JP2018511732A - ノックセンサネットワークシステムおよびノイズを特徴づけるための方法 - Google Patents

ノックセンサネットワークシステムおよびノイズを特徴づけるための方法 Download PDF

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Abstract

ノイズ信号を解析する方法は、ローカルエンジン制御ユニット(ECU)を介して、レシプロ装置内に配置されたノックセンサにより感知されるノイズ信号を受信するステップを含む。上記方法は、上記ローカルECU、リモートECU、または外部システムのうちの少なくとも1つを介して上記ノイズ信号を処理するステップをさらに含む。上記処理するステップは、事前調整したノイズ信号を導き出すために上記ノイズ信号を事前調整するサブステップと、上記事前調整したノイズ信号にADSRエンベロープを適用するサブステップとを含む。上記処理するステップは、上記事前調整したノイズ信号からトーン情報を抽出するサブステップと、上記ADSRエンベロープ、上記トーン情報、またはこれらの組み合わせに基づいて上記ノイズ信号のフィンガプリントを作り出すサブステップとを加えて含む。【選択図】図1

Description

本明細書において開示する主題は、ノックセンサに関し、より具体的には、ある種のノイズを特徴づけるために適しているネットワーク化したノックセンサに関する。
燃焼エンジンなどのエンジンは、典型的には、天然ガス、ガソリン、ディーゼル、等などの炭素質燃料を燃焼し、高温かつ高圧ガスの対応する膨張を使用して、エンジンのある種の部品、例えば、シリンダ内に配置されたピストンに力を加え、ある距離にわたって部品を動かす。各シリンダは、炭素質燃料の燃焼と相関性を持って開閉する1つまたは複数の弁を含むことができる。例えば、吸気弁は、シリンダ中へと空気などの酸化剤を導くことができ、次いで酸化剤を燃料と混合し燃焼させる。燃焼流体、例えば、高温ガスを、次いで排気弁を介してシリンダを出るように導くことができる。したがって、炭素質燃料は、負荷を駆動する際に有用である機械的な動きへと変換される。例えば、負荷は、電力を生じさせる発電機であってもよい。
多気筒燃焼エンジンを監視するために、ノックセンサを使用することができる。ノックセンサを、エンジンシリンダの外側に据え付けることができ、エンジンが望むように動作しているか否かを判定するために使用することができる。時には、ノックセンサは、その時には特定できないことがあるノイズを検出する。ノイズを特徴づけるための方法があることが望ましいはずである。
国際公開第WO2013/023046号
当初の特許請求された発明と範囲において同等なある種の実施形態を下記に要約する。これらの実施形態は、特許請求された発明の範囲に限定するものではなく、むしろこれらの実施形態は、本発明の可能性のある形態の簡潔な要約を提供するにすぎないものである。実際に、本発明は、以下に説明する実施形態と類似するまたは異なる場合がある様々な形態を包含することができる。
第1の実施形態では、ノイズ信号を解析する方法は、ローカルエンジン制御ユニット(ECU)を介して、レシプロ装置内に配置されたノックセンサにより感知されるノイズ信号を受信するステップを含む。上記方法は、上記ローカルECU、リモートECU、または外部システムのうちの少なくとも1つを介して上記ノイズ信号を処理するステップをさらに含む。上記処理するステップは、事前調整したノイズ信号を導き出すために上記ノイズ信号を事前調整するサブステップと、上記事前調整したノイズ信号にADSRエンベロープを適用するサブステップとを含む。上記処理するステップは、上記事前調整したノイズ信号からトーン情報を抽出するサブステップと、上記ADSRエンベロープ、上記トーン情報、またはこれらの組み合わせに基づいて上記ノイズ信号のフィンガプリントを作り出すサブステップとを加えて含む。
第2の実施形態では、システムは、レシプロ装置を制御するように構成されたエンジンコントローラを含む。上記コントローラは、上記レシプロ装置内に配置されるように構成されたノックセンサにより感知されるノイズ信号を受信するように構成されたプロセッサを有する。上記プロセッサは、上記ノイズ信号に基づいてローカルフィンガプリントを作り出すように、外部エンジンコントローラからリモートフィンガプリントを受信するために第2のエンジンコントローラへ上記ノイズ信号を送信するように、またはこれらを組み合わせるように加えて構成される。上記プロセッサは、上記ローカルフィンガプリント、上記リモートフィンガプリント、またはこれらの組み合わせを適用することによりエンジン問題を分類するようにさらに構成される。
第3の実施形態では、非一時的なコンピュータ可読媒体は、実行されたときに、プロセッサに、レシプロ装置内に配置されるように構成されたノックセンサにより感知されるノイズ信号を受信させる実行可能な命令を含む。上記命令は、上記プロセッサに、上記ノイズ信号に基づいてローカルフィンガプリントを作り出させる、外部エンジンコントローラからリモートフィンガプリントを受信するために第2のエンジンコントローラへ上記ノイズ信号を送信させる、またはこれらの組み合わせをさせるようにさらに構成される。上記命令は、上記プロセッサに、上記ローカルフィンガプリント、上記リモートフィンガプリント、またはこれらの組み合わせを適用することによりエンジン問題を分類させるように加えて構成される。
本発明のこれらのおよびその他の特徴、態様および長所は、添付した図面を参照して下記の詳細な説明を読むと、より良く理解されるようになるであろう。図面では、類似の参照符号は、図面全体を通して類似の構成要素を表している。
本開示の態様による、ネットワーク化したエンジン制御ユニット(ECU)を有するエンジン駆動型発電システムの一部分の実施形態のブロック図である。 本開示の態様による、図1に示したレシプロエンジンのシリンダ内のピストンアセンブリの実施形態の側方断面図である。 本開示の態様による、図2に示したノックセンサにより測定したデータのエンジンノイズプロットの実施形態の図である。 本開示の態様による、図3に示したサンプルのエンジンノイズプロットのスケーリングしたバージョンの実施形態の図である。 本開示の態様による、上に重ねた、アタック、ディケイ、サステイン、リリース(ADSR)エンベロープの4つの基本パラメータをともなう図4に示したサンプルのスケーリングしたエンジンノイズプロットの実施形態の図である。 本開示の態様による、上に重ねた、抽出したトーンをともなう図5に示したスケーリングしたエンジンノイズプロットおよびASDRエンベロープの実施形態の図である。 本開示の態様による、ノイズを特徴づけるためのプロセスの実施形態を示しているフローチャートである。 本開示の態様による、図7に示したフィンガプリントを特定するためのプロセスの実施形態を示しているフローチャートである。 ノイズデータのローカル処理および/またはリモート処理に適したプロセスの実施形態を示しているフローチャートである。
本発明の1つまたは複数の具体的な実施形態を以下に説明する。これらの実施形態の簡潔な説明を与えることを目指して、実際の実装形態のすべての特徴を明細書中では記述しない場合がある。いずれかのこのような実際の実装形態の開発において、いずれかのエンジニアリングプロジェクトまたは設計プロジェクトにおけるように、システムに関係する制約およびビジネスに関係する制約にともなうコンプライアンスなどの、実装形態ごとに変わることがある開発者に特有なゴールを達成するために、数多くの実装形態に特有な判断を行わなければならないことを、認識すべきである。その上、このような開発の試みは、複雑でありかつ長時間を必要とするはずであるが、それにもかかわらず、この開示の恩恵を受ける当業者にとっては設計、製作、および製造の日常的な業務であるはずであることを、認識すべきである。
本発明の様々な実施形態の要素を導入するときに、「1つ(a)」、「1つ(an)」、「その(the)」、および「前記(said)」という冠詞は、要素の1つまたは複数があることを意味するものとする。「備えている(comprising)」、「含んでいる(including)」および「有している(having)」という用語は、包括的であり、列挙した要素の他にさらなる要素があり得ることを意味するものとする。
ノックセンサを使用してレシプロ装置(例えば、燃焼エンジン)を監視するときに、時折、ノックセンサシステムは、そのときには特定されていないことがある異常なノイズまたは望ましくないノイズなどのノイズを記録する。未特定のノイズを無視し破棄することよりはむしろ、後日に解析するために未特定ノイズの記録を保存することが有利なことがある。しかしながら、ソーティングできず特徴づけられていない未特定のノイズのログを保有することは、データセットの有用性を大きく減少させる。それはそうとして、集めた未特定のノイズを特徴づけおよび/またはカテゴリ分けし、それゆえ、未特定のノイズをより容易に解析でき、したがってノイズの今後の(または現在の)解析を容易にさせることは、有益であるはずである。
有利なことに、本明細書において説明する技術は、ある種のエンジンサウンドまたはノイズのサウンド「フィンガプリント」を作り出すことができる。サウンドフィンガプリントを、解析することができるならびに/または1つか複数のエンジン制御ユニット(ECU)および/もしくはクラウドベースのシステム、ワークステーション、メインフレーム、ラップトップ、ノートブック、タブレット、セル電話機、等などの外部演算システムを含んでいるネットワークの1つまたは複数の場所に記憶することができる。下記により詳細に説明するように、ネットワーク化したシステムおよび方法を、アタック−ディケイ−サステイン−リリース(ASDR)エンベロープおよび/またはジョイント時間−周波数技術を介してノイズを特定しそして分類するために提供する。ジョイント時間−周波数技術は、ケプストラム技術、クエフレンシ(quefrency)技術、チャープレット(chirplet)技術、および/またはウェーブレット技術を含むことができ、下記により詳細に説明するように、知られていないノイズの音響モデルまたはフィンガプリントを開発することができる。
図面に転じて、図1は、エンジン駆動型発電システム8の一部分の実施形態のブロック図を図示している。下記に詳細に説明するように、システム8は、1つまたは複数の燃焼室12(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、10、12、14、16、18、20個以上の燃焼室12)を有するエンジン10(例えば、レシプロ内燃エンジン)を含む。図1は燃焼エンジン10を示しているが、任意のレシプロ装置を使用できることが理解されるはずである。空気供給部14は、空気、酸素、酸素富化空気、低酸素化空気、またはこれらの任意の組み合わせなどの加圧した酸化剤16を各燃焼室12へ供給するように構成されている。燃焼室12は、燃料供給部19から燃料18(例えば、液体燃料および/または気体燃料)を受け取るようにやはり構成され、燃料−空気混合物が、各燃焼室12内で発火しそして燃焼する。高温の加圧された燃焼ガスは、各燃焼室12に隣接するピストン20をシリンダ26内で直線的に動かして、ガスにより発せられた圧力を回転運動へと変換させ、この回転運動がシャフト22を回転させる。さらに、シャフト22の回転を介して力を与えられる負荷24に、シャフト22を連結することができる。例えば、負荷24を、システム10の回転出力を介して発電することができる、発電機などの任意の適切な装置とすることができる。加えて、下記の検討では、酸化剤16として空気に言及しているが、任意の適切な酸化剤を、開示した実施形態で使用することができる。同様に、燃料18を、例えば、天然ガス、随伴石油ガス、プロパン、バイオガス、消化ガス、埋立地ガス、炭鉱ガス、などの任意の適切な気体燃料とすることができる。
本明細書において開示するシステム8を、静止用途に(例えば、産業用発電エンジンに)または移動体用途に(例えば、自動車または航空機に)使用するために適応させることができる。エンジン10を、2ストロークエンジン、3ストロークエンジン、4ストロークエンジン、5ストロークエンジン、または6ストロークエンジンとすることができる。エンジン10は、また任意の数の燃焼室12、ピストン20、および関係するシリンダ(例えば、1〜24個)を含むことができる。例えば、ある種の実施形態では、システム8は、シリンダ内で往復運動している4、6、8、10、16、24個以上のピストン20を有する大規模産業用レシプロエンジンを含むことができる。いくつかのそのようなケースでは、シリンダおよび/またはピストン20は、ほぼ13.5〜34センチメートル(cm)の間の直径を有することができる。いくつかの実施形態では、シリンダおよび/またはピストン20は、ほぼ10〜40cmの間、15〜25cmの間、または約15cmの直径を有することができる。システム10は、10kWから10MWまでの範囲に及ぶ電力を発電することができる。いくつかの実施形態では、エンジン10を、ほぼ毎分1800回転(RPM)未満で運転することができる。いくつかの実施形態では、エンジン10を、ほぼ2000RPM未満、1900RPM未満、1700RPM未満、1600RPM未満、1500RPM未満、1400RPM未満、1300RPM未満、1200RPM未満、1000RPM未満、900RPM未満、または750RPM未満で運転することができる。いくつかの実施形態では、エンジン10を、ほぼ750〜2000RPMの間で、900〜1800RPMの間で、または1000〜1600RPMの間で運転することができる。いくつかの実施形態では、エンジン10を、ほぼ1800RPMで、1500RPMで、1200RPMで、1000RPMで、または900RPMで運転することができる。例示的なエンジン10は、例えば、General Electric CompanyのJenbacher Engine(例えば、Jenbacher Type2、Type3、Type4、Type6もしくはJ920FleXtra)またはWaukesha Engines(例えば、Waukesha VGF、VHP、APG、275GL)を含むことができる。
駆動型発電システム8は、エンジン「ノック」を検出するために適した1つまたは複数のノックセンサ23を含むことができる。ノックセンサ23を、デトネーション、プレイグニッション、および/またはピンジング(pinging)に起因する振動などのエンジン10により引き起こされる振動を感知するように構成された任意のセンサとすることができる。ノックセンサ23を、コントローラ、エンジン制御ユニット(ECU)25に通信でつなげて示している。運転中に、ノックセンサ23からの信号をECU25に伝達して、ノッキング状態(例えば、ピンジング)が存在するかどうかを判定する。ECU25は、そのときにはある種のエンジン10パラメータを調節することができ、ノッキング状態を改善するまたは取り除くことができる。例えば、ECU25は、点火タイミングを調節するおよび/または給気圧を調節することができ、ノッキングを取り除くことができる。さらに本明細書において説明するように、ノックセンサ23は、例えば、望ましくないエンジン状態を検出するために、ある種の振動をさらに解析しそしてカテゴリ分けすることを加えて導き出すことができる。エンジンシステム8上に配置されたECU25を、他のエンジンシステム8内に配置された1つまたは複数のECU25ならびに外部システム27と通信でつなげることができる。外部システム27は、1つまたは複数のクラウドベースのシステム、ワークステーション、メインフレーム、ラップトップ、ノートブック、タブレット、セル電話機、等を含むことができ、これらを遠隔監視センタの一部として設けることができる。例えば、イサーネットコンジット、コントローラエリアネットワーク(CAN)バスコンジット、オンボード診断II(OBDII)コンジット、シリアルコンジット、光ファイバコンジット、等などの有線接続されたコンジットを、ECU25と外部システム27とをつなげるために使用することができる。ECU25と外部システム27とをつなげるための無線コンジットは、IEEE802.11x、無線メッシュネットワーク、Zigbee(商標)、Bluetooth(商標)、WiFi(商標)、等を含むことができる。
運転中に、サウンドフィンガプリントを、作り出すことができるならびに/またはECU25および/もしくは外部システム27のうちの任意の1つか複数に記憶することができる。したがって、集団ベースのノックセンサ23ネットワークを、創設することができる。例えば、特定のタイプのエンジンシステム8の集団を、ECU25および外部システム27を介してネットワーク化することができて、ノックセンサ23を介して提供されるデータを共有することができる。描いたエンジンシステム8は、ノックセンサ23を介して知られていないノイズを感知でき、さらなる解析のために外部ECU25および/または外部システム27へノイズフィンガプリントまたは生のノイズデータのいずれかを提出できる。したがって、ネットワーク(例えば、すべてのECU25および/または外部システム27)を、描かれたローカルECU25により以前には気づかれていなかったまたは知られていなかったノイズを解析するために使用することができる。同様に、いくつかのエンジンシステム8をネットワーク化することにより、集団ノイズデータのより正確な解析を行うことができ、データをエンジンシステム8の集団のすべての構成員の間で共有することができた。このようにして、ノイズ特性評価および解析の改善を提供することができる。
図2は、レシプロエンジン10のシリンダ26(例えば、エンジンシリンダ)内に配置されたピストン20を有するピストンアセンブリ25の実施形態の側方断面図である。シリンダ26は、円筒空洞30(例えば、ボア)を画定する内側環状壁28を有する。ピストン20を、軸方向軸または軸方向34、半径軸または半径方向36、および円周軸または円周方向38によって規定することができる。ピストン20は、頂部部分40(例えば、トップランド)を含む。頂部部分40は、一般に、燃料18および空気16、または燃料−空気混合物32がピストン20の往復運動中に燃焼室12から漏れ出すことを阻止する。
示したように、ピストン20を、接続ロッド56およびピン58を介してクランクシャフト54に取り付ける。クランクシャフト54は、ピストン20の往復直線運動を回転運動へと変換する。ピストン20が動くので、上に論じたように、(図1で示したように)クランクシャフト54は、回転して、負荷24に力を与える。示したように、燃焼室12を、ピストン20のトップランド40に隣接して設置する。燃料噴射器60は、燃焼室12へ燃料18を供給し、吸気弁62が、燃焼室12への空気16の配送を制御する。排気弁64は、エンジン10からの排気の排出を制御する。しかしながら、燃料18および空気16を燃焼室12へ供給するためおよび/または排気を排出するための任意の適切な素子および/または技術を利用することできること、そしていくつかの実施形態では、燃料噴射を使用しないことが理解されるはずである。運転では、燃焼室12内で空気16との燃料18の燃焼は、ピストン20をシリンダ26の空洞30内で軸方向34に往復方式で(例えば、前後に)移動させる。
運転中に、ピストン20がシリンダ26内の最高点にあるときには、上死点(TDC)と呼ばれる位置にある。ピストン20がシリンダ26内の最下点にあるときには、下死点(BDC)と呼ばれる位置にある。ピストン20が最上部から最低部までまたは最低部から最上部まで移動するときに、クランクシャフト54は半回転する。最上部から最低部までまたは最低部から最上部までのピストン20の各々の動きをストロークと呼び、エンジン10実施形態は、2ストロークエンジン、3ストロークエンジン、4ストロークエンジン、5ストロークエンジン、6ストロークエンジン、またはこれ以上を含むことができる。
エンジン10運転中に、吸気プロセス、圧縮プロセス、パワープロセス、および排気プロセスを含むシーケンスが典型的には生じる。吸気プロセスは、燃料および空気などの可燃性混合物がシリンダ26内へと引き込まれることを可能にし、したがって、吸気弁62を開き、排気弁64を閉じる。圧縮プロセスは、可燃性混合物をより小さな体積へと圧縮し、同時に吸気弁62および排気弁64の両方を閉じる。パワープロセスは、圧縮した燃料−空気混合物を発火させる、これはスパークプラグシステムを介したスパーク点火、および/または圧縮熱を介した圧縮点火を含むことができる。燃焼から得られた圧力は、次いでピストン20をBDCまで強く押し下げる。排気プロセスは、典型的には、排気弁64を開いたままにしながらピストン20をTDCまで戻す。排気プロセスは、このように排気弁64を通して使用済みの燃料−空気混合物を吐き出す。1つよりも多くの吸気弁62および排気弁64をシリンダ26毎に使用することができることに留意されたい。
描いたエンジン10は、クランクシャフトセンサ66、ノックセンサ23、およびエンジン制御ユニット(ECU)25をやはり含み、ECU25は、プロセッサ72およびメモリ74を含む。クランクシャフトセンサ66は、クランクシャフト54の位置および/または回転速度を感知する。したがって、クランク角またはクランクタイミング情報を導き出すことができる。すなわち、燃焼エンジンを監視するときに、タイミングは、クランクシャフト54角の観点からしばしば表される。例えば、4ストロークエンジン10の全サイクルを、720°サイクルとして測定することができる。ノックセンサ23を、ピエゾ電気加速度計、微小電気機械システム(MEMS)センサ、ホール効果センサ、磁歪センサ、ならびに/または振動、加速度、音、および/もしくは動きを感知するように設計された任意の他のセンサとすることができる。他の実施形態では、センサ23は、旧来の感覚でのノックセンサでなくてもよく、振動、圧力、加速度、ゆがみ、または動きを感知できる任意のセンサであってもよい。
エンジン10の衝撃性の特質のために、ノックセンサ23は、シリンダ26の外部に載置されたときでさえシグネチャを検出することが可能なことがある。しかしながら、ノックセンサ23を、シリンダ26内のまたは周りの様々な場所に配置することができる。加えて、いくつかの実施形態では、1つのノックセンサ23を、例えば、1つまたは複数の隣接するシリンダ26で共有することができる。他の実施形態では、各シリンダ26は、1つまたは複数のノックセンサ23を含むことができる。クランクシャフトセンサ66およびノックセンサ23を、エンジン制御ユニット(ECU)25と電子通信するように示している。ECU25は、プロセッサ72およびメモリ74を含む。メモリ74は、プロセッサ72により実行することができるコンピュータ命令を記憶することができる。ECU25は、エンジン10の運転を監視し、そして例えば、燃焼タイミング、弁62、64タイミングを調節すること、燃料および酸化剤(例えば、空気)の配送を調節すること、等により制御する。
有利なことに、本明細書において説明する技術は、クランクシャフトセンサ66およびノックセンサ23からデータを受信するためにECU25を使用することができ、次いでクランクシャフト54位置に対してノックセンサ23データをプロットすることにより「ノイズ」シグネチャを作り出すことができる。ECU25は、次いでデータを解析するプロセスを行うことができ、正常なシグネチャ(例えば、知られているノイズおよび予期されるノイズ)ならびに異常なシグネチャ(例えば、知られていないノイズおよび予期されないノイズ)を導き出すことができる。ECU25は、次いで、下記により詳細に説明するように、異常なシグネチャを特徴づけることができる。ECU25は、生のデータならびに処理したデータ(例えば、ノイズシグネチャ)を含むデータを他のECU25および/または外部システム27にやはり提出することができる。シグネチャ解析を行うことにより、本明細書において説明する技術は、エンジン10のより最適でより効率的な運転および保守管理を可能にすることができる。
図3〜図6は、例えば、図7および図8に関してより詳細に説明するプロセスを介してデータ処理を受けることができるデータの例示である。図3〜図6に関するデータは、ノックセンサ23およびクランク角センサ66を介して伝送されるデータを含むことができる。データを、加えて、いずれか、ローカルECU25のところで処理するならびに/または他の外部ECU25および/もしくは外部システム27へ送信することができる。例えば、図3は、ノックセンサ23により測定したノイズデータの(例えば、ECU25および/または外部システム27によって)導き出された生のエンジンノイズプロット75の実施形態であり、プロットでは、x−軸76は、時間と相関関係があるクランクシャフト54位置である。ECU25および/または外部システム27が、エンジン10の運転中にノックセンサ23およびクランクシャフトセンサ66から受信するデータを組み合わせると、プロット75が生成される。描いた実施形態には、振幅軸78とともに、ノックセンサ23信号の振幅曲線77を示している。すなわち、振幅曲線77は、クランク角に対してプロットした、ノックセンサ23を介して感知した振動データ(例えば、ノイズデータ、音データ)の振幅測定値を含む。これは単にサンプルデータセットのプロットであり、ECU25および/または外部システム27により生成されるプロットを限定するものではないことを理解すべきである。図4に示したように、曲線77を、次いで、さらなる処理のためにスケーリングすることができる。
図4は、ECU25および/または外部システム27により導き出すことができるスケーリングしたエンジンノイズプロット79の実施形態である。スケーリングしたプロット79では、図3に示した振幅プロット75からの生のエンジンノイズを、スケーリングした振幅曲線80を導き出すためにスケーリングしている。このケースでは、スケーリングした振幅曲線80の最大の正の値が1であるように、1つの乗数を各データ点に適用している。1の最大の正の値を生成するために曲線80の各点に適用した乗数が、−1未満または−1よりも大きい負の値を結果としてもたらすことがあることに留意すること。すなわち、最大の負の値は−0.5であってもよい、または図4に示したスケーリングしたエンジンノイズプロット79に示されているように、最大の負の値は−1.9であってもよい。
図5は、プロットの最上部の上に横たわるアタック、ディケイ、サステイン、リリース(ADSR)エンベロープ82の4つの基本パラメータを有するスケーリングしたエンジンノイズプロット81の実施形態である。ADSRエンベロープ82は、典型的には、楽器のサウンドを真似るために音楽シンセサイザにおいて使用される。有利なことに、本明細書において説明する技術は、ノックセンサ23データにADSRエンベロープ82を適用して、下記にさらに説明するように、ある種のノイズ解析をより迅速にかつ効率的に行う。ADSRエンベロープの4つの基本パラメータは、アタック83、ディケイ84、サステイン85、およびリリース86である。アタック83は、ノイズの開始からスケーリングした曲線80のピーク振幅87まで存在する。ディケイ84は、ピーク振幅から指示されたサステイン85レベルまでの下降中に存在し、サステイン85レベルを、最大振幅のある指定されたパーセントとすることができる。4つのパラメータの順番は、アタック、ディケイ、サステイン、およびリリースでなければならないことはないことが理解されるはずである。例えば、いくつかのノイズに関して、順番は、アタック、サステイン、ディケイ、およびリリースであってもよい。そのようなケースでは、ADSRよりはむしろASDRエンベロープが適用されるはずである。平易さのために、これを「ADSRエンベロープ」と呼ぶであろうが、この用語が、パラメータの順番とは無関係にノイズに当てはまることを理解すべきである。サステイン85レベルは、ノイズの存続期間中の主レベルである。いくつかの実施形態では、サステイン85レベルは、最大振幅の55%のところに存在してもよい。他の実施形態では、サステイン85レベルは、最大振幅の35%、40%、45%、50%、60%、または65%であってもよい。ユーザ、ECU25および/または外部システム27は、サステイン85レベルがシグネチャの存続期間の少なくとも15%にわたり保持されるかどうかを判定することにより、サステインレベルが希望通りであるかどうかをチェックすることができる。サステイン85がシグネチャの存続期間の15%よりも長く続く場合には、サステイン85レベルが希望通りに設定される。リリース86は、サステイン85レベルからゼロまで戻る下降中に存在する。
図6は、図4および図5に示した同じスケーリングしたエンジンノイズプロット79を示しており、上に重ねたある種のトーンをともなっている。ADSRエンベロープ82を適用した後で、ECU25および/または外部システム27は、ノイズ中の最も強い周波数のうちの3から5個を抽出することができ、これらを音楽トーンへと変換することができる。例えば、音楽トーンに周波数範囲をマッピングするルックアップテーブルを使用することができる。加えてまたは代わりに、典型的にはチューニングの平均律方式に関する周波数の対数としてピッチを認知する観察に基づいて、等式を使用することができる、または他の音楽音律方式に関する等式を使用することができる。他の実施形態では、より多くのまたはより少ない周波数を抽出することができる。図6に示したプロット81では、3つの顕著な(例えば、抽出した)トーンは、C#5、E4、およびB3である。しかしながら、これらの3つのトーンが可能性のあるトーンの単に例であり、どんなトーンが記録したノイズに存在することがあるかを限定するものではないことを理解すべきである。
図7は、ノックセンサ23を介して感知したノイズなどのノイズを特徴づけるためのプロセス88の実施形態を示しているフローチャートである。異常なノイズまたは正体不明なノイズを特徴づけることによって、ノイズを、今後の解析および/またはリアルタイム解析を含む解析のためにログし、ソートすることができる。プロセス88を、ECU25のメモリ74に記憶されプロセッサ72により実行可能でありならびに/または外部システム27のメモリおよびプロセッサによりコンピュータ命令または実行可能なコードとして実装することができる。ブロック90では、データのサンプルを、ノックセンサ23およびクランクシャフトセンサ66を使用して取得する。例えば、センサ66、23は、データを集め、次いでデータをローカルECU25へ送信する。ローカルECU25は、次いでデータ収集の開始およびデータ収集の終了におけるクランクシャフト54角、ならびに最大振幅(例えば、振幅87)および最小振幅における時間および/またはクランクシャフト角をログする。このノイズデータおよびクランクシャフト角データを、次いで、さらなる処理のために他のECU25および外部システム27へローカルECU25により送信することができる、または処理を、ローカルECU25を介して行うことができる。
ブロック92では、ECU25および/または外部システム27は、ノックセンサ23データを事前調整する。このブロック92は、クランクシャフト54位置に対して生のノックセンサ23データをプロットすることを含む。サンプルの生のエンジンノイズプロットを、振幅プロット75として図3に示した。このブロック92は、生のエンジンノイズデータをスケーリングすることを含む。データをスケーリングするために、ECU25および/または外部システム27は、正の1の最大振幅という結果になるはずの乗数を決定する。最大の負の値は、乗数の選択に影響しないことに留意すべきである。ECU25および/または外部システム27は、次いで乗数で各データ点(例えば、振幅曲線77のデータ点)を掛け算して、図4に示したようなスケーリングした振幅曲線80を導き出す。スケーリングした振幅曲線80を示している図4のスケーリングしたエンジンノイズプロット79は、単に例であり、スケーリングしたエンジンノイズプロット79と同じに見えるまたは同様に見えるプロットにこの開示の範囲を限定するものではないことを理解すべきである。
ブロック94では、ECU25および/または外部システム27は、エンジンノイズ信号にASDRエンベロープ82を適用する。このブロックでの処理を、図5を説明する際に論じた。ASDRエンベロープ82を使用して、ノイズデータセットを4つの異なるパラメータまたはフェーズ(アタック83、ディケイ84、サステイン85、リリース86)へと分割する。前に論じたように、4つのパラメータの順番は、アタック、ディケイ、サステイン、およびリリースでなければならないことはないことが理解されるはずである。例えば、いくつかのノイズに関して、順番は、アタック、サステイン、ディケイ、およびリリースであってもよい。平易さのために、これを「ADSRエンベロープ」と呼ぶであろうが、この用語が、パラメータの順番とは無関係にノイズに当てはまることを理解すべきである。慣例的に、ASDRエンベロープ82を、トランペットのサウンドのような音楽サウンドを再現するプロセスに使用する。しかしながら、本明細書において説明する技術では、ノイズをカテゴリ分けし特徴づけるためにASDRエンベロープを使用することができ、それでノイズを、いずれか後の解析、リアルタイム解析のために、またはある他の目的のために分類しソートすることができる。ADSRエンベロープ82の4つの基本パラメータは、アタック83、ディケイ84、サステイン85、およびリリース86である。アタック83は、ノイズの開始からピーク振幅87まで存在する。ディケイ84は、ピーク振幅87から指示されたサステイン85レベルまでの下降中に存在し、指示されたサステイン85レベルは、最大振幅のある指定されたパーセントである。サステイン85レベルは、ノイズの存続期間中の主レベルである。いくつかの実施形態では、サステイン85レベルは、最大振幅の55%のところに存在してもよい。他の実施形態では、サステイン85レベルは、最大振幅の35%、40%、45%、50%、60%、または65%であってもよい。ユーザ、ECU25および/または外部システム27は、サステイン85レベルがシグネチャの存続期間の少なくとも15%の間保持されるかどうかを判定することにより、サステインレベルが希望通りであるかどうかをチェックできる。サステイン85がシグネチャの存続期間の15%よりも長く続く場合には、サステイン85レベルが希望通りに設定される。リリース86は、サステイン85レベルからゼロまで戻る下降中に存在する。ブロック94では、ECU25および/または外部システム27は、ゼロから最大振幅87(最大振幅は1の値を有するはずである)までの時間を測定する。ECU25および/または外部システム27は、次いで、最大振幅87から指定されたサステインレベル85までの下降時間を測定する。ECU25および/または外部システム27は、次いで、ノイズを保持するレベルおよび時間を測定する。最後に、ECU25および/または外部システム27は、サステインレベル85からゼロまでノイズが下降するためにかかる時間を測定する。ECU25および/または外部システム27は、次いでADSRエンベロープ82を規定するADSRベクトルまたはセグメントをログする。
ブロック96では、ECU25および/または外部システム27は、データからトーン情報(例えば、音楽トーン)を導き出す。このブロックを、図6の説明で論じている。このブロックの期間中に、ECU25および/または外部システム27は、データからトーン情報を抽出し、データ中の3から5個の最も強いトーンを特定する。図6は、信号から導き出した3つのトーン、C#5、E4、およびB3を示している。ECU25および/または外部システム27は、データから5個以上のトーンを導き出すことができる。図6はトーンC#5、E4、およびB3を示しているけれども、これらのトーンは例であり、ECU25および/または外部システム27は、データから任意のトーンを導き出すことができることを理解すべきである。ECU25および/または外部システム27は、次いで、導き出したトーン情報をログし、トーン情報は、基本導出トーンの周波数(すなわち、最低周波数トーン)、基本導出トーンの次数、高調波導出トーンの周波数(すなわち、基本周波数の整数倍である周波数を有するトーン)、高調波導出トーンの次数、および任意の他の関係するトーン情報を含むことができる。
ブロック98では、ECU25および/または外部システム27は、ASDRエンベロープ82ならびにブロック94および96で導き出したトーン情報に基づいてフィンガプリント100を作り出す。フィンガプリント100は、異常なノイズまたは正体不明なノイズの特性評価を含み、ノイズをその構成要素部分(例えば、ADSRエンベロープ82の構成要素83、84、85、86)へと分解することで、これらの部分を定量化して、ノイズを分類し、カテゴリ分けし、そしてソートすることができる。プロセスにおけるこの点で、フィンガプリント100は、ブロック94のADSRエンベロープおよびブロック96で導き出したトーン情報に大部分は基づいている。
ブロック102では、フィンガプリント100を、特定し、チェックする。後で説明されるであろう多数の技術を使用して、フィンガプリント100を、修正するまたは追加することができ、次いで再びチェックする。
図8は、図7に描かれたフィンガプリント100を特定するプロセス102の実施形態のさらなる詳細を示しているフローチャートである。プロセス102を、ECU25のメモリ74に記憶されプロセッサ72により実行可能でありならびに/または外部システム27のプロセッサおよびメモリによりコンピュータ命令または実行可能なコードとして実装することができる。判断104では、ECU25および/または外部システム27は、ノイズ信号が変調されているか(すなわち、1つのトーンからもう1つのトーンへと変わっているか)否かを判定する。信号が変調されていない場合には(判断104)、ECU25および/または外部システム27は、ブロック112へと進み、マッチングウェーブレット見つけようと試みる。ウェーブレット、実効的に波の一部分または構成要素は、ゼロで始まり、増加し、減少し、または増減し、そして次いでゼロに戻る振幅を有する波状の振動である。ウェーブレットを、周波数、振幅、および持続期間を調節することにより修正することができ、これが信号を処理する際にウェーブレットを非常に有用にさせている。例えば、連続的なウェーブレット変換では、所与の信号を、様々な修正した周波数成分にわたって積分することにより再構成することができる。一般に使用される「マザー」ウェーブレットは、Meyerウェーブレット、Morletウェーブレット、およびメキシカンハットウェーブレットを含む。しかしながら、マザーウェーブレットが合致しない場合には、新たなウェーブレットを、やはり作り出すことができる。
サウンドが変調されている場合には(判断104)、ECU25および/または外部システム27は、判断108へと進み、ノイズ信号がチャープレットに合致しているか否かを判定する。チャープは、周波数が時間とともに増加するまたは減少する信号である。ウェーブレットが波の一部分であるとちょうど同じように、チャープレットは、チャープの一部分である。ウェーブレットとそっくりで、チャープレットの特性を修正することができ、そのときには、信号を近似するために、多数のチャープレットを統合する(すなわち、チャープレット変換)。チャープレットを、上方にまたは下方に変調する(すなわち、周波数を変える)ことができる。判断108では、ECU25および/または外部システム27は、チャープレットをノイズ信号に合致させるためにチャープレットの変調を調節することができる。ECU25および/または外部システム27は、チャープレットの変調を調節した後で、ノイズ信号に合致するようにチャープレットを調節することができ、次いで、ECU25および/または外部システム27は、信号に合致するチャープレットがあったかどうか、そうである場合には、チャープレットの第1の周波数、チャープレットの第2の周波数、および周波数/(クランク角)または毎秒の周波数でのチャープレット変調の割合をログする。ECU25および/または外部システム27は、次いでブロック110に進み、ブロック110ではECU25および/または外部システム27は、フィンガプリント100をチェックするためにノイズ信号を位相シフトさせる。ブロック110では、ECU25および/または外部システム27は、ASDRエンベロープ82ベクトルまたは他の成分、抽出したトーン情報、およびチャープレットまたはウェーブレット合致に基づいて生成されるノイズ信号を作り出す。ECU25および/または外部システム27は、次いで、180°位相を外して生成した信号をシフトさせる(ブロック110)。ノイズ信号の特性評価が正しい場合には、位相シフトし生成したノイズ信号は、ノイズ信号をキャンセルするはずである。
ノイズ信号がチャープレットに合致しない場合には(判断108)、ECU25および/または外部システム27は、ブロック112へと進み、ウェーブレットをノイズ信号に合致させようと試みる。ブロック112では、ECU25および/または外部システム27は、ノイズ信号に合致することができる1つまたは複数のウェーブレットを選択する。選択した1つまたは複数のウェーブレットをMeyerウェーブレット、Morletウェーブレット、メキシカンハットウェーブレット、またはある他の知られているウェーブレットとすることができる。判断114では、ECU25および/または外部システム27は、選択した1つまたは複数のウェーブレットがノイズ信号に合致するか否かを判定する。選択したウェーブレットが合致する場合には(判断114)、ECU25および/または外部システム27は、ウェーブレット合致、マザーウェーブレットタイプ、ウェーブレットの第1のスケーリング範囲、およびウェーブレットの第2のスケーリング範囲があったことをログする。ウェーブレットが合致する場合には(判断114)、ECU25および/または外部システム27は、ブロック110へと進み、ブロック112ではECU25および/または外部システム27は、フィンガプリント100をチェックするためにノイズ信号を位相シフトさせる。選択したウェーブレットのうちの1つがノイズ信号に合致しない場合には(判断114)、ECU25および/または外部システム27は、ブロック116へと進むことができ、ウェーブレットを作り出すことができる。判断118では、ECU25および/または外部システム27は、新しく作り出したウェーブレットがノイズ信号に合致するかを判定する。作り出したウェーブレットが合致する場合には(判断118)、ECU25および/または外部システム27は、ウェーブレット合致、ウェーブレットの第1のスケーリング範囲、およびウェーブレットの第2のスケーリング範囲があったことをログする。作り出したウェーブレットがノイズ信号に合致する場合には(判断118)、ECU25および/または外部システム27は、ブロック110へと進み、ブロック110ではECU25および/または外部システム27は、フィンガプリント100をチェックするためにノイズ信号を位相シフトさせる。新しいウェーブレットが合致しない場合には(判断118)、ECU25および/または外部システム27は、ブロック120へと進み、ブロック120ではECU25および/または外部システム27は、広帯域ノイズとしてノイズ信号を特徴づける。
ここでブロック110に戻って、ECU25および/または外部システム27がノイズ信号に合致するチャープレットまたはウェーブレットを見つける場合には、ECU25および/または外部システム27は、ノイズキャンセルを試みることにより合致をチェックするであろう。したがって、ブロック110では、ECU25および/または外部システム27は、ASDRエンベロープ82ベクトルまたは他の成分、抽出したトーン情報、およびチャープレットまたはウェーブレット合致に基づいて生成したノイズ信号を作り出す。ECU25および/または外部システム27は、次いで180°だけ生成した信号をシフトさせる(ブロック110)。ECU25および/または外部システム27は、次いで、シフトさせた信号が所望の残留許容範囲内に元々のノイズ信号をキャンセルしたかどうかを判定する(判断122)。シフトさせた信号が所望の残留許容範囲内に元々のノイズ信号をキャンセルしている場合には(判断122)、ECU25および/または外部システム27は、フィンガプリント100が「良い」フィンガプリント126であると判定し、ブロック128へと進み、ブロック128では、ECU25および/または外部システム27は係数および付随するデータをログし、付随するデータは、信号の二乗平均平方根(RMS)値、またはRMS誤差を含むことができる。ECU25および/または外部システム27は、同様に、信号の始まりまたは終わりにおけるクランクシャフト角、ASDRエンベロープ82ベクトルまたは他のADSR成分、基本スペクトルトーン、高調波スペクトルトーン、スペクトルトーンの次数、高調波トーンの次数、チャープレット合致かどうか、第1のチャープレット周波数、第2のチャープレット周波数、チャープレット変調の割合、ウェーブレット合致かどうか、マザーウェーブレットタイプ、ウェーブレットの第1のスケーリング範囲、ウェーブレットの第2のスケーリング範囲、最大振幅値および時間、最小振幅値および時間、信号のRMS値、生成した信号に対する信号のRMS誤差、およびノイズが広帯域ノイズとして分類されるか否か、を含むがこれらに限定されない他のデータをログすることができる。このログしたデータ、およびログした他のデータは、ECU25および/または外部システム27が大部分の知られていないノイズを特徴づけそしてカテゴリ分けすることを可能にし、それでこれらのノイズを、ECU25および/または外部システム27のメモリ部品74に記憶することができ、おそらくある他のメモリデバイスに転送することができ、次いで、今後の解析のためにログしかつデータベース内でソートすることができる。一方で、シフトさせた信号が残留許容範囲内に元々のノイズ信号をキャンセルしなかったとECU25および/または外部システム27が判定する場合には(判断122)、ECU25および/または外部システム27は、ノイズ信号を広帯域ノイズとして特徴づけるブロック124へと進む。上に示したプロセス88およびプロセス102を、ローカルECU25によって、1つまたは複数の外部ECU25によって、および外部システム27によって、またはこれらの組み合わせによって実行することができることを理解すべきである。したがって、本明細書において説明した技術は、フィンガプリント100を導き出すためにノイズデータをすべて処理することができるECU25のネットワークを提供することができ、そしてフィンガプリント100を、ECU25、外部システム27、またはこれらの任意の組み合わせのうちのいずれか1つまたは複数によりそのときには特定することができる(例えば、プロセス88のブロック102)。
ここで図9に転じて、図は、いくつかのエンジンシステム8を含んだネットワークにおいてフィンガプリントを作り出しそして特定するために適したプロセス150のフローチャートである。プロセス150を、ECU25のメモリ74に記憶されプロセッサ72により実行可能でありならびに/または外部システム27のプロセッサおよびメモリによりコンピュータ命令または実行可能なコードとして実装することができる。描いた実施形態では、ノックセンサ23からのノイズデータまたは信号を、ローカルECU25により受信することができる(ブロック152)。ローカルECU25は、次いで、ノイズデータを処理することができる(ブロック154)。加えてまたは代わりに、ローカルECU25は、外部処理(ブロック156)のために外部ECU25および/または外部システム27へノイズデータを伝達することができる。したがって、ローカルフィンガプリント158、リモートフィンガプリント160、または両方を導き出すことができる。フィンガプリント158、160を導き出すために、プロセス88および/または102を、実行することができる。したがって、フィンガプリント158、160の各々は、フィンガプリント100に、フィンガプリント126に、または両方に対応することができる。
したがって、ローカルECU25は、ローカルフィンガプリント158、リモートフィンガプリント160、または両方のいずれかを使用することによりローカルにエンジン8問題を分類することができる(ブロック162)。実際に、ローカルECU25を、リモートECU25および/または外部システム27に通信でつなげることができ、エンジン8問題を分類する際に使用するためにリモートフィンガプリント160を受信することができる。加えてまたは代わりに、エンジン8問題を遠くで分類することができる(ブロック164)。例えば、ローカルフィンガプリント158、リモートフィンガプリント160、または両方を、リモートECU25および/または外部システム27により処理することができ、遠くでエンジン問題を分類することができる(ブロック164)。エンジン問題の分類(ブロック162および/またはブロック164)は、知られているシグネチャの中でシグネチャ158および/または160を比較することを含むことができる。知られているシグネチャを、弁62、64連続問題、シリンダ26問題、ピストン20問題、クランクシャフト54問題、等などのある種の問題の代表とすることができる。フィンガプリント158および/または160を知られているフィンガプリントシグネチャと比較することにより、プロセス150は、様々なエンジン8状態を検出することができる。
発明の技術的効果は、ノイズ信号を特徴づけること、およびノイズ信号からシグネチャを導き出すことを含み、シグネチャは、ノイズ信号を事前調整すること、ノイズ信号にASDRエンベロープを適用すること、ノイズ信号からトーン情報(例えば、音楽トーン)を抽出すること、ならびにノイズ信号をチャープレットおよび/またはウェーブレットに合致させることをさらに含むことができる。ノイズ信号の処理を、ローカルECU、リモートECU、外部システム(例えば、クラウドベースのシステム、ワークステーション、メインフレーム、ラップトップ、ノートブック、タブレット、セル電話機、等)を介して行うことができ、外部システムを、遠隔監視センタの一部として設けることができる。シグネチャを、知られているシグネチャと比較することができて、様々なエンジン状態を導き出すことができる。
この明細書は、最良の形態を含む本発明を開示するため、ならびにいかなる当業者でも、任意のデバイスまたはシステムを作成することと使用すること、および任意の組み込んだ方法を実行することを含む本発明を実行することをやはり可能にするために例を使用している。発明の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって規定され、当業者なら思い付く別の例を含むことができる。このような別の例が特許請求の範囲の文面から逸脱しない構造的要素を有する場合、またはこのような別の例が特許請求の範囲の文面とは実質的でない差異しか有さない等価な構造的要素を含む場合には、このような別の例は、特許請求の範囲の範囲内であるものとする。
8 エンジンシステム
10 燃焼エンジン
12 燃焼室
14 空気供給部
16 酸化剤
18 燃料
19 燃料供給部
20 ピストン
22 シャフト
23 ノックセンサ
24 負荷
25 エンジン制御ユニット(ECU)
25 ピストンアセンブリ
26 シリンダ
27 外部システム
28 内側環状壁
30 円筒空洞
34 軸方向
36 半径方向
38 円周方向
40 頂部部分
54 クランクシャフト
56 接続ロッド
58 ピン
60 燃料噴射器
62 吸気弁
64 排気弁
66 クランクシャフトセンサ
72 プロセッサ
74 メモリ
75 振幅プロット
76 x−軸
77 振幅曲線
78 振幅軸
79 スケーリングしたエンジンノイズプロット
80 スケーリングした振幅曲線
81 スケーリングしたエンジンノイズプロット
82 ADSRエンベロープ
83 アタック
84 ディケイ
85 サステイン
86 リリース
87 ピーク振幅
100 フィンガプリント
126 フィンガプリント
158 ローカルフィンガプリント
160 リモートフィンガプリント

Claims (20)

  1. ノイズ信号を解析する方法であって、
    ローカルエンジン制御ユニット(ECU)(25)を介して、レシプロ装置(10)内に配置されたノックセンサ(23)により感知されるノイズ信号を受信するステップと、
    前記ローカルECU(25)、リモートECU(25)、または外部システム(27)のうちの少なくとも1つを介して前記ノイズ信号を処理するステップであり、
    事前調整したノイズ信号を導き出すために前記ノイズ信号を事前調整するサブステップと、
    前記事前調整したノイズ信号にADSRエンベロープ(82)を適用するサブステップと、
    前記事前調整したノイズ信号からトーン情報を抽出するサブステップと、
    前記ADSRエンベロープ(82)、前記トーン情報、またはこれらの組み合わせに基づいて前記ノイズ信号のフィンガプリント(100、126)を作り出すサブステップと
    を含む、処理するステップと
    を含む、方法。
  2. 前記フィンガプリント(100、126)を前記作り出すステップが、前記ローカルECU(25)を介して前記フィンガプリント(100、126)を作り出すサブステップと、前記リモートECU(25)、前記外部システム(27)、またはこれらの組み合わせへ前記フィンガプリント(100、126)を送信するサブステップとを含む、請求項1記載の方法。
  3. 前記リモートECU(25)、前記外部システム(27)、または前記これらの組み合わせを介して、エンジン問題を導き出すために前記フィンガプリント(100、126)を、および前記ローカルECU(25)への前記エンジン問題の伝達を解析するステップを含む、請求項2記載の方法。
  4. 前記フィンガプリント(100、126)を前記作り出すステップが、前記リモートECU(25)、前記外部システム(27)、またはこれらの組み合わせを介して前記フィンガプリント(100、126)を作り出すサブステップと、前記ローカルECU(25)へ、前記フィンガプリント(100、126)または前記フィンガプリント(100、126)を使用することにより導き出されたエンジン問題を送信するサブステップとを含む、請求項1記載の方法。
  5. 前記リモートECU(25)、前記外部システム(27)、またはこれらの組み合わせを介して第2のフィンガプリント(100、126)を作り出すステップを含み、前記フィンガプリント(100、126)を作り出すステップが、前記ローカルECU(25)を介して前記フィンガプリント(100、126)を作り出すサブステップと、エンジン問題を分類するために前記フィンガプリント(100、126)および前記第2のフィンガプリント(100、126)を使用するサブステップとを含む、請求項1記載の方法。
  6. ADSRエンベロープ(82)を適用するステップが、
    前記事前調整したノイズ信号の開始と前記事前調整したノイズ信号が最大振幅に達する時間との間の第1の期間を測定するサブステップと、
    前記事前調整したノイズ信号が最大振幅に達する時間と前記ノイズ信号がサステインレベルまで下降する第2の時間との間の第2の期間を測定するサブステップと、
    前記事前調整したノイズ信号が保持される第3の期間を測定するサブステップと、
    前記事前調整したノイズ信号が前記サステインレベルからゼロまで下降する第4の期間を測定するサブステップと
    含む、請求項1記載の方法。
  7. 前記事前調整したノイズ信号が上方または下方に変調されるかどうかを判定するサブステップと、
    前記チャープレットが前記ノイズ信号に合致するまで前記チャープレットの変調率を調節するサブステップと
    により、前記事前調整したノイズ信号をチャープレットに合致させるステップを含む、請求項1記載の方法。
  8. 前記トーン情報が、音楽トーンを含む、請求項1記載の方法。
  9. レシプロ装置(10)を制御するように構成されたエンジンコントローラ(25)であって、前記エンジンコントローラが、
    前記レシプロ装置(10)内に配置されるように構成されたノックセンサ(23)により感知されるノイズ信号を受信し、
    前記ノイズ信号に基づいてローカルフィンガプリント(158)を作り出し、外部エンジンコントローラ(25)からリモートフィンガプリント(160)を受信するために第2のエンジンコントローラ(25)へ前記ノイズ信号を送信し、またはこれらを組み合わせ、
    前記ローカルフィンガプリント(158)、前記リモートフィンガプリント(160)、またはこれらの組み合わせを適用することによりエンジン問題を分類する
    ように構成されたプロセッサを備える、
    エンジンコントローラ(25)を具備する、システム(8)。
  10. 前記エンジンコントローラ(25)が、前記ローカルフィンガプリント(158)を前記リモートECU(25)に伝達することにより前記エンジン問題を分類し、前記リモートECUから前記エンジン問題を受信するように構成される、請求項9記載のシステム(8)。
  11. 前記エンジンコントローラ(25)が、外部システム(27)へ前記ノイズ信号を送信し、前記ノイズ信号に基づいて前記外部システムから第2のリモートフィンガプリント(160)を受信するように構成され、前記エンジンコントローラ(25)が、前記ローカルフィンガプリント(158)、前記リモートフィンガプリント(160)、前記第2のリモートフィンガプリント(160)、またはこれらの組み合わせを適用することにより前記エンジン問題を分類するように構成される、請求項9記載のシステム(8)。
  12. 前記外部システム(27)が、クラウドベースのシステム、ワークステーション、メインフレーム、ラップトップ、ノートブック、タブレット、セル電話機、またはこれらの組み合わせを備える、請求項11記載のシステム(8)。
  13. 前記エンジンコントローラ(25)が、
    事前調整したノイズ信号を導き出すために前記ノイズ信号を事前調整し、
    前記事前調整したノイズ信号にADSRエンベロープ(82)を適用し、
    前記事前調整したノイズ信号からトーン情報を抽出し、
    前記ADSRエンベロープ、前記トーン情報、またはこれらの組み合わせに基づいて前記ノイズ信号の前記フィンガプリント(100、126)を作り出す
    ように構成される、請求項9記載のシステム(8)。
  14. 前記エンジンコントローラ(25)が、
    前記事前調整したノイズ信号が上方または下方に変調されるかどうかを判定すること、
    チャープレットが前記ノイズ信号に合致するまで前記チャープレットの変調率を調節すること
    により、前記チャープレットに前記事前調整したノイズ信号を合致させる
    ように構成される、請求項13記載のシステム(8)。
  15. 前記コントローラ(25)が、
    前記レシプロ装置(10)ノイズ信号の開始と前記レシプロ装置ノイズ信号が最大振幅に達する時間との間の第1の期間を測定し、
    前記レシプロ装置ノイズ信号が最大振幅に達する前記時間と前記レシプロ装置ノイズ信号が指定されたサステインレベルまで下降する時間との間の第2の期間を測定し、
    前記指定されたサステインレベルを測定し、
    前記レシプロ装置ノイズが保持される間の第3の期間を測定し、
    前記ADSRエンベロープを適用するために、前記レシプロ装置ノイズ信号が前記サステインレベルからゼロまで下降する間の第4の期間を測定する
    ように構成される、請求項13記載のシステム(8)。
  16. 実行されたときに、プロセッサ(72)に
    レシプロ装置(10)内に配置されるように構成されたノックセンサ(23)により感知されるノイズ信号を受信することと、
    前記ノイズ信号に基づいてローカルフィンガプリント(158)を作り出すこと、外部エンジンコントローラ(25)からリモートフィンガプリント(160)を受信するために第2のエンジンコントローラ(25)へ前記ノイズ信号を送信すること、またはこれらの組み合わせと、
    前記ローカルフィンガプリント(158)、前記リモートフィンガプリント(160)、または前記これらの組み合わせを適用することによりエンジン問題を分類することと
    をさせる、実行可能な命令を含む非一時的なコンピュータ可読媒体。
  17. 実行されたときに、前記プロセッサ(72)に、前記ローカルフィンガプリント(158)を前記リモートECU(25)に伝達することにより前記エンジン問題を分類することと、前記リモートECUから前記エンジン問題を受信することとをさせる、請求項16記載の実行可能な命令を含む非一時的なコンピュータ可読媒体。
  18. 実行されたときに、前記プロセッサ(72)に、
    外部システム(27)へ前記ノイズ信号を送信することと、前記ノイズ信号に基づいて前記外部システムから第2のリモートフィンガプリント(160)を受信することと、前記ローカルフィンガプリント(158)、前記リモートフィンガプリント(160)、前記第2のリモートフィンガプリント(160)、またはこれらの組み合わせを適用することにより前記エンジン問題を分類することと
    をさせる、請求項16記載の実行可能な命令を含む非一時的なコンピュータ可読媒体。
  19. 実行されたときに、前記プロセッサ(72)に、
    事前調整したノイズ信号を導き出すために前記ノイズ信号を事前調整することと、
    前記事前調整したノイズ信号にADSRエンベロープ(82)を適用することと、
    前記事前調整したノイズ信号からトーン情報を抽出することと、
    前記ADSRエンベロープ、前記トーン情報、またはこれらの組み合わせに基づいて前記ノイズ信号の前記ローカルフィンガプリント(158)を作り出すことと
    をさせる、請求項16記載の実行可能な命令を含む非一時的なコンピュータ可読媒体。
  20. 実行されたときに、前記プロセッサ(72)に、
    前記レシプロ装置(10)ノイズ信号の開始と前記レシプロ装置ノイズ信号が最大振幅に達する時間との間の第1の期間を測定することと、
    前記レシプロ装置ノイズ信号が最大振幅に達する前記時間と前記レシプロ装置ノイズ信号が指定されたサステインレベルまで下降する時間との間の第2の期間を測定することと、
    前記指定されたサステインレベルを測定することと、
    前記レシプロ装置ノイズが保持される間の第3の期間を測定することと、
    前記ADSRエンベロープを適用するために、前記レシプロ装置ノイズ信号が前記サステインレベルからゼロまで下降する間の第4の期間を測定することと
    をさせる、請求項19記載の実行可能な命令を含む非一時的なコンピュータ可読媒体。
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