームの周波数領域からの逆フーリエ変換のための集光機能を含み、集光機能は、回折及び修正装置自体により実施されるか、又は回折及び修正装置の下流に配置され、且つ少なくとも1つの集光光学要素を含む集光光学ユニットにより実施される。
本発明によれば、したがって、前記代替的なビーム整形アセンブリでも、回折及び修正装置が修正された非回折限界ビームを生成するように構成されるように、修正された非回折限界ビームは、修正された非回折限界ビームの伝搬方向に垂直な直線に沿ってN個の第一の最大強度を含み、Nは2以上の自然数である。
有利には、光シートを生成するための両方の代替案における本発明によるアセンブリは、修正された非回折限界ビームを走査するためのスキャナをさらに含み、それによって所望の幅の光シートが生成される。ビームは、N個の第一の最大強度が沿って配置される直線に平行であり、且つ伝搬方向に垂直な方向に走査される。一般に、修正された非回折限界ビームは、したがって、x方向に沿って走査される。
このようなスキャナは、非常に多くの第一の最大強度が利用され、かつ瞳の半分を被覆するための絞りが周波数領域内に含まれている場合には不要である。
ビーム整形アセンブリ内の非回折限界ビームは、例えば、ベッセルビーム、分割ベッセルビーム、又はマシュービームとすることができる。マシュービームは、特に、修正前にすでに光シートの生成に有利な強度プロファイルを示し、この強度プロファイルは、第一の最大強度の数Nが伝搬方向に垂直な直線に沿って生成される修正により、第一の最大強度が沿って配置される直線に垂直であり、且つ伝搬方向に垂直な方向へのその範囲が再び減少されるような方法で、再び有利な影響を受ける。
それ自体がレーザ源を含むレーザモジュールを含む、コリメート光を生成するための装置は、1つの、特に有利で頻繁に使用される本発明によるビーム整形アセンブリの選択肢である。レーザ光は、コリメート光がこの目的のために望ましい場合、多くの照明の用途に使用される。
ビーム整形アセンブリが回折装置を照明するための手段を含み、その手段がコリメート光を生成するための装置からのビームを、回折装置の均一な照明が達成されるような方法で整形すれば有利である。1つの実施形態において、照明のための手段は、レンズ要素を含み、これはコリメート光を生成するための装置から発せられるビームを相応に拡張する。この場合、2つのレンズ要素を使用することが好ましい。しかしながら、レンズ要素の代わりに、レンズ要素の効果を模倣できる光学要素を使用することも可能である。
ビーム整形アセンブリが、修正装置の上流の周波数領域内、又は修正装置の上流の別の周波数領域内、又は代替的に回折及び修正装置の周波数領域内の不要な光をフィルタ処理するための絞りを含んでいればさらに有利である。これにより、例えば、不要なゼロ次数をフィルタで除去できる。
ビーム整形、特に光シート顕微鏡検査のための光シートを生成するための本発明による方法は、以下のステップを含む:
非回折限界ビームが、コリメート光のビーム経路内の回折装置によって生成されるステップ。
非回折限界ビームが、フーリエ変換によって周波数領域中に変換されるステップ。これは、瞳又は対応して共役な平面とすることができる。非回折限界ビームの強度分布、すなわちそのスペクトルは、周波数領域内で、すなわち瞳又は対応して共役な平面内で決定される。
周波数領域内の修正された非回折限界ビームの強度分布は、非回折限界ビームの強度分布にウェッジの位相関数を乗じたものからなるN個の複素関数の合計を形成することによって決定される。ウェッジの位相関数は、ここで、各被加数において増加される。
周波数領域内の修正された非回折限界ビームの位相関数が、周波数領域内の修正された非回折限界ビームの強度分布の偏角として決定されるステップ。
修正された非回折限界ビームが、位相関数を周波数領域内にある修正装置内にコーディングすることによって生成されるステップ。
好ましくは、修正された非回折限界ビームは、対応する幅の光シートを生成するために走査される。修正された非回折限界ビームの走査は、したがって、ほとんどの場合で望ましい。しかしながら、非常に大きい数の第一の最大強度Nを有する修正された非回折限界ビームが生成され、さらに、瞳又は対応して共役な平面がその面積の半分で覆われる場合、走査プロセスは不要であり、これは、このようにして生成された修正された非回折限界ビームがx方向に構造を有さないが、依然としてy方向にそれに応じて薄いからである。これは、通常、Nが100以上である場合、特にNが500以上である場合である。
修正された非回折限界ビームの厚さには、修正されていない回折限界ビームの厚さを相応に設定することによって影響を与えることができる。
光シート顕微鏡検査用アセンブリは、サンプルを配置するためのサンプル面を含む。前記サンプル面は、サンプルをセットするための、又はサンプルをセットし、固定するためのサンプルステージによって実施することができる。しかしながら、サンプル面はまた、サンプルチャンバ又はマウントによって画定することもでき、その中で、サンプルは、例えば前記サンプルチャンバ又はマウント内の開口内に固定することによって固定位置に保持され、このようにしてサンプル面が画定される。これは、サンプル面内に位置付けられたサンプルが、例えばサンプルステージ、サンプルチャンバ、又はその他の種類のサンプルマウントの設定によってサンプルの中央部分に影ができないように照明することができるように、及びサンプルにより発せられる光が妨害されずに同様に検出可能となるように構成される。サンプル面は、したがって、光シート顕微鏡検査用アセンブリの光路内に障害物が発生しないように配置される。これは、サンプルステージ、サンプルチャンバ、若しくはサンプルマウントのための、適切で光学的に透明な材料を選択することによるか、又は光路内又はその付近にあるそれらの部品について、又はサンプルステージ、サンプルチャンバ、若しくはサンプルマウント内の対応する開口部により、例えばサンプル、オブジェクトキャリア、又はサンプル容器が直接照明され、サンプルにより発せられた光が直接検出可能となるようにすることによって達成される。サンプル面はさらに可動的に構成することもでき、それによって空間内のその位置を空間内の少なくとも1つの方向に、好ましくは2つ又は3つの方向に変更でき、これは、例えば、サンプルステージ、サンプルチャンバ、又はサンプルマウントの移動によって実現できる。サンプルは、対応する光で照明されたときにサンプルからの蛍光をサポートするように調製でき、これは、透明な容器内又はオブジェクトキャリア上に、例えば1枚の透明な板上、又は2枚の透明な板、例えば2枚のガラス板間に位置付けることができる。
光シートを生成するために、照明装置は上述のビーム整形アセンブリを含む。この場合、照明装置は、生成された光シートにより、サンプル面内に配置されたサンプルの1本のストリップが照明され、そこで蛍光が励起されるように配置される。サンプル面内のサンプルを照明する光シートがサンプル面と非平行に通過すれば有利である。
サンプル内のこのような設定の結果として生じ、照明されるストリップは、非常に狭い。その厚さは典型的に0.2μm〜10μm、特に厚さ0.4〜1.5μmである。
最後に、光シート顕微鏡のためのアセンブリは検出装置を含み、これはセンサを有し、すなわち、サンプルにより発せられた蛍光を検出することのできる検出器又は検出手段を有する。ここで、エリアセンサ又は他に蛍光の空間分解検出のための空間分解検出手段が好ましい。
さらに、検出装置は、サンプルによりセンサの検出面に発せられる蛍光を結像させるための結像光学ユニットを含む。この場合、検出面は、結像のための信号が、これらがセンサにより検出される予定の形態で利用可能となる面である。
検出装置は検出軸を含む。前記検出軸は、光シートに対して角度範囲70°〜110°からの、好ましくは角度範囲80°〜100°からの角度をなす。検出装置が光シートに垂直な検出軸を含むアセンブリが特に好ましい。
有利には、光シート顕微鏡検査用アセンブリは、サンプルと光シートとの間の相対移動を実施するように構成される。これにより、サンプル内の照明されるストリップを移動させることができる。
光シート顕微鏡検査用アセンブリの1つの有利な構成では、その検出装置は、共焦点検出を可能にするために使用される絞りを含む。
光シート顕微鏡検査用アセンブリ内の共焦点検出のためのこのような絞りは、センサ上の「ローリングシャッタ」として形成することができる。この場合、「ローリングシャッタ」とは、CMOS若しくはsCMOS技術を使用した、すなわち相補型金属酸化膜半導体技術を使用した、又は科学的CMOS技術を使用した「アクティブピクセル」イメージセンサの読み出しプロセスを指す。CCDセンサと異なり、これらのセンサのピクセルはアクティベートされ、ラインごと又はコラムごとに読み出され、それによってエリアセンサのそれぞれの感光部分が、画像露光内のセンサ領域上で高速で通過する狭いセンサストリップによってのみ形成される。
ここで、本発明が例示的実施形態に基づいて説明される。
前述のような先行技術による45°の配置の正立光シート顕微鏡を示す。 前述のような先行技術による45°の配置の倒立光シート顕微鏡を示す。 図2aは、ベッセルビームのx−y強度プロファイルを示し、図2bは、分割ベッセルビームのx−y強度プロファイルを示し、図2cは、マシュービームのx−y強度プロファイルを示し、図2dは、前記マシュービームの伝搬方向への、すなわちx−z面内のビームプロファイルを示し、図2d’は、図2dの拡大部分を示し、図2eは、このようなマシュービームの瞳面内の強度スペクトルを示す。 図3aは、先行技術による光シート生成のための走査されたベッセルビームのx−y面内の強度の図を示し、図3bは、先行技術による光シート生成のための走査されたマシュービームのx−y面の強度の図を示す。 本発明によるビーム整形アセンブリの第一の例示的実施形態を示す。 本発明によるビーム整形アセンブリの第二の例示的実施形態を示す。 本発明によるビーム整形アセンブリの第三の例示的実施形態を示す。 本発明によるビーム整形アセンブリの第四の例示的実施形態を示す。 図8aは、マシュービームのx−yビームプロファイルを示し、図8b−8dは、それぞれ2、3、及び50個の第一の最大強度を有する修正されたマシュービームのx−yビームプロファイルを示し、図8eは、1つの第一の最大強度を有する修正されていないマシュービームのための瞳の不変位相関数を示し、図8f−8hは、それぞれ図8b〜図8dの2、3、及び50個の第一最大強度を有する修正されたマシュービームの生成を促進する瞳における位相関数を示し、図8iは、瞳内のマシュービームのスペクトル、すなわちその強度を示し、図8k−8mは、それぞれ図8b〜図8dの2、3、及び50個の第一の最大強度を有する修正されたマシュービームのスペクトルを示す。 本発明による光シート顕微鏡検査用アセンブリの第一の例示的実施形態を示す。 本発明による光シート顕微鏡検査用アセンブリの第二の例示的実施形態を示す。 本発明による光シート顕微鏡検査用アセンブリの第三の例示的実施形態を示す。
図4は、本発明によるビーム整形アセンブリの第一の例示的実施形態を示す。レーザモジュール1は、ガウシアンレーザビーム2を発する。前記レーザビーム2は、回折装置の照明手段3により拡張され、前記手段はレンズ3.1及び3.2を含み、この例示的実施形態では、空間光変調器(SLM)4.1を含む回折装置4の全体が照明される。ガウシアンレーザビーム2は、空間光変調器4.1によってマシュービーム7に変換される。集光光学ユニット5の一部、この場合にはその中に含まれるレンズ5.1はフーリエ変換を行い、それによってマシュービーム7のスペクトルが絞り面6で見ることができる。絞り6を利用してフィルタ処理が行われ、不要な光、例えば空間光変調器(SLM)4.1のゼロ次数が抑制される。レンズ5.2及び5.3は、フィルタ処理されたスペクトルを修正装置8上に結像し、ここで、修正装置8は周波数領域内に配置され、第二の空間光変調器(SLM)8.1を含む。修正装置8を利用し、すなわちここではx方向に沿ってN個の第一の最大強度(ここで、N≧2である)を有する修正されたマシュービームを生成するための位相関数がコーディングされている第二の空間光変調器8.1を利用して、マシュービーム7(より正確にはマシュービーム7のスペクトル)は、対応するN個の第一の最大強度を有する修正されたマシュービーム10のスペクトルに変換される。別の集光光学ユニット、ここではレンズ9により、SLM8.1の周波数領域内で生成された修正されたマシュービームのスペクトルは、N個の第一最大強度を有する修正されたマシュービーム10に変換される。修正されたマシュービーム10は、この時点で使用するために供給できる。
図5は、本発明によるビーム整形アセンブリの第二の例示的実施形態を示す。レーザモジュール1はガウシアンレーザビーム2を発する。前記レーザビーム2は、レンズ3.1及び3.2により拡張され、したがって、空間光変調器(SLM)4.4を含む回折及び修正装置がその面積全体にわたり均一に照明される。空間光変調器(SLM)4.4により、ガウシアンレーザビーム2は、絞り6の位置においてx方向に沿ってN個の第一の最大強度(ここで、N≧2である)を有する修正されたマシュービームのスペクトルに変換される。したがって、この場合、関数は、x方向に沿ってN個の第一の最大強度(ここで、N≧2である)を有するマシュービームの生成及び修正を同時に行うことができるような方法でSLMにコーディングされる。絞り6を利用して、不要な光、例えばSLMのゼロ次数を抑制するためにフィルタ処理が実行される。レンズ9を含む集光光学ユニットにより、修正されたマシュービームのスペクトルが修正されたマシュービーム10に変換される。
図6は、本発明によるビーム整形アセンブリの第三の例示的実施形態を示す。第一の例示的実施形態においてすでに説明したように、レーザモジュール1はガウシアンレーザビーム2を発する。前記レーザビーム2は、レンズ3.1及び3.2を含む回折装置を照明する手段3により拡張され、それにより、この例示的実施形態では、空間光変調器(SLM)4.1を含む回折装置4の全体が照明されることになる。ガウシアンレーザビーム2は、空間光変調器4.1によってマシュービーム7に変換される。集光光学ユニット5の一部、この場合にはその中に含まれるレンズ5.1はフーリエ変換を行い、マシュービーム7のスペクトルが絞り面6で見えることになる。絞り6を利用してフィルタ処理が行われ、不要な光、例えば空間光変調器(SLM)4.1のゼロ次数が抑制される。レンズ5.2及び5.3は、フィルタ処理されたスペクトルを修正装置8上に結像させ、ここで、修正装置8は周波数領域内に配置されている。前記修正装置は、第三の例示的実施形態では位相板8.3を含む。前記位相板8.3を利用して、マシュービーム7のスペクトルが、x方向に沿ってN個の第一の最大強度(ここで、N≧2である)を有する修正されたマシュービーム10のスペクトルに変換される。別の集光光学ユニット、ここではレンズ9により、周波数領域内で位相板8.3により生成される修正されたマシュービームのスペクトルは、x方向に沿ってN個の第一の最大強度(ここで、N≧2である)を有する修正されたマシュービーム10に変換される。その後、修正されたマシュービーム10は、今度はこの時点で使用するために供給できる。
図7は、本発明によるビーム整形アセンブリの第四の例示的実施形態を示す。ここでも、レーザモジュール1はガウシアンレーザビーム2を発する。前記レーザビーム2は、レンズ3.1及び3.2により拡張され、それにより、空間光変調器(SLM)4.8の第一の半分4.2がこの拡張されたレーザビーム2によって照明されることになる。SLM4.2のこの第一の半分を利用して、ガウシアンレーザビーム2はマシュービーム7に変換される。この例示的実施形態では、曲面ミラー5.4を含む集光光学ユニット5はマシュービーム7のフーリエ変換を行い、それによってマシュービーム7のスペクトルは空間光変調器(SLM)4.8の第二の半分8.2に入射すると見ることができる。SLM8.2の第二の半分は、マシュービーム7のスペクトルを、x方向に沿ってN個の第一の最大強度(ここで、N≧2である)を有する修正されたマシュービーム10のスペクトルに変換する。レンズ9を含む集光光学ユニットを利用して、修正されたマシュービーム10のスペクトルが、x方向に沿ってN個の第一の最大強度(ここで、N≧2である)を有する修正されたマシュービーム10に変換される。
図8aは、図8eに示されるように、瞳にも可変位相値がコーディングされていない、修正されていないマシュービーム7のx−yビームプロファイルを示す。図8iは、修正されていないマシュービーム7のスペクトル、すなわち瞳内のその強度を示す。
それと比較して、図8b〜図8dは、それぞれ2、3、及び50個の第一の最大強度を有する修正されたマシュービームのx−yビームプロファイルを示す。図8f〜図8hは、それぞれ図8b〜図8dの2、3、及び50個の第一の最大強度を有する修正されたマシュービームを生成するのに利用される、瞳内の位相関数をそれぞれ示す。この場合、位相値は、x−y面の位置に応じて0〜πで変化し、各々の場合において、y方向に平行に延びるストリップが同じ位相値を有し、y方向に平行に延びる隣接するストリップ自体は、そのストリップ内で同じ位相値を有し、これは、それに隣接するストリップの位相値と異なる。第一の最大強度の数Nが増えると、同じ位相値を有するこれらのストリップはますます狭くなる。
図8k〜図8mは、図8b〜図8dの、それぞれ2、3、及び50個の第一の最大強度を有する修正されたマシュービームのそれぞれのスペクトルを示す。
したがって、軸方向の解像度を下げずにより高い並列化を実現するために、マシュービーム7は、修正装置内にコーディングされた比較的単純な位相マスクを利用して修正できる。2個の第一の最大強度を有する修正されたマシュービームの場合、何れの第一の最大強度も同じ厚さであり、すなわち、そのy方向への範囲は、修正されていないマシュービームの中央の第一の最大強度と同じ大きさである。最大強度が3個以上である場合、その厚さも増大する。原則として、所望の数の第一の最大強度を生成できる。しかしながら、第一の最大強度の厚さが増大するため、このような修正されたマシュービームが例えば光シート顕微鏡内のサンプルを照明するために使用された場合、軸方向の解像度が低下する。これは、共焦点ギャップ検出によって回避できない。ここで、ギャップ検出の代わりに、このようにして軸方向を細かく分割するために、対応するアルゴリズムを有する構造化照明に頼ることが適当である。
2個の第一の最大強度を有する修正されたマシュービームの位相関数は、ヘビサイド単位ステップ関数H(v)を用いた次式:
φ修正済(υ,υ)=π・H(υ) (2)
となる。
この位相パターンは例外であり、それは、後述の方法と異なり、ビームに合わせる必要がなく、任意のマシュービームに使用できるからである。
任意の数の、ただし3個以上の第一の最大強度を有する修正されたマシュービームの位相関数は、以下のように決定される:
1.所望の特性、特にその厚さに関する所望の特性を有する修正されていないマシュービームが生成される。
2.瞳内、又は修正されていないマシュービームの対応する共役面内の強度分布Iマシューが決定される。
3.瞳内の修正されたマシュービームのスペクトルが、
修正済=Iマシュー (3)
を使用して計算され、式中、I修正済は修正されたマシュービームの強度分布を示し、Φ修正済は瞳又は対応する共役面内の位相を示し、v及びvは周波数座標を示し、Nは修正されたマシュービームの伝搬方向に垂直な直線に沿って配置される第一の最大強度の数を示し、それによって光シートの幅が決まる。Nが大きいほど光シートが広くなり、より多くの第一の最大強度が存在する。Δ傾きは、サンプル内のN個の第一の最大強度間の距離の大きさを示す。個々の第一の最大強度間の距離が非常に小さいと、それぞれの第一の最大強度に割り当てられた部分的ビームの干渉が起こる。パラメータΔ傾きにより、マシュービームの隣接する第一の最大強度間の距離が適応される。Δ傾きは、ここで、最適なビームプロファイルが得られるまで適応されなければならない。
4.マシュービームの厚さw(式(1)参照)は、強度及びさらに第二の最大強度の数を減らすために適応される。より小さいwが選択されるほど、検出方向に存在する第二の最大強度が少なくなるが、それと同時に、光シートはより厚くなり、すなわち、光シートの伝搬方向に垂直に延びるy方向への光シートの範囲が大きくなる。
空間光変調器(SLM)が使用されると、原則として、位相関数の代わりにスペクトル、すなわち、瞳内又は共役面I修正済内の強度分布を使用することもできる。しかしながら、この場合、位相及びさらに強度又は振幅も空間光変調器によって対応して整形することが必要であり、すなわち、対応する位相及び振幅の数値をSLMにコーディングしなければならない。
図9は、本発明による光シート顕微鏡検査用アセンブリの第一の例示的実施形態を示す。この例示的実施形態の照明装置は、ここで、図4の例で説明したビーム整形アセンブリを使用する。ビーム整形は、したがって、特に2つの空間光変調器によって実現される。修正されたマシュービームが次に相応に整形されると、修正されたマシュービーム10のスペクトルは、ここで、別の集光光学ユニット9のレンズ9.1及び9.2によってxyスキャナ11に結像される。この場合、このようなスキャナはビーム整形アセンブリに帰することもできる。レンズ12.1及びチューブレンズ12.2の組合せが、修正されたマシュービーム10のスペクトルを、偏光ミラー13を介して再び照明対物レンズ14の瞳に結像させる。その後、サンプル面内の水の充満したオブジェクトキャリア17上にある、この場合にはサンプルステージ18の上にあるサンプル15の1本のストリップは、このような走査された修正されたマシュービームで照明される。サンプル15の照明されたストリップ内の修正されたマシュービームにより励起された蛍光は、検出対物レンズにより、センサ20を含む検出装置19へと送られる。検出装置19を利用して画像が記録され、コンピュータへと送られる。
図10は、本発明による光シート顕微鏡検査用アセンブリの第二の例示的実施形態を示す。この例示的実施形態における照明装置は、図6の例で説明したビーム整形アセンブリを使用する。この場合、ビームは、空間光変調器及び位相板を利用して実現される。レンズ12.1及びチューブレンズ12.2の組合せがここでも、偏光ミラー13を利用して修正されたマシュービーム10のスペクトルを照明対物レンズ14の瞳内に結像させる。その後、サンプル面内の水の充満したオブジェクトキャリア17上にある、この場合にはサンプルステージ18の上にあるサンプル15の1本のストリップは、このような走査された修正されたマシュービーム10で照明される。この例示的実施形態における検出装置は、設定及び手順の点で図9の例示的実施形態のそれに対応する。
図11は、最後に、本発明による光シート顕微鏡検査用アセンブリの第三の例示的実施形態を示す。この光シート顕微鏡検査用アセンブリでは、図4〜図7に記載されている例示的実施形態の何れにも対応しないビーム整形アセンブリが使用される。
レーザモジュール1は、ガウシアンレーザビーム2を発する。前記レーザビーム2はレンズ3により拡張される。拡張されたレーザビーム2により照明される回折装置4は、アキシコン4.3を含む。ガウシアンレーザビーム2は、アキシコン4.3によってベッセルビーム7.1に変換される。集光光学ユニット5はレンズを含み、これはベッセルビーム7.1のフーリエ変換を行うために使用され、それによってベッセルビームのスペクトルは絞り面で見ることができる。絞り6を利用して、フィルタ処理が行われ、不要な光、例えばゼロ次数が抑制される。集光光学ユニット5の別のレンズは、フィルタ処理されたベッセルビームのスペクトルを位相板8、8.3上に結像し、それがベッセルビーム7.1を、x方向に沿ってN個の第一の最大強度(ここで、N≧2である)を有する修正されたベッセルビーム10.1に変換する。修正されたベッセルビーム10.1のスペクトルは、別の集光光学ユニット9に含まれるレンズ9.1及び9.2を利用してxyスキャナ11に結像される。レンズ12.1とチューブレンズ12.2との組合せは、ここでも、偏光ミラー13を利用して、修正されたベッセルビーム10.1のスペクトルを再び照明対物レンズ14の瞳に結像させる。その後、サンプル面18のオブジェクトキャリア17上にあるサンプル15の1本のストリップが、走査された修正されたベッセルビーム10.1で照明される。サンプル15のストリップ内で修正されたベッセルビーム10.1により励起された蛍光は、検出対物レンズによってエリアセンサ20を含む検出装置19へと送られる。前記エリアセンサ20は、特に画像を記録し、前記画像をコンピュータに送るために使用される。
上述し、各種の例示的実施形態において説明した本発明の特徴は、ここで、例として示された組合せだけでなく、他の組合せでも又はそれら単独でも使用でき、何れも本発明の範囲から逸脱しない。
装置の特徴に関する説明は、これらの特徴に関する対応する方法にも同様に当てはまり、方法の特徴も対応して上述装置の機能的特徴を表す。
例示的実施形態では実質的にマシュービームの使用が説明されているが、本願に示される装置及び本願に示される方法はマシュービームに限定されない。装置及び方法は、ベッセルビーム、分割ベッセルビーム、又はその他の非回折限界ビームにも同様に当てはまり、これらに限定されない。しかしながら、マシュービームの使用は、そのビーム特性、例えばy方向への強度分布が急速に減少し、したがって、特にベッセルビーム及び分割ベッセルビームと比較してマシュービームのこの出力ビームプロファイルの修正によって原則として薄い光シートを生成するために有利であるx−y面内のビームプロファイル等により好ましい。

Claims (15)

  1. ビーム整形アセンブリであって、
    コリメート光を生成するための装置(1)を含み、
    前記コリメート光(2)のビーム経路内において、
    空間領域内に配置され、非回折限界ビーム(7、7.1)を生成するように構成された回折装置(4、4.1、4.2、4.3)と、
    前記非回折限界ビーム(7、7.1)の周波数領域へのフーリエ変換及びマッピングのための集光機能であって、該集光機能が、前記回折装置(4、4.1、4.2)自体により実施されるか、又は前記回折装置(4、4.1、4.2、4.3)の下流に設置され、且つ少なくとも1つの集光光学要素(5.1、5.2、5.3、5.4)を含む集光光学ユニット(5)により実施される、前記集光機能と、
    前記周波数領域内に配置され、前記非回折限界ビーム(7、7.1)を修正された非回折限界ビーム(10、10.1)に変換するように構成された修正装置(8、8.1、8.2、8.3)と、
    前記修正された非回折限界ビーム(10、10.1)の前記周波数領域からの逆フーリエ変換のための更なる集光機能であって、該更なる集光機能が、前記修正装置(8、8.1、8.2)自体により実施されるか、又は前記修正装置(8、8.1、8.2、8.3)の下流に設置され、且つ少なくとも1つの集光光学要素(9.1、9.2)を含む更なる集光光学ユニット(9)により実施される、前記更なる集光機能と
    をさらに含む、ビーム整形アセンブリにおいて、
    前記修正された非回折限界ビーム(10、10.1)は、前記修正された非回折限界ビーム(10、10.1)の伝搬方向に垂直な直線に沿ってN個の第一の最大強度を含む(ここで、N≧2である)ことを特徴とする、ビーム整形アセンブリ。
  2. 環状絞り、アキシコン(4.3)、又は空間光変調器(SLM)(4.1、4.2)を含む回折装置(4)を特徴とする、請求項1に記載のビーム整形アセンブリ。
  3. 前記修正装置(8)は位相要素(8.1、8.2、8.3)を含み、該位相要素の中に、前記修正された非回折限界ビーム(10、10.1)の前記伝搬方向に垂直な直線に沿ってN個の第一の最大強度を有する修正された非回折限界ビーム(10、10.1)を生成するための位相関数がコーディングされており、前記位相要素(8.1、8.2、8.3)は、好ましくは位相板(8.3)又は空間光変調器(SLM)(8.1、8.2)により形成されることを特徴とする、請求項1又は2に記載のビーム整形アセンブリ。
  4. 前記修正装置(8)は、前記非回折限界ビーム(7、7.1)を、前記修正された非回折限界ビーム(10、10.1)の前記伝搬方向に垂直な直線に沿ってN個の第一の最大強度を有する修正された非回折限界ビーム(10、10.1)に変換するように構成され(ここで、N≧100である)、瞳の半分を覆う絞りであって、前記周波数領域内に配置される絞りを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載のビーム整形アセンブリ。
  5. ビーム整形アセンブリであって、
    コリメート光を生成するための装置(1)を含み、
    前記コリメート光(2)のビーム経路内において、
    空間領域内に配置され、修正された非回折限界ビーム(10、10.1)を生成するように、且つその周波数領域へのフーリエ変換のために構成された回折及び修正装置(4.4)、好ましくは空間光変調器(SLM)と、
    前記修正された非回折限界ビーム(10、10.1)の前記周波数領域からの逆フーリエ変換のための集光機能であって、該集光機能は、前記回折及び修正装置(4.4)自体により実施されるか、又は前記回折及び修正装置(4.4)の下流に設置され、且つ少なくとも1つの集光光学要素(9)を含む集光光学ユニットにより実施される、前記集光機能と
    をさらに含む、ビーム整形アセンブリにおいて、
    前記修正された非回折限界ビーム(10、10.1)は、前記修正された非回折限界ビーム(10、10.1)の伝搬方向に垂直な直線に沿ってN個の第一の最大強度を含む(ここで、N≧2である)ことを特徴とする、ビーム整形アセンブリ。
  6. 前記修正された非回折限界ビーム(10、10.1)を走査するためのスキャナ(11)をさらに含む、請求項1〜3又は5の何れか一項に記載のビーム整形アセンブリ。
  7. 前記非回折限界ビーム(7、7.1)は、ベッセルビーム、分割ベッセルビーム、又はマシュービームである、請求項1〜6の何れか一項に記載のビーム整形アセンブリ。
  8. 前記コリメート光を生成するための装置(1)は、レーザ源を含むレーザモジュールを含む、請求項1〜7の何れか一項に記載のビーム整形アセンブリ。
  9. 回折装置(3、3.1、3.2)を照明するための手段を特徴とする、請求項1〜8の何れか一項に記載のビーム整形アセンブリ。
  10. 前記周波数領域内、又は前記修正装置(8、8.1、8.2、8.3)の上流の更なる周波数領域内、又は回折及び修正装置(4.4)の周波数領域内の不要な光をフィルタ処理するための絞り(6)を特徴とする、請求項1〜9の何れか一項に記載のビーム整形アセンブリ。
  11. ビーム整形、特に光シート顕微鏡検査のための光シートを生成するための方法であって、
    コリメート光(2)のビーム経路内の回折装置(4、4.1、4.2、4.3)によって非回折限界ビーム(7、7.1)を生成するステップと、
    前記非回折限界ビーム(7、7.1)を周波数領域にフーリエ変換し、且つ強度分布を決定するステップと、
    前記修正された非回折限界ビーム(10、10.1)の伝搬方向に垂直な直線に沿った第一の最大強度の数N(ここで、N≧2である)と、その間隔とを考慮して前記周波数領域内の前記修正された非回折限界ビームのスペクトルを計算することにより、前記周波数領域内の前記修正された非回折限界ビーム(10、10.1)の前記強度分布を決定するステップと、
    前記周波数領域内の前記修正された非回折限界ビーム(10、10.1)の位相関数を決定するステップと、
    前記周波数領域内にある修正装置(8、8.1、8.2、8.3)内の前記位相関数を使用することにより、修正された非回折限界ビーム(10、10.1)を生成するステップと
    を含む、方法。
  12. 生成された修正された非回折限界ビーム(10、10.1)は走査される、請求項11に記載のビーム整形のための方法。
  13. 光シート顕微鏡検査用アセンブリであって、
    サンプル(15)を配置するためのサンプル面(18)と、
    前記サンプル(15)のストリップを照明し、且つ前記サンプル(15)の前記ストリップ内で蛍光を励起させるための、請求項1〜10の何れか一項に記載のビーム整形アセンブリを含む照明装置と、
    前記蛍光を検出するためのセンサ(20)を含み、前記サンプル(15)の前記ストリップの前記蛍光を前記センサ(20)に結像させるための結像光学ユニットを含み、且つ光シートに対して70°〜110°の角度範囲からの角度をなす検出軸を含み、特に前記光シートに垂直な検出軸を含む検出装置(19)と
    を含む、アセンブリ。
  14. 前記検出装置は共焦点検出のための絞りを含む、請求項13に記載の光シート顕微鏡検査用アセンブリ。
  15. 前記絞りは、前記センサ(20)のローリングシャッタとして形成される、請求項14に記載の光シート顕微鏡検査用アセンブリ。
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