JP2018515026A - 通信ネットワークの遅延変動平滑化方法、装置、及びシステム - Google Patents

通信ネットワークの遅延変動平滑化方法、装置、及びシステム Download PDF

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Abstract

通信ネットワークの遅延変動平滑化方法、装置、及びシステムが開示される。方法は、初期化時間が開始した場合に、受信モジュールによって、順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値をクリアする段階と、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値と現在のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値との間の最大値が、順方向遅延閾値の現在値より大きいと決定した場合に、順方向遅延閾値の現在値を最大値と置換するオペレーションを、各サービスフローフラグメントに対して、初期化時間内に実行する段階と、を含む。このように、初期化が終了した後で、初期化が終了した後の遅延閾値が決定され、遅延補償に適用され、これにより、双方向非対称遅延変動を大幅に減少させ、変動が限界を超えた場合に発生する異常なユーザ通信の問題を回避する。

Description

本願は、中国特許庁に2015年4月30日に出願された、発明の名称を「通信ネットワークの遅延変動平滑化方法、装置、及びシステム」とする特許出願第201510217473.1号に対する優先権を主張する。これは、その全体において、参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、通信分野に関し、詳細には、通信ネットワークの遅延変動平滑化方法、装置、及びシステムに関する。
今日、ネットワーク技術の急速な発展に伴い、通信ネットワークは、より集中的、複雑、かつインテリジェントになっている。通信ネットワークのネットワーキングにおいて、ネットワークデバイスの数が連続的に増加していることにより、より高い要件が、ネットワークデバイスの性能及びネットワークデバイス間の結合度に課されている。概して、通信ネットワークは、双方向サービスフローの伝送サービスを提供する。非対称遅延(英語正式名称:Asymmetric delay)がサービスフローの順方向とサービスフローの逆方向との間に存在すること、すなわち、サービスフローの順方向に生成される遅延と、サービスフローの逆方向に生成される遅延との間に非対称が存在することは、不可避である。例えば、双方向非対称遅延変動は、無線通信ネットワーク(例えば、モバイル通信ネットワーク)、有線通信ネットワーク(例えば、非対称デジタル加入者線(英語正式名称:Asymmetric digital subscriber line、英語頭字語:ADSL)、非対称デジタル加入者線、超高データレートデジタル加入者線(英語正式名称:Very−high−data−rate digital subscriber line、英語頭字語:VDSL))のような通信ネットワーク、又は専用通信ネットワーク(例えば、電力通信ネットワーク)の全てにおいて、データ伝送中に存在する。
モバイル通信ネットワークを例として用いると、クリーン集中処理型協調無線及びリアルタイムクラウド無線アクセスネットワーク(英語正式名称:Clean, centralized processing, collaborative radio, and real−time cloud radio access network、英語頭字語:C−RAN)が、現代のモバイル通信ネットワークにおいて用いられている。C−RANは、集中化、協調、及び仮想化のような特性を有する。C−RANアーキテクチャにおいて、ベースバンド制御ユニット(英語正式名称:Baseband control unit、英語頭字語BBU)の集中化は、遠隔無線ユニット(英語正式名称:Remote radio unit、英語頭字語:RRU)とBBUとの間の距離を拡大する。従って、対応する伝送ネットワークは、RRUとBBUとの間におけるデータ伝送を実装するように配置される必要がある。このような伝送ネットワークは、フロントホールネットワーク(英語正式名称:FrontHaul)と称される。フロントホールネットワークは、光伝送デバイス又はパケットスイッチデバイスを用いて組み込まれてよい。双方向非対称遅延変動が、双方向のデータ送受信経路に発生することは不可避である。
上述の事項に基づいて、通信ネットワークにおけるデータ伝送の双方向非対称遅延変動の範囲に対して、厳しい要件が存在し、変動が限界を超えた場合、異常なユーザ通信が発生する。
この観点において、本発明の実施形態は、通信ネットワークの遅延変動平滑化方法、装置、及びシステムを提供し、双方向非対称遅延変動が限界を超えた場合に発生する異常なユーザ通信の問題を解決する。
本発明の実施形態において提供される技術的解決手段は、以下の通りである。
第1の態様によれば、通信ネットワークの遅延変動平滑化を初期化するための方法が提供される。方法は、
初期化時間が開始した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールによって、順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値をクリアする段階と、
ローカルデバイスの受信モジュールによって、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値を決定し、現在のサービスフローフラグメントに対応する、ピアデバイスの送信モジュールによって送信された逆方向遅延閾値を受信する段階と、
現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値と現在のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値との間の最大値が、順方向遅延閾値の現在値より大きいと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールによって、順方向遅延閾値の現在値を最大値と置換する段階と、
初期化時間が終了していないと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールによって、次のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値及び次のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値の取得の実行に戻る段階と、
を含む。
第2の態様によれば、補償方法が提供される。補償方法は、第1の態様に係る初期化時間が終了した後で適用される。補償方法は、
初期化が終了した後の順方向遅延閾値が、第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値より大きいと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールによって、初期化が終了した後の順方向遅延閾値と第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値との間の差を、第1のサービスフローフラグメントに対する遅延補償時間として用いる段階
を含む。
第2の態様の第1の可能な実装方式において、方法は、
ローカルデバイスの受信モジュールによって、ピアデバイスの送信モジュールによって送信された再初期化信号を受信した場合に、第1の態様に係る初期化の実行に戻る段階
をさらに含む。
第2の態様の第2の可能な実装方式において、方法は、
サービスチャネルステータスが異常であると決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールによって、第1の態様に係る初期化の実行に戻る段階
をさらに含む。
第2の態様の第3の可能な実装方式において、方法は、
初期化が終了した後の順方向遅延閾値から、各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値を減算することによって取得された差が、第1の予め設定された周期内に限界値を超えた回数が、第1の閾値に到達したと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールによって、第1の態様に係る初期化の実行に戻る段階
をさらに含む。
第2の態様の第4の可能な実装方式において、方法は、
各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値が、第2の予め設定された周期内にサービスキャッシュユニットに入るためのサービスフローフラグメントの待ち時間より小さい回数が、第2の閾値に到達したと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールによって、第1の態様に係る初期化の実行に戻る段階
をさらに含む。
第3の態様によれば、ローカルデバイスの受信モジュールが提供される。ローカルデバイスの受信モジュールは、ローカルデバイスの受信モジュールであって、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化を実行するように構成される設定ユニットと、初期化を実行するように構成される取得ユニットと、初期化を実行するように構成される決定ユニットと、初期化を実行するように構成される戻りユニットと、を含み、
設定ユニットは、初期化時間が開始した場合に、順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値をクリアするように構成され、
取得ユニットは、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値を決定し、現在のサービスフローフラグメントに対応する、ピアデバイスの送信モジュールによって送信された逆方向遅延閾値を受信するように構成され、
決定ユニットは、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値と現在のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値との間の最大値が、順方向遅延閾値の現在値より大きいと決定した場合に、順方向遅延閾値の現在値を最大値と置換するように構成され、
戻りユニットは、初期化時間が終了していないと決定した場合に、次のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値及び次のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値の取得の実行に戻るように構成される。
第3の態様の第1の可能な実装方式において、ローカルデバイスの受信モジュールは、
初期化が終了した後の順方向遅延閾値が、第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値より大きいと決定した場合に、初期化が終了した後の順方向遅延閾値と第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値との間の差を、第1のサービスフローフラグメントに対する遅延補償時間として用いるように構成される補償ユニット
をさらに含む。
第3の態様の第2の可能な実装方式において、ローカルデバイスの受信モジュールは、
ピアデバイスの送信モジュールによって送信された再初期化信号を受信した場合に、初期化の実行に戻るように構成される処理ユニット
をさらに含む。
第3の態様の第3の可能な実装方式において、ローカルデバイスの受信モジュールは、
第1の処理ユニットをさらに含み、第1の処理ユニットは、サービスチャネルステータスが異常であると決定した場合に、初期化の実行に戻るように構成される。
第3の態様の第4の可能な実装方式において、ローカルデバイスの受信モジュールは、
初期化が終了した後の順方向遅延閾値から、各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値を減算することによって取得された差が、第1の予め設定された周期内に限界値を超えた回数が、第1の閾値に到達したと決定した場合に、初期化の実行に戻るように構成される第2の処理ユニット
をさらに含む。
第3の態様の第5の可能な実装方式において、ローカルデバイスの受信モジュールは、
各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値が、第2の予め設定された周期内にサービスキャッシュユニットに入るためのサービスフローフラグメントの待ち時間より小さい回数が、第2の閾値に到達したと決定した場合に、初期化の実行に戻るように構成される第3の処理ユニット
をさらに含む。
第4の態様によれば、通信システムが提供される。通信システムは、
ピアデバイスの送信モジュールと、
第3の態様又は第3の態様のいずれかの可能な実装方式に係るローカルデバイスの受信モジュールと、
を含む。
第4の態様の第1の可能な実装方式において、通信システムは、転送モジュールをさらに含む。
本発明の実施形態において、受信モジュールは、初期化時間が開始した場合に、順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値をクリアし、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値と現在のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値との間の最大値が、順方向遅延閾値の現在値より大きいと決定した場合に、順方向遅延閾値の現在値を最大値と置換するオペレーションを、各サービスフローフラグメントに対して、初期化時間内に実行する。このように、初期化が終了した後で、初期化が終了した後の遅延閾値が決定され、遅延補償に適用され、これにより、双方向非対称遅延変動を大幅に減少させ、変動が限界を超えた場合に発生する異常なユーザ通信の問題を回避する。
本発明の実施形態に係る通信ネットワークの遅延変動平滑化を初期化するための方法のフローチャートである。
本発明の実施形態に係る方法実装シナリオの模式図である。
本発明の実施形態に係る方法第1の適用シナリオの模式図である。
本発明の実施形態に係る方法第2の適用シナリオの模式図である。
本発明の実施形態に係る方法の第3の適用シナリオの模式図である。
本発明の実施形態に係る方法の第4の適用シナリオの模式図である。
本発明の実施形態に係るローカルデバイスの受信モジュールの模式的構造図である。
本発明の実施形態に係るローカルデバイスの受信モジュールのハードウェア構造の模式図である。
本発明の実施形態に係る通信システムの模式的構造図である。
本発明の実施形態は、通信ネットワークの遅延変動平滑化方法、装置、及びシステムを提供し、これにより、ピアデバイスの送信モジュールがローカルデバイスの受信モジュールとやり取りするサービスシナリオにおいて、双方向非対称遅延変動を大幅に減少させ、変動が限界を超えた場合に発生する異常なユーザ通信の問題を回避する。
以下、具体的な実施形態を用いることによって、詳細な説明を別個に提供する。
本発明の発明の目的、機能、及び利点をより明確かつより理解しやすくするため、以下、本発明の実施形態における添付図面に関連して、本発明の実施形態における技術的解決手段を明確に説明する。後述の実施形態は、本発明の実施形態の全てではなく、一部に過ぎないことは明らかである。当業者によって、本発明の実施形態に基づいて、創造的努力なく取得された全ての他の実施形態は、本発明の保護範囲に属するものとする。
本願の明細書、特許請求の範囲、及び添付図面において、「第1」、「第2」、「第3」、「第4」等の用語は、異なるオブジェクト間を区別することを意図するものであるが、特定の順序を示すものではない。さらに、「含む」及び「具有する」という用語は、非排他的に含むことをカバーすることを意味するものであり、例えば、列挙される段階又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品、又はデバイスは、当該列挙された段階及びユニットに必ずしも限定されるものではなく、列挙されていない段階及びユニットをさらに含んでよい。
本願の明細書、特許請求の範囲、及び添付図面において、「ローカルデバイス」という用語は、通信ネットワークのリンクの一端のデバイスを指し、「ピアデバイス」という用語は、通信ネットワークのリンクの他端のデバイスを指す。
図1は、本発明の実施形態に係る通信ネットワークの遅延変動平滑化を初期化するための方法のフローチャートである。図1に示されるように、方法は、以下の段階を含んでよい。
S102:ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化時間が開始した場合に、順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値をクリアする。
例として、伝送対象のサービスフローに関して、通信ネットワークのリンクは、双方向である。一方向では、サービスフレームマッピングが、通信ネットワークのリンクの一端において、デバイスにおけるサービスフローに対して実行され、サービスフレームを形成し、サービスフレームマッピング解除が、通信ネットワークのリンクの他端において実行され、サービスフローフラグメントを形成し、連続サービスフローが、サービスフローフラグメントを読み出すことによってリカバされる。同じプロセスが、他の方向に対して実行される。サービスフローの双方向伝送プロセスに関して、同じプロセスが実行されるが、2方向における遅延は、異なることがある。従って、双方向非対称遅延変動が存在する。ローカルデバイスは、送信モジュール及び受信モジュールを含んでよく、ピアデバイスは、送信モジュール及び受信モジュールを含んでよい。送信モジュールは、サービスフレームマッピング機能を実装してよく、受信モジュールは、サービスフレームマッピング解除機能を実装してよい。このように、サービスフローがピアデバイスの送信モジュールからローカルデバイスの受信モジュールに流れる方向は、サービスフローの順方向と称されてよく、サービスフローがローカルデバイスの送信モジュールからピアデバイスの受信モジュールに流れる方向は、逆方向サービスフローと称されてよい。例えば、C−RANにおけるBBUデバイス及びRRUデバイスは、それぞれ、通信ネットワークのリンクの2つの端に配置されてよく、BBUデバイスにおいて、送信モジュール及び受信モジュールが配置されてよく、RRUデバイスにおいても、送信モジュール及び受信モジュールが配置されてよい。
例として、正確な遅延補償を取得すべく、初期化プロセスは、受信モジュールにおいて実行されてよい。初期化プロセスがローカルデバイスの受信モジュールにおいて実行される例において、初期化時間が開始したと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値をクリアする。順方向遅延閾値は、ローカルデバイスの受信モジュールによって決定され、同期手段によって、ピアデバイスの送信モジュールに同期されてよい。逆方向遅延閾値は、ピアデバイスの受信モジュールによって決定され、逆方向遅延閾値は、ローカルデバイスの送信モジュールに同期されてよい。初期化時間は、初期化プロセスが継続する期間を指す。例えば、初期化時間は、開始時点及び終了時点によって示されてよい。例えば、初期化の開始時点が12:00であり、初期化の開始時点が12:15であると、結果的に、初期化が継続した期間は15分となる。初期化時間は、手動で設定されてよく、又は制御ポリシに従って、ローカルデバイスの受信モジュールによって、自動的に生成もしくは自動的に調整されてよい。例えば、初期化を実行する場合に、ローカルデバイスの受信モジュールが、自動的に初期化時間を5分に設定する。その後の補償プロセスにおいて、初期化プロセスにおいて取得された結果が特定の閾値範囲を超え、訂正される必要があることを見出した場合に、初期化が完了した後で、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化を再トリガし、自動的に初期化期間を、例えば、10分に調整する。
例として、順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値をクリアするオペレーションに関して、初期化ステージが開始した場合に、順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値の過去の値が格納されてよく、例えば、前の初期化プロセスにおいて決定された順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値が、格納されてよい。従って、初期化プロセスの効果に影響を与えないようにすべく、順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値は、初期化プロセスの開始時点にクリアされる。
S104:ローカルデバイスの受信モジュールは、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値を決定し、現在のサービスフローフラグメントに対応する、ピアデバイスの送信モジュールによって送信された逆方向遅延閾値を受信する。
例として、サービスフローが、連続的に伝送される。従って、サービスフレームも、通信ネットワークのリンクの一端から他端に、連続的に伝送される。例えば、サービスフレームは、ピアデバイスの送信モジュールからローカルデバイスの受信モジュールに伝送される。複数のサービスフレームが、初期化時間中に伝送され、ローカルデバイスの受信モジュールに到着した後で、サービスフレームは、マッピング解除され、サービスフローフラグメントを形成する。ローカルデバイスの受信モジュールは、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値を決定する。リアルタイム順方向遅延値は、通信ネットワークのリンクにおけるサービスフレームの伝送遅延を指す。例えば、ピアデバイスの送信モジュールがサービスフローにおいてサービスフレームマッピングオペレーションを実行する場合に、サービスフレームが形成される。サービスフレームが通信ネットワークのリンクに入った場合に、ピアデバイスの送信モジュールは、遅延測定を実行し、出口タイムスタンプをマークする。出口タイムスタンプについての情報は、ローカルデバイスの受信モジュールに同期されてよい。通信ネットワークのリンクからサービスフレームを受信した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、遅延測定を実行し、入口タイムスタンプをマークする。このように、入口タイムスタンプ及び出口タイムスタンプは、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値である。
例えば、ローカルデバイスの受信モジュールは、現在のサービスフローフラグメントに対応する、ピアデバイスの送信モジュールによって送信された逆方向遅延閾値を受信する。ピアデバイスの受信モジュールは、サービスフローの逆伝送経路に従って、逆方向遅延閾値を決定してよい。このように、ピアデバイスの送信モジュールは、現在のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値を、同期方式で、ローカルデバイスの受信モジュールに送信してよい。従って、ローカルデバイスの受信モジュールは、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値及び現在のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値を取得してよい。
S106:現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値と現在のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値との間の最大値が、順方向遅延閾値の現在値より大きいと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、順方向遅延閾値の現在値を最大値と置換する。
例として、例えば、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値及び現在のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値を取得した後で、ローカルデバイスの受信モジュールは、当該2つの値の間の最大値を決定し、最大値を順方向遅延閾値の現在値と比較し、最大値が順方向遅延閾値の現在値より大きい場合に、順方向遅延閾値の現在値を最大値と置換する。他の例では、最大値が順方向遅延閾値の現在値より小さい又はこれに等しい場合に、順方向遅延閾値の現在値は、変更されず保持される。
S108:初期化時間が終了していないと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、次のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値及び次のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値の取得の実行に戻る。
例として、初期化時間が終了していないと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、段階S104に戻り、次のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値及び次のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値を取得する。取得プロセスは、段階S104に対する前述の説明と同様なので、詳細は、本明細書において再度説明されない。サービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値及び次のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値を取得した後で、ローカルデバイスの受信モジュールは、段階S106を実行し、2つの値の間の最大値を決定し、次に、次のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値と次のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値との間の最大値を、順方向遅延閾値の現在値と比較し、最大値が順方向遅延閾値の現在値より大きい場合に、順方向遅延閾値の現在値を、次のサービスフローフラグメントに対応する最大値と置換する。このように、初期化時間内に、初期化時間が終了するまで、段階S104及びS106が反復的に実行される。従って、初期化時間が終了した場合に、初期化が終了した後の順方向遅延閾値が決定される。
例として、前述の段階S102からS108において、初期化プロセスは、例としてローカルデバイスの受信モジュールを用いることによって、説明されている。これに対応して、初期化プロセスを実行することによって、ピアデバイスの受信モジュールは、初期化が終了した後の逆方向閾値遅延値を決定してよい。ピアデバイスの受信モジュールによって実行される初期化プロセスは、ローカルデバイスの受信モジュールによって実行されるものと同様であり、詳細は、本明細書において再度説明されない。
例として、一方で、通信システムが開始された場合に、サービスフローを伝送する通信ネットワークのリンクは、不安定な状態にあることがある。従って、通信システムが開始された場合に、初期化プロセスは、最適な遅延閾値を決定するように実行されてよい。他方で、例えば、ローカルデバイスの受信モジュールが初期化プロセスを実行する場合に、リンクの2方向における遅延の間の一貫性を確保すべく、ピアデバイスの受信モジュールも、初期化プロセスを実行する。さらに他方で、初期化が完了した後の正常な通信プロセスにおいて、特定の条件が満たされた場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、再初期化プロセスをトリガする。
本実施形態によって提供される通信ネットワークの遅延変動平滑化方法において、初期化が終了した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化が終了した後の遅延閾値を決定し、遅延閾値を遅延補償に適用し、これにより、双方向非対称遅延変動を大幅に減少させ、変動が限界を超えた場合に発生する異常なユーザ通信の問題を回避する。
任意選択的に、前述の初期化が完了した後で、補償方法は、初期化が終了した後の順方向遅延閾値が、第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値より大きいと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールによって初期化が終了した後の順方向遅延閾値と第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値との間の差を、第1のサービスフローフラグメントに対する遅延補償時間として用いる段階を含む。
例として、初期化プロセスが完了した後で、正常な通信状態に入る。例えば、初期化プロセスを実行した後で、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化が終了した後の順方向遅延閾値を決定することができる。ローカルデバイスの受信モジュールが第1のサービスフローフラグメントをプロセスする場合に、ローカルデバイスの受信モジュールが、初期化が終了した後の順方向遅延閾値が、第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値より大きいと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化が終了した後の順方向遅延閾値と、第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値との間の差は、第1のサービスフローフラグメントに対する遅延補償時間として用いる。例えば、遅延補償時間は、サービスキャッシュユニットにおいて、第1のサービスフローフラグメントの停留時間を制御することによって、制御されてよい。このように、各サービスフローフラグメントの遅延に対して補償するために、同じオペレーションが、正常な通信中に、各第1のサービスフローフラグメントに対して実行されてよく、これにより、双方向非対称遅延変動を大幅に減少させ、変動が限界を超えた場合に発生する異常なユーザ通信の問題を回避する。
例として、初期化が終了した後の順方向遅延閾値が第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値より小さい場合に、遅延補償は、第1のサービスフローフラグメントに対して実行される必要がない。例えば、第1のサービスフローフラグメントは、サービスキャッシュユニットに停留しない。
任意選択的に、ピアデバイスの送信モジュールによって送信された再初期化信号を受信した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化プロセスの実行に戻る。
例として、初期化の実行を開始した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、ローカルデバイスの送信モジュールを用いて、再初期化信号をピアデバイスの受信モジュールに伝送し、初期化を実行するようピアデバイスの受信モジュールに命令する。すなわち、一端の受信モジュールが初期化の実行を開始した場合に、他端の受信モジュールも、初期化プロセスを実行する。例えば、正常な通信プロセスにおいて、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化プロセスをトリガし、同時に、初期化プロセスをトリガするようピアデバイスの受信モジュールに命令する。
例として、ローカルデバイス及びピアデバイスにおける受信モジュールの初期化プロセスは、同期されてよい。例えば、初期化プロセスの実行を準備する場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、最初に、再初期化信号をピアデバイスの送信モジュールに同期させてよい。再初期化信号は、初期化の開始時点及び終了時点を含む。従って、2つの端における受信モジュールは、各々、同じ期間内に初期化プロセスを実行することができる。
例として、2つの端における受信モジュールの初期化プロセスは、非同期であってよい。例えば、初期化ステージにおいて、ローカルデバイスの受信モジュールによって決定された順方向遅延閾値は、ピアデバイスの送信モジュールに同期される必要がある。同様に、ピアデバイスの受信モジュールによって決定された逆方向遅延閾値は、ローカルデバイスの送信モジュールに同期される必要がある。しかしながら、正常な通信ステージにおいて、順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値は、同期される必要がない。従って、順方向遅延閾値又は逆方向遅延閾値は、再初期化信号として用いられてよい。例えば、ローカルデバイスの受信モジュールが初期化の実行を開始した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールによって決定された第1の順方向遅延閾値は、ピアデバイスの送信モジュールに同期され、第1の順方向遅延閾値を受信した場合に、ピアデバイスの送信モジュールは、ピアデバイスの受信モジュールに通知する。これにより、ピアデバイスの受信モジュールは、初期化プロセスをトリガする。同様に、ピアデバイスの受信モジュールによって決定された第1の逆方向遅延閾値は、ローカルデバイスの送信モジュールに同期される。従って、2つの端における受信モジュールは、両方とも、初期化プロセスを実行する。初期化の終了時点は、2つの端における受信モジュールの間で同期される必要がない。例えば、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化を完了しており、ピアデバイスの受信モジュールは、初期化を完了していない。この場合、ローカルデバイスの受信モジュールは、さらに、ピア側から同期された逆方向遅延閾値を受信してよく、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化を完了した後で受信された逆方向遅延閾値を処理する必要がない。一方、次の初期化に影響を与えないようにすべく、逆方向遅延閾値が受信され、処理されていない期間は、具体的に限定される必要がある。
任意選択的に、サービスチャネルステータスが異常であると決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化プロセスの実行に戻る。
例として、正常な通信プロセスにおいて、受信モジュールは、サービスチャネルステータスを監視する。例えば、ローカルデバイスの受信モジュールは、サービスフローの順方向におけるチャネルステータスを監視し、ピアデバイスの受信モジュールは、サービスフローの逆方向におけるチャネルステータスを監視する。サービスチャネルステータスが異常であると決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化プロセスを再度実行する。
任意選択的に、初期化が終了した後の順方向遅延閾値から、各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値を減算することによって取得された差が、第1の予め設定された周期内に限界値を超えた回数が、第1の閾値に到達したと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化プロセスの実行に戻る。
例として、初期化が終了した後の正常な通信プロセスにおいて、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化が終了した後の順方向遅延閾値に従って、各サービスフローフラグメントに対して、対応する補償処理を実行する。初期化が終了した後の順方向遅延閾値から、各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値を減算することによって取得された差が、第1の予め設定された周期内に限界値を超えた回数が、第1の閾値に到達したと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化プロセスの実行に戻る。前述の説明によれば、本実施形態において、初期化が終了した後の順方向遅延閾値は、サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値より小さい又はこれより大きくてよく、初期化が終了した後の順方向遅延閾値から、各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値を減算することによって取得された差は、正の値又は負の値であってよい。従って、限界値は、単一の値の代わりに、範囲である。第1の周期において、差が、限界値によって限定された値の範囲を複数回超えた場合、これは、現在の順方向遅延閾値が、正常な通信プロセスにおいて遅延変動を減少させるために好適ではないことを示す。従って、回数が第1の閾値に到達した場合に、初期化プロセスが再度実行され、さらに、順方向遅延閾値が再度決定される。
任意選択的に、各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値が、第2の予め設定された周期内にサービスキャッシュユニットに入るためのサービスフローフラグメントの待ち時間より小さい回数が、第2の閾値に到達したと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化プロセスの実行に戻る。
例として、初期化が終了した後の正常な通信プロセスにおいて、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化が終了した後の順方向遅延閾値に従って、各サービスフローフラグメントに対して、対応する補償処理を実行する。各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値が、第2の予め設定された周期内にサービスキャッシュユニットに入るためのサービスフローフラグメントの待ち時間より小さい回数が、第2の閾値に到達したと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化プロセスの実行に戻る。前述の説明によれば、本実施形態において、初期化が終了した後の順方向遅延閾値が、第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値より大きいと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化が終了した後の順方向遅延閾値と第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値との間の差を、第1のサービスフローフラグメントに対する遅延補償時間として用いる。実装において、例えば、遅延補償時間は、サービスキャッシュユニットにおいて、第1のサービスフローフラグメントの停留時間を制御することによって、制御されてよい。例えば、遅延補償時間が60ナノ秒の場合、サービスキャッシュユニットにおけるサービスフローフラグメントの停留時間は、60ナノ秒に設定されてよい。言うまでもなく、連続サービスフローフラグメントが存在し、過剰なサービスフローフラグメントがサービスキャッシュユニットに停留する場合、サービスキャッシュユニットは、これより多くのサービスフローフラグメントを受信できない可能性がある。この場合、入ってくるサービスフローフラグメントは、サービスキャッシュユニットに入るのを待ち、待ち時間が必要とされる。例えば、遅延補償時間が60ナノ秒であり、サービスキャッシュユニットに入るためのサービスフローの待ち時間が10ナノ秒である場合、サービスキャッシュユニットにおけるサービスフローフラグメントの停留時間は、50ナノ秒に設定されてよい。すなわち、待ち時間は、補償時間から差し引かれる必要がある。言うまでもなく、他の例では、遅延補償時間が60ナノ秒であり、サービスキャッシュユニットに入るためのサービスフローの待ち時間が70ナノ秒である場合、サービスフローフラグメントは、サービスキャッシュユニットに停留しない。従って、待ち時間が長過ぎる場合、又は待ち時間が長過ぎることがしばしば発生する場合、これは、前の初期化プロセスにおいて決定された遅延閾値がもはや好適ではなく、新たな遅延閾値を決定するために、再初期化が実行される必要があることを示す。
例として、前述の説明において、初期化プロセス及び正常な通信状態における条件に従って実行される再初期化プロセスは、ローカルデバイスの受信モジュールが順方向遅延閾値を決定する方式に関連して説明される。しかしながら、実際のところ、ピアデバイスの受信モジュールが逆方向遅延閾値を決定する方式は、前述の説明と同様であり、詳細は、本明細書において再度説明されない。
双方向非対称遅延変動の問題を緩和するために、本発明の本実施形態の解決手段が用いられない一般的な実装方式において、通信デバイスのクロック精度は、より正確な同期プロセスを決定するために、通常は向上する、又は、固定遅延補償値が、リンクの2方向における遅延に対する補償のために用いられる。このような従来の方法は、動的な補償方式を形成することができない。詳細には、通信経路が変更された又は異常になった場合に、補償ポリシは、自動的に調整されることができず、双方向非対称遅延変動を減少させる目的が実現されることができない。
しかしながら、本発明の本実施形態によって提供される技術的解決手段において、初期化が終了した場合に、受信モジュールは、初期化が終了した後で遅延閾値を決定し、遅延閾値を遅延補償に適用し、特定の条件が満たされた後で、初期化プロセスを再トリガする。動的な補償方式が確保され、通信経路が変更された又は異常になった場合に、補償ポリシが自動的に調整され、これにより、双方向非対称遅延変動を大幅に減少させ、変動が限界を超えた場合に発生する異常なユーザ通信の問題を回避する。
図2は、本発明の実施形態に係る方法の実装シナリオの模式図である。図2は、サービスフローの方向及び信号伝送方式の観点から、通信ネットワークの遅延変動平滑化プロセスをさらに詳細に説明する。図2において、ローカルデバイスの受信モジュール及びピアデバイスの送信モジュールが示される。しかしながら、実際の適用において、ローカルデバイスは、送信モジュールをさらに含んでよく、ピアデバイスは、受信モジュールをさらに含んでよく、これらの構造は、対応して同じである。従って、ローカルデバイスの受信モジュール及びピアデバイスの送信モジュールが、以下の説明の例として用いられる。
例として、送信モジュールは、サービスフレームマッピングユニット、高精度クロック同期ユニット、高精度時刻同期ユニット、遅延測定ユニット、双方向遅延閾値同期ユニット、及びサービスチャネル監視ユニットを含み、受信モジュールは、サービスフレームマッピング解除ユニット、高精度クロック同期ユニット、高精度時刻同期ユニット、遅延測定ユニット、双方向遅延閾値同期ユニット、サービスチャネル監視ユニット、順方向遅延閾値調整ユニット、遅延補償ユニット、及びサービスフローキャッシュユニットを含む。さらに、送信モジュールが受信モジュールから比較的離れている場合に、転送モジュールが、送信モジュールと受信モジュールとの間に設けられてよい。転送モジュールは、サービスフレームを転送するように構成されるサービスフレーム転送ユニットを含む。
例として、前述のユニットによって実装される機能は、以下の通りである。
サービスフレームマッピングユニットは、サービスフローを、処理されるサービスの転送モードに合致するサービスフレームに変換する。例えば、フロントホールネットワークにおいて、サービスフローは、フロントホール転送モードに合致するFHフレームに変換される。
サービスフレーム転送ユニットは、サービスフレームを転送する。例えば、フロントホールネットワークにおいて、サービスフレーム転送ユニットは、フロントホール転送ルールに従って、FHフレームを送信モジュールから受信モジュールに伝送することを担う。
サービスフレームマッピング解除ユニットは、サービスフレームからサービスフローフラグメントをリカバすることを担う。例えば、フロントホールネットワークにおいて、サービスフローフラグメントは、FHフレームからリカバされる。
サービスフローキャッシュユニットは、リカバされたサービスフローフラグメントのキャッシュを担い、停留時間が読み出された条件を満たす場合、サービスフローフラグメントを読み出し、サービスフローフラグメントから連続サービスフローをリカバし、受信モジュールから連続サービスフローを送信する。
高精度クロック同期ユニットは、高精度なクロック同期を実装するために、正確なクロック情報を送信モジュールと受信モジュールとの間で交換することを担う。クロック同期情報は、サービスフレームを用いることによって、又は個別のクロックメッセージを用いることによって、転送されてよい。
高精度時刻同期ユニットは、高精度な時刻同期を実装するために、正確な時刻情報を送信モジュールと受信モジュールとの間で交換することを担う。時刻同期情報は、サービスフレームを用いることによって、又は個別の時刻メッセージを用いることによって、転送されてよい。
遅延測定ユニットは、通信ネットワークのリンクの2つの端におけるサービスフレームの記録された出口及び入口タイムスタンプの間の時間差を算出することによって、通信ネットワークのリンクを通した伝達におけるサービスフレームの遅延測定を担う。タイムスタンプについての情報は、サービスフレームを用いることによって、又は個別の遅延測定情報を用いることによって、転送されてよい。
双方向遅延閾値同期ユニットは、送信モジュールと受信モジュールとの間における遅延閾値をリアルタイムで同期させることを担う。遅延閾値は、サービスフレームを用いることによって、又は個別の遅延閾値メッセージを用いることによって、転送されてよい。
サービスチャネル監視ユニットは、サービスチャネルステータスの監視を担う。障害検出情報は、サービスフレームを用いることによって、又は障害検出メッセージを用いることによって、転送されてよい。
順方向遅延閾値調整ユニットは、初期化プロセスによって、順方向経路の遅延閾値を算出及び調整を担う。
遅延補償ユニットは、初期化が終了した後の順方向遅延閾値及びサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値を用いることによって、遅延補償時間を算出し、補償を実行するようにサービスフローキャッシュユニットを制御することを担う。
例として、前述のユニットに基づいて、通信ネットワークの遅延変動平滑化プロセスの実装方式は以下の通りである。順方向遅延閾値調整ユニットは、通信ネットワークの遅延変動平滑化を初期化するための方法を実装する。方法は、
初期化時間が開始した場合に、順方向遅延閾値調整ユニットが、順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値をクリアする段階と、
順方向遅延閾値調整ユニットが、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値を決定し、現在のサービスフローフラグメントに対応する、送信モジュールによって送信された逆方向遅延閾値を受信する段階と、
順方向遅延閾値調整ユニットが、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値と現在のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値との間の最大値が順方向遅延閾値の現在値より大きいと決定した場合に、順方向遅延閾値調整ユニットが、順方向遅延閾値の現在値を最大値と置換する段階と、
順方向遅延閾値調整ユニットが、初期化時間が終了していないと決定した場合に、順方向遅延閾値調整ユニットが、次のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値及び次のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値の取得の実行に戻る段階と、
を含む。
任意選択的に、前述の初期化方法に基づく補償方法は、遅延補償方法ユニットが、初期化が終了した後の順方向遅延閾値が、第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値より大きいと決定した場合に、遅延補償方法ユニットが、初期化が終了した後の順方向遅延閾値と第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値との間の差を、第1のサービスフローフラグメントに対する遅延補償時間として用いる段階を含む。
任意選択的に、順方向遅延閾値調整ユニットが、送信モジュールによって送信された再初期化信号を受信した場合に、順方向遅延閾値調整ユニットは、初期化の実行に戻る。
任意選択的に、順方向遅延閾値調整ユニットが、サービスチャネルステータスが異常であると決定した場合に、順方向遅延閾値調整は、初期化の実行に戻る。
任意選択的に、順方向遅延閾値調整ユニットが、初期化が終了した後の順方向遅延閾値から、各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値を減算することによって取得された差が、第1の予め設定された周期内に限界値を超えた回数が、第1の閾値に到達したと決定した場合に、順方向遅延閾値調整ユニットは、初期化の実行に戻る。
任意選択的に、順方向遅延閾値調整ユニットが、各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値が第2の予め設定された周期内にサービスキャッシュユニットに入るためのサービスフローフラグメントの待ち時間より小さい回数が、第2の閾値に到達したと決定した場合に、順方向遅延閾値調整ユニットは、初期化の実行に戻る。
図2は、本発明の実施形態に係る方法の実装シナリオの模式図を示し、図2におけるユニットは、前述の実施形態の方法において対応する段階を実行することができる。初期化が終了した場合に、受信モジュールは、初期化が終了した後で遅延閾値を決定し、遅延閾値を遅延補償に適用し、特定の条件が満たされた後で、初期化プロセスを再トリガする。動的な補償方式が確保され、通信経路が変更された又は異常になった場合に、補償ポリシが自動的に調整され、これにより、双方向非対称遅延変動を大幅に減少させ、変動が限界を超えた場合に発生する異常なユーザ通信の問題を回避する。
図3は、本発明の実施形態に係る方法の第1の適用シナリオの模式図である。図3において、フロントホールネットワークは、パケット伝送ネットワーク(英語正式名称:Packet transport network、英語頭字語:PTN)ノードを用いることによって実装される。図3において、RRU及びBBUは、公衆無線インタフェース(英語正式名称:Common Public Radio Interface、英語頭字語:CPRI)を用いることによって、PTNノードに接続され、PTNノードは、Ethernet(登録商標)(Ethernet)インタフェースを用いることによって、互いに接続される。送信モジュール及び受信モジュールは、ノードPTN1及びPTN3の各々に配置され、それぞれ、サービスフローの順方向伝送及び逆方向伝送を担う。さらに、ノードPTN2に配置される転送モジュールが、さらに含まれてよい。PTN1とPTN3との間における通信ネットワークのリンクは、双方向非対称遅延変動平滑化ドメインを形成する。図3におけるユニットは、前述の実施形態の方法において対応する段階を実行することができ、詳細は、本明細書において再度説明されない。
図4は、本発明の実施形態に係る方法の第2の適用シナリオの模式図である。図4の構造は、PTN1における送信モジュール及び受信モジュールがRRUデバイスに転送され、PTN3における送信モジュール及び受信モジュールがBBUデバイスに転送されるという点でのみ、図3の構造と異なる。PTN1、PTN2、及びPTN3は、転送を実行することのみを担う。BBUとRRUとの間における通信ネットワークのリンクは、双方向非対称遅延変動平滑化ドメインを形成する。図4におけるユニットは、前述の実施形態の方法において対応する段階を実行することができ、詳細は、本明細書において再度説明されない。
図5は、本発明の実施形態に係る方法の第3の適用シナリオの模式図である。図5において、フロントホールネットワークは、光伝送ネットワーク(英語正式名称:Optical transport network、英語頭字語:OTN)ノードを用いることによって実装される。図5において、RRU及びBBUは、CPRIを用いることによってOTNノードに接続され、OTNノードは、波長分割多重(英語正式名称:Wavelength division multiplexing、英語頭字語:WDM)インタフェースを用いることによって、互いに接続される。送信モジュール及び受信モジュールは、ノードOTN1及びOTN3の各々に配置され、それぞれ、サービスフローの順方向伝送及び逆方向伝送を担う。さらに、ノードPTN2に配置される転送モジュールが、さらに含まれてよい。OTN1とOTN3との間における通信ネットワークのリンクは、双方向非対称遅延変動平滑化ドメインを形成する。図5におけるユニットは、前述の実施形態の方法において対応する段階を実行することができ、詳細は、本明細書において再度説明されない。
図6は、本発明の実施形態に係る方法の第4の適用シナリオの模式図である。図6において、電力通信ネットワークは、PTNノードを用いることによって実装され、具体的には、変電支局A及び変電支局Bの中継保護システム間における通信が実装される。図6において、変電支局Aの中継保護システム及び変電支局Bの中継保護システムは、E1インタフェースを用いることによって、PTNノードと接続され、PTNノードは、Ethernet(登録商標)インタフェースを用いることによって、互いに接続される。送信モジュール及び受信モジュールは、ノードPTN1及びPTN3の各々に配置され、それぞれ、サービスフローの順方向伝送及び逆方向伝送を担う。さらに、ノードPTN2に配置される転送モジュールが、さらに含まれてよい。PTN1とPTN3との間における通信ネットワークのリンクは、双方向非対称遅延変動平滑化ドメインを形成する。図6におけるユニットは、前述の実施形態の方法において対応する段階を実行することができ、詳細は、本明細書において再度説明されない。
図7は、本発明の実施形態に係るローカルデバイスの受信モジュールの模式的構造図である。図7に対応するローカルデバイスの受信モジュールは、前述の実施形態の方法において対応する段階を実行することができる。図7に示されるように、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化を実行するように構成される設定ユニット702と、初期化を実行するように構成される取得ユニット704と、初期化を実行するように構成される決定ユニット706と、初期化を実行するように構成される戻りユニット708と、を含む。
設定ユニット702は、初期化時間が開始した場合に、順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値をクリアするように構成される。
取得ユニット704は、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値を決定し、現在のサービスフローフラグメントに対応する、ピアデバイスの送信モジュールによって送信された逆方向遅延閾値を受信するように構成される。
決定ユニット706は、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値と現在のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値との間の最大値が、順方向遅延閾値の現在値より大きいと決定した場合に、順方向遅延閾値の現在値を最大値と置換するように構成される。
戻りユニット708は、初期化時間が終了していないと決定した場合に、次のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値及び次のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値の取得の実行に戻るように構成される。
任意選択的に、ローカルデバイスの受信モジュールは、補償ユニットをさらに含み、補償ユニットは、初期化が終了した後の順方向遅延閾値が、第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値より大きいと決定した場合に、初期化が終了した後の順方向遅延閾値と第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値との間の差を、第1のサービスフローフラグメントに対する遅延補償時間として用いるように構成される。
任意選択的に、ローカルデバイスの受信モジュールは、処理ユニットをさらに含み、処理ユニットは、ピアデバイスの送信モジュールによって送信された再初期化信号を受信した場合に、初期化の実行に戻るように構成される。
任意選択的に、ローカルデバイスの受信モジュールは、第1の処理ユニットをさらに含み、第1の処理ユニットは、サービスチャネルステータスが異常であると決定した場合に、初期化の実行に戻るように構成される。
任意選択的に、ローカルデバイスの受信モジュールは、第2の処理ユニットをさらに含み、第2の処理ユニットは、初期化が終了した後の順方向遅延閾値から、各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値を減算することによって取得された差が、第1の予め設定された周期内に限界値を超えた回数が、第1の閾値に到達したと決定した場合に、初期化の実行に戻るように構成される。
任意選択的に、ローカルデバイスの受信モジュールは、第3の処理ユニットをさらに含み、第3の処理ユニットは、各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値が、第2の予め設定された周期内にサービスキャッシュユニットに入るためのサービスフローフラグメントの待ち時間より小さい回数が、第2の閾値に到達したと決定した場合に、初期化の実行に戻るように構成される。
図7に示されるローカルデバイスの受信モジュールは、前述の実施形態の方法において対応する段階を実行することができる。ピアデバイスの受信モジュールは、ローカルデバイスの受信モジュールの構造と同じ構造を有し、詳細は、本明細書において再度説明されない。初期化が終了した場合に、受信モジュールは、初期化が終了した後で遅延閾値を決定し、遅延閾値を遅延補償に適用し、特定の条件が満たされた後で、初期化プロセスを再トリガする。動的な補償方式が確保され、通信経路が変更された又は異常になった場合に、補償ポリシが自動的に調整され、これにより、双方向非対称遅延変動を大幅に減少させ、変動が限界を超えた場合に発生する異常なユーザ通信の問題を回避する。
図8は、本発明の実施形態に係るローカルデバイスの受信モジュールのハードウェア構造の模式図である。図8に対応するローカルデバイスの受信モジュールは、前述の実施形態の方法において対応する段階を実行することができる。
図8に示されるように、ローカルデバイスの受信モジュールは、プロセッサ801、メモリ802、インタフェース803、及びバス804を含む。インタフェース803は、有線又は無線方式で実装されてよく、具体的には、ネットワークアダプタのような要素であってよい。プロセッサ801、メモリ802、及びインタフェース803は、バス804を用いることによって接続される。
メモリ802は、プログラムコードを格納する。任意選択的に、プログラムコードは、オペレーティングシステムプログラム及びアプリケーションプログラムを含んでよい。
プロセッサ801は、初期化プロセスを実行する。
プロセッサ801は、初期化時間が開始した場合に、順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値をクリアする。
プロセッサ801は、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値を決定し、プロセッサ801は、インタフェース803を用いることによって、現在のサービスフローフラグメントに対応する、ピアデバイスの送信モジュールによって送信された逆方向遅延閾値を受信する。
現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値と現在のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値との間の最大値が、順方向遅延閾値の現在値より大きいと決定した場合に、プロセッサ801は、順方向遅延閾値の現在値を最大値と置換する。
初期化時間が終了していないと決定した場合に、プロセッサ801は、次のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値及び次のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値の取得の実行に戻る。
任意選択的に、プロセッサ801は、初期化が終了した後の順方向遅延閾値と第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値との間の差を、第1のサービスフローフラグメントに対する遅延補償時間として用いて、初期化が終了した後の順方向遅延閾値が、第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値より大きいと決定する。
任意選択的に、ピアデバイスの送信モジュールによって送信された再初期化信号を受信した場合に、プロセッサ801は、初期化の実行に戻る。
任意選択的に、サービスチャネルステータスが異常であると決定した場合に、プロセッサ801は、初期化の実行に戻る。
任意選択的に、初期化が終了した後の順方向遅延閾値から、各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値を減算することによって取得された差が、第1の予め設定された周期内に限界値を超えた回数が、第1の閾値に到達したと決定した場合に、プロセッサ801は、初期化の実行に戻る。
任意選択的に、メモリ802は、サービスキャッシュユニットを含み、各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値が、第2の予め設定された周期内にサービスキャッシュユニットに入るためのサービスフローフラグメントの待ち時間より小さい回数が、第2の閾値に到達したと決定した場合に、プロセッサ801は、初期化の実行に戻る。
図8に示されるローカルデバイスの受信モジュールは、前述の実施形態の方法において対応する段階を実行することができる。ピアデバイスの受信モジュールは、ローカルデバイスの受信モジュールの構造と同じ構造を有し、詳細は、本明細書において再度説明されない。初期化が終了した場合に、受信モジュールは、初期化が終了した後で遅延閾値を決定し、遅延閾値を遅延補償に適用し、特定の条件が満たされた後で、初期化プロセスを再トリガする。動的な補償方式が確保され、通信経路が変更された又は異常になった場合に、補償ポリシが自動的に調整され、これにより、双方向非対称遅延変動を大幅に減少させ、変動が限界を超えた場合に発生する異常なユーザ通信の問題を回避する。
図9は、本発明の実施形態に係る通信システムの模式的構造図である。本発明の本実施形態によって提供される通信システムは、ピアデバイスの送信モジュールと、図7又は図8に対応する実施形態において提供されるローカルデバイスの受信モジュールと、を含んでよく、受信モジュールの詳細は、本明細書において再度説明されない。
任意選択的に、システムは、転送モジュールをさらに含む。転送モジュールは、ピアデバイスの送信モジュールとローカルデバイスの受信モジュールとの間における通信ネットワークのリンクに配置され、転送モジュールは、サービスフレームを転送するように構成される。
当業者であれば、本発明の各態様又は各態様の可能な実装方式が、システム、方法、又はコンピュータプログラム製品として具体的に実装され得ることを理解しよう。従って、本発明の各態様又は各態様の可能な実装方式は、ハードウェアのみの実施形態、ソフトウェアのみの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア等を含む)、又はソフトウェア及びハードウェアの組み合わせを含む実施形態の形式を用いてよく、これらは、本明細書において一様に、「回路」、「モジュール」、又は「システム」と称される。さらに、本発明の各態様又は各態様の可能な実装方式は、コンピュータプログラム製品の形式をとってよい。ここで、コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読媒体に格納されたコンピュータ可読プログラムコードを指す。
コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体であってよい。コンピュータ可読記憶媒体は、限定されるものではないが、ランダムアクセスメモリ(英語正式名称:Random access memory、略してRAM)、リードオンリメモリ(英語正式名称:Read−only memory、略してROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(英語正式名称:、略してEPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、及びコンパクトディスクリードオンリメモリ(英語正式名称:Compact disc read−only memory、略してCD−ROM)のような、電子、磁気、光、電磁、赤外線、又は半導体システム、デバイス、もしくは装置、又はこれらの適切な組み合わせを含む。
コンピュータにおけるプロセッサは、コンピュータ可読媒体に格納されたコンピュータ可読プログラムコードを読み出す。これにより、プロセッサは、フローチャートの各段階又は段階の組み合わせにおいて規定される機能及び動作を実行することができる。装置は、ブロック図の各ブロック又はブロックの組み合わせにおいて規定される機能及び動作を実装するように生成される。
全てのコンピュータ可読プログラムコードは、ユーザのローカルコンピュータにおいて実行されてよい。又は、いくつかは、ユーザのローカルコンピュータにおいて、スタンドアロンのソフトウェアパッケージとして実行されてよい。又は、いくつかが遠隔コンピュータにおいて実行されつつ、いくつかは、ユーザのローカルコンピュータにおいて実行されてよい。又は、全てのコードは、遠隔コンピュータ又はサーバにおいて実行されてよい。いくつかの代替的な実装の解決手段において、フローチャートにおける各段階又はブロック図の各ブロックにおいて規定される機能は、図示された順序で実行されなくてよいことにも留意されたい。例えば、含まれる機能に依存する、説明における2つの連続する段階又は2つのブロックは、実際には、実質的に同時に実行されてよく、又はこれらのブロックは、逆の順序で実行されることがあってもよい。
当業者であれば、本発明の主旨及び範囲から逸脱することなく、様々な変形及びバリエーションを本発明になすことができることは明白である。本発明は、これらの変形及びバリエーションが以下の特許請求の範囲によって定義される保護範囲及びこれらの均等技術に属するならば、これらをカバーすることが意図される。
本願は、中国特許庁に2015年4月30日に出願された、発明の名称を「通信ネットワークの遅延変動平滑化方法、装置、及びシステム」とする特許出願第201510217473.1号に対する優先権を主張する。これは、その全体において、参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、通信分野に関し、詳細には、通信ネットワークの遅延変動平滑化方法、装置、及びシステムに関する。
今日、ネットワーク技術の急速な発展に伴い、通信ネットワークは、より集中的、複雑、かつインテリジェントになっている。通信ネットワークのネットワーキングにおいて、ネットワークデバイスの数が連続的に増加していることにより、より高い要件が、ネットワークデバイスの性能及びネットワークデバイス間の結合度に課されている。概して、通信ネットワークは、双方向サービスフローの伝送サービスを提供する。非対称遅延(英語正式名称:Asymmetric delay)がサービスフローの順方向とサービスフローの逆方向との間に存在すること、すなわち、サービスフローの順方向に生成される遅延と、サービスフローの逆方向に生成される遅延との間に非対称が存在することは、不可避である。例えば、双方向非対称遅延変動は、無線通信ネットワーク(例えば、モバイル通信ネットワーク)、有線通信ネットワーク(例えば、非対称デジタル加入者線(英語正式名称:Asymmetric digital subscriber line、英語頭字語:ADSL)、非対称デジタル加入者線、超高データレートデジタル加入者線(英語正式名称:Very−high−data−rate digital subscriber line、英語頭字語:VDSL))のような通信ネットワーク、又は専用通信ネットワーク(例えば、電力通信ネットワーク)の全てにおいて、データ伝送中に存在する。
モバイル通信ネットワークを例として用いると、クリーン集中処理型協調無線及びリアルタイムクラウド無線アクセスネットワーク(英語正式名称:Clean, centralized processing, collaborative radio, and real−time cloud radio access network、英語頭字語:C−RAN)が、現代のモバイル通信ネットワークにおいて用いられている。C−RANは、集中化、協調、及び仮想化のような特性を有する。C−RANアーキテクチャにおいて、ベースバンド制御ユニット(英語正式名称:Baseband control unit、英語頭字語BBU)の集中化は、遠隔無線ユニット(英語正式名称:Remote radio unit、英語頭字語:RRU)とBBUとの間の距離を拡大する。従って、対応する伝送ネットワークは、RRUとBBUとの間におけるデータ伝送を実装するように配置される必要がある。このような伝送ネットワークは、フロントホールネットワーク(英語正式名称:FrontHaul)と称される。フロントホールネットワークは、光伝送デバイス又はパケットスイッチデバイスを用いて組み込まれてよい。双方向非対称遅延変動が、双方向のデータ送受信経路に発生することは不可避である。
上述の事項に基づいて、通信ネットワークにおけるデータ伝送の双方向非対称遅延変動の範囲に対して、厳しい要件が存在し、変動が限界を超えた場合、異常なユーザ通信が発生する。
この観点において、本発明の実施形態は、通信ネットワークの遅延変動平滑化方法、装置、及びシステムを提供し、双方向非対称遅延変動が限界を超えた場合に発生する異常なユーザ通信の問題を解決する。
本発明の実施形態において提供される技術的解決手段は、以下の通りである。
第1の態様によれば、通信ネットワークの遅延変動平滑化を初期化するための方法が提供される。方法は、
初期化時間が開始した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールによって、順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値をクリアする段階と、
ローカルデバイスの受信モジュールによって、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値を決定し、現在のサービスフローフラグメントに対応する、ピアデバイスの送信モジュールによって送信された逆方向遅延閾値を受信する段階と、
現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値と現在のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値との間の最大値が、順方向遅延閾値の現在値より大きいと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールによって、順方向遅延閾値の現在値を最大値と置換する段階と、
初期化時間が終了していないと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールによって、次のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値及び次のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値の取得の実行に戻る段階と、
を含む。
第2の態様によれば、補償方法が提供される。補償方法は、第1の態様に係る初期化時間が終了した後で適用される。補償方法は、
初期化が終了した後の順方向遅延閾値が、第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値より大きいと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールによって、初期化が終了した後の順方向遅延閾値と第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値との間の差を、第1のサービスフローフラグメントに対する遅延補償時間として用いる段階
を含む。
第2の態様の第1の可能な実装方式において、方法は、
ローカルデバイスの受信モジュールによって、ピアデバイスの送信モジュールによって送信された再初期化信号を受信した場合に、第1の態様に係る初期化の実行に戻る段階
をさらに含む。
第2の態様の第2の可能な実装方式において、方法は、
サービスチャネルステータスが異常であると決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールによって、第1の態様に係る初期化の実行に戻る段階
をさらに含む。
第2の態様の第3の可能な実装方式において、方法は、
初期化が終了した後の順方向遅延閾値から、各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値を減算することによって取得された差が、第1の予め設定された周期内に限界値を超えた回数が、第1の閾値に到達したと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールによって、第1の態様に係る初期化の実行に戻る段階
をさらに含む。
第2の態様の第4の可能な実装方式において、方法は、
各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値が、第2の予め設定された周期内にサービスキャッシュユニットに入るためのサービスフローフラグメントの待ち時間より小さい回数が、第2の閾値に到達したと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールによって、第1の態様に係る初期化の実行に戻る段階
をさらに含む。
第3の態様によれば、ローカルデバイスの受信モジュールが提供される。ローカルデバイスの受信モジュールは、ローカルデバイスの受信モジュールであって、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化を実行するように構成される設定ユニットと、初期化を実行するように構成される取得ユニットと、初期化を実行するように構成される決定ユニットと、初期化を実行するように構成される戻りユニットと、を含み、
設定ユニットは、初期化時間が開始した場合に、順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値をクリアするように構成され、
取得ユニットは、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値を決定し、現在のサービスフローフラグメントに対応する、ピアデバイスの送信モジュールによって送信された逆方向遅延閾値を受信するように構成され、
決定ユニットは、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値と現在のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値との間の最大値が、順方向遅延閾値の現在値より大きいと決定した場合に、順方向遅延閾値の現在値を最大値と置換するように構成され、
戻りユニットは、初期化時間が終了していないと決定した場合に、次のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値及び次のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値の取得の実行に戻るように構成される。
第3の態様の第1の可能な実装方式において、ローカルデバイスの受信モジュールは、
初期化が終了した後の順方向遅延閾値が、第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値より大きいと決定した場合に、初期化が終了した後の順方向遅延閾値と第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値との間の差を、第1のサービスフローフラグメントに対する遅延補償時間として用いるように構成される補償ユニット
をさらに含む。
第3の態様の第2の可能な実装方式において、ローカルデバイスの受信モジュールは、
ピアデバイスの送信モジュールによって送信された再初期化信号を受信した場合に、初期化の実行に戻るように構成される処理ユニット
をさらに含む。
第3の態様の第3の可能な実装方式において、ローカルデバイスの受信モジュールは、
第1の処理ユニットをさらに含み、第1の処理ユニットは、サービスチャネルステータスが異常であると決定した場合に、初期化の実行に戻るように構成される。
第3の態様の第4の可能な実装方式において、ローカルデバイスの受信モジュールは、
初期化が終了した後の順方向遅延閾値から、各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値を減算することによって取得された差が、第1の予め設定された周期内に限界値を超えた回数が、第1の閾値に到達したと決定した場合に、初期化の実行に戻るように構成される第2の処理ユニット
をさらに含む。
第3の態様の第5の可能な実装方式において、ローカルデバイスの受信モジュールは、
各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値が、第2の予め設定された周期内にサービスキャッシュユニットに入るためのサービスフローフラグメントの待ち時間より小さい回数が、第2の閾値に到達したと決定した場合に、初期化の実行に戻るように構成される第3の処理ユニット
をさらに含む。
第4の態様によれば、通信システムが提供される。通信システムは、
ピアデバイスの送信モジュールと、
第3の態様又は第3の態様のいずれかの可能な実装方式に係るローカルデバイスの受信モジュールと、
を含む。
第4の態様の第1の可能な実装方式において、通信システムは、転送モジュールをさらに含む。
本発明の実施形態において、受信モジュールは、初期化時間が開始した場合に、順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値をクリアし、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値と現在のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値との間の最大値が、順方向遅延閾値の現在値より大きいと決定した場合に、順方向遅延閾値の現在値を最大値と置換するオペレーションを、各サービスフローフラグメントに対して、初期化時間内に実行する。このように、初期化が終了した後で、初期化が終了した後の遅延閾値が決定され、遅延補償に適用され、これにより、双方向非対称遅延変動を大幅に減少させ、変動が限界を超えた場合に発生する異常なユーザ通信の問題を回避する。
本発明の実施形態に係る通信ネットワークの遅延変動平滑化を初期化するための方法のフローチャートである。
本発明の実施形態に係る方法実装シナリオの模式図である。
本発明の実施形態に係る方法第1の適用シナリオの模式図である。
本発明の実施形態に係る方法第2の適用シナリオの模式図である。
本発明の実施形態に係る方法の第3の適用シナリオの模式図である。
本発明の実施形態に係る方法の第4の適用シナリオの模式図である。
本発明の実施形態に係るローカルデバイスの受信モジュールの模式的構造図である。
本発明の実施形態に係るローカルデバイスの受信モジュールのハードウェア構造の模式図である。
本発明の実施形態に係る通信システムの模式的構造図である。
本発明の実施形態は、通信ネットワークの遅延変動平滑化方法、装置、及びシステムを提供し、これにより、ピアデバイスの送信モジュールがローカルデバイスの受信モジュールとやり取りするサービスシナリオにおいて、双方向非対称遅延変動を大幅に減少させ、変動が限界を超えた場合に発生する異常なユーザ通信の問題を回避する。
以下、具体的な実施形態を用いることによって、詳細な説明を別個に提供する。
本発明の発明の目的、機能、及び利点をより明確かつより理解しやすくするため、以下、本発明の実施形態における添付図面に関連して、本発明の実施形態における技術的解決手段を明確に説明する。後述の実施形態は、本発明の実施形態の全てではなく、一部に過ぎないことは明らかである。当業者によって、本発明の実施形態に基づいて、創造的努力なく取得された全ての他の実施形態は、本発明の保護範囲に属するものとする。
本願の明細書、特許請求の範囲、及び添付図面において、「第1」、「第2」、「第3」、「第4」等の用語は、異なるオブジェクト間を区別することを意図するものであるが、特定の順序を示すものではない。さらに、「含む」及び「具有する」という用語は、非排他的に含むことをカバーすることを意味するものであり、例えば、列挙される段階又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品、又はデバイスは、当該列挙された段階及びユニットに必ずしも限定されるものではなく、列挙されていない段階及びユニットをさらに含んでよい。
本願の明細書、特許請求の範囲、及び添付図面において、「ローカルデバイス」という用語は、通信ネットワークのリンクの一端のデバイスを指し、「ピアデバイス」という用語は、通信ネットワークのリンクの他端のデバイスを指す。
図1は、本発明の実施形態に係る通信ネットワークの遅延変動平滑化を初期化するための方法のフローチャートである。図1に示されるように、方法は、以下の段階を含んでよい。
S102:ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化時間が開始した場合に、順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値をクリアする。
例として、伝送対象のサービスフローに関して、通信ネットワークのリンクは、双方向である。一方向では、サービスフレームマッピングが、通信ネットワークのリンクの一端において、デバイスにおけるサービスフローに対して実行され、サービスフレームを形成し、サービスフレームマッピング解除が、通信ネットワークのリンクの他端において実行され、サービスフローフラグメントを形成し、連続サービスフローが、サービスフローフラグメントを読み出すことによってリカバされる。同じプロセスが、他の方向に対して実行される。サービスフローの双方向伝送プロセスに関して、同じプロセスが実行されるが、2方向における遅延は、異なることがある。従って、双方向非対称遅延変動が存在する。ローカルデバイスは、送信モジュール及び受信モジュールを含んでよく、ピアデバイスは、送信モジュール及び受信モジュールを含んでよい。送信モジュールは、サービスフレームマッピング機能を実装してよく、受信モジュールは、サービスフレームマッピング解除機能を実装してよい。このように、サービスフローがピアデバイスの送信モジュールからローカルデバイスの受信モジュールに流れる方向は、サービスフローの順方向と称されてよく、サービスフローがローカルデバイスの送信モジュールからピアデバイスの受信モジュールに流れる方向は、逆方向サービスフローと称されてよい。例えば、C−RANにおけるBBUデバイス及びRRUデバイスは、それぞれ、通信ネットワークのリンクの2つの端に配置されてよく、BBUデバイスにおいて、送信モジュール及び受信モジュールが配置されてよく、RRUデバイスにおいても、送信モジュール及び受信モジュールが配置されてよい。
例として、正確な遅延補償を取得すべく、初期化プロセスは、受信モジュールにおいて実行されてよい。初期化プロセスがローカルデバイスの受信モジュールにおいて実行される例において、初期化時間が開始したと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値をクリアする。順方向遅延閾値は、ローカルデバイスの受信モジュールによって決定され、同期手段によって、ピアデバイスの送信モジュールに同期されてよい。逆方向遅延閾値は、ピアデバイスの受信モジュールによって決定され、逆方向遅延閾値は、ローカルデバイスの送信モジュールに同期されてよい。初期化時間は、初期化プロセスが継続する期間を指す。例えば、初期化時間は、開始時点及び終了時点によって示されてよい。例えば、初期化の開始時点が12:00であり、初期化の終了時点が12:15であると、結果的に、初期化が継続した期間は15分となる。初期化時間は、手動で設定されてよく、又は制御ポリシに従って、ローカルデバイスの受信モジュールによって、自動的に生成もしくは自動的に調整されてよい。例えば、初期化を実行する場合に、ローカルデバイスの受信モジュールが、自動的に初期化時間を5分に設定する。その後の補償プロセスにおいて、初期化プロセスにおいて取得された結果が特定の閾値範囲を超え、訂正される必要があることを見出した場合に、初期化が完了した後で、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化を再トリガし、自動的に初期化期間を、例えば、10分に調整する。
例として、順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値をクリアするオペレーションに関して、初期化ステージが開始した場合に、順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値の過去の値が格納されてよく、例えば、前の初期化プロセスにおいて決定された順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値が、格納されてよい。従って、初期化プロセスの効果に影響を与えないようにすべく、順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値は、初期化プロセスの開始時点にクリアされる。
S104:ローカルデバイスの受信モジュールは、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値を決定し、現在のサービスフローフラグメントに対応する、ピアデバイスの送信モジュールによって送信された逆方向遅延閾値を受信する。
例として、サービスフローが、連続的に伝送される。従って、サービスフレームも、通信ネットワークのリンクの一端から他端に、連続的に伝送される。例えば、サービスフレームは、ピアデバイスの送信モジュールからローカルデバイスの受信モジュールに伝送される。複数のサービスフレームが、初期化時間中に伝送され、ローカルデバイスの受信モジュールに到着した後で、サービスフレームは、マッピング解除され、サービスフローフラグメントを形成する。ローカルデバイスの受信モジュールは、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値を決定する。リアルタイム順方向遅延値は、通信ネットワークのリンクにおけるサービスフレームの伝送遅延を指す。例えば、ピアデバイスの送信モジュールがサービスフローにおいてサービスフレームマッピングオペレーションを実行する場合に、サービスフレームが形成される。サービスフレームが通信ネットワークのリンクに入った場合に、ピアデバイスの送信モジュールは、遅延測定を実行し、出口タイムスタンプをマークする。出口タイムスタンプについての情報は、ローカルデバイスの受信モジュールに同期されてよい。通信ネットワークのリンクからサービスフレームを受信した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、遅延測定を実行し、入口タイムスタンプをマークする。このように、入口タイムスタンプ及び出口タイムスタンプは、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値である。
例えば、ローカルデバイスの受信モジュールは、現在のサービスフローフラグメントに対応する、ピアデバイスの送信モジュールによって送信された逆方向遅延閾値を受信する。ピアデバイスの受信モジュールは、サービスフローの逆伝送経路に従って、逆方向遅延閾値を決定してよい。このように、ピアデバイスの送信モジュールは、現在のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値を、同期方式で、ローカルデバイスの受信モジュールに送信してよい。従って、ローカルデバイスの受信モジュールは、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値及び現在のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値を取得してよい。
S106:現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値と現在のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値との間の最大値が、順方向遅延閾値の現在値より大きいと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、順方向遅延閾値の現在値を最大値と置換する。
例として、例えば、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値及び現在のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値を取得した後で、ローカルデバイスの受信モジュールは、当該2つの値の間の最大値を決定し、最大値を順方向遅延閾値の現在値と比較し、最大値が順方向遅延閾値の現在値より大きい場合に、順方向遅延閾値の現在値を最大値と置換する。他の例では、最大値が順方向遅延閾値の現在値より小さい又はこれに等しい場合に、順方向遅延閾値の現在値は、変更されず保持される。
S108:初期化時間が終了していないと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、次のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値及び次のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値の取得の実行に戻る。
例として、初期化時間が終了していないと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、段階S104に戻り、次のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値及び次のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値を取得する。取得プロセスは、段階S104に対する前述の説明と同様なので、詳細は、本明細書において再度説明されない。サービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値及び次のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値を取得した後で、ローカルデバイスの受信モジュールは、段階S106を実行し、2つの値の間の最大値を決定し、次に、次のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値と次のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値との間の最大値を、順方向遅延閾値の現在値と比較し、最大値が順方向遅延閾値の現在値より大きい場合に、順方向遅延閾値の現在値を、次のサービスフローフラグメントに対応する最大値と置換する。このように、初期化時間内に、初期化時間が終了するまで、段階S104及びS106が反復的に実行される。従って、初期化時間が終了した場合に、初期化が終了した後の順方向遅延閾値が決定される。
例として、前述の段階S102からS108において、初期化プロセスは、例としてローカルデバイスの受信モジュールを用いることによって、説明されている。これに対応して、初期化プロセスを実行することによって、ピアデバイスの受信モジュールは、初期化が終了した後の逆方向遅延閾値を決定してよい。ピアデバイスの受信モジュールによって実行される初期化プロセスは、ローカルデバイスの受信モジュールによって実行されるものと同様であり、詳細は、本明細書において再度説明されない。
例として、一方で、通信システムが開始された場合に、サービスフローを伝送する通信ネットワークのリンクは、不安定な状態にあることがある。従って、通信システムが開始された場合に、初期化プロセスは、最適な遅延閾値を決定するように実行されてよい。他方で、例えば、ローカルデバイスの受信モジュールが初期化プロセスを実行する場合に、リンクの2方向における遅延の間の一貫性を確保すべく、ピアデバイスの受信モジュールも、初期化プロセスを実行する。さらに他方で、初期化が完了した後の正常な通信プロセスにおいて、特定の条件が満たされた場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、再初期化プロセスをトリガする。
本実施形態によって提供される通信ネットワークの遅延変動平滑化方法において、初期化が終了した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化が終了した後の遅延閾値を決定し、遅延閾値を遅延補償に適用し、これにより、双方向非対称遅延変動を大幅に減少させ、変動が限界を超えた場合に発生する異常なユーザ通信の問題を回避する。
任意選択的に、前述の初期化が完了した後で、補償方法は、初期化が終了した後の順方向遅延閾値が、第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値より大きいと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールによって初期化が終了した後の順方向遅延閾値と第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値との間の差を、第1のサービスフローフラグメントに対する遅延補償時間として用いる段階を含む。
例として、初期化プロセスが完了した後で、正常な通信状態に入る。例えば、初期化プロセスを実行した後で、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化が終了した後の順方向遅延閾値を決定することができる。ローカルデバイスの受信モジュールが第1のサービスフローフラグメントをプロセスする場合に、ローカルデバイスの受信モジュールが、初期化が終了した後の順方向遅延閾値が、第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値より大きいと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化が終了した後の順方向遅延閾値と、第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値との間の差は、第1のサービスフローフラグメントに対する遅延補償時間として用いる。例えば、遅延補償時間は、サービスキャッシュユニットにおいて、第1のサービスフローフラグメントの停留時間を制御することによって、制御されてよい。このように、各サービスフローフラグメントの遅延に対して補償するために、同じオペレーションが、正常な通信中に、各第1のサービスフローフラグメントに対して実行されてよく、これにより、双方向非対称遅延変動を大幅に減少させ、変動が限界を超えた場合に発生する異常なユーザ通信の問題を回避する。
例として、初期化が終了した後の順方向遅延閾値が第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値より小さい場合に、遅延補償は、第1のサービスフローフラグメントに対して実行される必要がない。例えば、第1のサービスフローフラグメントは、サービスキャッシュユニットに停留しない。
任意選択的に、ピアデバイスの送信モジュールによって送信された再初期化信号を受信した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化プロセスの実行に戻る。
例として、初期化の実行を開始した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、ローカルデバイスの送信モジュールを用いて、再初期化信号をピアデバイスの受信モジュールに伝送し、初期化を実行するようピアデバイスの受信モジュールに命令する。すなわち、一端の受信モジュールが初期化の実行を開始した場合に、他端の受信モジュールも、初期化プロセスを実行する。例えば、正常な通信プロセスにおいて、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化プロセスをトリガし、同時に、初期化プロセスをトリガするようピアデバイスの受信モジュールに命令する。
例として、ローカルデバイス及びピアデバイスにおける受信モジュールの初期化プロセスは、同期されてよい。例えば、初期化プロセスの実行を準備する場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、最初に、再初期化信号をピアデバイスの送信モジュールに同期させてよい。再初期化信号は、初期化の開始時点及び終了時点を含む。従って、2つの端における受信モジュールは、各々、同じ期間内に初期化プロセスを実行することができる。
例として、2つの端における受信モジュールの初期化プロセスは、非同期であってよい。例えば、初期化ステージにおいて、ローカルデバイスの受信モジュールによって決定された順方向遅延閾値は、ピアデバイスの送信モジュールに同期される必要がある。同様に、ピアデバイスの受信モジュールによって決定された逆方向遅延閾値は、ローカルデバイスの送信モジュールに同期される必要がある。しかしながら、正常な通信ステージにおいて、順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値は、同期される必要がない。従って、順方向遅延閾値又は逆方向遅延閾値は、再初期化信号として用いられてよい。例えば、ローカルデバイスの受信モジュールが初期化の実行を開始した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールによって決定された第1の順方向遅延閾値は、ピアデバイスの送信モジュールに同期され、第1の順方向遅延閾値を受信した場合に、ピアデバイスの送信モジュールは、ピアデバイスの受信モジュールに通知する。これにより、ピアデバイスの受信モジュールは、初期化プロセスをトリガする。同様に、ピアデバイスの受信モジュールによって決定された第1の逆方向遅延閾値は、ローカルデバイスの送信モジュールに同期される。従って、2つの端における受信モジュールは、両方とも、初期化プロセスを実行する。初期化の終了時点は、2つの端における受信モジュールの間で同期される必要がない。例えば、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化を完了しており、ピアデバイスの受信モジュールは、初期化を完了していない。この場合、ローカルデバイスの受信モジュールは、さらに、ピア側から同期された逆方向遅延閾値を受信してよく、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化を完了した後で受信された逆方向遅延閾値を処理する必要がない。一方、次の初期化に影響を与えないようにすべく、逆方向遅延閾値が受信され、処理されていない期間は、具体的に限定される必要がある。
任意選択的に、サービスチャネルステータスが異常であると決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化プロセスの実行に戻る。
例として、正常な通信プロセスにおいて、受信モジュールは、サービスチャネルステータスを監視する。例えば、ローカルデバイスの受信モジュールは、サービスフローの順方向におけるチャネルステータスを監視し、ピアデバイスの受信モジュールは、サービスフローの逆方向におけるチャネルステータスを監視する。サービスチャネルステータスが異常であると決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化プロセスを再度実行する。
任意選択的に、初期化が終了した後の順方向遅延閾値から、各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値を減算することによって取得された差が、第1の予め設定された周期内に限界値を超えた回数が、第1の閾値に到達したと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化プロセスの実行に戻る。
例として、初期化が終了した後の正常な通信プロセスにおいて、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化が終了した後の順方向遅延閾値に従って、各サービスフローフラグメントに対して、対応する補償処理を実行する。初期化が終了した後の順方向遅延閾値から、各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値を減算することによって取得された差が、第1の予め設定された周期内に限界値を超えた回数が、第1の閾値に到達したと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化プロセスの実行に戻る。前述の説明によれば、本実施形態において、初期化が終了した後の順方向遅延閾値は、サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値より小さい又はこれより大きくてよく、初期化が終了した後の順方向遅延閾値から、各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値を減算することによって取得された差は、正の値又は負の値であってよい。従って、限界値は、単一の値の代わりに、範囲である。第1の予め設定された周期において、差が、限界値によって限定された値の範囲を複数回超えた場合、これは、現在の順方向遅延閾値が、正常な通信プロセスにおいて遅延変動を減少させるために好適ではないことを示す。従って、回数が第1の閾値に到達した場合に、初期化プロセスが再度実行され、さらに、順方向遅延閾値が再度決定される。
任意選択的に、各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値が、第2の予め設定された周期内にサービスキャッシュユニットに入るためのサービスフローフラグメントの待ち時間より小さい回数が、第2の閾値に到達したと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化プロセスの実行に戻る。
例として、初期化が終了した後の正常な通信プロセスにおいて、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化が終了した後の順方向遅延閾値に従って、各サービスフローフラグメントに対して、対応する補償処理を実行する。各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値が、第2の予め設定された周期内にサービスキャッシュユニットに入るためのサービスフローフラグメントの待ち時間より小さい回数が、第2の閾値に到達したと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化プロセスの実行に戻る。前述の説明によれば、本実施形態において、初期化が終了した後の順方向遅延閾値が、第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値より大きいと決定した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化が終了した後の順方向遅延閾値と第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値との間の差を、第1のサービスフローフラグメントに対する遅延補償時間として用いる。実装において、例えば、遅延補償時間は、サービスキャッシュユニットにおいて、第1のサービスフローフラグメントの停留時間を制御することによって、制御されてよい。例えば、遅延補償時間が60ナノ秒の場合、サービスキャッシュユニットにおけるサービスフローフラグメントの停留時間は、60ナノ秒に設定されてよい。言うまでもなく、連続サービスフローフラグメントが存在し、過剰なサービスフローフラグメントがサービスキャッシュユニットに停留する場合、サービスキャッシュユニットは、これより多くのサービスフローフラグメントを受信できない可能性がある。この場合、入ってくるサービスフローフラグメントは、サービスキャッシュユニットに入るのを待ち、待ち時間が必要とされる。例えば、遅延補償時間が60ナノ秒であり、サービスキャッシュユニットに入るためのサービスフローの待ち時間が10ナノ秒である場合、サービスキャッシュユニットにおけるサービスフローフラグメントの停留時間は、50ナノ秒に設定されてよい。すなわち、待ち時間は、補償時間から差し引かれる必要がある。言うまでもなく、他の例では、遅延補償時間が60ナノ秒であり、サービスキャッシュユニットに入るためのサービスフローの待ち時間が70ナノ秒である場合、サービスフローフラグメントは、サービスキャッシュユニットに停留しない。従って、待ち時間が長過ぎる場合、又は待ち時間が長過ぎることがしばしば発生する場合、これは、前の初期化プロセスにおいて決定された遅延閾値がもはや好適ではなく、新たな遅延閾値を決定するために、再初期化が実行される必要があることを示す。
例として、前述の説明において、初期化プロセス及び正常な通信状態における条件に従って実行される再初期化プロセスは、ローカルデバイスの受信モジュールが順方向遅延閾値を決定する方式に関連して説明される。しかしながら、実際のところ、ピアデバイスの受信モジュールが逆方向遅延閾値を決定する方式は、前述の説明と同様であり、詳細は、本明細書において再度説明されない。
双方向非対称遅延変動の問題を緩和するために、本発明の本実施形態の解決手段が用いられない一般的な実装方式において、通信デバイスのクロック精度は、より正確な同期プロセスを決定するために、通常は向上する、又は、固定遅延補償値が、リンクの2方向における遅延に対する補償のために用いられる。このような従来の方法は、動的な補償方式を形成することができない。詳細には、通信経路が変更された又は異常になった場合に、補償ポリシは、自動的に調整されることができず、双方向非対称遅延変動を減少させる目的が実現されることができない。
しかしながら、本発明の本実施形態によって提供される技術的解決手段において、初期化が終了した場合に、受信モジュールは、初期化が終了した後で遅延閾値を決定し、遅延閾値を遅延補償に適用し、特定の条件が満たされた後で、初期化プロセスを再トリガする。動的な補償方式が確保され、通信経路が変更された又は異常になった場合に、補償ポリシが自動的に調整され、これにより、双方向非対称遅延変動を大幅に減少させ、変動が限界を超えた場合に発生する異常なユーザ通信の問題を回避する。
図2は、本発明の実施形態に係る方法の実装シナリオの模式図である。図2は、サービスフローの方向及び信号伝送方式の観点から、通信ネットワークの遅延変動平滑化プロセスをさらに詳細に説明する。図2において、ローカルデバイスの受信モジュール及びピアデバイスの送信モジュールが示される。しかしながら、実際の適用において、ローカルデバイスは、送信モジュールをさらに含んでよく、ピアデバイスは、受信モジュールをさらに含んでよく、これらの構造は、対応して同じである。従って、ローカルデバイスの受信モジュール及びピアデバイスの送信モジュールが、以下の説明の例として用いられる。
例として、送信モジュールは、サービスフレームマッピングユニット、高精度クロック同期ユニット、高精度時刻同期ユニット、遅延測定ユニット、双方向遅延閾値同期ユニット、及びサービスチャネル監視ユニットを含み、受信モジュールは、サービスフレームマッピング解除ユニット、高精度クロック同期ユニット、高精度時刻同期ユニット、遅延測定ユニット、双方向遅延閾値同期ユニット、サービスチャネル監視ユニット、順方向遅延閾値調整ユニット、遅延補償ユニット、及びサービスフローキャッシュユニットを含む。さらに、送信モジュールが受信モジュールから比較的離れている場合に、転送モジュールが、送信モジュールと受信モジュールとの間に設けられてよい。転送モジュールは、サービスフレームを転送するように構成されるサービスフレーム転送ユニットを含む。
例として、前述のユニットによって実装される機能は、以下の通りである。
サービスフレームマッピングユニットは、サービスフローを、処理されるサービスの転送モードに合致するサービスフレームに変換する。例えば、フロントホールネットワークにおいて、サービスフローは、フロントホール転送モードに合致するFHフレームに変換される。
サービスフレーム転送ユニットは、サービスフレームを転送する。例えば、フロントホールネットワークにおいて、サービスフレーム転送ユニットは、フロントホール転送ルールに従って、FHフレームを送信モジュールから受信モジュールに伝送することを担う。
サービスフレームマッピング解除ユニットは、サービスフレームからサービスフローフラグメントをリカバすることを担う。例えば、フロントホールネットワークにおいて、サービスフローフラグメントは、FHフレームからリカバされる。
サービスフローキャッシュユニットは、リカバされたサービスフローフラグメントのキャッシュを担い、停留時間が読み出された条件を満たす場合、サービスフローフラグメントを読み出し、サービスフローフラグメントから連続サービスフローをリカバし、受信モジュールから連続サービスフローを送信する。
高精度クロック同期ユニットは、高精度なクロック同期を実装するために、正確なクロック情報を送信モジュールと受信モジュールとの間で交換することを担う。クロック同期情報は、サービスフレームを用いることによって、又は個別のクロックメッセージを用いることによって、転送されてよい。
高精度時刻同期ユニットは、高精度な時刻同期を実装するために、正確な時刻情報を送信モジュールと受信モジュールとの間で交換することを担う。時刻同期情報は、サービスフレームを用いることによって、又は個別の時刻メッセージを用いることによって、転送されてよい。
遅延測定ユニットは、通信ネットワークのリンクの2つの端におけるサービスフレームの記録された出口及び入口タイムスタンプの間の時間差を算出することによって、通信ネットワークのリンクを通した伝達におけるサービスフレームの遅延測定を担う。タイムスタンプについての情報は、サービスフレームを用いることによって、又は個別の遅延測定情報を用いることによって、転送されてよい。
双方向遅延閾値同期ユニットは、送信モジュールと受信モジュールとの間における遅延閾値をリアルタイムで同期させることを担う。遅延閾値は、サービスフレームを用いることによって、又は個別の遅延閾値メッセージを用いることによって、転送されてよい。
サービスチャネル監視ユニットは、サービスチャネルステータスの監視を担う。障害検出情報は、サービスフレームを用いることによって、又は障害検出メッセージを用いることによって、転送されてよい。
順方向遅延閾値調整ユニットは、初期化プロセスによって、順方向経路の遅延閾値を算出及び調整を担う。
遅延補償ユニットは、初期化が終了した後の順方向遅延閾値及びサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値を用いることによって、遅延補償時間を算出し、補償を実行するようにサービスフローキャッシュユニットを制御することを担う。
例として、前述のユニットに基づいて、通信ネットワークの遅延変動平滑化プロセスの実装方式は以下の通りである。順方向遅延閾値調整ユニットは、通信ネットワークの遅延変動平滑化を初期化するための方法を実装する。方法は、
初期化時間が開始した場合に、順方向遅延閾値調整ユニットが、順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値をクリアする段階と、
順方向遅延閾値調整ユニットが、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値を決定し、現在のサービスフローフラグメントに対応する、送信モジュールによって送信された逆方向遅延閾値を受信する段階と、
順方向遅延閾値調整ユニットが、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値と現在のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値との間の最大値が順方向遅延閾値の現在値より大きいと決定した場合に、順方向遅延閾値調整ユニットが、順方向遅延閾値の現在値を最大値と置換する段階と、
順方向遅延閾値調整ユニットが、初期化時間が終了していないと決定した場合に、順方向遅延閾値調整ユニットが、次のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値及び次のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値の取得の実行に戻る段階と、
を含む。
任意選択的に、前述の初期化方法に基づく補償方法は、遅延補償方法ユニットが、初期化が終了した後の順方向遅延閾値が、第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値より大きいと決定した場合に、遅延補償方法ユニットが、初期化が終了した後の順方向遅延閾値と第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値との間の差を、第1のサービスフローフラグメントに対する遅延補償時間として用いる段階を含む。
任意選択的に、順方向遅延閾値調整ユニットが、送信モジュールによって送信された再初期化信号を受信した場合に、順方向遅延閾値調整ユニットは、初期化の実行に戻る。
任意選択的に、順方向遅延閾値調整ユニットが、サービスチャネルステータスが異常であると決定した場合に、順方向遅延閾値調整は、初期化の実行に戻る。
任意選択的に、順方向遅延閾値調整ユニットが、初期化が終了した後の順方向遅延閾値から、各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値を減算することによって取得された差が、第1の予め設定された周期内に限界値を超えた回数が、第1の閾値に到達したと決定した場合に、順方向遅延閾値調整ユニットは、初期化の実行に戻る。
任意選択的に、順方向遅延閾値調整ユニットが、各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値が第2の予め設定された周期内にサービスキャッシュユニットに入るためのサービスフローフラグメントの待ち時間より小さい回数が、第2の閾値に到達したと決定した場合に、順方向遅延閾値調整ユニットは、初期化の実行に戻る。
図2は、本発明の実施形態に係る方法の実装シナリオの模式図を示し、図2におけるユニットは、前述の実施形態の方法において対応する段階を実行することができる。初期化が終了した場合に、受信モジュールは、初期化が終了した後で遅延閾値を決定し、遅延閾値を遅延補償に適用し、特定の条件が満たされた後で、初期化プロセスを再トリガする。動的な補償方式が確保され、通信経路が変更された又は異常になった場合に、補償ポリシが自動的に調整され、これにより、双方向非対称遅延変動を大幅に減少させ、変動が限界を超えた場合に発生する異常なユーザ通信の問題を回避する。
図3は、本発明の実施形態に係る方法の第1の適用シナリオの模式図である。図3において、フロントホールネットワークは、パケット伝送ネットワーク(英語正式名称:Packet transport network、英語頭字語:PTN)ノードを用いることによって実装される。図3において、RRU及びBBUは、公衆無線インタフェース(英語正式名称:Common Public Radio Interface、英語頭字語:CPRI)を用いることによって、PTNノードに接続され、PTNノードは、Ethernet(登録商標)(Ethernet)インタフェースを用いることによって、互いに接続される。送信モジュール及び受信モジュールは、ノードPTN1及びPTN3の各々に配置され、それぞれ、サービスフローの順方向伝送及び逆方向伝送を担う。さらに、ノードPTN2に配置される転送モジュールが、さらに含まれてよい。PTN1とPTN3との間における通信ネットワークのリンクは、双方向非対称遅延変動平滑化ドメインを形成する。図3におけるユニットは、前述の実施形態の方法において対応する段階を実行することができ、詳細は、本明細書において再度説明されない。
図4は、本発明の実施形態に係る方法の第2の適用シナリオの模式図である。図4の構造は、PTN1における送信モジュール及び受信モジュールがRRUデバイスに転送され、PTN3における送信モジュール及び受信モジュールがBBUデバイスに転送されるという点でのみ、図3の構造と異なる。PTN1、PTN2、及びPTN3は、転送を実行することのみを担う。BBUとRRUとの間における通信ネットワークのリンクは、双方向非対称遅延変動平滑化ドメインを形成する。図4におけるユニットは、前述の実施形態の方法において対応する段階を実行することができ、詳細は、本明細書において再度説明されない。
図5は、本発明の実施形態に係る方法の第3の適用シナリオの模式図である。図5において、フロントホールネットワークは、光伝送ネットワーク(英語正式名称:Optical transport network、英語頭字語:OTN)ノードを用いることによって実装される。図5において、RRU及びBBUは、CPRIを用いることによってOTNノードに接続され、OTNノードは、波長分割多重(英語正式名称:Wavelength division multiplexing、英語頭字語:WDM)インタフェースを用いることによって、互いに接続される。送信モジュール及び受信モジュールは、ノードOTN1及びOTN3の各々に配置され、それぞれ、サービスフローの順方向伝送及び逆方向伝送を担う。さらに、ノードOTN2に配置される転送モジュールが、さらに含まれてよい。OTN1とOTN3との間における通信ネットワークのリンクは、双方向非対称遅延変動平滑化ドメインを形成する。図5におけるユニットは、前述の実施形態の方法において対応する段階を実行することができ、詳細は、本明細書において再度説明されない。
図6は、本発明の実施形態に係る方法の第4の適用シナリオの模式図である。図6において、電力通信ネットワークは、PTNノードを用いることによって実装され、具体的には、変電支局A及び変電支局Bの中継保護システム間における通信が実装される。図6において、変電支局Aの中継保護システム及び変電支局Bの中継保護システムは、E1インタフェースを用いることによって、PTNノードと接続され、PTNノードは、Ethernet(登録商標)インタフェースを用いることによって、互いに接続される。送信モジュール及び受信モジュールは、ノードPTN1及びPTN3の各々に配置され、それぞれ、サービスフローの順方向伝送及び逆方向伝送を担う。さらに、ノードPTN2に配置される転送モジュールが、さらに含まれてよい。PTN1とPTN3との間における通信ネットワークのリンクは、双方向非対称遅延変動平滑化ドメインを形成する。図6におけるユニットは、前述の実施形態の方法において対応する段階を実行することができ、詳細は、本明細書において再度説明されない。
図7は、本発明の実施形態に係るローカルデバイスの受信モジュールの模式的構造図である。図7に対応するローカルデバイスの受信モジュールは、前述の実施形態の方法において対応する段階を実行することができる。図7に示されるように、ローカルデバイスの受信モジュールは、初期化を実行するように構成される設定ユニット702と、初期化を実行するように構成される取得ユニット704と、初期化を実行するように構成される決定ユニット706と、初期化を実行するように構成される戻りユニット708と、を含む。
設定ユニット702は、初期化時間が開始した場合に、順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値をクリアするように構成される。
取得ユニット704は、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値を決定し、現在のサービスフローフラグメントに対応する、ピアデバイスの送信モジュールによって送信された逆方向遅延閾値を受信するように構成される。
決定ユニット706は、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値と現在のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値との間の最大値が、順方向遅延閾値の現在値より大きいと決定した場合に、順方向遅延閾値の現在値を最大値と置換するように構成される。
戻りユニット708は、初期化時間が終了していないと決定した場合に、次のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値及び次のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値の取得の実行に戻るように構成される。
任意選択的に、ローカルデバイスの受信モジュールは、補償ユニットをさらに含み、補償ユニットは、初期化が終了した後の順方向遅延閾値が、第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値より大きいと決定した場合に、初期化が終了した後の順方向遅延閾値と第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値との間の差を、第1のサービスフローフラグメントに対する遅延補償時間として用いるように構成される。
任意選択的に、ローカルデバイスの受信モジュールは、処理ユニットをさらに含み、処理ユニットは、ピアデバイスの送信モジュールによって送信された再初期化信号を受信した場合に、初期化の実行に戻るように構成される。
任意選択的に、ローカルデバイスの受信モジュールは、第1の処理ユニットをさらに含み、第1の処理ユニットは、サービスチャネルステータスが異常であると決定した場合に、初期化の実行に戻るように構成される。
任意選択的に、ローカルデバイスの受信モジュールは、第2の処理ユニットをさらに含み、第2の処理ユニットは、初期化が終了した後の順方向遅延閾値から、各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値を減算することによって取得された差が、第1の予め設定された周期内に限界値を超えた回数が、第1の閾値に到達したと決定した場合に、初期化の実行に戻るように構成される。
任意選択的に、ローカルデバイスの受信モジュールは、第3の処理ユニットをさらに含み、第3の処理ユニットは、各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値が、第2の予め設定された周期内にサービスキャッシュユニットに入るためのサービスフローフラグメントの待ち時間より小さい回数が、第2の閾値に到達したと決定した場合に、初期化の実行に戻るように構成される。
図7に示されるローカルデバイスの受信モジュールは、前述の実施形態の方法において対応する段階を実行することができる。ピアデバイスの受信モジュールは、ローカルデバイスの受信モジュールの構造と同じ構造を有し、詳細は、本明細書において再度説明されない。初期化が終了した場合に、受信モジュールは、初期化が終了した後で遅延閾値を決定し、遅延閾値を遅延補償に適用し、特定の条件が満たされた後で、初期化プロセスを再トリガする。動的な補償方式が確保され、通信経路が変更された又は異常になった場合に、補償ポリシが自動的に調整され、これにより、双方向非対称遅延変動を大幅に減少させ、変動が限界を超えた場合に発生する異常なユーザ通信の問題を回避する。
図8は、本発明の実施形態に係るローカルデバイスの受信モジュールのハードウェア構造の模式図である。図8に対応するローカルデバイスの受信モジュールは、前述の実施形態の方法において対応する段階を実行することができる。
図8に示されるように、ローカルデバイスの受信モジュールは、プロセッサ801、メモリ802、インタフェース803、及びバス804を含む。インタフェース803は、有線又は無線方式で実装されてよく、具体的には、ネットワークアダプタのような要素であってよい。プロセッサ801、メモリ802、及びインタフェース803は、バス804を用いることによって接続される。
メモリ802は、プログラムコードを格納する。任意選択的に、プログラムコードは、オペレーティングシステムプログラム及びアプリケーションプログラムを含んでよい。
プロセッサ801は、初期化プロセスを実行する。
プロセッサ801は、初期化時間が開始した場合に、順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値をクリアする。
プロセッサ801は、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値を決定し、プロセッサ801は、インタフェース803を用いることによって、現在のサービスフローフラグメントに対応する、ピアデバイスの送信モジュールによって送信された逆方向遅延閾値を受信する。
現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値と現在のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値との間の最大値が、順方向遅延閾値の現在値より大きいと決定した場合に、プロセッサ801は、順方向遅延閾値の現在値を最大値と置換する。
初期化時間が終了していないと決定した場合に、プロセッサ801は、次のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値及び次のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値の取得の実行に戻る。
任意選択的に、プロセッサ801は、初期化が終了した後の順方向遅延閾値と第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値との間の差を、第1のサービスフローフラグメントに対する遅延補償時間として用いて、初期化が終了した後の順方向遅延閾値が、第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値より大きいと決定する。
任意選択的に、ピアデバイスの送信モジュールによって送信された再初期化信号を受信した場合に、プロセッサ801は、初期化の実行に戻る。
任意選択的に、サービスチャネルステータスが異常であると決定した場合に、プロセッサ801は、初期化の実行に戻る。
任意選択的に、初期化が終了した後の順方向遅延閾値から、各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値を減算することによって取得された差が、第1の予め設定された周期内に限界値を超えた回数が、第1の閾値に到達したと決定した場合に、プロセッサ801は、初期化の実行に戻る。
任意選択的に、メモリ802は、サービスキャッシュユニットを含み、各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値が、第2の予め設定された周期内にサービスキャッシュユニットに入るためのサービスフローフラグメントの待ち時間より小さい回数が、第2の閾値に到達したと決定した場合に、プロセッサ801は、初期化の実行に戻る。
図8に示されるローカルデバイスの受信モジュールは、前述の実施形態の方法において対応する段階を実行することができる。ピアデバイスの受信モジュールは、ローカルデバイスの受信モジュールの構造と同じ構造を有し、詳細は、本明細書において再度説明されない。初期化が終了した場合に、受信モジュールは、初期化が終了した後で遅延閾値を決定し、遅延閾値を遅延補償に適用し、特定の条件が満たされた後で、初期化プロセスを再トリガする。動的な補償方式が確保され、通信経路が変更された又は異常になった場合に、補償ポリシが自動的に調整され、これにより、双方向非対称遅延変動を大幅に減少させ、変動が限界を超えた場合に発生する異常なユーザ通信の問題を回避する。
図9は、本発明の実施形態に係る通信システムの模式的構造図である。本発明の本実施形態によって提供される通信システムは、ピアデバイスの送信モジュールと、図7又は図8に対応する実施形態において提供されるローカルデバイスの受信モジュールと、を含んでよく、受信モジュールの詳細は、本明細書において再度説明されない。
任意選択的に、システムは、転送モジュールをさらに含む。転送モジュールは、ピアデバイスの送信モジュールとローカルデバイスの受信モジュールとの間における通信ネットワークのリンクに配置され、転送モジュールは、サービスフレームを転送するように構成される。
当業者であれば、本発明の各態様又は各態様の可能な実装方式が、システム、方法、又はコンピュータプログラム製品として具体的に実装され得ることを理解しよう。従って、本発明の各態様又は各態様の可能な実装方式は、ハードウェアのみの実施形態、ソフトウェアのみの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア等を含む)、又はソフトウェア及びハードウェアの組み合わせを含む実施形態の形式を用いてよく、これらは、本明細書において一様に、「回路」、「モジュール」、又は「システム」と称される。さらに、本発明の各態様又は各態様の可能な実装方式は、コンピュータプログラム製品の形式をとってよい。ここで、コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読媒体に格納されたコンピュータ可読プログラムコードを指す。
コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体であってよい。コンピュータ可読記憶媒体は、限定されるものではないが、ランダムアクセスメモリ(英語正式名称:Random access memory、略してRAM)、リードオンリメモリ(英語正式名称:Read−only memory、略してROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(英語正式名称:Erasable Programmable Read Only Memory、略してEPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、及びコンパクトディスクリードオンリメモリ(英語正式名称:Compact disc read−only memory、略してCD−ROM)のような、電子、磁気、光、電磁、赤外線、又は半導体システム、デバイス、もしくは装置、又はこれらの適切な組み合わせを含む。
コンピュータにおけるプロセッサは、コンピュータ可読媒体に格納されたコンピュータ可読プログラムコードを読み出す。これにより、プロセッサは、フローチャートの各段階又は段階の組み合わせにおいて規定される機能及び動作を実行することができる。装置は、ブロック図の各ブロック又はブロックの組み合わせにおいて規定される機能及び動作を実装するように生成される。
全てのコンピュータ可読プログラムコードは、ユーザのローカルコンピュータにおいて実行されてよい。又は、いくつかは、ユーザのローカルコンピュータにおいて、スタンドアロンのソフトウェアパッケージとして実行されてよい。又は、いくつかが遠隔コンピュータにおいて実行されつつ、いくつかは、ユーザのローカルコンピュータにおいて実行されてよい。又は、全てのコードは、遠隔コンピュータ又はサーバにおいて実行されてよい。いくつかの代替的な実装の解決手段において、フローチャートにおける各段階又はブロック図の各ブロックにおいて規定される機能は、図示された順序で実行されなくてよいことにも留意されたい。例えば、含まれる機能に依存する、説明における2つの連続する段階又は2つのブロックは、実際には、実質的に同時に実行されてよく、又はこれらのブロックは、逆の順序で実行されることがあってもよい。
当業者であれば、本発明の主旨及び範囲から逸脱することなく、様々な変形及びバリエーションを本発明になすことができることは明白である。本発明は、これらの変形及びバリエーションが以下の特許請求の範囲によって定義される保護範囲及びこれらの均等技術に属するならば、これらをカバーすることが意図される。

Claims (14)

  1. 通信ネットワークの遅延変動平滑化を初期化するための方法であって、
    初期化時間が開始した場合に、ローカルデバイスの受信モジュールによって、順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値をクリアする段階と、
    前記ローカルデバイスの前記受信モジュールによって、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値を決定し、前記現在のサービスフローフラグメントに対応する、ピアデバイスの送信モジュールによって送信された逆方向遅延閾値を受信する段階と、
    前記現在のサービスフローフラグメントに対応する前記リアルタイム順方向遅延値と前記現在のサービスフローフラグメントに対応する前記逆方向遅延閾値との間の最大値が、前記順方向遅延閾値の現在値より大きいと決定した場合に、前記ローカルデバイスの前記受信モジュールによって、前記順方向遅延閾値の前記現在値を前記最大値と置換する段階と、
    前記初期化時間が終了していないと決定した場合に、前記ローカルデバイスの前記受信モジュールによって、次のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値及び前記次のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値の取得の実行に戻る段階と、
    を備える方法。
  2. 請求項1に記載の初期化時間が終了した後で適用される補償方法であって、
    前記初期化が終了した後の前記順方向遅延閾値が、第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値より大きいと決定した場合に、前記ローカルデバイスの前記受信モジュールによって、前記初期化が終了した後の前記順方向遅延閾値と前記第1のサービスフローフラグメントに対応する前記リアルタイム順方向遅延値との間の差を、前記第1のサービスフローフラグメントに対する遅延補償時間として用いる段階
    を備える補償方法。
  3. 前記ピアデバイスの前記送信モジュールによって送信された再初期化信号を受信した場合に、前記ローカルデバイスの前記受信モジュールは、請求項1に記載の初期化の実行に戻る、
    請求項2に記載の方法。
  4. サービスチャネルステータスが異常であると決定した場合に、前記ローカルデバイスの前記受信モジュールは、請求項1に記載の初期化の実行に戻る、
    請求項2に記載の方法。
  5. 前記初期化が終了した後の前記順方向遅延閾値から、各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値を減算することによって取得された差が、第1の予め設定された周期内に限界値を超えた回数が、第1の閾値に到達したと決定した場合に、前記ローカルデバイスの前記受信モジュールは、請求項1に記載の初期化の実行に戻る、
    請求項2に記載の方法。
  6. 各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値が、第2の予め設定された周期内にサービスキャッシュユニットに入るための前記サービスフローフラグメントの待ち時間より小さい回数が、第2の閾値に到達したと決定した場合に、前記ローカルデバイスの前記受信モジュールは、請求項1に記載の初期化の実行に戻る、
    請求項2に記載の方法。
  7. ローカルデバイスの受信モジュールであって、前記ローカルデバイスの前記受信モジュールは、初期化を実行するように構成される設定ユニットと、初期化を実行するように構成される取得ユニットと、初期化を実行するように構成される決定ユニットと、初期化を実行するように構成される戻りユニットと、を備え、
    前記設定ユニットは、初期化時間が開始した場合に、順方向遅延閾値及び逆方向遅延閾値をクリアするように構成され、
    前記取得ユニットは、現在のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値を決定し、前記現在のサービスフローフラグメントに対応する、ピアデバイスの送信モジュールによって送信された逆方向遅延閾値を受信するように構成され、
    前記決定ユニットは、前記現在のサービスフローフラグメントに対応する前記リアルタイム順方向遅延値と前記現在のサービスフローフラグメントに対応する前記逆方向遅延閾値との間の最大値が、前記順方向遅延閾値の現在値より大きいと決定した場合に、前記順方向遅延閾値の前記現在値を前記最大値と置換するように構成され、
    前記戻りユニットは、前記初期化時間が終了していないと決定した場合に、次のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値及び前記次のサービスフローフラグメントに対応する逆方向遅延閾値の取得の実行に戻るように構成される、
    ローカルデバイスの受信モジュール。
  8. 前記ローカルデバイスの前記受信モジュールは、補償ユニットをさらに備え、前記補償ユニットは、前記初期化が終了した後の前記順方向遅延閾値が、第1のサービスフローフラグメントに対応するリアルタイム順方向遅延値より大きいと決定した場合に、前記初期化が終了した後の前記順方向遅延閾値と前記第1のサービスフローフラグメントに対応する前記リアルタイム順方向遅延値との間の差を、前記第1のサービスフローフラグメントに対する遅延補償時間として用いるように構成される、請求項7に記載のローカルデバイスの受信モジュール。
  9. 前記ローカルデバイスの前記受信モジュールは、処理ユニットをさらに備え、前記処理ユニットは、前記ピアデバイスの前記送信モジュールによって送信された再初期化信号を受信した場合に、前記初期化の実行に戻るように構成される、請求項8に記載のローカルデバイスの受信モジュール。
  10. 前記ローカルデバイスの前記受信モジュールは、第1の処理ユニットをさらに備え、前記第1の処理ユニットは、サービスチャネルステータスが異常であると決定した場合に、前記初期化の実行に戻るように構成される、請求項8に記載のローカルデバイスの受信モジュール。
  11. 前記ローカルデバイスの前記受信モジュールは、第2の処理ユニットをさらに備え、前記第2の処理ユニットは、前記初期化が終了した後の前記順方向遅延閾値から、各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値を減算することによって取得された差が、第1の予め設定された周期内に限界値を超えた回数が、第1の閾値に到達したと決定した場合に、前記初期化の実行に戻るように構成される、請求項8に記載のローカルデバイスの受信モジュール。
  12. 前記ローカルデバイスの前記受信モジュールは、第3の処理ユニットをさらに備え、前記第3の処理ユニットは、各サービスフローフラグメントのリアルタイム順方向遅延値が、第2の予め設定された周期内にサービスキャッシュユニットに入るための前記サービスフローフラグメントの待ち時間より小さい回数が、第2の閾値に到達したと決定した場合に、前記初期化の実行に戻るように構成される、請求項8に記載のローカルデバイスの受信モジュール。
  13. 通信システムであって、
    ピアデバイスの送信モジュールと、請求項7から12のいずれか1項に記載のローカルデバイスの受信モジュールと、を備えるシステム。
  14. 前記通信システムは、転送モジュールをさらに備える、請求項13に記載のシステム。
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