JP2018512301A - フレキシブル補助刷版および特殊インクを用いた可変印刷プロセス - Google Patents

フレキシブル補助刷版および特殊インクを用いた可変印刷プロセス Download PDF

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Abstract

本発明は、印刷プロセスにおいてフレキシブル補助刷版および特殊インクを使用することに関する。より具体的には、本発明は、高精細のグラフィックスおよび他のインディシアによって、円筒状金属製容器の外面を装飾するために、ポリメチレン型飽和鎖を含む組成物またはフォトポリマ材料で構成されたフレキシブル補助刷版を使用する装置および方法に関する。

Description

本発明は、円筒状の被印刷体への印刷プロセスにおいてフレキシブル補助刷版を使用することに関する。より具体的には、本発明は、印刷プロセスにおいて、円筒状金属製容器の外面を装飾するとともに、製品差別化を提供するために、新規の材料で構成されたフレキシブル補助刷版を使用する方法および装置に関するものである。
金属製容器は、平版印刷プロセスを用いて、ブランド名、ロゴ、製品情報、またはデザインのような、画像またはインディシアで装飾されることがよくある。平版印刷では、画像領域を有する1つ以上の印刷版(または主刷版)が装飾機の版胴(または圧胴)に装着される。装飾機は、複数の版胴を有し得る。それぞれの印刷版の画像領域は、インク受容領域と、インクを受容しない領域と、その両方を含むことが可能である。インクローラー(inker)で、インクを印刷版に塗布し、インクはインク受容領域に付着する。通常、それぞれの版胴の印刷版は、インクローラーから特定の色のインクを受容する。装飾機は、さらに、(オフセット胴、印刷胴、またはセグメントホイールとしても知られる)ブランケット胴を備える。補助刷版(または二次転写版または印刷用ブランケット)がブランケット胴に装着される。
金属容器産業で使用される装飾機は、典型的には、ブランケット胴上に4〜12枚の補助刷版を有する。版胴とブランケット胴が協調して回転すると、1つ以上の印刷版のそれぞれが、補助刷版に接触して、特定の色のインクを補助刷版に転写する。すべての印刷版が、そのインク色および画像を補助刷版に転写すると、最終的な平版画像が補助刷版に形成される。次に、円筒状金属製容器を、ブランケット胴の補助刷版の1つに回転接触させて、その補助刷版から円筒状金属製容器の外面に平版画像を転写する。
平版印刷法は、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4において概説されており、これらの文献の各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。これらの引用文献に記載の方法は、概して、単一の平版画像を単一セットの印刷版から生成することを可能にするにすぎない。従って、これらの特許文献に記載の方法は、同一画像を多数の円筒状金属製容器に印刷する場合に限って効率的である。複数の円筒状金属製容器に異なる画像を印刷するためには、装飾機の版胴に印刷版の新規セットを装着しなければならず、生産ラインのダウンタイムおよび効率低下につながる。印刷版を交換することなく印刷できる画像は1つのみであるため、様々に異なる画像で装飾された円筒状金属製容器を小バッチ生産することは経済的に困難である。
単一セットの印刷版から複数の異なる画像を提供する一例が、Sillarsの特許文献5に記載されており、この文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。Sillarsは、ブランケット胴に装着される印刷版のフレキソ印刷領域(flexographic region)に形成される彫刻画像を用いた印刷システムについて概説している。
従来技術による印刷用ブランケットは、主に、表面部と、第1の布層と、圧縮性層と、第2の布層と、を含む複数の積層で構成される。表面部は、印刷版から転写されるインク画像を歪ませることなく印刷版から最大限のインク量を受容するように構成された比較的薄いゴム材料を含む。ところが、この表面部の材料は、その上に例えばレーザ彫刻によって画像が形成されるときに比較的容易に焼損または溶融し、従来技術の印刷用ブランケットに微細網点で画像形成することを阻んでいる。従って、従来技術のブランケットの表面部に形成される画像は、高品質インク画像を金属製容器に転写するためには有効ではない。
単一セットの印刷版を使用して複数の異なる画像を提供する他の方法は、Treloarによる特許文献6に記載されており、この文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。Treloarは、インク領域および非インク領域を有するように構成された補助刷版を備えたブランケット胴について概説している。平版印刷プロセスにおいて複数の異なる画像を提供する他の方法は、Vilas Boas等による特許文献7(Vilas Boas)、およびGrahame等による特許文献8(Grahame)に記載されており、これらの文献の各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。ところが、これらの様々な技術を用いて、Sillars、Treloar、Vilas Boas、およびGrahameが記載している平版画像は、高品質の高精細画像とみなされるのに十分な精細度を有していない。また、これらの特許または特許公報のいずれも、印刷プロセスにおける特殊インクの使用、または大量生産工程において高画質化のために補助刷版に使用される新規の材料、について記載していない。商用金属容器産業では、独自の応用において高精細印刷が要求されるとともに、円筒状金属製容器の外面に高解像度・高精細で効率的に印刷できる特殊インクで形成される独特のグラフィック要素が要求される。店頭での製品差別化のため、さらには消費者を引き付けるためには、これらの高精細画像および特殊インクの使用が必要である。
Owen等の特許文献9(Owen)は、飲料缶を装飾するためにサーモクロミックインクおよびフォトクロミックインクを使用することについて概説しており、この文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。ところが、Owenは、缶にインクを塗布するためにインクジェット印刷を使用することを教示している。インクジェット印刷は、インクが望ましくない配置またはアライメントになりやすいことが判明している。例えば、インクジェット印刷では、結果的にインクが霧状になる可能性があり、これにより、印刷プロセスを阻害するか、容器に望ましくない斑点を生じさせるか、または装置の動作不良を発生させる可能性がある。場合によっては、インクジェット印刷プロセスを用いることで、クリーンアップ、メンテナンス、および/または修理が必要なために、潜在的な生産時間の最大20%またはそれ以上の損失につながる可能性がある。加えて、インクジェット印刷プロセスは、歪みのない印刷品質を維持しつつ、高速で提供することが困難であった。このように、インクジェット印刷プロセスは、商用容器産業での使用には一般に非経済的である。これに対し、商用容器産業では、毎分少なくとも数千個の円筒状金属製容器のかなりの生産速度で飲料容器を装飾することが可能な装置および方法が必要とされる。
米国特許第3766851号明細書 米国特許第4384518号明細書 米国特許第6550389号明細書 米国特許第6899998号明細書 米国特許第5181471号明細書 国際公開第2014/008544号 国際公開第2014/006517号 国際公開第2014/128200号 米国特許出願公開第2014/0210201号
よって、特殊インクおよび/または改良された版材料を使用して、生産効率または画像の品質および精細度を犠牲にすることなく、単一セットの印刷版および補助刷版から多様な画像を円筒状金属製容器の外面に印刷することを可能とする高精細の平版印刷プロセスという、未だ満たされていない要求がある。
本発明のプロセスでは、金属製容器に印刷される平版画像の画像品質および精細度を顕著に向上させるために、装飾機のブランケット胴に装着されるフレキシブル補助刷版を使用する。本発明の一態様では、フォトポリマ材料で構成されるフレキシブル補助刷版を提供する。本発明の他の態様では、フレキシブル補助刷版は、ポリメチレン型飽和鎖を少なくとも部分的に含む化合物で構成される。一実施形態では、ポリメチレン型飽和鎖は、Mクラスゴムである。他の実施形態では、ポリメチレン型飽和鎖は、エチレンプロピレンジエンモノマである。本発明のさらに別の態様では、金属製容器の外面に高精細画像を形成するために少なくとも1種の特殊インクを使用する装飾機を提供する。本発明のさらに別の態様では、毎分少なくとも2,200個の金属製容器を装飾するように機能する装飾機で使用するためのフレキシブル補助刷版を提供する。
より具体的には、本発明の一実施形態では、フレキシブル補助刷版は、フォトポリマ材料で構成される。フォトポリマ材料を露光することによって、フレキシブル・フォトポリマ刷版の表面に画像を転写または形成する。ダイレクト刷版(Computerto plate:コンピュータトゥプレート)工程または通常の刷版露光工程を用いて、画像を転写することができる。この結果、インクを受容しないレリーフ領域と、インクを受容して金属製容器の外面にインクを転写する高精度・高精細の画像領域をなす硬化領域と、を有するフレキシブル補助刷版が得られる。
本発明の他の実施形態では、フレキシブル補助刷版は、ポリメチレン型飽和鎖の化合物、または類似の物理的性質を有する他の関連材料で、少なくとも部分的に構成される。あるいは、同じ目的で、ある種の可撓性プラスチック材料を使用してよい。直接レーザ彫刻、または当技術分野で周知の他の方法によって、画像をフレキシブル補助刷版に形成する。第1の画像を形成するために、インクローラーによって、様々に異なり得る種類および色のインクを印刷版の異なる1つ以上の部分に塗布する。次に、印刷版を、フレキシブル補助刷版に回転接触させて、様々な種類および色のインクをフレキシブル補助刷版に転写する。次に、容器本体をフレキシブル補助刷版に回転接触させるように動かして、インクを容器本体の外面に転写する。また、このプロセスのいくつかの実施形態では、フレキシブル補助刷版は、その上に画像が形成される前、その最中、またはその後に、インクを受容しない1つ以上の凹部を形成するために、その表面をエッチングまたは彫刻されてもよい。他の実施形態では、フレキシブル補助刷版によって、または別のニス引きユニットによって、容器本体の外面の1つ以上の部分にニスを塗布してもよい。これらおよび他の効果は、本明細書に記載の発明の開示から明らかになるであろう。
本発明の他の態様は、金属製容器のドライオフセット印刷で使用するための装置、方法、およびフレキシブル補助刷版である。一実施形態では、物理的レリーフを有する印刷版で、複数の色または複数種類のインクを、ブランケット胴に装着されたフレキシブル補助刷版に転写する。印刷版の物理的レリーフは、フレキシブル補助刷版に転写されるインク領域および非インク領域を印刷版の表面に形成する。次いで、フレキシブル補助刷版は、高速装飾プロセスにおいてインクを金属製容器の外面に転写する。一実施形態では、フレキシブル補助刷版は、ポリメチレン型飽和鎖を含む材料で構成される。他の実施形態では、フレキシブル補助刷版は、フォトポリマ材料で構成される。任意選択的に、フレキシブル補助刷版の少なくとも1つは画像を含む。その画像は、印刷版の1つ以上から少なくとも一部のインクを受容し、金属製容器の外面とフレキシブル補助刷版との接触によって金属製容器に転写される。他の実施形態では、フレキシブル補助刷版の各々は画像を含む。一実施形態では、それらのフレキシブル補助刷版における画像は同一のものである。他の実施形態では、それらのフレキシブル補助刷版における画像はそれぞれ異なるものである。
当業者であれば理解できるように、ドライオフセット印刷では、印刷版を水で湿らせない。印刷版に形成された画像は、インクローラーからインクを受容する。次に、印刷版は、そのインク画像をフレキシブル補助刷版に転写し、次いで、フレキシブル補助刷版は、そのインクを金属製容器に転写する。一方、ウェットオフセット平版プロセスでは、印刷版は、インクを受容するが水を反撥する画像領域を形成するように化学処理される。次に、水およびインクを印刷版に塗布する。印刷版が化学処理されていることで、インクのみが画像に付着し、水は反撥される。また、インクは、印刷版の非画像領域には付着しない。
本発明の一態様により、金属製容器の外面を装飾するために、平版印刷プロセスにおいてフレキシブル補助刷版を使用する新規の方法を提供する。これには、概して、(1)フレキシブル補助刷版の上面または表面部の所定部分に第1の画像を形成すること、(2)第1の画像を有するフレキシブル補助刷版を装飾機のブランケット胴に取り外し可能に装着すること、(3)複数の印刷版を装飾機の版胴に装着すること、(4)インクローラーからのインクを複数の印刷版の少なくとも1つに塗布すること、(5)複数の印刷版のその少なくとも1つからのインクの少なくとも一部をフレキシブル補助刷版の少なくとも一部分に転写すること、(6)フレキシブル補助刷版からのインクを金属製容器の外面に転写することであって、金属製容器が装飾される、金属製容器の外面に転写すること、を含む方法、が含まれるが、ただし、これに限定されない。フレキシブル補助刷版は、ポリメチレン型飽和鎖の化合物、フォトポリマ材料、および可撓性プラスチック材料のうちの1つで構成される。一実施形態では、フレキシブル補助刷版は、単一均質材料で形成される。すなわち、フレキシブル補助刷版は、異なる材料の層で構成されていない。
一実施形態では、フレキシブル補助刷版に第1の画像を形成することは、直接レーザ彫刻工程でフレキシブル補助刷版の表面部の材料の少なくとも一部を除去することを含む。他の実施形態では、直接レーザ彫刻工程、機械的もしくは化学的エッチングもしくは彫刻工程、撥インク処理工程、加圧成形工程のうちの1つ以上で、または1つ以上の工程の組み合わせによって、第1の画像を形成するためにフレキシブル補助刷版の表面部の材料の少なくとも一部を除去する。一実施形態では、フレキシブル補助刷版に形成される第1の画像は、約0.0009インチ(0.02286mm)〜約0.089インチ(2.2606mm)の深さを有する。他の実施形態では、フレキシブル補助刷版の表面部より上に約0.0009インチ(0.02286mm)〜約0.089インチ(2.2606mm)の高さで突出した第1の画像を形成するために、表面部の材料の少なくとも一部を除去する。
フレキシブル補助刷版は、任意の形状またはサイズであってよい。一実施形態では、フレキシブル補助刷版は、約0.04インチ(1.016mm)〜約0.1インチ(2.54mm)の厚さである。任意選択的に、フレキシブル補助刷版は、非積層材料で形成される。従って、一実施形態では、フレキシブル補助刷版は、クロス層または布層、および繊維を含む中間層を有していない。
一実施形態では、インクは、特殊インクを含む。特殊インクは、サーモクロミックインク、フォトクロミックインク、香り付きサーモクロミックインク、蛍光インク、UVインク、ブラックライトインク、赤外線インク、燐光インク、感圧インク、触感インク、熱触感インク、ロイコ染料、およびマットインク、のうちの1つ以上を含み得る。
一実施形態では、フレキシブル補助刷版のポリメチレン型飽和鎖は、Mクラスゴムを含む。他の実施形態では、フレキシブル補助刷版のポリメチレン型飽和鎖は、エチレンプロピレンジエンモノマ(EPDM:Ethylene Propylene Diene Monomer)化合物を含む。さらに別の実施形態では、フレキシブル補助刷版のポリメチレン型飽和鎖は、エチレンプロピレンモノマ(EPM:Ethylene Propylene Monomer)化合物を含む。
ブランケット胴は、任意の数のフレキシブル補助刷版を有し得る。一実施形態では、8〜12枚のフレキシブル補助刷版を、ブランケット胴に取り外し可能に装着する。他の実施形態では、6〜24枚のフレキシブル補助刷版を、ブランケット胴に取り外し可能に装着する。任意選択的に、本方法は、さらに、約4〜約24枚のフレキシブル補助刷版をブランケット胴に取り外し可能に装着することを含み得る。約4〜約24枚のフレキシブル補助刷版のそれぞれは、異なる画像を有し得る。約4〜約24枚のフレキシブル補助刷版から転写されるインクによって、様々に異なる画像で装飾された4〜24個の金属製容器を生産する。さらに別の実施形態では、フレキシブル補助刷版は、装飾機において毎分約2,200個までの金属製容器を装飾するように機能する。
一実施形態では、本方法は、任意選択的に、さらに、複数の第2の印刷版を装飾機の第2の版胴に取り外し可能に装着することを含み得る。第2のインクローラーからの第2のインクを、複数の第2の印刷版のうちの少なくとも1つに塗布する。第2のインクは、インクローラーで塗布される第1のインクとは異なる種類または異なる色のインクである。複数の第2の印刷版のうちの少なくとも1つから、第2のインクの少なくとも一部をフレキシブル補助刷版の少なくとも一部分に転写する。任意選択的に、複数の第2の印刷版のうちの少なくとも1つから、第2のインクの少なくとも一部を第1の画像の少なくとも一部分に転写する。他の実施形態では、第2のインクを第1の画像には全く転写しない。例えば、第2の印刷版は、任意選択的に、フレキシブル補助刷版の第1の画像に整合されるレリーフ領域を有し得る。それらのレリーフ領域は、インクローラーからのインクを受容しない。次に、フレキシブル補助刷版から第1のインクおよび第2のインクを金属製容器の外面に転写する。従って、金属製容器は、第1のインクの少なくとも一部および第2のインクの少なくとも一部で装飾される。
一実施形態では、装飾機は、印刷板が装着される4〜18個の版胴を備え得る。他の実施形態では、装飾機は、約8個の版胴を備える。それらの版胴のそれぞれは、異なる種類または異なる色のインクを、ブランケット胴に装着されたフレキシブル補助刷版に転写するように機能する。一実施形態では、1〜8個のそれぞれの版胴の印刷版は、任意選択的に、独自の画像をフレキシブル補助刷版に転写し得る。
本発明の他の態様により、金属製容器の外面に高精細平版画像を形成するための装置について開示し、この装置は、単一セットの印刷版から複数の平版画像を生成するように機能する。装置は、概して、(1)インクローラーを有する少なくとも1つの版胴と、(2)ブランケット胴と、(3)支持胴と、を備える。一実施形態では、装置は、毎分少なくとも2,200個の金属製容器を装飾するように機能する。
インクローラーは、その少なくとも1つの版胴の周囲に装着される1つ以上の印刷版の所定部分にインクを転移させるように機能する。一実施形態では、それらの印刷版の1つ以上は、ポリメチレン型飽和鎖を含む化合物、フォトポリマ材料、および可撓性プラスチック材料のうちの少なくとも1つで構成される。
1つ以上のフレキシブル補助刷版を、ブランケット胴の周囲に取り外し可能に装着する。1つ以上のフレキシブル補助刷版の各々は、ポリメチレン型飽和鎖を少なくとも部分的に含む化合物、フォトポリマ材料、および可撓性プラスチック材料のうちの1つで構成される。一実施形態では、それらのフレキシブル補助刷版の少なくとも1つは、その上に形成された画像を有する。ブランケット胴は、フレキシブル補助刷版を動かして、少なくとも1つの版胴に装着された1つ以上の印刷版に回転接触させるように機能する。フレキシブル補助刷版が印刷版に接触すると、その1つ以上の印刷版の所定部分からフレキシブル補助刷版の少なくとも一部分にインクが転写される。任意選択的に、フレキシブル補助刷版は、単一均質材料で形成される。フレキシブル補助刷版は、ブランケット胴に接着剤で装着されてよい。一実施形態では、その接着剤は、剥離基材を含む。一実施形態では、フレキシブル補助刷版は、クロス層または布層を含まない。
支持胴は、金属製容器を受容するように構成された複数のステーションを有する。各ステーションは、コンベアから金属製容器を受け取り、その金属製容器を動かして、ブランケット胴に装着されたフレキシブル補助刷版に接触させるように機能する。このとき、インクが、フレキシブル補助刷版から金属製容器に転写されることで、金属製容器の外面に高精細平版画像を形成する。
一実施形態では、その少なくとも1つの版胴は、約4〜約18個の版胴を含む。版胴のそれぞれは、異なる色のインクまたは異なる種類の特殊インクを、版胴の各々に装着された1つ以上の印刷版の所定部分に転写するように機能するインクローラーを有する。一実施形態では、特殊インクは、サーモクロミックインク、フォトクロミックインク、香り付きサーモクロミックインク、蛍光インク、UVインク、ブラックライトインク、赤外線インク、燐光インク、感圧インク、触感インク、熱触感インク、ロイコ染料、およびマットインク、のうちの1つ以上を含む。他の実施形態では、それらの版胴のうちの第1の版胴に装着された印刷版は、他の版胴に装着された印刷版で転写される画像とは異なる第1の画像を、フレキシブル補助刷版に転写する。
一実施形態では、フレキシブル補助刷版のポリメチレン型飽和鎖は、Mクラスゴムコンパウンドである。他の実施形態では、フレキシブル補助刷版のポリメチレン型飽和鎖は、エチレンプロピレンジエンモノマ化合物である。さらに別の実施形態では、フレキシブル補助刷版のポリメチレン型飽和鎖は、エチレンプロピレンモノマ化合物である。
一実施形態では、ブランケット胴に装着された1つ以上のフレキシブル補助刷版のそれぞれは、その上に形成された独自の画像を有する。それらの画像は、直接レーザ彫刻工程、機械的もしくは化学的エッチングもしくは彫刻工程、撥インク処理工程、加圧成形工程のうちの1つ以上で、または1つ以上の工程の組み合わせによって、フレキシブル補助刷版の表面部に形成される。一実施形態では、フレキシブル補助刷版がフォトポリマ材料で少なくとも部分的に構成される場合には、ダイレクト刷版(CTP:ComputerTo Plate)工程、通常の刷版露光工程、または他の任意の適切な方法を用いて、画像を形成してもよい。フレキシブル補助刷版に形成される画像は、約0.0009インチ(0.02286mm)〜約0.089インチ(2.2606mm)の深さを有し得る。他の実施形態では、フレキシブル補助刷版に形成される画像は、フレキシブル補助刷版の表面部より上に約0.0009インチ(0.02286mm)〜約0.089インチ(2.2606mm)の高さを有し得る。
本発明の他の態様では、印刷プロセスにおいて金属製容器の外面に高精細平版画像を形成するように構成されたフレキシブル補助刷版を提供する。フレキシブル補助刷版は、概して、所定サイズの刷版本体を備える。刷版本体は、表面部と裏面部とを有する。裏面部は、装飾機のブランケット胴に取り外し可能に装着されるように構成されている。一実施形態では、フレキシブル補助刷版の少なくとも表面部は、ポリメチレン型飽和鎖で少なくとも部分的に構成された化合物、フォトポリマ材料、および可撓性プラスチック材料を含む。一実施形態では、刷版本体は、約0.04インチ(1.016mm)〜約0.1インチ(2.54mm)の厚さである。他の実施形態では、刷版本体は、単一均質層で形成される。従って、フレキシブル補助刷版は、非積層材料で形成される。一実施形態では、刷版本体は、ポリメチレン型飽和鎖を含む化合物で少なくとも部分的に構成される。他の実施形態では、刷版本体は、フォトポリマ材料の単一均質層で形成される。
一実施形態では、ポリメチレン型飽和鎖は、Mクラスゴムである。他の実施形態では、ポリメチレン型飽和鎖は、エチレンプロピレンジエンモノマ化合物である。さらに別の実施形態では、ポリメチレン型飽和鎖は、エチレンプロピレンモノマ化合物である。
一実施形態では、フレキシブル補助刷版の表面部に画像を形成する。画像は、直接レーザ彫刻工程、機械的エッチングもしくは彫刻工程、撥インク処理工程、および加圧成形工程のうちの少なくとも1つで形成してよい。直接レーザ彫刻工程により、フレキシブル補助刷版の表面部から少なくとも一部の材料を、アブレートまたはその他除去してよい。フレキシブル補助刷版がフォトポリマ材料で少なくとも部分的に構成される場合には、ダイレクト刷版工程、通常の刷版露光工程、または他の任意の適切な方法を用いて、画像を形成してもよい。画像は、表面部によって形成される平面より下に約0.0009インチ(0.02286mm)〜約0.089インチ(2.2606mm)の深さを有し得る。他の実施形態では、画像は、表面部によって形成される平面より上に0.0009インチ(0.02286mm)〜約0.089インチ(2.2606mm)の高さを有し得る。
本発明のさらに別の態様は、金属製容器の外面に印刷するように構成された画像を形成するために、フレキシブル転写版をレーザで彫刻する新規の方法である。この方法は、概して、(1)ポリメチレン型飽和鎖で構成されたフレキシブル転写版を準備すること、(2)フレキシブル転写版の表面部をレーザで彫刻して画像を形成するために表面部の少なくとも一部を除去すること、を含むが、ただし、これらに限定されない。フレキシブル転写版の裏面部は、装飾機のブランケット胴に装着されるように構成されている。従って、装飾機の版胴に印刷版が装着されると、その印刷版によって、画像にインクが転写される。次に、金属製容器の外面をフレキシブル転写版の表面部に接触させる。このようにして、そのインクの少なくとも一部を、金属製容器の外面に転写する。一実施形態では、フレキシブル転写版のポリメチレン型飽和鎖は、エチレンプロピレンゴム、Mクラスゴム、およびエチレンプロピレンジエンモノマのうちの1つである。
本発明の一態様により、金属製容器の外面を装飾するために、平版印刷プロセスにおいてフレキシブル補助刷版を使用する新規の方法を提供する。これには、概して、(1)金属製容器の外面に印刷されるべき第1の画像を形成すること、(2)フォトポリマ材料、ポリメチレン型飽和鎖を含む化合物、および可撓性プラスチック材料のうちの1つで構成されるフレキシブル補助刷版の表面部の所定部分に第1の画像を転写すること、(3)第1の画像を有するフレキシブル補助刷版を装飾機のブランケット胴に取り外し可能に装着すること、(4)複数の印刷版を装飾機の少なくとも1つの版胴に装着すること、(5)インクローラーからのインクを複数の印刷版の少なくとも1つに塗布すること、(6)複数の印刷版のその少なくとも1つからのインクの少なくとも一部をフレキシブル補助刷版の少なくとも一部分に転写すること、(7)フレキシブル補助刷版からのインクを金属製容器の外面に転写することであって、金属製容器が装飾される、金属製容器の外面に転写すること、を含む方法、が含まれるが、ただし、これに限定されない。
追加的または代替的に、本方法は、さらに、約4〜約24枚のフレキシブル補助刷版をブランケット胴に取り外し可能に装着することを含み得る。約4〜約24枚のフレキシブル補助刷版は、それぞれ異なる画像を有し得る。約4〜約24枚のフレキシブル補助刷版から転写されるインクによって、約4〜約24個の金属製容器上に4〜24通りの異なる画像を形成する。
一実施形態では、1つ以上の凹部を形成するために、フレキシブル補助刷版の表面部をエッチングまたは彫刻してよい。他の実施形態では、金属製容器の外面に印刷されるべき第2の画像を、印刷版に形成する。次に、第1の画像および第2の画像で、金属製容器を装飾する。
フレキシブル補助刷版がフォトポリマ材料を含む場合の一実施形態では、フレキシブル補助刷版の表面部の所定部分に第1の画像を転写することは、概して、(1)第1の画像のネガフィルムを作製すること、(2)フレキシブル補助刷版の表面部の所定部分にネガフィルムを配置すること、(3)フレキシブル補助刷版およびネガフィルムを光源で露光することであって、光がネガフィルムを透過する所定位置ではフレキシブル補助刷版のフォトポリマ材料を硬化し、光がネガフィルムで遮断される所定位置では補助刷版のフォトポリマ材料を未露光かつ軟質のままに維持する、光源で露光すること、(4)フレキシブル補助刷版からネガフィルムを除去すること、(5)フレキシブル補助刷版を洗浄ステーション内に配置し、フレキシブル補助刷版の未露光の軟質フォトポリマ材料を除去するためにフレキシブル補助刷版を洗浄して転写された第1の画像を露わにすること、を含む。
追加的または代替的に、フレキシブル補助刷版の表面部の所定部分に第1の画像を転写することは、概して、(1)第1の画像を作成すること、(2)第1の画像のネガを形成するために、フレキシブル補助刷版の表面部の不透明マスクコーティングのいくつかの部分をアブレートすること、(3)フレキシブル補助刷版を光源で露光することであって、マスクコーティングがアブレートされた所定位置ではフレキシブル補助刷版のポリマ材料を硬化し、光がマスクコーティングで遮断される所定位置ではフレキシブル補助刷版のポリマ材料を未露光かつ軟質のままに維持する、光源で露光すること、(4)転写された第1の画像を露わにするために、フレキシブル補助刷版の未露光の軟質ポリマ材料を除去すること、を含み得る。
一実施形態では、光源は、紫外線光源である。他の実施形態では、約0.01分〜約10分間、フレキシブル補助刷版およびネガフィルムを光源で露光する。一実施形態では、洗浄ステーションは、フレキシブル補助刷版の洗浄のために溶剤を使用する。他の実施形態では、洗浄ステーションは、フレキシブル補助刷版の洗浄のために水を使用する。
フォトポリマ材料で構成されるフレキシブル補助刷版は、紫外線または可視光で露光した後に硬化する材料または異なるテクスチャを形成する材料の任意の混合物で形成してよい。一実施形態では、フレキシブル補助刷版は、光触媒による光重合工程を用いて硬化させるエラストマ、トリメチロールプロパントリアクリレート架橋クロロプレン、およびポリアクリレートを添加したスチレン−イソプレンゴムのうちの1つで構成される。一実施形態では、第1の画像がフレキシブル補助刷版に転写される前に、フレキシブル補助刷版は、約40〜約110のショアAデュロメータ硬度を有する。他の実施形態では、フレキシブル補助刷版の硬度は、約67〜約90のショアAデュロメータ硬度である。さらに別の実施形態では、フレキシブル補助刷版は、第1の画像がフレキシブル補助刷版に転写される前に、約69〜約81のショアAデュロメータ硬度を有する。さらに別の実施形態では、フレキシブル補助刷版は、第1の画像がフレキシブル補助刷版に転写される前に、約65〜約73のショアAデュロメータ硬度を有する。さらに別の実施形態では、フォトポリマのフレキシブル補助刷版は、約25〜55のショアAデュロメータ硬度を有する。他の実施形態では、フレキシブル補助刷版の少なくとも1つは、約76〜約82のショアAデュロメータ硬度を有し得る。さらに別の実施形態では、フレキシブル補助刷版の少なくとも1つは、約68〜約74のショアAデュロメータ硬度を有し得る。さらに別の実施形態では、フレキシブル補助刷版の少なくとも1つは、任意選択的に、約62〜約68のショアAデュロメータ硬度を有する。
一実施形態では、フレキシブル補助刷版のポリメチレン型飽和鎖は、Mクラスゴムである。他の実施形態では、フレキシブル補助刷版のポリメチレン型飽和鎖は、エチレンプロピレンジエンモノマ化合物である。さらに別の実施形態では、フレキシブル補助刷版のポリメチレン型飽和鎖は、エチレンプロピレンモノマ化合物である。
一実施形態では、直接レーザ彫刻工程、機械的もしくは化学的エッチングもしくは彫刻工程、撥インク処理工程、加圧成形工程のうちの1つ以上で、または1つ以上の工程の組み合わせによって、第1の画像を形成するためにフレキシブル補助刷版の表面部の材料の少なくとも一部を除去する。一実施形態では、フレキシブル補助刷版に形成される第1の画像は、表面部によって形成される平面と比較して、約0.0009インチ(0.02286mm)〜約0.089インチ(2.2606mm)の深さを有する。他の実施形態では、第1の画像は、表面部によって形成される平面より上に約0.0009インチ(0.02286mm)〜約0.089インチ(2.2606mm)の高さを有する。
一実施形態では、インクは、特殊インクを含む。特殊インクは、サーモクロミックインク、フォトクロミックインク、香り付きサーモクロミックインク、蛍光インク、UVインク、ブラックライトインク、赤外線インク、燐光インク、感圧インク、触感インク、熱触感インク、ロイコ染料、およびマットインク、のうちの1つ以上を含み得る。
一実施形態では、異なる画像のそれぞれは、各々のフレキシブル補助刷版の同じ位置に形成される。他の実施形態では、少なくとも1つの版胴のうちの第1の版胴に装着された印刷版のみが、各々のフレキシブル補助刷版に形成された異なる画像にインクを転写する。少なくとも1つの版胴のうちの第2の版胴に装着された印刷版は、各々のフレキシブル補助刷版に形成された異なる画像にインクを転写しない。代わりに、少なくとも1つの版胴のうちの第2の版胴に装着された印刷版は、各々のフレキシブル補助刷版の他の所定部分にインクを転写する。
一実施形態では、金属製容器は略円筒形状である。第1の画像は、金属製容器の湾曲した外面に転写される。他の実施形態では、金属製容器は略円筒形状であり、第1の画像は、金属製容器の略平坦な外面に転写される。さらに別の実施形態では、金属製容器は円筒形状ではなく、第1の画像は、金属製容器の平坦な外面に転写される。
本発明の他の態様により、金属製容器の外面に高精細平版画像を形成するための装置について開示し、この装置は、単一セットの印刷版から複数の平版画像を生成するように機能する。装置は、概して、(1)少なくとも1つの版胴であって、この少なくとも1つの版胴の周囲に装着される1つ以上の印刷版の所定部分にインクを転移させるためのインクローラーを有する少なくとも1つの版胴と、(2)ブランケット胴であって、このブランケット胴の周囲に装着される1つ以上のフレキシブル補助刷版を有し、それらのフレキシブル補助刷版を動かして、少なくとも1つの版胴に装着された印刷版に回転接触させるように機能し、の印刷版の所定部分からフレキシブル補助刷版の少なくとも一部分にインクが転写され、それらのフレキシブル補助刷版の各々は、任意選択的に、その上に形成された画像を有する、ブランケット胴と、(3)金属製容器を受容するように構成された複数のステーションを有する支持胴であって、それらの金属製容器をコンベアから受け取り、その金属製容器を動かして、ブランケット胴に装着されたフレキシブル補助刷版に接触させるように機能し、インクが、フレキシブル補助刷版から金属製容器に転写されることで、金属製容器の外面に高精細平版画像が形成される、支持胴と、を備える。
一実施形態では、フレキシブル補助刷版は、ポリメチレン型飽和鎖を少なくとも部分的に含む化合物で構成される。他の実施形態では、フレキシブル補助刷版は、フォトポリマ材料で構成される。さらに別の実施形態では、フレキシブル補助刷版は、可撓性プラスチック材料で少なくとも部分的に構成される。他の実施形態では、印刷版の1つ以上は、ポリメチレン型飽和鎖の化合物、フォトポリマ材料、および可撓性プラスチック材料のうちの1つで構成される。さらに、フレキシブル補助刷版は、任意選択的に、中間布層を有することなく単一材料層で形成されてよい。他の実施形態では、フレキシブル補助刷版は、異なる材料の層を有することなく形成される。
一実施形態では、その少なくとも1つの版胴および支持胴は、第1の方向に回転し、ブランケット胴は、反対の第2の方向に回転する。他の実施形態では、約4〜約24枚のフレキシブル補助刷版をブランケット胴の周囲に装着する。
一実施形態では、フレキシブル補助刷版のそれぞれは、その上に形成された異なる画像を有する。一実施形態では、異なる画像のそれぞれは、各々のフレキシブル補助刷版の同じ位置に形成される。他の実施形態では、少なくとも1つの版胴のうちの第1の版胴に装着された第1の印刷版のみが、各々のフレキシブル補助刷版に形成された異なる画像にインクを転写する。少なくとも1つの版胴のうちの第2の版胴に装着された第2の印刷版は、それらのフレキシブル補助刷版に形成された画像にインクを転写しない。第2の印刷版は、任意選択的に、各々のフレキシブル補助刷版の他の所定部分にインクを転写し得る。
一実施形態では、第2の画像を印刷版に形成する。インクを、第2の画像からフレキシブル補助刷版に転写し、次に金属製容器の外面に転写する。他の実施形態では、印刷版に画像は形成されないが、印刷版はフレキシブル補助刷版にインクを伝達する。例えば、一実施形態では、印刷版の表面部は、連続的なインクコーティングを受ける。この連続的インクコーティングを、印刷版の表面部に接触するフレキシブル補助刷版の表面部の各部分に転写する。
一実施形態では、金属製容器は略円筒形状である。さらに別の実施形態では、金属製容器は円筒形状ではない。一実施形態では、インクは、フレキシブル補助刷版から、金属製容器の略円筒状の外面および非円筒状の外面のうちの1つ以上に転写される。
一実施形態では、フレキシブル補助刷版がフォトポリマ材料で構成される場合に、画像は、概して、(1)各々の異なる画像のネガフィルムを作製すること、(2)フレキシブル補助刷版の所定部分にネガフィルムを配置すること、(3)フレキシブル補助刷版およびネガフィルムを光源で露光すること、(4)フレキシブル補助刷版からネガフィルムを除去すること、(5)フレキシブル補助刷版の未露光の軟質フォトポリマ材料を除去するためにフレキシブル補助刷版を洗浄し、それらの異なる画像を露わにすること、によって、フレキシブル補助刷版に形成される。他の実施形態では、概して、直接レーザ彫刻工程、機械的もしくは化学的エッチングもしくは彫刻工程、撥インク処理工程、加圧成形工程、および1つ以上の工程の組み合わせ、のうちの少なくとも1つで、フレキシブル補助刷版に画像を形成する。
一実施形態では、インクは、特殊インクを含む。特殊インクは、サーモクロミックインク、フォトクロミックインク、香り付きサーモクロミックインク、蛍光インク、UVインク、ブラックライトインク、赤外線インク、燐光インク、感圧インク、触感インク、熱触感インク、ロイコ染料、およびマットインク、のうちの1つ以上であり得る。
他の実施形態では、その少なくとも1つの版胴は、約4〜約18個の版胴を含む。他の実施形態では、装置は、約8個の版胴を備える。4〜18個の版胴のそれぞれに対して、所定の位置合わせでインクローラーが関連付けられる。さらに別の実施形態では、4〜18個の版胴のうちの第1の版胴に装着された第1の印刷版は、フレキシブル補助刷版のそれぞれの異なる画像に位置合わせるインク受容領域を有し、これは、それらの異なる画像にインクを転写するように機能する。4〜18個の版胴のうちの他の版胴に装着された第2の印刷版のそれぞれは、フレキシブル補助刷版のそれぞれの異なる画像に位置合わせるレリーフ領域を有する。それらのレリーフ領域は、フレキシブル補助刷版の異なる画像にインクを転写しない。4〜18個の版胴のうちの第1の版胴に装着された第1の印刷版のインク受容領域と、4〜18個の版胴のうちの他の版胴に装着された第2の印刷版のレリーフ領域とは、それらの印刷版のすべてにおいて対応する位置に配置されるとともに、同じ全体的サイズおよび形状を有する。一実施形態では、それらのインク受容領域およびレリーフ領域は、平行四辺形、方形、矩形、円形、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択された形状を有する。より好ましい一実施形態では、インク受容領域およびレリーフ領域は、略矩形形状を有する。さらに別の実施形態では、インク受容領域およびレリーフ領域は、それらのフレキシブル補助刷版の異なる画像よりも少なくとも若干大きい。これにより、ブランケット胴におけるフレキシブル補助刷版の位置は、第1の印刷版のインク受容領域および第2の印刷版のレリーフ領域との所定の見当を維持するための所定位置から軸方向および径方向に所定量で変化してよい。
本発明の他の態様では、印刷プロセスにおいて金属製容器の外面に高精細平版画像を形成するように構成されたフレキシブル補助刷版を提供する。一実施形態では、フレキシブル補助刷版は、概して、所定のサイズおよび硬度のフォトポリマ材料で構成された刷版本体を備え、刷版本体は、表面部と裏面部とを有し、裏面部は、装飾機のブランケット胴に装着されるように構成されている。他の実施形態では、フレキシブル補助刷版は、ポリメチレン型飽和鎖を含む化合物で少なくとも部分的に構成される。一実施形態では、刷版本体は、約0.04インチ(1.016mm)〜約0.1インチ(2.54mm)の厚さである。任意選択的に、フレキシブル補助刷版は、単一材料で形成してよい。従って、一実施形態では、フレキシブル補助刷版は、繊維および/または異なる材料の中間層を有していない。一実施形態では、金属製容器は、略円筒形状の本体を有する。
任意選択的に、画像を、その画像のネガフィルムを作製することによってフレキシブル補助刷版の表面部に形成してよい。ネガフィルムを、表面部の所定部分に配置する。表面部およびネガフィルムを、光源で露光する。ネガフィルムを表面部から除去し、続いて、未露光の軟質材料を表面部から除去するためにフレキシブル補助刷版を洗浄する。一実施形態では、画像が表面部に形成される前に、フレキシブル補助刷版は、約40〜約110のショアAデュロメータ硬度を有する。さらに、直接レーザ彫刻工程、機械的もしくは化学的エッチングもしくは彫刻工程、撥インク処理工程、加圧成形工程のうちの1つ以上で、または1つ以上の工程の組み合わせによって、フレキシブル補助刷版の表面部に画像を形成してよい。
本発明の他の態様により、複数の金属製容器の外面を異なる画像で装飾するために、印刷プロセスにおいて装飾機を使用する方法を提供する。この方法は、概して、(1)装飾機の第1の版胴上に位置決めされる第1の印刷版であって、第1のインク受容領域と、インクを受容しないレリーフ領域と、を有する第1の印刷版を準備すること、(2)装飾機の第2の版胴上に位置決めされる第2の印刷版であって、第1の印刷版のレリーフ領域と整合させる第2のインク受容領域を有する第2の印刷版を準備すること、(3)装飾機のブランケット胴上に位置決めされる第1のフレキシブル転写版であって、第1のフレキシブル転写版の表面部は第1の平面を規定し、表面部の第1の所定部分に第1の画像を含む、第1のフレキシブル転写版を準備すること、(4)ブランケット胴上に位置決めされる第2のフレキシブル転写版であって、第2のフレキシブル転写版の表面部は第2の平面を規定し、表面部の第2の所定部分に第2の画像を含む、第2のフレキシブル転写版を準備すること、(5)第1の印刷版の第1のインク受容領域に第1のインクを塗布すること、(6)第1の印刷版からの第1のインクを第1および第2のフレキシブル転写版のそれぞれの表面部の他の所定部分に転写すること、(7)第2の印刷版の第2のインク受容領域に第2のインクを塗布すること、(8)第2の印刷版の第2のインク受容領域からの第2のインクを第1フレキシブル転写版の第1の画像および第2のフレキシブル転写版の第2画像に転写すること、(9)第1のフレキシブル転写版からの第1および第2のインクを第1の金属製容器の外面に転写することであって、第1の金属製容器を第1のインクで装飾するとともに、第2のインクで形成された第1の画像で装飾すること、(10)第2のフレキシブル転写版からの第1および第2のインクを第2の金属製容器の外面に転写することであって、第2の金属製容器を第1のインクで装飾するとともに、第2のインクで形成された第2の画像で装飾すること、を含む。一実施形態では、第1および第2のフレキシブル転写版は、ポリメチレン型飽和鎖を少なくとも部分的に含む化合物、フォトポリマ材料、および可撓性プラスチック材料のうちの1つで構成される。任意選択的に、第1および第2のフレキシブル転写版は、他の材料の中間層を有することなく単体材料層で形成される。一実施形態では、転写版をブランケット胴に装着するために、第1および第2のフレキシブル転写版の裏面部に接着剤転写テープを使用する。
一実施形態では、第1の画像の少なくとも一部は、第1の平面よりも低い深さを有し、第1の画像の部分はいずれも、第1の平面より上に突出していない。他の実施形態では、第2の画像の少なくとも一部は、第2の平面よりも低い深さを有し、第2の画像の部分はいずれも、第2の平面より上に突出していない。さらに別の実施形態では、第1と第2の画像のうち一方の少なくとも一部は、第1および第2の平面より上に突出している。
任意選択的に、他の実施形態では、第1および第2の印刷版から第1および第2のフレキシブル転写版にインクを転写する際に、第1のフレキシブル転写版の第1の所定部分、および第2のフレキシブル転写版の第2の所定部分は、それぞれ、第1の印刷版のレリーフ領域、および第2の印刷版の第2のインク受容領域と整合させる。さらに別の実施形態では、第1のフレキシブル転写版の第1の画像は、第1および第2の印刷版からのインクを受容しないレリーフ領域で取り囲まれている。これにより、第1の金属製容器に形成される第1の画像は、非インク領域で取り囲まれる。他の実施形態では、第2のフレキシブル転写版の第2の画像は、第2の印刷版からのインクを受容しないレリーフ領域と、第2の印刷版からのインクを受容する凸領域と、を有する。従って、第2の金属製容器に形成される第2の画像は、非インク部分とインク部分とを含む。
任意選択的に、第2の印刷版の第2のインク受容領域は、非インク領域で取り囲まれている。さらに、第1の印刷版のレリーフ領域は、任意選択的に、第2の印刷版の第2のインク受容領域の形状と整合させる形状を有し得る。他の実施形態では、第1のフレキシブル転写版の第1の画像および第2のフレキシブル転写版の第2の画像のうち少なくとも一方の深さは、約0.0009インチ(0.02286mm)〜約0.089インチ(2.2606mm)である。さらに別の実施形態では、第1のフレキシブル転写版の第1の画像および第2のフレキシブル転写版の第2の画像のうち少なくとも一方の高さは、フレキシブル転写版のインク受容面で規定される平面より上に約0.0009インチ(0.02286mm)〜約0.089インチ(2.2606mm)である。
一実施形態では、第1および第2のフレキシブル転写版は、光触媒による光重合工程を用いて硬化させるエラストマ、トリメチロールプロパントリアクリレート架橋クロロプレン、およびポリアクリレートを添加したスチレン−イソプレンゴムのうちの少なくとも1つで構成される。他の実施形態では、第1および第2のフレキシブル転写版のポリメチレン型飽和鎖は、Mクラスゴムである。他の実施形態では、第1および第2のフレキシブル転写版のポリメチレン型飽和鎖は、エチレンプロピレンジエンモノマ化合物である。さらに別の実施形態では、第1および第2のフレキシブル転写版のポリメチレン型飽和鎖は、エチレンプロピレンモノマ化合物である。
一実施形態では、第1のインクは、第2のインクとは異なる種類または異なる色のインクである。他の実施形態では、第1のインクおよび第2のインクの少なくとも一方は、特殊インクを含む。特殊インクは、サーモクロミックインク、フォトクロミックインク、香り付きサーモクロミックインク、蛍光インク、UVインク、ブラックライトインク、赤外線インク、燐光インク、感圧インク、触感インク、熱触感インク、ロイコ染料、およびマットインク、のうちの1つ以上を含み得る。
本発明のさらに別の態様は、略円筒状の容器の外面を装飾するために、印刷プロセスにおいてフレキシブル補助刷版を使用する方法である。この方法は、(1)その上に第1の画像が形成された第1のフレキシブル補助刷版であって、第1の画像の少なくとも一部は、第1のフレキシブル補助刷版の表面部で規定される第1の平面よりも低い深さを有し、第1の画像の部分はいずれも、第1の平面より上に突出していない、第1のフレキシブル補助刷版を準備すること、(2)第1の画像を有する第1のフレキシブル補助刷版を装飾機のブランケット胴に装着すること、(3)装飾機の第1の版胴に相互連結された第1の印刷版からの第1のインクを第1のフレキシブル補助刷版の少なくとも一部分に転写すること、(4)第1の容器に第1の画像を形成するために、第1のフレキシブル補助刷版からの第1のインクを第1の容器の外面に転写すること、を含むが、ただし、これに限定されない。従って、第1の容器の第1の画像は、第1のインクによるものである。一実施形態では、第1のフレキシブル補助刷版に形成された第1の画像は、3次元であり、いくつかの異なる深さを有する所定部分を含む。
任意選択的に、他の実施形態では、本方法は、さらに、装飾機の第2の版胴に相互連結された第2の印刷版上の第2の画像からの第2のインクを、第1のフレキシブル補助刷版の少なくとも一部分に転写し、第2の印刷版は、第2のインクを第1の画像には転写しないこと、を含み得る。次に、第1および第2の画像を第1の容器に形成するために、第1のフレキシブル補助刷版からの第1および第2のインクを第1の容器の外面に転写する。従って、第1の容器の第1の画像は、第1のインクによるものであり、第1の容器の第2の画像は、第2のインクによるものである。一実施形態では、第1のフレキシブル補助刷版に形成された第1の画像は、3次元であり、いくつかの異なる深さを有する所定部分を含む。
一実施形態では、第1のフレキシブル補助刷版の第1の画像は、第1の印刷版からのインクを受容しない(または、極めて少量のインクしか受容しない)レリーフ領域を含むネガである。他の実施形態では、第1の容器に形成される第1の画像は、非インク領域を含む。
他の実施形態では、第1のフレキシブル補助刷版の第1の画像は、第1の印刷版からのインクを受容しないレリーフ領域と、第1の印刷版からのインクを受容する凸領域との組み合わせを含む。他の実施形態では、第1の容器に形成される第1の画像は、非インク領域とインク領域とを含む。
任意選択的に、本方法は、さらに、(a)その上に第3の画像が形成された第2のフレキシブル補助刷版を準備すること、(b)第2のフレキシブル補助刷版をブランケット胴に装着すること、(c)第1の印刷版からの第1のインクを第2のフレキシブル補助刷版の少なくとも一部分に転写すること、(d)第2の印刷版の第2の画像からの第2のインクを第2のフレキシブル補助刷版に転写し、第2の印刷版は、第2のインクを第3の画像には転写しないこと、(e)第2および第3の画像を第2の容器に形成するために、第2のフレキシブル補助刷版からの第1および第2のインクを第2の容器の外面に転写すること、を含み得る。従って、第2の容器の第3の画像は、第1のインクで少なくとも部分的に構成されており、第2の容器の第2の画像は、第2のインクで少なくとも部分的に構成されている。
一実施形態では、第1および第2のフレキシブル補助刷版は、ポリメチレン型飽和鎖を少なくとも部分的に含む組成物、フォトポリマ材料、および可撓性プラスチック材料のうちの1つで構成される。他の実施形態では、第1および第2のフレキシブル補助刷版は、光触媒による光重合工程を用いて硬化させるエラストマ、トリメチロールプロパントリアクリレート架橋クロロプレン、およびポリアクリレートを添加したスチレン−イソプレンゴムのうちの少なくとも1つで構成される。他の実施形態では、ポリメチレン型飽和鎖は、Mクラスゴムである。他の実施形態では、ポリメチレン型飽和鎖は、エチレンプロピレンジエンモノマ化合物である。さらに別の実施形態では、ポリメチレン型飽和鎖は、エチレンプロピレンモノマ化合物である。さらに、第1および第2のフレキシブル補助刷版は、均質材料層で形成してよい。他の実施形態では、第1および第2のフレキシブル補助刷版の内側部分は、繊維または布を有していない。
一実施形態では、第1のインクは、第2のインクとは異なる種類または異なる色のインクである。他の実施形態では、第1のインクおよび第2のインクの少なくとも一方は、特殊インクを含む。特殊インクは、サーモクロミックインク、フォトクロミックインク、香り付きサーモクロミックインク、蛍光インク、UVインク、ブラックライトインク、赤外線インク、燐光インク、感圧インク、触感インク、熱触感インク、ロイコ染料、およびマットインク、のうちの1つ以上を含み得る。
本発明の他の態様は、連続的装飾プロセスにおいて複数の円筒状金属製容器の外面を装飾する方法である。この方法は、(1)複数のフレキシブル補助刷版を装飾機のブランケット胴に装着すること、(2)複数のフレキシブル補助刷版の各々の所定部分と整合させる第1のインク受容領域を有する第1の印刷版を、装飾機の第1の版胴に装着すること、(3)複数のフレキシブル補助刷版の各々の所定部分と整合させるレリーフ領域を有するとともに第2のインク受容領域を有する第2の印刷版を、装飾機の第2の版胴に装着すること、(4)第1の印刷版の第1のインク受容領域に第1のインクを塗布すること、(5)第2の印刷版の第2のインク受容領域に第2のインクを塗布すること、(6)第1および第2の印刷版からの第1のインクおよび第2のインクの少なくとも一部を複数のフレキシブル補助刷版の各々の少なくとも一部分に転写すること、(7)複数のフレキシブル補助刷版からの第1のインクおよび第2のインクを複数の円筒状金属製容器の各々の外面に転写し、複数の円筒状金属製容器の各々を第1のインクおよび第2のインクで装飾すること、を含む。
任意選択的な一実施形態では、フレキシブル補助刷版のそれぞれは、異なる画像が、それら複数のフレキシブル補助刷版の各々の所定部分の少なくとも一部の範囲内に形成されている。一実施形態では、それらのフレキシブル補助刷版に形成された異なる画像のそれぞれの少なくとも一部は、各々のフレキシブル補助刷版の表面部で規定される平面よりも低い深さを有する。他の実施形態では、それらのフレキシブル補助刷版に形成された各々の異なる画像の部分はいずれも、各々のフレキシブル補助刷版の表面部の平面より上に突出していない。
一実施形態では、第2の印刷版は、第2のインクによる画像を、複数のフレキシブル補助刷版の各々に転写する。次に、その画像を、それらのフレキシブル補助刷版から複数の円筒状金属製容器の各々に転写する。このようにして、第2の印刷版からの第2のインクの画像、およびフレキシブル補助刷版の第1のインクの異なる画像のうちの1つで、複数の円筒状金属製容器の各々を装飾する。
一実施形態では、フレキシブル補助刷版は、均質層で構成される。均質層は、ポリメチレン型飽和鎖を少なくとも部分的に含む組成物、フォトポリマ材料、および可撓性プラスチック材料のうちの1つであり得る。一実施形態では、フレキシブル補助刷版の少なくとも1つは、光触媒による光重合工程を用いて硬化させるエラストマ、トリメチロールプロパントリアクリレート架橋クロロプレン、およびポリアクリレートを添加したスチレン−イソプレンゴムのうちの少なくとも1つで構成される。他の実施形態では、ポリメチレン型飽和鎖は、Mクラスゴムである。他の実施形態では、ポリメチレン型飽和鎖は、エチレンプロピレンジエンモノマ化合物である。さらに別の実施形態では、ポリメチレン型飽和鎖は、エチレンプロピレンモノマ化合物である。さらに別の実施形態では、フレキシブル補助刷版は、繊維を有していない。
他の実施形態では、第1のインクローラーで、第1のインクを第1の印刷版に塗布し、第2のインクローラーで、第2のインクを第2の印刷版に塗布する。一実施形態では、第1のインクは、第2のインクとは異なる種類または異なる色のインクである。他の実施形態では、第1のインクおよび第2のインクの少なくとも一方は、特殊インクを含む。特殊インクは、サーモクロミックインク、フォトクロミックインク、香り付きサーモクロミックインク、蛍光インク、UVインク、ブラックライトインク、赤外線インク、燐光インク、感圧インク、触感インク、熱触感インク、ロイコ染料、およびマットインク、のうちの1つ以上を含み得る。
さらに別の実施形態では、装飾機は、追加の版胴に装着される追加の印刷版を備える。一実施形態では、追加の版胴は、4〜18個の版胴を含む。4〜18個の版胴の各々は、ブランケット胴に装着された複数のフレキシブル補助刷版に追加の色または追加の種類のインクを塗布するように機能する。
本発明の一態様は、複数の金属製容器の外面を異なる画像で装飾するための装飾機である。この装飾機は、(1)第1のインク受容領域を有する第1の印刷版を含む第1の版胴と、(2)第1の版胴に対して所定位置に配置された第1のインクローラーであって、第1の印刷版の第1のインク受容領域に第1のインクを塗布するための第1のインクローラーと、(3)第2のインク受容領域を有する第2の印刷版を含む第2の版胴と、(4)第2の版胴に対して所定位置に配置された第2のインクローラーであって、第2の印刷版の第2のインク受容領域に第2のインクを塗布するための第2のインクローラーと、(5)ポリメチレン型飽和鎖を含む化合物で少なくとも部分的に構成された第1のフレキシブル転写版を有するブランケット胴であって、第1の印刷版からの第1のインクを第1のフレキシブル転写版が受容するとともに、第2の印刷版からの第2のインクを第1のフレキシブル転写版が受容するように、第1および第2の版胴に対して所定位置で位置合わせたブランケット胴と、(6)ブランケット胴に対して所定位置で位置合わせた支持胴であって、金属製容器を受容するとともにブランケット胴の第1の転写版に対して所定位置で金属製容器を保持するための複数のステーションを有し、第1のフレキシブル転写版からの第1および第2のインクを金属製容器に転写するために金属製容器を第1のフレキシブル転写版に接触させるように動かすように機能する支持胴と、を備えるが、ただし、これに限定されない。一実施形態では、第1のフレキシブル転写版は、均質材である。他の実施形態では、第1のフレキシブル転写版は、布層を有していない。さらに別の実施形態では、第1のフレキシブル転写版は、繊維を有していない。
一実施形態では、第1のフレキシブル転写版は、さらに、第1の平面を規定する表面部を有する。表面部の第1の所定部分に第1の画像を形成する。第1の画像の少なくとも一部は、第1の平面よりも低い深さを有する。一実施形態では、第1の画像の部分はいずれも、第1の平面より上に突出していない。任意選択的に、他の実施形態では、第1のフレキシブル転写版は、単一材料層で形成される。
他の実施形態では、ブランケット胴は、さらに、ポリメチレン型飽和鎖を含む化合物で少なくとも部分的に構成された第2のフレキシブル転写版を有する。一実施形態では、第2のフレキシブル転写版は、さらに、第2の平面を規定する表面部を有する。任意選択的に、表面部の第2の所定部分に第2の画像を形成する。任意選択的な第2の画像の少なくとも一部は、第2の平面よりも低い深さを有する。一実施形態では、第2の画像の部分はいずれも、第2の平面より上に突出していない。一実施形態では、第1のフレキシブル転写版の第1の画像および第2のフレキシブル転写版の第2の画像のそれぞれは、第1および第2の平面より下に約0.0009インチ(0.02286mm)〜約0.089インチ(2.2606mm)の深さを有する。あるいは、第1のフレキシブル転写版の第1の画像および第2のフレキシブル転写版の第2の画像のうちの少なくとも一方は、第1および第2の平面より上に約0.0009インチ(0.02286mm)〜約0.089インチ(2.2606mm)の高さを有し得る。
他の実施形態では、第1の印刷版は、さらに、第1のインクローラーからの第1のインクを受容しないレリーフ領域を有する。レリーフ領域は、第1のフレキシブル転写版の第1の画像および第2のフレキシブル転写版の第2の画像と整合させる。さらに、第2の印刷版の第2のインク受容領域も、第1および第2のフレキシブル転写版の第1および第2の画像と整合させる。任意選択的に、第2の印刷版の第2のインク受容領域は、非インク領域で取り囲まれてよい。一実施形態では、第1のフレキシブル転写版の第1の所定部分、および第2のフレキシブル転写版の第2の所定部分は、それぞれ、第1の印刷版のレリーフ領域、および第2の印刷版の第2のインク受容領域と整合させる。これにより、第1および第2の印刷版から第1および第2のフレキシブル転写版にインクを転写する際に、第1のインクは、第1および第2のフレキシブル転写版に形成された第1および第2の画像には転写されない。
一実施形態では、第1および第2の転写版をブランケット胴に装着するために、第1および第2のフレキシブル転写版の裏面部に接着剤転写テープを使用する。
他の実施形態では、第1のフレキシブル転写版の第1の画像は、第1および第2の印刷版からのインクを受容しないレリーフ領域で取り囲まれている。従って、金属製容器に形成される第1の画像は、非インク領域で取り囲まれる。
任意選択的に、他の実施形態では、第2のフレキシブル転写版の第2の画像は、第2の印刷版からの第2のインクを受容しないレリーフ領域と、第2の印刷版からの第2のインクを受容する凸領域と、を有する。従って、金属製容器に形成される第2の画像は、非インク部分とインク部分とを含む。
一実施形態では、第1および第2のフレキシブル転写版の少なくとも一方のポリメチレン型飽和鎖は、Mクラスゴムである。他の実施形態では、第1および第2のフレキシブル転写版の少なくとも一方のポリメチレン型飽和鎖は、エチレンプロピレンジエンモノマ化合物である。さらに別の実施形態では、第1および第2のフレキシブル転写版の少なくとも一方のポリメチレン型飽和鎖は、エチレンプロピレンモノマ化合物である。
一実施形態では、第1のインクは、第2のインクとは異なる種類または異なる色のインクである。他の実施形態では、第1のインクおよび第2のインクの少なくとも一方は、特殊インクを含む。特殊インクは、サーモクロミックインク、フォトクロミックインク、香り付きサーモクロミックインク、蛍光インク、UVインク、ブラックライトインク、赤外線インク、燐光インク、感圧インク、触感インク、熱触感インク、ロイコ染料、およびマットインク、のうちの1つ以上を含み得る。
発明の概要は、本発明の完全な全範囲を表すものではなく、また、そのようなものと解釈されるべきでもない。さらに、本明細書における「本発明」またはその態様という表現は、本発明の何らかの実施形態を意味するものと理解されるべきであり、必ずしもすべての実施形態を特定の記載に限定するものと解釈されるべきではない。発明の概要ならびに添付の図面および発明の詳細な説明において、本発明について様々な詳細度で記載しており、発明の本概要において、要素、コンポーネントなどを含むこと、または含まないことのいずれによっても、本発明の範囲は限定されるものではない。本発明のさらなる態様は、特に図面を併用することで、詳細な説明から、より容易に明らかとなるであろう。
これらおよび他の効果は、本明細書に記載の発明の開示から明らかになるであろう。上記の実施形態、目的、および構成は、完全なものでも網羅的なものでもない。理解されるように、上記または下記の特徴の1つ以上を、単独または組み合わせで用いて、本発明の他の実施形態が可能である。なお、発明の概要は、本発明の完全な全範囲を表すものではなく、また、そのようなものと解釈されるべきでもない。発明の概要ならびに添付の図面および発明の詳細な説明において、本発明について様々な詳細度で記載しており、発明の本概要において、要素、コンポーネントなどを含むこと、または含まないことのいずれにも、本発明の範囲は限定されるものではない。本発明のさらなる態様は、特に図面を併用することで、詳細な説明から、より容易に明らかとなるであろう。
本明細書では、概して、「金属缶」、「金属製容器」、および/または「円筒状金属製容器」と表現しているものの、本プロセスは、金属製であるか他の材料で構成されているかに関わらず、略円筒状表面および(平坦な被印刷体を含む)非円筒状表面を含む、任意の種類もしくは形状の容器または他の製造品を装飾するために用いてよいことは理解されなければならない。
本明細書で使用する場合の「特殊インク」という表現は、1つ以上の色または種類のサーモクロミックインク、フォトクロミックインク、香り付きサーモクロミックインク、蛍光インク、UVインク、ブラックライトインク、赤外線インク、燐光インク、感圧インク、触感インク、熱触感インク、ロイコ染料、マットインク、ならびに、温度変化または露光または圧力を受けると外見、色、相、および/またはテクスチャが変化する他の任意の種類のインク、染料、またはニス、を含み得るが、ただし、これらに限定されない。
本明細書で使用する場合の「サーモクロミックインク」は、第1の所定の色の任意のインクであって、温度変化に応じて第2および/または第3の所定の色への可逆変化または不可逆変化を起こす可能性のあるインクを含み得るが、ただし、これに限定されない。
本出願で使用する場合の「フォトクロミックインク」は、第1の所定の色の任意のインクであって、様々な波長の光による露光を受けて第2および/または第3の所定の色への可逆変化または不可逆変化を起こす可能性のあるインクを含み得るが、ただし、これに限定されない。
「香り付きサーモクロミックインク」は、単なる例として、温度変化に応じて所定の香りを発する任意の色の任意のインクを含むが、ただし、これに限定されない。
本出願で使用する場合の「蛍光インク」は、様々な波長の紫外線エネルギー(光)を吸収し、それに応じて、可視スペクトルのより長波長を伝送して、所定の色で光(または「グロー(glow)」)を発する任意のインクを含み得るが、ただし、これに限定されない。蛍光インクは、ブラックライトの下で蛍光を発するとともに、「昼光グロー(day glow)」を提供する。
本明細書で使用する場合の「燐光インク」は、様々な波長の光を吸収し、それに応じて、所定の色の光を発する任意のインクを含むが、ただし、これに限定されない。燐光インクは、蛍光インクと同様にして発光するが、ただし、燐光インクは、光源によって一度励起されれば、光源が取り除かれても光または「グロー」の発光を継続する。また、燐光インクは、「グローインザダーク(glow in the dark ink)」として知られている場合もある。
本明細書で使用する場合の「ブラックライトインク」は、紫外線エネルギーを吸収し、それに応じて可視光を発する蛍光体を含む任意のインクを含むが、ただし、これに限定されない。
本出願で使用する場合の「感圧インク」は、第1の所定の色の任意のインクであって、所定量の圧力を受けて第2および/または第3の所定の色に変化する可能性のあるインクを含み得るが、ただし、これに限定されない。感圧インクは、様々に異なる色のインクが入ったカプセルを含み得る。感圧インクに所定量の圧力が付与されると、それらのカプセルが破裂し、カプセルから放たれる様々に異なる色が混合して、感圧インクの色が変化する。
本出願で使用する場合の「マットインク」は、被印刷体に塗布されたときに、より多くの光を平行光線として反射する艶消しではない他のインク(または「光沢」インク)よりも、多くの光線を散乱させる仕上がりを有する(または「光沢」がより少ない)任意の所定の色の任意のインクを含み得るが、ただし、これに限定されない。
本明細書における「平版印刷」またはその態様という表現は、必ずしも、特定の方法または方式の印刷に本発明を限定するものと解釈されるべきではない。オフセット印刷、ドライオフセット印刷、グラビア印刷、凹版印刷、スクリーン印刷、およびインクジェット印刷など、他の印刷プロセスで本発明を用いてよいことは、当業者であれば理解できるであろう。
本明細書で使用する場合のフレキシブル補助刷版は、フォトポリマ材料、ポリメチレン型飽和鎖を少なくとも部分的に含む組成物、様々な形態の可撓性プラスチック材料、または類似の物理的性質を有する他の任意の関連材料で構成されてよい。フレキシブル補助刷版は、任意のサイズまたは形状であってよく、ブランケット胴の周囲にフィットするように構成された円形またはスリーブであってよい。
「フォトポリマ刷版」、「フレキシブル・フォトポリマ刷版」、「フレキシブル・フォトポリマ材」、および「フレキシブル・フォトポリマブランケット」という表現は、区別なく使用されることがあり、概して、フォトポリマ材料を含む刷版またはブランケットを意味し得る。従って、フレキシブル・フォトポリマ刷版は、デジタル刷版、従来のアナログ刷版、またはフォトポリマでコーティングされた胴であるフォトポリマ印刷版であり得る。
本明細書で使用する場合の「a」または「an」エンティティという表現は、そのエンティティの1つ以上を指す。従って、本明細書では、「a」(または「an」)、「1つ以上」、「少なくとも1つ」は、区別なく使用することができる。
本明細書において、「含んでいる(including)」、「備えている(comprising)」、または「有している(having)」、およびその変化形を使用することは、その後に列挙されたアイテムおよびその均等物、ならびに追加のアイテムを包含することを意味する。従って、本明細書では、「含んでいる(including)」、「備えている(comprising)」、または「有している(having)」という用語、およびその変化形は、区別なく使用することができる。
本明細書で使用する場合の「手段」という用語は、米国特許法(35 U.S.C.)第112条(f)項に従って、可能な最も広い解釈を与えられるものと理解される。従って、「手段」という用語を組み込んでいる請求項は、本明細書に記載のあらゆる構造、材料、または動作、およびその均等物のすべてを網羅するものとする。さらに、それらの構造、材料、または動作、およびその均等物は、発明の概要、図面の簡単な説明、詳細な説明、要約、および請求項自体に記載されているものをすべて含むものとする。
本明細書に組み込まれてその一部をなす添付の図面は、本発明の実施形態を例示するものであり、上記の発明の概要および下記の図面の詳細な説明と共に、それらの実施形態の原理を説明するためのものである。場合によっては、本開示の理解に必要ではない詳細、またはその他の詳細の理解を難しくする詳細は、省略していることがある。当然のことながら、本発明は必ずしも本明細書で例示する具体的な実施形態に限定されないことは理解されなければならない。また、図面は必ずしも縮尺通りではないということも理解されるべきである。
本発明の一実施形態による、彫刻またはエッチングされた領域を有する印刷版の平面図である。 図1Aの印刷版の1B線に沿った断面立面図である。 本発明の一実施形態による、レリーフ領域を有する印刷版の平面図である。 図2Aの印刷版の2B線に沿った断面立面図である。 その上に画像が形成される前のフレキシブル補助刷版の平面図である。 図3Aのフレキシブル補助刷版の側面図である。 本発明の一実施形態による、その上に画像が形成されたフレキシブル補助刷版の平面図である。 本発明の他の実施形態による、その上に第2の画像が形成されたフレキシブル補助刷版の平面図である。 図4Bのフレキシブル補助刷版の4C線に沿った断面立面図である。 金属製容器を装飾するためにフレキシブル補助刷版を使用する、本発明の装飾機の一実施形態の概略図である。 本発明の種々の実施形態による、その上に画像が形成された、フォトポリマ材料で構成されたフレキシブル補助刷版の写真である。 図6Aのフレキシブル補助刷版に形成された画像の拡大写真である。 図6Aのフレキシブル補助刷版を使用して、本発明の種々の実施形態により装飾された金属製容器の写真である。 図7Aの金属缶の拡大写真である。 本発明の種々の実施形態による、その上に画像が形成された、フォトポリマ材料で構成された他のフレキシブル補助刷版の写真である。 図8のフレキシブル補助刷版を使用して、本発明の種々の実施形態により装飾された金属製容器の写真である。 図8のフレキシブル補助刷版を使用して、図9の金属製容器に形成された第1の画像の拡大写真である。 図8のフレキシブル補助刷版を使用して、図9の金属製容器に形成された第2の画像の第2の拡大写真である。 本発明の種々の実施形態による、その上に画像が形成された、フォトポリマ材料で構成された他のフレキシブル補助刷版の写真である。 図11のフレキシブル補助刷版を使用して、本発明の種々の実施形態により装飾された金属製容器の写真である。 本発明の種々の実施形態による、その上に画像が形成された、フォトポリマ材料で構成されたフレキシブル補助刷版のさらに別の写真である。 図13のフレキシブル補助刷版を使用して、本発明の種々の実施形態により装飾された金属製容器の写真である。 本発明の種々の実施形態による、その上に画像が形成された、ポリメチレン型飽和鎖を含む組成物を含むフレキシブル補助刷版の写真である。 本発明の種々の実施形態による、その上に画像が形成された、ポリメチレン型飽和鎖を含む組成物を含むフレキシブル補助刷版の写真である。 本発明の一実施形態により、図15のフレキシブル補助刷版を使用して装飾された金属製容器の写真である。 その上に画像が形成された、従来技術の印刷用ブランケットの表面部の写真である。 従来技術の印刷用ブランケットの層を示す、図17Aの従来技術の印刷用ブランケットのエッジの写真である。 従来技術の印刷用ブランケットの層を示す概略側面図である。 図17の従来技術の印刷用ブランケットを使用して装飾された金属製容器の写真である。 他の従来技術の印刷用ブランケットを使用して装飾された他の金属製容器の写真である。
本発明は、幅広い分野にわたって大きな効果が得られる。本明細書およびその添付の請求項は、開示される具体例に関する要件による限定的表現のようなものがあるかもしれないが、開示される本発明の範囲および趣旨に伴って幅広さが認められることが、本出願人の意図である。本発明に最も関連の深い技術分野の当業者に伝えるために、本発明を実施するために現時点で企図される最良の形態を例示する好適な実施形態について、本明細書の一部をなす添付の図面を参照するとともに、それらの図面によって、本明細書で記載している。本発明を具体化し得る種々の形態および変形例のすべてを記載しようとするのではなく、例示的な実施形態について詳細に記載している。従って、本明細書に記載の実施形態は例示的なものであって、当業者には明らかとなるように、本発明の範囲および趣旨の範囲内で様々に変更することができる。
以下の本文では、様々に異なる実施形態の詳細な説明を記載しているが、詳細な説明は単なる例示的なものと解釈されるべきであり、あらゆる可能な実施形態を記載することは不可能ではないにしても現実的ではないため、あらゆる可能な実施形態を記載するものでないことは、理解されなければならない。現在の技術、または本特許の出願日後に開発される技術のいずれかを用いて、数多くの代替実施形態を実施することが可能であり、それらは依然として請求項の範囲内に含まれることになる。本特許の末尾の請求項に記載のいずれかの用語が、本特許において単一の意味と矛盾しないように言及されている限りにおいて、そのようなことがなされるのは読者を混乱させないように明確にするためにすぎず、かかる請求項の用語は、暗示的またはその他の形で、その単一の意味に限定されるものではない。
ここで図1Aおよび1Bを参照すると、印刷版2Aを示している。印刷版2Aは、表面部4と裏面部6とを有する。インクを受容するように構成された1つ以上のインク受容領域8を、当業者に周知の任意の手段によって、表面部4に形成する。インク受容領域8は、(図3〜4に示す)フレキシブル補助刷版14にインクを転写するように構成されている。印刷版2Aのインク受容領域8は、印刷プロセスにおいて、単一の色調、種類のインクの、画像またはテキストをフレキシブル補助刷版14に転写する。
1つ以上の非インク領域10を、印刷版2Aに形成してよい。印刷版2Aの表面部4から選択された部分を彫刻、切除、エッチング、および/または除去することによって、表面部に凹みを形成することで、非インク領域10を形成することができる。追加的または代替的に、当業者には周知のように、インクが印刷版2Aに付着するのを防ぐため、非インク領域10を親水性に処理してよい。非インク領域10は、インクを、受容またはフレキシブル補助刷版14に転写することはない。図1Aに示す非インク領域10は矩形であるが、円形、方形、または星形、不規則形状、および/またはその組み合わせなど、任意の形状の非インク領域10を印刷板2Aに形成可能であることは、当業者であれば理解できるであろう。また、非インク領域10のサイズおよび位置も、様々であってよい。印刷版2Aは、最終的な画像を形成するために印刷プロセスで使用される他の印刷版2と共通の内容を有してよく、それは、最初にフレキシブル補助刷版に転写され、次に金属製容器34に転写される。追加的に、一実施形態では、非インク領域10の範囲内にあるインク受容領域8Aのサイズ、位置、および形状は、フレキシブル補助刷版14に形成された画像18のサイズ、位置、および形状と整合させる(align)。従って、インク受容領域8Aは、フレキシブル補助刷版14に形成された画像18にインクを転写する。一実施形態では、インク受容領域8Aは、フレキシブル補助刷版14に形成された画像18よりも全寸法において最大で約0.5インチ(12.7mm)大きい。
また、図2Aおよび2Bに示すように、レリーフ領域(relief area)12を有する印刷版2Bを形成してもよい。レリーフ領域12は、印刷版2Bの表面部4の一部を除去することによって形成することができる。追加的または代替的に、インクが印刷版2Bに付着するのを防ぐため、レリーフ領域12を親水性に形成または処理することができる。レリーフ領域12は、インクを受容せず、従って、インクをフレキシブル補助刷版14に転写しない。レリーフ領域12のサイズ、位置、および形状は、図1Aおよび1Bに示す印刷版2Aの非インク領域10のサイズ、位置、および形状と整合させることができる。一実施形態では、レリーフ領域12のサイズ、位置、および形状は、印刷版2Aのインク受容領域8Aのサイズ、位置、および形状と整合させる。すなわち、レリーフ領域12は、印刷版2Aのインク受容領域8Aと略同じ印刷版2Bの位置に形成される。しかしながら、運転中には、印刷版2Aと印刷版2Bは、装飾機24の異なる版胴26A、26Bに装着されるので、接触することはない。さらに、他の実施形態では、レリーフ領域12のサイズ、位置、および形状は、フレキシブル補助刷版14に形成された画像18のサイズ、位置、および形状と整合させる。従って、レリーフ領域12は、フレキシブル補助刷版14に形成された画像18にインクを転写しない。一実施形態では、レリーフ領域12は、フレキシブル補助刷版14に形成された画像18よりも全寸法において最大で約0.5インチ(12.7mm)大きい。
それぞれの印刷版2に、1つより多くのレリーフ領域12を形成してよい。追加的または代替的に、印刷版2は、レリーフ領域12と非インク領域10の両方を有し得る。一実施形態では、印刷版2の1つ以上は、フォトポリマ材料を含む表面部4を有する。図3および4に関連して後述するように、フォトポリマ材料を含む印刷版2の表面部4に、画像、非インク領域10、およびレリーフ領域12を形成してよい。
インク受容領域8、非インク領域10、および/またはレリーフ領域12の1つ以上を印刷版2に形成した後に、その印刷版2を、図5に関連して後述するように、装飾機24の版胴26に装着する。任意選択的に、最終的な画像を形成するために、印刷プロセスにおいて、2色以上の色のインクおよび1種以上の特殊インクを、対応するインクローラー(Inker)28と共に使用してよい。個々の色のインクおよび個々の種類の特殊インクは、それぞれ異なる版胴26によって塗布する。各々の版胴26の印刷版2は、各々の版胴26に関連付けられたインクローラー28からの1色または1種類のインクのみを受容する。当業者であれば理解できるように、装飾機24は、約4個の版胴26〜約18個の版胴26を備え得る。装飾機24の版胴26のそれぞれは、異なる色または異なる種類のインクを含む画像を、ブランケット胴32のフレキシブル補助刷版14に転写するように機能する。
図3Aおよび3Bは、刷版の表面部4に画像が形成される前のフレキシブル補助刷版14を示している。一実施形態では、フレキシブル補助刷版14は、単一材料で構成される。すなわち、フレキシブル補助刷版は、異なる材料の積層(または層)で形成されていない均質構造である。一実施形態では、フレキシブル補助刷版14は、布を有していない。他の実施形態では、フレキシブル補助刷版は、フレキシブル補助刷版14の単一材料の範囲内に繊維を有していない。これに対し、(図17A〜17Cに示す)従来技術の印刷用ブランケットは、各層が異なる材料を含むいくつかの層で構成された複合材である。図3Aおよび3Bに示すフレキシブル補助刷版14は略矩形形状を有するものの、フレキシブル補助刷版は、本発明での使用に適した様々なサイズおよび形状で供給されてよい。本発明の一実施形態では、フレキシブル補助刷版14は、約0.04インチ(1.016mm)〜約0.1インチ(2.54mm)の厚さを有する。他の実施形態では、フレキシブル補助刷版の厚さは、約0.060インチ(1.5240mm)〜約0.090インチ(2.2860mm)である。他の実施形態では、フレキシブル補助刷版は、約0.05インチ(1.27mm)の厚さである。さらに別の実施形態では、フレキシブル補助刷版は、約0.0725インチ(1.8415mm)の厚さである。当業者であれば理解できるように、他の任意の適切な厚さのフレキシブル補助刷版を本発明で使用してもよい。任意選択的に、フレキシブル補助刷版は、Mylar基材を含んでよい。しかしながら、フレキシブル補助刷版14に、他の材料の基材を使用するか、または基材を使用しなくてよいことは、当業者であれば理解できるであろう。さらに、フレキシブル補助刷版14の裏面部6に、接着剤転写テープまたは接着用粘着基材を追加してよい。
本発明の一態様では、フレキシブル補助刷版14は、ポリメチレン型飽和鎖の組成物または類似の物理的性質を有する他の類似材料で少なくとも部分的に構成することができる。ポリメチレン型飽和鎖の組成物で構成されたフレキシブル補助刷版14は、約67ショアAデュロメータ(Shore A durometers)〜約90ショアAデュロメータの硬度を有する。他の実施形態では、ポリメチレン型飽和鎖の組成物で構成されたフレキシブル補助刷版14は、約70ショアAデュロメータ〜約74ショアAデュロメータの硬度を有し、より好ましい実施形態では、約72ショアAデュロメータの硬度を有する。
一実施形態では、フレキシブル補助刷版14のポリメチレン型飽和鎖は、Mクラスゴムを少なくとも部分的に含む。Mクラスゴムが、米国材料試験協会(ASTM:American Society for Testing and Materials)規格D−1418のゴムを指すことは、当業者であれば理解できるであろう。他の実施形態では、フレキシブル補助刷版14のポリメチレン型飽和鎖は、当業者にEPDMゴムとして知られているエチレンプロピレンジエンモノマ化合物を少なくとも部分的に含む。EPDMゴムは、耐久性合成ゴムである。さらに別の実施形態では、フレキシブル補助刷版14のポリメチレン型飽和鎖は、当業者にEPR(Ethylene Propylene Rubber)ゴムおよび/またはEPMゴムとして知られているエチレンプロピレンモノマ化合物を少なくとも部分的に含む。本発明の他の態様では、フレキシブル補助刷版14の少なくとも表面部4は、可撓性プラスチック材料で構成することができる。
本発明の他の態様では、フレキシブル補助刷版14は、フォトポリマ材料で構成することができる。当業者であれば理解できるように、好適なフレキシブル・フォトポリマ刷版は、様々な供給元から市販されている。フレキシブルパッケージへの高品質印刷に使用されるフレキシブル・フォトポリマ刷版の例は、DuPont(登録商標)製のCyrel(登録商標)NOWSおよびCyrel(登録商標)DPRプレートであり、これらは、
“http://www2.dupont.com/Packaging_Graphics/en_US/assets/downloads/pdf/Cyrel_NOWS.pdf”
で得られる「DuPont(登録商標)Cyrel(登録商標)NOWS,Rugged,High−Performance Analog Plate(耐久性・高性能アナログプレート)」、および
“http://www2.dupont.com/Packaging_Graphics/en_US/assets/downloads/pdf/DP_Cyrel_DS_DPR_us_low.pdf”
で得られる「DuPont(登録商標)Cyrel(登録商標)DPR,Robust Digital Plate for Highest Quality Printing(最高品質印刷のための耐久性デジタルプレート)」に記載されており、これらの文献のそれぞれは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。フォトポリマ材料で構成されたフレキシブル補助刷版の他の例は、
“http://www.dupont.com/content/dam/assets/products-and-services/printing-package-printing/PG/assets/NA/PDS-NA0031-EN-Cyrel_FAST_DFR-p.pdf”
で得られる「DuPont(登録商標)Cyrel(登録商標)DFR:High Durometer Digital Plate(高硬度デジタルプレート)」に記載されており、この文献は、その全体が本明細書に組み込まれる。さらに別のフレキシブル補助刷版は、
“http://www.dupont.com/products-and-services/printing-package-printing/flexographic-platemaking-systems/brands/cyrel/products/sub-products/cyrel-dsp.html”
に記載されており、この文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
一実施形態では、フレキシブル・フォトポリマ刷版(flexible photopolymer plate)は、約40ショアAデュロメータ〜約110ショアAデュロメータの硬度を有する。好ましい実施形態では、フレキシブル・フォトポリマ刷版の硬度は、約60ショアAデュロメータ〜約100ショアAデュロメータである。他の好ましい実施形態では、フレキシブル・フォトポリマ刷版の硬度は、約50ショアAデュロメータ〜約90ショアAデュロメータである。任意選択的に、硬度は、約67ショアAデュロメータ〜約90ショアAデュロメータであってよい。より好ましいフレキシブル・フォトポリマ刷版の1つは、約71ショアAデュロメータ〜約81ショアAデュロメータの硬度を有する。他の好ましいフレキシブル・フォトポリマ刷版は、約64ショアAデュロメータ〜約74ショアAデュロメータの硬度を有する。さらに別の実施形態では、フレキシブル・フォトポリマ補助刷版は、約25〜55のショアAデュロメータ硬度を有する。任意選択的に、フォトポリマ材料で構成された少なくとも1つのフレキシブル補助刷版は、約76〜約82のショアAデュロメータ硬度を有し得る。他の実施形態では、フォトポリマ材料で構成された少なくとも1つのフレキシブル補助刷版は、約68〜約74のショアAデュロメータ硬度を有し得る。さらに別の実施形態では、フォトポリマ材料で構成された少なくとも1つのフレキシブル補助刷版は、約62〜約68のショアAデュロメータ硬度を有し得る。しかしながら、より硬質またはより軟質のフォトポリマ材料で構成されたフレキシブル補助刷版を、本発明の方法で使用してよい。一実施形態では、フレキシブル・フォトポリマ刷版の硬度は、後述のように刷版を硬化させて画像がその上に形成された後に、測定される。
フレキシブル・フォトポリマ刷版は、ポリマ製であるか否かに関わらず、任意の光硬化性材料で製造することができる。一例は、紫外線硬化性材料である。他の例では、必ずしも紫外線ではない異なる波長の光で硬化させる材料で製造される。最近では、多くのこのようなプレートはポリマ組成物で製造されるが、本発明は、所望の波長の光で硬化させることが可能な任意の材料および組成物で製造されたプレートに適用可能である。一実施形態では、フォトポリマ刷版は、光触媒による光重合工程を用いて硬化させるエラストマ(elastomer)で構成される。他の実施形態では、フォトポリマ刷版は、トリメチロールプロパントリアクリレート架橋クロロプレンで構成される。さらに別の実施形態では、フォトポリマ刷版は、ポリアクリレートを添加したスチレン−イソプレンゴムで構成される。さらに他の実施形態では、当業者に周知の、または将来開発される、他の適切な光硬化性材料で構成されたフレキシブル・フォトポリマ刷版を使用してよい。
フレキシブル・フォトポリマ刷版は、主に、(野菜および農産物の軟質プラスチック袋のような)フレキシブル・プラスチックパッケージ、タグ、ラベル、折り畳みカートン、および包装紙の上に高解像度グラフィックスを形成するために使用されてきた。フレキシブル・フォトポリマ刷版を金属容器産業で使用することは、金属の被印刷体の外面に高速印刷することが大きな課題となるため、これまで知られていない。より具体的には、金属製容器の製造設備は、容器産業において最速ではないにしても最速のうちのいくつかの生産ラインを稼働させる。生産ラインが高速であることで、他の産業または他の材料で形成された容器では機能し得る装飾技術またはプロセスが、金属製容器の生産ラインで要求される高速では必ずしも機能しない。
次に図4A〜4Cを参照すると、その上に画像18が形成されたフレキシブル補助刷版14を示している。フレキシブル補助刷版14A、14Bの表面部4は、インク受容領域16を有する。一実施形態では、インク受容領域16は、平面を規定している。インク受容領域16に接触する印刷版2のインク受容領域8は、少なくとも一部のインクをフレキシブル補助刷版14のインク受容領域に転写する。「BALL」という単語の画像18Aを、フレキシブル補助刷版14Aに形成する。他方のフレキシブル補助刷版14Bには、スポーツジャージの画像18Bを形成する。一実施形態では、画像18A、18Bの少なくとも一部は、インク受容領域16の平面よりも低い深さを有する。すなわち、一実施形態では、画像18A、18Bの部分はいずれも、インク受容領域16で規定される平面より上に突出していない。
金属製容器の外面に印刷されるべき画像18をフレキシブル補助刷版14に形成する工程は、フレキシブル補助刷版の材料に応じて異なる。フレキシブル補助刷版14がポリメチレン型飽和鎖の組成物で少なくとも部分的に構成される場合には、限定するものではないが、直接レーザ彫刻(DLE:Direct Laser Engraving)工程、機械的もしくは化学的エッチングもしくは彫刻工程、撥インク処理工程、加圧成形工程、または工程の組み合わせなど、当業者に周知の(または将来開発される)任意の工程によって、フレキシブル補助刷版14に画像18を形成(または転写)する。
DLE工程では、フレキシブル補助刷版14の、ポリメチレン型飽和鎖を含む材料の一部分を、レーザによってアブレート(ablated)またはその他除去する。フレキシブル補助刷版14に画像18を形成するのに要する時間は、画像のサイズおよび複雑さ、画像の深さおよびシェーディングによって異なり、さらに、フレキシブル補助刷版の組成によっても異なる。一実施形態では、ポリメチレン型飽和鎖を含む組成物にDLE工程を用いて画像18を形成するのに要する処理時間は、約10分〜約3時間である。
DLE工程を用いて画像18を形成する際に、フレキシブル補助刷版14を円筒面(図示せず)に装着してよい。円筒面は、(図5に示す)装飾機24のブランケット胴32の曲率半径に略等しい曲率半径を有する。ポリメチレン型飽和鎖を含む材料にDLE工程を用いて画像18を形成することは、Epilog Laserのようなレーザ彫刻/切断システムを使用して基材に画像を焼き付けることと類似している。ただし、DLE工程では、より高い画像解像度と、(「網点層高さ(dot deck height)」として知られる)スクリーン処理による画像18を構成する網点の高さを制御する能力が得られる。これに対し、図17に示すブランケットのような従来技術の印刷用ブランケットは容易に溶融する。このため、従来技術の印刷用ブランケットでは、ポリメチレン型飽和鎖を少なくとも部分的に含むフレキシブル補助ブランケット14を使用することで形成される画像のような微細網点画像を、その上に形成することはできない。
エッチングもしくは彫刻工程では、画像18を形成するために、フレキシブル補助刷版14の、ポリメチレン型飽和鎖を含む材料の所定部分を除去する。機械的エッチングもしくは彫刻工程では、フレキシブル補助刷版14の材料の所定部分を除去するために工具を使用する。工具として、切削工具、回転ビット、研磨工具、流体工具、またはフレキシブル補助刷版14の表面部4から所定量の材料を除去するように機能する他の任意のタイプの工具、を含むことができる。流体工具は、フレキシブル補助刷版14の表面部4の中へ高圧流を誘導し得る。流体工具の高圧流には、フレキシブル補助刷版14の表面部4からゴムを除去するために選択された気体、液体、固体のうちの少なくとも1つを含むことができる。任意選択的に、フレキシブル補助刷版14に画像18を形成するときに、工具を所定温度に加熱してよい。
化学的エッチングもしくは彫刻工程では、フレキシブル補助刷版14の材料の所定部分を除去するためにケミカル(chemical)を使用する。画像18を形成するために、ポリメチレン型飽和鎖を含む材料の所定部分のみにケミカルが接触して除去することを確保するため、マスキング材をフレキシブル補助刷版14の材料に塗布することができる。マスキング材は、材料に付着するように選択され、ポリメチレン型飽和鎖を含む材料の非画像領域を保護するために、ケミカルに対して不活性である。一実施形態では、フレキシブル補助刷版14の表面部4全体にマスキング材を塗布してよい。次に、画像18を形成する領域から、マスキング材を選択的に除去する。他の実施形態では、フレキシブル補助刷版14の表面部4の非画像領域のみにマスキング材を塗布する。次に、ケミカルを表面部4に塗布すると、マスキング材で保護されていない画像領域にケミカルが接触する。所定時間が経過した後に、ケミカルを除去または中和し、さらに、マスキング材をフレキシブル補助刷版14から除去する。任意選択的に、フレキシブル補助刷版14を少なくとも部分的にケミカル槽に浸漬させてよい。他の実施形態では、マスキング材を使用することなく、ケミカルを、フレキシブル補助刷版14のポリメチレン型飽和鎖を含む材料の所定部分に選択的に塗布する。
撥インク処理工程を用いて画像18を形成する場合には、インクを受容または反撥するように、フレキシブル補助刷版14の所定部分を適応させる。一実施形態では、画像18を形成するために、インクを反撥または誘引するケミカルもしくは材料をフレキシブル補助刷版14の所定部分に塗布する。他の実施形態では、フレキシブル補助刷版14に画像18を形成する前に、インクを反撥または誘引するコーティングを、刷版の表面部4に有している。画像18を形成するために、コーティングの所定部分をフレキシブル補助刷版14から選択的に除去する。撥インク処理工程を用いて形成される画像は、インクを誘引する領域と、インクを反撥する他の領域と、で構成される。一実施形態では、画像18は、少なくとも1種類のインクを誘引(または反撥)する領域であって、他の少なくとも1種類のインクを反撥(または誘引)する領域を含み得る。
加圧成形工程では、まず最初にマスタ材の表面に画像18を形成する。マスタ材は、金属、プラスチック、フォトポリマ材料、または他の任意の適切な材料を含み得る。フレキシブル補助刷版14の表面部4のポリメチレン型飽和鎖を含む材料を、所定時間にわたって、マスタ材の画像に対して押し当てることで、マスタ材からの画像をフレキシブル補助刷版14に転写する。その後、画像18を有するフレキシブル補助刷版14を、マスタ材から取り外す。フレキシブル補助刷版14をマスタ材に対して押し当てる前に、フレキシブル補助刷版14のゴムおよび/またはマスタ材を加熱してよい。一実施形態では、フレキシブル補助刷版14およびマスタ材を、約310°F(154.4℃)の温度に加熱する。他の実施形態では、約1,000psi(6.89MPa)の圧力で、フレキシブル補助刷版14とマスタ材を相互に押し当てる。
フレキシブル補助刷版14に画像18を形成した後に、表面部4からデブリを除去するために、フレキシブル補助刷版14を任意の適切な方法で洗浄してよい。一実施形態では、フレキシブル補助刷版14からデブリを除去するために、加圧ガスを用いる。他の実施形態では、水または溶剤のような液体を用いて、フレキシブル補助刷版14からデブリを除去する。
フレキシブル補助刷版14の表面部4に画像18が形成されると、表面部4は、インクを受容しないレリーフ領域20と、インクを受容することができる画像18と、を有し得る。フレキシブル補助刷版14に形成された画像18は、3次元であり得るとともに、表面部4において様々に異なる深さを有し得る。上述のように、一実施形態では、表面部4のインク受容領域16は平面を規定している。画像18の少なくとも一部は、インク受容領域16で規定される平面よりも低い深さを有する。すなわち、一実施形態では、画像18の部分はいずれも、インク受容領域16で規定される平面より上に突出していない。一実施形態では、画像18、または画像のいくつかの部分は、表面部4の平面に対して約0.0009インチ(0.02286mm)〜約0.089インチ(2.2606mm)の深さを有し得る。より好ましい一実施形態では、画像18または画像18の部分の範囲内の深さは、約0.001インチ〜約0.084インチの深さである。
フレキシブル補助刷版14がフォトポリマ材料で少なくとも部分的に構成される場合には、画像18A、18Bは、ダイレクト刷版(computer to plate: CTP)工程、通常の刷版露光工程、または他の任意の適切な方法を用いて露光および硬化されたフレキシブル・フォトポリマ刷版の材料で形成される。フレキシブル・フォトポリマ刷版14の基材として、一般にMylar片が使用されるが、当業者に周知の他の材料を基材として採用してもよい。金属製容器の外面に印刷されるべき画像18が、形成される。
通常の刷版露光工程では、画像18のネガフィルムを作製する。そのネガフィルムを、フレキシブル・フォトポリマ刷版14の表面部4の所定部分に配置する。次に、ネガフィルムを有するフレキシブル・フォトポリマ刷版14を、露光装置内に配置し、これにより、フレキシブル・フォトポリマ刷版およびネガフィルムを光源で露光する。ネガフィルムは、光の一部を遮断してフレキシブル・フォトポリマ刷版14の表面部4に到達しないようにするネガマスクとして機能する。光は、ネガフィルムの透明部分を通して、フレキシブル・フォトポリマ刷版14の材料に当たって硬化させる。紫外線光源に対する露光時間は、約0.01分〜約10分の範囲であってよい。
フレキシブル・フォトポリマ刷版14の表面部4の材料は、光がネガフィルムを透過して表面部4に当たる場所で硬化する。さらに、ネガフィルムで覆われていないフレキシブル・フォトポリマ刷版14の部分も露光されて硬化する。光または光の一部を遮断するネガフィルム領域の下にあるフレキシブル・フォトポリマ刷版14の表面部4の材料は、未露光かつ軟質のままに維持される。
デジタルイメージャ装置(digital imager apparatus)では、CTP工程を用いて、画像18をフレキシブル・フォトポリマ刷版14に直接転写する。デジタルイメージャ装置では、画像18のネガを形成するために、フレキシブル・フォトポリマ刷版14の表面部4の不透明マスクコーティングのいくつかの部分をアブレートまたはその他除去する。次に、フレキシブル・フォトポリマ刷版14を、露光装置内に配置し、これにより、フレキシブル・フォトポリマ刷版14を光源で露光する。露光装置は、上述の通常の刷版露光工程で使用する露光装置と同一または類似のものであってよい。アブレートされなかったマスクコーティング部分は、光を少なくとも部分的に遮断して、フレキシブル・フォトポリマ刷版14の表面部4に光が到達しないようにする(または到達する光量を減少させる)。残っているマスクコーティング部分の下にあるフレキシブル・フォトポリマ刷版14のポリマ材料は、未露光かつ軟質のままに維持される。露光装置からの光は、マスクコーティングが除去された画像領域内のフレキシブル・フォトポリマ刷版14のポリマ材料に接触して、フレキシブル・フォトポリマ刷版14の材料を硬化させる。紫外線光源に対する露光時間は、約0.01分〜約10分の範囲であってよい。CTP工程の一例は、
“http://www2.dupont.com/Packaging_Graphics/en_US/assets/downloads/pdf/AdvFlexo_Brochure.pdf”
で得られる、Ray BodwellおよびJan Scharfenbergによる「Advancing Flexography,The Technical Path Forward(進化するフレキソ印刷:技術が進むべき道)」に記載されており、この文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。適切なデジタルイメージャ装置の例は、
“http://www2.dupont.com/Packaging_Graphics/en_GB/assets/downloads/pdf/CDI_family_ English.pdf”
で得られる「Cyrel(登録商標)Digital flex plate Imagers(CDI)」に記載されており、この文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
CTP工程または通常の刷版露光工程のいずれかを用いてフレキシブル・フォトポリマ刷版14に画像18を転写したら、露光されたフレキシブル・フォトポリマ刷版14の表面部4における未露光の軟質ポリマ材料を除去する。一実施形態では、露光されたフレキシブル・フォトポリマ刷版14を、洗浄ステーション(washing station)内に配置する。フレキシブル・フォトポリマ刷版14の表面部4の未露光領域における未露光の軟質ポリマ材料を、表面部4の洗浄およびスクラビングによって除去する。洗浄ステーションは、水またはCyrel Nutre−Cleanのような溶剤のいずれかを有し得る。理解されるように、洗浄ステーションにおいて他の溶液および溶剤を使用してよい。他の実施形態では、溶剤および/または他の液体を使用しない後処理装置によって、未露光のポリマ材料を表面部4から除去する。後処理装置は、未露光のポリマ材料を除去するために、熱エネルギーおよび現像ローラを使用することができる。未露光の軟質ポリマ材料を除去した後に、重合を完了させて、フレキシブル・フォトポリマ刷版14のすべての領域が硬化されていることを確保するため、ならびに最大限の耐久性を得るために、フレキシブル・フォトポリマ刷版14の2回目の露光を実施してよい。
フレキシブル・フォトポリマ刷版14の表面部4のいくつかの領域における未露光の軟質材料が除去されると、表面部4は、インクを受容しないレリーフ領域20と、インクを受容することができる画像18を形成する硬化領域と、を有する。フレキシブル・フォトポリマ刷版に形成された画像18は、3次元であり得るとともに、ネガフィルムまたはマスクコーティングを透過した光量に応じて、表面部4において様々に異なる深さを有し得る。画像18、または画像18のいくつかの部分は、約0.0009インチ(0.02286mm)〜約0.089インチ(2.2606mm)の深さを有する。より好ましい一実施形態では、画像18または画像18の部分の範囲内の深さは、約0.001インチ(0.0254mm)〜約0.084インチ(2.1336mm)の深さである。
いくつかの実施形態では、フレキシブル・フォトポリマ刷版14は、硬化プロセスの前、その最中、またはその後に、1つ以上の追加の凹部を形成するために、表面部4においてエッチングまたは彫刻されてもよい。レーザまたは当業者に周知の他の任意の手段を用いて、エッチングまたは彫刻された領域を形成してよい。
ポリメチレン型飽和鎖で構成された、またはフォトポリマ材料で構成された軟質補助刷版14のどちらの場合も、画像18は、フレキシブル補助刷版14の元の厚さに等しい最大厚さを有する。例えば、図4Cの側断面図に示すように、一実施形態では、フレキシブル補助刷版14Bは、表面部4から裏面部6まで単一材料で構成される。これに対し、図17A〜17Cに示す従来技術の印刷用ブランケット106では、画像の深さは、ブランケットの積層材料の外層のみに限られる。従って、ポリメチレン型飽和鎖を少なくとも部分的に含む組成物で構成された、またはフォトポリマ材料で構成されたフレキシブル補助刷版14によれば、従来技術の印刷用ブランケットと比較して、画像を形成するための選択肢がより多く与えられる。
画像18は、レリーフ領域20で取り囲むことができる。フレキシブル補助刷版14がフォトポリマ材料で少なくとも部分的に構成される場合には、レリーフ領域20は、露光されることなく軟質のままに維持されたフォトポリマ材料の部分を含む。次いで、レリーフ領域20を形成するために、フレキシブル・フォトポリマ刷版の未露光の軟質材料を除去する。フレキシブル補助刷版14に形成されるレリーフ領域20のサイズ、位置、および形状は、図1Aに示す印刷版2Aの非インク領域10および図2Aに示す印刷版2Bのレリーフ領域12のサイズ、位置、および形状と整合させることができる。
一実施形態では、フレキシブル補助刷版14に形成される画像18のサイズ、位置、および形状は、図1に示す印刷版2Aのインク受容領域8Aのサイズ、位置、および形状と整合させる。すなわち、フレキシブル補助刷版14が装飾機24のブランケット胴32に装着され、印刷版2Aが版胴26Aに装着されると、インク受容領域8Aは、フレキシブル補助刷版14の1つにおける画像18に接触して、少なくとも一部のインクを転写する。
さらに、フレキシブル補助刷版14に形成される画像18のサイズ、位置、および形状は、任意選択的に、図2に示す印刷版2Bのレリーフ領域12のサイズ、位置、および形状と整合させることができる。従って、印刷版2Bが装飾機24の版胴26Bに装着されると、レリーフ領域12は、フレキシブル補助刷版14の画像18に接触せず、インクを転写しない。
フレキシブル補助刷版14のレリーフ領域20は、印刷版4からのインクを受容せず、これを、金属製容器に独自の非装飾領域(または非インク領域)を形成するために使用することができる。画像18は、インクを受容しないレリーフ領域20Cを含むことができ、さらに、図4Bに示すように画像の他の部分よりも少ないインクを受容するスクリーン処理された領域22を含むことができる。図4A、4B、および4Cは、レリーフ領域20で取り囲まれた画像18を示しているが、図6Aおよび6Bに示すように画像18を取り囲むレリーフ領域を伴わない画像18をフレキシブル補助刷版14に形成してよいことは理解されるべきである。さらに、レリーフ領域20は任意の所望のサイズまたは形状とすることができ、2つ以上のレリーフ領域20をフレキシブル補助刷版14に形成してよいことは、当業者であれば理解できるであろう。
フレキシブル補助刷版14の表面部4に画像18が形成された後に、フレキシブル補助刷版14の裏面部6のMylar部または他の基材に、接着剤転写テープまたは接着用粘着基材を追加してよい。適切な接着用粘着基材は、様々な供給業者から入手可能である。一実施形態では、接着用粘着基材は、約2.0ミル(または約0.002インチ(0.508mm))の厚さである。他の実施形態では、接着用粘着基材は、約15ミル(または約0.015インチ(0.381mm))の厚さである。次に、裏面部6に粘着基材を有するフレキシブル補助刷版14を、装飾機24のブランケット胴32に装着する。
図1〜4には示していないが、印刷版2および/またはフレキシブル補助刷版14のうちの1つ以上は、金属製容器に画像を形成するためにいくつかの異なる刷版2、14で印刷される異なる色または特殊インクの見当(registration)を監視するために使用される印刷見当合わせ領域(print registration area)を有し得ることは、当業者であれば理解できるであろう。例えば、金属製容器への印刷内容の位置およびアライメント(alignment)を監視するために、印刷版2および/またはフレキシブル補助刷版14に印刷見当合わせ領域を設けてよい。
次に図5を参照すると、金属製容器34に複数の画像18を形成するためにフレキシブル補助刷版14および特殊インクを使用する装飾機24を示している。装飾機24は、少なくとも1つの版胴26を備える。装飾機24が任意の数の版胴26を備えてよいことは理解されるであろう。一実施形態では、装飾機24は、約4個の版胴26〜約18個の版胴26を備える。
版胴26の各々に、1つ以上の印刷版2を装着する。追加的または代替的に、印刷版2は、版胴26の周囲を取り巻くスリーブまたはシリンダとすることができる。版胴26は、第1の方向に回転するように機能する。ローラ30を有するインクローラー28が、各々の版胴26に関連付けられている。各インクローラー28のローラ30は、印刷版2のインク受容領域8に1色のインクまたは1種類の特殊インクを転移させる。
本明細書で論じる場合の特殊インクとして、サーモクロミックインク、フォトクロミックインク、香り付きサーモクロミックインク、蛍光インク、UVインク、グローインザダークインク、ブラックライトインク、赤外線インク、燐光インク、感圧インク、触感インク、熱触感インク、ロイコ染料、マットインク、ならびに、温度変化または露光または圧力を受けると外見、色、および/またはテクスチャが変化する他の任意の種類のインク、染料、またはニス、が含まれるが、ただし、これらに限定されない。特殊インクおよびその使用方法は、米国特許第4889560号、米国特許第5502476号、米国特許第5591255号、米国特許第5919839号、米国特許第6139779号、米国特許第6174937号、米国特許第6196675号、米国特許第6309453号、米国特許第6494950号、米国特許第7810922号、米国特許第8409698号、米国特許出願公開第2012/0238675号、米国特許出願公開第2013/0075675号、米国特許出願公開第2013/0105743号、米国特許出願公開第2013/0231242号、米国特許出願公開第2012/0315412号、米国特許出願公開第2013/0340885号、米国特許出願公開第2014/0039091号、米国特許出願公開第2014/0072442号、米国特許出願公開第2014/0187668号、米国特許出願公開第2014/0210201号、米国特許出願公開第2014/0212654号、米国特許出願公開第2014/0272161号、および国際公開第2014/096088号に開示されており、これらの文献の各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
第1の版胴26Aの印刷版2Aに、第1の色のインクまたは第1の種類の特殊インクを塗布することができ、第2の版胴26Bの印刷版2Bに、第2の色のインクまたは第2の種類の特殊インクを塗布することができる。追加の版胴26が設けられる場合には、さらなる色のインクおよびさらなる種類の特殊インクを使用してよい。一実施形態では、装飾機24は、4〜18個の版胴26と、印刷版2の所定部分に異なる色のインクまたは異なる種類の特殊インクを塗布するようにそれぞれ機能する4〜18個のインクローラー28と、を備える。より好ましい一実施形態では、装飾機24は、6〜18個の版胴と、印刷版2の所定部分に異なる色のインクまたは異なる種類の特殊インクを塗布するようにそれぞれ機能する6〜18個のインクローラーと、を備える。
図5に示す例では、第2の版胴26Bの印刷版2Bは、「Please Recycle」という文字の形式の画像33である共通の内容をインク受容領域8に含み、これを、フレキシブル補助刷版14のすべてに転写する。しかしながら、当業者であれば理解できるように、印刷版2Bは、画像を含む必要はない。例えば、印刷版2Bは、フレキシブル補助刷版14に画像を転写することなく、フレキシブル補助刷版14にインクを転写することができる。すなわち、印刷版2は、言葉または他のインディシア(indicia)を伴うことなく、インクをフレキシブル補助刷版14に転写することがある。第1および第2の版胴26A、26Bは、1つ以上のレリーフ領域12および非インク領域10を有する印刷版2を含むことができる。
一実施形態では、第2の版胴26Bに装着されるすべての印刷版2Bの同じ位置にレリーフ領域12を形成することができる。印刷版2Bの他の部分は、画像33を含み得るインク受容領域8を形成する。一実施形態では、印刷版2Bのインク受容領域8に形成される画像33は、テキストを含み得る。例えば、図5に示すように、「Please Recycle」という文字を含む画像33を、印刷版2Bのインク受容領域8に形成する。印刷版2Bのインク受容領域8に、他のテキストまたは画像を形成してよいことは、当業者であれば理解できるであろう。
印刷版2Bに形成されたレリーフ領域12は、インクローラー28Bからのインクを受容せず、フレキシブル補助刷版14にインクを転写しない。印刷版2Bのインク受容領域8は、インクを受容して、フレキシブル補助刷版14に転写し得る。この例を続けると、第1の版胴26Aに装着される印刷版2Aは、インク受容領域8Aを有し得る。印刷版2Aの所定位置にインク受容領域8Aを形成することができ、これにより、領域8Aに付与されたインクが、印刷版2Aの表面部4のインク受容領域8Aに接触するフレキシブル補助刷版14のすべての画像18に転写される。
一実施形態では、印刷版2Aのインク受容領域8Aは、印刷版2Bのレリーフ領域12と整合させる。ただし、当業者であれば理解できるように、装飾機24の運転中に、版胴26Aに装着された印刷版2Aは、版胴26Bに装着された印刷版2Bに接触することはない。他の実施形態では、印刷版2Aのインク受容領域8Aは、フレキシブル補助刷版14に形成された画像18と整合させる。従って、装飾機24の運転中に、フレキシブル補助刷版14に接触する印刷版2Aのインク受容領域8Aの部分は、少なくとも一部のインクをフレキシブル補助刷版14に転写する。任意選択的に、印刷版2Aのインク受容領域8Aおよび印刷版2Bのレリーフ領域12は、フレキシブル補助刷版14の画像18と比較して所定量で大きくてよい。
追加的または代替的に、1つ以上の印刷版2で、いくつかの異なる色のインクおよび異なる種類の特殊インクを、フレキシブル補助刷版14の同じ位置に転写することができる。このように、1つ以上の印刷版2からフレキシブル補助刷版14の同じ位置に、異なる色のインクおよび異なる種類の特殊インクを、層を重ねて転写してよい。
装飾機24は、さらにブランケット胴32を備え、これに1つ以上のフレキシブル補助刷版14が装着される。任意選択的に、一実施形態では、ブランケット胴32上でのフレキシブル補助刷版14の位置は、依然として印刷版2Aのインク受容領域8Aと整合させつつ、軸方向と径方向の両方に所定量の範囲内で変化し得る。追加的または代替的に、1つ以上のフレキシブル補助刷版14は、ブランケット胴32の周囲を取り巻くフォトポリマ材料のスリーブもしくはシリンダ、またはポリメチレン型飽和鎖の組成物のスリーブ、とすることができる。
ブランケット胴32は、版胴26の第1の方向とは反対の第2の方向に回転する。それぞれのフレキシブル補助刷版14は、その上に形成された異なる画像18を有し得る。例えば、図5に示すフレキシブル補助刷版14は、その上に形成されたスポーツジャージの画像18B、星の画像18C、「×」の画像18D、および稲妻の画像18Eを含む。
フレキシブル補助刷版14の画像18は、印刷版2Bのレリーフ領域12および印刷版2Aのインク受容領域8Aに対応する位置、またはそれらと整合させた位置に形成することができる。フレキシブル補助刷版18の画像18は、(インクを受容しないレリーフ領域20で形成される)ネガであってよく、これにより、装飾された金属製容器34に非インク領域が残される。あるいは、画像18は、インクローラー28から受容したインクを有する印刷版2の1つ以上のインク受容領域8に画像18が接触したときにインクを受容するポジであってよい。ポリメチレン型飽和鎖を含む組成物で少なくとも部分的に構成されたフレキシブル補助刷版90を用いて金属製容器100に転写されたポジ画像94および同画像のネガ96の例を、図16A〜16Cに提示している。
フォトポリマ材料で少なくとも部分的に形成されたフレキシブル補助刷版14の場合、画像のポジ部分は、フレキシブル・フォトポリマ刷版14の露光された硬化領域によって形成される。ポリメチレン型飽和鎖を含む組成物で少なくとも部分的に構成されたフレキシブル補助刷版14に形成された画像のポジ部分は、画像形成工程で除去されないフレキシブル補助刷版14の表面部4の部分、またはインクを誘引するように適応させた領域、を含む。また、画像18は、ネガ領域とポジ領域の組み合わせを含むこともできる。ポジ画像は金属製容器34にインクを塗布し、ネガ画像は、画像の印刷部分またはポジ部分におけるインクの欠如を意味することは、当業者であれば理解できるであろう。
版胴26は第1の方向に回転し、合わせてブランケット胴32が反対の第2の方向に回転することで、印刷版2をフレキシブル補助刷版14に接触させる。インクを乗せた印刷版2のインク受容領域8,8Aに接触するフレキシブル補助刷版14のインク受容領域16および画像18にインクが転写される。主画像は、インクを乗せた印刷版2上に現れ、副画像は、フレキシブル補助刷版14で生成される。フレキシブル補助刷版14は、すべてのフレキシブル補助刷版14に共通のインク受容領域16を有し得る。図4Aおよび4Bに示す画像18A、18Bのような画像18が形成されたフレキシブル補助刷版14上の領域は、それぞれのフレキシブル補助刷版14に独自のインク領域を生成する。その工程は、ゴム印の凸部のみがスタンプ台からインクを採取して基材にインクを画像として転写する、ゴム印とスタンプ台の場合に類似している。フレキシブル補助刷版14にレリーフ領域が存在する場合の、そのレリーフ領域20は、印刷版2からのインクを受容しない。フレキシブル補助刷版14の画像18および/またはインク受容領域16のみが、印刷版2からのインクを受容し、そのインクを金属製容器34の表面に転写する。様々に異なる画像18がその上に形成されたフレキシブル補助刷版14を使用することにより、それぞれの金属製容器34に完全に異なる画像18を印刷する。その結果、装飾機24の版胴26上の一組の印刷版2から、多様な平版画像が生成される。その工程では、フレキシブル補助刷版14に形成された高精細のベタ画像および網点画像18を用いて、結果的に、金属製容器34への独自のインク転写を得る。
運転中には、金属製容器34を、貯蔵場所または設備42からコンベア36または他の手段によって支持胴38に供給する。支持胴38は、金属製容器34を受け取ってフレキシブル補助刷版14と整合させた所定位置に保持するように構成された複数のステーション40を有する。ステーション40は、金属製容器34を静止位置に保持することができ、さらに、それぞれの容器の長手軸の周りに金属製容器34を回転させることもできる。ブランケット胴32が第2の方向に回転するのに伴って、フレキシブル補助刷版14は、版胴26に装着された印刷版2に対して所定の整合状態まで回転する。フレキシブル補助刷版14は、各々の版胴26A、26Bの印刷版2A、2Bに接触することによって、少なくとも一部のインクを受容する。
ブランケット胴32は、第2の方向への回転を継続し、合わせて支持胴38が第1の方向に回転することで、金属製容器34の外面44を、ブランケット胴32に装着されたインクを乗せたフレキシブル補助刷版14に回転接触させる。このとき、フレキシブル補助刷版14から金属製容器34の外面44にインクが転写される。図5には支持胴38を例示しているが、マンドレルホイールまたはコンベアベルトのような、金属製容器34を支持するとともにそれらの外面44をフレキシブル補助刷版14に接触させる他の手段を用いてよいことは理解されるべきである。
金属製容器34にインクを転写した後に、任意選択的に、ニス引きユニット(varnish unit)48でオーバーニス(over varnish)を金属製容器34に塗布してよい。オーバーニスは、特殊インクを含み得る。必要に応じて、当業者に周知の任意の方法により、硬化ユニット50でインクおよび/またはオーバーニスを硬化させてよい。一実施形態では、硬化ユニット50は、金属製容器34上のインクおよび/またはオーバーニスを硬化させるために、熱エネルギー、紫外線エネルギー、および電子線のうちの1つ以上を用いることができる。
図5には、さらに、2つの装飾済み金属製容器34A、34Bを示している。装飾済み金属製容器34の各々は、印刷版2Bから転写された「Please Recycle」という共通画像33を含む。容器34Aは、独自の内容であるスポーツジャージの画像18Bを含み、容器34Bは、独自の星の画像18Cを含む。一実施形態では、画像18B、18Cは、それぞれ、第1の版胴26Aに装着された印刷版2Aのインク受容領域8Aから受容した第1のインクで形成される。それぞれの容器34A、34Bの共通画像33は、第2の版胴26Bに装着された印刷版2Bから受容した第2のインクで形成される。第1のインクおよび第2のインクの少なくとも一方は、本明細書で記載されるような特殊インクを含んでよいことは、当業者であれば理解できるであろう。
商用金属容器産業で使用される装飾機24は、一般に、約4〜12枚の個々のフレキシブル補助刷版14が装着されたブランケット胴32を備える。4〜12枚の個々のフレキシブル補助刷版14のそれぞれが、その上に形成された独自の画像18を有する場合には、装飾機24は、印刷版2を交換することなく、4〜12通りの異なる平版画像を生成することができる。本発明は、その周囲に任意の数のフレキシブル補助刷版14が装着されたブランケット胴32を用いて機能する。例えば、一実施形態では、ブランケット胴32は、約4〜24枚の異なるフレキシブル補助刷版14を有する。また、図5ではフレキシブル補助刷版14を個別の補助刷版として示しているが、いくつかの実施形態では、ブランケット胴32は、その周囲に装着された1つの連続したブランケットを有してよく、連続ブランケットは、フォトポリマ材料、またはポリメチレン型飽和鎖を少なくとも部分的に含む組成物で構成されるとともに、その上に形成された複数の独自の画像18を有する。他の実施形態では、ポリメチレン型飽和鎖で少なくとも部分的に構成された1つ以上のフレキシブル補助刷版14と、フォトポリマ材料で少なくとも部分的に構成された1つ以上のフレキシブル補助刷版14を、同時にブランケット胴32に装着することができる。フレキシブル補助刷版14のそれぞれは、その上に形成された1つ以上の異なる画像18を有し得る。他の実施形態では、ポリメチレン型飽和鎖を含む組成物または軟質フォトポリマ材料で形成された印刷版2を、版胴26の1つ以上に装着してよい。ポリメチレン型飽和鎖で構成された印刷板2またはフォトポリマ印刷版2の各々は、1つ以上のインク受容領域8、非インク領域10、およびレリーフ領域12を有してよく、これにより画像33を形成する。
次に図6Aを参照すると、フォトポリマ材料で構成されたフレキシブル補助刷版14Fの写真を提示している。フレキシブル補助刷版14Fは、本発明の種々の実施形態により、その上に形成された番号「92」を有するスポーツジャージの画像18を含む。図6Bは、図6Aの画像18の拡大写真である。図6Aおよび6Bに示す実施形態では、画像18は、レリーフ領域で取り囲まれていない。
次に図7Aを参照すると、図6Aに示すフレキシブル補助刷版14Fを使用して、本発明の種々の実施形態により装飾された略円筒状の金属製容器34Fの写真を提示している。図7Bは、図7Aの写真の拡大された部分である。これらの写真は、装飾の非インク部分46(またはネガ)で形成された番号「92」を含むスポーツジャージの画像18で装飾された略円筒状の金属製容器34Fを示している。本発明を用いて、被印刷体を装飾するために、他の番号、形状、言葉、またはデザインを形成することができる。
次に図8を参照すると、本発明の種々の実施形態により、その上に形成された2つの画像54、55を有する他のフレキシブル補助刷版52の写真を提示している。フレキシブル補助刷版52は、フォトポリマ材料で構成される。より具体的には、フレキシブル補助刷版52は、子供の顔の画像54と、女性の顔の一部の画像56と、を含む。フレキシブル補助刷版52は、少なくとも2種の異なるインクを印刷版2から受容した後に撮影されたものである。その後、インクは金属製容器34に転写された。従って、フレキシブル補助刷版52のインク受容領域58は、装飾機24の印刷版2から受容したインクが乾燥した部分60、62、64、および65を含む。第1の部分60は、反転文字および青色リサイクルマークを構成する乾燥した青色インクを含む。第2の部分62は、「16oz」を構成する反転文字および数字を構成する青色インクを含む。第3の部分64は、青色インクで塗りつぶされた方形と、「Ball」を構成する反転文字の白色インクと、を含む。第4の部分65は、「eat.drink.imagine」を構成する反転文字の白色インクを含む。
次に図9を参照すると、図8のフレキシブル補助刷版52を使用して、本発明の種々の実施形態により装飾された略円筒状の金属製容器66の写真を示している。より具体的には、金属製容器66は、フレキシブル補助刷版52から転写された子供の顔および女性の顔の一部の画像54、56を含む。金属製容器34Gは、さらに、テキスト「TEST IMAGE 12 FACES」を部分的に含むネガ画像68を含む。ネガ画像68は、ブランケット52の一部にレリーフ領域を構成する文字で、金属製容器66に形成される。レリーフ領域は、いずれの印刷版2からもインクを受容しない。ただし、画像66を形成したレリーフ領域は、図8で撮影されたフレキシブル補助刷版52の写真では視認できない。
図10A、10Bは、図9に示す金属製容器66に形成された、子供の顔の第1の画像54および女性の顔の一部の第2の画像56の拡大写真を提示している。さらに、図10Aでは、フレキシブル補助刷版52のインク受容領域58の第1の部分60から転写された青色インクで構成されたリサイクルマークの一部が視認できる。
次に図11を参照すると、フォトポリマ材料で構成されたフレキシブル補助刷版70の他の写真を提示している。フレキシブル補助刷版70は、基材または接着剤層を有していない。より具体的には、図11の写真は、フレキシブル補助刷版70の裏面部6を通して裏から撮影されたものである。これは、本発明のフレキシブル補助刷版が、(図17A、17Bに示す)従来技術の印刷用ブランケットとは異なり、単体材料で形成され得ることを示している。写真のコントラストを得るために、フレキシブル補助刷版70の下に(フレキシブル補助刷版の表面部に当てて)黒色シート72を配置した。黒色シート72は、本発明の一部をなすものではなく、また、容器を装飾する際にフレキシブル補助刷版70と共に使用されるものではない。
フレキシブル補助刷版70の表面部に、2つの画像74、76が形成されている。第1の画像74はイヌのものであり、第2の画像76はネコ科動物のものである。上述のように、写真は、フレキシブル補助刷版70の裏面部6から撮影されるので、図11の写真では、画像74、76は反転している。
次に図12を参照すると、図11のフレキシブル補助刷版70を使用して装飾された金属製容器78の写真を提示している。金属製容器78は、フレキシブル補助刷版70の画像74、76から受容したインクで形成された画像74、76を含む。
次に図13を参照すると、フォトポリマ材料で構成されたフレキシブル補助刷版80のさらに別の写真を提示している。フレキシブル補助刷版80の表面部4に、様々な画像が形成されている。コントラストのために、フレキシブル補助刷版80の裏面部に基材82が装着されている。基材82は、本発明の一部ではなく、また、金属製容器を装飾する際にフレキシブル補助刷版80と共に使用されるものではない。建物と街のスカイラインの1つの画像84が、3通りの異なるサイズで形成される。
次に図14A、14Bを参照すると、図13のフレキシブル補助刷版80を使用して装飾された金属製容器88の写真を提示している。より具体的には、フレキシブル補助刷版80から受容したインクで金属製容器の外面に形成された画像84A、84B、84Cを示している。
次に図15A、15Bを参照すると、ポリメチレン型飽和鎖を少なくとも部分的に含む組成物で構成されたフレキシブル補助刷版90の2つの異なる写真を提示している。フレキシブル補助刷版90の表面部4に、同じ女性の2つの画像94、96が形成されている。画像94は、画像96のネガである。
フレキシブル補助刷版90の表面部4には、さらに、深さスケール98が形成されている。深さスケール98は、表面部4から除去されたゴム材料の相対的な深さを示している。表面部4から除去されたゴム材料の量は、深さスケール98の部分98Aの近くで除去された極めてわずかな材料から、深さスケール98の部分98Bの近くで除去された多量の材料まで、増加している。従って、(図15A、15Bの写真で見分けるのは難しい)部分98Aは、表面部4が形成する平面に略平行であり、深さスケール98の部分98Bよりも多量のインクを受容して転写する。
次に図16A〜16Cを参照すると、図15のフレキシブル補助刷版90を使用して装飾された金属製容器100の写真を提示している。金属製容器100は、深さスケール部分98Bに関連付けられた図16Cに示す金属製容器100の部分において最も良く視認できる白色インクのベースコート102を有する。すなわち、ベースコート102の白色インクは、フレキシブル補助刷版90からインクをほとんどまたは全く受容しなかった金属製容器100の部分において最も良く視認できる。金属製容器100は、金属製容器100の外面に接触したフレキシブル補助刷版90のインク受容領域16および画像94、96から受容した黒色インクで装飾されている。
次に図17Aおよび17Bを参照すると、周知の材料で構成された従来技術の印刷用ブランケット106の写真を示している。図17Aは、印刷用ブランケット106の平面図である。印刷用ブランケット106の表面部には、女性の画像108を含む画像が形成されている。例えば図4Cの側断面図に示す本発明のフレキシブル補助刷版とは異なり、印刷用ブランケット106は、印刷用ブランケット106の角側面図である図17Bに示すように、いくつかの異なる材料の層で構成される。いくつかの従来技術の印刷用ブランケットは、4つ以上の層で形成される。
印刷用ブランケット106は、主に、表面部110と、第1の布層112と、圧縮性層114と、第2の布層116と、を有する。さらに、接着剤を覆う裏紙118を、明確にするために第2の布層116から引き離して示している。印刷用ブランケット106の層110、112、114、116の概略側面図を、図17Cに提示している。
表面部110は、本発明のポリメチレン型飽和鎖を含むフレキシブル補助刷版の材料とは異なる比較的薄いゴム材料を含む。従来技術の1つの印刷用ブランケット106では、表面部110は、ニトリルブタジエンゴム(NBR:Nitrile Butadiene Rubber)を含む。当業者であれば理解できるように、NBRは、2−プロペンニトリルと種々のブタジエン単量体(1,2−ブタジエンおよび1,3−ブタジエン)の不飽和共重合体のファミリである。NBRは、Buna−N、Perbunan、アクリロニトリルブタジエンゴム、Nipol、Krynac、Europreneとしても知られている。
より重要なことは、表面部110の材料は比較的容易に溶融し、金属製容器に高精細平版画像を形成するために要求される微細網点画像の形成を実現しないということである。さらに、本発明のフレキシブル補助刷版14、52、70、80、90の均質性と比較すると、図17の従来技術の印刷用ブランケット106は、個別の層110〜116で配置された、いくつかの異なる材料で構成される。表面部110は比較的薄いので、印刷用ブランケット106に形成され得る画像の深さは、本発明の均質なフレキシブル補助刷版と比較して、限られる。すなわち、表面部110が比較的薄いことによって、画像を形成するために印刷用ブランケット106から除去され得る材料の深さが制限される。
従来技術の印刷用ブランケットの層は、
“http://www.offsetprintingtechnology.com/sub-categories/blanket-for-offset-printing/”
(最後訪問日:2016年4月7日)で得られる「Blanket for Offset Printing(オフセット印刷用ブランケット)」(以下、「オフセット印刷」)に記載されており、この文献は、その全体が本明細書に組み込まれる。オフセット印刷によれば、「オフセットブランケットの表面構造、プロファイル、および硬度は極めて重要であり、オフセットブランケットの印刷性能に大きく寄与する。高品質オフセット印刷に利用されるオフセットブランケットの印刷面として適したゴムコンパウンドを開発することは容易なことではない。その難しさは、印刷作業で見られる相矛盾する化学的および機械的要件によるものである。」
次に図18を参照すると、図17の印刷用ブランケット106を使用して装飾された金属製容器120の写真を提示している。図18Bの画像108は、本発明のフレキシブル補助刷版を用いて形成された図10の画像54、56および図16の画像94、96の高い解像度および精細度と比較して、網点が目立ち、精細度が劣る。
従来技術の印刷用ブランケットを用いて装飾された他の金属製容器122の写真を、図19に示している。容器122に形成された画像124は、やはり、本発明のフレキシブル補助刷版を用いて形成された画像の精細度および鮮明度を有するものではない。
本発明についての記載は、例示および説明を目的として提示されたものであって、網羅的なものではなく、開示された形態に本発明を限定するものでもない。数多くの変更および変形が当業者には明らかであろう。説明および図示された実施形態は、発明の原理、実際の応用について最良に説明するため、ならびに当業者が発明を理解できるようにするために、選択および記載されたものである。
本発明の種々の実施形態について詳細に説明したが、それらの実施形態の変形および変更を当業者が想到するであろうことは明らかである。なお、かかる変形および変更が、添付の請求項に記載される本発明の範囲および趣旨の範囲内に含まれることは明確に理解されるべきである。さらに、本明細書に記載の発明は、他の実施形態が可能であり、多様な実施または実現が可能である。また、本明細書で使用される表現および用語は、説明のためのものであって、限定するものとみなされるべきではないということも、理解されるべきである。本明細書において、「含んでいる(including)」、「備えている(comprising)」、または「有している(having)」、およびその変化形を使用することは、その後に列挙されたアイテムおよびその均等物、ならびに追加のアイテムを包含することを意味する。
本発明の一実施形態の理解を助けるために、図面に表示している構成要素および関連した番号付けの以下のリストを、ここで提示する。
2 印刷版
4 表面部
6 裏面部
8 インク受容領域
10 非インク領域
12 レリーフ領域
14 フレキシブル補助刷版
16 インク受容領域
18 画像
20 レリーフ領域
22 スクリーン処理された領域
24 装飾機
26 版胴
28 インクローラー
30 ローラ
32 ブランケット胴
33 共通画像
34 金属製容器
36 コンベア
38 支持胴
40 金属製容器用のステーション
42 貯蔵設備
44 容器表面
46 非インク部分
48 ニス引きユニット
50 硬化ユニット
52 フォトポリマ材料のフレキシブル補助刷版
54 フレキシブル補助刷版上の画像
56 フレキシブル補助刷版上の画像
58 インク受容領域
60 インク受容領域の第1の部分
62 インク受容領域の第2の部分
64 インク受容領域の第3の部分
65 インク受容領域の第4の部分
66 装飾された金属製容器
68 画像
70 フォトポリマ材料のフレキシブル補助刷版
72 黒色シート
74 イヌの画像
76 ネコ科動物の画像
78 装飾された金属製容器
80 フォトポリマ材料のフレキシブル補助刷版
82 基材
84 建物の画像
88 装飾された金属製容器
90 ポリメチレン型飽和鎖の組成物で構成されたフレキシブル補助刷版
94 第1の画像
96 第2の画像
98 深さスケール
100 装飾された金属製容器
102 ベースコート
106 周知の材料で構成された印刷用ブランケット
108 従来技術の印刷用ブランケットの表面部に形成された画像
110 表面部
112 第1の布層
114 圧縮性層
116 第2の布層
118 裏紙
120 装飾された金属製容器
122 装飾された金属製容器
124 従来技術の印刷用ブランケットから容器に転写された画像

Claims (20)

  1. 金属製容器の外面を装飾するために、印刷プロセスにおいてフレキシブル補助刷版を使用する方法であって、
    ポリメチレン型飽和鎖で構成された前記フレキシブル補助刷版の表面部の所定部分に、第1の画像を形成すること、
    前記第1の画像を有する前記フレキシブル補助刷版を、装飾機のブランケット胴に取り外し可能に装着すること、
    複数の印刷版を、前記装飾機の版胴に装着すること、
    インクローラーからのインクを、前記複数の印刷版の少なくとも1つに塗布すること、
    前記複数の印刷版の少なくとも1つからの前記インクの少なくとも一部を、前記フレキシブル補助刷版の少なくとも一部分に転写すること、
    前記フレキシブル補助刷版からのインクを、前記金属製容器の外面に転写することであって、前記金属製容器が装飾される、前記金属製容器の外面に転写すること、を備える方法。
  2. 前記フレキシブル補助刷版に前記第1の画像を形成することは、
    直接レーザ彫刻工程で、前記フレキシブル補助刷版の表面部の材料の少なくとも一部を除去することを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記インクは、特殊インクを含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記特殊インクは、
    サーモクロミックインク、フォトクロミックインク、香り付きサーモクロミックインク、蛍光インク、UVインク、ブラックライトインク、赤外線インク、燐光インク、感圧インク、触感インク、熱触感インク、ロイコ染料、およびマットインク、のうちの1つを含む、請求項3に記載の方法。
  5. 前記ポリメチレン型飽和鎖は、Mクラスゴムである、請求項1に記載の方法。
  6. 前記ポリメチレン型飽和鎖は、エチレンプロピレンジエンモノマである、請求項1に記載の方法。
  7. 前記フレキシブル補助刷版に形成される前記第1の画像は、約0.0009インチ(0.02286mm)〜約0.089インチ(2.2606mm)の深さを有する、請求項1に記載の方法。
  8. 約4〜約12枚のフレキシブル補助刷版を前記ブランケット胴に取り外し可能に装着することをさらに備え、
    前記約4〜約12枚のフレキシブル補助刷版は、それぞれ異なる画像を有し、前記約4〜約12枚のフレキシブル補助刷版から転写されるインクによって、4〜12通りの異なる画像を生成する、請求項1に記載の方法。
  9. 複数の第2の印刷版を、前記装飾機の第2の版胴に装着すること、
    前記インクローラーで塗布されるインクとは異なる種類または異なる色のインクである第2のインクを、第2のインクローラーから、前記複数の第2の印刷版の少なくとも1つに塗布すること、
    前記複数の第2の印刷版の少なくとも1つから、前記第2のインクの少なくとも一部を、前記フレキシブル補助刷版の第2の部分に転写することであって、前記複数の第2の印刷版の前記少なくとも1つは、前記第2のインクを、前記フレキシブル補助刷版の前記第1の画像には転写しない、前記フレキシブル補助刷版の第2の部分に転写すること、
    前記フレキシブル補助刷版から、前記インクおよび前記第2のインクを、前記金属製容器の外面に転写することであって、前記第1の画像は、前記インクの少なくとも一部を含む、前記金属製容器の外面に転写すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
  10. 金属製容器の外面に高精細平版画像を形成するための装置であって、
    少なくとも1つの版胴であって、前記少なくとも1つの版胴の周囲に装着される1つ以上の印刷版の所定部分にインクを転移させるように機能するインクローラーを有する前記少なくとも1つの版胴と、
    ブランケット胴であって、該ブランケット胴の周囲に装着される1つ以上のフレキシブル補助刷版を有し、前記フレキシブル補助刷版を動かして、前記少なくとも1つの版胴に装着された1つ以上の印刷版に回転接触させるように機能し、前記1つ以上の印刷版の所定部分から前記フレキシブル補助刷版の少なくとも一部分に前記インクが転写され、前記フレキシブル補助刷版はポリメチレン型飽和鎖で構成されており、前記フレキシブル補助刷版の各々は、その上に形成された画像を有する、前記ブランケット胴と、
    金属製容器を受容するように構成された複数のステーションを有する支持胴であって、前記金属製容器をコンベアから受け取り、前記金属製容器を動かして、前記ブランケット胴に装着されたフレキシブル補助刷版に接触させるように機能し、前記インクが、前記フレキシブル補助刷版から前記金属製容器に転写されることで、前記金属製容器の前記外面に前記高精細平版画像が形成される、前記支持胴と、を備える装置。
  11. 前記少なくとも1つの版胴は、約6〜約18個の版胴を含む、請求項10に記載の装置。
  12. 前記少なくとも1つの版胴のそれぞれは、異なる色のインクまたは異なる種類の特殊インクを、前記版胴の各々に装着された1つ以上の印刷版の所定部分に転写するように機能するインクローラーを有する、請求項11に記載の装置。
  13. 前記ブランケット胴に装着された1つ以上のフレキシブル補助刷版のそれぞれは、直接レーザ彫刻によって形成された独自の画像を有する、請求項10に記載の装置。
  14. 前記ポリメチレン型飽和鎖は、Mクラスゴムである、請求項10に記載の装置。
  15. 前記ポリメチレン型飽和鎖は、エチレンプロピレンジエンモノマである、請求項10に記載の装置。
  16. 印刷プロセスにおいて金属製容器の外面に高精細平版画像を形成するように構成されたフレキシブル補助刷版であって、
    所定サイズの刷版本体を備え、
    前記刷版本体は、表面部と裏面部とを有し、
    前記裏面部は、装飾機のブランケット胴に取り外し可能に装着されるように構成されており、少なくとも前記表面部は、ポリメチレン型飽和鎖で構成されている、フレキシブル補助刷版。
  17. 前記ポリメチレン型飽和鎖は、Mクラスゴムである、請求項16に記載のフレキシブル補助刷版。
  18. 前記ポリメチレン型飽和鎖は、エチレンプロピレンジエンモノマである、請求項16に記載のフレキシブル補助刷版。
  19. 直接レーザ彫刻工程、機械的エッチングもしくは彫刻工程、撥インク処理工程、および加圧成形工程のうちの少なくとも1つで、当該フレキシブル補助刷版の表面部に画像が形成される、請求項16に記載のフレキシブル補助刷版。
  20. 前記刷版本体は、約0.04インチ(1.016mm)〜約0.1インチ(2.54mm)の厚さである、請求項16に記載のフレキシブル補助刷版。
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