JP2018511493A - 繊維複合部材を製造するシステム - Google Patents

繊維複合部材を製造するシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2018511493A
JP2018511493A JP2017546935A JP2017546935A JP2018511493A JP 2018511493 A JP2018511493 A JP 2018511493A JP 2017546935 A JP2017546935 A JP 2017546935A JP 2017546935 A JP2017546935 A JP 2017546935A JP 2018511493 A JP2018511493 A JP 2018511493A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
laying
laying machine
workpiece
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017546935A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6910302B2 (ja
Inventor
ボーゲ クリスティアン
ボーゲ クリスティアン
マイアー マティアス
マイアー マティアス
ペータース アクセル
ペータース アクセル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Broetje Automation GmbH
Original Assignee
Broetje Automation GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Broetje Automation GmbH filed Critical Broetje Automation GmbH
Publication of JP2018511493A publication Critical patent/JP2018511493A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6910302B2 publication Critical patent/JP6910302B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C70/00Shaping composites, i.e. plastics material comprising reinforcements, fillers or preformed parts, e.g. inserts
    • B29C70/04Shaping composites, i.e. plastics material comprising reinforcements, fillers or preformed parts, e.g. inserts comprising reinforcements only, e.g. self-reinforcing plastics
    • B29C70/28Shaping operations therefor
    • B29C70/30Shaping by lay-up, i.e. applying fibres, tape or broadsheet on a mould, former or core; Shaping by spray-up, i.e. spraying of fibres on a mould, former or core
    • B29C70/34Shaping by lay-up, i.e. applying fibres, tape or broadsheet on a mould, former or core; Shaping by spray-up, i.e. spraying of fibres on a mould, former or core and shaping or impregnating by compression, i.e. combined with compressing after the lay-up operation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C33/00Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor
    • B29C33/34Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor movable, e.g. to or from the moulding station
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C70/00Shaping composites, i.e. plastics material comprising reinforcements, fillers or preformed parts, e.g. inserts
    • B29C70/04Shaping composites, i.e. plastics material comprising reinforcements, fillers or preformed parts, e.g. inserts comprising reinforcements only, e.g. self-reinforcing plastics
    • B29C70/28Shaping operations therefor
    • B29C70/30Shaping by lay-up, i.e. applying fibres, tape or broadsheet on a mould, former or core; Shaping by spray-up, i.e. spraying of fibres on a mould, former or core
    • B29C70/38Automated lay-up, e.g. using robots, laying filaments according to predetermined patterns

Abstract

繊維複合部材を製造するシステムであって、ワークピース(12)に繊維スクリムを装着する少なくとも1つの繊維敷設機(2)と、繊維敷設機(2)とは異なる、ワークピースを変更する別の加工ステーションと、を有しており、ワークピース(12)は、自動化された搬送装置(4,5)を用いて、繊維敷設機(2)と別の加工ステーションとに移送可能である、繊維複合部材を製造するシステム。

Description

本発明は、請求項1に記載の特徴を備えた、繊維複合部材を製造するシステムに関する。本発明はさらに、本発明に係るシステムに組み込まれる繊維敷設機に関する。本発明はさらにまた、システムの繊維敷設機を用いてワークピースに繊維ウェブを敷設する方法に関する。
刊行物、国際公開第2009/042225号(WO 2009/042 225 A2)に基づいて、繊維スクリムを製造する繊維敷設機が公知である。繊維敷設機は3軸のテーブルを有しており、このテーブルは、繊維敷設ヘッドに対して鉛直な回転軸線を中心にして回転可能であり、かつ2方向において直線的に走行可能である。3軸テーブルには、真空テーブルが配置されており、この真空テーブルは、滑らかな工具表面として働く。繊維敷設ヘッドは、真空テーブルの上において機械フレームに不動に配置されていて、繊維ベルト用のガイドレールを有しており、これらのガイドレールは、直線的なアクチュエータを用いて鉛直方向において移動可能であり、これによって繊維ベルトを工具表面に接近させることができる。
本発明の課題は、特に多くの個数を製造するための、繊維複合部材を製造するシステムであって、迅速かつ故障のない製造プロセスを可能にするシステムを提供することである。
この課題は、ワークピースに繊維スクリムを装着する少なくとも1つの第1の繊維敷設機と、該繊維敷設機とは異なる、ワークピースを変更する別の加工ステーションと、を有しており、ワークピースは、自動化された搬送装置を用いて、繊維敷設機と別の加工ステーションとに移送可能である、繊維複合部材を製造するシステムによって解決される。
従来、繊維敷設機は、ハイグレードにカスタマイズされた高価な部材を僅かな個数で製造するための個別機械として使用されていた。大量生産の枠内においてワークピースの高い処理量を得るために、本発明によれば繊維敷設機が自動化されたワークピース製造に結び付けられている。
全般的に、本発明に係るシステムは、ワークピース製造のプロセスを最適化するために、種々様々な構造形式の複数の繊維敷設機を有することができる。
本発明の特に好適な実施形態では、当該システムは、第2の繊維敷設機を有しており、該第2の繊維敷設機は、第1の繊維敷設機から空間的に隔てられていて、かつ自動化された搬送装置を用いて第1の繊維敷設機に接続されている。好ましくは、しかしながらこれらの少なくとも2つの繊維敷設機が同一構造を有している必要はない。
第1の可能な改良形態では、これらの繊維敷設機が、同時に加工される複数のワークピースにおいて同一の加工ステップを実施する、互いに並列な加工ステーションとして設けられている。このように構成されていると、処理量を高めることができ、かつ他の加工ステーションの場合によっては比較的高い処理量への適合が可能である。しかしながら基本的には、繊維敷設機が異なった加工ステップを実施することが考えられる。
この形態に対して択一的なまたは補足的な実施形態では、繊維敷設機が、シーケンシャルな加工ステーションとして、相前後して異なった加工ステップを、1つのワークピースにおいて実施するようになっている。このように構成されていると、ワークピースの製造はさらに最適化することができ、かつ特に他の加工ステップを、繊維敷設機における加工の間に行うことができる。
全般的に好ましくは、当該システムは、複数のワークピースを収容、貯蔵および転送する少なくとも1つのバッファステーションを有している。このことは、高い処理量を有する自動化された製造において、大幅に改善された補給形態(Logistik)を可能にする。好ましくは、ワークピースはバッファステーションにおいてそれぞれパレットに載ったままである。
本発明の好適な実施形態では、別の加工ステーションは、特にプレス装置である変形装置、熱処理室および/またはラッカ塗布装置から成るグループから選択されて、そのうちの少なくとも1つを有している。このような加工ステーションは、特に、自動車または航空機用の大量生産品を製造するために、好ましくは自動化された形態で繊維敷設機と組み合わせられる。
設置面積を節減するためおよび全般的に改善されたフレキシビリティのために、自動化された搬送装置は、好ましくはローディング装置を有していて、該ローディング装置を用いて、繊維敷設機に対するローディングおよびアンローディングが片側からだけ可能である。このことは、袋小路の形式で繊維敷設機に対するワークピースの進入・進出を可能にする。全般的に好ましくは、ローディング装置を用いて同時に、加工済みのワークピースと未加工のワークピースとの交換が可能である。
このときローディング装置は、本発明の好適な詳細形態では、少なくとも2つのワークピースを収容する回転可能な保持体を有する回転式交換装置として形成されている。
さらに本発明は、全般的に、単に片側からの繊維敷設設備に対するローディングおよびアンローディングを可能にする、上において記載したローディング装置と組み合わせられた繊維敷設機に関する。もちろんこのような繊維敷設機は、本明細書に記載された繊維敷設機の別の特徴それぞれを有することができる。
全般的に好ましくは、繊維敷設機の敷設ヘッドが、鉛直平面において可動であり、該鉛直平面と繊維敷設機のローディング路との間の角度が、0°〜30°である。このように構成されていると、スペースを節減する、特に細く構成された繊維敷設機の構造が可能になる。特に好ましくはローディング路と鉛直平面との間の角度は0°であり、つまりローディング路と鉛直平面とは互いに平行にもしくは一直線上に配置されている。全般的に好ましくは、敷設ヘッドは鉛直平面内においてだけ移動することができる。
ローディング路というのは、全般的に、繊維敷設機の外側領域とワークピースの加工位置との間においてワークピースを自動化して搬送する、特に真っ直ぐに延びる部分を意味している。したがってローディング路は、一方では自動化された搬送装置の一部であり、かつ他方では繊維敷設機の一部である。
1つの可能な実施形態では、繊維敷設機の敷設ヘッドが、鉛直平面において可動であり、このとき繊維敷設機の繊維パッケージ貯蔵部が、互いに平行なパッケージ軸線を備えた複数の繊維パッケージを有しており、このときパッケージ軸線と鉛直平面との間の角度が、60°〜90°である。このように構成されていると、繊維パッケージ貯蔵部と対応する繊維ガイドとの配置形態に基づいて、同様に細く構成された繊維敷設機が可能になる。特に好ましくは、角度は約90°である。このようにして、ローディング路、敷設ヘッドおよび繊維パッケージ貯蔵部をほぼ一直線上に相前後して配置することができる。特に、少なくとも2つの繊維パッケージ貯蔵部が設けられており、これらの繊維パッケージ貯蔵部は、繊維ストランドの各1つのグループに対応配置されていて、互いに並んで位置決めされる。
敷設ヘッドの運動平面、ローディング路および/またはパッケージ軸線の方向付けに関して、繊維敷設機を上に記載のように構成することによって、構造上の構成および空間的な寸法設定時における自由度を拡大することができる。このことは特に、特に電気式の制御ユニットおよび空調ユニットといった、繊維敷設機の別のコンポーネントの配置形態に該当する。
本発明はさらに、全般的にワークピースに繊維スクリムを装着する少なくとも1つの第1の繊維敷設機と、同一構造のまたは異なった、ワークピースを変更する別の加工ステーションと、を有しており、ワークピースが、自動化された搬送装置を用いて、繊維敷設機と別の加工ステーションとに移送可能であり、さらに搬送装置が、単に片側からの繊維敷設設備に対するローディングおよびアンローディングを可能にするローディング装置を有している、繊維複合部材を製造するシステムに関する。特に好ましくは、ローディング装置は、このとき好適な詳細形態では、少なくとも2つのワークピースを収容する回転可能な保持体を有する回転式交換装置として形成されている。このようなシステムは、上に記載したシステムのすべての個々の特徴と組合せ可能である。特に、繊維敷設機は、本明細書において記載した繊維敷設機であってよい。
好ましくは、本発明に係るシステムの繊維敷設機は、請求項11に記載の特徴を備えた繊維敷設機として形成されている。敷設行程分だけ繊維を予め引っ張ることによって、繊維が本来の装着前に準備ユニットから引き出される敷設形態が可能であり、このとき繊維は大抵、ローラから繰り出されて、複数の変向部を介して案内される。ワークピースへの後続の直接的な装着中に、繊維をもはや繊維準備ユニットから引き出す必要はない。繊維送りもこのような分割形態は、敷設ヘッドのそれぞれの運動部分の最適化を可能にする。
ワークピースというのは、本発明の意味では、その上に繊維が計画通りに装着されるすべてのベース体(Unterlage)を意味している。特に、このようなベース体は、例えば後に除去可能なフォイル、またはそこから繊維スクリムが後で剥離される担体の滑りコーティングされた表面として形成された、平らな面であってよい。同様に部分的に完成した繊維スクリム、または製品の他の中間製品であって、繊維によって被覆されることが望ましい中間製品が、本発明の意味におけるワークピースを成している。さらにベース体は、繊維スクリムの後の下側面の確定された成形形状が形成されている、予備成形された成形型であってよい。
個々の繊維ストランドは、本発明に係る繊維敷設機では、全般的に好ましくは、既に繊維ストランドが繊維準備ユニット内に存在するときに、結合剤を予備コーティングされており、この結合剤は、繊維複合部材の分野においては「マトリックス」とも呼ばれる。このような予備コーティングされた繊維は、繊維スクリムにおける特にコントロールされた接着もしくは結合を可能にし、このとき結合剤の量はいつでも最適に調量されている。結合工程を改善するために、敷設ヘッドには特に、例えば熱放射装置として形成された加熱装置が設けられていてよい。基本的には、敷設ヘッドへの予備コーティングされた繊維の供給は、コーティングされていない繊維に比べて、特殊な要求と結び付いている。したがって繊維敷設機の本発明に係る構成は、コーティングされた繊維のための繊維搬送を特に最適化することができる。このような結合剤は、当該分野ではマトリックスとも呼ばれる。
解除可能なクランプ装置というのは、クランプされた状態において繊維ストランドに対して十分な保持力を加えることができ、これによって繊維ストランドをその摩擦に基づく抵抗に抗して繊維準備ユニットから確実に引っ張り出すことができるすべての装置を意味している。
繊維準備ユニットというのは、本発明の意味では、繊維ストランドを放出するすべての貯蔵領域を意味している。特に、それぞれの繊維ストランドは交換可能なパッケージに巻き取られていてよい。繊維準備ユニットはまた、繊維ストランドの変向部を有しており、これらの変向部を用いて、可動の敷設ヘッドへの供給が行われる。敷設ヘッドに対する交換可能なパッケージもしくはパッケージ貯蔵部の位置決めは、これによって大幅に自由に選択可能になる。
パッケージは、本発明の全般的に好適な実施形態では、繰出し方向とは逆向きに駆動される回転軸線に位置しており、このとき回転軸線の駆動装置は、トルク制限装置を有している。トルク制限は、例えば摩擦クラッチによって、または電気式の駆動装置の、トルクに関連した駆動制御によって行うことができる。このようにすることによって、それぞれの繊維ストランドは、必要な場合に、特に繰出し中に、確定された予荷重を加えられた状態に保たれることができる。
さらに全般的に好ましくは、繊維準備ユニットは、繊維ストランドの搬送を確定された応力下に保つためおよび同等にするために、1つまたは複数のダンサマガジンを有していてよい。
全般的に好ましくは、ワークピースは繊維敷設機において軸線を中心にして旋回可能に収容されており、これによって、ワークピースに対する繊維の敷設方向が調節可能に変化可能である。必要に応じて、ワークピースの保持体は、例えば敷設方向に対して平行な平面において、他の運動を有することも可能である。
本発明の好適な実施形態では、繊維準備ユニットは位置固定に配置されている。このことは、保守のし易さと共に、繊維ストランドの大きなストックを可能にしている。特に好ましくは、しかしながら、敷設ヘッドが繊維準備ユニットに対して正確に一平面だけにおいて走行可能である必要はない。一平面における敷設ヘッドの運動のこのような制限は、敷設ヘッドと繊維準備ユニットとの間において繊維ストランドを案内する比較的単純な手段によって実現可能である。
全般的に好ましくは、クランプ装置が、繊維ウェブの部分の敷設中に解除されるようになっている。このとき、繊維準備ユニットと敷設ヘッドとの間の貯蔵領域にある、敷設行程分だけ予め引っ張られた繊維ウェブの長さが、敷設される。このとき敷設ヘッドは、繊維ウェブの予めの引張りが行われる運動とは逆方向に走行する。
本発明の全般的に好ましい詳細形態では、クランプ装置は、少なくとも1つの、特に好ましくは2つの互いに共働するクランプローラを有している。クランプローラの使用は、結合剤および/または繊維からの摩耗屑の集合を減じ、かつエラー機能時にスクリムを保護するための破断トルクの発生を簡単に可能にする。特に好ましくは、クランプローラは、予めの引張り方向とは逆向きにフリーホイールを備えていてよい。このように構成されていると、クランプローラの下流側に配置された搬送部材が繊維ストランドを既に敷設のためにさらに予め引っ張っている場合に、クランプローラは例えばさらに互いに向かって押圧されることができる。好適な詳細形態では、クランプローラは、このようなさらなる予めの引張りの開始直後にやっと解除され、これによって繊維案内を全体として均一化することができる。
全般的に好適に形成された敷設ヘッドは、互いに角度を成して延びる2つの供給路を有しており、このとき該2つの供給路のうちの第1の供給路を用いて、繊維ストランドの第1のグループが、かつ2つの供給路のうちの第2の供給路を用いて、繊維ストランドの第2のグループが交差領域内に案内され、これによって繊維ストランドの両方のグループを繊維ウェブにまとめることができる。このとき繊維ストランドのグループは、敷設方向に対して垂直に繊維ストランド1つ分だけずらされて配置されていることができ、かつ繊維ストランドの1つにまとめられたグループは、例えば圧縮ローラを用いて均一化され、かつワークピースの上に装着されることができる。2つのガイドを備えたこのような敷設ヘッドは、ガイドの方向付けに関して、好ましくは中心平面に対してほぼ鏡面対称に形成されている。
全般的に好ましくは、繊維は、敷設ヘッドに配置された切断装置を用いて切断可能であり、このとき切断装置は、別個に駆動制御可能な複数の切断部材を有していて、該切断部材は、繊維の、敷設方向に対して横方向に種々異なった部分を、切断することができる。これによって全般的に、それぞれ敷設されたウェブの始端部および/または終端部の形状を構成することができ、その結果、任意に成形されたワークピースの場合でも、せいぜい、繊維ウェブの縁部側における突出部または凹部が僅かに存在するだけとなる。
特に好適な改良形態では、切断装置は、このとき切断部材のうちの少なくとも1つを作動させるアクチュエータ部材を有しており、このときアクチュエータ部材は、切断部材とは別個に形成されている。特に好ましくは、アクチュエータ部材は、保守目的のために解離可能な、敷設ヘッドの上側部分に、配置されている。このような上側部分は、例えば下側部分に対して上方旋回可能に形成されていてよく、これによって摩耗にさらされている切断部材および場合によっては敷設ヘッドの別の機械的なエレメントは、下側部分において簡単に接近可能になる。もちろん、互いに角度を成して延びる2つのガイドを備えた敷設ヘッドの構成では、好ましくはガイドのそれぞれを介して、それぞれの上側部分が配置されている。繊維ストランドは、特に上側部分と下側部分との間で敷設ヘッドにおいて延びていてよい。
好ましくは、敷設ヘッドに、駆動された送りのために少なくとも1つのフィードローラが設けられており、このときフィードローラは、クランプ装置と敷設ヘッドの出口側の圧縮ローラとの間に配置されている。繊維ストランドの駆動された送りは、繊維ウェブの特に同様な装着のために働く。さらにフィードローラは、新しい繊維ウェブの敷設を開始するために、敷設ヘッドにおいて切断された繊維ウェブの端部を、ワークピースに供給するのに働く。
本発明の全般的に好適な実施形態では、繊維敷設機は、機械フレームに完全に構成されている。このように構成されていると、場合によっては、繊維敷設機を個々の部分に分解する必要なしに、1つの製造設備において繊維敷設機全体を簡単にずらすことまたは交換することが可能になる。このような構造は、さらに、自動化された製造設備内への繊維敷設機の組込みを促進する。
さらに好ましくは、繊維敷設機は、空調的に閉鎖されたハウジングを有している。このことは、本発明の意味では、繊維敷設機の、ワークピースを取り囲む少なくとも1つの領域が、ハウジングの内部において、コントロールされた空調設備を備えていると、理解されるべきである。特に、繊維ウェブの敷設中および敷設直後に、このような空調設備は良好な結果のために重要である。本発明の意味における空調設備は、空気湿度に影響を及ぼさない、単なる温度調整をも含む。
繊維敷設機を簡単に操作できるようにするため、および自動化された製造設備内への組込みを促進するために、ワークピースは、好ましくは、自動化されて搬送可能なパレット上に配置されている。パレットというのは、本発明の意味では、ワークピースのための交換可能なすべての担体であると理解されるべきである。
別の可能な改良形態では、パレットの、ワークピースを保持する表面が、鉛直方向に対して30°未満の角度だけ傾けられていることによって、搬送スペースを節減することができる。鉛直方向は、特に表面の鉛直方向の方向付けを含んでいる。このように構成されていると、ワークピースを載せたパレットの搬送および供給時に、極めて大きなスペースが幅方向においてとられることなしに、製造工場の大きな空間高さを利用することができる。この意味においてさらにまた、敷設方向が、鉛直方向に対して30°未満の角度だけ傾けられた平面において延びているようになっていてよい。
本発明の課題はさらに、
ワークピースに繊維ウェブを敷設する方法であって、
a.敷設すべき繊維を、敷設ヘッドのクランプ装置においてクランプするステップと、
b.敷設ヘッドを繊維準備ユニットに対して開始位置に走行させ、このとき繊維を、敷設行程1回分だけ、繊維準備ユニットから引き出すステップと、
c.クランプ装置を解除するステップと、
d.敷設ヘッドを開始位置から終了位置に、ワークピースに繊維を敷設させながら走行させ、これによってワークピース上における繊維の装着中に、繊維準備ユニットから繊維を引き出さないステップと、
を有する、ワークピースに繊維ウェブを敷設する方法によって解決される。
このような工程によって、繊維準備ユニットからの同時の引出し動作によって不所望の力を導入することなしに、ワークピース上における繊維の均一な敷設が保証される。さらに繊維の予備引出しの速度と載設の速度とを互いに無関係に独立して調節することができるので、工程全体が最適化される。通常、繊維の引出しは、ワークピースとの接触が存在していない、敷設ヘッドの第1の行程運動の途中において行われる。次いで敷設ヘッドは、ワークピースの上に装着され、その結果、後退運動によって予め引き出された繊維がワークピースの上に敷設される。
特に好ましくは、この方法は、本明細書に記載した繊維敷設機を用いて実施される。このとき特に、記載した繊維敷設機の固有の特徴のそれぞれは、本発明に係る方法を改善するための個々の特徴として有用である。
好ましくは、繊維は、ステップc.の後で、駆動されるフィードローラを用いて、敷設ヘッドに対して移動させられ、このとき繊維は、特に、フィードローラを用いて繊維準備ユニットから引き出されない。このようにすると、敷設工程を開始するための最初の送りを、簡単に達成することができる。
ここで付言しておくと、繊維敷設機の構造上の設計に関連して、上に述べた方法ステップの間に、任意の数の中間ステップを設けることが可能である。全体的に設けられたすべてのステップの枠内において、特に、繊維が繊維敷設ヘッドからコントロールされずに進出することを阻止するために、繊維を常に何らかの形で固定することが保証されていなくてはならない。
本発明のその他の利点および特徴は、以下に記載の実施形態および従属請求項に開示されている。
次に、添付の図面を参照しながら、本発明の複数の実施形態について詳説する。
互いに並列に配置された、繊維スクリムを製造する繊維敷設機を備えた、第1実施形態による、繊維複合部材を製造する本発明に係るシステムを示す概略図である。 特に図1に示したシステムの一部としての、本発明に係る繊維敷設機を示す斜視図である。 図2に示した繊維敷設機の平面図である。 図3に示した繊維敷設機を断面線IV−IVに沿って断面して示す斜視図である。 互いに直列に配置された、繊維スクリムを製造する繊維敷設機を備えた、第2実施形態による、繊維複合部材を製造する本発明に係るシステムを示す概略図である。 繊維敷設機のための片側からのローディング装置が設けられている、本発明の別の実施形態を示す図である。 図2に示した繊維敷設機の本発明に係る敷設ヘッドを示す斜視図である。 図7に示した敷設ヘッドの、保守目的のために開放された位置を示す図である。 図8に示した敷設ヘッドを他の方向から見た斜視図である。 図7に示した敷設ヘッドを、断面線X−Xに沿って断面して示す図である。 図6に示した実施形態の第1の変化形態を示す図である。 図6に示した実施形態の第2の変化形態を示す図である。
次に図1〜図4を参照しながら本発明の第1実施形態を説明する。繊維複合部材を製造するシステム(以下においては繊維敷設設備(Faserlegeanlage)とも呼ばれる)1は、繊維スクリム(Fasergelege)3を製造する複数の繊維敷設機(Faserlegemaschine)2を有している。これらの繊維敷設機2は、同一構造を有している。図1において繊維敷設設備1は、例えば6つの同一構造の繊維敷設機2を有しており、これらの繊維敷設機2は、2つのグループに配置されている。各グループは、互いに並列に配置された3つの繊維敷設機2を有している。繊維敷設機2に対する自動式のローディング・アンローディングのために、繊維敷設設備1は、搬送装置4,5を有している。この搬送装置は、例えば、ガイド5に沿って走行可能な複数の搬送キャリッジ4を有している。ガイド5はローディング部分6を有しており、このローディング部分6は、収容箇所7から繊維敷設機2のそれぞれのローディング側8にまで延びている。
ローディング部分6には、少なくとも1つの搬送キャリッジ4が走行可能に配置されている。ガイド5はさらにアンローディング部分9を有しており、このアンローディング部分9は、繊維敷設機2のそれぞれのアンローディング側10から荷下ろし箇所11にまで延びている。アンローディング部分9には、少なくとも1つの搬送キャリッジ4が走行可能に配置されている。
搬送装置4,5を用いてワークピース12、つまり繊維13によって被覆されるべき対象物が、収容箇所7からローディング側8にまで走行可能であり、かつ繊維13によって被覆されたワークピース12が、アンローディング側10から荷下ろし箇所11に走行可能である。
ワークピース12は、パレット14上に配置されている。繊維敷設機2は、同一構造を有しているので、以下においては単に、繊維敷設機2のうちの1つについてだけ説明する。
繊維敷設機2は、機械ベッド16を備えた機械フレーム15と、この機械フレーム15に配置された横桁17,18とを有している。機械ベッド16は、ほぼ水平なx方向と、このx方向に対して直角に延びている水平なy方向とにおいて延びている。横桁17,18は、y方向に対して平行に延びていて、x方向において間隔をおいて機械ベッド16の上に配置されている。横桁17,18はそれぞれ両端部において長手方向支持19を用いて、z方向において機械ベッド16の上方に配置されている。z方向は、x方向およびy方向に対して垂直に延びているので、x方向、y方向およびz方向は、デカルト座標系を成している。
機械ベッド16には、2つのx方向ガイドレール20が配置されており、両x方向ガイドレール20は、x方向に延びていて、かつy方向において互いに間隔をおいて位置している。x方向ガイドレール20には、x方向キャリッジ21が支持されており、このx方向キャリッジ21は、x方向駆動モータ22を用いてx方向に沿ってローディング側8とアンローディング側10との間において走行可能である。そのためにx方向ガイドレール20は、x方向で機械ベッド16全体に沿って延びている。x方向キャリッジ21には、工具テーブル23が配置されており、この工具テーブル23は、c方向駆動モータ24を用いて鉛直方向の旋回軸線25を中心にして旋回可能である。この鉛直方向の旋回軸線25は、c軸線とも呼ばれる。c軸線25は、z方向に対して平行に延びている。
工具テーブル23は、x方向キャリッジ21を用いてもっぱらx方向において直線的に走行可能である。工具テーブル23は、各ワークピース12を繊維敷設ヘッド26(以下においては敷設ヘッドと呼ぶ)に対して位置決めするために用いられる。それぞれのワークピース12を備えたパレット14を機械式に緊締および解除するために、工具テーブル23は複数の緊締ユニット27を有している。このような緊締ユニット27は図3に略示されている。緊締ユニット27は基本的に公知であり、例えば0ポイント緊締装置15として形成されている。緊締ユニット27は、電気機械式、液圧式または空気力式に作動可能である。それぞれのワークピース12の二次元または三次元の表面Sに繊維13を敷設するために、敷設ヘッド26はz方向において工具テーブル23の上に位置決め可能である。
敷設ヘッド26は、y方向に沿ってかつz方向に沿って走行可能である。そのために横桁17,18にはy方向キャリッジ28が支持されており、このy方向キャリッジ28は、y方向に沿ってy方向駆動モータ29を用いて直線的に走行可能である。y方向キャリッジ28は、y方向ガイドレール30に支持されており、このy方向ガイドレール30は、横桁17,18の上側に配置されている。y方向キャリッジ28は、横桁17,18の間において延びている。z方向において敷設ヘッド26を走行させるために、y方向キャリッジ28にはz方向キャリッジ31が配置されている。このz方向キャリッジ31は、z方向ガイドレール32に支持されていて、z方向駆動モータ33を用いてz方向に沿って走行可能である。z方向ガイドレール32は、z方向に対して平行に延びていて、x方向において互いに間隔をおいて位置している。
敷設ヘッド26は、z方向キャリッジ31に配置されている。好ましくは、敷設ヘッド26は交換可能に取り付けられている。敷設ヘッド26は、もっぱらy方向において直線的に走行可能である。z方向キャリッジ31における敷設ヘッド26の旋回は不可能である。
図示されていない択一的な実施形態では、敷設ヘッド26は、追加的にまたは択一的に、x方向に対して平行に延びる旋回軸線を中心にして旋回可能であってよく、つまりa軸線を形成していてよい。これによって比較的強く湾曲された三次元の繊維スクリム3を製造することができる。
敷設ヘッド26は、z方向に沿ってz方向キャリッジ31を用いて、少なくとも200mm、特に少なくとも400mm、および特に好ましくは少なくとも600mmだけ直線的に走行可能である。三次元の繊維スクリム3を製造するために、繊維敷設機2の制御ユニット34は、敷設ヘッド26が繊維13の敷設中にz方向キャリッジ31を用いて該z方向キャリッジ31の行程にわたって、少なくとも50mm、特に少なくとも100mm、および特に少なくとも150mmだけ直線的に走行可能であるように形成されている。
x方向に沿って工具テーブル23を走行させるために、横桁17,18の下方においてかつそれぞれ所属の長手方向支持19の間に、工具テーブル23のための通過開口(Durchfahroeffnung)35,36が形成されている。工具テーブル23にパレット14を自動式にローディングするために、ローディング側8に第1のパレットハンドリングユニット37が配置されており、これに対して工具テーブル23から成形型パレット(Formwerkzeug-Palette)を自動式にアンローディングするためには、アンローディング側10に第2のパレットハンドリングユニット38が配置されている。ハンドリングユニット37,38は、x方向に沿って端部側において機械ベッド16に固定されている。パレットハンドリングユニット37,38は、パレット14を昇降させるために働くリフティングユニットとして形成されている。
そのためにパレットハンドリングユニット37,38は、少なくとも3つの、特に少なくとも4つのリフティングエレメント39を有している。これらのリフティングエレメント39は、ピストン40を有しており、このピストン40は、所属のシリンダ41内においてz方向に沿って移動可能である。リフティングエレメント39は、電気機械式に、空気力式にまたは液圧式に作動可能である。特に、それぞれのパレットハンドリングユニット37,38に属するリフティングエレメント39は、成形型パレット14を昇降させるために、制御ユニット34を用いて同期的に作動させられる。
繊維敷設機2は、敷設すべき繊維13を準備するために繊維準備ユニット42を有している。繊維準備ユニット42は、2つの繊維パッケージ貯蔵部43,44を有しており、このとき第1の繊維パッケージ貯蔵部43は、x方向において第1の横桁17のそばに配置され、かつ第2の繊維パッケージ貯蔵部44は、第2の横桁18のそばに配置されている。繊維パッケージ貯蔵部43,44は、y方向において端部側で機械ベッド16に固定されている。繊維パッケージ貯蔵部43,44は、繊維パッケージ46のためのそれぞれ複数の繊維パッケージホルダ45を有している。繊維パッケージ46は、それぞれの繊維パッケージホルダ45に配置されていて、それぞれの水平な回転軸線47を中心にして回転可能に支持されている。それぞれの水平な回転軸線47は、y方向に対して平行に延びている。
繊維パッケージから繊維13は、それぞれ繊維ストランドの形で、敷設ヘッド26に案内される。敷設ヘッドにおいて個々の繊維ストランドは、1つの繊維ウェブに集められて均一化され、次いで繊維ウェブはワークピース上に装着される。
繊維パッケージホルダ45の回転軸線47は、本実施形態では駆動装置を備えており、パッケージ46は軸線47回りで繰出し方向とは逆向きに駆動される繊維パッケージホルダ45に位置しており、このとき軸線47の駆動装置は、トルク制限装置を有している。トルク制限は、例えば摩擦クラッチによって、または電気式駆動装置の、トルクに関連した駆動制御によっても行うことができる。このようにしてそれぞれの繊維ストランドは、必要な場合に、特に繰出し中に、確定された予荷重において保持され得る。
繊維もしくは繊維ストランド13は、ガイドローラとして形成されたガイドエレメント50を介して、それぞれのダンサマガジン48,49に供給可能であり、このダンサマガジン48,49は、繊維13に作用する引張り応力の変化を補償するために働く。それぞれのダンサマガジン48,49は、変向ローラとして形成された変向エレメント51を有しており、これらの変向エレメント51は、z方向に沿って移動可能であり、かつ重りを用いて繊維13に予荷重を加える。変向エレメント51は、ダンサとも呼ばれる。変向エレメント51の移動によって動的な効果が補償可能であり、このような動的な効果は、一方では繊維パッケージ46の慣性によって惹起され、かつ他方では、繊維13の荷下ろし(Ablegen)中の個々の繊維13の切断時における、繊維13の不均一な搬送によって引き起こされる。繊維13は、ガイドローラとして形成されたガイドエレメント53を介して変向可能であり、かつそれぞれの繊維パッケージ貯蔵部43,44から導出可能である。変向エレメント51の位置は、ダンサマガジン48,49の運転において調整される。そのために、変向エレメント51のz方向における動き(Auslenkung)を検出するセンサ52が働く。z方向における動きは、繊維パッケージホルダ45が調整可能なブレーキを備えていることによって、目標位置を中心にして調整される。このようなブレーキは、好ましくは巻取り方向とは逆向きに作用する、トルクを制限された駆動装置である。
繊維13は、繊維パッケージ貯蔵部43,44からx方向において進出し、鉛直方向の変向軸線を形成する、鉛直に配置された変向エレメント54によって、y方向に変向される。変向エレメント54は、変向ローラとして形成されている。変向エレメント54は、保持フレーム55に支持されており、この保持フレーム55は、繊維パッケージ貯蔵部43,44の間に固定されている。y方向キャリッジ28の、敷設ヘッド26および繊維パッケージ貯蔵部43,44とは反対の側には、変向ローラとして形成された水平な変向エレメント56が配置されており、これらの変向エレメント56は、繊維13をまずy方向からz方向に変向し、かつ次いでz方向から再びy方向に変向する。変向エレメント56は、水平な変向軸線を形成している。y方向キャリッジ28と繊維パッケージ貯蔵部43,44との間には、z方向キャリッジ31の上方に別の水平な変向エレメント57が配置されている。これらの変向エレメント57は、水平な変向軸線を形成していて、繊維13をy方向からz方向に敷設ヘッド26に向かって変向させる。変向エレメント57は、変向ローラとして形成されている。
繊維敷設機2は、機械ハウジング58を有しており、この機械ハウジング58は、単に図3および図4に示されている。機械ハウジング58は内室59を画定しており、この内室59内には、横桁17,18を備えた長手方向支持19、y方向キャリッジ28、z方向キャリッジ31および繊維敷設ヘッド26が配置されている。機械ハウジング58は、ローディング側8に向かって第1のハウジング開口60を有し、かつアンローディング側10に向かって第2のハウジング開口61を有しており、これらのハウジング開口60,61は、それぞれのカバーエレメント62を用いて、シール作用をもって閉鎖および開放されることができる。ハウジング開口60,61および所属のカバーエレメント62は、図3において単に略示されている。カバーエレメント62は、例えば扉またはリンクエプロン(Gliederschuerze)として形成されている。
内室59の空調のために、繊維敷設機2は空調ユニット63を有しており、この空調ユニット63は、機械ベッド16上に配置されている。これによって全体的に、空調的に閉鎖されたハウジング58が本発明の意味において形成されている。
内室59への進入のために、2つの別のハウジング開口64,65が機械ハウジング58に形成されており、これらの別のハウジング開口64,65は、それぞれ隣接した長手方向支持19の間において内室59内に開口している。ハウジング開口64,65は、扉66を用いて閉鎖可能である。
繊維複合部材を製造するシステム1および繊維敷設機2の運転形式は、以下の通りである:
繊維敷設機2には、搬送装置4,5を用いて自動式にパレット14がローディングされ、これらのパレット14には、被覆されるべきワークピース12が配置されている。そのために少なくとも1つの搬送キャリッジ4が、収容箇所7からガイド5のローディング部分6上を繊維敷設機2のそれぞれのローディング側8まで走行する。
ローディングは、搬送装置4,5がパレット14を第1のパレットハンドリングユニット37に供給するように行われる。第1のパレットハンドリングユニット37は、好ましくは上昇させられた位置にある。第1のパレットハンドリングユニット37が上昇させられた位置にない場合には、第1のパレットハンドリングユニット37はローディングの前または後で上昇させられた位置に移動させられる。それぞれの繊維敷設機2のローディングは、繊維13の敷設および/または工具テーブル23のアンローディングに対して、同時に並行して行われる。
第1のパレットハンドリングユニット37がローディング側8において、被覆されるべきワークピース12を準備している間に、敷設ヘッド26を用いて繊維スクリム3が製造される。そのために、上にワークピース12が配置されたパレット14は、工具テーブル23の上において、緊締ユニット27を用いて緊締されている。工具テーブル23は、繊維敷設中に、x方向キャリッジ21を用いてx方向に沿って直線的に走行させられ、かつ所望の繊維配向を得るために、c方向駆動モータ24を用いて旋回軸線25を中心にして旋回させられる。さらに敷設ヘッド26は、繊維敷設時に、y方向キャリッジ28を用いてy方向に沿って、かつz方向キャリッジ31を用いてz方向に沿って走行する。
z方向における敷設ヘッド26の走行によって、必要な場合に、三次元的な繊維スクリム3をも製造することができる。
繊維スクリム3の製造後に、x方向キャリッジ21は、x方向においてアンローディング側10に走行させられる。そこで、第2のパレットハンドリングユニット38は、下降させられた位置にある。パレット14の自動式のアンローディングのために、パレット14は、緊締ユニット27を用いて工具テーブル23から解離される。次いで第2のパレットハンドリングユニット38のリフティングエレメント39は、下降させられた位置から上昇させられた位置に移動させられ、これによって、被覆済みのワークピース12を備えたパレット14は、自動式に工具テーブル23からアンローディングされる。
次いでx方向キャリッジ21は、アンローディング側10からローディング側8に走行し、このローディング側8では第1のパレットハンドリングユニット37が、上昇させられた位置において次のパレット14を準備している。工具テーブル23がパレット14の下方に位置している場合に、第1のパレットハンドリングユニット37のリフティングエレメント39は、上昇させられた位置から下降させられた位置に移動させられ、これによってパレット14は工具テーブル23上に配置される。パレット14は次いで、緊締ユニット27を用いて工具テーブル23上において緊締される。工具テーブル23は、今や、次の繊維敷設工程のためにx方向において敷設ヘッド26に向かって移動させられ、これによって敷設ヘッド26は新しい繊維敷設工程を開始することができる。
第1のパレットハンドリングユニット37のリフティングエレメント39は、新しいローディングのために再び、上昇させられた位置に移動させられる。繊維敷設機2の自動式のアンローディングは、それぞれのアンローディング側10から荷下ろし箇所11に通じる搬送装置4,5を用いて、行われる。それぞれの繊維敷設機2のアンローディングは、パレット14とその上に配置された被覆されるべきワークピース12の、工具テーブル23へのローディングに対して、および/または繊維13によるワークピース12の被覆に対して、同時に並行して行われる。アンローディングのために搬送キャリッジ4は、パレット14およびその上に配置されたワークピース12を、第2のパレットハンドリングユニット38から引き受け、ガイド5のアンローディング部分9におけるそれぞれのアンローディング側10から、荷下ろし箇所11に走行する。第2のパレットハンドリングユニット38のリフティングエレメント39は、アンローディング後に下降させられた位置に移動させられ、これによって工具テーブル23を再びアンローディングすることができる。
空調された機械ハウジング58のハウジング開口60,61は、通常カバーエレメント62によって閉鎖されていて、工具テーブル23がローディング側8から敷設ヘッド26にまたは敷設ヘッド26からアンローディング側10にまたはアンローディング側10からローディング側8に走行させられる場合にだけ、開放される。
繊維13の敷設は、敷設ヘッド26がy方向において繊維パッケージ貯蔵部43,44に向かって走行させられる場合に、一方向において行われる。この走行工程時に、鉛直方向の変向エレメント54と水平方向の変向エレメント56との間における間隔が短縮し、その結果、繊維敷設工程中に、繊維パッケージ貯蔵部43,44から繊維13を引き出す必要がない。これによって繊維敷設を比較的迅速に行うことができる。次いで、繊維パッケージ貯蔵部43,44から離れる敷設ヘッド26の後退走行時に、繊維13は次の繊維敷設工程のために繊維パッケージ貯蔵部43,44から引き出される。繊維13の引張り応力における変化は、ダンサマガジン48,49を用いて補償される。
次に、図5を参照しながら本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態とは異なり、繊維敷設機2は、2つのグループにおいて互いに直列に配置されている。ガイド5は、搬送キャリッジ4がそれぞれのローディング部分6およびそれぞれのアンローディング部分9を介して、繊維敷設機2のそれぞれのローディング側8およびアンローディング側10に走行可能であるように形成されている。それぞれの繊維敷設機2の繊維パッケージ貯蔵部43,44は、中間室67に向かって配置されている。中間室67は、2列の繊維敷設機2によって形成される。中間室67内には、繊維パッケージ貯蔵部43,44を新しく装備するために、例えば繊維パッケージ46を備えた貯蔵部が配置されている。システム1および繊維敷設機2のその他の構造およびその他の機能に関しては、上に述べた実施形態を参照のこと。
全般的に以下のことが言える:すなわち、繊維敷設機2は、結合剤を備えていてよいトウプレグ材料および/またはスリットトウ材料および/または乾燥した繊維13から成る繊維スタックの敷設を可能にする。すべての実施形態のために、好ましくは、繊維13は本発明の意味では、既に繊維準備ユニットにおいて結合剤によって予備コーティングされている。
繊維13は、好ましくは炭素繊維および/またはガラス繊維である。
繊維スクリム3は、任意の繊維配向および/または構造を備えて製造されることができる。繊維敷設機2は自立的に機能する。
繊維敷設機2に対するローディングおよびアンローディングのために、繊維複合部材を製造するシステムは、上位に配置された制御装置を有していてよい。繊維敷設機2は、高い生産性を得るために、特に間欠式の組立てライン(Taktstrasse)内に組み込まれている。それぞれの繊維敷設機2は、好ましくは4軸式に形成されている。
敷設ヘッド26が追加的なa軸線を中心にして旋回可能に形成されている場合(図示せず)には、それぞれの敷設ヘッド2は5軸式に形成されている。
それぞれの繊維敷設機2を用いて、二次元および三次元の繊維スクリム3を製造することができる。敷設ヘッド26は、2つの軸線において直線的に走行可能である。特に敷設ヘッド26は、もっぱら2つの軸線において、つまり水平なy軸線および鉛直なz軸線において、直線的に走行可能である。したがって敷設ヘッドの運動は、ここではy軸線とz軸線とによって描かれる、正確に1つの平面において行われる。
工具テーブル23は、1つの軸線において直線的に走行可能であり、かつ旋回軸線25を中心にして旋回可能である。特に工具テーブル23はもっぱらx軸線において直線的に走行可能であり、かつ鉛直なz軸線を中心にして旋回可能である。この軸線組合せは、任意の繊維配向および/または輪郭を備えた、二次元および三次元の繊維スクリム3の簡単でフレキシブルでかつ効果的な製造を可能にする。
繊維敷設機2および/または工具テーブル23に対するローディングは、自動式に行われる。そのために搬送装置4,5およびパレットハンドリングユニット37が設けられている。
相応に、工具テーブル23および/または繊維敷設機2からのアンローディングも、自動式に行われる。そのためにパレットハンドリングユニット38および搬送装置4,5が設けられている。搬送装置は、ガイドを用いてワークピース12もしくはパレット14自体が走行可能であるように形成されていてもよい。そのためにガイドは例えばローラコンベヤまたはベルトコンベヤを形成している。このような場合、搬送キャリッジ4は不要である。パレットハンドリングユニット37,38は、例えばパレット交換装置である。繊維敷設機2は、ローディングおよびアンローディングのために、互いに反対側に位置する2つの側から接近可能である。特にパレット14は、繊維敷設機2を通過してローディングされることができる。搬送装置4,5によって繊維敷設機2は、間欠式の組立てライン内に組み込まれるのに適している。
繊維敷設機2によって、例えば1500mm×1500mm×100mmのサイズの繊維スクリム3を製造することができる。このような繊維スクリム3は、例えば自動車工場において使用される。本発明は、例としてあげたサイズの繊維スクリムに制限されるものではない。
図6に示した別の好適な実施形態では、本発明に係る繊維敷設機は、ローディング装置200を介して自動化された搬送装置4,5に接続されており、この搬送装置4,5を用いて繊維敷設設備に対するローディングおよびアンローディングが、単に片側から可能である。このときローディング装置200は、T字形の分岐路を搬送装置4,5において形成しており、その結果、ワークピース12を備えたパレット14を、袋小路の形式で分岐部から繊維敷設機内に、かつ繊維敷設機から外に移動させることができる。
このとき、搬送装置4,5の外側部分と繊維敷設機の加工位置との間における搬送は、少なくとも部分的に繊維敷設機の内部において延びているローディング路202を介して行われる。このローディング路202は、その技術的な実現において、例えば上に述べた、x軸線に沿った工具テーブルのガイドに相当していてよい。本実施形態では、ローディング路202は搬送装置4,5から直角に分岐しているが、しかしながら他の角度が設けられていてもよい。ローディング路202は、一般的な実施形態では、搬送装置の外側部分の直線的な延長部として配置されていてもよい。
ローディング装置200は、詳しく言えば回転式交換装置(Drehwechseleinrichtung)として形成されており、この回転式交換装置は、少なくとも2つのワークピース12を収容する回転可能な保持体201を有している。このときワークピース12は、それぞれそのパレット14の上に配置されている。回転可能な保持体201は、ターンテーブルの形式で、ほぼ水平な平面において回転可能である。このとき回転可能な保持体には、処理量を高めるために、外側の搬送装置4,5の側からの未加工のワークピース12と繊維敷設機からの加工済みのワークピースとを同時にローディングすることができる。次いで保持体は180°回転させられる。その後で、加工済みのワークピースは、搬送装置4,5によってさらに搬送されることができ、かつ未加工のワークピースは、ローディング路202を介して繊維敷設機2内に走行されることができる。
もちろん、回転可能な保持体は、必要に応じて、上において記載しかつ図1〜図5に示したような、両側において供給可能な繊維敷設機2との組合せにおいても存在することができる。
図6に示した繊維敷設機は、図2〜図4について既に記載したように、敷設ヘッド26を有しており、この敷設ヘッド26は、垂直に配置された正確に1つの平面において可動である。敷設ヘッド26には、2つの繊維パッケージ貯蔵部43,44から供給が行われる。別のコンポーネントおよび電気式の制御ユニット34ならびに空調ユニット63は、その位置が略示されている。本実施形態では、ローディング路202は、敷設ヘッド26の運動の、鉛直に配置された平面に対して90°の直角を成して延びている。パッケージ軸線もしく繊維パッケージの回転軸線47は、鉛直に配置された平面に対して平行に延びている。
図11に示した第1の変化形態では、敷設ヘッド26が移動するところの鉛直に配置された平面に対してローディング路202が平行に延びるように、工具テーブルは変更されている。特に、ローディング路202の中心軸線は、鉛直に配置された平面において延びている。繊維パッケージ貯蔵部43,44および制御ユニット34ならびに空調ユニット63の配置形態は、敷設ヘッド26に対しては相応に等しいままであるが、しかしながら敷設ヘッド26と一緒に、自動化された搬送装置4,5に対して90°だけ回転させられている。
図12に示した第2の変化形態では、図11における変化に加えて、繊維パッケージ貯蔵部43,44が敷設ヘッド26に対して90°だけ回転させられている。これによってパッケージ軸線47は、今や鉛直に配置された平面に対して90°の角度をおいて延びている。相応に繊維パッケージ貯蔵部43,44は、ほぼ敷設ヘッド26およびローディング路202と一直線上に配置されることができる。このことは、繊維敷設機2の特に細い構造形式を可能にする。
全般的に、繊維敷設機の上に述べたコンポーネント、つまり複数の繊維パッケージ貯蔵部43,44、空調ユニット63および電気式の制御ユニット34は、任意の形式で、敷設ヘッド26および/またはローディング路202に対して配置することができる。これによって繊維敷設機2のために、外寸、輪郭形状、保守通路またはこれに類したものの位置を、その都度の要求に適合させることができる。
図1〜図6に示したシステムでは、繊維敷設機2は、好ましくは、ワークピース12を変更、即ち加工するために、上に記載した繊維敷設機2とは異なった少なくとも1つの別の加工ステーション(図示せず)と組み合わせられている。このような別の加工ステーションは、別の構造形式の繊維敷設機であっても、ワークピース上に繊維を敷設するように形成されていない加工ステーションであってもよい。このとき別の加工ステーションは、自動化された搬送装置4,5を用いて繊維敷設機2に接続されている。
特に、別の加工ステーションは、変形装置、特にプレス装置であってよく、このプレス装置を用いて、ワークピース12は、繊維13の装着に続く作業ステップにおいてプレスされる。
択一的にまたは追加的に、別の加工ステーションは熱処理室(Temperaturkammer)および/またはラッカ塗布装置である。別の加工ステーションは、その他の加工ステーションであってもよく、このような加工ステーションは、特に飛行機部材または自動車部材の自動化された製造時に使用される。
図1に例示された実施形態では、特に、それぞれのパレット14上における複数のワークピース12の同時並行な加工が促進される。このときシステムは、同一構造の複数の繊維敷設機2を有しており、これらの繊維敷設機2は空間的に互いに隔てられていて、かつ自動化された搬送装置4,5を用いて接続されている。ワークピース12において行われる変更はこのときそれぞれ同一である。
図5に例示された実施形態では、特に、複数の繊維敷設機2がシーケンシャルな加工ステーションとして、1つのワークピース12において相前後して異なった加工ステップを実施することが促進される。図示の配置形態は、搬送装置4,5の適宜な制御によって、例えば取出し箇所7と荷下ろし箇所11との間に配置された、それぞれ3つのシーケンシャルに相前後して配置された繊維敷設機2の平行な2つの列として運転される。それぞれの列において、3つの異なった加工ステップを同じワークピース12に対して相前後して行うことができる。そのために、異なった構造を有する繊維敷設機が、それぞれの列において配置されていてもよい。1つの列において、1つの繊維敷設機とは異なった加工ステーションとの組合せも可能である。
取出し箇所7および/または荷下ろし箇所11は、それぞれ複数のワークピース12の収容、貯蔵および転送のためのバッファステーションとして形成されていてよい。このように構成されていると、バッファステーション7,11は、パレット14上におけるワークピース12のための中間貯蔵部を形成し、これによって、相応のクロックスピード(Taktrate)を有する自動化された製造全体への組込みが改善される。
以下において、上に述べた繊維敷設機において使用される本発明に係る敷設ヘッド26について、より正確に説明する。
敷設ヘッド26は、交換可能なモジュールとして別の繊維敷設機2に配置されている。上において記載したように、敷設ヘッド26は、y方向において(以下において敷設方向(Verlegerichtung)とも呼ぶ)移動させられる。さらに敷設ヘッド26は、それに対して垂直なz方向においても移動させられ、これによって敷設ヘッド26をワークピース上に載置することまたはワークピースから持ち上げることができる。したがって全体として、敷設ヘッド26は、y軸線とz軸線とによって描かれる正確に1つの平面において移動する。
敷設ヘッドは、互いに角度を成して延びている2つの供給路101,102を有しており、このとき両供給路のうちの第1の供給路101を用いて、繊維ストランド13の第1グループが交差領域103内に案内され、かつ第2の供給路102を用いて、繊維ストランド13の第2のグループが案内され、これによって繊維ストランド13の両方のグループを1つの繊維ウェブにまとめることができる。本実施形態では、各グループは8つの繊維ストランドを有しているので、全部で16の繊維ストランド13が1つの繊維ウェブにまとめられる。
供給路101,102は、互いに約15°の鋭角を成して延びているので、敷設ヘッド26の中央領域104は、ほぼくさび形状に成形されている。くさび形状の領域104の各側には、それぞれ1つの解離可能な上側部分105,106が配置されている。これらの上側部分105,106は、保守目的のために、中央領域に対して上方旋回可能(図8、図9参照)および取外し可能である。
繊維ストランド13の両方のグループは、敷設ヘッドの入口側において、ローラガイド107,108を介して両方の供給路101,102に分割される。供給路101,102のそれぞれにおいて、同様な形式で繊維ストランド13から成るグループが移動させられるので、敷設ヘッドは、両方の供給路101,102に関してほぼ対称的な構造を有している。
両グループの繊維ストランドは、横方向において、もしくは敷設ヘッドの運動平面に対して垂直に、ストランド幅1つ分だけずらされて案内されているので、交差領域103では、横方向において常に交互に第1グループの繊維ストランド13と第2グループの繊維ストランド13とが、形成される繊維ベルト内に案内される。
この集合の直後に繊維ベルトは、敷設ヘッドの端部側に配置された圧縮ローラ109を介して走行し、この圧縮ローラ109を用いて繊維ベルトは、ワークピース12上における載設時に圧着させられる。
交差領域103および圧縮ローラ109は、熱放射装置として形成された加熱装置118を用いて加温され、これによって繊維の、予備コーティングされた結合剤が活性化される。
このとき繊維ストランド13に対しては、供給路101,102においてそれぞれ以下に記載のような作用が加えられる:すなわち、
1つの供給路の繊維ストランド13は、互いに平行なガイド溝110内において延びており、これらのガイド溝110は、中央領域104の側に配置されている。搬送方向において繊維ストランドはまずクランプ装置111を横切り、このクランプ装置111を用いて繊維ストランド13は、コントロールされた形式で緊締可能であり、かつ再び解離可能である。クランプ装置は、それぞれの繊維ストランド13のために、中央領域に配置された下側のクランプローラ112と、上側部分に配置された上側のクランプローラ113とを有している。これによって、それぞれの繊維ストランドのために互いに共働するクランプローラ112,113の対が設けられており、これらのクランプローラ112,113の間において繊維ストランドをクランプすることができる。
それぞれ上側部分に配置されたクランプローラ113は、解除可能なクランプのためにアクチュエータ114に接続されており、このアクチュエータ114によって上側のクランプローラ113は、繊維ストランド13および下側のクランプローラ112に押し付けられる。
クランプローラ対112,113には、さらに繊維ストランド13の搬送方向においてフリーホイールを備えているので、クランプされた状態においても搬送方向とは逆向きのクランプ作用しか存在しない。
搬送方向においてクランプ装置111の後ろには、フィードローラ115が配置されている。このフィードローラ115を用いて、繊維ストランドを駆動して搬送方向に送ることができる。フィードローラは、クランプ装置111と敷設ヘッド26の出口側の圧縮ローラ109との間に配置されている。
フィードローラ115は、本実施形態では、繊維ストランド13のグループの全幅にわたって分配された、共働する2つのローラ116,117の対として形成されている。フィードローラは、回転駆動装置を用いて駆動されている。
切断装置119は、敷設ヘッドにフィードローラ115と出口側の圧縮ローラ109との間において配置されている。繊維もしくは繊維ストランド13のグループは、切断装置を用いて切断可能である。そのために切断装置119は、別個に駆動制御可能な複数の切断部材120を有しており、これらの切断部材120は、繊維の、敷設方向に対して横方向おいて異なった部分を切断することができる。本実施形態では、1つのグループの8つの繊維ストランド13のそれぞれに対して、それぞれ別個に駆動制御可能な切断部材120が設けられている。切断部材の相応の別個の駆動制御は、敷設された繊維ウェブの1つの端部もしくは始端部の所望の形状付与を可能にする。
切断装置119は、さらに、8つの切断部材120を個々に作動させるために8つの個別のアクチュエータを備えたアクチュエータ部材121を有している。このときアクチュエータ部材121は、切断部材120とは別個に形成されていて、敷設ヘッド26のそれぞれの上側部分105,106に配置されている。これに対して切断部材120は中央領域104において固定されている。上側部分105,106の上方旋回後に、アクチュエータ部材121は切断部材120から解離され、その結果切断部材120は、迅速かつ簡単な形式で保守のために接近可能である。
敷設ヘッド26は、以下に記載のように機能する:すなわち、
ワークピース12に繊維ウェブの一部分を敷設した後で、繊維ストランド13は切断装置119によって切断され、繊維ストランド13の前端部は、切断装置の領域に位置する。敷設ヘッド26は、敷設方向において、敷設行程の枠内において、繊維準備ユニット42の空間固定の最後の変向部56の近くに最大に接近走行させられる。次いで敷設ヘッド26は、小さな行程だけz方向においてワークピースから持ち上げられ、これによって圧縮ローラ109はワークピース12にもはや接触しなくなる。
次いで、敷設ヘッド26のクランプ装置111における敷設すべき繊維ストランド13の挟込みが行われる。
次に敷設ヘッド26は、繊維準備ユニット42に対して、y方向において敷設行程1回分だけ開始位置内に走行させられる。クランプに基づいて、このとき繊維は敷設行程の分だけ繊維準備ユニット42から引き出される。
次に敷設ヘッド26は、再び一部分、繊維準備ユニットの最後の変向部56に向かって走行させられ、このときフィードローラ115は駆動されて、繊維ウェブが圧縮ローラ109に到着するまで、繊維を搬送する。このとき敷設ヘッド26の運動に基づいて、繊維が繊維準備ユニット42から引き出されることはない。繊維の送りの第1の部分において、クランプローラはなおクランプされた状態に留まっていてよい。それというのは、クランプローラは、繊維の搬送方向においてフリーホイールを有しているからである。
次にクランプ装置は解除される。敷設ヘッド26は、前もってまたは次いでワークピース12の上に下降させられ、そして繊維ウェブを敷設するための開始位置に位置する。ワークピースは、場合によってはその間に、変更させられた位置もしくは方向付けへともたらされている。
次いで敷設ヘッド26は、開始位置から終了位置へと、ワークピース12上に繊維13を敷設しながら走行させられる。繊維ストランド13は前もって繊維準備ユニット42から引き出されているので、ワークピース12上における繊維の敷設中に、繊維準備ユニット42から繊維13が引き出されることはない。
もちろん、本発明のように繊維を敷設行程分だけ前もって引っ張ることは、パッケージ貯蔵部43,44の位置決めとは無関係に実現可能である。敷設行程分だけ引き出すことは、繊維準備ユニット42の空間固定の最後の変向部に対する敷設ヘッドの運動によってそれぞれ行われる。相応に、特に敷設ヘッド26に対するパッケージ貯蔵部43,44の位置決めも十分に自由に選択可能である。

Claims (26)

  1. 繊維複合部材を製造するシステムであって、
    ワークピース(12)に繊維スクリムを装着する少なくとも1つの第1の繊維敷設機(2)と、
    前記繊維敷設機(2)とは異なる、前記ワークピースを加工する別の加工ステーションと、を有しており、
    前記ワークピース(12)は、自動化された搬送装置(4,5)を用いて、前記繊維敷設機(2)と前記別の加工ステーションとに移送可能である、
    繊維複合部材を製造するシステム。
  2. 当該システムは、特に前記第1の繊維敷設機(2)と同一構造の第2の繊維敷設機(2)を有しており、該第2の繊維敷設機(2)は、前記第1の繊維敷設機(2)から空間的に隔てられていて、かつ前記自動化された搬送装置(4,5)を用いて前記第1の繊維敷設機(2)に接続されている、請求項1記載のシステム。
  3. 複数の繊維敷設機(2)が、同時に加工される複数のワークピース(12)に対して同一の加工ステップを実施する、互いに並列な加工ステーションとして配設されている、請求項2記載のシステム。
  4. 複数の繊維敷設機(2)が、シーケンシャルな加工ステーションとして、相前後して異なった加工ステップを、1つのワークピース(12)に対して実施する、請求項2または3記載のシステム。
  5. 当該システムは、複数のワークピース(12)を収容、貯蔵および転送する少なくとも1つのバッファステーション(7,10)を有している、請求項1から4までのいずれか1項記載のシステム。
  6. 前記別の加工ステーションは、変形装置、熱処理室および/またはラッカ塗布装置から成るグループから選択されて、そのうちの少なくとも1つを有している、請求項1から5までのいずれか1項記載のシステム。
  7. 前記自動化された搬送装置(4,5)は、ローディング装置(200)を有していて、該ローディング装置(200)を用いて、前記繊維敷設機(2)に対するローディングおよびアンローディングが片側からだけ可能である、請求項1から6までのいずれか1項記載のシステム。
  8. 前記ローディング装置(200)は、少なくとも2つのワークピースを収容する回転可能な保持体(201)を有する回転式交換装置として形成されている、請求項7記載のシステム。
  9. 前記繊維敷設機(2)の敷設ヘッド(26)が、鉛直平面において可動であり、該鉛直平面と前記繊維敷設機(2)のローディング路(202)との間の角度が、0°〜30°である、請求項1から8までのいずれか1項記載のシステム。
  10. 前記繊維敷設機(2)の敷設ヘッド(26)が、鉛直平面において可動であり、前記繊維敷設機(2)の繊維パッケージ貯蔵部(43,44)が、互いに平行なパッケージ軸線(47)を備えた複数の繊維パッケージを有しており、前記パッケージ軸線(47)と前記鉛直平面との間の角度が、60°〜90°である、請求項1から9までのいずれか1項記載のシステム。
  11. 請求項1から10までのいずれか1項記載のシステムを備えた、繊維スクリムを製造する繊維敷設機(2)であって、
    供給方向(x)に沿ってワークピース(12)を供給する工具テーブル(23)と、
    ワークピース(12)に繊維(13)を装着する敷設ヘッド(26)と、
    前記敷設ヘッド(26)に複数の繊維ストランド(13)を供給する繊維準備ユニット(42)と、を有しており、
    前記複数の繊維ストランド(13)が、前記敷設ヘッド(26)において、前記ワークピース(12)に装着すべき繊維ウェブにまとめられ、
    前記敷設ヘッド(26)は、前記繊維準備ユニット(42)に対して敷設方向(y)において可動であり、
    前記敷設ヘッド(26)に、前記繊維ストランド(13)を解離可能にクランプするクランプ装置(111)が配設されており、前記繊維ストランド(13)が前記敷設ヘッド(26)を用いて敷設行程1回分だけ予め引き出された後で、前記ワークピース(12)上における前記繊維ウェブ(13)の一部分の敷設が行われ、これによって前記ワークピース(12)上における前記繊維(13)の装着中には、前記繊維準備ユニット(42)から前記繊維(13)が引き出されない、
    繊維スクリムを製造する繊維敷設機。
  12. 前記繊維準備ユニット(42)は位置固定に配置されており、特に前記敷設ヘッド(26)は、単に正確に1つの平面において前記繊維準備ユニット(42)に対して走行可能である、請求項11記載の繊維敷設機。
  13. 前記クランプ装置(111)は、前記繊維ウェブ(13)の前記部分の敷設中に解除されている、請求項11または12記載の繊維敷設機。
  14. 前記クランプ装置(111)は、少なくとも1つの、特に2つの互いに共働するクランプローラ(112,113)を有している、請求項11から13までのいずれか1項記載の繊維敷設機。
  15. 前記敷設ヘッド(26)は、互いに角度を成して延びる2つの供給路(101,102)を有しており、該2つの供給路のうちの第1の供給路(101)を用いて、前記繊維ストランド(13)の第1のグループが、かつ前記2つの供給路のうちの第2の供給路(102)を用いて、前記繊維ストランド(13)の第2のグループが交差領域(103)内に案内され、これによって前記繊維ストランド(13)の前記両方のグループを繊維ウェブにまとめることができるようになっている、請求項11から14までのいずれか1項記載の繊維敷設機。
  16. 前記繊維(13)は、前記敷設ヘッド(26)に配置された切断装置(119)を用いて切断可能であり、前記切断装置(119)は、別個に駆動制御可能な複数の切断部材(120)を有していて、該切断部材(120)は、前記敷設方向に対して横方向に、前記繊維(13)の種々異なった部分を切断することができる、請求項11から15までのいずれか1項記載の繊維敷設機。
  17. 前記切断装置(119)は、前記切断部材(120)のうちの少なくとも1つを作動させるアクチュエータ部材(121)を有しており、該アクチュエータ部材(121)は、前記切断部材(120)とは別個に形成されていて、かつ特に保守目的のために解離可能な、前記敷設ヘッド(26)の上側部分(105,106)に、配置されている、請求項16記載の繊維敷設機。
  18. 前記敷設ヘッド(26)に、駆動された送りのために少なくとも1つのフィードローラ(115)が設けられており、該フィードローラ(115)は、前記クランプ装置(111)と前記敷設ヘッド(26)の出口側の圧縮ローラ(109)との間に配置されている、請求項11から17までのいずれか1項記載の繊維敷設機。
  19. 当該繊維敷設機(2)は、機械フレーム(15)上に完全に配設されている、請求項11から18までのいずれか1項記載の繊維敷設機。
  20. 当該繊維敷設機(2)は、空調的に閉鎖されたハウジング(58)を有している、請求項11から19までのいずれか1項記載の繊維敷設機。
  21. 前記ワークピース(12)は、自動化されて搬送可能なパレット(14)上に配置されている、請求項11から20までのいずれか1項記載の繊維敷設機。
  22. 前記パレット(14)の、前記ワークピース(12)を保持する表面が、鉛直方向に対して30°未満の角度だけ傾けられている、請求項21記載の繊維敷設機。
  23. 前記敷設方向は、鉛直方向に対して30°未満の角度だけ傾けられた平面において延びている、請求項22記載の繊維敷設機。
  24. 前記繊維ストランド(13)はそれぞれ交換可能なパッケージ(46)に巻き取られており、前記パッケージ(46)は、繰出し方向とは逆方向に駆動されるように回転軸線(47)に位置しており、前記回転軸線(47)回りに駆動する駆動装置は、トルク制限装置を有している、請求項11から23までのいずれか1項記載の繊維敷設機。
  25. 特に請求項11から24までのいずれか1項記載の繊維敷設機を用いて、ワークピース(12)に繊維ウェブを敷設する方法であって、
    a.敷設すべき繊維(13)を、敷設ヘッド(26)のクランプ装置(111)においてクランプするステップと、
    b.前記敷設ヘッド(26)を繊維準備ユニット(42)に対して開始位置に走行させ、このとき前記繊維(13)を、敷設行程1回分だけ、前記繊維準備ユニット(42)から引き出すステップと、
    c.前記クランプ装置(111)を解除するステップと、
    d.前記敷設ヘッド(26)を前記開始位置から終了位置へと、前記ワークピース(12)上に前記繊維(13)を敷設させながら走行させ、これによって前記ワークピース(12)上における前記繊維(13)の装着中に、前記繊維準備ユニット(42)から前記繊維(13)を引き出さないステップと、
    を有する、ワークピースに繊維ウェブを敷設する方法。
  26. 前記繊維(13)を、ステップc.の後で、駆動されるフィードローラ(115)を用いて、前記敷設ヘッド(26)に対して移動させ、このとき前記繊維(13)を、特に、フィードローラ(115)を用いて前記繊維準備ユニット(42)から引き出さない、請求項25記載の方法。
JP2017546935A 2015-03-06 2016-03-04 繊維複合部材を製造するシステム Active JP6910302B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102015002775.1 2015-03-06
DE102015002775.1A DE102015002775A1 (de) 2015-03-06 2015-03-06 System zur Fertigung von Faser-Verbundbauteilen
PCT/EP2016/054680 WO2016142299A2 (de) 2015-03-06 2016-03-04 System zur fertigung von faser-verbundbauteilen

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018511493A true JP2018511493A (ja) 2018-04-26
JP6910302B2 JP6910302B2 (ja) 2021-07-28

Family

ID=55588214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017546935A Active JP6910302B2 (ja) 2015-03-06 2016-03-04 繊維複合部材を製造するシステム

Country Status (8)

Country Link
US (1) US11027504B2 (ja)
EP (1) EP3265296A2 (ja)
JP (1) JP6910302B2 (ja)
KR (1) KR102437224B1 (ja)
CN (1) CN107635755B (ja)
DE (1) DE102015002775A1 (ja)
RU (1) RU2715834C2 (ja)
WO (1) WO2016142299A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021529116A (ja) * 2018-06-26 2021-10-28 アーツェーエル アーヘン ゲーエムベーハー 繊維複合材料を含むワークピースの製造方法及び装置

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4177899A1 (en) 2014-10-27 2023-05-10 King Abdullah University Of Science And Technology Methods and systems for identifying ligand-protein binding sites
DE102015002777A1 (de) 2015-03-06 2016-09-08 Broetje-Automation Gmbh Faserlegemaschine
DE102015002775A1 (de) 2015-03-06 2016-09-08 Brötje-Automation GmbH System zur Fertigung von Faser-Verbundbauteilen
DE202017106345U1 (de) * 2017-10-19 2019-01-25 Broetje-Automation Gmbh Endeffektor
GB2567684B (en) * 2017-10-20 2022-03-30 Mclaren Automotive Ltd Composite manufacturing
GB2600118A (en) * 2020-10-21 2022-04-27 Mclaren Automotive Ltd Tape deposition system
JP2022101474A (ja) * 2020-11-18 2022-07-06 ザ・ボーイング・カンパニー 対応付け装置及び対応付け方法
NL2027396B1 (en) * 2021-01-26 2022-08-12 Boeing Co Composite wing panels and fabrication method
EP4000844A1 (en) * 2020-11-18 2022-05-25 The Boeing Company Composite wing panels and fabrication method

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004504186A (ja) * 2000-07-20 2004-02-12 ダイムラークライスラー・アクチェンゲゼルシャフト シェル型繊維強化プラスチック部品の製造方法及び製造装置
JP2007526152A (ja) * 2004-03-05 2007-09-13 アルカン テヒノロギー ウント メーニッジメント リミテッド 繊維強化されたプラスチックプレートの連続生産方法
JP2007530326A (ja) * 2004-03-31 2007-11-01 エルアールエム インダストリーズ リミテッド ライアビリティ カンパニー 熱可塑性成形プロセス及び装置
JP2007532384A (ja) * 2004-04-06 2007-11-15 ザ・ボーイング・カンパニー 航空機胴体およびその他の構造の複合バレルセクション、および係るバレルセクションを製造する方法およびシステム
JP2013525140A (ja) * 2010-04-16 2013-06-20 コンポジテンス ゲーエムベーハー ノンクリンプ織物の製造装置および製造方法

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3574040A (en) 1967-06-29 1971-04-06 Gen Dynamics Corp Apparatus for making laminated structural shapes by the controlled detrusive placement and polymerization of tectonic filamentous tapes
US5110395A (en) 1989-12-04 1992-05-05 Cincinnati Milacron Inc. Fiber placement head
FR2686080B1 (fr) * 1992-01-14 1994-11-10 Aerospatiale Procede de depose au contact a chaud de materiau composite fibre a matrice vitreuse et dispositif pour la mise en óoeuvre du procede.
GB9510046D0 (en) * 1995-05-18 1995-07-12 Ecole Polytechnique Fudurale D Process for the manufacture of polymer and composite materials and related equipment
FR2785623B1 (fr) 1998-11-10 2001-01-26 Aerospatiale Procede et dispositif de depose au contact de fils de fibres pre-impregnees notamment pour la realisation de structures complexes en materiau composite polymerise par ionisation
DE10005202B4 (de) * 2000-02-03 2007-03-01 Institut Für Verbundwerkstoffe Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur kontinuierlichen bauteil- und prozessorientierten Herstellung von Verstärkungsstruktur-Halbzeugen für Faser-Kunststoff-Verbundwerkstoffe
JP4718758B2 (ja) * 2000-07-28 2011-07-06 ハイパーカー,インコーポレイテッド 先進的複合構造体の製造方法及び装置
US7134629B2 (en) 2004-04-06 2006-11-14 The Boeing Company Structural panels for use in aircraft fuselages and other structures
US7836931B2 (en) 2004-06-22 2010-11-23 Slyne William J Tape laying apparatus and method
FR2913365B1 (fr) * 2007-03-06 2013-07-26 Coriolis Composites Attn Olivier Bouroullec Tete d'application de fibres avec systemes de coupe de fibres particuliers
DE102007037072B4 (de) 2007-08-06 2017-12-21 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Hochflexible Schäumzelle
US8048253B2 (en) 2007-09-26 2011-11-01 Fiberforge Corporation System and method for the rapid, automated creation of advanced composite tailored blanks
US8752293B2 (en) 2007-12-07 2014-06-17 The Boeing Company Method of fabricating structures using composite modules and structures made thereby
EP2230070A1 (en) * 2009-03-06 2010-09-22 Lm Glasfiber A/S Method and manufacturing line for manufacturing wind turbine blades
FR2950285A1 (fr) * 2009-09-21 2011-03-25 Airbus Operations Sas Dispositif de drapage automatise
DE102010013131A1 (de) 2009-12-21 2011-06-22 REHAU AG + Co., 95111 Verfahren zur Herstellung von endlosfaserverstärkten Formteilen aus thermoplastischem Kunststoff sowie Kraftfahrzeugformteil
US9193140B2 (en) * 2013-03-15 2015-11-24 Composite Technology & Applications Limited Composite material lay-up equipment
WO2014191046A1 (en) 2013-05-31 2014-12-04 Lm Wp Patent Holding A/S System and method for assisting in the manufacture of a wind turbine blade shell
FR3006938B1 (fr) * 2013-06-18 2015-10-02 Coriolis Composites Tete d application de fibres bi directionnelle a deux rouleaux
DE102015002777A1 (de) 2015-03-06 2016-09-08 Broetje-Automation Gmbh Faserlegemaschine
DE102015002775A1 (de) 2015-03-06 2016-09-08 Brötje-Automation GmbH System zur Fertigung von Faser-Verbundbauteilen
CN105109060A (zh) * 2015-09-17 2015-12-02 江苏恒神股份有限公司 一种制备纤维复合材料的真空导入成型工艺

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004504186A (ja) * 2000-07-20 2004-02-12 ダイムラークライスラー・アクチェンゲゼルシャフト シェル型繊維強化プラスチック部品の製造方法及び製造装置
JP2007526152A (ja) * 2004-03-05 2007-09-13 アルカン テヒノロギー ウント メーニッジメント リミテッド 繊維強化されたプラスチックプレートの連続生産方法
JP2007530326A (ja) * 2004-03-31 2007-11-01 エルアールエム インダストリーズ リミテッド ライアビリティ カンパニー 熱可塑性成形プロセス及び装置
JP2007532384A (ja) * 2004-04-06 2007-11-15 ザ・ボーイング・カンパニー 航空機胴体およびその他の構造の複合バレルセクション、および係るバレルセクションを製造する方法およびシステム
JP2013525140A (ja) * 2010-04-16 2013-06-20 コンポジテンス ゲーエムベーハー ノンクリンプ織物の製造装置および製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021529116A (ja) * 2018-06-26 2021-10-28 アーツェーエル アーヘン ゲーエムベーハー 繊維複合材料を含むワークピースの製造方法及び装置
JP7337105B2 (ja) 2018-06-26 2023-09-01 アーツェーエル アーヘン ゲーエムベーハー 繊維複合材料を含むワークピースの製造方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20180036966A1 (en) 2018-02-08
KR102437224B1 (ko) 2022-08-26
US11027504B2 (en) 2021-06-08
JP6910302B2 (ja) 2021-07-28
DE102015002775A1 (de) 2016-09-08
CN107635755B (zh) 2021-02-02
WO2016142299A2 (de) 2016-09-15
EP3265296A2 (de) 2018-01-10
WO2016142299A3 (de) 2016-11-03
RU2715834C2 (ru) 2020-03-03
RU2017131215A3 (ja) 2019-04-15
RU2017131215A (ru) 2019-04-04
KR20170122816A (ko) 2017-11-06
CN107635755A (zh) 2018-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6910302B2 (ja) 繊維複合部材を製造するシステム
JP6820860B2 (ja) 繊維敷設機およびワークピースに繊維ウェブを敷設する方法
JP6373392B2 (ja) 繊維敷設機および繊維スクリムの製造法
CN108290356B (zh) 用于铺放纤维带的制造设备
US8568549B2 (en) Process and device for manufacturing a preform for a load path aligned fiber composite structure
CN111565919B (zh) 复合制造
CN112533754B (zh) 用于制造具有纤维复合材料的工件的方法和装置
US7100531B2 (en) Installation for cutting and applying reinforcement fibers
CN117836118A (zh) 带有具有多个缠绕头的旋转支架的细丝缠绕机器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200107

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200402

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200605

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201207

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210706

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6910302

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150