以下の詳細な説明では、本明細書の一部を形成する添付図面を参照する。図中、同様の参照番号は同様の部分を示し、実施可能な例示的な実施形態として示される。本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態を利用することができ、構造的又は論理的な変更を行うことができることを理解されたい。
特許請求の範囲に記載の主題を理解する上で最も有用な方法で、様々な動作が複数の個別のアクション又は動作として説明されることがある。
しかしながら、説明の順序は、それらの動作が必ずしも順序に依存することを暗示するものと解釈されるべきではない。特に、それらの動作は提示順に実行されなくてよい。説明される動作は、記載された実施形態と異なる順序で実行されてよい。様々な追加の動作が実行されてもよいし、記載された動作が追加の実施形態において省略されてもよい。
本開示上、語句「A又はB」は、(A)、(B)又は(A及びB)を意味する。本開示上、「A、B又はC」は、(A)、(B)、(C)、(A及びB)、(A及びC)、(B及びC)、又は(A、B及びC)を意味する。
説明は、「一実施形態において」や「複数の実施形態において」という表現を用いることがあり、それぞれが同じ又は異なる実施形態の1つ以上を参照することができる。更に、本開示の実施形態に関して使用される語句「含む(comprising)」、「有する(including)」、「有する(having)」などは同義語である。
図1は、mmWaveチャネルのチャネルダイナミクスの例を示すグラフ100である。特に、グラフ100は、ユーザ機器(UE)が移動している期間にわたって、チャネルゲインをデシベル(dB)で示す。
mmWaveチャネル内の電波は、短波長(例えば500mm未満)を有することがあり、大気、雨などによって吸収される電波によって生じ得る比較的高い減衰と関連していることがある。このような電波の波長が短いほど、拡散反射が増え、マルチパス伝播が起こり、フェーディングの問題を引き起こすことがある。更に、このような電波は、歩行者の速度であっても、周波数の著しいドップラーシフトに関連することがある。このようなmmWaveチャネルにおける電波の伝播の課題は、上記で簡単に紹介したように、チャネルが周期的にドロップアウトする結果に至ることがある。例えば、グラフ100は、1秒後に始まり約6秒に続く期間中に、mmWaveチャネルがオンであり、約−95dBでピークになる有意なチャネルゲインを提供することができることを示す。しかしながら、6秒目の直後には、mmWaveチャネルが完全にオフになり、7秒目に近づくまでオンに戻らないことがある。このとき、mmWaveチャネルのチャネルゲインは約−105dBまで増大することがある。したがって、1秒に近い時間の間、mmWaveチャネルは効果的にオフになり、チャネル上に確立された通信リンクはいずれもドロップされる。
グラフ100によって示されるチャネル・オンオフ効果は、より低い周波数帯域と比較して、より高い周波数帯域における接続性及びトラフィック管理のために、異なる技術が利用され得ることを示唆する。本開示の実施形態は、低周波数帯域(例えば6GHz未満)で動作する無線アクセス技術(RAT)によって接続が維持される一方、高周波数帯域(例えば6GHz超)で動作するRATは、利用可能なときに便宜的にチャネルにアクセスすることができることを提供する。実施形態は、不安定な便宜的アクセスリンクを安定した接続に変えるために適用され得るモバイルプロキシ及びトラフィックシェーピングを説明する。
本開示では、例えばモバイルプロキシを含む無線通信システムの構成要素による便宜的アクセス及びトラフィックシェーピングの実施例が説明される。
一部の実施形態では、便宜的アクセス及びトラフィックシェーピングは、マクロ進化型ノードB(MeNB)によって比較的安定した接続が提供されるアンカー−ブースタアーキテクチャに基づくことができ、一方、便宜的な通信リンクをサポートするために、比較的不安定であるが大容量の接続がスモールセルeB(SeNB)によって提供される。
一部の実施形態は、追加的/代替的に、コアネットワーク内に存在し得るモバイルプロキシによって実装されるトラフィック制御メカニズムを含んでよい。モバイルプロキシは、エッジクラウドで便宜的リンク及びトラフィックバッファリングを管理することができる。本明細書で用いられるエッジクラウドは、無線アクセスネットワークのエンティティと直接インタフェースするコアネットワークのエンティティである。
様々な実施形態において、モバイルプロキシは、トランスポートネットワークを介したデータ転送の制御を提供するトランスポート層を終了させることができる。モバイルプロキシは、ネットワークトラフィックに悪影響を与える無線チャネル容量の変動を低減又は回避するために、トランスポートネットワーク上のデータ転送を制御し、UEトラフィックをバッファリングすることができる。トランスポートネットワークは、トランスポート層(例えば伝送制御プロトコル(TCP)レイヤ)で接続されたデバイスのネットワークを指す。トランスポートネットワークの終端は、例えば、モバイルプロキシや送信エンティティ(例えばアプリケーションサーバ)のような、TCPレイヤ動作を実行するデバイスであってよい。トランスポートネットワークは、終端を接続するためにコアネットワークをトラバースしてよい。
モバイルプロキシは、基礎となる無線アクセスネットワーク容量に適合するように、トランスポートネットワークトラフィックを操作することができる。アンカーeNB、例えばMeNBは、UEとの無線リソース制御(RRC)接続を維持することができる。様々な実施形態において、アンカーeNB又はモバイルプロキシは、トラフィックサイズ、トラフィックタイプ、サービス品質(QoS)要件及びmmWave無線リンク品質に基づいて、ユーザプレーン内のmmWaveブースタセルの便宜的アクセスをスケジューリングすることができる。
mmWave帯域での平均ネットワーク容量が高い場合であっても、上述したチャネル・オンオフ効果に起因する劇的な無線リンクレートの変動を理由として、この高い無線ネットワークデータレートがトランスポートネットワークにとって常に有用であるとは限らない。よって、本開示では、エッジクラウド及び無線アクセスネットワークにおける便宜的アクセス手順が説明される。エッジクラウドにおけるバッファリング及びトランスポート層管理は、無線アクセスネットワーク内の不安定な便宜的アクセスリンクを円滑にするのに役立つ。トラフィックの操作とスケジューリングにより、不安定な便宜的アクセスリンクが安定した接続に変わる可能性がある。
図2は、一部の実施形態に係るネットワーク通信環境200を示す。ネットワーク通信環境200(或いは単に「環境200」)は、コアネットワーク(CN)デバイス204(モバイルプロキシ206を含んでよい)、マクロ進化型ノードB(MeNB)208、スモールセル進化型ノードB(SeNB)212及びユーザ機器(UE)216を含む。
一部の実施形態では、eNB208,212は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって開発された仕様及びプロトコル(例えば、限定ではないが、ロングタームエボリューション(LTE)技術仕様書(TS))と一致する無線エアインタフェースを提供する進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)の一部であってよい。
本明細書で用いられる「LTE」は、一般に、初代LTE、LTE-Advanced(LTE−A)、5Gなどに関連するリリースを指すことがある。他の実施形態では、eNB208,212は、限定ではないがGSM(登録商標)(Global System for Mobile Communication)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、ユニバーサル移動通信システム(UMTS)、高速パケットアクセス(HSPA)、進化型HSPA(E−HSPA)などの、他のセルラシステムの一部であってよい。
CNデバイス204は、UEの全体制御及びベアラの確立を担うコアネットワーク(或いは、システム・アーキテクチャ・エボリューション(SAE)の進化型パケットコア(EPC))の一部であってよく、定義されたサービス品質(QoS)を有するIPパケットフローであってよい。一部の実施形態では、CNデバイス204は、コアネットワークのエッジにあると見なすことができ、したがって、エッジクラウドデバイスと呼ぶことができる。CNデバイス204は、UE216がアイドル状態にあるときにデータベアラのためのローカルモビリティアンカーとして機能するサービングゲートウェイ(S−GW)を含んでよく、CNのモビリティ管理エンティティ(MME)がベアラを再確立するためにUE216のページングを開始する間に、ダウンリンクデータを一時的にバッファリングしてよい。S−GWは、訪問先ネットワークにおいて管理機能を実行することもできる(例えば、課金目的でデータ使用統計を収集する)。
一部の実施形態では、CNデバイス204は、追加的/代替的に、CNの1つ以上の他の論理ノードを含んでよい。例えば、CNデバイス204は、UE216についてのIPアドレス割当てと、ポリシー及び課金ルール機能(PCRF)からのルールに従うサービス品質(QoS)施行及びフローベース課金とを担当するパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P−GW)を含んでよい。CNデバイス204は、追加的/代替的にMMEを含んでよく、MMEは、例えば、非アクセス層(NAS)プロトコルに基づくシグナリングなど、UE216とCNとの間のシグナリングを処理する制御ノードであってよい。MMEは、ベアラ管理(例えば、NASプロトコルのセッション管理層によって処理されるベアラの確立、維持、解放)に関連する機能、(例えば、NASプロトコル層内の接続又はモビリティ管理層によって処理されるような、CNとUE216との間の接続及びセキュリティの確立)に関連する機能、又は他のネットワークとのインタワーキングに関連する機能を実行してよい。
更に詳述するように、CNデバイス204は、無線エアインタフェースを介した信頼性の高い通信を容易にするために、CNのエッジでトランスポート層接続を管理するモバイルプロキシ206を含んでよい。一部の実施形態では、モバイルプロキシ206は、バッファリングを採用してよく、コアネットワークのトランスポート層機能を管理してよい。例えば、モバイルプロキシ206は、コアネットワーク(CNデバイス204が配置される)をトラバースするトランスポートネットワークの接続を介して、送信エンティティからトラフィックを受信してよい。モバイルプロキシ206は、CNデバイス204のメモリ回路内のトラフィックをバッファリングすることができ、無線アクセスネットワークをトラバースする接続を介して、無線アクセスネットワークのeNB(例えばMeNB208又はSeNB212)へトラフィックを送信させることができる。トラフィックが送信される正確な1つ又は複数のリンクのスケジューリングは、モバイルプロキシ206又はMeNB208でのスケジューリングロジックによって決定されてよい。
モバイルプロキシ206は、リンク220,224の容量に関する情報を受信してよく、トラフィックが受信されたトランスポートネットワークのデータレートを制御してよい。このように、エッジクラウドデバイスとして動作するモバイルプロキシ206は、トランスポートネットワークを効果的に管理し、少なくとも、エアインタフェースのリンクを介してデータの有効な転送に参加することができる。環境200は、異なるエンティティ間で送信され得るシグナリング手順及びメッセージタイプを指定する多数のインタフェースを有することができる。eNBは、Uuインタフェースを介してUE216と通信してよい。eNBは、X2インタフェースを介して互いに通信してよい。eNBは、SIインタフェースを介してモバイルプロキシと通信してよい。SGWは、S5/S8インタフェースを介してPGWと通信してよい。
MeNB208は、比較的大きなカバレッジエリアにわたってUEのための無線カバレッジを提供する比較的高出力のセルラ基地局であってよい。例えば、一部の実施形態では、MeNB208は、1〜20キロメートル(km)の距離にわたって無線カバレッジを提供することができる。一部の実施形態では、MeNB208は、数十ワットの出力を有することができる。
SeNB212は、MeNB208と比較して、相対的に小さいカバレッジエリアにわたってUEのための無線カバレッジを提供する比較的低電力のセルラ基地局であってよい。例えば、一部の実施形態では、SeNB212は、1000メートル(m)未満の距離にわたって無線カバレッジを提供することができる。一部の実施形態では、SeNB212は、数ワット未満の出力を有することができる。SeNB212は、様々な実施形態において、マイクロセル、ピコセル又はフェムトセルeNBと呼ぶことができる。
MeNB208は、UE216との第1の通信リンクをサポートするために、より低い周波数帯域(例えば6GHz未満)で動作する第1のRATを実装してよい。第1の通信リンクはアンカーリンクとも呼ばれ、UE216とネットワークとの間のシグナリング及びデータ交換のためのベースライン接続を提供することができる。
低周波数帯域は、周波数分割二重化(FDD)に利用される進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E−UTRA)動作帯域1−5,7−14,17−4,65,66、又は時分割二重化(TDD)に利用されるE−UTRA動作帯域33−45を含んでよい。これらのE−UTRA動作帯域は、約700MHzと3700MHzとの間の周波数帯域を有することができる。他の実施形態では、GSM(Global System for Mobile Communications)周波数帯域、ユニバーサル移動通信システム(UMTS)周波数帯域などの他の周波数帯域を用いることができ、これらは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)ネットワーク、UMTSネットワーク、WiMAX(worldwide interoperability for microwave access)ネットワークなどの、他のタイプのネットワークのRATを用いても用いなくてもよい。
SeNB212は、UE216との第2の通信リンクをサポートするために、より高い周波数帯域(例えば6GHz超)で動作する第2のRATを実装してよい。第2の通信リンクはブースタリンクとも呼ばれ、利用可能であれば、UE216とネットワークとの間でデータを交換するための追加のリソースを提供することができる。
より高い周波数帯域は、約500mmから1mmの波長を有する電波を有することができる。本明細書上、この波長範囲は、「mmWave」波長と呼ばれることがある。より高い周波数帯域は、一部の実施形態では、電気電子技術者協会(IEEE)によって記述されるミリメートル帯域(110−300GHzの周波数範囲と2.73mmから1mmの波長範囲を有する)、国際電気通信連合(ITU)無線帯域10(6〜30GHz)、又はITU無線帯域11(30〜300GHz)を含んでよい。
通信リンクの各々は、多数の異なる伝送層(例えば多入力多出力(MIMO)通信で用いられる)又は多数の異なるキャリア(例えばキャリアアグリゲーション環境で用いられる)を含むことができる。更に、調整されたマルチポイントシナリオにおいて、追加のeNB、送信ポイント又はリモート無線ヘッドを配備することができる。一般に、記載される実施形態は、本明細書で提供される説明と一致する様々なセルラネットワーク配備に組み込むことができる。
環境200内の通信では、2つの異なる種類のデータフローを区別することができる。第1のデータフロー(ユーザプレーン(Uプレーン)と呼ぶことができる)は、エンドツーエンド接続のユーザ間で直接的且つ透過的に交換されるデータ、例えば音声データやインターネットプロトコル(IP)パケットを含んでよい。第2のデータフロー(制御プレーン(Cプレーン)と呼ぶことができる)は、ユーザとネットワークとの間で交換されるシグナリング情報を含んでよい。よって、Cプレーンは、コール確立のためのメッセージ又は例えば位置更新のためのメッセージを交換するための、シグナリング情報のために用いられてよい。
MeB208とSeB212との間のX2インタフェースは、CプレーンとUプレーンの両方のシグナリングを可能にすることができる。MeNB208とモバイルプロキシ206との間のSIインタフェースは、CプレーンとUプレーンの両方のシグナリングを可能にすることができる。SeNB212とモバイルプロキシ206との間のSIインタフェースは、Uプレーンシグナリングを可能にすることができる。
一部の実施形態では、SeNB212のCプレーン接続はMeNB208にアンカーされてよく、MeNB208のCプレーン接続はモバイルプロキシ206にアンカーされてよい。したがって、SeNB212は、MeNB208を介してネットワークとシグナリング情報を交換してよく、MeNB208は、ネットワークとシグナリング情報を直接交換してよい。一部の実施形態では、SeNB212のUプレーン接続は、MeNB208又はCNデバイス204のモバイルプロキシ206とのものであってよい。
図3は、一部の実施形態に係る電子デバイス回路300を示す。電子デバイス回路300は、eNB(例えばMeNB208又はSeNB212)、CNデバイス204又はUE216を実現してよく、組み込まれてよく、或いはそうでなければその一部であってよい。実施形態では、電子デバイス回路300は通信回路304を含んでよい。通信回路304は、制御回路308と、送信回路316及び受信回路320を含む送受信回路312と、メディアインタフェース回路324とを含んでよい。
本明細書で使用する「回路」という用語は、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行する特定用途向け集積回路(ASIC)、電子回路、プロセッサ(共有、専用或いはグループ)又はメモリ(共有、専用或いはグループ)、組合わせ論理回路、その他の、記載された機能を提供する適切なハードウェアコンポーネントを指してよく、その一部であってよく、或いはそれらを含んでよい。一部の実施形態では、電子デバイス回路300は、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアモジュールにおいて実現されてよく、或いは、該回路に関連する機能が1つ以上のソフトウェア又はファームウェアモジュールによって実現されてもよい。
メディアインタフェース回路324は、送受信回路312を有線又は無線の通信媒体と通信可能に結合するように構成される回路要素を含んでよい。一部の実施形態では、メディアインタフェース回路324は、一般に示されるような(無線媒体を介する信号の送信/受信のための)1つ以上のアンテナ素子、増幅器、フィルタなどを含むことができる無線周波数フロントエンドコンポーネントを含んでよい。他の実施形態では、メディアインタフェース回路324は、他のネットワークとインタフェースするためのコンポーネントを含んでよい。例えば、一部の実施形態では、メディアインタフェース回路324はイーサネット(登録商標)インタフェースを含んでよく、例えば、同軸、ツイストペア、光ファイバ物理メディアインタフェースなどの、ポートその他のメディアインタフェースを含んでよい。
送受信回路312は、制御回路308をメディアインタフェース回路324と結合してよい。送受信回路312は、制御回路308から信号を受信し、様々な信号処理機能を実行して、メディアインタフェース回路324による適切な通信媒体を介して送信するための信号を準備してよい。送受信回路312はまた、メディアインタフェース回路324から信号を受信し、様々な信号処理機能を実行して、制御回路308への送信のために信号を準備してよい。電子デバイス回路300が、例えばUuインタフェースの無線通信媒体とインタフェースする実施形態では、通信回路304は、1つ以上のデジタル信号プロセッサ(DSP)とチャネルコードを含む通信アルゴリズム処理とを使用する無線周波数部分、混合信号部分及びアナログ部分、並びにベースバンド部分を含んでよい。この実施形態は、図4に関して更に詳細に説明される。
電子デバイス回路300が例えばSI、X2又はS5/S8インタフェースの有線通信媒体とインタフェースする実施形態では、通信回路304は、適切な通信ネットワークプロトコルに従って信号処理を提供してよい。例えば、通信回路304は、例えば10ギガビットイーサネット、1000BASE−T、100BASE−TX、10BASE−T規格などのイーサネットプロトコルを実装するイーサネットコントローラを含んでよい。この実施形態は、図5に関して更に詳細に説明される。
制御回路308は、適切なネットワークを介した通信を容易にするために、リンク層(例えばメディアアクセス制御(MAC)層)及び上位層の動作を実行する回路を含んでよい。一部の実施形態では、送受信回路312によってアナログPHY動作が実行されている場合にも、デジタル物理層(PHY)動作が制御回路308によって実行されてよい。
本明細書で更に詳細に説明するように、制御回路308は、コアネットワークとUEとの間で行われる通信において、無線チャネル容量の変動を低減するように動作してよい。制御回路308は、無線チャネル容量の変動を低減し、無線インタフェースを介して信頼性の高い通信を提供する方式で、高周波数帯域の通信リンクの便宜的アクセスを可能にするために、様々なアクセスネットワーク制御動作を実行してよい。特に、アクセスネットワーク制御動作は、トラフィックレポート、スケジューリング、バッファリング/キャッシング、トラフィックシェーピング、レート制御などを含んでよい。これらの動作については、本明細書で更に詳細に説明する。
一部の実施形態では、制御回路308は、本明細書で説明される動作を実行するために、例えば、処理回路及びメモリ回路を含む様々な回路を含んでよい。一部の実施形態では、制御回路308は、例えばCNデバイス204などのCNデバイスからアクセスネットワーク制御動作を提供するモバイルプロキシを実装してよい。
図4は、一部の実施形態に係る無線通信回路400を示す。無線通信回路400は、電子デバイス回路300に実装されて、無線接続を提供することができる。例えば、無線通信回路400は、Uuインタフェースを介して通信するためにMeNB208、SeNB212又はUE216において電子デバイス回路300が採用される場合に用いられてよい。
無線通信回路400は、少なくとも図示のように互いに結合されたベースバンド回路404、RF回路406、フロントエンド回路408及びアンテナ410を含んでよい。一般に、ベースバンド回路404は制御回路308に組み込まれてよく、RF回路406は送受信回路312に組み込まれてよく、フロントエンド(FE)回路408はメディアインタフェース回路324に組み込まれてよい。しかしながら、一部の実施形態では、1つのコンポーネントに関して説明される一部の機能が別のコンポーネントに実装されてよいことが理解されよう。
ベースバンド回路404は、限定されないが、1つ以上のシングルコア又はマルチコアプロセッサなどの回路を含んでよい。ベースバンド回路404は、RF回路406の受信信号パスから受信されるベースバンド信号を処理し、RF回路406の送信信号パス用のベースバンド信号を生成するための、1つ以上のベースバンドプロセッサ又は制御ロジックを含んでよい。ベースバンド処理回路404は、ベースバンド信号の生成及び処理、並びにRF回路406の動作の制御のために、(通信回路400をホストするプラットフォーム上の)アプリケーション回路とインタフェースしてよい。例えば、一部の実施形態では、ベースバンド回路404は、第2世代(2G)ベースバンドプロセッサ404a、第3世代(3G)ベースバンドプロセッサ404b、第4世代(4G)ベースバンドプロセッサ404c、又は第5世代(5G)ベースバンドプロセッサ404dを含んでよい。他の実施形態は、他の既存の世代、開発中の世代、或いは将来開発される世代のための他のベースバンドプロセッサを有してよい。
一部の実施形態では、ベースバンド回路404、RF回路406、FE回路408及びアンテナ410は、低周波数又は高周波数の帯域で無線通信専用のコンポーネントを有してよい。例えば、一部の実施形態では、4Gベースバンドプロセッサ404cは低周波数帯域での通信に用いられてよく、5Gベースバンドプロセッサ404dは高周波数帯域での通信に用いられてよい。
ベースバンド回路404(例えば、ベースバンドプロセッサ404a〜dの1つ以上)は、RF回路406を介して1つ以上の無線ネットワークとの通信を可能にする様々な無線制御機能を扱ってよい。無線制御機能は、信号変調/復調、符号化/復号化、無線周波数シフトなどを含んでよいが、これに限定されない。一部の実施形態では、ベースバンド回路404の変調/復調回路は、高速フーリエ変換(FFT)、プリコーディング又はコンステレーションマッピング/デマッピング機能を含んでよい。一部の実施形態では、ベースバンド回路404の符号化/復号化回路は、畳み込み、テールビート畳み込み、ターボ、ビタビ、又は低密度パリティチェック(LDPC)エンコーダ/デコーダ機能を含んでよい。
変調/復調及びエンコーダ/デコーダ機能の実施形態は、これらの例に限定されず、他の実施形態では他の適切な機能を含んでよい。
一部の実施形態では、ベースバンド回路404は、例えば、PHY、MAC、無線リンク制御(RLC)、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)、無線リソース制御(RRC)の要素を含む、E−UTRANプロトコルの要素などのプロトコルスタックの要素を含んでよい。ベースバンド回路404の中央処理装置(CPU)404eは、PHY、MAC、RLC、PDCP又はRRC層のシグナリングのためにプロトコルスタックの要素を実行するように構成されてよい。プロトコルスタックの層については簡単に説明する。図4に関するプロトコルスタックの議論は、主にE−UTRAプロトコルスタックに基づくが、説明の一部は非E−UTRAプロトコルスタックにも対応してよい。
PHY層は、例えば、ケーブル配線、配線、周波数、バイナリ信号を表現するために用いられるパルスなどの、ネットワークのハードウェア伝送技術を指すことができる。PHY層は、エアインタフェースを介してMACトランスポートチャネルからの全ての情報を搬送することができ、リンク適応、電力制御、セルサーチ(初期同期及びハンドオーバ目的のため)及びRRCレイヤの他の測定を扱うことができる。
MAC層は、端末が共有媒体を用いて多元接続ネットワーク内で通信することを可能にするためのアドレッシング及びチャネルアクセス制御機構を提供することができる。MAC層は、トランスポートチャネルを介して物理層と接続し、論理チャネルを介してRLC層と接続することができる。MAC層は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化及び逆多重化を実行し、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)、動的スケジューリング及びチャネル優先順位付けを介して誤り訂正を実行することができる。パケット無線ワイヤレスネットワークにおいて使用され得る複数のアクセスプロトコルは、符号分割多元接続(CDMA)及び直交周波数分割多元接続(OFDMA)を含んでよい。
RLC層は、サービスアクセスポイント(SAP)を介してPDCP層と通信し、論理チャネルを介してMAC層と通信することができる。RLC層は、透過モード(TM)、非承認(unacknowledged)モード(UM)及び確認(acknowledged)モード(AM)の3つのモードのうちの1つで動作することができる。モードに応じて、RLC層は、RLCサービスデータユニット(SDU)及びプロトコルデータユニット(PDU)に対して様々な動作を実行することができ、例えば、自動再送要求(ARQ)による誤り訂正、データ転送及び連結セグメンテーション、RLC SDUの再アセンブリ、RLC PDUの再セグメンテーション、重複検出、プロトコルエラー検出などを実行することができる。
PDCP層は、ユーザプレーンデータに対するヘッダ圧縮及び圧縮解除と、セキュリティ機能(例えば、ユーザプレーン及びコントロールプレーンデータの暗号化及び復号化、並びに制御プレーンデータのインテグリティ保護検証)と、ハンドオーバサポート機能(例えば、上位層PDUのシーケンス配信及び再配列、並びにRLC AMモードにマッピングされたユーザプレーンデータのためのハンドオーバ損失)と、タイムアウトに起因するユーザプレーンデータの破棄とを行うことができる。
RRC層は、アクセス層(AS)内の機能を制御する役割を果たす主要層であってよい。RRC層は、無線ベアを確立し、UEとeNBとの間のRRCシグナリングを用いて下位層を構成することができる。RRC層は、システム情報のブロードキャスト、RRC接続制御、ネットワーク制御されたRAT間移動、測定構成レポートなどを提供することができる。
一部の実施形態では、ベースバンド回路は、1つ以上のオーディオデジタル信号プロセッサ(DSP)404fを含んでよい。オーディオDSP404fは、圧縮/復元及びエコー消去のための要素を含んでよく、他の実施形態では他の適切な処理要素を含んでよい。
ベースバンド回路404は、メモリ/ストレージ404gを更に含んでよい。
メモリ/ストレージ404gは、ベースバンド回路404のプロセッサによって実行される動作のためのデータ又は命令をロード及び格納するために用いられてよい。一実施形態のメモリ/ストレージ404gは、適切な揮発性メモリ又は不揮発性メモリの任意の組合わせで具体化されるコンピュータ可読記憶媒体を含んでよい。メモリ/ストレージ404gは、限定ではないが、埋め込まれたソフトウェア命令(例えばファームウェア)を有する読出専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(例えばダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM))、キャッシュ、バッファなどを含む、様々なレベルのメモリ/ストレージの任意の組合わせを含んでよい。メモリ/ストレージ404gは、様々なプロセッサ間で共有されてもよいし、特定のプロセッサ専用であってもよい。
一部の実施形態では、ベースバンド回路404のコンポーネントは、単一のチップ又は単一のチップセットで適切に組み合わせられてよく、或いは、同じ回路基板上に配置されてよい。一部の実施形態では、ベースバンド回路404、RF回路406又はFE回路408の構成要素の一部又は全部は、例えば、システムオンチップ(SOC)上などで共に実装されてよい。一部の実施形態では、ベースバンド回路404は、1つ以上のRATと互換性のある通信を提供してよい。例えば、一部の実施形態では、ベースバンド回路404は、E−UTRAN又は他の無線メトロポリタンエリアネットワーク(WMAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)との通信をサポートしてよい。一部の実施形態では、ベースバンド回路404は、高周波数帯域と低周波数帯域の両方を用いる通信をサポートしてよい。ベースバンド回路404が2つ以上の無線プロトコルの無線通信をサポートするように構成される実施形態は、マルチモードベースバンド回路と呼ぶことができる。
RF回路406は、非固体媒体を介して変調された電磁放射線を用いて、無線ネットワークとの通信を可能にすることができる。様々な実施形態において、RF回路406は、無線ネットワークとの通信を容易にするためのスイッチ、フィルタ、増幅器などを含んでよい。RF回路406は、FE回路408から受信されたRF信号をダウンコンバートし、ベースバンド回路404にベースバンド信号を供給する回路を含むことができる受信信号パスを含んでよい。RF回路406はまた、ベースバンド回路404によって提供されるベースバンド信号をアップコンバートし、RF出力信号を送信のためにFE回路408に提供するための回路を含む送信信号パスを含んでよい。
一部の実施形態では、RF回路406は、受信信号パス及び送信信号パスを含んでよい。RF回路406の受信信号パスは、ミキサ回路406a、増幅器回路406b及びフィルタ回路406cを含んでよい。RF回路406の送信信号パスは、フィルタ回路406c及びミキサ回路406aを含んでよい。RF回路406はまた、受信信号パスのミキサ回路406a及び送信信号パスによって用いられる周波数を合成する合成回路406dを含んでもよい。一部の実施形態では、受信信号パスのミキサ回路406aは、合成回路406dによって提供された合成周波数に基づいて、FE回路408から受信されたRF信号をダウンコンバートするように構成されてよい。増幅器回路406bは、ダウンコンバートされた信号を増幅するように構成されてよく、フィルタ回路406cは、ダウンコンバートされた信号から不要な信号を除去して、出力ベースバンド信号を生成するように構成されるローパスフィルタ(LPF)又はバンドパスフィルタ(BPF)であってよい。出力ベースバンド信号は、更なる処理のためにベースバンド回路404に供給されてよい。一部の実施形態では、出力ベースバンド信号は、ゼロ周波数ベースバンド信号であってよいが、これは要件ではない。一部の実施形態では、受信信号パスのミキサ回路406aはパッシブミキサを含んでよいが、実施形態の範囲はこの点に限定されない。
一部の実施形態では、送信信号パスのミキサ回路406aは、合成回路406dによって提供された合成周波数に基づいて入力ベースバンド信号をアップコンバートして、FE回路408のRF出力信号を生成するように構成されてよい。ベースバンド信号は、ベースバンド回路404によって提供されてよく、フィルタ回路406cによってフィルタリングされてよい。フィルタ回路406cはローパスフィルタ(LPF)を含んでよいが、実施形態の範囲はこの点に限定されない。
一部の実施形態では、受信信号パスのミキサ回路406aと送信信号パスのミキサ回路406aは、2つ以上のミキサを含んでよく、それぞれ直交ダウンコンバージョン又はアップコンバージョンのために配置されてよい。一部の実施形態では、受信信号パスのミキサ回路406aと送信信号パスのミキサ回路406aは、2つ以上のミキサを含んでよく、画像拒絶(例えばハートレー画像拒絶)のために配置されてよい。一部の実施形態では、受信信号パスのミキサ回路406aと送信信号パスのミキサ回路406aは、それぞれ直接ダウンコンバージョン又は直接アップコンバージョンのために配置されてよい。一部の実施形態では、受信信号パスのミキサ回路406aと送信信号パスのミキサ回路406aは、スーパーヘテロダイン動作用に構成されてよい。
一部の実施形態では、出力ベースバンド信号及び入力ベースバンド信号はアナログベースバンド信号であってよいが、実施形態の範囲はこの点に限定されない。一部の代替実施形態では、出力ベースバンド信号及び入力ベースバンド信号は、デジタルベースバンド信号であってよい。このような代替実施形態では、RF回路406は、アナログ−デジタル変換器(ADC)及びデジタル−アナログ変換器(DAC)回路を含んでよく、ベースバンド回路404は、RF回路406と通信するデジタルベースバンドインタフェースを含んでよい。
一部のデュアルモードの実施形態では、別個の無線IC回路が各スペクトルの信号を処理するために提供されてよいが、実施形態の範囲はこの点に限定されない。
一部の実施形態では、合成回路406dは、フラクショナルN合成器又はフラクショナルN/N+1合成器であってよいが、他のタイプの周波数合成器が適するときは、実施形態の範囲はこれに限定されない。例えば、合成回路406dは、デルタシグマ合成器、周波数乗算器、又は分周器を備える位相同期ループを含む合成器であってよい。
合成回路406dは、周波数入力及び除算器制御入力に基づいて、RF回路406のミキサ回路406aによって用いられる出力周波数を合成するように構成されてよい。一部の実施形態では、合成回路406dは、フラクショナルN/N+1合成器であってよい。
一部の実施形態では、周波数入力は電圧制御発振器(VCO)によって提供されてよいが、これは要件ではない。除算器制御入力は、所望の出力周波数に応じて、ベースバンド回路404かアプリケーションプロセッサのいずれかによって提供されてよい。一部の実施形態では、アプリケーションプロセッサによって示されるチャネルに基づき、ルックアップテーブルから、除算器制御入力(例えばN)が決定されてよい。
RF回路406の剛性回路406dは、除算器、遅延ロックループ(DLL)、マルチプレクサ及び位相アキュムレータを含んでよい。一部の実施形態では、除算器はデュアルモジュラスデバイダ(DMD)であってよく、位相アキュムレータはデジタル位相アキュムレータ(DPA)であってよい。一部の実施形態では、DMDは、フラクショナル分割比を提供するために、入力信号をN又はN+1(例えばキャリーアウトに基づく)で分割するように構成されてよい。一部の例示的な実施形態では、DLLは、直列の、調整可能な遅延素子、位相検出器、チャージポンプ及びD型フリップフロップのセットを含んでよい。このような実施形態では、遅延素子は、VCO期間をNd個の等しい位相のパケットに分割するように構成されてよく、Ndは遅延線の遅延素子の数である。このように、DLLはネガティブフィードバックを提供し、遅延線を通る総遅延が1VCOサイクルになるようにする。
一部の実施形態では、合成回路406dは、出力周波数としてキャリア周波数を生成するように構成されてよい。一方、他の実施形態では、出力周波数は、キャリア周波数の倍数(例えば、キャリア周波数の2倍、キャリア周波数の4倍)であってよく、互いに対して複数の異なる位相を有する複数の信号をキャリア周波数で生成するために、直交発生器及び除算器回路と共に用いられてよい。一部の実施形態では、出力周波数はLO周波数(fLO)であってよい。一部の実施形態では、RF回路406は、IQ/ポーラコンバータを含んでよい。
FE回路408は受信信号パスを含んでよく、受信信号パスは、1つ以上のアンテナ410から受信されたRF信号で動作し、受信信号を増幅し、受信信号の増幅されたバージョンを更なる処理のためにRF回路406に提供するように構成される回路を含んでよい。FE回路408はまた、送信信号パスを含んでよく、送信信号パスは、1つ以上のアンテナ410の1つ以上による送信のためにRF回路406によって提供される、送信のための信号を増幅するように構成される回路を含んでよい。一部の実施形態では、FE回路408は、送信モード動作と受信モード動作とを切り替えるためのTX/RXスイッチを含んでよい。FE回路408は、受信信号パス及び送信信号パスを含んでよい。FE回路408の受信信号パスは、受信RF信号を増幅し、増幅された受信RF信号を出力として(例えば、RF回路406に)供給する低ノイズ増幅器(LNA)を含んでよい。FE回路408の送信信号パスは、入力RF信号(例えば、RF回路406によって提供される)を増幅するための電力増幅器(PA)と、(例えば、1つ以上のアンテナ410の1つ以上による)次の送信のためのRF信号を生成する1つ以上のフィルタとを含んでよい。
図5は、一部の実施形態に係るイーサネットコントローラ500を示す。イーサネットコントローラ500は、有線接続を提供するために電子デバイス回路300に実装されてよい。例えば、SI又はS5/S8インタフェースを介して通信するためのSI若しくはX2インタフェース又はCNデバイス204を介して通信するために、電子デバイス回路300がCNデバイス204、MeNB208又はSeNB212において使用される場合、イーサネットコントローラ500が用いられてよい。
イーサネットコントローラ500は、イーサネットコントローラ500をホストプラットフォームに結合するためのホストインタフェース512を含んでよい。一部の実施形態では、ホストインタフェース512は、周辺コンポーネント相互接続エクスプレス(PCIe)バスなどの、シリアル拡張バスと結合するためのバスインタフェースであってよい。一部の実施形態では、ホストインタフェース512は、管理容易性及び性能上の理由から、PCIeリソースの分離を可能にする単一ルート入出力仮想化(SR−IOV)を有するPCIeエンドポイントであってよい。これにより、仮想環境内の異なる仮想マシンが単一のPCIeハードウェアインタフェースを共有できるようになる。他の実施形態では、ホストインタフェース512は、PCIeバスが異なる物理マシン上の異なる仮想マシン間でリソースを共有することを可能にする、複数のルート入出力仮想化を有するPCIeエンドポイントであってよい。
イーサネットコントローラ500は、キュー管理及びスケジューリング(QMS)回路516を含んでよい。QMS回路516(ネットワーク又はパケットスケジューラとも呼ばれる)は、イーサネットコントローラ500によるパケットの送信及び受信を制御するためにキューイング/スケジューリングアルゴリズムを採用してよい。QMS回路516は、イーサネットコントローラ500の送信キュー及び受信キュー内のネットワークパケットのシーケンスを管理してよい。一部の実施形態では、QMS回路516は、複数の異なるキューを含んでよく、各キューは、構成されたパケット分類ルールに従って1つのフローのパケットを保持する。例えば、パケットは、そのソース及び宛先のIPアドレス、サービス品質要件などにより、フローに分割されてよい。一部の実施形態では、受信側スケーリングを実行して、ホストプラットフォームの利用可能な処理コアにわたって着信パケットを拡散するために、QMS回路516はイーサネットコントローラ500によって使用されてよい。QMS回路516は、別のコアがパケットのターゲットであるアプリケーションを実行中であっても、パケットが利用可能な処理コアに向けられるのを避けるために着信パケットを直接正しいコアに配置するインテリジェントオフロードを含む、フロー方向機能を更に提供してよい。
イーサネットコントローラ500は、プロトコル加速/オフロード(A/O)回路520を更に含んでよい。プロトコルA/O回路520は、特定のプロトコル又は特定のプロトコルの機能の処理をホストプロセッサからオフロードしてよい。例えば、一部の実施形態では、プロトコルA/O回路520は、TCP/IPスタックの処理をホストプラットフォームからイーサネットコントローラ500にオフロードするTCPオフロードエンジンを含んでよい。これは、ギガビットイーサネットや10ギガビットイーサネットなどの高速ネットワークインタフェースで特に有用であり得る。オフロードされた処理は、トランスポート層接続確立、受信パケットの確認応答、チェックサム及びシーケンス番号計算、スライディングウィンドウ計算、トランスポート層接続終了などの、TCPの接続指向性に関連する動作を含んでよい。
一部の実施形態では、プロトコルA/O回路520は、モバイルプロキシのトランスポート層動作を実行して、本明細書で更に詳細に説明されるように、高周波数帯域におけるリンクの便宜的アクセスを容易にすることができる。
イーサネットコントローラ500は、トラフィック分類器524を更に含んでよい。トラフィック分類器524は、様々なパラメータ(例えばポート番号、プロトコルなど)に従ってトラフィックを複数のトラフィッククラスに分類するプロセスを実現することができる。各トラフィッククラスは、イーサネットコントローラ500によって提供されるサービスを区別するために、異なって扱われてよい。
イーサネットコントローラ500は、更に、例えば衝突検出(CSMA/CD)プロトコルによるキャリアセンス多重アクセスを用いて、イーサネットコントローラ500のためのMAC層動作を実行するメディアアクセスコントローラ528を含んでよい。メディアアクセスコントローラ528は、例えば40Gb/s、10Gb/s、1Gb/sといった異なる速度で動作するように構成されてよい、複数の全二重イーサネットMACポートを含んでよい。
イーサネットコントローラ500は更に、イーサネットPHYレイヤ動作を実行するためのPHY532を含んでよい。一部の実施形態では、PHY532は、通信媒体(例えばバックプレーン、直接接続されたツインアキシャル銅ケーブルアセンブリ)に直接接続されるインタフェース、或いは、イーサネット(登録商標)インタフェース(場合によっては外部PHYと見なすことができる)を介するインタフェースを含んでよい。PHY532は、イーサネットのライン変調のアナログドメインと、メディアアクセスコントローラ528によって実行されるリンク層パケットシグナリングのデジタルドメインとの間でインタフェースしてよい。一部の実施形態では、PHY回路は、動作と複数の異なるリンク速度(例えば40Gb/s、10Gb/s、1Gb/s又は100Mb/s)について考えられるマルチレート媒体アタッチメントユニットインタフェース(MAUI)を含んでよい。
イーサネットコントローラ500は更に、様々なオンチップ管理機能を実行するコントローラ又はプロセッサを有する帯域内管理回路536を含んでよい。帯域内管理回路536は、システム管理バス(SMBus)を介してオフチップ管理コントローラとインタフェースしてよく、ネットワークコントローラ側波帯インタフェース(NC−SI)とインタフェースしてよく、或いは、例えば管理コンポーネントトランスポートプロトコル(MCTP)を用いてPCIeを介して通信するホストインタフェース512の接続とインタフェースしてよい。
帯域内管理回路536は、イーサネットコントローラによって実行されるが他の回路(例えばイーサネットのデバイスドライバ)によっては実行されない管理任務を扱うベースボード管理コントローラ又は内蔵管理プロセッサユニットを含んでよい。一部の実施形態では、これらの任務は、パワーオンシーケンスの一部を実行することと、AQコマンドを処理することと、ポートを初期化することと、データセンターブリッジ機能交換(DCBX)やその他のリンク層ディスカバリプロトコル(LLDP)などの様々なファブリック構成プロトコルに参加することと、管理インタフェースによって受信された構成要求を処理することと、を含んでよい。
電子デバイス回路300がイーサネットコントローラ500を組み込む実施形態では、PHY532は、送受信回路312(更に可能であれば、メディアインタフェース回路324)に組み込まれてよく、イーサネットコントローラ500の他のコンポーネントは、制御回路308に組み込まれてよい。
図6は、一部の実施形態に係るコンピューティングデバイス600を示す。
コンピューティングデバイス600は、電子デバイス回路608と結合されたプラットフォーム回路604を含んでよい。
電子デバイス回路608は、電子デバイス回路300と同様の、或いは実質的に交換可能な回路を含んでよい。
プラットフォーム回路604は、メモリ/ストレージ616と結合された処理回路612を含んでよい。処理回路604は、コンピュータプログラムの命令によって指定される基本的な算術動作、論理動作、制御動作又は入出力動作を実行するように設計された構成可能又は構成不可能な回路の任意のタイプ又は組合わせを含んでよい。処理回路604は、1つ以上のシングルコア又はマルチコアプロセッサを含んでよく、汎用プロセッサ及び専用プロセッサの任意の組合わせを含んでよい。一部の実施形態では、処理回路604は、アプリケーションプロセッサ、通信プロセッサ、マイクロプロセッサ、ASIC、縮小命令セットコンピュータ(RISC)、DSP、コプロセッサ、組合わせ論理回路、コントローラ(例えばメモリ、ブリッジ、バス)などを含んでよい。
処理回路604は、メモリ/ストレージ616と結合されてよく、メモリ/ストレージ616に格納された命令を実行して、デバイス600上で動作する様々なアプリケーション又はオペレーティングシステムを有効化するように構成されてよい。
メモリ/ストレージ回路616は、デジタルコンテンツ(データ、命令など)を一時的(transitory)に、一時的(temporary)に、半永久的に又は永続的に保持し、所定のイベントの発生時に、デジタルコンテンツを別の回路コンポーネント(例えば処理回路612)に提供することが可能な、構成可能又は構成不可能な回路の任意のタイプ又は組合わせを含んでよい。メモリ/ストレージ回路616は、限定ではないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)(例えば、スタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)を含む)、リードオンリーメモリ(ROM)(例えば、電気的消去可能プログラム可能ROM(EEPROM)を含む)、キャッシュ(LI、L2等)、バッファ等を含んでよい。
プラットフォーム回路604は、一般に、デバイスが実装されるプラットフォームに関連する上位層機能を実行することができ、電子デバイス回路608は、一般に、適切なネットワークインタフェースを介した通信に関連する下位層機能を実行することができる。
総合的に、プラットフォーム回路604及び電子デバイス回路608は、コンピュータハードウェア及びソフトウェアリソースを管理し、且つ、コンピュータプログラムに様々なサービスを提供するオペレーティングシステム620と、ユーザに対してタスク又はアクティビティを実行するためのアプリケーション624と、デバイスのモジュール(例えばアプリケーション624)を、ネットワークを介して、他のデバイスによって実装されたモジュールと通信可能に接続するための通信プロトコルスタック628と、を提供する1つ以上のモジュールを実装してよい。
通信プロトコルスタック628(或いは単に「スタック628」)は、上述のような電子デバイス回路608によって実現される層、例えばPHY層、MAC層、RLC層、PDCP層、RRC層を含んでよい。スタック628は更に、インターネット層、トランスポート層、アプリケーション層などの、プラットフォーム回路604によって実現される層を含んでよい。アプリケーション層は、IPネットワークを介して送信される通信を処理するために用いられる通信プロトコル及びインタフェース方法を含んでよい。
トランスポート層は、ホストツーホストデータ転送チャネルを確立し、クライアントツーサーバ又はピアツーピアネットワーキングモデルにおけるデータ交換を管理することができる。トランスポート層は、TCP又はユーザデータグラムプロトコル(UDP)を含むことができる。TCP機能は、例えば、「3-way handshake」(SYNchronize;SYNchronize-ACKnowledge;ACKnowledge)を用いた接続確立と、パケットが遠端で受信されたときのパケットの確認応答、エンドポイント間のメッセージフローひいてはプロトコル負荷の追加と、チェックサムとシーケンス番号の計算(再び、実行する汎用CPUの負担)と、パケット肯定応答及び輻輳制御のためのスライディングウィンドウ計算と、接続終了と、を含んでよい。
インターネット層は、ネットワーク境界を越えて発信ホストからデータグラム(パケット)をトランスポートするために用いられる動作を指すことができる。インターネット層は、例えば、IPプロトコル(例えばIPバージョン4、IPバージョン6など)、IPセキュリティプロトコル(例えばIPsec)などを含んでよい。
アクセスネットワーク制御動作を実行するために用いられる制御回路は、電子デバイス回路において実現されるものとして、図3において上述した。しかしながら、一部の実施形態では、制御回路の一部又は全部は、プラットフォーム回路、例えばプラットフォーム回路604において実現されてよい。更に、特定の層の機能は、プラットフォーム回路604又は電子デバイス回路608のいずれかによって実現されると説明されるが、他の実施形態では、該機能は他の回路によって実行されてよい。例えば、モバイルプロキシ206によって実行される機能を含むトランスポート層機能は、プラットフォーム回路604によって、又は電子デバイス回路608のプロトコルA/O回路によって実行されてよい。
コンピューティングデバイス600がCNデバイス204などのCNデバイスである実施形態では、コンピューティングデバイス600は、コンピューティングデバイス600は、モバイルプロキシ206などのモバイルプロキシを実装してよい。モバイルプロキシは、OS620、アプリケーション624又はスタック628のモジュールを含んでよい。一部の実施形態では、モバイルプロキシは、本明細書で説明する動作を実行するために、プラットフォーム回路604又は電子デバイス回路608の回路要素を追加的/代替的に含んでよい。
一部の実施形態では、特に、コンピューティングデバイス600がUE(例えばUE216)である場合、コンピューティングデバイス600は、入出力インタフェース632、センサ636及びディスプレイ(複数可)640も含んでよい。様々な実施形態において、I/Oインタフェース632は、システムとのユーザインタラクションを可能にするように設計された1つ以上のユーザインタフェース、或いは、システムとの周辺機器インタラクションを可能にするように設計された周辺機器インタフェースを含んでよい。ユーザインタフェースは、物理的なキーボード又はキーパッド、タッチパッド、スピーカ、マイクなどを含んでよいが、これに限定されない。周辺機器インタフェースは、不揮発性メモリポート、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、オーディオジャック及び電源インタフェースを含んでよいが、これらに限定されない。
様々な実施形態において、センサ636は、システムに関連する環境条件及び/又は位置情報を決定する1つ以上の検知デバイスを含んでよい。一部の実施形態では、センサは、ジャイロセンサ、加速度計、近接センサ、周囲光センサ及び位置決めユニットを含んでよいが、これらに限定されない。また、位置決めユニットは、位置決めネットワーク(例えば全地球測位システム(GPS)衛星)のコンポーネントと通信するために、ベースバンド回路又はRF回路の一部であってよく、或いはベースバンド回路又はRF回路とインタラクトしてよい。
様々な実施形態において、ディスプレイ640は、ディスプレイ(例えば液晶ディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイなど)を含んでよい。
図7は、一部の実施形態に係る、異なるデバイスのスタックのモジュールのインタラクションを示す。特に、図7は、アプリケーションサーバ708及びeNB(例えばMeNB208及びSeNB212)と結合された、CNデバイス204内のモバイルプロキシ206を示す。eNB208/212は更に、UE216と結合されてよい。
図7の各コンポーネントは、例えばスタック628などの通信プロトコルスタックのモジュールを含んでよい。特に、モバイルプロキシ206は、TCPモジュール720、IPモジュール724、トランスポートIPネットワークモジュール728及びトランスポート無線エアインタフェースモジュール732を含んでよい。アプリケーションサーバ708は、アプリケーション層モジュール736、TCPモジュール740、IPモジュール744及びトランスポートIPネットワークモジュール748を含んでよい。eNB208/212は、トランスポート無線エアインタフェースモジュール752を含んでよい。UE216は、アプリケーション層モジュール756及びトランスポート無線エアインタフェースモジュール760を含んでよい。
図7のコンポーネントのモジュールは、アプリケーションサーバ708のアプリケーション層モジュール736とUE216のアプリケーション層モジュール756との間のデータの伝送を容易にするように調整することができる。
一般に、TCPモジュール720,740は、トランスポート層動作を実行し、2つのモジュール間のトランスポート接続を管理することができる。IPモジュール724,744は、インターネット層動作を実行することができる。トランスポートIPネットワークモジュール728,748は、L2(リンク層)及びLIの動作を実行することができる。トランスポート無線エアインタフェースモジュール732,752,760は、RRC−LI動作を実行することができる。
モバイルプロキシ206は、TCPモジュール720を用いて、コアネットワークとのTCP層インタフェースを維持することができる。TCPモジュール720,740によって実行されるTCP動作は、限定ではないが、接続確立、接続終了、リソース使用、データ転送などの、トランスポート層接続の管理に関連する動作を含んでよい。データ転送に関して、TCPモジュール720,740は、順序付けられたデータ転送(受信モジュールがシーケンス番号に従ってパケットを再配列すること)と、失われたパケットの再送信(応答の欠如又は否定応答が、送信モジュールがパケットを再送信することにつながる)と、フロー制御(送信側がデータを転送する速度を制限して保証するため)と、輻輳制御とを提供することができる。
TCPモジュール720とTCPモジュール740との間のフロー又は輻輳制御を含むことができるTCPレート制御動作は、以下の通りである。TCPモジュール720は、TCPモジュール720とTCPモジュール740との間のトランスポートネットワークのデータレートを決定することができる。TCPモジュール720は、無線アクセスネットワークの容量、例えば、トランスポート無線エアインタフェースモジュール752とトランスポート無線エアインタフェースモジュール760との間の接続の容量を決定することもできる。トランスポートネットワークのデータレートが無線アクセスネットワークの容量よりも高い場合、TCPモジュール720は、トランスポートネットワークを介して送信されるパケットのデータレートを低減するように、アプリケーションサーバ708のTCPモジュール740に通知するために、例えば、トランスポート層データ転送管理メッセージなどのフィードバックを生成することができ、これにより、トランスポートネットワークのデータレートが無線アクセスネットワークの容量以下になるように低減することができる。
一部の実施形態では、トランスポート層データ転送管理メッセージは、否定応答(NACK)を含むTCPメッセージを含んでよい。IPパケットがTCPモジュール720によって正常に受信されたとしても、NACKはTCPメッセージに含まれてよい。他の実施形態では、モバイルプロキシは、他の方法、例えば肯定応答の非送信(この発生は、送信エンティティによる否定応答として解釈される可能性がある)において、正常に受信された送信を否定応答してよい。
モバイルプロキシ206は、バッファリング及びトラフィックシェーピングなどの様々なアクセスネットワーク制御動作を用いることができるので、mmWaveリンクのオンオフに起因する無線アクセスネットワーク容量の変動をトランスポート層で回避することができる。一部の実施形態では、アクセスネットワーク制御動作は、トランスポート無線エアインタフェースモジュール732によって実行されてよい。モバイルプロキシ206は、トランスポート無線エアインタフェースモジュール732を用いて、(トランスポート無線エアインタフェースモジュール760を介して)モバイルプロキシ206とUE216との間の接続を管理することができる。モバイルプロキシ又はMeNB208によって開発されたスケジュールに従って、この接続を介してUuインタフェース及びX2インタフェースを介して、データを転送することができる。
図8は、一部の実施形態に係る、モバイルプロキシ206、MeNB208及びUE216を介するトラフィック及びフィードバックフローの概略図である。特に、図8は、モバイルプロキシ206において通信ロジック806と結合されたスケジューリングロジック804と、MeNB208で通信ロジック810と結合されたスケジューリングロジック808とを示す。
スケジューリングロジック及び通信ロジックは、本明細書に記載のスケジューリング及び通信動作を実行するために、制御回路のハードウェアに少なくとも部分的に実装されたロジックであってよい。一部の実施形態では、スケジューリングロジック804及び通信ロジック806は、少なくとも、TCPモジュール720及びトランスポート無線エアインタフェースモジュール732のコンポーネントを含んでよい。スケジューリングロジック808及び通信ロジック810は、少なくとも、トランスポート無線エアインタフェースモジュール752のコンポーネントを含んでよい。
スケジューリング及び通信ロジックが無線通信回路400に実装される実施形態では、スケジューリングロジックは、ベースバンドプロセッサ(例えば、4Gベースバンドプロセッサ404cや5Gベースバンドプロセッサ404d)、メモリ/ストレージ404g又はCPU404eにより、少なくとも部分的に実装されてよく、通信ロジックは、ベースバンドプロセッサ404、メモリ/ストレージ404g又はRF回路406により、少なくとも部分的に実装されてよい。スケジューリング及び通信ロジックがイーサネットコントローラ500に実装される実施形態では、スケジューリングロジックは、QMS回路516又はプロトコルA/O回路520によって少なくとも部分的に実装されてよく、通信ロジックは、QMS回路516、プロトコルA/O回路520、トラフィック分類器524、メディアアクセスコントローラ528又はPHY532によって、少なくとも部分的に実装されてよい。他の実施形態では、スケジューリング及び通信ロジックは、プラットフォーム回路604のプロセッサ612又はメモリ/ストレージ616などの他のハードウェアに、少なくとも部分的に実装されてよい。
スケジューリングロジック804,808は、2つのレベルのスケジューリングを提供することができる。様々な実施形態では、エアインタフェースを介したトラフィックのスケジューリングは、スケジューリングロジック804又はスケジューリングロジック808によって実行されてよい。通信ロジック806は、ネットワークから(例えばアプリケーションサーバ708から)着信トラフィック812を受信することができる。通信ロジック806は、トラフィック812が、1つ以上のそれぞれのQoSクラスに関連付けられたトラフィックを含むと決定することができる。
QoSクラスは、異なるアプリケーション、ユーザ又はデータフローに異なる優先度を提供する能力、又は、データフローに対してあるレベルの性能を保証する能力を可能にすることができる。これにより、ビットレート、遅延、ジッタ、パケットドロッピング確率、ビット誤り率などの特定の性能特性がQoSクラスに保証されることが可能になる。
通信ロジック806は、それぞれのQoSクラスに基づいてトラフィック812を区別することができる。一部の実施形態では、通信ロジック806は、パケットヘッダ、送信元又は送信先のアドレスなどに基づいて、QoSクラスを決定することができる。
一部の実施形態では、通信ロジック806は、特定のQoSクラスのトラフィックをバッファ814の関連バッファに送ることができる。よって、各QoSクラスは、eNBへの送信に先立って、トラフィックをバッファリングするための対応するバッファを有することができる。
バッファ814は、通信又はプラットフォーム回路のメモリ/ストレージに実装することができる。
スケジューリングロジック804は、各QoSクラスのトラフィックに対してフィードバック816を提供することができる。フィードバック816は、TCPレート制御を用いてコアネットワークを介するトラフィックを調整するために用いられるトランスポート層データ転送管理送信であってよい。一部の実施形態では、フィードバック816は、追加/代替のトランスポート層データ転送管理を目的とするものであってよい。
スケジューリングロジック804は、制御情報820をスケジューリングロジック808に送信してよい。制御情報820は、バッファ状態と、QoSクラスに関連するQoSパラメータとを含んでよい。
図8は、スケジューリングロジック804,808との間で直接流れるメッセージを示すが、接続は、通信ロジック806,810を流れることのできる論理接続であってよいことが理解されよう。よって、スケジューリングロジックは、通信ロジックを介して他のネットワークコンポーネントに対してメッセージを送受信してよい。
スケジューリングがモバイルプロキシ206で実行される実施形態では、制御情報820は、スケジューリングロジック804のスケジューリング決定の通知を含んでよい。
スケジューリングロジック808は、MeNB208及びSeNB212によって提供されるリンクの容量に関する情報を提供するUE216又はSeNB212から、フィードバックを受信してよい。SeNB212によって提供される第2のリンクの容量に関するフィードバック824は、UE216又はSeNB212から受信されてよい。
スケジューリングロジック808は、フィードバック824において提供される情報に基づいてリンク容量を決定してよい。一部の実施形態では、リンク容量は、IPパケットが第1及び第2のリンクを介してUE216に正常に配信される速度に関する統計情報を含んでよい。一部の実施形態では、この統計情報は、所与のチャネル状態について所与のレートでUE216に配信されるIPパケットの肯定応答及び否定応答をトラッキングすることに基づいてよい。リンク容量は、第1及び第2のリンクの現在のチャネル状態及び動作特性(例えば、第2のリンクの平均ドロップアウト周波数、平均接続再確立時間など)に基づく予測情報を含んでもよい。
スケジューリングロジック808は、フィードバック828において、リンク容量レポート(配信レート統計を含んでよい)をスケジューリングロジック804に送信してよい。リンク容量は、スケジューリングロジック804により、スケジュールを決定するために(モバイルプロキシ206がこの決定を行う実施形態において)、又はTCPレート制御動作のために用いられてよい。
スケジューリングがMeNB208で実行される実施形態では、スケジューリングロジック808は、フィードバック828において、スケジューリングロジック808のスケジューリング決定の通知を送信してよい。
様々な実施形態において、スケジューリングロジック804又は808によって実行されるスケジューリング決定は、トラフィックが、MeNB208によって提供される第1のリンクを介して、又はSeNB212によって提供される第2のリンクを介して、UE216に向けられるか否かを決定してよい。一般に、この決定は、トラフィックのQoSクラス及び無線リンクの容量に基づいて行うことができる。
一部の実施形態では、スケジューリングロジック804又は808は、UE216のモビリティに基づいて、第1及び第2のリンクの容量を予測してよい。
一部の実施形態では、スケジューリングロジック804又は808は、UE216に近接していると考えられる1つ以上の他のUEに関連付けられたリンクの容量に基づいて、第1及び第2のリンクの容量を予測してよい。例えば、第2のUEがUE216に近接していると考えられる場合、スケジューリングロジック804又は808は、UEのリンクが強く相関していると決定してよく、第2のUEの所定のリンク容量に基づいてUE216のリンク容量を示してよい。
様々な実施形態において、SeNB212によって提供されるリンクは、アイドル状態又はアクティブ状態を利用してよい。リンクが長時間にわたってアイドル状態にある場合、スケジューリングロジックによって用いられるリンク容量測定値が古くなるおそれがある。したがって、図9は、更新されたリンク容量測定値をスケジューリングロジックに提供するために用いられ得るレポート手順900の実施形態を示す。レポート手順900に記載される動作は、それぞれのデバイスに実装された制御回路、例えば制御回路308によって実行されてよい。
904において、レポート手順900は、UE216の制御回路が所定のレポートイベントを検出することを含んでよい。一部の実施形態では、所定のレポートイベントは、定期レポートを容易にするように設定されたタイマの満了であってよい。レポート期間は、UE216の電力消費とチャネル状態の正確さとのバランスを考慮して選択されてよい。
一部の実施形態では、所定のレポートイベントは、例えば、MeNB208からのレポート命令の受信であってよい。レポート命令は、UE216がアクティブ状態にあるとき、又はmmWave接続が定期的にアクティブにされているときに、アンカー接続を介してUE216によって受信されてよい。
一部の実施形態では、所定のレポートイベントは、mmWaveリンクの状態における変化(又は予想される変化)に関連する可能性がある環境条件の検出であってよく、或いはそれに基づいてよい。特定の環境条件の存在又は検出は、UE216がmmWaveリンクの状態をレポートする必要があること、或いはおそらく、レポートの頻度を増減する必要があることを意味してよい。一部の環境条件は、UEの移動性、別の無線通信リンクにおける品質の変化、UEの位置(例えば、UEが物理的に混雑した環境に位置し、例えば、高層ビルに囲まれ、見通し内mmWaveリンクを破壊する可能性がある場合)、又は降水量/気圧レベルの増加又は変化を含んでよい。このような環境条件は、UE216上のセンサ又はアプリケーションによって検出されてよい。
908において、レポート手順900は更に、mmWaveインタフェースを起動し、測定を実行することを含んでよい。mmWaveインタフェースが起動される実施形態では、908での動作は、mmWaveインタフェースをアクティブに保つことであってよい。
908で実行される測定は、SeNBによって送信される信号、例えば参照信号を測定することを含んでよい。測定の基礎として用いられる信号は、例えば、セル固有参照信号(CRS)やチャネル状態情報(CSI)参照信号などの参照信号を含んでよい。CRSは、全てのダウンリンクサブフレームと物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信をサポートするセルにおいて、時間と周波数の両方に挿入されるパイロットシンボルであってよい。このようなパイロットシンボルは、サブフレーム内の所与の位置におけるチャネルの推定値を提供することができる。UE216は、測定の結果を補間して、任意の数のサブフレームにわたってチャネルを推定してよい。
UE216は、例えば、参照信号受信電力(RSRP)や参照信号受信品質(RSRQ)などの、受信信号のパラメータを測定してよい。RSRPは、考慮される測定周波数帯域内でセル固有参照信号を搬送するためのリソース要素の電力寄与に対する線形平均として定義することができる。RSRQは、RSRP及び受信信号強度インジケータ(RSSI)に基づくことができ、N個のリソースブロックにわたる測定帯域幅内のアンテナポート0についての参照信号を含むOFDMシンボルにおいてのみ観測される平均全受信電力を測定する。RSRPは、NxRSRP/KSSIの比として定義することができる。
UE216は、908において実行された測定の結果を含むレポート912を送信してよい。
916において、UE216は、そのmmWaveインタフェースをアイドル状態にしてよい。
レポート912を受信すると、MeB208は、920において、SeNBによって提供されるリンクのリンク容量を推定してよい。一部の実施形態では、920でのリンク容量の推定は更に、MeNB208が低周波数帯域で提供するプライマリリンクのリンク容量を推定してよい。プライマリリンク容量の推定値は、プライマリリンクを介してMeNB208に定期的に送信される測定レポートに基づいてよい。
レポート手順900は更に、924において、MeNB208により所定のレポートイベントを検出することを含んでよい。所定のレポートイベント924は、904に関して上述したように、周期的であってもイベント駆動であってもよい。
所定のレポートイベントを検出すると(924)、MeNB208は、レポート928をモバイルプロキシ206に送信してよい。
図9には、レポート928(リンク容量レポートメッセージとも呼ばれる)が概略的に示されている。レポート928は、無線リンク(例えばリンク220又は224)のリンク容量状態をユーザ機器(UE)に通信するためのデータレートフィールド936を含んでよい。リンク容量状態は、IPパケットがそれぞれのリンクを介してUEに正常に配信されるレートに関する統計情報を含んでよい。
レポート928は更に、UEの識別子を通信するためのUE識別子フィールド932を含んでよい。識別子は、UEに割り当てられたIPアドレス、或いはUEの別の種類のネットワーク識別子であってよい。様々な実施形態において、レポート928は、リンク(例えばリンク220又は224)のドロップアウト周波数に関する情報を通信するためのドロップアウト指示フィールド940を含んでよい。ドロップアウト指示フィールド940は、リンクの平均ドロップアウト周波数に関する情報を通信するためのものであってよい。
一部の実施形態では、レポート928は更に、リンク(例えばリンク220又は224)の接続再確立時間に関する情報を通信するための接続再確立時間指示フィールド944を含んでよい。接続再確立時間指示フィールド944は、第1のリンクの平均接続再確立時間についての情報を通信するためのものであってよい。
一部の実施形態では、レポート928は更に、別の無線リンクのリンク容量状態を通信するための第2のデータレートフィールド948を含んでよい。例えば、データレートフィールド936がリンク220のリンク容量状態を通信する場合、第2のデータレートフィールド948は、リンク224のリンク容量状態を通信してよい。
一部の実施形態では、レポート928は、非アクセス層メッセージであってよい。
図10は、一部の実施形態に係る便宜的アクセス動作1000を示す。便宜的アクセス動作1000は、MeNB208において実行されるスケジューリングを伴う、ダウンリンクトリガされたmmWaveリンクアクチベーション及びアクセスプロセスであってよい。様々な実施形態において、図10の動作は、図10に記載されたそれぞれのデバイスの通信又はプラットフォーム回路のコンポーネントによって実行、発生又は制御されてよい。
便宜的アクセス動作1000(以下「動作1000」)は、モバイルプロキシ206が、コアネットワークを介して送信エンティティからUEトラフィックを受信することから始まってよい。例えば、モバイルプロキシ206は、アプリケーションサーバ708からUEトラフィックを受信してよい。モバイルプロキシ206は、1004において、例えばバッファ814、メモリ/ストレージ404g、QMS回路516などのメモリ回路にUEトラフィックをバッファリングしてよい。
モバイルプロキシ206は、1004において、送信エンティティへのトランスポート層データ転送管理メッセージの送信を発生させてよい。トランスポート層データ転送管理メッセージは、例えば、順序付けられたデータ転送、損失パケットの再送信、エラーのないデータ転送、フロー/輻輳制御のような、上述の任意のTCP動作のためのものであってよい。一部の実施形態では、トランスポート層データ転送管理メッセージは、TCP ACK/NACKメッセージを含んでよい。本明細書の目的上、トランスポート層データ転送管理メッセージの送信は、TCPレート制御のために用いられている他のトランスポート層データ転送管理メッセージと共に、IPパケットの受信の成功又は不成功に関連する目的のためであってよい。しかしながら、一部の実施形態では、1004における送信は、TCPレート制御に用いられてもよい。
モバイルプロキシ206は、1008において、UEトラフィックの通知をMeNB208に送信してよい。通知は、トラフィックのタイプ、サイズ又はQoS要件の通知を含んでよい。
動作1000は、1012において、MeNB208がトラフィックをスケジューリングすることを含んでよい。特に、MeNB208は、MeNB208により低周波数帯域で提供される第1のリンク、又はSeNB212により高周波数帯域で提供される第2のリンクを介して、トラフィックをスケジュールしてよい。一部の実施形態では、MeNB208は、第1のリンク上のトラフィックの第1の部分と、第2のリンク上のトラフィックの第2の部分とをスケジュールしてよい。
MeNB208は、リンク容量の推定値に基づいて、第1及び第2のリンクを介してトラフィックをスケジュールしてよい。リンク容量の推定は、図9に関して上述したものと同様に実行されてよい。MeNB208は更に、トラフィックのタイプ、サイズ又はQoS要件に基づいて、第1及び第2のリンクを介してトラフィックをスケジュールしてよい。
1012でスケジュールを作成した後、MeNB208は、1016において、スケジューリング決定の通知をモバイルプロキシ206に送信してよい。
スケジューリング決定が、SeNB212によって提供される第2のリンクを介してトラフィックの少なくとも一部が送信されることを含む場合、MeNB208は、1020において、MMWaveエアインタフェースをウェイクアップする命令をUE216に送信してよい。mmWaveインタフェースをウェイクアップする命令は、MeNB208によって提供される第1のリンクを介して送信されてよい。UE216は、そのmmWaveエアインタフェースをウェイクアップし、1028でmmWaveのSeNB212との同期を開始してよい。
スケジューリング決定が、SeNB212によって提供される第2のリンクを介してトラフィックの少なくとも一部が送信されることを含む場合、モバイルプロキシ206は、1024において、UEトラフィックの第1の部分をSeNB212にダウンロードしてよい。
スケジューリング決定が、MeNB208によって提供される第1のリンクを介してトラフィックの少なくとも一部が送信されることを含む場合、モバイルプロキシ206は、1032において、UEトラフィックの一部をMeNB208にダウンロードしてよい。
動作1000は、1036において、エアインタフェースを介したデータ送信を含んでよい。
データ送信は、MeNB208によって行われるスケジューリング決定と一致する第1又は第2のリンクを介して行われてよい。動作1000は更に、1040において、UE216が第2のリンクのリンク容量に更新を提供することを含んでよい。MeNB208は、1044において、第1と第2のリンクの両方の更新されたリンク容量をモバイルプロキシ216に提供してよい。
更新されたUEリンク容量を受信すると、モバイルプロキシ206は、1048において、TCPレート制御動作を実行してよい。
図11は、一部の実施形態に係るTCPレート制御動作1100を示すフローチャートである。
レート制御動作1100(以下「動作1100」)は、例えば、スケジューリングロジック804、通信ロジック806及びTCPモジュール720を含む、モバイルプロキシ206のコンポーネントによって実行されてよい。
1104において、動作1100は、MeNB208からUEリンク容量を受信することを含んでよい。UEリンク容量は、制御プレーンを介してMeNB208からモバイルプロキシ206に送信されるフィードバックで受信されてよい。UEリンク容量は、MeNB208及びSeNB212によってUE216に提供されるリンクのリンク容量に関連する測定値又は他のパラメータ(例えば配信レート統計値)を含んでよい。
1108において、動作1100は、トランスポートネットワークデータレート及びRANデータレートを決定することを含んでよい。
トランスポートネットワークデータレートは、TCPトラフィックがTCPモジュール740からTCPモジュール720に配信されるレートに対応してよい。トランスポートネットワークデータレートは、モバイルプロキシ206が、IPパケットがモバイルプロキシ206に到達するレートを追跡することによって決定されてよい。
RANデータレートは、UEトラフィックが(MeNB208及びSeNB212の)トランスポート無線エアインタフェースモジュール752からトランスポート無線エアインタフェースモジュール760に配信されるレートに対応してよい。RANデータレートは、MeNB208からのフィードバックで提供されるUEリンク容量レポートに基づいて決定されてよい。
動作1100は、1112において、トランスポートネットワークデータレートがRANデータレートよりも大きいか否かを決定することを含んでよい。
1112において、トランスポートネットワークデータレートがRANデータレートよりも大きくないと決定された場合、動作1100は、1104にループバックして、それぞれのデータレートの監視を継続してよい。
1112において、トランスポートネットワークデータレートがRANデータレートよりも大きいと決定された場合、動作1100は、1116において、モバイルプロキシがトランスポートネットワークデータレートを低減することを含んでよい。一部の実施形態では、モバイルプロキシ206は、TCPレート制御手順を用いて、トランスポートネットワークデータレートを低減してよい。様々な実施形態において、TCPレート制御手順は、フロー制御又は輻輳制御に関連する手順を含んでよい。
フロー制御は、通常、TCP受信側が確実にデータを受信し処理するよりも速く送信側がデータを送信することを避けるために用いられてよい。本実施形態では、モバイルプロキシ206は、スライディングウィンドウを用いてTCPフロー制御を実施してよい。アプリケーションサーバ708からトラフィックを受信すると、モバイルプロキシ206は、接続のためにバッファリングすることを望む追加データの量を決定してよい。次に、モバイルプロキシ206は、受信ウィンドウフィールドにおいて、決定された量の指示をアプリケーションサーバ708に送信してよい。アプリケーションサーバ708は、モバイルプロキシ206から肯定応答及び受信ウィンドウ更新を受信する前に、その量のデータを送信することのみが許可されてよい。モバイルプロキシ206がアプリケーションサーバ708のデータ送信を停止したい場合、モバイルプロキシ206は、受信ウィンドウフィールドにおいてゼロ値を送信してよい。
モバイルプロキシ206は、追加/代替として、輻輳制御手順を用いて、トランスポートネットワークに入るデータのレートを制御してよい。一部の実施形態では、モバイルプロキシ206は、否定応答(又は肯定応答の欠如)をアプリケーションサーバ708に送信してよい。アプリケーションサーバ708は、このような否定応答(又は肯定応答の欠如)を受信し、トランスポートネットワークのデータレートが高すぎると推定することができる。その結果、アプリケーションサーバ708は、パケットがモバイルプロキシ206に送信されるレートを低減することができる。
様々な実施形態において、モバイルプロキシ206は、複数のTCP輻輳回避アルゴリズムのいずれかを用いて、輻輳制御を提供してよい。このようなTCP輻輳回避アルゴリズムは、TCP TahoeとReno、TCP Vegas、TCP New Reno、TCP Hybla、TCP BIC、TCP CUBIC、Agile-SD TCP、TCP Westwood+、又はCompound TCPを含んでよい。
図12は、一部の実施形態に係る便宜的アクセス動作1200を示す。便宜的アクセス動作1200は、モバイルプロキシ206において実行されるスケジューリングを伴う、ダウンリンクトリガされたmmWaveリンクアクチベーション及びアクセスプロセスであってよい。別段の記載がない限り、図12の動作は、図12に記載されたそれぞれのデバイスの通信又はプラットフォーム回路のコンポーネントによって実行、発生又は制御されてよい。
便宜的アクセス動作1200(以降「動作1200」)は、モバイルプロキシ206がコアネットワークを介して送信エンティティからデータを受信することから開始してよい。例えば、モバイルプロキシ206は、アプリケーションサーバ708からトラフィックを受信してよい。
モバイルプロキシ206は、1204において、メモリ回路内にUEトラフィックをバッファリングし、図10の動作1004に関して上述したプロセスと同様に、トランスポート層データ転送管理メッセージを送信エンティティに送信してよい。
動作1200は、1208において、モバイルプロキシ206が、MeNB208によって提供される第1のリンク又はSeNB212によって提供される第2のリンクを介して、UEトラフィックをスケジューリングすることを含んでよい。MeNB208ではなくモバイルプロキシ206においてスケジューリングを実行することを除いて、1208におけるUEトラフィックのスケジューリングは、1012において、UEトラフィックのスケジューリングと同様であってよい。
1208でスケジュールを作成した後、モバイルプロキシ206は、1212において、スケジューリング決定の通知をMeNB208に送信してよい。
スケジューリング決定が、SeNB212によって提供される第2のリンクを介してトラフィックの少なくとも一部が送信されることを含む場合、MeNB208は、1216において、mmWaveエアインタフェースをウェイクアップする命令をUE216に送信してよい。mmWaveインタフェースをウェイクアップする命令は、MeNB208によって提供される第1のリンクを介して送信されてよい。
UE216は、そのmmWaveエアインタフェースをウェイクアップし、1228において、mmWave SeNB212との同期を開始してよい。
スケジューリング決定が、SeNB212によって提供される第2のリンクを介してトラフィックの少なくとも一部が送信されることを含む場合、モバイルプロキシ206は、1220において、UEトラフィックの一部をSeNB212にダウンロードしてよい。
スケジューリング決定が、MeNB208によって提供される第1のリンクを介してトラフィックの少なくとも一部が送信されることを含む場合、モバイルプロキシ206は、1224において、UEトラフィックの一部をMeNB208にダウンロードしてよい。
動作1200は、1232において、エアインタフェースを介したデータ伝送を含んでよい。データ送信は、モバイルプロキシ206によって行われたスケジューリング決定と一致する第1又は第2のリンクを介して行われてよい。
動作1200は更に、1236において、UE216が、SeNB212によって提供される第2のリンクのリンク容量の更新を送信することを含んでよい。MeNB208は、1240において、第1と第2のリンクの両方の更新されたリンク容量をモバイルプロキシ216に提供してよい。
更新されたUEリンク容量を受信すると、モバイルプロキシ206は、1244において、TCPレート制御動作を実行してよい。TCPレート制御動作の性能は、上述したものと同様であってよい。
図13は、一部の実施形態に係る便宜的アクセス動作1300を示す。便宜的アクセス動作1300は、SeB212とモバイルプロキシ206との間の直接接続を伴う、アップリンクトリガされたmmWaveアクチベーション及びアクセス手順であってよい。別段の記載がない限り、図13の動作は、図13で説明される各デバイスの制御回路のコンポーネントによって実行、発生又は制御されてよい。
便宜的アクセス動作1300(以後「動作1300」)は、1304においてUE216がアップリンクトラフィックレポートをMeNB208に送信することから開始してよい。アップリンクトラフィックレポートは、UE216がアップリンクトラフィックを送信する必要性の指示を提供することができる。アップリンクトラフィックは、コアネットワーク上の別のデバイス、例えばアプリケーションサーバ708に宛てられてよい。アップリンクトラフィックレポートは、アップロードされるトラフィックのタイプ、サイズ又はQoS要件の指示を含んでよい。
動作1300は、1308において、MeNB208がトラフィックをスケジューリングすることを含んでよい。MeNB208は、MeNB208によって提供される第1のリンク又はSeNB212によって提供される第2のリンクを介して、トラフィックをスケジュールしてよい。MeNB208は、リンク容量の推定値に基づいて、第1及び第2のリンクを介してトラフィックをスケジュールしてよい。リンク容量の推定は、図9に関して上述したものと同様に実行されてよい。MeNB208は更に、トラフィックのタイプ、サイズ又はQoS要件に基づいて、第1及び第2のリンク上でアップリンクトラフィックをスケジュールしてよい。
動作1300は、1312において、MeNB208がスケジューリング決定の通知をUE216に送信することを含んでよい。
アップリンクトラフィックの少なくとも一部が第2のリンクを介して送信される場合、UE216は、そのmmWaveインタフェースをアクティブにし、1316において、SeNB212との同期及びアクセスを開始してよい。
動作1300は更に、1320において、UE216がアップリンクデータ送信を送信することを含んでよい。アップリンクデータは、MeNB208のスケジューリング決定と一致する第1及び第2のリンクを介して送信されてよい。
アップリンクトラフィックの少なくとも一部が第2のリンクを介して送信される場合、動作1300は、1324において、SeNB212がUEトラフィックの少なくとも一部をモバイルプロキシ206にアップロードすることを含んでよい。
アップリンクトラフィックの少なくとも一部が第1のリンクを介して送信される場合、動作1300は、1328において、MeNB208がUEトラフィックの少なくとも一部をモバイルプロキシ206にアップロードすることを含んでよい。動作1300は更に、1332において、モバイルプロキシ206がアップリンクトラフィックをバッファリングし、コアネットワークにおける送信をスケジューリングすることを含んでよい。
上述のように、モバイルプロキシ206は、トランスポート層を終了させるためにTCPエンドポイントとして機能するTCPモジュール720を含んでよい。したがって、コアネットワークにおける送信をスケジューリングする際に、TCPモジュール720は、コアネットワークを介してTCP接続を管理する必要があり得る。図14は、アップリンクトラフィックをコアネットワークを介して、例えばアプリケーションサーバ708のような宛先に送信するためのTCP接続を管理するための、TCP管理動作1400のフローチャートを示す。TCP管理動作1400は、TCPモジュール720によって実行されてよい。
TCP管理動作1400は、TCPモジュール720がアップリンクトラフィックを受信することにより、1404において開始してよい。アップリンクトラフィックは、MeB208又はSeB212から受信されてよい。
TCP管理動作1400は、1408において、TCPモジュール720がTCP接続を確立することを含んでよい。TCP接続は、例えばTCPモジュール740のようなTCP接続の他のエンドポイントと確立されてよい。
TCP接続を確立することは、複数ステップのハンドシェイクプロセスを含んでよい。一部の実施形態では、ハンドシェイクプロセスは、3ウェイハンドシェイクと呼ばれることがある。3ウェイハンドシェイクは、TCPモジュール720が、TCPモジュール740に同期要求(SYN)を送信することにより、アクティブオープンを実行することを含んでよい。TCPモジュール720は、同期要求に含まれるシーケンス番号をランダム値Aに設定してよい。同期要求を受信すると、TCPモジュール740は、同期肯定応答(SYN-ACK)メッセージで応答してよい。同期確認メッセージは、同期要求のシーケンス番号よりも1大きく設定された肯定応答番号(例えばA+1)を含んでよく、TCPモジュール740は、同期肯定応答メッセージに含まれるシーケンス番号について、別の乱数Bを選択してよい。同期確認メッセージを受信すると、TCPモジュール720は、TCPモジュール740に肯定応答(ACK)を返してよい。肯定応答は、肯定応答番号(例えばA+1)に設定されたシーケンス番号を含んでよく、同期肯定応答メッセージのシーケンス番号よりも1大きく設定されたACK番号(例えばB+1)を含んでよい。3ウェイハンドシェイクに続いて、TCPモジュール720とTCPモジュール740の両方が接続の肯定応答を受信し、全二重通信が確立されてよい。
動作1400は更に、1412において、TCPモジュール720が、確立された接続を介してデータを転送することを含んでよい。上述のように、データ転送は、順序付けられたデータ転送、損失パケットの再送信、エラーのないデータ転送、フロー制御、輻輳制御などのTCP機能を用いて、実行されてよい。
動作1400は更に、1416において、TCPモジュール720がTCP接続を終了することを含んでよい。一部の実施形態では、TCP接続は、4ウェイハンドシェイクを用いて終了されてよい。
TCPモジュール720が接続の半分を停止させたい場合、TCPモジュール720は、完了(FIN)メッセージをTCPモジュール740に送信してよい。TCPモジュール740は、肯定応答(ACK)メッセージでFINメッセージを肯定応答してよく、別のFINメッセージを送信してよい。TCPモジュール720は、TCPモジュール740からACKメッセージ及びFINメッセージを受信すると、最終的なACKメッセージを送信し、所定時間待機し、TCP接続を終了してよい。このように、TCP接続は、両方のTCPエンドポイントによって確実に閉じることができる。
図15は、一部の実施形態に係る便宜的アクセス動作1500を示す。便宜的アクセス動作1500は、SeNB212とモバイルプロキシ206との間の間接的な接続を伴う、アップリンクトリガされたmmWaveアクチベーション及びアクセス手順であってよい。別段の記載がない限り、図15の動作は、図15に記載されるそれぞれのデバイスのプラットフォーム又は通信回路のコンポーネントによって、実行、発生又は制御されてよい。
便宜的アクセス動作1500(以後「動作1500」と呼ぶ)は、図13に関して開示され論議された類似の名称の手順と同様の手順を含んでよい。特に、UEは、1504において、アップリンクトラフィックレポートをMeNB208に送信してよい。MeNB208は1508においてトラフィックをスケジュールし、1512においてスケジューリング決定の通知をUE216に送信してよい。UE216は、そのmmWaveインタフェースを起動し、1516においてSeNB212と同期し、1520において第1又は第2のリンクを介してデータ送信をアップロードしてよい。
動作1300とは異なり、動作1500では、SeNB212は、アップリンクデータをモバイルプロキシ206に直接送信することができない場合がある。したがって、動作1500は、1524において、SeNB212が、UEトラフィックの少なくとも一部をMeNB208にアップロードすることを含んでよい。そして、1528において、MeNB208は、UEトラフィックの全てをモバイルプロキシ206にアップロードしてよい。動作1500は更に、1532において、モバイルプロキシ206が、アップリンクトラフィックをバッファリングし、コアネットワークにおける送信をスケジューリングすることを含んでよい。これは、1332に関して上述した動作と同様に実行されてよい。
図16は、装置による命令の実行に応答して、装置に本開示の選択された態様を実施させる命令を記憶するための使用に適した、例示的なコンピュータ可読記憶媒体1604を示す。一部の実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体1604は非一時的であってよい。図示されるように、コンピュータ可読記憶媒体1604は、プログラミング命令1608を含んでよい。プログラミング命令1608は、デバイス(例えばCNデバイス204、MeNB208、SeNB212、UE216、或いは同様のコンピューティングデバイス)を、プログラミング命令1608の実行に応答して、mmWaveリンクの便宜的アクセスに関連して本開示を通じて説明された方法又は要素のいずれかを実現することを可能にするように構成されてよい。一部の実施形態では、プログラミング命令1608は、プログラミング命令1608の実行に応答して、制御回路又は対応するモジュールによって実行されるトラフィックレポート、スケジューリング、バッファリング、レート制御、リンク測定/レポートなどに関して本開示全体にわたって説明された方法又は要素のいずれか(の態様)を実現することを可能にするように構成されてよい。一部の実施形態では、プログラミング命令1608は、本質的に信号などの一時的なコンピュータ可読記憶媒体1604上に設けられてよい。
1つ以上のコンピュータ使用可能又はコンピュータ可読の記憶媒体の任意の組合わせが利用されてよい。コンピュータ使用可能又はコンピュータ可読の記憶媒体は、例えば、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線、或いは半導体のシステム、装置、デバイス又は伝播媒体であってよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例(非限定的なリスト)は、1つ以上のワイヤを有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出専用メモリ(ROM)、消去可能プログラム可能読出専用メモリ(EPROM或いはフラッシュメモリ)、光ファイバ、携帯型コンパクトディスク読出専用メモリ(CD−ROM)、光記憶装置、インターネット又はイントラネットをサポートするもののような伝送媒体、磁気記憶装置を含み得る。なお、プログラムは、例えば、紙その他の媒体の光学走査を介して電子的に取り込まれ、その後、必要に応じてコンパイル、解釈その他の適切な方法で処理され、次いでコンピュータメモリに記憶することができるので、コンピュータ使用可能又はコンピュータ可読の記憶媒体は、プログラムが印刷される紙その他の適切な媒体であってよい。この文書の文脈において、コンピュータ使用可能又はコンピュータ可読の記憶媒体は、命令実行システム、装置又はデバイスによって使用されるか、命令実行システム、装置又はデバイスと接続されるプログラムを含み、記憶し、通信し、伝播し、或いはトランスポートすることのできる任意の媒体であってよい。コンピュータ使用可能記憶媒体は、ベースバンドにおいて、又は搬送波の一部として、コンピュータ使用可能プログラムコードを具現化した伝搬データ信号を含んでよい。コンピュータ使用可能プログラムコードは、限定ではないが無線、有線、光ファイバケーブル、RFなどを含む任意の適切な媒体を用いて、送信されてよい。
本開示の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、Java(登録商標)、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語や、「C」プログラミング言語や同様のプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語を含む、1つ以上のプログラミング言語の任意の組合わせで記述されてよい。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上で、或いは部分的にユーザのコンピュータ上で、或いはスタンドアロンのソフトウェアパッケージとして、或いは一部はユーザのコンピュータ上で、且つ一部はリモートコンピュータ上で、或いは完全にリモートコンピュータ又はサーバー上で、実行されてよい。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)やワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを介して、ユーザのコンピュータに接続されてよく、或いは、外部コンピュータに接続されてよい(例えば、インターネットサービスプロバイダを用いてインターネットを介して)。
本開示は、本開示の実施形態に係る方法、装置(システム)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート図又はブロック図を参照して説明される。フローチャート図又はブロック図の各ブロックと、フローチャート図又はブロック図のブロックの組合わせは、コンピュータプログラム命令によって実現できることが理解されよう。このようなコンピュータプログラム命令は、マシンを製造するために、汎用コンピュータ、特殊目的コンピュータその他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサに提供されてよく、それにより、コンピュータその他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサを介して実行される命令が、フローチャート又はブロック図のブロックで指定された機能/動作を実現するための手段を作成する。
このようなコンピュータプログラム命令は、コンピュータその他のプログラム可能データ処理装置を特定の方式で機能させることのできるコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、それにより、コンピュータ可読記憶媒体に記憶された命令が、フローチャート又はブロック図のブロックで指定された機能/動作を実現する命令手段を含む製造品を生成する。コンピュータプログラム命令は、コンピュータその他のプログラム可能装置で一連の動作ステップを実行させて、コンピュータ実現プロセスを生成するために、コンピュータその他のプログラム可能データ処理装置にロードされてよく、それにより、コンピュータその他のプログラム可能装置上で実行される命令が、フローチャート又はブロック図のブロックで指定された機能/動作を実現するためのプロセスを提供する。
以下にいくつかの例を示す。
例1は、メモリ回路と、メモリ回路と結合された処理回路とを備える装置を含む。処理回路は、コアネットワークをトラバースするトランスポートネットワークを介して、送信エンティティからトラフィックを受信し、トラフィックをメモリ回路にバッファリングするように構成され、トランスポートネットワークのデータレートを制御するように構成され、ユーザ機器(UE)への後続の送信のために、トラフィックをコアネットワークから第1のeNB(例えばマクロeNB(MeNB))又は第2のeNB(例えばスモールセルeNB(SeNB))へ送信させるように構成される。一部の例では、SeNBは、6ギガヘルツ(GHz)よりも大きい周波数を用いて、UEと通信するように構成される。
例2は、例1の装置を含む。処理回路は、トランスポート層データ転送管理メッセージを送信エンティティへ送信させて、トランスポートネットワークのデータレートを制御するように構成される。
例3は、例2の装置を含む。トランスポート層データ転送管理メッセージは、伝送制御プロトコル(TCP)の肯定応答メッセージ又は否定応答メッセージである。
例4は、例1〜3のいずれか1つの装置を含む。処理回路は、MeNB又はSeNBからUEに提供されるリンク容量の指示を受信し、リンク容量に基づいてトランスポートネットワークのデータレートを制御するように構成される。
例5は、例4の装置を含む。リンク容量の指示は、スケジューリング決定の通知と共にメッセージに含まれる。
例6は、例4又は5の装置を含む。処理回路は更に、MeNB又はSeNBによりUEに提供される更新されたリンク容量の指示を受信するように構成される。
例7は、例2〜6のいずれか1つの装置を含む。トランスポート層データ転送管理メッセージはトランスポート層NACKメッセージである。処理回路は、トランスポート層NACKメッセージを送信エンティティへ送信させて、送信エンティティからのデータの送信レートを制御して、トランスポート輻輳制御を容易にするように構成される。
例8は、例7の装置を含む。処理回路は、データが正常に受信されたか否かに関係なく、トランスポート層NACKメッセージの送信を生じさせるように構成される。
例9は、例1〜8のいずれか1つの装置を含む。処理回路は、トラフィックの送信の前に、MeNBに対して、トラフィックの通知の送信を生じさせるように構成される。
例10は、例9の装置を含む。トラフィックの通知は、トラフィックのタイプ、サイズ又はサービス品質要件の通知を含む。
例11は、例9又は10の装置を含む。処理回路は更に、MeNBのスケジューリング決定の通知を受信し、通知に基づいて、データをMeNB又はSeNBに送信するように構成される。
例12は、例1〜11のいずれか1つの装置を含む。処理回路は、MeNB又はSeNBによるトラフィックの送信のスケジュールを生成し、スケジュールの通知をMeNBに送信するように構成される。
例13は、例12の装置を含む。処理回路は、トラフィックのタイプ、サイズ又はサービス品質要件に基づいてスケジュールを生成するように構成される。
例14は、例13の装置を含む。処理回路は、MeNB又はSeNBによりUEに提供されるリンク容量の指示を受信し、リンク容量の指示に基づいて、トラフィックの送信をスケジューリングするように構成される。
例15は、例1〜14のいずれか1つの装置を含む。本装置はコアネットワークに設けられる。
例16は、例15の装置を含む。本装置はサービングゲートウェイである。
例17は、命令を有する1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む。命令は実行されると、モバイルプロキシに、コアネットワークをトラバースするトランスポートネットワークを介して送信エンティティから受信されたトラフィックをバッファリングし、トランスポートネットワークのデータレートを制御する工程と、その後のユーザ機器(UE)の送信のために、コアネットワークからマクロeNB(MeNB)又はスモールセルeNB(SeNB)にトラフィックを送信させるステップと、を実行させる。SeNBは、ギガヘルツ(GHz)よりも大きい周波数を用いてUEと通信するように構成される。
例18は、例17の1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む。命令は実行されると、更に、トランスポート層データ転送管理メッセージを送信エンティティに送信させて、トランスポートネットワークのデータレートを制御するように構成される。
例19は、例17〜18のいずれか1つの1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む。命令は実行されると、更に、モバイルプロキシに、無線エアインタフェースのリンク容量に基づいて、トランスポートネットワークのデータレートを制御する工程を実行させる。
例20は、例19の1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む。命令は実行されると、更に、モバイルプロキシに、MeNB又はSeNBから受信されたリンク容量の指示に基づいて、リンク容量を決定する工程を実行させる。
例21は、例20の1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む。リンク容量の指示は、スケジューリング決定の通知と共にメッセージに含まれ、メッセージはMeNBから受信される。
例22は、例18〜21のいずれか1つの1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む。トランスポート層データ転送管理メッセージは、伝送制御プロトコル(TCP)メッセージである。
例23は、例17〜22のいずれか1つの1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む。命令は実行されると、更に、モバイルプロキシに、トラフィックの送信の前に、MeNBに、トラフィックの通知を送信する工程を実行させる。トラフィックの通知は、トラフィックのタイプ、サイズ又はサービス品質要件の通知を含む。
例24は、例17〜23のいずれか1つの1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む。命令は実行されると、更に、MeNBのスケジューリング決定の通知を受信し、スケジューリング決定の通知に基づいて、データをMeNB又はSeNBに送信するように構成される。
例25は、例17〜24のいずれか1つの1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む。命令は実行されると、正常に受信された送信を否定応答することにより、データレートを制御するように構成される。
例26は、命令を有する1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む。命令は実行されると、モバイルプロキシに、マクロeNB(MeNB)から受信されたリンク容量レポートを処理する工程であって、リンク容量レポートは、スモールセルeNB(SeNB)によりユーザ機器(UE)に提供される第1のリンクのリンク容量を含み、第1のリンクは6ギガヘルツ(GHz)よりも大きい周波数を用いる、工程と、リンク容量レポートに基づいて、トランスポート層データ転送管理メッセージを送信エンティティに送信する工程であって、トランスポート層データ転送管理メッセージは、トランスポートネットワークのデータレートを制御するように構成される、工程と、を実行させる。
例27は、例26の1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む。トランスポート層メッセージは、肯定応答/否定応答(ACK/NACK)メッセージである。
例28は、例26又は27の1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む。トランスポート層データ転送管理メッセージは、伝送制御プロトコル(TCP)メッセージである。
例29は、例26〜28のいずれか1つの1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む。トランスポート層データ転送管理メッセージは、トランスポートネットワークにおいて輻輳又はフロー制御を提供するように構成される。
例30は、例29の1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む。命令は更に、実行されると、モバイルプロキシに、個々のサービス品質(QoS)クラスについて輻輳又はフロー制御を提供するために、トランスポート層データ転送管理メッセージを生成する工程、を実行させる。
例31は、例26〜30のいずれか1つの1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む。命令は更に、実行されると、モバイルプロキシに、リンク容量レポートに基づいて、MeNB又はSeNBによりUEにデータを送信するスケジュールを生成する工程、を実行させる。
例32は、例31の1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む。命令は更に、実行されると、モバイルプロキシに、データのサービス品質(QoS)クラスを決定する工程と、QoSクラスに基づいてスケジュールを生成する工程と、を実行させる。
例33は、モバイルプロキシを動作させる方法を含む。本方法は、マクロeNB(MeNB)から受信されるリンク容量レポートを処理するステップであって、リンク容量レポートは、スモールセルeNB(SeNB)によりユーザ機器(UE)に提供される第1のリンクのリンク容量を含み、第1のリンクは6ギガヘルツ(GHz)よりも大きい周波数を用いる、ステップと、リンク容量レポートに基づいて、コアネットワークをトラバースし且つモバイルプロキシによって第1端で終了するトランスポートネットワークのデータレートを制御するステップと、を含む。
例34は、例33の方法を含む。トランスポートネットワークのデータレートを制御するステップは、第2端でトランスポートネットワークを終了させる送信エンティティに、トランスポート層データ転送管理メッセージを送信するステップを含む。
例35は、例34の方法を含む。トランスポート層メッセージは、肯定応答/否定応答(ACK/NACK)メッセージである。
例36は、例34又は35の方法を含む。トランスポート層データ転送管理メッセージは、伝送制御プロトコル(TCP)メッセージである。
例37は、例33〜36のいずれか1つの方法を含む。データレートを制御するステップは、トランスポートネットワークにおいて輻輳又はフロー制御を実行するステップを含む。
例38は、例33〜37のいずれか1つの方法を含む。データレートを制御するステップは、個々のサービス品質(QoS)クラスについて、輻輳又はフロー制御を実行するステップを含む。
例39は、例33〜38のいずれか1つの方法を含む。更に、リンク容量レポートに基づいて、MeNB又はSeNBによりUEにデータを送信するスケジュールを生成するステップを含む。
例40は、例39の方法を含む。更に、データのサービス品質(QoS)クラスを決定するステップと、QoSクラスに基づいてスケジュールを生成するステップと、を含む。
例41は、例33〜40のいずれか1つの方法を実行するように構成される手段を有するモバイルプロキシを含む。
例42は、少なくとも部分的にハードウェアに実装され、マクロeNB(MeNB)から、スモールセルeNB(SeNB)によってユーザ機器(UE)に提供される第1のリンクのリンク容量状況を含むリンク容量レポートを受信するように構成されるスケジューリングロジックであって、第1のリンクは6ギガヘルツ(GHz)よりも大きい周波数を用いる、スケジューリングロジックと、少なくとも部分的にハードウェアに実装され、リンク容量レポートに基づいて、トランスポートネットワークを介してトランスポート層データ転送管理メッセージを送信するように構成される通信ロジックと、を備える装置を含む。
例43は、例42の装置を含む。トランスポート層データ転送管理メッセージは、伝送制御プロトコル(TCP)メッセージである。
例44は、例42〜43のいずれか1つの装置を含む。トランスポート層データ転送管理メッセージは、トランスポートネットワーク輻輳又はフロー制御を提供するように構成される。
例45は、例44の装置を含む。通信ロジックは、トランスポート層データ転送管理メッセージを生成して、個々のサービス品質(QoS)クラスについて、トランスポートネットワーク輻輳又はフロー制御を提供するように構成される。
例46は、例42〜45のいずれか1つの装置を含む。スケジューリングロジックは、リンク容量レポートに基づいて、MeNB又はSeNBによりUEにデータを送信するためのスケジュールを生成するように構成される。
例47は、例46の装置を含む。スケジューリングロジックは更に、データのサービス品質(QoS)クラスを決定し、QoSクラスに基づいてスケジュールを生成するように構成される。
例48は、メモリ回路と、メモリ回路と結合された処理回路とを備える装置を含む。処理回路は、マクロeNB(MeNB)又はスモールセルeNB(SeNB)を介して、ユーザ機器(UE)からデータを受信するように構成され、データの少なくとも第1の部分は、6ギガヘルツ(GHz)よりも大きい周波数を用いてUEからSeNBに送信され、データをメモリ回路に一時的に記憶するように構成され、装置で終端しコアネットワークをトラバースするトランスポートネットワークを介して、コアネットワークを介してデータを送信するように構成される。
例49は、例48の装置を含む。処理回路は、コアネットワークにおけるデータの送信をスケジューリングするように構成される。
例50は、例48又は49の装置を含む。処理回路は、MeNBとSeNBの両方を介して、UEからデータを受信するように構成される。
例51は、例48〜50のいずれか1つの装置を含む。処理回路は、MeNBから、データ(データの第1の部分を含む)を受信するように構成される。
例52は、例48〜51のいずれか1つの装置を含む。処理回路は、トランスポート層データ転送管理メッセージを送信して、トランスポートネットワークのデータレートを制御するように構成される。
例53は、命令を含む1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む。命令は、実行されると、モバイルプロキシにユーザ機器(UE)からマクロeNB(MeNB)又はスモールセルeNB(SeNB)を介して受信されたデータを処理する工程であって、データの少なくとも第1の部分は、6ギガヘルツ(GHz)よりも大きい周波数を用いて、UEからSeNBに送信される、工程と、メモリ回路にデータを一時的に記憶する工程と、装置で終端するトランスポートネットワークを介して、コアネットワークを介して、データを送信する工程と、を実行させる。
例54は、例53の1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む。命令は更に、実行されると、モバイルプロキシに、コアネットワークにおけるデータの送信をスケジューリングする工程を実行させる。
例55は、例53又は54の1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む。データは、MeNBとSeNBの両方を介して、UEから受信される。
例56は、例53〜55のいずれか1つの1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む。データ(データの第1の部分を含む)は、MeNBから受信される。
例57は、例53〜56のいずれか1つの1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む。命令は更に、実行されると、モバイルプロキシに、トランスポート層データ転送管理メッセージを送信して、トランスポートネットワークのデータレートを制御する工程を実行させる。
例58は、命令を含む1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む。命令は、実行されると、モバイルプロキシに、コアネットワークと、無線アクセスネットワークを介してモバイルプロキシと通信可能に結合されたユーザ機器との間で通信されるデータを処理する工程と、無線アクセスネットワークにおける無線チャネル容量の変動を低減するために伝送制御プロトコル(TCP)層を終了する工程と、を実行させる。
例59は、例58の1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む。命令は更に、実行されると、モバイルプロキシに、無線アクセスネットワークの容量に基づいてTCP層におけるネットワークトラフィックレートを操作する工程を実行させる。
例60は、例59の1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む。モバイルプロキシは、TCPレート制御手順を利用してネットワークトラフィックを操作するように構成される。
例61は、例59〜60のいずれか1つの1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む。命令は実行されると、マクロ進化型ノードB(MeNB)からのリンク容量レポートを処理して、ユーザ機器の接続に関する無線アクセスネットワークの容量を決定するように構成される。
例62は、例58〜61のいずれか1つの1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む。命令は更に、実行されると、モバイルプロキシに、サービス品質要件に基づいてトラフィックを処理する工程を実行させる。
例63は、例58〜62のいずれか1つの1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む。無線アクセスネットワークは、1つ以上のミリ波(mmWave)接続を提供するデバイスを含む。
例64は、モバイルプロキシを含む。モバイルプロキシは、コアネットワークと、無線アクセスネットワークを介してモバイルプロキシと通信可能に結合されたユーザ機器との間で通信されるデータを処理する手段と、無線アクセスネットワークにおける無線チャネル容量の変動を低減するために伝送制御プロトコル(TCP)層を終了する手段と、を備える。
例65は、例64のモバイルプロキシを含む。TCP層を終了させる手段は更に、無線アクセスネットワークの容量に基づいてTCP層におけるネットワークトラフィックを操作するように構成される。
例66は、例65のモバイルプロキシを含む。TCP層を終了させる手段は、TCP制御機構を利用してネットワークトラフィックを操作するように構成される。
例67は、例64〜66のいずれか1つのモバイルプロキシを含む。更に、マクロ進化型ノードB(MeNB)からのレポートを処理して、無線アクセスネットワークの容量を決定する手段を備える。
例68は、例64〜67のいずれか1つのモバイルプロキシを含む。データを処理する手段は、サービス品質要件に基づいてトラフィックを処理するように構成される。
例69は、例64〜68のいずれか1つのモバイルプロキシを含む。無線アクセスネットワークは、1つ以上のミリ波(mmWave)接続を提供するデバイスを含む。
例70は、モバイルプロキシを含む。モバイルプロキシは、少なくとも部分的にハードウェアに実装され、第1の接続を介して送信エンティティから、無線アクセスネットワークを介してコアネットワークと通信可能に結合されるユーザ機器(UE)に向けられたデータを受信するように構成される伝送制御プロトコル(TCP)モジュールであって、トランスポートネットワークのデータレートを制御するために、1つ以上のトランスポート層メッセージを第1の接続を介して送信エンティティに送信するように構成される、TCPモジュールと、少なくとも部分的にハードウェアに実装され、UEとコアネットワークとの間の第2の接続を介して、データをUEへ送信させるように構成されるトランスポート無線エアインタフェースモジュールと、を備える。
例71は、例70のモバイルプロキシを含む。第1の接続はインターネットプロトコル(IP)ネットワークをトラバースし、第2の接続は無線エアインタフェースをトラバースする。
例72は、例70又は71のモバイルプロキシを含む。1つ以上のトランスポート層メッセージは、送信エンティティからのデータの送信レートを制御するためのトランスポート層データ転送管理メッセージを含む。
例73は、例72のモバイルプロキシを含む。TCPモジュールは、正常に受信された送信に否定応答して、送信レートを低減するように構成される。
例74は、例72又は73のモバイルプロキシを含む。TCPモジュールは、マクロeNB(MeNB)又はスモールセルeNB(SeNB)からUEに提供されるリンク容量に基づいて、データレートを制御するように構成される。
例75は、例70〜74のいずれか1つのモバイルプロキシを含む。モバイルプロキシは、第2の接続を介して、リンク容量の指示を受信するように構成される。
例76は、例70〜75のいずれか1つのモバイルプロキシを含む。モバイルプロキシは、MeNB又はスモールセルeNB(SeNB)によるUEへのデータの送信スケジュールの指示を、マクロeNB(MeNB)から受信するように構成される。
例77は、例70〜76のいずれか1つのモバイルプロキシを含む。モバイルプロキシは、MeNB又はスモールセルeNB(SeNB)によるUEへのデータの送信のスケジュールの指示を、マクロeNB(MeNB)に送信するように構成される。
例78は、例76又は77のモバイルプロキシを含む。スケジュールは、データの少なくとも一部がSeNBによってUEに送信されることを含み、SeNBは、6ギガヘルツよりも大きい周波数を用いてUEと通信するように構成される。
例79は、例70〜78のいずれか1つのモバイルプロキシを含む。モバイルプロキシは、UEから受信エンティティに送信されるデータの指示を受信するように構成され、TCPモジュールは、UEから送信されるデータの指示に基づいて、第1の接続を確立するように構成される。
例80は、例79のモバイルプロキシを含む。TCPモジュールは、3ウェイハンドシェイクを用いて第1の接続を確立するように構成される。
例81は、マクロeNB(MeNB)を含む。MeNBは、少なくとも部分的にハードウェアに実装され、コアネットワーク要素に存在するモバイルプロキシから、ユーザ機器(UE)に送信されるデータの通知を受信するように構成される通信ロジックであって、通知は、データのタイプ、サイズ又はサービス品質(QoS)要件を含む、通信ロジックと、少なくとも部分的にハードウェアに実装され、通知に基づいて、MeNBによって提供される第1のリンク又はスモールセルeNB(SeNB)によって提供される第2のリンクを介して、無線エアインタフェースを介してデータを送信するためのスケジュールを生成するように構成されるスケジューリングロジックと、を備える。通信ロジックは更に、スケジュールの指示をモバイルプロキシに送信するように構成される。
例82は、例81のMeNBを含む。通信ロジックは、モバイルプロキシに、MeNB又はSeNBからUEに提供されるリンク容量の指示を提供するように構成される。
例83は、例82のMeNBを含む。通信ロジックは、モバイルプロキシに、リンク容量の指示とスケジュールの指示の両方を含むメッセージを送信するように構成される。
例84は、例81〜83のいずれか1つのMeNBを含む。通信ロジックは、更に、MeNB又はSeNBによりUEに提供される更新されたリンク容量の指示を送信するように構成される。
例85は、例81〜84のいずれか1つのMeNBを含む。エアインタフェースを介してデータを送信するためのスケジュールは、データの少なくとも第1の部分が、SeNBによってUEに提供されるようにスケジューリングされることを含む。SeNBは、6ギガヘルツよりも大きい周波数を用いて、データの少なくとも第1の部分を送信するように構成される。
例86は、例81〜85のいずれか1つのMeNBを含む。エアインタフェースを介してデータを送信するためのスケジュールは、データの少なくとも第1の部分が、MeNBによってUEに提供されるようにスケジューリングされることを含む。通信ロジックは、コアネットワークからデータの少なくとも第1の部分を受信し、6ギガヘルツ未満の周波数を用いて少なくとも第1の部分をUEに送信するように構成される。
例87は、マクロeNB(MeNB)を含む。MeNBは、MeNBによって提供される第1のリンク及びスモールセルeNB(SeNB)によって提供される第2のリンクを介して、ユーザ機器(UE)に提供されるリンク容量を決定するように構成される制御回路と、制御回路と結合される送受信回路とを備える。送受信回路は、リンク容量を、コアネットワーク要素に存在するモバイルプロキシに送信するように構成され、コアネットワーク要素に存在するモバイルプロキシから、第1のリンク又は第2のリンクを介してUEにデータを送信するためのスケジュールの通知を受信するように構成される。
例88は、例87のMeNBを含む。データの送信のスケジュールは、データの少なくとも一部が第2のリンクを介してスケジューリングされることを含む。
例89は、例88のMeNBを含む。送受信回路は更に、UEにウェイクアップ信号を送信して、第2のリンクに関連するエアインタフェースをウェイクアップさせるようにUEに指示するように構成される。
例90は、例89のMeNBを含む。送受信回路は、第1のリンクを介してウェイクアップ信号を送信するように構成される。
例91は、例87〜90のいずれか1つのMeNBを含む。データの送信のスケジュールは、第1のデータが第1のリンクを介してスケジューリングされることを含む。通信回路は更に、モバイルプロキシから第1のデータを受信し、第1のリンクを介して第1のデータをUEに送信するように構成される。
例92は、例87〜91のいずれか1つのMeNBを含む。通信回路は、更に、MeNB又はSeNBによりUEに提供される更新されたリンク容量の指示を送信するように構成される。
例93は、マクロeNB(MeNB)を含む。MeNBは、ユーザ装置(UE)との通信のための無線エアインタフェースの第1のリンクを提供するように構成される通信ロジックと、少なくとも部分的にハードウェアに実装されるスケジューリングロジックと、を備える。スケジューリングロジックは、通信ロジックを介して、UEからアップリンクトラフィックレポートを受信するように構成され、エアインタフェースの第2のリンクを介する第1のアップリンクデータの送信を示すスケジュールを生成するように構成され、第2のリンクは、6ギガヘルツよりも大きい周波数を用いてスモールセルeNB(SeNB)によって提供され、スケジュールを第1のリンクを介してUEへ送信させるように構成される。
例94は、例93のMeNBを含む。通信ロジックは、コアネットワーク要素に存在するモバイルプロキシと通信するように構成される。
例95は、例93〜94のいずれか1つのMeNBを含む。通信ロジックは、第1のリンクを介して第2のアップリンクデータを受信し、第2のアップリンクデータをモバイルプロキシに送信するように構成される。
例96は、マクロeNB(MeNB)を動作させる方法を含む。該方法は、ユーザ機器(UE)との通信のための無線エアインタフェースの第1のリンクを提供するステップと、UEからアップリンクトラフィックレポートを受信するステップと、エアインタフェースの第2のリンクを介する第1のアップリンクデータの送信を示すスケジュールを生成するステップであって、第2のリンクは、6ギガヘルツよりも大きい周波数を用いてスモールセルeNB(SeNB)によって提供される、ステップと、スケジュールを第1のリンクを介してUEへ送信させるステップと、を含む。
例97は、例96の方法を含む。更に、コアネットワーク要素に存在するモバイルプロキシと通信するステップを含む。
例98は、例96〜97のいずれか1つの方法を含む。更に、第1のリンクを介して第2のアップリンクデータを受信するステップと、第2のアップリンクデータをモバイルプロキシに送信するステップと、を含む。
例99は、モバイルプロキシを動作させる方法を含む。該方法は、第1の接続を介して送信エンティティから、無線アクセスネットワークを介してコアネットワークと通信可能に結合されるユーザ機器(UE)に向けられたデータを受信するステップと、トランスポートネットワークのデータレートを制御するステップと、UEとコアネットワークとの間の第2の接続を介して、データをUEへ送信させるステップと、を含む。
例100は、例99の方法を含む。トランスポートネットワークのデータレートを制御するステップは、第1の接続を介して、送信エンティティに1つ以上のトランスポート層メッセージを送信するステップを含む。
例101は、例100の方法を含む。1つ以上のトランスポート層メッセージは、送信エンティティからのデータの送信レートを制御するためのトランスポート層データ転送管理メッセージを含む。
例102は、例99〜101のいずれか1つの方法を含む。第1の接続はインターネットプロトコル(IP)ネットワークをトラバースし、第2の接続は無線エアインタフェースをトラバースする。
例103は、例99〜101のいずれか1つの方法を含む。データレートを制御するステップは、正常に受信された送信に否定応答して、送信レートを低減するステップを含む。
例104は、例99〜103のいずれか1つの方法を含む。データレートを制御するステップは、マクロeNB(MeNB)又はスモールセルeNB(SeNB)からUEに提供されたリンク容量に基づく。
例105は、例99〜104のいずれか1つの方法を含む。更に、第2の接続を介して、リンク容量の指示を受信するステップを含む。
例106は、例99〜105のいずれか1つの方法を含む。更に、MeNB又はスモールセルeNB(SeNB)によるUEへのデータの送信スケジュールの指示を、マクロeNB(MeNB)から受信するステップを含む。
例107は、例99〜106のいずれか1つの方法を含む。更に、MeNB又はスモールセルeNB(SeNB)によるUEへのデータの送信のスケジュールの指示を、マクロeNB(MeNB)に送信するステップを含む。
例108は、例106又は107の方法を含む。データの少なくとも一部がSeNBによってUEに送信されることを含み、SeNBは、6ギガヘルツよりも大きい周波数を用いてUEと通信するように構成される。
例109は、例99〜108のいずれか1つの方法を含む。モバイルプロキシは、UEから受信エンティティに送信されるデータの指示を受信するように構成され、TCPモジュールは、UEから送信されるデータの指示に基づいて、第1の接続を確立するように構成される。
例110は、例109の方法を含む。更に、3ウェイハンドシェイクを用いて第1の接続を確立するステップを含む。
例111は、マクロeNB(MeNB)を動作させる方法を含む。該方法は、コアネットワーク要素に存在するモバイルプロキシから、ユーザ機器(UE)に送信されるデータの通知を受信するステップであって、通知は、データのタイプ、サイズ又はサービス品質(QoS)要件を含む、ステップと、通知に基づいて、MeNBによって提供される第1のリンク又はスモールセルeNB(SeNB)によって提供される第2のリンクを介して、無線エアインタフェースを介してデータを送信するためのスケジュールを生成するステップと、スケジュールの通知をモバイルプロキシに送信するステップと、を含む。
例112は、例111の方法を含む。更に、モバイルプロキシに、MeNB又はSeNBからUEに提供されるリンク容量の指示を提供するステップを含む。
例113は、例112の方法を含む。更に、モバイルプロキシに、リンク容量の指示とスケジュールの通知の両方を含むメッセージを送信するステップを含む。
例114は、例111〜113のいずれか1つの方法を含む。更に、MeNB又はSeNBによりUEに提供される更新されたリンク容量の指示を送信するステップを含む。
例115は、例111〜114のいずれか1つの方法を含む。エアインタフェースを介してデータを送信するためのスケジュールは、データの少なくとも第1の部分が、SeNBによってUEに提供されるようにスケジューリングされることを含む。SeNBは、6ギガヘルツよりも大きい周波数を用いて、データの少なくとも第1の部分を送信するように構成される。
例116は、例111〜115のいずれか1つの方法を含む。エアインタフェースを介してデータを送信するためのスケジュールは、データの少なくとも第1の部分が、MeNBによってUEに提供されるようにスケジューリングされることを含む。本方法は更に、コアネットワークからデータの少なくとも第1の部分を受信し、6ギガヘルツ未満の周波数を用いて少なくとも第1の部分をUEに送信するステップを含む。
例117は、マクロeNB(MeNB)を動作させる方法を含む。本方法は、MeNBによって提供される第1のリンク及びスモールセルeNB(SeNB)によって提供される第2のリンクを介して、ユーザ機器(UE)に提供されるリンク容量を決定するステップと、リンク容量を、コアネットワーク要素に存在するモバイルプロキシに送信するステップと、コアネットワーク要素に存在するモバイルプロキシから、第1のリンク又は第2のリンクを介してUEにデータを送信するためのスケジュールの通知を受信するステップと、を含む。
例118は、例117の方法を含む。データの送信のスケジュールは、データの少なくとも一部が第2のリンクを介してスケジューリングされることを含む。
例119は、例118の方法を含む。更に、UEにウェイクアップ信号を送信して、第2のリンクに関連するエアインタフェースをウェイクアップさせるようにUEに指示するステップを含む。
例120は、例119の方法を含む。更に、第1のリンクを介してウェイクアップ信号を送信するステップを含む。
例121は、例117〜120のいずれか1つの方法を含む。データの送信のスケジュールは、第1のデータが第1のリンクを介してスケジューリングされることを含む。本方法は更に、モバイルプロキシから第1のデータを受信し、第1のリンクを介して第1のデータをUEに送信するステップを含む。
例122は、例117〜121のいずれか1つの方法を含む。更に、MeNB又はSeNBによりUEに提供される更新されたリンク容量の指示を送信するステップを含む。
例123は、モバイルプロキシを動作させる方法を含む。本方法は、コアネットワークをトラバースするトランスポートネットワークを介して送信エンティティから受信されたトラフィックをバッファリングし、トランスポートネットワークのデータレートを制御するステップと、ユーザ機器(UE)への後続の送信のために、トラフィックをコアネットワークからマクロeNB(MeNB)又はスモールセルeNB(SeNB)に送信させるステップと、を含む。SeNBは、6ギガヘルツ(GHz)よりも大きい周波数を用いて、UEと通信するように構成される。
例124は、例123の方法を含む。データレートを制御するステップは、トランスポート層データ転送管理メッセージを送信エンティティへ送信させるステップを含む。
例125は、例123又は例124の方法を含む。データレートを制御するステップは、無線エアインタフェースのリンク容量に基づく。
例126は、例125の方法を含む。更に、MeNB又はSeNBから受信されたリンク容量の指示に基づいて、リンク容量を決定するステップを含む。
例127は、例126の方法を含む。リンク容量の指示は、スケジューリング決定の通知と共にメッセージに含まれ、メッセージはMeNBから受信される。
例128は、例124〜127のいずれか1つの方法を含む。トランスポート層データ転送管理メッセージは、伝送制御プロトコル(TCP)メッセージである。
例129は、例123〜128のいずれか1つの方法を含む。更に、正常に受信された送信を否定応答して、データレートを制御するステップを含む。
例130は、例96〜129のいずれか1つ又は任意の他の例の方法を実行する装置を含む。
例131は、例96〜129その他の例のいずれか1つの方法を実行する手段を備える装置を含む。
例132は、命令を含む1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体(非一時的であってよい)を含む。命令は、実行されると、デバイスに、例96〜129その他の例の方法のいずれか1つを実行させる。
例133は、コアネットワークをトラバースするトランスポートネットワークを介して、送信エンティティからトラフィックを受信する手段と、トラフィックをメモリ回路にバッファリングする手段と、トランスポートネットワークのデータレートを制御する手段と、ユーザ機器(UE)への後続の送信のために、トラフィックをコアネットワークからマクロeNB(MeNB)又はスモールセルeNB(SeNB)へ送信させる手段と、を備える装置を含む。一部の例では、SeNBは、6ギガヘルツ(GHz)よりも大きい周波数を用いて、UEと通信するように構成される。
例134は、例133の装置を含む。更に、トランスポート層データ転送管理メッセージを送信エンティティへ送信させて、トランスポートネットワークのデータレートを制御する手段を備える。
例135は、例134の装置を含む。トランスポート層データ転送管理メッセージは、伝送制御プロトコル(TCP)肯定応答メッセージである。
例136は、例133〜135のいずれか1つの装置を含む。更に、MeNB又はSeNBからUEに提供されるリンク容量の指示を受信する手段と、リンク容量に基づいて、トランスポートネットワークのデータレートを制御する手段とを備える。
例137は、例136の装置を含む。リンク容量の指示は、スケジューリング決定の通知と共にメッセージに含まれる。
例138は、例136又は137の装置を含む。更に、MeNB又はSeNBによりUEに提供される更新されたリンク容量の指示を受信する手段を備える。
例139は、例134〜138のいずれか1つの装置を含む。トランスポート層データ転送管理メッセージはトランスポート層NACKメッセージである。本装置は更に、トランスポート層NACKメッセージを送信エンティティへ送信させて、送信エンティティからのデータの送信レートを制御して、トランスポート輻輳制御を容易にする手段を備える。
例140は、例139の装置を含む。更に、データが正常に受信されたか否かに関係なく、トランスポート層NACKメッセージの送信を生じさせる手段を備える。
例141は、例133〜140のいずれか1つの装置を含む。更に、トラフィックの送信の前に、MeNBに対して、トラフィックの通知の送信を生じさせる手段を備える。
例142は、例141の装置を含む。トラフィックの通知は、トラフィックのタイプ、サイズ又はサービス品質要件の通知を含む。
例143は、例141又は142の装置を含む。更に、MeNBのスケジューリング決定の通知を受信する手段と、通知に基づいて、MeNB又はSeNBにデータを送信する手段と、を備える。
例144は、例141〜143のいずれか1つの装置を含む。更に、MeNB又はSeNBによるトラフィックの送信のスケジュールを生成して、スケジュールの通知をMeNBに送信する手段を備える。
例145は、例144の装置を含む。更に、トラフィックのタイプ、サイズ又はサービス品質要件に基づいてスケジュールを生成する手段を備える。
例146は、例145の装置を含む。更に、MeNB又はSeNBによりUEに提供されるリンク容量の指示を受信する手段と、リンク容量の指示に基づいて、トラフィックの送信をスケジューリングする手段と、を備える。
例147は、例133〜146のいずれか1つの装置を含む。本装置はコアネットワークに設けられる。
例148は、例147の装置を含む。本装置はサービングゲートウェイに設けられる。
例149は、モバイルプロキシを動作させるための装置を含む。本装置は、マクロeNB(MeNB)から受信されるリンク容量レポートを処理する手段であって、リンク容量レポートは、スモールセルeNB(SeNB)によりユーザ機器(UE)に提供される第1のリンクのリンク容量を含み、第1のリンクは6ギガヘルツ(GHz)よりも大きい周波数を用いる、手段と、リンク容量レポートに基づいて、トランスポートネットワークのデータレートを制御する手段と、を備える。
例150は、例149の装置を含む。トランスポートネットワークのデータレートを制御する手段は、トランスポート層データ転送管理メッセージを送信エンティティに送信する手段を含む。
例151は、例150の装置を含む。トランスポート層メッセージは、肯定応答/否定応答(ACK/NACK)メッセージである。
例152は、例150又は151の装置を含む。トランスポート層データ転送管理メッセージは、伝送制御プロトコル(TCP)メッセージである。
例153は、例149〜152のいずれか1つの装置を含む。データレートを制御する手段は、トランスポートネットワークにおいて輻輳又はフロー制御を実行する手段を含む。
例154は、例149〜153のいずれか1つの装置を含む。データレートを制御する手段は、個々のサービス品質(QoS)クラスについて、輻輳又はフロー制御を実行する手段を含む。
例155は、例149〜154のいずれか1つの装置を含む。更に、リンク容量レポートに基づいて、MeNB又はSeNBによりUEにデータを送信するスケジュールを生成する手段を含む。
例156は、例155の装置を含む。更に、データのサービス品質(QoS)クラスを決定する手段と、QoSクラスに基づいてスケジュールを生成する手段と、を含む。
例157は、マクロeNB(MeNB)又はスモールセルeNB(SeNB)を介して、ユーザ機器(UE)からデータを受信する手段であって、データの少なくとも第1の部分は、6ギガヘルツ(GHz)よりも大きい周波数を用いて、UEからSeNBに送信される、手段と、データをメモリ回路に一時的にバッファリングする手段と、装置で終端するトランスポートネットワークを介して、コアネットワークを介してデータを送信する手段と、を備える装置を含む。
例158は、例157の装置を含む。更に、コアネットワークにおけるデータの送信をスケジューリングする手段を備える。
例159は、例157又は158の装置を含む。更に、MeNBとSeNBの両方を介して、UEからデータを受信する手段を備える。
例160は、例157〜159のいずれか1つの装置を含む。更に、データ(データの第1の部分を含む)をMeNBから受信する手段を備える。
例161は、例157〜160のいずれか1つの装置を含む。更に、トランスポートネットワークのデータレートを制御するために、トランスポート層データ転送管理メッセージを送信する手段を備える。
例162は、モバイルプロキシ内の装置を含む。本装置は、第1の接続を介して送信エンティティから、無線アクセスネットワークを介してコアネットワークと通信可能に結合されるユーザ機器(UE)に向けられたデータを受信する手段と、トランスポートネットワークのデータレートを制御する手段と、UEとコアネットワークとの間の第2の接続を介して、データをUEへ送信させる手段と、を備える。
例163は、例162の装置を含む。トランスポートネットワークのデータレートを制御する手段は、第1の接続を介して、1つ以上のトランスポート層メッセージを送信エンティティに送信する手段を含む。
例164は、例163の装置を含む。1つ以上のトランスポート層メッセージは、送信エンティティからのデータの送信レートを制御するためのトランスポート層データ転送管理メッセージを含む。
例165は、例162〜164のいずれか1つの装置を含む。第1の接続はインターネットプロトコル(IP)ネットワークをトラバースし、第2の接続は無線エアインタフェースをトラバースする。
例166は、例162〜164のいずれか1つの装置を含む。データレートを制御する手段は、正常に受信された送信に否定応答して、送信レートを低減する手段を含む。
例167は、例162〜166のいずれか1つの装置を含む。データレートを制御する手段は、マクロeNB(MeNB)又はスモールセルeNB(SeNB)からUEに提供されるリンク容量に基づく。
例168は、例162〜166のいずれか1つの装置を含む。更に、第2の接続を介してリンク容量の指示を受信する手段を備える。
例169は、例162〜168のいずれか1つの装置を含む。更に、MeNB又はスモールセルeNB(SeNB)によるUEへのデータの送信スケジュールの指示を、マクロeNB(MeNB)から受信する手段を備える。
例170は、例162〜169のいずれか1つの装置を含む。更に、MeNB又はスモールセルeNB(SeNB)によるUEへのデータの送信のスケジュールの指示を、マクロeNB(MeNB)に送信する手段を備える。
例171は、例169又は170の装置を含む。スケジュールは、データの少なくとも一部がSeNBによってUEに送信されることを含み、SeNBは、6ギガヘルツよりも大きい周波数を用いてUEと通信するように構成される。
例172は、例162〜171のいずれか1つの装置を含む。モバイルプロキシは、UEから受信エンティティに送信されるデータの指示を受信するように構成され、TCPモジュールは、UEから送信されるデータの指示に基づいて、第1の接続を確立するように構成される。
例173は、例172の装置を含む。更に、3ウェイハンドシェイクを用いて第1の接続を確立する手段を備える。
例174は、マクロeNB(MeNB)内の装置を含む。本装置は、コアネットワーク要素に存在するモバイルプロキシから、ユーザ機器(UE)に送信されるデータの通知を受信する手段であって、通知は、データのタイプ、サイズ又はサービス品質(QoS)要件を含む、手段と、通知に基づいて、MeNBによって提供される第1のリンク又はスモールセルeNB(SeNB)によって提供される第2のリンクを介して、無線エアインタフェースを介してデータを送信するためのスケジュールを生成する手段と、スケジュールの通知をモバイルプロキシに送信する手段と、を備える。
例175は、例174の装置を含む。更に、モバイルプロキシに、MeNB又はSeNBからUEに提供されるリンク容量の指示を提供する手段を備える。
例176は、例175の装置を含む。更に、モバイルプロキシに、リンク容量の指示とスケジュールの通知の両方を含むメッセージを送信する手段を備える。
例177は、例174〜176のいずれか1つの装置を含む。更に、MeNB又はSeNBによりUEに提供される更新されたリンク容量の指示を送信する手段を備える。
例178は、例174〜177のいずれか1つの装置を含む。エアインタフェースを介してデータを送信するためのスケジュールは、データの少なくとも第1の部分が、SeNBによってUEに提供されるようにスケジューリングされることを含む。SeNBは、6ギガヘルツよりも大きい周波数を用いて、データの少なくとも第1の部分を送信するように構成される。
例179は、例174〜178のいずれか1つの装置を含む。エアインタフェースを介してデータを送信するためのスケジュールは、データの少なくとも第1の部分が、MeNBによってUEに提供されるようにスケジューリングされることを含む。本装置は更に、コアネットワークからデータの少なくとも第1の部分を受信し、6ギガヘルツ未満の周波数を用いて少なくとも第1の部分をUEに送信する手段を備える。
例180は、マクロeNB(MeNB)内の装置を含む。本装置は、MeNBによって提供される第1のリンク及びスモールセルeNB(SeNB)によって提供される第2のリンクを介して、ユーザ機器(UE)に提供されるリンク容量を決定する手段と、リンク容量を、コアネットワーク要素に存在するモバイルプロキシに送信する手段と、コアネットワーク要素に存在するモバイルプロキシから、第1のリンク又は第2のリンクを介してUEにデータを送信するためのスケジュールの通知を受信する手段と、を備える。
例181は、例180の装置を含む。データの送信のスケジュールは、データの少なくとも一部が第2のリンクを介してスケジューリングされることを含む。
例182は、例180の装置を含む。更に、UEにウェイクアップ信号を送信して、第2のリンクに関連するエアインタフェースをウェイクアップさせるようにUEに指示する手段を備える。
例183は、例182の装置を含む。更に、第1のリンクを介してウェイクアップ信号を送信する手段を備える。
例184は、例180〜183のいずれか1つの装置を含む。データの送信のスケジュールは、第1のデータが第1のリンクを介してスケジューリングされることを含む。本装置は更に、モバイルプロキシから第1のデータを受信し、第1のリンクを介して第1のデータをUEに送信する手段を備える。
例185は、例180〜184のいずれか1つの装置を含む。更に、MeNB又はSeNBによりUEに提供される更新されたリンク容量の指示を送信する手段を備える。
例186は、ユーザ機器(UE)への無線リンクのリンク容量状況を通信するためのデータレートフィールドと、UEの識別子を通信するためのUE識別子フィールドとを含む、リンク容量レポートメッセージを含む。
例187は、例186のリンク容量レポートメッセージを含む。更に、UEとスモールセルeNB(SeNB)との間の第1のリンクのドロップアウト周波数に関する情報を通信するためのドロップアウト指示フィールドを含む。
例188は、例187のリンク容量レポートメッセージを含む。ドロップアウト指示フィールドは、第1のリンクの平均ドロップアウト周波数に関する情報を通信するためのものである。
例189は、例186〜188のいずれか1つのリンク容量レポートメッセージを含む。更に、UEとスモールセルeNB(SeNB)との間の第1のリンクの接続再確立時間についての情報を通信するための接続再確立時間指示フィールドを含む。
例190は、例189のリンク容量レポートメッセージを含む。接続再確立時間指示フィールドは、第1のリンクの平均接続再確立時間についての情報を通信するためのものである。
例191は、例186〜190のいずれか1つのリンク容量レポートメッセージを含む。無線リンクは、UEとスモールセルeNB(SeNB)との間のリンクである。
例192は、例191のリンク容量レポートメッセージを含む。リンク容量レポートメッセージは更に、UEとマクロセルeNB(MeNB)との間の別の無線リンクのリンク容量状況を通信するための第2のデータレートフィールドを含む。
例193は、例186〜192のいずれか1つのリンク容量レポートメッセージを含む。リンク容量状況は、IPパケットがユーザ機器(UE)に正常に配信されるレートに関する統計情報である。
例194は、例186〜193のいずれか1つのリンク容量レポートメッセージを含む。リンク容量レポートメッセージは、非アクセス層メッセージである。
例195は、例186〜194のいずれか1つのリンク容量レポートメッセージを含む。UEの識別子は、UEに割り当てられたIPアドレスである。
要約に記載されている内容を含め、例示された実施例の説明は、網羅的であることを意図するものではなく、本発明の開示を開示された正確な形態に限定するものでもない。本明細書には、特定の実施例及び例が例示目的で記載されているが、当業者が認識するように、上記の詳細な説明に照らして、同じ目的を達成するために計算された様々な代替又は均等な実施形態又は実施例がなされてよい。