JP2018511895A - 宇宙船の姿勢を制御するための方法及びデバイス - Google Patents

宇宙船の姿勢を制御するための方法及びデバイス Download PDF

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Abstract

本発明は、ゼロでない全角運動量HTOTで自転する宇宙船(10)のための、姿勢制御方法(50)に関し、上記宇宙船(10)は、内部角運動量HACTを形成するよう適合された慣性はずみ車(20)のセットを備える。この姿勢制御方法(50)は、上記全角運動量HTOTの軸を、宇宙船(10)の慣性主軸と整列させるステップ(52)を含み、このステップ(52)の経過において、慣性はずみ車(20)を制御することによって、以下の式(式中、Jは宇宙船(10)の慣性行列である):【数1】が:‐標的となる上記慣性主軸が宇宙船(10)の最大慣性軸である場合に負となり;‐標的となる上記慣性主軸が宇宙船(10)の最小慣性軸である場合に正となるように、内部角運動量HACTが形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、人工衛星等の宇宙船の姿勢制御の分野に関し、より詳細には、ゼロでない初期全角運動量で自転する宇宙船のための姿勢制御方法及びシステムに関する。
ここでは「姿勢制御(attitude control)」は、より詳細には、「運動軸(kinetic axis)」と呼ばれる上記初期全角運動量の軸に関する、上記宇宙船の配向を修正すること、即ち、「宇宙船基準フレーム(craft reference frame)」と呼ばれる上記宇宙船のジオメトリに関連する基準フレームにおいて、上記運動軸を、上記宇宙船基準フレーム内の所定の軸と整列させることを意味するものと理解されるものとする。
宇宙船の配向を運動軸に関して修正するために、以下の実践が公知である:
‐慣性はずみ車(リアクションホイール、ジャイロ式アクチュエータ)を用いて上記全角運動量を吸収することにより、慣性基準フレーム内での上記宇宙船の回転を停止させること;
‐上記慣性はずみ車を用いて、上記宇宙船を、上記全角運動量に関して選択された配向に配置すること;
‐上記慣性はずみ車に貯蔵された上記全角運動量を、上記選択された配向の上記宇宙船に移すこと。
しかしながらこのようなアプローチは、上記初期全角運動量が上記慣性はずみ車の吸収容量内であることを前提条件としており、これは常に保証できるものではない。
特に、上記人工衛星の打ち上げ用ロケットとの分離の瞬間に上記人工衛星に移される上記初期全角運動量は一般に、上記人工衛星の慣性はずみ車で吸収するには大き過ぎる。
例えば、打ち上げ後の人工衛星の初期全角運動量は、500N・m・s〜1000N・m・s程度となり得る一方で、人工衛星に埋め込まれる慣性はずみ車の容量は一般に、50N・m・s〜100N・m・s程度である。更に、1000N・m・sの容積を呈するように慣性はずみ車を寸法設定した場合であっても、特に好ましくない分離条件によって、上記慣性はずみ車の吸収容量外である、1000N・m・sを超える初期角運動量が人工衛星に移されることが依然としてあり得る。
そのため、現在、打ち上げ後の運動軸に関する人工衛星の配向の修正よりも、化学スラスタを用いた上記全角運動量の低減(これによって、上記全角運動量を慣性はずみ車の吸収容量内とすることができる)が一般に先行している。
現在、将来の人工衛星は化学スラスタを装備せず、電気(プラズマ)スラスタしか装備しないと考えられている。現在のところ、上記人工衛星の電気的自律性が保証されない限り、電気スラスタによって化学スラスタを置換して、分離後の人工衛星の全角運動量を低減することはできない。しかしながら、人工衛星の電気的自律性は、上記人工衛星を好適な配向に配置することによってしか保証できない。
特許文献1は、人工衛星の全角運動量を低減するための方法を記載しており、上記方法は、全角運動量の低減の前に、上記全角運動量の軸を、上記人工衛星の最大又は最小慣性軸と整列させるステップを含む。特許文献1では、上記全角運動量の軸を、上記人工衛星の最大又は最小慣性軸と整列させる上記ステップは、上記人工衛星の慣性はずみ車によって形成される角運動量を、上記人工衛星の回転の速度に対してロックすることからなる。しかしながら、慣性はずみ車のこのような制御は、特に低容量の慣性はずみ車の場合、全角運動量の軸を、上記人工衛星の最大又は最小慣性軸に確実に収束させることが常にできるわけではない。
欧州特許出願第2690020A2号
本発明の目的は、上記初期全角運動量が慣性はずみ車の吸収容量を超える場合を含み、運動軸に関する宇宙船の配向を慣性はずみ車のみを用いて修正できる解決策を提案することによって、従来技術の解決策、特に上述の解決策の限界の全て又は一部を改善することである。
この目的のために、第1の態様によると、本発明は、ゼロでない全角運動量Htotで自転する宇宙船のための姿勢制御方法に関し、上記宇宙船は、宇宙船基準フレーム内のいずれの軸の内部角運動量Hactを形成するよう適合された慣性はずみ車のセットを備える。上記姿勢制御方法は、上記全角運動量Htotの軸を、上記宇宙船の慣性主軸と整列させるステップを含み、上記ステップ中に、上記慣性はずみ車を制御することによって、以下の式:
Figure 2018511895
が:
‐標的となる上記慣性主軸が上記宇宙船の最大慣性軸である場合に、上記慣性主軸と整列させる上記ステップの期間全体を通して負となり;
‐標的となる上記慣性主軸が上記宇宙船の最小慣性軸である場合に、上記慣性主軸と整列させる上記ステップの期間全体を通して正となる
ように、内部角運動量Hactが形成され、ここでJは、宇宙船基準フレーム内の上記宇宙船の慣性行列であり、演算子×は、2つのベクトル間のスカラー積であり、演算子
Figure 2018511895
は、2つのベクトル間のベクトル積である。
実際のところ、本発明者らは、このような構成によって、上記全角運動量の上記軸を、標的となる上記慣性主軸(最大慣性軸又は最小慣性軸)と常に整列させることができることを発見した。標的となる上記慣性主軸が最大慣性軸である場合、このような構成によって、制御を実施しない場合に比べて収束を大幅にスピードアップさせることもできる(ゼロでない全角運動量を有する宇宙船は、内部エネルギの放散を理由として、制御が実施されない場合に、上記全角運動量の上記軸が上記最大慣性軸と整列する配向に向かってゆっくりと収束する傾向を有する)。
更に、上記式
Figure 2018511895
の符号は、上記内部角運動量Hactの線及び方向によって完全に決定され、上記内部角運動量Hactの係数とは独立している。その結果、本発明の主題である上記姿勢制御方法は、上記初期全角運動量Htotが上記宇宙船の上記慣性はずみ車の上記吸収容量より大きい場合を含んで実装できる。換言すれば、上記内部角運動量Hactが、上記慣性はずみ車の最大角運動量貯蔵容量、及び上記慣性はずみ車の最大トルク形成容量に従うことを常に保証できる。
特定の実装形態では、上記姿勢制御方法は更に、以下の特徴のうちの1つ又は複数を、単独で、又は技術的に可能なあらゆる組み合わせで、含むことができる。
特定の実装形態では、上記慣性はずみ車を制御することによって、内部角運動量Hactとベクトル
Figure 2018511895
との間の角θが、上記慣性主軸と整列させる上記ステップの期間全体を通して、以下の式:
|cosθ|>0.9
を満たすような、内部角運動量Hactが形成される。
このような構成によって、上記ベクトル
Figure 2018511895
の線が、標的となる上記慣性主軸への最速の収束を得るための最適な線であれば、標的となる上記慣性主軸への収束を大幅にスピードアップできる。
特定の実装形態では、上記慣性主軸と整列させる上記ステップの期間全体を通して、上記慣性はずみ車を制御することにより、内部角運動量Hact
act=KV・U
が形成され、ここでKVは、標的となる上記慣性主軸が上記宇宙船の上記最大慣性軸である場合には負であり、又は標的となる上記慣性主軸が上記宇宙船の上記最小慣性軸である場合には正である、スカラーパラメータであり、またUは、単位ベクトル:
Figure 2018511895
に対応する。
特定の実装形態では、上記姿勢制御方法は、上記慣性主軸と整列させる上記ステップの後に、上記宇宙船基準フレーム内の所定の軸Xと整列させるステップを含み、上記ステップ中に、上記慣性はずみ車を制御することによって、上記内部角運動量Hactの、軸Xを横断する軸Y、Zに従った成分は、上記軸Y、Zに従った上記宇宙船の回転速度の成分の関数として決定された各設定点hY及びhZにロックされ:
‐上記軸Yに従った上記内部角運動量Hactの上記設定点hYは、比例積分タイプの制御則に従って、上記軸Zに従った回転速度の成分rから決定され;
‐上記軸Zに従った上記内部角運動量Hactの上記設定点hZは、比例積分タイプの制御則に従って、上記軸Yに従った回転速度の成分qから決定される。
このような構成によって、標的となる上記慣性主軸の周りでの、上記宇宙船の発生し得る章動を低減できる。実際において、上記慣性主軸と整列させる上記ステップ中の上記慣性はずみ車の制御則が非線形であることによって、上記宇宙船の上記はずみ車の角運動量及びトルク形成容量にかかわらず、上記運動軸を上記最大慣性軸又は上記最小慣性軸と整列させることができる。しかしながら、上記ベクトル
Figure 2018511895
は、標的となる上記慣性主軸に近づく際にゼロに向かう傾向があり、これにより、上記慣性行列Jの知識に関連するいずれの誤差を、標的となる上記慣性主軸の周りでの残留章動によって反映できる。線形である比例積分タイプの制御則により、上記慣性主軸付近の又は上記慣性主軸と一致する軸Xへの(上記慣性はずみ車の容量の限界内の)収束を保証でき、また上記軸Xの周りにおいて、上記章動をゼロ値へと弱めることができる。
特定の実装形態では、各軸Y及びZに従った上記内部角運動量Hactの上記設定点hY及びhZは、上記宇宙船の回転速度の各成分r及びqに、ラプラスドメインで表される以下の変換関数:
Figure 2018511895
によって関連付けられ、ここで:
‐sはラプラス変数であり;
‐KY及びKZは、経時的に一定である同一符号のスカラーパラメータであり;
‐ωY及びωZは、経時的に一定である正のスカラーパラメータである。
特定の実装形態では、上記軸Xと整列させる上記ステップは、慣性基準フレーム内で一定である全角運動量Htotを用いて実施される。
特定の実装形態では、上記慣性主軸と整列させる上記ステップは、慣性基準フレーム内で一定である全角運動量Htotを用いて実施される。
特定の実装形態では、上記姿勢制御方法は、上記慣性主軸と整列させる上記ステップの後に、上記宇宙船のスラスタを用いて、慣性基準フレーム内で上記全角運動量Htotを修正するステップを含む。
特定の実装形態では、上記慣性主軸と整列させる上記ステップは、慣性基準フレーム内での上記全角運動量Htotのいずれの修正前に実施される。
第2の態様によると、本発明は、プログラムコード命令のセットを含むコンピュータプログラム製品に関し、上記プログラムコード命令のセットは、プロセッサによって実行された場合に、本発明の実装形態のいずれの1つによる姿勢制御方法を実装する。
第3の態様によると、本発明は、ゼロでない全角運動量Htotで自転する宇宙船のための姿勢制御システムに関し、上記宇宙船は、宇宙船基準フレーム内のいずれの軸の内部角運動量Hactを形成するよう適合された慣性はずみ車のセットを備え、上記姿勢制御システムは、本発明の実装形態のいずれの1つによる姿勢制御方法を実装するよう構成された手段を備える。
本発明は、図面を参照して、非限定的な例として与えられている以下の説明を読むと、よりよく理解されるだろう。
図1は、姿勢制御システムを備える人工衛星の概略図である。 図2は、姿勢制御方法の特定の実装形態の主要なステップを示す図である。 図3は、姿勢制御方法の好ましい実装形態の主要なステップを示す図である。 図4は、本発明による姿勢制御方法のパフォーマンスレベルを示す曲線である。
これらの図では、複数の図において同一の参照符号は、同一又は同様の要素を指す。図面を明瞭にするために、示されている要素は、そうでないことが明記されていない限り、必ずしも正確な縮尺ではない。
本発明は、ゼロでない初期全角運動量Htotで自転する宇宙船のための姿勢制御に関する。全角運動量Htotの軸を、これ以降「運動軸」と呼ぶ。
「姿勢制御」は、少なくとも上記運動軸に関する上記宇宙船の配向を修正すること、即ち、「宇宙船基準フレーム」と呼ばれる、上記宇宙船のジオメトリに関連する基準フレームにおいて、上記運動軸を、上記宇宙船基準フレーム内の所定の軸と整列させることを意味するものと理解されるものとする。
本説明ではこれ以降、上記宇宙船が人工衛星10であり、上記初期全角運動量Htotが、上記人工衛星の打ち上げ用ロケットとの分離の瞬間に人工衛星10に移される上記角運動量に対応する場合を、非限定的な様式で想定する。例えば人工衛星10は、打ち上げ用ロケットによってGTO(静止トランスファ軌道)に配置されており、GEO(静止軌道)内でそのミッションを実施することが意図されている。
しかしながら、他の実施例に従って、他のタイプの宇宙船(スペースシャトル、宇宙探査機等)を想定することは、一切排除されていない。更に本発明は、宇宙船基準フレーム内で運動軸の配向を修正することが望まれているいずれの宇宙船に対して、また上記宇宙船の現在の軌道であるか最終的な軌道であるか(LEO(低高度地球周回軌道)、MEO(中高度地球周回軌道)、GTO、GEO等)にかかわらず、より広く適用可能である。
図1は、姿勢制御システムを備えた人工衛星10の特定の実施形態を示す。実際には、上記姿勢制御システムは、本発明の範囲外である、図1に示されているもの以外の要素も備えてよい。
図1に示されている非限定的な例では、上記姿勢制御システムは、宇宙船基準フレーム内のいずれの軸の内部角運動量Hactを形成するよう適合された、慣性はずみ車20のセットを備える。図1に示されているように、上記姿勢制御システムは例えば、宇宙船基準フレーム内のいずれの軸の内部角運動量Hactを形成するよう適合された、リアクションホイール及び/又はジャイロ式アクチュエータといった、少なくとも3つの慣性はずみ車20を備える。例えば上記姿勢制御システムは、線形独立のそれぞれの単位ベクトル軸を備えた、3つのリアクションホイールを備える。
人工衛星10の上記姿勢制御システムはまた、制御デバイス30も備える。制御デバイス30は、人工衛星10の姿勢を制御し、またこの目的のために、特に慣性はずみ車20を制御する。
制御デバイス30は例えば、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つの電子メモリとを備え、この電子メモリには、コンピュータプログラム製品が、人工衛星10の姿勢を制御するための方法50の異なる複数のステップを実装するために実行されるプログラムコード命令のセットの形態で記憶される。ある変形例では、制御デバイス30はまた、人工衛星10の姿勢を制御するための方法50の上記複数のステップの全て又は一部を実装するよう適合された、FPGA、PLD若しくは同様のタイプの1つ若しくは複数のプログラマブル論理回路、及び/又は特定用途向け集積回路(ASIC)を備える。換言すれば、制御デバイス30は、以下で説明する姿勢制御方法50の異なる複数のステップを実装するための、ソフトウェア(特定のコンピュータプログラム製品)及び/又はハードウェア(FPGA、PLD、ASIC等)によって構成された手段のセットを備える。
図1に示されている例では、制御デバイス30は人工衛星10に埋め込まれている。より一般には、制御デバイス30は、人工衛星10、又は人工衛星10から離れた1つ若しくは複数の設備、特に地上設備機器に埋め込むことができる(必要であれば、慣性はずみ車20は遠隔制御される)。また、他の実施例に従って、人工衛星10と、人工衛星10から離れた1つ又は複数の設備機器との間に、制御デバイス30を分布させることは、全く排除されていない。制御デバイス30が、人工衛星10から離れた1つ又は複数の設備機器に少なくとも部分的に埋め込まれている場合、上記離れた設備及び人工衛星10はそれぞれ、従来の遠隔通信手段を含む。
原則として、本発明による姿勢制御方法50は主に、上記全角運動量Htotの軸を、非線形の制御則を設定する人工衛星10の慣性主軸と整列させるステップ52を含む。標的となる上記慣性主軸は、人工衛星10の最大慣性軸(「水平きりもみ状態(flat spin)」)、又は上記人工衛星10の最小慣性軸である。
上記慣性主軸と整列させるステップ52中、制御デバイス30は上記慣性はずみ車20を駆動して、以下の式:
Figure 2018511895
が、上記慣性主軸と整列させるステップ52の期間全体を通して一定の符号となるように、内部角運動量Hactを形成する。
上述の式では、Jは、宇宙船基準フレーム内の上記宇宙船の慣性行列であり、演算子×は、2つのベクトル間のスカラー積であり、演算子
Figure 2018511895
は、2つのベクトル間のベクトル積である。より詳細には、慣性はずみ車20は、上述の式が:
‐標的となる上記慣性主軸が人工衛星10の最大慣性軸である場合に、上記慣性主軸と整列させるステップ52の期間全体を通して負となり;
‐標的となる上記慣性主軸が人工衛星10の最小慣性軸である場合に、上記慣性主軸と整列させるステップ52の期間全体を通して正となる
ように、制御される。
上記式
Figure 2018511895
の符号は、内部角運動量Hactの線及び方向によって完全に決定され、内部角運動量Hactの係数とは独立している。その結果、姿勢制御方法50は、初期全角運動量Htotが上記宇宙船の慣性はずみ車の吸収容量より大きい場合を含んで実装できる。換言すれば、上記慣性主軸と整列させるステップ52中に形成されることになる内部角運動量Hactが、慣性はずみ車20の最大角運動量及びトルク形成容量に従うことを常に保証できる。
上記姿勢制御システムは例えば、人工衛星10の慣性回転速度を測定するために好適な(図示されていない)測定デバイスを備え、制御デバイス30は上記慣性回転速度から、従来の方法で、人工衛星10の初期全角運動量Htotを決定できる。
次に制御デバイス30は例えば、考察される瞬間における宇宙船基準フレーム内の全角運動量Htotの成分を決定し、上記成分から、式
Figure 2018511895
の符号が、標的となる上記慣性主軸が最大慣性軸である場合に負となり、標的となる上記慣性主軸が最小慣性軸である場合に正となることを保証するために、形成されることになる内部角運動量Hactが満たさなければならない条件を演繹する。次に制御デバイス30は、内部角運動量Hactの好適な設定点と、これに対応する、内部角運動量Hactの上記設定点を得るための、上記慣性はずみ車20が形成するトルクの制御とを決定する。内部角運動量Hactの実際の値は例えば、慣性はずみ車20それぞれの回転速度の測定を用いて決定され、例えば内部角運動量Hactの上記実際の値と上記設定点との間の偏差を従来のように用いて、慣性はずみ車20が形成するトルクの制御を更新する。これらの様々なステップを長期間繰り返すことにより、人工衛星10の回転(及び宇宙船基準フレーム内の全角運動量Htotの成分の変動)を考慮に入れ、式
Figure 2018511895
の符号が、上記運動軸を標的となる上記慣性主軸と整列させるステップ52の期間全体を通して一定のままとなることを保証する。
既に示したように、ベクトル
Figure 2018511895
の線は、標的となる上記慣性主軸への最速の収束を得るための最適な線である。
従って好ましい実装形態では、慣性はずみ車20を制御することによって、慣性主軸と整列させるステップ52の期間全体を通してベクトル
Figure 2018511895
の線からそれほど離れない線を有する内部角運動量Hactが形成される。より詳細には、内部角運動量Hactとベクトル
Figure 2018511895
との間の角θの余弦の絶対値が、上記慣性主軸と整列させるステップ52全体を通して、0.9より大きくなる(|cosθ|>0.9)か、又は更に0.98より大きくなる(|cosθ|>0.98)ように、慣性はずみ車20を制御する。
好ましくは、上記慣性主軸と整列させるステップ52全体を通して、ベクトル
Figure 2018511895
の線と略同一の線を有する内部角運動量Hact
act=KV
を形成するように、慣性はずみ車20を制御し、ここでKVはスカラーパラメータであり、Uは、ベクトル
Figure 2018511895
の線:
Figure 2018511895
に対応する。
スカラーパラメータKVは、標的となる上記慣性主軸が人工衛星10の最大慣性軸である場合に負となるか、又は標的となる上記慣性主軸が上記人工衛星10の最小慣性軸である場合に正となる。
スカラーパラメータKVは、一定であるか又は経時的に可変であり、その値を決定することにより、上記慣性主軸と整列させるステップ52中に形成される内部角運動量Hactが、慣性はずみ車20の最大角運動量及びトルク形成容量に常に従うことが保証される。例えばスカラーパラメータKVの値は、以下の式:
Figure 2018511895
を満たし、ここで:
‐Tmaxは、慣性はずみ車20の最大トルク形成容量に対応し:
Figure 2018511895
は、
Figure 2018511895
の線Uの時間的ドリフトに対応し;
‐Hmaxは、慣性はずみ車20の最大角運動量形成容量に対応する。
スカラーパラメータKVの値はまた、全角運動量Htotの線が上記慣性主軸に近づく場合に制限され得る。例えば全角運動量Htotの線と上記慣性主軸との間の角φが15°未満となると、角φが減少するに従って漸減する係数sinφ/sin(15°)を適用できる。
図2は、人工衛星10のための姿勢制御方法50の好ましい実施形態を示す。
図2に示されているように、図示されている姿勢制御方法50は、標的となる上記慣性主軸(最大慣性軸又は最小慣性軸)と整列させるステップ52の後に、上記運動軸を、宇宙船基準フレーム内の所定の軸Xと整列させるステップ54を含み、ステップ54中においては、標的となる上記慣性主軸と整列させるステップ52中とは異なる制御則、この場合は比例積分タイプの線形制御則を使用する。
より詳細には、軸Xと整列させるステップ54中、慣性はずみ車20を制御することによって、内部角運動量Hactの、軸Xを横断して軸Xと共に特定の宇宙船基準フレームを形成する軸Y、Zに従った成分は、上記軸Y、Zに従った人工衛星10の慣性回転速度の成分の関数として決定された各設定点hY及びhZにロックされ:
‐軸Yに従った内部角運動量Hactの設定点hYは、比例積分タイプの制御則に従って、軸Zに従った回転速度の成分rから決定され;
‐軸Zに従った内部角運動量Hactの設定点hZは、比例積分タイプの制御則に従って、軸Yに従った回転速度の成分qから決定される。
図2に示されているように、標的となる軸Xは好ましくは、標的となる上記慣性主軸と一致し、この場合、上記比例積分タイプの制御則により、標的となる上記慣性主軸の周りにおいて、章動をゼロ値まで低減できる。しかしながら上記比例積分タイプの制御則により、標的となる上記慣性主軸と略整列した運動軸から、上記慣性主軸とは別個の軸Xへの収束を保証して、上記軸Xの周りにおいて、章動をゼロ値まで低減することもできる。しかしながら必要に応じて、軸Xを、慣性はずみ車20を用いて上記運動軸と上記軸Xとの整列を実施できるようにするために十分に、上記慣性主軸に近接させる必要がある。軸Xは、軸Xを用いた慣性乗積IXY、IXZが以下の式:
Figure 2018511895
を満たす場合に、上記慣性主軸に十分に近接していると考えることができ、ここでIXは、軸Xによる慣性に対応する。しかしながら、上記運動軸と上記軸Xとの整列が、慣性はずみ車20によって効果的に実施できることを保証するために、追加のマージンを提供することが好ましく:
Figure 2018511895
ここでρは、1より大きい(ρ>1)、例えば2に等しい(ρ=2)所定の係数に対応する。
特定の実装形態では、軸Y及びZそれぞれに従った内部角運動量Hactの設定点hY及びhZは、人工衛星10の回転速度の各成分r及びqに、ラプラスドメインで表される以下の変換関数:
Figure 2018511895
によって関連付けられ、ここで:
‐sはラプラス変数であり;
‐KY及びKZは、経時的に一定である同一符号のスカラーパラメータであり;
‐ωY及びωZは、経時的に一定である正のスカラーパラメータである。
自動制御システムのドメインにおけるラプラスドメインの使用は完全に従来のものであり、当業者に公知であると考えられる。更に、内部角運動量Hactの設定点hY及びhZの上述の式を与えられた上での、スカラーパラメータKY、KZ、ωY及びωZの調整は、当業者の到達範囲内であると考えられる。
既に示したように、姿勢制御方法50により、人工衛星10の慣性はずみ車20の角運動量及びトルク形成容量にかかわらず、上記運動軸を慣性主軸(最大慣性軸又は最小慣性軸)と整列させることができる。
その結果、上記運動軸を標的となる上記慣性主軸と整列させるステップ52は、慣性基準フレーム内での全角運動量Htotのいずれの修正前に実施できる。同様に、上記運動軸を、標的となる上記慣性主軸と一致するか又はこれに近接した軸Xと整列させるステップ54もまた、慣性基準フレーム内での全角運動量Htotのいずれの修正前に実施できる。しかしながら、他の例に従って、上記運動軸を宇宙船基準フレーム内の所定の軸と整列させるステップの前及び/又は間に、全角運動量Htotを修正することは、一切排除されていない。
図3は、人工衛星10のための姿勢制御方法50の好ましい実施形態を示す。図3に示されているように、姿勢制御方法50は、標的となる上記慣性主軸と整列させるステップ52の後に、制御デバイス30によって制御される人工衛星10の(図示されていない)スラスタを用いて、慣性基準フレーム内で全角運動量Htotを修正するステップ56を含む。人工衛星10のスラスタを用いて全角運動量Htotを修正するステップ56は、従来のものであり、当業者に公知であると考えられる。例えば、全角運動量Htotを修正するステップ56は、上記全角運動量Htotを、慣性はずみ車20の吸収容量内となるまで低減させることを含むことができる。
図3に示されている非限定的な例では、姿勢制御方法50もまた、軸Xと整列させるステップ54を含み、これは、章動を低減するための線形制御則を実装し、これもまた、例えば慣性基準フレーム内で全角運動量Htotを修正するステップ56の前に実行される。図3に示されている例では、軸Xは標的となる上記慣性主軸と一致すると考えられている。
好ましくは、全角運動量Htotを修正するステップ56中に使用されるスラスタは、電気スラスタである。有利には、標的となる上記慣性主軸(又は当てはまる場合は、標的となる軸X)は、その軸に従えば、慣性基準フレーム内で全角運動量Htotを修正するために電気スラスタを使用できるように、人工衛星10が(図示されていない)太陽光発電機によって電気的自律性を保証できる、軸である。
本説明ではこれ以降、人工衛星10の太陽光発電機が、上記人工衛星10の最大慣性軸に対して略垂直な軸の周りで回転移動できる場合を、非限定的な例として採用する(これは一般に、太陽光発電機が上記人工衛星10の本体のいずれかの側部に配設される場合となる)。上記回転軸の周りでの上記太陽光発電機の配向は、駆動機構を用いて制御される。この場合、整列させるステップ52の間に標的となる慣性主軸(及び当てはまる場合は、整列させるステップ54の間に標的となる軸X)は、人工衛星10の最大慣性軸に対応する。従って、このステップの終了時、上記運動軸は、上記太陽光発電機の回転軸に対して略垂直となる。人工衛星10の完全な自転の期間にわたって、上記太陽光発電機の光感受性表面の平均日照が所定の閾値より高くなる、例えば30%超となることを保証できるような上記太陽光発電機の配向を見つけ出すことが常に可能であることを実証できる。上記太陽光発電機をこのような配向で配置することにより、人工衛星10の全角運動量Htotを修正するために電気スラスタを実装できるように、人工衛星10の電気的自律性を保証できる。
以上の説明は、その異なる複数の特徴及びその利点にもかかわらず、本発明が、本発明に関して設定された目的を達成することを明確に示している。特に本発明により、非線形の制御則を用いて、運動軸に関する人工衛星10の配向を、慣性はずみ車20のみを用いて修正でき、これは初期全角運動量Htotが上記慣性はずみ車20の吸収容量より大きい場合を含む。
図4は、全角運動量Htotの軸を人工衛星10の慣性主軸と位置合わせするステップ52中の、本発明による姿勢制御方法50のパフォーマンスレベルを示す、シミュレーション結果を示す。考察対象の人工衛星10の慣性は、上記人工衛星10の慣性主軸が実質的に軸Xとなるように:
‐IX=70000kg・m2
‐IY=10000kg・m2
‐IZ=50000kg・m2
である。
更に、考察対象の人工衛星10の慣性はずみ車20の最大角運動量容量Hmaxは、25N・m・sに等しく、最大トルク容量Tmaxは、0.2N・mに等しい。
図4の部分a)は、人工衛星10の回転速度ΩX、ΩY、ΩZ(ラジアン/秒で表される)を表す。初期全角運動量Htotは軸Yに近接することが確認できる。更に、考察対象の初期全角運動量Htotは、人工衛星10の慣性はずみ車20の最大角運動量容量Hmaxより遥かに大きくなるよう、250N・m・sである。
図4の部分b)は、整列させるステップ52中の内部角運動量Hactの設定点hX、hY、hZを表す。
図4の部分a)に示されているように、全角運動量Htotの軸は、人工衛星10の軸Xへと明らかに収束し、図4の部分b)に示されているように、内部角運動量Hactは、人工衛星10の慣性はずみ車20の最大角運動量容量Hmaxを超えない。

Claims (10)

  1. ゼロでない全角運動量Htotで自転する宇宙船(10)のための、姿勢制御方法(50)であって、
    前記宇宙船(10)は、宇宙船基準フレーム内のいずれの軸の内部角運動量Hactを形成するよう適合された慣性はずみ車(20)のセットを備え、
    前記方法は、前記全角運動量Htotの軸を、前記宇宙船(10)の慣性主軸と整列させるステップ(52)を含む、方法(50)において、
    前記方法(50)は、前記慣性主軸と整列させる前記ステップ(52)中に、前記慣性はずみ車(20)を制御することによって、以下の式:
    Figure 2018511895
    が:
    ‐標的となる前記慣性主軸が前記宇宙船(10)の最大慣性軸である場合に、前記慣性主軸と整列させる前記ステップ(52)の期間全体を通して負となり;
    ‐標的となる前記慣性主軸が前記宇宙船(10)の最小慣性軸である場合に、前記慣性主軸と整列させる前記ステップ(52)の期間全体を通して正となる
    ように、内部角運動量Hactが形成され、
    ここでJは、前記宇宙船(10)の慣性行列であり、演算子×は、2つのベクトル間のスカラー積であり、演算子
    Figure 2018511895
    は、2つのベクトル間のベクトル積であることを特徴とする、方法(50)。
  2. 前記慣性はずみ車(20)を制御することによって、内部角運動量Hactと、ベクトル
    Figure 2018511895
    との間の角θが、前記慣性主軸と整列させる前記ステップ(52)の期間全体を通して、以下の式:
    |cosθ|>0.9
    を満たすような、前記内部角運動量Hactが形成される、請求項1に記載の方法(50)。
  3. 前記慣性主軸と整列させる前記ステップ(52)の期間全体を通して、前記慣性はずみ車(20)を制御することにより、内部角運動量Hact
    act=KV・U
    が形成され、
    ここでKVは、標的となる前記慣性主軸が前記宇宙船(10)の前記最大慣性軸である場合には負であり、又は標的となる前記慣性主軸が前記宇宙船の前記最小慣性軸である場合には正である、スカラーパラメータであり、またUは、単位ベクトル:
    Figure 2018511895
    に対応する、請求項2に記載の方法(50)。
  4. 前記慣性主軸と整列させる前記ステップ(52)の後に、前記宇宙船基準フレーム内の所定の軸Xと整列させるステップ(54)を含み、前記ステップ(54)中に、前記慣性はずみ車(20)を制御することによって、前記内部角運動量Hactの、前記軸Xを横断する軸Y、Zに従った成分は、前記軸Y、Zに従った前記宇宙船の回転速度の成分の関数として決定された各設定点hY及びhZにロックされ:
    ‐前記軸Yに従った前記内部角運動量Hactの前記設定点hYは、比例積分タイプの制御則に従って、前記軸Zに従った前記回転速度の前記成分rから決定され;
    ‐前記軸Zに従った前記内部角運動量Hactの前記設定点hZは、比例積分タイプの制御則に従って、前記軸Yに従った前記回転速度の前記成分qから決定される
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法(50)。
  5. 前記軸Y及び前記Zそれぞれに従った前記内部角運動量Hactの前記設定点hY及び前記設定点hZは、前記回転速度の前記成分r及び前記成分qそれぞれに、ラプラスドメインで表される以下の変換関数:
    Figure 2018511895
    によって関連付けられ、ここで:
    ‐sはラプラス変数であり;
    ‐KY及びKZは、経時的に一定である同一符号のスカラーパラメータであり;
    ‐ωY及びωZは、経時的に一定である正のスカラーパラメータである
    請求項4に記載の方法(50)。
  6. 前記軸Xと整列させる前記ステップ(54)は、慣性基準フレーム内で一定である全角運動量Htotを用いて実施される、請求項4又は5に記載の方法(50)。
  7. 前記慣性主軸と整列させる前記ステップ(52)は、前記慣性基準フレーム内で一定である全角運動量Htotを用いて実施される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法(50)。
  8. 前記慣性主軸と整列させる前記ステップ(52)の後に、前記宇宙船(10)のスラスタを用いて、前記慣性基準フレーム内で前記全角運動量Htotを修正するステップ(56)を含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法(50)。
  9. コンピュータプログラム製品であって、
    前記コンピュータプログラム製品は、プログラムコード命令のセットを含み、前記プログラムコード命令のセットは、プロセッサによって実行された場合に、請求項1〜8のいずれか1項に記載の姿勢制御方法(50)を実装することを特徴とする、コンピュータプログラム製品。
  10. ゼロでない全角運動量Htotで自転する宇宙船(10)のための姿勢制御システムであって、
    前記宇宙船は、宇宙船基準フレーム内のいずれの軸の内部角運動量Hactを形成するよう適合された慣性はずみ車(20)のセットを備える、姿勢制御システムにおいて、
    前記姿勢制御システムは、請求項1〜8のいずれか1項に記載の、前記慣性はずみ車(20)を制御するために構成された手段を備えることを特徴とする、姿勢制御システム。
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